JP2023114309A - 連結昇降装置 - Google Patents

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【課題】バージ船とプッシャー船の連結昇降装置において、バージ船とプッシャー船との連結を容易とするとともに、バージ船とプッシャー船の連結を担保しつつプッシャー船の高さを容易に調整可能とする連結昇降装置を提供する。【解決手段】この発明は、バージ船Bの船尾に設けた凹部11の左右内側壁面の前後位置に垂直に配設されたパネルガイド板13内を上下に昇降可能に設けられた昇降用パネル14gと、昇降用パネル14gに設けたヘッド嵌入穴16aと、プッシャー船Pの船首及び船尾の両舷に設けられてシリンダロッド24先端に嵌着ヘッド24b3を有する伸縮自在の船首シリンダ20及び船尾シリンダ21と、を備え、昇降用パネル14gに前記嵌着ヘッド24b3を嵌入することでバージ船Bと連結したプッシャー船Pを上下に昇降可能としたバージ船B搭載の昇降機構14を有することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、プッシャー船とバージ船との連結昇降装置に関する。
従来、貨物を積載したバージ船(所謂、はしけ)をプッシャー船(所謂、押し船)で押航することで大型港湾や内海での貨物の海上輸送が行われている。このようなプッシャー船による押航は、ロープを用いて曳航(えいこう)する引き船(所謂、タグボート)と比較して推進効率が良く安定して運航することができる。そのため、近年、外洋においてもプッシャー船による押航が採用されるようになり、これに対応した数千トンの貨物を積載可能な大型のバージ船が建造されている。
このプッシャー船による押航では、貨物を積むバージ船(はしけ)の船尾中央部に設けた切り欠き状の収納凹部にプッシャー船を船首からはめ込み、専用の連結装置でバージ船と一体に連結し、プッシャー船の推進力でバージ船を押航する方式が一般的である。
専用の連結装置は、プッシャー船の両舷に配設した複数のパネルジョイント装置と、パネルジョイント装置の対向位置でバージ船側に配設した昇降装置とから成り、パネルジョイント装置の先端部を昇降装置の枠部材に圧着することでプッシャー船とバージ船を固定するものである。この連結装置は、昇降自在に構成されておりバージ船の収納凹部内においてプッシャー船を昇降自在とするものである(特許文献1参照)。
特開2015-54623号公報
上記特許文献1の技術は、バージ船の船尾の中央部に設けた凹部にプッシャー船を収納し、凹部の内周壁に設けたガイドスライド枠内を枠部材が昇降自在に構成し、プッシャー船側に設けたパネルジョイント装置の先端部を枠部材の嵌合部に嵌着することでプッシャー船とバージ船を固定していた。そのため、波によりプッシャー船とバージ船が揺動すると枠部材とパネルジョイント装置の正確な位置決めが難しくプッシャー船とバージ船とを連結することが困難であった。
また、プッシャー船とバージ船は、枠部材をパネルジョイント装置で押圧して連結する構造のため、プッシャー船とバージ船を連結した状態でプッシャー船を昇降するためには、一旦パネルジョイント装置の押圧力を緩める必要がある。しかしながら、パネルジョイント装置の押圧力を緩めると、パネルジョイント装置と枠部材の係合状態が解除されてプッシャー船が落下する虞があった。このようにプッシャー船を落下させることなく昇降動作させようとするとパネルジョイント装置の後退距離を緻密に制御する必要があり、作業効率が低下する虞があった。
本発明は、上述した課題に鑑みて考えられた発明であり、バージ船とプッシャー船の連結昇降装置において、バージ船とプッシャー船との連結を容易とするとともに、バージ船とプッシャー船の連結を担保しつつプッシャー船の高さを容易に調整可能とすることを目的とする。
本発明の第1の態様は、バージ船の船尾に設けた凹部の左右内側壁面の前後位置に垂直に配設されたパネルガイド板内を上下に昇降可能に設けられた昇降用パネルと、昇降用パネルに設けたヘッド嵌入穴と、プッシャー船の船首及び船尾の両舷に設けられてシリンダロッド先端に嵌着ヘッドを有する伸縮自在の船首シリンダ及び船尾シリンダと、を備え、昇降用パネルに嵌着ヘッドを嵌入することでバージ船と連結したプッシャー船を上下に昇降可能としたバージ船搭載の昇降機構を有する連結昇降装置である。
