JP2023112358A - 視覚障害者支援装置及びこれを備える視覚再生補助システム - Google Patents

視覚障害者支援装置及びこれを備える視覚再生補助システム Download PDF

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邦彦 伊藤
Kunihiko Ito
孝治 大澤
Koji Osawa
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Abstract

【課題】 視覚障害者及びその周囲に、適切に情報を通知する。【解決手段】 視覚障害者支援装置は、視覚障害者及びその周囲に通知する内容を取得する情報取得手段と、視覚障害者の耳又は耳付近に配置可能にされた第1スピーカ(骨伝導スピーカ212)と、視覚障害者の耳から離れた位置に配置可能にされた第2スピーカ(音声スピーカ214)と、を制御する制御手段であって、情報取得手段によって取得された通知内容に基づいて第1スピーカと第2スピーカとを使い分ける制御手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、視覚障害者に情報を通知する視覚障害者支援装置及びこれを備える視覚再生補助システムに関する。
失明した視覚障害者の視覚を補助するシステムとして、複数の電極を有する装置を眼内等に埋植し、視覚を形成する細胞または組織(視覚系神経)に対して電極から電気刺激を出力して刺激することで、失われた視覚機能の一部を代行させる視覚再生補助システムの研究が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018―143448号公報
ところで、この種のシステムを視覚障害者が使用する上で、システムの動作状態やシステムの異常を視覚障害者に通知する手段として、音声を出力するスピーカを利用する方法が考えられる。
しかし、スピーカから常に音声が出力されることは視覚障害者の周囲の人には邪魔になる場合がある。この対策として、視覚障害者が耳に装着したイヤホン等で視覚障害者のみに音声が通知されるようにすると、システムの異常等は視覚障害者の周囲の人(例えば、介助者)に気付いてもらえず、介助者等による適切な処置が行われ難くなる場合がある。
本開示は、上記従来装置の問題点に鑑み、視覚障害者及びその周囲に、適切に情報を通知できる視覚障害者支援装置及びこれを備える視覚再生補助装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)本開示の第1態様に係る視覚障害者支援装置は、視覚障害者及びその周囲に通知する内容を取得する情報取得手段と、視覚障害者の耳又は耳付近に配置可能にされた第1スピーカと、視覚障害者の耳から離れた位置に配置可能にされた第2スピーカと、を制御する制御手段であって、前記情報取得手段によって取得された通知内容に基づいて前記第1スピーカと前記第2スピーカとを使い分ける制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2)本開示の第2態様に係る視覚再生補助システムは、患者の視覚を再生する視覚再生補助システムであって、上記(1)の視覚障害者支援装置を備えることを特徴とする。
視覚再生補助システムの概略構成を示した図である。 体内ユニットの概略構成を示した図である。 視覚障害者支援装置200の動作に係るフローを示す図である。
以下、典型的な実施形態の1つについて、図面を参照して説明する。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立又は関連して利用されうる。
[概要]
例えば、視覚再生補助システム(例えば、視覚再生補助システム100)は、撮像手段(例えば、カメラ121)と、複数の電極(例えば、電極111)と、システム制御手段(例えば、処理部150)と、を少なくとも含む。撮像手段は、視覚障害者の外界像を撮像する。制御手段は、複数の電極からの電気刺激の出力制御を行う。より詳細には、複数の電極の中から、刺激電流を出力する電極が、撮像手段によって取得された外界像に基づいて選択され、選択された電極から、視覚神経系へ電気刺激を出力させる。これにより、視覚障害者は、外界像を疑似光覚(フォスフェン)によって認識できる。
