JP2023136787A - 車両用電力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用電力制御装置では、配線でのレアショートの発生を検出し難く、車両火災の原因となる恐れがある。【解決手段】車両用電力制御装置10では、レアショート判定部11Bは、半導体ヒューズ22A~26Aを流れる電流値である第1の電流検出値と車両用補機17~21を流れる電流値である第2の電流検出値とを対比し、半導体ヒューズ22A~26Aと車両用補機17~21との間の配線にてレアショートが発生しているか、否かの判定を行う。この構造により、半導体ヒューズ22A~26Aと車両用補機17~21との間の配線でのレアショートの発生を検出し、スイッチ切替部11Cが、車両用補機17~21へと流れる電流を遮断する。その結果、レアショートの発生箇所の配線が発熱し、その後、発煙し、あるいは車両火災が発生することが防止される。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子としての半導体ヒューズに流れる電流値と車両用補機に流れる電流値とを対比し、その内部の電気回路にレアショートが発生しているか、否かを判定する車両用電力制御装置に関する。
従来の車両用電力制御装置として、例えば、特許文献1に記載の装置が知られている。
車両用電力制御装置では、車両の電力負荷へ電力を供給する車両用配線系統における配線の途中に、ヒューズ素子とPTC素子とが直列に配設される。そして、上記配線に異常電流が流れた場合には、ヒューズ素子が配線にダメージが生じる前に溶断される。一方、PTC素子は、異常電流が流れて抵抗値が急増したときに、遅くともヒューズ素子の溶断前に、配線を流れる電流を絞る。
この構造により、車両用電力制御装置では、上記配線に異常電流が流れた場合でも、溶断するヒューズ素子の数が低減される。そして、溶断したヒューズ素子を発見し、交換する作業が低減され、修理時間やその労力が低減される。
特開2001-327068号公報
上述したように、従来の車両用電力制御装置では、配線にダメージを及ぼす恐れのある異常電流が発生した際に、PTC素子の温度が上昇し、その温度が抵抗変態点を超えることで、PTC素子の電気抵抗が増大する。そして、PTC素子の電気抵抗の増大により、配線を流れる電流が絞られ、溶断するヒューズ素子の数が低減する。
しかしながら、車両用電力制御装置では、配線等の内部回路がレアショートした場合には、PTC素子は、上記抵抗変態点を超えるまで発熱しないこともある。この場合には、車両の電力負荷への電力供給が継続し、電流がレアショートの発生箇所を含む配線にも流れ続ける。その結果、電流が長時間に渡り流れることで、レアショート箇所が発熱し、発煙や車両火災の原因となる。
つまり、従来の車両用電力制御装置では、異常電流によるショートへの対応は可能であるが、レアショートのように、配線に異常電流が流れない場合には、上記発煙等に対して対応し難いという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子としての半導体ヒューズに流れる電流値と車両用補機に流れる電流値とを対比し、その内部の電気回路にレアショートが発生しているか、否かを判定する車両用電力制御装置に関する。
本発明の一実施形態である車両用電力制御装置では、車両に搭載される車両用電源から複数の車両用補機へ供給される電力を制御する車両用電力制御装置であって、前記車両用電源と前記複数の車両用補機との間にそれぞれ配置される複数の半導体ヒューズと、前記複数の半導体ヒューズを流れる電流値をそれぞれ検出する複数の電流センサと、前記電流センサから入力される第1の電流検出値と前記車両用補機から入力される第2の電流検出値とを用いて、前記半導体ヒューズと前記複数の車両用補機との間のレアショートを判定するレアショート判定部と、前記レアショート判定部による判定に基づき、前記半導体ヒューズをオン動作からオフ動作へと切り替えるスイッチ切替部と、を備え、前記レアショート判定部は、前記第2の電流検出値が前記第1の電流検出値の許容値に対して異なる場合に、前記レアショートの発生判定を行い、前記スイッチ切替部は、前記レアショートの発生判定の対象経路の前記半導体ヒューズを前記オフ動作へと切り替えることを特徴とする。
