JP2023121645A - ガラス溶解炉、ガラス製品の製造設備、およびガラス製品の製造方法 - Google Patents

ガラス溶解炉、ガラス製品の製造設備、およびガラス製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱効率を高めることができ、組成のずれが抑制された溶融ガラスを得ることが可能なガラス溶解炉。【解決手段】ガラス溶解炉は、相互に対向する上流壁および下流壁と、相互に対向する第1の側壁および第2の側壁とを有し、第1の側壁には、第1のバーナー群が配置され、第2の側壁には、第2のバーナー群が配置され、第1のバーナー群および第2のバーナー群により供給される1時間当たりの総燃焼熱量の70%以上は、酸素燃焼バーナーによるものであり、上流壁から下流壁までの距離をLとし、該Lの方向を延伸方向と称し、第1のバーナー群の中で最も上流側にあるバーナーを第1の最上流バーナーと称したとき、該第1の最上流バーナーは、上流壁から、延伸方向に沿って、距離が0.15Lまでの位置に配置され、第1の最上流バーナーは、空気燃焼バーナーである。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス溶解炉、ガラス製品の製造設備、およびガラス製品の製造方法に関する。
ガラス製品を製造するガラス製造設備は、ガラス溶解炉を備える。該ガラス溶解炉では、ガラス原料が溶解され、溶融ガラスが形成される。
一般に、ガラス溶解炉は、相互に対向する上流壁および下流壁と、相互に対向する2つの側壁と、上面および底面とを有し、これらにより、下側の溶解部と、上側の天井部とが区画される。
上流壁には、ガラス原料の投入口が設けられ、下流壁には、溶融ガラスの取出口、または溶融ガラスを別の部屋に搬送するための通路等が設けられる。また、側壁の天井部側には、溶解部内のガラスを加熱し、溶解するため、複数のバーナーが設置される。
バーナーには、大別して、空気燃焼バーナーと酸素燃焼バーナーがある。空気燃焼バーナーでは、天然ガスおよび/または重油などの燃料と混合されるガスとして、空気が使用され、酸素燃焼バーナーでは、燃料と混合されるガスとして、酸素が使用される。
国際公開第2011/136086号
酸素燃焼バーナーは、空気燃焼バーナーに比べて熱効率が良く、使用ガスの量を低減できるため、COの排出量を抑制することができる。また、酸素燃焼バーナーでは、NO等窒素酸化物の排出量も抑制することができる。
しかしながら、ガラス溶解炉に含まれる全てのバーナーを酸素燃焼バーナーで構成した場合、燃焼排ガスに含まれる水分の濃度が高くなる傾向にあり、その結果、溶融ガラスに含まれる水分量も増加してしまうという問題がある。
特に、ガラス製造設備の一部には、溶融ガラスに対して良好な保護性を有する白金部材が使用されている。そのような白金部材に溶融ガラス中の水分が接触すると、水分が分解し、水素と酸素が発生する。このうち、水素は、白金部材を透過することができるため、速やかに系外に逸散し得る。しかしながら、酸素は、そのまま溶融ガラス中に残存することになり、その結果、製造されるガラス製品に気泡が残留してしまう。
このような気泡によるガラス製品の品質の問題に対処するため、特許文献1には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを所定の位置に配置し、溶融ガラスに含まれる水分量を低減することが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載のガラス溶解炉の構成では、ガラス溶解炉内に供給される熱の効率が悪く、バーナーで使用される燃料の量が有意に増大してしまうという問題がある。
また、本願発明者らの知見によれば、特許文献1に記載のようなバーナーの配置を採用した際に、しばしば、所望の組成を有するガラス製品が得られないという問題が生じている。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、熱効率を有意に高めることができる上、組成のずれが有意に抑制された溶融ガラスを得ることが可能な、ガラス溶解炉を提供することを目的とする。また、本発明では、そのようなガラス溶解炉を備えるガラス製品の製造設備を提供することを目的とする。さらに、本発明では、およびそのようなガラス溶解炉を用いたガラス製品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、ガラス溶解炉であって、
相互に対向する上流壁および下流壁と、相互に対向する第1の側壁および第2の側壁とを有し、
前記第1の側壁には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを含む第1のバーナー群が配置され、前記第2の側壁には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを含む第2のバーナー群が配置され、
前記第1のバーナー群および前記第2のバーナー群により供給される1時間当たりの総燃焼熱量の70%以上は、前記酸素燃焼バーナーによるものであり、
前記第1の側壁および/または前記第2の側壁は、燃焼排ガスを系外に排気する排気口を備え、前記上流壁から最も近い前記排気口は、特定排気口と称され、
前記上流壁から前記下流壁までの距離をLとし、該Lの方向を延伸方向と称し、前記第1のバーナー群の中で最も上流側にあるバーナーを第1の最上流バーナーと称したとき、該第1の最上流バーナーは、前記上流壁から、前記延伸方向に沿って、距離が0.15Lまでの位置に配置され、
前記第1の最上流バーナーは、空気燃焼バーナーである、ガラス溶解炉が提供される。
また、本発明では、ガラス製品の製造設備であって、
ガラス溶解炉と、
成形装置と、
前記ガラス溶解炉と前記成形装置とをつなぐ搬送装置と、
を備え、
前記ガラス溶解炉は、前述の特徴を有するガラス溶解炉である、製造装置が提供される。
さらに、本発明では、ガラス製品の製造方法であって、
溶解工程と、
搬送工程と、
成形工程と、
を有し、
前記溶解工程では、前述の特徴を有するガラス溶解炉が使用される、製造方法が提供される。
本発明では、熱効率を有意に高めることができる上、組成のずれが有意に抑制された溶融ガラスを得ることが可能な、ガラス溶解炉を提供できる。また、本発明では、そのようなガラス溶解炉を備えるガラス製品の製造設備を提供できる。さらに、本発明では、およびそのようなガラス溶解炉を用いたガラス製品の製造方法を提供できる。
本発明の一実施形態によるガラス溶解炉の概略的な上面図である。 図1に示したガラス溶解炉の概略的な側断面図である。 本発明の一実施形態による別のガラス溶解炉の概略的な上面図である。 図3に示したガラス溶解炉の概略的な側断面図である。 本発明の一実施形態によるさらに別のガラス溶解炉の概略的な上面図である。 図5に示したガラス溶解炉の概略的な側断面図である。 本発明の一実施形態によるガラス製品の製造方法のフローを概略的に示した図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
