JP2023118246A - 連結車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレーラの長さを、より適切に推定することができる連結車両の制御装置を提供する。【解決手段】連結車両は、操舵輪を有するトラクタと、トラクタによって牽引されるトレーラとを有する。連結車両の制御装置は、推定部42Cを有する。推定部42Cは、ヒッチ角βの時間変化率であるヒッチ角速度の運動方程式と、トレーラの仮想操舵角α2の時間変化率である仮想操舵角速度の運動方程式との連立方程式を、トレーラの長さについて解くことにより得られる数式であって、パラメータに仮想操舵角速度を含む数式に基づき、トレーラの長さを推定する。【選択図】図5

Description

本発明は、連結車両の制御装置に関する。
従来、トラクタとしての車両にトレーラが連結された連結車両が存在する。特許文献1のシステムは、トレーラの寸法を自動的に決定する機能を有している。トレーラの寸法は、たとえば、トレーラの挙動を制御するために使用される。システムは、車両およびトレーラの数理モデルを使用して、トレーラの寸法を推定する。数理モデルは、運動モデル、静的モデル、あるいは動的モデルを含む。トレーラの寸法は、トレーラの長さを含む。
米国特許出願公開第2019/0322317号明細書
連結車両の制御装置には、より適切にトレーラの長さを推定することが求められる。
上記課題を解決する連結車両の制御装置は、車両の進行方向を変える操舵輪を有するトラクタと、前記トラクタによって牽引されるトレーラとを有する連結車両の制御装置である。連結車両の制御装置は、推定部を有している。推定部は、ヒッチ角の時間変化率であるヒッチ角速度の運動方程式と、前記トレーラの仮想操舵角の時間変化率である仮想操舵角速度の運動方程式との連立方程式を、前記トレーラの長さについて解くことにより得られる数式であって、パラメータに前記仮想操舵角速度を含む数式に基づき、前記トレーラの長さを推定する。
なお、前記ヒッチ角は、前記トラクタの長さ方向に沿って延びる中心軸と、前記トレーラの長さ方向に沿って延びる中心軸とのなす角度である。前記仮想操舵角は、前記トレーラを単体車両とみなした場合の前記トレーラの仮想的な操舵輪の操舵角である。
この構成によれば、トレーラの長さを表す数式のパラメータは、仮想操舵角速度を含む。仮想操舵角は、トレーラ12を単体車両とみなした場合のトレーラの仮想的な操舵輪の操舵角である。このため、仮想操舵角を使用することにより、普通乗用車と同じようなかたちで、トレーラの長さを適切に推定することができる。また、仮想操舵角速度は、連結車両の操作者の操舵に応じて変化する。このため、仮想操舵角速度を使用することにより、操作者の操舵に対して、より早いタイミングでトレーラの長さを適切に推定することができる。また、仮想操舵角速度を使用することにより、連結車両の旋回開始の直後を包括した状況下において、トレーラの長さを、より速やかに推定することができる。
上記の連結車両の制御装置において、前記推定部は、前記連結車両の旋回開始を契機として、前記トレーラの長さを推定するようにしてもよい。
連結車両が直進する場合、トラクタの操舵輪の操舵角の値、トレーラの仮想操舵角の値、およびヒッチ角の値が0になる。このため、トレーラの長さを適切に推定することができないおそれがある。この点、上記の構成によれば、連結車両の旋回開始を契機として、トレーラの長さを推定することにより、トレーラの長さをより適切に推定することができる。
上記の連結車両の制御装置において、前記トレーラは、車輪を有し、前記トレーラの仮想的な操舵輪を前記トレーラの仮想的な前輪、前記車輪を前記トレーラの仮想的な後輪としてみたとき、前記推定部は、前記トレーラの長さとして、前記トレーラの前記仮想的な前輪と前記仮想的な後輪との軸間距離である、前記トレーラの仮想ホイールベースを推定するようにしてもよい。
トレーラの仮想ホイールベースは、トレーラの長さを反映する値である。このため、トレーラの仮想ホイールベースをトレーラの長さとして推定することができる。
上記の連結車両の制御装置において、前記推定部は、前記数式においてゼロ除算が発生しないことを確認したうえで、前記トレーラの長さを推定するようにしてもよい。
数値を0で割り算する、いわゆるゼロ除算は、コンピュータの数値計算において、演算が定義できない。数式においてゼロ除算が発生しないことを確認したうえで、トレーラの長さを推定することにより、たとえば、演算処理が破綻することを抑制することができる。
上記の連結車両の制御装置において、前記トレーラの長さは、前記連結車両の挙動を制御するために使用される制御パラメータの一つであってもよい。また、連結車両の制御装置は、処理部を有していてもよい。処理部は、前記推定部によって前記トレーラの長さが推定されたとき、前記制御パラメータとしての前記トレーラの長さの値を、従前値から今回の推定値へ徐々に変化させる処理を実行する。
この構成によれば、制御パラメータとしてのトレーラの長さの値の急変が抑えられる。
本発明によれば、トレーラの長さを、より適切に推定することができる。
連結車両の制御装置の一実施の形態が搭載される連結車両の斜視図。 連結車両の制御装置の一実施の形態のブロック図。 一実施の形態にかかる連結車両の運動モデル。 一実施の形態にかかるトレーラの運動モデル。 一実施の形態のトレーラ長さ推定部のブロック図。 一実施の形態のトレーラ長さの推定処理手順を示すフローチャート。 (a)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるトラクタの前輪の操舵角の変化を示すグラフ、(b)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるヒッチ角の変化を示すグラフ、(c)は、連結車両の旋回開始の前後におけるトレーラ長さの変化を示すグラフ。 (a)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるトレーラ長さの推定結果の変化の比較例を示すグラフ、(b)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるトラクタの前輪の操舵角の変化を示すグラフ、(c)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるヒッチ角の変化を示すグラフ、(d)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるヒッチ角速度の変化を示すグラフ、(e)は、連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間における車速の変化を示すグラフ。 一実施の形態にかかる連結車両の旋回開始から旋回終了までの期間におけるトレーラ長さの推定結果の変化を示すグラフ。
