JP2023121981A - 発振器 - Google Patents

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学 近藤
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Abstract

【課題】外部の熱が振動素子に伝わり難く、安定した発振特性を有する発振器を提供すること。【解決手段】発振器は、第1振動素子と、第1振動素子を収容し、ベースおよびリッドを含む第1パッケージと、第1パッケージに取り付けられるヒーター素子と、第1パッケージを収容する第2パッケージと、第1パッケージのベースの、リッドと反対側の面に接合され、ヒーター素子を制御する制御回路素子と、第1パッケージのリッドと第2パッケージとの間に設けられる第1断熱部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、発振器に関する。
特許文献1には、ヒーター部および水晶振動子が収容されたパッケージ体が、ベース基板とカバーケースとによって形成される容器に収納された水晶発振器が記載されている。この水晶発振器においては、パッケージ体は、ベース基板上に配置される複数のスペーサーによって支持されている。
特開2017-130861号公報
しかしながら、特許文献1の水晶発振器では、パッケージ体とベース基板との間で電気的な接続を取るために、スペーサーには金属メッキによる導電路が形成されている。そのため、スペーサーに形成された金属メッキによる導電路を介してベース基板とパッケージ体との間で熱が移動し易い構成となっている。したがって、水晶発振器の外部からの熱がスペーサーを介してパッケージ体に収容されている水晶振動子に伝わり易く、水晶発振器の発振特性が周囲温度の影響を受け易いという課題があった。
発振器は、第1振動素子と、前記第1振動素子を収容し、ベースおよびリッドを含む第1パッケージと、前記第1パッケージに取り付けられるヒーター素子と、前記第1パッケージを収容する第2パッケージと、前記第1パッケージの前記ベースの、前記リッドと反対側の面に接合され、前記ヒーター素子を制御する制御回路素子と、前記第1パッケージの前記リッドと前記第2パッケージとの間に設けられる第1断熱部材と、を備える。
実施形態1に係る発振器の断面図。 図1中の第1振動子の断面図。 図1中の第2振動子の断面図。 実施形態2に係る発振器の断面図。 実施形態3に係る発振器の断面図。 図5中の第1振動子の断面図。 実施形態4に係る発振器の断面図。
次に、図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
説明の便宜上、各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、矢印基端側を「マイナス側」とも言う。例えば、Y方向とは、Y方向プラス側とY方向マイナス側との両方の方向を言う。また、Z方向プラス側を「上」、Z方向マイナス側を「下」とも言う。また、Z方向からの平面視を、単に「平面視」とも言う。
1.実施形態1
実施形態1に係る発振器1について、図1、図2、および図3を参照して説明する。
図1に示す発振器1は、恒温槽付水晶発振器(OCXO:Oven Controlled Crystal Oscillator)である。
図1に示すように、発振器1は、第1振動素子2と、第1振動素子2を収容する第1パッケージ3と、第1パッケージ3に取り付けられ、第1振動素子2を加熱するヒーター素子5と、第1パッケージ3を収容する第2パッケージ6と、ヒーター素子5を制御するヒーター制御回路41を有する制御回路素子としての第1回路素子101と、第1パッケージ3と第2パッケージ6との間に設けられる第1断熱部材7と、を備える。詳細には、第1パッケージ3は、第1パッケージ3のベースとしての第1ベース基板12と、第1パッケージ3のリッドとしての第1リッド13と、を有する。第1断熱部材7は、第1パッケージ3の第1リッド13と、第2パッケージ6と、の間に設けられる。第1パッケージ3の第1リッド13は、第2パッケージ6に第1断熱部材7を介して固定される。なお、本実施形態では、第1振動素子2と、第1パッケージ3と、をまとめて、第1振動子10とも言う。
また、発振器1は、第1振動素子2を発振させ、発振信号を生成する発振回路42を有する第2回路素子102と、第2振動子81と、をさらに有する。第2振動子81は、後述するPLL回路43(位相同期回路)の一部を構成している。
このような発振器1は、ヒーター素子5の熱によって第1振動素子2を加熱し、第1振動素子2を所望の温度に保つことにより、発振器1から出力される発振信号の周波数変動を抑え、優れた発振特性を実現する。
まず、第1振動子10について、説明する。
図2に示すように、第1振動子10は、第1振動素子2と、第1パッケージ3と、を有する。
第1振動素子2は、平板状の水晶基板により形成される。本実施形態では、第1振動素子2は、SCカット水晶基板により形成される。第1振動素子2の上面および下面には、図示しない励振電極が設けられる。
ただし、第1振動素子2の構成は、特に限定されない。第1振動素子2は、SCカット水晶基板以外の、例えば、ATカット水晶基板やBTカット水晶基板などにより形成されても構わない。また、第1振動素子2は、例えば、複数の振動腕が面内方向に屈曲振動する振動素子であっても構わないし、複数の振動腕が面外方向に屈曲振動する振動素子であっても構わない。また、例えば、水晶以外の圧電体を用いる振動素子であっても構わない。また、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子や、シリコンなどの半導体基板に圧電素子を配置したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などであっても構わない。
第1パッケージ3は、第1ベース基板12と、第1リッド13と、を有する。