本発明の一実施形態である車両用電力制御装置では、レアショート判定部は、半導体ヒューズを流れる電流値である第1の電流検出値と車両用補機を流れる電流値である第2の電流検出値とを対比し、半導体ヒューズと車両用補機との間の配線にてレアショートが発生しているか、否かの判定を行う。そして、半導体ヒューズと車両用補機との間の配線にてレアショートが発生した場合には、スイッチ切替部が、上記配線と接続する半導体ヒューズをオン動作からオフ動作へと切り換え、車両用補機へと流れる電流を遮断する。その結果、レアショートの発生箇所の配線が発熱し、その後、発煙し、あるいは車両火災が発生することが防止される。
本発明の一実施形態である車両用電力制御装置を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態である車両用電力制御装置を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態である車両用電力制御装置でのレアショートの判定方法を説明するグラフである。 本発明の一実施形態である車両用電力制御装置を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態である車両用電力制御装置での電力制御方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用電力制御装置10を図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1は、本実施形態の車両用電力制御装置10を説明するブロック図である。図2は、本実施形態の車両用電力制御装置10が正常に稼働する状態を説明するブロック図である。図3は、本実施形態の車両用電力制御装置10でのレアショートの判定方法を説明するグラフである。図4は、本実施形態の車両用電力制御装置10にレアショート発生時の稼働状態を説明するブロック図である。図5は、本実施形態の車両用電力制御装置10での電力制御方法を説明するフローチャートである。
図1に示す如く、車両用電力制御装置10は、主に、電源制御ユニット11と、車両用電源12と、電源センサ13と、電流センサ14と、オルタネータ15と、リレーユニット16と、複数の車両用補機17,18,19,20,21と、を備える。尚、図示していないが、電源制御ユニット11は、セルモータを介してエンジンと接続し、エンジンへ電力を供給し、その駆動を制御する。
電源制御ユニット11は、CPU(CENTRAL PROCESSING UNIT)、ROM(READ ONLY MEMORY)、RAM(RANDOM ACCESS MEMORY)等を有して構成される。そして、電源制御ユニット11は、リレーユニット16を制御し、車両用電源12から出力される電力を車両用補機17~21へと供給するための各種の演算等を実行するための、一または複数のプロセッサを有する電子制御ユニット(ECU)である。
電源制御ユニット11は、記憶部11Dを備え、記憶部11Dは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)等の不揮発性メモリにて構成される。そして、記憶部11Dは、リレーユニット16の制御に必要な各種データや上記一または複数のプロセッサによって実行可能な一または複数のプログラムが記憶される。
また、電源制御ユニット11は、例えば、異常電流判定部11Aと、レアショート判定部11B、スイッチ切替部11Cと、記憶部11Dと、を備える。そして、電源制御ユニット11は、CANやLAN等の車載ネットワーク31(図2参照)を介してリレーユニット16や車両用補機17~21と通信自在に接続される。
異常電流判定部11Aは、リレーユニット16の各半導体モジュール22,23,24,25,26の電流センサ22B,23B,24B,25B,26Bにて検出した第1の電流検出値を用いて、車両用電力制御装置10に異常電流が流れたか、否かを判定する。尚、異常電流判定部11Aでは、車載ネットワーク31を介して上記第1の電流検出値を取得する。
本実施形態では、異常電流判定部11Aでは、半導体ヒューズ22A,23A,24A,25A,26Aを流れる電流値が、予め設定された第1の閾値より大きい場合に、車両用電力制御装置10に異常電流が流れたと判定する。そして、スイッチ切替部11Cでは、その判定が成された配線の半導体ヒューズ22A~26Aがオン動作している場合には、その半導体ヒューズ22A~26Aをオフ動作へと切り替える。その結果、異常電流が車両用補機17~21へ流れることを防止し、車両用補機17~21や半導体ヒューズ22A~26Aが破壊され難くなる。
