JP2023114912A - プロジェクター - Google Patents

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正明 伊藤
Masaaki Ito
昌行 巣山
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Abstract

【課題】プロジェクターの外部に放出されるEMIノイズを低減する。【解決手段】本開示のプロジェクターは、複数の光変調装置と、複数の光変調装置の各々から射出された画像光を合成するプリズムと、複数の光変調装置とプリズムとを接続する第1金属部材と、プリズムによって合成された光を投射するレンズと、レンズを支持する第2金属部材と、プリズムと第2金属部材とを接続する第3金属部材と、を備える。プリズムと第3金属部材とが対向する対向領域に空気層が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
近年、大会議室やホール、イベントスペースを含む施設に設置されるプロジェクターとして、レーザー光源を備える高輝度プロジェクターが用いられている。高輝度プロジェクターでは、3原色の各々の画像光を生成する液晶パネルやライトバルブ(Light Valve)を含む光変調装置、及びこれらの光変調装置から射出される画像光を合成するプリズムは、熱によって変形し難い金属部材によって保持されている。光変調装置及びプリズムが金属部材で保持されることによって、レーザー光源を含む素子や電源から生じる熱によって光変調装置に対するプリズムの相対位置のずれが抑えられる。
例えば、特許文献1に開示されている投射型表示装置では、3原色の画像光を生成する反射型ライトバルブは、金属板部材である第1取付部材に形成された開口に嵌められている。反射型ライトバルブが嵌められた第1取付部材は、第2取付部材を介して接着材でプリズムに接着されている。
特開2004-354795号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている投射型表示装置を含むプロジェクターでは、反射型ライトバルブを含む光変調装置或いは光変調装置に接続されている集積回路からEMI(Electro Magnetic Interference)ノイズが発生した場合、EMIノイズが第1取付部材及び第2取付部材から、プリズムに伝わる。プリズムは所定の誘電率を有するガラスで形成されているため、EMIノイズに対してプリズムがコンデンサの誘電体として作用する。プリズムを伝わったEMIノイズは、プリズムを支持する金属部材や当該部材に接続されている金属部材からプロジェクターの外部に放出される。プロジェクターの外部に放出されたEMIノイズは、プロジェクターの外部に存在する電子機器の動作に影響を与える。
本開示のプロジェクターは、複数の光変調装置と、複数の光変調装置の各々から射出された画像光を合成するプリズムと、複数の光変調装置とプリズムとを接続する第1金属部材と、プリズムによって合成された光を投射するレンズと、レンズを支持する第2金属部材と、プリズムと第2金属部材とを接続する第3金属部材と、を備え、プリズムと第3金属部材とが対向する対向領域に空気層が設けられている。
第1実施形態のプロジェクターの概略図である。 図1のプロジェクターが備える照明装置の概略図である。 図1のプロジェクターの画像形成装置の斜視図である。 図3の画像形成装置を部分的に分解した斜視図である。 図3の画像形成装置の一部の断面図である。 図3の画像形成装置の一部の平面図である。 図6に示すC5-C5線で矢視した画像形成装置の断面図である。 図3の画像形成装置の一部の平面図である。 図8に示すC6-C6線で矢視した画像形成装置の断面図である。 図1のプロジェクターから放出されるEMIノイズの測定例を示すグラフである。 図1のプロジェクターから放出されるEMIノイズの計算例を示すグラフである。 従来の画像形成装置の一部の平面図である。 第1実施形態の第1変形例の画像形成装置の断面図である。 第2実施形態の画像形成装置の一部の断面図である。 第2実施形態の画像形成装置の一部の断面図である。 第3実施形態の画像形成装置の一部の断面図である。 図16に示すC7-C7線で矢視した画像形成装置の断面図である。 第3実施形態の画像形成装置の一部の断面図である。 図18に示すC8-C8線で矢視した画像形成装置の断面図である。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図1~図13を用いて説明する。以下の各図面では、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺が変わっている。
(プロジェクター)
図1は、第1実施形態のプロジェクター1の構成を示す概略図である。プロジェクター1は、不図示のスクリーン上に映像を表示する投射型画像表示装置であり、画像光を生成する光変調装置として液晶パネルを有するプロジェクターである。図1に示すように、プロジェクター1は、外装体600と、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,4G,4Bと、フィールドレンズ10R,10G,10Bと、クロスダイクロイックプリズム(プリズム)420と、投射光学系(レンズ)6と、を含む。
外装体600は、成形可能な樹脂で形成されている。照明装置2、色分離光学系3、光変調装置4R,4G,4B、フィールドレンズ10R,10G,10B、及びクロスダイクロイックプリズム420は、外装体600の内部に収容されている。外装体600において表示対象の画像光IR,IG,IBが射出される部分の側面は、周囲の部分よりも画像光IR,IG,IBの射出方向に沿って突出している。突出した部分の外装体600の先端に、画像光射出用の開口が形成されている。投射光学系6の射出方向の前方の先端部分は、画像光射出用の開口から露出している。投射光学系6の先端部分以外の残りの部分は、外装体600の内部に収容されている。
プロジェクター1は、上述の構成要素の他に、各構成要素を支持或いは固定する不図示の部材を備え、各構成要素のうち発熱量の多い構成要素を冷却する冷却装置又は冷却構造を備える。外装体600には、前述の画像光射出用の開口の他に、不図示の給気用又は排気用の開口が形成されている。
照明装置2は、光軸AX2に沿って白色の照明光WLを射出する。照明装置2の構成については、後に説明する。
色分離光学系3は、照明装置2から入射する照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBに分離する。色分離光学系3は、ダイクロイックミラー7A,7Bと、全反射ミラー8A,8B,8Cと、リレーレンズ9A,9Bと、を備える。
ダイクロイックミラー7Aは、照明装置2から入射する照明光WLのうち、青色光LBを透過すると共に緑色光LG及び赤色光LRを反射することによって、照明光WLを青色光LBと、緑色光LG及び赤色光LRとに分離する。ダイクロイックミラー7Bは、ダイクロイックミラー7Aから入射する緑色光LGを反射すると共に赤色光LRを透過することによって、緑色光LGと赤色光LRとを分離する。
全反射ミラー8Aは、青色光LBの光路中に配置され、ダイクロイックミラー7Aを透過した青色光LBを光変調装置4Bに向けて反射する。全反射ミラー8B及び全反射ミラー8Cは、赤色光LRの光路中に配置され、ダイクロイックミラー7Bを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに導く。緑色光LGは、ダイクロイックミラー7Bから光変調装置4Gに向けて反射される。
リレーレンズ9Aは、ダイクロイックミラー7Bと全反射ミラー8Bとの間の赤色光LRの光路上に配置されている。リレーレンズ9Bは、全反射ミラー8B,8Cの間の赤色光LRの光路上に配置されている。ダイクロイックミラー7Aからクロスダイクロイックプリズム420までの赤色光LRの光路長は、同範囲の青色光LBや緑色光LGの光路長よりも長い。ダイクロイックミラー7Aからクロスダイクロイックプリズム420までの赤色光LRの光路上にリレーレンズ9A,9Bが配置されることによって、青色光LBや緑色光LGに比べて光路長が長いという理由から生じる赤色光LRの光損失が補償される。
光変調装置4Bは、入射する青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光IBを形成する。光変調装置4Gは、入射する緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光IGを形成する。光変調装置4Rは、入射する赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光IRを形成する。
フィールドレンズ10Bは、全反射ミラー8Aと光変調装置4Bとの間の青色光LBの光路上に配置され、光変調装置4Bに入射する青色光LBを平行化する。フィールドレンズ10Gは、ダイクロイックミラー7Bと光変調装置4Gとの間の緑色光LGの光路上に配置され、光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Rは、全反射ミラー8Cと光変調装置4Rとの間の赤色光LRの光路上に配置され、光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。
クロスダイクロイックプリズム420には、光変調装置4R,4G,4Bの各々で生成された画像光IR,IG,IBが入射する。クロスダイクロイックプリズム420は、画像光IR,IG,IBを合成し、合成されたフルカラーの画像光LFを投射光学系6に向けて射出する。
クロスダイクロイックプリズム420は、4つの直角プリズムによって構成されている。図1に示す上面視において、4つの直角プリズムは、クロスダイクロイックプリズム420の表面の中心に各々の頂角の角が互いに集まるように配置されている。互いに隣り合う2つの直角プリズム同士の界面のうち、互いに一直線上に形成される界面によって、青色の画像光IBを反射し且つ緑色及び赤色の画像光IRを透過する反射面421が形成されている。互いに隣り合う2つの直角プリズム同士の界面のうち、反射面421に垂直であり且つ互いに一直線上に形成される界面に、赤色の画像光IRを反射し且つ緑色及び青色の画像光IBを透過する反射面422が形成されている。クロスダイクロイックプリズム420は、プロジェクター1において互いに異なる色の画像光IR,IG,IBを合成する光合成部材として機能する。
