JP2023128346A - ジョイント機構並びにこれを含む連結構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時に大きな対象物を確実に写すことができる連続した鏡面を構成することができ、また、美観を損なうことのない構造を有するジョイント機構及びこれを含む多面鏡を提供する。【解決手段】第一被連結部材と第二被連結部材と連結するためのジョイント機構であって、前記第一被連結部材に第一ジョイント部が設けられており、前記第二被連結部材の一部に溝が設けられており、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とが伸縮性又は非伸縮性の紐状部材で繋がれており、前記第一ジョイント部が前記溝に挿入され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを特定方向に連結されて組み立てられる状態と、前記第一ジョイント部が前記溝から抜去され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材との連結を解除して降りた畳まれる状態と、を取ることが可能であること、を特徴とするジョイント機構。【選択図】図1
Description
本発明は、ジョイント機構及び当該ジョイント機構によって複数の被連結体を連結してなる連結構造体に関する。
従来から、複数の面を有する多面鏡として種々のものが提案されており、例えば特許文献1(特開2006-006457号公報)においては、「主鏡と、上記主鏡の周縁部の少なくとも上下左右の4個所に、それぞれ折り畳み自在に連結される側鏡とを有し、各側鏡が、主鏡に対し角度自在に位置決めできるようになっていることを特徴とする多面鏡。」が提案されている。
また、特許文献2(実用新案登録第3197539号公報)においては、「鏡面部及びヒンジを介してそれに連なる圧着部及び圧着材からなり、ミラーキャビネット等の家具または壁面に圧着させることが可能であり、かつ、角度を自由に固定できる即席型多面鏡。」が提案されている。
しかし、上記特許文献1で提案されている多面鏡では、主鏡と側鏡との間に蝶番が存在して段差があり、また、側鏡と側鏡との間が連結していないことから、大きな対象物を確実に写すことができないという問題がある。また、上記特許文献1で提案されている多面鏡では、ミラーキャビネット等の家具または壁面に圧着させることが前提とされており、必ずしも大型の連続した多面鏡ではなく、大きな対象物を確実に写すことができない。また、これらの多面鏡では、蝶番又はヒンジ部が常に露出しており、美観に劣る。
そこで、本発明は、上記のような従来の多面鏡をヒントに、使用時に複数の被連結部材を連結させて、一体的な形状を確実に保持可能な連結構造体を実現するジョイント機構を適用して複数の被連結部材を連結した連結構造体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決すべく、本発明は、
第一被連結部材と第二被連結部材と連結するためのジョイント機構であって、
前記第一被連結部材に第一ジョイント部が設けられており、
前記第二被連結部材の一部に溝が設けられており、
前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とが伸縮性又は非伸縮性の紐状部材で繋がれており、
前記第一ジョイント部が前記溝に挿入され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを特定方向に連結されて組み立てられる状態と、
前記第一ジョイント部が前記溝から抜去され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材との連結を解除して降りた畳まれる状態と、を取ることが可能であること、
を特徴とするジョイント機構、
を提供する。
第一被連結部材と第二被連結部材と連結するためのジョイント機構であって、
前記第一被連結部材に第一ジョイント部が設けられており、
前記第二被連結部材の一部に溝が設けられており、
前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とが伸縮性又は非伸縮性の紐状部材で繋がれており、
前記第一ジョイント部が前記溝に挿入され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを特定方向に連結されて組み立てられる状態と、
前記第一ジョイント部が前記溝から抜去され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材との連結を解除して降りた畳まれる状態と、を取ることが可能であること、
を特徴とするジョイント機構、
を提供する。
上記の本発明のジョイント機構においては、
