JP2023123964A - 把持式穴掘建柱車の安全装置 - Google Patents

把持式穴掘建柱車の安全装置 Download PDF

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【課題】走行の安定性および安全性を向上させることのできる把持式穴掘建柱車の安全装置を提供する。【解決手段】把持式穴掘建柱車1の安全装置は、ブームが車体に対して格納されたことを検出するブーム格納検出器41と、オーガ装置がブームに対して格納されたことを検出するオーガ格納検出器42と、把持装置がブームに対して格納されたことを検出する把持装置格納検出器43と、ブーム格納検出器41においてブームの格納状態が検出され、且つ、オーガ格納検出器42においてオーガ装置の格納状態が検出され、且つ、把持装置格納検出器43において把持装置の格納状態が検出された場合に、ジャッキ操作装置7の操作に応じたジャッキ装置の作動を許容するインターロック制御部102とを備えている。【選択図】図11

Description

本発明は、対象物を把持する把持装置を備えた把持式穴掘建柱車の安全装置に関する。
作業車の一つである穴掘建柱車として、車体上に旋回動自在に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動および伸縮動自在に設けられたブームと、ブームに装着されて電柱を建て入れるための建柱穴を掘削するオーガ装置と、ブームの先端部に設けられて電柱などの柱状物を把持する把持装置とを備えた把持式の穴掘建柱車が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この把持式の穴掘建柱車を用いて地面に建柱穴を掘削する際には、オーガ装置をブームの先端部から吊り下げた状態でブームを適宜作動させ、そのオーガ装置を所定の掘削位置で回転作動させることで、所定の深さの建柱穴を形成することができる。この建柱穴の掘削が終了した後は、オーガ装置を引き上げてブームの側面に格納するとともに、ブームの先端部に設けられた把持装置により電柱を把持し、この電柱を把持した状態でブームを適宜作動させることで上記掘削された建柱穴に当該電柱を直接建て入れることができるようになっている。このような把持式の穴堀建柱車では、電柱をウィンチやクレーンなどを用いて吊り下げて作業を行う場合と比べて、一連の建柱作業を効率的に行うことができるようになっている。
特開平2‐81892号公報
このような把持式の穴掘建柱車を用いて各種の作業を行う際には、車両を安定支持するために、車体の左右両側部に設けられたジャッキを下方に張り出させることで、タイヤ車輪を地面から上方に浮かせて、車体を持ち上げ支持するようになっている。また、作業の終了後には、ジャッキを格納させて、再び車輪を地面に接地させることで、車両を走行可能な状態にする。ここで、作業の終了後にジャッキを格納させたとしても、オーガ装置や把持装置等の作業装置が格納されていない状態で車両を走行させると、作業装置の一部が車両からはみ出したり、車両の重量バランスが崩れたりすることで、走行の安定性および安全性が低下するという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、走行の安定性および安全性を向上させることのできる把持式穴掘建柱車の安全装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る把持式穴掘建柱車の安全装置は、車体上に起伏作動および伸縮作動可能に設けられたブームと、前記ブームに揺動自在に設けられて掘削作業を行うオーガ装置と、対象物を把持可能な把持部、および前記ブームの先端部に設けられて当該先端部に対する前記把持部の姿勢を変化させる支持機構を有する把持装置と、前記車体に伸縮作動可能に設けられて前記車体を持上支持するジャッキ装置と、前記ブーム、前記オーガ装置および前記把持装置の作動を操作する作業操作装置と、前記ジャッキ装置の作動を操作するジャッキ操作装置と、前記作業操作装置の操作に応じて前記ブーム、前記オーガ装置および前記把持装置の作動を制御する作業制御部と、前記ジャッキ操作装置の操作に応じて前記ジャッキ装置の作動を制御するジャッキ制御部と、前記ブームが前記車体に対して格納されたことを検出するブーム格納検出器と、前記オーガ装置が前記
ブームに対して格納されたことを検出するオーガ格納検出器と、前記把持装置が前記ブームに対して格納されたことを検出する把持装置格納検出器とを備え、前記ジャッキ制御部は、前記ブーム格納検出器において前記ブームの格納状態が検出され、且つ、前記オーガ格納検出器において前記オーガ装置の格納状態が検出され、且つ、前記把持装置格納検出器において前記把持装置の格納状態が検出された場合に、前記ジャッキ操作装置の操作に応じた前記ジャッキ装置の作動を許容することを特徴とする。
上記構成の把持式穴掘建柱車の安全装置において、前記ジャッキ制御部は、前記ブーム格納検出器、前記オーガ格納検出器および前記把持装置格納検出器において、前記ブーム、前記オーガ装置および前記把持装置のうちのいずれか1つでも格納状態ではないことが検出された場合に、前記ジャッキ操作装置の操作に応じた前記ジャッキ装置の作動を規制することが好ましい。
