JP2023121064A - 識別回路及び識別方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを十分に抑制可能な識別回路を提供する。【解決手段】本開示に係る識別回路10は、複数の回路基板30から一の回路基板30を識別する識別回路10であって、識別回路10と電気的に接続される一の回路基板30を複数の回路基板30の中で切り替える切替素子11と、切替素子11と電気的に接続されている回路素子群12と、切替素子11及び回路素子群12と電気的に接続されている制御部13と、を備え、制御部13は、識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiの少なくとも一方が切替素子11を介して回路素子群12と電気的に接続されると、接続された識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの少なくとも一方に基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測し、計測された判定時間Tに基づいて一の回路基板30を識別する。【選択図】図1

Description

本開示は、識別回路及び識別方法に関する。
従来、複数の回路基板から一の回路基板を識別する識別回路に関する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、大幅なコスト上昇及び配線の増加を伴わずに回路基板を含むインターフェイスモジュールの識別を行うことができる信号処理装置が開示されている。
特開2015-087833号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、識別回路においてADコンバータ(Analog-to-Digital Converter:ADC)が使用されており、開発コスト及び製品コストなどを含むコストが十分に抑制されていなかった。
本開示は、コストを十分に抑制可能な識別回路及び識別方法を提供することを目的とする。
幾つかの実施形態に係る識別回路は、複数の回路基板から一の前記回路基板を識別する識別回路であって、前記識別回路と電気的に接続される一の前記回路基板を複数の前記回路基板の中で切り替える切替素子と、前記切替素子と電気的に接続されている回路素子群と、前記切替素子及び前記回路素子群と電気的に接続されている制御部と、を備え、前記制御部は、識別抵抗及び識別コンデンサの少なくとも一方が前記切替素子を介して前記回路素子群と電気的に接続されると、接続された前記識別抵抗及び前記識別コンデンサのうちの少なくとも一方に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる判定時間を計測し、計測された前記判定時間に基づいて一の前記回路基板を識別する。
これにより、コストを十分に抑制可能である。例えば、識別回路では、ADCが含まれておらず、制御部がADCを制御する必要がない。したがって、このようなADCが識別回路に含まれるような従来技術と比較して開発コストが低減する。識別回路では、高価な回路素子であるADCが使用されず、安価な回路素子のみが使用されているので、製品コストも低減する。
一実施形態における識別回路では、前記制御部は、一の前記回路基板が有する、互いに並列接続されている前記識別抵抗及び前記識別コンデンサのうちの少なくとも一方に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる前記判定時間を計測してもよい。これにより、ユーザが回路基板の識別抵抗の抵抗値及び識別コンデンサの容量値のうちの少なくとも一方を回路基板ごとに異ならせて設計することで、識別回路は、判定時間に基づき容易に、かつ精度良く一の回路基板を識別可能である。
加えて、一の回路基板において識別抵抗及び識別コンデンサが互いに並列接続されていることで、一の回路基板が切替素子により選択されていないときに、識別コンデンサの電荷が識別抵抗によりディスチャージされる。これにより、識別コンデンサの電荷がゼロとなる。したがって、一の回路基板が切替素子により選択され、識別回路による一の回路基板の識別処理が開始したときであっても、制御部は、判定時間を正確に計測可能である。結果として、識別回路による一の回路基板の識別精度が向上する。
一実施形態における識別回路は、前記識別コンデンサを有し、前記制御部は、一の前記回路基板が有する前記識別抵抗に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる前記判定時間を計測してもよい。識別コンデンサを回路基板に代えて識別回路が有することで、識別コンデンサが配置されていないような既存の回路基板に対しても識別処理を実行可能である。既存の回路基板に対する識別回路の互換性が向上する。
一実施形態における識別回路では、前記識別コンデンサは、前記切替素子における一の前記回路基板側の端子に接続されていてもよい。これにより、識別回路は、切替素子において一の回路基板が選択されたときに、互いに並列接続されている識別抵抗及び識別コンデンサを一の回路基板が有するときと同様の識別方法に基づいて一の回路基板を識別可能である。
一実施形態における識別回路では、前記制御部は、前記識別抵抗の抵抗値と前記識別コンデンサの容量値とに基づいて前記判定時間を算出してもよい。これにより、一の回路基板の識別処理に必要となる判定パラメータを後述する式5で表される判定時間として取得することが可能となる。識別回路は、従来技術のような電圧範囲を用いた識別方法とは全く異なる、時間軸を用いた新たな識別方法を提供可能である。