前記第二被連結部材の前記溝に摺動可能に設けられた第二ジョイント部を有し、
前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを連結する際には、前記第一ジョイント及び前記第二ジョイント部が前記溝に挿入されること、
が好ましい。
前記第二被連結部材の前記溝に摺動可能に設けられた第二ジョイント部を有し、
前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを連結する際には、前記第一ジョイント及び前記第二ジョイント部が前記溝に挿入されること、
が好ましい。
また、上記の本発明のジョイント機構においては、
前記第一ジョイント部と前記第二ジョイント部とが、ヒンジで連結されているか、又は、一体化されたゴムで形成されていること、
が好ましい。
前記第一ジョイント部と前記第二ジョイント部とが、ヒンジで連結されているか、又は、一体化されたゴムで形成されていること、
が好ましい。
また、上記の本発明のジョイント機構においては、
前記紐状部材が金属製ワイヤ又はゴム製ベルトで構成されていること、
が好ましい。
前記紐状部材が金属製ワイヤ又はゴム製ベルトで構成されていること、
が好ましい。
また、上記の本発明のジョイント機構においては、
前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材が板状であること、
が好ましい。
前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材が板状であること、
が好ましい。
また、上記の本発明のジョイント機構においては、
前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材のうちの少なくとも一方が湾曲していること、
が好ましい。
前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材のうちの少なくとも一方が湾曲していること、
が好ましい。
更に本発明は、上記の本発明のジョイント機構を用いた連結構造体を提供するものであり、特に前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材として鏡を用いることにより、多面鏡をも提供する。
本発明によれば、使用時に複数の被連結部材を連結させて、一体的な形状を確実に保持可能な連結構造体を実現するジョイント機構を適用して複数の被連結部材を連結した連結構造体を実現できる。また、本発明によれば、当該ジョイント機構及び連結構造体を応用して、使用時に大きな対象物を確実に写すことができる連続した鏡面を構成することができ、また、美観を損なうことのない構造を有するジョイント機構及びこれを含む多面鏡を提供することができる。
以下、本発明の代表的な実施形態に係るジョイント機構及びこれを用いた連結構造体について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、本発明はこれら図面に限定されるものではない。また、図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
<実施形態1>
図1は、差し込みジョイント構造を有するジョイント機構を用いた連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。図1に示すように、この連結構造体100は、第一被連結部材(単面鏡)1(1a,1b)と第二被連結部材(単面鏡)2(2a,2b)と連結するためのジョイント機構を具備している。
図1は、差し込みジョイント構造を有するジョイント機構を用いた連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。図1に示すように、この連結構造体100は、第一被連結部材(単面鏡)1(1a,1b)と第二被連結部材(単面鏡)2(2a,2b)と連結するためのジョイント機構を具備している。
また、、第一被連結部材(単面鏡)1は、第一の片1aと第二の片1bとを貼り合わせることによって形成され、と第二被連結部材(単面鏡)2は、第一の片2aと第二の片2bとを貼り合わせることないしは接着することによって形成される。第一の片1a及び第一の片2aの外表面が鏡(鏡面)で構成されていてもよく、第二の片1b及び第二の片2bの外表面が鏡(鏡面)で構成されていてもよい。また、第一の片1a、第一の片2a、第二の片1b及び第二の片2bすべての外表面が鏡(鏡面)で形成されていてもよい。
第一被連結部材1の第二の片1bの一部には、2つの溝4(4a,4b)が設けられており、これに対向する位置に、第二被連結部材2から突出するように第一ジョイント部6(6a,6b)が設けられている。また、第一被連結部材1と第二被連結部材2とが伸縮性又は非伸縮性の紐状部材8で繋がれている。なお、図1の溝4は、第二の片1bの上端から下端まで連続しているが、上端及び下端から所定の長さまで(不連続)でもよい。
