JP2023120872A - ゲームシステム、ゲームシステムの動作方法およびプログラム - Google Patents

ゲームシステム、ゲームシステムの動作方法およびプログラム Download PDF

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政人 奥秋
Masato Okuaki
貴視 内山
Takashi Uchiyama
尚吾 東
Shogo Azuma
慎哉 菅
Shinya Suga
清彦 山根
Kiyohiko Yamane
信也 伊藤
Shinya Ito
智章 北野
Tomoaki Kitano
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Abstract

【課題】ゲームを提供する複数の営業形態の相互間における遊技媒体の融通を制限する。【解決手段】ゲームシステム100は、第1営業形態により稼働するゲーム装置30を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者H毎に管理する第1管理システム20と、第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働するゲーム装置30を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、第1遊技媒体とは個別に、利用者H毎に管理する第2管理システム50とを具備する。【選択図】図1

Description

本開示は、ゲームシステムに関する。
利用者にゲームを提供する各種の技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、カメラ装置により撮影したゲーム装置のライブ映像を、通信網を介してクライアント装置に表示させる技術が開示されている。利用者毎に管理されるメダルの枚数が、抽選結果に応じて増減する。利用者は、ゲーム装置を利用したゲームを、遠隔地においてプレイできる。
特開2008-245869号公報
ところで、特定の施設内のゲーム装置を相異なる営業形態により使用する場面が想定される。例えば、施設内の利用者にゲームを提供する通常の営業形態に加えて、当該ゲーム装置を利用したゲームを遠隔地の利用者に提供する営業形態が想定される。しかし、ひとつの営業形態のゲームに使用可能なメダルを、他の営業形態のゲームにも流用できるとすれば、施設内のメダルの使用に関する制限が実質的に無効化するという課題がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、複数の営業形態の相互間における遊技媒体の融通を制限することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係るゲームシステムは、第1営業形態により稼働するゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者毎に管理する第1管理システムと、前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者毎に管理する第2管理システムとを具備する。
本開示のひとつの態様に係るゲームシステムの動作方法は、第1営業形態により稼働するゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者毎に管理する一方、前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者毎に管理する。
本開示のひとつの態様に係るプログラムは、第1営業形態により稼働するゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者毎に管理する第1管理システム、および、前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者毎に管理する第2管理システム、としてコンピュータシステムを機能させる。
第1実施形態に係るゲームシステムの構成を例示するブロック図である。 第1管理システムの構成を例示するブロック図である。 第1管理データの模式図である。 ゲーム装置の平面図である。 ゲーム装置の構成を例示するブロック図である。 遊技施設内における利用登録のための処理のフローチャートである。 第1管理システムが実行する処理のフローチャートである。 遊技システムが実行する処理のフローチャートである。 第1引出処理のフローチャートである。 第1預入処理のフローチャートである。 第1ゲーム画面の模式図である。 制御システムの構成を例示するブロック図である。 第2管理システムの構成を例示するブロック図である。 第2管理データの模式図である。 端末装置の構成を例示するブロック図である。 施設データの模式図である。 第2ゲーム画面の模式図である。 第2営業形態において利用者を認証する動作のフローチャートである。 利用者にゲームを提供する処理のフローチャートである。 第2引出処理のフローチャートである。 第2預入処理のフローチャートである。 選択画面の模式図である。 第2実施形態において利用者を認証する動作のフローチャートである。 第2実施形態において利用者にゲームを提供する処理のフローチャートである。 選択画面の模式図である。 第3実施形態におけるゲームシステムの構成を例示するブロック図である。 第3管理システムの構成を例示するブロック図である。 第3管理データの模式図である。 第3ゲーム画面の模式図である。 第3営業形態において利用者にゲームを提供する処理のフローチャートである。 第3引出処理のフローチャートである。 第3預入処理のフローチャートである。 変形例において利用者にゲームを提供する処理のフローチャートである。 変形例において遊技システムが実行する処理のフローチャートである。
図面を参照しながら本開示の実施の形態を説明する。以下に例示される形態は、本開示にとって必須ではない種々の限定を含む。したがって、本開示の範囲は、以下に例示する形態には限定されない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態におけるゲームシステム100の構成を例示するブロック図である。第1実施形態のゲームシステム100は、複数の利用者Hの各々にゲームを提供するためのコンピュータシステムである。図1に例示される通り、ゲームシステム100は、複数の遊技システム11とひとつの情報システム12とを具備する。
複数の遊技施設Fの各々に遊技システム11が設置される。各遊技施設Fは、例えばゲームセンターまたはカジノ等の娯楽施設、またはショッピングセンター等の商業施設である。各遊技施設Fの遊技システム11は、当該遊技施設Fに来場する1以上の利用者H(すなわちプレイヤ)にゲームを提供する。遊技施設Fは「施設」の一例である。
各遊技施設Fは、第1営業形態および第2営業形態の2種類の営業形態により各利用者Hにゲームを提供可能である。第1営業形態は、遊技施設F内に位置する利用者Hに対してゲームを提供する形態である。第1営業形態においては、遊技施設F内の利用者Hが遊技システム11を直接的に使用してゲームをプレイする。他方、第2営業形態は、遊技施設F外に位置する利用者Hに対してゲームを提供する形態である。第2営業形態においては、遊技施設F外の利用者Hが自身の端末装置70を使用してゲームをプレイする。端末装置70は、例えばスマートフォンまたはタブレット端末等の可搬型の情報装置、またはパーソナルコンピュータ等の可搬型または据置型の情報装置である。
第1営業形態による営業が実施される時間帯と、第2営業形態による営業が実施される時間帯とは相違する。例えば、遊技施設Fの開店時刻から閉店時刻までの通常の営業時間においては第1営業形態による営業が実施され、遊技施設Fの閉店時刻から直後の開店時刻までの時間帯において第2営業形態による営業が実施される。すなわち、第1営業形態は、遊技施設Fの営業時間内に利用者Hにゲームを提供する形態であり、第2営業形態は、遊技施設Fの営業時間外に利用者Hにゲームを提供する形態である。
利用者Hは、電子メダルの使用によりゲームをプレイできる。電子メダルは、利用者Hがゲームのプレイにおいて使用可能な無体の遊技媒体である。例えば、利用者Hによるゲームのプレイのための対価として電子メダルが使用される。
利用者Hが使用可能な電子メダルは、第1電子メダルと第2電子メダルとに区分される。第1電子メダルは、第1営業形態により提供されるゲームにおいて利用者Hが使用可能な遊技媒体である。他方、第2電子メダルは、第2営業形態により提供されるゲームにおいて利用者Hが使用可能な遊技媒体である。各利用者Hが保有する第1電子メダルと第2電子メダルとは、個別に管理される。すなわち、第1電子メダルと第2電子メダルとの間で合算または交換は許容されない。例えば、第1電子メダルおよび第2電子メダルの一方を他方に変換することはできない。
第1営業形態による各遊技施設Fの営業においては、当該遊技施設Fの遊技システム11が利用される。他方、第2営業形態による各遊技施設Fの営業においては、当該遊技施設Fの遊技システム11と情報システム12とが利用される。以上の説明から理解される通り、遊技施設F内の遊技システム11は、第1営業形態による営業時間内の通常の営業に利用されるほか、第2営業形態による営業時間外の営業にも利用される。また、複数の遊技システム11による第2営業形態の営業に情報システム12が共用される。
図1に例示される通り、遊技システム11は、第1管理システム20と複数のゲーム装置30とを具備する。第1管理システム20と複数のゲーム装置30とは、遊技施設F内に設置される。第1管理システム20は、各ゲーム装置30とは別体で構成されたコンピュータシステムであり、例えば遊技施設F内の通信網(以下「構内網」という)110を介して複数のゲーム装置30の各々と通信する。構内網110は、例えば有線LAN(Local Area Network)または無線LAN等で構成される。なお、ひとつの遊技施設F内に複数の第1管理システム20が設置されてもよい。また、ひとつの遊技施設F内にひとつのゲーム装置30が設置されてもよい。遊技施設F内に設置されるゲーム装置30の個数は遊技施設F毎に相違し得る。
第1管理システム20は、第1電子メダルを利用者H毎に管理するためのコンピュータシステムである。複数のゲーム装置30の各々は、利用者Hにゲームを提供するためのコンピュータシステムである。相異なる種類のゲームを提供する複数のゲーム装置30が、遊技施設Fに設置される。ただし、同種のゲームを提供する2以上のゲーム装置30が、遊技施設Fに設置されてもよい。
図2は、第1管理システム20の構成を例示するブロック図である。図2に例示される通り、第1管理システム20は、制御装置21と記憶装置22と通信装置23と表示装置24と操作装置25と読取装置26と撮像装置27と払出装置28とを具備する。なお、第1管理システム20は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。
制御装置21は、第1管理システム20の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置21が構成される。通信装置23は、遊技施設Fの構内網110を介して複数のゲーム装置30の各々と通信する。なお、通信装置23は、例えばインターネット等の通信網300を介してゲーム装置30と通信してもよい。
表示装置24は、各種の画像を表示する。表示装置24は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Electroluminescence)パネル等の表示パネルで構成される。操作装置25は、利用者Hによる操作を受付ける。具体的には、操作装置25は、利用者Hが操作する複数の操作子、または、表示装置24の表示面と一体に構成されたタッチパネルである。
ゲームシステム100によるサービスを希望する利用者Hには登録カードEが付与される。登録カードEは、利用者Hを識別するための識別情報U1が記録された記録媒体である。例えば各種のICカードまたは磁気カードが登録カードEとして利用される。読取装置26は、登録カードEから識別情報U1を取得する。読取装置26は、例えば非接触型の読取機である。すなわち、読取装置26は、読取面に載置された登録カードEとの近距離無線通信により識別情報U1を取得する。なお、接触型の読取機が読取装置26として利用されてもよい。すなわち、読取装置26は、例えば挿入口に挿入された登録カードEに接触する接続端子を介して識別情報U1を取得する。
撮像装置27は、利用者Hを撮像する映像機器である。撮像装置27は、利用者Hの撮像により、利用者Hの顔画像を表す画像データDfを生成する。画像データDfは、利用者Hの生体的な特徴を表す生体情報である。すなわち、撮像装置27は、利用者Hの生体情報を検出する検出器として機能する。具体的には、撮像装置27は、撮影レンズ等の光学系と、光学系からの入射光を受光する撮像素子と、撮像素子による受光量に応じた画像データDfを生成する処理回路とを具備する。なお、第1管理システム20とは別体の撮像装置27が、有線または無線により第1管理システム20に接続されてもよい。
記憶装置22は、制御装置21が実行するプログラムと制御装置21が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。記憶装置22は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、第1管理システム20に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置22として利用されてもよい。また、制御装置21が通信網300を介してアクセス可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置22として利用されてもよい。
第1実施形態の記憶装置22には、利用者H毎に第1管理データX1が記憶される。図3に例示される通り、各利用者Hの第1管理データX1は、当該利用者Hの識別情報U1および参照データDrefと、当該利用者Hが保有する第1電子メダルの数量(以下「第1保有数」という)N1とを含む。すなわち、第1管理データX1は、第1電子メダルに関する各利用者Hの口座(以下「第1電子メダル口座」という)を表すデータである。第1管理データX1は遊技施設F毎に個別に管理される。具体的には、各遊技施設Fにおいて使用可能な第1電子メダルの第1管理データX1は、当該遊技施設Fの第1管理システム20の記憶装置22に記憶される。すなわち、第1管理システム20は、各利用者Hの第1電子メダルを遊技施設F毎に個別に管理する。第1電子メダル口座が遊技施設F毎に個別に管理されると換言してもよい。以上の構成によれば、相異なる複数の遊技施設Fの間で第1電子メダルを融通する行為を制限できる。
第1管理データX1の識別情報U1は、各利用者Hを識別するための符号列である。例えば、第1管理システム20による事前の利用登録により、利用者Hの登録カードEに記憶された識別情報U1が第1管理データX1に登録される。すなわち、第1管理データX1の識別情報U1は、利用登録済の正規の利用者Hの識別情報である。また、参照データDrefは、利用登録済の正規の利用者Hの顔画像の画像データDfである。すなわち、利用登録時に撮像装置27が生成した画像データDfが、参照データDrefとして第1管理データX1に登録される。
図2の払出装置28は、遊技施設F内で利用者Hが使用可能な物理メダルを払出する。具体的には、払出装置28は、物理メダルを貯留する貯留容器と、貯留容器から物理メダルを順次に排出する排出機構とを具備する。払出装置28は、例えば現金または電子マネー等の貨幣の支払と引換えに所定の数量の物理メダルを払出する。
図4は、複数のゲーム装置30の各々の平面図である。図4に例示される通り、第1実施形態のゲーム装置30は、抽選ユニット34と複数のステーション35と撮像装置36とを具備する。なお、各ゲーム装置30は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。
抽選ユニット34は、物理抽選を実行する。第1実施形態の物理抽選は、抽選ボール37を利用した抽選処理である。第1実施形態の抽選ユニット34は、鉛直方向からの平面視で概略的には円形状に構成された構造体である。抽選ボール37は、例えば球体または多面体等の転動可能な物体である。抽選ユニット34は、抽選フィールド341と供給装置342とを具備する。
