JP2023130347A - 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが別空間の画像をより臨場感をもって見ること、あるいは実空間を移動するときの退屈感を解消できるような画像表示方法および画像表示装置を提供する。【解決手段】ユーザが実際に位置する実空間とは位置が異なる別空間の画像を表示する画像表示装置において、ユーザの位置を検出する位置検出部と、外部から別空間の画像データと撮影位置を含むコース情報を取得する通信インタフェースと、通信インタフェースで取得した画像データとコース情報を保存するメモリと、メモリに保存されている別空間の画像を表示する表示部と、表示部に対し別空間の画像の表示を制御する制御部と、を備える。制御部は、別空間の複数のポイントからなるコースを実空間の複数のポイントからなるコース27aに対応付けし、ユーザが実空間のコース27aを移動するとき、ユーザの位置に応じて、対応付けされた別空間のポイントの画像24a~24fを表示する。【選択図】図4
Description
本発明は、ユーザが実際に位置する実空間とは位置が異なる別空間の画像を表示する画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示方法に関する。
コンピュータなどで仮想世界の画像コンテンツを作成して表示し、ユーザが、まるでその仮想世界にいるような感覚を体験できるVR(Virtual Reality:仮想現実)技術や、現実の風景にコンピュータなどで作成した画像コンテンツを重畳させて表示するAR(Augmented Reality:拡張現実)技術などが知られ、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、以下、HMDという)やスマートフォンなどの端末により実用化されている。
上記技術を応用したゲームとして特許文献1には、携帯端末を使用し、プレーヤーが実際に現実世界を移動し、実在する店舗や施設などから実際の情報を取得するエンターテイメントシステムが開示されている。このゲームでは、「ユーザのいる周辺の地図をユーザ携帯端末に表示させ、ユーザにイベントスポットの選択をさせる。イベントスポットを選択するとクイズやミニゲームがユーザに提示される。ユーザは、地図を頼りに実際のイベントスポットに移動し、ヒントを得てクイズやミニゲームを行い、これらをクリアするとポイントを獲得する。」という構成になっている。
VR技術やAR技術によれば、ユーザが実際に位置する空間(以下、「実空間」という)に居ながら、実空間とは異なる位置の空間(以下、「別空間」という)の画像を見ることで、別空間に居るような体験をすることができる。
別空間の画像として、例えば、ユーザが過去に訪れた思い出の場所の風景やまだ訪れたことのない興味のある場所の風景を見るとき、単にその場所の画像を再生するだけでは、臨場感をもってその場所を体験することができない。臨場感を高めるためには、実空間と別空間を融合させること、例えば、ユーザ自身が現在の場所を実際に移動しながら他の場所の画像を見ることで、あたかも他の場所を実際に移動している感覚で他の場所を体験することができる。あるいは、ユーザが実空間の決まったコースを移動(散策、またはランニング)するとき、実空間のいつもの決まった風景を見るだけでは退屈になることがある。そのような場合、移動に伴って別空間の画像を見ることができれば、散策やランニングに新鮮味を与えユーザの退屈感を解消することができる。
特許文献1では、ユーザが携帯端末を使用して仮想空間のゲームを行う訳であるが、携帯端末に表示された地図を頼りに現実空間を移動してクイズのヒントを得る構成であり、仮想空間と現実空間とを組み合わせたゲームとみなすことができる。しかしながら特許文献1に記載の構成は、実空間と別空間を融合させたもの、すなわち、ユーザが実際に位置する空間と、それと異なる位置の空間を組み合わせたものではない。よってユーザは、別空間の画像を臨場感をもって体験することや、実空間での移動の際に退屈感を解消す
ることにはならない。
ることにはならない。
本発明の目的は、ユーザが別空間の画像をより臨場感をもって見ること、あるいは実空間を移動するときの退屈感を解消できるような画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示方法を提供することにある。
本発明は、ユーザが装着し、ユーザが実際に位置する実空間とは位置が異なる別空間の画像を表示する画像表示装置において、ユーザの位置を検出する位置検出部と、ユーザの正面方向の方位と姿勢(ユーザの視線方向の方位角と仰角)を検出する方位・姿勢検出部と、外部から別空間の画像データと撮影位置を含むコース情報を取得する通信インタフェースと、通信インタフェースで取得した画像データとコース情報を保存するメモリと、メモリに保存されている別空間の画像を表示する表示部と、音声を出力する音声出力部と、表示部に対し別空間の画像の表示を制御する制御部と、を備える。制御部は、別空間のコース情報を基に、別空間の複数のポイントからなるコースを実空間の複数のポイントからなるコースに対応付けし、ユーザが実空間のコースを移動するとき、ユーザの位置に応じて、対応付けされた別空間のポイントの画像を表示することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが実空間のコースを移動するとき、別空間の対応する位置の風景を静止画や動画として見ることができる。よって、あたかも別空間を実際に移動しているような臨場感をもって体験し、あるいは実空間を移動するときの退屈感を解消する効果がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図面において同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