そして、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを連結する際には、第二被連結部材2の第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)に挿入されて第一被連結部材1の内部に内挿され、第一被連結部材1と第二被連結部材2との連結を解除する際には、第一ジョイント部6が溝4(4a,4b)から抜去され、図2に示すように、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを互いに折り畳み可能となっている。
即ち、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)に挿入され、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを特定方向に連結されて組み立てられる状態(組立状態)と、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)から抜去され、第一被連結部材1と第二被連結部材2との連結を解除して降りた畳まれる状態(折畳状態)と、を取ることが可能である。組立状態にあっては、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)に挿入されることから、第一被連結部材1と第二被連結部材2とは互いの面が面一(互いの角度が180°)で連結されることになる。
なお、図2に示す連結構造体100においては、ベルト状の紐状部材8(8a)を用いているが、図3に示すように、ベルト状の紐状部材8(8a)に代えてワイヤ状の紐状部材8(8b)を用いてもよい。
<実施形態2>
次に、図4は、本発明の別の実施形態に係るジョイント(ヒンジジョイント)機構を用いた連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。本実施形態に係る連結構造体100は、第一被連結部材1の第二の片1bの溝4(4a,4b)に摺動可能に設けられた第二ジョイント部10(10a,10b)を有し、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを連結する際には、第一ジョイント部6(6a,6b)及び第二ジョイント部10(10a,10b)がともに溝4(4a,4b)に挿入される。
次に、図4は、本発明の別の実施形態に係るジョイント(ヒンジジョイント)機構を用いた連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。本実施形態に係る連結構造体100は、第一被連結部材1の第二の片1bの溝4(4a,4b)に摺動可能に設けられた第二ジョイント部10(10a,10b)を有し、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを連結する際には、第一ジョイント部6(6a,6b)及び第二ジョイント部10(10a,10b)がともに溝4(4a,4b)に挿入される。
この実施形態においては、第一ジョイント部6(6a,6b)と第二ジョイント部10(10a,10b)とが、ヒンジ12で連結されており、組立状態にあっては、第一ジョイント部6(6a,6b)及び第二ジョイント部10(10a,10b)が、ヒンジ12の部分とともに溝4(4a,4b)に挿入されることから、第一被連結部材1と第二被連結部材2とは面一で連結されることになる。
なお、図5は、実施形態2の連結構造体100について、第一ジョイント部6(6a,6b)が第二ジョイント部10(10a,10b)とともに溝4(4a,4b)に挿入され、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを特定方向に連結されて組み立てられる状態と、第一ジョイント部6(6a,6b)及び第二ジョイント部10(10a,10b)が溝4(4a,4b)から抜去され、第一被連結部材1と第二被連結部材2との連結を解除して降りた畳まれる状態と、の間の一連の動きを示す概略斜視図である。
<実施形態3>
次に、図6は、本発明の別の実施形態に係るジョイント(ゴムジョイント)機構を用いた連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。本実施形態に係る連結構造体100では、第一ジョイント部6(6a,6b)と第二ジョイント部10(10a,10b)とが、一体化されたゴム14で形成されている以外は、実施形態2と同様である。