光変調装置4R,4G,4B及びクロスダイクロイックプリズム420は、プロジェクター1の画像形成装置400を構成する。画像形成装置400では、光の3原色である赤色の画像光IR、緑色の画像光IG、及び青色の画像光IBが生成されると共に、赤色の画像光IRと緑色の画像光IGと青色の画像光IBが互いに合成されてフルカラーの画像光LFが生成される。画像形成装置400の構成については、後に説明する。
投射光学系6は、複数の屈折レンズを含む投射レンズ群を備える。投射光学系6は、クロスダイクロイックプリズム420によって合成されたフルカラーの画像光LFを不図示のスクリーンに向けて拡大投射する。このことによって、スクリーン上に拡大された映像が表示される。
(照明装置)
図2は、照明装置2の構成を示す概略図である。図2に示すように、照明装置2は、光射出装置11,12と、均一照明光学系13と、を備える。
光射出装置11は、光源20と、コリメート光学系21と、ダイクロイックミラー22と、集光光学系23と、蛍光ホイール25と、を備える。光源20は、青色光Eを射出する半導体レーザー(Laser Diode;LD)で構成されている。LDから射出される青色光Eの光強度のピークの波長は、例えば445nmであり、後述する蛍光層27を励起して黄色光LYを生成可能な波長に設定される。光源20は、1つのLDで構成されてもよく、複数のLDで構成されてもよい。光源20を構成するLDの数は、プロジェクター1の性能から想定される所定のパワーを有する黄色光LYを生成するために求められる青色光Eの光量と1つのLDから射出される青色光Eの光量との関係によって適切に決められる。
光源20から射出された直後の青色光Eの光軸AX1は、プロジェクター1の光軸AX2に直交する。コリメート光学系21は、1枚以上の凸レンズで構成され、光源20から射出された青色光Eを平行化し、ダイクロイックミラー22に向けて射出する。
ダイクロイックミラー22は、コリメート光学系21から集光光学系23までの青色光Eの光路上に配置されている。ダイクロイックミラー22は、板状に形成され、反射面を有する。ダイクロイックミラー22の反射面は、光軸AX1,AX2のそれぞれに対して45[deg.]の角度をなすように配置されている。ダイクロイックミラー22の反射面は、青色光Eを反射し、赤色光及び緑色光を含む黄色光LYを透過する。
集光光学系23は、1枚以上の凸レンズで構成されている。集光光学系23は、ダイクロイックミラー22から反射されて光軸AX2と平行な方向に進行する青色光Eを集光しつつ、蛍光ホイール25に入射させると共に、蛍光ホイール25から射出される黄色光LYをピックアップして平行化する。
蛍光ホイール25は、青色光Eを励起光として黄色光LYを生成する回転蛍光板であり、青色光Eの入射方向と平行且つ青色光Eの入射方向とは逆向きに黄色光LYを射出する反射型蛍光板である。蛍光ホイール25は、モーター24と、基板26と、蛍光層27と、反射層28と、を備える。
基板26は、モーター24によって回転軸Oの周方向に沿って回転駆動され、回転軸Oを中心とする円板である。基板26は、放熱性に優れた金属材料で形成されている。蛍光層27は、基板26において青色光Eが照射される板面に設けられ、回転軸Oを中心としてリング状に形成されている。蛍光層27は、回転軸Oを中心として径方向に一定の寸法を有する。蛍光層27は、入射する青色光Eを励起光として蛍光である黄色光LYを生成する。蛍光層27は、入射する青色光Eを青色の波長帯とは異なる波長帯を有する黄色光LYに変換する波長変換層である。
基板26は、プロジェクター1の使用時にモーター24が作動することによって所定の回転数で回転する。照明装置2では、ダイクロイックミラー22によって反射された青色光Eが高い光強度を有する励起光として蛍光層27に対して断続的に照射されるので、蛍光層27の長寿命化が図られる。
反射層28は、蛍光層27と基板26との間に設けられている。蛍光層27と反射層28との間に、不図示の接着層が設けられている。反射層28と基板26との間に、不図示の接着層が設けられている。反射層28は、回転軸Oを中心として径方向に蛍光層27と同等の寸法を有する。反射層28は、蛍光層27で生成された黄色光LYのうち、反射層28に入射する黄色光LYを青色光Eの蛍光層27への入射方向とは逆向きに反射する。
光射出装置12は、光源30と、集光光学系31と、拡散板32と、コリメート光学系33と、を備える。光源30は、青色光Bを射出するLDで構成されている。LDから射出される青色光Bの光強度のピークの波長は、例えば445nmであり、プロジェクター1のカラーバランスを含む性能に基づいて求められる青色光Bの波長帯から設定される。光源30は、1つのLDで構成されてもよく、複数のLDで構成されてもよい。光源30を構成するLDの数は、プロジェクター1に求められる性能から想定される青色光Bの光量と1つのLDから射出される青色光Bの光量との関係によって適切に決められる。
光源30から射出された直後の青色光Bの光軸AX3は、プロジェクター1の光軸AX2に直交し、光軸AX1に平行である。集光光学系31は、1枚以上の凸レンズで構成され、光源30から射出された青色光Bを拡散板32の近傍に集光する。拡散板32は、入射する青色光Bを拡散し、蛍光ホイール25から射出される黄色光LYの配光分布に似た配光分布を有する青色光Bを形成する。拡散板32として、例えば、磨りガラスが用いられる。コリメート光学系33は、1枚以上の凸レンズで構成され、拡散板32から射出された青色光Bを平行化する。
光射出装置12から射出された青色光Bは、ダイクロイックミラー22で反射され、蛍光ホイール25から射出されてダイクロイックミラー22を透過した黄色光LYと合成される。青色光Bと黄色光LYとが合成されることによって、白色の照明光WLが生成される。照明光WLは、光軸AX2に沿って進行し、均一照明光学系13に入射する。
均一照明光学系13は、インテグレータ光学系34と、偏光変換部材35と、重畳レンズ36と、を備える。インテグレータ光学系34は、ダイクロイックミラー22から入射する照明光WLを複数の光束に分割する。インテグレータ光学系34は、レンズアレイ41,42を有する。レンズアレイ41,42の各々は、光軸AX2に直交する方向に沿ってアレイ状に配列された複数のマイクロレンズによって構成されている。
偏光変換部材35は、インテグレータ光学系34から射出されて複数の小光束から構成される照明光WLを直線偏光に変換する。偏光変換部材35は、偏光分離膜と、位相差板と、ミラーと、を有する。インテグレータ光学系34によって直線偏光に変換された照明光WLは、重畳レンズ36に入射する。重畳レンズ36は、偏光変換部材35から入射する照明光WLを光軸AX2に沿って射出し、プロジェクター1の照明対象であるスクリーン上で互いに重畳させる。
図3は、画像形成装置400の構成を示す斜視図である。図3に示すように、画像形成装置400は、光変調装置4Rの液晶パネル132Rと、光変調装置4Gの液晶パネル132Gと、光変調装置4Bの液晶パネル132Bと、クロスダイクロイックプリズム420と、を含む。図3では、液晶パネル132Rは、クロスダイクロイックプリズム420に隠れて図示されていない。
クロスダイクロイックプリズム420は、表面420aと、底面420bと、側面420R,420G,420B,420Sと、を有する。以下では、クロスダイクロイックプリズム420の高さ方向に平行であり、且つ底面420bから表面420aに向かう方向をZ方向とする。Z方向に直交し、側面420Rから側面420Bに向かう方向をX方向とする。X方向及びZ方向に直交し、側面420Gから側面420Sに向かう方向をY方向とする。
クロスダイクロイックプリズム420の側面420R,420G,420Bの各々は、液晶パネル132R,132G,132Bの各々と対向している。クロスダイクロイックプリズム420によって合成されたフルカラーの画像光LFの損失を抑えるために、クロスダイクロイックプリズム420の材料として、汎用的な光学レンズよりも高い屈折率を有する光学ガラスが用いられている。
光変調装置4Gは、液晶パネル132Gと、フレキシブル基板45と、ハイブリッド集積回路(Integrated Circuit;IC)402Gと、金属部材(第1金属部材)55と、金属部材82と、を含む。
液晶パネル132Gは、光変調装置4Gに入射する緑色光LGを緑色の画像光IGに変換する。液晶パネル132Gは、X方向及びY方向に平行なXY平面で所定の大きさを有する不図示の液晶層と、液晶層をY方向で挟んで保持する基板46,47によって構成されている。基板46,47は、冷却作用を発現するベイパーチャンバーを含んでもよい。
基板46におけるY方向の後側の板面に、液晶パネル132Gの画素数と同数の不図示のスイッチング素子及び画素電極が配置されている。基板47は、基板46よりもY方向の後方に配置されている。基板47のY方向の前側の板面に、基板46に形成された複数の画素電極に対応する不図示の対向電極が配置されている。液晶パネル132GにおいてY方向に向かって基板47、液晶層、及び基板46が順次積層された領域は、緑色の画像表示領域AGを形成する。Y方向から見たとき、画像表示領域AGは、クロスダイクロイックプリズム420の反射面421,422及び側面420Sと重なる。2枚の基板46,47の各々のY方向で液晶層に接する板面とは反対側の板面に、不図示の防塵部材が設けられている。
光変調装置4Gのフレキシブル基板45は、柔軟性を有し、自在に曲げられる。フレキシブル基板45においてY方向の前側の板面、すなわちクロスダイクロイックプリズム420に向く板面に、不図示の回路パターンが印刷されている。
基板46のZ方向の先端は、基板47のZ方向の先端よりもさらにZ方向の前方に突出している。ハイブリッドIC402Gは、基板46のY方向の後側の板面において画像表示領域AGと重なる領域よりもZ方向の前方の領域に設けられ、Y方向でフレキシブル基板45と基板46との間に挟まれている。ハイブリッドIC402Gは、フレキシブル基板45に形成されている回路パターンと電気的に接続されている。基板46が前述のようにベイパーチャンバーを備えていれば、基板46に接するスイッチング素子やハイブリッドIC402Gからの熱が基板46に吸収され、スイッチング素子やハイブリッドIC402Gからの熱が金属部材55に伝わり難い。
フレキシブル基板45のZ方向の前側の端は、不図示の駆動電源に接続されている。前述の構成に基づき、液晶パネル132Gのうち画像表示領域AGに形成された複数の画素の各々に所定の電圧が印加され、各々の画素に入射する緑色光LGが変調される。
