JP2023120688A - tension mechanism - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、テンション機構に関する。 The present disclosure relates to tensioning mechanisms.
特許文献1は、無端回動チェーンにテンションを付与するテンション部材を開示する。テンション部材は、フレームに設けられた回動軸に回動自在に連結された連結筒部と連結部材に設けられたテンションアームと、を含み、回動軸に対して揺動自在に支持されている。テンションアームの基端側には、テンションスプリングが作用するように配置されている。テンションスプリングの一端はフレームに係合されており、他端は、回動軸の軸方向に沿うように折れ曲がって、テンションアームの側面に係合されている。テンションアームの遊端側には、無端回動チェーンのループ内に位置するように輪体が設けられている。テンション部材は、テンションスプリングによる付勢力と、輪体とによって、無端回動チェーンにテンションを付与するようになっている。
上記のようなテンション部材を有するテンション機構では、例えば、回動軸の軸方向におけるサイズを小さくすることが求められている。 In the tension mechanism having the tension member as described above, for example, it is required to reduce the size of the rotation shaft in the axial direction.
本開示は、回動軸の軸方向におけるサイズが大きくなることを抑制できるテンション機構を提供することを目的とする。 An object of the present disclosure is to provide a tension mechanism capable of suppressing an increase in size in the axial direction of the rotation shaft.
一例のテンション機構は、無端状部材(117)にテンションを付与するテンション機構であって、回動軸(105)を中心に回動可能に設けられ、回動軸(105)から径方向に沿って延びる回転体(131)と、回動軸(105)に保持され、回転体(131)を回転方向に付勢するねじりコイルバネ(140)と、を備え、回転体(131)は、回動軸(105)を基端として径方向に沿って延びる板状部材(133)と、板状部材(133)の先端に設けられ、無端状部材(117)に当接するガイド部(138)と、を含み、ねじりコイルバネ(140)は、回動軸(105)に保持される巻回部(141)と、巻回部(141)の一端から延びて回動軸(105)に対して相対的に位置決めされる第1腕部(143)と、巻回部(141)の他端から延びて板状部材(133)に係合される第2腕部(145)と、を含み、第2腕部(145)は、回動軸(105)の軸方向において、回転体(131)の配置範囲に収まっている。 An example of the tension mechanism is a tension mechanism that applies tension to the endless member (117), and is rotatably provided around a rotation shaft (105), and radially from the rotation shaft (105). and a torsion coil spring (140) held by a rotating shaft (105) and biasing the rotating body (131) in the rotational direction. a plate-like member (133) extending radially with the shaft (105) as a proximal end; a guide portion (138) provided at the tip of the plate-like member (133) and in contact with the endless member (117); The torsion coil spring (140) includes a winding (141) held on the pivot shaft (105) and a coil extending from one end of the winding (141) relative to the pivot shaft (105). and a second arm (145) extending from the other end of the winding portion (141) and engaged with the plate-like member (133); The arm portion (145) is within the arrangement range of the rotating body (131) in the axial direction of the rotating shaft (105).
上記のテンション機構では、回動軸(105)に保持されたねじりコイルバネ(140)の第1腕部(143)が回動軸(105)に対して位置決めされており、ねじりコイルバネ(140)の第2腕部(145)が回転体(131)の板状部材(133)に係合されている。そのため、ねじりコイルバネ(140)によって回転体(131)が付勢されるので、ガイド部(138)に当接された無端状部材(117)にテンションを付与することができる。また、ねじりコイルバネ(140)の第2腕部(145)が、回動軸(105)の軸方向において回転体(131)の配置範囲に収まっている。すなわち、回動軸(105)の軸方向において、第2腕部(145)が回転体(131)の配置範囲から突出することがない。したがって、回転軸の軸方向において、テンション機構のサイズが大きくなることを抑制できる。 In the above tension mechanism, the first arm (143) of the torsion coil spring (140) held by the rotation shaft (105) is positioned with respect to the rotation shaft (105), and the torsion coil spring (140) is The second arm (145) is engaged with the plate member (133) of the rotor (131). Therefore, the rotating body (131) is biased by the torsion coil spring (140), so tension can be applied to the endless member (117) in contact with the guide portion (138). In addition, the second arm (145) of the torsion coil spring (140) is within the arrangement range of the rotating body (131) in the axial direction of the rotating shaft (105). That is, the second arm (145) does not protrude from the arrangement range of the rotating body (131) in the axial direction of the rotating shaft (105). Therefore, it is possible to suppress an increase in the size of the tension mechanism in the axial direction of the rotating shaft.
