JP2023128079A - 絶縁電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各トランスの出力電圧の制御性を高めることができる絶縁電源装置を提供する。【解決手段】絶縁電源装置100は、第1~第5トランス60a~60eを備える。各トランス60a~60eの入力側が低電圧バッテリ42に接続され、各トランス60a~60eの出力側が、対応する駆動回路DCH,DCL,DUH~DWLに接続され、第1~第4トランス60a~60dは第1~第4帰還巻線63a~63dを有する。絶縁電源装置100は、低電圧バッテリ42から各トランス60a~60eの入力側への給電を実施又は停止させる制御用スイッチ51と、各帰還巻線63a~63dに生じる電圧に基づいて、フィードバック制御値Vfbを取得し、フィードバック制御値Vfbを目標値Vtgにフィードバック制御することにより各トランス60a~60eの出力側の電圧を制御すべく、制御用スイッチ51をオンオフする電源IC50と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、絶縁電源装置に関する。
絶縁電源装置としては、直流電源と複数の給電対象とを有するシステムに適用され、直流電源及び各給電対象との間を電気的に絶縁しつつ、直流電源から各給電対象へと電力を供給するものが知られている。例えば、特許文献1には、複数のトランスを備え、各トランスの入力側が直流電源に接続され、各トランスの出力側が各トランスに対応する給電対象に接続され、各トランスの入力側に印加される直流電源の電圧が制御されることにより、トランスの出力側の電圧が制御される絶縁電源装置が記載されている。
特許第6817298号公報
各トランスのうちいずれか1つのトランスに帰還巻線が設けられることがある。この場合、絶縁電源装置は、帰還巻線に生じる電圧を制御値として取得し、取得した制御値を目標値に制御するフィードバック制御を行う。ここで、帰還巻線が設けられたトランスに起因して、各トランスの出力電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりする等、各トランスの出力電圧の制御性が低下する懸念がある。
本発明は、上記事情に鑑みたものであり、各トランスの出力電圧の制御性を高めることができる絶縁電源装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の構成は、複数のトランスを備える絶縁電源装置において、
前記各トランスの入力側が直流電源に接続され、前記各トランスの出力側が、前記各トランスに対応する給電対象に接続され、
前記各トランスのうち少なくとも2つのトランスは帰還巻線を有し、
オンされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側に給電し、オフされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側への給電を停止させる制御用スイッチと、
前記各帰還巻線に生じる電圧に基づいて、フィードバック制御の制御値を取得する取得部と、
前記制御値を目標値にフィードバック制御することにより前記各トランスの出力側の電圧を制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする制御部と、を備える。
各トランスのうちいずれか1つのトランスに帰還巻線が設けられる場合では、帰還巻線が設けられたトランスの数が1つであることに起因して、制御値に反映されるトランスの出力電圧の数が少なくなる。このため、各トランスのうち帰還巻線が設けられていないトランスの出力電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりする懸念がある。
そこで、上記第1の構成では、各トランスのうち少なくとも2つのトランスに設けられた帰還巻線に生じる電圧に基づいて、制御値が取得される。これにより、各トランスのうちいずれか1つのトランスに設けられた帰還巻線に生じる電圧を、フィードバック制御の制御値として取得する場合よりも、多くのトランスの出力電圧を制御値に反映しつつ、フィードバック制御を行うことができる。そのため、各トランスの出力電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることを抑制することができる。その結果、各トランスの出力電圧の制御性を高めることができる。
本発明の第2の構成は、複数のトランスを備える絶縁電源装置において、
前記各トランスの入力側が直流電源に接続され、前記各トランスの出力側が、前記各トランスに対応する給電対象に接続され、
前記各トランスのうち少なくとも2つに接続される前記給電対象の数は異なっており、
前記各トランスのうち前記出力側に接続される前記給電対象の数が最も多い特定トランスは帰還巻線を有し、
オンされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側に給電し、オフされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側への給電を停止させる制御用スイッチと、
前記帰還巻線に生じる電圧に基づいて、フィードバック制御の制御値を取得する取得部と、
前記制御値を目標値にフィードバック制御することにより前記各トランスの出力側の電圧を制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする制御部と、を備える。
各トランスのうちいずれか1つのトランスに帰還巻線が設けられる場合では、帰還巻線が設けられたトランスに接続される給電対象の負荷変動に起因して、各トランスの出力電圧が大きく変化し得る。具体的には、給電対象が動作を停止したり、給電対象が高負荷で動作を行ったりすることに伴い、その給電対象に接続されたトランスの出力電圧が大きく変化し得る。ここで、各トランスに接続される給電対象の数が異なる場合では、出力側に接続される給電対象の数が多いトランスは、出力側に接続される給電対象の数が少ないトランスに比べて、出力側に接続される給電対象の全体での負荷変動が低減されると考えられる。そのため、各トランスのうち出力側に接続される給電対象の数が最も多いトランスに設けられた帰還巻線に生じる電圧を、制御値とすることが望ましいことがある。
そこで、上記第2の構成では、各トランスのうち出力側に接続される給電対象の数が最も多い特定トランスに帰還巻線が設けられる。この場合、各トランスのうち特定トランスでないトランスに帰還巻線が設けられる場合に比べて、特定トランスの出力側に接続される給電対象の全体での負荷変動が抑制され、特定トランスの出力電圧の変化が抑制される。これにより、帰還巻線に生じる電圧の変化が抑制されることに伴い、制御値の変化が抑制される。そのため、目標値に対する制御値の乖離が大きくなることを抑制でき、フィードバック制御における各トランスの出力電圧の変化量が大きくなることを抑制することができる。その結果、各トランスの出力電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることを抑制でき、各トランスの出力電圧の制御性を高めることができる。
第1実施形態に係るシステムの全体構成図。 絶縁電源装置を示す図。 絶縁電源装置が実装された基板の平面図。 第2実施形態に係る絶縁電源装置を示す図。 第3実施形態に係る絶縁電源装置を示す図。 第4実施形態に係る絶縁電源装置を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る絶縁電源装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の絶縁電源装置は、例えば、ハイブリッド自動車等の車両に搭載されている。
