JP2023134101A - 充電装置、防災用照明器具および防災用照明システム - Google Patents

充電装置、防災用照明器具および防災用照明システム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池を長寿命化できる充電装置、防災用照明器具および防災用照明システムを得ることを目的とする。【解決手段】本開示に係る充電装置は、蓄電池と、前記蓄電池を充電する充電回路と、前記充電回路により前記蓄電池を満充電となるまで充電した後、前記蓄電池の電圧が予め定められた閾値電圧よりも大きい場合に、前記蓄電池を放電させ、または、前記蓄電池を放電させるための信号を発する制御回路と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、充電装置、防災用照明器具および防災用照明システムに関する。
特許文献1には防災用照明器具が開示されている。この防災用照明器具の点灯装置は、点灯回路と、放電回路と、電圧検出回路と、異常検出回路とを備える。異常検出回路は、放電回路を制御して電池を放電させ、電池の放電開始によって電池電圧が立ち下がったときの検出値、又は電池電圧が立ち下がる前後の検出値の低下量に基づいて、異常検出処理を行う。
特開2021-15740号公報
電池内蔵型の防災用照明装置は、内蔵した蓄電池で非常時に有効時間の間、光源を点灯させる必要がある。内蔵する蓄電池には、ニッケル水素(Ni-MH)蓄電池またはニッケルカドミウム(Ni-Cd)蓄電池が用いられることが多い。環境への影響を鑑みてNi-MH蓄電池が使用される場合が多い。
蓄電池の電力を用いて非常時に光源を点灯させるために、一般に商用電源が防災用照明装置に供給されている間は、蓄電池を充電し続ける。Ni-MH蓄電池の正極は、充電前はβ型水酸化ニッケルであり、充電後の満充電付近ではβ型オキシ水酸化ニッケルとなる。満充電状態を継続し過充電状態となると、正極はγ型オキシ水酸化ニッケルへと変化する。このとき、正極の層間にセパレータ内の電解液が吸収され、セパレータで保持している電解液量が減少する。放電によって、γ型オキシ水酸化ニッケルはα型水酸化ニッケルを経由して、より電解液中で安定なβ型水酸化ニッケルに戻る。この変化の際に、正極に吸収された電解液が放出され、セパレータに戻される。
このサイクルが正常に行われることで、Ni-MH蓄電池の充放電が実現可能となる。しかし、過充電状態が継続されると、蓄電池の内部抵抗が上昇し、充分な放電電流を流すことが出来なくなる場合がある。特に、充電電流値が大きいほど、または、低温環境下ほど、内部抵抗は顕著に上昇する傾向にある。また、誘導灯器具及び避難誘導システム用装置技術基準(JIL5502)では、準拠する消防法に倣い、間欠充電が認められていない。このため、トリクル充電が行われ、さらに内部抵抗が上昇し易くなるおそれがある。
非常用照明器具技術基準(JIL5501)および誘導灯器具及び避難誘導システム用装置技術基準(JIL5502)は、非常時に蓄電池の性能が正しく発揮されるように、定期的に点検することを定めている。特許文献1では、蓄電池の放電時の立下がり等に基づいて異常検出を行っている。しかし、特許文献1では、点検するまでは充分な放電が可能かを知ることができない。つまり、点検で異常が検出された時点では、蓄電池は既に充分な放電ができない状態であり、蓄電池を交換する必要がある。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、蓄電池を長寿命化できる充電装置、防災用照明器具および防災用照明システムを得ることを目的とする。
本開示に係る充電装置は、蓄電池と、前記蓄電池を充電する充電回路と、前記充電回路により前記蓄電池を満充電となるまで充電した後、前記蓄電池の電圧が予め定められた閾値電圧よりも大きい場合に、前記蓄電池を放電させ、または、前記蓄電池を放電させるための信号を発する制御回路と、を備える。
本開示に係る充電装置では、蓄電池を満充電となるまで充電した後、蓄電池の電圧が予め定められた閾値電圧よりも大きい場合に、蓄電池を放電させることができる。これにより、蓄電池を正常な放電ができる状態にすることができる。従って、蓄電池を長寿命化できる。
実施の形態1に係る非常用照明器具の斜視図である。 実施の形態1に係る防災用照明システムのブロック図である。 環境温度と蓄電池の満充電時の電圧値の関係を示す図である。 実施の形態1に係る閾値電圧を説明する図である。 実施の形態1に係る非常用照明器具の下面図である。 実施の形態1に係る充電モニタ用LEDの点滅パターンを説明する図である。