また、上記構成の把持式穴掘建柱車の安全装置において、前記支持機構は、前記ブームの先端部に設けられて垂直面内において屈伸作動可能なアームと、前記アームの先端部に設けられて前記把持部を前記垂直面内において揺動作動させる縦首振り機構と、前記アームの先端部に設けられて前記把持部を前記垂直面と直交する面内において揺動作動させる横首振り機構とを有し、前記把持装置は、前記把持部の横首振り位置によらず、前記ブームに対して格納可能に構成されていることが好ましい。
また、上記構成の把持式穴掘建柱車の安全装置において、前記把持部は、対象物を把持するための開閉可能な一対の把持爪を有し、前記支持機構は、前記把持部を前記開閉方向と直交する回転軸周りに回転作動させる回転機構を有し、前記把持装置は、前記把持部の回転位置によらず、前記ブームに対して格納可能に構成されていることが好ましい。
本発明に係る把持式穴掘建柱車の安全装置によれば、全ての作業装置(ブーム、オーガ装置、把持装置)が格納状態であることを条件にジャッキ装置の作動を許容することで、作業装置の一部が車両からはみ出した状態や車両の重量バランスが崩れた状態で道路走行する事態を未然に防止することができ、走行の安定性および安全性を向上させることが可能となる。また、各作業装置の作動中(掘削作業中、建柱作業中)に誤ってジャッキ装置を格納作動させてしまう事態を防止することができるため、作業の安全性を向上させることも可能となる。
本実施形態に係る安全装置を備えた把持式穴掘建柱車の側面図である。 上記把持式穴掘建柱車の平面図である。 上記把持式穴掘建柱車の使用状態を示す側面図である。 上記把持式穴掘建柱車に設けられたオーガ装置の展開状態を示す斜視図である。 上記オーガ装置の格納状態を示す斜視図である。 上記把持式穴掘建柱車に設けられた把持装置の斜視図である。 上記把持装置の要部を右方から見た斜視図である。 上記把持装置の要部を左方から見た斜視図である。 上記把持装置の横断面図である。 上記把持装置の縦断面図である。 上記把持式穴掘建柱車の機能ブロック図である。 上記安全装置において実行されるジャッキの格納制御処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る把持式穴掘建柱車1の全体構成について図1~図3を参照して説明する。
把持式穴掘建柱車1は、図1に示すように、車体2の前部に運転キャビン3を有し、車体2の前後に配設された左右一対のタイヤ車輪4により走行可能なトラック車両をベースに構成されている。車体2の前後左右の四箇所には、車体2を持ち上げ支持するためのジャッキ5が配設されている。各ジャッキ5は、図3等に示すように、車体2の側方に設けられたアウタポスト5aと、アウタポスト5a内に下方向に伸縮自在(張出および格納自在)に収納されたインナポスト5bとを有している。各ジャッキ5は、その内部に設けられたジャッキシリンダ6を駆動させて、アウタポスト5aに対してインナポスト5bを下方に伸長させることで(インナポスト5bの下端部に設けられた接地板を接地させることで)、車体2を持ち上げ支持し、それにより車体2全体を安定させた状態とする。なお、車体2の後部には、ジャッキ操作装置7(図2等を参照)が配設されており、このジャッキ操作装置7が操作されることに応じて、各ジャッキ5の伸長作動(張出作動)および縮小作動(格納作動)が行われるように構成されている。
車体2における運転キャビン3後方の架装領域には、旋回モータ14(図11を参照)により駆動されて上下軸回りに水平旋回動自在に構成された旋回台12が設けられている。この旋回台12には、ブーム13の基端部が上下方向に揺動自在(起伏自在)に取り付けられている。車体2には、ブーム13の下面に当接してブーム13を格納状態で保持するブーム受け8が立設されている。なお、ブーム受け8の上端側には、後述のブーム格納検出器41が取り付けられている。
ブーム13は、図3に示すように、旋回台12側から順に、基端ブーム13a、中間ブーム13bおよび先端ブーム13cが入れ子式に組み合わされた構成を有しており、その内部に設けられた伸縮シリンダ15(図11を参照)の伸縮駆動により、ブーム13を軸方向(長手方向)に伸縮動させることができる。基端ブーム13aの下面には、起伏シリンダブラケット13dが固定されている。この起伏シリンダブラケット13dと旋回台12との間には起伏シリンダ16が跨設されており、この起伏シリンダ16を伸縮駆動させることにより、ブーム13全体を上下面(垂直面)内で起伏動させることができる。起伏シリンダブラケット13dには起伏シリンダ16のロッド側端部が枢結され、旋回台12には起伏シリンダ16のボトム側端部が枢結されている。なお、起伏シリンダブラケット13dの下面側には、後述の把持装置格納検出器43が取り付けられている。
ブーム13には、基端ブーム13aと先端ブーム13cとに選択的に連結可能なオーガサポート17が取り付けられている。このオーガサポート17には、図4に示すように、連結棒部材27の上側軸部27aが左右方向に揺動自在に枢結されている。この連結棒部材27の下側軸部27bには、建柱穴の掘削を行うためのオーガ装置20が前後方向に揺動自在に枢結されている。オーガ装置20は、連結棒部材27の下側軸部27bに枢結されたオーガモータ部21と、オーガモータ部21を作動させることにより軸回りに回転されるオーガスクリュー(アースオーガ)25とを有して構成されている。オーガモータ部21は、油圧により回転作動するオーガモータ22と、オーガモータ22の出力軸に接続されたオーガ減速機23と、オーガモータ22およびオーガ減速機23を収容するオーガハウジング24とを有している。オーガハウジング24の下端部には、オーガ減速機23の駆動軸(図示せず)が突出しており、この駆動軸にオーガスクリュー25の上端部が接続されている。