抽選フィールド341は、抽選ボール37が転動可能な遊技面である。抽選ボール37が進入可能な複数のポケット343が、抽選フィールド341に設置される。複数のポケット343の各々には番号が割当てられる。供給装置342は、抽選ボール37を抽選フィールド341に順次に供給する。供給装置342から供給された抽選ボール37は、抽選フィールド341上を転動し、最終的には複数のポケット343の何れかに進入する。抽選ボール37がポケット343に進入することは、当該ポケット343に対応する番号の選択を意味する。すなわち、抽選ユニット34は、複数の番号の何れかを確率的に選択する物理抽選を実行する。なお、各ポケット343に割当てられる抽選要素は番号に限定されない。例えば色彩またはキャラクタ等の他の抽選要素が各ポケット343に割当てられてもよい。
撮像装置36は、抽選ユニット34を撮像する映像機器である。撮像装置36は、抽選ユニット34による物理抽選の動画(以下「抽選動画」という)を表す動画データDvを生成する。撮像装置36は、例えば抽選フィールド341の上方に設置される。すなわち、動画データDvは、抽選フィールド341上を抽選ボール37が転動する様子の抽選動画を表す。具体的には、撮像装置36は、撮影レンズ等の光学系と、光学系からの入射光を受光する撮像素子と、撮像素子による受光量に応じた動画データDvを生成する処理回路とを具備する。なお、ゲーム装置30とは別体の撮像装置36が、有線または無線によりゲーム装置30に接続されてもよい。
図4に例示される通り、複数のステーション35は、抽選ユニット34を包囲するように周方向に配列される。各ステーション35は、遊技施設F内の利用者Hがゲームをプレイするために使用するユニットである。各ステーション35は、表示装置351と操作装置352と読取装置353と受付装置354と払出装置355とを具備する。
表示装置351は、各種の画像を表示する。表示装置351は、例えば液晶パネルまたは有機ELパネル等の表示パネルで構成される。操作装置352は、利用者Hによる操作を受付ける。具体的には、操作装置352は、利用者Hが操作する複数の操作子、または、表示装置351の表示面と一体に構成されたタッチパネルである。
読取装置353は、利用者Hが所持する登録カードEから識別情報U1を取得する。読取装置353は、例えば、接触型の読取機である。すなわち、読取装置353は、読取面に載置された登録カードEとの近距離無線通信により識別情報U1を取得する。なお、接触型の読取機が読取装置353として利用されてもよい。すなわち、読取装置353は、例えば挿入口に挿入された登録カードEに接触する接続端子を介して識別情報U1を取得する。
受付装置354は、利用者Hによる物理メダルの投入を受付ける。例えば、受付装置354は、物理メダルが挿入される挿入口と、挿入口に対する物理メダルの挿入を検出する検出器とを具備する。受付装置354が利用者Hから受付けた物理メダルはクレジット(以下「第1クレジット」という)に交換される。第1クレジットは、利用者Hがゲームのプレイのために消費可能な価値である。具体的には、受付装置354が受付けた物理メダルの数量に応じた数値が、利用者Hが保有する第1クレジットの数量(以下「第1クレジット数C1」という)に加算される。
払出装置355は、物理メダルを払出する。利用者Hの第1クレジット数C1に対応する数量の物理メダルが、払出装置355により払出される。具体的には、払出装置355は、物理メダルを貯留する貯留容器と、貯留容器から物理メダルを順次に排出する排出機構とを具備する。
図5は、ゲーム装置30の構成を例示するブロック図である。図5に例示される通り、第1実施形態のゲーム装置30は、抽選ユニット34と複数のステーション35と撮像装置36とに加えて、制御装置31と記憶装置32と通信装置33とを具備する。
制御装置31は、ゲーム装置30の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置31が構成される。なお、制御装置31の機能の一部または全部は各ステーション35に搭載されてもよい。
記憶装置32は、制御装置31が実行するプログラムと制御装置31が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。記憶装置32は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、ゲーム装置30に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置32として利用されてもよい。また、制御装置31が通信網300を介してアクセス可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置32として利用されてもよい。記憶装置32は、第1営業形態によりゲームをプレイする各利用者Hの第1クレジット数C1を記憶する。
通信装置33は、構内網110を介して第1管理システム20と通信する。なお、通信装置33は、通信網300を介して第1管理システム20と通信してもよい。また、通信装置33は、通信網300を介して図1の情報システム12と通信する。なお、通信装置33と第1管理システム20との間の通信の方式と、通信装置33と情報システム12との間の通信の方式との異同は不問である。
[第1営業形態]
図6から図10は、遊技施設F内の利用者Hが第1営業形態のもとでゲームをプレイするための処理のフローチャートである。まず、図6は、利用者Hの利用登録のための処理のフローチャートである。
第1営業形態のもとで初めてゲームをプレイしようとする利用者Hは、遊技施設F内において第1管理システム20に移動する。利用者Hは、第1管理システム20の読取装置26に自身の登録カードEを配置し、操作装置25を操作することで利用登録を指示する。利用登録の指示を利用者Hから受付けると(Sa1)、制御装置21は、読取装置26により登録カードEの識別情報U1を取得する(Sa2)。また、制御装置21は、撮像装置27により、利用者Hの顔画像の画像データDfを参照データDrefとして生成する(Sa3)。なお、表示装置24には、利用者Hによる操作を案内する画面が表示される。
制御装置21は、利用者Hの第1管理データX1を記憶装置22に新規に保存する(Sa4)。第1管理データX1は、図3に例示した通り、利用者Hの登録カードEから取得した識別情報U1と、利用者Hの顔画像の参照データDrefとを含む。第1管理データX1の第1保有数N1は初期値(例えばゼロ)に設定される。
以上の利用登録を完了した利用者Hが遊技施設Fに来場した場合、第1管理システム20は、当該利用者Hについて図7の処理を実行する。遊技施設Fに来場した利用者Hは、第1管理システム20の読取装置26に自身の登録カードEを配置し、操作装置25を操作することで遊技システム11の利用開始を指示する。利用開始の指示を利用者Hから受付けると(Sa11)、制御装置21は、読取装置26により登録カードEの識別情報U1を取得する(Sa12)。また、制御装置21は、撮像装置27により利用者Hの顔画像の画像データDfを生成する(Sa13)。なお、表示装置24には、利用者Hによる操作を案内する画面が表示される。
制御装置21は、第1認証処理を実行する(Sa14)。具体的には、制御装置21は、第1に、登録カードEから取得した識別情報U1を含む第1管理データX1を記憶装置22から検索する。第2に、制御装置21は、当該第1管理データX1内の参照データDrefと撮像装置27が生成した画像データDfとを照合する。そして、制御装置21は、参照データDrefの顔画像と画像データDfの顔画像との類似度が閾値を上回る場合に、利用者Hの正当性を認証する。他方、登録カードEの識別情報U1を含む第1管理データX1が検索されない場合、または顔画像の類似度が閾値を下回る場合には、制御装置21は利用者Hの正当性を認証しない。第1認証処理が成功した場合、制御装置21は、図3に例示される通り、利用者Hが認証済であることを意味する認証データDaを第1管理データX1に対応付けて記憶する(Sa15)。他方、第1認証処理が失敗した場合、認証データDaの記憶(Sa15)は実行されない。
第1認証処理に成功した利用者Hは、遊技施設F内において所望の数量の第1電子メダルを取得できる。具体的には、利用者Hは、第1管理システム20を使用して第1電子メダルを取得できる。例えば、利用者Hの支払額に対応する数量の第1電子メダルが、当該利用者Hに付与される。なお、利用者Hによる支払の方法は任意であり、現金の支払のほか、例えば電子マネーまたはクレジットカード等を利用した電子決済も可能である。制御装置21は、利用者Hの支払額に対応する数量を、当該利用者Hについて記憶装置22に記憶された第1保有数N1に加算する(Sa16)。なお、利用者Hは、利用開始時に限定されない任意の時点において、第1管理システム20を利用して第1電子メダルを取得できる。ただし、遊技施設F内で使用可能な第1電子メダルを利用者Hが取得できるのは、当該遊技施設F内に限定される。なお、ゲーム装置30における支払により利用者Hが第1電子メダルを取得してもよい。なお、図6に例示した利用登録に引続いて、図7における認証データDaの記憶(Sa15)および第1保有数N1の加算(Sa16)が実行されてもよい。
以上の処理により認証された利用者Hは、遊技施設F内の所望のゲーム装置30におけるひとつのステーション35に移動し、当該ステーション35の読取装置353に自身の登録カードEを配置する。図8は、利用者Hがゲームをプレイするために遊技システム11が実行する処理のフローチャートである。
制御装置31は、読取装置353により登録カードEの識別情報U1を取得する(Sb21)。制御装置31は、識別情報U1を含む開始要求R21を、通信装置33から第1管理システム20に送信する(Sb22)。第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により開始要求R21を受信する(Sa21)。制御装置21は、利用者Hが認証済であるか否かを判定する(Sa22)。具体的には、制御装置21は、開始要求R21内の識別情報U1を含む第1管理データX1に認証データDaが付加されているか否かを判定する。制御装置21は、第1管理データX1に認証データDaが付加されている場合には、利用者Hが認証済であると判定する。他方、制御装置21は、第1管理データX1が検索されない場合、または第1管理データX1に認証データDaが付加されていない場合には、利用者Hが認証されていないと判定する。制御装置21は、以上に説明した判定の結果(以下「第1認証結果」という)R22を通信装置23から要求元のゲーム装置30に送信する(Sa23)。制御装置31は、第1認証結果R22を通信装置33により受信する(Sb23)。
制御装置31は、利用者Hがプレイするゲームを制御する(Sb24)。例えば、制御装置31は、抽選ユニット34による物理抽選を利用する抽選ゲームを進行する。抽選ゲームは、抽選ユニット34による物理抽選の結果に応じて利用者Hの当選/落選を決定するゲームである。複数のステーション35において抽選ゲームが並列に進行する。制御装置31は、抽選ゲームの進行の状況を表す第1ゲーム画面G1を表示装置351に表示する(Sb25)。なお、第1認証結果R22が肯定であることは、利用者Hが第1電子メダルを使用するために必要である。ただし、利用者Hは、物理メダルの使用によりゲームをプレイすることも可能である。したがって、利用者Hに対する抽選ゲームの提供(Sb24,Sb25)は、第1認証結果R22の如何に関わらず実行される。
図11は、抽選ゲームの実行時に表示装置351に表示される第1ゲーム画面G1の模式図である。第1ゲーム画面G1は、抽選ゲームの進行状況を表す画像である。具体的には、第1ゲーム画面G1は、複数の操作子Z1(Z11~Z14)とプレイ画像Pと第1クレジット数C1とを含む。複数の操作子Z1の各々は、操作装置352により実現されるソフトウェアキーであり、利用者Hによる指示を受付ける。プレイ画像Pは、抽選ゲームの進行の状況を表す画像である。第1クレジット数C1は、前述の通り、利用者Hが保有する第1クレジットの数量である。
第1実施形態のゲーム装置30は、物理抽選の結果を利用する複数種の抽選ゲームの何れかを、ステーション35毎に選択的に提供可能である。物理抽選の結果に対して利用者Hの当選/落選を決定する方法は、抽選ゲーム毎に相違する。操作子Z11は、抽選ゲームの選択の指示を利用者Hから受付ける。図11においては、複数種の抽選ゲームのうち抽選カードLを使用する抽選ゲーム(ビンゴゲーム)が選択された場合が想定されている。したがって、図11のプレイ画像Pは抽選カードLを含む。抽選カードLには、相異なる番号が設定された複数のパネルLaが行列状に配列される。抽選カードLにおける複数の番号の配列はステーション35毎に相違する。
抽選ユニット34のひとつのポケット343に抽選ボール37が進入するたびに、抽選カードLの複数のパネルLaのうち当該ポケット343に対応する番号のパネルLaが有効状態に設定される。抽選カードLにおける任意の1列(例えば縦1列、横1列または斜め1列)のパネルLaが有効状態に設定された場合に、利用者Hの当選が成立する。
操作子Z12は、第1クレジットの消費(すなわちベット)の指示を利用者Hから受付ける。操作子Z12に対する操作により、抽選ゲームのために消費される第1クレジットの数量(以下「消費量」という)が指示される。例えば、利用者Hが指定した数量または所定の数量が消費量として指示される。利用者Hは、第1クレジットの消費と引換えに抽選ゲームをプレイする。抽選ゲームに当選した利用者Hには、消費量に応じた数量の第1クレジットが報酬として付与される。図11の第1クレジット数C1は、抽選ゲームの進行に応じて随時に更新される。例えば、第1クレジット数C1は、抽選ゲームでの消費により減少し、報酬の付与により増加する。以上の通り、第1実施形態のゲーム装置30は、操作子Z11または操作子Z12に対する利用者Hからの指示に応じて抽選ゲームを進行させる。
操作子Z13は、第1電子メダル口座からの第1電子メダルの引出の指示を利用者Hから受付ける。また、操作子Z14は、第1電子メダル口座に対する第1電子メダルの預入の指示を利用者Hから受付ける。第1電子メダルの引出および預入について以下に詳述する。
[第1引出処理]
前述の第1認証結果R22が肯定である場合、利用者Hは、操作子Z13を操作することで第1電子メダルの引出を指示可能である。第1電子メダルの引出の指示を契機として図9の第1引出処理が実行される。第1引出処理は、第1管理システム20が管理する利用者Hの第1電子メダルを、遊技施設F内におけるゲームのプレイに使用できる状態にするための処理である。なお、第1認証結果R22が否定である場合、第1電子メダルの引出の指示の受付と、当該指示を契機とした第1引出処理とは実行されない。
第1電子メダルの引出の指示を利用者Hから受付けると(Sb31)、制御装置31は、引出要求R31を通信装置33から第1管理システム20に送信する(Sb32)。引出要求R31は、利用者Hの識別情報U1と引出数Mw1とを含む。引出数Mw1は、第1電子メダル口座から引出すべき第1電子メダルの数量である。例えば操作装置352に対する操作により、利用者Hが引出数Mw1を指定する。
第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により引出要求R31を受信する(Sa31)。制御装置21は、引出要求R31内の識別情報U1を含む第1管理データX1を記憶装置22から検索し、当該第1管理データX1の第1保有数N1から引出数Mw1を減算する(Sa32)。制御装置21は、第1電子メダルの引出完了を意味する引出通知R32を通信装置23からゲーム装置30に送信する(Sa33)。
通信装置33により引出通知R32を受信すると(Sb33)、制御装置31は、引出数Mw1に対応する数量を利用者Hの第1クレジット数C1に加算する(Sb34)。例えば、引出数Mw1に所定の係数を乗算した数値が第1クレジット数C1に加算される。なお、引出数Mw1が第1クレジット数C1に加算されてもよい。以上の説明から理解される通り、利用者Hが保有する第1電子メダルがゲーム装置30に転送され、当該第1電子メダルが第1クレジットに変換される。なお、第1電子メダルが第1クレジットに変換されるほか、前述の通り、受付装置354が受付けた物理メダルが第1クレジットに変換されてもよい。
以上の説明から理解される通り、第1認証処理(Sa14)の成功を条件として、第1電子メダルの使用が利用者Hに許可される。すなわち、登録カードEは、第1電子メダルの使用の許否を判定するための認証媒体として利用される。
