JP2023128931A - 化合物、蛍光色素化合物及びフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】同一分子内に電子供与性部(ドナー)と電子求引性部(アクセプター)が、π共役構造を介して結合しているD-π-A型色素化合物であって、近赤外領域で発光する化合物と、この化合物を含む蛍光色素化合物、及びこの蛍光色素化合物を用いたフィルムを提供する。【解決手段】ドナー-π共役構造-アクセプター型の化合物であって、前記π共役構造が縮合多環構造で、前記アクセプターがベタイン骨格を有している、化合物。この化合物を含む蛍光色素化合物。この蛍光色素化合物を含むフィルム。【選択図】図1

Description

本発明はドナー-π共役構造-アクセプター型の化合物と、この化合物を含む蛍光色素化合物に関する。本発明はまた、この蛍光色素化合物を含むフィルムに関する。
近年、電子供与性部であるドナーと電子吸引性部であるアクセプターがπ共役構造を介して結合しており、可視領域に強い吸収帯を有するドナー-π-アクセプター型色素(以下、「D-π-A型色素」という。)が、色素増感太陽電池用色素として注目されている。
例えば、特許文献1には、ジフェニルアミノ基をドナーに、ピリジル基をアクセプターに用いたD-π-A型色素が提供されている。
一方で、波長700~2000nmの近赤外光は、可視光と比較して生体透過性が高いため、生体イメージングや生体モニタリング、光線力学療法など、生体関連分野への応用がなされている。また、近赤外光は人の目に見えず、非破壊性が高いため、品質管理センサーやセキュリティインクなど、様々な分野への応用が期待されている。
従って、波長700~2000nmの近赤外領域に発光を示す近赤外発光色素であって、発光効率が高く、固体又は薄膜状態で発光を示す近赤外発光色素の開発が望まれている。
特開2012-144447号公報
特許文献1に開示される、ドナーにジフェニルアミノ基を、アクセプターにピリジル基を用いたD-π-A型色素は、分子内電荷移動型遷移がさほど顕著ではないため、可視領域にのみ発光を示し、波長700nm以上の近赤外領域における発光を得ることはできない。
現状、近赤外発光を示す分子はインドシアニングリーンを代表とするシアニン系色素が主流であるが、発光効率が0.1以下と低いことが問題である。また、固体状態やポリマー分散膜中で近赤外発光を示す分子の報告例は少ない。
本発明は、同一分子内に電子供与性部(ドナー)と電子求引性部(アクセプター)が、π共役構造を介して結合しているD-π-A型色素化合物であって、近赤外領域で発光する化合物と、この化合物を含む蛍光色素化合物、及びこの蛍光色素化合物を用いたフィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、π共役構造が縮合多環構造で、アクセプターがベタイン骨格であるドナー-π共役構造-アクセプター型の化合物であれば、分子内電荷移動が顕著になり、遷移双極子モーメントも大きくなるため、発光スペクトルの大幅な長波長化を実現することができ、波長700~1400nmの近赤外領域で発光することを見出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] ドナー-π共役構造-アクセプター型の化合物であって、前記π共役構造が縮合多環構造で、前記アクセプターがベタイン骨格を有している、化合物。
[2] 前記縮合多環構造がチオフェン骨格を含む、[1]に記載の化合物。
[3] 前記ベタイン骨格がピリジニウムベタイン骨格を含む、[1]又は[2]に記載の化合物。
[4] 前記ドナーがジフェニルアミノフェニル基を含む、[1]から[3]のいずれかに記載の化合物。
[5] [1]から[4]のいずれかに記載の化合物を含む、蛍光色素化合物。
[6] [5]に記載の蛍光色素化合物を含む、フィルム。
本発明の化合物は、同一分子内に電子供与性部(ドナー)と電子求引性部(アクセプター)が、π共役構造を介して結合しているD-π-A型色素化合物であって、π共役構造が縮合多環構造で、アクセプターがベタイン骨格であることから、分子内電荷移動が顕著になり、遷移双極子モーメントも大きくなるため、発光スペクトルの大幅な長波長化で発光極大波長(λPL)700nm以上が可能となり、700~1400nmの近赤外領域で高効率に発光する。
実施例1で合成した化合物PB-3の紫外-可視-近赤外吸収スペクトル及びPLスペクトルを示すチャートである。 実施例2で合成した化合物PB-4の紫外-可視-近赤外吸収スペクトル及びPLスペクトルを示すチャートである。 実施例3で合成した化合物PB-5の紫外-可視-近赤外吸収スペクトル及びPLスペクトルを示すチャートである。 実施例4で合成した化合物PB-6の紫外-可視-近赤外吸収スペクトル及びPLスペクトルを示すチャートである。 実施例5で合成した化合物PB-7の紫外-可視-近赤外吸収スペクトル及びPLスペクトルを示すチャートである。 実施例6で合成した化合物PB-8の紫外-可視-近赤外吸収スペクトル及びPLスペクトルを示すチャートである。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明は、本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に限定はされない。
[化合物]
本発明の化合物はドナー-π共役構造-アクセプター型の化合物であって、前記π共役構造が縮合多環構造で、前記アクセプターがベタイン骨格を有する化合物である。
<π共役構造>
π共役構造は、ドナーからアクセプター方向に電子が移動する際の電子の移動に寄与する部位である。
本発明の化合物のπ共役構造の縮合多環構造の縮合環の環数には特に制限はなく、2以上であればよい。溶解性の観点から、縮合環の環数は2~12、特に2~8であることが好ましい。
また、縮合多環構造を構成する環は、共役系の拡張の観点から、好ましくは芳香族炭化水素環又は芳香族複素環であり、縮合多環構造には、1種又は2種以上の芳香族炭化水素環が存在していても、1種又は2種以上の芳香族複素環が存在していてもよく、芳香族炭化水素環と芳香族複素環が組み合わされていてもよい。
