JP2023134079A - 把持装置、把持機構、把持方法、およびロボット装置 - Google Patents

把持装置、把持機構、把持方法、およびロボット装置 Download PDF

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拓也 梅舘
Takuya Umedate
智哉 小野寺
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Abstract

【課題】 より小さな動作領域で把持するべき対象物の姿勢を変化させることができる把持機構、把持装置、把持ロボット、および把持方法提供することを目的とする。【解決手段】 収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構120が対象物Mを把持し、蠕動機構120と対象物Mとの間で対象物Mに接触する把持機構110で、蠕動機構120が収縮運動した時に第一接触面114が対象物Mと接触し、蠕動機構120が弛緩運動した時に第一接触面114と異なる摩擦係数を有する第二接触面115が対象物Mと接触する。【選択図】図1

Description

本発明は、把持装置、把持機構、把持方法、およびロボット装置に関し、特に対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持装置、把持機構、把持方法、およびロボット装置に関する。
従来から、作業アームなどによって対象の物体を把持または吸着し、その作業アームが把持または吸着した物体を必要な姿勢へ変化させることで、様々な作業を行うことができる産業用ロボットが知られている。
産業ロボットが備える作業アームの例としては、対象物を把持するための把持機構が、把持機構を支持する中心軸周りに正逆回転可能にする回転機構に連設されており、さらに把持機構が連設された回転機構を上下または左右に首振運動させる首振機構に連設されている。これにより対象物を所望の姿勢で把持し、さらに対象物を必要な姿勢へ変化させることができる。
ところが、対象物をその場で所望の向きに回転させるためには、対象物を把持する把持機構が連設された作業アームを、対象物を把持した状態で弧軌道上に大きく移動させる必要がある。
この場合、隣接する産業ロボット等との接触を避けるためには、作業領域を大きくする必要がある。そこで小さな作業領域でも把持したまま作業アームの各軸の制御によらず対象物の姿勢を変化させることができる把持装置が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
図13は、特許文献1で開示された把持装置を示す上面図である。
図13に示すように、把持装置10は、ハンド部11と、ハンド部11から延びる一対の支持部12とを備えており、一対の支持部12のそれぞれの先端に把持機構13が支持部材14を介して接続されている。
図13(A)に示すように、把持機構13は対象物20に対する接触面を有する接触ブロック13Aと、接触ブロック13Aを摺動可能に支持する基端ブロック13Bとを備えている。
また、接触ブロック13Aを対象物20に接触させた状態で、基端ブロック13Bに押付け力を加えることで、接触ブロック13Aが基端ブロック13Bに対して摺動する構成となっており、基端ブロック13Bに対する接触ブロック13Aの摺動する面は、基端ブロック13Bの押付け方向に直交する面に対して傾斜する傾斜面が形成されている。
図13(B)に示すように接触ブロック13Aを対象物20に接触させた状態で基端ブロック13Bを押付け方向に向けて押し付けることで、接触ブロック13Aが基端ブロック13Bとの傾斜面に沿って摺動してずれる。
このときの接触ブロック13Aは、押付け方向に対して直交する方向に移動する。そのため、対象物20に対して接触ブロック13Aの接触面を適宜な向きで接触させることで、その対象物20を接触ブロック13Aとの静止摩擦力によって把持した状態のまま移動させ、精度よく所望の姿勢に変化させることが可能となる。
また把持装置10は4つの把持機構13を備えており、これら4つの把持機構13で対象物20を把持した状態で、支持部12を互いに近接する方向に摺動させて4つの把持機構13で対象物20を押圧することで、接触ブロック13Aが基端ブロック13Bに対して傾斜面方向に移動し、これにより対象物20に回転力が与えられる。これによりロボットアームの各軸における制御によらず、把持した状態の対象物20の姿勢を容易に変化させることができる。
特開2013-198957号公報
しかし、特許文献1で開示された把持装置10は、把持する対象物20の外側から内側に押付ける動作によって対象物20の姿勢を変化させるため、把持装置10の動作領域が外側に大きくなる。このため外側に余裕をもたせた場所でしか動作が行えず、狭い場所では作業ができない問題、すなわち作業場所が制限される問題があった。
具体的には、特許文献1で開示された把持装置10は接触ブロック13Aを対象物20に接触させた状態で基端ブロック13Bに対象物20の外側から押付け力を加えるために、ハンド部11から延びる一対の支持部12を備えており、一対の支持部12のそれぞれの先端に把持機構13が支持部材14を介して接続されている。
支持部12および支持部材14を、対象物20を把持する押し付け方向に押し付ける動作と、押し戻す動作とを繰り返すことで、対象物20の姿勢を変化させている。つまり、対象物20の姿勢を変化させるためには、把持機構13の外側に把持機構13押し付け方向に押し付ける動作と、押し戻す動作とを繰り返すための機構を設ける必要がある。このため限られた空間内、たとえば細い管の中での作業や、腸などの細い臓器内で、対象物20を把持したまま対象物20の姿勢を変化させることは困難である。
たとえ限られた空間内に特許文献1で開示された把持装置10を配置できたとしても、その限られた空間に把持機構13押し付け方向に押し付ける動作と、押し戻す動作とを繰り返すための機構が設けられているため、把持するべき対象物20の大きさが制限されてしまう問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、より小さな動作領域で把持するべき対象物の姿勢を変化させることができる把持機構、把持装置、把持ロボット、および把持方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持装置において、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって前記対象物を把持するための蠕動機構と、前記蠕動機構と前記対象物との間で前記対象物に接触し、前記蠕動機構が収縮運動した時に前記対象物と接触する第一接触面と、前記蠕動機構が弛緩運動した時に前記対象物と接触し前記第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面とを具備する把持機構とを備えることを特徴とする把持装置が提供される。
これにより、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が対象物を把持し、蠕動機構と対象物との間で対象物に接触する把持機構で、蠕動機構が収縮運動した時に第一接触面が対象物と接触し、蠕動機構が弛緩運動した時に第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面が対象物と接触する。
また本発明では、対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持機構において、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって前記対象物を把持するための蠕動機構と前記対象物との間で前記対象物に接触し、前記蠕動機構が収縮運動した時に前記対象物と接触する第一接触面と、前記蠕動機構が弛緩運動した時に前記対象物と接触し前記第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面とを具備する把持機構が提供される。