図1に示すように、システムは、モータジェネレータ10、インバータ12、昇圧コンバータ30及び制御装置40を備えている。モータジェネレータ10は、図示しない動力分割機構を介して駆動輪や車載主機としてのエンジンに連結されている。モータジェネレータ10は、インバータ12に接続され、車載主機等の役割を果たす。インバータ12は、3相インバータであり、昇圧コンバータ30を介して高電圧バッテリ20(例えば、リチウムイオン2次電圧やニッケル水素2次電池)に接続されている。
昇圧コンバータ30は、平滑コンデンサ31、リアクトル32、上アーム昇圧スイッチSCH、及び下アーム昇圧スイッチSCLを備えている。本実施形態では、上アーム昇圧スイッチSCH及び下アーム昇圧スイッチSCLとして、電圧制御型の半導体スイッチが用いられており、具体的にはIGBTが用いられている。各スイッチSCH,SCLには、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。
上アーム昇圧スイッチSCHのエミッタが、下アーム昇圧スイッチSCLのコレクタに接続されている。上アーム昇圧スイッチSCHのコレクタには、平滑コンデンサ31の第1端が接続され、下アーム昇圧スイッチSCLのエミッタには、平滑コンデンサ31の第2端及び高電圧バッテリ20の負極端子が接続されている。これにより、各昇圧スイッチSCH,SCLの直列接続体が平滑コンデンサ31に並列接続されている。上アーム昇圧スイッチSCHのエミッタと下アーム昇圧スイッチSCLのコレクタとは、リアクトル32を介して高電圧バッテリ20の正極端子に接続されている。昇圧コンバータ30は、各昇圧スイッチSCH,SCLのオンオフにより、高電圧バッテリ20の出力電圧を昇圧する。
インバータ12は、上アームスイッチSUH,SVH,SWHと下アームスイッチSUL,SVL,SWLとの直列接続体を3相分備えている。本実施形態では、各スイッチSUH~SWLとして、電圧制御形の半導体スイッチが用いられており、具体的にはIGBTが用いられている。各スイッチSUH~SWLには、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。
U相上アームスイッチSUHのエミッタがU相下アームスイッチSULのコレクタに接続されている。U相上アームスイッチSUHとU相下アームスイッチSULとの接続点は、モータジェネレータ10のU相の入力端子に接続されている。V相上アームスイッチSVHのエミッタがV相下アームスイッチSVLのコレクタに接続されている。V相上アームスイッチSVHとV相下アームスイッチSVLとの接続点は、モータジェネレータ10のV相の入力端子に接続されている。W相上アームスイッチSWHのエミッタがW相下アームスイッチSWLのコレクタに接続されている。W相上アームスイッチSWHとW相下アームスイッチSWLとの接続点は、モータジェネレータ10のW相の入力端子に接続されている。
各上アームスイッチSUH~SWHのコレクタは、バスバー等の正極側母線13により接続されている。正極側母線13は、上アーム昇圧スイッチSCHのコレクタ及び平滑コンデンサ31の第1端に接続されている。各下アームスイッチSUL~SWLのエミッタは、バスバー等の負極側母線14により接続されている。負極側母線14は、下アーム昇圧スイッチSCLのエミッタ、平滑コンデンサ31の第2端及び高電圧バッテリ20の負極端子に接続されている。
制御装置40は、直流電源としての低電圧バッテリ42から供給される電力により駆動するマイクロコンピュータである。制御装置40は、モータジェネレータ10のトルクを指令トルクTrq*に制御すべく、インバータ12及び昇圧コンバータ30を操作する。詳しくは、制御装置40は、インバータ12を構成する各スイッチSUH~SWLをオンオフ操作すべく、操作信号GUH~GWLを生成して各スイッチSUH~SWLの駆動回路に対して出力する。制御装置40は、昇圧コンバータ30を構成する各スイッチSCH,SCLをオンオフ操作すべく、操作信号GCH,GCHを生成して各スイッチSCH,SCLの駆動回路に対して出力する。
低電圧バッテリ42は、出力電圧が高電圧バッテリ20の出力電圧よりも低い蓄電池であり、例えば、鉛蓄電池である。本実施形態において、低電圧バッテリ42が「直流電源」に相当する。
インターフェース部44は、モータジェネレータ10、インバータ12、昇圧コンバータ30及び高電圧バッテリ20を備える高電圧システムと、制御装置40及び低電圧バッテリ42を備える低電圧システムとの間を電気的に絶縁しつつ、これらシステム間の信号の伝達を行う機能を有する。インターフェース部44は、例えばフォトカプラである。
続いて、図2を用いて、絶縁電源装置100について説明する。絶縁電源装置100は、高電圧システムと低電圧システムとの間を絶縁しつつ、各スイッチSCH,SCL,SUH~SWLを駆動する駆動回路DCH,DCL,DUH~DWLに対して電力を供給する機能を有する。本実施形態では、絶縁電源装置100は、フライバック式のスイッチング電源である。
絶縁電源装置100は、電源IC50及び制御用スイッチ51を備えている。電源IC50は、制御用スイッチ51のオンオフを行う。制御用スイッチ51は、電圧制御型の半導体スイッチであり、具体的にはNチャネルMOSFETである。
絶縁電源装置100は、各上アーム駆動回路DCH,DUH,DVH,DWHに電力を供給する上アーム用トランスと、各下アーム駆動回路DCL,DUL,DVL,DWLに電力を供給する下アーム用トランスとを備えている。上アーム用トランスは、各上アームスイッチSCH,SUH,SVH,SWHに対応して個別に設けられている。下アーム用トランスは、各下アームスイッチSCL,SUL,SVL,SWLに対して共通のトランスとして設けられている。
具体的には、上アーム用トランスは、第1~第4トランス60a,60b,60c,60dであり、下アーム用トランスは、第5トランス60eである。第1トランス60aは、昇圧用上アーム駆動回路DCHに対して電力を供給し、第2トランス60bは、U相上アーム駆動回路DUHに対して電力を供給する。第3トランス60cは、V相上アーム駆動回路DVHに対して電力を供給し、第4トランス60dは、W相上アーム駆動回路DWHに対して電力を供給する。第5トランス60eは、各下アーム駆動回路DCL,DUL,DVL,DWLに対して電力を供給する。なお、本実施形態において、各駆動回路DCH,DCL,DUH~DWLが「給電対象」に相当する。
第1トランス60aは、第1入力巻線61a、第1出力巻線62a及び第1帰還巻線63aを備えている。第1トランス60aは、各巻線61a,62a,63aが巻回された共通のコアを備え、各巻線61a,62a,63aが共通のコアにより磁気結合している。
第2トランス60bは、第1トランス60aと同様に、共通のコアにより磁気結合される第2入力巻線61b、第2出力巻線62b及び第2帰還巻線63bを備えている。第3トランス60cは、第1トランス60aと同様に、共通のコアにより磁気結合される第3入力巻線61c、第3出力巻線62c及び第3帰還巻線63cを備えている。第4トランス60dは、第1トランス60aと同様に、共通のコアにより磁気結合される第4入力巻線61d、第4出力巻線62d及び第4帰還巻線63dを備えている。
第5トランス60eは、第5入力巻線61e及び第5出力巻線62eを備えている。第5トランス60eは、各巻線61e,62eが巻回された共通のコアを備え、各巻線61e,62eが共通のコアにより磁気結合している。
各トランス60a~60eには、複数の端子が設けられている。詳しくは、第1~第5トランス60a~60eの出力端子には、対応する第1~第5出力巻線62a~62eが接続されている。