第1ベース基板12は、凹部15を有する箱状である。凹部15は、下面12Aに開口し、上面12Bに向かって窪む形状を有する。
第1リッド13は、平板状である。第1リッド13は、第1ベース基板12に対向する面である上面13Aと、下面13Bとを有する。
第1ベース基板12の下面12Aと、第1リッド13の上面13Aと、が図示しない封止部材を介して、凹部15の開口を塞ぐようにして接合される。これにより、凹部15が気密封止され、第1パッケージ3内に第1収容空間S1が形成される。そして、第1収容空間S1に第1振動素子2が収容される。
第1ベース基板12の下面12Aと、第1リッド13の上面13Aと、が接合されることにより、第1ベース基板12の、第1リッド13と反対側の面は、第1ベース基板12の上面12Bとなる。また、第1ベース基板12の上面12Bが、第1パッケージ3の上面となり、第1リッド13の下面13Bが第1パッケージ3の下面となる。
本実施形態では、第1ベース基板12は、アルミナ、チタニアなどのセラミック材料で構成される。第1リッド13は、コバールなどの金属材料で構成される。ただし、第1ベース基板12および第1リッド13の構成材料は、特に限定されない。
第1収容空間S1は、気密であり、減圧状態、好ましくはより真空に近い状態となっている。つまり、第1パッケージ3の内部は減圧されている。これにより、第1収容空間S1の粘性抵抗が減り、第1振動素子2の振動特性が向上する。なお、第1収容空間S1の雰囲気は、特に限定されない。
凹部15は、複数の凹部により構成される。本実施形態では、凹部15は、第1ベース基板12の下面12Aに開口する凹部16と、凹部16の底面に開口し、凹部16よりも開口が小さい凹部17と、を有する。ただし、凹部15の構成は、特に限定されない。
凹部16の底面には、複数の内部端子21が配置される。複数の内部端子21は、導電性の接合部材B1および導電性のボンディングワイヤーW1を介して、第1振動素子2と電気的に接続される。詳細には、内部端子21は、接合部材B1およびボンディングワイヤーW1を介して、第1振動素子2の上面および下面に設けられる図示しない励振電極と電気的に接続される。なお、第1振動素子2の支持方法は接合部材B1による1点支持に限られず、例えば2つの接合部材による2点支持であっても良い。
接合部材B1は、金や銅などにより形成される金属バンプである。ボンディングワイヤーW1は、金や銅などにより形成される金属ワイヤーである。
また、第1振動素子2は、その一端部において、接合部材B1を介して、凹部16の底面に固定される。
凹部17の底面には、複数の内部端子23,24と、ヒーター素子5と、第2回路素子102が配置される。
ヒーター素子5は、図示しない発熱回路を有する。発熱回路は、第1振動素子2を加熱する発熱部として機能する。
ヒーター素子5は、図示しない接合部材により、凹部17の底面に接合される。つまり、本実施形態では、ヒーター素子5は、第1パッケージ3に取り付けられており、詳細には、ヒーター素子5は、第1パッケージ3に収容されている。
なお、本実施形態では、ヒーター素子5は、第1パッケージ3に収容されているが、第1パッケージ3に収容されていなくても構わない。例えば、ヒーター素子5は、第1パッケージ3の外周面に取り付けられても構わない。
ただし、ヒーター素子5が、第1パッケージ3に収容されていることにより、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5の効率的な駆動を行うことができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。従って、ヒーター素子5は、第1パッケージ3に収容されていることが好ましい。
複数の内部端子23は、導電性のボンディングワイヤーW2を介して、ヒーター素子5と電気的に接続される。
ボンディングワイヤーW2は、金や銅などにより形成される金属ワイヤーである。なお、内部端子23とヒーター素子5との接続方法は金属ワイヤーを用いたワイヤーボンディングに限られず、例えばバンプ部材を用いたフリップチップボンディングであっても良い。
第2回路素子102は、第1振動素子2を発振させ、発振信号を生成する発振回路42および図示しない温度センサーを有する。
第2回路素子102は、IC(Integrated Circuit)チップである。
発振回路42は、第1振動素子2を励振するための励振信号を出力し、第1振動素子2を発振させ、発振信号を生成するための回路である。
第2回路素子102は、図示しない接合部材により、凹部17の底面に接合される。つまり、本実施形態では、第2回路素子102は、第1パッケージ3に取り付けられており、詳細には、第2回路素子102は、第1パッケージ3に収容されている。
複数の内部端子24は、導電性のボンディングワイヤーW3を介して、第2回路素子102と電気的に接続される。また、内部端子24は、第1ベース基板12内に形成される図示しない内部配線を介して、内部端子21と電気的に接続される。
ボンディングワイヤーW3は、金や銅などにより形成される金属ワイヤーである。なお、内部端子24と第2回路素子102との接続方法は金属ワイヤーを用いたワイヤーボンディングに限られず、例えばバンプ部材を用いたフリップチップボンディングであっても良い。
発振回路42を有する第2回路素子102を第1パッケージ3に収容することにより、発振回路42と第1振動素子2とを電気的に接続する配線の長さを短くすることができる。そのため、この配線からノイズが混入し難くなり、精度のよい発振信号を生成することができる。なお、図2においてヒーター素子5が第2回路素子102よりも第1振動素子2に近い位置に配置されているが、第2回路素子102がヒーター素子5よりも第1振動素子2に近い位置に配置されていても良い。
第1ベース基板12の上面12Bには、複数の外部端子25が配置される。
外部端子25は、第1ベース基板12内に形成される図示しない内部配線を介して、内部端子21,23,24と電気的に接続される。
