JP2023131378A - 情報処理装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の技術では、画像形成装置の最大画像形成範囲よりも大きい画像形成範囲を有する画像を複数の領域に分割して画像形成する場合、画像の内容を考慮せずに分割することにより分割させたくない位置で画像が分割されてしまうことがあり、その結果、画像品質に影響を与えてしまうという課題があった。【解決手段】情報処理装置3は、画像形成装置5が送信した画像形成装置の位置情報、媒体情報を受信する(ステップS13)。そして、画像形成装置5が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付け(ステップS22)、画像形成装置5の位置情報、媒体情報及び画像分割情報に基づいて設定され、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する(ステップS23)。【選択図】図19

Description

本発明は、情報処理装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
一度に印刷できる印刷範囲を超える印刷範囲を有する画像を分割して、インクジェット方式等の印刷方式を用いて紙等の印刷媒体に印刷する技術が知られている。
そのひとつとして、複数シートにまたがって印刷を行う場合に、副走査方向の印刷幅をオブジェクトの位置を考慮して変更することで、境界部における濃度ムラを低減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、画像形成装置の最大画像形成範囲よりも大きい画像形成範囲を有する画像を複数の領域に分割して画像形成する場合、画像の内容を考慮せずに分割することにより分割させたくない位置で画像が分割されてしまうことがあり、その結果、画像品質に影響を与えてしまうという課題があった。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、画像形成媒体上に画像を形成する画像形成装置と通信可能な情報処理装置であって、前記画像形成装置が送信した、前記画像形成装置の位置を示す位置情報と、前記画像形成媒体に係る媒体情報と、を受信する受信手段と、前記画像形成装置が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける受付手段と、前記位置情報、前記媒体情報及び前記画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する設定手段と、を有する、ことを特徴とする情報処理装置を提供する。
以上説明したように本発明によれば、画像形成装置の最大画像形成範囲よりも大きい画像形成範囲を有する画像を複数の領域に分割して画像形成する場合でも、画像品質を確保することが可能になるという効果を奏する。
(a)は画像に含まれる特定の画像を考慮せずに画像を分割した場合の一例を示す概念図である。(b)は画像に含まれる特定の画像を考慮して画像を分割した場合の一例を示す概念図である。 画像の各ピクセルに対して定義された評価値と、分割位置の一例を示す概念図である。 (a)は大きさの異なる人物の顔、文字を含む画像の一例を示す概念図である。(b)は大きさの異なる人物の顔、文字を含む画像から各ピクセルに対して評価値を計算した一例を示す概念図である。 (a)は大きさの異なる人物の顔、文字を含む画像の一例を示す概念図である。(b)は特定の画像の大きさに応じて評価値を変更した一例を示す概念図である。 (a)は元画像の濃度変化の一例を示す図である。(b)は横方向位置に対する濃度変化の関係の一例を示す図である。(c)は元画像に対応させた評価値の分布の様子の一例を示す概念図である。 複数の分割評価指標で計算した後に合成する方法の一例を示す概念図である。 グラデーション処理における補完関係の一例を示す概念図である。 複数の分割評価指標で計算後合成する方法の一例を示す概念図である。 画像形成装置の外観の一例を示す図である。 (a)はインクジェット方式による画像形成機構の一例を示す図である。(b)はインクジェット方式におけるヘッドモジュールの配置の一例を示す図である。 画像形成システムの全体構成の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 画像形成装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 画像形成システムの機能構成の一例を示す図である。 画像形成情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 評価値管理テーブルの一例を示す概念図である。 分割位置情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 位置情報及び媒体情報の取得処理の一例を示すシーケンス図である。 分割位置の設定処理及び画像形成処理を含む処理の一例を示すシーケンス図である。 情報処理装置における画像の大きさ及び評価値の入力を受け付ける際の表示画面例である。 情報処理装置における非分割領域の指定を受け付ける際の表示画面例である。 情報処理装置における最大分割数の入力を受け付ける際の表示画面例である。 分割位置の設定処理の一例を示すフローチャートである。 分割位置の設定処理の他の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
〔実施形態〕
<画像の分割>
本実施形態では、インクジェット方式で画像を印刷する画像形成装置が、自装置の画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を画像形成媒体上に印刷する場合を一例に考える。このような場合、印刷対象となる画像を複数の領域に分割して、分割した領域ごとに印刷を実行し、これを繰り返して全体の画像として印刷することになる。そこで、まず、画像形成媒体上に画像形成される画像を分割する方法について説明する。図1(a)は、画像に含まれる特定の画像を考慮せずに画像を分割した場合の一例を示す概念図である。このような分割を行った場合、特定の画像の一例である人物の顔の耳から口にかけて分割領域の境界が存在してしまう。その結果、頬のような比較的濃度に変化がなく均一な領域(周囲との濃度変化が少ない領域)に、境界によるスジが目立ちやすくなってしまう。さらに、人物の顔、文字等は、オブジェクトとして人の注目が集まりやすい傾向にあるため、境界によるスジが認識されやすくなってしまう。
そこで、人間の顔などを避けて画像を分割する方式が図1(b)である。図1(b)は、画像に含まれる特定の画像を考慮して画像を分割した場合の一例を示す概念図である。このような場合であれば、画像情報に基づいて人の顔の位置が境界となることを回避した画像の分割となるため、相対的にスジが目立ちにくくなることが期待できる。
本実施形態において「画像形成媒体」とは、紙、木、金属及びプラスチックで構成される面状の媒体、構造体の外壁面、道路の路面、建造物の床面等を含むものである。
本実施形態において「画像」とは、模様、文字、像一般を含むものをいう。また、本実施形態において「解像度」は、塗布、塗装等の吹きかけによる画像形成方法における塗料の吹きかけ量の度合いを含む。更に、本実施形態において「画像形成」とは、インクジェット方式等による画像形成媒体への印刷を含む。なお、本実施形態では説明の便宜上、以降「印刷」という用語を用いる場合がある。
また本実施形態において、特定の画像とは、画像形成媒体上に画像形成(印刷)される人物像(顔)、動物、字体、パターン模様等を含む。
また本実施形態において「構造体」とは、目線より上にある、すなわち仰角が発生するものが対象の構造物をいう。構造体は例えば、建築物(一例としてビルディング)、倉庫、家屋、柱状、板状の建造物、自然の岩、岸壁等の構造物の総称をいう。また、構造体は少なくとも一以上の面を有し、その面は、平面であってもよいし、所定の曲率を有する曲面であってもよい。所定の曲率を有する構造体としては、例えば、トラックの荷台、航空機の機体などが挙げられる。
<画像の分割位置の決定>
次に、画像の分割位置の決定について説明する。本実施形態では、画像形成(印刷)される画像を示す画像データ、後述する分割評価指標、及び後述する評価値計算用データを入力とし、画像の分割位置を出力とする画像分割位置の決定方法について説明する。
<<分割評価指標>>
分割評価指標とは、印刷を一例とする画像形成の対象となる画像の各ピクセルに対して、そのピクセルが境界値として選ばれてほしくない度合い(以下、「評価値」と呼ぶ)を数値として計算する方法である。分割評価指標の一例としては、画像から検出されるオブジェクト(人物の顔など)の種類と各オブジェクトの評価値を指定したものが用いられる。
<<評価値計算用データ>>
評価値計算用データとは、上述した分割評価指標に基づいて評価値を計算するために必要なデータである。例えば、画像データに基づいて評価値を計算する場合は、別途このデータを指定する必要はない。他方、画像の平滑度をもとに評価値を計算する場合は、評価値計算用のデータとして、別途画像の平滑度を入力する必要がある。これが評価値計算用データに相当する。以上が各ピクセルに対して評価値を計算する方法の一例である。次に、境界値として許容される閾値を決定し、その閾値より小さい値を持つピクセルでは境界となることを許容する方法を考える。