実施例1
実施例1
実施例1では、別空間で撮影した画像を、ユーザが実空間の対応する位置に移動したときに表示する画像表示システム1について説明する。
[画像表示システム]
図1は、実施例1に係る画像表示システム1の構成を示す図である。画像表示システム1は、画像表示装置2と撮像装置3とWebサーバ4が通信網5を介して接続されている。通信網5は、無線通信網やインターネットを含む。ここでは画像表示装置2としてヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いる場合について説明する。以下、各装置の内部構成について説明する。
図1は、実施例1に係る画像表示システム1の構成を示す図である。画像表示システム1は、画像表示装置2と撮像装置3とWebサーバ4が通信網5を介して接続されている。通信網5は、無線通信網やインターネットを含む。ここでは画像表示装置2としてヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いる場合について説明する。以下、各装置の内部構成について説明する。
画像表示装置2は、撮像素子6a、位置検出部7a、メモリ8a、通信インタフェース9a、制御部10a、方位・姿勢検出部11a、表示部12a、音声出力部13を有する。撮像素子6aは図示しない光学レンズを含み、静止画もしくは動画を撮影する部分であり、撮影された画像データはメモリ8aに保存される。位置検出部7aは、例えばGPS(Global Positioning System)を用いて位置情報として緯度、経度、高度を計測するものである。方位・姿勢検出部11aは、図示しない地磁気センサとジャイロセンサを含み、方位角(方位の北から時計回りに測った角度)と仰角(水平面から上向きに測った角度)を計測するものである。表示部12aは、別空間での撮影画像やそれとの合成画像、コース等の画像を取り込み又は生成して表示する。通信インタフェース9aは通信網5に接続され、Webサーバ4や撮像装置3との間でデータの送受信を行う。音声出力部13は図示しないスピーカを含み、音声信号を合成等により生成して音声を出力する。制御部10aはCPUからなり、画像表示装置2の全ての機能ブロックを制御する。メモリ8aには、図示しない表示制御アプリ、Web検索アプリ、地図アプリなどを格納している。
ここでは、画像表示装置2が撮像素子6aを備え、次に説明する撮像装置3の撮影機能を兼用できる構成としたが、画像表示機能のみとして用いる場合は撮像素子6aを省略しても良い。
撮像装置3は、撮像素子6b、位置検出部7b、メモリ8b、通信インタフェース9b、制御部10b、方位・姿勢検出部11b、表示部12bを有する。上記した画像表示装置2と同じ名称の機能ブロックは、同様の構成や機能につき説明を省略する。
撮像装置3は、別空間を撮影するためのものであり、撮像素子6により静止画や動画を撮影し、これらの画像データをメモリ8bに保存する。また、位置検出部7bと方位・姿勢検出部11bにより、撮影時の情報(位置、方位、姿勢等)を取得し、上記画像データの付属情報(メタデータ)としてメモリ8bに保存する。その際、画像データと上記付属情報を対とし、1つの画像ファイルとして保存することで、関連付けが容易になる。保存した画像ファイルは、通信インタフェース9bと通信網5を介してWebサーバ4や画像表示装置2に送信する。または図示しないがSDカードなどの着脱できる記録媒体を介して、Webサーバ4や画像表示装置2に渡すことができる。表示部12bは、撮影時の画像やメモリ8bの保存データを再生して表示する。
Webサーバ4は、通信インタフェース9c、制御部10c、メモリ8cを有し、メモリ8cには画像ファイルやWebページ文書が保存される。撮像装置3で撮影した画像データとその付属情報を含む画像ファイルは、通信インタフェース9cを介して受信し、メモリ8cに取り込む。制御部10cは取得したデータを基にコース情報を生成し、Webページ文書としてネット上に公開する。コース情報を開示する方法としては、コース上のポイント情報として緯度、経度、高度を直接示す方法と、画像ファイルの付属情報から撮影場所をコース上のポイントに指定する方法、およびそれらを組み合わせでもよい。上記コースを、本実施例では別空間のコースと呼ぶ。このように、別空間のコースをWebページ文書として公開することで、別空間の画像データは、その撮影者だけでなく興味を持った他のユーザも利用することができる。