次に、図6は、本発明の別の実施形態に係るジョイント(ゴムジョイント)機構を用いた連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。本実施形態に係る連結構造体100では、第一ジョイント部6(6a,6b)と第二ジョイント部10(10a,10b)とが、一体化されたゴム14で形成されている以外は、実施形態2と同様である。
図7は、図6に示す連結構造体100について、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)に挿入され、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを特定方向に連結されて組み立てられる状態と、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)から抜去され、第一被連結部材1と第二被連結部材2との連結を解除して降りた畳まれる状態と、の間の一連の動きを示す概略斜視図である。
この実施形態においては、第一ジョイント部6(6a,6b)と第二ジョイント部10(10a,10b)とが、一体化されたゴム14で形成されており、したがって、組立状態にあっては、第一ジョイント部6(6a,6b)及び第二ジョイント部10(10a,10b)が、溝4(4a,4b)に挿入されることから、第一被連結部材1と第二被連結部材2とは面一で連結されることになる。
<実施形態4>
図8~10は、6つの第一被連結部材1及び3つの第二被連結部材2を具備する連結構造体100の一例の概略を示す模式図であり、図10に示すように、本実施形態においては、被連結部材(単面鏡)が9枚連結可能であり、大きな対象物でも確実に写すことができるものである。
図8~10は、6つの第一被連結部材1及び3つの第二被連結部材2を具備する連結構造体100の一例の概略を示す模式図であり、図10に示すように、本実施形態においては、被連結部材(単面鏡)が9枚連結可能であり、大きな対象物でも確実に写すことができるものである。
図8は本実施形態に係る連結構造体(多面鏡)100の分解斜視図である。また、図9は、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)から抜去され、第一被連結部材1と第二被連結部材2との連結を解除して折り畳まれる前の状態を示す図であり、図10は、第一ジョイント部6(6a,6b)が溝4(4a,4b)に挿入され、第一被連結部材1と第二被連結部材2とを特定方向に連結されて組み立てられた状態を示す図である。
[変形例1]
ここで、図11~13は、第一被連結部材1及び第二被連結部材2の少なくとも一方が湾曲している場合の態様を説明する模式図である。図11は分解斜視図でありであり、図12は連結する直前の様子を示す模式図である。また、図13は、このような被連結部材を連結した状態を示す模式図である。このような被連結部材を用いれば、得られる連結構造体の形状に種々のバリエーションを持たせることができる。
ここで、図11~13は、第一被連結部材1及び第二被連結部材2の少なくとも一方が湾曲している場合の態様を説明する模式図である。図11は分解斜視図でありであり、図12は連結する直前の様子を示す模式図である。また、図13は、このような被連結部材を連結した状態を示す模式図である。このような被連結部材を用いれば、得られる連結構造体の形状に種々のバリエーションを持たせることができる。
[変形例2]
また、図14~16は、第一被連結部材1と第二被連結部材2を連結するジョイント部が屈曲しており、これによって連結・組立てた際に屈曲した状態を取り得る連結構造体の態様を示す模式図であ。図14は分解斜視図でありであり、図15は連結する直前の様子を示す模式図である。また、図16は、このような被連結部材を連結した状態を示す模式図である。このような被連結部材を用いても、得られる連結構造体の形状に種々のバリエーションを持たせることができる。
また、図14~16は、第一被連結部材1と第二被連結部材2を連結するジョイント部が屈曲しており、これによって連結・組立てた際に屈曲した状態を取り得る連結構造体の態様を示す模式図であ。図14は分解斜視図でありであり、図15は連結する直前の様子を示す模式図である。また、図16は、このような被連結部材を連結した状態を示す模式図である。このような被連結部材を用いても、得られる連結構造体の形状に種々のバリエーションを持たせることができる。
[応用例1]
次に、図17は本発明の連結構造体100を面ファスナの雄又は雌(マジックテープ(登録商標))18で壁面Wに貼り付ける様子を示す模式図である。連結構造体100を構成する第一被連結部材1及び第二被連結部材2の裏面側にも面ファスナの雌又は雄が設けられており(図示せず)、これにより図18に示すように壁面Wに貼り付けられる。
次に、図17は本発明の連結構造体100を面ファスナの雄又は雌(マジックテープ(登録商標))18で壁面Wに貼り付ける様子を示す模式図である。連結構造体100を構成する第一被連結部材1及び第二被連結部材2の裏面側にも面ファスナの雌又は雄が設けられており(図示せず)、これにより図18に示すように壁面Wに貼り付けられる。