第1トランス60aの第1端子T1aは、第1入力巻線61aを介して、第1トランス60aの第2端子T2aに接続されている。第1トランス60aの第3端子T3aは、第1帰還巻線63aを介して、第1トランス60aの第4端子T4aに接続されている。制御用スイッチ51がオンされることにより、第1トランス60aの第2端子T2aに対する第1端子T1aの電位が高くなる場合、第1帰還巻線63aには、第1トランス60aの第3端子T3aよりも第4端子T4aの電位が高くなるような誘起電圧が発生する。この場合、第1帰還巻線63aに電流が流れることが第1帰還ダイオード71aにより規制され、第1入力巻線61aに磁気エネルギが蓄積される。制御用スイッチ51がオフされると、第1入力巻線61aに蓄えられた磁気エネルギにより、第1帰還巻線63aに電流が流れる。なお、第1帰還巻線63aの場合と同様に、制御用スイッチ51がオフされると、第1入力巻線61aに蓄えられた磁気エネルギにより、第1出力巻線62aに電流が流れる。
第2トランス60bの第1端子T1bは、第2入力巻線61bを介して、第2トランス60bの第2端子T2bに接続されている。第2トランス60bの第3端子T3bは、第2帰還巻線63bを介して、第2トランス60bの第4端子T4bに接続されている。制御用スイッチ51がオンされることにより、第2トランス60bの第2端子T2bに対する第1端子T1bの電位が高くなる場合、第2帰還巻線63bには、第2トランス60bの第3端子T3bよりも第4端子T4bの電位が高くなるような誘起電圧が発生する。この場合、第2帰還巻線63bに電流が流れることが第2帰還ダイオード71bにより規制され、第2入力巻線61bに磁気エネルギが蓄積される。制御用スイッチ51がオフされると、第2入力巻線61bに蓄えられた磁気エネルギにより、第2帰還巻線63bに電流が流れる。なお、第2帰還巻線63bの場合と同様に、制御用スイッチ51がオフされると、第2入力巻線61bに蓄えられた磁気エネルギにより、第2出力巻線62bに電流が流れる。
第3トランス60cの第1端子T1cは、第3入力巻線61cを介して、第3トランス60cの第2端子T2cに接続されている。第3トランス60cの第3端子T3cは、第3帰還巻線63cを介して、第3トランス60cの第4端子T4cに接続されている。制御用スイッチ51がオンされることにより、第3トランス60cの第2端子T2cに対する第1端子T1cの電位が高くなる場合、第3帰還巻線63cには、第3トランス60cの第3端子T3cよりも第4端子T4cの電位が高くなるような誘起電圧が発生する。この場合、第3帰還巻線63cに電流が流れることが第3帰還ダイオード71cにより規制され、第3入力巻線61cに磁気エネルギが蓄積される。制御用スイッチ51がオフされると、第3入力巻線61cに蓄えられた磁気エネルギにより、第3帰還巻線63cに電流が流れる。なお、第3帰還巻線63cの場合と同様に、制御用スイッチ51がオフされると、第3入力巻線61cに蓄えられた磁気エネルギにより、第3出力巻線62cに電流が流れる。
第4トランス60dの第1端子T1dは、第4入力巻線61dを介して、第4トランス60dの第2端子T2dに接続されている。第4トランス60dの第3端子T3dは、第4帰還巻線63dを介して、第4トランス60dの第4端子T4dに接続されている。制御用スイッチ51がオンされることにより、第4トランス60dの第2端子T2dに対する第1端子T1dの電位が高くなる場合、第4帰還巻線63dには、第4トランス60dの第3端子T3dよりも第4端子T4dの電位が高くなるような誘起電圧が発生する。この場合、第4帰還巻線63dに電流が流れることが第4帰還ダイオード71dにより規制され、第4入力巻線61dに磁気エネルギが蓄積される。制御用スイッチ51がオフされると、第4入力巻線61dに蓄えられた磁気エネルギにより、第4帰還巻線63dに電流が流れる。なお、第4帰還巻線63dの場合と同様に、制御用スイッチ51がオフされると、第4入力巻線61dに蓄えられた磁気エネルギにより、第4出力巻線62dに電流が流れる。本実施形態において、第1~第4トランス60a~60dの第3端子T3a~T3dが、「電流出力端」に相当する。
第5トランス60eの第1端子T1eは、第5入力巻線61eを介して、第5トランス60eの第2端子T2eに接続されている。
第1トランス60aの出力端子は、第1出力ダイオード64a及び第1出力コンデンサ65aを介して、昇圧用上アーム駆動回路DCHに接続されている。第2トランス60bの出力端子は、第2出力ダイオード64b及び第2出力コンデンサ65bを介して、U相上アーム駆動回路DUHに接続されている。第3トランス60cの出力端子は、第3出力ダイオード64c及び第3出力コンデンサ65cを介して、V相上アーム駆動回路DVHに接続されている。第4トランス60dの出力端子は、第4出力ダイオード64d及び第4コンデンサ65dを介して、W相上アーム駆動回路DWHに接続されている。第5トランス60eの出力端子は、第5出力ダイオード64e及び第5コンデンサ65eを介して、各下アーム駆動回路DCL,DUL,DVL,DWLに接続されている。
各トランス60a~60eの第1端子T1a~T1eは、配線を介して低電圧バッテリ42の正極端子に接続されている。詳しくは、第5トランス60eの第1端子T1eは、第5正極配線LPeを介して、低電圧バッテリ42の正極端子に接続されている。第1トランス60aの第1端子T1aは、第1正極配線LPaを介して、第5正極配線LPeに接続されている。つまり、第1トランス60aの第1端子T1aは、第1,第5正極配線LPa,LPeを介して、低電圧バッテリ42の正極端子に接続されている。第2~第4トランス60b~60dの第1端子T1b~T1dは、第1トランス60aの第1端子T1aと同様に、対応する第2~第4正極配線LPb~LPdを介して、第5正極配線LPeに接続されている。つまり、第2~第4トランス60b~60dの第1端子T1b~T1dは、第5正極配線LPe及び対応する第2~第4正極配線LPb~LPdを介して、低電圧バッテリ42の正極端子に接続されている。なお、低電圧バッテリ42の負極側はグランドに接続されている。
各トランス60a~60eの第2端子T2a~T2eは、配線を介して制御用スイッチ51のドレインに接続されている。詳しくは、第1トランス60aの第2端子T2aは、第1負極配線LNaを介して、制御用スイッチ51のドレインに接続されている。第2~第5トランス60b~60eの第2端子T2b~T2dは、対応する第2~第5負極配線LNb~LNdを介して、第1負極配線LNaに接続されている。つまり、第2~第5トランス60b~60eの第2端子T2b~T2dは、第1負極配線LNa及び対応する第2~第5負極配線LNb~LNdを介して、制御用スイッチ51のドレインに接続されている。制御用スイッチ51のソースは、グランドに接続されている。
第1~第4トランス60a~60dの第3端子T3a~T3dは、対応する第1~第4帰還配線LRa~LRdを介して、絶縁電源装置100が備える平均値算出部80に接続されている。第1帰還配線LRaには、第1帰還ダイオード71aが設けられている。第1帰還ダイオード71aは、アノードが第1トランス60aの第3端子T3aに接続され、カソードが平均値算出部80に接続されるように設けられている。第2帰還配線LRbには、第2帰還ダイオード71bが設けられている。第2帰還ダイオード71bは、アノードが第2トランス60bの第3端子T3bに接続され、カソードが平均値算出部80に接続されるように設けられている。第3帰還配線LRcには、第3帰還ダイオード71cが設けられている。第3帰還ダイオード71cは、アノードが第3トランス60cの第3端子T3cに接続され、カソードが平均値算出部80に接続されるように設けられている。第4帰還配線LRdには、第4帰還ダイオード71dが設けられている。第4帰還ダイオード71dは、アノードが第4トランス60dの第3端子T3dに接続され、カソードが平均値算出部80に接続されるように設けられている。なお、平均値算出部80については後述する。
