JP2023129801A - アミカゴ及びサビキ仕掛け - Google Patents

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Abstract

【課題】錘調整が容易に行え、大型化、複雑化することのないアミカゴを提供する。【解決手段】本発明のアミカゴは、コマセが充填されるように筒状に形成され、充填されたコマセを水中で放出させる本体11と、本体11に対して着脱可能に装着されるキャップ部材15と、を有する。キャップ部材15は、本体11に装着された際、1以上の錘20を保持することを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば、防波堤釣り等で用いられるサビキ仕掛けに用いられるアミカゴ及びサビキ仕掛けに関する。
従来、防波堤や漁港等の釣り場で魚釣りをするに際して、サビキ釣りと称される釣法が知られている。サビキ釣りは、図1(a)に示すように、釣竿100に魚釣用リール110を装着し、魚釣り用リールから繰り出される釣糸Sの先端にサビキ仕掛け1を締結して行なわれる。一般的にサビキ仕掛け1は、サビキ針と称されるスキンを装着した釣針(疑似餌)3をハリス4に取り付け、これを複数個(図1では5個)、幹糸5に所定間隔をおいて締結した構造となっている。このようなサビキ仕掛け1には、集魚効果を高めるよう、コマセを充填するアミカゴ(コマセカゴとも称される)10が取り付けられている。サビキ釣りは、上記したサビキ仕掛け1を水中に落とし、釣竿100を上下にしゃくってコマセをアミカゴ10から放出するように行なわれる。
サビキ仕掛けに用いられるアミカゴ10は、図1(a)(b)に示すように、下端に接続する下カゴ式と、図1(c)に示すように、上端に接続する上カゴ式がある。下カゴ式の場合、アミカゴ10は錘を備えたものが使用され、上カゴ式の場合、仕掛けの下端に錘7を装着することから、アミカゴは錘を備えていないものが使用される。
上記したようなサビキ仕掛けに用いられるアミカゴとして、特許文献1には、コマセを充填するプラスチック製の本体に錘を二重成形して、錘の脱落及び腐食を防止した構造が開示されている。
特開2009-136269号
上記した特許文献1に開示されたアミカゴは、錘を二重成型しているため、錘の重さを調整することはできない。このため、場所、海流変化、水深、釣竿の調子等に合わせた錘調整をすることができず、その都度、アミカゴそのものを交換する必要があり、手間と時間、及び、コストがかかってしまい釣果が望めない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、錘調整が容易に行え、構造が大型化、複雑化することのないアミカゴ、及び、そのようなアミカゴが設けられたサビキ仕掛けを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係るアミカゴは、コマセが充填されるように筒状に形成され、充填されたコマセを水中で放出させる本体と、前記本体に対して着脱可能に装着されるキャップ部材と、を有し、前記キャップ部材は、前記本体に装着された際、1以上の錘を保持することを特徴とする。
上記した構成のアミカゴは、本体からキャップ部材を取り外すと、任意の数(1以上の)の錘を保持(収容)することができる。このため、場所、海流変化、水深、釣竿の調子に応じて容易にアミカゴの重さ調整(板状錘が無い場合も含まれる)を行うことが可能となり、錘が異なるアミカゴを複数準備する必要はない。なお、錘を保持させないようにすることも可能である。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係るアミカゴは、コマセが充填されるように筒状に形成され、充填されたコマセを水中で放出させる本体と、前記本体の底面に突出形成され、1以上のリング状の板状錘を挿通させる突出部と、前記突出部に挿通させた前記板状錘を露出状態で抜け止めする抜け止め部材と、を有することを特徴とする。
上記した構成のアミカゴは、突出部に、任意の枚数(1以上の)の板状錘を着脱し、抜け止め部材を取り付けるだけで、場所、海流変化、水深、釣竿の調子に応じて容易にアミカゴの重さ調整(板状錘が無い場合も含まれる)を行うことが可能となる。このため、錘が異なるアミカゴを複数準備する必要がない。