尚、車両用補機17~21の種類に応じて流れる電流値が異なる。そのため、第1の閾値は、車両用補機17~21に対応する半導体ヒューズ22A~26A毎に予め設定され、例えば、正常時に半導体ヒューズ22A~26Aに流れる最大電流値よりも大きい値に設定される。
レアショート判定部11Bは、上記第1の電流検出値と車両用補機17~21に内蔵された電流センサ17A,18A,19A,20A,21A(図2参照)にて検出した第2の電流検出値とを用いて、車両用電力制御装置10の内部回路にレアショートが発生しているか、否かを判定する。尚、レアショート判定部11Bでは、車載ネットワーク31を介して上記第1及び第2の電流検出値を取得する。また、レアショート判定部11Bでのレアショートの判定方法は図3を用いて後述する。
スイッチ切替部11Cは、例えば、論理素子及びトランジスタにより構成され、半導体モジュール22~26の半導体ヒューズ22A~26Aのオン動作及びオフ動作を切り替える。そして、スイッチ切替部11Cは、異常電流判定部11Aやレアショート判定部11Bからの判定結果に基づき、半導体ヒューズ22A~26Aをオン動作からオフ動作へと切り替える。
車両用電源12は、例えば、その内部に複数の電池モジュール(図示せず)が収納された電池パックである。車両用電源12は、電源電圧として、例えば、12.6Vを出力する。車両用電源12からの電源電圧は、電流センサ14等を介して車両用補機17~21等に供給される。そして、電流センサ14は、電流検出用の抵抗である、例えば、シャント抵抗等により形成される。
電源センサ13は、車両用電源12の容量、電圧、温度、内部抵抗、電流特性等を測定する。電源センサ13は、上記測定値を電源制御ユニット11に入力し、上記測定値を記憶部11Dに記憶させる。
オルタネータ15は、エンジン(図示せず)の回転に応じて発電を行い、電源制御ユニット11による制御に基づき、発電による充電電流を車両用電源12へ供給する。オルタネータ15による出力電圧は、例えば、14V程度である。
リレーユニット16は、それぞれ車両用補機17~21に対応した複数の半導体モジュール22~26から構成される。半導体モジュール22~26は、それぞれ半導体ヒューズ22A~26Aと、電流センサ22B~26Bと、を有する。そして、リレーユニット16は、電源制御ユニット11により制御され、半導体ヒューズ22A~26Aがオン動作またはオフ動作へと切り替えられることで、車両用補機17~21への電流の供給が制御される。
半導体ヒューズ22A~26Aは、例えば、パワーMOSFETである。パワーMOSFETは、スイッチ切替部11Cにより制御され、ゲート端子に印加される電圧が制御されることで、オン動作またはオフ動作する。そして、半導体ヒューズ22A~26Aがオン動作することで、車両用電源12から車両用補機17~21へと電力が供給される。尚、半導体ヒューズ22A~26Aとしては、パワーMOSFETが採択される場合に限定されるものではなく、IGBTやバイポーラトランジスタが採択される場合でも良い。
電流センサ22B~26Bは、例えば、半導体ヒューズ22A~26Aの下流側に配置され、半導体ヒューズ22A~26Aを流れる電流値を検出する。そして、電流センサ22B~26Bは、検出した電流値を第1の電流検出値として車載ネットワーク31を介して電源制御ユニット11へと入力する。尚、電流センサ22B~26Bは、半導体ヒューズ22A~26Aの上流側に配置される場合でも良い。
車両に搭載される車両用補機17~21としては、例えば、車両の安全な走行性を実現するための負荷と、それ以外の車両の乗員の快適性を実現するための負荷とに大別される。そして、車両用補機17~21は、それぞれ半導体ヒューズ22A~26Aを介して車両用電源12に接続する。車両用補機17~21は、車両用電源12からの電力が供給されることでオン動作する。
本実施形態では、例えば、車両用補機17は電動ブレーキであり、車両用補機18は電動パワーステアリングであり、車両用補機19は横滑り防止装置であり、車両用補機20は空調装置であり、車両用補機21はシートヒータである。尚、車両には、その他多数の車両用補機が搭載され、車両用補機17~21と同様に車両用電源12から電力が供給されることで、オン動作する。
