JP2023120891A - 回転電機ユニットの冷却システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルの発熱部を電力変換部とともに効率良く冷却することができるようにして、システム全体を小型化し、エネルギー効率の改善を図ることができる回転電機ユニットの冷却システムを提供する。【解決手段】回転電機ユニットの冷却システムは、ステータ11、コイル19、ロータ12、ハウジング14、電力変換部、及び冷却回路16を備える。コイル19はスロット18を通してステータ11に巻回される。冷却回路16は、放熱部で冷却した冷却液を循環させる。ハウジング14には、コイル冷却領域と、変換部冷却領域が設けられる。コイル冷却領域は、コイル19のスロット18内に配置される部分とステータ11の外部に露出する部分に直接冷却液を流す。変換部冷却領域は、電力変換部に冷却液を流す。コイル冷却領域と変換部冷却領域は同じ冷却回路16に接続される。【選択図】図2
Description
本発明は、車両等に搭載される回転電機ユニットの冷却システムに関するものである。
車両等に搭載される回転電機として、回転軸と一体に回転するロータと、ロータの径方向外側に配置されるステータと、を備え、ロータの外周に複数の永久磁石が配置されるとともに、ステータにコイルが巻回されたものがある。この種の回転電機は、運転中にステータのコイル部分が発熱し易い。
また、バッテリ等の電力源の直流電力を回転電機で使用する交流電力に変換する電力変換部が、回転電機と同じハウジング、若しくは、近接した別のハウジングに収容された回転電機ユニットが知られている。この種の回転電機ユニットで用いられる電力変換部も、使用時に電力変換素子が高熱を発する。
このため、この種の回転電機ユニットでは、コイルの発熱部と電力変換部の発熱部を夫々冷却できる冷却システムが採用されている。
従来の冷却システムの多くは、電力変換部のヒートシンクに冷却回路を通して冷却液を流し、ステータに巻回されたコイルには、機械動作部を潤滑するための潤滑液を散布、若しくは滴下するようにしている。
従来の冷却システムの多くは、電力変換部のヒートシンクに冷却回路を通して冷却液を流し、ステータに巻回されたコイルには、機械動作部を潤滑するための潤滑液を散布、若しくは滴下するようにしている。
また、別の冷却システムとしては、ステータの外周側を取り囲むハウジングの周壁に冷却液の流れる周壁通路を設け、冷却回路から供給される冷却液を、周壁通路と、電力変換部のヒートシンクとに連続して流すものも知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかしながら、電力変換部のヒートシンクに冷却回路を通して冷却液を流し、ステータのコイル部分に潤滑液を散布、若しくは、滴下する従来の冷却システムは、冷却液と潤滑液の二系統の供給通路を設ける必要がある。このため、この冷却システムを採用した場合には、システム全体が複雑化し、かつ、大型化し易い。
また、ハウジングの周壁通路と電力変換部に同じ冷却液を流す冷却システムは、ステータのコイルに対してハウジングの周壁を通して間接的に冷却液による冷却を行うことになる。このため、この冷却システムを採用した場合には、コイルの熱が冷却液を通して外部に放熱され難く、コイルに対する冷却性能を充分に高めることが難しい。
そこで本発明は、コイルの発熱部を電力変換部とともに効率良く冷却することができるようにして、システム全体を小型化し、エネルギー効率の改善を図ることができる回転電機ユニットの冷却システムを提供しようとするものである。
本発明に係る回転電機ユニットの冷却システムは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る回転電機ユニットの冷却システムは、スロット(例えば、実施形態のスロット18)を有するステータ(例えば、実施形態のステータ11)と、前記スロットを通して前記ステータに巻回されるコイル(例えば、実施形態のコイル19)と、前記ステータに対して回転するロータ(例えば、実施形態のロータ12)と、前記コイルが巻回された前記ステータと前記ロータを収容するハウジング(例えば、実施形態のハウジング14)と、電力源(例えば、実施形態のバッテリ30)の直流電力と前記コイルを流れる交流電力の電力変換を行う電力変換部(例えば、実施形態のPDU15)と、放熱部(例えば、実施形態の放熱部55)で冷却した冷却液を循環させる冷却回路(例えば、実施形態の冷却回路16)と、を備え、前記ハウジングには、前記コイルの前記スロット内に配置される部分と前記ステータの外部に露出する部分に直接冷却液を流すコイル冷却領域(例えば、実施形態のコイル冷却室35)と、前記電力変換部に冷却液を流す変換部冷却領域(例えば、実施形態の変換部冷却室40)が設けられ、前記コイル冷却領域と前記変換部冷却領域は同じ前記冷却回路に接続されていることを特徴とする。