縮合多環構造を構成する芳香族炭化水素環としては、5員環、6員環であり、具体的には、ベンゼン環が挙げられる。縮合多環構造を構成する芳香族複素環は6員環でも5員環でもよく、具体的には、チオフェン環、チアゾール環、ピラジン環、シロール環、ゲルモール環、フラン環、ピロール環、チアジアゾール環、ピリジン環等が挙げられる。
縮合多環構造は2以上の縮合環が直接結合又はビニル基、チエニレン基、フェニレン基を介して連結した連結縮合環であってもよい。
また、縮合環は、炭素数1~24のアルキル基やフェニル基等のアリール基、アルコキシル基、トリアルキルシリル基、フッ素基等の置換基を有していてもよい。
縮合多環構造としては、具体的には、以下に例示する縮合多環構造が挙げられるが、何らこれらに限定されるものではない。
以下において、「Bu」はブチル基を、「Ph」はフェニル基をそれぞれ示す。
Figure 2023128931000002
本発明に係る縮合多環構造としては、高いドナー性が必要であることから、チオフェン骨格を含むものが好ましい。
<アクセプター>
本発明に係るアクセプターはベタイン骨格を有するものである。
アクセプターのベタイン骨格としては、ピリジニウムベタイン骨格、イソキノリニウムベタイン骨格等が挙げられるが、合成上の観点から、ピリジニウムベタイン骨格が好ましい。
ピリジニウムベタイン骨格としては、下記式(I-1),(I-2)で表される基本骨格を有するものが挙げられる。
Figure 2023128931000003
(上記式中、Rはそれぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表す。Mは置換基を有する窒素原子又は酸素原子を表す。)
式(I-1),(I-2)中のRとしては、好ましくは水素原子である。
また、Mが置換基を有する窒素原子の場合、該置換基としては、パーハロゲノアルキル基、置換基としてハロゲンを有していてもよいフェニル基、ピリジル基、ピリミジル基などが挙げられる。
以下にピリジニウムベタイン骨格の具体例を示すが、本発明に係るピリジニウムベタイン骨格は、以下の例示物に限定されるものではない。以下において、Xはハロゲン原子を表すが、好ましくは重原子効果の寄与が小さいとの観点からフッ素原子である。nは2~12の整数を表す。
Figure 2023128931000004
<ドナー>
ドナーは、電子供与基であれば、特に限定されない。ドナーは、電子供与性の強さの観点から、アミノ基を有するものが好ましく、共役拡張の観点から、ジフェニルアミノフェニル基を含むものが特に好ましい。
ドナーとしては、具体的には以下に示す構造を有するものが挙げられるが、以下の例示物に限定されるものではない。
Figure 2023128931000005
(上記式中、Rはそれぞれ独立にアルキル基又はアルコキシ基を表し、Rはそれぞれ独立にアルキル基を表す。Eは、炭素原子、珪素原子、又はゲルマニウム原子を表す。)
<具体例>
本発明の化合物の具体例としては、後掲の実施例1~6で合成された化合物PB-3~PB-8の他、以下の化合物PB-9~PB-14が挙げられるが、何らこれらに限定されるものではない。
Figure 2023128931000006
[化合物の製造方法]
本発明の化合物の製造方法は、本発明の化合物を製造することができる限り、特に制限はないが、例えば以下の方法が挙げられる。
<第一ステップ>
下記Aの構造で示される3-(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)イソベンゾフラン-1(3H)-オンと4-リチオピリジンまたは4-(2-リチオ-5-チエニル)ピリジンとを反応させ、化合物Bまたは化合物Cを合成する。
Figure 2023128931000007
<第二ステップ>
化合物Bまたは化合物Cのケトアルコールをローソン試薬と反応させて、チオフェン環を形成することで、下記化合物Dまたは化合物Eを合成する。
Figure 2023128931000008
<第三ステップ>
化合物Dまたは化合物Eを無水酢酸中で化合物Fと反応させて、ピリジニウムベタインを形成し、目的化合物である下記化合物Gまたは化合物Hを合成する。
Figure 2023128931000009
[用途]
本発明の化合物は、近赤外で発光する蛍光色素化合物として、発光極大波長(λPL)が700nm以上で、波長700~1400nmの近赤外領域において高効率で発光し、固体又は薄膜状態のいずれでも発光を示すことから、ナイトビジョン、センサー、偽造防止、ロボット制御、光通信、Laser Imaging Detection and Ranging(通称LiDAR)、バイオイメージングや医療用インプラント等、幅広い用途に有用である。
[フィルム]
本発明のフィルムは、本発明の化合物を蛍光色素化合物として含むものであり、近赤外領域で発光する植物生長制御用フィルム、品質管理センサー用フィルム、偽造防止フィルム等として有用である。
本発明の化合物である蛍光色素化合物を用いて本発明のフィルムを製造する方法には特に制限はないが、例えば、本発明の蛍光色素化合物をジクロロメタンやトルエン等の1種又は2種以上の溶媒に溶解して、蛍光色素化合物濃度0.5~5質量%の蛍光色素化合物溶液を調製し、この蛍光色素化合物溶液をガラス、石英ガラス等の基材に湿式成膜した後乾燥させ、必要に応じて基材からフィルムを分離する方法が挙げられる。
本発明のフィルムの厚さは、膜強度の観点から10nm以上であることが好ましく、発光取り出し効率の観点から10mm以下であることが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例1~6で合成した本発明の化合物は以下の化合物PB-3~PB-8である。
Figure 2023128931000010
本実施形態において、出発原料及び合成に使用した試薬及び溶媒は、すべて市販の試薬グレードのものを精製することなく用いた。乾燥テトラヒドロフラン(THF)は、市販の脱水THFを購入し、そのまま用いた。
また、カラムクロマトグラフィーに用いる充填剤として、関東化学社製球状シリカゲル(中性)を用いた。