以下、連結車両の制御装置の一実施の形態を説明する。
図1に示すように、連結車両10は、トラクタ11およびトレーラ12を有している。トラクタ11には様々な種類が存在するところ、ここでは小型貨物自動車の一種であるピックアップトラックを例として挙げる。トラクタ11は、前輪11Fおよび後輪11Rを有している。前輪11Fは右前輪および左前輪の2輪を含み、後輪11Rは右後輪および左後輪の2輪を含む。ただし、図1では左前輪および左後輪のみが図示されている。前輪11Fとステアリングホイールとの間は、図示しない操舵機構を介して動力伝達可能に連結されている。前輪11Fは操舵輪である。操舵輪とは、ステアリングホイールの操作に応じて動くことによってトラクタ11の進行方向を変える車輪をいう。
トレーラ12には用途に応じて様々な形状およびサイズを有するものが存在するところ、ここでは箱型を例として挙げる。トレーラ12は、車輪12Rを有している。車輪12Rは、右車輪および左車輪の2輪を含む。ただし、図1では左車輪のみが図示されている。
トレーラ12は、ボールジョイント13を介してトラクタ11の後部に連結されている。ボールジョイント13は、ヒッチボール14およびヒッチカプラ15を有している。ヒッチボール14は、ヒッチメンバを介してトラクタ11の後部に設けられている。ヒッチカプラ15は、トレーラ12の前部から突出するタング16の先端に設けられている。ヒッチカプラ15がヒッチボール14に装着されることにより、トレーラ12はトラクタ11に対して軸17を中心として回転可能に連結される。軸17は、トラクタ11の高さ方向に沿って延びる。
図2に示すように、トラクタ11は、表示装置20、パワーステアリング装置30および後退支援装置40を有している。
表示装置20は、たとえば車室内のインストルメントパネルに設けられる。表示装置20は、たとえばタッチパネルであって、画面21上の表示をタッチ操作することによりデータを入力したり車載機器の動作を指示したりすることが可能である。画面21には、たとえば支援開始ボタン21Aおよび支援終了ボタン21Bが表示される。支援開始ボタン21Aは、連結車両10の後退支援機能をオンする際に操作される。支援終了ボタン21Bは、連結車両10の後退支援機能をオフする際に操作される。
パワーステアリング装置30は、操作者によるステアリングホイールの操舵を補助するためのシステムであって、モータ30A、トルクセンサ30B、操舵角センサ30Cおよび操舵制御装置30Dを有している。操作者は、トラクタ11の車室内で連結車両10を運転する運転者を含む。
モータ30Aは、アシスト力を発生する。アシスト力は、ステアリングホイールの操舵を補助するための力である。モータ30Aのトルクは、減速機構を介して前輪11Fの操舵機構に付与される。トルクセンサ30Bは、ステアリングホイールに付与されるトルクである操舵トルクτstrを検出する。操舵角センサ30Cは、たとえばモータ30Aの回転角に基づき、前輪11Fの切れ角である操舵角αを検出する。前輪11Fとモータ30Aとは操舵機構を介して互いに連動する。このため、モータ30Aの回転角と前輪11Fの操舵角αとの間には相関関係がある。したがって、モータ30Aの回転角に基づき前輪11Fの操舵角αを求めることができる。
操舵制御装置30Dは、連結車両10の後退支援機能がオフされているとき、アシスト制御を実行する。すなわち、操舵制御装置30Dは、トルクセンサ30Bを通じて検出される操舵トルクτstrに基づきモータ30Aに対する通電を制御することによって、操舵トルクτstrに応じたアシスト力をモータ30Aに発生させる。
操舵制御装置30Dは、連結車両10の後退支援機能がオンされているとき、前輪11Fの操舵制御を実行する。すなわち、操舵制御装置30Dは、連結車両10の後退支援機能がオンされているとき、後退支援装置40により生成される目標操舵角α に基づきモータ30Aの回転角を制御することによって前輪11Fの操舵角αを制御する。目標操舵角α は、前輪11Fの操舵角αの目標値である。操舵制御装置30Dは、操舵角センサ30Cを通じて検出される前輪11Fの操舵角αを目標操舵角α に一致させるべく、操舵角αのフィードバック制御の実行を通じてモータ30Aの動作を制御する。
後退支援装置40は、連結車両10の後退支援機能がオンされているとき、連結車両10の後退操作を支援する。後退支援装置40は、操作者によって指定される連結車両10の後退方向あるいは後退経路、ならびに操舵角センサ30Cを通じて検出される前輪11Fの操舵角αに基づき、前輪11Fの目標操舵角α を演算する。目標操舵角α は、操作者によって指定される連結車両10の後退方向あるいは後退経路に沿って連結車両10が移動するために必要とされる前輪11Fの操舵角αの目標値である。後退支援装置40は、連結車両10の後退支援機能がオフされているとき、目標操舵角α を演算しない。
<後退支援装置>
つぎに、後退支援装置40について詳細に説明する。
図2に示すように、後退支援装置40は、入力装置41および制御装置42を有している。
入力装置41は、操作部材としてのダイヤル41Aを有している。ダイヤル41Aは、たとえば車室内のセンターコンソールに設けられる。ダイヤル41Aは、操作者が連結車両10の後退方向あるいは後退経路を指定する際に操作される。後退方向あるいは後退経路は、たとえば後退左旋回、後退右旋回および直線後退を含む。連結車両10を後退左旋回させるとき、ダイヤル41Aは直線経路に対応する基準位置を基準として反時計方向へ操作される。連結車両10を後退右旋回させるとき、ダイヤル41Aは基準位置を基準として時計方向へ操作される。連結車両10を直線後退させるとき、ダイヤル41Aは基準位置に維持される。入力装置41は、ダイヤル41Aの基準位置を基準とする操作量あるいは操作位置に応じた電気信号S1を生成する。
制御装置42は、つぎの3つの構成A1,A2,A3のうちいずれか一を含む処理回路を有している。
A1.ソフトウェアであるコンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ。プロセッサは、CPU(central processing unit)およびメモリを含む。
A2.各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)などの1つ以上の専用のハードウェア回路。ASICは、CPUおよびメモリを含む。
