JP2023135191A - マッチング支援システム、マッチング支援装置、マッチング支援方法、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】書店に著者などの出演者を招いたイベント開催による効果をあげる困難さを解決する。【解決手段】マッチング支援装置１００は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得部１０２と、取得した出演者属性情報および店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング部１０４と、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる出力処理部１０６とを備える。【選択図】図１

Description

本発明は、マッチング支援システム、マッチング支援装置、マッチング支援方法、およびプログラムに関する。

イベントへの出演者とイベントを主催する主催者のマッチングを支援するシステムの一例が特許文献１に記載されている。特許文献１のシステムは、出演者の個人情報とスケジュールに基づく人材プロフィールと、イベントの内容や条件などを示す各種情報に基づく案件プロフィールとをそれぞれ記憶しておき、案件プロフィールの条件を満たす人材プロフィールを抽出し、抽出した人材プロフィールの出演者に対してイベントのエントリを要請するマッチング部を備えることが記載されている。

また、特許文献２には、特定の特徴を有する参加者で構成された集団を形成し、その集団に対する講演者あるいは講演会主催者を有料で募集する講演会システムが記載されている。このシステムでは、講演会の属性情報（テーマ、主催者、目的、開催時期、開催方法や場所など）と講演者と参加者の属性情報を用いて、講演会への参加条件に基づいて、講演者および参加者が講演会への参加資格を有するか判断したり、参加者と講演者とをマッチングしたりしている。

また、特許文献３には、アマチュア等のアーティストと店舗等のイベント会場間のマッチング時の契約上のトラブルを抑止するシステムが記載されている。この特許文献２のシステムでは、ミュージシャン用端末は、音楽の演奏契約に関してマッチング相手を希望する信号をサーバのマッチングサイトへ送信し、サーバは相手側のイベント会場用端末へマッチング希望信号を送信する。そして、イベント会場用端末からのマッチング希望信号の受信に応じて、サーバは共有画面である会議ルームのアクセスに必要な情報を与える信号をミュージシャン用端末とイベント会場用端末の両方へ送信する。両方の端末がサーバの会議ルーム上で送受信する交渉信号は全てデータベースに保存され、契約内容を示す覚書信号もデータベースに保存される。ミュージシャン用端末から開示要求信号を受けたサーバは、全交渉信号及び覚書信号の一方又は双方をミュージシャン用端末に送信する。

国際公開第２０１５／１５９４１３号 特開２００５－１０８０５３号公報 特許第６８７３４５０号公報

上述した特許文献１および２に記載の技術は、講演会やイベントの出演者、主催者、および参加者を、講演会やイベントの内容や条件にマッチングさせて選別して、出演者に出演要請をしたり、参加資格を与えたりするものである。また、特許文献３に記載の技術は、出演者とイベント会場をマッチングさせて交渉および契約内容を記録してトラブルを防止する技術である。

一方で、近年、出版業界はデジタル化の波に押され、紙媒体である書籍や雑誌の需用が激減し、書店数は減少傾向が続いている。出版業界の出版社や書店は生き残りにかけた集客戦略の一つとして、書店などの店舗において、著者を招いたサイン会やトークイベントを実施することがある。ただ闇雲にイベントを実施しても集客の見込みがなければ費用対効果の点から課題が残る。そこで、本発明者は、書店に著者を招いたイベントの実施による効果を効率よくあげることができるシステムを検討した。書店数は減少しているとは言え、日本全国には無数の書店が存在している。そこで、本発明者は、各書店の特徴にあった著者をマッチングして効果的なイベントの開催を提案するマッチング支援システムを提供することを検討した。

本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、書店に著者などの出演者を招いたイベント開催による効果をあげる困難さを解決するマッチング支援システム、マッチング支援装置、マッチング支援方法、およびプログラムを提供することにある。

本発明の一態様によれば、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得手段と、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング手段と、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる出力処理手段と、を備えるマッチング支援装置が提供される。

本発明の一態様によれば、
マッチング支援装置と、
出版社側の端末と、
書店側の端末と、を備え、
前記マッチング支援装置は、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得手段と、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング手段と、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を前記出版社側の端末および前記書店側の端末の少なくとも一方に出力させる出力処理手段と、を有する、マッチング支援システムが提供される。

本発明の一態様によれば、
１以上のコンピュータが、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得し、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成し、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる、
マッチング支援方法が提供される。

本発明の一態様によれば、
コンピュータに、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する手順、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する手順、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる手順、を実行させるためのプログラムが提供される。

なお、本発明の他の態様としては、上記一態様の方法を少なくとも１以上のコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、マッチング支援装置上で、そのマッチング支援方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。

なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。

また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。

さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。

本発明の一態様によれば、書店に著者などの出演者を招いたイベント開催による効果をあげる困難さを解決するマッチング支援システム、マッチング支援装置、マッチング支援方法、およびプログラムが得られる。

実施形態に係るマッチング支援装置の概要を示す図である。 実施形態のマッチング支援装置の動作例を示すフローチャートである。 実施形態に係るマッチング支援システムのシステム構成を概念的に示す図である。 実施形態のマッチング支援装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。 出演者属性情報の入力を受け付ける出演者情報入力画面の一例を示す図である。 店舗属性情報の入力を受け付ける店舗情報入力画面の一例を示す図である。 ジャンル分類コードの一例を示す図である。 出演者属性情報および店舗属性情報のデータ構造例を示す図である。 出版社情報のデータ構造例を示す図である。 マッチング結果のデータ構造例と、マッチング結果出力情報の出力例を示す図である。 マッチング支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。 イベント履歴情報のデータ構造例を示す図である。 実施形態のマッチング支援装置の動作例１を示すフローチャートである。 マッチング支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態のマッチング支援装置の動作例２を示すフローチャートである。 マッチング支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態のマッチング支援装置の動作例３を示すフローチャートである。 実施形態のマッチング支援装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態のマッチング支援装置の動作例を示すフローチャートである。 マッチング支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。 イベント効果度情報のデータ構造例を示す図である。 実施形態のマッチング支援装置の動作例を示すフローチャートである。 実施形態のマッチング支援装置の動作例を示すフローチャートである。

以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。

実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと（能動的な取得）、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること（受動的な取得）の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信（または、送信、プッシュ通知等）される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。

＜最小構成例＞
図１は、実施形態に係るマッチング支援装置１００の概要を示す図である。マッチング支援装置１００は、取得部１０２と、マッチング部１０４と、出力処理部１０６と、を備える。
取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、書店の属性を示す店舗属性情報を取得する。
マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報および店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する。
出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる。

＜動作例＞
図２は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例を示すフローチャートである。
まず、取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、書店の属性を示す店舗属性情報を取得する（ステップＳ１０１）。マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報および店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する（ステップＳ１０３）。出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報を出力装置に出力させる（ステップＳ１０５）。

マッチング支援装置１００では、取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、書店の属性を示す店舗属性情報を取得し、マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報および店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する。そして、出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報を出力装置に出力させる。

これにより、このマッチング支援装置１００によれば、書店に著者などの出演者を招いたイベント開催による効果をあげる困難さを解決することができる。

以下、マッチング支援装置１００の詳細例について説明する。

（第１実施形態）
＜システム概要＞
図３は、実施形態に係るマッチング支援システム１のシステム構成を概念的に示す図である。マッチング支援システム１は、書店などの店舗におけるイベントの出演者である著者と書店のマッチングを支援するシステムである。マッチング支援システム１は、マッチング支援装置１００と、出版社側端末２００と、書店側端末３００と、を備える。マッチング支援装置１００と、出版社側端末２００と、書店側端末３００と、は通信ネットワーク３を介して接続される。

マッチング支援装置１００は、記憶装置１２０を有する。記憶装置１２０は、マッチング支援装置１００の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置１２０は、マッチング支援装置１００と一体のハードウェアであってもよいし、マッチング支援装置１００とは別体のハードウェアであってもよい。

出版社２０は、出版している書籍の売上をあげるために、その書籍の著者によるサイン会やトークイベントを開催することがある。一方で、書店３０も、書籍の著者によるサイン会やトークイベントを開催することによって集客し、書籍の売上の向上を期待する。

出版社２０は、出版社側端末２００を用いて、販促対象とする著者または書籍の情報（例えば、出演者属性情報４００）を入力し、マッチング支援装置１００に送信する。書店３０は、書店側端末３００を用いて、書店３０に関する情報（例えば、店舗属性情報４１０）を入力し、マッチング支援装置１００に送信する。

マッチング支援システム１が提供するイベントマッチング支援サービスを利用する出版社２０および書店３０は、例えば、所定のアプリケーションをインストールして起動すること、あるいは、ブラウザなどを用いて所定のウェブサイトにアクセスすることにより、本サービスを利用することができる。

出版社２０および書店３０の担当者は、本サービスを利用するために事前に、アカウント情報（例えば、アカウント名およびパスワード）を登録する。サービス利用時に、アカウント情報を用いてマッチング支援システム１にログインし、認証に成功するとマッチング支援システム１のサービスの利用が可能になる。

マッチング支援装置１００は、例えば、サーバコンピュータであり、さらに、ウェブサーバを含んでもよい。出版社側端末２００および書店側端末３００は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのコンピュータである。

図３には、出版社側端末２００および書店側端末３００は１台ずつ示されているが、複数の出版社側端末２００および複数の書店側端末３００が接続されていてもよい。ただし、出版社側端末２００は、出版社２０の端末に限定されない。著者の情報をマッチング支援システム１に提供し得る主体であれば、他の主体、例えば、著者本人、著者をマネージングしている事業者、著者の作品に基づく映像作品を製作している事業者などであってもよく、特に限定されない。

本マッチング支援システム１の利用者は、例えば、予め利用登録を行い、ユーザアカウント（ユーザ名およびパスワード）を登録する。そして、利用者は、出版社側端末２００または書店側端末３００を用いて、マッチング支援システム１専用のアプリケーションを起動し、アカウントを用いてログインする。あるいは、利用者は、出版社側端末２００または書店側端末３００を用いて、ブラウザを起動し、マッチング支援システム１のウェブサイトにアクセスし、ユーザアカウントを用いてログインする。これにより利用者は、マッチング支援システム１が提供するサービスを利用できてよい。