図2は、画像の各ピクセルに対して定義された評価値と、分割位置の一例を示す概念図である。図2において、閾値を80に設定した場合、(1)、(3)の分割は許容されるが(2)の分割は許容されない。他方、閾値を40に設定すると(3)の分割のみが許容される。つまり、画像の分割が許容される条件は、設定された閾値よりも評価値が小さい領域に対してということになる。具体的に分割位置を決定する方法については、画像の分割位置の設定処理の詳細で説明する。
<オブジェクトの種類と評価値>
次に、オブジェクトの種類と評価値について説明する。図3(a)は、大きさの異なる人物の顔、文字を含む画像の一例を示す概念図である。図3(a)では、各オブジェクトに対して、一定の評価値を割り当てているが、各オブジェクト内でさらに場所ごとに評価値を計算するような式を割り当ててもよい。また、図3(b)は、大きさの異なる人物の顔、文字を含む画像から各ピクセルに対して評価値を計算した一例を示す概念図である。図3(b)の場合、人物の顔に関しては評価値90が与えられ、文字の部分に関しては評価値50が与えられている。更に、その他の部分に関しては、評価値0が与えられており、これらの評価値に基づいて、分割領域の境界が決定される。
図4(a)は、大きさの異なる人物の顔、文字を含む画像の一例を示す概念図である。図4(a)は、図3(a)の場合と同様である。他方、図4(b)は、特定の画像の大きさに応じて評価値を変更した一例を示す概念図である。図4(b)では、例えば、以下のように、人物の顔でもその大きさ(例えば直径)によって評価値を変えるようにしてもよい。
・大きさが100以下であれば10
・大きさが100以上であれば90
更に、オブジェクトが文字等の場合は、評価値を50のように設定してもよい。このように、同一種類のオブジェクトであっても、その大きさで評価値を可変にすることにより、より柔軟に所望の画像に対する分割領域を設定することが可能になる。
<分割評価指標としての画像の濃度変化>
図5(a)は、元画像の濃度変化の一例を示す図である。図5(a)では、分割評価指標として画像の濃度変化を考える場合の例である。また、図5(b)は、横方向位置に対する濃度変化の関係の一例を示す図である。図5(b)に示すように、この場合は、図5(a)の元画像に対応させて、画像の横方向に対して濃度変化を計算している。図5(c)は、元画像に対応させた評価値の分布の様子の一例を示す概念図である。図5(c)に示すように、濃度変化が低い領域で評価値が高くなっている。この場合は、濃度変化の計算は画像の横方向のみに対して行っているが、変化の計算の仕方は複数考えられる。例えば、前進差分、後退差分、中心差分を取る方法などが考えられる。なお、図5(b)に示したように、濃度変化のグラフを平滑度として読み替えてもよい。つまり、画像形成媒体の表面が荒れている領域(濃度変化が高い領域)では、スジが発生していても人間の目には認識されにくいことになる。
<各評価値の重ね合わせ>
図6は、複数の分割評価指標で計算した後に合成する方法の一例を示す概念図である。図6に示したように、分割評価指標として複数の評価指標を用いる場合、例えば、人物の顔を避けるような評価指標と、画像形成媒体の平滑度の高い領域を避けるような評価指標の二つを用いる場合を考える。この場合、まず各分割評価指標によって評価値を計算し、それぞれの評価値を足し合わせることで全体の評価値を定義する。図6では、各評価値を単純加算しているが、評価値の最大値が一定となるように値を規格化してもよい。また各評価値を足し合わせる際に重み付けをしてもよい。各評価値を重み付けすることによって、評価値間で優先度をつけてもよい。例えば、
1.人物の顔の上では分割しない(空間的に濃度が一定、若しくは濃度変化が低い部分)
2.画像形成媒体の平滑度が所定の閾値よりも高い場合は分割しない
等の場合には、1.の重みを大きくして足し合わせる方法が考えられる。
なお、分割評価指標が一つの場合には評価値の最大値を取るような部分では分割を行わない。しかし、図6に示した場合には複数の評価値を重み付けして足し合わせており(合成しており)、この場合足し合わせた後の評価値は基本的には最大値を取らない。これは、例えば、二つの評価指標は互いに独立している場合が多いためである。そこで評価値の値に関わらず常に選択されないような領域を指定することでこの問題を解決することができる。実現方法としては、例えば、評価値として+inf(正の無限大)といった値を指定可能とすることで、他の評価指標の値によらずその領域では分割されないように指定することができる。
また、他の指標の値に関わらず、境界として使用されることを禁止できるようなモードを持たせるようにしてもよい、このようにすることで、重み付けに関わらず、必ず境界として指定されない領域を定義することができる。
<グラデーション処理における補完処理>
次に、グラデーション処理における補完処理について説明する。図7は、グラデーション処理における補完関係の一例を示す概念図である。異なる印刷モード間の境界を視認しにくくするための画像処理方法として、例えばグラデーション処理が存在する。このグラデーション処理とは、異なる印刷モード間の境界で発生する境界部分の画像を一定距離オーバーラップさせることで、双方の印刷モードにおける画像が補完関係になるようにする処理をいう。具体的には、印刷モード間の境界に遠いほど、打込量(例えば、印刷時のインク吐出量)を多くする。なお、補完関係とは、一方の画像で印刷した領域に対しては、他方の画像で印刷しないということである。これにより、境界で発生する境界線等を目立たなくさせる効果が期待できる。
<分割領域の境界に対するグラデーション処理>
図8は、複数の分割評価指標で計算後合成する方法の一例を示す概念図である。図8に示すように、画像を複数の分割領域に分割する際に、互いに隣接する分割領域の境界に共通部分(共通領域)を持つように分割する方法を考える。この場合、例えば、図8の太線部は、複数の領域に分割した分割領域が互いに接しているいずれの領域にも含まれているものとする。具体的には、領域Aと領域Bはそれぞれ領域A’と領域B’を共通部分として含んでいる。領域A’B’中の各ドット(各画素)は領域A’を印刷する場合、又は領域B’で印刷される場合のいずれかにドットごとに決められる。この決め方としては種々の方法が考えられ、上述したグラデーションをかけるような方法が考えられる。これにより、インク等の画像形成剤の着弾の位置ずれ等が発生した際でも、画像に対する影響を低減させる効果が期待できる。なお、図8では二つの領域間で共通部分を持つ場合を示したが、共通部分の数が二つ以上存在する場合であっても同様である。このような手法を採用することで、分割領域が共通部分を有し、そこにグラデーション等の処理を施すことで、画像障害の発生を抑制することが可能になる。
<画像形成装置の外観>
次に、画像形成装置の外観について説明する。図9は、画像形成装置の外観の一例を示す図である。図9に示した例では、画像形成装置5は、画像形成媒体M(以下、単に画像形成媒体と呼ぶ場合もある)の一例として地面G(路面)に印刷を行う場合の装置である。この場合、画像形成装置5は、車、台車等の走行体によって牽引され地面G(路面)を移動する。あるいは、画像形成装置5本体に走行体を備えて自走するような構成であってもよい。更に、画像形成装置5は、現在の装置の位置を把握するための位置検出用撮影装置Cを備えている。このような構成により、画像形成装置5は、位置検出用撮影装置Cによって地面Gを撮影して画像形成装置5の位置情報を取得し、現在の自装置の位置が印刷するべき画像のどこに当たるかを検出する機能を有している。なお、図9では画像形成媒体として地面G(路面)を一例として示しているが、例えば、建築物等の構造体の壁面等を画像形成媒体としてもよい。
<画像形成装置の画像形成機構>
次に、画像形成装置の画像形成機構について説明する。図10(a)は、インクジェット方式による画像形成機構の一例を示す図である。図10(a)では、画像形成装置5に設けられたヘッド(記録用ヘッド、又はプリントヘッド)が、画像形成媒体M上を主走査方向(X方向)及び副走査方向(Y方向)に移動可能な構成になっている。これにより、画像形成装置5は、ヘッド(記録用ヘッド、又はプリントヘッド)に設けられた複数のノズルから画像形成剤としてのドット状のインク又は塗料を画像形成媒体Mに向かって吐出する。このとき、画像形成装置5は、画像形成可能な最大画像形成範囲まで一度に画像を形成することが可能となる。更に、画像形成媒体M上に画像形成される画像が最大画像形成範囲よりも大きい場合、画像形成装置5は、最大画像形成範囲以下の画像形成範囲を一つの領域として分割された分割領域ごとに画像を形成する。この分割領域ごとの画像形成を繰り返すことにより、画像形成装置5は、画像形成可能な最大画像形成範囲を超える画像に対しても、画像形成媒体M上に一つの画像として印刷することが可能になる。