合成した化合物の同定には、プロトン核磁気共鳴(H NMR(400MHz))スペクトル、炭素13核磁気共鳴(13C NMR(100MHz))、フッ素19核磁気共鳴(19F NMR(376MHz))、質量分析マス(MS)スペクトル、及び元素分析を用いた。
H NMRスペクトルおよび13C NMRスペクトルの測定では、テトラメチルシラン(0.00ppm)を内部標準物質、19F NMRスペクトルの測定では、トリクロロフルオロメタン(0.00ppm)を内部標準物質とし、JEOL社製 JNM-ECX400分光光度計(400MHz)又はJEOL社製 JNM-ECS400分光光度計(400MHz)を用いた。
MSスペクトルは、エレクトロスプレーイオン化TOF Mass質量分析装置JEOL社製 JMS-T100LP分光計を用いた。
元素分析は、アセトアニリドを標準物質として、ジェイ・サイエンスラボ製JM-10元素分析装置により測定した。
合成した化合物について、光学特性(紫外-可視-近赤外吸収スペクトル、発光(PL)スペクトル、PL量子収率)の測定・評価を行った。
紫外-可視-近赤外吸収スペクトルでは、島津製作所社製 UV-3600分光光度計を用いた。
PLスペクトルでは、堀場製作所社製 Fluorolog-3分光光度計を用いた。
PL量子収率の測定では、浜松ホトニクス社製 C9920-12絶対量子収率測定装置を用いた。
PL寿命の測定では、波長456nmまたは567nmのナノ秒LEDを光源とし、FluoroCube分光分析器を用いた。
なお、溶液サンプルの測定には、分光測定用溶媒を用いた。測定は、光路長1 cmのセルにサンプルを入れて測定した。
<溶液試料の作製>
得られた化合物(0.1μmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、10μMの吸光度測定用溶液試料を得た。作製した吸光度測定用溶液試料(1mL)をジクロロメタン(9mL)で希釈することで、1μMの発光測定用溶液試料を得た。
<ポリマードープ薄膜試料の作製>
PMMAを溶解させたトルエン溶液(750μL、 40g/L)に得られた化合物(150μg)を溶解させた。石英ガラス基板上に作製した溶液(500μL)を塗布した後、スピンコートを行い(1500rpmで2sec、3000rpmで60sec)、120°Cで60分間焼成することで0.5 質量%の吸光度および発光測定用ポリマードープ薄膜試料を得た。
<吸収波長およびモル吸光係数>
得られたポリマードープ薄膜試料を、紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製、UV-3600)に供給して吸光スペクトルを測定した。
<発光波長>
得られたポリマードープ薄膜試料を蛍光分光光度計(堀場製作所社製 Fluorolog-3)に供給し、蛍光スペクトルを測定した。
<発光量子収率>
得られたポリマードープ薄膜試料を、絶対蛍光量子収率測定装置(浜松ホトニクス社製、C-9920-12)に供給して蛍光量子収率を測定した。
各略号は以下を示す。
・λabs(nm):吸収極大波長
・ε(M-1 cm-1):吸光係数
・λPL(nm):発光極大波長
・λex(nm):励起波長
・φPL:発光量子収率
[実施例1:化合物PB-3の合成]
Figure 2023128931000011
<4,4-ジブチル-2-(トリブチルスタニル)-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェンの合成>
公知の文献(A.Morimotoら、Dyesand Pigments(2021),184,108768)に従い合成した上記式1の化合物(2.2867g、7.4592mmol)と、テトラヒドロフラン50mLを窒素雰囲気にした100mLの3ツ口丸底フラスコに入れ、液体窒素及び冷媒としてメタノール/アセトンを入れたデュワーフラスコに浸して、反応系を-78℃に冷却した。1.6Mのノルマルブチルリチウムヘヘキサン溶液5.0mL(8.00mmol)をゆっくりと滴下し、-78℃で30分撹拌した。トリブチルスズクロリド(2.2mL、8.12mmol)を反応溶液に滴下した後、ゆっくりと室温に戻しながら1時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターで留去した後、得られた茶色の溶液を精製せずに次の反応に用いた。
<4-(4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)ピリジンの合成>
上記式2の化合物が入った100mLの3ツ口丸底フラスコに、4-ヨードピリジン(1.5378g、7.501mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.2629g、0.2275mmol)、ヨウ化銅(I)(0.0902g、0.4736mmol)、及びトルエン(30mL)を加えた。反応系中の空気を窒素に3回置換した後、100℃で4時間加熱還流した。放冷後、ヘキサン/酢酸エチル=4/1(体積比)(50mL)、水(50mL)を加えて分液漏斗内で振とうし、水層を取り除いた。更に有機層を水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣を10質量%の炭酸カリウムを混ぜたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1(体積比))で精製することにより、上記式3の4-(4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)ピリジンを橙色固体として78%の収率で得た(2.2246g、5.7986mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.86(t,J=7.1Hz,6H),0.92-0.96(t,4H),1.28-1.41(m,8H),7.09(d,J=4.6Hz,1H),7.29(d,J=4.6Hz,1H),7.45(dd,J=4.6,1.8Hz,2H),7.48(s,1H),8.56(dd,J=4.6,1.8Hz,2H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)δ11.45,13.62,26.14,26.23,119.34,126.37,128.06,129.73,141.16,141.64,142.50,143.18,148.56,150.21,150.78;