前述のように、特許文献1に記載のガラス溶解炉の構成では、ガラス溶解炉に供給される熱の効率が悪く、燃料の使用量が有意に増大してしまうという問題がある。また、特許文献1に記載のようなバーナーの配置を採用した際に、しばしば、所望の組成を有するガラス製品が得られないという問題が生じ得る。
これに対して、本発明の一実施形態では、ガラス溶解炉であって、
相互に対向する上流壁および下流壁と、相互に対向する第1の側壁および第2の側壁とを有し、
前記第1の側壁には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを含む第1のバーナー群が配置され、前記第2の側壁には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを含む第2のバーナー群が配置され、
前記第1のバーナー群および前記第2のバーナー群により供給される1時間当たりの総燃焼熱量の70%以上は、前記酸素燃焼バーナーによるものであり、
前記第1の側壁および/または前記第2の側壁は、燃焼排ガスを系外に排気する排気口を備え、前記上流壁から最も近い前記排気口は、特定排気口と称され、
前記上流壁から前記下流壁までの距離をLとし、該Lの方向を延伸方向と称し、前記第1のバーナー群の中で最も上流側にあるバーナーを第1の最上流バーナーと称したとき、該第1の最上流バーナーは、前記上流壁から、前記延伸方向に沿って、距離が0.15Lまでの位置に配置され、
前記第1の最上流バーナーは、空気燃焼バーナーである、ガラス溶解炉が提供される。
本発明の一実施形態によるガラス溶解炉は、第1の側壁および/または第2の側壁に、燃焼排ガスを系外に排気するための排気口を有する。第1の側壁および第2の側壁に設けられた排気口の数は、特に限られず、排気口は、複数存在してもよい。
ここで、本願では、第1の側壁および第2の側壁に設けられた排気口のうち、上流壁から最も近い位置にある排気口を、特に「特定排気口」と称する。
例えば、第1の側壁のみに排気口が存在する場合、上流壁から最も近い位置にある排気口が「特定排気口」と称される。同様に、第2の側壁のみに排気口が存在する場合、上流壁から最も近い位置にある排気口が「特定排気口」と称される。
さらに、第1の側壁および第2の側壁のそれぞれに、1または複数の排気口が存在する場合、上流壁から最も近い位置にある排気口が「特定排気口」と称される。この場合、2つの「特定排気口」が存在し得る。
本発明の一実施形態では、第1のバーナー群および第2のバーナー群により供給される1時間当たりの総燃焼熱量の70%以上は、酸素燃焼バーナーにより提供される。
一般に、酸素燃焼バーナーは、空気燃焼バーナーに比べて燃焼効率が高い。従って、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉では、1時間当たりの総燃焼熱量の70%以上を酸素燃焼バーナーにより提供することにより、炉内の熱効率を有意に高めることができる。
また、本願発明者らの知見によれば、ガラス原料の投入口の近傍に酸素燃焼バーナーを設置した場合、酸素燃焼バーナーによって供給される高熱量により、ガラス原料中の揮発成分が揮発し易くなる。
しかしながら、本発明の一実施形態では、第1のバーナー群における最上流のバーナー(第1の最上流バーナー)として、空気燃焼バーナーが使用される。第1の最上流バーナーは、上流壁から、延伸方向に沿って0.15Lまでの位置に配置される。
空気燃焼バーナーは、酸素燃焼バーナーに比べて燃焼効率が低い。このため、本発明の一実施形態では、ガラス原料への入熱を有意に抑制することができる。その結果、ガラス原料中に含まれる揮発成分が揮発されにくくなる。
このような効果により、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉を使用した場合、溶融ガラスの組成を所望の組成に近づけることができる。また、これにより、所望の組成のガラス製品を製造できる。
以上の効果により、本発明の一実施形態では、熱効率を有意に高めることができる上、組成のずれが有意に抑制された溶融ガラスを得ることが可能な、ガラス溶解炉を提供できる。
ここで、本願において、上流壁から下流壁までの距離Lは、上流壁の最下流位置から、下流壁の最上流の位置までの距離として定められる。
また、上流壁と第1の最上流バーナーの間の距離Lは、前記「延伸方向」に沿った、上流壁の最下流の位置から、第1の最上流バーナーまでの距離として規定される。
(本発明の一実施形態によるガラス溶解炉)
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉について、より詳しく説明する。
図1には、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉の概略的な上面図を示す。また、図2には、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉の概略的な側断面図を示す。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉(以下、「第1の溶解炉」100と称する)は、相互に対向する上流壁110および下流壁120と、相互に対向する第1の側壁130Aおよび第2の側壁130Bとを有する。
上流壁110には、ガラス原料MAの投入口112が設けられ、下流壁120には、溶融ガラスMGの取出口122が設けられる。
前述のように、上流壁110と下流壁120の間の距離は、Lで表され、距離Lの方向は、「延伸方向」である。
第1の溶解炉100は、さらに、上面192および底面194を有する。従って、上流壁110、下流壁120、第1の側壁130A、第2の側壁130B、上面192および底面194により、下側の溶解部BCと、上側の天井部UCとが区画される。
溶解部BCには、溶融ガラスMGが収容される。天井部UCには、複数の燃焼バーナー(以下に詳細を示す)と、第1の排気口150Aおよび第2の排気口150Bとが配置される。
第1の側壁130Aの天井部UC側には、複数のバーナー1A~8Aを含む第1のバーナー群140Aが配置される。同様に、第2の側壁130Bの天井部UC側には、複数のバーナー1B~8Bを含む第2のバーナー群140Bが配置される。
第1のバーナー群140Aのバーナー1A~8A、および第2のバーナー群140Bのバーナー1B~8Bは、それぞれ、混合ガスを燃焼した際に生じる火炎を第1の溶解炉100内に噴射して、ガラス原料MAを溶解するとともに、溶融ガラスMGを加熱する役割を有する。