図10(b)は、インクジェット方式におけるヘッドモジュールの配置の一例を示す図である。図10(b)に示したように、印刷ユニット560は、インクジェットヘッド581C,581K,581M,581Y、ヘッドホルダ、ヘッドギャップ調整ユニットと、を備える。
インクジェットヘッド581C,581K,581M,581Yは、それぞれシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出する。インクジェットヘッド581C,581K,581M,581Yは、搬送部の上方において、左右方向に並列して配置されている。インクジェットヘッド581C,581K,581M,581Yから同一画素に各色のインクを重ねて打ち込むことで、様々な色を形成することができる。インクジェットヘッド581C,581K,581M,581Yは、ライン型のインクジェットヘッドであり、それぞれ6個のヘッドモジュール580を有する。
ヘッドモジュール580は、複数のノズルを有し、ノズルからインクを吐出する。ヘッドモジュール580の複数のノズルは、所定のノズルピッチで印刷媒体552の搬送方向(副走査方向)に直交する前後方向(主走査方向)に配列されている。各インクジェットヘッド581C,581K,581M,581Yにおいて、6個のヘッドモジュール570は、前後方向に沿って千鳥配置されている。すなわち、6個のヘッドモジュール570は、前後方向に沿って配列され、且つ、一つおきに左右方向における位置をずらして配置されている。ヘッドモジュール580は、一つのノズルから一つの画素に対して吐出するインク液滴の液滴数(ドロップ数)を変えることができ、ドロップ数により濃度を表現する印刷を行う。なお、本実施形態では、説明の便宜上、ヘッドモジュール580及びインクジェットヘッド581C,581K,581M,581Yをまとめて、後述する記録ヘッドユニット516と呼ぶ。
なお、上述した場合における画像形成においては、画像形成装置5は、画像形成剤として、特に外壁面等に吐出されたインク等が垂れ落ちないように、所定値以上の粘性を有するインク、若しくは、外壁等に対して接着性を有する粉体トナー(粉体トナーに接着剤を混合したもの)等を用いるようにしてもよい。これにより、画像形成における画像形成剤による画質の影響を排除することも可能になる。
〔画像形成システムの全体構成〕
図11は、画像形成システムの全体構成の一例を示す図である。図11に示されているように、画像形成システム1は、情報処理装置3及び画像形成装置5を有している。また、画像形成システム1において、情報処理装置3及び画像形成装置5は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。
通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。なお、情報処理装置3及び画像形成装置5は、専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。
<情報処理装置>
情報処理装置3は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、情報処理装置3は、画像形成装置5と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
なお、情報処理装置3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、情報処理装置3の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。情報処理装置3は更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
また、情報処理装置3は、画像形成装置5に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、情報処理装置3は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用してプッシュ通知することで実現することが可能である。
<画像形成装置>
画像形成装置5は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理機構と、インク、粉体トナー等の画像形成剤を用いて所定の画像を形成する画像形成機構と、を有する構成によって実現される。この画像形成機構は、インクジェット方式により所定の色のインクを地面(路面)等の画像形成媒体上に吐出させることにより、所望の画像を印刷させる機能を有する。但し、画像は、地面(路面)など、地面と略平行な位置関係にある面に留まらず、構造体の外壁面等の地面に対して略垂直な面に対して印刷されることも可能である。また、画像形成装置5は、情報処理装置3をはじめとする他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。画像形成装置5は更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信機能を有していてもよい。
上述したように、画像を複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する場合、人物の顔などに分割するための境界が存在すると、たとえその境界に所定の処理(例えばグラデーション処理)を施したとしても、画像品質に影響を与えてしまう可能性が残る。そこで、本実施形態では、画像形成対象に係る画像情報及び印刷媒体に係る印刷媒体情報の少なくとも一方に基づいて、画像形成対象を複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する。これにより、画像形成装置の最大画像形成範囲よりも大きい画像形成範囲を有する画像形成対象を複数の領域に分割して画像形成する場合でも、画像品質を確保することを可能にする画像形成システムを提供する。
〔ハードウエア構成〕
続いて、図12及び図13を用いて、実施形態に係る画像形成システムを構成する装置又は端末のハードウエア構成について説明する。なお、図10及び図11に示されている端末又は装置のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
<情報処理装置のハードウエア構成>
図12は、情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。図12に示されているように、情報処理装置3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310を備えている。情報処理装置3は更に、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
これらのうち、CPU301は、情報処理装置3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD305は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ306は、CPU301の制御にしたがってHD305に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、情報処理装置3は、HD305及びHDDコントローラ306に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ307は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード312は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。本実施形態において、キーボード312に代えて又は加えて、ディスプレイ307上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、情報処理装置3を操作するためのタッチパネルが備えられていてもよい。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F316は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<画像形成装置のハードウエア構成>
図13は、画像形成装置のハードウエア構成の一例を示す図である。図13に示されているように、画像形成装置5は、例えばコンピュータと画像形成機構によって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、位置検出センサ508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510を備えている。画像形成装置5は更に、ネットワークI/F511、近距離通信I/F512、外部機器接続I/F513、駆動ローラ514、記録ヘッド駆動回路515、記録ヘッドユニット516、シャーシ517を備えている。