即ち、本発明に係る回転電機ユニットの冷却システムは、スロット(例えば、実施形態のスロット18)を有するステータ(例えば、実施形態のステータ11)と、前記スロットを通して前記ステータに巻回されるコイル(例えば、実施形態のコイル19)と、前記ステータに対して回転するロータ(例えば、実施形態のロータ12)と、前記コイルが巻回された前記ステータと前記ロータを収容するハウジング(例えば、実施形態のハウジング14)と、電力源(例えば、実施形態のバッテリ30)の直流電力と前記コイルを流れる交流電力の電力変換を行う電力変換部(例えば、実施形態のPDU15)と、放熱部(例えば、実施形態の放熱部55)で冷却した冷却液を循環させる冷却回路(例えば、実施形態の冷却回路16)と、を備え、前記ハウジングには、前記コイルの前記スロット内に配置される部分と前記ステータの外部に露出する部分に直接冷却液を流すコイル冷却領域(例えば、実施形態のコイル冷却室35)と、前記電力変換部に冷却液を流す変換部冷却領域(例えば、実施形態の変換部冷却室40)が設けられ、前記コイル冷却領域と前記変換部冷却領域は同じ前記冷却回路に接続されていることを特徴とする。
上記の構成により、放熱部で冷却された冷却液が冷却回路内に供給されると、その冷却液はハウジング内の変換部冷却領域とコイル冷却領域とを流れる。変換部冷却領域に流入した冷却液は、電力変換部の発熱部を冷却し、コイル冷却領域に流入した冷却液は、コイルのうちの、スロット内に配置される部分とステータの外部に露出する部分を直接冷却する。
前記スロットは、前記ステータに軸方向に沿って設けられ、前記コイル冷却領域は、前記コイルうちの、前記ステータの軸方向の一端から外部に露出した部分を密閉状態で覆う第1覆い室(例えば、実施形態の第1覆い室22)と、前記コイルうちの、前記ステータの軸方向の他端から外部に露出した部分を密閉状態で覆う第2覆い室(例えば、実施形態の第2覆い室23)と、を有し、前記第1覆い室には冷却液の流入部(例えば、実施形態の連通孔37)が設けられ、前記第2覆い室には冷却液の流出部(例えば、実施形態の流出口39)が設けられ、前記第1覆い室と前記第2覆い室は、前記ステータの前記スロットを通して相互に連通するようにしても良い。
この場合、流入部から第1覆い室に冷却液が流入されると、その冷却液は、コイルのうちの、ステータの軸方向の一端から外部に露出した部分を冷却する。この後、第1覆い室内の冷却液は、ステータのスロットを通って第2覆い室内に流入する。スロット内を通過する冷却液は、スロット内のコイルを冷却する。また、第2覆い室内に流入した冷却液は、コイルのうちの、ステータの軸方向の他端から外部に露出した部分を冷却し、その後、流出部を通って第2覆い室の外部に流出する。
このようにして冷却液がコイル冷却領域内を流れると、ステータに巻回されたコイルは、コイルのうちの、ステータの軸方向の一端と他端から外部に露出した部分と、スロット内に挿通された部分を冷却液によって直接冷却されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、ステータに巻回されたコイルののほぼ全域を冷却液によって効率良く冷却することができる。
このようにして冷却液がコイル冷却領域内を流れると、ステータに巻回されたコイルは、コイルのうちの、ステータの軸方向の一端と他端から外部に露出した部分と、スロット内に挿通された部分を冷却液によって直接冷却されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、ステータに巻回されたコイルののほぼ全域を冷却液によって効率良く冷却することができる。
前記冷却回路を流れる冷却液は電気絶縁性の冷却液であることが望ましい。
この場合、電気的な短絡を招くことなく電力変換部とコイルの発明部を冷却することができる。
前記変換部冷却領域内では、前記電力変換部の全体が前記冷却液内に没するようにしても良い。
この場合、電気的な短絡を招くことなく、電力変換部の全体を直接冷却液によって冷却することができる。したがって、本構成を採用した場合には、電力変換部の冷却効率をより高めることができる。