また、基端ブーム13aの側面には、オーガスクリュー25を受容してオーガ装置20を格納状態で保持するオーガ格納装置18が配設されている。オーガ装置20は、オーガ
サポート17に連結棒部材27を介して垂直面内で上下に揺動可能に取り付けられており、オーガ装置20をオーガ格納装置18から外してオーガスクリュー25を地面に向けて垂下させた展開状態(図4を参照)と、オーガ装置20をオーガ格納装置18により基端ブーム13aの側方に沿って格納した格納状態(図5を参照)との間で揺動させることが可能である。このオーガ格納装置18には、後述のオーガ格納検出器42が取り付けられている。なお、オーガ装置20の展開状態では、オーガスクリュー25がブーム13の姿勢の如何に関わらず重力方向(鉛直方向)に沿った垂直姿勢をとるように、ブーム13の先端部に対して連結棒部材27の両軸部27a,27bを支点に前後方向および左右方向に揺動自在に吊り下げられている。
オーガ装置20を使用するときは、図3のIに示すように、オーガサポート17を先端ブーム13cに連結させて、オーガ格納装置18から外したオーガ装置20を展開状態に揺動させた状態(オーガスクリュー25を地面に対して略垂直姿勢にした状態)で、オーガモータ22の回転駆動によりオーガスクリュー25を回転作動させながらブーム13の倒伏作動と縮小作動とを連動させて直線的に下方へ移動させることで、建柱穴の掘削作業が可能である。一方、オーガ装置20を使用しないときは、図3のIIに示すように、オーガサポート17を基端ブーム13aに連結させて、オーガ装置20をオーガ格納装置18により基端ブーム13aの側方に沿った格納状態に保持する。オーガ装置20が格納状態にある場合は、後述の把持装置50を用いて、電柱(図3に符号Pで示す:以下同様)の建柱作業や抜柱作業、障害物の移設作業などの各種の作業を行うことができるようになっている。以下、ブーム13、オーガ装置20及び把持装置50を総称して「作業装置」とも呼称する。
先端ブーム13cの先端部には、ブームブラケット19が固定されている。このブームブラケット19には、例えば電柱や樹木などの対象物(柱状物)を把持する把持装置50が取り付けられている。この把持装置50の構成について図6~図10を追加参照して説明する。なお、図9~図10では、図を見易くするために、断面を示すハッチングを省略している。また、以下では、説明の便宜上、図6に示す把持装置50の姿勢を基準として、図示する前後、左右、上下の矢印方向を、前後方向、左右方向、上下方向と呼称して説明する。
把持装置50は、ブームブラケット19に上下方向に揺動(屈伸動)可能に取り付けられたアーム51と、アーム51の先端部に上下方向に揺動(縦首振り)可能に取り付けられた第1ジョイント部材60と、第1ジョイント部材60に左右方向に揺動(横首振り)可能に取り付けられた第2ジョイント部材70と、第2ジョイント部材70に回転可能に取り付けられたグリッパ80とを備えて構成される。なお、本実施形態では、アーム51、第1ジョイント部材60、第2ジョイント部材70、後述の縦首振りシリンダ62、横首振りシリンダ71、グリッパモータ79などにより、グリッパ80の把持部81の姿勢を変化させる支持機構が構成されている。
アーム51は、軸方向(長手方向)の一端部が連結ピン52を介してブームブラケット19に枢結され、軸方向(長手方向)の他端部が連結ピン53を介して第1ジョイント部材60に枢結されている。ブームブラケット19と第1ジョイント部材60との間には、アームシリンダ55が取り付けられている。アームシリンダ55のロッド側端部は、ブームブラケット19に連結ピン56を介して枢結されている。アームシリンダ55のボトム側端部は、第1ジョイント部材60に連結ピン57を介して枢結されている。このアームシリンダ55を伸縮作動させることで、アーム51をブームブラケット19に対して連結ピン52を中心に上下方向に揺動自在(屈伸動自在)に構成されている。
第1ジョイント部材60は、先端側が開放された上下二股状に形成されており、この二
股状の両端部に第2ジョイント部材70が上下一対の連結ピン61を介して枢結されている。第1ジョイント部材60とアーム51との間には、縦首振りシリンダ62が設けられている。縦首振りシリンダ62のボトム側端部は、アーム51の基端側に連結ピン63を介して枢結されている。縦首振りシリンダ62のロッド側端部は、第1ジョイント部材60の上端側に連結ピン64を介して枢結されている。この縦首振りシリンダ62を伸縮作動させることで、第1ジョイント部材60をアーム51に対して連結ピン53を中心に上下方向に揺動自在(縦首振り自在)に構成されている。
第2ジョイント部材70は、第1ジョイント部材60によって上下から挟まれるように支持されている。また、第1ジョイント部材60の上端部には、横首振りシリンダ71が設けられている。横首振りシリンダ71は、ボトム側端部が第1ジョイント部材60の先端部に枢結され、ロッド側端部が第2ジョイント部材70の後端部に枢結されている。この横首振りシリンダ71を伸縮作動させることで、第2ジョイント部材70を第1ジョイント部材60に対して連結ピン61を中心に左右方向に揺動自在(横首振り自在)に構成されている。