また、マッチング支援システム１でマッチングされ、企画実施されるイベントは、例えば、書店などに著者を招いて行われるサイン会、トークショー、講演会などを含む。また、イベントへの参加は、参加者（例えば、顧客、ファンなど）が書店に出向いて参加してもよいし、オンライン会議システムを利用して参加できてもよい。つまり、イベントへの参加形態は、リアル（対面形式）およびバーチャル（オンライン形式）の少なくとも一方とすることができる。

＜ハードウェア構成例＞
図４は、図１、および後述する図１１、図１４、図１６、図１８、および図２０のマッチング支援装置１００を実現するコンピュータ１０００のハードウェア構成を例示するブロック図である。図３の出版社側端末２００および書店側端末３００も、コンピュータ１０００によって実現される。また、マッチング支援装置１００の機能は、出版社側端末２００または書店側端末３００がその一部を分担して実現してもよい。

コンピュータ１０００は、バス１０１０、プロセッサ１０２０、メモリ１０３０、ストレージデバイス１０４０、入出力インタフェース１０５０、およびネットワークインタフェース１０６０を有する。

バス１０１０は、プロセッサ１０２０、メモリ１０３０、ストレージデバイス１０４０、入出力インタフェース１０５０、およびネットワークインタフェース１０６０が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ１０２０などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。

プロセッサ１０２０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などで実現されるプロセッサである。

メモリ１０３０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）などで実現される主記憶装置である。

ストレージデバイス１０４０は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、メモリカード、又はＲＯＭ（Read Only Memory）などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス１０４０はマッチング支援装置１００の各機能（例えば、取得部１０２、マッチング部１０４、出力処理部１０６、後述する出演者ジャンル推定部１０８、書店ジャンル推定部１１０、属性生成部１１２、特定部１１４など）を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ１０２０がこれら各プログラムモジュールをメモリ１０３０上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス１０４０はマッチング支援装置１００の記憶装置１２０の各データも記憶してもよい。

プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ１０００が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ１０００（プロセッサ１０２０）が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。

入出力インタフェース１０５０は、コンピュータ１０００と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース１０５０は、ブルートゥース（登録商標）、ＮＦＣ（Near Field Communication）などの近距離無線通信を行う通信インタフェースとしても機能する。

ネットワークインタフェース１０６０は、コンピュータ１０００を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信ネットワークは、例えばＬＡＮ（Local Area Network）やＷＡＮ（Wide Area Network）である。ネットワークインタフェース１０６０が通信ネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。

そして、コンピュータ１０００は、入出力インタフェース１０５０またはネットワークインタフェース１０６０を介して、必要な機器（例えば、マッチング支援装置１００、出版社側端末２００または書店側端末３００のディスプレイ、操作部、タッチパネル、カメラ、スピーカ、マイクロフォン等）に接続する。

図１、および後述する図１１、図１４、図１６、図１８、および図２０の各実施形態のマッチング支援装置１００の各構成要素は、図４のコンピュータ１０００のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態のマッチング支援装置１００を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。

＜機能構成例＞
以下、図１を用いて説明する。
取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、書店の属性を示す店舗属性情報を取得する。
図５は、出演者属性情報４００の入力を受け付ける出演者情報入力画面５００の一例を示す図である。図６は、店舗属性情報４１０の入力を受け付ける店舗情報入力画面５１０の一例を示す図である。

図５の出演者情報入力画面５００は、例えば、出版社側端末２００のディスプレイに表示される。例えば、マッチング支援システム１にログイン後に、メニュー画面から「出演者情報の入力」を選択すると表示される。なお、出版社２０は、複数の作家をイベントの出演者として登録することができる。そのため、図９に示すように、出版社情報４２０には、出版社２０の識別情報（出版社ＩＤ）に、少なくとも１人の出演者の識別情報（出演者ＩＤ）が紐付けられている。出版社情報４２０は、マッチング支援装置１００の記憶装置１２０に記憶される。

出演者情報入力画面５００は、例えば、出演者名、出身地、ゆかりの中、作品のジャンル、出演者のジャンル、読者層、得意なイベントの形態、トークスキル、およびその他（自由記述）などを入力または選択を受け付けるＵＩ（User Interface）を含む。ＵＩは、例えば、テキストボックス、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンリスト、コンボボックス、スライダー、ドラムロールなど特に限定されない。

以下、各入力項目について説明する。
出演者名は、出演予定の作家の名前やペンネームを含む。また、出演予定の作家の作品が漫画の場合は、原作者および作画担当者の少なくとも一方を含んでもよい。出身地は、出演者の出身地（故郷、幼少期または学生時代過ごした場所等）の都道府県、およびその他の地名や住所を含む。ゆかりの地は、著書の舞台、聖地、以前（下積み時代）住んでいた場所、現在の居住地、母校の所在地などを含む。複数のゆかりの地がある場合は、当該入力欄を、追加アイコン５０６を押下することで追加し、複数指定できてよい。

作品のジャンル（以後、「作品ジャンル」とも呼ぶ）とは、出演者が現在までに出版または投稿した著作物のジャンルであり、例えば、図７に示すジャンル分類コード４３０で示される情報を含む。作品は、書籍、雑誌媒体、およびインターネット上の少なくとも一方に投稿されている著作物も含まれてよい。また、雑誌媒体に投稿された作品の場合、作品のジャンルとして、投稿された作品のジャンルだけでなく、当該雑誌媒体のジャンルを登録してもよい。

出演者のジャンル（以後、「出演者ジャンル」とも呼ぶ）とは、出演者に関連度の高いジャンルを意味する。出演者ジャンルは、特に、出演者の作品の中で、特に売上の多いジャンル、出演者の執筆数の多いジャンル、出演者の作品の中で評価の高い作品（例えば、受賞歴のある作品、売上が５０万部以上などの所定部数以上など）のジャンル、出演者の作品の中で人気が高いまたは話題の作品（例えば、売上が高い、ＳＮＳ（Social Networking Service）投稿数や「いいね」数が上位など）のジャンルを選択するのが好ましい。

作品ジャンルまたは出演者ジャンルに、複数ジャンルを登録する場合は、入力欄を、追加アイコン５０６を押下することで追加し、複数指定できてよい。また、ジャンルコードは、大分類および小分類の少なくとも一方を指定できてよい。

なお、出演者の作品ジャンルや出演者ジャンルが多岐に亘る場合には、作品ジャンルまたは出演者ジャンルとして、出演者が出演を希望するイベントに関連する作品のジャンルや、販促対象となっている作品のジャンルが優先的に出演者ジャンルとして選択されるのが好ましい。その理由は、イベントを開催する書店とのマッチング処理には、当該ジャンルも用いられるため、出演者が販促対象としている作品などのジャンルを登録することで、出演者のニーズに適合する書店を効率よく抽出することができるためである。

なお、登録した各ジャンルは、優先順位を付けることができてもよい。マッチング処理では、例えば、優先順位が上位のジャンルを選択して用いてもよい。

読者層は、出演者の作品の読者層の属性であり、例えば、職種、既婚／未婚の区別、子供の有無、性別、年齢層などを含む。得意なイベントの形態とは、出演者が得意とするイベントの形態であり、サイン会、トークショー、講演会などの他、イベントの規模について、大きな会場でのイベントも可能か否か、少人数希望か否かなどの情報を含む。トークスキルは、出演者のトークのスキルの程度を３段階で示している。例えば、トークスキルの「高」は、話すのが得意あり、「中」は、話すのが得意でもなく苦手でもない、「低」は話すのが苦手であることを示す。出演者情報入力画面５００は、さらに、自由記述欄も含むことができる。

出演者情報入力画面５００は、出演者情報入力画面５００に入力された情報を出演者属性情報４００として登録する登録ボタン５０２と、入力した情報をキャンセル（削除）するキャンセルボタン５０４をさらに含む。

登録ボタン５０２の押下を受け付けると、出版社側端末２００からマッチング支援装置１００に出演者属性情報４００として送信される。マッチング支援装置１００の取得部１０２は、出版社側端末２００から出演者属性情報４００を受信すると、記憶装置１２０に記憶させる。

図８は、出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０のデータ構造例を示す図である。図８（ａ）に示すように、出演者属性情報４００は、出演者に割り当てられた識別情報（出演者ＩＤ）と、出演者名と、出演者の出身地と、出演者のゆかりの地と、出演者の作品ジャンルと、出演者ジャンルと、出演者の作品の読者層の属性と、を含み、さらに、図示されていないが、出演者が得意なイベントの形態と、出演者のトークスキルと、自由記述の内容と、を含む。さらに、出演者属性情報４００は、出演者が希望する出演料の範囲を含んでもよい。

図６の店舗情報入力画面５１０は、書店側端末３００のディスプレイに表示される。例えば、マッチング支援システム１にログイン後に、メニュー画面から「店舗情報の入力」を選択すると表示される。

店舗情報入力画面５１０は、例えば、書店名、所在地、書籍のジャンル、書店のジャンル、客層、およびその他（自由記述）などを入力または選択を受け付けるＵＩを含む。ＵＩは、例えば、テキストボックス、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンリスト、コンボボックス、スライダー、ドラムロールなど特に限定されない。

以下、各入力項目について説明する。
書店名は、店舗の名称である。所在地は、店舗の所在する都道府県、およびその他の地名、住所、施設名などを含む。書籍のジャンル（以後、「書籍ジャンル」とも呼ぶ）とは、当該店舗が販売している書籍のジャンルであり、当該店舗が取り扱っている、または、特に店員が得意とする書籍のジャンルを含む。書店のジャンル（以後、「書店ジャンル」とも呼ぶ）とは、当該店舗に関連度の高いジャンルであり、例えば、書店で売上が多い書籍のジャンル、書店が販促対象としている書籍のジャンル、および開催予定のイベントの対象となる書籍のジャンルの少なくともいずれか一つを含む。

書籍ジャンルおよび書店ジャンルは、例えば、図７に示すジャンル分類コード４３０で示される情報を含む。複数ジャンルを指定する場合は、入力欄を、追加アイコン５１６を押下することで追加し、複数指定できてよい。また、ジャンルコードは、大分類および小分類の少なくとも一方を指定できてよい。