これらのうち、CPU501は、画像形成装置5全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM504は、CPU501の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD505は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ506は、CPU501の制御にしたがってHD505に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、画像形成装置5は、HD505及びHDDコントローラ506に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。位置検出センサ508は、一般的に知られた測距センサ、重力センサ等を搭載したセンサ機構により、画像形成装置5の位置情報を検出する。CMOSセンサ509は、CPU501の制御にしたがって路面等の画像形成媒体(被写体)を撮像して画像形成媒体の表面データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F510は、CMOSセンサ509の駆動を制御する回路である。
ネットワークI/F511は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。近距離通信I/F512は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。外部機器接続I/F513は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。駆動ローラ514は、画像形成装置5に備えられた画像形成機構自体、若しくは記録ヘッドユニット516を移動させるための駆動部である。記録ヘッド駆動回路515は、インク、粉体トナー等の画像形成剤を吐出させるための記録ヘッドユニット516を駆動させるための駆動部である。シャーシ517は、画像形成装置5を画像形成媒体上で移動させるための駆動輪(タイヤ)等を搭載した画像形成装置5の本体に取り付けられる構造体である。本実施形態においてシャーシ517は、移動手段の一例である。バスライン520は、CPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、情報処理装置3は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る情報処理方法を実現する。
〔画像形成システムの機能構成〕
次に、図14乃至図17を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図14は、画像形成システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図14は、図11に示されている装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
<情報処理装置の機能構成>
まず、図14を用いて、情報処理装置3の機能構成について説明する。図14に示されているように、情報処理装置3は、送受信部31、受付部32、取得部33、表示制御部34、判断部35、算出合成部36、設定部37、登録管理部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、図12に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つからRAM303に展開された情報処理装置3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、情報処理装置3は、図12に示されているROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、画像形成装置5と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、画像分割情報を設定、管理するための画像形成アプリ等が記憶されている。
<<情報処理装置の各機能構成>>
次に、情報処理装置3の各機能構成について詳細に説明する。図14に示されている情報処理装置3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して画像形成装置5との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、設定された画像分割位置情報及び画像を示す画像ファイルを、画像形成装置5に対して送信する。本実施形態において送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
受付部32は、主に、キーボード312及びポインティングデバイス313が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。また、受付部32は、画像形成装置5が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける。このとき、画像分割情報には、後述する特定の画像の大きさ、評価値、非分割領域を示す非分割領域情報、分割数、分割位置が含まれる。また、受付部32は、複数の領域の各々が最大画像形成範囲以下となるような画像分割情報の入力を受け付ける。なお、受付部32は、キーボード312及びポインティングデバイス313に代えて、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において受付部32は、受付手段の一例として機能する。
取得部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、予め画像形成装置5によって画像形成(印刷)が行われる画像形成媒体の表面平滑度等を取得する。本実施形態において取得部33は、取得手段の一例として機能する。
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、情報処理装置3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部34は、例えば、ブラウザを用いて、HTML(Hyper Text Markup Language)等により生成された表示画面を、情報処理装置3のディスプレイ307(以下、単にディスプレイ307という)に表示させる。また表示制御部34は、画像の大きさ及び評価値を設定する設定画面、非分割領域の指定画面、及び最大分割数の設定画面をディスプレイ307にそれぞれ表示させる。なお、表示制御部34は、各種画面を情報処理装置3のみならず画像形成装置5の所定の表示部分に表示させるようにしてもよい。本実施形態において表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
判断部35は、主に、CPU301の処理によって実現され、情報処理装置3における各種判断を行う。本実施形態において判断部35は、判断手段の一例として機能する。
算出合成部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、画像形成装置5で実行される分割画像の印刷における複数の分割領域のそれぞれの座標値を算出する。また、算出合成部36は、人物の顔などの特定の画像の始点及び終点の座標値を算出する。また、算出合成部36は、複数の評価指標を用いる場合、各分割評価指標によって評価値を計算し、それぞれの評価値を足し合わせることで全体の評価値を定義する。本実施形態では、各評価値を単純加算しているが、評価値の最大値が一定となるように値を規格化してもよい。また、各評価値を足し合わせる際に重み付けをしてもよい。本実施形態において算出合成部36は、算出手段の一例として機能する。
設定部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、入力データ及び入力された画像分割情報に基づいて、印刷される画像の分割位置を設定する。また設定部37は、位置情報、画像形成媒体に係る媒体情報及び画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する。また、設定部37は、画像分割位置情報を構成する分割数及び分割位置を設定する。また、設定部37は、境界を特定の画像上に存在させないための相対的な評価値、特定の画像の種類及び大きさ、並びに画像を複数の領域に分割させるための分割数及び分割位置を含む画像分割情報に基づいて、分割数及び分割位置を設定する。また、設定部37は、画像形成媒体の媒体情報に含まれる画像形成媒体の種類及び表面平滑度に応じて、分割領域の分割数及び分割位置を設定する。また、設定部37は、紙、木、金属及びプラスチックで構成される面状の媒体、構造体の外壁面、道路の路面を含む画像形成媒体ごとの画像形成媒体の種類及び表面平滑度に応じて、分割領域の分割数及び分割位置を設定する。設定部37は更に、複数の領域のそれぞれの境界に対してグラデーション処理を施すための所定の幅を有する領域を設定する。本実施形態において設定部37は、設定手段の一例として機能する。
登録管理部38は、主に、CPU301の処理によって実現され、画像形成装置5が送信した画像形成媒体情報を、後述する画像形成情報管理テーブル(画像形成情報管理DB3001)で管理されている対応する項目に登録する。本実施形態において登録管理部38は、登録手段の一例として機能する。