ESI-TOFMS:m/zcalcd for C21H26NS2Si;384.1276.Found:384.1223([M+H]+)
<4-(6-ブロモ-4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)ピリジンの合成>
Figure 2023128931000012
上記式3の化合物(0.2053g、0.5351mmol)とクロロホルム15mLを窒素雰囲気にした50mLの2ツ口ナスフラスコに入れ、0℃に冷却した。そこへN-ブロモスクシンイミド(0.1022g、0.5742mmol)を入れ、室温で4時間撹拌した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/酢酸エチル=4/1(体積比))で精製することにより、上記式4の4-(6-ブロモ-4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)ピリジンを収率91%で得た(0.2240g、0.4843mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.86(t,J=7.0Hz,6H),0.91-0.94(t,4H),1.30-1.37(m,8H),7.04(s,1H),7.43(d,J=6.3Hz,2H),7.48(s,1H),8.55(d,J=6.3Hz,2H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)δ11.33,13.59,26.12(coalesced peak),112.54,119.36(coal esced peak),128.00,132.30,141.53,141.57,142.23(coalesced peak),142.77,148.92,150.04;
ESI-TOFMS:m/zcalcd for C21H25BrNS2Si;462.0381.Found:462.0387([M+H]+)
<4-(4,4-ジブチル-6-(ピリジン-4-イル)-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)-N,N-ジフェニルアニリンの合成>
Figure 2023128931000013
炭酸カリウム(2.8mg、0.2025mmol)を50mL二つ口丸底フラスコに入れ、水(2.0mL)に溶解させた。更に上記式4の化合物(71.7mg、0.155mmol)、(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)ボロン酸(45.5mg、0.157mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.8mg、0.0068mmol)、トルエン4mLを入れ、窒素雰囲気下で24時間、80℃で加熱撹拌した。放冷後、クロロホルム(30mL)、水(30mL)を加えて分液漏斗内で振とうし、水層を取り除いた。更に有機層を水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン/酢酸エチル=2/1/1(体積比))で精製することにより、上記式5の4-(4,4-ジブチル-6-(ピリジン-4-イル)-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)-N,N-ジフェニルアニリンを橙色固体として収率57%で得た(55.3mg、0.0882mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.85(t,J=7.0Hz,6H),0.93-0.97(t,4H),1.28-1.43(m,8H),7.02-7.07(m,4H),7.11(d,J=7.7Hz,4H),7.20(s,1H),7.24-7.28(m,5H),7.44(d,J=6.4Hz,2H),7.47(d,J=7.2Hz,2H),8.55(d,J=5.9Hz,2H);
ESI-TOFMS:m/zcalcd for C39H39N2S2Si;627.2324.Found:627.2082([M+H]+)
<4-(4-(4,4-ジブチル-6-(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)ピリジン-1-イウム-1-イル)-2,5-ジオキソ-1-(ペンタフルオロフェニル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-オレート(化合物PB-3)の合成>
Figure 2023128931000014
30mLナスフラスコに上記式5の化合物(32.5mg,0.0349mmol)、公知の文献(Y.Hayashiら、NewJournalofChemistry(2021),45(22),9770-9779)に従い合成した上記式6の化合物(11.7mg,0.0363mmol)、無水酢酸1.5mLを入れ、室温で30分撹拌した。ヘキサンを加えて精製した黒色固体を吸引濾過し、再沈殿によって精製して、上記化合物PB-3を黒色固体(22.0mg、0.0182mmol)として収率52%で得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.84-0.87(m,6H),0.96-1.00(m,4H),1.31-1.40(m,8H),7.05-7.13(m,9H),7.26-7.30(m,4H),7.48(dd,J=6.5,2.2Hz,2H),7.71(s,1H),7.75(d,J=7.8Hz,2H),9.59(d,J=7.8Hz,2H);
ESI-TOFMS:m/zcalcd for C49H38F5N3NaO3S2Si;926.1942.Found:926.1942([M+Na]+);anal.calcd for C49H38F5N3O3S2Si:C,65.10;H,4.24;N,4.65.Found:C,64.54;H,4.40;N,4.33.