一例の第2腕部(145)は、回動軸(105)の軸方向において変位することなく回動軸(105)を中心とする径方向の外側に向かって延在し、板状部材(133)に係合される延在部を含んでもよい。この構成では、第2腕部(145)を軸方向に沿って折り曲げる必要がないため、第2腕部(145)は、板状部材(133)よりも軸方向の外側に突出することがない。 An example of the second arm (145) extends outward in the radial direction around the rotation shaft (105) without being displaced in the axial direction of the rotation shaft (105). 133) may be included. In this configuration, since it is not necessary to bend the second arm (145) along the axial direction, the second arm (145) does not project axially outward beyond the plate member (133). .
一例の板状部材(133)は、回動軸(105)の軸方向における位置が変化するように曲がった折曲部(135)を含み、折曲部(135)は、第2腕部(145)に係合する係合部を含んでもよい。この構成では、第2腕部(145)に係合する係合部を容易に形成することができる。 An example of the plate-like member (133) includes a bent portion (135) bent so that the position in the axial direction of the rotation shaft (105) changes, and the bent portion (135) is a second arm ( 145). With this configuration, an engaging portion that engages with the second arm (145) can be easily formed.
一例の板状部材(133)は、回動軸(105)側を基端として径方向に沿って延びる第1板状部(134)と、第1板状部(134)の先端から折れ曲がる折曲部(135)と、折曲部(135)の先端から径方向に沿って延びる第2板状部(136)と、を有し、第1板状部(134)と第2板状部(136)とは、回動軸(105)の軸方向において互いにズレており、係合部は、折曲部(135)に形成された貫通孔(135a)によって形成されてもよい。この構成では、係合部としての貫通孔(135a)に第2腕部(145)を挿通することによって、第2腕部(145)を板状部材(133)に係合させることができる。 An example of the plate-like member (133) includes a first plate-like portion (134) extending radially with the rotating shaft (105) side as a base end, and a fold bent from the tip of the first plate-like portion (134). It has a curved portion (135) and a second plate-shaped portion (136) extending radially from the tip of the bent portion (135), wherein the first plate-shaped portion (134) and the second plate-shaped portion (134) (136) are offset from each other in the axial direction of the rotation shaft (105), and the engagement portion may be formed by a through hole (135a) formed in the bent portion (135). In this configuration, the second arm (145) can be engaged with the plate member (133) by inserting the second arm (145) through the through hole (135a) as the engaging portion.
一例のガイド部(138)は、第2板状部(136)のうち、軸方向において第1板状部(134)が位置する側に面する面に配置され、ねじりコイルバネ(140)は、第1板状部(134)のうち、軸方向において第2板状部(136)が位置する側に面する面に配置されてもよい。この構成では、ガイド部(138)及びねじりコイルバネ(140)が軸方向において板状部材(133)の配置範囲から突出することを抑制できる。 An example guide part (138) is arranged on a surface of the second plate-shaped part (136) facing the side where the first plate-shaped part (134) is located in the axial direction, and the torsion coil spring (140): It may be arranged on the surface of the first plate-shaped portion (134) facing the side on which the second plate-shaped portion (136) is located in the axial direction. With this configuration, it is possible to prevent the guide portion (138) and the torsion coil spring (140) from protruding in the axial direction from the arrangement range of the plate member (133).
一例の板状部材(133)は、回動軸(105)が挿通される筒状の軸部(132)を含み、 ガイド部(138)は、回動軸(105)の軸方向において、板状部材(133)の配置範囲に収まっていてもよい。この構成では、軸方向におけるテンション機構のサイズを板状部材(133)の配置範囲に収めることができる。 An example plate-like member (133) includes a cylindrical shaft portion (132) through which the rotation shaft (105) is inserted, It may be within the arrangement range of the shaped member (133). With this configuration, the size of the tension mechanism in the axial direction can be kept within the arrangement range of the plate member (133).
本開示によれば、回動軸の軸方向におけるサイズが大きくなることを抑制できるテンション機構を提供できる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a tension mechanism capable of suppressing an increase in the axial size of the rotation shaft.