また、図1および図2に示すように、第1ベース基板12の上面12Bには、第1回路素子101が配置される。
第1回路素子101は、ICチップである。
第1回路素子101は、ヒーター素子5の動作を制御するヒーター制御回路41と、後述するPLL回路43の一部と、図示しない温度センサーと、を有する。詳細には、第1回路素子101は、発振回路44と、位相比較器45と、ループフィルター47と、分周回路48と、をPLL回路43の一部として有する。
第1回路素子101および第2回路素子102がそれぞれ有する温度センサーは、その周囲温度、特に、第1振動素子2の温度を検出する温度検出部として機能する。
ヒーター制御回路41は、第2回路素子102が有する温度センサーの出力信号に基づき、ヒーター素子5が有する図示しない発熱回路を流れる電流量を制御し、第1振動素子2を一定温度に保つための回路である。例えば、ヒーター制御回路41は、温度センサーの出力信号から判定される現在の温度が設定された基準温度よりも低い場合には、発熱回路に所望の電流を流し、現在の温度が基準温度よりも高い場合には発熱回路に電流が流れないように制御する。
なお、第1回路素子101は、ヒーター制御回路41、PLL回路43の他、第1振動素子2の振動特性を温度変化に応じて補正する温度補償回路、静電気保護回路などを有していても構わない。
第1回路素子101の下面と、第1ベース基板12の上面12Bと、の間には、接合部材27が設けられる。第1回路素子101は、接合部材27によって第1ベース基板12の上面12Bに接合される。つまり、第1回路素子101と第1パッケージ3とは接合部材27によって接合される。
本実施形態では、接合部材27は、導電性接着剤である。一般的に、導電性接着剤は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料に、銀、ニッケル、グラファイトなどの熱伝導率の高い材料が導電性フィラーとして添加されている。そのため、導電性接着剤は、熱伝導率が比較的高い。
熱伝導率が比較的高い導電性接着剤を接合部材27として用いることにより、第1振動素子2が収容される第1パッケージ3と、温度センサーを有する第1回路素子101と、の間で熱が伝わり易くなり、第1回路素子101が有する温度センサーにより第1振動素子2の温度を容易に検出することができる。そのため、第1振動素子2の周波数温度特性を高精度で補正することができる。
また、熱伝導率が比較的高い導電性接着剤を接合部材27として用いることにより、第1回路素子101を動作させることにより生じる熱を、接合部材27を介して、第1パッケージ3に効率的に伝えることができる。第1回路素子101の熱を第1振動素子2に効率的に伝えることができるので、ヒーター素子5とともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。
なお、接合部材27は、導電性接着剤でなくても構わない。例えば、接合部材27は、樹脂材料に、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムなどの熱伝導率の高い絶縁性フィラーを添加した、熱伝導性を有する絶縁性接着剤でも構わない。
第1回路素子101の上面には、複数の接続端子29が配置される。接続端子29は、第1回路素子101内の図示しない内部配線を介して、第1回路素子101が有するヒーター制御回路41、PLL回路43と電気的に接続される。
次に、第1パッケージ3を収容する第2パッケージ6について、説明する。
図1に示すように、第2パッケージ6は、第2ベース基板32と、第2リッド33と、を有する。
第2ベース基板32は、箱状である。第2ベース基板32は、凹部35と、凹部36と、を有する。凹部35は、第2ベース基板32の上面32Aに開口し、上面32Aから下面32Bに向かって窪む形状を有する。凹部36は、上面32Aと表裏関係にある下面32Bに開口し、下面32Bから上面32Aに向かって窪む形状を有する。そのため、第2ベース基板32は、縦断面視において、略H型となっている。
凹部35は、複数の凹部により構成される。本実施形態では、凹部35は、第2ベース基板32の上面32Aに開口する凹部35aと、凹部35aの底面に開口し、凹部35aよりも開口が小さい凹部35bと、を有する。ただし、凹部35の構成は、特に限定されない。
凹部35aの底面には、複数の内部端子37,38が配置される。複数の内部端子37は、第1パッケージ3と電気的に接続される。複数の内部端子38は、第1回路素子101と電気的に接続される。
凹部35bの底面には、第1パッケージ3が配置される。第1パッケージ3と、第2パッケージ6と、の間に第1断熱部材7が設けられる。第1パッケージ3と、第2パッケージ6と、は第1断熱部材7を介して固定される。
凹部36の底面には、第2振動子81と、複数の内部端子39と、が配置される。第2振動子81と、複数の内部端子39と、は接合部材B2を介して電気的に接続される。
また、凹部36の底面には、バイパスコンデンサーなどの回路部品50が配置される。回路部品50は、図示しない導電性の接合部材により、凹部36の底面に接合される。そして、回路部品50は、図示しない導電性の接合部材を介して、第2ベース基板32内の図示しない内部配線に電気的に接続される。
第2ベース基板32の下面32Bには、複数の外部端子40が配置される。発振器1は、外部端子40を介して、図示しない外部装置と電気的に接続される。
内部端子37と、内部端子38と、内部端子39と、外部端子40と、は第2ベース基板32内の図示しない内部配線を介して電気的に接続される。
第2リッド33は、平板状である。第2リッド33は、第2ベース基板32に対向する面である下面33Aと、上面33Bと、を有する。
第2ベース基板32の上面32Aと、第2リッド33の下面33Aと、が図示しない封止部材を介して、凹部35の開口を塞ぐようにして接合される。これにより、凹部35が気密封止され、第2パッケージ6内に第2収容空間S2が形成される。そして、第2収容空間S2に第1振動子10が収容される。換言すると、第2収容空間S2に第1パッケージ3が収容される。