なお、書籍ジャンルや書店ジャンルが多岐に亘る場合には、書籍ジャンルまたは書店ジャンルとして、書店で開催したいイベントに関連する書籍のジャンルや、販促対象となっている書籍のジャンルが優先的に書店ジャンルとして選択されるのが好ましい。その理由は、イベントを開催する書店とのマッチング処理には、当該ジャンルも用いられるため、書店が販促対象としている書籍などのジャンルを登録することで、書店のニーズに適合する出演者を効率よく抽出することができるためである。

なお、登録した各ジャンルは、優先順位を付けることができてもよい。マッチング処理では、例えば、優先順位が上位のジャンルを選択して用いてもよい。

客層は、当該店舗の主な客の属性情報であり、例えば、職種、既婚／未婚の区別、子供の有無、性別、年齢層などを含む。出演者情報入力画面５００は、さらに、自由記述欄も含むことができる。

店舗情報入力画面５１０は、店舗情報入力画面５１０に入力された情報を店舗属性情報４１０として登録する登録ボタン５１２と、入力した情報をキャンセル（削除）するキャンセルボタン５１４をさらに含む。

登録ボタン５１２の押下を受け付けると、書店側端末３００からマッチング支援装置１００に店舗属性情報４１０として送信される。マッチング支援装置１００の取得部１０２は、書店側端末３００から店舗属性情報４１０を受信すると、記憶装置１２０に記憶させる。

図８（ｂ）に示すように、店舗属性情報４１０は、店舗に割り当てられた識別情報（店舗ＩＤ）と、店舗名と、所在地と、書籍のジャンルと、客層の属性と、を含み、さらに、図示されていないが、自由記述の内容とを含む。さらに、店舗属性情報４１０は、書店３０が希望する予算の範囲（例えば、出演者に支払える出演料の範囲）を含んでもよい。

マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する。

図１０は、マッチング結果情報４４０のデータ構造例と、マッチング結果出力情報４４２の出力例を示す図である。図１０（ａ）に示すように、マッチング結果情報４４０は、マッチング部１０４生成したマッチング結果を示す。マッチング結果情報４４０は、組み合わせられた出演者の出演者ＩＤと、出演者に組み合わせられた書店の店舗ＩＤが紐付けられている。マッチング結果情報４４０は、記憶装置１２０に記憶される。

本実施形態において、マッチング部１０４は、（方法例１）出演者属性情報４００の作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方と、店舗属性情報４１０の書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方とを用いて、マッチング結果を生成する方法と、（方法例２）出演者属性情報４００の出演者の出身地およびゆかりの地の少なくとも一方を含む地域情報と、店舗属性情報４１０の書店の所在地とを用いて、マッチング結果を生成する方法とが考えられる。以下、順に説明する。なお、（方法例１）と（方法例２）を組み合わせてマッチング結果を生成してもよい。

＜マッチング方法例１＞
マッチング部１０４は、出演者属性情報４００の作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方と、店舗属性情報４１０の書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方とを用いて、マッチング結果を生成する。つまり、マッチング部１０４は、出演者属性情報４００の作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方と、店舗属性情報４１０の書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方とが一致する出演者と書店を抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含むマッチング結果情報４４０を生成する。

ここで、「一致」とは、完全一致でなくてもよい。マッチング部１０４は、例えば、ジャンルの小分類が登録されている場合、小分類が属する大分類が一致する出演者と書店を抽出してもよい。あるいは、マッチング部１０４は、複数の分類コード（例えば、S0102（推理小説）とS0105（ＳＦ・ホラー小説））を中分類として、中分類が一致する出演者と書店を抽出してもよい。

また、上記したように、各ジャンルに優先順位が付けられている場合、優先順位の高いジャンルの組み合わせでマッチング処理を行ってもよい。あるいは、優先順位が高いジャンルでのマッチング結果と、優先順位が低いジャンルでのマッチング結果との両方を区別可能に生成してもよい。

上記したように、書店３０では、得意とする書籍のジャンルがある場合がある。得意としているため、日頃から客層もそのジャンルの書籍を購入する顧客が多く来店する傾向があると考えられる。そのため、店舗属性情報４１０に登録されている書籍のジャンルの作家のイベントを開催することで、イベントへの参加者が多くなる可能性が高い。そして、多くの参加者がイベント会場である書店に来店することで、書店の売上も増える可能性がある。つまり、この例のように、書籍ジャンルまたは書店ジャンルと作品ジャンルまたは出演者ジャンルが一致する書店３０と出演者でイベントを開催することで、イベントが成功する可能性が高くなる。

＜マッチング方法例２＞
マッチング部１０４は、出演者属性情報４００の出演者の出身地およびゆかりの地の少なくとも一方を含む地域情報と、店舗属性情報４１０の書店の所在地とを用いて、マッチング結果を生成する。つまり、マッチング部１０４は、出演者属性情報４００の地域情報および書店の所在地が一致する出演者と書店を抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含むマッチング結果情報４４０を生成する。なお、マッチング方法例２は、上記したジャンルによるマッチング方法例１と組み合わせもよい。その場合、マッチング方法例２のマッチング結果を、マッチング方法例１によりさらに絞り込んでもよいし、マッチング方法例１のマッチング結果を、マッチング方法例２によりさらに絞り込んでもよい。

ここでも、「一致」とは、完全一致でなくてもよい。マッチング部１０４は、例えば、地域情報が示す都道府県が一致する出演者と書店を抽出してもよい。あるいは、マッチング部１０４は、地域情報が示す都道府県が属する、「関東」、「関西」、「東北」、「山陰」、「東日本」など特定の地域区分で一致する出演者と書店を抽出してもよい。

さらに、マッチング部１０４は、地図情報に基づいて、出演者と書店の地域情報が示す地点が、互いに所定範囲内（例えば、１０キロ圏内など）にある出演者と書店を抽出してもよい。

作家の出身地やゆかりの地の地域では、当該作家の作品がよく売れる傾向にある。そのため、出演者属性情報４００に登録されている出演者の地域情報が所在地である書店３０でイベントを開催することで、イベントへの参加者が多くなる可能性が高い。そして、多くの参加者がイベント会場である書店に来店することで、書店の売上も増える可能性がある。つまり、この例のように、出演者の地域情報と書店３０の所在地が一致する出演者と書店３０でイベントを開催することで、イベントが成功する可能性が高くなる。

出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報（マッチング結果出力情報４４２）を出力装置に出力させる。出力装置は、例えば、出版社側端末２００および書店側端末３００の少なくとも一方のディスプレイである。図１０（ｂ）に示すように、マッチング結果出力情報４４２は、少なくとも出演者名（例えば、作家名）と、書店名と、を含む。さらに、この例では、マッチング結果出力情報４４２は、マッチング部１０４でマッチング処理の条件となった書店の所在地の地域名を含んでいる。

出力処理部１０６は、マッチング結果情報４４０に含まれる、出演者ＩＤと、店舗ＩＤにそれぞれ紐付けられる、出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０から取得して出力する。

＜動作例＞
以下、図２を用いて、マッチング支援装置１００の動作例について説明する。
まず、取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報４００を出版社側端末２００から取得し、書店の属性を示す店舗属性情報４１０を書店側端末３００から取得する（ステップＳ１０１）。上記したように、出版社側端末２００では、出演者情報入力画面５００においてイベントを実施したい作家の情報の入力を受け付け、マッチング支援装置１００に送信する。書店側端末３００では、店舗情報入力画面５１０において書店の情報の入力を受け付け、マッチング支援装置１００に送信する。取得部１０２は、出版社側端末２００および書店側端末３００から出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０をそれぞれ取得し、記憶装置１２０に記憶させる。

マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果（図１０（ａ）のマッチング結果情報４４０）を生成する（ステップＳ１０３）。

出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報を出力装置に出力させる（ステップＳ１０５）。例えば、出版社側端末２００および書店側端末３００の少なくとも一方のディスプレイに表示させる。例えば、出版社側端末２００および書店側端末３００の少なくとも一方は、マッチング支援システム１にログインした後、メニュー画面で「マッチング結果表示」を選択することでマッチング結果出力情報４４２の表示画面を表示されることができる。

また、マッチング部１０４によりマッチング結果情報４４０が生成されたことを、出版社２０および書店３０の担当者に通知するために、出力処理部１０６は、出版社側端末２００および書店側端末３００にマッチング結果が生成されたことを報知してもよい。例えば、アプリケーション上に通知を表示させたり、予め登録されている宛先（例えば、メールアドレス、ＳＭＳ（Short Message Service））にメッセージを送信したりしてもよい。

図２のフローを実行するタイミングは様々考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。また、以下の複数を組み合わせてもよい。
（１）出版社側端末２００または書店側端末３００から新たな出演者属性情報４００または店舗属性情報４１０が登録された後
（２）所定期間毎（１日毎、１週間毎、１ヶ月毎など）
（３）所定件数以上の出版社側端末２００または書店側端末３００から新たな出演者属性情報４００または店舗属性情報４１０が登録された後
（４）出版社側端末２００または書店側端末３００から出演者属性情報４００または店舗属性情報４１０が変更された後
（５）所定件数以上の出版社側端末２００または書店側端末３００から出演者属性情報４００または店舗属性情報４１０が変更された後
（６）出版社側端末２００または書店側端末３００からリクエストがあったとき

以上、本実施形態によれば、取得部１０２と、マッチング部１０４と、出力処理部１０６とを備えている。取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、書店の属性を示す店舗属性情報を取得し、マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報および店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する。そして、出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果に属する出演者および書店の少なくとも一方を示す情報を出力装置に出力させる。

これにより、このマッチング支援装置１００によれば、書店に著者などの出演者を招いたイベント開催による効果をあげる困難さを解決することができる。

（第２実施形態）
本実施形態では、マッチング処理に用いる出演者ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方を推定する構成を備える点以外は、上記実施形態と同じである。なお、本実施形態の構成は、後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。

本実施形態では、マッチング支援装置１００は、図１のマッチング支援装置１００の構成に加え、さらに、出演者ジャンル推定部１０８および書店ジャンル推定部１１０の少なくとも一方を備える。つまり、出演者ジャンル推定部１０８および書店ジャンル推定部１１０の組み合わせにより、３つの構成例が考えられ、以下に構成例１～構成例３としてそれぞれ説明する。構成例毎にそれぞれ動作例について説明する。