本実施例の画像表示システム1の動作概要は以下のようになる。まず、撮像装置3で別空間のコース上の各ポイントでの画像を撮影し、画像データと撮影ポイントの付属情報とをWebサーバ4に送信して登録する。この登録処理は、画像表示装置2を有するユーザ本人が行っても良いし、それ以外の他のユーザが行っても良い。ユーザ本人が登録する場合は、画像表示装置2内の撮像素子6aを使用することもでき、その場合は撮像装置3が不要となる。次に、ユーザは画像表示装置2を装着して実空間のコースを移動すると、その移動位置に合わせてWebサーバ4に登録された別空間の画像が画像表示装置2に表示される。その際、ユーザが実空間で移動する所望の位置(始点と終点)を地図上で指定すると、別空間のコースに対し距離や方向が所定の幾何学的関係で近似された実空間のコースが決定され、別空間の撮影ポイントに対応する実空間の移動ポイントにおいて、登録された別空間の画像が表示される。
[画像表示装置]
図2Aと図2Bは、画像表示装置2の外観と表示画面の例を示す図である。画像表示装置2は、透過形HMD19の場合である。図2Aはユーザ20が透過形HMD19を頭部に装着した状態を示す。透過形HMD19の表示部12aは、一方の目(右目)21aの前方に半透過のプリズム22を配置し、そのプリズム22に側方の表示素子23の再生画像を照射する構成となっている。また、透過形HMD19の前面には撮像素子6aを、上部には制御部(駆動部)10aを配置している。
図2Aと図2Bは、画像表示装置2の外観と表示画面の例を示す図である。画像表示装置2は、透過形HMD19の場合である。図2Aはユーザ20が透過形HMD19を頭部に装着した状態を示す。透過形HMD19の表示部12aは、一方の目(右目)21aの前方に半透過のプリズム22を配置し、そのプリズム22に側方の表示素子23の再生画像を照射する構成となっている。また、透過形HMD19の前面には撮像素子6aを、上部には制御部(駆動部)10aを配置している。
図2Bは、ユーザ20がプリズム22を見たときの表示画面(表示部12a)の例を示す。プリズム22を透過して実空間の前方の風景画像25(破線で示す)に、表示素子23による別空間の再生画像24(実線で示す)が重畳されて見ることができる。なお、再生画像24を表示する場合、その表示位置(表示方向)は例えば表示画面12aの中央とする。さらには、画像表示装置2と撮像装置3の撮影方向の方位・姿勢検出部11a,11bによる方位情報を比較することにより、実空間でのユーザの視線方向が別空間での撮像装置3の撮影方向の方位に一致したときに、該当する再生画像24を表示させることもできる。
この例の透過形HMD19では、プリズム22と表示素子23を一方の目(右目)21aに配置する単眼式としたが、他方の目(左目)21bにも配置する両眼式とすることもできる。またプリズム22の透過度は、風景画像25と再生画像24の両者がバランスよく視認できるように、単眼式か両眼式かに応じて適宜設定するものとする。
[別空間のコース]
図3は、別空間のコース上で各ポイントの画像を取得する例を示す図である。撮影者(画像表示装置2のユーザ本人、あるいは他のユーザ)は、別空間のコース26a(破線の矢印で示す)を移動しながら、撮像装置3にてコース上の各ポイントで推奨すべき周囲の風景(ユーザ本人であれば思い出となる風景)を撮影する。なお、各推奨物を撮影するために重複せずに移動できる道順を推奨コースと名付ける。
図3は、別空間のコース上で各ポイントの画像を取得する例を示す図である。撮影者(画像表示装置2のユーザ本人、あるいは他のユーザ)は、別空間のコース26a(破線の矢印で示す)を移動しながら、撮像装置3にてコース上の各ポイントで推奨すべき周囲の風景(ユーザ本人であれば思い出となる風景)を撮影する。なお、各推奨物を撮影するために重複せずに移動できる道順を推奨コースと名付ける。
具体的には、推奨コース26aの始点P111では、目印となるゲート28を撮影し、ポイントP112では建造物29を撮影する。分岐点P113では分岐している道路を入れた風景を撮影する。ポイントP114では塔30を撮影し、コースの終点P115では鳥居31を撮影する。また、推奨コース26a(ポイントP111~P115)から外れた位置に他の推奨物があれば、例えばポイントP116にて石碑32を撮影する。これらのポイントで撮影した画像データとその付属情報(位置情報など)は画像ファイルとしてメモリ8bに保存し、Webサーバ4に送信する。各ポイントでのデータについては、推奨コース26a上に存在するか否かの区別をつけて保存する。
[実空間のコース]