これにより、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が対象物を把持し、蠕動機構と対象物との間で対象物に接触する把持機構で、蠕動機構が収縮運動した時に第一接触面が対象物と接触し、蠕動機構が弛緩運動した時に第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面が対象物と接触する。
また本発明では、対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させるロボット装置において、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって前記対象物を把持するための蠕動機構と、前記蠕動機構と前記対象物との間で前記対象物に接触し、前記蠕動機構が収縮運動した時に前記対象物と接触する第一接触面と、前記蠕動機構が弛緩運動した時に前記対象物と接触し前記第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面とを具備する把持機構とを備えることを特徴とするロボット装置が提供される。
これにより、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が対象物を把持し、蠕動機構と対象物との間で対象物に接触する把持機構で、蠕動機構が収縮運動した時に第一接触面が対象物と接触し、蠕動機構が弛緩運動した時に第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面が対象物と接触する。
また本発明では、対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持方法において、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が前記対象物を把持する工程と、前記蠕動機構と前記対象物との間に設けられた把持機構が具備する第一接触面が前記蠕動機構の収縮運動時に前記対象物に接触する工程と、前記把持機構が具備し、前記第一接触面と異なる摩擦係数を有した第二接触面と前記対象物とが前記蠕動機構の弛緩運動時に前記対象物に接触する工程とを備えることを特徴とする把持方法が提供される。
これにより、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が対象物を把持し、蠕動機構と対象物との間に設けられた把持機構が具備する第一接触面が蠕動機構の収縮運動時に対象物に接触し、把持機構が具備し、第一接触面と異なる摩擦係数を有した第二接触面と対象物とが蠕動機構の弛緩運動時に対象物に接触する。
本発明の把持装置、把持機構、把持方法、およびロボット装置によれば、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が対象物を把持し、蠕動機構と対象物との間で対象物に接触する把持機構で、蠕動機構が収縮運動した時に第一接触面が対象物と接触し、蠕動機構が弛緩運動した時に第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面が対象物と接触するので、第一接触面と第二接触面との摩擦係数の差により、蠕動運動による摩擦係数が大きい接触面の動きに連動して対象物を変異させることができる。これにより、より小さな動作領域で把持するべき対象物の姿勢を変化させることができる。
第1の実施の形態に係る把持装置の一方側を示す側面図である。 把持機構の詳細および回転運動の様子を示す側面図である。 把持装置の詳細を示す上面図および底面図である。 蠕動機構が収縮運動する様子を示す底面図である。 把持装置における把持機構の動きを示す側面図である。 把持装置における把持機構の動きを示す側面図である。 円形の対象物を2つの把持装置で挟み込むようにして把持する前の状態を示す側面図である。 円形の対象物を把持した2つの把持装置が有する蠕動機構を同時に蠕動運動させた状態を示す側面図である。 円形の対象物を把持した2つの把持装置が有する蠕動機構を交互に蠕動運動させた状態を示す側面図である。 第3の実施の形態の把持機構の詳細を示す側面図および上面図である。 第4の実施の形態に係る把持機構の詳細を示す側面図である。 第4の実施の形態に係る把持装置の一方側を示す上面図である。 特許文献1で開示された把持装置を示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る把持装置の一方側を示す側面図である。
図1に示すように把持装置100は、把持するべき対象である対象物Mを把持するための装置であって、把持機構110および蠕動機構120を備えている。
把持機構110は、把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側である蠕動機構120と対象物Mとの間に設けられており、基礎部111、立上部112、接触突起部113、第一接触面114および第二接触面115を備えている。また、把持機構110には、所定の間隔をあけて複数の把持機構110が配置されている。
基礎部111は、把持機構110を蠕動機構120に固定するためのものであって、把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側の一部に板状の平面が固定される板状体である。
立上部112は、基礎部111から把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側に一端側が立設された板状体であって、たとえばゴム製樹脂などの可撓性と弾性を備えた素材で形成されており、板状体の平面が後述する蠕動機構120の長手方向に向くように形成されている。
接触突起部113は、立上部112の一端側に形成された突起体である。接触突起部113の形状は半円柱体であって、後述する蠕動機構120の蠕動運動に直行する方向に、接触突起部113である半円柱体の軸方向が向けられ、把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側に半円柱体の湾曲面が向けられて立上部112の一端側に形成されている。
なお基礎部111、立上部112、および接触突起部113は、立上部112の素材と同様のゴム製樹脂で一体的に形成されることが望ましいが、別々の素材を用いて組み合わせることもできる。
また、本実施の形態では接触突起部113の形状が半円柱体であり、蠕動機構120の蠕動運動に直行する方向に、接触突起部113である半円柱体の軸方向が向けられており、第一接触面114および第二接触面115が湾曲面上に設けられることが望ましいが、第一接触面114および第二接触面115を半円柱体以外の形状や湾曲面以外の形状で構成することもでき、接触突起部113が向けられる方向も任意の方向に向けて配置することができる。
第一接触面114および第二接触面115は、接触突起部113が有する半円柱体の湾曲面に設けられており、半円柱体の湾曲面のうち半円柱体の軸方向に等分に分断した領域の一方側に第一接触面114、他方側に第二接触面115が設けられている。この第一接触面114および第二接触面115が設けられる領域は、必要に応じて変更することもできる。
第一接触面114および第二接触面115は、互いに異なる摩擦係数の素材で形成されている。ここでは第一接触面114と第二接触面115とを比較した際に、第一接触面114が高い摩擦係数の素材、そして第二接触面115が低い摩擦係数の素材で形成されているとして以下を説明する。