本実施形態では、第2ベース基板32は、アルミナ、チタニアなどのセラミック材料で構成される。第2リッド33は、コバールなどの金属材料で構成される。ただし、第2ベース基板32および第2リッド33の構成材料は、特に限定されない。
第2収容空間S2は、気密であり、減圧状態、好ましくはより真空に近い状態となっている。つまり、第2パッケージ6の内部は減圧されている。これにより、第2収容空間S2は、優れた断熱性を発揮することができ、発振器1の外部の熱が第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱によって第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。なお、第2収容空間S2の雰囲気は、特に限定されない。
次に、第1断熱部材7について、説明する。
第1パッケージ3は、第1パッケージの下面、すなわち、第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、が対向するように配置される。
第1パッケージ3の第1リッド13と、第2パッケージ6の凹部35bと、の間に第1断熱部材7が設けられる。詳細には、第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、の間に第1断熱部材7が設けられる。このようにして、第1リッド13は、第1断熱部材7を介して第2パッケージ6に固定される。
第1パッケージ3と第2パッケージ6との間に、第1断熱部材7が設けられることにより、発振器1の外部の熱が第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱により第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。
また、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第2パッケージ6に逃げ難くなり、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5の効率的な駆動を行うことができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。
第1断熱部材7を構成する材料は、熱伝導率が十分に低い材料であれば、特に限定されない。第1断熱部材7を構成する材料としては、例えば、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの絶縁性の樹脂を用いることができる。また、これらの絶縁性の樹脂には、シリカなどの熱伝導率が十分に低い無機材料が充填剤として含まれていても構わない。
また、第1断熱部材7を構成する材料が接着力を有する場合は、第1断熱部材7を接着剤として用いることにより、第1パッケージ3と第2パッケージ6とを第1断熱部材7を介して固定できる。ただし、第1断熱部材7を構成する材料は、接着力を有していなくても構わない。第1断熱部材7が接着力を有していない場合は、第1パッケージ3および第1断熱部材7と、第2パッケージ6および第1断熱部材7と、をそれぞれ接着剤などの接合部材を介して固定できる。
また、第1断熱部材7は、互いに離間して配置された複数の接続部61を有する。複数の接続部61は、第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、の間において、X方向およびY方向に互いに離間して配置される。これにより、第1パッケージ3および第2パッケージ6と、第1断熱部材7と、の接触面積を小さくすることができ、発振器1の外部の熱が第1断熱部材7を介して第1パッケージ3に伝わり難くなる。
本実施形態では、接続部61は、柱状である。ただし、接続部61の形状は、特に限定されない。接続部61は、例えば、錘台状であっても構わない。
また、第1断熱部材7は、複数の接続部61を有さず、第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、の間において、X方向およびY方向の全面に隙間なく広がって配置されていても構わない。これにより、第1パッケージ3および第2パッケージ6と、第1断熱部材7と、の接触面積が大きくなり、第1パッケージ3と、第2パッケージ6と、の間の接着強度が増す。ただし、第1パッケージ3および第2パッケージ6と、第1断熱部材7と、の接触面積が小さい方が、第1パッケージ3と第2パッケージ6との間の断熱性が高くなるため、第1断熱部材7は、複数の接続部61を有することが好ましい。
次に、第1振動子10と第2パッケージ6との間の電気的な接続と、第1回路素子101と第2パッケージ6との間の電気的な接続と、について、説明する。
上述したように、第2パッケージ6が有する凹部35aの底面には、複数の内部端子37,38が配置される。
複数の内部端子37は、導電性のボンディングワイヤーW5を介して、第1振動子10と電気的に接続される。詳細には、複数の内部端子37は、ボンディングワイヤーW5を介して、第1ベース基板12の上面12Bに配置される複数の外部端子25と電気的に接続される。
つまり、第1パッケージ3と第2パッケージ6とはボンディングワイヤーW5を介して電気的に接続される。
複数の内部端子38は、導電性のボンディングワイヤーW6を介して、第1回路素子101と電気的に接続される。詳細には、複数の内部端子38は、ボンディングワイヤーW6を介して、第1回路素子101の上面に配置される複数の接続端子29と電気的に接続される。
つまり、第1回路素子101と第2パッケージ6とはボンディングワイヤーW6を介して電気的に接続される。
ボンディングワイヤーW5,W6は、金や銅などにより形成される金属ワイヤーである。