Y方向で液晶層、フレキシブル基板45やハイブリッドIC402Gを介さずに互いに接する基板46,47同士は、例えば紫外線硬化樹脂からなる光硬化性の接着材によって接着されている。
光変調装置4Gの金属部材82は、基板47においてZ方向で画像表示領域AGよりも前側の領域且つY方向の後側の板面に設けられている。金属部材82は、基板47のY方向の後側の板面からさらにY方向の後方に突出すると共にZ方向に所定の長さを有する複数の羽根で構成されている。金属部材82は、フレキシブル基板45からの熱、及びスイッチング素子やハイブリッドIC402Gから熱を吸収する。
光変調装置4Gの金属部材55は、液晶パネル132Gを保持し、クロスダイクロイックプリズム420の側面420Gに光硬化性の接着材によって接着されている。
光変調装置4Rの液晶パネル132Rは、光変調装置4Rに入射する赤色光LRを赤色の画像光IRに変換する。液晶パネル132Rは、Y方向及びZ方向を含むYZ平面で所定の大きさを有する不図示の液晶層と、液晶層をX方向で挟んで保持する基板46,47によって構成されている。液晶パネル132Rの画素数と同数の不図示のスイッチング素子及び画素電極が基板46のX方向の後方の板面に配置されている。基板46よりもX方向の後方に配置された基板47のX方向の前方の板面に、複数の画素電極の各々に対応する不図示の対向電極が配置されている。液晶パネル132RにおいてX方向に向かって基板47、液晶層、及び基板46が順次積層された領域は、赤色の画像表示領域ARを形成する。図3では、画像表示領域ARは、クロスダイクロイックプリズム420に隠れて図示されていないが、X方向から見たときにクロスダイクロイックプリズム420の反射面421,422及び側面420R,420Bと重なる。2枚の基板46,47の各々のX方向で液晶層に接する板面とは反対側の板面に、不図示の防塵部材が設けられている。
光変調装置4Rでは、不図示の回路パターンがフレキシブル基板45においてX方向の前側の板面、すなわちクロスダイクロイックプリズム420に向く板面に印刷されている。ハイブリッドIC402Rは、基板46のX方向の後側の板面において画像表示領域ARと重なる領域よりもZ方向の前側の領域に設けられ、X方向でフレキシブル基板45と基板46との間に挟まれている。ハイブリッドIC402Rは、図3では光変調装置4Gのフレキシブル基板45に隠れて図示されていない。ハイブリッドIC402Rは、光変調装置4Rのフレキシブル基板45に形成されている回路パターンと電気的に接続されている。光変調装置4Rのフレキシブル基板45のZ方向の前側の端は、不図示の駆動電源に接続されている。液晶パネル132Gと同様に、液晶パネル132Rのうち画像表示領域ARに形成された複数の画素の各々に所定の電圧が印加され、各々の画素に入射する赤色光LRが変調される。
光変調装置4Rでは、X方向で液晶層、フレキシブル基板45やハイブリッドIC402Rを介さずに互いに接する基板46,47同士は、光硬化性の接着材によって接着されている。光変調装置4Rの金属部材55は、液晶パネル132Rを保持し、クロスダイクロイックプリズム420の側面420Rに光硬化性の接着材によって接着されている。
光変調装置4Bの液晶パネル132Bは、光変調装置4Bに入射する青色光LBを青色の画像光IBに変換する。液晶パネル132Bは、YZ平面で所定の大きさを有する不図示の液晶層と、液晶層をX方向で挟んで保持する基板46,47によって構成されている。液晶パネル132Bの画素数と同数の不図示のスイッチング素子及び画素電極が基板46のX方向の前方の板面に配置されている。基板46よりもX方向の前方に配置された基板47のX方向の後方の板面に、複数の画素電極に対応する不図示の対向電極が配置されている。液晶パネル132BにおいてX方向とは逆向きに基板47、液晶層、及び基板46が順次積層された領域は、青色の画像表示領域ABを形成する。画像表示領域ABは、X方向から見たときにクロスダイクロイックプリズム420の反射面421,422及び側面420B,420Rと重なる。2枚の基板46,47の各々のX方向で液晶層に接する板面とは反対側の板面に、不図示の防塵部材が設けられている。
光変調装置4Bでは、フレキシブル基板45においてX方向の後側の板面、すなわちクロスダイクロイックプリズム420に向く板面に不図示の回路パターンが印刷されている。ハイブリッドIC402Bは、基板46のX方向の前側の板面において画像表示領域ABと重なる領域よりもZ方向の前側の領域に設けられ、X方向でフレキシブル基板45と基板46との間に挟まれている。図3では、ハイブリッドIC402Bは、光変調装置4Bのフレキシブル基板45に隠れて図示されていない。ハイブリッドIC402Bは、光変調装置4Bのフレキシブル基板45に形成されている回路パターンと電気的に接続されている。光変調装置4Bのフレキシブル基板45のZ方向の前側の端は、不図示の駆動電源に接続されている。液晶パネル132Gと同様に、液晶パネル132Bのうち画像表示領域ABに形成された複数の画素の各々に所定の電圧が印加され、各々の画素に入射する青色光LBが変調される。
光変調装置4Bでは、X方向で液晶層、フレキシブル基板45やハイブリッドIC402Rを介さずに互いに接する基板46,47同士は、光硬化性の接着材によって接着されている。光変調装置4Bの金属部材55は、液晶パネル132Bを保持し、クロスダイクロイックプリズム420の側面420Bに光硬化性の接着材によって接着されている。
画像形成装置400では、青色の画像光IBは、光変調装置4Bの液晶パネル132Bから射出されてX方向とは逆向きからクロスダイクロイックプリズム420に入射し、反射面422のY方向の前側の領域を透過して反射面421によってY方向に反射される。赤色の画像光IRは、光変調装置4Rの液晶パネル132Rから射出されてX方向からクロスダイクロイックプリズム420に入射し、反射面421のY方向の前側の領域を透過して反射面422によってY方向に反射される。緑色の画像光IGは、光変調装置4Rの液晶パネル132Rから射出されてY方向からクロスダイクロイックプリズム420に入射し、反射面421,422を透過する。反射面421で反射された青色の画像光IBと、反射面422で反射された赤色の画像光IRと、反射面421,422を透過した緑色の画像光IGは、クロスダイクロイックプリズム420の側面420Sで互いに重なり、合成される。側面420Sは、クロスダイクロイックプリズム420における光合成面に相当する。
光変調装置4R,4G,4Bの各々の金属部材55は、液晶パネル132R,132G,132Bの位置、及びクロスダイクロイックプリズム420に入射して互いに合成される赤色の画像光IR、緑色の画像光IG、及び青色の画像光IBの位置を決める。画像光IR,IG,IB同士の位置合わせでは、画素サイズと同等のレベルの互い精度が求められる。例えば、画像光IR,IG,IBのうちの1色の画像光の位置が他の2色の画像光の位置と1画素分の大きさ以上ずれると、クロスダイクロイックプリズム420の側面420Sから射出されるフルカラーの画像光LFに色のにじみが生じ、プロジェクター1から表示される映像の鮮明度やカラーバランスが低下する。
クロスダイクロイックプリズム420に対して光変調装置4R,4G,4Bの液晶パネル132R,132G,132Bの各々が金属部材55によって保持されているため、プロジェクター1の光源20,30や駆動電源を含む発熱体から生じる熱によってクロスダイクロイックプリズム420に対する液晶パネル132R,132G,132Bの相対位置のずれが抑えられ、フルカラーの画像光LFのにじみや映像の鮮明度の低下が防止される。金属部材55の材料は、例えばアルミニウム(Al)やステンレス鋼(Steel Use Stainless;SUS)である。
図示していないが、液晶パネル132R,132G,132Bの各々の画素は、前述のスイッチング素子と、画素電極と、液晶層と、対向電極を含む画素回路を備える。液晶パネル132R,132G,132Bの画像表示領域AR,AG,ABの各々には、複数のデータ線と複数の走査線が含まれる。複数の走査線は、互いに平行に配置される。複数のデータ線は複数の走査線と直交するように互いに平行に配置される。液晶パネル132R,132G,132Bの各々について、データ線の総数と走査線の総数との積は、画素数と同等である。液晶パネル132R,132G,132Bの複数の走査線と複数のデータ線との交点に、液晶パネル132R,132G,132Bの各々の画素回路が設けられている。液晶パネル132R,132G,132Bの各々では、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各々の入射方向から見たときに、走査線の総数とデータ線の総数との積と同数の交点に対応して複数の画素回路が2次元に配列されている。
複数の走査線は、不図示の走査線駆動回路に接続されている。複数のデータ線は、不図示のデータ線駆動回路に接続されている。データ線駆動回路は、プロジェクター1の外部からフレキシブル基板45を経由して供給された不図示の映像信号に基づき、複数のデータ線を駆動すると共に走査線駆動回路に接続されている。
液晶パネル132R,132G,132Bの各々の画素回路では、スイッチング素子は、不図示のTFT(Thin Film Transistor)で構成されている。TFTのゲート端子は走査線に接続され、TFTのソース端子はデータ線に接続され、TFTのドレイン端子は画素電極に接続されている。液晶層は、画素電極と対向電極との間に配置されている。対向電極は、共通電極や補助線に集約されている。TFTは、電圧が印加されることによってオン状態又はオフ状態に切り替えられ、スイッチとして作用する。
液晶パネル132R,132G,132Bの各々の画素回路では、1フレーム期間に複数のライン期間が含まれる。各々のライン期間において、複数の走査線の中から1本の走査線が選択され、選択された走査線を含む複数の走査線に所定値の電圧が印加され、残りの走査線には所定値よりも低い電圧が印加される。所定値の電圧が印加された走査線に接続された画素回路では、TFTがオン状態である。データ線駆動回路は、各々のライン期間において、映像信号に応じて各々のデータ線に対応する電圧を複数のデータ線に印加する。ライン期間が終了する前に、走査線駆動回路は、選択した走査線に印加する電圧を所定値から下げる。走査線駆動回路で選択された走査線で電圧が低減されることに伴い、選択された走査線に接続された画素回路のTFTがオフ状態に切り替わり、データ電圧が選択された走査線に接続された画素回路に書き込まれる。画素回路に対応する画素の輝度は、画素回路に書き込まれたデータ電圧に応じて変化する。
