JP2023127907A - カソード支持具及びイオン源 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィラメントとカソード間のギャップ調整時の作業性を改善する。【解決手段】カソード支持具は、一端にカソード6を支持し、他端に鍔部2を有する筒状または棒状のカソードホルダー1と、カソードホルダー1を支持するクランプ3、4、5とを備え、クランプ3、4、5は、カソードホルダー1の軸方向に第一の調整面31、41、51と第二の調整面32、42、52を有し、カソードホルダー1、61を、カソードホルダー1、61の軸周りで回転することとカソードホルダー1、61の軸方向へ移動することにより、第一の調整面31、41、51から第二の調整面32、42、52への鍔部2の配置を可能にする。【選択図】 図1

Description

カソードを支持するカソード支持具とこれを備えたイオン源に関する。
イオン源の長寿命化の要望から、傍熱型イオン源が使用されている。
傍熱型イオン源は、フィラメントとフィラメントから放出される熱電子により加熱されて、自らが熱電子を放出するカソードを備えている。アークチェンバにはドーパントガスが導入され、カソードから放出された熱電子により、このガスよりプラズマが生成される。
傍熱型イオン源のフィラメントとカソードは、所定距離を隔てて配置されている。この所定距離は、ギャップと呼ばれていて、イオン源組立時に調整される。
ギャップ調整時、所定方向において、カソードを2つの位置に位置決めしている。はじめにカソードを第一の位置に位置決めする。次に、位置決めされたカソードを基準にしてフィラメントの位置決めと位置固定を行う。その後、カソードを第一の位置から第二の位置に移動し、カソードの位置を固定する。このカソードの位置固定により、カソードとフィラメントの間には所定のギャップが形成される。
ギャップ調整の一例として、特許文献1では、カソードの位置決めに位置決めピンを用いることが提案されている。
特許文献1は、端部にカソードを支持する支持棒と、支持棒の他端を支持するクランプとを備えている。支持棒とクランプには、支持棒の軸方向と直交する方向に両部材を貫通する開口が形成されている。
支持棒の軸方向において、支持棒に形成された開口寸法は、クランプに形成された開口寸法よりも大きい。
支持棒の軸方向におけるクランプの開口寸法と同じ寸法の位置決めピンを支持棒とクランプの各開口に挿入した状態で、支持棒をその軸方向に沿って上下に移動する。
支持棒の移動は、支持棒の軸方向で支持棒の開口端部が位置決めピンの端部に当接する下側の位置と上側の位置の2か所で規制されることから、支持棒の位置は、これらの場所で位置決めされることになる。支持棒の端部には、カソードが支持されているため、支持棒が位置決めされることで、カソードの位置決めが達成される。
米国特許出願公開第2008/0072413A1公報
特許文献1の構成では、ギャップ調整時、カソードを支持する支持棒の位置決めに、位置決めピンの使用を必須としていることから、ギャップ調整時の作業が煩雑となる。
本発明では、ギャップ調整時の作業性を改善することを主たる課題とする。
カソード支持具は、
一端にカソードを支持し、他端に鍔部を有する筒状または棒状のカソードホルダーと、
前記カソードホルダーを支持するクランプと、を備え、
前記クランプは、前記カソードホルダーの軸方向に第一の調整面と第二の調整面を有し、
前記カソードホルダーを、前記カソードホルダーの軸周りで回転することと前記カソードホルダーの軸方向へ移動することにより、前記第一の調整面から前記第二の調整面への前記鍔部の配置を可能にする。
カソードホルダーの鍔部を、第一の調整面と第二の調整面に配置するだけで、2つの位置でのカソードの位置決めが可能となる。鍔部の配置にあたり、従来技術で使用されていた位置決めピンを必要としないことから、ギャップ調整時の作業性が各段に向上する。
より具体的には、
前記クランプは、前記第一の調整面と前記第二の調整面との間に段差部を有し、前記段差部が、前記第二の調整面に配置された前記鍔部と対向する。
前記第一の調整面は、前記第二の調整面に配置された前記鍔部の上面と同一平面にあることが望ましい。
ギャップ調整後にカソードホルダーを固定する際、カソードホルダーが適切に配置されているかどうかを容易に確認できる。