以下、本開示に係るテンション機構130の具体例として、自走草刈機に設けられたテンション機構130について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
Hereinafter, as a specific example of the
図1は、一例のテンション機構130を備えた自走草刈機の斜視図である。図1に示す自走草刈機1は、歩行する作業者と共に移動しながら、圃場(例えば、水田の法面、畦など)の草を刈ることができる装置である。図1に示すように、自走草刈機1は、ハウジング2と、走行車輪3と、駆動装置5と、伝動装置6と、チェーンケース部100と、ハンドル8と、を備える。
FIG. 1 is a perspective view of a self-propelled mower provided with an
ハウジング2は、車両フレームを含んでいる。ハウジング2の下面側は開口しており、この開口部分には、上下方向に沿った軸を回転軸として回転する刈刃が設けられている。走行車輪3は、ハウジング2のX方向の一端側及び他端側にそれぞれ一対設けられている。一例の自走草刈機は、X方向に沿った一方向と他方向とのいずれの向きにも進行可能である。便宜上、X方向の一端側に設けられた一対の走行車輪3を前輪3aとし、X方向の他端側に設けられた一対の走行車輪3を後輪3bとして、前輪3a側を前にして進行することを前進と呼び、後輪3b側を前にして進行することを後進と呼ぶ。以下、特に説明のない場合には、前輪3a側を前として、後輪3b側を後とする。
The
駆動装置5は、ハウジング2の上部に設けられている。一例の駆動装置5は、ガソリン等の燃料によって動作するエンジンであってよい。駆動装置5は、上下方向に沿って下向きに突出した不図示の出力軸を有している。駆動装置5の出力軸は、駆動装置5の下側に配置された伝動装置6に入力されている。伝動装置6は、駆動装置5の出力軸の回転をハウジング2に設けられた刈刃に伝達する。また、伝動装置6は、チェーンケース部100を介して、駆動装置5の出力軸の回転を走行車輪3に伝達する。
The
チェーンケース部100は、ハウジング2の一方の側面に設けられている。図示例では、前輪3a側を前として、右側面に設けられている。チェーンケース部100は、ケース本体101、ケース蓋体103、各種のスプロケット(ギヤ)、チェーン117等を含んでおり、伝動装置6の出力軸6a(図7参照)の回転を走行車輪3に伝達する。
The
ハンドル8は、ハウジング2の他方の側面に接続されている。図1に示す例では、前輪3a側を前として、ハウジング2の左側面から突出する突出片2aが設けられおり、ハンドル8は、突出片2aの上面に接続されている。ハンドル8は、作業者によって把持され、作業者による操作内容を自走草刈機1に伝達する部分である。例えば、ハンドル8の上端に設けられた把持部8aには、伝動装置6のクラッチを切り替えるためのクラッチレバー、駆動装置5の回転数を操作するためのスロットルレバー等が設けられている。作業者は、クラッチレバーを切り替えることにより、前進、ニュートラル及び後進のいずれかを選択し得る。また、作業者は、スロットルレバーを操作することにより、走行速度の調節を行い得る。
A
図2は、チェーンケース部100の内部をY方向から見た図である。図3は、チェーンケース部100の内部を示す斜視図である。図2及び図3では、ケース蓋体が描画されていない。ケース本体101及びケース蓋体103によって形成される収容空間には、駆動スプロケット111と、従動スプロケット112と、従動スプロケット113と、ガイドローラ115と、ガイドローラ116と、チェーン117と、テンション機構130と、ガード部材190と、が配置されている。
FIG. 2 is a view of the inside of the
一例において、ケース本体101は、ケース蓋体103よりもY方向においてハウジング2側に配置されており、ハウジング2に支持されている。ケース本体101は、ハウジング2の側面に沿った板状の第1壁体101aと、第1壁体101aの周縁に形成された周壁101bと、を有する。ケース蓋体103は、第1壁体101a及び周壁101bによって形成される収容空間を塞ぐ部材であり、ケース本体101に支持されている。ケース蓋体103は、第1壁体101aに対面する第2壁体103aと、第2壁体103aの周縁に形成された周壁103bと、を有する。例えば、ケース本体101の周壁101bに形成されたフランジ101cとケース蓋体103の周壁103bに形成されたフランジ103cとがボルト及びナットといった締結部材によって締結されることで、ケース本体101とケース蓋体103とが接続される(図7参照)。
In one example, the
駆動スプロケット111は、伝動装置6の出力軸6aに接続されている。例えば、駆動スプロケット111は、トルクリミッタを含んでいてもよい。伝動装置6の出力軸6aは、伝動装置6からY方向に突出しており、ケース本体101に形成された貫通孔(不図示)を通ってチェーンケース部100の収容空間内に配置されている。図示例では、ケース本体101のX方向の中央に配置された出力軸6aに駆動スプロケット111が接続されている。駆動スプロケット111は、伝動装置6の出力軸6aの回転によって、出力軸6aと共に回転する。