この連結昇降装置では、プッシャー船とバージ船の固定とプッシャー船を昇降させる動作の双方にシリンダロッドを利用する。すなわち、船首シリンダおよび船尾シリンダのシリンダロッドは、バージ船の凹部の左右内側壁面の前後位置に配設した昇降用パネルのヘッド嵌入穴に嵌着ヘッドを伸長圧着することでバージ船の凹部内にプッシャー船を固定できる。また、プッシャー船は、昇降用パネルのヘッド嵌入穴に嵌着ヘッドを嵌入することでバージ船に支持され、昇降機構を作動させることでバージ船に対するプッシャー船の高さ位置を調整することができる。
本発明の第2の態様は、昇降機構は、垂直の昇降シリンダと、昇降シリンダの下端を上下に進退するシリンダロッドよりなる連結昇降装置である。
当該態様においては、昇降シリンダの伸長長さを調整することでバージ船の高さを調整することができる。また、バージ船をプッシャー船に連結させる際、昇降シリンダのシリンダロッドの伸長長さを調整するだけでヘッド嵌入穴と嵌着ヘッドの高さ位置を合わせることができる。すなわち、プッシャー船とバージ船の連結において、貨物を積載したバージ船の傾きに対応してプッシャー船との連結位置を調整でき、これによりプッシャー船とバージ船を容易に連結することができる。
本発明の第3の態様は、バージ船の傾動にともないプッシャー船の船頭部がバージ船の船尾に設けた凹部の先端面に平面接触するようにバージ船の前後の傾きを制御する連結昇降装置である。
当該態様においては、バージ船とプッシャー船とが平面で接触するように制御するため、プッシャー船の推進力を効率よくバージ船に伝達して効率よく押航できる。
本発明の第4の態様は、昇降用パネルの裏面は、バージ船に設けた凹部の左右内側壁面に密着すべくゴムラバー層を張設したことを特徴とする連結昇降装置である。
当該態様においては、ゴムラバー層で凹部の左右内側壁面に圧着するように構成したため、ゴムラバー層が凹部側壁に圧着された際に凹部側壁に沿うように変態することにより、プッシャー船とバージ船を連結した状態において、昇降用パネルが揺動する虞が可及的に低減されて船首シリンダおよび船尾シリンダのシリンダロッドと昇降用パネルのヘッド嵌入穴との嵌合状態が解除されづらく、予期せぬプッシャー船の落下を防止することができる。
本発明の第5の態様は、ゴムラバー層は、複数個に分割して各分割片はそれぞれ独立して張設したことを特徴とする連結昇降装置である。
当該態様においては、ゴムラバー層を複数個に分割して各分割片が独立して凹部の左右内側壁面に密着することでゴムラバー層とバージ船との接触面積が拡大されて、プッシャー船をバージ船に確実に固定することができる。
本発明の第6の態様は、ヘッド嵌入穴に嵌着ヘッドを嵌入する構造において、下方に開口部を有するU字状ピンを嵌入するためのピン嵌入溝を嵌着ヘッドの基部周面に形成し、ヘッド嵌入穴に嵌着ヘッドを嵌入した後に、ピン嵌入溝にU字状ピンを嵌入することで、嵌着ヘッドの退行動作に伴いパネルガイド板の内壁面にU字状ピンが当接することで、嵌着ヘッドの退行動作を規制することを特徴とする連結昇降装置である。
当該態様においては、プッシャー船を昇降する際には、嵌着ヘッドとヘッド嵌入穴との係合状態を維持しつつゴムラバー層による凹部の左右内側壁面への圧着状態を解除することができ、プッシャー船の昇降動作を容易にできる。また、嵌着ヘッドの退行動作時にパネルガイド板の内壁面にU字状ピンを当接することで嵌着ヘッドの退行動作が規制できるため、嵌着ヘッドの後退距離を緻密に制御することなく嵌着ヘッドの後退距離を制御できる。
本発明によれば、プッシャー・バージ船において、シャックル等の連結金具を用いずにプッシャー船とバージ船とを連結でき、さらには、プッシャー船とバージ船の連結状態を担保しつつプッシャー船の高さを容易に調整できる。