グリッパ80は、対象物を把持する把持部81と、把持部81を支持して第2ジョイント部材70に回転自在に設けられたグリッパハウジング86(図7~図9を参照)と、把持部81を開閉作動する開閉機構93とを備えて構成される。
把持部81は、一対の把持爪82と、この一対の把持爪82を互いに接近又は離反する方向(開閉方向)に開閉自在に支持する上下一対の支持板部83とを備えている。把持爪82は、例えば電柱や樹木などの種々の対象物(柱状物)を把持可能に構成されている。この把持爪82の基端部は、上下の支持板部83に連結ピン84を介して枢結されている。把持爪82の先端部には、互い違いに切欠き82a,82bが形成されており、この先端部同士が互いに交差(オーバーラップ)可能に構成されている。支持板部83には、不図示のアタッチメント(例えば樹木を伐採するための伐採装置)を着脱自在に装着するための平板状の上側ブラケット85が設けられている。
グリッパハウジング86は、上下の支持板部83に連結されて第2ジョイント部材70に回転自在に支持された支持筒部87と、この支持筒部87の基端側に固定されて第1ジョイント部材60と第2ジョイント部材70との間に配設されたシリンダブラケット部92とを備えている。
支持筒部87は、中空の角筒状に形成された内側筒部88と、この内側筒部88の外周側に設けられて中空の円筒状に形成された外側筒部89とを有した二重構造となっている。内側筒部88の内周側には、後述の開閉機構93の摺動部材95が前後方向にスライド自在に取り付けられている。外側筒部89の外周側には、この外側筒部89と同心状にウォームホイール90が取り付けられている。このウォームホイール90は、第2ジョイント部材70の内側に回転自在に支持されたウォームピニオン91と噛合している。第2ジョイント部材70の上端部には、グリッパモータ79が取り付けられており、このグリッパモータ79の出力軸にウォームピニオン91が減速機を介して連結されている。このグリッパモータ79を正転方向に回転作動すると、ウォームピニオン91およびウォームホイール90を介して、グリッパ80全体が回転軸線X(図9を参照)を中心に所定方向に回転する。一方、グリッパモータ79を逆転方向に回転作動すると、ウォームピニオン91およびウォームホイール90を介して、グリッパ80全体が回転軸線X(図9を参照)を中心に所定方向とは逆方向に回転する。なお、図6に示した把持装置50の姿勢においては、グリッパ80(把持部81)の回転軸線X方向は前後方向に対応し、把持部81の開閉方向(把持方向)は左右方向に対応する。
開閉機構93は、一対のリンク部材94と、この一対のリンク部材94にリンク結合される摺動部材95と、この摺動部材95を前後にスライドさせるグリッパシリンダ99とを備えている。各リンク部材94の一端部は、把持爪81の中間部に連結ピン96を介して枢結されている。また、一対のリンク部材94は、各リンク部材94の他端部同士が上下に重なった状態で摺動部材95の先端部に連結ピン97を介して枢結されている。この摺動部材95は、内側筒部88の中空部に挿入されて、当該内側筒部88の内周面に沿って摺動自在(往復動自在)に取り付けられている。この摺動部材95の外周面と内側筒部88の内周面との間には、摺動部材95のスライド(往復移動)を案内するための合成樹脂製のスライダ98が取り付けられている。この摺動部材95の基端部には、グリッパシリンダ99のロッド側端部が連結されている。なお、このグリッパシリンダ99のボトム側端部は、グリッパハウジング86のシリンダブラケット部92に連結されている。このグリッパシリンダ99を伸長作動すると、当該伸長方向に摺動部材95が摺動してリンク部材94が互いに離反する方向に揺動する。それにより、把持爪82が連結ピン84を支点として開方向に揺動することで(把持爪82が開方向に作動(開作動)することで)対象物の把持を解放することができる。一方、グリッパシリンダ99を縮小作動すると、当該縮小方向に摺動部材95が摺動してリンク部材94が互いに接近する方向に揺動する。それにより、把持爪82が連結ピン84を支点として閉方向に揺動することで(把持爪82が閉方向に作動(閉作動)することで)対象物を把持することができる。なお、開閉機構93は、左右対称に構成されているため、一対の把持爪82は左右対称に開閉作動するようになっている。
車体2における旋回台12の側部には、各作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)の作動を操作するための操作席30が設けられている。この操作席30の前方には、作業者が座ったままの姿勢で操作が可能な作業操作装置31が配設されている。作業操作装置31には、図示省略するが、ブーム13の旋回操作および起伏操作を行うためのブーム旋回起伏操作レバー、ブーム13の伸縮操作およびアーム51の屈伸操作を行うためのブーム伸縮屈伸操作レバー、オーガスクリュー25の回転操作を行うためのオーガ操作レバー、把持部81の縦首振り操作を行うための把持部縦首振り操作レバー、把持部81の横首振り操作を行うための把持部横首振り操作レバー、把持部81の回転操作を行うための把持部回転操作レバー、把持部81の開閉操作を行うための把持部開閉操作レバーなどが設けられている。