第1トランス60aの第4端子T4aは、第1グランド配線LGaを介して、グランドに接続されている。第2トランス60bの第4端子T4bは、第2グランド配線LGbを介して、グランドに接続されている。第3トランス60cの第4端子T4cは、第3グランド配線LGcを介して、グランドに接続されている。第4トランス60dの第4端子T4dは、第4グランド配線LGdを介して、グランドに接続されている。
絶縁電源装置100は、第1~第4帰還コンデンサ72a~72dを備えている。第1帰還コンデンサ72aは、第1帰還ダイオード71aのカソードと第1グランド配線LGaとを接続する。第2帰還コンデンサ72bは、第2帰還ダイオード71bのカソードと第2グランド配線LGbとを接続する。第3帰還コンデンサ72cは、第3帰還ダイオード71cのカソードと第3グランド配線LGcとを接続する。第4帰還コンデンサ72dは、第4帰還ダイオード71dのカソードと第4グランド配線LGdとを接続する。
電源IC50は、1つの集積回路であり、フィードバック制御値Vfbを目標値Vtgにフィードバック制御すべく、制御用スイッチ51をオンオフする。なお、本実施形態では、フィードバック制御値Vfbが目標値Vtgにフィードバック制御されることにより、フィードバック制御値Vfbと目標値Vtgとの乖離値に対応する分だけ、各出力巻線62a~62eに生じる電圧を変化させるように制御用スイッチ51がオンオフされる。
ところで、本実施形態とは異なり、各トランス60a~60eのうちいずれか1つのトランスに帰還巻線が設けられることがある。この場合、帰還巻線が設けられたトランスの数が1つであることに起因して、フィードバック制御値Vfbに反映されるトランスの出力電圧の数が少なくなる。このため、各トランス60a~60eのうち帰還巻線が設けられていないトランスの出力巻線に生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりする懸念がある。なお、目標出力電圧は、各出力巻線62a~62eの上限電圧及び下限電圧によって規定される電圧範囲内に設定される。
そこで、本実施形態では、第1~第4トランス60a~60dに第1~第4帰還巻線63a~63dが設けられ、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧に基づいて、フィードバック制御値Vfbが取得される。電源IC50は、取得されたフィードバック制御値Vfbを目標値Vtgにフィードバック制御すべく、制御用スイッチ51をオンオフする。
具体的には、フィードバック制御値Vfbとして、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均値に相関する平均制御値が取得される。第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均値は、平均値算出部80において算出される。平均値算出部80は、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧を入力値とし、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均値を算出する。電源IC50は、平均値算出部80の出力値に基づいて、フィードバック制御値Vfbを取得する。
本実施形態の平均値算出部80は、第1~第4入力抵抗体81a~81d、オペアンプ82及び帰還抵抗体83を有する。
第1入力抵抗体81aの第1端は、第1帰還配線LRaに接続され、第1入力抵抗体81aの第2端は、オペアンプ82の反転入力端子に接続されている。第2入力抵抗体81bの第1端は、第2帰還配線LRbに接続され、第2入力抵抗体81bの第2端は、オペアンプ82の反転入力端子に接続されている。第3入力抵抗体81cの第1端は、第3帰還配線LRcに接続され、第3入力抵抗体81cの第2端は、オペアンプ82の反転入力端子に接続されている。第4入力抵抗体81dの第1端は、第4帰還配線LRdに接続され、第4入力抵抗体81dの第2端は、オペアンプ82の反転入力端子に接続されている。オペアンプ82の非反転入力端子はグランドに接続されている。オペアンプ82の出力端子は、帰還抵抗体83を介して、オペアンプ82の反転入力端子に接続されている。第1~第4入力抵抗体81a~81dの抵抗値は所定値R0に設定され、帰還抵抗体83の抵抗値はR0/4に設定されている。
絶縁電源装置100は、第1,第2分圧抵抗体84,85を備えている。オペアンプ82の出力端子は、第1分圧抵抗体84の第1端に接続されている。第1分圧抵抗体84の第2端は電源IC50の検出端子Tfb1及び第2分圧抵抗体85の第1端に接続されている。第2分圧抵抗体85の第2端はグランドに接続されている。
電源IC50には、オペアンプ82の出力電圧の分圧値が入力される。電源IC50は、入力された分圧値の符号を反転した値を、フィードバック制御値Vfbとして取得するとよい。これにより、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均制御値が取得される。本実施形態において、電源IC50及び平均値算出部80が「取得部」に相当する。
電源IC50は、フィードバック制御値Vfbとして、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均制御値を取得し、取得した平均制御値を目標値Vtgにフィードバック制御すべく、制御用スイッチ51をオンオフする。本実施形態において、電源IC50が「制御部」に相当する。
図3は、各スイッチSCH,SCL,SUH~SWL、各駆動回路DCH,DCL,DUH~DWL及び絶縁電源装置100が実装される基板150において、各構成の配置を示す図である。なお、図3では、第1~第4帰還ダイオード71a~71d、第1~第4帰還コンデンサ72a~72d、平均値算出部80及び第1,第2分圧抵抗体84,85の図示を省略している。
基板150は、矩形状をなす多層基板であり、一対の外層と、一対の外層で挟まれた複数の内層とを有している。基板150は、一対の外層として、第1面及び第1面の裏面である第2面を有する。基板150の外層面には、各スイッチSCH,SCL,SUH~SWLを基板150に接続する接続部が設けられている。昇圧用上アーム接続部TCHは、上アーム昇圧スイッチSCHを基板150に接続し、昇圧用下アーム接続部TCLは、下アーム昇圧スイッチSCLを基板150に接続する。U相上アーム接続部TUHは、U相上アームスイッチSUHを基板150に接続し、U相下アーム接続部TULは、U相下アームスイッチSULを基板150に接続する。V相上アーム接続部TVHは、V相上アームスイッチSVHを基板150に接続し、V相下アーム接続部TVLは、V相下アームスイッチSVLを基板150に接続する。W相上アーム接続部TWHは、W相上アームスイッチSWHを基板150に接続し、W相下アーム接続部TWLは、W相下アームスイッチSWLを基板150に接続する。
昇圧用上アーム接続部TCH及び各相上アーム接続部TUH~TWHは、基板150の第1面の正面視において、一列に並ぶように基板150に設けられている。昇圧用下アーム接続部TCL及び各相下アーム接続部TUL~TWLは、基板150の第1面の正面視において、一列に並ぶように基板150に設けられている。
上アーム用トランスである第1~第4トランス60a~60dは、基板150の第1面の正面視において、各上アーム接続部TCH,TUH~TWHに対して、各下アーム接続部TCL,TUL~TWLとは反対側の領域に設けられている。電源IC50、制御用スイッチ51及び平均値算出部80を有する電源制御部CT1は、基板150の第1面の正面視において、第1~第4トランス60a~60dに対して、各上アーム接続部TCH,TUH~TWHとは反対側の領域に設けられている。各トランス60a~60dは、対応する各端子T1a~T4a,T1b~T4b,T1c~T4c,T1d~T4dと、電源制御部CT1とが隣り合うように設けられている。