走査線駆動回路及びデータ線駆動回路を用いて複数の画素回路に個別のデータ電圧を書き込むことによって、液晶パネル132R,132G,132Bの各々に入射する赤色光LR、緑色光LG、青色光LBが所望の画像で変調され、所望の画像の情報が付与された赤色の画像光IR、緑色の画像光IG、及び青色の画像光IBが生成される。
図4は、液晶パネル132G及び金属部材55をY方向で分解した斜視図である。図4に示すように、金属部材55は、取付板65と、2つの接続板66と、を有する。取付板65は、クロスダイクロイックプリズム420の側面420Gと同様に矩形状に形成され、側面420Gに平行な板面を有する。取付板65のX方向の大きさは、側面420Gよりも僅かに小さい。取付板65のZ方向の大きさは、側面420Gよりも大きい。取付板65は、後に説明するように光硬化性の接着材を用いて側面420Gに接着されている。
取付板65に、開口351が形成されている。Y方向から見たときに、開口351は、液晶パネル132Gの画像表示領域AGを含む。開口351の周囲の取付板65のY方向の後側の板面に、取付部材62が設けられている。取付部材62によって、偏光板355が開口351に取り付けられている。
接続板66は、取付板65のX方向での両端からY方向とは逆向きに突出している。接続板66のZ方向での両端に、接続板66からY方向とは逆向きにさらに突出する突起69が形成されている。接続板66のZ方向での中央に、接続板66からY方向とは逆向きにさらに突出する突起68が形成されている。
液晶パネル132Gの基板47に、貫通孔83と、溝84が形成されている。貫通孔83は、基板47においてY方向とは逆向きから突起69を挿入可能な位置に形成され、基板47をY方向に貫通する孔である。溝84は、基板47においてY方向とは逆向きから突起68を挿入可能な位置に形成され、基板47においてZ方向と平行な側端からX方向の中央に向かって凹む溝である。各々の突起68が対応する溝84にY方向とは逆向きから挿入されると共に、各々の突起69が対応する貫通孔83にY方向とは逆向きから挿入された状態で、突起68,69が光硬化性の接着材で基板47と接着されている。
ここで、図3の説明に戻る。光変調装置4R,4Bの各々の金属部材55は、光変調装置4Gの金属部材55と同様に、取付板65と、2つの接続板66と、を有する。光変調装置4R,4Bでは、光変調装置4Gと同様に、接続板66に突起68,69が設けられている。液晶パネル132R,132Bの各々の基板47に、貫通孔83と、溝84が形成されている。光変調装置4Rでは、各々の突起68が対応する溝84にX方向とは逆向きから挿入されると共に各々の突起69が対応する貫通孔83にX方向とは逆向きから挿入された状態で、突起68,69が光硬化性の接着材で基板47と接着されている。光変調装置4Bでは、各々の突起68が対応する溝84にX方向に挿入されると共に各々の突起69が対応する貫通孔83にX方向に挿入された状態で、突起68,69が光硬化性の接着材で基板47と接着されている。液晶パネル132R,132G,132Bでは、貫通孔83及び溝84は、基板47に換えて基板46に形成されてもよい。
図5は、画像形成装置400の断面図であり、画像表示領域AGを通ってYZ平面に平行に切断した断面図である。図5に示すように、液晶パネル132Gが保持された金属部材55がクロスダイクロイックプリズム420の側面420Gに接着されていることによって、光変調装置4Gのフレキシブル基板45と、ハイブリッドIC402Gと、液晶パネル132Gの金属製の基板46と、金属部材55と、クロスダイクロイックプリズム420がY方向に沿って順次隣接する。金属部材55のY方向の前側の側面55Gは、図示略の光硬化性の接着材を介してクロスダイクロイックプリズム420の側面420Gと対向する。
クロスダイクロイックプリズム420は、Z方向で金属部材(第3金属部材)430,440によって挟まれた状態で支持され、金属部材430,440を介して金属部材(第2金属部材)480に固定されている。金属部材480は、プロジェクター1の投射光学系6が備える投射レンズ群の複数の屈折レンズの各々を支持する。
金属部材430は、XY平面に平行な端面430bと、XZ平面に平行な端面430xと、を有する。金属部材430は、端面430bからZ方向に延びつつ、Y方向に屈曲又は屈折している。金属部材430の端面430bは、図示略の光硬化性の接着材を介してクロスダイクロイックプリズム420の表面420aに対向している。金属部材430の端面430bとクロスダイクロイックプリズム420の表面420aとの間の構成については、後に説明する。金属部材430は、光硬化性の接着材によってクロスダイクロイックプリズム420に接着されている。Z方向とは逆向きに見たときに端面430bは表面420aよりも小さいため、金属部材430と光変調装置4R,4G,4Bの各々の金属部材55との接触は回避される。金属部材430の端面430xは、金属部材480のY方向の後側の側面480dと接している。金属部材430は、不図示の締結ネジを含む固定具によって金属部材480に固定されている。
金属部材440は、XY平面に平行な端面440aと、XZ平面に平行な端面440xと、を有する。金属部材440は、端面440aからZ方向と逆向きに延びつつ、Y方向に屈曲又は屈折している。金属部材440の端面440aは、図示略の光硬化性の接着材を介してクロスダイクロイックプリズム420の底面420bに対向している。金属部材440の端面440aとクロスダイクロイックプリズム420の底面420bとの間の構成については、後に説明する。金属部材440は、光硬化性の接着材によってクロスダイクロイックプリズム420に接着されている。Z方向に沿って見たときに端面440aは底面420bよりも小さいため、金属部材440と光変調装置4R,4G,4Bの各々の金属部材55とは接触しない。金属部材440の端面440xは、金属部材480の側面480dと接している。金属部材440は、不図示の締結ネジを含む固定具によって金属部材480に固定されている。
クロスダイクロイックプリズム420が金属部材430,440によって支持され、金属部材430,440によって金属部材480に固定されているため、プロジェクター1の光源20、30や駆動電源を含む発熱体から生じる熱によって投射光学系6が備える投射レンズ群に対するクロスダイクロイックプリズム420の相対位置のずれが抑えられる。結果として、フルカラーの画像光LFのにじみや映像の鮮明度の低下が防止される。金属部材430,440,480の材料は、例えばAlやSUSである。
光変調装置4Gの液晶パネル132Gで変調された緑色の画像光IGは、液晶パネル132GからY方向に射出され、偏光板355と開口351とを順次通り、側面420Gからクロスダイクロイックプリズム420に入射する。図示していないが、光変調装置4Gと同様に、光変調装置4Rの液晶パネル132Rで変調された赤色の画像光IRは、液晶パネル132RからX方向に射出され、光変調装置4Rの偏光板355と開口351とを順次通り、側面420Rからクロスダイクロイックプリズム420に入射する。光変調装置4Bの液晶パネル132Bで変調された青色の画像光IBは、液晶パネル132BからX方向とは逆向きに射出され、光変調装置4Bの偏光板355と開口351とを順次通り、側面420Rからクロスダイクロイックプリズム420に入射する。
図6は、画像形成装置400におけるクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との接着状態を説明するために、画像形成装置400をZ方向と平行且つ逆向きから見た図である。図6に示すように、金属部材430の端面430bは、クロスダイクロイックプリズム420の表面420aよりも小さい。このことによって、金属部材430は、クロスダイクロイックプリズム420の側面420R,420B,420Gに接着されている光変調装置4R,4G,4Bの各々の金属部材55と接触しない。金属部材430の端面430bの周縁は、クロスダイクロイックプリズム420の表面420aの周縁から前述のように金属部材55,430同士の接触、或いは不図示の部材と金属部材430との接触を良好に防ぐことができる最小の間隔Gaをあけて縮小されている。間隔Gaは、クロスダイクロイックプリズム420の表面420aの周縁に沿って一定であってもよく、表面420aの周縁に沿って変化してもよく、クロスダイクロイックプリズム420及び金属部材55や不図示の部材の各形状によって決まる。クロスダイクロイックプリズム420の表面420aの周縁から間隔Gaをあけて縮小された領域を基準領域RAとすると、第1実施形態の画像形成装置400では、金属部材430の端面430bの形状及び大きさは、基準領域RAと同等である。
金属部材430とクロスダイクロイックプリズム420とが対向する対向領域610は、Z方向と平行且つ逆向きから見たときに、金属部材430の端面430bと同様に矩形状に形成される。対向領域610の周縁610qは、端面430bの周縁で構成される。
図7は、図6に示すC5-C5線で矢視した画像形成装置400の断面図である。図6及び図7に示すように、対向領域610に、接着材層612及び空気層614が設けられている。接着材層612は、対向領域610のX方向及びY方向の各々の中心と重なる領域(第1領域)611に配置され、X方向での所定の大きさx1及びY方向での所定の大きさy1を有する。Z方向とは逆向きから見たときの接着材層612の形状は、図6に例示されているように矩形状であるが、例えば円形状や矩形状及び円形状以外の任意の形状であってもよい。空気層614は、対向領域610において接着材層612よりも外側の領域(第2領域)613に配置されている。空気層614の誘電率は、1.0[F・m-1]である。
図8は、画像形成装置400におけるクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との接着状態を説明するために、画像形成装置400をZ方向から見た図である。図8に示すように、金属部材440の端面440aは、クロスダイクロイックプリズム420の底面420bよりも小さい。このことによって、金属部材440は、クロスダイクロイックプリズム420の側面420R,420B,420Gに接着されている光変調装置4R,4G,4Bの各々の金属部材55と接触しない。金属部材440の端面440aの周縁は、クロスダイクロイックプリズム420の底面420bの周縁から前述のように金属部材55,440同士の接触、或いは不図示の部材と金属部材440との接触を良好に防ぐことができる最小の間隔Gbをあけて縮小されている。間隔Gbは、クロスダイクロイックプリズム420の底面420bの周縁に沿って一定であってもよく、底面420bの周縁に沿って変化してもよく、クロスダイクロイックプリズム420及び金属部材55又は不図示の部材の各形状によって決まる。クロスダイクロイックプリズム420の底面420bの周縁から間隔Gbをあけて縮小された領域を基準領域RBとすると、第1実施形態の画像形成装置400では、金属部材440の端面440aの形状及び大きさは、基準領域RBと同等である。