前記コイル冷却領域と前記変換部冷却領域は、連通孔(例えば、実施形態の連通孔37)によって相互に連通するコイル冷却室(例えば、実施形態のコイル冷却室35)と変換部冷却室(例えば、実施形態の変換部冷却室40)によって構成され、前記放熱部から冷却液が流れ出す側を冷却回路の上流側としたときに、前記変換部冷却室と前記コイル冷却室は、前記コイル冷却室が前記変換部冷却室よりも下流側となるように前記冷却回路に直列に接続されるようにしても良い。
この場合、冷却回路の放熱部から流れる冷却液が、相対的に発熱温度の低い電力変換部を最初に冷却し、変換部冷却室を通過した冷却液が、相対的に発熱温度の高いコイルの発熱部を冷却することになる。このため、本構成を採用した場合には、電力変換部とコイルを冷却液によって効率良く冷却することができる。
前記冷却回路の前記変換部冷却室よりも上流側には、バッテリ(例えば、実施形態のバッテリ30)を冷却するバッテリ冷却部(例えば、実施形態のバッテリ冷却部45)が直列に接続されるようにしても良い。
この場合、冷却回路の放熱部から流れる冷却液が最初に発熱温度の最も低いバッテリを冷却し、その後にバッテリ冷却部を通過した冷却液が電力変換部とコイルの発熱部を順次冷却するようになる。このため、本構成を採用した場合には、バッテリを、電力変換部やコイルとともに冷却液によって効率良く冷却することができる。
本発明に係る回転電機ユニットの冷却システムは、コイルのスロット内に配置される部分とステータの外部に露出する部分に直接冷却液を流すコイル冷却領域と、電力変換部に冷却液を流す変換部冷却領域が、同じ冷却回路に接続されている。このため、一系統の液体の供給系でありながら、コイルの発熱部を電力変換部とともに効率良く冷却することができる。
したがって、本発明に係る回転電機ユニットの冷却システムを採用した場合には、コイルの発熱部を電力変換部とともに効率良く冷却できるため、システム全体を小型化し、エネルギー効率を改善することができる。
したがって、本発明に係る回転電機ユニットの冷却システムを採用した場合には、コイルの発熱部を電力変換部とともに効率良く冷却できるため、システム全体を小型化し、エネルギー効率を改善することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の回転電機ユニット10の冷却システム1の概略的な全体構成図である。
回転電機ユニット10は、例えば、電動車両の駆動源に用いられる。図1に示すように、回転電機ユニット10は、回転磁界を発生するステータ11と、ステータ11で発生した回転磁界を受けて回転するロータ12と、ロータ12に同軸に設けられた回転軸13と、ステータ11を内部で保持し、ロータ12とステータ11を内部に収容するハウジング14と、直流電力と交流電力の電力変換を行う電力変換部であるPDU15(Power Drive Unit)と、発熱部を冷却するための冷却液を循環させる冷却回路16と、を備えている。回転軸13は、例えば、車両の減速機構17に連結されている。
なお、冷却回路16内に流す冷却液は、例えば、フッ素系不活性液等の電気絶縁性の冷却液が用いられている。
図1は、本実施形態の回転電機ユニット10の冷却システム1の概略的な全体構成図である。
回転電機ユニット10は、例えば、電動車両の駆動源に用いられる。図1に示すように、回転電機ユニット10は、回転磁界を発生するステータ11と、ステータ11で発生した回転磁界を受けて回転するロータ12と、ロータ12に同軸に設けられた回転軸13と、ステータ11を内部で保持し、ロータ12とステータ11を内部に収容するハウジング14と、直流電力と交流電力の電力変換を行う電力変換部であるPDU15(Power Drive Unit)と、発熱部を冷却するための冷却液を循環させる冷却回路16と、を備えている。回転軸13は、例えば、車両の減速機構17に連結されている。
なお、冷却回路16内に流す冷却液は、例えば、フッ素系不活性液等の電気絶縁性の冷却液が用いられている。
PDU15は、車両の電力源であるバッテリ30の直流電力を交流電力に変換し、三相の交流電流を後述するコイル19に流す。また、PDU15は、ロータ12の回転によって回生発電された交流電力を直流電力に変換し、変換された電力を直流電流として取り出すこともできる。
冷却回路16は、冷却液の熱を外部に放熱する(冷却液を冷却する)放熱部55と、冷却液を回路内に送り出す送給ポンプ60と、を備えている。放熱部55は、例えば、ヒートポンプ回路50の低温側の熱交換部に配置されている。ヒートポンプ回路50は、低温側の熱交換部で放熱部55の熱を吸熱し、高温側の熱交換部51で外部や他の機器に放熱する。
送給ポンプ60を通して放熱部55から送り出された冷却液は、車両の電力源であるバッテリ30を内部に収容したバッテリ冷却部45と、回転電機ユニット10の内部を通って放熱部55に戻される。