図2では、車両用補機17~20がオン動作し、車両用補機21がオフ動作し、車両用電力制御装置10が正常に稼働している状態を示す。上述したように、電源制御ユニット11のスイッチ切替部11Cが、半導体モジュール22~25の半導体ヒューズ22A~25Aに駆動電圧を印加することで、半導体ヒューズ22A~25Aはオン動作する。そして、車両用補機17~20には、車両用電源12から電力が供給されることで、オン動作する。
半導体ヒューズ22A~26Aの電流センサ22B~26Bは、各半導体ヒューズ22A~26Aを流れる電流値I1~I5を検出する。そして、電流センサ22B~26Bは、点線にて示す車載ネットワーク31を介して、検出した電流値I1~I5を第1の電流検出値として、電源制御ユニット11へと入力し、第1の電流検出値は、記憶部11Dへと記憶される。このとき、電流センサ26Bでは、半導体ヒューズ26Aがオフ動作のため、電流が流れないため、第1の電流検出値は0となる。
上述したように、異常電流判定部11Aは、記憶部11Dに記憶した第1の電流検出値と、予め記憶部11Dに記憶された第1の閾値とを対比し、各半導体ヒューズ22A~26Aに異常電流が流れたか、否かを判定する。
車両用補機17~21に内蔵された電流センサ17A~21Aは、各車両用補機17~21を流れる電流値i1~i5を検出する。そして、電流センサ17A~21Aは、点線にて示す車載ネットワーク31を介して、検出した電流値i1~i5を第2の電流検出値として、電源制御ユニット11へと入力し、第2の電流検出値は、記憶部11Dへと記憶される。このとき、電流センサ21Aでは、半導体ヒューズ26Aがオフ動作のため、車両用補機21へと電流が流れないため、第2の電流検出値は0となる。
図3では、Y軸は、半導体ヒューズ22A~26Aを流れる電流値I1~I5を示し、X軸は、車両用補機17~21を流れる電流値i1~i5を示す。尚、上述したように、車両用補機17~21には、それぞれの機種に応じて流れる電流値i1~i5が異なるため、図3では、その一例として、車両用補機17に流れる電流値を示す。そして、その他の車両用補機18~21についても同様であり、その説明を省略する。
図示したように、電流値I1~I5と電流値i1~i5とが等しくなるY=Xの一次関数のラインの上下には、一点鎖線にて示す許容値を考慮した許容値ライン32,33が設定される。そして、上記許容値は、電流センサ22B,17Aでの検出時における測定誤差や電流センサ22B,17A間での配線抵抗を考慮して予め設定される。
本実施形態のレアショート判定部11Bは、電流センサ22Bからの第1の電流検出値と電流センサ17Aからの第2の電流検出値とを対比する。そして、第1の電流検出値から第2の電流検出値を引いた値が、上記許容値より大きい場合には、電流センサ22B,17A間の配線にてレアショートが発生したと判定する。
具体的には、対比対象となる第1の電流検出値と第2の電流検出値とのプロット値が、砂状のハッチング34にて示す領域に位置する場合には、電流センサ22B,17A間の配線にてレアショートが発生していると判定する。一方、対比対象となる第1の電流検出値と第2の電流検出値とのプロット値が、Y=Xの一次関数のラインと許容値ライン32との間の斜線のハッチング35にて示す領域に位置する場合には、電流センサ22B,17A間の配線にてレアショートが発生していないと判定する。
尚、I1maxは、車両用電力制御装置10の正常稼働時に、半導体ヒューズ22Aを流れる最大電流値であり、i1maxは、車両用電力制御装置10の正常稼働時に、車両用補機17を流れる最大電流値である。また、上述したように、異常電流判定部11Aにて用いる第1の閾値としては、例えば、電流センサ22Bを流れる最大電流値I1maxよりも大きい値を予め設定することが出来る。
図4は、図2に示す車両用電力制御装置10が正常に稼働している状態から、車両用補機20へ電力を供給する配線にてレアショートが発生した場合の車両用電力制御装置10の稼働状態を示す。
ここで、本実施形態のレアショートについて説明する。車両用電源12と車両用補機17~21とは、ワイヤハーネスを介して電気的に接続することで、車両用補機17~21には、車両用電源12から電力が供給される。そして、ワイヤハーネスは、車体に沿って固定して配線されるため、車両走行中の振動等により車体と繰り返し擦れることで、その表面の絶縁被膜の一部が剥がれる場合がある。その結果、ワイヤハーネスと車体とが導通し、両者間にて微小なリーク電流が発生する場合がある。