本実施の形態に係る充電装置、防災用照明器具および防災用照明システムについて図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る非常用照明器具100の斜視図である。本実施の形態では、防災用照明器具として非常用照明器具100を例に説明する。非常用照明器具100は、非常灯とも呼ばれる。非常用照明器具100は、本体10と、本体10の両側の側面から延びる取付バネ12を備える。本体10にはコントロールユニット20、光源ユニット40および蓄電池50が収納される。蓄電池50は、ニッケル水素(Ni-MH)蓄電池である。蓄電池50は、例えばセルを組み合わせた組電池である。コントロールユニット20は蓄電池50を充電する充電装置に該当する。なお、図1では光源ユニット40および蓄電池50が本体10から取り外されている。
図2は、実施の形態1に係る防災用照明システム101のブロック図である。防災用照明システム101は、非常用照明器具100と外部装置であるクラウド70を備える。非常用光源41は、光源ユニット40の一部である。コントロールユニット20において、フライバック回路21は商用電源ACから電力を供給され、定電圧回路22に電源を供給する。定電圧回路22は、フライバック回路21から供給された電力を予め定められた電圧に変換する。充電回路23は、定電圧回路22から供給された定電圧を電源として、蓄電池50を充電する。非常用点灯回路24は、点検時または非常時に蓄電池50から電力を供給され、非常用光源41を点灯させる。非常時は商用電源が断たれた時を示す。なお、この時のマイコン25の電源電圧は蓄電池50から供給される。
制御回路であるマイコン25は、充電回路23、非常用点灯回路24、表示用LED30を制御する。検出部26は、蓄電池の電圧を検出する電圧検出部26aと、蓄電池50の温度Taを測定する温度測定部26bを備える。マイコン25は検出部26の検出結果に応じて、充電回路23、非常用点灯回路24、表示用LED30を制御する。また、マイコン25は、通信インターフェース39を介してクラウド70と通信する。
マイコン25は、例えば商用電源ACの投入後48時間以上経過後に、電圧検出部26aと温度測定部26bで蓄電池50の満充電時の電圧値Vbatと蓄電池50の温度Taを測定する。マイコン25は、蓄電池50の温度Taに応じた蓄電池50の満充電時の電圧値Vbatを記憶部25aに記憶する。記憶部25aは、例えば不揮発性メモリである。一般に、蓄電池50の温度Taが高いほど電圧値Vbatは低く、蓄電池50の温度Taが低いほど電圧値Vbatは高い。マイコン25は、予め定められた温度範囲毎の電圧値Vbatを記憶しても良い。
マイコン25は、充電回路23により蓄電池50を満充電となるまで充電した後、蓄電池50の電圧が後述する予め定められた閾値電圧よりも大きい場合に、蓄電池50を放電させるための信号を発する。これによりマイコン25は、外部に蓄電池50の放電を指示する。つまり、マイコンは蓄電池50の電圧が閾値電圧に達した場合、充分な放電電流を流せない恐れがあるとして、外部に報知を行う。
報知後、外部からの操作または自動で、過放電防止電圧よりも低い電圧値まで蓄電池50を放電させる。この放電を以降では回復放電と呼ぶ場合がある。マイコン25は、蓄電池50を回復放電した後、再び蓄電池50を充電する。
次に、蓄電池50の電圧および温度の検出方法を説明する。蓄電池50の両端電圧は、電圧検出部26aで抵抗分圧した電圧をマイコン25で読み取ることで検出できる。
蓄電池50の温度Taは、組電池内に温度測定部26bの温度測定素子を入れて測定できる。温度測定素子は例えばサーミスタである。組電池内に温度測定素子を入れるのが困難な場合は、組電池外または組電池の近傍に温度測定素子を配置しても良い。また、温度測定素子をコントロールユニット20の電子回路基板上に配置しても良い。温度の測定値は、マイコン25で読み取る。蓄電池50の温度Taを直接測定できない場合には、非常用照明器具100内の任意の点の温度を補正することで蓄電池50の温度Taが測定されても良い。例えば事前に蓄電池50のサンプルで満充電時の温度上昇値を測定することにより、補正を行うことができる。
図3は、環境温度と蓄電池50の満充電時の電圧値Vbatの関係を示す図である。図3の例では、満充電時の電圧値Vbatとして単セル電圧が示され、蓄電池50の温度Taの電圧として環境温度が採用されている。図3の例では、非常用照明器具100内の温度Taが-10℃~55℃の範囲において、5℃刻みの電圧値Vbatをマイコン25が記憶している。満充電時の蓄電池50の電圧値Vbatは、例えば蓄電池50の温度Taが-10℃の時に1.6V/セルであり、25℃の時に1.5V/セルである。図3において、満充電時の蓄電池50の電圧が-10℃から55℃まで比例して低下した場合の値が、電圧値Vbatとして定義されている。