ここで、ブーム13、オーガ装置20、把持装置50、ジャッキ5などの作動機構は、図11に示すように、作業操作装置31およびジャッキ操作装置7からの操作信号を受けて、旋回モータ14、伸縮シリンダ15、起伏シリンダ16、オーガモータ22、アームシリンダ55、縦首振りシリンダ62、横首振りシリンダ71、グリッパモータ79、グリッパシリンダ99、ジャッキシリンダ6(以下、まとめて「油圧アクチュエータ」とも呼称する)を制御するコントローラ100と、この油圧アクチュエータを駆動するための作動油を供給する油圧ユニット110とを備えて構成される。
作業操作装置31およびジャッキ操作装置7の操作により出力された操作信号は、コントローラ100に入力される。コントローラ100は、その操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット110(制御バルブ112)に出力する。
油圧ユニット110は、作動油を吐出する油圧ポンプ111と、油圧ポンプ111から各油圧アクチュエータに供給する作動油の供給方向及び供給量を制御する制御バルブ112を有して構成される。油圧ポンプ111は、車両のエンジンからPTO機構(図示せず)を介して取り出した動力により駆動される。制御バルブ112は、旋回モータ14に対応する電磁比例制御バルブV1、伸縮シリンダ15に対応する電磁比例制御バルブV2、起伏シリンダ16に対応する電磁比例制御バルブV3、オーガモータ22に対応する電磁
比例制御バルブV4、アームシリンダ55に対応する電磁比例制御バルブV5、縦首振りシリンダ62に対応する電磁比例制御バルブV6、横首振りシリンダ71に対応する電磁比例制御バルブV7、グリッパモータ79に対応する電磁比例制御バルブV8、グリッパシリンダ99に対応する電磁比例制御バルブV9、ジャッキシリンダ6に対応する電磁比例制御バルブV10を有している。この制御バルブ112は、コントローラ100からの指令信号に基づき、各電磁比例制御バルブV1~V10のスプールを電磁駆動して、油圧ポンプ111から各油圧アクチュエータに供給される作動油の供給方向及び供給量を制御し、各油圧アクチュエータの作動方向及び作動速度を制御する(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50、ジャッキ5の作動方向及び作動速度を制御する)。
次に、本実施形態の把持式穴掘建柱車1に設けられた安全装置について説明する。本実施形態の安全装置は、図11に示すように、ブーム13の格納状態を検出するブーム格納検出器41と、オーガ装置20の格納状態を示すオーガ格納検出器42と、把持装置50の格納状態を検出する把持装置格納検出器43と、これらの検出器41~43と電気的に接続されたコントローラ100とを備えて構成される。なお、図1および図2には、全ての作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)が格納状態であるときの一例を示している。
ブーム格納検出器41は、ブーム13(ブームブラケット19)がブーム受け8に載置されて格納されているか否かを検出する。このブーム格納検出器41は、ブーム受け8の上端に設けられてオンオフ信号を出力可能なリミットスイッチから構成される。ブーム格納検出器41は、ブーム13がブーム受け8に格納されている状態のときは、ブーム13の下面(ブームブラケット19)に当接して押圧されることでスイッチがオンとなり、ブーム13が格納状態であることを示すオン信号(ブーム格納検出信号)をコントローラ100に出力する。一方、ブーム格納検出器41は、ブーム13がブーム受け8に格納されていない状態のときは、ブーム13の下面(ブームブラケット19)との押圧から解放されることでスイッチがオフとなり、ブーム13が非格納状態であることを示すオフ信号(ブーム非格納検出信号)をコントローラ100に出力する。
ここで、ブーム13をブーム受け8に格納するには、ブーム13を縮小作動させて全縮状態にするとともに、ブーム13を旋回作動させてブーム受け8の真上に位置するようにした後、ブーム13を倒伏させて、ブーム13(ブームブラケット19)をブーム受け8に載置させる。それにより、ブーム格納検出器41は、ブーム受け8にブーム13(ブームブラケット19)が格納されたことを検出して、コントローラ100にオン信号(ブーム格納検出信号)を出力する。なお、このブーム13の格納作動は、当該ブーム13にオーガ装置20および把持装置50が格納された状態で行われる。
オーガ格納検出器42は、オーガ装置20がオーガ格納装置18に格納されているか否かを検出する。このオーガ格納検出器42は、オーガ格納装置18に設けられてオンオフ信号を出力可能な近接スイッチから構成される。オーガ格納検出器42は、オーガ装置20がオーガ格納装置18に格納されている状態のときは、オーガスクリュー25のシャフト部に近接することでスイッチがオンとなり、オーガ装置20が格納状態であることを示すオン信号(オーガ格納検出信号)をコントローラ100に出力する。一方、オーガ格納検出器42は、オーガ装置20がオーガ格納装置18に格納されていない状態のときは、オーガスクリュー25のシャフト部から離間することでスイッチがオフとなり、オーガ装置20が非格納状態であることを示すオフ信号(オーガ非格納検出信号)をコントローラ100に出力する。
ここで、オーガ装置20をオーガ格納装置18に格納するには、ブーム13を縮小作動させて全縮状態にした後、不図示の格納用ロープをオーガ装置20とオーガ格納装置18