[第1預入処理]
前述の第1認証結果R22が肯定である場合、利用者Hは、操作子Z14を操作することで第1電子メダルの預入を指示可能である。第1電子メダルの預入の指示を契機として図10の第1預入処理が実行される。第1預入処理は、利用者Hがゲーム装置30に保有する第1クレジットを第1電子メダルに変換し、変換後の第1電子メダルを当該利用者Hの第1電子メダル口座に預入するための処理である。なお、第1認証結果R22が否定である場合、第1電子メダルの預入の指示の受付と、当該指示を契機とした第1預入処理とは実行されない。
第1電子メダルの預入の指示を利用者Hから受付けると(Sb41)、制御装置31は、預入要求R41を通信装置33から第1管理システム20に送信する(Sb42)。預入要求R41は、利用者Hの識別情報U1と預入数Md1とを含む。預入数Md1は、第1電子メダル口座に預入すべき第1電子メダルの数量である。例えば操作装置352に対する操作により、利用者Hが引出数Mw1を指定する。制御装置31は、預入数Md1に対応する数量を利用者Hの第1クレジット数C1から減算する(Sb43)。例えば、預入数Md1に所定の係数を乗算した数値が、第1クレジット数C1から減算される。なお、預入数Md1が第1クレジット数C1から減算されてもよい。
第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により預入要求R41を受信する(Sa41)。制御装置21は、預入要求R41内の識別情報U1を含む第1管理データX1を記憶装置22から検索し、当該第1管理データX1の第1保有数N1に預入数Md1を加算する(Sa42)。以上の説明から理解される通り、利用者Hが保有する第1クレジットが第1電子メダルに変換され、当該第1電子メダルが第1電子メダル口座に預入される。なお、利用者Hによるゲームの終了の指示を契機として、第1クレジット数C1に対応する数量(預入数Md1)の第1電子メダルが、第1電子メダル口座に預入されてもよい。すなわち、第1クレジットの全部が第1電子メダルに変換されてもよい。また、利用者Hの第1クレジット数C1に対応する数量の物理メダルが、払出装置355から払出されてもよい。すなわち、第1電子メダルと物理メダルとは、第1クレジットを介して相互に変換可能である。
以上の説明から理解される通り、第1営業形態において、遊技施設F内のゲーム装置30を利用するゲームのプレイには、当該遊技施設Fの第1管理システム20が管理する第1電子メダルが使用される。すなわち、各遊技施設Fにおいて管理される第1電子メダルは、当該遊技施設Fにおけるゲームのプレイに限定的に使用され、他の遊技施設Fにおけるゲームのプレイには使用できない。
図1の情報システム12は、第2営業形態による各遊技施設Fの営業に利用される。図1に例示される通り、情報システム12は、制御システム40と第2管理システム50とを具備する。
図12は、制御システム40の構成を例示するブロック図である。制御システム40は、第2営業形態により各利用者Hに提供されるゲームを制御するコンピュータシステムである。図12に例示される通り、制御システム40は、制御装置41と記憶装置42と通信装置43とを具備する。なお、制御システム40は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。例えば、複数の遊技施設Fにおいて提供されるゲーム毎に個別に設置された装置により、制御システム40が構成されてもよい。
制御装置41は、制御システム40の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置41が構成される。
記憶装置42は、制御装置41が実行するプログラムと制御装置41が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。記憶装置42は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、制御システム40に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置42として利用されてもよい。また、制御装置41が通信網300を介してアクセス可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置42として利用されてもよい。記憶装置42は、第2営業形態によりゲームをプレイする各利用者Hの第2クレジットの数量(以下「第2クレジット数C2」という)を記憶する。第2クレジットは、第1クレジットと同様に、利用者Hがゲームのプレイのために消費する価値である。
通信装置43は、通信網300を介して各遊技施設Fのゲーム装置30と通信する。通信装置43は、通信網300を介して各利用者Hの端末装置70と通信する。また、通信装置43は、通信網300を介して第2管理システム50と通信する。なお、通信装置43と各装置(ゲーム装置30、端末装置70または第2管理システム50)との通信の方式の異同は不問である。例えば、通信装置43は、例えば有線LANまたは無線LAN等の構内網(図示略)を介して第2管理システム50と通信してもよい。
図13は、第2管理システム50の構成を例示するブロック図である。第2管理システム50は、第2電子メダルを利用者H毎に管理するためのコンピュータシステムである。図13に例示される通り、第2管理システム50は、制御装置51と記憶装置52と通信装置53とを具備する。なお、第2管理システム50は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。
制御装置51は、第2管理システム50の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置51が構成される。通信装置53は、通信網300を介して制御システム40と通信する。
記憶装置52は、制御装置51が実行するプログラムと制御装置51が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。記憶装置52は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、第2管理システム50に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置52として利用されてもよい。また、制御装置51が通信網300を介してアクセス可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置52として利用されてもよい。
第1実施形態の記憶装置52には、利用者H毎に第2管理データX2が記憶される。図14に例示される通り、各利用者Hの第2管理データX2は、当該利用者Hの識別情報U2および暗証情報Uxと、相異なる遊技施設Fに対応する複数の第2保有数N2とを含む。各遊技施設Fの第2保有数N2は、当該遊技施設Fの遊技システム11を利用したゲームにおいて利用者Hが使用可能な第2電子メダルの数量である。すなわち、第2管理データX2は、複数の利用者Hの各々について第2電子メダルに関する遊技施設F毎の口座(以下「第2電子メダル口座」という)を表すデータである。以上の説明から理解される通り、第2管理システム50は、各利用者Hの第2電子メダルを遊技施設F毎に管理する。各利用者Hの第2電子メダル口座が遊技施設F毎に個別に管理されると換言してもよい。すなわち、複数の遊技施設Fの間で第2電子メダルを合算または変換することはできない。以上の構成によれば、相異なる複数の遊技施設Fの間で第2電子メダルを融通する行為を制限できる。
第2管理データX2の識別情報U2は、各利用者Hを識別するための符号列である。利用者Hによる事前の利用登録により、当該利用者Hの識別情報U2が第2管理データX2に登録される。なお、識別情報U1が識別情報U2として流用されてもよいし、識別情報U1とは別個の識別情報U2が利用されてもよい。識別情報U1が識別情報U2として流用される構成では、第1認証処理と後述の第2認証処理とが共通のシステム(第1管理システム20または第2管理システム50)により実行されてもよい。暗証情報Uxは、第2営業形態において利用者Hの正当性の認証に利用される。例えば利用登録時に利用者Hが指定した任意の符号列(パスコード)が、暗証情報Uxとして第2管理データX2に登録される。
利用者Hは、端末装置70を利用した電子決済により第2電子メダルを取得可能である。例えば、電子決済による支払額に応じた数量が、第2管理データX2における第2保有数N2に加算される。なお、前述の通り、第2電子メダルは遊技施設F毎に個別に管理される。したがって、利用者Hは、複数の遊技施設Fから所望の遊技施設Fを選択したうえで、当該遊技施設Fの第2電子メダルを取得する。以上の通り、第1実施形態においては、利用者Hが電子決済により第2電子メダルを取得できるから、利用者Hが第2電子メダルを遊技施設Fにおいて取得する必要がある形態と比較して、第2電子メダルの取得に関する利用者Hの負荷または手間を軽減できる。ただし、遊技施設F内における支払により利用者Hが第2電子メダルを取得できる形態も想定される。また、遊技施設Fに来場した特典として利用者Hに無償で第2電子メダルが付与されてもよい。遊技施設Fのゲーム装置30を利用して利用者Hがゲームをプレイした場合に、当該利用者Hに第2電子メダルが付与されてもよい。
図15は、端末装置70の構成を例示するブロック図である。各利用者Hの端末装置70は、前述の通り、第2営業形態により提供されるゲームを利用者Hがプレイするためのコンピュータシステムである。端末装置70は、制御装置71と記憶装置72と通信装置73と表示装置74と操作装置75と撮像装置76とを具備する。なお、端末装置70は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。
制御装置71は、端末装置70の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置71が構成される。通信装置73は、通信網300を介して制御システム40と通信する。
記憶装置72は、制御装置71が実行するプログラムと制御装置71が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。記憶装置72は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、端末装置70に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置72として利用されてもよい。また、制御装置71が通信網300を介してアクセス可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置72として利用されてもよい。
記憶装置72は、複数の遊技施設Fの各々について施設データQを記憶する。図16に例示される通り、各遊技施設Fの施設データQは、当該遊技施設Fに設置された複数のゲーム装置30に関する情報である。具体的には、施設データQは、遊技施設Fの識別情報Q1と、当該遊技施設Fに設置された各ゲーム装置30の識別情報Q2と、案内情報Q3とを含む。案内情報Q3は、遊技施設Fの名称、および当該遊技施設F内の各ゲーム装置30の名称(例えばゲームタイトル)等を含む。なお、施設データQは、例えば制御システム40から提供されて記憶装置72に保存される。
図15の撮像装置76は、利用者Hを撮像する映像機器である。例えば、撮像装置76は、撮影レンズ等の光学系と、光学系からの入射光を受光する撮像素子と、撮像素子による受光量に応じた画像データを生成する処理回路とを具備する。なお、端末装置70とは別体の撮像装置76が、有線または無線により端末装置70に接続されてもよい。
表示装置74は、各種の画像を表示する。表示装置74は、例えば液晶パネルまたは有機ELパネル等の表示パネルで構成される。操作装置75は、利用者Hによる操作を受付ける。具体的には、操作装置75は、利用者Hが操作する複数の操作子、または、表示装置74の表示面と一体に構成されたタッチパネルである。
図17は、各端末装置70の表示装置74に表示される第2ゲーム画面G2の模式図である。第2ゲーム画面G2は、第2営業形態により提供される抽選ゲームの進行の状況を表す画像である。図17に例示される通り、第2ゲーム画面G2は、複数の操作子Z2(Z21~Z24)と抽選動画Vとプレイ画像Pと第2クレジット数C2とを含む。複数の操作子Z2の各々は、利用者Hによる指示を受付けるソフトウェアキーである。プレイ画像Pは、抽選ゲームの進行の状況を表す画像である。抽選動画Vは、抽選ユニット34による物理抽選の様子を表す動画である。第2クレジット数C2は、利用者Hが使用可能な第2クレジットの数量である。
操作子Z21は、複数種の抽選ゲームの何れかの選択を利用者Hから受付ける。図17においては、図11の例示と同様に、抽選カードLを使用する抽選ゲーム(ビンゴゲーム)が選択された場合が想定されている。したがって、図17のプレイ画像Pは抽選カードLを含む。抽選カードLにおける各パネルLaの状態は、第1利用形態における抽選ゲームと同様に、抽選ユニット34による物理抽選の結果に応じて更新される。
操作子Z22は、第2クレジットの消費(すなわちベット)の指示を利用者Hから受付ける。操作子Z22の操作により、第2クレジットの消費量が指示される。利用者Hは、第2クレジットの消費と引換えに抽選ゲームをプレイする。抽選ゲームに当選した利用者Hには、消費量に応じた数量の第2クレジットが報酬として付与される。図17の第2クレジット数C2は、抽選ゲームの進行に応じて随時に更新される。例えば、第2クレジット数C2は、抽選ゲームでの消費により減少し、報酬の付与により増加する。以上の通り、第2利用形態により提供される抽選ゲームは、操作子Z21または操作子Z22に対する利用者Hからの指示と、遊技施設F内の抽選ユニット34による物理抽選の結果とに応じて進行する。利用者Hは、第2ゲーム画面G2を視認することで、抽選ユニット34による物理抽選の状況および結果と、抽選ゲームの進行(具体的には抽選カードLの状態)とを確認できる。
操作子Z23は、利用者Hが所在する遊技施設Fに対応する第2電子メダル口座からの第2電子メダルの引出の指示を利用者Hから受付ける。また、操作子Z24は、第2電子メダル口座に対する第2電子メダルの預入の指示を利用者Hから受付ける。以上の説明から理解される通り、第2ゲーム画面G2は、抽選ゲームに関する利用者Hからの指示を受付ける。
[第2営業形態]
図18から図21は、遊技施設F外の利用者Hが第2営業形態のもとでゲームをプレイするための処理のフローチャートである。図18は、第2営業形態によるゲームのプレイを希望する利用者Hについて正当性を認証する動作のフローチャートである。
遊技施設F外の利用者Hは、端末装置70の操作装置75を操作することで、第2営業形態により提供されるゲームの開始を指示する。開始指示を利用者Hから受付けると(Sc51)、制御装置71は、開始要求R51を通信装置73から制御システム40に送信する(Sc52)。開始要求R51は、識別情報U2と暗証情報Uxとを含む。識別情報U2および暗証情報Uxは、例えば操作装置75に対する操作で利用者Hにより指定される。記憶装置72に記憶された識別情報U2および暗証情報Uxが開始要求R51に含められてもよい。
制御システム40の制御装置41は、開始要求R51を通信装置43により受信し(Sd51)、当該開始要求R51を通信装置43から第2管理システム50に送信する(Sd52)。第2管理システム50の制御装置51は、開始要求R51の受信(Se51)を契機として第2認証処理を実行する(Se52)。具体的には、制御装置51は、第1に、開始要求R51内の識別情報U2を含む第2管理データX2を記憶装置52から検索する。第2に、制御装置51は、当該第2管理データX2内の暗証情報Uxと開始要求R51内の暗証情報Uxとを照合する。そして、制御装置51は、暗証情報Uxが一致する場合に、利用者Hの正当性を認証する。他方、開始要求R51内の識別情報U2を含む第2管理データX2が検索されない場合、または暗証情報Uxが一致しない場合、制御装置51は利用者Hの正当性を認証しない。制御装置51は、以上に説明した認証の結果(以下「第2認証結果」という)R52を通信装置53から制御システム40に送信する(Se53)。第2管理システム50から送信された第2認証結果R52は、制御システム40を経由して(Sd53,Sd54)、端末装置70により受信される(Sc53)。