以下では、冷却回路16について、放熱部55を起点とし、送給ポンプ60の作用によって放熱部55から冷却液が流れ出す側を上流側と称し、送給ポンプ60の作用によって放熱部55に冷却液が戻る側を下流側と称する。
以下では、冷却回路16について、放熱部55を起点とし、送給ポンプ60の作用によって放熱部55から冷却液が流れ出す側を上流側と称し、送給ポンプ60の作用によって放熱部55に冷却液が戻る側を下流側と称する。
図2は、回転電機ユニット10の具体的な縦断面図である。
図2に示すように、回転電機ユニット10のステータ11は、孔あき円板状の複数の電磁鋼板が板厚方向に積層され、全体が略円筒形状に形成されている。ステータ11には、軸方向に沿って延びる複数のスロット18が形成されている。複数のスロット18は、ステータ11に円周方向等間隔に形成されている。ステータ11には、スロット18を通してコイル19(通電用コイル)が巻回されている。コイル19は、U相、V相、W相の三相のコイルから成る。各コイル19は、スロット18内に挿通され、一部(例えば、ステータ11に対する巻回部の端部や渡り線部)がステータ11の軸方向の一端部と他端部から外部に露出している。
図2に示すように、回転電機ユニット10のステータ11は、孔あき円板状の複数の電磁鋼板が板厚方向に積層され、全体が略円筒形状に形成されている。ステータ11には、軸方向に沿って延びる複数のスロット18が形成されている。複数のスロット18は、ステータ11に円周方向等間隔に形成されている。ステータ11には、スロット18を通してコイル19(通電用コイル)が巻回されている。コイル19は、U相、V相、W相の三相のコイルから成る。各コイル19は、スロット18内に挿通され、一部(例えば、ステータ11に対する巻回部の端部や渡り線部)がステータ11の軸方向の一端部と他端部から外部に露出している。
ハウジング14には、コイル19のスロット18内に配置される部分と、ステータ11の軸方向外側に露出する部分と、に冷却液を流すコイル冷却室35が形成されている。
コイル冷却室35は、ステータ11の軸方向の一端部を円環状に取り囲む第1覆い室22と、ステータ11の軸方向の他端部を同様に円環状に取り囲む第2覆い室23と、を有する。第1覆い室22と第2覆い室23は、例えば、ハウジング14の軸方向両側の外側端部の側壁14sによって形成されている。第1覆い室22は、コイル19のうちの、ステータ11の軸方向の一端部から外部に露出した部分を外側から密閉状態で覆っている。同様に、第2覆い室23は、コイル19のうちの、ステータ11の軸方向の他端部から外部に露出した部分を外側から密閉状態で覆っている。第1覆い室22と第2覆い室23は、ステータ11に軸方向に沿って設けられた複数のスロット18を通して相互に連通している。
コイル冷却室35は、ステータ11の軸方向の一端部を円環状に取り囲む第1覆い室22と、ステータ11の軸方向の他端部を同様に円環状に取り囲む第2覆い室23と、を有する。第1覆い室22と第2覆い室23は、例えば、ハウジング14の軸方向両側の外側端部の側壁14sによって形成されている。第1覆い室22は、コイル19のうちの、ステータ11の軸方向の一端部から外部に露出した部分を外側から密閉状態で覆っている。同様に、第2覆い室23は、コイル19のうちの、ステータ11の軸方向の他端部から外部に露出した部分を外側から密閉状態で覆っている。第1覆い室22と第2覆い室23は、ステータ11に軸方向に沿って設けられた複数のスロット18を通して相互に連通している。
ステータ11の各スロット18と、当該スロット18に挿通されるコイル19の間には隙間が設けられている。第1の覆い室22と第2の覆い室23の間は、各スロット18とコイル19の隙間を通して冷却液が流通する。具体的には、冷却回路16の冷却液が第1覆い室22内に流入すると、その冷却液は各スロット18とコイル19の隙間を通って第2覆い室23内に流れ込む。
また、上述したPDU15は、ハウジング14内のコイル冷却室35の径方向外側位置に取り付けられている。ハウジング14には、PDU15に冷却液を流す変換部冷却室40が形成されている。変換部冷却室40は、PDU15を取り囲むように形成されている。換言すると、変換部冷却室40内に配置されたPDU15は、変換部冷却室40の内部において冷却液内に没する。
なお、本実施形態では、コイル冷却室35がコイル19の発熱部(スロット18内に配置される部分とステータ11の外部に露出する部分)に冷却液を流すコイル冷却領域を構成し、変換部冷却室40が電力変換部(PDU15)に冷却液を流す変換部冷却領域を構成している。