次に閾値電圧について説明する。電圧閾値は、例えば満充電時の電圧値Vbatと同じ温度範囲毎に設定される。つまり、図3の例では電圧閾値も5℃毎に設定される。正常な蓄電池の内部抵抗は20mΩ程度である。一方、γ化した水酸化ニッケルにより放電できなくなったNi-MH蓄電池の内部抵抗は、60mΩ程度まで上昇することが知られている。本実施の形態では、内部抵抗の上昇を放電できなくなる前に検出する。このため、マイコン25は、異常を判別するための蓄電池50の内部抵抗の閾値Rthとして、放電不可能な内部抵抗の値である60mΩよりも低い値を設定する。内部抵抗の閾値Rthは例えば50mΩである。
図4は、実施の形態1に係る閾値電圧を説明する図である。蓄電池50の内部抵抗が閾値Rthまで上昇した場合、充電電流が50mAと仮定すると、(50mΩ―20mΩ)×50mA=0.0015Vの電圧上昇が生じる。例えば蓄電池50が4セルの組電池であり、温度Taが20℃以上25℃未満、配線等の抵抗値が30mΩであるとする。このとき、閾値電圧は、温度Taでの単セル電圧×セル数+充電電流×(閾値Rth-内部抵抗正常値+配線抵抗)=1.5143V×4セル+50mA×(50mΩ―20mΩ+30mΩ)≒6.0614Vとなる。この値は図4で初期閾値電圧として示されている。
このように、本実施の形態では、温度Taにおける満充電状態の蓄電池50の電圧が閾値電圧以上となっている場合に、過充電状態により内部抵抗の上昇が発生していると判別できる。マイコン25は、蓄電池50の温度Taに応じた満充電時の電圧値Vbatに基づき、閾値電圧を設定する。具体的には、マイコン25は電圧値Vbatと、内部抵抗の閾値Rthに基づき、閾値電圧を設定する。
ただし、初期閾値電圧では、正常時の蓄電池50の電圧である正常電圧に対して電圧の上昇値が小さく、高い検出精度が求められることがある。この場合、蓄電池50の電圧を検出するタイミングのみ、充電電流を増加させても良い。これにより、正常電圧に対する上昇値を大きくできる。つまり、マイコン25は、蓄電池50を第1充電電流で満充電まで充電し、第1充電電流よりも大きい第2充電電流を蓄電池50に供給した状態で、蓄電池50の電圧と閾値電圧を比較しても良い。
蓄電池50の電圧と閾値電圧とを比較して内部抵抗の上昇を検出する頻度は、例えば1週間~2週間に1度が好適である。また、マイコン25は、電圧検出部26aにより、蓄電池50の未接続を検出しても良い。蓄電池50の未接続を検出するための閾値は、最低の温度Taにおける電圧閾値よりも更に上に設定すると良い。これにより、誤判定を防止できる。
次に、報知方法について説明する。図5は、実施の形態1に係る非常用照明器具100の下面図である。マイコン25は、蓄電池50の電圧が閾値電圧よりも大きい場合、蓄電池50を放電させるための信号を発して、外部に蓄電池50の回復放電を要求する。一例として、マイコン25は、表示用LED30により蓄電池50の放電を外部に指示する。この場合、蓄電池50を放電させるための信号は、表示用LED30を制御する信号である。
表示用LED30は、例えば非常用照明器具100の下面に設けられる。表示用LED30は、例えば橙色の自己点検モニタ用LED31、緑色の充電モニタ用LED32、赤色のランプモニタ用LED33を含む。充電モニタ用LED32は、蓄電池50の充電状態を表示する。充電モニタ用LED32は、例えば蓄電池50が正常に充電されている場合は点灯し、寿命または異常時は1秒間に2回点滅の繰り返し、蓄電池50が未接続の場合は消灯する。寿命または異常を報知する点滅は、蓄電池50が交換されるなどリセットされるまで継続される。
図6は、実施の形態1に係る充電モニタ用LED32の点滅パターンを説明する図である。図6の上段は、蓄電池50の寿命または異常を報知する点滅パターンを示し、下段は回復放電を報知するための点滅パターンを示す。回復放電を報知するための充電モニタ用LED32の点滅パターンは、例えば1秒間に1回点滅の繰返しである。このように、回復放電を要求するための充電モニタ用LED32の点滅パターンは、蓄電池50の寿命または異常を報知する点滅パターンと区別されている。従って、異常状態の違いを明確にできる。
別の報知方法として、マイコン25は、蓄電池50を放電させるための信号を外部装置に送信しても良い。外部装置は例えばクラウド70である。蓄電池の放電を指示する情報は、通信インターフェース39を介してクラウド70上に保管される。保管された情報は、いつでも作業者または管理者が取得することができる。また、防災用照明システム101は、クラウド70と通信可能なリモコン、コントローラ、タブレット等の端末を備えても良い。クラウド70に情報が保管されると、クラウド70から端末に蓄電池50の放電を指示する情報が送信されても良い。これにより、不具合に至る恐れのある蓄電池50を放電することを、作業者等に直ちに要求できる。