図4は、実空間のコース設定と別空間で撮影した画像を表示する例を示す図である。実空間にコース27a(実線の矢印で示す)を設定し、コース上のポイントP211~P215を示す。コース外は破線39a、39bで示す。コース設定の手順を説明する。実空間を移動しようとするユーザは、画像表示装置2の表示部12aに地図アプリ等を用いて実空間の地図を表示し、コースの始点P211と終点P215を指定する。これにより、始点ポイントP211は図3に示した別空間の始点ポイントP111に、終点ポイントP215は別空間のポイントP115に対応付けられる。次に、別空間のコースと近似的に所定の幾何学的関係(方位の偏差と縮尺)となるように実空間で移動可能なコースを決定する。当然ながら、実空間と別空間では道路や建物の状況が異なるので、実空間でユーザが移動可能なコースの形状は別空間のコースの形状と厳密には一致しない。よって、幾何学的関係が類似するような道順と中間ポイントを設定する。コース設定の詳細は後述するPADで説明する。その結果、図3に示した別空間のコースの中間点のポイントP112~P114に対応するように、実空間の中間点のポイントP212~P214が決定され、これらを結ぶ実空間のコース27aが設定される。
図4は、実空間のコース設定と別空間で撮影した画像を表示する例を示す図である。実空間にコース27a(実線の矢印で示す)を設定し、コース上のポイントP211~P215を示す。コース外は破線39a、39bで示す。コース設定の手順を説明する。実空間を移動しようとするユーザは、画像表示装置2の表示部12aに地図アプリ等を用いて実空間の地図を表示し、コースの始点P211と終点P215を指定する。これにより、始点ポイントP211は図3に示した別空間の始点ポイントP111に、終点ポイントP215は別空間のポイントP115に対応付けられる。次に、別空間のコースと近似的に所定の幾何学的関係(方位の偏差と縮尺)となるように実空間で移動可能なコースを決定する。当然ながら、実空間と別空間では道路や建物の状況が異なるので、実空間でユーザが移動可能なコースの形状は別空間のコースの形状と厳密には一致しない。よって、幾何学的関係が類似するような道順と中間ポイントを設定する。コース設定の詳細は後述するPADで説明する。その結果、図3に示した別空間のコースの中間点のポイントP112~P114に対応するように、実空間の中間点のポイントP212~P214が決定され、これらを結ぶ実空間のコース27aが設定される。
ユーザが実空間のコース27aを移動し、設定された各ポイントP211~P215に近づくと、別空間で撮影された対応する推奨物(構造物や分岐点の風景)の撮影画像24a~24eが画像表示装置2の表示部12aに表示される。なお、方位・姿勢検出部11aによりユーザの視線方向を検出し、登録された推奨物の方向がユーザの視線方向にあるときにこれらの推奨物を表示することで、より臨場感を高めることができる。このうちポイントP213は別空間の分岐点であるポイントP113に対応する。この分岐ポイントP213に近づくと、対応する撮影画像24cだけでなく、予め登録された分岐方向を示す矢印24c’を画像合成した分岐案内図を表示する。
別空間コース26a上の中間ポイントP112、P114は分岐点ではないが、これに対応する実空間コース27aのポイントP212,P214では、直前の交差点で進路変更(右折)せねばならない。そこで、画像表示装置2の位置検出部7aはその交差点に来たことを検出し、音声出力部13はユーザに右折するように音声で指示する。これによりユーザは、実空間に設定されたコース27aから外れずに移動することができる。なお、ユーザが推奨コースから外れた破線39a、39bのコースを移動した場合、ポイントP216の位置にて石碑の画像24fが表示される。
この結果、ユーザが実空間のコース27aを散策したとき、実空間と異なる場所である別空間の風景画像を移動位置に応じて見ることができ、別空間を臨場感をもって体験することができる。さらに分岐点では、風景画像に合成された分岐案内図を見ることができ、分岐点での進路を予習できるという効果がある。
[処理のPADとコース情報]
図5Aは、別空間のコース情報を登録する処理工程を示す図で、処理構造を階層化したPAD(Problem Analysis Diagram)で示している。撮像装置3の制御部10bは、撮影した画像データとその付属情報をメモリ8bから読み出し、通信インタフェース9bを介してWebサーバ4へ送信する。Webサーバ4には複数のコースが登録されるので、それぞれにコース番号が付与される。
図5Aは、別空間のコース情報を登録する処理工程を示す図で、処理構造を階層化したPAD(Problem Analysis Diagram)で示している。撮像装置3の制御部10bは、撮影した画像データとその付属情報をメモリ8bから読み出し、通信インタフェース9bを介してWebサーバ4へ送信する。Webサーバ4には複数のコースが登録されるので、それぞれにコース番号が付与される。
ステップS11では、撮像装置3で撮影した別空間の画像データおよびその付属情報(位置情報など)を画像ファイルとして登録する。このとき、推奨コース上にない画像ファイルを含んでもよい(例えば、図3における石碑32のデータ)。
ステップS12では、推奨コース上のポイント(P111~P115)毎に以下の処理を繰り返す。ステップS12aでは、指定したポイントに対し登録する画像ファイル(図3のP111~P115での画像28~31)を選択する。ステップS12bでは、選択した画像ファイルの付属情報からポイント情報を設定する。このとき、撮影位置の情報があればそれをポイント情報とし、撮影位置の情報がない場合には地図アプリ等から指定してポイント情報を登録する。また、分岐案内の矢印等の画像に重畳して表示すべき関連図形・記号を付属情報の1つとして任意に登録する。図3、図4の例では、分岐ポイントP213(P113)での道案内となる矢印記号24c’を付属情報として登録している。