なお、本実施形態では、コイル冷却室35がコイル19の発熱部(スロット18内に配置される部分とステータ11の外部に露出する部分)に冷却液を流すコイル冷却領域を構成し、変換部冷却室40が電力変換部(PDU15)に冷却液を流す変換部冷却領域を構成している。
ハウジング14の軸方向の一方の端部側には、冷却回路16の上流側通路16uが接続される流入口38と、冷却回路16の下流側通路16lが接続される流出口39が形成されている。流入口38は、変換部冷却室40の軸方向の一方の端部に連通し、流出口39は、コイル冷却室35のうちの、第2覆い室23部分に連通している。変換部冷却室40の軸方向の他方の端部は、連通孔37を介して、コイル冷却室35のうちの、第1覆い室22部分に連通している。
本実施形態では、ハウジング14の内部が径方向外側の変換部冷却室40と、径方向内側のコイル冷却室35とに隔成され、変換部冷却室40とコイル冷却室35とが比較的に内径の小さい連通孔37によって連通している。
なお、連通孔37は、第1覆い室22における冷却液の流入部を構成しており、流出口39は、第2覆い室23における冷却液の流出部を構成している。
なお、連通孔37は、第1覆い室22における冷却液の流入部を構成しており、流出口39は、第2覆い室23における冷却液の流出部を構成している。
冷却回路16の上流側から流入口38に流入した冷却液は、変換部冷却室40の内部を軸方向の一方の端部から他方の端部に向かって流れ、変換部冷却室4を通過した冷却液は連通孔37を通ってコイル冷却室35の第1覆い室22部分に流入する。第1覆い室22に流入した冷却液は、第1覆い室22内に臨むコイル19の端部を冷却し、その後にステータ11の各スロット18の内部を流通して第2覆い室23側に流れ込む。各スロット18を流通する冷却液は、コイル19のうちの、スロット18に挿通されている部分を冷却する。第2覆い室23に流入した冷却液は、第2覆い室23内に臨むコイル19の端部を冷却し、その後に流出口39から冷却回路16の下流側に流出する。
冷却液は、この間に変換部冷却室40内のPDU15とコイル冷却室35内のコイル19の発熱部を冷却する。
冷却液は、この間に変換部冷却室40内のPDU15とコイル冷却室35内のコイル19の発熱部を冷却する。
本実施形態の回転電機ユニット10では、変換部冷却室40とコイル冷却室35は、コイル冷却室35が変換部冷却室40よりも下流側となるように冷却回路16に直列に接続されている。また、本実施形態では、図1に示すように、バッテリ30を冷却するバッテリ冷却部45は、変換部冷却室40よりも上流側になるように冷却回路16に直列に接続されている。
以上のように、本実施形態の冷却システム1は、回転電機ユニット10のコイル19のうちのスロット18内に配置される部分とステータ11の外部に露出する部分に直接冷却液を流すコイル冷却領域(コイル冷却室35)と、PDU15に冷却液を流す変換部領域(変換部冷却室40)が、同じ冷却回路16に接続されている。このため、構造が簡単な一系統の冷却液の供給系でありながら、PDU15とコイル19の発熱部を効率良く冷却することができる。
したがって、本実施形態の冷却システム1を採用した場合には、コイル19の発熱部をPDU15とともに効率良く冷却できるため、システム全体を小型化し、エネルギー効率を改善することができる。
したがって、本実施形態の冷却システム1を採用した場合には、コイル19の発熱部をPDU15とともに効率良く冷却できるため、システム全体を小型化し、エネルギー効率を改善することができる。
また、本実施形態の冷却システム1は、ハウジング14内のコイル冷却室35(コイル冷却領域)が、コイル19のうちの、ステータ11の軸方向の一端から露出した部分を密閉状態で覆う第1覆い室22と、ステータ11の軸方向の他端から露出した部分を密閉状態で覆う第2覆い室23と、有する。そして、第1覆い室22には、冷却液の流入部である連通孔37が設けられ、第2覆い室23には、冷却液の流出部である流出口39が設けられている。また、第1覆い室22と第2覆い室23はステータ11のスロット18を通して相互に連通している。このため、連通孔37を通して第1覆い室22に流入した冷却液は、ステータ11の軸方向の一端側に露出するコイル19部分を冷却し、その後、スロット18内を第2覆い室23方向に流れる際にスロット18内のコイル19部分を冷却する。さらに、第2覆い室23内に流出した冷却液は、ステータ11の軸方向の他端側に露出するコイル19部分を冷却した後に流出口39から外部に流出する。