さらに、本発明は、上記したように構成されるアミカゴ及び錘(板状錘)に加え、前記アミカゴが接続可能な幹糸と、前記幹糸に対して所定間隔をおいて複数個締結されたサビキ針とを有するサビキ仕掛けであることを特徴とする。
上記したような構成要素を含んでパッケージ化することにより、場所、海流変化、水深、釣竿の調子が変わっても1つのセットのサビキ仕掛けで対応することができる。
本発明によれば、錘調整が容易に行え、構造が大型化、複雑化することのないアミカゴ、及び、そのようなアミカゴが設けられたサビキ仕掛けが得られる。
本発明に係るサビキ仕掛けを示す図であり、(a)は使用例を示す図、(b)は下カゴ式にしたサビキ仕掛けを示す図、(c)は上カゴ式にしたサビキ仕掛けを示す図。 図1に示すサビキ仕掛けに用いられるアミカゴを示す図であり、(a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図。 (a)はアミカゴの断面図、(b)はキャップ部材の拡大図。 アミカゴの分解斜視図。 アミカゴの第2の実施形態を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は組み立てた状態を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るサビキ仕掛けを示す図であり、(a)は使用例を示す図、(b)は下カゴ式にしたサビキ仕掛けを示す図、(c)は上カゴ式にしたサビキ仕掛けを示す図である。
サビキ仕掛け1は、主に、防波堤や漁港等の釣り場で魚釣りをするに用いられる仕掛けであり、図1(a)に示すように、釣竿100に魚釣用リール110を装着し、魚釣り用リールから繰り出される釣糸Sの先端に締結される。通常、サビキ仕掛け1は、パッケージされた状態で市販されており、サビキ針と称されるスキンを装着した釣針(疑似餌)3をハリス4に取り付け、このハリスを複数個(図では5個が示されているが、4個以下でも良いし、6個以上でも良い)締結した幹糸5と、幹糸5に接続されるアミカゴ10とを備えた構成となっている。実際の使用時には、釣竿に装着した魚釣用リール110からの釣糸Sの先端に幹糸5を締結して使用される。
上記したアミカゴ10は、図1(b)に示すように、下端に接続する下カゴ式(水深が浅い釣り場に適している)と、図1(c)に示すように、上端に接続する上カゴ式(水深が深い釣り場に適している)がある。この場合、下カゴ式として使用する場合、アミカゴ10に錘を設ける必要があり、上カゴ式として使用する場合、下端に錘7を取り付けることからアミカゴ10に錘を設ける必要はない。
図2から図4は、上記したサビキ仕掛け1に用いられるアミカゴ10の第1の実施形態を示す図である。
アミカゴ10は、コマセが充填される筒状(本実施形態では円筒状)に形成された本体11と、本体11に対して着脱可能に装着可能なキャップ部材15とを備えている。本体11は、コマセの充填をし易いように、上方に開口11Aを備えており、その側壁となる円周壁11aには、充填したコマセが水中で放出されるように、多数の放出孔11bが形成されている。また、アミカゴ10の上端部には、180°間隔で一対の係止部11cが形成されており、この部分にライン6を締結して幹糸5に締結されるようになっている(図1参照)
前記放出孔11bは、公知のように、円周壁11aを周方向及び縦方向に沿って所定間隔をおいて分割、形成したフレーム構造(格子状)にすることで構成されている。また、本体11には、円形の底部11dが形成されており、開口11Aを介して充填したコマセを支持すると共に、底部11dよりも下側は、円周壁11aがそのまま垂下して本体11の下縁部(円筒部)11Bを構成している。このため、下縁部11Bは円周壁となっており、その径方向内側は凹所11Cを形成している。