また把持機構110は、第一接触面114および第二接触面115が同一方向に向けられて蠕動機構120に配置されている。
把持機構110は、可撓性と弾性を備えた立上部112によって接触突起部113と基礎部111とが繋げられているため、接触突起部113が立上部112の他端側を軸にした往復回転運動が可能である。
蠕動機構120は、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動をするための機構である。以下に蠕動機構120の一例を示すが、蠕動運動を可能とする機構であれば他の形態で蠕動運動をする機構を利用することもできる。
蠕動機構120は、複数の蠕動素子121が連設された蠕動素子連設体として一体的に構成される。蠕動素子121は、ゴム製樹脂などの可撓性と弾性とを備えた素材で形成された楕円筒形状体であって、円弧状壁体122、ストッパー123を備えている。
円弧状壁体122は、ゴム製樹脂などの可撓性と弾性とを備えた素材で形成された楕円筒形状体である。楕円筒形状体の内側には円弧状壁体122と同じ高さで形成された直方体のストッパー123が円弧状壁体122と一体的に形成されており、これにより円弧状壁体122とストッパー123との間に隙間Sが形成される。
前述の把持機構110の基礎部111は、このストッパー123のうち、把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側である底面側に設けることで、蠕動機構120に把持機構110を安定して固定することができる。
蠕動素子121は可撓性を備えた円弧状壁体122によって、蠕動素子121を様々な方向にたわませることができるが、円弧状壁体122の内側に直方体のストッパー123を形成することで、蠕動素子121のたわみ動作の範囲を隙間Sの範囲内に留めることができ、蠕動素子121の過度なたわみを防止することができる。
蠕動素子121は、円弧状壁体122の開口部が一方向に向けられて、複数の円弧状壁体122の壁面が連設するようにして形成される。これにより蠕動機構120に外力を加えることで、収縮運動と弛緩運動とを可能とし、まるで芋虫による蠕動運動のような動きをすることができる。
蠕動機構120を蠕動運動させるためには、たとえば蠕動機構120の長手方向に沿って線材124を連通させ、蠕動機構120の一端側で線材124を固定し、他端側に設けた線材124を緊張および弛緩させるための線材緊張弛緩機構に連通させる。
蠕動機構120の一端側から他端側に連通させた線材124を線材緊張弛緩機構が緊張させることで蠕動機構120が収縮運動し、線材124を線材緊張弛緩機構が弛緩させることで蠕動機構120が弛緩運動する。これを繰り返すことで、蠕動機構120は蠕動運動を行うことができる。
蠕動機構120の動きに伴って、蠕動機構120における対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側に形成された把持機構110が連動する。このとき、把持機構110が備える接触突起部113が対象物Mに接触することで、接触突起部113が立上部112の他端側を軸にして回転運動する。
接触突起部113の回転運動に伴って、対象物Mと接触突起部113の曲面の接触する位置が変化する。接触突起部113の曲面には、第一接触面114および第二接触面115が形成されているため、蠕動機構120の動きに伴って対象物Mと接触する面が、第一接触面114または第二接触面115と変化する。
このとき第一接触面114または第二接触面115は互いに異なる摩擦係数の素材で形成されているため、把持する対象物Mに与える摩擦力も接触する面によって変化することになる。
具体的には、高い摩擦係数の素材で形成された第一接触面114が対象物Mと接触するときは摩擦力が大きくなるため対象物Mに与える力も大きい。また低い摩擦係数の素材で形成された第二接触面115が対象物Mと接触するときは摩擦力が小さくなるため対象物Mに与える力が小さくなる。
この第一接触面114と第二接触面115との摩擦係数の差により、対象物Mに与える力が変化し、蠕動機構120が蠕動運動を繰り返すことで、対象物Mの姿勢である位置や方向を変化させることができる。
図2は、把持機構の詳細および回転運動の様子を示す側面図である。
図2(A)に示すように、把持機構110は、基礎部111から立設された立上部112の弾性によって接触突起部113が垂直方向に支持されている。
図2(B)は、把持機構110が対象物Mと接触した状態で、蠕動機構120が把持機構110における第二接触面115側に動いた状態を示す図である。
図2(B)に示すように、蠕動機構120が把持機構110における第二接触面115側に動くことで、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第一接触面114側に傾く。このとき対象物Mは接している第二接触面115の摩擦力に抵抗し、把持機構110における第二接触面115側に動く。
図2(C)は、把持機構110が対象物Mと接触した状態で、蠕動機構120が把持機構110における第一接触面114側に動いた状態を示す図である。
図2(C)に示すように、蠕動機構120が把持機構110における第一接触面114側に動くことで、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第二接触面115側に傾く。このとき対象物Mは接している第一接触面114の摩擦力に抵抗し、把持機構110における第一接触面114側に動く。
第一接触面114の摩擦係数は第二接触面115の摩擦係数よりも大きいため、図2(B)と図2(C)とでは、図2(C)の方が対象物Mの移動量が大きい。
これにより、図2(B)および図2(C)のように蠕動機構120を繰り返して運動させることで、対象物Mは次第に把持機構110における第一接触面114側に移動していく。
ここで第一接触面114よりも摩擦係数が小さい第二接触面115の摩擦係数を限りなく小さくするために、接触する対象物Mを円滑に摺動させる低摩擦係数の素材で形成された低摩擦係数接触面とすることで、把持機構110における第一接触面114側への移動量を限りなく大きくすることができる。
接触突起部113は、接触突起部113の形状は半円柱体で形成されているため、接触突起部113における基礎部111側の隅部には、接触突起部113の過度な傾斜を抑制する傾斜抑制部として角部113Kが形成されている。
図2(B)および図2(C)に示すように、接触突起部113が傾いた時に傾いた側の角部113Kが基礎部111に接触することになる。これにより接触突起部113が過度に傾いてしまうことを防止することができる。このように接触突起部113の過度な傾斜を抑制することで蠕動機構120の運動力を効率よく対象物Mに伝えることができる。
図3は、把持装置の詳細を示す上面図および底面図である。
図3に示すように、蠕動機構120は複数の蠕動素子121が連設するようにして一体的に構成される。蠕動素子121を連設する数量は、把持する対象物Mの大きさや形状に合わせて適宜選択することができる。
蠕動素子121は、円弧状壁体122によって楕円筒形状体が形成されており、楕円筒形状体の内側にはストッパー123が形成されている。ストッパー123の一方側には把持機構110が形成されている。
蠕動機構120の長手方向に沿って線材124が連通されている。蠕動機構120の一端側では固定部125によって線材124が蠕動機構120の一端側の蠕動素子121に固定されている。
蠕動機構120の他端側では、蠕動機構120に連通された線材124がプーリー126に巻きつけられ、プーリー126はモーター127によって回転する。モーター127は図示しない制御装置によって制御されており、モーター127の動きが制御されている。蠕動機構120における固定部125が設けられた一端側を先端側、モーター127が設けられた他端側を後端側と称して以下を説明する。