次に、放電方法について説明する。蓄電池50の回復放電は、マイコン25の記憶部25aへの電源供給を継続させるため、商用電源ACが印加された状態で行うと良い。図5に示されるように、非常用照明器具100は、蓄電池50を放電させるための回復放電スイッチ37を備えても良い。マイコン25は、回復放電スイッチ37の操作に応じて、蓄電池50を放電する。通常の自動点検との混同を避けるように、回復放電スイッチ37は、通常の点検用の自己点検スイッチ35、点検スイッチ36とは別個に設けられる。回復放電スイッチ37は、リモコン、コントローラ、タブレット等の端末のボタンとして設けられても良い。
マイコン25は、蓄電池50の電圧が閾値電圧よりも大きい場合に、自動で蓄電池50を放電させても良い。例えば、マイコン25は蓄電池50の電圧が閾値電圧よりも大きいことを外部に報知すると同時に、蓄電池50を放電させても良い。また、マイコン25は蓄電池50の電圧が閾値電圧よりも大きいことを外部に報知した後、予め定められた期間の経過後に、蓄電池50を放電させても良い。また、マイコン25は、蓄電池50の放電を外部に指示した後、予め定められた期間に回復放電の操作が無い場合に、蓄電池50を放電させても良い。予め定められた期間は、例えば1日である。
このような自動で行う回復放電は、夜間に実施しても良い。また、非常用照明器具100の設置場所に一般人が居る場合があるため、非常用光源41とは別に設けた固定抵抗に、蓄電池50から放電を行っても良い。また、回復放電時には、回復放電を要求するための充電モニタ用LED32の点滅を継続させても良い。これにより、故障による放電ではないことを外部に報知できる。
γ化した水酸化ニッケルを初期状態であるβ型に戻すために、回復放電時には、蓄電池50を過放電防止電圧よりも低い電圧値まで放電させることが有効である。回復放電後の蓄電池50の電圧は1.0V/セル未満の任意の電圧であると良く、例えば0.5V/セルである。蓄電池50が設定した電圧に達した後は、マイコン25は蓄電池50を充電状態に復帰させる。
このように本実施の形態では、蓄電池50を満充電となるまで充電した状態で、蓄電池50の電圧が閾値電圧よりも大きい場合に、マイコン25は蓄電池50を放電させ、または、蓄電池50を放電させるための信号を発する。これにより、蓄電池50の内部抵抗が上昇した場合に、蓄電池50を回復放電させることができる。つまり、γ化した水酸化ニッケルを初期状態であるβ型にすることで、再充電後は蓄電池50を正常な放電が出来る状態にすることができる。従って、蓄電池を長寿命化できる。
つまり、充電、満充電、過充電、内部抵抗増加、異常判定、報知、放電、充電…のサイクルにより、蓄電池50が正常な充放電をできる状態を維持することが可能となる。正常な充放電とは、蓄電池50が非常用光源41を有効点灯時間、点灯させることが可能な状態である。通常、蓄電池の寿命は4~5年であり、寿命以前に交換する必要があった。本実施の形態によれば、蓄電池50の交換時期を延長でき、作業者の負担を大幅に軽減できる。
次に、クラウド70におけるデータの蓄積および解析について説明する。マイコン25は、情報をクラウド70に送信する。非常用照明器具100で検出可能なデータとして、回復放電時に過放電防止電圧に達するまでの時間、環境温度、蓄電池50の温度Ta、蓄電池50の電圧などがある。これらの情報は、例えば商用電源ACの投入から48時間経過後から、1~2週間おきにマイコン25で検出され、クラウド70に蓄積される。
クラウド70に蓄積された情報を元に、作業者は回復放電または蓄積されたデータの解析、内部抵抗の閾値Rth等の変更を行うことができる。データの解析は人間に限らずAIが行っても良い。これにより、状況の変化に応じた異常の検出が自動でできる。例えば初期設定では、内部抵抗の閾値Rthが50mΩであったが、クラウド70のデータを解析した結果、50mΩの閾値Rthでは規定時間での放電が不可能であったとする。この場合、AIは、閾値Rthを例えば40mΩに下げることができる。変更された閾値Rthは、マイコン25に送信され、マイコン25では閾値Rthの書き換えが行われる。図4では、AIにより変更された閾値Rthに基づく閾値電圧の例が示されている。このような設定値の書き換えについても、クラウド70上に履歴として保存される。作業者は、この履歴をいつでも確認することが出来る。
閾値Rthに限らず、図3では-10~55℃と設定されている蓄電池50の温度Taの全範囲、図3では5℃に設定されている電圧閾値を設定する際の温度の刻み、第2充電電流、回復放電完了時の蓄電池50の電圧等が、AIにより自動で変更されても良い。これにより、正常に回復放電を実施できる。このように、クラウド等の外部装置において、マイコン25が送信した情報に基づき、蓄電池50の充放電を制御するための値が設定されても良い。外部装置は、AIによりデータが解析されるクラウド70等の装置に限らず、作業者によってデータが解析される装置であっても良い。