[応用例2]
次に、図19は本発明の連結構造体100をビス20a,20bで壁面Wに貼り付ける様子を示す模式図である。連結構造体100を構成する第一被連結部材1の第一の片1a,第二の片1b及び第二被連結部材2の第一の片2a,第二の片2bに貫通孔が設けられており、第二の片1b及び第二の片2bとの間には、ジョイント部を構成するクサビ22が設けられており、ビス20a,20bによってこれらが貼り付けられるとともに、組み立てられた連結構造体100が図20に示すように壁面Wに貼り付けられる。
次に、図19は本発明の連結構造体100をビス20a,20bで壁面Wに貼り付ける様子を示す模式図である。連結構造体100を構成する第一被連結部材1の第一の片1a,第二の片1b及び第二被連結部材2の第一の片2a,第二の片2bに貫通孔が設けられており、第二の片1b及び第二の片2bとの間には、ジョイント部を構成するクサビ22が設けられており、ビス20a,20bによってこれらが貼り付けられるとともに、組み立てられた連結構造体100が図20に示すように壁面Wに貼り付けられる。
[応用例3]
また、応用例2において、図21に示すように、連結構造体100を構成する第一被連結部材1の第一の片1a,第二の片1b及び第二被連結部材2の第一の片2a,第二の片2bに貫通孔が設けられており、第二の片1b及び第二の片2bとの間には、第一ジョイント部及び第二ジョイント部がヒンジ22で連結されていてもよい。
また、応用例2において、図21に示すように、連結構造体100を構成する第一被連結部材1の第一の片1a,第二の片1b及び第二被連結部材2の第一の片2a,第二の片2bに貫通孔が設けられており、第二の片1b及び第二の片2bとの間には、第一ジョイント部及び第二ジョイント部がヒンジ22で連結されていてもよい。
[応用例4]
また、図22及び図23に示すように、連結構造体100の上方に位置する第二被連結部材2の上端面と天井Cとの間に、伸縮式の棒状部材(いわゆる突っ張り棒)を介在させて、接地面Gと天井Cとの間に連結構造体100を縦にして固定してもよい。
また、図22及び図23に示すように、連結構造体100の上方に位置する第二被連結部材2の上端面と天井Cとの間に、伸縮式の棒状部材(いわゆる突っ張り棒)を介在させて、接地面Gと天井Cとの間に連結構造体100を縦にして固定してもよい。
以上、本発明のジョイント機構及びこれを用いた連結構造体(多面鏡)について説明したが、本発明は、被連結部材の隣り合う面と面を設定した角度で維持させる内蔵式ジョイント機構に特徴があるとも言える。
また、隣り合う面と面を一定の角度で接合するとき、面の側面と、もう片方の面の厚みの面が織りなす角度の合計が維持したい角度になるように互いの側面の面の角度を加工して接合することができる(変形例2)。
このとき、維持したい角度のジョイント部を面の厚みの中に内蔵し、また片方の面をもう片方の面の接合面とは反対の面から引っ張って接合させることで両面の裏表を化粧面にできる。
また、面の厚みの中に内蔵したネジ若しくはワイヤ又はベルトなどで引っ張り接合することで面と面の角度を維持させることができ、面同士は内蔵されたネジもしくはワイヤ若しくはベルトなどを緩めることでバラしたい時はいつでも容易にバラすことができる。
本発明の連結構造体について、パーテーション等に適用して両面共化粧面としたい場合や幅及び高さ等を使用する枚数によって変化させたい場合、このジョイント機構を有効に使うことができる。例えば災害時の避難場所では、段ボールを貼り合わせて作った合板とこの機構を使ってプライバシーを守るための仕切りを作成することもできる。
また、本発明の連結構造体には、隣り合う面と面を180°の角度で維持させ、かつ、隣り合う面と面を任意の角度に自由に変えることができる内蔵式ジョイント機構に特徴があるとも言える。
内蔵のジョイント部を2つの軸を持ったヒンジ型のジョイント部にすることで、内蔵されたネジ、ワイヤ若しくはベルト等を緩めることで、面同士を任意の角度に変化でき、かつ折り畳むこともできる。
面を折り畳むヒンジは、面の厚みに合わせたパーツを備えた2軸型のもの、又は、面を180°に保つために差し込む箇所は固い素材、ヒンジとして曲がる部分は柔らかい素材を一体化させたジョイント部を採用することもできる。
このジョイント機構で接合された面が、面同士接合されていることがわからない一つの平面として使用することができ、折り畳んでコンパクトに持ち運ぶことができる。例えば、厚みが3センチで90cm×90cmのパネル1枚を構成すると180サイズを超えるが、本発明のジョイント機構を使えば、同じく厚みが3cmで30cm×30cmのパネル9枚にすれば、90サイズに収まる。