一実施形態における識別回路では、前記回路素子群は、バッファ回路と、前記バッファ回路に順に直列接続されている抵抗及び前記識別コンデンサと、を有してもよい。これにより、一実施形態に係る識別回路の識別コンデンサからの、従来技術に基づく識別回路への影響が抑制される。したがって、従来技術に基づく識別回路は、一の回路基板を正確に識別することが可能となる。
一実施形態における識別回路では、前記制御部は、前記抵抗の抵抗値と前記識別コンデンサの容量値とに基づいて前記判定時間を算出してもよい。これにより、一の回路基板の識別処理に必要となる判定パラメータを後述する式6で表される判定時間として取得することが可能となる。識別回路は、従来技術のような電圧範囲を用いた識別方法とは全く異なる、時間軸を用いた新たな識別方法を提供可能である。
一実施形態における識別回路では、前記回路素子群は、前記切替素子による電気的な接続が一の前記回路基板に切り替わってから前記判定時間が経過したときにLoからHiへと変化する電気信号を前記制御部に出力するコンパレータを有し、前記制御部は、前記電気信号に基づいて前記判定時間を計測してもよい。これにより、制御部は、判定時間を正確に計測可能である。結果として、識別回路による一の回路基板の識別精度が向上する。
幾つかの実施形態に係る識別方法は、複数の回路基板から一の前記回路基板を識別する識別回路を用いた識別方法であって、前記識別回路と電気的に接続される一の前記回路基板を複数の前記回路基板の中で切り替えるステップと、一の前記回路基板の切り替えによって識別抵抗及び識別コンデンサの少なくとも一方が前記識別回路の回路素子群と電気的に接続されると、接続された前記識別抵抗及び前記識別コンデンサのうちの少なくとも一方に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる判定時間を計測するステップと、計測された前記判定時間に基づいて一の前記回路基板を識別するステップと、を含む。
これにより、コストを十分に抑制可能である。例えば、識別回路では、ADCが含まれておらず、制御部がADCを制御する必要がない。したがって、このようなADCが識別回路に含まれるような従来技術と比較して開発コストが低減する。識別方法では、高価な回路素子であるADCが使用されず、安価な回路素子のみが使用されているので、製品コストも低減する。
一実施形態における識別方法は、前記識別抵抗の抵抗値と前記識別コンデンサの容量値とに基づいて前記判定時間を算出するステップを含んでもよい。これにより、一の回路基板の識別処理に必要となる判定パラメータを後述する式5で表される判定時間として取得することが可能となる。識別方法は、従来技術のような電圧範囲を用いた識別方法とは全く異なる、時間軸を用いた新たな方法として実現可能である。
本開示によれば、コストを十分に抑制可能な識別回路及び識別方法を提供可能である。
本開示の第1実施形態に係る識別回路の概略構成図である。 電圧Vaの出力特性及びコンパレータCMPの出力特性を示すグラフ図である。 図1の識別回路の動作の一例を示すフローチャートである。 本開示の第2実施形態に係る識別回路の概略構成図である。 本開示の第3実施形態に係る識別回路の概略構成図である。
従来技術の背景及び問題点についてより詳細に説明する。
後述する図5の上半部に従来の識別回路100が示されている。図5に示す従来の識別回路100は、複数の回路基板30から一の回路基板30を識別する。識別回路100は、コネクタ200に実装された複数の回路基板30に含まれる一の回路基板30の種類を識別する。
識別回路100は、コネクタ200側から順に、切替素子110と、回路素子群120と、制御部130と、を有する。識別回路100は、切替素子110による電気的な接続の切り替えによって、複数の回路基板30のうちの一の回路基板30と電気的に接続される。
このとき、分圧された電圧Vaは、識別回路100の基準電圧V0、回路素子群120に含まれる基準抵抗R0、及び一の回路基板30の識別抵抗Riから、以下の式で算出される。
Figure 2023121064000002
ADC側に電流が流れないようにバッファするオペアンプOPにおいて、出力端子の電圧は、非反転入力端子の電圧Vaと同一になる。オペアンプOPからの出力電圧Vaは、ADCにおいてアナログからデジタルに変換される。制御部130は、ADCから出力される電圧に基づいて、コネクタ200に実装された一の回路基板30の種類を識別する。電圧Vaは、式1に含まれる識別抵抗Riが回路基板30ごとに異なるので、回路基板30ごとに異なる値となる。したがって、制御部130は、ADCから出力される電圧に関連付けられる一の回路基板30を複数の回路基板30の中から識別可能である。
このような従来の識別回路100は、いくつかの問題点を有している。例えば、識別回路100では、制御部130がADCを制御する必要があり、それに必要となる演算処理に関する開発コストが増大していた。識別回路100では、高価な回路素子であるADCが使用されており、製品コストが増大していた。
加えて、識別回路100では、基準電圧V0、基準抵抗R0、識別抵抗Ri、オペアンプOP、及びADCに起因する誤差により、一の回路基板30に関連付けることが可能な電圧Vaの電圧範囲が制限される。したがって、コネクタ200に実装された複数の回路基板30の識別枚数に制約が課される。仮に、回路基板30の識別枚数が多くなると、一の回路基板30に関連付けられる電圧範囲が狭くなる。このとき、制御部130は、本来であれば所定の電圧Vaが一の回路基板30に関連付けられるべきところ、上記誤差によって他の回路基板30の電圧範囲に含まれてしまい、回路基板30を誤って識別する可能性がある。識別回路100では、回路基板30の識別枚数を多くしたい場合、基準電圧V0、基準抵抗R0、識別抵抗Ri、オペアンプOP、及びADCを高精度化する必要があり、さらなるコスト増大につながる。