A3.構成A1,A2を組み合わせたハードウェア回路。
メモリは、コンピュータ(ここではCPU)で読み取り可能とされた媒体であって、コンピュータに対する処理あるいは命令を記述したプログラムを記憶している。メモリは、RAM(random access memory)およびROM(read only memory)を含む。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを定められた演算周期で実行することによって各種の制御を実行する。プログラムは、連結車両10の後退支援制御を実行するためのプログラムを含む。後退支援制御とは、連結車両10の後退操作を支援するための制御をいう。
制御装置42は、連結車両10の後退支援制御を実行する。制御装置42は、操作者による後退支援制御の開始操作を契機として後退支援制御の実行を開始する。制御装置42は、操作者による後退支援制御の終了操作を契機として後退支援制御の実行を停止する。操作者による後退支援制御の開始操作および終了操作は、表示装置20を通じて行われる。表示装置20の画面21に表示される支援開始ボタン21Aがタッチ操作されたとき、制御装置42は後退支援制御の実行を開始する。表示装置20の画面21に表示される支援終了ボタン21Bがタッチ操作されたとき、制御装置42は後退支援制御の実行を終了する。
制御装置42は、後退支援制御の実行時、操作者によって指定される連結車両10の後退方向あるいは後退経路に沿って連結車両10が移動するように、パワーステアリング装置30を通じて連結車両10の後退経路を制御する。
制御装置42は、設定部42Aおよび制御部42Bを有している。
設定部42Aは、入力装置41により生成される電気信号S1、すなわちダイヤル41Aの基準位置を基準とする操作量あるいは操作位置に基づき、トレーラ12の目標仮想操舵角α を設定する。目標仮想操舵角α は、トレーラ12の仮想操舵角αの目標値である。仮想操舵角αとは、トレーラ12をトラクタ11から仮想的に分離して、仮想的な前輪を有する単体車両とみなしたときの見掛けの操舵角をいう。設定部42Aは、たとえばダイヤル41Aの操作量あるいは操作位置とトレーラ12の目標仮想操舵角α との関係を規定するマップを使用して、ダイヤル41Aの操作量あるいは操作位置に応じた目標仮想操舵角α を演算する。操作者は、ダイヤル41Aの操作を通じてトレーラ12を後退させる所望の後退経路に応じた目標仮想操舵角α を指定することが可能である。
制御部42Bは、設定部42Aにより設定される目標仮想操舵角α 、車載のヒッチ角センサ51を通じて検出されるヒッチ角β、車載の車速センサ52を通じて検出される車速V、および操舵角センサ30Cを通じて検出される操舵角αを取り込む。ヒッチ角βは、トラクタ11の長さ方向に沿って延びる中心軸とトレーラ12の長さ方向に沿って延びる中心軸とのなす角度をいう。ヒッチ角βは、トレーラ12の折れ曲がり角ともいう。
制御部42Bは、設定部42Aにより設定される目標仮想操舵角α ならびに各センサを通じて検出されるヒッチ角β、車速Vおよび操舵角αに基づき、トラクタ11の前輪11Fの目標操舵角α を演算する。制御部42Bは、トレーラ12の仮想操舵角αが目標仮想操舵角α に収束するように、前輪11Fの目標操舵角α を演算する。すなわち、制御部42Bは、トレーラ12の仮想操舵角αを目標仮想操舵角α に一致させるべく、仮想操舵角αのフィードバック制御の実行を通じて前輪11Fの目標操舵角α を演算する。制御部42Bは、たとえば、非線形モデル予測制御(NMPC:Nonlinear Model Predictive Control)を使用して、目標操舵角α を演算するようにしてもよい。
<連結車両の運動モデル>
つぎに、平面運動する連結車両10の挙動を表す運動モデルについて説明する。
図3に示すように、連結車両10の運動モデルは、地上に固定された二次元のxy座標系において、左右の車輪を車体の中心軸に移動した等価モデルで考えることができる。図3の運動モデルは、連結車両10の前進時の運動モデルである。ただし、図3の運動モデルでは、運動学の範囲で連結車両10の挙動を明らかにするため、極低速時の連結車両10のタイヤには横滑りが発生せず、その進行方向にのみ速度ベクトルを有するものとする。また、車両は一定の速度で運転されるものとする。また、路面は平坦であって連結車両10の外部からの外乱はないものとする。
図3の運動モデルにおいて、トラクタ11とトレーラ12との間の運動学的関係を説明するために使用される連結車両10のパラメータは、つぎの通りである。
:トラクタ11の前輪11F
:トラクタ11の後輪11R
:トラクタ11のヒッチ点(ヒッチボール14の位置を示す点)
:トレーラ12の車輪
c0:トラクタ11の前輪11Fの速度ベクトル
:トラクタ11の後輪11Rの速度ベクトル
c1:トラクタ11のヒッチ点Cの速度ベクトル
B2:トレーラ12の速度ベクトル
α:トラクタ11の前輪11Fの操舵角
α:トレーラ12の仮想操舵角
γ:中間変数(トラクタ11の中心軸とヒッチ点Cの速度ベクトルVc1とのなす角)
θ:トラクタ11の姿勢角(トラクタ11の中心軸とX軸とのなす角)
θ:トレーラ12の姿勢角(トレーラ12の中心軸とX軸とのなす角)
β :ヒッチ角(トラクタ11の中心軸とトレーラ12の中心軸とのなす角)
:トラクタ11のホイールベース
:トラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離
:トレーラ12の仮想ホイールベース
ただし、各パラメータの符号は、つぎの通りである。すなわち、トラクタ姿勢角θは、X軸を基準とする反時計回りを正とする。トラクタ11の前輪11Fの操舵角αおよび中間変数γは、トラクタ11の中心軸を基準とする反時計回りを正とする。ヒッチ角βは、トラクタ11の中心軸あるいはその延長線を基準とする反時計回りを正とする。車速Vは、前進のとき正、後退のとき負とする。
図3に示すように、トラクタ11は前輪11Fの速度ベクトルVc0に従い運動する。また、トレーラ12は、トラクタ11との連結点であるヒッチ点Cの速度ベクトルVc1に従って運動する。このことから、トレーラ12から見たヒッチ点Cの速度ベクトルVc1は、トレーラ12の仮想的な前輪の速度ベクトルとみなせる。図3の運動モデルにおいて、ヒッチ点Cの速度ベクトルVc1とトレーラ12の中心軸とのなす角は「β-γ」である。この場合、図4に示すように、トレーラ12をトラクタ11から仮想的に分離して仮想的な前輪を有する単体車両とみると、その仮想的な前輪は見掛けの操舵角である仮想操舵角α(=-(β-γ))で操舵されていると見なせる。このことから、トレーラ12を単体車両として検討できることが分かる。ちなみに、連結車両10の後退運動の運動モデルは、速度ベクトルが図3の前進時の運動モデルと逆向きになる。