ボンディングワイヤーW5は金属ワイヤーであるため、ボンディングワイヤーW5は第1パッケージ3と第2パッケージ6との間の熱伝導経路になり得る。同様に、ボンディングワイヤーW6は金属ワイヤーであるため、ボンディングワイヤーW6は第1回路素子101と第2パッケージ6との間の熱伝導経路になり得る。
しかし、ボンディングワイヤーW5,W6は、細長い線状の導電路であるため、従来技術に記載される金属メッキによる導電路と比べ、熱の伝達を効果的に抑制することができる。
したがって、第1パッケージ3と、第2パッケージ6と、がボンディングワイヤーW5を介して電気的に接続されることにより、発振器1の外部の熱が第2パッケージ6から第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱により第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。
また、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第2パッケージ6に逃げ難くなり、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5の効率的な駆動を行うことができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。
また、制御回路素子としての第1回路素子101と、第2パッケージ6と、がボンディングワイヤーW6を介して電気的に接続されることにより、発振器1の外部の熱が第2パッケージ6および第1回路素子101を介して第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱により第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。
また、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3および第1回路素子101を介して第2パッケージ6に逃げ難くなり、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5の効率的な駆動を行うことができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。
次に、PLL回路43について、説明する。
PLL回路43は、発振回路42が第1振動素子2を発振させることにより生成する発振信号を基準信号として、この基準信号に同期した所定の周波数を有する発振信号を出力する回路である。
本実施形態では、PLL回路43が出力する発振信号が、発振器1から出力される発振信号となる。
PLL回路43は、発振回路44と、位相比較器45と、ループフィルター47と、分周回路48と、第2振動子81と、を有する。
第1回路素子101は、PLL回路43の一部を有する。詳細には、第1回路素子101は、発振回路44と、位相比較器45と、ループフィルター47と、分周回路48と、をPLL回路43の一部として有する。
発振回路44と、第2振動子81と、により電圧制御型発振器が構成される。
発振回路44は、第2振動子81が有する第2振動素子82を発振させるための回路である。発振回路44は、第2振動素子82を励振するための励振信号を出力し、第2振動素子82を発振させ、発振信号を生成するための回路である。
位相比較器45は、発振回路42が第1振動素子2を発振させることにより生成する発振信号と、分周回路48で分周された発振信号との位相差を検出する。位相比較器45は、検出された位相差を誤差信号として出力する。
ループフィルター47は、ローパスフィルターであり、位相比較器45から出力される誤差信号から高周波成分を除去する。ループフィルター47は、高周波成分が除去された誤差信号を、発振回路44と第2振動子81とにより構成される電圧制御型発振器を制御する周波数制御信号として出力する。この周波数制御信号は、電圧に変換された直流信号である。
発振回路44と第2振動子81とにより構成される電圧制御型発振器は、ループフィルター47から出力される周波数制御信号の電圧に応じた周波数で発振し、発振信号を出力する。
発振回路44と第2振動子81とにより構成される電圧制御型発振器から出力される発振信号は、分周回路48に入力される。
分周回路48は、発振回路44と第2振動子81とにより構成される電圧制御型発振器から出力される発振信号を分周する。分周回路48は、この分周された発振信号を、位相比較器45に出力する。
このようなPLL回路43では、発振回路44と第2振動子81とにより構成される電圧制御型発振器から出力される発振信号の周波数は、発振回路42が第1振動素子2を発振させることにより生成する発振信号の周波数を、分周回路48の分周比に応じた倍率で演算した周波数となる。
つまり、このようなPLL回路43では、発振回路42が第1振動素子2を発振させることにより生成する発振信号に基づいて、第2振動素子82の発振周波数が制御される。
なお、PLL回路43の構成は、特に限定されない。例えば、PLL回路43は、小数分周型PLL回路であっても構わないし、整数分周型PLL回路であっても構わない。また、PLL回路43は、小数分周型PLL回路と整数分周型PLL回路との両方を備えていても構わない。
次に、第2振動子81について、説明する。
図3に示すように、第2振動子81は、第2振動素子82と、第3パッケージ83と、を有する。
第2振動素子82は、平板状の水晶基板により形成される。本実施形態では、第2振動素子82は、ATカット水晶基板により形成される。第2振動素子82の上面および下面には、図示しない励振電極が設けられる。
ただし、第2振動素子82の構成は、特に限定されない。第2振動素子82は、ATカット水晶基板以外の、例えば、SCカット水晶基板やBTカット水晶基板などにより形成されても構わない。また、第2振動素子82は、例えば、複数の振動腕が面内方向に屈曲振動する振動素子であっても構わないし、複数の振動腕が面外方向に屈曲振動する振動素子であっても構わない。また、例えば、水晶以外の圧電体を用いる振動素子であっても構わない。また、例えば、SAW共振子や、シリコンなどの半導体基板に圧電素子を配置したMEMS振動子などであっても構わない。