一方で、識別回路100を用いる従来のモジュールでは、各回路基板30の電圧範囲がそもそも定められている。したがって、新機能を有する回路基板30が市場ニーズにより必要になったとしても、新たに設計された当該回路基板30を識別用の複数の回路基板30に追加することが困難である。
本開示は、以上のような問題点を解決するために、コストを十分に抑制可能な識別回路及び識別方法を提供することを目的とする。以下では、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態について主に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る識別回路10の概略構成図である。図1を参照しながら、第1実施形態に係る識別回路10の構成の概略について主に説明する。
モジュール1は、識別回路10と、コネクタ20と、コネクタ20に実装された複数の回路基板30と、を有する。識別回路10と複数の回路基板30とは、コネクタ20を介して互いに電気的に接続されている。複数の回路基板30の各々は、互いに並列接続されている識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiを有する。識別抵抗Riの抵抗値及び識別コンデンサCiの容量値の少なくとも一方は、回路基板30ごとに異なる。例えば、識別抵抗Riの抵抗値は、複数の回路基板30の各々において互いに同一である一方で、識別コンデンサCiの容量値は、複数の回路基板30の各々において互いに異なる。
識別回路10は、複数の回路基板30から一の回路基板30を識別する。識別回路10は、コネクタ20側から順に、切替素子11と、回路素子群12と、制御部13と、を有する。切替素子11は、コネクタ20と電気的に接続されている。回路素子群12は、切替素子11と電気的に接続されている。制御部13は、切替素子11及び回路素子群12と電気的に接続されている。
切替素子11は、例えばマルチプレクサなどを含む。切替素子11は、コネクタ20側に複数の接続端子を有し、コネクタ20と反対側に1つの接続端子を有する。切替素子11は、コネクタ20側に、例えば8つの接続端子NO1、NO2、NO3、NO4、NO5、NO6、NO7、及びNO8を有する。切替素子11は、コネクタ20と反対側にCOM端子を有する。
切替素子11は、制御部13から受信した制御信号に基づいて、識別回路10と電気的に接続される一の回路基板30を複数の回路基板30の中で切り替える。換言すると、切替素子11は、制御部13から受信した制御信号に基づいて、識別回路10と電気的に接続される一の回路基板30を、複数の回路基板30の中から選択する。例えば、切替素子11は、制御部13から受信した制御信号に基づいて、コネクタ20を介して接続端子NO1に接続されている一の回路基板30が識別回路10と電気的に接続されるように電気的な接続関係を切り替える。
回路素子群12は、切替素子11と制御部13との間に配置され、複数の回路素子を有する。回路素子群12は、基準電圧V0を受ける基準抵抗R0と、基準抵抗R0と並列に接続されている抵抗R1及びR2と、を有する。回路素子群12は、基準抵抗R0並びに抵抗R1及びR2と接続されているコンパレータCMPを有する。
コンパレータCMPの非反転入力端子には、基準電圧V0を基準抵抗R0及び識別抵抗Riに基づいて分圧した電圧Vamaxを最大値とする電圧Vaが入力される。コンパレータCMPの反転入力端子には、基準電圧V0を抵抗R1及びR2に基づいて分圧した電圧Vbが入力される。コンパレータCMPは、電圧Vbに対する電圧Vaの大小に応じてそれぞれHi及びLoとなる電気信号をデジタル信号として制御部13に出力する。より具体的には、コンパレータCMPは、電圧Vbよりも電圧Vaが大きいとき、Hiとなる電気信号を制御部13に出力する。コンパレータCMPは、電圧Vbよりも電圧Vaが小さいとき、Loとなる電気信号を制御部13に出力する。
制御部13は、1つ以上のプロセッサを含む。制御部13は、CPU(Central Processing Unit)として機能する。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部13は、識別回路10を構成する各構成部と電気的に接続され、識別回路10全体の動作を制御する。
識別回路10の制御部13による処理内容について主に説明する。
制御部13は、コネクタ20に実装されている一の回路基板30の種類を識別しようとするとき、切替素子11において他の回路基板30から一の回路基板30に接続関係を切り替える。より具体的には、制御部13は、切替素子11に制御信号を出力して切替素子11を制御する。例えば、制御部13は、コネクタ20を介して切替素子11の接続端子NO1に接続されている一の回路基板30が識別回路10と電気的に接続されるように切替素子11を制御する。
切替素子11により一の回路基板30に接続関係が切り替わる前は他の回路基板30が識別回路10と電気的に接続されている。このとき、一の回路基板30の識別コンデンサCiは、一の回路基板30の識別抵抗Riによって電荷が十分にディスチャージされた状態となる。