第2認証結果R52が肯定である場合、利用者Hにゲームを提供する図19の処理が開始される。図19の処理が開始されると、制御装置71は、図22の選択画面Gs1を表示装置74に表示する(Sc61)。選択画面Gs1は、利用者Hが遊技施設Fおよびゲーム装置30を選択するための画像である。選択画面Gs1の表示には前述の施設データQが利用される。図22に例示される通り、選択画面Gs1は、相異なる遊技施設Fに対応する複数の選択肢g1を含む。各選択肢g1は、第2営業形態によるゲームの提供が可能な遊技施設Fの名称である。各遊技施設Fの施設データQにおける案内情報Q3を利用して各選択肢g1が表示される。利用者Hは、操作装置75を操作することで、複数の選択肢g1のうち所望の遊技施設Fに対応する選択肢g1を選択する。
また、選択画面Gs1は、相異なるゲーム装置30に対応する複数の選択肢g2を含む。複数の選択肢g2は、利用者Hが選択した遊技施設Fにおいて第2営業形態に利用可能なゲーム装置30の名称である。各遊技施設Fの施設データQにおける案内情報Q3を利用して各選択肢g2が表示される。遊技施設Fに設置されるゲーム装置30の種類および台数は遊技施設F毎に相違する。したがって、各選択肢g2が表すゲーム装置30の組合せと選択肢g2の個数とは、利用者Hが選択した選択肢g1に応じて変化する。
利用者Hは、操作装置75を操作することで、複数の選択肢g2のうち所望のゲーム装置30に対応する選択肢g2を選択する。制御装置71は、遊技施設Fおよび選択ゲーム装置30の選択を利用者Hから受付ける(Sc62)。以下の説明においては、利用者Hが選択した遊技施設Fを「選択遊技施設F」と表記し、利用者Hが選択したゲーム装置30を「選択ゲーム装置30」と表記する。
図19に例示される通り、制御装置71は、接続要求R61を通信装置73から制御システム40に送信する(Sc63)。接続要求R61は、選択遊技施設Fの識別情報Q1と選択ゲーム装置30の識別情報Q2とを含む。制御システム40の制御装置41は、通信装置43により接続要求R61を受信する(Sd61)。制御装置41は、選択遊技施設F内の選択ゲーム装置30に対して通信装置43から接続要求R61を送信する(Sd62)。
選択ゲーム装置30の制御装置31は、通信装置33により接続要求R61を受信する(Sb61)。選択ゲーム装置30による接続要求R61の受信後、端末装置70と制御システム40と選択ゲーム装置30との間で所定の処理が実行されることで、端末装置70と選択ゲーム装置30との間に制御システム40を介した通信経路が確立される。端末装置70と選択ゲーム装置30との間の通信経路の一部または全部は、例えばP2P方式により確立される。以上の状態においては、端末装置70と選択ゲーム装置30との間の通信が制御システム40により中継される。
以上の手順により通信経路が確立されると、端末装置70の表示装置74に第2ゲーム画面G2を表示するための以下の処理が実行される。以下の処理は、適切な時点において反復的に実行される。
端末装置70の制御装置71は、指示データDを通信装置73から制御システム40に送信する(Sc64)。指示データDは、抽選ゲームに関する利用者Hからの指示を表すデータである。制御装置71は、操作装置75に対する利用者Hからの指示に応じて指示データDを生成する。例えば、操作子Z21に対する操作で利用者Hが選択した抽選ゲームと、操作子Z22に対する操作で利用者Hが指示した第2クレジットの消費量とが、指示データDにより指定される。指示データDの送信は、任意の間隔で反復的に実行される。例えば操作装置75に対する利用者Hからの操作の受付毎に、指示データDが生成および送信される。
制御システム40の制御装置41は、通信装置43により指示データDを受信する(Sd63)。また、制御装置41は、条件データDcを通信装置43から選択ゲーム装置30に送信する(Sd64)。条件データDcは、選択ゲーム装置30が実行する動作(例えば物理抽選)の条件を指定するデータである。例えば、抽選ゲームにおいて利用者Hが特別賞に当選した場合、特別賞に対応する特別な手順の物理抽選を指示する条件データDcが、制御システム40から選択ゲーム装置30に送信される。選択ゲーム装置30の制御装置31は、通信装置33により条件データDcを受信する(Sb62)。制御装置31は、条件データDcが指定する条件のもとで物理抽選が実行されるように抽選ユニット34を制御する(Sb63)。
選択ゲーム装置30の制御装置31は、状況データDsを通信装置33から制御システム40に送信する(Sb64)。状況データDsは、選択ゲーム装置30の動作の状況を表す任意の形式のデータである。具体的には、第1実施形態の状況データDsは、撮像装置36が生成する動画データDvと、抽選ユニット34による物理抽選の結果を表す結果データDrとを含む。なお、動画データDvと結果データDrとが相互に並列に送信される必要はなく、動画データDvと結果データDrとは相異なる時点において送信されてもよい。例えば、動画データDvは、ストリーミング方式により選択ゲーム装置30から所定の周期で順次に送信される。他方、結果データDrは、例えば抽選ユニット34による物理抽選毎に送信される。制御システム40の制御装置41は、通信装置43により動画データDvおよび結果データDr(すなわち状況データDs)を受信する(Sd65)。なお、選択ゲーム装置30から制御システム40に送信される状況データDsは、「第1状況データ」の一例である。
制御装置41は、利用者Hがプレイする抽選ゲームを制御する(Sd66)。すなわち、制御装置41は、指示データDにより指定された抽選ゲームを進行する。具体的には、制御装置41は、結果データDrが表す物理抽選の結果に応じて利用者Hの当選/落選を決定する。利用者Hは、指示データDにより指定された消費量の第2クレジットと引換えに抽選ゲームをプレイする。抽選ゲームに当選した利用者Hには、消費量に応じた数量の第2クレジットが報酬として付与される。以上の通り、第2営業形態により提供される抽選ゲームは、第1営業形態における抽選ゲームと同様に、利用者Hによるクレジットの消費と利用者Hに対する報酬の付与とを含む。
制御装置41は、図17の第2ゲーム画面G2を表す画像データDgを生成する(Sd67)。具体的には、制御装置41は、動画データDvと結果データDrとに応じた画像データDgを生成する。例えば、第2ゲーム画面G2は、図17の例示の通り、動画データDvが表す抽選動画Vと、結果データDrが表す抽選結果に応じた抽選カードLとを含む。また、制御装置41は、第2クレジットの消費または付与の結果に応じて第2ゲーム画面G2の第2クレジット数C2を更新する。
制御装置41は、画像データDgを通信装置43から端末装置70に送信する(Sd68)。画像データDgは、例えばストリーミング方式により制御システム40から端末装置70に順次に送信される。端末装置70の制御装置71は、通信装置73により画像データDgを受信する(Sc65)。制御装置71は、画像データDgが表す図17の第2ゲーム画面G2を表示装置74に表示する(Sc66)。第2ゲーム画面G2には、現実のゲーム装置30における抽選ユニット34の抽選動画Vが含まれるから、利用者Hは、現実感および臨場感のある物理抽選の様子を視認しながら抽選ゲームをプレイできる。すなわち、制御システム40は、選択ゲーム装置30の状況を表す状況データDsを利用した抽選ゲームを端末装置70に提供する。したがって、選択ゲーム装置30の状況を適切に反映した抽選ゲームを端末装置70に提供できる。
以上に説明した通り、第2営業形態において、制御システム40は、抽選動画Vを含む第2ゲーム画面G2を端末装置70に表示させ、かつ、端末装置70に対する利用者Hからの指示に応じてゲームを進行させる。すなわち、遊技施設F内の利用者Hは、ゲーム装置30を直接的に使用することでゲームをプレイするのに対し、遊技施設F外の利用者Hは、自身の端末装置70を操作することで当該ゲームを同様にプレイする。したがって、遊技施設F内でゲームをプレイする場合と同等の興趣性を、遊技施設F外の利用者Hにも提供できる。また、第1実施形態の制御システム40は、選択ゲーム装置30による動作の結果(結果データDr)に応じた第2ゲーム画面G2を端末装置70に表示させる。したがって、利用者Hは、選択ゲーム装置30の動作の状況を容易に確認できる。
操作装置75に対する操作で利用者Hがゲームの終了を指示すると、端末装置70と選択ゲーム装置30との間の通信経路が解消される。すなわち、第2営業形態により利用者Hにゲームを提供する動作が終了する。
[第2引出処理]
前述の第2認証結果R52が肯定である場合、利用者Hは、操作子Z23を操作することで第2電子メダルの引出を指示可能である。第2電子メダルの引出の指示を契機として、図20の第2引出処理が実行される。第2引出処理は、第2管理システム50が管理する利用者Hの第2電子メダルを、ゲームのプレイに使用できる状態にするための処理である。なお、第2認証結果R52が否定である場合、第2電子メダルの引出の指示の受付と、当該指示を契機とした第2引出処理とは実行されない。
第2電子メダルの引出の指示を利用者Hから受付けると(Sc71)、制御装置71は、引出要求R71を通信装置73から制御システム40に送信する(Sc72)。引出要求R71は、利用者Hの識別情報U2と選択遊技施設Fの識別情報Q1と引出数Mw2とを含む。
選択遊技施設Fは、第2引出処理の開始前に実行される図19の処理において、図22の選択画面Gs1から利用者Hが選択した選択肢g1に対応する遊技施設Fである。引出数Mw2は、第2電子メダル口座から引出すべき第2電子メダルの数量である。例えば操作装置75に対する操作により、利用者Hが引出数Mw2を指定する。
制御システム40の制御装置41は、通信装置43により引出要求R71を受信し(Sd71)、当該引出要求R71を通信装置43から第2管理システム50に送信する(Sd72)。第2管理システム50の制御装置51は、通信装置53により引出要求R71を受信する(Se71)。なお、引出要求R71は、端末装置70から第2管理システム50に直接的に送信されてもよい。
制御装置51は、利用者Hの第2電子メダル口座から引出数Mw2を減算する(Se72)。具体的には、制御装置51は、引出要求R71内の識別情報U2を含む第2管理データX2を記憶装置22から検索する。そして、制御装置51は、当該第2管理データX2の複数の第2保有数N2のうち引出要求R71内の識別情報Q1に対応する選択遊技施設Fの第2保有数N2から、引出数Mw2を減算する。制御装置51は、第2電子メダルの引出完了を意味する引出通知R72を通信装置53から制御システム40に送信する(Se73)。
通信装置43により引出通知R72を受信すると(Sd73)、制御装置41は、引出数Mw2に対応する数量を利用者Hの第2クレジット数C2に加算する(Sd74)。例えば、引出数Mw2に所定の係数を乗算した数値が第2クレジット数C2に加算される。なお、引出数Mw2が第2クレジット数C2に加算されてもよい。以上の説明から理解される通り、利用者Hが保有する第2電子メダルが第2クレジットに変換される。前述の通り、第2営業形態により提供される抽選ゲームにおいては、以上の手順で用意された第2クレジットが消費される。なお、第2営業形態においては、物理メダルの払出は実行されない。すなわち、第1電子メダルは、前述の通り、物理メダルに変換可能であるのに対し、第2電子メダルは物理メダルに変換できない。
[第2預入処理]
前述の第2認証結果R52が肯定である場合、利用者Hは、操作子Z24を操作することで第2電子メダルの預入を指示可能である。第2電子メダルの預入の指示を契機として、図21の第2預入処理が実行される。第2預入処理は、利用者Hが保有する第2クレジットを第2電子メダルに変換し、変換後の第2電子メダルを利用者Hの第2電子メダル口座に預入するための処理である。なお、第2認証結果R52が否定である場合、第2電子メダルの預入の指示の受付と、当該指示を契機とした第2預入処理とは実行されない。
第2電子メダルの預入の指示を利用者Hから受付けると(Sc81)、制御装置71は、預入要求R81を通信装置73から制御システム40に送信する(Sc82)。預入要求R81は、利用者Hの識別情報U2と選択遊技施設Fの識別情報Q1と預入数Md2とを含む。預入数Md2は、第2電子メダル口座に預入すべき第2電子メダルの数量である。例えば操作装置75に対する操作により、利用者Hが預入数Md2を指定する。
制御システム40の制御装置41は、通信装置43により預入要求R81を受信する(Sd81)。制御装置41は、預入数Md2に対応する数量を利用者Hの第2クレジット数C2から減算する(Sd82)。例えば、預入数Md2に所定の係数を乗算した数値が、第2クレジット数C2から減算される。なお、預入数Md2が第2クレジット数C2から減算されてもよい。また、制御装置41は、預入要求R81を通信装置43から第2管理システム50に送信する(Sd83)。
第2管理システム50の制御装置51は、通信装置53により預入要求R81を受信する(Se81)。制御装置51は、利用者Hの第2電子メダル口座に預入数Md2を加算する(Se82)。具体的には、制御装置51は、預入要求R81内の識別情報U2を含む第2管理データX2を記憶装置52から検索する。そして、制御装置51は、当該第2管理データX2の複数の第2保有数N2のうち預入要求R81内の識別情報Q1に対応する選択遊技施設Fの第2保有数N2に、預入数Md2を加算する。なお、利用者Hによるゲームの終了の指示を契機として、当該時点における第2クレジット数C2に対応する数量(預入数Md2)の第2電子メダルが、第2電子メダル口座に預入されてもよい。すなわち、第2クレジットの全部が第2電子メダルに変換されてもよい。
以上の説明から理解される通り、第2営業形態において、遊技施設F内のゲーム装置30を利用するゲームのプレイには、当該遊技施設Fに対応する第2電子メダルが使用される。すなわち、各遊技施設Fについて管理される第2電子メダルは、当該遊技施設Fのゲーム装置30を利用したゲームのプレイに限定的に使用され、他の遊技施設Fのゲーム装置30を利用したゲームのプレイには使用できない。
以上に説明した通り、第1実施形態においては、第1営業形態のもとでゲームのプレイに使用される第1電子メダルと、第2営業形態のもとでゲームのプレイに使用される第2電子メダルとが個別に管理される。したがって、第1営業形態と第2営業形態との間において電子メダルを明確に区別する運用が可能である。例えば、利用者Hが、第1営業形態および第2営業形態の一方にて獲得した電子メダルを他方に使用する等の行為を有効に禁止できる。第1実施形態においては特に、遊技施設F内の利用者Hがプレイするゲームに使用される第1電子メダルと、遊技施設F外の利用者Hがプレイするゲームに使用される第2電子メダルとが個別に管理される。したがって、例えば遊技施設F外におけるゲームのプレイにより獲得した電子メダルを、遊技施設F内におけるゲームのプレイに流用するといった行為が制限される。
第1実施形態においては、利用者Hは、遊技施設Fの営業時間内においては当該遊技施設F内においてゲーム装置30を使用してゲームをプレイし、営業時間外においては遊技施設F外において当該ゲーム装置30を使用するゲームをプレイできる。すなわち、遊技施設F内のプレイに使用可能な第1電子メダルと遊技施設F外のプレイに使用可能な第2電子メダルとの混合を防止しながら、営業時間内および営業時間外の双方においてゲームのプレイの機会を利用者Hに付与できる。
また、第1営業形態による営業には遊技システム11が利用され、第2営業形態による営業には制御システム40が利用される。すなわち、利用者Hにゲームを提供する主体が第1営業形態と第2営業形態との間で相違する。したがって、利用者Hがプレイするゲームの状況を、第1営業形態と第2営業形態との間において明確に区別できるという利点もある。
[第2実施形態]
本開示の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態においては、第1営業形態において、遊技施設F内の利用者Hがゲーム装置30を直接的に使用してゲームをプレイする。第2実施形態においては、遊技施設F内の利用者Hが、第1実施形態と同様にゲーム装置30を使用してゲームをプレイするほか、自身の端末装置70を使用してゲームをプレイ可能である。すなわち、第2実施形態の第1営業形態には、遊技施設F内の利用者Hがゲーム装置30を操作することでゲームをプレイする形態のほか、遊技施設F内の利用者Hが自身の端末装置70を操作することでゲームをプレイする形態も含まれる。以上の通り、第1営業形態は、遊技施設F内の利用者Hにゲームを提供する形態として包括的に表現される。