基板150の第1面の正面視において、一列に並ぶ各上アーム接続部TCH,TUH~TWHと、一列に並ぶ第1~第4トランス60a~60dとの間の領域には、各上アーム駆動回路DCH,DUH~DWHが、各上アーム接続部TCH,TUH~TWHが並ぶ方向に一列に設けられている。
下アームトランスである第5トランス60eは、基板150の第1面の正面視において、昇圧用下アーム接続部TCL付近に設けられている。具体的には、第5トランス60eは、基板150の正面視において、昇圧用下アーム接続部TCLに対して昇圧用上アーム接続部TCHとは反対側の領域に設けられている。ここで、第5トランス60eは、第1,第2端子T1e,T2eが昇圧用下アーム接続部TCLとは反対側を向くように設けられている。
各下アーム駆動回路DCL,DUL~DWLは、基板150の第1面の正面視において、各下アーム接続部TCL,TUL~TWLが並ぶ方向に一列に、かつ、各下アーム接続部TCL,TUL~TWLと隣り合うように設けられている。ここで、昇圧用下アーム駆動回路DCLは、基板150の第1面の正面視において、第5トランス60e及び昇圧用下アーム接続部TCLの間の領域に設けられている。
上述した各構成の配置では、下アーム用トランスである第5トランス60eは、基板150の第1面の正面視において、上アーム用トランスである第1~第4トランス60a~60dと比べて、電源制御部CT1から離れた位置に設けられる。この場合、電源制御部CT1から第5トランス60eの各端子へと接続される配線は、電源制御部CT1から第1~第4トランス60a~60dの各端子へと接続される配線に比べて長くなる。例えば、第5正極配線LPeは第1~第4正極配線LPa~LPdよりも長く、第5負極配線LNeは第1~第4負極配線LNa~LNdよりも長い。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
・第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧に基づいて、フィードバック制御値Vfbが取得される。これにより、1つの帰還巻線に生じる電圧をフィードバック制御値Vfbとして取得する場合に比べて、多くの帰還巻線に生じる電圧をフィードバック制御値Vfbに反映しつつ、フィードバック制御を行うことができる。そのため、第1~第4出力巻線62a~62dに生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることを抑制することができる。その結果、第1~第4出力巻線62a~62dに生じる電圧の制御性を高めることができる。
・第1~第4帰還巻線63a~63dが第1~第4トランス60a~60dに設けられる場合、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧はフィードバック制御値Vfbに反映される。このため、第1~第4出力巻線62a~62dに生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることが抑制される。一方、第5トランス60eは、帰還巻線を有していないことに起因して、フィードバック制御における各出力巻線62a~62dに生じる電圧の変化量が大きい場合に、第5出力巻線62eに生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりする懸念がある。
そこで、本実施形態では、フィードバック制御値Vfbとして、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均制御値が取得される。これにより、第1~第4トランス60a~60dの中に、目標出力電圧に対する出力巻線に生じる電圧の乖離が大きいトランスが存在しても、目標値Vtgに対するフィードバック制御値Vfbの乖離が大きくなることが抑制される。そのため、取得されたフィードバック制御値Vfbが目標値Vtgにフィードバック制御される場合に、フィードバック制御における各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量が大きくなることを抑制することができる。その結果、第1~第4トランス60a~60dに加えて、帰還巻線を有していない第5トランス60eにおいて、各出力巻線62a~62eに生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることを抑制することができる。
・各トランス60a~60eのうち、第5トランス60eを含む少なくとも2つのトランスに帰還巻線が設けられ、各帰還巻線に生じる電圧に基づいて、フィードバック制御値Vfbが取得されることが考えられる。しかしながら、この場合、第5トランス60eに接続される帰還配線が設けられることに伴い、絶縁電源装置100に設けられる配線が長くなることが考えられる。この場合、配線における電圧降下量が増大したり、配線を流れる電流にノイズが重畳したりする懸念がある。
そこで、本実施形態では、第1~第4トランス60a~60dに、第1~第4帰還巻線63a~63dが設けられる。これにより、絶縁電源装置100に設けられる帰還配線が長くなることが抑制される。また、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均制御値がフィードバック制御値Vfbとされるため、帰還巻線が設けられていない第5トランス60eの第5出力巻線62eに生じる電圧の変化量が大きくなることを抑制できる。その結果、配線における電圧降下量が増大したり、ノイズが重畳したりすることを抑制しつつ、フィードバック制御における各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量が大きくなることを抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
各トランス60a~60eのうち最も出力電圧の高いトランスにおいて過電圧異常が発生する可能性が高い。このため、第1~第4帰還巻線63a~63dが第1~第4トランス60a~60dに設けられる場合では、第1~第4トランス60a~60dのうち最も出力電圧の高いトランスに設けられた帰還巻線に生じる電圧を、フィードバック制御値Vfbとすることが望ましいことがある。
そこで、本実施形態では、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均制御値が取得されることに代えて、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大値に相関する最大制御値が取得される。
ここで、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大制御値を取得すべく、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大値を算出するための演算処理が行われる回路を追加することが考えられる。しかしながら、この場合では、絶縁電源装置100の部品点数が増大することが懸念される。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、第1~第4帰還巻線63a~63dが互いに並列接続される構成により、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大制御値が取得される。具体的には、絶縁電源装置100は、第1分圧抵抗体84の第1端に接続される共通配線Ltを備える。第1帰還配線LRaは、平均値算出部80の第1入力抵抗体81aの第1端に接続されることに代えて、共通配線Ltに接続される。第2帰還配線LRbは、第2入力抵抗体81bの第1端に接続されることに代えて、共通配線Ltに接続される。第3帰還配線LRcは、第3入力抵抗体81cの第1端に接続されることに代えて、共通配線Ltに接続される。第4帰還配線LRdは、第4入力抵抗体81dの第1端に接続されることに代えて、共通配線Ltに接続される。電源IC50には、第1,第2分圧抵抗体84,85を介して、共通配線Ltの電圧が入力される。