制御部13は、一の回路基板30の識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiの両方が切替素子11を介して回路素子群12と電気的に接続されると、判定時間を計測する。このとき、判定時間は、接続された識別コンデンサCiに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる。より具体的には、制御部13は、一の回路基板30が有する、互いに並列接続されている識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの一方、例えば識別コンデンサCiに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間を計測する。制御部13は、計測された判定時間に基づいて一の回路基板30を識別する。
コネクタ20に実装されている回路基板30の種類を識別するための判定時間の算出方法は以下のとおりである。
上記の電圧Vamaxは、識別回路10の基準電圧V0、回路素子群12に含まれる基準抵抗R0、及び一の回路基板30の識別抵抗Riから、以下の式で算出される。
Figure 2023121064000003
コンパレータCMPにおける判定電圧Vbは、識別回路10の基準電圧V0並びに抵抗R1及びR2から、以下の式で算出される。
Figure 2023121064000004
電圧Vaのセトリング時間に対するコンパレータCMPの判定時間Tは以下の式で算出される。
Figure 2023121064000005
図2は、電圧Vaの出力特性及びコンパレータCMPの出力特性を示すグラフ図である。図2の上半部は、時間に対する電圧Vaの出力特性のグラフを示す。図2の下半部は、時間に対するコンパレータCMPの出力特性のグラフを示す。図2の2つのグラフにおいて、切替素子11における接続関係が他の回路基板30から一の回路基板30に切り替わった時点を時間0(ゼロ)としている。
電圧Vaは、回路基板30の識別コンデンサCiの配置に起因して過渡応答を示す。より具体的には、電圧Vaは、時間0で電圧Vamaxまで瞬時に立ち上がるのではなく、電圧ゼロから所定の時間をかけて緩やかに立ち上がる。判定電圧Vbは、電圧Vamaxよりも小さくなるように設定される。すなわち、電圧Vaは、時間0において電圧ゼロから立ち上がり始め、判定時間Tにおいて判定電圧Vbと同一値となったのち、電圧Vamaxまで緩やかに上昇する。
このような電圧VaがコンパレータCMPの非反転入力端子に入力されると、コンパレータCMPは、時間0から判定時間Tが経過するまでの間、すなわち電圧Vaが判定電圧Vbよりも小さい間、Loとなる電気信号を制御部13に出力する。一方で、コンパレータCMPは、判定時間Tが経過した後、すなわち電圧Vaが判定電圧Vbよりも大きくなった後、Hiとなる電気信号を制御部13に出力する。以上のように、回路素子群12のコンパレータCMPは、切替素子11による電気的な接続が一の回路基板30に切り替わってから判定時間Tが経過したときにLoからHiへと変化する電気信号を制御部13に出力する。
制御部13は、コンパレータCMPから出力される電気信号に基づいて、コンパレータCMPの出力電圧がLoからHiに変化する時間を判定時間Tとして制御部13の内部カウンタで計測する。制御部13は、計測された判定時間Tに基づいて、コネクタ20に実装された一の回路基板30の種類を識別する。判定時間Tは、式5に含まれる識別コンデンサCiが回路基板30ごとに異なる値となるので、回路基板30ごとに異なる値となる。したがって、制御部13は、判定時間Tに関連付けられる一の回路基板30を複数の回路基板30の中から識別可能である。
図3は、図1の識別回路10の動作の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、複数の回路基板30から一の回路基板30を識別する図1の識別回路10を用いた識別方法に関するものである。図3を参照しながら、図1の識別回路10の制御部13による処理内容についてより詳細に説明する。
ステップS100では、制御部13は、識別抵抗Riの抵抗値と識別コンデンサCiの容量値とに基づいて式2乃至式5を用いながら判定時間Tを算出する。例えば、制御部13は、識別回路10の開発者としてのユーザからの入力情報に基づき式2、3、及び5に含まれる各種の回路素子パラメータの値を取得する。制御部13は、取得した回路素子パラメータの値に基づいて最終的に式5を用いることで判定時間Tを算出する。
ステップS101では、制御部13は、ステップS100において算出された判定時間Tと一の回路基板30とを互いに関連付ける。このとき、制御部13は、判定時間Tと一の回路基板30とが互いに関連付けられたデータを任意の記憶媒体に格納する。このような記憶媒体は、記憶部として識別回路10自体が有してもよいし、識別回路10に含まれない外部の構成部として配置されていてもよい。
ステップS102では、制御部13は、識別回路10と電気的に接続される一の回路基板30を複数の回路基板30の中で切り替える。例えば、制御部13は、コネクタ20に実装されている一の回路基板30の種類を識別するために、他の回路基板30から一の回路基板30に接続関係を切り替えるよう切替素子11を制御する。
ステップS103では、制御部13は、ステップS102における一の回路基板30の切り替えによって識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiの両方が識別回路10の回路素子群12と電気的に接続されると、判定時間Tを計測する。このとき、判定時間Tは、接続された識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの一方、例えば識別コンデンサCiに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる。