本発明の実施形態にかかるプッシャー・バージ船を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は右側面図である。 本発明の実施形態にかかるプッシャー・バージ船に貨物を積載した状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は右側面図である。 本発明の実施形態にかかるプッシャー・バージ船を連結した部分を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は右側面図である。 本発明の実施形態にかかる昇降機構をバージ船に設置した状態を示す模式図である。 本発明の実施形態にかかる昇降機構と船首シリンダまたは船尾シリンダをヘッド嵌入部に連結する部分を示す模式図である。 本発明の実施形態にかかる昇降用パネルを示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は斜視図である。 本発明の実施形態にかかるゴムラバー層を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかる昇降機構と船首シリンダまたは船尾シリンダを連結する部分を示す拡大図であり、(a)は昇降用パネルを押圧した状態を示す図であり、(b)はプッシャー船をバージ船と連結してプッシャー船を昇降できる状態とした図である。 本発明の実施形態にかかる昇降機構と船首シリンダまたは船尾シリンダを連結する部分を示す拡大図であり、(a)は昇降用パネルの押圧状態を解除した状態を示す図であり、(b)はシリンダロッドの先端部とU字状ピンを係合した状態を示す図である。 本発明の実施形態にかかるプッシャー船とバージ船との連結状態を示す模式図であり、(a)は船尾シリンダを船首シリンダより上昇した状態を示す図であり、(b)は船首シリンダを船尾シリンダより上昇した状態を示す図である。
この発明の実施形態を図1~図10を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るプッシャー・バージ船の一例を示す図である。なお、本実施形態における前後左右の方向は、図1に示す通りであり、バージ船Bの船首・船尾側を前後方向とし、バージ船Bの左右を左右方向として説明する。
プッシャー・バージ船PBは、図1に示すように、貨物を積載するためのバージ船Bと、バージ船Bを移動させるものであって推進機構を有するプッシャー船Pと、で構成している。バージ船Bは、船尾の中央部に凹部11を有しており、凹部11に嵌入したプッシャー船Pと連結昇降装置で連結している。なお、プッシャー船Pは、同形態の凹部11を有するバージ船Bであれば、各種サイズ・形状の異なるバージ船Bに対して汎用的に嵌入固定可能である。
バージ船Bは、船体Hの略中央部に設けた貨物を積載するための積載部10と、船尾の中央部に設けた凹部11と、凹部11近傍に配設された複数の昇降機構14を有する。
積載部10は、船体Hの略中央部に穿設された平面視略方形状の凹状部である。積載部10は、積載物を載置するための平面視略方形状の底面10aと、底面10aの各辺から上方に直角に屈曲した側壁10bを有する。底面10aは、船体Hの上下方向略中央部まで穿設した凹状部の底部に位置する。側壁10bは、船体Hを構成する甲板Dの水平面よりも上方に突出している。これにより積載部10は、底面10aと複数の側壁10bとで囲われた上部開放状の積載空間10cを有し、当該積載空間10cに貨物を搭載することができる。
凹部11は、プッシャー船Pを嵌入してバージ船Bとプッシャー船Pを嵌着するための切欠部である。凹部11は、図3(a),(b)に示すように、左右側側壁11a,11bと、左右側側壁11a,11bの前端部に連結した前側側壁11cを有する。
左右側側壁11a,11bは、プッシャー船Pを凹部11に嵌入した際、プッシャー船Pの両舷に近接する鉛直平面であり、ガイド用凹部12を複数有する。なお、本実施形態では、左側側壁11a,11aに2つ、右側側壁11b,11bに2つの合計4つのガイド用凹部12,12,12,12を有する。
ガイド用凹部12は、正面視略方形状で凹部11に面する側壁面とバージ船Bの床面である甲板Dを開放状とした凹状部であり、左右側側壁11a,11bの上下方向略中央部まで穿設している。ガイド用凹部12は、内周壁に沿ってパネルガイド板13が配設されている。