例えば、視覚障害者支援装置(例えば、視覚障害者支援装置200)は、視覚再生補助システムに備えられる。例えば、視覚障害者支援装置は、情報取得手段(例えば、情報取得部210)と、制御手段(例えば、制御部220)と、を備える。例えば、視覚障害者支援装置は、視覚障害者の耳又は耳付近に配置可能にされた第1スピーカ(例えば、骨伝導スピーカ212)を備えていてもよい。例えば、第1スピーカは患者に顔又は頭に装着される。例えば、視覚障害者支援装置は、視覚障害者の耳から離れた位置に配置可能にされた第2スピーカ(例えば、音声スピーカ214)を備えていてもよい。例えば、2スピーカは視覚障害者の顔から離れた位置で、視覚障害者に所持される。
例えば、情報取得手段は、視覚障害者及びその周囲に通知する内容を取得する。例えば、情報取得手段によって取得される通知内容は、視覚障害者(すなわち、第1スピーカを装着した視覚障害者)のみに通知する内容の第1カテゴリと、少なくとも視覚障害者の周囲に通知する内容の第2カテゴリと、の少なくとも2つに分類されてもよい。例えば、第1カテゴリに属する通知内容は、視覚障害者に第1スピーカが装着されている場合に、視覚障害者支援装置が備えられるシステム(例えば、視覚再生補助システム100)に関して、視覚障害者の操作に対する応答に係る案内が少なくとも含まれていてもよい。また、例えば、第1カテゴリに属する通知内容は、そのシステムの動作状態に係る案内が含まれていてもよい。例えば、第2カテゴリに属する通知内容は、視覚障害者支援装置が備えられるシステムの構成要素の異常に係る内容が少なくとも含まれていてもよい。例えば、第2カテゴリに属する通知内容は、周囲に対する周囲の支援要求が含まれていてもよい。
例えば、制御手段は、第1スピーカと第2スピーカとを制御する。例えば、制御手段は、情報取得手段によって取得された通知内容に基づいて第1スピーカと第2スピーカとを使い分ける。これにより、視覚障害者及びその周囲に、通知内容に応じて適切に情報を通知できる。
例えば、第1スピーカは、骨伝導スピーカが使用されてもよい。骨伝導スピーカは、空気の振動を介さず、骨伝導振動子で耳周辺の骨を振動させることで耳(蝸牛)へ音を伝達可能とされる。例えば、第1スピーカは、イヤホンが使用されてもよい。第1スピーカの例として骨伝導スピーカが使用される場合、イヤホンに対して、視覚障害者の耳をふさがないため、視覚障害者にとって重要な周囲の音が入りやすい。また、耳の閉塞感が軽減される。
例えば、制御手段は、情報取得手段によって取得された通知内容が第1カテゴリに属する場合は、第1スピーカから通知内容を出力する。例えば、制御手段は、取得された通知内容が第2カテゴリに属する場合は、少なくとも第2スピーカから通知内容を出力する。例えば、制御手段は、通知内容が第2カテゴリに属する場合は、第1スピーカ及び第2スピーカの両方から通知内容を出力してもよい。これにより、例えば、通知内容が第1カテゴリ(例えば、主に視覚再生補助システム100の動作状態に関する案内情報であって、必ずしも周囲の人が知らなくてもよい情報)の場合は、第1スピーカによって視覚障害者のみに伝達されることで周囲の人に煩わし思いをさせることが軽減される。一方、通知内容が第2カテゴリ(例えば、主にシステムの構成要素の異常・故障に関する情報であって、視覚障害者のみでは適切な処置が難しい事象の情報)の場合は、第2スピーカから通知内容が出力されることにより、介助者等の周囲の人にも気付いてもらえ、適切な処置を行うことができる。
[実施例]
以下、図面に基づいて本実施例に係る視覚再生補助システムを説明する。図1は、視覚再生補助システムの概略構成を示した図である。
図1における視覚再生補助システム100は、視覚障害者である患者の視覚神経系に対し、複数の電極から電気刺激(刺激電流)を与える。その結果として、患者は、刺激された位置と対応する位置においてフォスフェン(疑似光覚)を得る。本実施例において、視覚再生補助システム100は、体外ユニット120と、体内ユニット110と、視覚障害者支援装置200と、を備える。図2は、体内ユニット110の概略構成を示した図である。
<体外ユニット>
図1において、体外ユニット120は、撮像手段の例であるカメラ121と、送信部122と、操作ボックス130と、を備える。
カメラ121は、患者の前方の外界像を取得(撮像)するために利用される。カメラ121及び送信部122を患者に装着するために、さらに、眼鏡フレーム13が体外ユニット120に含まれていてもよい。眼鏡フレーム13は、患者の両眼の眼前に配置される左右のレンズ枠13aと、左右のテンプル13bと、を備える。例えば、カメラ121は、左右の一方のテンプル13bに取り付けられている。
操作ボックス130には、処理部150が配置されている。処理部150は、演算処理・制御処理を行うプロセッサを有する。処理部150は、カメラ121で取得される外界像(画像)を処理して、体内ユニット110に送信する制御信号を生成する。生成された制御信号は、送信部122へ出力される。例えば、送信部122は、患者の耳より後ろの頭部に接するように、テンプル13bに取り付けられている。