ステップS104では、制御部13は、ステップS103において計測された判定時間Tに基づいて一の回路基板30を識別する。このとき、制御部13は、ステップS101において記憶媒体に格納されたデータを読み出し、ステップS103において計測された判定時間Tを当該データと照合することで、一の回路基板30を識別する。
ステップS105では、制御部13は、複数の回路基板30の全てについて識別処理が完了したか否かを判定する。制御部13は、全ての回路基板30を識別したと判定すると、処理を終了する。制御部13は、全ての回路基板30を識別していないと判定すると、ステップS102の処理を再度実行する。
以上のような第1実施形態に係る識別回路10によれば、コストを十分に抑制可能である。例えば、識別回路10では、ADCが含まれておらず、制御部13がADCを制御する必要がない。したがって、このようなADCが識別回路に含まれるような従来技術と比較して開発コストが低減する。識別回路10では、高価な回路素子であるADCが使用されず、安価な回路素子のみが使用されているので、製品コストも低減する。
加えて、識別回路10では、従来技術のように電圧Vaの電圧範囲に基づいて一の回路基板30が識別されるわけではない。したがって、基準電圧V0、基準抵抗R0、識別抵抗Ri、及びコンパレータCMPなどに起因する誤差が一の回路基板30の識別精度に与える影響が十分に抑制される。回路基板30の識別枚数を多くしたい場合でも、回路基板30の識別コンデンサCiの容量値を変えることで、回路基板30の識別枚数を容易に増やすことができる。以上により、識別回路10では、基準電圧V0、基準抵抗R0、識別抵抗Ri、及びコンパレータCMPなどを高精度化する必要性が従来技術と比較して低くなる。結果として、識別回路10は、従来技術と比較してさらなるコスト低減を実現可能である。
識別回路10を用いる本開示に係るモジュール1では、新機能を有する回路基板30が市場ニーズにより必要になったとしても、新たに設計された当該回路基板30を識別用の複数の回路基板30に容易に追加することが可能となる。より具体的には、識別回路10による時間軸を用いた識別方法において新たな判定時間Tを追加するだけで、新機能を有する回路基板30を識別用の複数の回路基板30に容易に追加することが可能となる。
なお、回路基板30の識別コンデンサCiを変えることで判定時間Tが長くなる場合もあるが、このような場合であっても、電源投入時などのバックグランドで識別回路10が動作するため、識別回路10の実際の動作にあたり問題は生じにくい。
識別回路10は、一の回路基板30が有する、互いに並列接続されている識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの一方、例えば識別コンデンサCiに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測する。これにより、ユーザが回路基板30の識別コンデンサCiの容量値を回路基板30ごとに異ならせて設計することで、識別回路10は、判定時間Tに基づき容易に、かつ精度良く一の回路基板30を識別可能である。
加えて、一の回路基板30において識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiが互いに並列接続されていることで、一の回路基板30が切替素子11により選択されていないときに、識別コンデンサCiの電荷が識別抵抗Riによりディスチャージされる。これにより、識別コンデンサCiの電荷がゼロとなる。したがって、一の回路基板30が切替素子11により選択され、識別回路10による一の回路基板30の識別処理が開始したときであっても、制御部13は、判定時間Tを正確に計測可能である。結果として、識別回路10による一の回路基板30の識別精度が向上する。
識別回路10は、識別抵抗Riの抵抗値と識別コンデンサCiの容量値とに基づいて判定時間Tを算出することで、一の回路基板30の識別処理に必要となる判定パラメータを式5で表される判定時間Tとして取得することが可能となる。識別回路10は、従来技術のような電圧範囲を用いた識別方法とは全く異なる、時間軸を用いた新たな識別方法を提供可能である。
回路素子群12は、切替素子11による電気的な接続が一の回路基板30に切り替わってから判定時間Tが経過したときにLoからHiへと変化する電気信号を制御部13に出力するコンパレータCMPを有する。これにより、制御部13は、判定時間Tを正確に計測可能である。結果として、識別回路10による一の回路基板30の識別精度が向上する。
上記第1実施形態では、回路素子群12に電気的に接続された識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの一方、例えば識別コンデンサCiに基づいて判定時間Tが回路基板30ごとに異なる値となると説明したが、これに限定されない。回路素子群12に電気的に接続された識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの少なくとも一方に基づいて判定時間Tが回路基板30ごとに異なる値となってもよい。
例えば、識別コンデンサCiの容量値が、複数の回路基板30の各々において互いに同一である一方で、識別抵抗Riの抵抗値が、複数の回路基板30の各々において互いに異なっていてもよい。このとき、判定時間Tは、回路基板30ごとに異なる識別抵抗Riの抵抗値に基づいて回路基板30ごとに異なる値となる。例えば、識別コンデンサCiの容量値が、複数の回路基板30の各々において互いに異なり、識別抵抗Riの抵抗値も、複数の回路基板30の各々において互いに異なってもよい。このとき、判定時間Tは、回路基板30ごとに異なる値となる識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiの両方に基づいて回路基板30ごとに異なる値となる。