第3パッケージ83は、第3ベース基板85と、第3リッド86と、を有する。
第3ベース基板85は、凹部87を有する箱状である。凹部87は、第3ベース基板85の下面に開口し、第3ベース基板85の下面から上面に向かって窪む形状を有する。
第3リッド86は、平板状である。第3リッド86の上面が第3ベース基板85の下面に対向するように、第3リッド86は配置される。
第3ベース基板85の下面と、第3リッド86の上面と、が図示しない封止部材を介して、凹部87の開口を塞ぐようにして接合される。これにより、凹部87が気密封止され、第3パッケージ83内に第3収容空間S3が形成される。そして、第3収容空間S3に第2振動素子82が収容される。
また、本実施形態では、第3ベース基板85は、アルミナ、チタニアなどのセラミック材料で構成される。第3リッド86は、コバールなどの金属材料で構成される。ただし、第3ベース基板85および第3リッド86の構成材料は、特に限定されない。
第3収容空間S3は、気密であり、減圧状態、好ましくはより真空に近い状態となっている。つまり、第3パッケージ83の内部は減圧されている。これにより、第3収容空間S3の粘性抵抗が減り、第2振動素子82の振動特性が向上する。なお、第3収容空間S3の雰囲気は、特に限定されない。
凹部87は、複数の凹部により構成される。本実施形態では、凹部87は、第3ベース基板85の下面に開口する凹部88と、凹部88の底面に開口し、凹部88よりも開口が小さい凹部89と、を有する。ただし、凹部87の構成は、特に限定されない。
凹部88の底面には、複数の内部端子91が配置される。複数の内部端子91は、導電性の接合部材B3および導電性のボンディングワイヤーW7を介して、第2振動素子82と電気的に接続される。詳細には、内部端子91は、接合部材B3およびボンディングワイヤーW7を介して、第2振動素子82の上面および下面に設けられる図示しない励振電極と電気的に接続される。なお、第2振動素子82の支持方法は接合部材B3による1点支持に限られず、例えば2つの接合部材による2点支持であっても良い。
接合部材B3は、金や銅などにより形成される金属バンプである。ボンディングワイヤーW7は、金や銅などにより形成される金属ワイヤーである。
また、第2振動素子82は、その一端部において、接合部材B3を介して、凹部88の底面に固定される。
第3ベース基板85の上面には、複数の外部端子92が配置される。外部端子92は、第3ベース基板85内に形成される図示しない内部配線を介して、内部端子91と電気的に接続される。
図1および図3に示すように、外部端子92は、第2ベース基板32の凹部36の底面に配置される内部端子39と接合部材B2を介して電気的に接続される。
また、接合部材B2を介して、第2振動素子82を収容する第3パッケージ83は、第2パッケージ6に取り付けられる。
上述したように、第1パッケージ3と第2パッケージ6との間に、第1断熱部材7が設けられる。そのため、第1パッケージ3に取り付けられているヒーター素子5の熱は、第2パッケージ6に取り付けられる第3パッケージ83に伝わり難くなる。ヒーター素子5の熱が第3パッケージ83に収容される第2振動素子82に伝わり難くなるため、第2振動素子82の温度変動が抑制され、発振回路44と第2振動子81とにより構成される電圧制御型発振器から出力される発振信号の位相ノイズ特性の悪化を抑制することができる。
以上、発振器1について、説明した。
なお、本実施形態では、発振器1は、PLL回路43を有するが、PLL回路43は省略しても構わない。PLL回路43が省略される場合は、発振回路42が第1振動素子2を発振させることにより生成する発振信号が、発振器1から出力される発振信号となる。
以上述べた通り、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
発振器1は、第1振動素子2と、第1振動素子2を収容し、ベースとしての第1ベース基板12およびリッドとしての第1リッド13を含む第1パッケージ3と、第1パッケージ3に取り付けられるヒーター素子5と、第1パッケージ3を収容する第2パッケージ6と、第1パッケージ3の第1ベース基板12の、第1リッド13と反対側の面である上面12Bに接合され、ヒーター素子5を制御する制御回路素子としての第1回路素子101と、第1パッケージ3の第1リッド13と第2パッケージ6との間に設けられる第1断熱部材7と、を備える。
これにより、発振器1の外部の熱が第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱により第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。つまり、発振器1の発振特性が周囲温度の影響を受け難くなり、発振器1の発振特性が安定する。
2.実施形態2
次に、実施形態2に係る発振器1aについて、図4を参照して説明する。
実施形態2の発振器1aは、実施形態1の発振器1と比べ、第2パッケージ6の形状が異なり、第2ベース基板32の凹部36が省略されていることや、凹部36に配置されていた第2振動子81、回路部品50、および内部端子39が凹部35に配置されることや、第2振動子81の上下が逆に配置されることや、内部端子37,38が凹部35aと凹部35bとに配置されること以外は、実施形態1と同様である。
なお、上述した実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、第2ベース基板32は、上面32Aに開口する凹部35を有する箱状である。本実施形態では、第2ベース基板32は、下面32Bに開口する凹部36を有さない。そのため、第2ベース基板32は、縦断面視において、略U型となっている。
凹部35は、凹部35aと、凹部35bと、を有する。
凹部35aの底面および凹部35bの底面には、内部端子37,38が配置される。