The
従動スプロケット112は、チェーンケース部100の前側に配置されている。従動スプロケット112は、Y方向に沿った回動軸112aに接続されている。従動スプロケット112の回動軸112aは、チェーンケース部100の外側まで延在している。この回動軸112aには、前輪3aが接続されている。従動スプロケット113は、チェーンケース部100の後側に配置されている。従動スプロケット113は、Y方向に沿った回動軸113aに接続されている。従動スプロケット113の回動軸113aは、チェーンケース部100の外側まで延在している。この回動軸113aには、後輪3bが接続されている。一例において、従動スプロケット112と従動スプロケット113とは、同形状であってよく、駆動スプロケット111の直径よりも大きな直径を有していてよい。
The driven
ガイドローラ115は、駆動スプロケット111と従動スプロケット112との間において、駆動スプロケット111に近い位置に設けられている。ガイドローラ115は、円筒状をなしており、Y方向に沿った回動軸に回動自在に設けられている。ガイドローラ116は、駆動スプロケット111と従動スプロケット113との間において、駆動スプロケット111に近い位置に設けられている。ガイドローラ116は、円筒状をなしており、Y方向に沿った回動軸に回動自在に設けられている。
The
チェーン117(無端状部材)は、無端状の動力伝達部材であり、駆動スプロケット111と、従動スプロケット112と、従動スプロケット113とに噛合して、駆動スプロケット111の回転を従動スプロケット112及び従動スプロケット113に伝達する。図示例のチェーン117は、内側に配置された従動スプロケット112と従動スプロケット113とに架け渡されている。駆動スプロケット111は、チェーン117のうちの下側を回転移動している部分に下側から噛合している。ガイドローラ115及びガイドローラ116は、チェーン117の内側に配置されて、チェーン117のうちの下側を回転移動している部分をガイドしている。ガイドローラ115及びガイドローラ116によってガイドされるチェーン117には、駆動スプロケット111側に押し付ける力が働くため、チェーン117が駆動スプロケット111から離脱することが抑制されている。このような構成により、図2の視点において、時計回りに駆動スプロケット111が駆動した場合には、従動スプロケット112及び従動スプロケット113は反時計回りに回転し、反時計回りに駆動スプロケット111が駆動した場合には、従動スプロケット112及び従動スプロケット113は時計回りに回転する。
The chain 117 (endless member) is an endless power transmission member, and meshes with the
テンション機構130は、チェーン117の内側に配置されて、チェーン117にテンションを付与する。一例のテンション機構130は、駆動スプロケット111と従動スプロケット113との間において、中央よりも駆動スプロケット111に近い位置に配置されている。また、テンション機構130の位置は、ガイドローラ116よりも駆動スプロケット111から離れている。テンション機構130は、Y方向に沿った回動中心を有し、例えば駆動スプロケット111から離れる方向に付勢されている。図2の視点では、テンション機構130は、反時計回りに付勢されており、チェーン117のうちの上側を回転移動する部分を上向きに付勢している。
The
ガード部材190は、テンション機構130が付勢されている方向とは逆向きに回動した場合に、テンション機構130に当接するように配置されている。すなわち、ガード部材190は、テンション機構130が駆動スプロケット111と駆動スプロケット111に係合するチェーン117に接触することを防止している。一例のガード部材190は、Y方向に沿って第1壁体101aから突出する回動軸191と、回動軸191に支持される円筒状のカラー193と、を有する。
The
続いて、テンション機構130について、さらに詳細に説明する。図4は、一例のチェーンケース部100のテンション機構130を分解した分解斜視図である。図5は、一例のテンション機構130をX方向から見た図である。図6は、一例のテンション機構130のガイド部138を分解した分解斜視図である。図7は、一例のチェーンケース部100の断面図であり、図2におけるVII-VII線に沿った断面図に対応する。
Next, the
図4に示すように、一例のテンション機構130は、回転体131とねじりコイルバネ140とを備える。回転体131は、回動軸105を中心に回動可能に設けられ、回動軸105から径方向に沿って延びている。図示例の回転体131は、軸部132を含む板状部材133と、ガイド部138と、を含む。軸部132は、回動軸105が挿通される筒状の部分である。回動軸105は、ケース本体101の第1壁体101aからY方向に沿って突出している。
As shown in FIG. 4 , an