本実施の形態は、非常用照明器具に限らず、Ni-MH蓄電池を採用した誘導灯などにも適用できる。また、本実施の形態の制御回路は、マイコンに限らず、記憶部と記憶部に格納されるプログラムを実行するプロセッサ等で構成されても良い。制御回路は、専用のハードウェアで構成されても良い。
なお、本実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
10 本体、12 取付バネ、20 コントロールユニット、21 フライバック回路、22 定電圧回路、23 充電回路、24 非常用点灯回路、25 マイコン、25a 記憶部、26 検出部、26a 電圧検出部、26b 温度測定部、30 表示用LED、31 自己点検モニタ用LED、32 充電モニタ用LED、33 ランプモニタ用LED、35 自己点検スイッチ、36 点検スイッチ、37 回復放電スイッチ、39 通信インターフェース、40 光源ユニット、41 非常用光源、50 蓄電池、70 クラウド、100 非常用照明器具、101 防災用照明システム、AC 商用電源、

Claims (12)

  1. 蓄電池と、
    前記蓄電池を充電する充電回路と、
    前記充電回路により前記蓄電池を満充電となるまで充電した後、前記蓄電池の電圧が予め定められた閾値電圧よりも大きい場合に、前記蓄電池を放電させ、または、前記蓄電池を放電させるための信号を発する制御回路と、
    を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 前記蓄電池の温度を測定する温度測定部を備え、
    前記制御回路は、前記蓄電池の温度に応じた前記蓄電池の満充電時の電圧値を記憶し、前記電圧値に基づき前記閾値電圧を設定することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記制御回路は、前記電圧値と、異常を判別するための前記蓄電池の内部抵抗の閾値に基づき、前記閾値電圧を設定することを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
  4. 前記制御回路は、前記蓄電池の電圧が前記閾値電圧よりも大きい場合、前記蓄電池を放電させるための信号を発して、外部に前記蓄電池の放電を指示することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の充電装置。
  5. 表示用LEDを備え、
    前記制御回路は、前記表示用LEDにより前記蓄電池の放電を指示することを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
  6. 前記制御回路は、前記蓄電池を放電させるための信号を外部装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
  7. 前記蓄電池を放電させるためのスイッチを備え、
    前記スイッチの操作に応じて、前記制御回路は前記蓄電池を放電することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の充電装置。
  8. 前記制御回路は、前記蓄電池の電圧が前記閾値電圧よりも大きい場合に、自動で前記蓄電池を放電することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の充電装置。
  9. 前記制御回路は、前記蓄電池を放電した後、再び前記蓄電池を充電することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の充電装置。
  10. 前記制御回路は、前記蓄電池を第1充電電流で満充電まで充電し、前記第1充電電流よりも大きい第2充電電流を前記蓄電池に供給した状態で、前記蓄電池の電圧と前記閾値電圧を比較することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の充電装置。
  11. 請求項1から10の何れか1項に記載の充電装置と、
    非常用光源と、
    を備え、
    前記充電装置は、前記蓄電池から電力を供給され、前記非常用光源を点灯させる点灯回路を備えることを特徴とする防災用照明器具。
  12. 請求項1から10の何れか1項に記載の充電装置と、
    前記制御回路が送信した情報に基づき、前記蓄電池の充放電を制御するための値を設定する外部装置と、
    を備えることを特徴とする防災用照明システム。
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