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
●画像形成情報管理テーブル●
図15は、画像形成情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。情報処理装置3の記憶部3000には、図15に示されているような画像形成情報管理テーブルによって構成された画像形成情報管理DB3001が構築されている。画像形成情報管理テーブルでは、画像形成識別情報ごとに、位置情報、画像形成媒体の種類、画像形成媒体の種類及び画像形成媒体の状態が対応付けられた記憶、管理されている。
これらのうち、画質形成識別情報は、例えば、画像形成を行う際に割り振られる通し番号であり、「PI0001」、「PI0002」等で与えられる。位置情報は、画像形成装置5の現在位置を示し、例えば、北緯で示される緯度情報、東経で示される経度情報を含むGPS(Global Positioning System)情報値が与えられる。画像形成媒体の種類は、例えば、路面(コンクリート)、床(フローリング)、壁面(タイル)等の情報で与えられる。画像形成媒体の状態は、例えば表面平滑度で与えられ、粗い、平滑、段差の有無等で与えられる。
なお、本実施形態において、画像形成情報管理テーブル(画像形成情報管理DB3001)は、画像形成情報管理手段の一例として機能する。
●評価値管理テーブル●
図16は、評価値管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。情報処理装置3の記憶部3000には、図16に示されているような評価値管理テーブルによって構成された評価値管理DB3002が構築されている。評価値管理テーブルでは、特定画像識別情報ごとに、特定画像種類(非分割領域)、特定画像の大きさ、評価値(又は入力値)が対応付けられた記憶、管理されている。
これらのうち、特定画像識別情報は、例えば、印刷される画像に含まれる人物の顔などの特定の画像を識別するための情報であり、「I0001」、「I0002」等で与えられる。特定画像種類は、印刷される画像に含まれる特定の画像として、人物の顔、文字、動物の頭等で与えられる。特定画像の大きさは、上述した特定の画像の大きさ[mm]であるが、印刷される画像の大きさに対する比率で与えられてもよい。評価値は、印刷される画像のうち、分割させたくない領域(非分割領域)を決定するための相対的な値で与えられ、例えば0から100までの間の任意の数値で与えられる。本実施形態では、評価値が大きいほど分割させたくない領域(非分割領域)の度合いが高いことを示すものとするが、評価値が小さいほど分割させたくない領域(非分割領域)の度合いが高いことを示すものとしてもかまわない。この評価値は、後述する情報処理装置のUI(User Interface)上で、管理者等のユーザによって入力されたものが設定されてもよい。
なお、本実施形態において、評価値管理テーブル(評価値管理DB3002)は、評価値管理手段の一例として機能する。
●分割位置情報管理テーブル●
図17は、分割位置情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。情報処理装置3の記憶部3000には、図16に示されているような分割位置情報管理テーブルによって構成された分割位置情報管理DB3003が構築されている。分割位置情報管理テーブルでは、特定画像識別情報ごとに、特定画像座標値(始点)、特定画像座標値(終点)、最大分割数、画像形成識別情報、画像ファイル名が対応付けられた記憶、管理されている。
これらのうち、特定画像座標値(始点)及び特定画像座標値(終点)は、印刷される画像中に含まれる特定画像の始点及び終点の座標値を表し、例えばX-Y座標系における座標値が与えられる。特定画像座標値(始点)及び特定画像座標値(終点)は、図1で示したような分割領域としての長方形の4点を設定せずに、特定の画像の座標のみを与え、その他の領域は最大画像形成範囲内の領域を計算して分割するようにしてもよい。最大分割数は、特定の画像を含む分割領域を最大でいくつにするかを決定する数で、管理者等のユーザによって入力されたものが設定されてもよい。画像ファイル名は、画像形成装置5に対して送信さる画像のファイル名を示す。
なお、本実施形態において、分割位置情報管理テーブル(分割位置情報管理DB3003)は、分割位置情報管理手段の一例として機能する。
<画像形成装置の機能構成>
図14に戻り、画像形成装置5の機能構成について説明する。図14に示されているように、画像形成装置5は、送受信部51、検出部52、取得部53、表示制御部54、算出設定部55、合成部56、画像形成部500及び記憶読出部59を有する。画像形成部500は更に、駆動制御部57及び吐出制御部58を含む。これら各機能部は、図13に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つからRAM503に展開された画像形成装置5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、画像形成装置5は、図13に示されているROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。記憶部5000には、情報処理装置3と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリが記憶されている。記憶部5000には更に、画像を印刷させるために画像形成装置5を制御する印刷アプリが記憶されている。
<<画像形成装置の各機能構成>>
次に、画像形成装置5の各機能構成について詳細に説明する。図14に示されている画像形成装置5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F512に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して情報処理装置3との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部51は、画像形成装置5の位置を示す位置情報と、画像形成媒体に係る媒体情報と、を情報処理装置3に対して送信する。また、送受信部51は、情報処理装置3で設定された画像分割位置情報及び画像を示す画像ファイル受信する。本実施形態において送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
検出部52は、主に、位置検出センサ508が検出した検出信号をCPU501が処理することによって実現され、例えば、画像形成装置5の現在位置を示す位置情報を検出する。本実施形態において検出部52は、検出手段の一例として機能する。
取得部53は、主に、位置検出センサ508、並びにCMOS509及び撮像素子I/F510に対するCPU501の処理によって実現され、例えば、検出部52が検出した画像形成装置5の現在位置を示す位置情報を取得する。取得部53は更に、CMOS509及び撮像素子I/F510によって撮像された画像形成媒体の画像又は動画を示す画像データから、画像形成媒体の媒体情報を取得する。本実施形態において取得部53は、取得手段の一例として機能する。
表示制御部54は、主に、ディスプレイ507に対するCPU501の処理によって実現され、画像形成装置5における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部54は、例えば、ブラウザを用いて、HTML(Hyper Text Markup Language)等により生成された表示画面を、画像形成装置5のディスプレイ507(以下、単にディスプレイ507という)に表示させる。本実施形態において表示制御部54は、表示制御手段の一例として機能する。
算出設定部55は、主に、CPU501の処理によって実現され、情報処理装置3が送信した画像形成条件情報に含まれる画像分割位置情報に基づいて、画像形成装置5で印刷が実行される際の画像形成条件を算出し、記憶部5000に設定する。本実施形態において算出設定部55は、算出手段及び設定手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
合成部56は、主に、CPU501の処理によって実現され、後述する画像形成処理の実行時に、例えば、情報処理装置3が送信した画像分割位置情報及び画像ファイルに基づいて、複数の分割画像を合成して一つの画像にする。本実施形態において合成部56は、設定手段の一例として機能する。