なお、第1のバーナー群140Aのうち、バーナー1Aは、最も上流側に配置されるバーナーであり、以降、バーナーの参照符号は、下流側に向かって順次大きくなる。従って、第1のバーナー群140Aがn個(nは、2以上の整数)のバーナーで構成される場合、最も下流のバーナーは、符号nAで表される。第2のバーナー群140Bの各バーナーについても同様である。
第1の排気口150Aは、第1の側壁130Aの天井部UC側に設置され、第2の排気口150Bは、第2の側壁130Bの天井部UC側に設置される。第1の排気口150Aおよび第2の排気口150Bは、それぞれ、2以上設けられてもよい。また、第1の排気口150Aと第2の排気口150Bの一方は、省略されてもよい。
第1の排気口150Aおよび第2の排気口150Bのうち、上流壁110に最も近いものを、「特定排気口」と称する。図1および図2に示した例では、第1の排気口150Aおよび第2の排気口150Bは、それぞれ、一つずつ設置されている。また、第1の排気口150Aと第2の排気口150Bは、上面視、相互に対面するような位置に配置されている。従って、この場合、第1の排気口150Aおよび第2の排気口150Bは、どちらも「特定排気口」となる。
以降、本願では、第1の溶解炉100において、特定排気口よりも上流側を「第1区画(PA)」と称し、特定排気口よりも下流側を「第2区画(PB)」と称する。
第1のバーナー群140Aに含まれる各バーナー1A~8Aは、「第1区画PA」に配置されたバーナー1A~3Aと、「第2区画PB」に配置されたバーナー4A~8Aとに区分けされる。同様に、第2のバーナー群140Bに含まれる各バーナー1B~8Bは、「第1区画PA」に配置されたバーナー1B~3Bと、「第2区画PB」に配置されたバーナー4B~8Bとに区分けされる。
再度図1および図2を参照すると、第1の溶解炉100は、溶解部BCに、仕切り壁160を有する。仕切り壁160は、上流壁110および下流壁120と平行に延在するように配置される。ただし、仕切り壁160の底部は、開放されており、従って、溶融ガラスMGは、第1の溶解炉100の延伸方向(図1および図2におけるX方向)に沿って、上流側(上流壁110の側)から仕切り壁160を通り、下流側(下流壁120の側)」に流通することができる。
このような仕切り壁160を設けることにより、溶解部BC内の溶融ガラスMGを均質化させることができる。ただし、仕切り壁160は、省略されてもよい。
このような構成の第1の溶解炉100は、以下のように使用される。
まず、上流壁110の投入口112から、溶解部BCにガラス原料MAが供給される。
ガラス原料MAは、第1のバーナー群140Aおよび第2のバーナー群140Bに含まれる各バーナー1A~8A、および1B~8Bの火炎により加熱され、溶融ガラスMGが形成される。
溶融ガラスMGは、溶解部BCに収容され、延伸方向にそって、下流に流動する。なお、溶解部BCには、仕切り壁160が設けられている。このため、溶融ガラスMGは、仕切り壁160の底部を通り、下流方向に流動する。この際に、未溶融成分など、製造されるガラス製品の均一性に影響を及ぼし得る「異物」の移動が妨げられる。従って、仕切り壁160を通過することにより、溶融ガラスMGが均質化される。
その後、下流壁120に到達した溶融ガラスMGは、取出口122から排出され、ガラス製造設備の次の装置に搬送される。
各バーナー1A~8A、および1B~8Bの燃焼によって生じた燃焼排ガスは、第1の排気口150Aおよび第2の排気口150Bを介して排出される。
ここで、第1の溶解炉100において、第1のバーナー群140Aおよび第2のバーナー群140Bにより供給される1時間当たりの総燃焼熱量のうち、70%以上は、酸素燃焼バーナーにより供給される。換言すれば、空気燃焼バーナーによる寄与は、総燃焼熱量の最大30%に留まる。
酸素燃焼バーナーにより供給される総燃焼熱量をこのように選定することにより、従来に比べて、第1の溶解炉100内の熱効率を有意に高めることができる。
また、第1の溶解炉100では、第1のバーナー群140Aの中で最も上流側にある第1のバーナー1A(以下、「第1の最上流バーナー1A」とも称する)は、空気燃焼バーナーである。また、第1の最上流バーナー1Aは、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、上流壁110からの距離が0.15L以下の位置に配置される。
第1の最上流バーナー1Aをこのように選定、配置した場合、前述のように、ガラス原料MAへの入熱を有意に抑制することができる。その結果、ガラス原料MA中に含まれる揮発成分が揮発されにくくなる。
従って、第1の溶解炉100では、溶融ガラスの組成を所望の組成に近づけることができる。また、これにより、所望の組成のガラス製品を製造できる。
さらに、第1の溶解炉100では、第2のバーナー群140Bの中で最も上流側にある第1のバーナー1B(以下、「第2の最上流バーナー1B」とも称する)も、空気燃焼バーナーである。また、第2の最上流バーナー1Bは、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、上流壁110からの距離が0.15L以下の位置に配置される。
この場合、ガラス原料MA中に含まれる揮発成分の揮発を、よりいっそう抑制することが可能になる。
(各部分の説明)
次に、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉を構成する各部分について、より詳しく説明する。
なお、ここでは、明確化のため、第1の溶解炉100を例として、以下説明する。従って、各部分を表す際には、図1および図2に示した参照符号を使用する。
(第1の溶解炉100)
第1の溶解炉100は、ガラス製造設備に含まれる一装置として適用される。通常、ガラス製造設備は、ガラス溶解炉、成形装置、および両者をつなぐ搬送装置を有する。
第1の溶解炉100において、第1の側壁130Aと第2の側壁130Bの間の幅をWで表す(図1参照)。ここで、幅Wは、第1の側壁130Aの最も内側の位置から、第2の側壁130Bの最も内側の位置までの距離Lとして定められる。
第1の溶解炉100において、L/Wは、例えば、2~5の範囲である。
(第1の排気口150A、第2の排気口150B)
前述のように、第1の排気口150Aと第2の排気口150Bのうち、最も上流側に配置された排気口は、特定排気口と称される。ただし、図1および図2に示した例では、第1の排気口150Aと第2の排気口150Bは、相互に対面する位置に配置されており、いずれを特定排気口と称してもよい。
特定排気口は、上流壁110から、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、0.3L~0.7Lの位置に配置されてもよい。