図5Bは、図5Aの処理により登録されたコース情報の内容を示す図である。コース情報44は、コース番号とコースポイント情報と画像ファイル情報を含む。コース番号はコースを識別するための番号である。コースポイント情報は、コースの始点から終点までのポイントの位置情報(緯度、経度、高度)である。高度は、位置検出部の機能としてカバーされない場合は省略可能である。画像ファイル情報は、コース上もしくはコース周辺のポイントでの撮影画像の画像ファイル45のリスト(もしくはリンク)である。また、上記の画像ファイル情報から参照される画像ファイル45は、画像データ16とその付属情報17(一般的にはメタデータとも言う)を含む。付属情報17には、撮影位置や関連図形・記号などが含まれる。
図6は、実空間のコースを移動して登録された画像を表示する処理工程を示す図で、処理構造を階層化したPADで示す。画像表示装置2の制御部10aは、通信インタフェース9aを介してWebサーバ4から画像データとその付属情報を取り込み、実空間のコースを設定し、移動位置に応じて対応する画像を表示する。
ステップS21は、表示したい画像が収納されている別空間のコースを指定するものである。ステップS21aでユーザがコース番号(例えばNo.1)を入力すると、ステップS21bで、Webサーバ4から該当するコース情報と画像ファイルが取り込まれる。
ステップS22では、ユーザが実空間のスタート地点とゴール地点を指定する。位置の指定方法としては、地図アプリから指定する方法や、ユーザの現在地点を画像表示装置2の位置検出部7aから指定する方法がある。
ステップS23は、コース上の隣接するポイント間で定義される区間毎に、以下の処理を繰り返して行う。つまり、区間始点においてその区間の終点(目標ポイント)を設定し、ユーザが区間終点に到達すると登録された画像が表示されるとともに、次の区間の終点を設定するようにする。
ステップS23aでは、別空間のコースに近似した実空間のコースを設定するため、両者のコースの幾何学的な関係を基に区間終点を決定する。そのため、別空間と実空間における、区間の始点Ps(初回はスタート地点)からコースの終点Pg(ゴール地点)を見込んだときの直線的な方位と距離を比較し、両者の方位差と縮尺を求める。例えば、別空間における区間始点Psからゴール地点Pgまでの直線的な方位が東方向で、距離が5kmとする。一方、実空間における区間始点Ps’からゴール地点Pg’の直線的な方位が北方向で、距離が2kmとする。この場合、別空間に対する実空間の方位差は、反時計回りに90度回転であり、縮尺は0.4倍となる。これらの幾何学的な関係(方位差と縮尺)を用いて、別空間における区間終点Peに対応する実空間における区間終点Pe’を求める。ただし、このようにして求めた区間終点Pe’の位置は、必ずしも実空間で移動可能な場所とは限らず、例えば建物が存在する領域に重なることもある。そこで、実空間の地図アプリを参照して、位置Pe’に近接した移動可能な位置(例えば道路上)を求めて目標の区間終点Pe”とする。そして、地図アプリを参照して区間始点Ps’から区間終点Pe”までの道順を決定し、実空間のコースを設定する。
ステップS23bでは、ユーザが区間終点Pe”に接近したかどうかを判定する。ユーザの実空間での移動位置は位置検出部7aにより検出する。そして、移動位置が区間終点Pe”の近傍、例えば区間終点Pe”から区間距離の10%の範囲内に到達したら、区間終点Pe”に接近したと判断する。
ステップS23bの判定の結果、区間終点に接近したときには、ステップS23cにおいて、別空間の対応するポイントでの登録画像を表示部12aに表示する。これ以後は、ステップS23dで、実空間のコース上での区間終点Pe”に到達したかどうかの判断を繰り返し行う。区間終了と判断したら、その位置を実空間の次の区間の始点としてステップS23に戻る。
なお、ステップS23dにおける区間終了判断の条件として、地図アプリ上で分岐点があり、その分岐点から先が行き止まりでない場合には、その分岐点を区間の終点とみなす。図4のポイントP213がこのケースに該当する。また、他の区間終了判断の条件としては、分岐点でなくても実空間の区間距離が所定の距離に達した場合やユーザが指定したポイントである場合などである。図4のポイントP212、P214がこのケースに該当する。
なお、実空間のコース27aの自動作成においては、地図アプリ上で模擬走行をすればよい。さらに、別空間のコース26aからユーザの好みに合った実空間のコース27aを作成するためには、移動を開始する前や移動中に、図6の処理により自動作成された実空間のコースを、手動で修正しても良い。例えば、ポイントP213に着いた時に、自動生成されたコース27a外のポイントP216までの往復のコース39aを追加してもよい。