[実施例2:化合物PB-4の合成]
<4-(4-(3-(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)ベンゾ[c]チオフェン-1-イル)ピリジン-1-イウム-1-イル)-2,5-ジオキソ-1-(ペンタフルオロフェニル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-オレート(化合物PB-4)の合成>
Figure 2023128931000015
50mLナスフラスコに上記式7の化合物(40.2mg,0.0884mmol)および公知の文献(Y.Hayashiら、NewJournalofChemistry,2021,45(22),9770-9779)に従い合成した上記式6の化合物(30.7mg,0.0924mmol)、無水酢酸3mLを入れ、140℃で40分加熱還流した。室温まで放冷した後、ヘキサン20mLを加え、析出した固体を吸引濾過により回収した。その後、析出固体をヘキサンで洗浄することで、上記化合物PB-4を黒色固体(56.3mg,0.0769mmol)として収率87%で得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)d9.66(d,J=7.7Hz,2H),8.05(d,J=9.2Hz,1H),8.01(d,J=7.3Hz,2H),7.99(d,J=8.8Hz,1H),7.56(d,J=8.8Hz,2H),7.46(td,J=6.6,2.2Hz,1H),7.34(dd,J=8.4,7.3Hz,4H),7.29(td,J=6.6,2.2Hz,1H),7.22-7.18(m,6H),7.14(tt,J=7.3,1.1Hz,2H);
19F NMR(376MHz,CDCl3)d-142.19,-152.42,-161.36;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C41H22F5N3NaO3S+([M+Na]+):754.12;Found:754.12;anal.calcd for C41H22F5N3O3S:C,67.30;H,3.03;N,5.74.Found:C,67.26;H,3.38;N,5.80.
[実施例3:化合物PB-5の合成]
<4-(4-(5-(3-(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)ベンゾ[c]チオフェン-1-イル)チオフェン-2-イル)ピリジン-1-イウム-1-イル)-2,5-ジオキソ-1-(ペンタフルオロフェニル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-オレート(化合物PB-5)の合成>
Figure 2023128931000016
50mLナスフラスコに上記式8の化合物(41.2mg,0.0768mmol)および公知の文献(Y.Hayashiら、NewJournalofChemistry,2021,45(22),9770-9779)に従い合成した上記式6の化合物(28.1mg,0.0844mmol)、無水酢酸3mLを入れ、140℃で40分加熱還流した。室温まで放冷した後、ヘキサン20mLを加え、析出した固体を吸引濾過により回収した。その後、析出固体をヘキサンで洗浄することで、上記化合物PB-5を褐色固体(45.6mg,0.0560mmol)として収率73%で得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)d9.71(d,J=7.3Hz,2H),8.05(d,J=8.8Hz,1H),7.89(d,J=9.2Hz,1H),7.85(d,J=7.3Hz,2H),7.79(d,J=4.0Hz,1H),7.54(d,J=8.8Hz,2H),7.50(d,J=4.2Hz,1H),7.35-7.30(m,5H),7.22-7.17(m,7H),7.11(tt,J=7.3,1.1Hz,2H);
19F NMR(376MHz,CDCl3)d-142.13,-152.30,-161.30;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C45H24F5N3NaO3S2 +([M+Na]+):836.11;Found:836.11;anal.calcd for C45H24F5N3O3S2:C,66.41;H,2.97;N,5.16.Found:C,66.64;H,3.21;N,4.96.
[実施例4:化合物PB-6の合成]
<2-ブロモ-4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェンの合成>
Figure 2023128931000017
公知の文献(Kim,Dong-HaらOrganometallics、2006、25(6)、1511-1516)に従い合成した化合物9(0.9424g、2.090mmol)及びジエチルエーテル60mLを、窒素雰囲気にした200mL三つ口丸底フラスコに入れ、液体窒素及び冷媒としてメタノール/アセトンを入れたデュワーフラスコに浸して、反応系を-78℃に冷却した。滴下漏斗にジエチルエーテル20mL及び臭素(100μL、1.94mmol)を入れ、反応容器にゆっくり滴下した後、ゆっくりと室温に戻しながら1.5時間撹拌した。反応後、反応溶液を水(40mL)で2回、飽和食塩水(40mL)で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣を粒形40μm~100μmのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン)で精製することにより、上記式10の2-ブロモ-4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェンを黄緑色の油状物質として収率52%で得た(0.4190g、1.087mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.83-0.90(m,10H),1.30-1.36(m,8H),7.00(s,1H),7.04(d,J=4.6Hz,1H),7.21(d,J=4.6Hz,1H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)δ11.46,13.67,26.17,26.23,110.84,125.37,129.52,132.15,140.58,141.74,148.58,149.62.
<4-(4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)-N,N-ジフェニルアニリンの合成>
Figure 2023128931000018
炭酸カリウム(27.3mg、0.190mmol)を25mL二つ口ナスフラスコに入れ、水(1.0mL)に溶解させた。更に上記式11の化合物(86.7mg、0.188mmol)、(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)ボロン酸(54.8mg、0.190mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10.7mg、0.00926mmol)、トルエン2mLを入れ、窒素雰囲気下で3時間、100°Cで加熱撹拌した。放冷後、クロロホルム(20mL)、水(20mL)を加えて分液漏斗内で振とうし、水層を取り除いた。更に有機層を水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/酢酸エチル=2/1(体積比))で精製することにより、上記式12の4-(4,4-ジブチル-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)-N,N-ジフェニルアニリンを収率95%で得た(111.4mg、0.1777mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.85(t,J=7.1Hz,6H),0.92(t,J=7.8Hz,4H),1.28-1.42(m,8H),7.01-7.07(m,5H),7.11(d,J=5.7Hz,4H),7.19(d,J=5.5Hz,2H),7.24-7.28(m,4H),7.47(d,J=8.7Hz,2H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)δ11.61,13.70,26.22,26.34,122.96,123.90,124.36,124.83,124.97,126.37,128.85,129.26,129.63,140.95,143.04,144.78,146.87,147.47,147.60,149.44.