上記第1実施形態では、切替素子11は、マルチプレクサを含むと説明したが、これに限定されない。切替素子11は、複数の回路基板30のうちの一の回路基板30と識別回路10との間の電気的な接続関係を切り替えることが可能な任意の回路素子を含んでもよい。
上記第1実施形態では、回路素子群12は、図1に示されるような回路構成を含むと説明したが、これに限定されない。回路素子群12は、識別回路10による上記の識別方法を実現可能な任意の回路構成を含んでもよい。
上記第1実施形態では、識別回路10の制御部13は、図3のステップS100及びS101に示す処理内容を実行すると説明したが、これに限定されない。識別回路10の制御部13に代えて任意の他のプロセッサが同様の処理を実行し、判定時間Tと一の回路基板30とが互いに関連付けられたデータを上述した任意の記憶媒体に格納してもよい。識別回路10の制御部13は、このようにして記憶媒体に格納されたデータを図3のステップS104において読み出すことで、一の回路基板30を識別してもよい。
(第2実施形態)
図4は、本開示の第2実施形態に係る識別回路10の概略構成図である。図4を参照しながら、第2実施形態に係る識別回路10の構成及び動作について主に説明する。第2実施形態に係る識別回路10は、識別コンデンサCiを回路基板30ではなく識別回路10自体が有する点で第1実施形態と相違する。その他の構成、機能、効果、及び変形例などについては、第1実施形態と同様であり、対応する説明が第2実施形態に係る識別回路10にも当てはまる。以下では、第1実施形態と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態と異なる点について主に説明する。
第2実施形態に係る識別回路10は、切替素子11、回路素子群12、及び制御部13に加えて、識別コンデンサCiを有する。識別コンデンサCiは、切替素子11における一の回路基板30側の端子に接続されている。より具体的には、識別コンデンサCiは、回路基板30に配置されるのではなく、識別回路10の切替素子11における接続端子NO1、NO2、NO3、NO4、NO5、NO6、NO7、及びNO8の各々に接続されている。
制御部13は、一の回路基板30の識別抵抗Ri及び識別回路10の対応する識別コンデンサCiの両方が切替素子11を介して回路素子群12と電気的に接続されると、第1実施形態と同様に判定時間Tを計測する。このとき、判定時間Tは、接続された識別抵抗Ri及び識別コンデンサCiのうちの少なくとも一方に基づいて回路基板30ごとに異なる値となる。このときの判定時間Tは、第1実施形態と同様に式5により表される。
例えば、制御部13は、一の回路基板30が有する識別抵抗Riに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測する。このとき、識別回路10が有する識別コンデンサCiの容量値は、複数の回路基板30の各々に対して互いに同一である一方で、回路基板30が有する識別抵抗Riの抵抗値は、複数の回路基板30の各々において互いに異なる。
制御部13は、計測された判定時間Tに基づいて一の回路基板30を識別する。
以上のような第2実施形態に係る識別回路10によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、第2実施形態に係る識別回路10は、識別コンデンサCiを回路基板30に代えて識別回路10が有することで、識別コンデンサCiが配置されていないような既存の回路基板30に対しても識別処理を実行可能である。既存の回路基板30に対する識別回路10の互換性が向上する。
識別回路10は、一の回路基板30が有する識別抵抗Riに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測する。これにより、ユーザが回路基板30の識別抵抗Riの抵抗値を回路基板30ごとに異ならせて設計することで、識別回路10は、判定時間Tに基づき容易に、かつ精度良く一の回路基板30を識別可能である。
識別コンデンサCiが、切替素子11における一の回路基板30側の端子に接続されていることで、識別回路10は、切替素子11において一の回路基板30が選択されたときに、第1実施形態と同様の識別方法に基づいて一の回路基板30を識別可能である。
上記第2実施形態では、制御部13は、一の回路基板30が有する識別抵抗Riに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測すると説明したが、これに限定されない。制御部13は、識別回路10が有する識別コンデンサCiに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測してもよい。このとき、識別回路10が有する識別コンデンサCiの容量値は、複数の回路基板30の各々に対して互いに異なる一方で、回路基板30が有する識別抵抗Riの抵抗値は、複数の回路基板30の各々において互いに同一となる。
以上に限定されず、制御部13は、一の回路基板30が有する識別抵抗Ri及び識別回路10が有する識別コンデンサCiの両方に基づいて回路基板30ごとに異なる値となる判定時間Tを計測してもよい。このとき、識別回路10が有する識別コンデンサCiの容量値は、複数の回路基板30の各々に対して互いに異なり、回路基板30が有する識別抵抗Riの抵抗値も、複数の回路基板30の各々において互いに異なる。