トレーラ12の仮想操舵角αは、つぎの数式1で表される。
ただし、「β」は、ヒッチ角である。「l」は、トラクタ11のホイールベースである。「h」は、トラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離である。「α」は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角である。
<制御装置42の構成の補足説明>
つぎに、制御装置42の構成について補足説明する。
制御装置42は、制御パラメータを使用して、連結車両10の挙動を制御する機能を有している。制御パラメータは、制御装置42の記憶装置に格納される。制御パラメータは、車両諸元を含む。車両諸元は、トレーラ12の長さを含む。トラクタ11には、長さの異なる様々なトレーラ12が連結される。このため、制御装置42は、トレーラ12の長さを推定する機能を有している。
図5に示すように、制御装置42は、推定部42Cを有している。推定部42Cは、連結車両10の状態量および車両諸元に基づき、トレーラ12の長さを推定する。推定部42Cは、仮想操舵角演算部42C1、およびトレーラ長さ演算部42C2を有している。
仮想操舵角演算部42C1は、仮想操舵角αを演算する。仮想操舵角演算部42C1は、車速センサ52を通じて検出される車速V、操舵角センサ30Cを通じて検出される前輪11Fの操舵角α、およびヒッチ角センサ51を通じて検出されるヒッチ角βを取り込む。また、仮想操舵角演算部42C1は、仮想操舵角αの演算に必要とされる車両諸元を取り込む。車両諸元は、トラクタ11のホイールベースl、およびトラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離hを含む。車両諸元は、制御装置42の記憶装置に格納されている。仮想操舵角演算部42C1は、車速V、前輪11Fの操舵角α、ヒッチ角β、および車両諸元の値を、先の数式1に適用することにより、仮想操舵角αを演算する。
トレーラ長さ演算部42C2は、トレーラ12の長さを演算する。トレーラ長さ演算部42C2は、トレーラ12の仮想ホイールベースlを、トレーラ12の長さとして演算する。仮想ホイールベースlは、トレーラ12の仮想的な前輪(=ヒッチ点C)と、後輪としての車輪12Rとの軸間距離である。仮想ホイールベースlは、トレーラ12の車体長を反映する値である。仮想ホイールベースlが長くなるほど必然的にトレーラ12の車体全長がより長くなる。
トレーラ長さ演算部42C2は、仮想操舵角演算部42C1により演算される仮想操舵角α、車速センサ52を通じて検出される車速V、操舵角センサ30Cを通じて検出される前輪11Fの操舵角α、およびヒッチ角センサ51を通じて検出されるヒッチ角βを取り込む。また、仮想操舵角演算部42C1は、トレーラ12の長さの演算に必要とされる車両諸元を取り込む。車両諸元は、トラクタ11のホイールベースl、およびトラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離hを含む。トレーラ長さ演算部42C2は、車速V、前輪11Fの操舵角α、ヒッチ角β、仮想操舵角α、および車両諸元の値に基づき、推定トレーラ長l^を演算する。「^」は、推定された値であることを示す。
トレーラ長さ演算部42C2は、つぎの数式2および数式3から得られる数式4を使用して、推定トレーラ長l^を演算する。
数式2は、ヒッチ角βの時間変化率であるヒッチ角速度β(・)の運動方程式である。ドット「・」は、時間微分を示す。
ただし、「l」は、トラクタ11のホイールベースである。「l2」は、トレーラ12の仮想ホイールベースである。「VB1」は、トラクタ11の後輪11Rの速度ベクトルである。「h」は、トラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離である。「α」は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角である。
数式3は、仮想操舵角αの時間変化率である仮想操舵角速度α(・)の運動方程式である。ドット「・」は、時間微分を示す。
ただし、「β(・)」は、ヒッチ角速度である。「l」は、トラクタ11のホイールベースである。「h」は、トラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離である。「α」は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角である。
数式2と数式3との連立方程式を、トレーラ12の仮想ホイールベースlについて解くことにより、数式4が得られる。
数式4の「1/分母」は、演算係数である。
図5に示すように、制御装置42は、処理部42Dを有している。処理部42Dは、推定部42Cにより演算される推定トレーラ長l^に基づき、定められた処理を実行する。
トレーラ12の長さは、連結車両10の挙動を制御するために使用される制御パラメータの一つである。処理部42Dは、推定部42Cにより演算される推定トレーラ長l^を、連結車両10の制御パラメータとして反映させる処理を実行する。たとえば、トレーラ12が交換される場合、交換後のトレーラ12の推定トレーラ長l^が連結車両10の制御パラメータに反映される。制御装置42は、交換後のトレーラ12の推定トレーラ長l^に基づき、連結車両10の挙動を制御することができる。したがって、トレーラ12の交換後であれ、連結車両10の挙動制御性を確保することができる。
処理部42Dは、ジャックナイフ現象の発生を抑制するための処理を実行するようにしてもよい。ジャックナイフ現象とは、連結車両10の後退操作時において、トラクタ11とトレーラ12との連結部分が大きく折れ曲がる現象をいう。トレーラ12の長さは、ジャックナイフ現象の発生に至るヒッチ角βの許容幅に影響する。このため、連結車両10の挙動制御の実行過程において、ヒッチ角βの変化に対する制限値が設定されることがある。処理部42Dは、たとえば、推定部42Cにより演算される推定トレーラ長l^に応じて、ヒッチ角βの変化に対する制限値を、より適切な値に修正する処理を実行する。