ESI-TOFMS:m/zcalcdforC34H35NS2Si;549.1980.Found:549.2048([M]+)
<4-(4,4-ジブチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)-N,N-ジフェニルアニリンの合成>
Figure 2023128931000019
上記式12の化合物(0.7510g、1.366mmol)とテトラヒドロフラン28mLを窒素雰囲気にした100mLの二ツ口丸底フラスコに入れ、液体窒素及び冷媒としてメタノール/アセトンを入れたデュワーフラスコに浸して、反応系を-78℃に冷却した。1.6Mのノルマルブチルリチウムヘキサン溶液1.0mL(1.6mmol)をゆっくりと滴下し、-78℃で1時間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(0.277mL、1.37mmol)を反応溶液に滴下した後、ゆっくりと室温に戻しながら12時間撹拌した。ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した後、クロロホルム(30mL)、水(30mL)を加えて分液漏斗内で振とうし、水層を取り除いた。更に有機層を水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン=1/1(体積比))で精製することにより、上記式13の4-(4,4-ジブチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボラン-2-イル)-4H-シロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン-2-イル)-N,N-ジフェニルアニリンを黄色の油状物質として50%の収率で得た(0.4648g、0.6877mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.88(m,10H),1.34(m,20H),7.01-7.12(m,8H),7.19-7.28(m,5H),7.48(d,J=6.8Hz,2H),7.59(s,1H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)δ11.7,13.8,24.9,26.4,77.4,84.1,123.2,123.9,124.5,125.0,126.6,128.8,129.4,140.1,142.6,145.2,146.2,147.2,147.5,147.6,156.7.
<N,N-ジフェニル-4-(4,4,4’,4’-テトラブチル-6’-(ピリジン-4-イル)-4H,4’H-「2,2’-ビシロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン」-6-イル)アニリンの合成>
Figure 2023128931000020
窒素雰囲気下にて炭酸カリウム(24.2mg、0.175mmol)を100mLの三つ口丸底フラスコに入れ、水(10.0mL)に溶解させた。更にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10.0mg、0.00865mmol)、トルエン20mLを入れ、110℃に昇温した。滴下漏斗に上記式4の化合物(74.0mg、0.160mmol)および上記式13の化合物(108.0mg、0.160mmol)をトルエン20.0mLに溶解させ、3時間かけて滴下・撹拌したのち、110℃でさらに1時間撹拌した。放冷後、ヘキサン/酢酸エチル=2/1(体積比)(30mL)および水(40mL)を加えて分液漏斗内で振とうし、水層を取り除いた。更に有機層を水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/酢酸エチル=6/1(体積比))で精製することにより、上記式14のN,N-ジフェニル-4-(4,4,4’,4’-テトラブチル-6’-(ピリジン-4-イル)-4H,4’H-[2,2’-ビシロロ[3,2-b:4,5-b’]ビチオフェン]-6-イル)アニリンを橙色固体として57%の収率で得た(84.4mg、0.0906mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.87(t,J=6.6Hz,12H),0.93-0.98(m,8H),1.30-1.44(m,16H),7.02-7.15(m,9H),7.20(s,1H),7.25-7.29(m,4H),7.44-7.49(m,6H),8.56(d,J=6.0Hz,2H)
ESI-TOFMS:m/zcalcdforC55H59N2S4Si2;931.3100.Found:931.3103([M+H]+)
Figure 2023128931000021
30mLナスフラスコに上記式14の化合物(32.5mg,0.0349mmol)、公知の文献(Y.Hayashiら、NewJournalofChemistry(2021),45(22),9770-9779)に従い合成した上記式6の化合物(11.7mg,0.0363mmol)、無水酢酸1.5mLを入れ、140℃で20分加熱還流した。室温まで放冷した後、ヘキサン20mLを加え、析出した固体を吸引濾過により回収した。その後、析出固体をヘキサンで洗浄することで、上記化合物PB-6を52%の収率で黒色固体として得た(22.0mg、0.0182mmol)。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ1.07-0.69(m,20H),1.45-1.26(m,16H),7.02-7.29(m,15H),7.48(d,J=9.5Hz,2H),7.71(s,1H),7.76(d,J=7.2Hz,2H),9.60(d,J=7.2Hz,2H)
ESI-TOFMS:m/zcalcd for C65H58F5N3NaO3S4Si2;1230.2717.Found:1230.2884([M+Na]+);anal.calcd for C65H58F5N3O3S4Si2:C,64.60;H,4.84;N,3.48.Found:C,64.43;H,4.83;N,3.24.