画像形成部500は、主に、駆動ローラ514、記録ヘッド駆動回路515、記録ヘッドユニット516及びシャーシ517に対するCPU501の処理によって実現される、画像形成部500は、例えば、インクジェット方式による画像形成を行う場合、駆動ローラ514、記録ヘッド駆動回路515、記録ヘッドユニット516における各種処理を制御し、地面、外壁面等に対して画像形成を行う。この場合、画像形成部500中の駆動制御部57が駆動ローラ514を制御して画像の所定の座標位置まで画像形成装置5の記録ヘッドユニット516を駆動させる。そして、吐出制御部58が記録ヘッド駆動回路515及び記録ヘッドユニット516を制御する。また、画像形成部500は、情報処理装置3が送信した画像分割位置情報及び画像を示す画像ファイルに基づいて、画像形成媒体上に画像ファイルに係る画像を形成する。また、画像形成部500は、画像分割位置情報と、シャーシ517による画像形成装置5本体の移動に伴い得られる画像形成装置5の位置を示す画像形成位置情報と、に基づいて、画像形成媒体上に画像を形成する。画像形成部500は更に、少なくとも一色以上の色を有する画像形成剤によって画像形成媒体上に画像を形成する。本実施形態において画像形成部500は、画像形成手段の一例として機能する。
記憶読出部59は、主に、ROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図18乃至図24を用いて、実施形態に係る画像形成システムにおける各処理又は動作を説明する。なお、本実施形態において情報処理装置3は、以降に説明する画像形成装置5との各通信において、所定の手順によるログイン認証処理、セッション確立処理等が成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。
<画像形成媒体情報の取得及び登録処理>
図18は、位置情報及び媒体情報の取得処理の一例を示すシーケンス図である。まず、画像形成装置5の取得部53は、自装置の位置情報を取得する(ステップS11)。具体的には、取得部53は、位置検出センサ508、ネットワークI/F511、及び近距離通信I/F512等に対して、検出部52及び送受信部51と協働して、自装置の位置情報を取得する。このとき、取得部53は、画像形成装置5と通信可能なGPS装置等から自装置の位置情報を取得してもよい。取得部53は更に、画像形成装置5に設けられたシャーシ517により画像形成装置5を移動させて画像形成媒体上の所定の目印等を撮像し、撮像した画像の画像データから、自装置の相対的な位置情報を取得するようにしてもよい。取得部53は更に、画像形成装置5を利用する利用者が、ディスプレイ507を用いて所定の値を入力することにより取得部53が画像形成媒体情報を取得するようにしてもよい。取得部53は更に、画像形成媒体情報が格納された通信端末等を用いて、近距離通信I/F512を介して画像形成媒体情報を取得するようにしてもよい。
次に、取得部53は、画像形成媒体情報を取得する(ステップS12)。具体的には、取得部53は、CMOS509及び撮像素子I/F510によって撮像された画像形成媒体の画像又は動画から、画像形成媒体の媒体情報を取得する。このとき、画像形成媒体の媒体情報としての画像形成媒体の種類及び画像形成媒体の状態(表面平滑度)は、以下のような方法で取得されてもよい。例えば、取得部53は、撮像された画像形成媒体の画像又は動画のデータ(画像データ)を取得し、画像形成装置5の記憶部5000の所定領域に保存されている媒体ライブラリ等のデータとの比較を行う。その後、取得部53は、画像データに対する媒体ライブラリ等のデータの類似度、及び表面平滑度を推測するようにしてもよい。あるいは、取得部53は、送受信部51と協働して、情報処理装置3から画像形成媒体に係る媒体情報を予め受信しておき、その情報を読み出すようにしてもよい。
次に、送受信部51は、情報処理装置3に対して画像形成情報登録要求を送信する(ステップS13)。これにより、情報処理装置3の送受信部31は、画像形成装置5が送信した画像形成情報登録要求を受信する。このとき、画像形成情報登録要求には、画像形成装置5の位置情報、及び画像形成媒体情報が含まれる。
次に、情報処理装置3の登録管理部38は、ステップS13で受信した画像形成情報を登録する(ステップS14)。具体的には、登録管理部38は、受信した画像形成媒体情報としての画像形成装置5の位置情報、画像形成媒体の種類及び画像形成媒体の状態(表面平滑度)を、画像形成情報管理DB3001(図15参照)で管理されている対応する項目に登録する。
次に、送受信部31は、ステップS13で受信した画像形成情報登録要求に対する応答としての画像形成情報登録応答を画像形成装置5に対して送信して、一連のシーケンス処理を終了する(ステップS15)。これにより、画像形成装置5の送受信部51は、情報処理装置3が送信した画像形成情報登録応答を受信する。
本実施形態に係る画像形成システムでは、例えば、上述したステップS13及びS15の処理が実行される場合、情報処理装置3と画像形成装置5との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報処理装置3と画像形成装置5との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報処理装置3と画像形成装置5との間に他の処理ステップ(例えば、後述するステップS24及びS28)が存在した場合でも適用することが可能である。
<分割位置の設定処理>
次に、分割位置の設定処理について説明する。図19は、分割位置の設定処理及び画像形成処理を含む処理の一例を示すシーケンス図である。まず、情報処理装置3の表示制御部34は、非分割領域指定画像の表示を行う(ステップS21)。具体的には表示制御部34は、ディスプレイ307に、各種分割設定画面を表示させる。本実施形態では、各種分割設定画面として、後述する特定画像情報設定画面、非分割領域設定画面、最大分割数設定画面がそれぞれ表示される。
●画面表示例●
図20は、情報処理装置における画像の大きさ及び評価値の入力を受け付ける際の表示画面例である。図20に示されているように、情報処理装置3のディスプレイ307には、表示制御部34によって特定画像情報設定画面3111が表示される。特定画像情報設定画面3111には、特定の画像(特定画像)の種類を示す特定画像種類、特定画像の大きさ、評価値が対応付けられて表示される。このとき、特定画像種類は、印刷が実行される画像に含まれる画像データから、情報処理装置3が特定の画像として予め抽出したものが表示されてもよいし、ユーザが特定画像情報設定画面3111上で入力してもよい。また、特定画像の大きさ、評価値は、ユーザが任意の値を入力可能な入力部がそれぞれに与えられる。これにより、ユーザが入力した値が設定部37によって設定されることになる。ユーザは、任意の値を入力した後、決定ボタン3511を操作することにより、入力した値を決定し、設定させることができる。
●画面表示例●
図21は、情報処理装置における非分割領域の指定を受け付ける際の表示画面例である。図21に示されているように、情報処理装置3のディスプレイ307には、表示制御部34によって非分割領域設定画面3121が表示される。非分割領域設定画面3121には、印刷予定の画像に対して、分割させたくない領域を指定する旨のメッセージと指マーク3521、決定ボタン3522が表示される。このときユーザは、この指マーク3521を操作して、画像上の任意の領域を点線のように囲む動作を行うことができる。そこで、取得部33が非分割領域設定画面3121上の指マーク3521の軌跡又は座標を取得することで、表示制御部34がその軌跡を辿り、図21に示したような点線の軌道を描くことができる。このとき、画像形成装置5が一度に画像形成可能な最大画像形成範囲が示されているため、ユーザは、この範囲以下の領域を非分割領域設定画面3121上で指定することになる。そして、ユーザは、決定ボタン3522を操作することで、分割させたくない領域を指定することができる。なお、指マーク3521を用いる代わりに、ユーザの指等を直接画像上で動かすことで任意の領域を設定できるようにしてもよい。このようなUIを提供することで、開発者等のユーザが事前に予測できないような境界となることを避けたい分割領域に対しても、ユーザが後から指定することで境界となることを避けることが可能になる。さらに、このようなUIを提供することで、境界となってほしくない領域の選び方が複数あるような場合に対応することが可能になる。
●画面表示例●
図22は、情報処理装置における最大分割数の入力を受け付ける際の表示画面例である。図22に示されているように、情報処理装置3のディスプレイ307には、表示制御部34によって最大分割数設定画面3131が表示される。最大分割数設定画面3131には、最大分割数を入力する最大分割数入力部3132と決定ボタン3531が表示される。このときユーザは、最大分割数入力部3132に所望の数字を入力し、決定ボタン3531を操作することにより、最大分割数を設定することができる。但し、最大分割数入力部3132に入力された数字により分割される各分割領域が最大画像形成範囲を超える場合は、決定ボタン3531が操作されても設定されず、所定のメッセージとともに、再度最大分割数を入力するようにユーザに促すようにしてもよい。このように最大分割数を指定するUIを提供することで、分割数が増加すればより適切な位置に境界を指定することができるが、生産性は悪化するという点に対して、ユーザが生産性と印刷品質のバランスを決定することが可能になる。