金属部材440とクロスダイクロイックプリズム420とが対向する対向領域630は、Z方向から見たときに、金属部材440の端面440aと同様に矩形状に形成される。対向領域630の周縁630qは、端面440aの周縁で構成される。
図9は、図8に示すC6-C6線で矢視した画像形成装置400の断面図である。図8及び図9に示すように、対向領域630に、接着材層632及び空気層634が設けられている。接着材層632は、対向領域630のX方向及びY方向の各々の中心と重なる領域(第1領域)631に配置され、X方向での所定の大きさx2及びY方向での所定の大きさy2を有する。Z方向とは逆向きから見たときの接着材層632の形状は、図9に例示されているように矩形状であるが、例えば円形状や矩形状及び円形状以外の任意の形状であってもよい。空気層634は、対向領域630において接着材層632よりも外側の領域(第2領域)633に配置されている。空気層634の誘電率は、1.0[F・m-1]である。
接着材層612は、クロスダイクロイックプリズム420の表面420aと金属部材430の端面430bとを接着する。接着材層632は、クロスダイクロイックプリズム420の底面420bと金属部材440の端面440aとを接着する。接着材層612,632は、クロスダイクロイックプリズム420における光合成面と金属部材480との位置を互いに合わせ、クロスダイクロイックプリズム420と投射光学系6が備える投射レンズ群との相対位置関係の維持に寄与する。接着材層612,632は、例えば紫外線硬化樹脂であり、光硬化性の接着材で構成されている。接着材層612,632が熱硬化性の接着材ではなく光硬化性の接着材で構成されることによって、プロジェクター1の作動中に金属部材430,440に熱が伝わった場合であっても、接着材層612,632が溶融或いは変質せず、クロスダイクロイックプリズム420が所定の位置に維持される。
ここで、図5の説明に戻る。図5に示すように、プロジェクター1が作動して映像を表示している際に、光変調装置4R,4G,4Bの各々のハイブリッドIC402R,402G,402B、及びこれらのハイブリッドICを駆動する不図示の駆動電源がノイズ発生源となり、これらのハイブリッドIC及び駆動電源からEMIノイズNが発生する。EMIノイズNは、フレキシブル基板45を通り、金属製の基板46及び金属部材55に伝わる。金属部材55とクロスダイクロイックプリズム420との間の図示略の接着材層は、接着材層を構成する接着材の種類に応じた誘電率を有し、金属部材55に到達したEMIノイズNをクロスダイクロイックプリズム420に伝える。
クロスダイクロイックプリズム420は、前述のように汎用的な光学レンズよりも高い屈折率を有する光学ガラスで形成されているため、屈折率に応じた高い誘電率を有する。汎用的な光学ガラスで形成されたプリズムの誘電率が3.7~10[F・m-1]であるのに対し、クロスダイクロイックプリズム420の誘電率は、例えば8.0~10.0[F・m-1]である。クロスダイクロイックプリズム420は、EMIノイズNに対してコンデンサとして汎用的な光学ガラスで形成されたプリズムよりも強く作用する。EMIノイズNは、クロスダイクロイックプリズム420を誘電体として容量結合される。
図5ではクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との間の接着材層612は省略されているが、接着材層612は、接着材層612を構成する接着材の種類に応じた誘電率を有し、クロスダイクロイックプリズム420で容量結合されたEMIノイズNを金属部材430に伝える。図5ではクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との間の接着材層632は省略されているが、接着材層632は、接着材層632を構成する接着材の種類に応じた誘電率を有し、クロスダイクロイックプリズム420で容量結合されたEMIノイズNを金属部材440に伝える。金属部材430,440に伝わったEMIノイズNは、金属部材480からプロジェクター1の金属製の部材や筐体に伝わり、結果としてプロジェクター1の外部に放出される。
図10は、プロジェクター1の外部に放出されたEMIノイズNの測定結果の一例を示すグラフである。図10のグラフのEMIノイズNHは、EMIノイズNの水平成分を表す。図10のグラフのEMIノイズNVは、EMIノイズNの垂直成分を表す。図10に示すように、周波数220[MHz]でEMIノイズNH,NVの共振ピークが発生した。共振ピークのEMIノイズNH,NVや所定値以上のEMIノイズNは、プロジェクター1の外部に放出された際に、プロジェクター1以外の電子機器の動作や性能に影響を与える虞がある。
ここで、図7の説明に戻る。図7に示すように、対向領域610において接着材層612が占める割合は、対向領域610のXY平面に平行な面内での総面積に対する接着材層612のXY平面での総面積の比率[%]で表され、以下では比率Q1と記載される。図7の<<Q1>>は、接着材層612の比率がQ1であることを意味している。ここで、図9の説明に戻る。図9に示すように、対向領域630において接着材層632が占める割合は、対向領域630のXY平面に平行な面内での総面積に対する接着材層632のXY平面での総面積の比率[%]で表され、以下では比率Q2と記載される。図9の<<Q2>>は、接着材層632の比率がQ2であることを意味している。以下では、比率Q1,Q2に共通する説明をする際に、比率Q1,Q2はまとめて比率Qと記載される。
接着材層612の材料が同じであれば、比率Q1が高くなる程、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との接着強度が高くなる。一方で、比率Q1が高くなる程、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430へのEMIノイズNの通り路が拡がり、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが大きくなる。接着材層632の材料が同じであれば、比率Q2が高くなる程、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との接着強度が高くなる。一方で、比率Q2が高くなる程、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材440へのEMIノイズNの通り路が拡がり、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが大きくなる。
図11は、比率Qと周波数220[MHz]のEMIノイズNとの関係についてのシミュレーション結果を示すグラフである。本シミュレーションでは、接着材層612,632の各々の誘電率を5.0に設定した。クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430とのZ方向での間隔u1、すなわち接着材層612の厚みを1mmに設定した。クロスダイクロイックプリズム420と金属部材440とのZ方向での間隔u2、すなわち接着材層632の厚みを1mmに設定した。
図11のグラフの縦軸の「EMIノイズの減衰率」は、所定の大きさ及び形状を有するクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430又は金属部材440との対向領域610,630の全体が接着材層612,632及び空気層614,634の何れも介さずに直に接している仮想的な初期モデルで生じるEMIノイズNを初期値としたときの減衰率を表す。図11のグラフの横軸の「比率Q」は、クロスダイクロイックプリズム420及び金属部材430,440の各々が初期モデルと同一の所定の大きさ及び形状を有する場合での対向領域610における接着材層612の比率Q1[%]及び対向領域630における接着材層632の比率Q2[%]を表す。比率Q=0[%]は、対向領域610,630に接着材層612,632が設けられておらず、対向領域610,630が空気層614,634のみで構成されている仮想的な状態を表す。比率Q=100[%]は、従来の画像形成装置と同様に、対向領域610,630の全体に接着材層612,632が設けられ、空気層614,634が全く設けられていない状態を表す。
間隔u1,u2が1mmに設定され、且つクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との間に厚み1mm、誘電率5.0の接着材層612,632が介在することによって、図11に示すように、比率Qが100[%]から約70[%]までの範囲では、EMIノイズNの減衰率が微少であった。比率Qが70[%]よりも小さい範囲では、比率Qの減少に伴い、EMIノイズNの減衰率が増大した。本シミュレーションの条件では、対向領域610,630に約70%よりも小さい比率Qで空気層614,634が設けられることによって、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNを比率Qが100%である状態に比べて低減することができる。以下では、初期モデルに対してEMIノイズの減衰率が間隔u1,u2によって決まる一定量であるとみなされる比率Qの範囲のうち最小の比率Qは、基準比率Qと記載される。本シミュレーションの結果では、基準比率Qは、約70%であった。