図23は、遊技施設Fに来場した利用者Hが端末装置70を利用してゲームをプレイするための処理のフローチャートである。図23の処理が開始されると、端末装置70の制御装置71は、端末装置70が遊技施設F内の構内網110に接続可能であるか否かを判定する(Sc91)。構内網110に接続可能であるのは、遊技施設F内の端末装置70に限定される。したがって、以上の判定(Sc91)は、端末装置70が遊技施設F内に位置するか否かの判定に相当する。
構内網110に接続できない場合(Sc91:NO)には、端末装置70が遊技施設F外に位置することを意味する。以上の場合には、端末装置70の制御装置71は、図19のステップSc61に処理を移行する。すなわち、前述の図18から図21の処理が実行される。以上の通り、遊技施設F外の端末装置70については、第1実施形態と同様に、情報システム12を利用した第2営業形態によりゲームが提供される。具体的には、制御システム40は、選択ゲーム装置30と通信することで、当該選択ゲーム装置30の動作に応じたゲームを遊技施設F外の端末装置70に提供する。
他方、端末装置70が構内網110に接続可能な場合(Sc91:YES)には、端末装置70が遊技施設F内に位置することを意味する。端末装置70が遊技施設F内に位置する場合、制御装置71は、記憶装置72に記憶された識別情報U1を取得する(Sc92)。また、制御装置71は、端末装置70の撮像装置76により、利用者Hの顔画像の画像データDfを生成する(Sc93)。制御装置71は、開始要求R91を通信装置73から第1管理システム20に送信する(Sc94)。開始要求R91は、識別情報U1と画像データDfとを含む。
第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により開始要求R91を受信する(Sa91)。制御装置21は、第1実施形態と同様の第1認証処理を実行する(Sa92)。具体的には、制御装置21は、第1に、端末装置70から取得した識別情報U1を含む第1管理データX1を記憶装置22から検索する。第2に、制御装置21は、当該第1管理データX1内の参照データDrefと端末装置70から取得した画像データDfとを照合する。そして、制御装置21は、参照データDrefの顔画像と画像データDfの顔画像との類似度が閾値を上回る場合に、利用者Hの正当性を認証する。他方、識別情報U1を含む第1管理データX1が検索されない場合、または顔画像の類似度が閾値を下回る場合、制御装置21は利用者Hの正当性を認証しない。制御装置21は、以上に説明した判定の結果(第1認証結果R92)を通信装置23から要求元のゲーム装置30に送信する(Sa93)。端末装置70の制御装置71は、第1認証結果R92を通信装置73により受信する(Sc95)。
以上の通り、第1実施形態においては第1管理システム20の撮像装置27が第1認証処理に使用されるのに対し、第2実施形態においては、端末装置70の撮像装置76も第1認証処理に使用される。すなわち、遊技施設F内の利用者Hは第1管理システム20に移動せずに自身の端末装置70を利用してゲームを開始できる。なお、第1実施形態においては、第1認証処理の実行後に遊技施設F内で利用者Hが登録カードEを紛失した場合に、当該登録カードEの拾得者が利用者Hの第1電子メダルを不正に利用してゲームをプレイできる可能性がある。端末装置70が第1認証処理に利用される第2実施形態によれば、以上に例示した第1電子メダルの不正利用を抑制できる。すなわち、第1電子メダルの利用の安全性を確保できるという利点がある。
第1認証結果R92が肯定である場合、利用者Hにゲームを提供する図24の処理が開始される。図24の処理が開始されると、端末装置70の制御装置71は、図25の選択画面Gs2を表示装置74に表示する(Sc101)。選択画面Gs2は、利用者Hが遊技施設F内の複数のゲーム装置30の何れかを選択するための画像である。選択画面Gs2の表示には前述の施設データQが利用される。図25に例示される通り、選択画面Gs2は、利用者Hが所在する遊技施設F内の相異なるゲーム装置30に対応する複数の選択肢g2を含む。遊技施設Fの施設データQにおける案内情報Q3を利用して各選択肢g2が表示される。
利用者Hは、操作装置75を操作することで、複数の選択肢g2のうち所望のゲーム装置30(選択ゲーム装置30)に対応する選択肢g2を選択する。制御装置71は、選択ゲーム装置30の選択を利用者Hから受付ける(Sc102)。
図24に例示される通り、制御装置71は、接続要求R101を通信装置73から第1管理システム20に送信する(Sc103)。接続要求R101は、選択ゲーム装置30の識別情報Q2を含む。第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により接続要求R101を受信する(Sa101)。制御装置21は、選択ゲーム装置30に対して通信装置23から接続要求R101を送信する(Sd102)。
選択ゲーム装置30の制御装置31は、通信装置33により接続要求R101を受信する(Sb101)。選択ゲーム装置30による接続要求R101の受信後、端末装置70と第1管理システム20と選択ゲーム装置30との間で所定の処理が実行されることで、端末装置70と選択ゲーム装置30との間に第1管理システム20を介した通信経路が確立される。端末装置70と選択ゲーム装置30との間の通信経路の一部または全部は、例えばP2P方式により確立される。以上の状態においては、端末装置70と選択ゲーム装置30との間の通信が第1管理システム20により中継される。
以上の例示の通り、端末装置70が遊技施設F内に位置する場合には、端末装置70と第1管理システム20と選択ゲーム装置30との間の通信経路が確立され、端末装置70が遊技施設F外に位置する場合には、図19の例示の通り、端末装置70と制御システム40と選択ゲーム装置30との間の通信経路が確立される。遊技施設F内の端末装置70について以上の手順により通信経路が確立されると、端末装置70の表示装置74に図11の第1ゲーム画面G1を表示するための以下の処理が実行される。以下の処理は、適切な時点において反復的に実行される。
端末装置70の制御装置71は、指示データDを通信装置73から第1管理システム20に送信する(Sc104)。指示データDは、第1実施形態と同様に、抽選ゲームに関する利用者Hからの指示を表すデータである。例えば、操作子Z21に対する操作で利用者Hが選択した抽選ゲームと、操作子Z22に対する操作で利用者Hが指示した第2クレジットの消費量とが、指示データDにより指定される。指示データDの送信は、例えば操作装置75に対する利用者Hからの操作の受付毎に反復される。
第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により指示データDを受信する(Sa103)。また、制御装置21は、条件データDcを通信装置23から選択ゲーム装置30に送信する(Sa104)。条件データDcは、第1実施形態と同様に、選択ゲーム装置30が実行する動作(例えば物理抽選)の条件を指定するデータである。選択ゲーム装置30の制御装置31は、通信装置33により条件データDcを受信する(Sb102)。制御装置31は、条件データDcが指定する条件のもとで物理抽選が実行されるように抽選ユニット34を制御する(Sb103)。
選択ゲーム装置30の制御装置31は、状況データDsを通信装置33から第1管理システム20に送信する(Sb104)。第2実施形態の状況データDsは、選択ゲーム装置30の抽選ユニット34による物理抽選の結果を表す結果データDrを含む。第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により結果データDrを受信する(Sa105)。なお、選択ゲーム装置30から第1管理システム20に送信される状況データDsは、「第2状況データ」の一例である。
制御装置21は、利用者Hがプレイする抽選ゲームを制御する(Sa106)。すなわち、制御装置21は、指示データDにより指定された抽選ゲームを進行する。具体的には、制御装置21は、結果データDrが表す物理抽選の結果に応じて利用者Hの当選/落選を決定する。利用者Hは、指示データDにより指定された消費量の第1クレジットと引換えに抽選ゲームをプレイする。抽選ゲームに当選した利用者Hには、消費量に応じた数量の第1クレジットが報酬として付与される。
制御装置21は、図11の第1ゲーム画面G1を表す画像データDgを生成する(Sa107)。具体的には、制御装置21は、結果データDrとに応じた画像データDgを生成する。例えば、第1ゲーム画面G1は、図11の例示の通り、結果データDrが表す抽選結果に応じた抽選カードLを含む。また、制御装置21は、第1クレジットの消費または付与の結果に応じて第1ゲーム画面G1の第1クレジット数C1を更新する。
制御装置21は、画像データDgを通信装置23から端末装置70に送信する(Sa108)。画像データDgは、例えばストリーミング方式により第1管理システム20から端末装置70に順次に送信される。端末装置70の制御装置71は、通信装置73により画像データDgを受信する(Sc105)。制御装置71は、画像データDgが表す図11の第1ゲーム画面G1を表示装置74に表示する(Sc106)。以上に説明した処理(Sc104~Sc106)が反復的に実行される。すなわち、第2実施形態の遊技システム11(第1管理システム20)は、端末装置70が遊技施設F内に位置する場合に、選択ゲーム装置30の動作に応じた抽選ゲームを、当該端末装置70に提供する。具体的には、第1管理システム20が、選択ゲーム装置30から受信した状況データDsを利用して、遊技施設F内の端末装置70に抽選ゲームを提供する。
端末装置70から送信される指示データDは、第1ゲーム画面G1に対する利用者Hからの指示に応じて生成される。例えば、操作子Z11の操作で選択された抽選ゲームと、操作子Z12の操作で指示された第1クレジットの消費量とが、指示データDにより指定される。以上の通り、第2実施形態の第1管理システム20は、抽選ゲームに関する利用者Hからの指示を受付ける第1ゲーム画面G1を、端末装置70に表示させる。
利用者Hは、遊技施設F内の選択ゲーム装置30による物理抽選の様子と、端末装置70に表示される第1ゲーム画面G1とを視認しながら、端末装置70を利用して抽選ゲームをプレイできる。すなわち、第2実施形態の端末装置70は、ゲーム装置30のステーション35と同等の機能を実現する。端末装置70が追加のステーション35として機能すると表現してもよい。
操作装置75に対する操作で利用者Hがゲームの終了を指示すると、端末装置70と選択ゲーム装置30との間の通信経路が解消される。すなわち、第1営業形態により利用者Hにゲームを提供する動作が終了する。
なお、第1認証結果R92が肯定である場合には、第1ゲーム画面G1の操作子Z13に対する操作を契機として、第1実施形態と同様の第1引出処理(図9)が実行される。また、第1ゲーム画面G1の操作子Z14に対する操作を契機として、第1実施形態と同様の第1預入処理(図10)が実行される。すなわち、第2実施形態の遊技システム11は、端末装置70を利用した第1認証処理により利用者Hに許可された第1電子メダルを使用するゲームを、利用者Hに提供する。すなわち、第2実施形態の端末装置70は、第1電子メダルの使用の許否を判定するための認証媒体として利用される。したがって、利用者Hは、登録カードE等の専用の認証媒体を所持する必要がない。
以上の説明から理解される通り、第2実施形態の第1管理システム20は、利用者Hがゲーム装置30を利用するゲームのプレイと、遊技施設F内の端末装置70によるゲームのプレイとに使用される第1電子メダルを管理する。他方、第2管理システム50は、第1実施形態の例示の通り、遊技施設F外の端末装置70によるゲームのプレイに使用される第2電子メダルを管理する。すなわち、遊技施設F内の端末装置70によるゲームのプレイに使用される第1電子メダルと、遊技施設F外の端末装置70によるゲームのプレイに使用される第2電子メダルとが、別個のシステムにより管理される。したがって、第1実施形態と同様に、第1電子メダルと第2電子メダルとを明確に区別する運用を容易に実現できる。
遊技施設F内の利用者Hが端末装置70を利用してゲームをプレイできる点以外は、第1実施形態と同様である。例えば、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、第1営業形態のもとで使用される第1電子メダルと、第2営業形態のもとで使用される第2電子メダルとは、個別に管理される。したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。
また、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、制御システム40は、選択ゲーム装置30から取得した状況データDsを利用して、遊技施設F外の利用者Hの端末装置70にゲームを提供する。すなわち、第2実施形態においては、選択ゲーム装置30の動作に応じたゲームを遊技システム11が遊技施設F内の端末装置70に提供する動作と、選択ゲーム装置30の動作に応じたゲームを制御システム40から遊技施設F外の端末装置70に提供する動作とが実行される。したがって、多様な形態によるゲームのプレイが実現される。例えば、端末装置70が遊技施設F内および遊技施設F外の何れに位置する場合でも、選択ゲーム装置30の動作が反映されたゲームを利用者Hに提供できる。
また、第2実施形態においては、第1営業形態によるゲームと第2営業形態によるゲームとを、利用者Hがひとつの端末装置70によりプレイできる。すなわち、遊技施設F内および遊技施設F外の何れにおいても、利用者Hは自身の端末装置70を利用して、選択ゲーム装置30が提供する共通のゲームをプレイできる。したがって、例えば利用者Hが遊技施設Fの内外において共通のゲームをシームレスにプレイできるといった利便性を確保できる。
[第3実施形態]
図26は、第3実施形態におけるゲームシステム100の構成を例示するブロック図である。第3実施形態のゲームシステム100は、第1営業形態および第2営業形態に加えて第3営業形態により、利用者Hにゲームを提供する。第3営業形態は、遊技施設Fの遊技ユニットを利用せずにゲームを提供する営業形態である。したがって、第3営業形態においては、遊技施設Fの営業時間とは無関係に利用者Hにゲームが提供される。利用者Hは、第3営業形態により提供されるゲームのプレイに第3電子メダルを使用する。利用者Hが保有する第3電子メダルは、第1電子メダルおよび第2電子メダルとは個別に管理される。すなわち、第3電子メダルと第1電子メダルとの間、または第3電子メダルと第2電子メダルとの間において、合算または交換は許容されない。
図26に例示される通り、第3実施形態の情報システム12は、制御システム40および第2管理システム50に加えて第3管理システム60を具備する。第3管理システム60は、第3電子メダルを利用者H毎に管理するためのコンピュータシステムである。第3管理システム60は、例えば通信網300を介して制御システム40と通信可能である。
図27は、第3管理システム60の構成を例示するブロック図である。図27に例示される通り、第3管理システム60は、制御装置61と記憶装置62と通信装置63とを具備する。なお、第3管理システム60は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。
制御装置61は、第3管理システム60の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置61が構成される。通信装置63は、通信網300を介して制御システム40と通信する。なお、通信装置63は、例えば有線LANまたは無線LAN等の構内網(図示略)を介して制御システム40と通信してもよい。
記憶装置62は、制御装置61が実行するプログラムと制御装置61が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。記憶装置62は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、第3管理システム60に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置62として利用されてもよい。また、制御装置61が通信網300を介してアクセス可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置62として利用されてもよい。