前記キャップ部材15は、円周壁15aと底部15bを備えており、前記円周壁11aの下縁部11Bに装着すると前記凹所11Cを閉塞する。そして、キャップ部材15によって閉塞される凹所11C内には、1以上の錘20(本実施形態では、リング状で板状に構成されている;以下、板状錘20と称する)を積層して収容することが可能となっており、キャップ部材15を装着することで、板状錘20は底部15bに載置された状態(面接触した状態)で保持される。凹所11C内に収容される板状錘20は、複数枚を収容する場合、同一の構成であっても良いが、形状や重さが異なるものを収容するようにしても良く、サビキ仕掛けとしてパッケージする際には、そのような板状錘20を複数枚、セット化して組み込んでも良い。
また、板状錘20は、シャクリ操作した際、水中に落下しないように保持されていれば良く、そのような効果が得られれば、キャップ部材の構成については適宜、変形することが可能である。例えば、下方から板状錘が視認できるように保持されていても良い。
本実施形態では、市販品であるSUS、鉄等の金属製のワッシャ(例えば、直径26mmで、中央にネジ孔20aを有するワッシャ)が利用できるように構成されており、これにより板状錘の入手が容易で、その収容枚数を変えることで、全体の重さを容易に調整できるようにしている。
前記本体11とキャップ部材15は、略同一の外径を備えており、螺合構造で着脱されるようになっている。すなわち、前記本体11の下縁部11Bの外周面には、雄螺子部11fが形成されており、キャップ部材15の円周壁15aの内面には、雌螺子部15fが形成されている。これにより、本体11を把持してキャップ部材15を回転するだけの簡単な操作でキャップ部材15は本体11に対して着脱することが可能となる。
なお、上記したような雄螺子部11fと雌螺子部15fによる螺合構造は、1ピッチ以内で着脱される構成であることが好ましい。このように螺合構造を1ピッチ以内にすることで、キャップ部材15の回転距離が短くなり、キャップ部材15の着脱操作を容易に行うことが可能となる。また、この場合、収容される錘との関係が重要となるが、1ピッチで耐える最大重量を、板状錘の最大枚数の重量(収容される錘の最大重量)に設定することで、螺合構造が1ピッチであっても、キャップ部材15が実釣時に外れることはない。すなわち、キャップ部材や錘が海底等に沈むことはなく、環境に配慮することができ、ユーザは、安心して釣りを楽しむことができる。
上記した板状錘20は、円形状に形成される場合、その径は、本体11(下縁部11B)の内径と略同一であることが好ましい。このような構成にすることで、1つの板状錘20の重さを重くすることができる共に、凹所11C内で安定して収容することが可能となる。
また、前記キャップ部材15の底部15bは、本体11に装着した際、本体11を起立させることができるように平坦面で構成することが好ましい。
このように構成することで、本体11を起立させることができ、チューブ状に構成された市販のコマセ収容袋から、コマセを安定して充填することが可能となる。
また、上記した底部15bには、貫通孔15hを形成しておくことが好ましい。
このような貫通孔15hを形成することで、板状錘20を収容する部分に空気溜まりが形成されなくなり、本体11を安定して沈めることが可能となる。
上記した本体11及びキャップ部材15は、プラスチック等によって一体成形することが可能である。或いは、本体11については、SUS、鉄などの金属、繊維等によって編成された構造であっても良い。また、凹所11C内に収容される錘については、重量体であれば良く、金属以外にも、例えば、石材(砂利を含む)や金属樹脂成型品等を収容しても良いし、ブロック状にする等、形状は限定されることはなく、板状以外でも良い。
また、キャップ部材15については、本体11の下縁部11Bに対して内嵌するような構造であっても良い。このような構成では、キャップ部材15の円周壁15aの外面に雄螺子部を形成し、本体11の下縁部11Bに雌螺子部を形成すれば良く、板状錘20は、キャップ部材15の凹所に収容される。
上記した構成のアミカゴ10によれば、本体11からキャップ部材15を取り外すことで、任意の枚数の板状錘20を本体に収容することができる。このため、構造が大型化、複雑化することはなく、場所、海流変化、水深、釣竿の調子に応じて容易に重さを調整することが可能となる。また、重さを調整できることから、錘が異なるアミカゴを複数準備する必要はなく、1つのアミカゴで対応することが可能となる。さらに、板状錘の枚数変更による重さ調整は、特別な治具等を用いることなく、簡単な操作で行なえることから、手返し操作の向上が図れ、釣果を向上することが可能となる。この場合、板状錘20を収容しないことで、図1(c)に示すように、上カゴ式として使用することも可能となる。そして、このようなアミカゴ10を備えたサビキ釣りセットとすることで、ユーザは、錘が異なる多数のアミカゴを準備する必要が無くなり、仕掛けを購入する際のコスト負担が低減される。