蠕動機構120に連通された線材124は、蠕動機構120における把持機構110が形成された側に連通されており、モーター127の動作によって線材124が後端側に巻きつけられることで、蠕動機構120は蠕動機構120における把持機構110が形成された側に曲げられた収縮運動する。
蠕動機構120における先端側で連設されている数個の蠕動素子121は、円弧状壁体122の円弧状部分に高さ方向に貫通した肉抜部122aが形成されている。これにより肉抜部122aが形成されていない蠕動素子121よりも肉抜部122aが形成された蠕動素子121の方が蠕動素子121の柔軟性が高くなる。
この円弧状壁体122を肉抜きした肉抜部122aが形成された蠕動素子121を蠕動機構120における先端側に形成することで、線材124を巻きつけて緊張させたときに柔軟性が高い蠕動機構120の先端側から順番に蠕動素子121を収縮させることができる。これにより、蠕動機構120における先端側から後端側に対象物Mを移動させることができるので、たとえば人間の指の先端側から手のひらへ対象物Mを移動するような動作を行うことができる。
またモーター127の動作を逆回転させて線材124を緩ませることで、蠕動機構120は自らの弾性によって弛緩運動する。この線材124の巻きつける運動と線材124を緩ませる運動とを繰り返すことで、蠕動機構120は蠕動運動を行うことができる。
図4は、蠕動機構が収縮運動する様子を示す底面図である。
図4(A)~図4(D)の順番で示すように、蠕動機構120に連通された線材124をモーター127の動作によって蠕動機構120の後端側に巻きつけることで、蠕動素子121が収縮して蠕動機構120が収縮運動を行う。
またモーター127を逆回転させることで、モーター127の動作によって蠕動機構120の後端側に巻きつけた線材124を緩ませることができ、図4(D)~図4(A)の順番で蠕動機構120は自らの弾性によって弛緩運動する。
なお、本実施の形態では、蠕動機構120に連通させた線材124の固定部125を蠕動機構120における先端側、線材124を巻きつけるためのモーター127を蠕動機構120における後端側に設ける例で説明したが、線材124の連通させる場所や、固定部125、またはモーター127を設ける場所は任意に設定することができる。
たとえば蠕動機構120における中央部分で限られた蠕動素子121だけに線材124を連通させ、その線材124を任意の場所で緊張させることで、蠕動機構120における中央部分で限られた部位だけ収縮運動をさせることができる。またこの構成を複数の蠕動機構120における任意の場所に設けることで、蠕動機構120における任意の場所だけで収縮運動と弛緩運動とを行うことができる。
図5は、把持装置における把持機構の動きを示す側面図である。
なお、ここでは把持装置100は把持機構110が有する第一接触面114が先端側に向けられて配置された例で説明する。
図5(A)は、把持装置100を平面体Pに接地させた状態を示す側面図である。
図5(A)に示すように、把持機構110は、基礎部111から立設された立上部112の弾性によって、平面体Pに接した接触突起部113と基礎部111とを垂直に支持している。
図5(B)は、把持機構110が平面体Pと接触した状態で、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に動かした状態を示す図である。
図5(B)に示すように、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に動かすことで、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第一接触面114側に傾く。
このとき平面体Pは接している第二接触面115の摩擦力に抵抗するが、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に動かした力によって把持機構110における第二接触面115側に動く。
図5(C)は、把持機構110が平面体Pと接触した状態で、蠕動機構120を把持機構110における第一接触面114側に動かした状態を示す図である。
図5(C)に示すように、蠕動機構120を把持機構110における第一接触面114側に動かすことで、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第二接触面115側に傾く。
このとき平面体Pは接している第一接触面114の摩擦力に抵抗するが、蠕動機構120を把持機構110における第一接触面114側に動かした力によって把持機構110における第一接触面114側に動く。
第一接触面114の摩擦係数は第二接触面115の摩擦係数よりも大きいため、図5(B)と図5(C)とでは、図5(B)の方が蠕動機構120の移動量が大きい。
これにより、図5(B)および図5(C)のように蠕動機構120を把持機構110における第一接触面114側と第二接触面115側とを繰り返して蠕動運動させることで、蠕動機構120は次第に把持機構110における第二接触面115側に移動していく。
ここでも前述のように、第一接触面114よりも摩擦係数が小さい第二接触面115の摩擦係数を限りなく小さくするために、接触する対象物Mを円滑に摺動させる低摩擦係数の素材で形成された低摩擦係数接触面とすることで、把持機構110における第一接触面114側への移動量を限りなく大きくすることができる。
図6は、把持装置における把持機構の動きを示す側面図である。
図6では、把持するべき対象物Mを把持装置100と、平面である平面体Pとで挟み込んで把持し、対象物Mを把持した状態で蠕動機構120を蠕動運動させた状態を例として説明する。
なお図面の都合上、これより以下は第一接触面114および第二接触面115を接触突起部113の曲面部分以外にも表示している。
また、ここでは第一接触面114の摩擦係数は非常に高く対象物Mと平面体Pとの間の摩擦力よりも大きいものとする。また第二接触面115の摩擦係数は限りなく小さい摩擦係数の素材で形成されたものとして以下を説明する。
図6(A)は、一方側を把持装置100、他方側を平面体Pによって対象物Mを把持した状態を示す側面図である。
図6(A)に示すように、把持機構110は、基礎部111から立設された立上部112の弾性によって、平面体Pと把持装置100とで把持した対象物Mに対して接触突起部113と基礎部111とが垂直になるように支持されている。
図6(B)は、図6(A)の状態から、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に収縮運動させた状態を示す図である。
図6(B)に示すように、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に収縮運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第一接触面114側に傾く。
接触突起部113が把持機構110における第一接触面114側に傾くことで、把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が小さい第二接触面115だけである。これにより対象物Mは蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に動かした力の影響を受けない。すなわち対象物Mの位置に変化はない。
図6(C)は、図6(B)の状態から、蠕動機構120を弛緩運動させた状態を示す図である。
図6(C)に示すように、蠕動機構120を弛緩運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第二接触面115に傾く。