＜機能構成例１＞
図１１は、マッチング支援装置１００の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
マッチング支援装置１００は、図１のマッチング支援装置１００と同じ取得部１０２、マッチング部１０４、および出力処理部１０６を備えるとともに、さらに、出演者ジャンル推定部１０８を備えている。

出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の著作物の内容のジャンルおよび出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、出演者ジャンルを推定する。
マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンルを少なくとも用いてマッチング結果を生成する。ただし、マッチング部１０４は、出演者属性情報４００に登録されている出演者の作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方をさらにマッチング処理に用いてもよい。

また、本実施形態では、出演者ジャンルを推定することができるため、出演者属性情報４００には、出演者ジャンルは含まれていなくてもよいし、含まれていてもよい。出演者属性情報４００に出演者ジャンルが含まれている場合、出演者ジャンル推定部１０８により推定された出演者ジャンルと出演者属性情報４００に含まれている出演者ジャンルの、論理積および論理和の少なくとも一方を取り、出演者ジャンルとして、マッチング処理に用いてもよい。論理和および論理積のいずれの方法でジャンルを特定するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された方法でジャンルを特定できてよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

図１２は、イベント履歴情報４５０のデータ構造例を示す図である。
図１２（ａ）に示すように、イベント履歴情報４５０は、例えば、イベントの識別情報（イベントＩＤ）と、イベントを開催した書店３０の店舗ＩＤと、イベントに出演した出演者の出演者ＩＤと、イベントの開催日時と、場所と、イベントのジャンルを含む。

ここで、イベントのジャンルとは、イベントの講演やトークの内容に関連するジャンル、イベントに出演した出演者の作品ジャンルおよび出演者ジャンル、イベントを開催した書店３０の書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一つである。イベント履歴情報４５０は、例えば、出版社側端末２００を用いて入力され、マッチング支援装置１００に送信され、取得部１０２により取得されて記憶装置１２０に記憶されてもよい。

出演者ジャンル推定部１０８は、出演者ジャンルを推定する際、イベント履歴情報４５０を読み出して用いる。さらに、出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の著作物に関するデータベース（不図示）にアクセスし、出演者の著作物の内容に関する情報を取得することができる。出演者の著作物に関するデータベースは、例えば、出版社２０から提供を受けることができる。あるいは、出演者ジャンル推定部１０８は、例えば、出版社２０がインターネット上に公開している出版物に関する情報から出演者の著作物の内容に関する情報を取得してもよい。また、出演者ジャンル推定部１０８は、イベント履歴情報４５０を参照し、出演者が過去に出演したイベントのジャンルを取得することができる。

出演者の著作物の内容に関する情報は、作品ジャンルを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。出演者の著作物の内容に関する情報に作品ジャンルが含まれている場合、出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の著作物の内容に関する情報から作品ジャンルを取得して、推定処理に用いてもよい。一方、出演者の著作物の内容に関する情報に作品ジャンルが含まれていない場合、出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の著作物の内容を示す情報を、機械学習や深層学習などにより分析して著作物のジャンルを特定し、推定処理に用いてもよい。

以下、推定処理の詳細について説明する。
まず、出演者の著作物の内容のジャンルを用いた推定処理について説明する。
出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の過去の著作物のジャンルのうち、作品数が最も多いジャンルを出演者ジャンルと推定する。あるいは、出演者ジャンル推定部１０８は、直近の所定期間内に出版された著作物について、作品数が最も多いジャンルを出演者ジャンルとしてもよい。さらに、出演者ジャンル推定部１０８は、出版社２０が有している出演者の著作物に関するデータベースから、出演者の過去の著作物の出版部数を取得し、出版部数が最も多い著作物のジャンルを出演者ジャンルとしてもよいし、直近の所定期間内に出版された著作物について、出版部数が最も多いものを出演者ジャンルとしてもよい。

次に、出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いた推定処理について説明する。
出演者ジャンル推定部１０８は、出演者が過去に出演したイベントのジャンルのうち、最も出演回数の多いジャンルを出演者ジャンルと推定する。または、出演者ジャンル推定部１０８は、直近の所定期間内に出演者が出演したイベントのうち、最も出演回数の多いジャンルを出演者ジャンルとしてもよい。

複数の出演者ジャンルが推定された場合、複数のジャンルの論理和または論理積をとって出演者ジャンルとしてもよい。論理和および論理積のいずれの方法でジャンルを特定するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された方法でジャンルを特定できてよい。こで、オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンルと一致するジャンル（書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方）が登録されている書店３０を店舗属性情報４１０から抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含むマッチング結果情報４４０を生成する。上記したように、「一致」は完全一致でなくてもよい。

ただし、マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンルに加え、出演者属性情報４００に登録されている作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方と一致する書籍ジャンルまたは書店ジャンルが登録されている書店３０を店舗属性情報４１０から抽出してもよい。

＜動作例１＞
図１３は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例１を示すフローチャートである。図１３のフローは、図２のフローと同じステップＳ１０１とステップＳ１０５を有するとともに、さらに、ステップＳ２０１とステップＳ２０３を有する。

まず、取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報４００を出版社側端末２００から取得し、書店の属性を示す店舗属性情報４１０を書店側端末３００から取得する（ステップＳ１０１）。上記したように、出版社側端末２００では、出演者情報入力画面５００においてイベントを実施したい作家の情報の入力を受け付け、マッチング支援装置１００に送信する。書店側端末３００では、店舗情報入力画面５１０において書店の情報の入力を受け付け、マッチング支援装置１００に送信する。取得部１０２は、出版社側端末２００および書店側端末３００から出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０をそれぞれ取得し、記憶装置１２０に記憶させる。

また、本実施形態では、出演者ジャンルを推定することができるため、ステップＳ１０１で取得部１０２が取得する出演者属性情報４００には、出演者ジャンルは含まれていなくてもよい。ただし、ステップＳ１０１で取得部１０２が取得した出演者属性情報４００に出演者ジャンルが含まれている場合、取得した出演者ジャンルと後述するステップＳ２０１で推定された出演者ジャンルの、論理積および論理和の少なくとも一方を取り、出演者ジャンルとして、続くステップＳ２０３のマッチング処理に用いてもよい。論理和および論理積のいずれの方法でジャンルを特定するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された方法でジャンルを特定できてよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の著作物の内容および出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、出演者ジャンルを推定する。（ステップＳ２０１）。

そして、マッチング部１０４は、ステップＳ２０１で推定された出演者ジャンルを用いて、マッチング結果を生成する（ステップＳ２０３）。マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンルと一致する書籍のジャンルが登録されている書店３０を店舗属性情報４１０から抽出する。上記したように、マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンルに加え、出演者属性情報４００に登録されている作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方と一致する書籍ジャンルまたは書店ジャンルが登録されている書店３０を店舗属性情報４１０から抽出してもよい。

＜機能構成例２＞
図１４は、マッチング支援装置１００の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
マッチング支援装置１００は、図１のマッチング支援装置１００と同じ取得部１０２、マッチング部１０４、および出力処理部１０６を備えるとともに、さらに、書店ジャンル推定部１１０を備えている。

書店ジャンル推定部１１０は、書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて書店ジャンルを推定する。
マッチング部１０４は、推定された書店ジャンルを少なくとも用いてマッチング結果を生成する。ただし、マッチング部１０４は、店舗属性情報４１０に登録されている店舗の書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方をさらにマッチング処理に用いてもよい。

また、本実施形態では、書店ジャンルを推定することができるため、店舗属性情報４１０には、書籍ジャンルは含まれていなくてもよいし、含まれていてもよい。店舗属性情報４１０に書籍ジャンルが含まれている場合、店舗属性情報４１０に含まれている書籍ジャンルと推定部１０８により推定された書店ジャンルの、論理積および論理和の少なくとも一方を取り、書店ジャンルとして、マッチング処理に用いてもよい。論理和および論理積のいずれの方法でジャンルを特定するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された方法でジャンルを特定できてよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

書店ジャンル推定部１１０は、書店３０から提供される書店３０の発注および販売実績情報を用いて書店３０の書籍ジャンルを推定する。書店側端末３００では、発注および販売実績情報の入力画面において、書店３０の情報の入力を受け付け、マッチング支援装置１００に送信する。取得部１０２は、書店側端末３００から発注および販売実績情報を取得し、記憶装置１２０に記憶される。書店ジャンル推定部１１０は、記憶装置１２０から書店３０の発注および販売実績情報を取得して、推定処理に使用する。

推定処理の具体例を以下に説明する。
まず、書店３０の発注および販売実績情報を用いた推定処理について説明する。
書店ジャンル推定部１１０は、書店３０の発注および販売実績情報の少なくとも一方に基づいて、書店３０の発注数および販売実績数の少なくとも一方を書籍のジャンル毎に集計する。集計した結果に基づいて、書店ジャンル推定部１１０は、過去の発注数および販売実績数の少なくとも一方の書籍のジャンルのうち、発注数および販売実績数の少なくとも一方が最も多いジャンルを書店ジャンルと推定する。あるいは、書店ジャンル推定部１１０は、直近の所定期間内の発注数および販売実績数の少なくとも一方について、発注数および販売実績数の少なくとも一方が最も多いジャンルを書店ジャンルとしてもよい。

次に、過去のイベントの履歴情報を用いた推定処理について説明する。
書店ジャンル推定部１１０は、書店３０が過去に開催したイベントのジャンルのうち、最も開催回数の多いジャンルを書店ジャンルと推定する。または、書店ジャンル推定部１１０は、直近の所定期間内に書店３０で開催したイベントのうち、最も開催回数の多いジャンルを書店ジャンルとしてもよい。

複数の書店ジャンルが推定された場合、複数のジャンルの論理和または論理積をとって書店ジャンルとしてもよい。論理和および論理積のいずれの方法でジャンルを特定するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された方法でジャンルを特定できてよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

マッチング部１０４は、推定された書店ジャンルと一致するジャンル（出演者ジャンルおよび作品ジャンルの少なくとも一方）が登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含むマッチング結果情報４４０を生成する。上記したように、「一致」は完全一致でなくてもよい。