内部端子37は、ボンディングワイヤーW5を介して、第1パッケージ3と電気的に接続される。内部端子38は、ボンディングワイヤーW6を介して、第1回路素子101と電気的に接続される。
第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、の間に第1断熱部材7が設けられる。第1リッド13は、第1断熱部材7を介して第2パッケージ6に固定される。
凹部35bの底面には、内部端子39と、回路部品50と、が配置される。
また、凹部35bの底面には、第2振動子81が配置される。
本実施形態では、第2振動子81は、実施形態1と比べ、上下が逆に配置される。詳細には、第3リッド86を凹部35bの開口側に向け、第3ベース基板85を凹部35bの底面側に向けた姿勢で配置される。
内部端子39と、第3ベース基板85の下面に配置される外部端子92と、は接合部材B2を介して電気的に接続される。
本実施形態では、実施形態1と同様に、第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、の間に第1断熱部材7が設けられる。
これにより、発振器1aの外部の熱が第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱により第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。
また、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第2パッケージ6に逃げ難くなり、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5の効率的な駆動を行うことができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。
以上述べた通り、本実施形態によれば、実施形態1と同様な効果を得ることができる。
3.実施形態3
次に、実施形態3に係る発振器1bについて、図5および図6を参照して説明する。
実施形態3の発振器1bは、実施形態1の発振器1と比べ、ヒーター素子5が第1パッケージ3上に固定されること以外は、実施形態1と同様である。
なお、上述した実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5および図6に示すように、ヒーター素子5は、第1振動子10bが有する第1パッケージ3に取り付けられる。ただし、ヒーター素子5は、第1パッケージ3には収容されておらず、ヒーター素子5は、第1パッケージ3上に固定される。詳細には、ヒーター素子5は、図示しない接合部材を介して、第1パッケージ3の上面12Bに接合される。なお、「第1パッケージ3上に固定」とは、第1パッケージ3の上面に限らず、第1パッケージ3の外周面に固定されることを意味する。つまり、ヒーター素子5は、例えば、第1パッケージ3の側面に固定されても構わない。
第1パッケージ3上にヒーター素子5を配置することにより、第1パッケージ3内に収容する部品点数を削減することができる。そのため、第1パッケージ3の小型化を図ることができる。
図5に示すように、本実施形態では、ヒーター素子5は、導電性のボンディングワイヤーW8を介して、凹部35aの底面に配置される内部端子37と電気的に接続される。
ボンディングワイヤーW8は、金や銅などにより形成される金属ワイヤーである。
なお、ヒーター素子5は、第1回路素子101が有するヒーター制御回路41と、電気的に接続される限りにおいて、内部端子37に限らず、内部端子38あるいは接続端子29と電気的に接続されても構わない。
本実施形態では、実施形態1と同様に、第1リッド13の下面13Bと、凹部35bの底面と、の間に第1断熱部材7が設けられる。
これにより、発振器1bの外部の熱が第1パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、第1振動素子2が外部の熱の影響を受け難くなり、ヒーター素子5の熱により第1振動素子2を所望の温度に保ち易くなる。
また、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第2パッケージ6に逃げ難くなり、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5の効率的な駆動を行うことができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度に保ち易くなる。
以上述べた通り、本実施形態によれば、実施形態1と同様な効果を得ることができる。
4.実施形態4
次に、実施形態4に係る発振器1cについて、図7を参照して説明する。
実施形態4の発振器1cは、実施形態1の発振器1と比べ、第1回路素子101と第1パッケージ3とを接合する接合部材27に代わり、第1回路素子101と第1パッケージ3との間に第2断熱部材70が設けられること以外は、実施形態1と同様である。
なお、上述した実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、第1回路素子101と第1パッケージ3との間に、第2断熱部材70が設けられる。詳細には、第1回路素子101の下面と、第1ベース基板12の上面12Bと、の間に第2断熱部材70が設けられる。
第1回路素子101と第1パッケージ3との間に、第2断熱部材70が設けられることにより、第1回路素子101は、第2断熱部材70を介して第1パッケージ3に接合される。
第1回路素子101と第1パッケージ3との間に、第2断熱部材70が設けられることにより、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第1回路素子101に逃げ難くなり、ヒーター素子5の熱を効率的に第1振動素子2に伝えることができる。そのため、ヒーター素子5をさらに効率的に駆動することができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度にさらに保ち易くなる。