[実施例5:化合物PB-7の合成]
<4-(ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)-N,N-ジフェニルアニリンの合成>
Figure 2023128931000022
窒素雰囲気にした200mL二ツ口丸底フラスコに上記式15の化合物(2.00g,9.39mmol)、上記式16の化合物(2.92g,10.1mmol)、炭酸カリウム(2.59g,18.8mmol)、ジメチルホルムアミド45mL、市水10mLを入れた後、アルゴンバブリングを10分間行った。更にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.542g,0.469mmol)を加え、窒素雰囲気下、100℃で24時間加熱攪拌した。放冷後、市水150mLを加え、水層をトルエン50mLで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水100mLで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/4(体積比))で精製し、上記式17で示す化合物を白色固体(3.19g,8.45mmol)として収率90%で得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)d8.06(s,1H),7.86(d,J=8.2Hz,1H),8.59(dd,J=8.2,1.8Hz,1H),7.54(d,J=8.2Hz,2H),7.44(d,J=5.5Hz,1H),7.35(d,J=5.5Hz,1H),7.28(dd,J=8.2,6.9Hz,4H),7.17-7.14(m,6H),7.04(t,J=7.3Hz,2H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)d147.64,147.15,140.51,138.38,137.07,134.95,129.29,127.98,126.41,124.42,123.96,123.72,123.60,123.56,122.94,120.24;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C26H19NS+([M]+):377.12;Found:377.12;anal.calcd for C26H19NS:C,82.72;H,5.07;N,3.71.Found:C,82.86;H,5.13;N,3.61.
<N,N-ジフェニル-4-(2-(トリブチルスタニル)ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)アニリンの合成>
Figure 2023128931000023
窒素雰囲気にした50mL二ツ口ナスフラスコに上記式17の化合物(900mg,2.38mmol)、脱水テトラヒドロフラン10mLを入れた後、液体窒素及び冷媒としてメタノール/アセトンを入れたデュワーフラスコに浸して、反応系を-78℃に冷却した。1.6Mのノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(1.8mL,2.86mmol)をゆっくりと滴下し、-78℃で1時間撹拌した。トリブチルスズクロリド(0.78mL、2.86mmol)を反応溶液に滴下した後、室温で16時間撹拌した。市水60mLを加え、水層をジエチルエーテル50mLで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。粗生成物を10質量%の炭酸カリウムを混ぜたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製することにより上記式18で示す化合物を黄色液体(927mg,1.39mmol)として収率58%で得た。
1H NMR(400MHz,CD2Cl2)d8.08(s,1H),7.85(d,J=8.2Hz,1H),7.58-7.55(m,3H),7.41(s,1H),7.28(dd,J=8.6,7.3Hz,4H),7.15-7.11(m,6H),7.04(t,J=7.3Hz,2H),1.66-1.57(m,6H),1.37(tt,J=7.7,7.3Hz,6H),1.19(t,J=7.7Hz,6H),0.91(t,J=7.3Hz,9H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)d147.68,146.98,145.14,140.26,139.87,136.10,135.29,131.77,129.27,128.01,124.37,124.02,123.17,122.87,122.78,119.25,28.98,27.29,13.69,10.82;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C38H45NSSn+([M]+):667.23;Found:667.22;anal.calcd for C36H45NSSn:C,68.47;H,6.81;N,2.10.Found:C,68.41;H,6.74;N,2.36.
<N,N-ジフェニル-4-(2-(ピリジン-4-イル)ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)アニリンの合成>
Figure 2023128931000024
窒素雰囲気にした50mL二ツ口ナスフラスコに上記式18の化合物(468mg,0.702mmol)、上記式19の化合物(130mg,0.632mmol)、脱水トルエン7mLを入れた後、アルゴンバブリングを10分間行った。更にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(81.0mg,0.0701mmol)を加え、窒素雰囲気下、110℃で20時間加熱攪拌した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mLを加え、水層をジクロロメタン50mLで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水100mLで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。粗生成物を10質量%の炭酸カリウムを混ぜたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/クロロホルム=1/2(体積比))、およびトルエンによる洗浄によって精製し、上記式20で示す化合物を黄色固体(78.0mg,0.172mmol)として収率21%で得た。
1H NMR(400MHz,CD2Cl2)d8.63(d,J=6.0Hz,2H),8.07(s,1H),7.88(d,J=8.7Hz,1H),7.81(s,1H),7.65(dd,J=8.7,1.8Hz,1H),7.30(dd,J=8.2,7.3Hz,4H),7.16-7.12(m,6H),7.06(tt,J=7.3,1.4Hz,2H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)d150.46,147.55,147.47,141.40,140.79,140.74,138.90,138.28,134.31,129.32,127.93,124.53,124.38,124.24,123.76,123.09,121.81,120.45,120.03;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C31H23N2S+([M+H]+):455.16;Found:455.16;anal.calcd for C31H22N2S:C,81.91;H,4.88;N,6.16.Found:C,82.18;H,5.05;N,6.11.
<N,N-ジフェニル-4-(2-(5-(ピリジン-4-イル)チオフェン-2-イル)ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)アニリンの合成>
Figure 2023128931000025
窒素雰囲気にした50mL二ツ口ナスフラスコに上記式18の化合物(603mg,0.904mmol)、公知の文献(A.E.Steenら、The Journal of Physical Chemistry C、2019、123、15176-15185)に従い合成した上記式21の化合物(195mg,0.814mmol)、脱水トルエン10mL、脱水ジメチルホルムアミド10mLを入れた後、アルゴンバブリングを10分間行った。更にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(104mg,0.0900mmol)を加え、窒素雰囲気下、110℃で16時間加熱攪拌した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mLを加え、水層をジクロロメタン50mLで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水100mLで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。粗生成物を10質量%の炭酸カリウムを混ぜたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/クロロホルム=1/2(体積比))で精製し、上記式22で示す化合物を黄色固体(160mg,0.298mmol)として収率37%で得た。
1H NMR(400MHz,CD2Cl2)δ8.59(d,J=5.9Hz,2H),8.01(s,1H),7.81(d,J=8.6Hz,1H),7.62(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.57(d,J=8.6Hz,2H),7.52-7.50(m,4H),7.36(d,J=3.6Hz,1H),7.29(dd,J=8.6,7.3Hz,4H),7.16-7.12(m,6H),7.06(t,J=7.3Hz,2H);
13C NMR(100MHz,CDCl3)d150.51,147.63,147.40,140.87,140.61,140.16,139.24,139.01,137.78,136.44,134.55,129.32,127.89,126.22,126.01,124.53,124.18,123.86,123.82,123.08,120.29,119.81,119.55;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C35H25N2NaS2 +([M+H]+):537.15;Found:537.15;anal.calcd for C35H24N2S2:C,78.33;H,4.51;N,5.22.Found:C,78.33;H,4.69;N,5.36.