との間に架設し、オーガモータ22の駆動によりオーガスクリュー25を回転駆動させることで、オーガスクリュー25のシャフト部が格納用ロープを巻き取りながら回転し、これによりオーガ装置20が上方に揺動して(基端ブーム13aの側方に沿ってほぼ平行となる位置に揺動して)オーガ格納装置18に格納保持される。それにより、オーガ格納検出器42は、オーガ格納装置18にオーガ装置20が格納されたことを検出して、コントローラ100にオン信号(オーガ格納検出信号)を出力する。
把持装置格納検出器43は、把持装置50がブーム13の下面側に格納されているか否かを検出する。この把持装置格納検出器43は、基端ブーム13aの起伏シリンダブラケット13dに設けられてオンオフ信号を出力可能な近接スイッチから構成される。把持装置格納検出器43は、把持装置50がブーム13の下面側に格納されている状態のときは、アーム51の先端側(第1ジョイント部材60)に近接することでスイッチがオンとなり、把持装置50が格納状態であることを示すオン信号(把持装置格納検出信号)をコントローラ100に出力する。一方、把持装置格納検出器43は、把持装置50がブーム13の下面側に格納されていない状態のときは、アーム51の先端側(第1ジョイント部材60)から離間することでスイッチがオフとなり、把持装置50が非格納状態であることを示すオフ信号(把持装置非格納検出信号)をコントローラ100に出力する。
ここで、把持装置50をブーム13の下面側に格納するには、アームシリンダ55および縦首振りシリンダ62を伸縮作動させて、把持装置50全体がブーム13の下面側に沿った位置(ブーム13の起伏面内においてブーム13の軸線とアーム51の軸線とが略平行となる位置)に移動させる。それにより、把持装置格納検出器43は、ブーム13の下面側に把持装置50が格納されたことを検出して、コントローラ100にオン信号(把持装置格納検出信号)を出力する。なお、本実施形態では、車体2上におけるブーム13の下方領域には、把持装置50を配設するためのスペースが確保されており、把持部81の横首振り位置や回転位置がどの位置であっても、この把持部81の横首振り位置および回転位置に依存せず、アーム51の屈伸作動と把持部81の縦首振り作動とを行うことで、把持装置50を車体上の他の構造物(例えば旋回台12や起伏シリンダ16など)と干渉させることなくブーム13の下方に格納することができるようになっている(第1ジョイント部材60を把持装置格納検出器43にて検出可能な位置に移動させることができるようになっている)。そのため、図1は把持装置50の格納状態の一例を示したものであり、この図1に示す状態から把持部81が左右に横首振り及び/又は回転軸線Xまわりに回転した状態も把持装置50の格納状態となる。
コントローラ100は、作動制御部101と、インターロック制御部102とを備えている。
作動制御部101は、作業操作装置31およびジャッキ操作装置7からの操作信号に基づいて、制御バルブ110(電磁比例制御バルブV1~V10)を電磁駆動して各油圧アクチュエータを作動させることで、各作業装置(ブーム13、オーガ装置20,把持装置50)やジャッキ5などの作動を制御する。
インターロック制御部102は、ブーム格納検出器41からブーム13が格納状態であることを示すオン信号(ブーム格納検出信号)と、オーガ格納検出器42からオーガ装置20が格納状態であることを示すオン信号(オーガ格納検出信号)と、把持装置格納検出器43から把持装置50が格納状態であることを示すオン信号(把持装置格納検出信号)とを同時に入力した場合に、ジャッキ操作装置7の操作に応じたジャッキ5の作動(伸縮作動)を許容する。一方、インターロック制御部102は、ブーム格納検出器41からブーム13が非格納状態であることを示すオフ信号(ブーム非格納検出信号)、オーガ格納検出器42からオーガ装置20が非格納状態であることを示すオフ信号(オーガ非格納検
出信号)、把持装置格納検出器43から把持装置50が非格納状態であることを示すオフ信号(把持装置非格納検出信号)のうちのいずれかが入力されている場合、作動制御部101に対して作動規制信号を出力して、ジャッキ操作装置7の操作の如何に関らず、ジャッキ5の作動(伸縮作動)を規制する。つまり、インターロック制御部102は、作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)の全てが格納状態である場合に、ジャッキ5の作動を許容し、作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)のうちのいずれか一つでも格納状態でない場合には、ジャッキ5の作動を規制する制御を行う。
なお、このインターロック制御部102によるジャッキ5の作動規制は、ジャッキ操作が行われても作動制御部101がその操作信号を受け付けないようにする、あるいは、作動制御部101がジャッキ操作に基づく操作信号を受け付けたとしてもジャッキシリンダ6に対応する電磁比例制御バルブV10を電磁駆動しないようにする、など作動制御部101に対して動作制限が課されるようにすることにより行われる。