前記カソードホルダーの全周で、前記鍔部が前記段差部と対向しており、かつ、前記段差部が、前記カソードホルダーの軸周りでの回転を規制することが望ましい。
上記構成であれば、カソードホルダーの位置ずれ抑制効果が向上する。
イオン源の構成としては、
上記構成のカソード支持具を有するイオン源であって、
内部でプラズマを生成するアークチェンバを有し、
前記アークチェンバは、前記プラズマからイオンビームを引き出すための引出し開口が形成された上蓋と、
前記上蓋に対向する底板を有し、
前記段差部が、前記上蓋と前記底板の対向方向で、前記鍔部と対向している、ことが望ましい。
イオン源組立時、上蓋から底板に向かう方向が重力方向となる場合、上蓋と底板との対向方向で、鍔部と段差部が対向していれば、カソードの重さによるカソードホルダーの傾きが段差部部分で抑制され、カソードホルダーの固定作業を簡単に行うことができる。
カソードホルダーの鍔部を、第一の調整面と第二の調整面に配置するだけで、2つの位置でのカソードの位置決めが可能となる。鍔部の配置にあたり、従来技術で使用されていた位置決めピンを必要としないことから、ギャップ調整時の作業性が各段に向上する。
ギャップ調整の説明に係る模式的断面図 クランプの構成を示す平面図 図2のクランプにカソードホルダーを搭載したときの状態を示す平面図 図3のカソードホルダーを90度回転させたときの状態を示す平面図 イオン源組立時の状態を示す模式的平面図 重力が組立作業に及ぼす影響についての説明図 カソードホルダーとクランプの別の構成例に係る平面図 棒状のカソードホルダーを用いたギャップ調整の説明に係る模式的断面図 図8(A)でのカソードホルダーとクランプとの関係を示す平面図 図8(B)でのカソードホルダーとクランプとの関係を示す平面図
図1は、ギャップ調整の説明に係る模式的断面図である。本明細書では、後述する筒状または棒状のカソードホルダー1、61の軸方向と平行な方向をZ方向とし、Z方向に直交する2方向をX方向、Y方向としている。なお、軸とは、カソードホルダー長手方向の中心軸である。
カソード6は、環状のロックワイヤ13にて円筒状のカソードホルダー1の一端に支持されている。カソードホルダー1でのカソード6の支持構造については、図示されるロックワイヤ13による固定の他、従来から知られているロック板やネジ止めを用いた他の固定構造を採用してもよい。
カソードホルダー1のカソード6が支持されている側と反対側の他端には、カソードホルダー1の径方向外側に向けて突出した鍔部2が設けられている。図示されるXY平面において、鍔部2がカソードホルダー1から突出する寸法は、円筒状のカソードホルダー1の周方向の場所により異なっている。
カソードホルダー1を固定支持する第一のクランプ3と第二のクランプ4には、不図示のボルトが挿通されていて、ボルトに対してナット9を螺合することで、各クランプ3、4間の隙間を調整し、カソードホルダー1の固定支持が行われる。
第一のクランプ3、第二のクランプ4は、第一の調整面31、41と第二の調整面32、42を有している。第一の調整面31、41と第二の調整面32、42は、カソードホルダー1の軸方向での高さが異なる面であり、第一の調整面31、41と第二の調整面32、42との間には段差部Dが設けられている。
また、第二の調整面32、42は、第一の調整面31、41に比べてカソードホルダー1を支持する場所(後述するホルダ挿通口71)に近い位置にある。
フィラメント11とカソード6間のギャップ調整にあたり、図1(A)に示すように、各クランプ3、4の第一の調整面31、41にカソードホルダー1の鍔部2を当接した状態で、各クランプ3、4のナット9を締結して、カソードホルダー1を固定する。
その後、フィラメント11をカソードホルダー1のフィラメント挿入口72より挿入し、Z方向でフィラメント11の先端がカソード6に当接した状態で、フィラメント11の他端をフィラメントクランプ12で固定する。
フィラメントクランプ12の構成は、従来から知られている様々な構成が使用できる。例えば、XY平面内で回動する部材を用いてフィラメント11をせん断する方向に力を加えつつ、フィラメント11を固定支持する構成や弾性変形可能なすり割り構造でフィラメントを挟持する構成が使用できる。