<4-(4-(6-(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)ピリジン-1-イウム-1-イル)-2,5-ジオキソ-1-(ペンタフルオロフェニル)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-オレート(化合物PB-7)の合成>
Figure 2023128931000026
20mLナスフラスコに上記式22の化合物(50.8mg,0.112mmol)および公知の文献(Y.Hayashiら、NewJournalofChemistry,2021,45(22),9770-9779)に従い合成した上記式6の化合物(39.0mg,0.117mmol)、無水酢酸3.5mLを入れ、140℃で40分加熱還流した。室温まで放冷した後、ヘキサン20mLを加え、析出した固体を吸引濾過により回収した。その後、析出固体をヘキサンで洗浄することで、上記化合物PB-7を褐色固体(73.8mg,0.101mmol)として収率90%で得た。
1H NMR(400MHz,CD2Cl2)d9.81(d,J=7.7Hz,2H),8.12(s,1H),8.06(s,1H),8.02(d,J=7.3Hz,2H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),7.72(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.59(d,J=8.6Hz,2H),7.30(dd,J=7.7,7.3Hz,4H),7.16-7.13(m,6H),7.08(t,J=7.3Hz,2H);
19F NMR(376MHz,CD2Cl2)d-142.83,-153.40,-162.25;
ESI-TOF-MS(m/z)calcd for C41H22F5N3NaO3S+([M+Na]+):754.12;Found:754.12;anal.calcd for C41H22F5N3O3S:C,67.30;H,3.03;N,5.74.Found:C,67.43;H,3.02;N,5.68.
[実施例6:化合物PB-8の合成]
<3-(4-(5-(6-(4-(ジフェニルアミノ)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)チオフェン-2-イル)ピリジン-1-イウム-1-イル)-4,5-ジオキソ-1-(ペンタフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-2-オレート(化合物PB-8)の合成>
Figure 2023128931000027
20mLナスフラスコに上記式22の化合物(66.0mg,0.123mmol)および公知の文献(Y.Hayashiら、NewJournalofChemistry,2021,45(22),9770-9779)に従い合成した上記式6の化合物(44.0mg,0.133mmol)、無水酢酸4mLを入れ、140℃で40分加熱還流した。室温まで放冷した後、ヘキサン20mLを加え、析出した固体を吸引濾過により回収した。その後、析出固体をヘキサンで洗浄することで、上記化合物PB-8を黒色固体(87.6mg,0.108mmol)として収率88%で得た。
1H NMR(400MHz,CD2Cl2)δ9.74(d,J=7.3Hz,2H),8.04(s,1H),7.91(d,J=7.7Hz,2H),7.86(d,J=8.6Hz,1H),7.77(d,J=4.1Hz,1H),7.66(dd,J=8.6,1.4Hz,1H),7.64(s,1H),7.58(d,J=8.6Hz,2H),7.47(d,J=4.1Hz,1H),7.30(dd,J=8.4,7.5Hz,4H),7.16-7.13(m,6H),7.07(tt,J=7.3,1.4Hz,2H);
19F NMR(376MHz,CDCl3)δ-142.16,-152.14,-161.21;
ESI-TOF-MS(m/z)cal cd forC45H24F5N3NaO3S2 +([M+Na]+):836.11;Found:836.11;anal.calcdforC45H24F5N3O3S2:C,66.41;H,2.97;N,5.16.Found:C,67.74;H,3.31;N,5.16.
[測定・分析結果]
実施例1~6で合成された化合物PB-3~PB-8のジクロロメタン溶液中における紫外-可視-近赤外吸収スペクトルとPLスペクトルをそれぞれ図1~6に示す。
また、化合物PB-3~PB-8のジクロロメタン溶液中における吸収極大波長(λabs(nm))、吸光係数ε(M-1・cm-1)、発光極大波長(λPL(nm))、励起波長(λex(nm))、発光量子収率(φPL)の測定結果を表1に示す。
Figure 2023128931000028
図1~6、表1より、本発明の化合物は、発光極大波長λPLが700nm以上にあり、700~1400nmの近赤外領域で発光することが分かる。

Claims (6)

  1. ドナー-π共役構造-アクセプター型の化合物であって、
    前記π共役構造が縮合多環構造で、
    前記アクセプターがベタイン骨格を有している、化合物。
  2. 前記縮合多環構造がチオフェン骨格を含む、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記ベタイン骨格がピリジニウムベタイン骨格を含む、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  4. 前記ドナーがジフェニルアミノフェニル基を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化合物を含む、蛍光色素化合物。
  6. 請求項5に記載の蛍光色素化合物を含む、フィルム。
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