接触突起部113が把持機構110における第二接触面115に傾くことで、把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が大きい第一接触面114だけである。蠕動機構120が弛緩運動により接触突起部113が把持機構110における第二接触面115側から第一接触面114側に移動した距離だけ、対象物Mが第二接触面115側から第一接触面114側に移動する。
図6(D)は、図6(C)の状態から、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に収縮運動させた状態を示す図である。
図6(D)に示すように、蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に収縮運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、可撓性と弾性とを備えた立上部112によって接触突起部113が把持機構110における第一接触面114側に傾く。
接触突起部113が把持機構110における第一接触面114側に傾くことで、把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が小さい第二接触面115だけである。これにより対象物Mは蠕動機構120を把持機構110における第二接触面115側に動かした力の影響を受けない。すなわち対象物Mの位置に変化はない。
以下、図6(C)と図6(D)と同様に蠕動機構120の収縮運動と弛緩運動による蠕動運動を繰り返すことで、図6(E)~図6(G)のように対象物Mは把持機構110における第二接触面115側から第一接触面114側へと移動する。
以上のように、平面体Pと把持装置100とで把持した対象物Mに対して、蠕動機構120を蠕動運動させることで、対象物Mの位置を直線的に移動させて変化させることができる。
このとき、対象物M側に押し付ける機構や、対象物M側に押し付ける動作や押し戻す動作は必要ないため、本実施の形態の把持装置100を用いることで、より小さな動作領域で把持するべき対象物Mの位置を変化させることができる。
なお、本実施の形態では、一方側を把持装置100、他方側を平面体Pによって対象物Mを把持した状態を例として説明したが、他方側も把持装置100として2つの把持装置100で対象物Mを把持することもできる。
このとき、一方側の把持装置100と他方側の把持装置100とが有する第一接触面114を固定部125が設けられた先端側に向けて配置し、2つの蠕動機構120を蠕動運動させることで、対象物Mの位置を先端側に向けて直線的に移動させることができる。
逆に、一方側の把持装置100と他方側の把持装置100とが有する第一接触面114を固定部125が設けられた後端側に向けて配置し、2つの蠕動機構120を蠕動運動させることで、対象物Mの位置を後端側に向けて直線的に移動させることができる。
また一方側の把持装置100と他方側の把持装置100とが有する第一接触面114を互いに異なる方向に向けて配置し、2つの蠕動機構120を蠕動運動させることで、対象物Mに回転する力を与えることができる。
具体的に、一方側の把持装置100の第一接触面114を先端側、他方側の把持装置100の第一接触面114を後端側に向けて配置し、2つの蠕動機構120を蠕動運動させることで、一方側の把持装置100と対象物Mとが接する接触面は先端側に移動する力が加わり、他方側の把持装置100と対象物Mとが接する接触面は後端側に移動する力が加わる。これにより、対象物Mは反時計回りに回転する回転力が与えられる。このように、蠕動機構120と対象物Mとが接する接触面を移動させたい任意の方向に第一接触面114を向けて配置し、蠕動機構120を蠕動運動させることで対象物Mとの接触面を任意の方向に向けて移動させることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の把持装置は、把持するべき円形の対象物を把持装置で両側から挟み込んで把持すること以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図7は、円形の対象物を2つの把持装置で挟み込むようにして把持する前の状態を示す側面図である。
図7に示すように、たとえば円形または円筒形の対象物Mを挟み込むようにして2つの把持装置100で把持することができる。図7では、蠕動機構120の後端側に設けられたプーリー126およびモーター127は省略してある。
また2つの把持装置100のうち、一方側の把持装置100Aは把持機構110が有する第一接触面114が先端側に向くように配置されており、他方側の把持装置100Bは把持機構110が有する第二接触面115が先端側に向くように配置されている。
ここでは図示しないモーター127を回転させて線材124をプーリー126に巻きつけることで、蠕動機構120の先端側から順番に蠕動素子121を収縮し、2つの把持装置100が対象物Mを包み込むように把持することができる。
図8は、円形の対象物を把持した2つの把持装置が有する蠕動機構を同時に蠕動運動させた状態を示す側面図である。
図8(A)は、把持装置100Aと把持装置100Bとで対象物Mを挟み込み、把持装置100Aと把持装置100Bとが有する蠕動機構120を同時に収縮運動させていき、対象物Mを把持した状態を示す側面図である。
図8(A)に示すように、把持機構110は、基礎部111から立設された立上部112の弾性によって、把持装置100Aと把持装置100Bとで把持した対象物Mに対して接触突起部113と基礎部111とが垂直になるように支持されている。
図8(B)は、図8(A)の状態から、蠕動機構120を同時に収縮運動させた状態を示す図である。
図8(B)に示すように、把持装置100Aでは、把持装置100Aが有する蠕動機構120を収縮運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の先端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の先端側に傾くことで、把持装置100Aでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が小さい第二接触面115だけである。
これにより対象物Mの把持装置100A側は蠕動機構120の収縮運動による影響を受けない。つまり対象物Mの把持装置100A側では対象物Mの姿勢を変化させる力は働かない。
一方で把持装置100Bでは、把持装置100Bが有する蠕動機構120を収縮運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の先端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の先端側に傾くことで、把持装置100Bでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が大きい第一接触面114だけである。
これにより対象物Mの把持装置100B側は蠕動機構120の収縮運動により、対象物Mの把持装置100B側に蠕動機構120が収縮運動する方向、つまり把持装置100Bの先端側から後端側への方向に収縮運動の力が対象物Mの把持装置100B側に伝わる。
このように対象物Mの把持装置100Aでは、蠕動機構120の収縮運動による影響を受けず、対象物Mの把持装置100B側のみ蠕動機構120の収縮運動による力が対象物Mに伝わるので、把持装置100は対象物Mを反時計回りに回転させることができる。
図8(C)は、図8(B)の状態から、蠕動機構120を同時に弛緩運動させた状態を示す図である。
図8(C)に示すように、把持装置100Aでは、把持装置100Aが有する蠕動機構120を弛緩運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の後端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の後端側に傾くことで、把持装置100Bでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が大きい第一接触面114だけである。