基準比率Q未満の比率Qの変化に対してEMIノイズNの減衰率と、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度とは、上述のように、トレードオフの関係にある。本シミュレーションでは、基準比率Q=70[%]よりも小さい範囲の比率Qでは、比率Qが減少する程、EMIノイズNの減衰率が増大するが、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度が低下する。クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度が過度に低下すると、金属部材430,440の間で支持されているクロスダイクロイックプリズム420の位置がずれる、或いはクロスダイクロイックプリズム420が金属部材430,440の間から脱落し、プロジェクター1の動作不良が発生する。そのため、好適な比率Qは、基準比率Qよりも小さく、且つクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430又は金属部材440との接着強度が良好に確保される最低限の比率Qよりも大きい範囲内の比率である。以下では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430又は金属部材440との接着強度が良好に確保される最低限の比率Qは、最低比率Qと記載される。
基準比率Q及び最低比率Qは、接着材層612,632の各々を構成する接着剤の種類、物性、及び間隔u1,u2の各々によって変わる。そのため、実際に比率Qを決定する際には、クロスダイクロイックプリズム420及び金属部材430,440の各々の大きさ、導電性或いは誘電率を含む物性値を実物と同等に設定し、本シミュレーションと同様の手順で、比率Qと初期モデルに対するEMIノイズNの減衰率との関係をグラフ化し、基準比率Qを決定する。接着強度については、シミュレーション又は実験によって、実際に用いる接着材で対向領域610,630の各々と同等の形状で設定された接着領域において接着材が占める面積を変化させたときの比率Q、及びクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度との関係性を計算又は測定し、最低比率Qを決定する。決定した基準比率Q及び最低比率Qの範囲内で最低比率Qに近い比率Qが採用される。比率Qに応じて、所定の大きさx1,x2,y1,y2が決定する。
以上説明した第1実施形態のプロジェクター1は、光変調装置4R,4G,4Bと、クロスダイクロイックプリズム420と、金属部材55と、投射光学系6のレンズと、金属部材480と、金属部材430,440と、を備える。クロスダイクロイックプリズム420は、光変調装置4R,4G,4Bの各々から射出された画像光IR,IG,IBを合成する。金属部材55は、光変調装置4R,4G,4Bの各々とクロスダイクロイックプリズム420とを接続する。投射光学系6のレンズは、クロスダイクロイックプリズム420によって合成されたフルカラーの画像光LFを投射する。金属部材480は、投射光学系6のレンズを支持する。金属部材430,440は、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材480とを接続する。プロジェクター1では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430とが対向する対向領域610に空気層614が設けられている。プロジェクター1では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材440とが対向する対向領域630に空気層634が設けられている。
図12は、画像形成装置の対向領域610において従来の画像形成装置と同様に比率Q1=100[%]で接着材層612が設けられている場合の平面図である。第1実施形態のプロジェクター1において、従来のようにクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との接着強度を高めることを重視すれば、図12に示すように、金属部材430の端面430bの大きさが基準領域RAと同等に形成され、対向領域610に比率Q1を100[%]として接着材層612が設けられる。
第1実施形態のプロジェクター1によれば、対向領域610に空気層614が設けられることによって、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430に伝わるEMIノイズNの通り路が空気層614が設けられない場合に比べて狭まり、ハイブリッドIC402R,402G,402B及びこれらのハイブリッドICの駆動電源を含む光変調装置4R,4G,4Bのノイズ源から発せられるノイズ電流、すなわちEMIノイズNの金属部材430,440,480への伝導を抑えることができる。クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との間の構成と同様に、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との間の構成において、対向領域630に空気層634が設けられることによって、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材440に伝わるEMIノイズNの通り路は空気層634が設けられない場合に比べて狭まり、EMIノイズNの金属部材430,440,480への伝導を抑えることができる。結果として、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNを低減することができる。
第1実施形態のプロジェクター1によれば、対向領域610,630において比率Qが最低比率Q以上且つ基準比率Q以下の範囲内で設定されることによって、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度をクロスダイクロイックプリズム420の位置ずれや金属部材430,440の間からの脱落が生じない程度に良好に確保しつつ、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440,480に伝導するEMIノイズNを低減することができる。比率Qが最低比率Q以上且つ基準比率Q以下の範囲内で最低比率Qに近づく程、前述のようにクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度が良好に確保された状況下で、EMIノイズNが効率良く低減される。
第1実施形態のプロジェクター1では、対向領域610,630の中心XCを含む領域611,631にクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440とを接着する接着材層612,632が設けられ、対向領域610,630のうち領域611,631よりも外側の領域613,633に空気層614,634が設けられている。第1実施形態のプロジェクター1によれば、接着材層612,632を対向領域610,630の中心XCを含む部分に集約し、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との構造を容易に製造することができると共に、想定された比率Qに基づく接着材層612,632と空気層614,634の配置パターンを精度良く実現し易い。
なお、比率Qが最低比率Q以上且つ基準比率Q以下の範囲内で適切に設定されることによって、対向領域610,630の各々において接着材層612,632の形状、大きさ及び数は、自在に変更可能である。例えば、画像形成装置400の第1変形例として、図6に示した対向領域610における接着材層612と空気層614との配置が互いに逆になり、接着材層612が対向領域610のうちの外周領域に設けられ、空気層614が接着材層612の内側の領域に設けられてもよい。
図13は、図6に示す画像形成装置400の第2変形例の平面図である。図13に示すように、対向領域610において、複数の接着材層612がX方向及びY方向に互いに間隔をあけて配置されてもよい。各々の接着材層612は、矩形状に形成されている。空気層614は、接着材層612同士の隙間によって形成されている。図示していないが、上述の第1変形例と同様に、第2変形例の対向領域610における接着材層612と空気層614との配置が互いに逆になり、接着材層612が対向領域610においてX方向又はY方向の何れかと平行に帯状に配置されてもよい。図示していないが、別の変形例として、対向領域610における接着材層612がX方向、Y方向、及びXY平面に平行でX方向且つY方向に交差する方向の何れかに対して平行な帯状に配置されてもよい。その場合、空気層614は、対向領域610においてXY平面に平行な方向で接着材層612の両側に設けられる空間で形成される。
図示していないが、画像形成装置400の対向領域630における接着材層632の形状や配置に対して、対向領域610における接着材層612の形状及び配置の第1から第3変形例及び別の変形例の何れかが適用されてもよい。第1変形例から第3変形例の何れかが適用された画像形成装置400では、上述の第1実施形態の画像形成装置400と同様に、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440に伝わるEMIノイズNの通り路は空気層634が設けられない場合に比べて狭まり、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440に伝わるEMIノイズNが抑えられ、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが低減される。
ここで、対向領域610の全体に、すなわち比率Q1=100[%]で接着材層612を設けた場合にクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との接着強度が良好に確保される端面430bの最小の大きさ及び所定の形状を有する領域を、領域655と称する。その場合、図示していないが、金属部材430の端面430bは、基準領域RAよりも小さく、且つ領域655よりも大きくてもよい。金属部材430の端面430bの大きさ及び形状は、上述のように比率Q1が最低比率Q以上且つ基準比率Q以下の範囲内であるという条件を満たしたうえで、対向領域610に少なくとも空気層614が形成され得る範囲で変更可能である。また、対向領域630の全体に、すなわち比率Q2=100[%]で接着材層632を設けた場合にクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との接着強度が良好に確保される端面440aの最小の大きさ及び所定の形状を有する領域を、領域665と称する。その場合、図示していないが、金属部材430の端面440aは、基準領域RBよりも小さく、且つ領域665よりも大きくてもよい。金属部材440の端面440aの大きさ及び形状は、上述のように比率Q2が最低比率Q以上且つ基準比率Q以下の範囲内であるという条件を満たしたうえで、対向領域630に少なくとも空気層634が形成され得る範囲で変更可能である。第1実施形態において、前述のように金属部材430の端面430b及び金属部材440の端面440aの各々の大きさや形状が変更された構成であっても、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440に伝わるEMIノイズNが抑えられ、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが低減される。