(第3実施形態)
図5は、本開示の第3実施形態に係る識別回路10の概略構成図である。図5を参照しながら、第3実施形態に係る識別回路10の構成及び動作について主に説明する。第3実施形態に係る識別回路10は、回路基板30に代えて識別回路10の回路素子群12が識別コンデンサCiを有し、かつ回路素子群12がバッファ回路Bufも有する点で第1実施形態と相違する。その他の構成、機能、効果、及び変形例などについては、第1実施形態と同様であり、対応する説明が第3実施形態に係る識別回路10にも当てはまる。以下では、第1実施形態と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態と異なる点について主に説明する。
第3実施形態に係るモジュール1は、識別回路10、コネクタ20、及びコネクタ20に実装された複数の回路基板30に加えて、識別回路10と並列して複数の回路基板30に接続されている従来の識別回路100と、コネクタ200と、をさらに有する。モジュール1は、アクティブ側である識別回路10が何らかの原因により故障して動作不能となったときのスタンバイ側の回路として、従来の識別回路100を有する。モジュール1は、アクティブ側の識別回路10及びスタンバイ側の識別回路100を含む二重化システムとして構成される。
第3実施形態に係る識別回路10の回路素子群12は、識別コンデンサCiを有する。より具体的には、回路素子群12は、バッファ回路Bufと、バッファ回路Bufに順に直列接続されている抵抗R3及び識別コンデンサCiと、を有する。
モジュール1では、識別回路10の切替素子11と、従来の識別回路100の切替素子110と、は互いに非同期で動作している。このとき、第2実施形態のように切替素子11における各接続端子に識別コンデンサCiが接続されている仮の場合を考える。一の回路基板30が切替素子11及び切替素子110により非同期で偶発的に同時選択されると、従来の識別回路100におけるADCでのAD変換値に識別コンデンサCiによるセトリングの影響が表れ、FAIL状態が発生する。
より具体的には、切替素子11における各接続端子に接続されている識別コンデンサCiによって識別回路100側の電圧Vaも過渡応答を示す。従来の識別回路100に含まれるADCは、その応答特性が識別コンデンサCiの容量値に対応していないと、電圧Vaが立ち上がりきる前にデジタル信号を出力する可能性もある。この場合、当該ADCは、本来の電圧Vaとは全く異なる電圧に対応するデジタル信号を出力することになる。すると、識別回路100の制御部130は、一の回路基板30を他の異なる回路基板30として誤って識別してしまう。
識別回路10のバッファ回路Bufは、バッファ回路Bufに直列的に接続されている識別コンデンサCiからの識別回路100への上記のような影響を抑制するためのバッファとして機能する。このとき、バッファ回路Bufの非反転入力端子における電圧Vaと出力端子側の電圧Va’とは、互いに同一値となる。電圧Va(=電圧Va’)の出力特性及びコンパレータCMPの出力特性は、第1実施形態において図2を参照しながら説明した内容と同様であるが、判定時間Tの式のみが第1実施形態と若干相違する。第3実施形態において、判定時間Tは、以下の式6により表される。
Figure 2023121064000006
式6に示されるように、識別回路10の制御部13は、バッファ回路Bufに順に直列接続されている抵抗R3の抵抗値及び識別コンデンサCiの容量値に基づいて判定時間Tを算出する。式6において、抵抗R3及び識別コンデンサCiの値は、複数の回路基板30の各々に対して一定である。しかしながら、電圧Vamaxが識別抵抗Riに依存し、識別抵抗Riの抵抗値が複数の回路基板30の各々において互いに異なることで、判定時間Tが回路基板30ごとに異なる値となる。
制御部13は、一の回路基板30の識別抵抗Riのみが切替素子11を介して回路素子群12と電気的に接続されると、第1実施形態と同様に判定時間Tを計測する。このとき、判定時間Tは、式6により表され、接続された識別抵抗Riに基づいて回路基板30ごとに異なる値となる。
制御部13は、計測された判定時間Tに基づいて一の回路基板30を識別する。制御部13は、一の回路基板30の識別処理を実行する前に、切替素子11においてGND接続されている端子に回路素子群12が接続されるように切替素子11を制御する。これにより、識別コンデンサCiの電荷がディスチャージされる。
以上のような第3実施形態に係る識別回路10によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、第3実施形態に係る識別回路10は、識別コンデンサCiを回路基板30に代えて識別回路10の回路素子群12が有することで、識別コンデンサCiが配置されていないような既存の回路基板30に対しても識別処理を実行可能である。既存の回路基板30に対する識別回路10の互換性が向上する。
回路素子群12が、バッファ回路Bufと、バッファ回路Bufに順に直列接続されている抵抗R3及び識別コンデンサCiと、を有することで、識別コンデンサCiからの識別回路100への影響が抑制される。したがって、識別回路100は、一の回路基板30を正確に識別することが可能となる。
識別回路10は、抵抗R3の抵抗値と識別コンデンサCiの容量値とに基づいて判定時間Tを算出することで、一の回路基板30の識別処理に必要となる判定パラメータを式6で表される判定時間Tとして取得することが可能となる。識別回路10は、従来技術のような電圧範囲を用いた識別方法とは全く異なる、時間軸を用いた新たな識別方法を提供可能である。