上述した構成では、第1帰還配線LRaに設けられた第1帰還ダイオード71aを介して、第1帰還巻線63aに生じる電圧が電源IC50に入力され、第2帰還配線LRbに設けられた第2帰還ダイオード71bを介して、第2帰還巻線63bに生じる電圧が電源IC50に入力される。また、第3帰還配線LRcに設けられた第3帰還ダイオード71cを介して、第3帰還巻線63cに生じる電圧が電源IC50に入力され、第4帰還配線LRdに設けられた第4帰還ダイオード71dを介して、第4帰還巻線63dに生じる電圧が電源IC50に入力される。第1~第4帰還ダイオード71a~71dは、対応する帰還巻線63a~63dから電源IC50へと電流が流れるように設けられている。そのため、各帰還巻線63a~63dのうち最も高い電圧が生じる帰還巻線から電源IC50へと電流が流れる。その結果、電源IC50において、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大値が分圧された最大制御値が取得される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
・フィードバック制御値Vfbとして、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大制御値が取得される。そして、取得されたフィードバック制御値Vfbが目標値Vtgにフィードバック制御される。これにより、第1~第4トランス60a~60dのうち、第1~第4出力巻線62a~62dに生じる電圧が最も高いトランスがフィードバック制御の対象とされる。そのため、第1~第4トランス60a~60dにおいて、過電圧異常が発生することを抑制することができる。
・第1~第4帰還巻線63a~63dが互いに並列接続される構成により、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大制御値が取得される。これにより、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大値を算出する回路を追加する場合に比べて、絶縁電源装置100の部品点数が増大することを抑制しつつ、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大制御値を取得することができる。
・帰還巻線にオープン故障が発生し、フィードバック制御を継続できない事態が発生することが考えられる。この点、本実施形態では、第1~第4トランス60a~60dに第1~第4帰還巻線63a~63dが設けられる。そのため、第1~第4帰還巻線63a~63dのうちいずれかにオープン故障が発生した場合であっても、第1~第4帰還巻線63a~63dのうち正常な帰還巻線に生じる電圧の最大制御値が取得されることにより、フィードバック制御を継続することができる。
・本実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1~第4トランス60a~60dに、第1~第4帰還巻線63a~63dが設けられる。そのため、配線における電圧降下量が増大したり、ノイズが重畳したりすることを抑制しつつ、第1~第4トランス60a~60dにおいて、過電圧異常が発生することを抑制することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧に基づいてフィードバック制御値Vfbを取得する場合に、各上アーム駆動回路DCH,DUH~DWHの負荷変動に起因して、フィードバック制御値Vfbの変化量が大きくなり得る。この場合、フィードバック制御における各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量が大きくなる懸念がある。このため、フィードバック制御値Vfbの変化量に対して、フィードバック制御における各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量を小さくすることが望ましいことがある。
そこで、本実施形態では、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均制御値が取得されることに代えて、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計値に相関する合計制御値が取得される。
ここで、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計制御値を取得すべく、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計値を算出するための演算処理が行われる回路を追加することが考えられる。しかしながら、この場合では、絶縁電源装置100の部品点数が増大することが懸念される。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、第1~第4帰還巻線63a~63dが互いに直列接続される構成により、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計制御値が取得される。具体的には、第1帰還配線LRaは、平均値算出部80の第1入力抵抗体81aの第1端に接続されることに代えて、第1分圧抵抗体84の第1端に接続される。第1グランド配線LGaは、グランドに接続されることに代えて、第2帰還配線LRbに接続される。第2グランド配線LGbは、グランドに接続されることに代えて、第3帰還配線LRcに接続される。第3グランド配線LGcは、グランドに接続されることに代えて、第4帰還配線LRdに接続される。第4グランド配線LGdは、第2分圧抵抗体85の第2端及びグランドに接続される。電源IC50には、第1,第2分圧抵抗体84,85を介して、第1帰還配線LRaの電圧が入力される。
なお、本実施形態では、絶縁電源装置100において、第2~第4帰還ダイオード71b~71d及び第2~第4帰還コンデンサ72b~72dは設けられていない。
上述した構成では、第1~第4帰還巻線63a~63dが互いに直列接続されるため、第1トランス60aの第3端子T3a及び第4トランス60dの第4端子T4dの間には、直列接続された第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計電圧が生じる。電源IC50は、フィードバック制御値Vfbとして、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる合計電圧が分圧された値である合計制御値を取得する。電源IC50は、取得したフィードバック制御値Vfbを目標値Vtgにフィードバック制御すべく、制御用スイッチ51をオンオフする。本実施形態では、フィードバック制御値Vfbが目標値Vtgにフィードバック制御されることにより、フィードバック制御値Vfbと目標値Vtgとの乖離値の4分の1に対応する分だけ、各出力巻線62a~62eに生じる電圧を変化させるように制御用スイッチ51がオンオフされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