図示例の回動軸105は、第1壁体101aに固定されたボルト105bと、ボルト105bに回転自在に支持される筒状のカラー105aとを有している。ケース本体101とケース蓋体103とが締結された状態では、カラー105aが収容空間内に配置され、ボルト105bの先端は、ケース蓋体103から外部に露出する。ボルト105bには、ケース本体101とケース蓋体103とが締結された状態で、ナット105cが締結される。軸部132の内径は、回動軸105の径(カラー105aの外径)よりも大きい。したがって、軸部132の内側に回動軸105が挿通されている状態において、軸部132は回動軸105に対して回転自在となっている。軸部132の長さは、ケース本体101の第1壁体101aからケース蓋体103の第2壁体103aまでの長さよりも僅かに短くてよい。
The illustrated
図5に示すように、板状部材133は、回動軸105側である軸部132を基端として径方向に沿って延びている。板状部材133は、回動軸105を回動中心として回動可能となっている。図示例の板状部材133は、第1板状部134と、折曲部135と、第2板状部136と、を含む。第1板状部134は、回動軸105を基端として径方向に沿って延びる部分であり、XZ平面に沿っている。軸方向に交差するX方向から見たときに、第1板状部134は、軸部132のY方向の中央よりもケース蓋体103側に設けられている。なお、板状部材133は、図2の視点において、緩やかな円弧状を呈している。すなわち、回動軸105を中心とした径方向の外側に向かうにつれて、時計回りの向きに向かって湾曲している。
As shown in FIG. 5, the
折曲部135は、第1板状部134の先端から回動軸105の軸方向における位置が変化するように折れ曲がっている部分である。一例の折曲部135は、先端に向かうにつれてケース本体101側に近づくように傾斜している。折曲部135には、貫通孔135a(係合部)が形成されている。貫通孔135aは、折曲部135を板厚方向に貫通する。一例の貫通孔135aは、折曲部135の延在方向、すなわち、第1板状部134から第2板状部136に向かう方向に延びる長孔であってもよい。
The
第2板状部136は、折曲部135の先端から径方向に沿って延びる部分であり、XZ平面に沿っている。第2板状部136と第1板状部134とは、回動軸105の軸方向において互いにズレて配置されており、互いに平行になっている。回動軸105の軸方向において、第1板状部134は第2板状部136よりもケース蓋体103に近く、第2板状部136は第1板状部134よりもケース本体101に近い。回動軸105を中心とする径方向において、第2板状部136の長さは、第1板状部134と略同じであってもよい。すなわち、折曲部135は、板状部材133の長手方向の中央に形成されていてもよい。
The second plate-shaped
ガイド部138は、チェーン117に当接する部分であり、板状部材133の先端に設けられている。図6に示すように、一例のガイド部138は、円筒状(リング状)を呈しており、第2板状部136の先端に設けられた回動軸137に回転可能に支持されている。ガイド部138は、軸方向の中央において他の部分よりも直径の大きな大径部138aを有している。一例において、ガイド部138は、チェーン117を構成しているローラに当接する部分であってよい。
The
回動軸137は、第2板状部136の先端において、ケース蓋体103側に向かってY軸方向に沿って形成されている。回動軸137の先端側には、周方向に沿って1条の溝137aが形成されている。ガイド部138が回動軸137に支持された状態で、ガイド部138よりも軸方向の先端側に露出した溝137aに止め輪等の締結具139が固定されることにより、ガイド部138は回動軸137に対して回動可能に支持される。このような構成により、ガイド部138は、第2板状部136のうち、軸方向において第1板状部134が位置する側に面する面136aに配置されることになる。
The
図5に示すように、ガイド部138は、回動軸105の軸方向において板状部材133の配置範囲R1に収まっている。一例の板状部材133は、軸部132を含んで構成されている。軸方向において、軸部132の基端側の位置は第2板状部136よりもケース本体101側に位置し、軸部132の先端側の位置は、第2板状部136の回動軸よりもケース蓋体103側に位置している。
As shown in FIG. 5, the
ねじりコイルバネ140は、回動軸105に保持され、回転体131を回転方向に付勢する。図示例では、Y方向から見て、ガイド部138の中心が回動軸105の中心よりもX方向においてガード部材190側に位置する状態が基準の状態となっている。すなわち、基準の状態では、ガイド部138は12時の位置よりも時計回り側にずれている。この基準の位置からガイド部138がずれた場合、ねじりコイルバネ140は、ガイド部138の位置を基準に戻すように回転体131を付勢する。チェーン117がガイド部138に係合している状態では、チェーン117の影響によって回転体131が時計回り(第2の回転方向)に移動するため、ねじりコイルバネ140は、回転体131を反時計回り(第1の回転方向)に付勢することになる。