従来では、このようにワイヤハーネスの途中にて微小なリーク電流が発生する場合には、配線が完全にショートする場合と異なり、車両用電源12から車両用補機17~21へと電力が供給され続ける。そして、ワイヤハーネスでは、長時間に渡り微小なリーク電流が発生し続けることで、そのリーク箇所が発熱し、その後、発煙し、あるいは車両火災の原因となる恐れがある。
そこで、図4に示すように、本実施形態では、レアショート判定部11Bが、車両用補機20の配線において、電流センサ25B,20A間の配線にてレアショートが発生したと判定した場合には、スイッチ切替部11Cは、強制的に半導体ヒューズ25Aをオフ動作へと切り替える。その結果、車両用電源12から車両用補機20への電力の供給が停止し、配線のレアショートの発生箇所が発熱し、その後、発煙し、あるいは車両火災となることが防止される。
一方、車両用補機17~19の配線では、レアショートが発生することなく、正常の稼働状態にあるので、引き続き、車両用電源12からの電力の供給が継続する。そして、電源制御ユニット11の記憶部11Dには、車両用補機20の配線でのレアショートの発生が記憶される。
図5に示す如く、ステップS11において、運転手等の乗員が車両に搭乗し、イグニッションスイッチ(図示せず)を押下すると、車両は、イグニッション・オン状態となる。そして、ステップS12において、電源制御ユニット11は、車両の車両用補機17~21の駆動状態に応じて、車両用電源12から車両用補機17~21への電力の供給を開始する。
ステップS13において、リレーユニット16の電流センサ22B~26Bは、それぞれ半導体ヒューズ22A~26Aを流れる電流値I1~I5を検出する。そして、電流センサ22B~26Bは、車載ネットワーク31を介して、検出した電流値I1~I5を第1の電流検出値として、電源制御ユニット11へと入力する。
同様に、車両用補機17~21に内蔵された電流センサ17A~21Aは、それぞれ車両用補機17~21を流れる電流値i1~i5を検出する。電流センサ17A~21Aは、車載ネットワーク31を介して、検出した電流値i1~i5を第2の電流検出値として、電源制御ユニット11へと入力する。
ステップS14において、電源制御ユニット11の異常電流判定部11Aは、記憶部11Dに記憶された第1の電流検出値と第1の閾値とを比較する。そして、ステップS14のYESにおいて、異常電流判定部11Aが、第1の電流検出値が第1の閾値より大きいと判定した場合には、ステップS17へと移行する。そして、ステップS17において、異常電流判定部11Aは、車両用電力制御装置10の内部にて異常電流が発生したと判定し、スイッチ切替部11Cは、その異常電流が発生した配線の半導体ヒューズ22A~26Aをオフ動作へと切り替える。
一方、ステップS14のNOにおいて、異常電流判定部11Aが、第1の電流検出値が第1の閾値より小さいと判定した場合には、ステップS15へと移行する。そして、ステップS15において、異常電流判定部11Aは、車両用電力制御装置10の内部にて異常電流が発生していないと判定する。
次に、ステップS15において、電源制御ユニット11のレアショート判定部11Bは、記憶部11Dに記憶された第1及び第2の電流検出値を用いてレアショートの発生を判定する。そして、ステップS15のYESにおいて、レアショート判定部11Bは、第1の電流検出値から第2の電流検出値を引いた値が、上記許容値より大きいと判定した場合には、ステップS16へと移行する。
ステップS16において、レアショート判定部11Bは、第1及び第2の電流検出値との間に上記条件を満たす配線においてレアショートが発生したと判定し、ステップS17へ移行する。そして、ステップS17において、スイッチ切替部11Cは、上記レアショートが発生した配線の半導体ヒューズ22A~26Aをオフ動作へと切り替える。
一方、ステップS15のNOにおいて、レアショート判定部11Bは、第1の電流検出値から第2の電流検出値を引いた値が、上記許容値以下であると判定した場合には、ステップS13へと戻る。この場合には、車両用電力制御装置10は正常に稼働しているため、引き続き、電源制御ユニット11では、異常電流の発生やレアショートの発生を監視する。
ステップS18において、電源制御ユニット11は、多機能表示装置に異常電流の発生やレアショートの発生を表示し、あるいは、警告灯または警報音や音声を発生させることで、車両の乗員に車両用電力制御装置10の異常を報知する。