ただし、マッチング部１０４は、推定された書店ジャンルに加え、店舗属性情報４１０に登録されている書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方と一致する作品ジャンルまたは出演者ジャンルが登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出してもよい。

＜動作例２＞
図１５は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例２を示すフローチャートである。図１５のフローは、図２のフローと同じステップＳ１０１とステップＳ１０５を有するとともに、さらに、ステップＳ２１１とステップＳ２１３を有する。

まず、取得部１０２は、書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報４００を出版社側端末２００から取得し、書店の属性を示す店舗属性情報４１０を書店側端末３００から取得する（ステップＳ１０１）。

また、本実施形態では、書店ジャンルを推定することができるため、ステップＳ１０１で取得部１０２が取得する店舗属性情報４１０には、書店の書籍ジャンルに関する情報は含まれていなくてもよい。ただし、ステップＳ１０１で取得部１０２が取得した店舗属性情報４１０に書店の書籍ジャンルが含まれている場合、取得した書籍ジャンルと後述するステップＳ２１１で推定された書店ジャンルの、論理積および論理和の少なくとも一方を取り、書店ジャンルとして、続くステップＳ２１３のマッチング処理に用いてもよい。論理和および論理積のいずれの方法でジャンルを特定するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された方法でジャンルを特定できてよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

そして、書店ジャンル推定部１１０は、書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一つを用いて書店ジャンルを推定する（ステップＳ２１１）。

そして、マッチング部１０４は、ステップＳ２１１で推定された書店ジャンルを用いて、マッチング結果を生成する（ステップＳ２１３）。マッチング部１０４は、推定された書店のジャンルと一致する作品ジャンルが登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出する。上記したように、マッチング部１０４は、推定された書店ジャンルに加え、店舗属性情報４１０に登録されている書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方と一致する作品ジャンルまたは出演者ジャンルが登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出してもよい。

＜機能構成例３＞
図１６は、マッチング支援装置１００の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
マッチング支援装置１００は、図１のマッチング支援装置１００と同じ取得部１０２、マッチング部１０４、および出力処理部１０６を備えるとともに、さらに、出演者ジャンル推定部１０８および書店ジャンル推定部１１０を備えている。

出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の作品ジャンルおよび出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、出演者ジャンルを推定する。
書店ジャンル推定部１１０は、書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて書店ジャンルを推定する。
出演者ジャンル推定部１０８および書店ジャンル推定部１１０におけるジャンルの推定処理は、上記した機能構成例１および機能構成例２と同様である。
マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンルおよび推定された書店ジャンルを用いてマッチング結果を生成する。
ただし、マッチング部１０４は、出演者属性情報４００に登録されている出演者の作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方をさらにマッチング処理に用いてもよい。さらに、マッチング部１０４は、店舗属性情報４１０に登録されている店舗の書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方をさらにマッチング処理に用いてもよい。

機能構成例３では、マッチング部１０４のマッチング処理が上記した機能構成例１および機能構成例２と異なる。
マッチング部１０４は、マッチング処理に用いる出演者の情報と書店３０の情報を、推定されたジャンルを用いるか、登録されている属性情報から取得したジャンルを用いるか、組み合わせることができる。組み合わせは以下に例示される。
（１）推定された出演者ジャンルと、属性情報の書籍ジャンル
（２）推定された出演者ジャンルと、推定された書店ジャンル
（３）属性情報の作品ジャンルと、属性情報の書籍ジャンル（第１実施形態の構成）
（４）属性情報の作品ジャンルと、推定された書店ジャンル
（５）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理和で得られるジャンルと、属性情報の書籍ジャンル
（６）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理和で得られるジャンルと、推定された書ャンル
（７）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理和で得られるジャンルと、推定された書店ジャンルおよび属性情報の書籍ジャンルの論理和で得られるジャンル
（８）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理和で得られるジャンルと、推定された書店ジャンルおよび属性情報の書籍ジャンルの論理積で得られるジャンル
（９）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理積で得られるジャンルと、属性情報の書籍ジャンル
（１０）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理積で得られるジャンルと、推定された書店ジャンル
（１１）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理積で得られるジャンルと、推定された書店ジャンルおよび属性情報の書籍ジャンルの論理和で得られるジャンル
（１２）推定された出演者ジャンルおよび属性情報の作品ジャンルの論理積で得られるジャンルと、推定された書店ジャンルおよび属性情報の書籍ジャンルの論理積で得られるジャンル
ただし、属性情報に登録されている出演者ジャンルおよび書店ジャンルは上記の例には含まれていないが、これらもマッチング処理に用いてもよい。その場合も論理積または論理和で得られたジャンルをマッチング処理に用いてよい。

マッチング部１０４は、上記出演者の情報と書店３０の情報のいずれかの組み合わせでマッチング処理を行い、一致するジャンルを含む出演者および書店３０の組み合わせを抽出する。ただし、「一致」は完全一致でなくてもよい。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店の組み合わせの少なくとも１組を含むマッチング結果を生成する。

どの情報を組み合わせたマッチング処理を実行するかは、オペレータの選択を受け付け、選択された情報の組み合わせの情報を用いてマッチング処理を実行できてもよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

また、出演者属性情報４００に出演者ジャンルまたは店舗属性情報４１０に書店ジャンルが登録されていない場合は、選択内容に関わらず、マッチング部１０４は、自動的に推定されたジャンルを用いてマッチング処理を行ってもよい。あるいは、マッチング部１０４は、出演者属性情報４００に出演者ジャンルまたは店舗属性情報４１０に書店ジャンルが登録されていないために、推定されたジャンルを用いてマッチング処理を行ったことを出力処理部１０６に通知し、マッチング結果出力情報４４２に当該通知内容を含めさせてもよい。

あるいは、上記した機能構成例１および機能構成例３のマッチング処理をそれぞれ実行して得られた２つのマッチング結果を組み合わせて最終的なマッチング結果を生成してもよい。
具体的には、マッチング部１０４は、推定された書店ジャンルと一致するジャンル（作品ジャンルおよび出演者ジャンルの少なくとも一方）が登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含む第１のマッチング結果を生成する。「一致」は完全一致でなくてもよい。

さらに、推定された出演者のジャンルと一致するジャンル（書籍ジャンルおよび書店ジャンルの少なくとも一方）が登録されている書店３０を店舗属性情報４１０から抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含む第２のマッチング結果を生成する。「一致」は完全一致でなくてもよい。

マッチング部１０４は、第１のマッチング結果と、第２のマッチング結果の論理和をマッチング結果としてもよいし、第１のマッチング結果と第２のマッチング結果の論理積をマッチング結果としてもよい。どのマッチング結果を生成するかは、オペレータの選択を受け付け、選択されたマッチング結果に変更できてもよい。オペレータとは、出版社側端末２００および書店側端末３００を操作するオペレータの少なくとも一方である。

＜動作例３＞
図１７は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例３を示すフローチャートである。図１７のフローは、図２のフローと同じステップＳ１０１およびステップＳ１０５、図１３のフローと同じステップＳ２０１およびステップＳ２０３、図１５のフローと同じステップＳ２１１およびステップＳ２１３を有し、さらにステップＳ２２１を有する。

図１７のフローでは、上記した構成例のうち、後者の構成例、つまり、機能構成例１および機能構成例２のマッチング処理をそれぞれ実行して得られた２つのマッチング結果を組み合わせて最終的なマッチング結果を生成する構成のマッチング支援装置１００の動作例を示している。

ステップＳ２２１以外は、上記した動作例１および動作例２とそれぞれ同じであるので、説明は省略する。この例では、マッチング部１０４は、ステップＳ２０３およびステップＳ２１３で生成されたマッチング結果の論理積をとり、マッチング結果を生成する（ステップＳ２２１）。そして、出力処理部１０６は、ステップＳ２２１で生成されたマッチング結果に属する出演者および書店３０を示す情報を出力装置に出力させる（ステップＳ１０５）。

あるいは、他の例では、マッチング部１０４は、ステップＳ２０３およびステップＳ２１３は行わず、ステップＳ２０１で推定された出演者ジャンルと、ステップＳ２１１で推定された書店ジャンルが一致する出演者と書店３０の組み合わせを抽出し、マッチング結果としてもよい。

また、他の例では、出演者ジャンル推定部１０８および書店ジャンル推定部１１０のうち推定処理を実行する推定部の選択を少なくとも一つ受け付け、選択された推定部を用いて推定処理を行ってもよい。

以上説明したように、本実施形態のマッチング支援装置１００において、出演者ジャンル推定部１０８は、出演者の著作物の内容のジャンルおよび出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、出演者ジャンルを推定する。また、書店ジャンル推定部１１０は、書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて書店ジャンルを推定する。そして、マッチング部１０４は、推定された出演者ジャンル、および推定された書店ジャンルを少なくとも用いてマッチング結果を生成する。

このように、本実施形態のマッチング支援装置１００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、出演者や書店３０の実情に合わせて推定される出演者ジャンルまたは書店ジャンルを少なくとも用いてマッチング処理を行うことができるので、マッチング精度を向上させることができる。

（第３実施形態）
本実施形態では、イベントの属性を用いてマッチング結果を生成する構成を有する点以外は、上記いずれかの実施形態と同じである。ただし、本実施形態の構成は、後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。

出演者属性情報４００が示す出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含む。店舗属性情報４１０が示す書店３０の属性は、当該書店３０で開催されるイベントの属性を含む。
マッチング部１０４は、当該イベントの属性を用いて、マッチング結果を生成する。

上記したように、出演者属性情報４００の出演者ジャンルには、出演者が出演する予定のイベントのジャンルを含めることができる。出演者が出演するイベントとは、出演者が出演を希望するイベント、過去に出演したイベント、出演予定（構想中、計画中、推奨）のイベントを含む。さらに、店舗属性情報４１０の書籍のジャンルには、書店３０で開催されるイベントのジャンルを含めることができる。書店３０で開催されるイベントは、書店３０が開催を希望するイベント、過去に開催したイベント、開催予定（構想中、計画中、推奨）のイベントを含む。