図19に戻り、受付部32は、管理者による各種分割設定のための入力を受け付ける(ステップS22)。具体的には、受付部32は、画像形成装置5が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける。このとき受付部32は、画像分割情報として、境界を特定の画像上に存在させないための相対的な評価値、特定の画像の種類及び大きさ、並びに画像を複数の領域に分割させるための分割数及び分割位置の入力を受け付ける。
次に、設定部37は、分割位置の設定を行う(ステップS23)。具体的には、設定部37は、位置情報、媒体情報及び画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する。
<<分割位置の設定処理の詳細>>
ここで、上述したステップS23の分割位置の設定処理の詳細について説明する。図23は、分割位置の設定処理の一例を示すフローチャートである。まず、取得部33は、入力データを取得する(ステップS23-1-1)。具体的には、取得部33は、入力データとして、印刷対象となる画像を示す画像データ、評価指標、評価値計算用データを含む各種データを入力する。このとき、取得部33は、記憶読出部39と協働して、画像形成情報管理DB3001(図15参照)、評価値管理DB3002(図16参照)、及び分割位置情報管理DB3003(図17参照)から対応する入力データを読み出す。なお、評価値計算用データは、予め画像設計者などにより設計されたデータであってもよいし、ユーザが所定の設定画面を介して入力したデータであってもよい。
続いて、算出合成部36は、評価指標に基づく各ピクセルの評価値を算出する(ステップS23-1-2)。具体的には、算出合成部36は、画像の各ピクセルに対して、そのピクセルが境界値として選択されてほしくない度合い(評価値)を数値として算出する。本実施形態では、0~100までの数値で表し、数値が大きいほどそのピクセルが境界値として選択されてほしくないことを示している。このとき、算出合成部36は、ステップS23-1で取得した入力データのうち、画像形成情報管理DB3001(図15参照)で管理されている画像形成媒体の種類及び画像形成媒体の状態(表面平滑度)に係る情報を、評価値の算出パラメータとして加えてもよい。
次に、設定部37は、評価値の閾値を初期値に設定する(ステップS23-1-3)。このときに設定される評価値の閾値は、管理者等により任意に設定されてもよい。
次に、設定部37は、閾値以上の領域を境界線が通らないように領域を分割設定する(ステップS23-1-4)。具体的には、上述したステップS22の処理で受付部32が受け付けたユーザからの所定の入力値を閾値以上の領域を境界線が通らないような設定値として、分割位置情報管理DB3003(図17参照)で管理されている特定画像座標値の始点及び終点の座標値に設定する。これにより、例えば、特定画像座標値の始点及び終点で囲まれた矩形領域については、特定の画像上に分割領域における境界線が通らない領域として設定することができる。
続いて、判断部35は、分割後の各領域が印刷可能面積(最大画像形成範囲)以下かを判断する(ステップS23-1-5)。分割後の各領域が印刷可能面積(最大画像形成範囲)以下である場合(ステップS23-1-5:YES)、設定部37は、画像形成装置5に対して送信する出力データを設定してこのフローを抜ける(ステップS23-1-10)。具体的には、判断部35は、分割後の各領域の面積が印刷可能最大面積以下となるまで評価値の閾値を上げながらループを回し、条件が満たされた段階で、次のステップでデータを出力する。
他方、分割後の各領域が印刷可能面積(最大画像形成範囲)よりも大きい場合(ステップS23-1-5:NO)、設定部37は算出合成部36と協働して評価値の閾値を更新した(ステップS23-1-6)後、ステップS23-1-4の処理に戻り、ステップS23-1-5で分割後の各領域が印刷可能面積(最大画像形成範囲)以下と判断されるまでこの処理を繰り返す。このときの評価値の閾値の更新においては、例えば、分割後の各領域が印刷可能面積とどの程度の差が生じているかに応じて、閾値の増減を行うようにしてもよい。
<<分割位置の他の設定処理の詳細>>
ここで、分割位置の他の設定処理の詳細について説明する。図24は、分割位置の設定処理の他の一例を示すフローチャートである。なお、図24では、上述した図23に示したステップS23-1-1からステップS23-1-6までの処理と同様であるため、説明を省略する。
図23に示した例では、ステップS23-2-6(ステップS23-1-6)の判断処理後、出力データを設定してフローを抜けていた。これに対して図24に示した例では、分割後の各領域が印刷可能面積である場合、判断部35は更に、分割数が最大分割数以下であるかを判断する(ステップS23-2-9)。具体的には、判断部35は、上述したステップS22で実行した処理のうち、分割領域として分割した数が、図22で示した最大分割数設定画面3131に入力された最大分割数以下であるかを判断する。このとき、判断部35は記憶読出部39と協働して、特定画像識別情報を検索キーとして分割位置情報管理DB3003(図17参照)を検索して対応する最大分割数を読み出す。その後、判断部35は、読み出した最大分割数と実際に分割された分割数との大小関係を判断する。
分割数が最大分割数以下である場合(ステップS23-2-9:YES)、設定部37は、画像形成装置5に対して送信する出力データを設定してこのフローを抜ける(ステップS23-2-10)。
他方、分割数が最大分割数以下でない場合(ステップS23-2-9:NO)、設定部37は算出合成部36と協働して評価値の閾値を更新した(ステップS23-2-6)後、ステップS23-2-4の処理に戻り、ステップS23-2-5以降の処理を繰り返す。
図24では、上述したステップS23-2-9の処理が追加されることにより、印刷可能領域が小さくなりすぎることを防止する効果が期待できる。
再度図19に戻り、送受信部31は、画像形成条件情報を画像形成装置5に対して送信する(ステップS24)。これにより、画像形成装置5の送受信部51は、情報処理装置3が送信した画像形成条件情報を受信する。このとき、画像形成条件情報には、画像を複数の領域に分割させるための画像分割位置情報、印刷画像を示す画像ファイルが含まれる。このとき、画像形成条件情報には更に、画像形成位置情報が含まれていてもよい。
次に、画像形成装置5の算出設定部55は、画像形成条件情報を設定する(ステップS25)。具体的には、算出設定部55は、ステップS24で受信した画像分割位置情報及び画像ファイルを、記憶部5000の所定領域に設定する。
続いて、取得部53は、自装置の位置情報を取得する(ステップS26)。具体的には、取得部53は、検出部52が検出した画像形成装置5の現在位置を示す位置情報を取得する。なお、上述したステップS11においても画像形成装置5は自装置の位置情報を取得しているが、ここでの位置情報の取得処理は、実際の画像データの書出位置を再度設定するための処理である。仮に画像形成装置5がステップS11で実行したときの場所から移動していない状態であれば、ステップS26の処理は省略されてもよい。
次に、画像形成部500は、合成部56を含めて画像形成処理を実行する(ステップS27)。具体的には、画像形成部500に含まれる駆動制御部57は、例えば、図9に示したような地面G(路面)上に存在する画像形成装置5の記録ヘッドユニット516を、駆動ローラ514を制御して所定の印刷開始位置まで駆動する。その後、駆動制御部57は、記録ヘッド駆動回路515及び記録ヘッドユニット516を制御して、印刷対象となる画像データに対して所望の位置から印刷を開始する。このとき、画像形成部500は、複数の分割領域に分割されたそれぞれの分割画像を示す分割画像データを、ステップS24で受信した画像形成位置情報に基づいて画像形成媒体上に印刷を行う。そして、画像形成部500は、画像形成装置5の移動にあわせて複数の分割領域に分割された分割画像を示す分割画像データを合成部56と協働して合成し、印刷対象となる全ての画像データを地面G(路面)上に印刷する。
続いて送受信部51は、画像形成が完了した場合、情報処理装置3に対して画像形成応答を送信する(ステップS28)。これにより、情報処理装置3の送受信部31は、画像形成装置5が送信した画像形成応答を受信する。このとき、画像形成応答には、画像形成が完了した旨を示す状態フラグ、又は所定のメッセージが含まれる。なお、ステップS28の処理は、情報処理装置3と画像形成装置5との間の処理において省略されてもかまわない。
以上のシーケンスにより、情報処理装置3において管理者(ユーザ)が入力した所望の画像分割情報に係る各情報に基づいて設定された画像形成条件情報にしたがって、地面G(路面)等の画像形成媒体上に、所望の画像を印刷させることが可能になる。これにより、画像形成装置5の最大画像形成範囲よりも大きい画像形成範囲を有する画像を複数の領域に分割して画像形成する場合でも、画像品質を確保することが可能になる。