なお、第1の排気口150Aと第2の排気口150Bが、それぞれ、一つずつ存在する場合、第1の溶解炉100の上面視、第2の排気口150Bの位置は、第1の排気口150Aに対して、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、0~0.2Lだけずれていてもよい。
(第1のバーナー群140A、第2のバーナー群140B)
前述のように、第1の溶解炉100において、第1のバーナー群140Aおよび第2のバーナー群140Bにより供給される1時間当たりの総燃焼熱量のうちの70%以上は、酸素燃焼バーナーにより供給される。
酸素燃焼バーナーにより供給される総燃焼熱量をこのように選定することにより、従来に比べて、第1の溶解炉100内の熱効率を有意に高めることができる。
また、前述の第1区画PAにおける1時間当たりの燃焼熱量の30%~80%は、酸素燃焼バーナーによって供給されてもよい。
これに加えて、またはこれとは別に、第2区画PBにおける1時間当たりの燃焼熱量の90%~100%は、酸素燃焼バーナーによって供給されてもよい。
また、図1および図2に示した例では、第1のバーナー群140Aにおいて、第1の最上流バーナー1Aは、特定排気口よりも上流側に配置されている。同様に、第2のバーナー群140Bにおいて、第2の最上流バーナー1Bは、特定排気口よりも上流側に配置されている。
このような構成では、第1の溶解炉100に投入されたガラス原料MAは、ある程度溶解された後に、特定排気口の設置箇所を通過することになる。従って、ガラス原料MAが溶解する前に、特定排気口を介して排出される可能性を有意に低減できる。特に、ガラス原料MAが溶解する前に排気口を介して排出された場合、しばしば、排気口が閉塞したり、製造されるガラス製品の組成がずれたりすることが生じ得る。しかしながら、図1および図2に示した構成では、そのような問題を低減することができる。
なお、図1に示した例では、第1の溶解炉100の上面視、第1のバーナー群140Aに含まれる各バーナー1A~8Aと、第2のバーナー群140Bに含まれる各バーナー1B~8Bとは、相互に対向するように配置されている。しかしながら、これは単なる一例であって、第1のバーナー群140Aに含まれる各バーナー1A~8Aと、第2のバーナー群140Bに含まれる各バーナー1B~8Bとの相対位置は、特に限られない。例えば、バーナー1A~8Aと、バーナー1B~8Bとは、第1の溶解炉100の延伸方向において、相互にずらして配置されてもよい。
また、第1のバーナー群140Aに含まれる各バーナー1A~8Aは、必ずしも等間隔に配置される必要はない。例えば、各バーナー1A~8Aは、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、不均等なピッチで配列されてもよい。第2のバーナー群140Bについても同様である。
また、第1のバーナー群140Aおよび第2のバーナー群140Bに含まれるバーナーの数は、特に限られない。例えば、第1のバーナー群140Aおよび第2のバーナー群140Bは、それぞれ、8本未満、または9本以上のバーナーを含んでもよい。
さらに、第1のバーナー群140Aにおいて、第1区画PAおよび第2区画PBに含まれるバーナーの数は、特に限られない。第2のバーナー群140Bにおいても、同様である。
前述のように、第1のバーナー群140Aにおける第1の最上流バーナー1Aは、上流壁110から、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、0.15L以内の距離に配置される。この距離は、0.1L以下であることが好ましい。
また、第2のバーナー群140Bにおける第2の最上流バーナー1Bは、上流壁110から、第1の溶解炉100の延伸方向に沿って、0.15L以内の距離に配置されることが好ましい。また、この距離は、0.1L以下であることがより好ましい。
(本発明の一実施形態による別のガラス溶解炉)
次に、図3および図4を参照して、本発明の一実施形態による別のガラス溶解炉について説明する。
図3には、本発明の一実施形態による別のガラス溶解炉(以下、「第2の溶解炉」と称する)の概略的な上面図を示す。また、図4には、図3に示した第2の溶解炉の概略的な側面図を示す。
図3および図4に示すように、第2の溶解炉200は、前述の第1の溶解炉100と同様の構成を有する。例えば、第2の溶解炉200は、上流壁210、下流壁220、第1の側壁230A、第2の側壁230B、第1のバーナー群240A、および第2のバーナー群240Bなどを有する。
ただし、第2の溶解炉200は、概して、第1の排気口250Aおよび第2の排気口250Bの配置が、第1の溶解炉100とは異なっている。
すなわち、第2の溶解炉200では、第1の排気口250Aおよび第2の排気口250Bは、いずれも、第1のバーナー群240Aおよび第2のバーナー群240Bよりも上流側に配置される。なお、第1の排気口250Aおよび第2の排気口250Bは、第2の溶解炉200の上面視、相互に対面するように配置される。従って、第1の排気口250Aおよび第2の排気口250Bは、いずれも「特定排気口」である。
上記配置の結果、第2の溶解炉200では、特定排気口(例えば、第1の排気口250A)よりも上流側、すなわち第1区画PAには、バーナーが配置されず、全てのバーナーは、特定排気口よりも下流側、すなわち第2区画PBに配置される。
ここで、第2の溶解炉200においても、第1のバーナー群240Aおよび第2のバーナー群240Bにより供給される1時間当たりの総燃焼熱量のうちの70%以上は、酸素燃焼バーナーにより供給される。
また、第2の溶解炉200においても、第1のバーナー群240Aにおける第1の最上流バーナー1Aは、空気燃焼バーナーであり、第2のバーナー群240Bにおける第2の最上流バーナー1Bは、空気燃焼バーナーである。また、第1のバーナー群240Aにおける第1の最上流バーナー1Aは、上流壁210から下流壁220までの距離をLとしたとき、上流壁210から、第2の溶解炉200の延伸方向に沿って、距離が0.15L以下の位置に配置される。
また、図3に示すように、第2のバーナー群240Bにおける第2の最上流バーナー1Bは、上流壁210から、第2の溶解炉200の延伸方向に沿って、距離が0.15L以下の位置に配置されてもよい。
このような構成を有する第2の溶解炉200においても、第1の溶解炉100と同様の効果が得られることは、当業者には明らかである。
すなわち、第2の溶解炉200においても、従来に比べて、第2の溶解炉200内の熱効率を有意に高めることができる。
また、第2の溶解炉200においても、ガラス原料MAへの入熱が有意に抑制され、ガラス原料MA中に含まれる揮発成分が揮発されにくくなる。また、これにより、所望の組成のガラス製品を製造することが可能となる。
(本発明の一実施形態によるさらに別のガラス溶解炉)
次に、図5および図6を参照して、本発明の一実施形態によるさらに別のガラス溶解炉について説明する。