処理部42Dが推定トレーラ長l^を取り込む際、すでにヒッチ角βがジャックナイフ範囲内の値に達していることが考えられる。ジャックナイフ範囲は、ジャックナイフ現象が発生するおそれのあるヒッチ角βの角度範囲である。この場合、処理部42Dは、ジャックナイフ現象が発生するおそれがあることを連結車両10の操作者に報知するための処理を実行するようにしてもよい。処理部42Dは、たとえば表示装置20に対する報知指令信号を生成する。連結車両10の操作者は、視覚を通じて、ジャックナイフ現象が発生するおそれがあることを認識可能である。
なお、処理部42Dは、車載のスピーカを通じて音声を発することにより、ジャックナイフ現象が発生するおそれがあることを連結車両10の操作者に報知するようにしてもよい。連結車両10の操作者は、聴覚を通じて、ジャックナイフ現象が発生するおそれがあることを認識可能である。
処理部42Dは、連結車両10の挙動を制御するための処理を実行するようにしてもよい。たとえば、ジャックナイフ現象が発生するおそれがある場合、処理部42Dは、連結車両10を一時的に減速あるいは停止させるための処理を実行するようにしてもよい。処理部42Dは、連結車両10の制動装置に対する減速指令信号あるいは停止指令信号を生成する。制動装置の動作を通じて、連結車両10が一時的に減速あるいは停止することにより、ジャックナイフ現象の発生を抑制可能である。
処理部42Dは、連結車両10の異常を検出するための処理を実行するようにしてもよい。異常は、たとえば、トレーラ12がトラクタ11に連結されていないことを含む。連結車両10の操作者は、実際にはトレーラ12がトラクタ11に連結されていないにも関わらず、トレーラ12がトラクタ11に連結されていると、間違って思い込むこともあり得る。また、異常は、ヒッチ角センサ51が制御装置42に電気的に接続されていないことを含む。たとえば、ヒッチ角センサ51と制御装置42との間を接続する信号線の断線が考えられる。
トレーラ12がトラクタ11に連結されていない場合、前輪11Fの操舵角αが変化しても、ヒッチ角センサ51を通じて検出されるヒッチ角βは変化しない。ヒッチ角センサ51が制御装置42に電気的に接続されていない場合、制御装置42はヒッチ角βの変化を認識することができない。このため、トレーラ長さ演算部42C2は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角αの変化に対して、まったく異なる値の推定トレーラ長l^を演算する。処理部42Dは、たとえば、値の異なる2つの操舵角αに対する推定トレーラ長l^の値の乖離の程度に基づき、異常を判定する。処理部42Dは、異常が検出されるとき、たとえば表示装置20に対する報知指令信号を生成する。連結車両10の操作者は、視覚を通じて、異常の発生を認識可能である。
なお、処理部42Dは、車載のスピーカを通じて音声を発することにより、異常が検出されたことを連結車両10の操作者に報知するようにしてもよい。連結車両10の操作者は、聴覚を通じて、異常が発生したことを認識可能である。
<トレーラ長の推定処理手順>
つぎに、制御装置42によるトレーラ長の推定処理手順を説明する。制御装置42は、たとえば、車両電源がオンされることを契機として、トレーラ長の推定処理の実行を開始する。制御装置42は、図示しない記憶装置に格納されたプログラムに従ってトレーラ長の推定処理を実行する。
図6のフローチャートに示すように、制御装置42は、車両が旋回しているかどうかを判定する(ステップS101)。車両は、たとえばトラクタ11である。
制御装置42は、たとえば、つぎの3つの条件(C1)~(C3)のすべてが成立するとき、車両が旋回していると判定する。制御装置42は、3つの条件(C1)~(C3)の少なくとも一つが成立しないとき、車両は旋回していないと判定する。
C1.│V│≧Vth
C2.│α│≧α1th
C3.│β│≧βth
ただし、「V」は、車速である。「Vth」は、車速判定しきい値である。「α」は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角である。「α1th」は、操舵角判定しきい値である。「β」は、ヒッチ角である。「βth」は、ヒッチ角判定しきい値である。車速判定しきい値Vth、操舵角判定しきい値α1th、およびヒッチ角判定しきい値βthは、車両の旋回状態を判定する際の基準であって、「0」よりも大きい値に設定される。車両が直進しているとき、前輪11Fの操舵角αおよびヒッチ角βは、共に「0」である。
制御装置42は、車両が旋回を開始するまで待つ(ステップS101でNO)。制御装置42は、車両が旋回していると判定されるとき(ステップS101でYES)、仮想操舵角αを演算する(ステップS102)。制御装置42は、先の数式1を使用して、仮想操舵角αを演算する。
つぎに、制御装置42は、トレーラ長を演算可能であるかどうかを判定する(ステップS103)。
制御装置42は、先の数式4において、ゼロ除算が発生しないかどうかを確認する。たとえば、制御装置42は、先の数式4において、除数である分母の値が「0」にならないかどうかを確認する。制御装置42は、数式4に「0」で除算する演算が含まれるとき、トレーラ長の推定演算ができないと判定する。これは、数値を「0」で割り算する、いわゆるゼロ除算は、コンピュータの数値計算において、演算が定義できないからである。制御装置42は、トレーラ長の推定演算ができないと判定されるとき(ステップS103でNO)、先のステップS101へ処理を移行する。
制御装置42は、数式4の分母の値が「0」にならないとき、および、数式4の分母に「0」で除算する部分が含まれないとき、トレーラ長の演算が可能であると判定する。制御装置42は、トレーラ長の演算が可能であると判定されるとき(ステップS103でYES)、トレーラ長を推定演算する(ステップS104)。制御装置42は、先の数式4を使用して、推定トレーラ長l^を演算する。
以上で、トレーラ長の推定処理が完了となる。
<連結車両10の状態量の変化>
つぎに、トレーラ長の推定処理にかかる連結車両10の状態量の変化について説明する。状態量は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角α、および、ヒッチ角βを含む。
図7(a)のグラフに示すように、たとえば、連結車両10が直進走行している状態で、後退右旋回を開始するとき(時刻t1)、トラクタ11の前輪11Fの操舵角αの絶対値は、徐々に正方向へ増加し、やがて所定の値に達する。所定の値は、連結車両10の旋回半径に応じた値である。操舵角αの絶対値は、旋回経路の長さに応じた期間だけ、一定の値に維持される。連結車両10の後退右旋回が終了する際、操舵角αの絶対値は、連結車両10の直進状態に対応する「0」へ向けて徐々に減少する。操舵角αの絶対値が「0」に達するタイミングで、連結車両10の左旋回が終了する(時刻t2)。