次に、本実施形態の安全装置において実行されるジャッキ5の格納制御処理(インターロック処理)の手順について説明する。図12は、本実施形態のジャッキ5の格納制御処理のフローチャートである。なお、ジャッキ5の格納制御処理は、作業の終了時などにおいて、各ジャッキ5により車両を持ち上げ支持した状態から、ジャッキ操作装置7の操作により各ジャッキ5を縮小作動させて車体2に格納する場合に実行される。
まず、インターロック制御部102は、ジャッキ操作装置7から出力される操作信号に基づき、ジャッキ5の格納操作(ジャッキ5を縮小作動させる操作)が行われたか否かを判定する(ステップS101)。インターロック制御部102は、ジャッキ5の格納操作が行われていることを判定した場合(ステップS101:YES)、ブーム格納検出器41から出力される検出信号に基づき、ブーム13が格納状態であるか否かを判定する(ステップS102)。インターロック制御部102は、ブーム13が格納状態であることを判定した場合(ステップS102:YES)、オーガ格納検出器42から出力される検出信号に基づき、オーガ装置20が格納状態であるか否かを判定する(ステップS103)。インターロック制御部102は、オーガ装置20が格納状態であることを判定した場合(ステップS103:YES)、把持装置格納検出器43から出力される検出信号に基づき、把持装置50が格納状態であるか否かを判定する(ステップS104)。インターロック制御部102は、把持装置50が格納状態であることを判定した場合(ステップS104:YES)、すなわち、全ての作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)が格納状態であることを判定した場合には、ジャッキ操作装置7の操作に応じたジャッキ5の縮小作動を許容する(ステップS105)。それにより、作動制御部101は、ジャッキ操作装置7の操作に従ってジャッキ5を縮小作動させる。一方、インターロック制御部102は、ブーム13が非格納状態であることを判定した場合(ステップS102:NO)、オーガ装置20が非格納状態であることを判定した場合(ステップS103:NO)、又は把持装置50が非格納状態であることを判定した場合(ステップS104:NO)には、作動制御部101に対して作動規制信号を出力して、ジャッキ5の縮小作動を規制する(ステップS106)。それにより、ジャッキ操作装置7によりジャッキ5の格納操作(ジャッキ5を縮小作動させる操作)が行われたとしても、全ての作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)が格納状態となるまでは、ジャッキ5の縮小作動が規制されることになる。
以上、本実施形態の安全装置によれば、全ての作業装置(ブーム、オーガ装置、把持装置)が格納状態であることを条件にジャッキ5の作動を許容することで、作業装置の一部が車両からはみ出した状態や車両の重量バランスが崩れた状態で道路走行する事態を未然に防止することができ、走行の安定性および安全性を向上させることが可能となる。また、本実施形態の安全装置では、各作業装置の作動中(掘削作業中、建柱作業中)に誤って
ジャッキ5を格納作動させてしまう事態を防止することができるため、作業の安全性を向上させることも可能となる。
また、本実施形態の安全装置では、ブーム13の下方領域に画成されるデッドスペースを有効活用して、このデッドスペースに把持装置50を格納状態で配設することで、他の架装物との関係でレイアウト上の制約を受けることなく、把持装置50の配設スペースを十分に確保することが可能となる。
また、本実施形態の安全装置では、把持部81の横首振り位置によらず、把持装置50をブーム13の下方に格納することができるため、把持装置50の格納作動が容易となり、作業の効率化を図ることが可能となる。
また、本実施形態の安全装置では、把持部81の回転位置によらず、把持装置50をブームの下方に格納することができるため、把持装置50の格納作動が更に容易となり、作業の効率化をより一層図ることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
上記実施形態では、起伏シリンダブラケット13dの下面に把持装置格納検出器43が設けられているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、ブーム13の下面に把持装置格納検出器43を直接設けてもよい。また、ブーム13の下面にセンサブラケットを設けて、このセンサブラケットに把持装置格納検出器43を設けてもよい。また、上記実施形態では、把持装置格納検出器43が把持装置50の格納状態として第1ジョイント部材60を検出していたが、この構成に限定されるものではなく、例えば把持装置格納検出器43が把持装置50の格納状態としてアーム51や第2ジョイント部材70、把持部81などを検出するように構成してもよい。また、ブームブラケット19又はアーム51に把持装置格納検出器43を設けて、ブームブラケット19に対してアーム51が折り畳まれて格納されたことを検出するように構成してもよい。なお、把持装置格納検出器43は、近接スイッチに限られず、例えばリミットスイッチなどの他の検出器であってもよい。