図5には、本発明の一実施形態によるさらに別のガラス溶解炉(以下、「第3の溶解炉」と称する)の概略的な上面図を示す。また、図6には、図5に示した第3の溶解炉の概略的な側面図を示す。
図5および図6に示すように、第3の溶解炉300は、前述の第1の溶解炉100と同様の構成を有する。例えば、第3の溶解炉300は、上流壁310、下流壁320、第1の側壁330A、第2の側壁330B、第1のバーナー群340A、および第2のバーナー群340Bなどを有する。
ただし、第3の溶解炉300は、概して、下流壁320の下流側に、さらに、部屋380を有する点が、前述の第1の溶解炉100とは異なっている。
下流壁320と部屋380の間には、狭窄路382が配置される。なお、部屋380の側壁には、バーナーは、設けられない。
このような部屋380を設けることにより、溶融ガラスMGの温度を均一化することができる。
また、第3の溶解炉300では、第1のバーナー群340Aは、合計5本のバーナー(第1のバーナー1A~第5のバーナー4A)を有する。同様に、第2のバーナー群340Bは、合計5本のバーナー(第1のバーナー1B~第5のバーナー4B)を有する。
さらに、第3の溶解炉300では、第1の排気口350Aは、第1のバーナー群340Aに含まれる第1のバーナー1Aと、第2のバーナー2Aとの間に配置され、第2の排気口350Bは、第2のバーナー群340Bに含まれる第1のバーナー1Bと、第2のバーナー2Bとの間に配置される。
なお、第1の排気口350Aおよび第2の排気口350Bは、第3の溶解炉300の上面視、相互に対面するように配置される。従って、第1の排気口350Aおよび第2の排気口350Bは、いずれも「特定排気口」である。
上記配置の結果、第3の溶解炉300では、特定排気口(例えば、第1の排気口350A)よりも上流側、すなわち第1区画PAには、第1のバーナー群340Aのうち、第1のバーナー1A(すなわち、第1の最上流バーナー1A)のみが配置され、特定排気口よりも下流側、すなわち第2区画PBには、第2のバーナー2A~第4のバーナー4Aが配置される。同様に、第2のバーナー群340Bにおいて、第1区画PAには、第1のバーナー1B(すなわち、第2の最上流バーナー1B)のみが配置され、第2区画PBには、第2のバーナー2B~第4のバーナー4Bが配置される。
ここで、第3の溶解炉300においても、第1のバーナー群340Aおよび第2のバーナー群340Bにより供給される1時間当たりの総燃焼熱量のうちの70%以上は、酸素燃焼バーナーにより供給される。
第1区画PAにおいて、1時間当たりの燃焼量の30%~80%は、酸素燃焼バーナーによるものであってもよい。また、第2区画PBにおいて、1時間当たりの燃焼量の90%~100%は、酸素燃焼バーナーによるものであってもよい。
第3の溶解炉300においても、第1のバーナー群340Aにおける第1の最上流バーナー1Aは、空気燃焼バーナーであり、第2のバーナー群340Bにおける第2の最上流バーナー1Bは、空気燃焼バーナーである。また、第1のバーナー群340Aにおける第1の最上流バーナー1Aは、上流壁310から下流壁320までの距離をLとしたとき、上流壁310から、第3の溶解炉300の延伸方向に沿って、距離が0.15L以下の位置に配置される。
また、図5に示すように、第2のバーナー群340Bにおける第2の最上流バーナー1Bは、上流壁310から、第3の溶解炉300の延伸方向に沿って、距離が0.15L以下の位置に配置されてもよい。
このような構成を有する第3の溶解炉300においても、第1の溶解炉100および第2の溶解炉200と同様の効果が得られることは、当業者には明らかである。
すなわち、第3の溶解炉300においても、従来に比べて、第3の溶解炉300内の熱効率を有意に高めることができる。
また、第3の溶解炉300においても、ガラス原料MAへの入熱が有意に抑制され、ガラス原料MA中に含まれる揮発成分が揮発されにくくなる。また、これにより、所望の組成のガラス製品を製造することが可能となる。
以上、第1の溶解炉100~第3の溶解炉300を例に、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉について説明した。しかしながら、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉は、上記実施形態に限定されるものではない。上記の他にも、各種実地態様が想定され得ることは、当業者には明らかである。
例えば、前述の第1の溶解炉100~第3の溶解炉300では、ガラス原料MAに含まれる揮発成分の揮発を抑制するため、第1のバーナー群における第1のバーナー1Aには、空気燃焼バーナーが選定される。
しかしながら、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉では、揮発成分の揮発を抑制できる限り、第1のバーナー1Aよりも上流側に、補助用の小さな酸素燃焼バーナー等が設置されてもよい。
換言すれば、本願において、「第1のバーナー」、「第1の最上流バーナー」、「第2の最上流バーナー」と言う用語は、本発明の効果が発揮される限り、それよりも上流に、「サブ」バーナーが存在することを排除するものではない。
(本発明の一実施形態によるガラス製品の製造方法)
次に、図7を参照して、本発明の一実施形態によるガラス製品の製造方法について説明する。
図7には、本発明の一実施形態によるガラス製品の製造方法のフローを概略的に示す。
図7に示すように、本発明の一実施形態によるガラス製品の製造方法(以下、「第1の方法」と称する)は、
ガラス原料を溶解して、溶融ガラスを形成する溶解工程(工程S110)と、
溶融ガラスを搬送する搬送工程(工程S120)と、
溶融ガラスを成形する成形工程(工程S130)と、
を有する。
以下、各工程について説明する。
(工程S110)
まず、ガラス溶解炉を用いて、ガラス原料が溶解され、溶融ガラスが形成される。ガラス原料の組成は、特に限られない。
ガラス溶解炉には、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉が使用される。例えば、前述の第1の溶解炉100~第3の溶解炉300のような、ガラス溶解炉を使用してもよい。
例えば、ガラス溶解炉として、第1の溶解炉100を使用した場合、上流壁110の投入口112から供給されたガラス原料MAが、第1のバーナー群140Aおよび第2のバーナー群140Bに含まれる各バーナー1A~8A、および1B~8Bの火炎により加熱される。これにより、溶融ガラスMGが形成される。形成された溶融ガラスは、取出口122から排出される。