なお、出演者が出演するイベントの属性および書店３０で開催されるイベントの属性をそれぞれ出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０に登録する方法は、メニュー画面から「イベント情報の入力」を選択すると表示されるイベント情報入力画面（不図示）に情報を入力させる方法が考えられる。出版社側端末２００および書店側端末３００の少なくとも一方において、イベント情報入力画面を表示させ、イベントの属性情報の入力を受け付ける。出版社側端末２００から入力を受け付けたときは、店舗属性情報４１０を更新し、書店側端末３００から入力を受け付けたときは、出演者属性情報４００を更新することができる。

このように、出演者が出演するイベントの属性を出演者属性情報４００として登録させることができるとともに、書店３０が開催するイベントの属性を店舗属性情報４１０として登録させることができるので、出版社２０および書店３０が、開催実績のある、または開催を希望しているイベントなどの属性で、マッチング処理を行うことができる。つまり、出版社２０および書店３０が、開催実績のある、または開催が希望しているイベントを実行するのに適切な出演者の書店３０の組み合わせを生成できる。言い換えると、出版社２０および書店３０の要望にそったイベントの提案できる。

さらに、イベントの属性は、イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一つを含む。

参加者の人数は、例えば、イベントの規模（小規模（コア層対象）または大規模）の区分であってよい。また、イベントの属性は、イベントの形態（サイン会、トークショー、講演会など）を含んでもよい。例えば、出演者属性情報４００のイベントの規模には、出演者が出演するイベントの規模を含めることができる。さらに、店舗属性情報４１０のイベント規模には、書店３０で開催するイベント規模を含めることができる。参加者の属性は、職業、既婚未婚の別、子供の有無、性別、年齢層を含んでよい。例えば、出演者属性情報４００の読者層の属性には、出演者が出演する予定のイベントの対象参加者の属性を含めることができる。さらに、店舗属性情報４１０の客層の属性には、書店３０で開催するイベントの対象参加者の属性を含めることができる。

さらに、イベントの参加者の人数および参加者の属性をイベントの属性として、出演者属性情報４００または店舗属性情報４１０に含めることができるので、出版社２０または書店３０が過去に実績のある、または開催を希望している参加者の人数や属性に合った組み合わせを得ることができる。よって、出版社２０または書店３０の参加者の人数や属性の希望にあった組み合わせでのイベントの開催が可能になる。

図１８は、実施形態のマッチング支援装置１００の機能構成例を示す機能ブロック図である。マッチング支援装置１００は、図１のマッチング支援装置１００の構成に加え、さらに、属性生成部１１２を有している。

属性生成部１１２は、書店３０が過去に開催したイベントの開催結果に関する情報を用いて、書店３０の属性に含まれるイベントの属性を生成する。
マッチング部１０４は、生成されたイベントの属性を用いて、マッチング結果を生成する。

過去に開催したイベントの開催結果に関する情報は、図１２（ｂ）のイベント履歴情報４５０に例示される。イベント履歴情報４５０は、図１２（ａ）のイベント履歴情報４５０に加え、さらに、イベントの参加者の予定人数と、参加者人数の実績と、参加者の属性情報と、を含む。参加者の属性情報は、例えば、性別、年齢層などを含む。

イベントの開催結果に関する情報は、例えば、出版社２０の出版社側端末２００および書店３０の書店側端末３００の少なくとも一方で入力された情報を取得してもよい。具体的には、出版社側端末２００および書店側端末３００の少なくとも一方からマッチング支援システム１にログインした後、メニュー画面で「イベント開催報告」を選択することでイベント開催報告の入力画面を表示されることができる。イベント開催報告の入力画面は、例えば、図１２（ｂ）のイベント履歴情報４５０のデータ項目と同様な情報の入力を受け付けることができてよい。イベント開催報告の入力画面に入力された情報は、マッチング支援装置１００に送信され、取得部１０２が取得した情報をイベント履歴情報４５０として記憶装置１２０に記憶される。

また、マッチング支援装置１００は、イベント履歴情報４５０を作成または更新する画面をマッチング支援装置１００のディスプレイ（不図示）に表示させ、イベント履歴情報４５０に関する情報の入力を受け付け、イベント履歴情報４５０を作成または更新し、記憶装置１２０に記憶させてもよい。

また、属性生成部１１２は、イベントの参加者アンケートを用いて、イベントの属性を生成する。
上記図１２（ｂ）のイベント履歴情報４５０に含まれるイベントの属性は、参加者アンケートを用いて生成される。また、参加者の属性には、参加者が過去に読んだ出演者の書籍を含んでもよい。アンケートを実施した書店３０または出版社２０のいずれかで集計された結果を、出版社側端末２００または書店側端末３００から入力画面を用いて入力することで、取得部１０２は、アンケート結果を取得し、属性生成部１１２は、取得したアンケート結果を用いてイベントの属性を生成する。アンケートに基づくイベントの属性の生成方法は、特に限定されないが、例えば、アンケート結果の各データ項目について、所定割合以上の属性をイベントの属性としてもよい。つまり、アンケートで所定割合以上の参加者が該当すると回答した属性をイベントの属性とする。

具体的には、マッチング部１０４は、生成された書店３０のイベントの属性と一致する属性が登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含む第１のマッチング結果を生成する。「一致」は完全一致でなくてもよい。

例えば、書店３０のイベントの属性として、書店３０で過去に開催されたイベントの参加者の属性（性別または年齢層）が占める割合が他の属性より高い属性と一致する属性を、読者層の属性として有する出演者を出演者属性情報４００から抽出する。例えば、参加者の性別は、女性が男性より多く、年齢層は、２０～３９歳台が他の年齢層より多い場合、読者層の属性として、性別は女性、かつ、年齢層は２０～３９歳台が登録されている出演者が抽出される。
＜動作例＞
図１９は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例を示すフローチャートである。図１９のフローは、図２のフローと同じステップＳ１０１およびステップＳ１０５を含むとともに、さらに、ステップＳ４０１およびステップＳ４０３を含む。

ステップＳ１０１で取得部１０２が出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０を取得した後、属性生成部１１２は、書店３０が過去に開催したイベントの開催結果に関する情報を用いて、書店３０の属性に含まれるイベントの属性を生成する（ステップＳ４０１）。なお、属性生成部１１２によるイベント属性の生成処理の実行タイミングは以下に例示されるがこれに限定されない。また、下記のタイミングを複数組み合わせて実行されてもよい。
（１）出版社２０の出版社側端末２００からイベント開催報告を受信し、記憶装置１２０にイベント履歴情報４５０として記憶された後
（２）書店３０の書店側端末３００からイベント開催報告を受信し、記憶装置１２０にイベント履歴情報４５０として記憶された後
（３）イベントのアンケート結果に基づいて、イベント履歴情報４５０が更新された後
（４）マッチング支援装置１００において、イベント履歴情報４５０が作成または更新された後

つまり、ステップＳ４０１は、所定のタイミングで実行されてよく、ステップＳ１０１、ステップＳ４０３、およびステップＳ１０５のフローとは別のタイミングで実行されてよい。

そして、マッチング部１０４は、生成されたイベントの属性を用いて、マッチング結果を生成する（ステップＳ４０３）。具体的には、マッチング部１０４は、ステップＳ４０１で生成された書店３０のイベントの属性と一致する属性が登録されている出演者を出演者属性情報４００から抽出する。そして、マッチング部１０４は、抽出された出演者と書店を組み合わせて、出演者と書店の少なくとも１組を含む第１のマッチング結果を生成する。

そして、出力処理部１０６は、ステップＳ４０３で生成されたマッチング結果に属する出演者および書店３０を示す情報を出力装置に出力させる（ステップＳ１０５）。

以上説明したように、本実施形態のマッチング支援装置１００において、属性生成部１１２は、イベントの参加者アンケートを用いて、イベントの属性を生成する。
つまり、書店３０でイベントを開催した場合に、属性生成部１１２により過去の実績からより多く参加する参加者の属性を特定し、マッチング部１０４により当該属性を有する読者層の属性に対応する書籍の著者をイベントの出演者として抽出することができる。

このように、本実施形態のマッチング支援装置１００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、書店３０毎に客層の属性には特徴があるため、書店３０の客層の属性に合った属性を有する読者層を有する作家を出演者として迎えたイベントを開催することで、より多くの参加者を得られる可能性が高まる。より多くの参加者がイベントに参加することで、書店３０の売上を向上できる可能性も高まる。

（第４実施形態）
図２０は、マッチング支援装置１００の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
本実施形態では、出演者である作家の著作物の売上の変化を用いてイベントの効果度を特定する構成を有する点以外は、上記いずれかの実施形態と同様である。ただし、本実施形態の構成は、後述する他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。

マッチング支援装置１００は、図１のマッチング支援装置１００の構成に加え、さらに、特定部１１４を有している。特定部１１４は、イベントの開催以降の出演者の著作物の売上の変化を用いて、出演者に紐づける効果度を特定する。マッチング部１０４は、効果度を用いて、組み合わせる出演者を選択する。

書店３０における出演者である作家の著作物の売上に関する情報は、書店３０から提供されてよい。あるいは、書店３０から出版社２０に発注される書籍情報を書店３０における出演者の著作物の売上に関する情報として出版社２０から取得してもよい。出版社側端末２００または書店側端末３００の各種情報入力画面において、出演者の著作物の売上に関する情報の入力を受け付け、マッチング支援装置１００に送信された情報を取得部１０２が取得し、記憶装置１２０に記憶させる。特定部１１４は、記憶装置１２０に記憶された出演者の著作物の売上に関する情報を読み出して取得し、効果度の特定処理に使用する。

一例として、特定部１１４は、イベントを開催した書店３０における、イベントの出演者の著作物について、イベントの開催日前および開催日後について、それぞれ所定期間毎（例えば、１週間、１ヶ月など）の売上の合計金額または１日の平均売上金額を算出する。
特定部１１４は、算出されたイベント開催前の売上金額に対するイベント開催後の売上金額の変動比を算出し、効果度とする。つまり、算出されたイベント開催後の売上金額を算出されたイベント開催前の売上金額で除して効果度を求める。ただし、効果度の算出方法はこれに限定されない。

特定部１１４が算出した効果度は、イベント効果度情報４７０として記憶装置１２０に記憶させる。図２１は、イベント効果度情報４７０のデータ構造例を示す図である。イベント効果度情報４７０は、出演者毎に、出演者ＩＤ、イベントＩＤ、および算出された効果度を含む。