図7(b)のグラフに示すように、連結車両10が直進走行している状態で、後退右旋回を開始するとき(時刻t1)、トレーラ12のヒッチ角βの絶対値は、徐々に負方向へ増加し、やがて所定の値に達する。所定の値は、連結車両10の旋回半径に応じた値である。ヒッチ角βの絶対値は、旋回経路の長さに応じた期間だけ、一定の値に維持される。連結車両10の後退右旋回が終了する際、ヒッチ角βの絶対値は、連結車両10の直進状態に対応する「0」へ向けて徐々に減少する。ヒッチ角βの絶対値が「0」に達するタイミングで連結車両10の左旋回が終了する(時刻t2)。
制御装置42は、連結車両10が旋回を開始したタイミング(時刻t1)で、トレーラ長の推定処理を実行開始する。連結車両10の旋回中の期間が、トレーラ長を推定することが可能となる期間である。旋回中の期間は、連結車両10が旋回を開始する時刻t1から、連結車両10の旋回が終了する時刻t2までの期間である。
図7(c)のグラフに示すように、制御装置42は、連結車両10が旋回を開始したタイミングで得られる今回の推定トレーラ長l2new^を制御パラメータに反映する。すなわち、制御装置42は、記憶装置に格納される制御パラメータの一つとしてのトレーラ長を、従前の推定トレーラ長l2old^から今回のトレーラ長l2new^へ更新する。従前の推定トレーラ長l2old^は、今回の推定処理を実行する前に制御パラメータの一つとして使用していた推定トレーラ長である。従前のトレーラ長l2old^は、たとえば、つぎの3つの値(E1)~(E3)を含む。
(E1)制御装置42の記憶装置に車両諸元値として記憶されたトレーラ長の初期値
(E2)操作者が車載の入力装置を介して設定したトレーラ長の設定値
(E3)制御装置42の記憶装置に格納されたトレーラ長の前回の推定値
図7(c)に示す例では、今回のトレーラ長l2new^は、従前のトレーラ長l2old^よりも長い。これは、たとえばトレーラ12の交換に起因する。
<比較例>
つぎに、トレーラ長の推定処理の比較例について説明する。
トレーラ長さ演算部42C2は、つぎの数式5を使用して、トレーラ長を演算することが考えられる。数式5は、先の数式2をトレーラ12の仮想ホイールベースlについて解くことにより得られる。
ただし、「β」は、ヒッチ角である。「β(・)」は、ヒッチ角速度である。「l」は、トラクタ11のホイールベースである。「l2」は、トレーラ12の仮想ホイールベースである。「VB1」は、トラクタ11の後輪11Rの速度ベクトルである。「h」は、トラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離である。「α」は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角である。
<比較例のトレーラ長の推定精度>
つぎに、比較例のトレーラ長の推定精度を検討する。トレーラ長は、仮想ホイールベースlである。
前提条件は、つぎの5つの事柄(D1)~(D5)を含む。
(D1)センサのオフセットは除去されている。センサは、ヒッチ角センサ51および車速センサ52を含む。
(D2)トラクタ11のホイールベースlは既知である。
(D3)トラクタ11の後輪11Rとヒッチ点Cとの間の距離hは既知である。
(D4)路面は平坦であって、連結車両10の外部からの外乱はない。
(D5)連結車両10の旋回走行が必要である。前進でもよいし、後退でもよい。
ここでは、一例として、連結車両10が後退右旋回する場合について検討する。また、仮想ホイールベースlが異なる2つの車両状態について検討する。第1の車両状態は、仮想ホイールベースlが第1の値である連結車両10の状態である。第1の値は、たとえば1.5mである。第2の車両状態は、仮想ホイールベースlが第2の値である連結車両10の状態である。第2の値は、たとえば2.8mである。
図8(b)のグラフに示すように、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、前輪11Fの操舵角αの絶対値は、徐々に正方向へ向けて増加する。
図8(c)のグラフに示すように、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、ヒッチ角βの絶対値は、徐々に負方向へ向けて増加する。
図8(d)のグラフに示すように、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、ヒッチ角速度β(・)の絶対値は、徐々に正方向へ向けて増加する。
図8(e)のグラフに示すように、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、車速Vの絶対値は、徐々に負方向へ向けて増加する。
図8(b)~図8(e)のグラフに示すように、仮想ホイールベースlが第1の値である第1の車両状態と、仮想ホイールベースlが第2の値である第2の車両状態とでは、連結車両10の各状態量は、概ね同様の変化傾向を有する。ただし、第1の車両状態と第2の車両状態とで、各状態量の変化の程度は若干異なる。状態量は、前輪11Fの操舵角α,ヒッチ角β、ヒッチ角速度β(・)、および車速Vを含む。
図8(a)のグラフに示すように、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、仮想ホイールベースlの推定値である推定トレーラ長l^が負の値になる負値期間が存在する。推定トレーラ長l^の値が負の値になることは、仮想ホイールベースlの推定演算が正しく行われていないことを示す。仮想ホイールベースlの値が負の値になることはないからである。第2の車両状態における負値期間ΔT2は、第1の車両状態における負値期間ΔT1よりも長い。
連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、仮想ホイールベースlが第1の値である第1の車両状態において、仮想ホイールベースlの推定値である推定トレーラ長l^は、負の値から正の値へ急激に変化する。推定トレーラ長l^の値は、真値である第1の値l21に対して正方向に大きく乖離した値に急激に増加した後、今度は第1の値l21に向けて急激に減少し、やがて第1の値l21の近傍値に至る。
連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、仮想ホイールベースlが第2の値である第2の車両状態においても、仮想ホイールベースlの推定値である推定トレーラ長l^は、負の値から正の値へ急激に変化する。推定トレーラ長l^は、真値である第2の値l22に対して正方向に大きく乖離した値に急激に増加した後、今度は第2の値l22に向けて急激に減少し、やがて第2の値l22の近傍値に至る。