ガラス溶解炉として、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉を使用した場合、第1のバーナー群および第2のバーナー群により供給される1時間当たりの総燃焼熱量のうちの70%以上は、酸素燃焼バーナーにより供給される。従って、ガラス溶解炉内の熱効率を有意に高めることができる。
また、本発明の一実施形態によるガラス溶解炉を使用した場合、ガラス原料MAの投入口112側での入熱を有意に抑制でき、これにより、ガラス原料MA中の揮発成分の揮発を有意に抑制できる。また、その結果、溶融ガラスの組成を所望の組成に近づけることができ、所望の組成のガラス製品を製造できる。
(工程S120)
次に、形成された溶融ガラスが、搬送装置を介して成形装置に搬送される。
(工程S130)
次に、搬送された溶融ガラスは、成形装置において成形される。これにより、ガラスリボンが形成される。さらに、ガラスリボンが徐冷され、ガラス製品が製造される。必要な場合、ガラス製品は、所望の寸法に切断されてもよい。
製造されるガラス製品は、無アルカリガラスであってもよい。
無アルカリガラスは、酸化物基準の質量%表示で、
SiO:54~73%
Al:10~23%
:0.1~12%
MgO:0~12%
CaO:0~15%
SrO:0~16%
BaO:0~15%
を含有し、
MgO+CaO+SrO+BaO:8~26%
であってもよい。
係る組成の無アルカリガラスの場合、Bが揮発成分に相当する。
また、製造されるガラス製品は、β-OHが0.3mm-1~0.45mm-1の範囲であってもよい。
ここで、β-OHは、ガラス中の水分量を表す指標であり、この値が大きいほど、ガラス中に水分が多く含有されていることを意味する。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、以下の記載において、例1~例3は、実施例であり、例11~例15は、比較例である。
(例1)
前述の第1の溶解炉100のようなガラス溶解炉を用いてガラス原料を溶解した。
ガラス原料は、酸化物基準の質量%表示で、以下の組成を有する無アルカリガラスとした;
SiO:54~73%,
Al:10~23%,
:0.1~12%,
MgO:0~12%,
CaO:0~15%,
SrO:0~16%,
BaO:0~15%。
なお、MgO+CaO+SrO+BaO=8~26%である。
このうち、Bは、比較的揮発しやすい成分である。
ガラス溶解炉において、第1のバーナー群および第2のバーナー群は、それぞれ、合計8本のバーナーで構成される。
また、第1の側壁には、一つの第1の排気口を設置し、第2の側壁には、一つの第2の排気口を設置した。上面視、第1の排気口と第2の排気口は、相互に対面する位置に配置した。従って、第1の排気口および第2の排気口は、いずれも特定排気口である。
第1の排気口および第2の排気口は、上流壁から、ガラス溶解炉の延伸方向に沿って距離0.55Lの位置に設置した。
図1および図2に示したように、第1区画PAに配置されるバーナーは、1A~3Aおよび1B~3Bの6本とし、第2区画PBに配置されるバーナーは、4A~8Aおよび4B~8Bの10本とした。
第1のバーナー群のうち、最上流の第1のバーナー1Aのみを空気燃焼バーナーとした。また、第2のバーナー群のうち、最上流の第2のバーナー1Bのみを空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、上流壁と、第1のバーナー群における最上流の空気燃焼バーナー(バーナー1A)との間の距離は、0.1Lとした。また、ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、上流壁と、第2のバーナー群における最上流の空気燃焼バーナー(バーナー1B)との間の距離は、0.1Lとした。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、88%である。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、71%である。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%である。
(例2)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例2では、第1のバーナー群のうち、第1のバーナー1Aおよび第8のバーナー8Aを、空気燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群のうち、第1のバーナー1Bおよび第8のバーナー8Bを、空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、82%とした。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、71%とした。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、90%とした。
(例3)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例3では、第1のバーナー群のうち、第1のバーナー1Aおよび第2のバーナー2Aを、空気燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群のうち、第1のバーナー1Bおよび第2のバーナー2Bを、空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、73%とした。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、36%とした。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%とした。
(例11)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例11では、第1のバーナー群に含まれるバーナーは、全て酸素燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群に含まれるバーナーは、全て酸素燃焼バーナーとした。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%である。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%である。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%である。