第3実施形態の記憶装置62には、利用者H毎に第3管理データX3が記憶される。図28に例示される通り、各利用者Hの第3管理データX3は、当該利用者Hの識別情報U3および暗証情報Uxと、当該利用者Hが保有する第3電子メダルの数量(以下「第3保有数」という)N3とを含む。すなわち、第3管理データX3は、利用者H毎に第3電子メダルを管理するための口座(以下「第3電子メダル口座」という)を表すデータである。利用者Hは、端末装置70を利用した電子決済により第3電子メダルを取得可能である。具体的には、電子決済による支払額に応じた数量が、第3管理データX3における第3保有数N3に加算される。第1電子メダルおよび第2電子メダルは遊技施設F毎に個別に管理されるのに対し、第3電子メダルは遊技施設Fを区別せずに管理される。
第3管理データX3の識別情報U3は、各利用者Hを識別するための符号列である。利用者Hによる事前の利用登録により、当該利用者Hの識別情報U3が第3管理データX3に登録される。なお、識別情報U1または識別情報U2が識別情報U3として流用されてもよい。暗証情報Uxは、第3営業形態において利用者Hの正当性の認証に利用される符号列(パスコード)である。
図29は、第3営業形態において端末装置70の表示装置74に表示される第3ゲーム画面G3の模式図である。第3ゲーム画面G3は、第3営業形態により提供される抽選ゲームの進行の状況を表す画像である。図29に例示される通り、第3ゲーム画面G3は、複数の操作子Z3(Z31~Z34)と抽選動画Vaとプレイ画像Pと第3クレジット数C3とを含む。
複数の操作子Z3の各々は、利用者Hによる指示を受付けるソフトウェアキーである。抽選動画Vaは、仮想的な物理抽選の様子を表す動画である。すなわち、第2ゲーム画面G2の抽選動画Vは、現実空間に実在する抽選ユニット34による実際の物理抽選の動画であるのに対し、第3ゲーム画面G3の抽選動画Vaは、仮想空間内の仮想的な抽選ユニットによる仮想的な物理抽選を表す立体画像である。すなわち、仮想的なオブジェクトとして仮想空間内に配置された抽選ユニットを仮想的な撮像装置により撮像した映像が、抽選動画Vaとして利用される。なお、抽選ユニット34を模擬した平面画像が抽選動画Vaとして利用されてもよい。第3クレジット数C3は、利用者Hが抽選ゲームに使用可能な第3クレジットの数量である。
操作子Z31は、複数種の抽選ゲームの何れかの選択を利用者Hから受付ける。図29においては、図11の例示と同様に、抽選カードLを使用する抽選ゲーム(ビンゴゲーム)が選択された場合が想定されている。操作子Z32は、第3クレジットの消費(すなわちベット)の指示を利用者Hから受付ける。操作子Z33は、第3電子メダル口座に対する第3電子メダルの引出の指示を利用者Hから受付ける。また、操作子Z34は、第3電子メダル口座に対する第3電子メダルの預入の指示を利用者Hから受付ける。
[第3営業形態]
図30は、利用者Hが第3営業形態のもとでゲームをプレイするための処理のフローチャートである。利用者Hは、端末装置70の操作装置75を操作することで、第3営業形態により提供されるゲームの開始を指示する。開始指示を利用者Hから受付けると(Sc111)、制御装置71は、開始要求R111を通信装置73から制御システム40に送信する(Sc112)。開始要求R111は、利用者Hが指定した識別情報U3と暗証情報Uxとを含む。
端末装置70から送信された開始要求R111は、制御システム40を経由して(Sd111,Sd112)、第3管理システム60により受信される(Sf111)。第3管理システム60の制御装置61は、第3認証処理を実行する(Sf112)。第3認証処理は、前述の第2認証処理と同様に、識別情報U3と暗証情報Uxとを利用して利用者Hの正当性を判定する処理である。制御装置61は、第3認証処理の結果(以下「第3認証結果」という)R112を通信装置63から制御システム40に送信する(Sf113)。第3管理システム60から送信された第3認証結果R112は、制御システム40を経由して(Sd113,Sd114)、端末装置70により受信される(Sc113)。第3認証結果R112が肯定である場合、利用者Hにゲームを提供するための以下の処理が実行される。第3認証結果R112が否定である場合、以下の処理は実行されない。
端末装置70の制御装置71は、利用者Hによる指示に応じた指示データDを通信装置73から制御システム40に送信する(Sc114)。指示データDは、例えば、操作子Z31に対する操作で利用者Hが選択した抽選ゲームと、操作子Z32に対する操作で利用者Hが指示した第3クレジットの消費量とを指定する。制御システム40の制御装置41は、通信装置43により指示データDを受信する(Sd115)。
制御装置41は、利用者Hがプレイする抽選ゲームを制御する(Sd116)。例えば、制御装置41は、抽選ユニット34による物理抽選を模擬した電子抽選により、利用者Hの当選/落選を決定する。また、制御装置41は、電子抽選の結果に応じた抽選動画Vaを生成し、利用者Hの第3クレジットを電子抽選の結果に応じて増減する。そして、制御装置41は、第3ゲーム画面G3を表す画像データDgを生成する(Sd117)。第3ゲーム画面G3は、電子抽選の結果に応じた抽選動画Vaおよび抽選カードLと、第3クレジットの増減の結果に応じて更新された第3クレジット数C3とを含む。
制御装置41は、画像データDgを通信装置43から端末装置70に送信する(Sd118)。端末装置70の制御装置71は、通信装置73により画像データDgを受信し(Sc115)、当該画像データDgが表す第3ゲーム画面G3を表示装置74に表示する(Sc116)。以上の処理が反復されることで、抽選ゲームの進行に連動して第3ゲーム画面G3が更新される。
[第3引出処理]
第3認証結果R112が肯定である場合、利用者Hは、操作子Z33を操作することで第3電子メダルの引出を指示可能である。利用者Hからの指示を契機として図31の第3引出処理が実行される。第3引出処理は、第3管理システム60が管理する利用者Hの第3電子メダルを、抽選ゲームのプレイに使用できる状態にするための処理である。
第3電子メダルの引出の指示を利用者Hから受付けると(Sc121)、制御装置71は、引出要求R121を通信装置73から送信する(Sc122)。引出要求R121は、利用者Hの識別情報U3と利用者Hが指定した引出数Mw3とを含む。引出要求R121は、制御システム40を経由して(Sd121,Sd122)、第3管理システム60により受信される(Sf121)。なお、引出要求R121は、端末装置70から第3管理システム60に直接的に送信されてもよい。
制御装置61は、利用者Hの第3電子メダル口座から引出数Mw3を減算する(Sf122)。具体的には、制御装置61は、識別情報U3を含む第3管理データX3の第3保有数N3から、引出数Mw3を減算する。制御装置61は、引出通知R122を通信装置63から制御システム40に送信する(Sf123)。
通信装置43により引出通知R122を受信すると(Sd123)、制御装置41は、引出数Mw3に対応する数量を利用者Hの第3クレジット数C3に加算する(Sd124)。以上の説明から理解される通り、利用者Hが保有する第3電子メダルが第3クレジットに変換される。なお、第3電子メダルは、第2電子メダルと同様に、物理メダルには変換できない。
[第3預入処理]
第3認証結果R112が肯定である場合、利用者Hは、操作子Z34を操作することで第3電子メダルの預入を指示可能である。利用者Hからの指示を契機として図33の第3預入処理が実行される。第3預入処理は、利用者Hが保有する第3クレジットを第3電子メダルに変換し、変換後の第3電子メダルを利用者Hの第3電子メダル口座に預入するための処理である。
第3電子メダルの預入の指示を利用者Hから受付けると(Sc131)、制御装置71は、預入要求R131を通信装置73から制御システム40に送信する(Sc132)。預入要求R131は、利用者Hの識別情報U3と利用者Hが指定した預入数Md3とを含む。制御システム40の制御装置41は、通信装置43により預入要求R131を受信する(Sd131)。制御装置41は、預入数Md3に対応する数量を利用者Hの第3クレジット数C3から減算する(Sd132)。また、制御装置41は、預入要求R131を通信装置43から第3管理システム60に送信する(Sd133)。
第3管理システム60の制御装置61は、通信装置63により預入要求R131を受信する(Sf131)。制御装置61は、利用者Hの第3電子メダル口座に預入数Md3を加算する(Sf132)。具体的には、制御装置61は、識別情報U3を含む第3管理データX3の第3保有数N3に、預入数Md3を加算する。なお、利用者Hによるゲームの終了の指示を契機として、第3クレジットの全部が第3電子メダルに変換されてもよい。
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態においては、遊技施設Fの営業時間とは無関係に利用者Hにゲームが提供されるから、利用者Hがゲームをプレイする機会を充分に確保できる。第3営業形態により提供されるゲームは、遊技施設F内のゲーム装置30が提供するゲームと同様である。したがって、多数の利用者Hが遊技施設Fに来場することを促進できる。また、第3実施形態においては、第2営業形態と第3営業形態とにおいて制御システム40が共用されるから、第2営業形態と第3営業形態とで別個のシステムを使用する形態と比較して構成を簡素化できる。
[変形例]
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で併合してもよい。
(1)第2実施形態(図24)においては、端末装置70に提供される抽選ゲームの制御(Sa106)と画像データDgの生成(Sa107)とを、第1管理システム20が実行する形態を例示したが、以上の処理を選択ゲーム装置30が実行してもよい。例えば、第1認証結果R92が肯定である場合、図24の処理に代えて図33の処理が実行される。
端末装置70の制御装置71は、第2実施形態と同様に、選択画面Gs2を表示装置74に表示し(Sc141)、利用者Hによる選択肢g2の選択を受付ける(Sc142)。制御装置71は、利用者Hが選択した選択肢g2に対応する選択ゲーム装置30に接続要求R141を送信する(Sc143)。選択ゲーム装置30の制御装置31は、通信装置33により接続要求R141を受信する(Sb141)。接続要求R141の受信後、端末装置70と選択ゲーム装置30との間に通信経路が確立される。なお、端末装置70と選択ゲーム装置30とを直接的に接続する通信経路が確立されてもよいし、端末装置70と選択ゲーム装置30との間に第1管理システム20を介した通信経路が確立されてもよい。端末装置70と選択ゲーム装置30との間に第1管理システム20が介在する構成において、第1管理システム20は、端末装置70と選択ゲーム装置30と通信を中継する中継システムとして専ら機能する。
端末装置70の制御装置71は、指示データDを通信装置73から選択ゲーム装置30に送信する(Sc144)。指示データDは、第2実施形態と同様に、例えば、操作子Z21に対する操作で利用者Hが選択した抽選ゲームと、操作子Z22に対する操作で利用者Hが指示した第2クレジットの消費量とを指定する。
選択ゲーム装置30の制御装置31は、通信装置33により指示データDを受信する(Sb142)。制御装置31は、利用者Hがプレイする抽選ゲームを制御する(Sb143)。例えば、制御装置31は、抽選ユニット34による物理抽選の結果と指示データDとに応じて利用者Hの抽選ゲームを進行する。制御装置31は、抽選ゲームの進行の状況を表す第1ゲーム画面G1の画像データDgを生成し(Sb144)、当該画像データDgを通信装置33から端末装置70に送信する(Sb145)。端末装置70の制御装置71は、通信装置73により画像データDgを受信する(Sc145)。制御装置71は、画像データDgが表す第1ゲーム画面G1を表示装置74に表示する(Sc146)。
以上の説明から理解される通り、遊技施設F内の端末装置70にゲームを提供する主体は、第1管理システム20およびゲーム装置30の何れでもよい。第2実施形態および本変形例は、遊技システム11(第1管理システム20またはゲーム装置30)が遊技施設F内の端末装置70にゲームを提供する形態として包括的に表現される。なお、遊技施設F内の端末装置70にゲームを提供するという機能のみに着目すると、第1管理システム20は遊技システム11に必須の要件ではない。
なお、複数のゲーム装置30とは別体の第1管理システム20が遊技施設F内の端末装置70にゲームを提供する第2実施形態によれば、端末装置70にゲームを提供する機能を各ゲーム装置30に搭載する必要がない。また、複数のゲーム装置30の動作に応じたゲームを、第1管理システム20が統括的に遊技施設F内の端末装置70に提供できる。
(2)遊技施設F内の端末装置70にゲームを提供する第2実施形態において、例えば通信環境によっては、端末装置70におけるゲームの進行が、遊技施設F内の選択ゲーム装置30の実際の動作に対して遅延する場合がある。以上の遅延が過大である状況では、選択ゲーム装置30の実際の動作を確認してから端末装置70における第1クレジットの使用を決定するといった不正行為の可能性がある。以上の事情を考慮すると、端末装置70と遊技システム11との間の通信が低遅延である場合に限定して、端末装置70に対するゲームの提供を許容する形態が好適である。例えば、端末装置70の制御装置71または遊技システム11は、端末装置70による通信の遅延量を取得し、当該遅延量が所定の閾値を下回る場合に限定して、図23および図24の処理を実行する。以上の構成によれば、通信遅延を利用した前述の不正行為を防止できる。
(3)第2実施形態においては、端末装置70が遊技施設Fの構内網110に接続可能であるか否かを判定したが、端末装置70が遊技施設F内に位置するか否かを判定する方法は、以上の例示に限定されない。例えば、端末装置70の制御装置71は、当該端末装置70の位置情報が表す位置が、遊技施設Fを含む所定の範囲内にあるか否かを判定してもよい。位置情報の生成には公知の技術が任意に採用される。例えば、GPS(Global Positioning System)により位置情報を生成する形態が想定される。また、例えば移動体通信またはWi-Fi(登録商標)等の無線通信に利用される無線基地局を利用して位置情報を生成する形態も想定される。また、端末装置70が遊技施設F内に所在することを利用者Hが明示してもよい。端末装置70が遊技施設F内および遊技施設F外の何れに位置するかを利用者Hに選択させる形態が想定される。端末装置70が遊技施設F外に位置することを利用者Hが選択した場合(Sc91:NO)、第2営業形態によりゲームが提供される。他方、端末装置70が遊技施設F内に位置することを利用者Hが選択した場合(Sc91:YES)、第1営業形態により遊技システム11が端末装置70にゲームを提供する。
端末装置70が通信網300を利用して通信する場合でも、遊技施設F内の構内網110を経由した通信であり、かつ、遊技施設Fの営業時間内であれば、遊技施設F内からの適正なアクセスと判定して、第1営業形態によるゲームのプレイを利用者Hに許容してもよい。また、以上に例示した複数の条件の成否により、端末装置70が遊技施設F内に位置するか否かを判定してもよい。例えば、端末装置70が遊技施設F内に所在することを利用者Hが明示し、かつ、端末装置70が遊技施設Fの構内網110を介して通信する場合に、端末装置70が遊技施設F内に位置すると判定されてもよい。
(4)第2実施形態において端末装置70に表示される第1ゲーム画面G1は、抽選動画Vを含んでもよい。例えば、図24のステップSb104において選択ゲーム装置30から第1管理システム20に送信される状況データDsは、結果データDrに加えて動画データDvを含んでもよい。第1管理システム20の制御装置21は、複数の操作子Z1とプレイ画像Pと第1クレジット数C1とに加えて抽選動画Vを含む第1ゲーム画面G1の画像データDgを生成する。以上の構成によれば、遊技施設F内の利用者Hが選択ゲーム装置30の近傍に位置しない状況でも、利用者Hが物理抽選の様子を抽選動画Vにより確認できる。すなわち、ゲームをプレイする利用者Hについて場所の制約が緩和される。図33の処理においても同様に、選択ゲーム装置30が端末装置70に表示させる第1ゲーム画面G1が抽選動画Vを含んでもよい。
(5)前述の各形態においては、遊技施設Fに来場した利用者Hについて第1管理システム20が第1認証処理を実行する形態を例示したが、第1管理システム20による第1認証処理は省略されてよい。例えば、ゲーム装置30の各ステーション35に撮像装置が設置された構成においては、当該撮像装置が生成した画像データDfを利用して第1認証処理が実行されてもよい。