ただし、第2の車両状態の連結車両10が旋回を開始してから推定トレーラ長l^の値が第2の値l22の近傍値に至るまでの期間は、第1の車両状態の連結車両10が旋回を開始してから推定トレーラ長l^の値が第1の値l21の近傍値に至るまでの期間よりも長い。
以上のことから、先の数式5を使用してトレーラ12の仮想ホイールベースlを推定する場合、特に、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいては、仮想ホイールベースlを正確に推定することが困難である。仮想ホイールベースlの値が大きくなるほど、仮想ホイールベースlの真値に近い推定結果を得るのに時間を要する。また、仮想ホイールベースlの値が大きくなるほど、仮想ホイールベースlの推定精度が低下する。すなわち、仮想ホイールベースlの真値と、仮想ホイールベースlの推定値との乖離がより大きくなる。
<本実施の形態のトレーラ長の推定精度>
つぎに、本実施の形態の仮想ホイールベースlの推定精度について検討する。
前提条件は、先の比較例と同じである。すなわち、前提条件は、先の5つの事柄(D1)~(D5)を含む。また、先の比較例と同様に、第1の車両状態の連結車両10が後退右旋回する場合と、第2の車両状態の連結車両10が後退右旋回する場合とについて検討する。
連結車両10の各状態量、すなわち、前輪11Fの操舵角α,ヒッチ角β、ヒッチ角速度β(・)、および車速Vは、先の図8(b)~図8(e)のグラフに示されるように、時間とともに変化する。
図9のグラフに示すように、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、第1の車両状態および第2の車両状態のいずれにおいても、仮想ホイールベースlの推定値である推定トレーラ長l^が負の値になる負値期間が存在しない。すなわち、第1の車両状態および第2の車両状態のいずれにおいても、連結車両10の旋回開始の初期Tiniから、仮想ホイールベースlの推定演算が正しく行われていることがわかる。
仮想ホイールベースlが第1の値である第1の車両状態の場合、連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、仮想ホイールベースlの推定値である推定トレーラ長l^は、真値である第1の値l21が中央値となるように、第1の値l21の近傍範囲内で変化する。推定トレーラ長l^の値が、真値である第1の値l21に対して大きく乖離することは、ほぼない。
仮想ホイールベースlが第2の値である第2の車両状態の場合。連結車両10の旋回開始の初期Tiniにおいて、仮想ホイールベースlの推定値である推定トレーラ長l^は、真値である第2の値l22が中央値となるように、第2の値l22の近傍範囲内で変化する。推定トレーラ長l^の値が、真値である第2の値l22に対して大きく乖離することは、ほぼない。
以上のことから、先の数式4を使用してトレーラ12の仮想ホイールベースlを推定することにより、連結車両10の旋回開始の初期Tiniであれ、仮想ホイールベースlをより適切に推定することができることがわかる。たとえば、仮想ホイールベースlの値にかかわらず、仮想ホイールベースlの真値に近い推定結果を速やかに得ることができる。また、仮想ホイールベースlの値にかかわらず、仮想ホイールベースlの推定精度を確保することができる。すなわち、仮想ホイールベースlの真値と、仮想ホイールベースlの推定値との乖離がより小さくなる。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態は、以下の効果を奏する。
(1)先の数式4に示すように、制御装置42は、トレーラ12の仮想操舵角αを使用してトレーラ12の長さを推定する。仮想操舵角αは、トレーラ12を単体車両とみなした場合のトレーラ12の仮想的な操舵輪の操舵角である。このため、制御装置42は、仮想操舵角αを使用することにより、普通乗用車と同じようなかたちで、トレーラ12の長さを適切に推定することができる。
(2)また、トレーラ12の仮想操舵角α、ひいては仮想操舵角速度α(・)は、連結車両10の操作者の操舵に応じて変化する。このため、制御装置42は、仮想操舵角速度α(・)を使用することにより、操作者の操舵に対して、より早いタイミングでトレーラ12の長さを推定することができる。すなわち、操作者の操舵に対する、トレーラ長の推定応答性が向上する。
(3)先の数式4に示すように、制御装置42は、トレーラ12の仮想操舵角αの時間変化率である仮想操舵角速度α(・)を使用して、トレーラ12の長さを推定する。このため、連結車両10の旋回開始の直後を包括した状況下において、トレーラ12の長さを、より速やかに推定することができる。トレーラ12を交換した直後であれ、トレーラ12の長さを適切に推定することができる。
(4)制御装置42は、連結車両10の旋回開始を契機として、トレーラ12の長さを推定する。このため、より適切にトレーラ12の長さを推定することができる。これは、連結車両10が旋回している場合、トラクタ11の前輪11Fの操舵角αの絶対値、トレーラ12の仮想操舵角αの絶対値、およびヒッチ角βの絶対値が0になることがないからである。ちなみに、連結車両10が直進する場合、トラクタ11の前輪11Fの操舵角αの値、トレーラ12の仮想操舵角αの値、およびヒッチ角βの値が0になる。このため、トレーラ12の長さを適切に推定することができないおそれがある。
(5)制御装置42は、トレーラ12の長さとして、トレーラ12の仮想ホイールベースlを推定する。仮想ホイールベースlは、トレーラ12の長さを反映する値である。したがって、トレーラ12の仮想ホイールベースlを、トレーラ12の長さとして推定することができる。
(6)制御装置42は、先の数式4においてゼロ除算が発生しないことを確認したうえで、トレーラ12の長さを推定する。数値を「0」で割り算する、いわゆるゼロ除算は、コンピュータの数値計算において、演算が定義できない。数式4においてゼロ除算が発生しないことを確認したうえで、トレーラ12の長さを推定することにより、たとえば、演算処理が破綻することを抑制することができる。
(7)より正確な推定トレーラ長l^が連結車両10の制御パラメータに反映される。このため、トレーラ12を交換した後であれ、連結車両10の挙動制御性を確保することができる。