(例12)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例12では、第1のバーナー群のうち、第3のバーナー3Aを空気燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群のうち、第3のバーナー3Bを空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、上流壁と、第1のバーナー群における最上流の空気燃焼バーナー(バーナー3A)との間の距離は、0.25Lであった。同様に、ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、上流壁と、第2のバーナー群における最上流の空気燃焼バーナー(バーナー3B)との間の距離は、0.25Lであった。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、85%とした。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、71%とした。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%とした。
(例13)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例13では、第1のバーナー群のうち、第8のバーナー8Aを空気燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群のうち、第8のバーナー8Bを空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、上流壁と、第1のバーナー群における最上流の空気燃焼バーナー(バーナー8A)との間の距離は、0.9Lであった。同様に、ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、上流壁と、第2のバーナー群における最上流の空気燃焼バーナー(バーナー8B)との間の距離は、0.9Lであった。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、94%とした。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、100%とした。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、90%とした。
(例14)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例14では、第1のバーナー群のうち、第1のバーナー1A、および第5のバーナー5A~第8のバーナー8Aを空気燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群のうち、第1のバーナー1B、および第5のバーナー5B~第8のバーナー8Bを空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、第1のバーナー群内の最上流の空気燃焼バーナー(バーナー1A)と、上流壁との間の距離は、0.1Lであった。また、ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、第2のバーナー群内の最上流の空気燃焼バーナー(バーナー1B)と、上流壁との間の距離は、0.1Lであった。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、44%とした。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、71%とした。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、24%とした。
(例15)
例1と同様のガラス溶解炉を用いて、ガラス原料を溶解した。
ただし、この例15では、第1のバーナー群のうち、第1のバーナー1A~第2のバーナー2A、および第5のバーナー5A~第8のバーナー8Aを空気燃焼バーナーとした。同様に、第2のバーナー群のうち、第1のバーナー1B~第2のバーナー2B、および第5のバーナー5B~第8のバーナー8Bを空気燃焼バーナーとした。残りのバーナーは、酸素燃焼バーナーとした。
ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、第1のバーナー群内の最上流の空気燃焼バーナー(バーナー1A)と、上流壁との間の距離は、0.1Lであった。また、ガラス溶解炉の延伸方向に沿った、第2のバーナー群内の最上流の空気燃焼バーナー(バーナー1B)と、上流壁との間の距離は、0.1Lであった。
供給総熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、29%とした。また、第1区画PAにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、36%とした。同様に、第2区画PBにおける、供給熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率は、24%とした。
以下の表1には、各例において使用したガラス溶解炉のバーナーの構成をまとめて示した。
Figure 2023121645000002

(評価)
各例において、ガラス溶解炉の運転中の、1時間当たりの燃料使用量を評価した。また、各例において、溶融ガラス中の揮発成分の揮発のし易さを評価した。さらに、各例において得られた溶融ガラス中のβ-OHを評価した。
なお、揮発成分の揮発のし易さは、以下のように評価した。
第1のバーナー群における第1のバーナー1Aの火炎の先端近傍で、溶融ガラスの表面温度を測定する。表面温度が1650℃を超える場合、揮発成分が揮発し易いと判断し、表面温度が1650℃以下の場合、揮発成分が揮発し難いと判断した。温度測定には、2色式の放射温度計を使用した。
また、β-OHは、以下のように評価した。
まず、各バーナーにより燃焼される燃料およびガスの組成などに基づいて、燃焼後のガスに含まれる水分濃度などを算出した。次に、燃焼後のガスが第1および第2の排気口に向かって流れることを考慮して、溶解室内の雰囲気中の水分濃度の分布を算出した。次に、水分濃度の分布と、溶融ガラスの平均流速とに基づいて、溶融ガラス中に最終的に拡散する水分量を算出し、これを製造後のガラスに含まれるβ-OHに換算した。
以下の表2には、各例において得られた結果をまとめて示す。
Figure 2023121645000003

表2において、「燃料使用量」の欄は、例11における燃料使用量に対する規格値として示した。すなわち、各例における「燃料使用量」は、例11における燃料使用量を100とし、これに対する割合で示した。
また、表2において、「揮発抑制効果」の欄の○は、揮発成分が揮発し難いことを表し、×は、揮発成分が揮発し易いことを表す。
得られた結果から、全てのバーナーを酸素燃焼バーナーとした例11では、燃料使用量が低く抑えられていることがわかる。ただし、例11では、ガラス中のβ-OHが最も高くなっていることがわかる。また、例11では、ガラス原料中の揮発成分が揮発されやすいことがわかった。