・フィードバック制御値Vfbとして、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計制御値が取得される。取得されたフィードバック制御値Vfbが目標値Vtgにフィードバック制御される。この場合、フィードバック制御値Vfbを目標値Vtgにフィードバック制御すべく、フィードバック制御値Vfbと目標値Vtgとの乖離値の4分の1に対応する分だけ、各出力巻線62a~62eに生じる電圧を変化させるように制御用スイッチ51がオンオフされる。これにより、フィードバック制御値Vfbの変化量に対して、フィードバック制御において各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量を低減できる。そのため、各出力巻線62a~62eに生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることを抑制することができる。
・第1~第4帰還巻線63a~63dが互いに直列接続される構成により、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計制御値が取得されることとした。これにより、絶縁電源装置100の部品点数が増大することを抑制しつつ、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の合計制御値を取得することができる。
・本実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1~第4トランス60a~60dに、第1~第4帰還巻線63a~63dが設けられる。そのため、配線における電圧降下量が増大したり、ノイズが重畳したりすることを抑制しつつ、フィードバック制御値Vfbの変化量に対して、フィードバック制御において各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量を低減することができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
各トランス60a~60eのうちいずれか1つのトランスに帰還巻線が設けられる場合では、帰還巻線が設けられたトランスに接続される駆動回路の負荷変動に起因して、各トランス60a~60eの出力電圧が大きく変化し得る。具体的には、駆動回路が動作を停止したり、駆動回路が高負荷で動作を行ったりすることに伴い、その駆動回路に接続されたトランスの出力電圧が大きく変化し得る。ここで、第5出力巻線62eに接続される駆動回路の数が4つである第5トランス60eは、第1~第4出力巻線62a~62dに接続される駆動回路の数が1つである第1~第4トランス60a~60dに比べて、第5出力巻線62eに接続される駆動回路の全体での負荷変動が低減されると考えられる。そのため、各トランス60a~60eのうち各出力巻線62a~62eに接続される駆動回路の数が最も多い第5トランス60eを、フィードバック制御の対象とすることが望ましいことがある。
そこで、本実施形態では、各トランス60a~60eのうち、各出力巻線62a~62eに接続される駆動回路の数が最も多い第5トランス60eに帰還巻線が設けられる。本実施形態において、第5トランス60eが「特定トランス」に相当する。
図6に示すように、第5トランス60eは、第5帰還巻線63eを備えている。第5帰還巻線63eは第5入力巻線61e及び第5出力巻線62eと共通のコアに巻回されており、第5入力巻線61e、第5出力巻線62e及び第5帰還巻線63eが共通のコアにより磁気結合している。
第5トランス60eの第3端子T3eは、第5帰還巻線63eを介して、第5トランス60eの第4端子T4eに接続されている。第5トランス60eの第3端子T3eは、第5帰還配線LReを介して、第1分圧抵抗体84の第1端に接続されている。第5トランス60eの第4端子T4eは、第5グランド配線LGeを介して、グランド及び第2分圧抵抗体85の第2端に接続されている。
第5帰還配線LReには、第5帰還ダイオード71eが設けられている。第5帰還ダイオード71eは、アノードが第5トランス60eの第3端子T3eに接続され、カソードが第1分圧抵抗体84の第1端に接続されるように設けられている。第5帰還ダイオード71eのカソードと第5グランド配線LGeとは、第5帰還コンデンサ72eによって接続されている。
上述した構成では、電源IC50には、第1,第2分圧抵抗体84,85を介して、第5帰還巻線63eに生じる電圧が入力される。これにより、第5帰還巻線63eに生じる電圧の分圧値がフィードバック制御値Vfbとして取得される。
本実施形態によれば、各トランス60a~60eのうち接続される駆動回路の数が最も多い第5トランス60eに、第5帰還巻線63eが設けられる。この場合、第1~第4トランス60a~60dに帰還巻線が設けられる場合に比べて、第5出力巻線62eに接続される各駆動回路DCL,DUL~DWL全体での負荷変動が抑制され、第5出力巻線62eに生じる電圧の変化が抑制される。これにより、第5帰還巻線63eに生じる電圧の変化が抑制されることに伴い、フィードバック制御値Vfbの変化が抑制される。そのため、目標値Vtgに対するフィードバック制御値Vfbの乖離が大きくなることを抑制でき、フィードバック制御における各出力巻線62a~62eに生じる電圧の変化量が大きくなることを抑制することができる。その結果、各出力巻線62a~62aに生じる電圧が目標出力電圧に対して過度に高くなったり、目標出力電圧に対して過度に低くなったりすることを抑制でき、各出力巻線62a~62aに生じる電圧の制御性を高めることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1~3実施形態では、第1~第4トランス60a~60dに第1~第4帰還巻線63a~63dが設けられる構成としたが、これに限られない。各トランス60a~60eのうち第5トランス60eを含む4つのトランスに帰還巻線が設けられてもよい。また、各トランス60a~60eのうちいずれか2つ又はいずれか3つのトランスに帰還巻線が設けられてもよいし、各トランス60a~60eに帰還巻線が設けられてもよい。
・第1実施形態において、第1,第2分圧抵抗体84,85が備えられていなくてもよい。この場合、電源IC50には、オペアンプ82の出力電圧が入力される。これにより、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の平均値が、フィードバック制御値Vfbとして取得される。
・第2実施形態において、第1,第2分圧抵抗体84,85が備えられていなくてもよい。この場合、電源IC50には、共通配線Ltの電圧が入力される。これにより、第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる電圧の最大値が、フィードバック制御値Vfbとして取得される。
・第3実施形態において、第1,第2分圧抵抗体84,85が備えられていなくてもよい。この場合、電源IC50には、第1帰還配線LRaの電圧が入力される。これにより、直列接続された第1~第4帰還巻線63a~63dに生じる合計電圧が、フィードバック制御値Vfbとして取得される。
・絶縁電源装置100が適用されるのは、インバータ12及び昇圧コンバータ30に限らない。例えば、ハーフブリッジ回路やフルブリッジ回路等、他の電力変換回路に適用されてもよい。また、インバータ12及び昇圧コンバータ30を構成する各スイッチSCH,SCL,SUH~SWLとしては、IGBTに限らず、例えばMOSFETであってもよい。
・各トランス60a~60eの出力電圧が供給されるのは、各駆動回路DCH,DCL,DUH~DWLに限らず、一般的な電気負荷でもよい。電気負荷の具体例としては、シートヒータやリヤウインドウのデフロスタ用ヒータ、ヘッドライト、フロントウインドウのワイパ、空調装置の送風ファン等が挙げられる。