The
図示例では、ねじりコイルバネ140は、回転体131を構成する板状部材133の軸部132に支持されることにより、回動軸105に保持されている。ねじりコイルバネ140は、巻回部141と、第1腕部143と、第2腕部145と、を有している。巻回部141は、ねじりコイルバネ140を構成する素線がコイル状に巻かれた部分である。図示例では、巻回部141が全体として略円筒状をなしており、巻回部141の内側に板状部材133の軸部132のうちのケース本体101側に突出する部分が挿通されている。すなわち、ねじりコイルバネ140は、第1板状部134のうち、軸方向において第2板状部136が位置する側に面する面134aに配置されている。
In the illustrated example, the
第1腕部143は、巻回部141の一端から延びて、回動軸105に対して相対的に位置決めされている。一例の第1腕部143は、ねじりコイルバネ140を構成する素線のうち、巻回部141におけるケース本体101に近い側の端部から延びている部分である。第1腕部143は、Y方向に沿って巻回部141から離れる方向に延びている。例えば、第1腕部143は、ケース本体101に係合することにより、回動軸105に対する相対的な位置が決められる。図示例では、ケース本体101のうち、回動軸105の近傍に貫通孔101dが形成されており、第1腕部143は、この貫通孔101dに挿通されることで、ケース本体101に係合される。
The
第2腕部145は、ねじりコイルバネ140を構成する素線のうち、巻回部141の他端から延びて板状部材133に係合されている部分である。図5に示すように、一例の第2腕部145は、回動軸105の軸方向において実質的に変位することなく回動軸105を中心とする径方向の外側に向かって延在する延在部145aを含む。延在部145aは、板状部材133の折曲部135に形成された貫通孔135aに挿通されることにより、板状部材133に係合している。すなわち、折曲部135に形成された貫通孔135aは、第2腕部145と係合するための係合部として機能している。
The
第2腕部145は、回動軸105の軸方向において、回転体131の配置範囲R2に収まっている。図示例の第2腕部145は、軸方向において第1板状部134と第2板状部136との間に位置する折曲部135に形成された貫通孔135aに係止されており、軸方向において貫通孔135aの形成範囲に収まっている。そのため、第2腕部145は、回動軸の軸方向において、第1板状部134よりもケース本体101側に位置し、且つ、第2板状部136よりもケース蓋体103側に位置する。
The
以上説明のとおり、一例のテンション機構130は、回動軸105を中心に回動可能に設けられ、回動軸105から径方向に沿って延びる回転体131と、回動軸105に保持され、回転体131を回転方向に付勢するねじりコイルバネ140と、を備え、回転体131は、回動軸105を基端として径方向に沿って延びる板状部材133と、板状部材133の先端に設けられ、チェーン117に当接するガイド部138と、を含み、ねじりコイルバネ140は、回動軸105に保持される巻回部141と、巻回部141の一端から延びて回動軸105に対して相対的に位置決めされる第1腕部143と、巻回部141の他端から延びて板状部材133に係合される第2腕部145と、を含み、第2腕部145は、回動軸105の軸方向において、回転体131の配置範囲R2に収まっている。
As described above, one example of the
上記のテンション機構130では、回動軸105に保持されたねじりコイルバネ140の第1腕部143が回動軸105に対して位置決めされており、ねじりコイルバネ140の第2腕部145が回転体131の板状部材133に係合されている。そのため、ねじりコイルバネ140によって回転体131が付勢されるので、ガイド部138に当接されたチェーン117にテンションを付与することができる。
In the
板状部材に対してねじりコイルバネの第2腕部を係合させる場合、一例として、第2腕部を回動軸105の軸方向に沿って折曲し、折曲した部分を板状部材の側面に係合させる形態が考えられる。この場合、第2腕部の先端が板状部材よりもケース蓋体側に突出するため、テンション機構全体としてのY方向の厚みが大きくなり得る。上記構成では、ねじりコイルバネ140の第2腕部145が、回動軸105の軸方向において回転体131の配置範囲R2に収まっている。すなわち、回動軸105の軸方向において、第2腕部145が回転体131の配置範囲R2から突出することがない。したがって、回動軸105の軸方向において、テンション機構130のサイズが大きくなることを抑制できる。この場合、ケース本体101とケース蓋体103とを近づけて配置することができるため、チェーンケース部100のY方向における厚みを小さくすることができる。
When engaging the second arm of the torsion coil spring with the plate-like member, for example, the second arm is bent along the axial direction of the