ステップS19において、車両の乗員は、上記報知により、車両用電力制御装置10の異常を認識し、道路の路肩や近場の駐車場等、車両を安全な場所へと停止させる。そして、車両の乗員が、車両を停車させた後に、イグニッションスイッチを押下すると、車両は、イグニッション・オフ状態となる。
尚、本実施形態では、レアショート判定部11Bにおいて、図3に示すように、対比対象となる第1の電流検出値と第2の電流検出値とのプロット値が、砂状のハッチング34にて示す領域に位置する場合に、対象の配線にてレアショートが発生したと判定したが、この場合に限定するものではない。例えば、対比対象となる第1の電流検出値と第2の電流検出値とのプロット値が、砂状のハッチング36にて示す領域に位置する場合にも、対象の配線にてレアショートが発生したと判定する場合でも良い。車両用電力制御装置10の正常稼働状態において、電流センサ17Aが、電流センサ22Bよりも下流側に位置する回路構成では、その電流値i1~i5が電流値I1~I5よりも大きくなることはなく、その様な現象が発生した場合には、車両用電力制御装置10に何らかの不具合が発生したと推測される。そのため、対比対象となる配線において、半導体ヒューズ22A~26Aをオフ動作へ切り替えることで、半導体ヒューズ22A~26Aや車両用補機17~21等を保護することが出来る。
また、電流センサ17A~21Aが、車両用補機17~21に内蔵される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、外付けの電流センサが、車両用補機17~21の上流側または下流側に電気的に接続され、車両用補機17~21に流れる電流値i1~i5を検出する場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 車両用電力制御装置
11 電源制御ユニット
11A 異常電流判定部
11B レアショート判定部
11C スイッチ切替部
12 車両用電源
13 電源センサ
14 電流センサ
15 オルタネータ
16 リレーユニット
17,18,19,20,21 車両用補機
17A,18A,19A,20A,21A 電流センサ
22,23,24,25,26 半導体モジュール
22A,23A,24A,25A,26A 半導体ヒューズ
22B,23B,24B,25B,26B 電流センサ
31 車載ネットワーク
32,33 許容値ライン

Claims (3)

  1. 車両に搭載される車両用電源から複数の車両用補機へ供給される電力を制御する車両用電力制御装置であって、
    前記車両用電源と前記複数の車両用補機との間にそれぞれ配置される複数の半導体ヒューズと、
    前記複数の半導体ヒューズを流れる電流値をそれぞれ検出する複数の電流センサと、
    前記電流センサから入力される第1の電流検出値と前記車両用補機から入力される第2の電流検出値とを用いて、前記半導体ヒューズと前記複数の車両用補機との間のレアショートを判定するレアショート判定部と、
    前記レアショート判定部による判定に基づき、前記半導体ヒューズをオン動作からオフ動作へと切り替えるスイッチ切替部と、を備え、
    前記レアショート判定部は、前記第2の電流検出値が前記第1の電流検出値の許容値に対して異なる場合に、前記レアショートの発生判定を行い、
    前記スイッチ切替部は、前記レアショートの発生判定の対象経路の前記半導体ヒューズを前記オフ動作へと切り替えることを特徴とする車両用電力制御装置。
  2. 前記第1の電流検出値を用いて、前記半導体ヒューズを流れる異常電流を判定する異常電流判定部と、を更に備え、
    前記異常電流判定部は、前記第1の電流検出値が第1の閾値よりも大きい場合に、前記異常電流の発生判定を行い、
    前記スイッチ切替部は、前記異常電流の発生判定の対象経路の前記半導体ヒューズを前記オフ動作へと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の車両用電力制御装置。
  3. 前記スイッチ切替部は、前記異常電流判定部にて前記異常電流の発生無し判定が行われた場合でも、前記レアショート判定部にて前記レアショートの発生判定が行われた場合には、前記レアショートの発生判定の前記対象経路の前記半導体ヒューズを前記オフ動作へと切り替えることを特徴とする請求項2に記載の車両用電力制御装置。
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