図1(A)の状態で、フィラメント11の位置を固定した後、ナット9を緩め、カソードホルダー1の固定を解除する。
次に、カソードホルダー1の軸周りでの回転とカソードホルダー1の軸方向への移動とを行って、鍔部2を第二の調整面32、42に配置する。その後、各クランプ3、4のナット9を締め、カソードホルダー1を固定する。図1(B)は、この時の状態を表している。
カソードホルダー1の鍔部2を、各クランプ3、4の第一の調整面31、41から第二の調整面32、42に移動することで、図示されるフィラメント11とカソード6との間のギャップSが調整される。
上述したギャップ調整方法であれば、特許文献1で使用されていた位置決めピンが不要であることから、ギャップ調整の作業性が各段に向上する。
以下、図2乃至図4を用いて、各部の構成を詳細に説明する。
図2には、カソードホルダー1を取り除いた各クランプ3、4の平面図が描かれている。図2(A)はXY平面で各クランプ3、4を描いたもので、図2(B)はZX平面で各クランプ3、4を描いたものである。
各クランプ3、4は、物理的に独立した部材である。各クランプ3、4を合わせたときに、カソードホルダー1を固定支持するホルダ挿通口71が形成される。
各クランプ3、4には、ボルト10が挿通されている。ボルト10の各端部にあるナット9の締緩を調整することで、各クランプ3、4によるカソードホルダー1の支持強度が調整できる。
図1で説明した通り、各クランプ3、4は、第一の調整面31、41、第二の調整面32、42及び段差部Dを備えている。段差部Dは、ここではYZ平面と平行な平面であるが、第一の調整面31、41と第二の調整面32、42の構成に応じて、YZ平面と交差する平面で形成してもよく、また平面に限らず、曲面で形成してもよい。
図2(A)では、第一のクランプ3と第二のクランプ4との間に隙間が描かれているが、これは各クランプが物理的に独立した別の部材であることを理解し易くするために描かれたものであり、両部材を組付けたとき、このような隙間が必ずしも必要とされるものではない。この点については、後述する各図においても同様である。
図3、図4は、図2のホルダ挿通口71にカソードホルダー1を取り付けたときの平面図である。図3は、図1(A)に対応しており、図3(A)、(B)で平面視の方向が異なっている。
図3では、カソードホルダー1の鍔部2の一部が、各クランプ3、4の第一の調整面31、41に配置されている。この状態で、カソードホルダー1のフィラメント挿入口72にフィラメント11を通してフィラメント11の先端をカソード6に当接する。
図3の状態から、各クランプ3、4の締結を緩め、カソードホルダー1を中心軸周りに90度回転させ、軸方向へ移動させることで、カソードホルダー1の鍔部2を各クランプ3、4の第二の調整面32、42に配置したときの状態が、図4に描かれている。図4は、図1(B)に対応しており、図4(A)、(B)では、平面視の方向が異なっている。
図4において、鍔部2が第二の調整面32、42に配置されたとき、鍔部2と対向する段差部Dが、カソードホルダー1の周方向での回転を規制し、カソードホルダー1の周方向での位置決めが行われている。
同様に、第一の調整面31、41でもカソードホルダー1の周方向での位置決めが行えるように、第一の調整面31、41に突起部を設ける構成を採用してもよい。
第二の調整面32、42に鍔部2を配置したとき、鍔部2の上面(第二の調整面32、42に配置されている側の面と反対の面)と第一の調整面31、41とが同一平面となるように、Z方向での鍔部2の厚み寸法と段差部Dの寸法を同一にしておくと、カソードホルダー1が傾きなく、水平配置されていることを容易に確認できる。
図5には、イオン源ISの組立時の様子が描かれている。外形直方体のアークチェンバ21の上蓋21aには、アークチェンバ内で生成されるプラズマからイオンビームを引き出すためのイオン引出し開口21cが形成されている。この上蓋21aと対向する底板21bには、アークチェンバ21内にガスを導入するための不図示のガス導入管が接続されている。また、アークチェンバ21の下方に取り付けられる筐体24には、アークチェンバ21を冷却するための冷媒を流す冷媒流路やアークチェンバ21内に蒸気を排出するベーパライザー等が設けられている。