送信部122は、処理部150で生成される信号を、体内ユニット110(より詳細には、図2の受信ユニット110b,受信部115)に送信するために利用される。送信部122は、電磁波として、信号に含まれる情報を体内ユニット110に伝送する。例えば、波長、周期、振幅の少なくとも何れかが信号に応じて変調された電磁波が、体内ユニット110へ非接触(例えば、コイルリンク)で送信される。
操作ボックス130は、処理部150の他、操作部140と、バッテリー160と、を備える。視覚再生補助システム100の各部への電力は、バッテリー160から供給される。操作部140は、電源スイッチ141、音量調整スイッチ142、モード切換えスイッチ144、等の操作部材を備える。電源スイッチ141は、視覚再生補助システム100の電源ON・OFFに使用され、また、バッテリー160の残量を確認するためにも使用される。音量調整スイッチ142は、後述する骨伝導スピーカ212の音量を調整するために使用される。モード切換えスイッチ144は、カメラ画像処理モード(二値、グレースケール、白黒反転、固定、等)を切換えるために使用される。処理部150は、操作部140の各操作部材が操作されると、操作対象の要素に対する制御信号を生成する。処理部150からの制御信号は操作対象の要素に送信される。
なお、操作ボックス130は、患者が操作部140の各操作部材を操作しやすいように、例えば、ストラップによって患者の首から吊り下げられ、外部に露出される。カメラ121、送信部122及び骨伝導スピーカ212は、ケーブル132によって電気的に操作ボックス130の各要素と接続されている。
<体内ユニット>
図2において、体内ユニット110は、刺激ユニット110aと、受信ユニット110bと、を有する。受信ユニット110bと、刺激ユニット110aとは、例えば、リード線110cによって接続されている。リード線110cを介して、受信ユニット110bから刺激ユニット110aへ電力が供給されると共に、制御信号が送信される。
受信ユニット110bは、受信部115と、制御部(体内制御部)116と、を有する。受信部115は、送信部122から送信される電磁波を受信する。電磁波には、制御信号と、電力と、が含まれていてもよい。制御部116は、受信部115で受信された電磁波から、制御信号と、電力とを抽出する。抽出された電力は、体内ユニット装置110の各部に供給される。制御信号は、電気刺激に関するパラメータを規定する。
刺激ユニット110aは、患者の眼球に対して固定される。刺激ユニット110aには、視覚系神経(実施例では、網膜を構成する細胞)に電気的な刺激を与えるための複数の電極(「刺激電極」ともいう)111を有している。
本実施例において複数の電極111は、基板112上に形成されている。これにより、電極アレイが形成される。各電極111は、刺激ユニット110aの本体部に封入された電子回路113と配線で接続されている。電子回路113は、例えば、基板112上の電極111の中から制御信号に基づいて指定される一部に対し、刺激電流を出力するための電力を配分する。例えば、電子回路113は、デマルチプレクサを含む回路であってもよい。本実施例では、パルス状の刺激電流が電極111から出力される。患者は、電流が出力される電極111の位置に応じた疑似光覚(フォスフェン)を得ることができる。刺激電流が出力される電極111のパターンが制御されることで、患者に像を認識させることができる。
なお、視覚再生補助システム100は、脈絡膜上-経網膜刺激型(STS:Suprachoroidal Transretinal Stimulation)に適合した装置であってもよい。この場合、眼球強膜に切り込みを入れて形成した切開創(フラップ)から基板112が挿入され、電極111が脈絡膜に位置される。その結果、網膜に電極111を直接接触させずに電気刺激が可能となる。
<視覚障害者支援装置>
図1において、視覚障害者支援装置200は、情報取得部210と、制御部220と、を備える。また、視覚障害者支援装置200は、第1スピーカの例である骨伝導スピーカ212と、第2スピーカの例である音声スピーカ214と、を備えていてもよい。情報取得部210は、体外ユニット120の処理部150と接続され、患者(視覚障害者)及びその周囲に通知する内容を取得する。制御部220は、骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214の駆動を制御する機能を有し、情報取得部210によって取得された通知内容に基づき、骨伝導スピーカ212と音声スピーカ214とを使い分ける制御を行う。制御部220からの音信号は、有線又は無線によって、骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214に送信される。