さらに、別空間のコース26aでの進行方向と実空間のコース27aでの進行方向の方位差が所定値以上になったとき、音声出力部13により音声で知らせるか、または表示部12aにメッセージを表示するようにしてもよい。これによりユーザは、実空間の地理的制約により別空間のコースと実空間のコースの差異が大きくなっていることを自覚した上で、コースを移動することができる。
さらにまた、ユーザの位置が実空間でのコース27aから所定値以上外れたことを検出したときに、音声出力部13によりが警報音を発するか、または表示部12aに警告メッセージを表示するようにしてもよい。これによりユーザは、実空間でのコース27aをミスなく移動することができる。
以上の説明では、撮像装置3で撮影した画像をWebサーバ4に登録し、画像表示装置2はWebサーバ4から登録された画像を取り込んで表示する構成とした。これに対しユーザ自身で撮影・表示を行う場合には、画像表示装置2で撮影、保存することができる。よって、撮像装置3やWebサーバ4を省略する構成とすることができる。
本実施例によれば、ユーザが実空間のコースを移動するとき、別空間の対応する位置の風景を静止画や動画として見ることができるので、あたかも別空間を実際に移動しているような臨場感をもって体験することができる。また、ユーザが移動する実空間のコースは、別空間のコースに近似しているだけでなく、実空間の道路などの地理的条件に合わせて柔軟性をもって設定されるので、実用性が高いものとなっている。
実施例2
実施例2
実施例2では、別空間のコースに高度差があり、実空間のコースが平坦であるような場合の、実空間のコースの設定について説明する。
図7は、高度差のある別空間のコースの例を示す図である。別空間は起伏があり、高度差を等高線34(点線で示す)で表し、各等高線には高度[m]を記述している。別空間のコース26b(実線の矢印で示す)は、始点ポイントP121から終点ポイントP126までの高度差のあるコースである。ポイントP122は最も高度が高く、ポイントP123は最も高度が低い。ポイントP124、P125は高地部である。そのため、上り坂となる区間(ポイントP121~P122、ポイントP123~P124)では、歩行速度が低下する。逆に、下り坂となる区間(ポイントP122~P123、ポイントP125~P126)では、歩行速度が上昇する。ポイントP124には小屋33があり、その撮影画像を登録する。他のポイントでの撮影対象物についても同様であるが、ここでは説明を省略する。
各ポイントで撮影された画像データは、実施例1の場合と同様にWebサーバ4に登録するが、図5Bの付属情報17に示すように、撮影時に位置検出部7bより求められる撮影位置の情報に、高度を追加している。高度の情報は、高度センサでも測定可能である。あるいは、地図情報からその位置の高度値を読み取ることも可能である。
図8は、実空間の高度差のない平坦なコース27bの例を示し、図7の別空間のコース26bに対応付けられている。実空間は高度差がないので、等高線の表記は省略している。実空間のコース27bは、始点ポイントP221から終点ポイントP226までであり、隣接するポイント間である各区間の方位は、別空間のコース26bの各区間の方位と所定の方位差で対応している。ただし、実空間の各区間の距離は、別空間の高度差により歩行速度が変化することを考慮して設定する。つまり、Webサーバ4から別空間のコース26bの各ポイントの位置情報と高度情報を取得し、各区間の歩行時間を仮定する。そして、実空間のコース27bの区間毎の歩行時間が、別空間のコース26bの区間毎の歩行時間に所定の縮尺で対応するように、コース27b上に中間ポイントを設定している。
具体的には、上り坂に対応する区間(ポイントP221~P222、ポイントP223~P224)は距離を拡大し、下り坂に対応する区間(ポイントP222~P223、ポイントP225~P226)は距離を縮小して設定する。ユーザが各区間のポイント(例えばポイントP224)に近づくと位置検出部7aで検出して、実施例1と同様に、登録された別空間の画像(例えば24g)を表示部12aに表示する。
このように実施例2では、別空間の高度差を考慮して、高度差に伴うユーザの移動時間の差を打ち消すように実空間のポイント間の距離を補正して設定することにより、所用時間や疲労度の点で、別空間のコースにより近い体感で実空間を移動することができる。
ここでは、別空間のコースに高度差があり、実空間のコースが平坦である場合を想定したが、逆に、別空間のコースが平坦で、実空間のコースに高度差がある場合、あるいは両者のコースの高度差の状態が異なる場合にも、歩行時間を考慮して実空間のコースを設定することができる。
実施例3
実施例3
実施例3では、実空間の周回コースをランニングするとき、別空間のコースの画像を見ながら走行することのできる画像表示装置2について説明する。ここでは画像表示装置2としてスマートフォン40を用いる場合について説明する。
図9は、別空間のコース26cを示す図である。ここではロードレースに用いられるコースを想定し、ポイントP131をスタートして、ポイントP135をゴールとするものである。中間ポイントP132にはビルディング35が存在し、その撮影画像がWebサーバ4に登録されている。