上記第3実施形態では、回路素子群12に含まれるバッファ回路Bufはボルテージフォロアとして構成されると説明したが、これに限定されない。バッファ回路Bufは、増幅回路として構成されてもよい。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、本開示は、上述した識別回路10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
例えば、上述した各構成部の配置及び個数は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の配置及び個数は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。
上記各実施形態では、回路基板30は識別抵抗Riを必ず有すると説明したが、これに限定されない。回路基板30は、識別抵抗Riを有さずに、識別コンデンサCiのみを有してもよい。このとき、モジュール1は、識別コンデンサCiの電荷をディスチャージするための回路を別途有する。
1 モジュール
10 識別回路
11 切替素子
12 回路素子群
13 制御部
20 コネクタ
30 回路基板
100 識別回路
110 切替素子
120 回路素子群
130 制御部
200 コネクタ
Buf バッファ回路
CMP コンパレータ
Ci 識別コンデンサ
R0 基準抵抗
R1、R2、R3 抵抗
Ri 識別抵抗
T 判定時間
V0 基準電圧
Va 電圧
Vb 判定電圧

Claims (10)

  1. 複数の回路基板から一の前記回路基板を識別する識別回路であって、
    前記識別回路と電気的に接続される一の前記回路基板を複数の前記回路基板の中で切り替える切替素子と、
    前記切替素子と電気的に接続されている回路素子群と、
    前記切替素子及び前記回路素子群と電気的に接続されている制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、識別抵抗及び識別コンデンサの少なくとも一方が前記切替素子を介して前記回路素子群と電気的に接続されると、接続された前記識別抵抗及び前記識別コンデンサのうちの少なくとも一方に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる判定時間を計測し、計測された前記判定時間に基づいて一の前記回路基板を識別する、
    識別回路。
  2. 請求項1に記載の識別回路であって、
    前記制御部は、一の前記回路基板が有する、互いに並列接続されている前記識別抵抗及び前記識別コンデンサのうちの少なくとも一方に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる前記判定時間を計測する、
    識別回路。
  3. 請求項1に記載の識別回路であって、
    前記識別コンデンサを有し、
    前記制御部は、一の前記回路基板が有する前記識別抵抗に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる前記判定時間を計測する、
    識別回路。
  4. 請求項3に記載の識別回路であって、
    前記識別コンデンサは、前記切替素子における一の前記回路基板側の端子に接続されている、
    識別回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の識別回路であって、
    前記制御部は、前記識別抵抗の抵抗値と前記識別コンデンサの容量値とに基づいて前記判定時間を算出する、
    識別回路。
  6. 請求項3に記載の識別回路であって、
    前記回路素子群は、バッファ回路と、前記バッファ回路に順に直列接続されている抵抗及び前記識別コンデンサと、を有する、
    識別回路。
  7. 請求項6に記載の識別回路であって、
    前記制御部は、前記抵抗の抵抗値と前記識別コンデンサの容量値とに基づいて前記判定時間を算出する、
    識別回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の識別回路であって、
    前記回路素子群は、前記切替素子による電気的な接続が一の前記回路基板に切り替わってから前記判定時間が経過したときにLoからHiへと変化する電気信号を前記制御部に出力するコンパレータを有し、
    前記制御部は、前記電気信号に基づいて前記判定時間を計測する、
    識別回路。
  9. 複数の回路基板から一の前記回路基板を識別する識別回路を用いた識別方法であって、
    前記識別回路と電気的に接続される一の前記回路基板を複数の前記回路基板の中で切り替えるステップと、
    一の前記回路基板の切り替えによって識別抵抗及び識別コンデンサの少なくとも一方が前記識別回路の回路素子群と電気的に接続されると、接続された前記識別抵抗及び前記識別コンデンサのうちの少なくとも一方に基づいて前記回路基板ごとに異なる値となる判定時間を計測するステップと、
    計測された前記判定時間に基づいて一の前記回路基板を識別するステップと、
    を含む、
    識別方法。
  10. 請求項9に記載の識別方法であって、
    前記識別抵抗の抵抗値と前記識別コンデンサの容量値とに基づいて前記判定時間を算出するステップを含む、
    識別方法。
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