イオン注入装置に使用されるイオン源は、イオン源から引き出されるイオンビームの寸法に応じて、様々なサイズのものが存在している。ウエハ径よりも寸法の小さいイオンビームを引き出すイオン源は、比較的小さいサイズのイオン源として知られている。この種のイオン源の組立作業は、図5に示されているように、イオン注入装置本体にイオン源ユニットを固定するためのフランジ25やイオン源ユニットを搬送する際の持ち手となるハンドル26を土台にして行われる。イオン源の組立時、重力方向Gは、図の下方向となる。イオン源ISの構成との関係で言えば、重力方向Gは、上蓋21aと底板21bとの対向方向と平行な方向となる。
カソード6を支持するカソードホルダー1は、アークチェンバ21の一端面からアークチェンバ21内に挿入されている。また、カソードホルダー1と対向して、アークチェンバ21内には反射電極27が設けられている。
なお、この反射電極27に代えて、カソードホルダー1を2つ設けておき、互いに対向配置するようにして、アークチェンバ21内に配置してもよい。
カソードホルダー1は、これまでに説明した第二のクランプ4と不図示の第一のクランプ3により固定支持されていて、カソードホルダー1内に挿入されたフィラメント11はフィラメントクランプ12で支持されている。また、電気的な絶縁が必要な部材間には、絶縁部材が設けられている。
カソードホルダー1の一端に支持されるカソード6の重みにより、矢印Tの方向へカソードホルダー1が傾くと、ギャップ調整後、カソードホルダー1を固定する時にカソードホルダー1が斜めに傾いた状態で固定されてしまうことが懸念される。
図6(A)の構成では、重力方向Gで鍔部2の移動を規制する部材がなく、上述したように、カソードホルダー1を固定する際に、カソードホルダー1は大きく傾いてしまい、カソードホルダー1の固定作業に支障を来す恐れがある。一方、図6(B)の構成では、重力方向Gに沿った方向で、鍔部2と段差部Dが対向しているので、図6(A)の構成に比べて、幾分、カソードホルダー1の傾斜が抑制されて、カソードホルダー1の固定作業が簡便となる。
鍔部2、第一の調整面31、41、第二の調整面32、42、段差部Dの構成は、これまでに挙げた構成以外に、図7に代表される様々な構成を採用してもよい。
図7(A)乃至図7(D)の各図は、鍔部2を第二の調整面32、42に配置したときの平面図である。
図7(A)では、鍔部2が、鋸歯状の特殊な形状を有している。図7(B)では、鍔部2の一部が、各クランプ3、4の外側に配置されている。図7(C)では、カソードホルダー1の周方向で、部分的に鍔部2を設けている。図7(D)では、カソードホルダー1の全周で、鍔部2が段差部Dと対向し、段差部Dがカソードホルダー1の軸周りでの回転を規制している。
いずれの構成においても、カソードホルダー1の軸周りでの回転とカソードホルダー1の軸方向への移動により、第一の調整面31、41から第二の調整面32、42への鍔部2の配置が可能となる構成であることから、図1乃至図4で説明した実施形態と同様に、位置決めピンを使用しない、ギャップ調整作業を実施することができる。
カソードホルダー1の軸周りでの回転については、鍔部2、第一の調整面31、41、第二の調整面32、42の形状に応じて、適切な角度で回転される。例えば、図7(C)の構成であれば、カソードホルダー1の回転角度は、約30度から約150度の範囲で設定すればよい。また、図7(D)の構成では、鍔部2を第一の調整面31、41に配置することを考えると、カソードホルダー1の回転角度は、約45度が最適と言える。
図5で述べた重力の影響によるカソードホルダー1の傾きを抑えるには、鍔部2と対向する段差部Dの面積は大きい方が望ましい。
この点では、図7(D)のように、鍔部2のカソードホルダー1の全周で、鍔部2が段差部Dと対向する構成であれば、カソードホルダー1の位置ずれ抑制効果が高く、ギャップ調整後にカソードホルダー1を固定する際、カソードホルダー1を誤った姿勢で固定してしまうことを効果的に防止することができる。
図7(D)の構成では、カソードホルダー1の径方向に、鍔部2の突出した部位が4つ設けられているが、本発明を実施する上では、2つ以上であればよい。また、鍔部2を第一の調整面31、41に配置したときの安定性を考えるならば、鍔部2の突出した部位の数は3つ以上とし、カソードホルダー1の周方向で均等に配置されていることが望ましい。