マッチング部１０４は、上記いずれかの実施形態の方法で生成された、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを含む、マッチング結果から以下のいずれかの方法で出演者と書店３０の組み合わせ選択できる。
（１）効果度が第１の所定値以上の出演者と書店３０の組み合わせを選択する。
（２）効果度が高い順に所定数の出演者と書店３０の組み合わせを選択する。
（３）効果度が第２の所定値未満の出演者と書店３０の組み合わせを選択する。
ここで、第２の所定値は第１の所定値より低い値であり、出演者の書籍の売上にイベントの効果がないことを示す値が設定される。例えば、第２の所定値は、１．０などである。

さらに、マッチング部１０４は、特定の書店３０について、上記（１）から（３）の選択方法で組み合わせ（つまり、書店３０における出演者別の効果度）を選択してもよい。

＜動作例＞
図２２は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例を示すフローチャートである。図２２のフローは、図２のフローと同じステップＳ１０１～ステップＳ１０５を有するとともに、さらに、ステップＳ５０１およびステップＳ５０３を有する。

ステップＳ１０１で取得部１０２が出演者属性情報４００および店舗属性情報４１０を取得した後、特定部１１４は、イベントの開催以降の出演者の著作物の売上の変化を用いて、出演者に紐づける効果度を特定する（ステップＳ５０１）。そして、マッチング部１０４は、取得した出演者属性情報および店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の出演者と少なくとも一つの書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する（ステップＳ１０３）。ただし、このマッチング処理については、他の実施形態のマッチング処理を行ってもよい。

そして、マッチング部１０４は、効果度を用いて、組み合わせる出演者を選択する（ステップＳ５０３）。上記したように、ステップＳ５０１で特定した効果度を用いて、例えば、書店３０における効果度が第１の所定値以上の出演者を当該書店３０と組み合わせてマッチング結果として生成する。

そして、出力処理部１０６は、生成されたマッチング結果を出力装置に出力させる（ステップＳ１０５）。また、出力処理部１０６は、マッチング結果出力情報４４２に、効果度を紐付けて出力させてもよい。なお、出力処理部１０６は、効果度を特定した書店３０の書店側端末３００に当該マッチング結果を出力させるのが好ましい。

以上説明したように、本実施形態のマッチング支援装置１００において、特定部１１４は、イベントの開催以降の出演者の著作物の売上の変化を用いて、出演者に紐づける効果度を特定し、マッチング部１０４は、効果度を用いて、組み合わせる出演者を選択する。

このように、本実施形態のマッチング支援装置１００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、書店３０におけるイベントの開催前後の出演者の著作物の売上の変化を用いて特定された効果度を用いて、マッチング結果に書店３０と組み合わせる出演者を選択するので、書店３０におけるイベントの効果に実績のある出演者を提案することができる。書店３０の特性にあった出演者のイベントを行うことで、イベントの効果をより向上させることができる。

（第４実施形態の変形態様）
＜機能構成例＞
以下、第４実施形態の変形態様について図２０を用いて説明する。
第４実施形態の変形態様のマッチング支援装置１００では、出力処理部１０６は、マッチング部１０４により生成されたマッチング結果を、特定部１１４が特定した効果度を用いて並び順を設定可能に、出力装置に出力させる。

出力装置は、書店３０の書店側端末３００である。あるいは、出力装置は、出版社２０の出版社側端末２００であってもよい。出力方法は上記実施形態と同様である。

具体的には、出力処理部１０６は、マッチング結果出力情報４４２を表示する画面において、マッチング結果を、効果度の降順または昇順に並び変えるためのＵＩを設け、ＵＩの操作を受け付けると、効果度の降順または昇順にマッチング結果を並び変えて画面に表示させることができる。

＜動作例＞
図２３は、実施形態のマッチング支援装置１００の動作例を示すフローチャートである。図２３のフローは、図２のフローと同じステップＳ１０１およびステップＳ１０３、図２２のフローと同じステップＳ５０１を有し、さらにステップＳ５１１を有する。

ステップＳ１０３までは、第４実施形態と同じである。ステップＳ１０３でマッチング結果が生成されると、出力処理部１０６は、ステップＳ１０３で生成されたマッチング結果を、ステップＳ５０１で特定された効果度を用いて、並び順を設定可能に、出力装置に出力させる。

以上説明したように、本実施形態のマッチング支援装置１００において、特定部１１４は、イベントの開催以降の出演者の著作物の売上の変化を用いて、出演者に紐づける効果度を特定し、出力処理部１０６は、マッチング部１０４により生成されたマッチング結果を、特定部１１４が特定した効果度を用いて並び順を設定可能に、出力装置に出力させる。

このように、本実施形態のマッチング支援装置１００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、特定部１１４が特定した効果度を用いて、並び順を設定可能に出力装置に出力させるので、効果のある組み合わせを確認できるだけでなく、効果のない組み合わせも確認することができる。よって、効果の高い組み合わせのイベントを計画したり、効果のない組み合わせのイベントは計画から除外したり、あるいは、効果をあげるための工夫をしてイベントを計画することも可能になる。

以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。

また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程（処理）が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、少なくとも一つの工程は、他の動作主体、例えば他の装置や人によって行われてもよい。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。

以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者（出演者、参加者など）に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。

上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
１． 書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得手段と、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング手段と、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる出力処理手段と、を備えるマッチング支援装置。
２． １．に記載のマッチング支援装置において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、作品のジャンルを含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、書籍のジャンルを含み、
前記マッチング手段は、前記ジャンルを用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
３． ２．に記載のマッチング支援装置において、
前記出演者の著作物の内容および前記出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、前記出演者のジャンルを推定する出演者ジャンル推定手段をさらに備え、
前記マッチング手段は、推定された前記出演者のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
４． ２．または３．に記載のマッチング支援装置において、
前記書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて前記書店のジャンルを推定する書店ジャンル推定手段をさらに備え、
前記マッチング手段は、推定された前記書店のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
５． １．から４．のいずれか一つに記載のマッチング支援装置において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、地域情報を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店の所在地を含み、
前記マッチング手段は、当該出演者属性情報および当該店舗属性情報を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
６． １．から５．のいずれか一つに記載のマッチング支援装置において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店で開催されるイベントの属性を含み、
前記マッチング手段は、当該イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
７． ６．に記載のマッチング支援装置において、
前記イベントの属性は、前記イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一方を含む、マッチング支援装置。
８． ６．または７．に記載のマッチング支援装置において、
前記書店が過去に開催した前記イベントの開催結果に関する情報を用いて、前記書店の前記属性に含まれる前記イベントの属性を生成する属性生成手段をさらに備え、
前記マッチング手段は、生成された前記イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
９． ８．に記載のマッチング支援装置において、
前記属性生成手段は、前記イベントの参加者アンケートを用いて、前記イベントの属性を生成する、マッチング支援装置。
１０． １．から９．のいずれか一つに記載のマッチング支援装置において、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する特定手段をさらに備え、
前記マッチング手段は、前記効果度を用いて、組み合わせる前記出演者を選択する、マッチング支援装置。
１１． １．から１０．のいずれか一つに記載のマッチング支援装置において、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する特定手段をさらに備え、
前記出力処理手段は、前記マッチング手段により生成された前記マッチング結果を、前記効果度を用いて並び順を設定可能に、前記出力手段に出力させる、マッチング支援装置。

１２． マッチング支援装置と、
出版社側の端末と、
書店側の端末と、を備え、
前記マッチング支援装置は、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得手段と、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング手段と、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を前記出版社側の端末および前記書店側の端末の少なくとも一方に出力させる出力処理手段と、を有する、マッチング支援システム。
１３． １２．に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、作品のジャンルを含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、書籍のジャンルを含み、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、前記ジャンルを用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援システム。
１４． １３．に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記マッチング支援装置は、
前記出演者の著作物の内容および前記出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、前記出演者のジャンルを推定する出演者ジャンル推定手段をさらに備え、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、推定された前記出演者のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援システム。
１５． １３．または１４．に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記マッチング支援装置は、
前記書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて前記書店のジャンルを推定する書店ジャンル推定手段をさらに備え、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、推定された前記書店のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援システム。
１６． １２．から１５．のいずれか一つに記載のマッチング支援システムにおいて、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、地域情報を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店の所在地を含み、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、当該出演者属性情報および当該店舗属性情報を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援システム。
１７． １２．から１６．のいずれか一つに記載のマッチング支援システムにおいて、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店で開催されるイベントの属性を含み、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、当該イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援システム。
１８． １７．に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記イベントの属性は、前記イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一方を含む、マッチング支援システム。
１９． １７．または１８．に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記マッチング支援装置は、
前記書店が過去に開催した前記イベントの開催結果に関する情報を用いて、前記書店の前記属性に含まれる前記イベントの属性を生成する属性生成手段をさらに備え、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、生成された前記イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援システム。
２０． １９．に記載のマッチング支援システムにおいて、
前記マッチング支援装置の前記属性生成手段は、前記イベントの参加者アンケートを用いて、前記イベントの属性を生成する、マッチング支援システム。
２１． １２．から２０．のいずれか一つに記載のマッチング支援システムにおいて、
前記マッチング支援装置は、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する特定手段をさらに備え、
前記マッチング支援装置の前記マッチング手段は、前記効果度を用いて、組み合わせる前記出演者を選択する、マッチング支援システム。
２２． １２．から２１．のいずれか一つに記載のマッチング支援システムにおいて、
前記マッチング支援装置は、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する特定手段をさらに備え、
前記マッチング支援装置の前記出力処理手段は、前記マッチング手段により生成された前記マッチング結果を、前記効果度を用いて並び順を設定可能に、前記出版社側の端末および前記書店側の端末の少なくとも一方に出力させる、マッチング支援システム。