図5は、アミカゴの第2の実施形態を示す図である。
本実施形態では、キャップ部材15を設けることなく、複数枚の板状錘20を保持する構成となっている。
具体的には、アミカゴ10の本体11の底部(底面)11dの中央部分には、下方に向けて突出する突出部23が形成されている。この突出部23には、複数枚のリング状の板状錘20の中心孔20aを挿通させることが可能となっており、突出部23の先端には、突出部23に挿通させた板状錘20を、露出状態で抜け止めするように抜け止め部材25が装着されるようになっている。
このような構成においても、板状錘20の枚数を容易に交換することができ、上記した実施形態と同様な作用効果を得ることが可能となる。また、このような構成では、上記した実施形態のように、キャップ部材15を設けないことから、全体構成をより簡略化することができ、構成部品が傷付いたり、破損することを防止することができる。
なお、上記した構成では、突出部23に雄螺子23aを形成しておき、抜け止め部材25は雄螺子23aに螺合する雌螺子25aを備えたナット部材として構成することが好ましい。
このような構成によれば、水中で抜け止め部材25が落下することはなく、確実に板状錘20を保持することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、第1の実施形態におけるキャップ部材15は、本体11に対して、弾性変形して係脱される着脱構造としても良い。また、本体11に形成される放出孔11bの形状については適宜、変形することが可能である。さらに、本体11については、船釣りで使用されるアンドンビシカゴに適用することも可能である。
1 サビキ仕掛け
3 サビキ針
5 幹糸
10 アミカゴ
15 キャップ部材
20 板状錘
23 突出部
25 抜け止め部材

Claims (8)

  1. コマセが充填されるように筒状に形成され、充填されたコマセを水中で放出させる本体と、前記本体に対して着脱可能に装着されるキャップ部材と、を有し、
    前記キャップ部材は、前記本体に装着された際、1以上の錘を保持することを特徴とするアミカゴ。
  2. 前記キャップ部材は、前記本体に対して螺合構造で着脱されることを特徴とする請求項1に記載のアミカゴ。
  3. 前記キャップ部材によって保持される錘は、リング状の板状であり、その径は、前記キャップ部材、又は、前記本体の内径と略同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアミカゴ。
  4. 前記キャップ部材の底部は、本体に装着した際、本体を起立させる平坦面であり、貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアミカゴ。
  5. コマセが充填されるように筒状に形成され、充填されたコマセを水中で放出させる本体と、前記本体の底面に突出形成され、1以上のリング状の板状錘を挿通させる突出部と、前記突出部に挿通させた前記板状錘を露出状態で抜け止めする抜け止め部材と、を有することを特徴とするアミカゴ。
  6. 前記突出部は雄螺子を備え、前記抜け止め部材は前記雄螺子に螺合するナット部材であることを特徴とする請求項5に記載のアミカゴ。
  7. 前記板状錘は、金属製のワッシャであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のアミカゴ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載されたアミカゴと、前記アミカゴが接続可能な幹糸と、前記幹糸に対して所定間隔をおいて複数個締結されたサビキ針と、を有することを特徴とするサビキ仕掛け。
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