図10は、実空間のコース27cを示す図である。ここでは陸上競技用のトラックを周回するコースとする。実空間のコース27cの形状は、別空間のコース26cの形状とは関係がなく、走行距離が対応する位置にポイントを設定している。例えば、スタートライン38上のポイントP231をスタートして、トラックを2周した同じポイントP235をゴールとする。別空間のコース26cと実空間のコース27cの全長の比から縮尺を求め、実空間のコース27cの途中の通過ポイントは、別空間のコース26cのスタートから通過ポイントまでの距離に前記縮尺を掛けた距離の位置として自動的に決定する。この距離算出による方法では、実空間のコース27c上でのユーザの走行距離を画像表示装置2自体で測定する必要がある。これに代わる方法として、実空間のコース27c上の通過ポイント位置にビーコンを設置して、ビーコンからの受信信号により通過ポイントに達したことを検出する方法がある。
ここでは、後者のビーコンを用いる方法について説明する。複数人でのレースを想定し、実空間のコース27c上のスタート/ゴール及び各通過ポイントには、位置情報を正確に計測できるようビーコン36a~36dを配置した。ビーコンからの信号を一定の閾値以上で受信できる受信可能範囲を破線37で示す。ユーザはポイントP231(ビーコン36a)をスタートして左回りに進み、ポイントP232(ビーコン36c)を通過した後、スタートと同じポイントで1周する(ビーコン36a)。さらにポイントP233(ビーコン36b)、ポイントP234(ビーコン36d)を通過して、ゴールライン38の引かれたポイントP235(ビーコン36a)で2周しゴールとなる。
図11は、画像表示装置を装着したユーザの状態を示す図である。ここでは画像表示装置2であるスマートフォン40を固定器具41を用いてユーザ20の体に装着し、ハンズフリーで表示画面が見えるように取り付けている。スマートフォン40は、位置検出部7aとしてBluetooth(登録商標)機能を用いることによりビーコン36a~36dの発する信号を検出し、現在位置を知ることができる。本例のようにトラックを複数回周回する場合は、ビーコン信号の受信回数(すなわち周回数)と組み合わせることで、ポイントP231~P235のいずれに達したかを判別することができる。
スマートフォン40には、実空間のコース27c上のポイントP231~P235と、別空間のコース26c上のポイントP131~P135とを対応づけるアプリケーションをインストールしておく。また、別空間のコース26c上の画像データは、通信網5を介してWebサーバ4から予め取り込んでおくか、アプリケーションからの要求に応じてWebサーバ4から随時取り込める状態にしておく。
実空間のコース27cにて多数のユーザがレースを行う場合について具体的に説明する。スマートフォン40のアプリケーションを立ち上げ後に、スタート地点のポイントP231の手前でビーコン36aからの信号の受信可能範囲37の内側に、第1の選手群が待機し、毎分00秒のときにレースをスタートする。このスタート後に第2の選手群が同様にポイントP231の手前で待機する。この方式によれば、数人ずつの選手群に区切ってスタートするウエーブ・スタートが可能となる。スターターは、毎分00秒の掲示時刻に従ってスタートの合図を送るか、選手がフライングしないように見守るだけでもよい。
各選手が実空間のポイントP233とポイントP234を通過し、ゴールのポイントP235に近づいたとき、スマートフォン40はビーコン36aからの受信信号が最大となる時刻をゴールタイムとして計測する。各選手のゴールタイムは、例えば無線の通信網5を介して図示しないレース主催者の集計装置に送信されてレースの順位の集計に用いられる。
図12A~図12Cは、スマートフォン40の表示画面の例を示す図である。ここでは、ユーザが別空間のポイントP132に対応する実空間のポイントP232に近づいたときの表示を示す。実空間のコース27cではポイントP232付近では直進するが、別空間のコース26cではポイントP132で右折する。ユーザの走行に従って表示部12aには、別空間を右折する図12Aの画像24hから図12Bの画像24iに変化して表示される。これらの画像には、別空間で撮影されたビルディング35a,35bや道路42a,42bが含まれている。別空間ではそこで右折しているが、実空間では進行方向が常に正面に見える画像として表示される。言い換えれば、別空間と実空間では進行方向の対応関係が固定されていないという特徴のため、別空間に対する実空間のコース形状を自由に設定できる。なお、進行方向の対応関係が固定されているとは、例えば時計回りに常に30度ずれているような状態である。
図12Cは、ユーザの正面方向の方位と姿勢(ユーザの視線方向の方位角と仰角)を反映した表示例を示す。図12Bにおいて、別空間のビルディングの画像35bの横を通過時に、これを見ようとしてユーザが上体を左にねじるとともに視線を下方に向けた場合の表示画像24jを示す。スマートフォンの通常の画像表示では、360°画角のような広視野角の画像であっても、進行方向と一致するスマートフォンの向きの画角の範囲の画像だけを表示する。そこで、スマートフォン40の方位・姿勢検出部11aでユーザの上体の動きを検出し、その視線方向の画角の範囲の画像を表示させることができる。これにより、表示画像24jでは、正面にビルディングの画像35cとその下方辺りに道路の画像42cが表示される。