一例の第2腕部145は、回動軸105の軸方向において変位することなく回動軸105を中心とする径方向の外側に向かって延在し、板状部材133に係合される延在部145aを含んでもよい。この構成では、第2腕部145を軸方向に沿って折り曲げる必要がないため、第2腕部145は、板状部材133よりも軸方向の外側に突出することがない。
An exemplary
一例の板状部材133は、回動軸105の軸方向における位置が変化するように曲がった折曲部135を含んでもよく、折曲部135は、第2腕部145に係合する係合部を含んでもよい。この構成では、第2腕部145の延在する位置に向かって折れ曲がるように折曲部135を形成できるので、第2腕部145に係合する係合部を容易に形成することができる。
The
一例の板状部材133は、回動軸105を基端として径方向に沿って延びる第1板状部134と、第1板状部134の先端から折れ曲がる折曲部135と、折曲部135の先端から径方向に沿って延びる第2板状部136と、を有し、第1板状部134と第2板状部136とは、回動軸の軸方向において互いにズレており、係合部は、折曲部135に形成された貫通孔135aによって形成されてもよい。この構成では、係合部としての貫通孔135aに第2腕部145を挿通することによって、第2腕部145を板状部材133に係合させることができる。
An example of the plate-
ガイド部138は、第2板状部136のうち、軸方向において第1板状部134が位置する側に面する面に配置され、ねじりコイルバネ140は、第1板状部134のうち、軸方向において第2板状部136が位置する側に面する面に配置されてもよい。すなわち、ガイド部138とねじりコイルバネ140とは、板状部材133における互いに対向する面に臨んで配置されていてもよい。この構成では、ガイド部138及びねじりコイルバネ140が軸方向において板状部材133の配置範囲R1から突出することを抑制できる。
The
板状部材133は、回動軸が挿通される筒状の軸部132を含み、ガイド部138は、回動軸の軸方向において、板状部材133の配置範囲R1に収まっていてもよい。この構成では、軸方向におけるテンション機構130のサイズを板状部材133の配置範囲R1に収めることができる。
The plate-
以上、本発明の実施形態について説明したが、本開示の具体的形態は上記の例に限定されない。 Although the embodiments of the present invention have been described above, specific forms of the present disclosure are not limited to the above examples.
例えば、第1板状部134と第2板状部136とが略同じ長さである例を示したが、第1板状部134の長さと第2板状部136の長さとは互いに異なっていてもよい。
For example, the first plate-shaped
また、第2腕部が折曲部に形成された貫通孔に係合されている例を示したが、第2腕部は、例えば折曲部の側面に係合してもよい。 Moreover, although the example in which the second arm is engaged with the through hole formed in the bent portion has been shown, the second arm may be engaged with, for example, the side surface of the bent portion.
また、板状部材が折曲部を有することで、ねじりコイルバネの第2腕部に係合し易くなっている例を示したが、例えば、板状部材からケース本体側に突出する突出片を回転体に設けることで、突出片に第2腕部を係合させてもよい。この場合、突出片に貫通孔を設け、この貫通孔に第2腕部を係合させてもよい。 In addition, although an example has been shown in which the plate-like member has a bent portion so that it can be easily engaged with the second arm portion of the torsion coil spring, for example, a protruding piece protruding from the plate-like member toward the case main body can be used. The second arm may be engaged with the protruding piece by providing it on the rotating body. In this case, a through hole may be provided in the protruding piece and the second arm may be engaged with this through hole.