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、情報処理装置3の送受信部31は、画像形成装置5が送信した画像形成装置の位置情報、媒体情報を受信する(ステップS13)。そして、受付部32は、画像形成装置5が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付け(ステップS22)、設定部37は、画像形成装置5の位置情報、媒体情報及び画像分割情報に基づいて設定され、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する(ステップS23)。これにより、画像形成装置5の最大画像形成範囲よりも大きい画像形成範囲を有する画像を複数の領域に分割して画像形成する場合でも、画像品質を確保することが可能になるという効果を奏する。
更に、本実施形態によれば、情報処理装置3の受付部32は、ユーザが入力した特定画像の大きさ及び評価値、非分割領域、最大分割数に係る情報の入力をディスプレイ307に表示された各種設定画面において受け付ける(ステップS22)。これにより、上述した効果に加えて、ユーザが所望する大きさ、境界を有する分割領域で画像を自由に分割させることも可能になるという効果を奏する。
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
また、上述した実施形態において、印刷画像に含まれる特定の画像を認識する制御、並びに、画像を複数の分割領域に分割する際に特定の画像上に境界を含ませないようにする制御に対して、機械学習、人工知能(AI)、ディープラーニング等を用いてもよい。これにより、機械学習、人工知能(AI)、ディープラーニング等を用いた処理によって学習された結果を、分割位置の設定処理に反映させてもよい。
これまで本発明の一実施形態に係る情報処理装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 画像形成システム
3 情報処理装置
5 画像形成装置
31 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
34 表示制御部(表示制御手段の一例)
36 算出部(算出手段の一例)
37 設定部(設定手段の一例)
307 ディスプレイ(表示手段の一例)
3101 画像分割情報設定画面
3102 領域選択用ルーラ(領域選択部の一例)
3103 領域選択目盛(複数の領域選択用目盛の一例)
3104 領域選択目盛(複数の領域選択用目盛の一例)
3111 生産性確認画面
3511 承諾ボタン(承諾部の一例)
3512 再設定ボタン(承諾部の一例)
55 設定部(設定手段の一例)
58 発光制御部(表示制御手段の一例)
500 画像形成部(画像形成手段の一例)
517 シャーシ(移動手段の一例)
特開2019-127008号公報

Claims (13)

  1. 画像形成媒体上に画像を形成する画像形成装置と通信可能な情報処理装置であって、
    前記画像形成装置が送信した、前記画像形成装置の位置を示す位置情報と、前記画像形成媒体に係る媒体情報と、を受信する受信手段と、
    前記画像形成装置が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける受付手段と、
    前記位置情報、前記媒体情報及び前記画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する設定手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記受付手段は、
    前記複数の領域の各々が前記最大画像形成範囲以下となるような前記画像分割情報の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定手段は、
    前記画像分割位置情報を構成する分割数及び前記分割位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記設定手段は、
    前記境界を前記特定の画像上に存在させないための相対的な評価値、前記特定の画像の種類及び大きさ、並びに前記画像を前記複数の領域に分割させるための分割数及び分割位置を含む前記画像分割情報に基づいて、前記分割数及び前記分割位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記媒体情報は、前記画像形成媒体の種類及び表面平滑度を含み、
    前記設定手段は、
    前記種類及び前記表面平滑度に応じて、前記分割数及び前記分割位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記画像形成媒体は、紙、木、金属及びプラスチックで構成される面状の媒体、構造体の外壁面、道路の路面を含み、
    前記設定手段は、
    前記画像形成媒体ごとの前記種類及び前記表面平滑度に応じて、前記分割数及び前記分割位置を設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記設定手段は、
    前記複数の領域のそれぞれの境界に対してグラデーション処理を施すための所定の幅を有する領域を設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、更に、
    設定された前記画像分割位置情報及び前記画像を示す画像ファイルを、前記画像形成装置に対して送信する送信手段を有する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 画像形成媒体上に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能な情報処理装置と、を有する画像形成システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置が送信した、前記画像形成装置の位置を示す位置情報と、前記画像形成媒体に係る媒体情報と、を受信する受信手段と、
    前記画像形成装置が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける受付手段と、
    前記位置情報、前記媒体情報及び前記画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する設定手段と、
    設定された前記画像分割位置情報及び前記画像を示す画像ファイルを、前記画像形成装置に対して送信する送信手段と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記情報処理装置が送信した前記画像分割位置情報及び前記画像を示す画像ファイルに基づいて、前記画像形成媒体上に前記画像ファイルに係る画像を形成する画像形成手段
    を有する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置は、更に、
    前記画像形成媒体上に前記画像を形成するために画像形成装置本体を移動させる移動手段を有し、
    前記画像形成手段は、
    前記画像分割位置情報と、前記移動手段による前記画像形成装置本体の移動に伴い得られる前記画像形成装置の位置を示す画像形成位置情報と、に基づいて、前記画像形成媒体上に前記画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記画像形成手段は、
    少なくとも一色以上の色を有する画像形成剤によって前記画像形成媒体上に前記画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成システム。
  12. 画像形成媒体上に画像を形成する画像形成装置と通信可能な情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記画像形成装置が送信した、前記画像形成装置の位置を示す位置情報と、前記画像形成媒体に係る媒体情報と、を受信する受信ステップと、
    前記画像形成装置が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記位置情報、前記媒体情報及び前記画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する設定ステップと、
    を含む処理を実行する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  13. 画像形成媒体上に画像を形成する画像形成装置と通信可能な情報処理装置に、
    前記画像形成装置が送信した、前記画像形成装置の位置を示す位置情報と、前記画像形成媒体に係る媒体情報と、を受信する受信ステップと、
    前記画像形成装置が画像形成可能な最大画像形成範囲よりも大きい画像を複数の領域に分割させるための画像分割情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記位置情報、前記媒体情報及び前記画像分割情報に基づいて設定される情報であり、分割後の複数の領域の境界が特定の画像上に存在しない複数の領域に分割させるための画像分割位置情報を設定する設定ステップと、
    を含む処理を実行させるプログラム。
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