パネルガイド板13は、図4に示すように、略平板状の側壁13aと、側壁13aの前後端部から凹部11側に直角に屈曲伸延した前後側壁13b,13cとで平面視略“コ”字形態に形成しており、凹部11に面する側壁面側を開放状に構成している。また、パネルガイド板13の前後側壁13b,13cの先端部から前後側壁13b,13cが接近する方向に屈曲伸延したロッド係止壁1d,13eを有する。ロッド係止壁13d,13eの先端部は離間しており、ロッド係止壁13d,13e間に開口部を有する。ロッド係止壁13d,13eの間に形成された開口部は、後述する嵌着ヘッド24b3が進入できる程度に離間している。
パネルガイド板13は、平面視において、ガイド用凹部12に収納配置されており、凹部11の側壁11a(または側壁11b)からロッド係止壁13d,13eが突出しないように配設している。このように構成したガイド用凹部12およびパネルガイド板13の上部近傍には、昇降機構14を配設している。
昇降機構14は、バージ船Bとバージ船Bの凹部11に嵌入したプッシャー船Pを昇降させるための機構であり、さらには、バージ船Bと係合したプッシャー船Pを落下させることなく容易に昇降自在とするための機構である。
昇降機構14は、図5に示すように、甲板Dに固定した昇降固定部14aと、昇降固定部14aの上端部近傍から凹部11側に突設したシリンダ固定部14bと、シリンダ固定部14bの下端部に連結したシリンダ回動部14cと、シリンダ回動部14cに係合して左右に回動自在とする昇降シリンダ14dと、昇降シリンダ14dの下端部に進退自在に垂設したシリンダロッド14eと、シリンダロッド14eの先端部に連結した連結機構14fと、連結機構14fの先端部に連結した昇降用パネル14gと、を有する。
昇降固定部14aは、平面視略方形状の箱体であり、側壁12aの上端部近傍の甲板Dにボルト等で載置固定されている。昇降固定部14aの上端部には、同じく平面視略方形状で箱状のシリンダ固定部14bを凹部11側に突設している。
シリンダ固定部14bは、正面視略方形状で中実の箱体である。シリンダ固定部14bの先端部は、パネルガイド板13のロッド係止壁13d,13eよりも凹部11側に突出している。また、シリンダ固定部14bは、下面の前後端部に前述のパネルガイド板13,13を垂設している。すなわち、シリンダ固定部14bの前後長は、ガイド用凹部12の前後長よりも短く形成されており、これにより、ガイド用凹部12の内側にパネルガイド板13,13を挿通できる。
また、シリンダ固定部14bは、下面の略中央近傍に前後に対向配置したシリンダ回動部14c,14cを垂設している。シリンダ回動部14cは、下部を下方凸状の円弧状に形成した略方形状の平板状の部材である。シリンダ回動部14cは、正面視略中央部に回動孔14c1を有する。シリンダ回動部14cは、対向配置した回動孔14c1,14c1に回動ピン15を架設している。回動ピン15は、断面円形で中実の円柱体であり、昇降シリンダ14dが左右方向に回動自在となるように昇降シリンダ14dを軸支している。
昇降シリンダ14dは、上側に位置する中空で円筒状のシリンダチューブ14d1と、シリンダチューブ14d1の下端部から進退自在に配設したシリンダロッド14eを有する油圧シリンダである。シリンダチューブ14d1内には、チューブ内の圧力を調整するための作動用油と、シリンダロッド14eの基部側が収納されている。
シリンダロッド14eは、略円板状のピストン14e1と、ピストン14e1の略中央部に連結したロッド14e2を有する。ピストン14e1は、上述した通りシリンダチューブ14d1内に収納されており、シリンダチューブ14d1を上昇用空間14d2と下降用空間14d3の2つの空間に分割している。
このように分割された上昇用空間14d2と下降用空間14d3には、それぞれ作動用油が充填されている。上昇用空間14d2と下降用空間14d3のいずれかの空間に充填される作動用油の量に応じてピストン14e1にかかる圧力を調整し、その圧力差によりピストン14e1を昇降自在としている。また、シリンダロッド14eを昇降自在とすることでロッド14e2の先端部に連結した連結機構14fも昇降自在としている。