上記実施形態では、把持装置50がブーム13の下方に格納されることで、格納状態の把持装置50と格納状態のブーム13とが上下方向に重なり合う位置関係となるように構成されているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、把持装置50をブーム13の右側面側(ブーム13の幅方向の一方の側面側)に格納させるとともに、オーガ装置20をブーム13の左側面側(ブーム13の幅方向の他方の側面側)に格納させることで、格納状態の把持装置50と格納状態のオーガ装置20とがブーム13を挟んで左右方向(ブーム13の幅方向)に重なり合う位置関係となるように構成してもよい。本変形例によれば、作業装置全体の重量バランス(車幅方向の重量バランス)が均等化され、車両の走行安定性を一層向上させることが可能となる。
上記実施形態において、作業操作装置31又はジャッキ操作装置7に各作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)が格納状態であるか否かを報知するための報知手段(例えばLEDランプやブザー)を設けて、作業者に対して各作業装置(ブーム13、オーガ装置20、把持装置50)の格納操作を喚起するように構成してもよい。
上記実施形態では、車体2上の操作席30に操作装置31が設けられているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、操作装置31を有線式または無線式のリモコン操作装置(可搬型の操作装置)により構成してもよい。
また、上記実施形態では、エンジンの動力をPTO機構(パワーテイクオフ機構)によって取り出して油圧ポンプを駆動するPTO駆動型の穴堀建柱車を例示したが、この構成に限定されるものではなく、電気駆動型(バッテリ駆動型)の穴掘建柱車や、その両者を具備して動力源を選択的に切り替えるハイブリッド型の穴掘建柱車であってもよい。
1 把持式穴掘建柱車
2 車体
5 ジャッキ(ジャッキ装置)
7 ジャッキ操作装置
8 ブーム受け
12 旋回台
13 ブーム
18 オーガ格納装置
20 オーガ装置
25 アースオーガ
31 作業操作装置
41 ブーム格納検出器
42 オーガ格納検出器
43 把持部格納検出器
50 把持装置
51 アーム
55 アームシリンダ
60 第1ジョイント部材
62 縦首振りシリンダ
70 第2ジョイント部材
71 横首振りシリンダ
79 グリッパモータ
80 グリッパ
81 把持部
99 グリッパシリンダ
100 コントローラ
101 作動制御部
102 インターロック制御部

Claims (4)

  1. 車体上に起伏作動および伸縮作動可能に設けられたブームと、
    前記ブームに揺動自在に設けられて掘削作業を行うオーガ装置と、
    対象物を把持可能な把持部、および前記ブームの先端部に設けられて当該先端部に対する前記把持部の姿勢を変化させる支持機構を有する把持装置と、
    前記車体に伸縮作動可能に設けられて前記車体を持上支持するジャッキ装置と、
    前記ブーム、前記オーガ装置および前記把持装置の作動を操作する作業操作装置と、
    前記ジャッキ装置の作動を操作するジャッキ操作装置と、
    前記作業操作装置の操作に応じて前記ブーム、前記オーガ装置および前記把持装置の作動を制御する作業制御部と、
    前記ジャッキ操作装置の操作に応じて前記ジャッキ装置の作動を制御するジャッキ制御部と、
    前記ブームが前記車体に対して格納されたことを検出するブーム格納検出器と、
    前記オーガ装置が前記ブームに対して格納されたことを検出するオーガ格納検出器と、
    前記把持装置が前記ブームに対して格納されたことを検出する把持装置格納検出器とを備え、
    前記ジャッキ制御部は、前記ブーム格納検出器において前記ブームの格納状態が検出され、且つ、前記オーガ格納検出器において前記オーガ装置の格納状態が検出され、且つ、前記把持装置格納検出器において前記把持装置の格納状態が検出された場合に、前記ジャッキ操作装置の操作に応じた前記ジャッキ装置の作動を許容することを特徴とする把持式穴掘建柱車の安全装置。
  2. 前記ジャッキ制御部は、前記ブーム格納検出器、前記オーガ格納検出器および前記把持装置格納検出器において、前記ブーム、前記オーガ装置および前記把持装置のうちのいずれか1つでも格納状態ではないことが検出された場合に、前記ジャッキ操作装置の操作に応じた前記ジャッキ装置の作動を規制することを特徴とする請求項1に記載の把持式穴掘建柱車の安全装置。
  3. 前記支持機構は、前記ブームの先端部に設けられて垂直面内において屈伸作動可能なアームと、前記アームの先端部に設けられて前記把持部を前記垂直面内において揺動作動させる縦首振り機構と、前記アームの先端部に設けられて前記把持部を前記垂直面と直交する面内において揺動作動させる横首振り機構とを有し、
    前記把持装置は、前記把持部の横首振り位置によらず、前記ブームに対して格納可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の把持式穴掘建柱車の安全装置。
  4. 前記把持部は、対象物を把持するための開閉可能な一対の把持爪を有し、
    前記支持機構は、前記把持部を前記開閉方向と直交する回転軸周りに回転作動させる回転機構を有し、
    前記把持装置は、前記把持部の回転位置によらず、前記ブームに対して格納可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の把持式穴掘建柱車の安全装置。
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