これにより対象物Mの把持装置100A側は蠕動機構120の弛緩運動により、対象物Mの把持装置100B側に蠕動機構120が弛緩運動する方向、つまり把持装置100Aの後端側から先端側への方向に弛緩運動の力が対象物Mの把持装置100B側に伝わる。
一方で把持装置100Bでは、把持装置100Bが有する蠕動機構120を弛緩運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の後端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の後端側に傾くことで、把持装置100Bでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が小さい第二接触面115だけである。
これにより対象物Mの把持装置100B側は蠕動機構120の弛緩運動による影響を受けない。つまり対象物Mの把持装置100B側では対象物Mの姿勢を変化させる力は働かない。
このように対象物Mの把持装置100Aのみ蠕動機構120の弛緩運動による力が対象物Mに伝わり、対象物Mの把持装置100B側では、蠕動機構120の弛緩運動による影響を受けないので、把持装置100は対象物Mを反時計回りに回転させることができる。
図8(D)は、図8(C)の状態から、蠕動機構120を同時に収縮運動させた状態を示す図である。
図8(D)も図8(B)と同様な動きをするため詳細な説明は省略する。この場合も対象物Mの把持装置100A側では、蠕動機構120の収縮運動による影響を受けず、対象物Mの把持装置100B側のみ蠕動機構120の収縮運動による力が対象物Mに伝わるので、把持装置100は対象物Mを反時計回りに回転させることができる。
図8(B)と図8(C)とのように、蠕動機構120の収縮運動と弛緩運動による蠕動運動を任意の回数だけ繰り返すことで、対象物Mの姿勢を変化させることができる。
なお、ここでは2つの把持装置100のうち、一方側の把持装置100Aは把持機構110が有する第一接触面114が先端側に向くように配置されており、他方側の把持装置100Bは把持機構110が有する第二接触面115が先端側に向くように配置される例で説明したが、第一接触面114および第二接触面115の方向を逆にすることで対象物Mの姿勢を変化させる方向を変更することができる。
具体的には、2つの把持装置100のうち、一方側の把持装置100Aは把持機構110が有する第一接触面114を後端側に向くように配置し、他方側の把持装置100Bは把持機構110が有する第二接触面115が後端側に向くように配置する。この場合では対象物Mを時計回りに回転させることができる。
また、本実施の形態では、2つの把持装置100で対象物Mを把持する例で説明したが、2つの把持装置100を、たとえば産業用ロボットのロボットアームの先端に取り付け、そのロボットアームの先端に取り付けられた2つの把持装置100で対象物Mを把持しながら対象物Mの姿勢を変化せることもできる。
これにより、ロボットアームにより対象物Mを把持させた把持装置100を狭小部位に挿入し、その把持装置100が挿入された狭小部位の内部で把持した対象物Mの姿勢を任意に変更することができる。
また互いに対象物Mを回転させる方向が異なる組み合わせの把持装置100を複数用いて、対象物Mを回転させたい方向に回転可能な組み合わせの把持装置100のみで対象物Mを把持し、その対象物Mを把持した把持装置100を蠕動運動させることで、対象物Mを任意の方向に回転させることができる。
図9は、円形の対象物を把持した2つの把持装置が有する蠕動機構を交互に蠕動運動させた状態を示す側面図である。
図9(A)は、把持装置100Aと把持装置100Bとで対象物Mを挟み込み、把持装置100Aと把持装置100Bとが有する蠕動機構120を同時に収縮運動させていき、対象物Mを把持した状態を示す側面図である。
図9(A)に示すように、把持機構110は、基礎部111から立設された立上部112の弾性によって、把持装置100Aと把持装置100Bとで把持した対象物Mに対して接触突起部113と基礎部111とが垂直になるように支持されている。
図9(B)は、図8(A)の状態から、一方の把持装置100Aが有する蠕動機構120を弛緩運動、他方の把持装置100Bが有する蠕動機構120を収縮運動させた状態を示す図である。
図9(B)に示すように、把持装置100Aでは、把持装置100Aが有する蠕動機構120を弛緩運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の後端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の後端側に傾くことで、把持装置100Aでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が大きい第一接触面114だけである。
これにより対象物Mの把持装置100A側は蠕動機構120の弛緩運動により、対象物Mの把持装置100A側に蠕動機構120が弛緩運動する方向、つまり把持装置100Aの後端側から先端側への方向に弛緩運動の力が対象物Mの把持装置100A側に伝わる。
また把持装置100Bでは、把持装置100Bが有する蠕動機構120を収縮運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の先端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の先端側に傾くことで、把持装置100Bでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が大きい第一接触面114だけである。
これにより対象物Mの把持装置100B側は蠕動機構120の収縮運動により、対象物Mの把持装置100B側に蠕動機構120が収縮運動する方向、つまり把持装置100Bの先端側から後端側への方向に収縮運動の力が対象物Mの把持装置100B側に伝わる。
このように対象物Mの把持装置100Aでは、蠕動機構120の弛緩運動による力が対象物Mに伝わり、対象物Mの把持装置100B側では蠕動機構120の収縮運動による力が対象物Mに伝わるので、把持装置100は対象物Mを反時計回りに回転させることができる。
また対象物Mを把持する両側の把持装置100Aおよび把持装置100Bによる対象物Mを回転させる力が伝わるので、図8(B)と比較すると2倍の回転力が対象物Mに伝わることになる。
図9(C)は、図9(B)の状態から、蠕動機構120を同時に弛緩運動させた状態を示す図である。
図9(C)に示すように、把持装置100Aでは、把持装置100Aが有する蠕動機構120を収縮運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の後端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の後端側に傾くことで、把持装置100Aでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が小さい第二接触面115だけである。
これにより対象物Mの把持装置100A側は蠕動機構120の収縮運動による影響を受けない。つまり対象物Mの把持装置100A側では対象物Mの姿勢を変化させる力は働かない。
一方で把持装置100Bでは、把持装置100Bが有する蠕動機構120を弛緩運動させることで、対象物Mと接している把持機構110だけが、蠕動機構120の先端側に傾く。
接触突起部113が蠕動機構120の先端側に傾くことで、把持装置100Bでは把持機構110において対象物Mと接する部分は摩擦係数が小さい第二接触面115だけである。