ロッド14e2は、中実の円柱体であり先端部に連結部14e3を有する。連結部14e3には、回動ピン14e4を挿通している。回動ピン14e4は、連結機構14fを軸支している。
連結機構14fは、正面視略方形状で略平板状の部材であり、下端部に昇降用パネル14gを連結している。
昇降用パネル14gは、図6(a),(b)に示すように、正面視略方形状で一定の厚みを有する平板状の部材であり、おもて面側にヘッド嵌入部16を突設し、裏面側にゴムラバー層17を突設している。
ヘッド嵌入部16は、正面視略方形状の箱体であり、凹部11側にヘッド嵌入穴16aを穿設している。ヘッド嵌入穴16aは、円錐台状に穿設された円錐台部16a1と、円錐台部16a1の先端部から略円錐状に穿設した円錐部16a2と、を有する。
円錐台部16a1は、円錐底面と平行な平面で円錐の頂部側を切断した切頭錐体であり、後述する嵌着ヘッド24b3と係合した際にプッシャー船Pを略水平状態に保持する部分である。具体的には、ヘッド嵌入穴16aに進入した嵌着ヘッド24b3の下端部が円錐台部16a1の内周下面に係合することにより、嵌着ヘッド24b3が円錐台部16a1内で進退動作してもプッシャー船Pが上下動することなく水平状態を維持できる。
また、ヘッド嵌入穴16aの円錐部16a2は、先端部に向かうに連れて漸次狭くなる錐状に形成されている。これにより、ヘッド嵌入穴16aに挿通した嵌着ヘッド24b3は、円錐部16a2の錐面と接触して、昇降用パネル14gを船体に押圧接触できる。このように、ヘッド嵌入穴16aの先端部を錐状に形成することで嵌着ヘッド24b3表面とヘッド嵌入穴16aとの接触面積が増加し、嵌着ヘッド24b3が伸長した際の押圧力を効率よく昇降用パネル14gに伝達できる。
また、ヘッド嵌入穴16aを開口側から頂部にかけて漸次狭くなるように構成しつつ、ヘッド嵌入穴16aの開口側の内径を嵌着ヘッド24b3の最大外径よりも大きく形成することで、プッシャー船Pとバージ船Bを係合する際、波でプッシャー船Pとバージ船Bが前後左右に揺動していてもヘッド嵌入穴16aに嵌着ヘッド24b3を挿入することができる。すなわち、プッシャー船Pとバージ船Bが互いに揺動していても容易に嵌着できる。
ゴムラバー層17は、パネルガイド板13の側壁13aに押圧固定された昇降用パネル14gが上下左右に変位することを防止するためのものである。ゴムラバー層17は、図7に示すように、複数の分割片17aと、各分割片17a間に設けた溝17bと、を有する。
分割片17aは、正面視方形状の箱体であり、表面に斜め格子状の格子溝17a1を有する。これにより、ゴムラバー層17は、パネルガイド板13の側壁13aに押圧接触した際、各分割片17aが押圧された側壁13aの表面に沿って変態し、全ての分割片17aが側壁13aから離間することなく確実に接触される。すなわち、各分割片17aは、ヘッド嵌入穴16aが嵌着ヘッド24b3で押圧された際、各分割片17aの間に形成した溝17bにより溝方向への変態を容易としつつ、各分割片17aの表面に格子溝17a1を形成したことでパネルガイド板13の側壁13aの凹凸に沿って分割片17aの表面が変態し、分割片17aの表面全体が確実に側壁13aに接触される。
このように構成した昇降用パネル14gのヘッド嵌入穴16aには、プッシャー船Pに設けた船首シリンダ20、または船尾シリンダ21の嵌着ヘッド24b3を挿通固定している。これにより、バージ船Bにプッシャー船Pを確実に固定でき、また、ゴムラバー層17の作用によりバージ船Bに支持固定されたプッシャー船Pが揺動することを規制できる。
プッシャー船Pは、図1(a)、図2(a)、または図3(a)に示すように、バージ船Bの凹部11と平面視において略同一形状に構成している。
プッシャー船Pは、船首側から凹部11内の定位置まで進入させてバージ船Bと一体化することでバージ船Bの推進機構として機能する。プッシャー船Pは、船首および両舷に防舷物を配設しており、船首側に配設した防舷物を凹部11の内周壁最奥部に当接状態で固定される。