したがって、本構成を採用した場合には、ステータ11に巻回されたコイル19のほぼ全域に冷却液を強制的に流すことができるため、コイル19に対する冷却効率を大幅に高めることができる。
したがって、本構成を採用した場合には、ステータ11に巻回されたコイル19のほぼ全域に冷却液を強制的に流すことができるため、コイル19に対する冷却効率を大幅に高めることができる。
また、本実施形態の冷却システム1は、冷却回路を流れる冷却液としてフッ素系不活性液等の電気絶縁性の冷却液を採用している。このため、本構成を採用した場合には、電気的な短絡を招くことなく、PDU15とコイル19の発熱部を直接冷却液によって冷却することができる。
さらに、本実施形態の冷却システム1では、PDU15の全体が変換部冷却室40内で冷却液内に没する構成とされている。このため、電気的な短絡を招くことなく、PDU15の全体を直接冷却液によって冷却することができる。したがって、本構成を採用した場合には、PDU15の冷却効率をより高めることができる。
また、本実施形態の冷却システム1は、コイル冷却室35が変換部冷却室40よりも下流側となるように、変換部冷却室40とコイル冷却室35を冷却回路16に直列に接続している。このため、冷却回路16の放熱部55から流れる冷却液が、相対的に発熱温度の低いPDU15を変換部冷却室40において最初に冷却し、変換部冷却室40を通過した冷却液が、その後に相対的に発熱温度の高いコイル19の発熱部を冷却することになる。したがって、本構成を採用した場合には、PDU15とコイル19を効率良く冷却することができる。
さらに、本実施形態の冷却システム1では、冷却回路16の変換部冷却室40よりも上流側に、バッテリ30を冷却するバッテリ冷却部45が直列に接続されている。このため、
発熱温度の最も低いバッテリ30を冷却液によって最初に冷却し、その後にバッテリ冷却部45を通過した冷却液によってPDU15とコイル19の発熱部を順次冷却することができる。したがって、本構成を採用した場合には、PDU15とコイル19の発熱部だけでなく、バッテリをも効率良く冷却することができる。
発熱温度の最も低いバッテリ30を冷却液によって最初に冷却し、その後にバッテリ冷却部45を通過した冷却液によってPDU15とコイル19の発熱部を順次冷却することができる。したがって、本構成を採用した場合には、PDU15とコイル19の発熱部だけでなく、バッテリをも効率良く冷却することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、電力変換部(PDU15)を冷却する変換部冷却領域と、コイル19の発熱部を冷却するコイル冷却領域が、相互間を仕切られたかたちで変換部冷却室40とコイル冷却室35としてハウジング14の内部に配置されている。しかし、変換部冷却領域とコイル冷却領域の間に充分な離間距離を持たせることができる場合には、変換部冷却領域とコイル冷却領域の間には必ずしも仕切り配置する必要はない。
例えば、上記の実施形態では、電力変換部(PDU15)を冷却する変換部冷却領域と、コイル19の発熱部を冷却するコイル冷却領域が、相互間を仕切られたかたちで変換部冷却室40とコイル冷却室35としてハウジング14の内部に配置されている。しかし、変換部冷却領域とコイル冷却領域の間に充分な離間距離を持たせることができる場合には、変換部冷却領域とコイル冷却領域の間には必ずしも仕切り配置する必要はない。
また、上記の実施形態では、車両の駆動源に用いられる回転電機ユニットの冷却システムについて説明したが、回転電機ユニットの冷却システムは、車両の駆動源に用いるものに限定されない。
また、上記の実施形態では、冷却回路16の放熱部55がヒートポンプ回路50の低温側熱交換部で冷却する例について説明したが、冷却回路16の放熱部55の冷却手段はこれに限定されない。放熱部55は、空冷やラジエータ等によって冷却するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、冷却回路16の放熱部55がヒートポンプ回路50の低温側熱交換部で冷却する例について説明したが、冷却回路16の放熱部55の冷却手段はこれに限定されない。放熱部55は、空冷やラジエータ等によって冷却するようにしても良い。
1…冷却システム
10…回転電機ユニット
11…ステータ
12…ロータ
14…ハウジング
15…PDU(電力変換部)
16…冷却回路
18…スロット
19…コイル
22…第1覆い室
23…第2覆い室
30…バッテリ(電力源)
35…コイル冷却室(コイル冷却領域)
37…連通孔(流入部)
39…流出口(流出部)
40…変換部冷却室(変換部冷却領域)
45…バッテリ冷却部