なお、図24に示すように、例えば第一被連結部材1を構成する第一の片1aと第二の片1bとの間には、パッキン26を介在させてもよい。
また、本発明に係る連結構造体は種々の応用が可能であり、多面鏡の他にも、例えばアンテナ、ホワイトボード、デジタルサイネージュ、キャンプ用品、パーティション等の建材や建具、建築物等にも適用可能である。
1(1a,1b) 第一被連結部材(単面鏡)
2(2a,2b) 第二被連結部材(単面鏡)
4(4a,4b) 溝
6(6a,6b) 第一ジョイント部
8 紐状部材
8a ベルト状の紐状部材
8b ワイヤ状の紐状部材
10(10a,10b)第二ジョイント部
14 ゴム
18 面ファスナ
20(20a,20b)ビス
22 ヒンジ
24 棒状部材
26 パッキン
100 連結構造体(多面鏡)
2(2a,2b) 第二被連結部材(単面鏡)
4(4a,4b) 溝
6(6a,6b) 第一ジョイント部
8 紐状部材
8a ベルト状の紐状部材
8b ワイヤ状の紐状部材
10(10a,10b)第二ジョイント部
14 ゴム
18 面ファスナ
20(20a,20b)ビス
22 ヒンジ
24 棒状部材
26 パッキン
100 連結構造体(多面鏡)
Claims (7)
- 第一被連結部材と第二被連結部材と連結するためのジョイント機構であって、
前記第一被連結部材の一部に溝が設けられており、
前記第二被連結部材から突出するように第一ジョイント部が設けられており、
前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とが伸縮性又は非伸縮性の紐状部材で繋がれており、
前記第一ジョイント部が前記溝に挿入され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを特定方向に連結されて組み立てられる状態と、
前記第一ジョイント部が前記溝から抜去され、前記第一被連結部材と前記第二被連結部材との連結を解除して降りた畳まれる状態と、を取ることが可能であること、
を特徴とするジョイント機構。 - 前記第一被連結部材の前記溝に摺動可能に設けられた第二ジョイント部を有し、
前記第一被連結部材と前記第二被連結部材とを連結する際には、前記第一ジョイント及び前記第二ジョイント部が前記溝に挿入されること、
を特徴とする請求項1に記載のジョイント機構。 - 前記第一ジョイント部と前記第二ジョイント部とが、ヒンジで連結されているか、又は、一体化されたゴムで形成されていること、
を特徴とする請求項2に記載のジョイント機構。 - 前記紐状部材がベルト又はワイヤで構成されていること、
を特徴とする請求項1~3のうちのいずれかに記載のジョイント機構。 - 前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材が板状であること、
を特徴とする請求項1~4のうちのいずれかに記載のジョイント機構。 - 前記第一被連結部材及び前記第二被連結部材のうちの少なくとも一方が湾曲していること、
を特徴とする請求項5に記載のジョイント機構。 - 請求項1~6のうちのいずれかに記載のジョイント機構を用いたこと、
を特徴とする連結構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022032639A JP2023128346A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | ジョイント機構並びにこれを含む連結構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022032639A JP2023128346A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | ジョイント機構並びにこれを含む連結構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023128346A true JP2023128346A (ja) | 2023-09-14 |
Family
ID=87973215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022032639A Pending JP2023128346A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | ジョイント機構並びにこれを含む連結構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023128346A (ja) |
-
2022
- 2022-03-03 JP JP2022032639A patent/JP2023128346A/ja active Pending
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