(8)推定トレーラ長l^に基づき、連結車両10の異常を検出する。異常は、たとえば、トレーラ12がトラクタ11に連結されていないこと、およびヒッチ角センサ51が制御装置42に電気的に接続されていないことを含む。異常が検出されるとき、異常が検出されたことが連結車両10の操作者に報知される。操作者は、視覚または聴覚を通じて、異常が発生したことを認識することができる。また、操作者は、異常を解消するための処置を行うことができる。
(9)操作者が入力装置41の操作を通じてトレーラ12の目標仮想操舵角α を指定することによって、非線形かつ不安定系のトレーラ12の後退運動をトラクタ11のみの単体車両、すなわち前輪操舵の普通乗用車とみなして制御することができる。このため、連結車両10の後退操作をより適切に支援することができる。操作者は、連結車両10の後退操作を普通乗用車と同じような感覚で行うことができる。
<他の実施の形態>
なお、本実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・図7(c)のグラフに二点鎖線で示すように、制御装置42の処理部42Dは、トレーラ12の長さを推定したとき、制御パラメータの一つとしてのトレーラ12の長さの推定値を、従前値から今回値へ徐々に変化させるようにしてもよい。処理部42Dは、たとえば、なまし演算を行う。なまし演算は、次式で表される。
更新値=現在値+(目標値-現在値)×係数
目標値は、トレーラ12の長さの今回の推定値である。
また、処理部42Dは、移動平均を利用して、制御パラメータとしてのトレーラ12の長さの値を更新するようにしてもよい。移動平均は、一定期間ごとの平均値を、期間をずらしながら求められる平均値である。
このようにすれば、制御パラメータとしてのトレーラ12の長さの値の急変が抑えられる。すなわち、制御パラメータとしてのトレーラ12の長さの値が従前値から今回の推定値へ緩やかに変化する。このため、連結車両10の挙動が急変することが抑制される。
・制御装置42は、第1のフィルタおよび第2のフィルタを有していてもよい。第1のフィルタおよび第2のフィルタは、たとえばローパスフィルタである。第1のフィルタは、操舵角センサ30Cにより生成される電気信号に対してフィルタ処理を施す。電気信号は、トラクタ11の前輪11Fの操舵角αを示す。フィルタ処理を通じて、電気信号としての操舵角αに重畳するノイズが除去される。第2のフィルタは、ヒッチ角センサ51により生成される電気信号に対して、フィルタ処理を施す。電気信号は、ヒッチ角βを示す。フィルタ処理を通じて、電気信号としてのヒッチ角βに重畳するノイズが除去される。
第1のフィルタと第2のフィルタとは、同一のカットオフ周波数を有する。また、第1のフィルタは、操舵角αのセロ点付近の値をゼロとする不感帯を有する。第2のフィルタは、ヒッチ角βのセロ点付近の値をゼロとする不感帯を有する。第1のフィルタの不感帯の幅と、第2のフィルタの不感帯の幅とは、同じ値に設定される。このようにすれば、操舵角センサ30Cにより生成される電気信号の位相と、ヒッチ角センサ51により生成される電気信号の位相とを合わせることができる。
・先の図6のフローチャートのステップS101の処理において、車両の旋回判定条件として、条件(C4)を加えてもよい。
C4.│YR│≠0
ただし、「YR」は、車両のヨーレートである。ヨーレートYRは、たとえば、車載のヨーレートセンサを通じて検出される。
制御装置42は、たとえば、4つの条件(C1)~(C4)のすべてが成立するとき、車両が旋回していると判定する。旋回判定条件に、条件(C4)を加えることにより、旋回判定精度を向上させることができる。
・連結車両10の運動モデルに基づくカルマンフィルタを利用して、トレーラ12の長さを推定してもよい。トレーラ長の推定精度、およびノイズに対するロバスト性を向上させることが可能である。
・製品仕様などによっては、先の図6のフローチャートにおけるステップS101の処理を割愛してもよい。この場合、制御装置42は、トレーラ長の推定処理の実行するに際し、まずトレーラ12の仮想操舵角αを演算する(ステップS102)。また、図6のフローチャートにおけるステップS103の処理を割愛してもよい。この場合、制御装置42は、トレーラ長を演算可能であるかどうかの判定を行うことなく、トレーラ長を推定する。
・制御部42Bが、推定部42Cおよび処理部42Dとしての機能を有していてもよい。
10…連結車両
11…トラクタ
11F…前輪(操舵輪)
12…トレーラ
12R…車輪
42…制御装置
42C…推定部
42D…処理部

Claims (5)

  1. 車両の進行方向を変える操舵輪を有するトラクタと、前記トラクタによって牽引されるトレーラとを有する連結車両の制御装置であって、
    前記トラクタの長さ方向に沿って延びる中心軸と前記トレーラの長さ方向に沿って延びる中心軸とのなす角度であるヒッチ角の時間変化率であるヒッチ角速度の運動方程式と、前記トレーラを単体車両とみなした場合の前記トレーラの仮想的な操舵輪の操舵角である仮想操舵角の時間変化率である仮想操舵角速度の運動方程式との連立方程式を、前記トレーラの長さについて解くことにより得られる数式であって、パラメータに前記仮想操舵角速度を含む数式に基づき、前記トレーラの長さを推定する推定部を有している連結車両の制御装置。
  2. 前記推定部は、前記連結車両の旋回開始を契機として、前記トレーラの長さを推定する請求項1に記載の連結車両の制御装置。
  3. 前記トレーラは、車輪を有し、
    前記トレーラの仮想的な操舵輪を前記トレーラの仮想的な前輪、前記車輪を前記トレーラの仮想的な後輪としてみたとき、
    前記推定部は、前記トレーラの長さとして、前記トレーラの前記仮想的な前輪と前記仮想的な後輪との軸間距離である、前記トレーラの仮想ホイールベースを推定する請求項1または請求項2に記載の連結車両の制御装置。
  4. 前記推定部は、前記数式においてゼロ除算が発生しないことを確認したうえで、前記トレーラの長さを推定する請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の連結車両の制御装置。
  5. 前記トレーラの長さは、前記連結車両の挙動を制御するために使用される制御パラメータの一つであり、
    前記推定部によって前記トレーラの長さが推定されたとき、前記制御パラメータとしての前記トレーラの長さの値を、従前値から今回の推定値へ徐々に変化させる処理を実行する処理部を有している請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の連結車両の制御装置。
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