プッシャー船Pは、図3(a)に示すように、全長Lpをバージ船Bの凹部11の奥行きLbと略同一長に構成し、幅Wpをバージ船Bの凹部11の幅Wbと略同一長に構成している。これにより、プッシャー船Pは、バージ船Bの凹部11内に収容される。すなわち、プッシャー船Pは、バージ船Bに連結固定した状態において、プッシャー船Pの船体にかかる波や風などの外的応力が大幅に軽減され、プッシャー船Pとバージ船Bの固定部にかかる応力を軽減できる。このように、プッシャー船Pとバージ船Bとが一体に揺動することで連結昇降装置にかかる外部応力も大幅に軽減され、連結昇降装置が破損する虞を可及的に低減できる。
また、プッシャー船Pは、幅Wpを凹部11の幅Wbよりも僅かに狭く形成しており、プッシャー船Pがバージ船Bの凹部11に容易に進入できるように構成している。また、プッシャー船Pの左右両舷は、凹部11の内周壁に近接した構成により、後述する船首シリンダ20a,20bおよび船尾シリンダ21a,21bの可動範囲を小さくして各シリンダをコンパクト化できる。また、各シリンダのシリンダロッド24の伸長距離を短くすることでプッシャー船Pをバージ船Bに係合した際にシリンダロッド24にかかる荷重が低減されシリンダロッド24が破損する虞を可及的に低減できる。
プッシャー船Pは、甲板D2の船首側および船尾側の左右両舷に船首シリンダ20a,20bおよび船尾シリンダ21a,21bを配設している。また、プッシャー船Pは、船尾側の下部にエンジンやスクリューS、操舵機Wを有する。
船首シリンダ20(20a,20b)および船尾シリンダ21(21a,21b)は、図3(a)に示すように、プッシャー船Pの外周に沿って配設され、その伸縮方向をプッシャー船Pの外方としている。
船首シリンダ20(20a,20b)および船尾シリンダ21(21a,21b)は、プッシャー船Pの甲板D2に載置固定される基部22と、基部22に挿通固定したシリンダチューブ23と、シリンダチューブ23の先端部に突設した伸縮自在のシリンダロッド24と、を有する。
基部22は、シリンダチューブ23を甲板D2に固定するための部材である。基部22は、図5、図8(a),(b)および図9(a),(b)に示すように、正面視略円形状で一部を切欠して略筒状に形成された基部本体22aと、基部本体22aの両端部に前後方向に延設したフランジ部22b,22bと、を有し、フランジ部22b,22bにボルトなどを挿通することで甲板D2に固定されている。このように甲板D2に固定された基部22には、シリンダチューブ23を挿通固定している。
シリンダチューブ23は、断面略円形で左右端部を閉塞した中空の筒体である。シリンダチューブ23は、シリンダチューブ23内の圧力調整用の作動油と、作動油の圧力により変位可能に構成したシリンダロッド24の基部を収納している。シリンダロッド24は、シリンダチューブ23の内径と略同径の外径を有する円板状のピストン24aをシリンダチューブ23内に有し、シリンダチューブ23内を進出空間23aと後退空間23bの2つの空間に分割している。また、ピストン24aの略中央部には、ロッド24bを伸延している。
ロッド24bは、図9(a),(b)に示すように、ピストン24aの略中央部に基端部を連結したロッド本体24b1と、ロッド本体24b1の先端部に設けたピン嵌入溝24b2と、ピン嵌入溝24b2の先端部に設けた嵌着ヘッド24b3を有する。
ロッド本体24b1は、断面円形状で中実の円柱体であり、基端部から先端部まで水平状に伸延している。ロッド本体24b1の先端部には、ロッド本体24b1の外径よりも小径としたピン嵌入溝24b2を連結している。ピン嵌入溝24b2は、ロッド本体24b1と同様に断面円形状で中実の円柱体である。ピン嵌入溝24b2の先端部には、嵌着ヘッド24b3を連結している。
嵌着ヘッド24b3は、略半球状に構成されており、外径をピン嵌入溝24b2よりも大径に構成し、ロッド本体24b1よりも小径に構成している。すなわち、ロッド24bは、ロッド本体24b1、嵌着ヘッド24b3、ピン嵌入溝24b2の順番で外径が小さくなるように構成している。また、嵌着ヘッド24b3とピン嵌入溝24b2との間には、後退規制部24b4を有する。後退規制部24b4は、嵌着ヘッド24b3の基部に設けた鉛直平面である。