２３． １以上のコンピュータが、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得し、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成し、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる、
マッチング支援方法。
２４． ２３．に記載のマッチング支援方法において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、作品のジャンルを含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、書籍のジャンルを含み、
前記１以上のコンピュータが、
前記ジャンルを用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援方法。
２５． ２４．に記載のマッチング支援方法において、
前記１以上のコンピュータが、さらに、
前記出演者の著作物の内容および前記出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、前記出演者のジャンルを推定し、
前記マッチング結果を生成する際、推定された前記出演者のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援方法。
２６． ２４．または２５．に記載のマッチング支援方法において、
前記１以上のコンピュータが、さらに、
前記書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて前記書店のジャンルを推定し、
前記マッチング結果を生成する際、推定された前記書店のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援方法。
２７． ２３．から２６．のいずれか一つに記載のマッチング支援方法において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、地域情報を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店の所在地を含み、
前記１以上のコンピュータが、
前記マッチング結果を生成する際、当該出演者属性情報および当該店舗属性情報を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援方法。
２８． ２３．から２７．のいずれか一つに記載のマッチング支援方法において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店で開催されるイベントの属性を含み、
前記１以上のコンピュータが、
前記マッチング結果を生成する際、当該イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援方法。
２９． ２８．に記載のマッチング支援方法において、
前記イベントの属性は、前記イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一方を含む、マッチング支援方法。
３０． ２８．または２９．に記載のマッチング支援方法において、
前記１以上のコンピュータが、さらに、
前記書店が過去に開催した前記イベントの開催結果に関する情報を用いて、前記書店の前記属性に含まれる前記イベントの属性を生成し、
前記マッチング結果を生成する際、生成された前記イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援方法。
３１． ３０．に記載のマッチング支援方法において、
前記１以上のコンピュータが、
前記イベントの属性を生成する際、前記イベントの参加者アンケートを用いて、前記イベントの属性を生成する、マッチング支援方法。
３２． ２３．から３１．のいずれか一つに記載のマッチング支援方法において、
前記１以上のコンピュータが、さらに、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定し、
前記マッチング結果を生成する際、前記効果度を用いて、組み合わせる前記出演者を選択する、マッチング支援方法。
３３． ２３．から３２．のいずれか一つに記載のマッチング支援方法において、
前記１以上のコンピュータが、さらに、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定し、
生成された前記マッチング結果を、前記効果度を用いて並び順を設定可能に、前記出力手段に出力させる、マッチング支援方法。

３４． コンピュータに、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する手順、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する手順、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる手順、を実行させるためのプログラム。
３５． ３４．に記載のプログラムにおいて、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、作品のジャンルを含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、書籍のジャンルを含み、
前記マッチング結果を生成する手順において、前記ジャンルを用いて前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
３６． ３５．に記載のプログラムにおいて、
前記出演者の著作物の内容および前記出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、前記出演者のジャンルを推定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、推定された前記出演者のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
３７． ３５．または３６．に記載のプログラムにおいて、
前記書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて前記書店のジャンルを推定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、推定された前記書店のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
３８． ３４．から３７．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、地域情報を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店の所在地を含み、
前記マッチング結果を生成する手順において、当該出演者属性情報および当該店舗属性情報を用いて、前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
３９． ３４．から３８．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店で開催されるイベントの属性を含み、
前記マッチング結果を生成する手順において、当該イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
４０． ３９．に記載のプログラムにおいて、
前記イベントの属性は、前記イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一方を含む、プログラム。
４１． ３９．または４０．に記載のプログラムにおいて、
前記書店が過去に開催した前記イベントの開催結果に関する情報を用いて、前記書店の前記属性に含まれる前記イベントの属性を生成する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、生成された前記イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
４２． ４１．に記載のプログラムにおいて、
前記イベントの属性を生成する手順において、前記イベントの参加者アンケートを用いて、前記イベントの属性を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
４３． ３４．から４２．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、前記効果度を用いて、組み合わせる前記出演者を選択する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
４４． ３４．から４３．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記出力させる手順において、前記マッチング結果を生成する手順により生成された前記マッチング結果を、前記効果度を用いて並び順を設定可能に、前記出力手段に出力させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。

４５． コンピュータに、
書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する手順、
取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する手順、
生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる手順、を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
４６． ４５．に記載の記録媒体において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、作品のジャンルを含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、書籍のジャンルを含み、
前記マッチング結果を生成する手順において、前記ジャンルを用いて前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
４７． ４６．に記載の記録媒体において、
前記出演者の著作物の内容および前記出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、前記出演者のジャンルを推定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、推定された前記出演者のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
４８． ４６．または４７．に記載の記録媒体において、
前記書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて前記書店のジャンルを推定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、推定された前記書店のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
４９． ４５．から４８．のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、地域情報を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店の所在地を含み、
前記マッチング結果を生成する手順において、当該出演者属性情報および当該店舗属性情報を用いて、前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
５０． ４５．から４９．のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含み、
前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店で開催されるイベントの属性を含み、
前記マッチング結果を生成する手順において、当該イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
５１． ５０．に記載の記録媒体において、
前記イベントの属性は、前記イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一方を含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
５２． ５０．または５１．に記載の記録媒体において、
前記書店が過去に開催した前記イベントの開催結果に関する情報を用いて、前記書店の前記属性に含まれる前記イベントの属性を生成する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、生成された前記イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
５３． ５２．に記載の記録媒体において、
前記イベントの属性を生成する手順において、前記イベントの参加者アンケートを用いて、前記イベントの属性を生成する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
５４． ４５．から５３．のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記マッチング結果を生成する手順において、前記効果度を用いて、組み合わせる前記出演者を選択する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
５５． ４５．から５４．のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する手順、をさらにコンピュータに実行させ、
前記出力させる手順において、前記マッチング結果を生成する手順により生成された前記マッチング結果を、前記効果度を用いて並び順を設定可能に、前記出力手段に出力させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

１ マッチング支援システム
３ 通信ネットワーク
２０ 出版社
３０ 書店
１００ マッチング支援装置
１０２ 取得部
１０４ マッチング部
１０６ 出力処理部
１０８ 出演者ジャンル推定部
１１０ 書店ジャンル推定部
１１２ 属性生成部
１１４ 特定部
１２０ 記憶装置
２００ 出版社側端末
３００ 書店側端末
４００ 出演者属性情報
４１０ 店舗属性情報
４２０ 出版社情報
４４０ マッチング結果情報
４４２ マッチング結果出力情報
４５０ イベント履歴情報
４７０ イベント効果度情報
５００ 出演者情報入力画面
５０２ 登録ボタン
５０４ キャンセルボタン
５０６ 追加アイコン
５１０ 店舗情報入力画面
５１２ 登録ボタン
５１４ キャンセルボタン
５１６ 追加アイコン
１０００ コンピュータ
１０１０ バス
１０２０ プロセッサ
１０３０ メモリ
１０４０ ストレージデバイス
１０５０ 入出力インタフェース
１０６０ ネットワークインタフェース

Claims (14)

1. 書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得手段と、
   取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング手段と、
   生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる出力処理手段と、を備えるマッチング支援装置。
2. 請求項１に記載のマッチング支援装置において、
   前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、作品のジャンルを含み、
   前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、書籍のジャンルを含み、
   前記マッチング手段は、前記ジャンルを用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
3. 請求項２に記載のマッチング支援装置において、
   前記出演者の著作物の内容および前記出演者が過去に出演したイベントのジャンルを用いて、前記出演者のジャンルを推定する出演者ジャンル推定手段をさらに備え、
   前記マッチング手段は、推定された前記出演者のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
4. 請求項２または３に記載のマッチング支援装置において、
   前記書店の発注および販売実績情報、および過去のイベントの履歴情報の少なくとも一方を用いて前記書店のジャンルを推定する書店ジャンル推定手段をさらに備え、
   前記マッチング手段は、推定された前記書店のジャンルを少なくとも用いて前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
5. 請求項１から４のいずれか一項に記載のマッチング支援装置において、
   前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、地域情報を含み、
   前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店の所在地を含み、
   前記マッチング手段は、当該出演者属性情報および当該店舗属性情報を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
6. 請求項１から５のいずれか一項に記載のマッチング支援装置において、
   前記出演者属性情報が示す前記出演者の属性は、当該出演者が出演するイベントの属性を含み、
   前記店舗属性情報が示す前記書店の属性は、当該書店で開催されるイベントの属性を含み、
   前記マッチング手段は、当該イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
7. 請求項６に記載のマッチング支援装置において、
   前記イベントの属性は、前記イベントの参加者の人数および参加者の属性の少なくとも一方を含む、マッチング支援装置。
8. 請求項６または７に記載のマッチング支援装置において、
   前記書店が過去に開催した前記イベントの開催結果に関する情報を用いて、前記書店の前記属性に含まれる前記イベントの属性を生成する属性生成手段をさらに備え、
   前記マッチング手段は、生成された前記イベントの属性を用いて、前記マッチング結果を生成する、マッチング支援装置。
9. 請求項８に記載のマッチング支援装置において、
   前記属性生成手段は、前記イベントの参加者アンケートを用いて、前記イベントの属性を生成する、マッチング支援装置。
10. 請求項１から９のいずれか一項に記載のマッチング支援装置において、
    前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する特定手段をさらに備え、
    前記マッチング手段は、前記効果度を用いて、組み合わせる前記出演者を選択する、マッチング支援装置。
11. 請求項１から１０のいずれか一項に記載のマッチング支援装置において、
    前記イベントの開催以降の前記出演者の著作物の売上の変化を用いて、前記出演者に紐づける効果度を特定する特定手段をさらに備え、
    前記出力処理手段は、前記マッチング手段により生成された前記マッチング結果を、前記効果度を用いて並び順を設定可能に、前記出力手段に出力させる、マッチング支援装置。
12. マッチング支援装置と、
    出版社側の端末と、
    書店側の端末と、を備え、
    前記マッチング支援装置は、
    書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する取得手段と、
    取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成するマッチング手段と、
    生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を前記出版社側の端末および前記書店側の端末の少なくとも一方に出力させる出力処理手段と、を有する、マッチング支援システム。
13. １以上のコンピュータが、
    書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得し、
    取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成し、
    生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる、
    マッチング支援方法。
14. コンピュータに、
    書店において行われるイベントの出演者の属性を示す出演者属性情報と、前記書店の属性を示す店舗属性情報を取得する手順、
    取得した前記出演者属性情報および前記店舗属性情報を用いて、少なくとも一人の前記出演者と少なくとも一つの前記書店の組み合わせを示すマッチング結果を生成する手順、
    生成された前記マッチング結果に属する前記出演者および前記書店の少なくとも一方を示す情報を出力手段に出力させる手順、を実行させるためのプログラム。

Images