第2断熱部材70を構成する材料は、熱伝導率が十分に低い材料であれば、特に限定されない。第2断熱部材70を構成する材料としては、第1断熱部材7と同様な材料を用いることができる。例えば、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの絶縁性の樹脂を用いることができる。また、これらの絶縁性の樹脂には、シリカなどの熱伝導率が十分に低い無機材料が充填剤として含まれていても構わない。
また、第2断熱部材70は、互いに離間して配置された複数の接続部71を有する。複数の接続部71は、第1回路素子101の下面と、第1ベース基板12の上面12Bと、の間において、X方向およびY方向に互いに離間して配置される。これにより、第1回路素子101および第1パッケージ3と、第2断熱部材70と、の接触面積を小さくすることができ、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第1回路素子101に逃げ難くなる。
本実施形態では、接続部71は、柱状である。ただし、接続部71の形状は、特に限定されない。接続部71は、例えば、錘台状であっても構わない。
また、第2断熱部材70は、複数の接続部71を有さず、第1回路素子101の下面と第1ベース基板12の上面12Bとの間において、X方向およびY方向の全面に隙間なく広がって配置されていても構わない。これにより、第1回路素子101および第1パッケージ3と、第2断熱部材70と、の接触面積が大きくなり、第1回路素子101と第1パッケージ3との間の接着強度が増す。ただし、第1回路素子101および第1パッケージ3と、第2断熱部材70と、接触面積が小さい方が、第1回路素子101と第1パッケージ3との間の断熱性が高くなるため、第2断熱部材70は、複数の接続部71を有することが好ましい。
本実施形態によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
第1回路素子101が、第2断熱部材70を介して第1パッケージ3に接合されることにより、ヒーター素子5の熱が第1パッケージ3を介して第1回路素子101に逃げ難くなる。そのため、ヒーター素子5をさらに効率的に駆動することができるとともに、第1振動素子2の温度を所望の温度にさらに保ち易くなる。
以上、発振器1,1a,1b,1cについて、説明した。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていても構わない。また、各実施形態を適宜組み合わせても構わない。
例えば、ヒーター素子5が温度センサーを有しても構わないし、ヒーター素子5が有する温度センサーの出力信号に基づき、ヒーター制御回路41がヒーター素子5を制御しても構わない。
また、例えば、第1回路素子101が、第1振動素子2を発振させ、発振信号を生成する発振回路42を有しても構わない。第1回路素子101が発振回路42を有する場合は、第2回路素子102を省略することができる。
1,1a,1b,1c…発振器、10,10b…第1振動子、2…第1振動素子、3…第1パッケージ、12…第1ベース基板(ベース)、12A…下面、12B…上面、13…第1リッド(リッド)、13A…上面、13B…下面、5…ヒーター素子、6…第2パッケージ、41…ヒーター制御回路、101…第1回路素子(制御回路素子)、42…発振回路、102…第2回路素子、7…第1断熱部材、61…接続部、27…接合部材、70…第2断熱部材、71…接続部、81…第2振動子、82…第2振動素子、83…第3パッケージ。

Claims (8)

  1. 第1振動素子と、
    前記第1振動素子を収容し、ベースおよびリッドを含む第1パッケージと、
    前記第1パッケージに取り付けられるヒーター素子と、
    前記第1パッケージを収容する第2パッケージと、
    前記第1パッケージの前記ベースの、前記リッドと反対側の面に接合され、前記ヒーター素子を制御する制御回路素子と、
    前記第1パッケージの前記リッドと前記第2パッケージとの間に設けられる第1断熱部材と、を備える、
    発振器。
  2. 前記ヒーター素子は、前記第1パッケージに収容される、
    請求項1に記載の発振器。
  3. 前記制御回路素子と前記第2パッケージとは、ボンディングワイヤーを介して電気的に接続される、
    請求項1又は請求項2に記載の発振器。
  4. 前記制御回路素子は、導電性接着剤によって前記第1パッケージに接合される、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の発振器。
  5. 前記制御回路素子は、第2断熱部材を介して前記第1パッケージに接合される、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の発振器。
  6. 前記第1振動素子を発振させ、発振信号を生成する発振回路と、
    前記発振回路からの前記発振信号に基づいて発振周波数が制御される第2振動素子と、
    前記第2振動素子を収容する第3パッケージとをさらに有し、
    前記第3パッケージは前記第2パッケージに取り付けられる、
    請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の発振器。
  7. 前記第2パッケージの内部は減圧されている、
    請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の発振器。
  8. 前記第1断熱部材は、複数の接続部を有する、
    請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の発振器。
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