ロッド24bは、上述したようにロッド本体24b1、ピン嵌入溝24b2、および嵌着ヘッド24b3とで構成しており、ロッド本体24b1の基端部に連結したピストン24aにかかる押圧力を変動させることにより進退動作可能としている。シリンダチューブ23に収納されたピストン24aは、進出空間23aと後退空間23bに充填される作動油の量に応じてピストン24aにかかる圧力を調整しており、例えば、進出空間23aに作動油を充填して進出空間23a側の圧力を上昇させると、ロッド24bは凹部11の側壁11a(または側壁11b)側に伸長し、後退空間23bに作動油を充填して後退空間23b側の圧力を上昇させると、ロッド24bはシリンダチューブ23側に後退する。
すなわち、ロッド24bは、進出空間23a側の圧力を上昇させるとロッド先端部の嵌着ヘッド24b3がシリンダチューブ23から進出し、ヘッド嵌入穴16aに嵌着しつつゴムラバー層17をパネルガイド板13の側壁13aに圧着して昇降用パネル14gを固定できる(図8(a)参照)。また、ロッド24bは、後退空間23bの圧力を上昇させると嵌着ヘッド24b3とヘッド嵌入穴16aとの嵌着状態を解消してプッシャー船Pとバージ船Bとの係合状態を解消できる(図9(a)参照)。
このように構成された船首シリンダ20および船尾シリンダ21は、プッシャー船Pのシリンダロッド24と略同一水平面となるようにバージ船Bの昇降機構14で昇降用パネル14gを上下動し、その後、シリンダチューブ23に収納された作動油の圧力を調整することでピストン24aを進退動作して昇降用パネル14gと各シリンダを係合している。
また、シリンダチューブ23は、進出空間23aの作動油の圧力を上昇してロッド24bを進出させた状態において、連結機構14fに突設した係合部14e5に引掛け固定したU字状ピン18をロッド24bのピン嵌入溝24b2に嵌入している。
U字状ピン18は、図9(b)に示すように、下側を開放状とした略逆“U”字状の部材である。U字状ピン18は、U字状凹部の内径をピン嵌入溝24b2より若干大径に構成している。これにより、U字状ピン18は、ピン嵌入溝24b2に容易に嵌入できる。また、U字状ピン18は、シリンダロッド24をヘッド嵌入部16に嵌着した状態において、パネルガイド板13を構成するロッド係止壁13d,13eの内側に配設している。
このように構成したU字状ピン18は、ヘッド嵌入穴16aに嵌着した嵌着ヘッド24b3の後退動作を規制する。すなわち、ピン嵌入溝24b2にU字状ピン18を嵌入した状態において、嵌着ヘッド24b3を有するロッド本体24b1を後退作動させると、嵌着ヘッド24b3とピン嵌入溝24b2との間の後退規制部24b4がU字状ピン18と接触する。この後退規制部24b4とU字状ピン18が接触した状態でさらにロッド本体24b1を後退動作させると、U字状ピン18がロッド係止壁13d,13eの内壁と接触してロッド本体24b1の後退動作が規制される。なお、ピン嵌入溝24b2に嵌着したU字状ピン18を取り外すことでロッド本体24b1の後退動作の規制が解除され、プッシャー船Pとバージ船Bの連結状態を解除することができる。
このように、U字状ピン18をピン嵌入溝24b2に挿脱自在に構成することでロッド24bの後退時の変位を容易に制御できる。これにより、嵌着ヘッド24b3によるヘッド嵌入穴16aへの押圧状態が解消されたとしても嵌着ヘッド24b3とヘッド嵌入穴16aとの係合状態が維持されてプッシャー船Pとバージ船Bとの係合状態が維持できる。
この際、プッシャー船Pは、ゴムラバー層17による側壁13aとの圧着状態が解除されて船首シリンダ20,20および船尾シリンダ21,21により昇降装置に吊り下げられた状態となる。すなわち、昇降機構14でプッシャー船Pを昇降動作させる際、ゴムラバー層17が側壁13aに接触してその動作を阻害する虞を可及的に低減してプッシャー船Pを容易に昇降させることができる。
以上説明した実施形態によれば、プッシャー船Pに配設された船首シリンダ20,20および船尾シリンダ21,21と、バージ船Bに配設された昇降機構14,14,14,14を備え、プッシャー船Pの各シリンダをバージ船Bのヘッド嵌入部16に嵌着しつつ、ヘッド嵌入部16を押圧することでプッシャー船Pをバージ船Bに固定できる。この際、各シリンダの嵌着ヘッド24b3を略半球状に構成することにより、嵌着ヘッド24b3の中心とヘッド嵌入穴16aの中心位置とが多少ずれていたとしても嵌着ヘッド24b3をヘッド嵌入穴16aに嵌着できる。