図34は、撮像装置がゲーム装置30に設置された形態において遊技システム11が実行する処理のフローチャートである。前述の図8の処理が図34の処理に置換される。
遊技施設Fに来場した利用者Hは、所望のゲーム装置30におけるひとつのステーション35に移動し、当該ステーション35の読取装置353に自身の登録カードEを配置する。制御装置31は、読取装置353により登録カードEの識別情報U1を取得する(Sb151)。また、制御装置31は、撮像装置により利用者Hの顔画像の画像データDfを生成する(Sb152)。制御装置31は、識別情報U1と画像データDfとを含む認証要求R151を、通信装置33から第1管理システム20に送信する(Sb153)。
第1管理システム20の制御装置21は、通信装置23により認証要求R151を受信する(Sa151)。制御装置21は、認証要求R151に応じて第1認証処理を実行する(Sa152)。具体的には、制御装置21は、認証要求R151内の識別情報U1を含む第1管理データX1を記憶装置22から検索し、当該第1管理データX1内の参照データDrefと認証要求R151内の画像データDfとを照合する。そして、制御装置21は、参照データDrefの顔画像と画像データDfの顔画像との類似度が閾値を上回る場合に、利用者Hの正当性を認証する。
制御装置21は、第1認証処理の結果(第1認証結果)R152を通信装置23から要求元のゲーム装置30に送信する(Sa153)。制御装置31は、第1認証結果R152を通信装置33により受信する(Sb154)。制御装置31は、図8の処理と同様に、利用者Hがプレイするゲームの制御(Sb155)と第1ゲーム画面G1の表示(Sb156)とを実行する。
以上の構成においては、利用者Hは、第1管理システム20を利用した第1認証処理を、遊技施設Fの来場毎に実行する必要がない。すなわち、遊技施設Fに来場した利用者Hは、所望のゲーム装置30に直行してゲームを開始できる。なお、前述の第1実施形態においては、第1認証処理の実行後に遊技施設F内で利用者Hが登録カードEを紛失した場合に、当該登録カードEの拾得者が利用者Hの第1電子メダルを不正に利用してゲームをプレイできる可能性がある。図34のように利用者Hによるゲームの開始毎にゲーム装置30からの要求により第1認証処理が実行される形態によれば、登録カードEの拾得者は、利用者Hの第1電子メダルをゲームに利用できない。すなわち、図34の形態によれば、第1電子メダルの利用の安全性を確保できるという利点がある。
(6)前述の通り、第2電子メダルは遊技施設F毎に個別に管理される。したがって、利用者Hは、複数の遊技施設Fから所望の遊技施設Fを選択したうえで第2電子メダルを電子決済により取得する。端末装置70の制御装置71は、利用者Hが過去に往訪した遊技施設Fを、第2電子メダルの取得先の候補として優先的に利用者Hに提示してもよい。例えば、制御装置71は、利用者Hが過去に往訪した遊技施設Fのデータを記憶装置72に記憶する。制御装置71は、第2電子メダルの取得対象となる複数の遊技施設Fを、往訪回数の降順で表示装置74に表示する。以上の構成によれば、利用者Hが頻繁に利用する遊技施設Fを容易に選択できる。また、端末装置70の制御装置71は、複数の遊技施設Fのうち利用者Hが過去に往訪した遊技施設Fを、第2電子メダルの取得先の候補として限定的に利用者Hに提示してもよい。以上の構成によれば、利用者Hによる第2電子メダルの取得で発生する利益を、利用者Hが過去に往訪した遊技施設Fに限定して還元できる。
(7)第1実施形態においては、第2ゲーム画面G2を表す画像データDgを制御システム40から端末装置70に送信したが、端末装置70に第2ゲーム画面G2を表示させるための方法は、以上の例示に限定されない。例えば、動画データDvと結果データDrと第2クレジット数C2とを含む制御データを制御システム40から端末装置70に送信し、端末装置70の制御装置71が制御データから第2ゲーム画面G2の画像データDgを生成してもよい。すなわち、図19におけるステップSd67の処理が制御装置71により実行される。制御装置71は、画像データDgが表す第2ゲーム画面G2を表示装置74に表示させる。以上の説明から理解される通り、制御システム40が第2ゲーム画面G2を端末装置70に表示させることが可能であれば、制御システム40から端末装置70に送信されるデータの形式は任意である。第1実施形態における画像データDgと、本変形例における制御データとは、端末装置70に第2ゲーム画面G2を表示させる表示制御データとして包括的に表現される。
なお、以上の説明においては第2ゲーム画面G2の表示に着目したが、端末装置70による第1ゲーム画面G1の表示についても同様である。例えば、結果データDrと第1クレジット数C1とを含む制御データを遊技システム11から端末装置70に送信し、端末装置70の制御装置71が制御データから第1ゲーム画面G1の画像データDgを生成してもよい。すなわち、図24のステップSa107または図33のステップSb144の処理が、端末装置70の制御装置71により実行される。制御装置71は、画像データDgが表す第1ゲーム画面G1を表示装置74に表示させる。以上の通り、第1ゲーム画面G1を端末装置70に表示させるためのデータの形式は任意である。
第3実施形態に例示した第3ゲーム画面G3の表示についても同様である。例えば、結果データDrおよび第3クレジット数C3と、抽選動画Vaを表す動画データとを含む制御データが制御システム40から端末装置70に送信されてもよい。端末装置70の制御装置71は、制御データから第3ゲーム画面G3の画像データDgを生成する。すなわち、図30のステップSd117の処理が、端末装置70の制御装置71により実行される。制御装置71は、画像データDgが表す第3ゲーム画面G3を表示装置74に表示させる。以上の通り、第3ゲーム画面G3を端末装置70に表示させるためのデータの形式は任意である。
(8)前述の各形態においては、複数のポケット343の何れかに抽選ボール37を進入させる物理抽選を例示したが、ゲーム装置30が実行するゲームの種類は、以上の例示に限定されない。例えば、反復的に往復するプッシャーテーブルにより物理メダルをテーブルから落下させるプッシャーゲーム、仮想的な複数の競走馬が競走する競馬ゲームを、ゲーム装置30が実行してもよい。なお、複数のステーション35の中央に抽選ユニット34等のゲーム機構が設置された形態(いわゆるマスメダル機)のほか、単体のユニットでゲーム装置30が構成される形態(いわゆるシングルメダル機)にも、前述の各形態は適用される。単体のユニットで構成される形態としては、例えばスロットゲームまたはポーカーゲーム等のゲーム装置30が例示される。
(9)第1営業形態による営業が終了した時点の各ゲーム装置30の状態が、第2営業形態による直後の営業に継続されるとすれば、第1営業形態によるゲームのプレイで利用者Hが獲得した利益を、第2営業形態にも実質的に引継げる結果となる。例えば、所定数のステップアイテムの獲得により特別ゲームのプレイが可能となる形態を想定すると、獲得済のステップアイテムの個数が第1営業形態から第2営業形態に引継がれる可能性がある。また、例えばプッシャーゲームにおける物理メダルの状態が第1営業形態から第2営業形態に引継がれる可能性がある。以上の事情を考慮すると、第1営業形態による営業が終了する時点において、各ゲーム装置30の状態が初期化される形態が好適である。例えば、各ゲーム装置30の制御装置31は、第1営業形態による営業の終了が管理者により指示された場合に、当該ゲーム装置30の状態を初期化する。例えば、制御装置31は、各ステーション35における獲得済のステップアイテムの個数をゼロに初期化する。また、制御装置31は、プッシャーゲームにおいて多量の物理メダルを供給および排出することで、物理メダルの状態を初期化する。なお、以上においては制御装置31がゲームの状態を初期化する形態を例示したが、遊技施設Fの従業員等の管理者が手動でゲームの状態を初期化してもよい。
(10)第3実施形態においては、制御システム40が、第2営業形態によるゲームの提供と第3営業形態によるゲームの提供との双方を実行する構成を例示したが、第2営業形態によりゲームを提供するシステムと、第3営業形態によりゲームを提供するシステムとが別個に設置されてもよい。すなわち、制御システム40は、相異なる営業形態に対応する複数のシステムで構成されてよい。
(11)前述の各形態においては、遊技施設Fの営業時間外におけるゲームの提供を第2営業形態として例示したが、第2営業形態は、以上の例示に限定されない。例えば、利用者Hが往訪しない倉庫等の保管場所に設置されたゲーム装置30を利用する形態も、第2営業形態として例示される。保管場所に設置されるゲーム装置30は、遊技施設F内でも稼働可能なゲーム装置30である。例えば、設置面積の縮小等の理由により遊技施設F内に設置することが困難となったゲーム装置30が、保管場所に移設される。第2営業形態によれば、保管場所に保管されたゲーム装置30を有効に利用できるという利点がある。以上の例示から理解される通り、例えば行政当局による許可が必要な営業(許可営業)において、遊技に関する制約の有無に応じて「営業形態」が区別される。第1営業形態は、許可営業に関する制約の範囲内の営業であり、第2営業形態は、当該制約が課されない範囲内の営業である。
(12)前述の各形態においては、画像データDfを利用した顔認証を第1認証処理として例示したが、第1認証処理の具体的な方法は、以上の例示に限定されない。例えば、利用者Hの指紋を利用する指紋認証等の生体認証、または、暗証番号等の暗証情報Uxを利用した認証処理が、第1認証処理として採用されてもよい。また、前述の各形態においては、暗証情報Uxを利用した第2認証処理を例示したが、第2認証処理の具体的な方法は、以上の例示に限定されない。例えば、顔認証または指紋認証等の生体認証が第2認証処理として採用されてもよい。第3認証処理についても同様に、各種の生体認証が採用されてもよい。
(13)前述の各形態に係るゲームシステム100の機能は、制御装置(21,31,41,51,61,71)を構成する1以上のプロセッサと、記憶装置(22,32,42,52,62,72)に記憶されたプログラムとの協働により実現される。以上の各形態に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体または磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体も包含される。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体も除外されない。また、配信装置が通信網300を介してプログラムを配信する構成では、当該配信装置においてプログラムを記憶する記録媒体が、前述の非一過性の記録媒体に相当する。
[付記]
以上の記載から、例えば以下のように本開示の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記するが、本開示を図示の態様に限定する趣旨ではない。
[付記A]
特定の施設内のゲーム装置を相異なる営業形態により使用する場面が想定される。例えば、施設内の利用者にゲームを提供する通常の営業形態に加えて、当該ゲーム装置を利用したゲームを遠隔地の利用者に提供する営業形態が想定される。しかし、ひとつの営業形態のゲームに使用可能なメダルを、他の営業形態のゲームにも流用できるとすれば、施設内のメダルの使用に関する制限が実質的に無効化するという課題がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様(付記A)は、複数の営業形態の相互間における遊技媒体の融通を制限することを目的とする。
[付記A1]
本開示のひとつの態様(付記A1)に係るゲームシステム(100)は、第1営業形態により稼働するゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者(H)毎に管理する第1管理システム(20)と、前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者(H)毎に管理する第2管理システム(50)とを具備する。
以上の態様においては、第1営業形態のもとでゲームのプレイに使用される第1遊技媒体と、第2営業形態のもとでゲームのプレイに使用される第2遊技媒体とが個別に管理される。したがって、第1営業形態と第2営業形態との間において遊技媒体を明確に区別する運用が可能である。例えば、利用者(H)が、第1営業形態および第2営業形態の一方にて獲得した遊技媒体を他方に使用する等の行為を有効に禁止できる。
「営業形態」は、ゲーム装置(30)を利用した営業に関する形態である。具体的には、許可が必要な営業(許可営業)において、遊技に関する制約の有無に応じて「営業形態」が区別される。遊技に関する制約は、例えば、営業の時間に関する制約、または営業の場所に関する制約である。例えば、営業の時間に関する制約に着目すると、第1営業形態は、施設(F)内の利用者(H)に対するゲームの提供が許可された営業時間内における営業であり、第2営業形態は、当該営業時間外における営業(施設(F)内の利用者(H)にはゲームを提供しないため営業が許容される時間内の営業)である。また、営業の場所に関する制約に着目すると、第1営業形態は、利用者(H)に対するゲームの提供が許可された場所における営業であり、第2営業形態は、利用者(H)が所在しない倉庫等の場所における営業(直接にプレイする利用者(H)が所在しないため営業が許容される場所における営業)である。
「遊技媒体」は、利用者(H)がゲームのプレイにおいて使用可能な価値媒体である。例えばプレイのための対価として遊技媒体が使用される。例えば、物理メダル(トークンコイン)、貨幣(コイン)またはチケット等の有体の価値媒体が「遊技媒体」として例示される。また、電子メダル、電子貨幣(電子マネー)、クレジットまたはポイント等の無体の価値媒体も「遊技媒体」として例示される。第1遊技媒体と第2遊技媒体とは、同種および異種の何れでもよい。
第1遊技媒体と第2遊技媒体とについて「個別に管理する」とは、第1遊技媒体および第2遊技媒体の各々が独立に管理されることを意味し、例えば両者間で演算(例えば加算,減算)または交換が実行されないことを意味する。
[付記A2]
付記A1の具体例(付記A2)において、前記第1営業形態は、前記ゲーム装置(30)が設置された施設(F)内の利用者(H)に前記ゲームを提供する形態であり、前記第2営業形態は、前記施設(F)外の利用者(H)に前記ゲームを提供する形態である。以上の態様においては、施設(F)内の利用者(H)がプレイするゲームに使用される第1遊技媒体と、施設(F)外の利用者(H)がプレイするゲームに使用される第2遊技媒体とが個別に管理される。したがって、施設(F)外におけるゲームのプレイにより獲得した遊技媒体を、施設(F)内におけるゲームのプレイに流用するといった行為が制限される。
[付記A3]
付記A2の具体例(付記A3)において、前記第1営業形態において、前記ゲーム装置(30)は、前記施設(F)内の利用者(H)からの指示に応じてゲームを進行させ、前記第2営業形態において、前記ゲーム装置(30)の撮像により生成される動画(V)を含むゲーム画面(G2)を、前記施設(F)外の利用者(H)の端末装置(70)に表示させ、当該端末装置(70)に対する前記利用者(H)からの指示に応じてゲームを進行させる制御システム(40)をさらに具備する。以上の態様においては、施設(F)内の利用者(H)がゲーム装置(30)を直接的に利用することでゲームをプレイし、施設(F)外の利用者(H)がゲーム自身の端末装置(70)を操作することでゲームをプレイする。したがって、施設(F)内でゲームをプレイする場合と同等の興趣性を施設(F)外の利用者(H)に提供できる。
[付記A4]
付記A2の具体例(付記A4)において、前記第1営業形態は、前記施設(F)の営業時間内に、前記ゲーム装置(30)を利用するゲームを提供する形態であり、前記第2営業形態は、前記営業時間外に、前記ゲーム装置(30)を利用するゲームを提供する形態である。以上の態様において、利用者(H)は、施設(F)の営業時間内においては当該施設(F)内においてゲーム装置(30)を使用してゲームをプレイし、営業時間外においては施設(F)外において、当該ゲーム装置(30)を利用するゲームをプレイできる。すなわち、施設(F)内のプレイに使用可能な第1遊技媒体と施設(F)外のプレイに使用可能な第2遊技媒体との混合を防止しながら、営業時間内および営業時間外の何れにおいてもゲームのプレイの機会を利用者(H)に付与できる。