これにより対象物Mの把持装置100B側は蠕動機構120の弛緩運動による影響を受けない。つまり対象物Mの把持装置100B側では対象物Mの姿勢を変化させる力は働かない。
このように対象物Mの把持装置100A側では、蠕動機構120の収縮運動による影響を受けず、対象物Mの把持装置100B側でも、蠕動機構120の弛緩運動による影響を受けないので、把持装置100は対象物Mを回転させることはない。
図9(D)は、図8(C)の状態から、一方の把持装置100Aが有する蠕動機構120を弛緩運動、他方の把持装置100Bが有する蠕動機構120を収縮運動させた状態を示す図である。
図9(D)も図9(B)と同様な動きをするため詳細な説明は省略する。
この場合も対象物Mの把持装置100Aでは、蠕動機構120の弛緩運動による力が対象物Mに伝わり、対象物Mの把持装置100B側では蠕動機構120の収縮運動による力が対象物Mに伝わるので、把持装置100は対象物Mを反時計回りに回転させることができる。
また対象物Mを把持する両側の把持装置100Aおよび把持装置100Bによる対象物Mを回転させる力が伝わるので、図8(D)と比較すると2倍の回転力が対象物Mに伝わることになる。
以上のように、図9の場合と図8の場合とを比較すると、蠕動機構120による1つの収縮運動と弛緩運動による対象物Mの変位量は、図8の場合よりも図9の場合のほうが対象物Mに与える回転力が大きいことがわかる。これにより、対象物Mを把持する把持装置100の蠕動運動を同時に行うか、または互いに交互に行うかによって、対象物Mの回転度合いを調節することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の把持装置は、把持機構が有する第一接触面および第二接触面の方向を回転させて変化させる回転機構を把持機構が備えていること以外は、第1~2の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図10は、第3の実施の形態の把持機構の詳細を示す側面図および上面図である。
図10に示すように、把持機構110は、把持機構110が有する第一接触面114および第二接触面115の方向を回転させて任意の方向へ変化させる回転機構116を備えている。
図10では、回転機構116が基礎部111の下層に設けられているが、第一接触面114および第二接触面115の方向を回転させて任意の方向へ変化させることができれば、立上部112の上層や下層、もしくは第一接触面114および第二接触面115部分のみを回転する構造をとることもできる。
回転機構116は、第一接触面114および第二接触面115が蠕動機構120上でどの方向に向けられるかを制御する図示しない制御装置に接続され、制御装置からの命令によって、蠕動機構120上で任意の方向に向けて整列することができる。
たとえば2つの把持装置100のうち、一方側の把持装置100では把持機構110が有する第一接触面114が先端側に向くように配置しておき、他方側の把持装置100では把持機構110が有する第二接触面115が先端側に向くように配置しておく。
この状態で対象物Mを任意の姿勢に変化させた後、回転機構116によって一方側の把持装置100の把持機構110が有する第一接触面114が後端側に向くように変化させ、他方側の把持装置100では把持機構110が有する第二接触面115が後端側に向くように変化させる。この状態で把持装置100を蠕動運動させると、先の把持装置100とは異なった方向に対象物Mの姿勢を変化させることができる。
このように把持機構110が回転機構116を備えることで、第一接触面114および第二接触面115が向けられた方向に合わせて対象物Mの姿勢を変化させることができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の把持装置は、第一接触面および第二接触面の領域が把持機構に複数設けられること、そして蠕動機構の形態が異なること以外は、第1~3の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図11は、第4の実施の形態に係る把持機構の詳細を示す側面図である。
図11(A)に示すように把持機構110は、基礎部111、立上部112、接触突起部113、第一接触面114、第二接触面115、および回転機構116を備えている。
基礎部111は、把持機構110を蠕動機構120に固定するためのものであって、把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側の一部に回転機構116を介して固定される板状体である。
立上部112は、基礎部111から把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側に先端側が立設された棒状体であって、たとえばゴム製樹脂などの可撓性と弾性を備えた素材で形成されている。
接触突起部113は、立上部112の一端側に形成された突起体である。接触突起部113の形状は半球体であって、把持装置100が対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側に半球体の球面が向けられて立上部112の一端側に形成されている。
また、本実施の形態では接触突起部113の形状が半球体であって、第一接触面114および第二接触面115が球面上に設けられていることが望ましいという例で説明したが、第一接触面114および第二接触面115を半球体以外の形状や球面以外の形状で構成することもできる。
第一接触面114および第二接触面115は、接触突起部113が有する半球体の球面に設けられており、半球体の球面のうち半球体の軸方向に4等分に分断した領域で第一接触面114と第二接触面115とが隣接しないように設けられている。
回転機構116は、第一接触面114および第二接触面115が蠕動機構120上でどの方向に向けられるかを制御する図示しない制御装置に接続され、制御装置からの命令によって、蠕動機構120上で任意の方向に向けて把持機構110を回転させることができる。
把持機構110は、可撓性と弾性を備えた立上部112によって接触突起部113と基礎部111とが繋げられているため、接触突起部113が立上部112の他端側を軸にして任意の方向に往復回転運動を可能としている。
本実施の形態の把持機構110は、隣接しない位置に第一接触面114および第二接触面115が設けられており、立上部112によって接触突起部113が立上部112の他端側を軸にして任意の方向に往復回転運動でき、さらに回転機構116によって蠕動機構120上で任意の方向に向けて把持機構110を回転させることができる。これにより対象物Mを任意の3次元方向に変異させることができる。
また、図11(B)に示すように、第一接触面114および第二接触面115は、任意の形状や領域で設けることができる。これにより、対象物Mを移動させる方向や姿勢の変化方法などを制御することができる。
図12は、第4の実施の形態に係る把持装置の一方側を示す上面図である。
図12に示すように、把持装置100は、把持するべき対象である対象物Mを把持するための装置であって、把持機構110および蠕動機構120を備えている。
第1~3の実施の形態に係る把持装置100では蠕動機構120が棒状の形態を例として説明したが、本実施の形態の蠕動機構120は平面形状をしており、収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって、平面形状の蠕動機構120をあらゆる方向に蠕動運動をさせることができる。
蠕動機構120の動きに伴って、蠕動機構120における対象物Mを把持した際に対象物Mと接触する側に形成された把持機構110が連動する。このとき、把持機構110が備える接触突起部113が対象物Mに接触することで、接触突起部113が立上部112の他端側を軸にして回転運動する。