上述の第1実施形態では、光変調装置4R,4G,4Bの各々の金属部材55がZ方向でクロスダイクロイックプリズム420よりも大きいため、基準領域RA,RBはクロスダイクロイックプリズム420の表面420a及び底面420bから間隔Ga,Gbをあけて縮小されている。しかしながら、金属部材55がZ方向でクロスダイクロイックプリズム420よりも小さい場合のように間隔Ga,Gbを設定する必要がない場合には、基準領域RAの大きさ及び形状はクロスダイクロイックプリズム420の表面420aと同等であり、基準領域RBの大きさ及び形状はクロスダイクロイックプリズム420の底面420bと同等である。
[第2実施形態]
次いで、本開示の第2実施形態について、図14及び図15を用いて説明する。
なお、第2実施形態以降の各実施形態において、上位の実施形態と共通する構成には、当該構成と同じ符号を付し、その説明を省略する。第2実施形態以降の各実施形態では、上位の実施形態とは異なる構成や内容について主に説明する。
第2実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター1と同様の構成を備える。第2実施形態のプロジェクターの画像形成装置では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との対向領域610における空気層614の配置、及びクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との対向領域630における空気層634の配置は、第1実施形態と同様である。但し、第2実施形態における対向領域610のうち空気層614が設けられた領域613のクロスダイクロイックプリズム420の表面420aと金属部材430の端面430bとの間隔u1は、第1実施形態とは異なる。第2実施形態における対向領域630のうち空気層634が設けられた領域のクロスダイクロイックプリズム420の底面420bと金属部材440の端面440aとの間隔u2は、第1実施形態とは異なる。
図14は、第2実施形態の画像形成装置の断面図であり、図6に示すC5-C5線で矢視した場合に対応する図である。図14に示すように、対向領域610のうち空気層614が設けられている領域613の金属部材430の端面430bに、凹所620が形成されている。凹所620は、周囲の端面430bよりもZ方向に凹んでいる。領域613に凹所620が形成されることによって、領域613では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430とのZ方向での間隔u11が間隔u1よりも拡大される。間隔u11が長くなる程、EMIノイズNがクロスダイクロイックプリズム420から金属部材430に伝達され難く、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが小さくなる。
図15は、第2実施形態の画像形成装置の断面図であり、図8に示すC6-C6線で矢視した場合に対応する図である。図15に示すように、対向領域630のうち空気層634が設けられている領域633の金属部材440の端面440aに、凹所640が形成されている。凹所640は、周囲の端面440aよりもZ方向とは逆向きに凹んでいる。領域633に凹所640が形成されることによって、領域633では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材440とのZ方向での間隔u12が間隔u2よりも拡大される。間隔u12が長くなる程、EMIノイズNがクロスダイクロイックプリズム420から金属部材440に伝達され難く、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが小さくなる。
以上説明した第2実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター1と同様の構成要素を備え、対向領域610,630に空気層614,634が設けられている。第2実施形態のプロジェクターによれば、対向領域610,630の全体に接着材層612,632が設けられている状態に比べてEMIノイズNのクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430又は金属部材440との間の通り路を縮小し、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440,480に伝導するEMIノイズNを低減することができる。このことによって、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNを低減することができる。
第2実施形態のプロジェクターでは、対向領域610において、空気層614が設けられた領域613の金属部材430の端面430bに凹所620が形成されている。第2実施形態のプロジェクターでは、対向領域630において、空気層634が設けられた領域633の金属部材440の端面440aに凹所640が形成されている。第2実施形態のプロジェクターによれば、金属部材430,440の端面430b,440aに凹所620,640が形成されていない構成に比べてクロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440へのEMIノイズNの伝導量を低減することができる。
第2実施形態のプロジェクターでは、空気層614,634が配置されている領域613,633のZ方向の間隔u11,u12が接着材層612,632が配置されている領域611,631のZ方向の間隔u1,u2よりも大きいため、接着材層612,632を構成する接着材が光硬化性の液剤である場合に、毛細管現象によって硬化前の接着材が領域611,631から領域613,633に進出し難い。第2実施形態のプロジェクターによれば、第1実施形態のプロジェクター1に比べて接着材層612,632の対向領域610,630における形状及び配置の安定性を高めることができ、比率Qの精度が向上する。
なお、第2実施形態のプロジェクターでは、対向領域610のうち領域613の金属部材430の端面430bに凹所620が形成され、且つ対向領域630のうち領域633の金属部材440の端面440aには凹所640が形成されずに対向領域630の端面440aが平坦面であってもよい。第2実施形態のプロジェクターでは、対向領域610のうち領域613の金属部材430の端面430bには凹所620が形成されずに対向領域610の端面430bが平坦面であって、且つ対向領域630のうち領域633の金属部材440の端面440aに凹所640が形成されてもよい。領域613で空気層634を介して互いに対向する金属部材430の端面430b及び領域633の金属部材440の端面440aの少なくとも一方の面に凹所620又は凹所640が形成されることによって、凹所620,640の何れも形成されていない構成に比べてクロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440へのEMIノイズNの伝導量を低減することができる。
図14及び図15に示す構成では、金属部材430の端面430bに凹所620が形成され、金属部材440の端面440aに凹所640が形成されている。第2実施形態のプロジェクターの画像形成装置の第1変形例として、領域613のクロスダイクロイックプリズム420の表面420aに凹所620が形成されてもよく、領域633のクロスダイクロイックプリズム420の底面420bに凹所640が形成されてもよい。第2実施形態のプロジェクターの画像形成装置の第2変形例として、領域613の金属部材430の端面430b及びクロスダイクロイックプリズム420の表面420aに凹所620が形成されてもよい。第2変形例では、領域613,633での間隔u11,u12が第1変形例よりもさらに拡大され、EMIノイズNの低減量が向上する。第2実施形態のプロジェクターの画像形成装置の第1変形例及び第2変形例によれば、上述の第1実施形態のプロジェクターの画像形成装置と同様に、凹所620,640が形成されていない構成に比べてクロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440へのEMIノイズNの伝導量を低減することができる。
第2実施形態及び第2実施形態の第1変形例及び第2変形例では、間隔u11,u12を調整することによって、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440へのEMIノイズNの伝導量を容易に調整することができる。クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430又は金属部材440との接着強度を良好に得るために、対向領域610,630のうち接着材層612,632が設けられる領域の間隔u1,u2は、接着材層612,632を構成する接着材の種類や物性によって所定の範囲内に制約される。第1実施形態のプロジェクターにおいて間隔u1,u2を所定の範囲内で設定したときに、最低比率Q以上且つ基準比率Q以下の範囲で比率Qを決めるのが困難である程度に狭い場合は、第2実施形態のプロジェクターの構成を採用し、間隔u1,u2に基づいて比率Qを最低比率Qと同等に設定し、所定の大きさx1,x2,y1,y2を設定することができる。そのうえで、EMIノイズNの減衰量がプロジェクター1に求められる所定の範囲内に収まるように、或いは所定の条件を満たすように間隔u11,u12を拡げて適宜設定することができる。
なお、第2実施形態及び第2実施形態の第1変形例及び第2変形例の対向領域610,630において、接着材層612,632の各々の形状及び配置に対して第1実施形態で説明した第1変形例から第3変形例の何れかが適用されてもよい。
[第3実施形態]