[付記A5]
付記A2から付記A4の何れかの具体例(付記A5)において、前記第1遊技媒体は、前記施設(F)内において購入可能であり、前記第2遊技媒体は、前記端末装置(70)を利用した電子決済により購入可能である。以上の態様において、利用者(H)は、第1遊技媒体を施設(F)内において購入可能であり、かつ、端末装置(70)を利用した電子決済により第2遊技媒体を購入可能である。したがって、例えば利用者(H)が第2遊技媒体を施設(F)において購入する必要がある形態と比較して、第2遊技媒体の購入に関する利用者(H)の負荷または手間を削減できる。
[付記A6]
付記A1から付記A5の何れかの具体例(付記A6)において、前記第1管理システム(20)は、前記各利用者(H)の前記第1遊技媒体を施設(F)毎に管理し、前記施設(F)内の前記ゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイには、当該施設(F)の前記第1遊技媒体が使用される。以上の態様においては、第1遊技媒体が施設(F)毎に管理される。したがって、相異なる複数の施設(F)間で遊技媒体を融通する行為を制限できる。
[付記A7]
付記A1から付記A6の何れかの具体例(付記A7)において、前記第1管理システム(20)は、前記各利用者(H)の前記第2遊技媒体を施設(F)毎に管理し、前記施設(F)内の前記ゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイには、当該施設(F)の前記第2遊技媒体が使用される。以上の態様においては、第2遊技媒体が施設(F)毎に管理される。したがって、相異なる複数の施設(F)間で遊技媒体を融通する行為を制限できる。
[付記A8]
本開示のひとつの態様(付記A8)に係るゲームシステム(100)の動作方法は、第1営業形態により稼働するゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者(H)毎に管理する一方、前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者(H)毎に管理する。
[付記A9]
本開示のひとつの態様(付記A9)に係るプログラムは、第1営業形態により稼働するゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者(H)毎に管理する第1管理システム(20)、および、前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置(30)を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者(H)毎に管理する第2管理システム(50)、としてコンピュータシステムを機能させる。
[付記B]
近年のゲーム装置には、利用者が多様な形態によりプレイできることが要求される。以上の事情を考慮して、本発明のひとつの態様(付記B)は、多様な形態によるゲームのプレイを実現することを目的とする。
[付記B1]
本開示のひとつの態様(付記B1)に係るゲームシステム(100)は、施設(F)内においてゲームを提供するゲーム装置(30)を含み、端末装置(70)が前記施設(F)内に位置する場合に、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを当該端末装置(70)に提供する遊技システム(11)と、前記ゲーム装置(30)との通信により、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを、前記施設(F)外に位置する前記端末装置(70)に提供する制御システム(40)とを具備する。
以上の態様によれば、ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを遊技システム(11)が施設(F)内の端末装置(70)に提供する動作と、ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを制御システム(40)から端末装置(70)に提供する動作とを実行可能である。したがって、多様な形態によるゲームのプレイが実現される。例えば、端末装置(70)が施設(F)内および施設(F)外の何れに所在する場合でも、ゲーム装置(30)の動作が反映されたゲームを利用者(H)に提供できる。
施設(F)内の端末装置(70)にゲームを提供する要素は、ゲーム装置(30)とは別個の管理システム(20)により実現されてもよいし、当該ゲーム装置(30)に搭載されてもよい。また、管理システム(20)は、施設(F)内の端末装置(70)に対するゲームの提供に専用されるシステムでもよいし、施設(F)内のゲームに使用される遊技媒体を管理するシステム(ミリオネット)でもよい。施設(F)内の端末装置(70)にゲームを提供する要素がゲーム装置(30)に搭載された形態においては、遊技システム(11)における管理システム(20)は省略されてよい。
遊技システム(11)は、端末装置(70)が施設(F)内に位置する場合にゲームを提供する。遊技システム(11)が施設(F)外の端末装置(70)にゲームを提供することは制限される。他方、制御システム(40)は、施設(F)外に位置する端末装置(70)にゲームを提供する。制御システム(40)は、施設(F)内に位置する端末装置(70)にもゲームを提供してよい。
[付記B2]
付記B1の具体例(付記B2)において、前記遊技システム(11)は、前記ゲームに関する前記利用者(H)からの指示を受付けるゲーム画面(G1)を、前記施設(F)内の前記端末装置(70)に表示させる。以上の態様においては、利用者(H)からの指示を受付けるゲーム画面(G1)が端末装置(70)に表示される。したがって、施設(F)内の利用者(H)は、施設(F)内のゲーム装置(30)の動作を視認しながら、端末装置(70)を利用してゲームをプレイできる。例えば、利用者(H)からの指示を受付けるゲーム画面(G1)を表示するステーション(35)をゲーム装置(30)が具備する形態においては、利用者(H)の端末装置(70)が追加のステーション(35)として機能する。
[付記B3]
付記B1または付記B2の具体例(付記B3)において、前記制御システム(40)は、前記ゲーム装置(30)の状況を表す第1状況データ(Ds)を前記ゲーム装置(30)から受信し、当該第1状況データ(Ds)を利用して、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを前記端末装置(70)に提供する。以上の態様においては、ゲーム装置(30)の状況を表す第1状況データ(Ds)を利用して端末装置(70)にゲームが提供される。したがって、ゲーム装置(30)の状況を適切に反映したゲームを端末装置(70)に提供できる。
「第1状況データ(Ds)」は、ゲーム装置(30)の状況を表す任意の形式のデータである。例えば、ゲーム装置(30)の撮像により生成される動画データ(Dv)、または、ゲーム装置(30)による抽選等の動作の結果を表す結果データ(Dr)が、「状況データ(Ds)」に包含される。
[付記B4]
付記B3の具体例(付記B4)において、前記第1状況データ(Ds)は、前記ゲーム装置(30)の撮像により生成される動画データ(Dv)を含み、前記制御システム(40)は、前記動画データ(Dv)が表す動画(V)を含むゲーム画面(G2)を、前記端末装置(70)に表示させる。以上の態様においては、ゲーム装置(30)の動画(V)が端末装置(70)に表示される。したがって、例えばゲーム装置(30)を表す仮想的なオブジェクトが端末装置(70)に表示される形態と比較して、現実感または臨場感のあるゲームを利用者(H)に提供できる。
[付記B5]
付記B3または付記B4の具体例(付記B5)において、前記第1状況データ(Ds)は、前記ゲーム装置(30)による動作の結果を表す結果データ(Dr)を含み、前記制御システム(40)は、前記結果データ(Dr)が表す結果に応じたゲーム画面(G2)を、前記端末装置(70)に表示させる。以上の態様においては、ゲーム装置(30)による動作の結果に応じたゲーム画面(G2)が端末装置(70)に表示される。したがって、利用者(H)は、ゲーム装置(30)の動作の状況を容易に確認できる。
「ゲーム装置(30)による動作の結果」は、例えば、ゲーム装置(30)が実行する抽選処理の結果である。抽選処理は、例えば利用者(H)の当選/落選を確率的に選択する処理、または、複数の抽選要素の何れかを確率的に選択する処理である。したがって、「結果データ(Dr)」は、例えば、利用者(H)の当選/落選を表すデータ、または、複数の抽選要素のうち選択された抽選要素を表すデータである。
[付記B6]
付記B1から付記B5の何れかの具体例(付記B6)において、前記遊技システム(11)は、前記ゲーム装置(30)とは別体の第1管理システム(20)を含み、前記第1管理システム(20)は、前記ゲーム装置(30)の状況を表す第2状況データ(Ds)を前記ゲーム装置(30)から受信し、前記第2状況データ(Ds)を利用して、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを前記施設(F)内の端末装置(70)に提供する。以上の態様においては、ゲーム装置(30)とは別体の第1管理システム(20)が施設(F)内の端末装置(70)にゲームを提供する。したがって、端末装置(70)にゲームを提供する機能をゲーム装置(30)に搭載する必要がない。また、複数のゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを、第1管理システム(20)が統括的に施設(F)内の端末装置(70)に提供できる。
[付記B7]
付記B6の具体例(付記B7)において、前記第1管理システム(20)は、前記ゲーム装置(30)を利用したゲームのプレイと前記施設(F)内の端末装置(70)によるゲームのプレイとに使用される第1遊技媒体を管理し、前記施設(F)外の端末装置(70)によるゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を管理する第2管理システム(50)をさらに具備する。以上の態様においては、施設(F)内の端末装置(70)によるゲームのプレイに使用される第1遊技媒体と、施設(F)外の端末装置(70)によるゲームのプレイに使用される第2遊技媒体とが別個のシステムにより管理される。したがって、第1遊技媒体と第2遊技媒体とを明確に区別する運用を容易に実現できる。
[付記B8]
付記B1から付記B6の何れかの具体例(付記B8)において、前記ゲーム装置(30)は、前記端末装置(70)を利用した認証処理により許可された第1遊技媒体を使用するゲームを、前記施設(F)内の前記端末装置(70)に提供する。以上の態様においては、利用者(H)の端末装置(70)が、遊技媒体の使用の許否を判定するための認証媒体として利用される。したがって、利用者(H)は、専用の認証媒体を所持する必要がない。
[付記B9]
本開示のひとつの態様(付記B9)に係るゲームシステム(100)の動作方法は、施設(F)内においてゲームを提供するゲーム装置(30)を含む遊技システム(11)が、端末装置(70)が前記施設(F)内に位置する場合に、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを当該端末装置(70)に提供し、前記ゲーム装置(30)と通信する制御システム(40)が、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを、前記施設(F)外に位置する前記端末装置(70)に提供する。
[付記B10]
本開示のひとつの態様(付記B10)に係るプログラムは、施設(F)内においてゲームを提供するゲーム装置(30)を含み、端末装置(70)が前記施設(F)内に位置する場合に、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを当該端末装置(70)に提供する遊技システム(11)、および、前記ゲーム装置(30)との通信により、前記ゲーム装置(30)の動作に応じたゲームを、前記施設(F)外に位置する前記端末装置(70)に提供する制御システム(40)、としてコンピュータシステムを機能させる。
100…ゲームシステム、200…遊技施設、300…通信網、E…登録カード、11…遊技システム、12…情報システム、110…構内網、20…第1管理システム、21,31,41,51,61,71…制御装置、22,32,42,52,62,72…記憶装置、23,33,43,53,63,73…通信装置、24,351,74…表示装置、25,352,75…操作装置、26,353…読取装置、27,36,76…撮像装置、28,355…払出装置、30…ゲーム装置、34…抽選ユニット、341…抽選フィールド、342…供給装置、343…ポケット、35…ステーション、354…受付装置、37…抽選ボール、40…制御システム、50…第2管理システム、60…第3管理システム、70…端末装置。

Claims (9)

  1. 第1営業形態により稼働するゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者毎に管理する第1管理システムと、
    前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者毎に管理する第2管理システムと
    を具備するゲームシステム。
  2. 前記第1営業形態は、前記ゲーム装置が設置された施設内の利用者に前記ゲームを提供する形態であり、
    前記第2営業形態は、前記施設外の利用者に前記ゲームを提供する形態である
    請求項1のゲームシステム。
  3. 前記第1営業形態において、前記ゲーム装置は、前記施設内の利用者からの指示に応じてゲームを進行させ、
    前記第2営業形態において、前記ゲーム装置の撮像により生成される動画を含むゲーム画面を、前記施設外の利用者の端末装置に表示させ、当該端末装置に対する前記利用者からの指示に応じてゲームを進行させる制御システム
    をさらに具備する請求項2のゲームシステム。
  4. 前記第1営業形態は、前記施設の営業時間内に、前記ゲーム装置を利用するゲームを提供する形態であり、
    前記第2営業形態は、前記営業時間外に、前記ゲーム装置を利用するゲームを提供する形態である
    請求項2のゲームシステム。
  5. 前記第1遊技媒体は、前記施設内において購入可能であり、
    前記第2遊技媒体は、端末装置を利用した電子決済により購入可能である
    請求項2から請求項4の何れかのゲームシステム。
  6. 前記第1管理システムは、前記各利用者の前記第1遊技媒体を施設毎に管理し、
    前記施設内の前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイには、当該施設の前記第1遊技媒体が使用される
    請求項1から請求項5の何れかのゲームシステム。
  7. 前記第1管理システムは、前記各利用者の前記第2遊技媒体を施設毎に管理し、
    前記施設内の前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイには、当該施設の前記第2遊技媒体が使用される
    請求項1から請求項6の何れかのゲームシステム。
  8. 第1営業形態により稼働するゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者毎に管理する一方、
    前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者毎に管理する
    ゲームシステムの動作方法。
  9. 第1営業形態により稼働するゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第1遊技媒体を、利用者毎に管理する第1管理システム、および、
    前記第1営業形態とは相違する第2営業形態により稼働する前記ゲーム装置を利用するゲームのプレイに使用される第2遊技媒体を、前記第1遊技媒体とは個別に、利用者毎に管理する第2管理システム、
    としてコンピュータシステムを機能させるプログラム。
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