また、例12~例13においても、ガラス原料中の揮発成分が揮発されやすいことがわかった。
また、例14~例15においては、揮発成分の揮発は抑制される傾向にあるものの、燃料使用量が高くなり、効率が低下した。
これに対して、例1~例3では、揮発成分の揮発が生じ難いことがわかった。また、例1~例3では、燃料使用量も有意に抑制される傾向にあった。さらに、例1~例3では、β-OHも有意に抑制された。
このように、総燃焼熱量に対する酸素燃焼バーナーによる寄与率を70%以上とすることにより、熱効率を有意に高め得ることが確認された。また、第1の最上流バーナー1Aおよび第2の最上流バーナー1Bを空気燃焼バーナーとするとともに、延伸方向に沿った、上流壁からこれらのバーナー1A、1Bまでの距離を0.15L以下とすることにより、揮発成分の揮発を有意に抑制し得ることが確認された。
1A~8A バーナー
1B~8B バーナー
100 ガラス溶解炉(第1の溶解炉)
110 上流壁
112 投入口
120 下流壁
122 取出口
130A 第1の側壁
130B 第2の側壁
140A 第1のバーナー群
140B 第2のバーナー群
150A 第1の排気口
150B 第2の排気口
160 仕切り壁
192 上面
194 底面
200 ガラス溶解炉(第2の溶解炉)
210 上流壁
212 投入口
220 下流壁
222 取出口
230A 第1の側壁
230B 第2の側壁
240A 第1のバーナー群
240B 第2のバーナー群
250A 第1の排気口
250B 第2の排気口
260 仕切り壁
292 上面
294 底面
300 ガラス溶解炉(第3の溶解炉)
310 上流壁
312 投入口
320 下流壁
322 取出口
330A 第1の側壁
330B 第2の側壁
340A 第1のバーナー群
340B 第2のバーナー群
350A 第1の排気口
350B 第2の排気口
380 部屋
382 狭窄路
392 上面
394 底面
BC 溶解部
MA ガラス原料
MG 溶融ガラス
PA 第1区画
PB 第2区画
UC 天井部

Claims (13)

  1. ガラス溶解炉であって、
    相互に対向する上流壁および下流壁と、相互に対向する第1の側壁および第2の側壁とを有し、
    前記第1の側壁には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを含む第1のバーナー群が配置され、前記第2の側壁には、酸素燃焼バーナーおよび空気燃焼バーナーを含む第2のバーナー群が配置され、
    前記第1のバーナー群および前記第2のバーナー群により供給される1時間当たりの総燃焼熱量の70%以上は、前記酸素燃焼バーナーによるものであり、
    前記第1の側壁および/または前記第2の側壁は、燃焼排ガスを系外に排気する排気口を備え、前記上流壁から最も近い前記排気口は、特定排気口と称され、
    前記上流壁から前記下流壁までの距離をLとし、該Lの方向を延伸方向と称し、前記第1のバーナー群の中で最も上流側にあるバーナーを第1の最上流バーナーと称したとき、該第1の最上流バーナーは、前記上流壁から、前記延伸方向に沿って、距離が0.15Lまでの位置に配置され、
    前記第1の最上流バーナーは、空気燃焼バーナーである、ガラス溶解炉。
  2. 前記第1の最上流バーナーは、前記特定排気口よりも上流に配置される、請求項1に記載のガラス溶解炉。
  3. 前記第2のバーナー群の中で最も上流側にあるバーナーを第2の最上流バーナーと称したとき、該第2の最上流バーナーは、前記上流壁から、前記延伸方向に沿って、距離が0.15Lまでの位置に配置され、
    該第2の最上流バーナーは、空気燃焼バーナーである、請求項1または2に記載のガラス溶解炉。
  4. 前記第2の最上流バーナーは、前記特定排気口よりも上流に配置される、請求項3に記載のガラス溶解炉。
  5. 前記特定排気口は、前記上流壁から、前記延伸方向に沿って0.3L~0.7Lの位置に配置される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガラス溶解炉。
  6. 前記第1の側壁には、1または2以上の第1の排気口が設けられ、
    前記第2の側壁には、1または2以上の第2の排気口が設けられる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガラス溶解炉。
  7. 前記第1の排気口および前記第2の排気口は、それぞれ、一つ存在し、
    前記第2の排気口は、前記延伸方向において、前記第1の排気口に対して0~0.2Lだけずれた位置に配置される、請求項6に記載のガラス溶解炉。
  8. 前記第1の側壁と前記第2の側壁の間の距離を幅Wとしたとき、L/W=2~5である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のガラス溶解炉。
  9. 前記上流壁と前記下流壁の間に、溶融ガラスを誘導する仕切り壁を有し、
    前記溶融ガラスは、前記仕切り壁を通過する際に、当該ガラス溶解炉の底部を流れる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のガラス溶解炉。
  10. ガラス製品の製造設備であって、
    ガラス溶解炉と、
    成形装置と、
    前記ガラス溶解炉と前記成形装置とをつなぐ搬送装置と、
    を備え、
    前記ガラス溶解炉は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のガラス溶解炉である、製造装置。
  11. ガラス製品の製造方法であって、
    溶解工程と、
    搬送工程と、
    成形工程と、
    を有し、
    前記溶解工程では、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のガラス溶解炉が使用される、製造方法。
  12. 前記ガラス製品は、無アルカリガラスで構成され、
    該無アルカリガラスは、酸化物基準の質量%表示で、
    SiO:54~73%
    Al:10~23%
    :0.1~12%
    MgO:0~12%
    CaO:0~15%
    SrO:0~16%
    BaO:0~15%
    を含有し、
    MgO+CaO+SrO+BaO:8~26%
    である、請求項11に記載の製造方法。
  13. 前記ガラス製品は、β-OHが0.3mm-1~0.45mm-1
    の範囲である、請求項11または12に記載の製造方法。
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