55…放熱部
10…回転電機ユニット
11…ステータ
12…ロータ
14…ハウジング
15…PDU(電力変換部)
16…冷却回路
18…スロット
19…コイル
22…第1覆い室
23…第2覆い室
30…バッテリ(電力源)
35…コイル冷却室(コイル冷却領域)
37…連通孔(流入部)
39…流出口(流出部)
40…変換部冷却室(変換部冷却領域)
45…バッテリ冷却部
55…放熱部
Claims (6)
- スロットを有するステータと、
前記スロットを通して前記ステータに巻回されるコイルと、
前記ステータに対して回転するロータと、
前記コイルが巻回された前記ステータと前記ロータを収容するハウジングと、
電力源の直流電力と前記コイルを流れる交流電力の電力変換を行う電力変換部と、
放熱部で冷却した冷却液を循環させる冷却回路と、を備え、
前記ハウジングには、
前記コイルの前記スロット内に配置される部分と前記ステータの外部に露出する部分に直接冷却液を流すコイル冷却領域と、
前記電力変換部に冷却液を流す変換部冷却領域が設けられ、
前記コイル冷却領域と前記変換部冷却領域は同じ前記冷却回路に接続されていることを特徴とする回転電機ユニットの冷却システム。 - 前記スロットは、前記ステータに軸方向に沿って設けられ、
前記コイル冷却領域は、
前記コイルうちの、前記ステータの軸方向の一端から外部に露出した部分を密閉状態で覆う第1覆い室と、
前記コイルうちの、前記ステータの軸方向の他端から外部に露出した部分を密閉状態で覆う第2覆い室と、を有し、
前記第1覆い室には冷却液の流入部が設けられ、
前記第2覆い室には冷却液の流出部が設けられ、
前記第1覆い室と前記第2覆い室は、前記ステータの前記スロットを通して相互に連通していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機ユニットの冷却システム。 - 前記冷却回路を流れる冷却液は電気絶縁性の冷却液であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機ユニットの冷却システム。
- 前記変換部冷却領域内では、前記電力変換部の全体が前記冷却液内に没していることを特徴とする請求項3に記載の回転電機ユニットの冷却システム。
- 前記コイル冷却領域と前記変換部冷却領域は、連通孔によって相互に連通するコイル冷却室と変換部冷却室によって構成され、
前記放熱部から冷却液が流れ出す側を冷却回路の上流側としたときに、前記変換部冷却室と前記コイル冷却室は、前記コイル冷却室が前記変換部冷却室よりも下流側となるように前記冷却回路に直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機ユニットの冷却システム。 - 前記冷却回路の前記変換部冷却室よりも上流側には、バッテリを冷却するバッテリ冷却部が直列に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の回転電機ユニットの冷却システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022024017A JP2023120891A (ja) | 2022-02-18 | 2022-02-18 | 回転電機ユニットの冷却システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022024017A JP2023120891A (ja) | 2022-02-18 | 2022-02-18 | 回転電機ユニットの冷却システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023120891A true JP2023120891A (ja) | 2023-08-30 |
Family
ID=87797331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022024017A Pending JP2023120891A (ja) | 2022-02-18 | 2022-02-18 | 回転電機ユニットの冷却システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023120891A (ja) |
-
2022
- 2022-02-18 JP JP2022024017A patent/JP2023120891A/ja active Pending
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