実施例3によれば、別空間の風景を見ながら同じコースを周回する競技等に本発明を適用することができる。特に、周回数が多い長距離走ではランナーが飽き易くなるが、時々異なった風景を見ながら走れるので、退屈感を解消する効果がある。
図11では、スマートフォン40をハンズフリーで見えるように固定器具41を用いて体に装着する例を示したが、通常はスマートフォン40をザック等のポケットに入れて、各ポイントに近づいたときにスマートフォン40が警報音を発するようにしておき、警報音を聞いたら次のポイントに近づいたということでスマートフォン40を手に取ってスマートフォン40の画面を見るようにしてもよい。
また、実施例3において、表示部に静止画だけでなく動画も表示することができる。上記説明ではビーコンを使う構成としたが、最低限、ビーコンを受信している範囲だけ動画を再生できれば良い。あるいはビーコンの受信範囲外でも表示したい場合は、隣接するビーコン間でのユーザの走行速度を計算し、これに合わせて撮影した動画の再生速度を変えるようにすれば良い。
なお、実空間が広い周回コースであって、ビーコンを使わないで位置検出部だけで通過ポイントを判別できる場合には、位置検出部から取得した位置座標を基に動画の位置合わせをして全コース上で動画を再生することができる。その場合は、撮影した動画には、一定時間間隔もしくはポイントを通過時に位置情報を付加しておけば良い。
以上の各実施例では、ユーザが徒歩やランニングで移動する場合を示したが、自転車やユーザ自身が運転しない自動車や公共の移動手段であってもよい。また、コースの中間ポイントやゴールを、移動の途中でユーザが変更してもよい。また、各区間内を移動中に画像表示装置に画像を表示する場合には、予め別空間を撮影して画像表示装置からアクセス可能な状態で登録された車窓の景色等の画像であってもよい。
以上いくつかの実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであって、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:画像表示システム、2:画像表示装置、3:撮像装置、4:Webサーバ、5:通信網、6a,6b:撮像素子、7a,7b:位置検出部、8a,8b,8c:メモリ、9a,9b,9c:通信インタフェース、10a,10b,10c:制御部、11a,11b:方位・姿勢検出部、12a,12b:表示部、13:音声出力部、19:ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、20:ユーザ、40:スマートフォン。
Claims (2)
- 第一空間の画像表示装置で前記第一空間とは異なる第二空間の画像情報を表示する画像表示方法であって、
少なくとも一組の、前記第二空間における区間始点情報と区間終点情報と前記区間終点情報に関連する画像情報と、を含むコース情報を取得するコース情報取得ステップと、
前記第一空間における始点位置の指定を受け付ける始点位置入力ステップと、
前記区間始点情報と前記区間終点情報との前記第二空間における位置関係と前記始点位置と画像表示ポイントとの前記第一空間における位置関係が近似的な縮尺となるように、前記第一空間に前記画像表示ポイントを設定する画像表示ポイント設定ステップと、
前記画像表示装置の前記第一空間における位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記画像表示装置が前記始点位置から移動した際に、前記位置情報が前記画像表示ポイントの近傍となった場合に前記区間終点情報に関連する画像情報を表示する画像情報表示ステップと、
を備えることを特徴とする画像表示方法。 - 第一空間の画像表示装置で前記第一空間とは異なる第二空間の画像情報を表示する前記画像表示装置であって、
前記画像表示装置の前記第一空間における位置情報を取得する位置情報取得部と、
少なくとも一組の、前記第二空間における区間始点情報と区間終点情報と前記区間終点情報に関連する画像情報と、を含むコース情報を外部装置から取得する通信インタフェースと、
前記第一空間における始点位置の指定を受け付ける入力インタフェースと、
前記画像情報を表示する表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記区間始点情報と前記区間終点情報との前記第二空間における位置関係と前記始点位置と画像表示ポイントとの前記第一空間における位置関係が近似的な縮尺となるように、前記第一空間に前記画像表示ポイントを設定し、
前記画像表示装置が前記始点位置から移動した際に、前記位置情報が前記画像表示ポイントの近傍となった場合に前記区間終点情報に関連する画像情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする画像表示装置。
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