これまでの実施形態では、カソードホルダー1として円筒状の部材が想定されていたが、カソードホルダー1の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、カソードホルダー1として、角筒状の部材や筒の一部に切り欠きが設けられている部材を使用してもよい。
また、筒状の部材に代えて、特許文献1と同じく、棒状の部材をカソードホルダーにしてもよい。
棒状の部材をカソードホルダーとしたときの構成例を、図8乃至図10を用いて説明する。
図8(A)はフィラメント11の位置決め時の状態を示す模式的断面図であり、図9(A)、図9(B)の平面図が、これに対応している。
図8(B)はギャップ調整後の状態を示す模式的断面図であり、図10(A)、図10(B)の平面図が、これに対応している。
カソードホルダー61は、一方向に長い棒状の部材であり、ネジ止めや圧入によって一端にカソード6を支持し、他端に鍔部2を有している。
フィラメント11とカソード6とのギャップ調整にあたり、カソードホルダー61の軸周りでの回転とカソードホルダー61の軸方向への移動とを行って、第一の調整面51から第二の調整面52に鍔部2を配置する構成は、筒状のカソードホルダー1の実施形態と同一である。
図8乃至図10の実施形態では、筒状のカソードホルダー1に比べて径の小さい棒状のカソードホルダー61を採用しているため、クランプの構成を変更している。このクランプ5は、弾性変形可能なすり割り構造によって、フィラメントを挟持するものである。
図8乃至図10の実施形態に示す棒状のカソードホルダー61であっても、図1乃至図7の実施形態に示す筒状のカソードホルダー1と同様に、位置決めピンを使用しない、カソード6の位置決めを実施することができる。
カソード支持具は、一端にカソードを支持し、他端に鍔部を有する筒状または棒状のカソードホルダーと、カソードホルダーを支持するクランプ以外に、他の付加的な構成を適宜追加してもよい。
また、カソードホルダーの他端とは、カソードホルダーの最端部に限らず、最端部より軸方向に位置ずれした端部も含まれている。この点から、必ずしも鍔部は、カソードホルダーの最端部に設けられるものではない。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
IS イオン源
1、61 カソードホルダー
2 鍔部
3 第一のクランプ
4 第二のクランプ
5 第三のクランプ
6 カソード
11 フィラメント
31、41、51 第一の調整面
32、42、52 第二の調整面
D 段差部
G 重力方向

Claims (5)

  1. 一端にカソードを支持し、他端に鍔部を有する筒状または棒状のカソードホルダーと、
    前記カソードホルダーを支持するクランプと、を備え、
    前記クランプは、前記カソードホルダーの軸方向に第一の調整面と第二の調整面を有し、
    前記カソードホルダーを、前記カソードホルダーの軸周りで回転することと前記カソードホルダーの軸方向へ移動することにより、前記第一の調整面から前記第二の調整面への前記鍔部の配置を可能にする、カソード支持具。
  2. 前記クランプは、前記第一の調整面と前記第二の調整面との間に段差部を有し、
    前記段差部が、前記第二の調整面に配置された前記鍔部と対向する、請求項1記載のカソード支持具。
  3. 前記第一の調整面は、前記第二の調整面に配置された前記鍔部の上面と同一平面にある、請求項2記載のカソード支持具。
  4. 前記カソードホルダーの全周で、前記鍔部が前記段差部と対向しており、かつ、前記段差部が、前記カソードホルダーの軸周りでの回転を規制する、請求項2または3記載のカソード支持具。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のカソード支持具を有するイオン源であって、
    内部でプラズマを生成するアークチェンバを有し、
    前記アークチェンバは、前記プラズマからイオンビームを引き出すための引出し開口が形成された上蓋と、
    前記上蓋に対向する底板を有し、
    前記段差部が、前記上蓋と前記底板の対向方向で、前記鍔部と対向している、イオン源。
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