1…自走草刈機、105…回動軸、117…チェーン(無端状部材)、131…回転体、133…板状部材、138…ガイド部、140…ねじりコイルバネ、141…巻回部、143…第1腕部、145…第2腕部。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
回動軸(105)を中心に回動可能に設けられ、回動軸(105)から径方向に沿って延びる回転体(131)と、
前記回動軸(105)に保持され、前記回転体(131)を回転方向に付勢するねじりコイルバネ(140)と、を備え、
前記回転体(131)は、
前記回動軸(105)を基端として径方向に沿って延びる板状部材(133)と、
前記板状部材(133)の先端に設けられ、前記無端状部材(117)に当接するガイド部(138)と、を含み、
前記ねじりコイルバネ(140)は、前記回動軸(105)に保持される巻回部(141)と、巻回部(141)の一端から延びて前記回動軸(105)に対して相対的に位置決めされる第1腕部(143)と、前記巻回部(141)の他端から延びて前記板状部材(133)に係合される第2腕部(145)と、を含み、
前記第2腕部(145)は、前記回動軸(105)の軸方向において、前記回転体(131)の配置範囲に収まっている、テンション機構。 A tension mechanism for applying tension to the endless member (117),
a rotating body (131) rotatably provided around a rotating shaft (105) and extending radially from the rotating shaft (105);
a torsion coil spring (140) held by the rotating shaft (105) and biasing the rotating body (131) in a rotating direction;
The rotating body (131) is
a plate-like member (133) extending radially with the pivot shaft (105) as a base end;
a guide portion (138) provided at the tip of the plate-like member (133) and in contact with the endless member (117);
The torsion coil spring (140) includes a winding portion (141) held by the rotating shaft (105) and a winding portion (141) extending from one end of the winding portion (141) and extending relative to the rotating shaft (105). and a second arm (145) extending from the other end of the winding portion (141) and engaged with the plate member (133),
A tension mechanism, wherein the second arm (145) is within an arrangement range of the rotating body (131) in the axial direction of the rotating shaft (105).
前記折曲部(135)は、前記第2腕部(145)に係合する係合部を含む、請求項1又は2に記載のテンション機構。 The plate-like member (133) includes a bent portion (135) bent so as to change the position in the axial direction of the rotation shaft (105),
3. A tensioning mechanism according to claim 1 or 2, wherein said bent portion (135) includes an engaging portion that engages said second arm portion (145).
前記第1板状部(134)の先端から折れ曲がる前記折曲部(135)と、
前記折曲部(135)の先端から径方向に沿って延びる第2板状部(136)と、を有し、
前記第1板状部(134)と前記第2板状部(136)とは、前記回動軸(105)の軸方向において互いにズレており、
前記係合部は、前記折曲部(135)に形成された貫通孔(135a)によって形成されている、請求項3に記載のテンション機構。 The plate-like member (133) includes a first plate-like portion (134) extending radially with the rotation shaft (105) side as a base end,
the bent portion (135) bent from the tip of the first plate-shaped portion (134);
a second plate-shaped portion (136) extending radially from the tip of the bent portion (135);
The first plate-shaped portion (134) and the second plate-shaped portion (136) are displaced from each other in the axial direction of the rotation shaft (105),
4. The tension mechanism according to claim 3, wherein said engaging portion is formed by a through hole (135a) formed in said bent portion (135).
前記ねじりコイルバネ(140)は、前記第1板状部(134)のうち、前記軸方向において前記第2板状部(136)が位置する側に面する面に配置されている、請求項4に記載のテンション機構。 The guide portion (138) is arranged on a surface of the second plate-shaped portion (136) facing the side on which the first plate-shaped portion (134) is located in the axial direction,
5. The torsion coil spring (140) is arranged on a surface of the first plate-shaped portion (134) facing the side on which the second plate-shaped portion (136) is located in the axial direction. tension mechanism described in .
前記ガイド部(138)は、前記回動軸(105)の軸方向において、前記板状部材(133)の配置範囲に収まっている、請求項1~5のいずれか一項に記載のテンション機構。 The plate-like member (133) includes a cylindrical shaft portion (132) through which the rotating shaft (105) is inserted,
The tension mechanism according to any one of claims 1 to 5, wherein the guide portion (138) is within an arrangement range of the plate-like member (133) in the axial direction of the rotating shaft (105). .
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