接触突起部113の回転運動に伴って、対象物Mと接触突起部113の曲面の接触する位置が変化する。接触突起部113の曲面には、第一接触面114および第二接触面115が形成されているため、蠕動機構120の動きに伴って対象物Mと接触する面が、第一接触面114または第二接触面115と変化する。
このとき把持機構110は、回転機構116によって蠕動機構120上で任意の方向に向けて把持機構110を回転させることができるので、蠕動機構120による蠕動運動に合わせて任意の方向に第一接触面114または第二接触面115を向けることができる。または任意の方向に向けられた第一接触面114および第二接触面115に合わせて蠕動機構120が蠕動運動を行うこともできる。これにより対象物Mを任意の3次元方向に変異させることができる。
なお本実施の形態の把持装置100も、把持装置100と平面とで対象物Mを挟み込むことで対象物Mを挟持することもでき、2つの把持装置100で対象物Mを挟み込むことで対象物Mを挟持することもできる。
また把持装置100を産業用ロボットのロボットアームの先端に取り付け、そのロボットアームの先端に取り付けられた把持装置100で対象物Mを把持しながら対象物Mの姿勢を変化せることもできる。
100 把持装置
100A 把持装置
100B 把持装置
110 把持機構
111 基礎部
112 立上部
113 接触突起部
113K 角部
114 第一接触面
115 第二接触面
116 回転機構
120 蠕動機構
121 蠕動素子
122 円弧状壁体
122a 肉抜部
123 ストッパー
124 線材
125 固定部
126 プーリー
127 モーター
P 平面体
M 対象物
S 隙間

Claims (16)

  1. 対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持装置において、
    収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって前記対象物を把持するための蠕動機構と、
    前記蠕動機構と前記対象物との間で前記対象物に接触し、前記蠕動機構が収縮運動した時に前記対象物と接触する第一接触面と、前記蠕動機構が弛緩運動した時に前記対象物と接触し前記第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面とを具備する把持機構と、
    を備えることを特徴とする把持装置。
  2. 前記第一接触面または前記第二接触面のうちいずれか一方は、
    他方より摩擦係数が小さく、かつ接触した前記対象物を円滑に摺動させる低摩擦係数の素材によって構成された低摩擦係数接触面であること、
    を特徴とする請求項1記載の把持装置。
  3. 前記第一接触面または前記第二接触面のうち摩擦係数が大きい方が、
    前記把持機構と前記対象物とが接する接触面を移動させる方向に向けられて配置されること、
    を特徴とする請求項1記載の把持装置。
  4. 前記把持機構は、
    前記蠕動機構から前記対象物と接触する方向に立ち上がり、可撓性と弾性とを備えた立上部と
    前記立上部の先端側に連設されて一接触面および前記第二接触面が設けられる接触突起部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の把持装置。
  5. 前記接触突起部は、
    前記対象物を把持する方向に向けられた湾曲面を備え、
    前記第一接触面と前記第二接触面とが、前記湾曲面上に設けられること、
    を特徴とする請求項4記載の把持装置。
  6. 前記接触突起部は、
    過度の傾斜を抑制する傾斜抑制部、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の把持装置。
  7. 前記接触突起部は、
    前記対象物を把持する方向に向けられた球面を備え、
    複数の前記第一接触面と複数の前記第二接触面とが、前記球面上で隣接しないように設けられること、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の把持装置。
  8. 前記蠕動機構は、
    弾性を具備する蠕動素子が連設された蠕動素子連設体と、
    前記蠕動素子連設体の長手方向の先端側から後端側に連通された線材と
    前記蠕動素子連設体の長手方向の後端側で前記線材の緊張および弛緩を繰り返す線材緊張弛緩機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の把持装置。
  9. 前記蠕動素子連設体が具備する先端側の蠕動素子は、
    後端側の蠕動素子よりも柔軟性を高くするために肉抜きされた肉抜部、
    を備えることを特徴とする請求項8記載の把持装置。
  10. 前記対象物は、
    少なくとも2つの前記蠕動機構によって把持されること、
    を特徴とする請求項1記載の把持装置。
  11. 前記2つの蠕動機構のうち、一方の蠕動機構に配置される把持機構と、他方の蠕動機構に配置される把持機構が有する第一接触面または第二接触面が同一方向に向けられて配置されること、
    を特徴とする請求項10記載の把持装置。
  12. 前記2つの蠕動機構のうち、一方の蠕動機構に配置される把持機構と、他方の蠕動機構に配置される把持機構が有する第一接触面または第二接触面が互いに異なる方向に向けられて配置されること、
    を特徴とする請求項10記載の把持装置。
  13. 前記把持機構は、
    前記第一接触面および前記第二接触面が向けられた方向を回転させて変化させる回転機構、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の把持装置。
  14. 対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持機構において、
    収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって前記対象物を把持するための蠕動機構と前記対象物との間で前記対象物に接触し、前記蠕動機構が収縮運動した時に前記対象物と接触する第一接触面と、前記蠕動機構が弛緩運動した時に前記対象物と接触し前記第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面とを具備する把持機構。
  15. 対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させるロボット装置において、
    収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって前記対象物を把持するための蠕動機構と、
    前記蠕動機構と前記対象物との間で前記対象物に接触し、前記蠕動機構が収縮運動した時に前記対象物と接触する第一接触面と、前記蠕動機構が弛緩運動した時に前記対象物と接触し前記第一接触面と異なる摩擦係数を有する第二接触面とを具備する把持機構と、
    を備えることを特徴とするロボット装置。
  16. 対象物を把持しながら前記対象物の姿勢を変化させる把持方法において、
    収縮運動と弛緩運動とからなる蠕動運動によって蠕動機構が前記対象物を把持する工程と、
    前記蠕動機構と前記対象物との間に設けられた把持機構が具備する第一接触面が前記蠕動機構の収縮運動時に前記対象物に接触する工程と、
    前記把持機構が具備し、前記第一接触面と異なる摩擦係数を有した第二接触面と前記対象物とが前記蠕動機構の弛緩運動時に前記対象物に接触する工程と、
    を備えることを特徴とする把持方法。
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