また、船首シリンダ20および船尾シリンダ21のピン嵌入溝24b2にU字状ピン18を嵌入する構成により、図8(b)に示すように、各シリンダによる昇降用パネル14gの側壁13aへの押圧状態を解除しても各シリンダとヘッド嵌入部16との係合状態が解除されることがない。すなわち、プッシャー船Pが昇降機構14で吊り下げられた状態となり、プッシャー船Pを容易に昇降できる。
このようにプッシャー船Pとバージ船Bとを連結できる連結昇降装置により、シャックル等の連結金具を用いることなくプッシャー船Pとバージ船Bを連結でき、また、バージ船Bに連結後のプッシャー船Pの高さを容易に変更できる。また、図10(a)、(b)に示すように、昇降機構14は独立して昇降動作を可能に構成しており、プッシャー船Pの船首とバージ船Bの凹部11の前側側壁11cとが面接触するようにプッシャー船Pの船首・船尾の高さを容易に調整できる。これにより、プッシャー船PのスクリューSによる推進力を効率よくバージ船Bに伝達することができ、効率よくバージ船Bを押航できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
PB プッシャー・バージ船
P プッシャー船
B バージ船
WL 喫水線
10 積載部
11 凹部
11a 左側壁
11b 右側壁
12 ガイド用凹部
13 パネルガイド板
13
14 昇降機構
14d 昇降シリンダ
14f 連結機構
14g 昇降用パネル
15 回動ピン
16 ヘッド嵌入部
16a ヘッド嵌入穴
16a1 円錐台部
16a2 円錐部
17 ゴムラバー層
17a 分割片
17a1 格子溝
17b 溝
18 U字状ピン
20 船首シリンダ
21 船尾シリンダ
24 シリンダロッド
24b1 ロッド本体
24b2 ピン嵌入溝
24b3 嵌着ヘッド

Claims (6)

  1. バージ船の船尾に設けた凹部の左右内側壁面の前後位置に垂直に配設されたパネルガイド板内を上下に昇降可能に設けられた昇降用パネルと、
    前記昇降用パネルに設けたヘッド嵌入穴と、
    プッシャー船の船首及び船尾の両舷に設けられてシリンダロッド先端に嵌着ヘッドを有する伸縮自在の船首シリンダ及び船尾シリンダと、
    を備え、
    前記昇降用パネルに前記嵌着ヘッドを嵌入することで前記バージ船と連結した前記プッシャー船を上下に昇降可能とした前記バージ船搭載の昇降機構を有することを特徴とする連結昇降装置。
  2. 前記昇降機構は、垂直の昇降シリンダと、前記昇降シリンダの下端を上下に進退するシリンダロッドよりなることを特徴とする請求項1に記載の連結昇降装置。
  3. 前記バージ船の傾動にともない前記プッシャー船の船頭部が前記凹部の先端面に平面接触するように前記バージ船の前後の傾きを制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連結昇降装置。
  4. 前記昇降用パネルの裏面は、前記凹部の左右内側壁面に密着すべくゴムラバー層を張設したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の連結昇降装置。
  5. 前記ゴムラバー層は、複数個に分割して各分割片はそれぞれ独立して張設したことを特徴とする請求項4に記載の連結昇降装置。
  6. 前記ヘッド嵌入穴に前記嵌着ヘッドを嵌入する構造において、下方に開口部を有するU字状ピンを嵌入するためのピン嵌入溝を前記嵌着ヘッドの基部近傍に形成し、前記ヘッド嵌入穴に前記嵌着ヘッドを嵌入した後に、前記ピン嵌入溝に前記U字状ピンを嵌入することで、前記嵌着ヘッドの退行動作に伴い前記パネルガイド板の内壁面に前記U字状ピンを当接することで、前記嵌着ヘッドの退行動作を規制することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の連結昇降装置。
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