・絶縁電源装置100が搭載されるのは、車両に限らず、例えば、航空機又は船舶であってもよい。また、絶縁電源装置100の搭載先は、車両、航空機又は船舶等の移動体に限らない。
42…低電圧バッテリ、50…電源IC、51…制御用スイッチ、第1~第5トランス60a~60e、第1~第4帰還巻線63a~63d、100…絶縁電源装置、DCH,DCL…昇圧用上,下アーム駆動回路、DUH~DWL…U,V,W相上,下アーム駆動回路。

Claims (10)

  1. 複数のトランス(60a~60e)を備える絶縁電源装置(100)において、
    前記各トランスの入力側が直流電源(42)に接続され、前記各トランスの出力側が、前記各トランスに対応する給電対象(DCH,DCL,DUH~DWL)に接続され、
    前記各トランスのうち少なくとも2つのトランスは帰還巻線(63a~63d)を有し、
    オンされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側に給電し、オフされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側への給電を停止させる制御用スイッチ(51)と、
    前記各帰還巻線に生じる電圧に基づいて、フィードバック制御の制御値を取得する取得部(50,80)と、
    前記制御値を目標値にフィードバック制御することにより前記各トランスの出力側の電圧を制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする制御部(50)と、を備える絶縁電源装置。
  2. 前記取得部は、前記制御値として、前記各帰還巻線に生じる電圧の平均値又は前記平均値の相関値のいずれかである平均制御値を取得し、
    前記制御部は、前記平均制御値を前記目標値にフィードバック制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする請求項1に記載の絶縁電源装置。
  3. 前記取得部は、前記制御値として、前記各帰還巻線に生じる電圧の最大値又は前記最大値の相関値のいずれかである最大制御値を取得し、
    前記制御部は、前記最大制御値を前記目標値にフィードバック制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする請求項1に記載の絶縁電源装置。
  4. 前記各帰還巻線に対応して設けられた帰還配線(63a~63d)と、
    前記各帰還配線の第1端に接続された共通配線(Lt)と、を備え、
    前記各帰還配線の第2端には、対応する前記帰還巻線の両端のうち電流出力端(T3a~T3d)が接続され、
    前記各帰還巻線の両端のうち前記電流出力端とは反対側がグランドに接続され、
    前記各帰還配線に設けられたダイオード(71a~71d)を備え、
    前記各ダイオードのアノードは、前記電流出力端側を向いており、
    前記取得部は、前記共通配線から入力される電圧値を前記最大制御値として取得する請求項3に記載の絶縁電源装置。
  5. 前記各トランスのうち前記帰還巻線を有するトランスは少なくとも3つである請求項4に記載の絶縁電源装置。
  6. 前記取得部は、前記制御値として、前記各帰還巻線に生じる電圧の合計値又は前記合計値の相関値のいずれかである合計制御値を取得し、
    前記制御部は、前記合計制御値を前記目標値にフィードバック制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする請求項1に記載の絶縁電源装置。
  7. 前記各帰還巻線を直列接続する電気経路(LRa~LRd,LGa~LGd)を備え、
    前記取得部は、前記電気経路から入力される電圧値を前記合計制御値として取得する請求項6に記載の絶縁電源装置。
  8. 上アームスイッチ(SCH,SUH~SWH)及び下アームスイッチ(SCL,SUL~SWL)を有する電力変換回路(12,30)と、
    前記給電対象であって、前記上アームスイッチを駆動する上アーム駆動回路(DCH,DUH~DWH)と、
    前記給電対象であって、前記下アームスイッチを駆動する下アーム駆動回路(DCL,DUL~DWL)と、
    前記上,下アームスイッチ、前記上,下アーム駆動回路及び前記絶縁電源装置が実装される基板(150)と、を備えるシステムに前記絶縁電源装置が適用され、
    前記トランスは、
    入力側が前記直流電源に接続され、出力側が前記上アーム駆動回路に接続されるとともに、前記基板に設けられた上アーム用トランス(60a~60d)と、
    入力側が前記直流電源に接続され、出力側が前記下アーム駆動回路に接続されるとともに、前記基板に設けられた下アーム用トランス(60e)とであり、
    前記取得部及び前記制御部を有し、前記基板に設けられた集積回路(50)を備え、
    前記上アーム用トランスは、前記基板の板面の正面視において前記集積回路と隣り合うように設けられ、
    前記下アーム用トランスは、前記基板の板面の正面視において前記上アーム用トランスよりも前記集積回路から離れた位置に設けられ、
    前記上アーム用トランス及び前記下アーム用トランスのうち前記上アーム用トランスは前記帰還巻線を有する請求項2~7のいずれか一項に記載の絶縁電源装置。
  9. 複数のトランス(60a~60e)を備える絶縁電源装置(100)において、
    前記各トランスの入力側が直流電源(42)に接続され、前記各トランスの出力側が、前記各トランスに対応する給電対象(DCH,DCL,DUH~DWL)に接続され、
    前記各トランスのうち少なくとも2つに接続される前記給電対象の数は異なっており、
    前記各トランスのうち前記出力側に接続される前記給電対象の数が最も多い特定トランス(60e)は帰還巻線(63e)を有し、
    オンされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側に給電し、オフされることにより前記直流電源から前記各トランスの入力側への給電を停止させる制御用スイッチ(51)と、
    前記帰還巻線に生じる電圧に基づいて、フィードバック制御の制御値を取得する取得部(50,80)と、
    前記制御値を目標値にフィードバック制御することにより前記各トランスの出力側の電圧を制御すべく、前記制御用スイッチをオンオフする制御部(50)と、を備える絶縁電源装置。
  10. 上アームスイッチ(SCH,SUH~SWH)及び下アームスイッチ(SCL,SUL~SWL)の直列接続体を複数有する電力変換回路(12,30)と、
    前記給電対象であって、前記上アームスイッチを駆動する複数の上アーム駆動回路(DCH,DUH~DWH)と、
    前記給電対象であって、前記下アームスイッチを駆動する複数の下アーム駆動回路(DCL,DUL~DWL)と、を備えるシステムに前記絶縁電源装置が適用され、
    前記トランスは、
    入力側が前記直流電源に接続され、出力側が前記上アーム駆動回路に接続される上アーム用トランス(60a~60d)と、
    入力側が前記直流電源に接続され、出力側が前記下アーム駆動回路に接続される下アーム用トランス(60e)とであり、
    前記上アーム用トランスは、前記上アーム駆動回路のそれぞれに対応して個別に設けられ、
    前記下アーム用トランスは、前記下アーム駆動回路のそれぞれに共通のトランスであり、
    前記特定トランスは、前記上アーム用トランス及び前記下アーム用トランスのうち前記下アーム用トランスである請求項9に記載の絶縁電源装置。
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