次いで、本開示の第3実施形態について、図16~図19を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター1と同様の構成を備える。第3実施形態のプロジェクターの画像形成装置では、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との対向領域610の構成、及びクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との対向領域630の構成の各々は、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。
図16は、第3実施形態の画像形成装置におけるクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との接着状態を説明するために、画像形成装置をZ方向と平行且つ逆向きから見た図である。図17は、第3実施形態の画像形成装置の断面図であり、図16に示すC7-C7線で矢視した場合に対応する図である。図16及び図17に示すように、第3実施形態では、金属部材430の端面430bの周縁は、クロスダイクロイックプリズム420の表面420aの周縁から間隔Gaをあけて縮小された基準領域RAよりも間隔Gcをあけてさらに縮小された領域650と重なる。
領域650は、領域655と同等の大きさ及び形状を有する。領域655は、第1実施形態で説明したように対向領域610の全体に、すなわち比率Q1=100[%]で接着材層612を設けた場合にクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430との接着強度が良好に確保される端面430bの最小の大きさ及び所定の形状を有する。Z方向とは逆向きから見たときの対向領域610の大きさ及び形状は、領域650と同等である。領域655の大きさ及び形状は、例えば図6を参照して説明した第1実施形態の構成において最低比率Qで設けられた接着材層612の大きさ及び形状と同等である。接着材層612のX方向の大きさはx3であり、接着材層612のY方向の大きさはy3である。第3実施形態の画像形成装置では、対向領域610の全体に接着材層612が設けられ、比率Q1=100[%]である。領域650の所定の大きさx3,y3及び形状は、最低比率Qを考慮して設定されている。
図18は、第3実施形態の画像形成装置におけるクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との接着状態を説明するために、画像形成装置をZ方向から見た図である。図19は、第3実施形態の画像形成装置の断面図であり、図18に示すC8-C8線で矢視した場合に対応する図である。図18及び図19に示すように、第3実施形態では、金属部材440の端面440aの周縁は、クロスダイクロイックプリズム420の表面420bの周縁から間隔Gbをあけて縮小された基準領域RBよりも間隔Gdをあけてさらに縮小された領域660と重なる。
領域660は、領域665と同等の大きさ及び形状を有する。領域665は、第1実施形態で説明したように対向領域630の全体に、すなわち比率Q2=100[%]で接着材層632を設けた場合にクロスダイクロイックプリズム420と金属部材440との接着強度が良好に確保される端面440aの最小の大きさ及び所定の形状を有する。Z方向から見たときの対向領域630の大きさ及び形状は、領域660と同等である。領域665の大きさ及び形状は、例えば図8を参照して説明した第1実施形態の構成において最低比率Qで設けられた接着材層632の大きさ及び形状と同等である。接着材層632のX方向の大きさはx4であり、接着材層632のY方向の大きさはy4である。第3実施形態の画像形成装置では、対向領域630の全体に接着材層632が設けられ、比率Q2=100[%]である。領域660の所定の大きさx4,y4及び形状は、最低比率Qを考慮して設定されている。
以上説明した第3実施形態のプロジェクターでは、第1実施形態のプロジェクター1及び第2実施形態のプロジェクターとは異なり、対向領域610,630に空気層は設けられていない。第3実施形態のプロジェクターでは、対向領域610,630の大きさは、従来の画像形成装置のようにEMIノイズNを考慮せずにクロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との接着強度を重視して基準領域RA,RBと同等の大きさで設定され且つ対向領域610,630に空気層が設けられていない場合に比べて、縮小される。第3実施形態の画像形成装置では、Z方向とは逆向きに見たときの領域650,660よりも外側且つ基準領域RA,RBよりも内側にあって空気中に露出している領域は、第1実施形態のプロジェクター1及び第2実施形態のプロジェクターにおける空気層614,634と同様に、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430,440との間のEMIノイズNの通り路を縮小することに寄与する。
第3実施形態のプロジェクターによれば、クロスダイクロイックプリズム420と金属部材430又は金属部材440との間のEMIノイズNの通り路を縮小し、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440,480に伝導するEMIノイズNを低減することができる。このことによって、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNを低減することができる。
なお、金属部材430の端面430bの大きさ及び形状は、領域655と必ず同等である必要はない。金属部材430の端面430bの大きさ及び形状は、基準領域RAよりも小さく、且つ領域655よりも大きいという条件を満たす範囲内で変更されてもよい。すなわち、対向領域610,650は、基準領域RAよりも小さく、且つ領域655よりも大きくてもよい。金属部材430の端面440aの大きさ及び形状は、領域665と必ず同等である必要はない。金属部材430の端面440aの大きさ及び形状は、基準領域RBよりも小さく、且つ領域665よりも大きいという条件を満たす範囲内で変更されてもよい。第3実施形態において、前述のように金属部材430の端面430b及び金属部材440の端面440aの各々の大きさや形状が変更された構成であっても、クロスダイクロイックプリズム420から金属部材430,440に伝わるEMIノイズNが抑えられ、プロジェクター1から放出されるEMIノイズNが低減される。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、複数の実施形態の構成要素は適宜組み合わせ可能である。上述の各実施形態については、特筆すべき作用効果を説明しているが、詳細を説明していなくても、自身の光源装置が備える構成が当てはまる他の実施形態の作用効果が得られる。
第1実施形態のプロジェクター1、或いは第2実施形態及び第3実施形態のプロジェクターにおいて、金属部材55や金属部材430,440の各々の形状は、光変調装置4R,4G,4Bの各々の構成及びプロジェクター1の外装体600の内部に収容する条件によって適宜変更され、図3及び図5に例示した形状に限定されない。金属部材430,440及びクロスダイクロイックプリズム420の各形状に応じて、対向領域610,630の形状は、適宜変更されてもよい。
なお、本開示のプロジェクターの対向領域において、空気層が設けられる領域に少なくともプリズム及び接着材の誘電率よりも低い誘電率を有する物質又は媒質が配置されることによって、第3金属部材からプリズムへのEMIノイズの伝導量、及びプロジェクターの外部に放出されるEMIノイズの量を低減することができる。
本発明の態様のプロジェクターは、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、複数の光変調装置と、前記複数の光変調装置の各々から射出された画像光を合成するプリズムと、前記光変調装置と前記プリズムとを接続する第1金属部材と、前記プリズムによって合成された光を投射するレンズと、前記レンズを支持する第2金属部材と、前記プリズムと前記第2金属部材とを接続する第3金属部材と、を備え、前記プリズムと前記第3金属部材とが対向する対向領域に空気層が設けられている。
本発明の一つの態様のプロジェクターでは、前記対向領域の中心を含む第1領域に前記第1金属部材と前記プリズムとを接着する接着材層が設けられ、前記第1領域の外側の第2領域に前記空気層が設けられていてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターでは、前記空気層を介して互いに対向する前記第3金属部材及び前記プリズムの少なくとも一方に凹所が形成されていてもよい。
1…プロジェクター、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学系(レンズ)、55…金属部材(第1金属部材)、420…クロスダイクロイックプリズム(プリズム)、430,440…金属部材(第3金属部材)、480…金属部材(第2金属部材)、610,630…対向領域、611,631…領域(第1領域)、612,632…接着材層、613,633…領域(第2領域)、614,634…空気層、620,640…凹所、IB…画像光、IG…画像光、IR…画像光、LF…フルカラーの画像光。

Claims (3)

  1. 複数の光変調装置と、
    前記複数の光変調装置の各々から射出された画像光を合成するプリズムと、
    前記複数の光変調装置と前記プリズムとを接続する第1金属部材と、
    前記プリズムによって合成された光を投射するレンズと、
    前記レンズを支持する第2金属部材と、
    前記プリズムと前記第2金属部材とを接続する第3金属部材と、
    を備え、
    前記第3金属部材と前記プリズムとが対向する対向領域に空気層が設けられている、
    プロジェクター。
  2. 前記対向領域の中心を含む第1領域に前記第1金属部材と前記プリズムとを接着する接着材層が設けられ、
    前記第1領域の外側の第2領域に前記空気層が設けられている、
    請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記空気層を介して互いに対向する前記第3金属部材及び前記プリズムの少なくとも一方に凹所が形成されている、
    請求項1又は2に記載のプロジェクター。
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