骨伝導スピーカ212は、患者の耳付近に配置可能とされている。例えば、骨伝導スピーカ212は、患者が眼鏡フレーム13を装着したときに、患者のこめかみに位置するように、眼鏡フレーム13のテンプル13bに取り付けられている。骨伝導スピーカ212は、空気の振動を介さず、骨伝導振動子で耳周辺の骨を振動させることで耳(蝸牛)へ音を伝達可能なものであり、この骨伝導を利用して患者に通知内容を音声にて伝達する。
音声スピーカ214は、空気振動によって音を発生するものが使用される。音声スピーカ214は、患者の耳から離れた位置に配置可能にされている。本実施例では、音声スピーカ214は、操作ボックス130に配置されている。操作ボックス130が露出するように患者に所持されることで、音声スピーカ214から患者の周囲に音が出力される。
なお、制御部220が情報取得部210の機能を備えていてもよいし、処理部150が一つの制御手段として情報取得部210及び制御部220の機能を兼ね備えてもよい。
<動作>
以上のような構成を備える視覚再生補助システム100の動作を説明する。ここでは、図3を使用して視覚障害者支援装置200の動作を中心に説明する。図3は、視覚障害者支援装置200の動作に係るフローを示す図である。
まず、処理部150は、視覚障害者支援装置200が備えられた視覚再生補助システム100の動作状態(操作ボックス130の各操作部材の操作情報、バッテリーの残量状態、各種モードの設定状態、等)、及び視覚再生補助システム100の異常(故障を含む)の有無を取得する(ステップS1)。
次に、情報取得部210は、処理部150によって取得された取得情報に基づき、患者及び周囲に通知するための通知内容を取得する(ステップS2)。
次に、制御部220は、情報取得部210によって取得された通知内容に基づき、患者の周囲に通知が必要か否かの分類(カテゴリ)を判別する(ステップS3)。例えば、制御部220は、その通知内容を、骨伝導スピーカ212によって患者のみに通知する内容の第1カテゴリと、少なくとも音声スピーカ214によって患者の周囲に通知する内容の第2カテゴリと、に分類する。なお、通知内容に対する第1カテゴリ及び第2カテゴリの分類の関係は、予め定められている。
例えば、第1カテゴリに属する通知内容は、主に骨伝導スピーカ212が患者に装着されている場合に、操作部140に関して、患者の操作に対する応答に係る案内を含み、必ずしも周囲の人が知らなくてもよい情報とされる。また、第1カテゴリに属する通知内容は、必ずしも周囲の人が知らなくてもよい情報として、視覚再生補助システム100の動作状態に関する案内情報が含まれていてもよい。
例えば、第2カテゴリに属する通知内容は、主にシステムの構成要素の異常(故障を含む)に関する情報を含み、患者のみでは適切な処置が難しい事象の情報)とされる。すなわち、第2カテゴリに属する通知内容は、周囲に対する周囲の支援要求を含んでいてもよい。なお、視覚再生補助システム100の動作状態に関する案内情報であっても、一部は第2カテゴリに分類されてもよい。
次に、制御部220は、通知内容の分類(カテゴリ)に基づき、骨伝導スピーカ212と音声スピーカ214との使い分けを決める(ステップS4)。通知内容が第1カテゴリに属する場合、制御部220は、骨伝導スピーカ212を駆動し、骨伝導スピーカ212から通知内容を音声等で出力する(ステップS5)。一方、通知内容が第2カテゴリに属する場合、制御部220は、少なくとも音声スピーカ214を駆動し、音声スピーカ214から通知内容を音声等で出力する。本実施例では、通知内容が第2カテゴリに属する場合、骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214の両方から通知内容を音声等で出力する(ステップS6)。
以下、骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214の出力に関する具体的な動作を説明する。患者が視覚再生補助システム100を使用するために、電源スイッチ141がONにされると、視覚再生補助システム100の各要素にバッテリー160からの電力が供給され、カメラ121によって外界像が得られる。カメラ121の撮像信号は処理部150に入力される。処理部150の画像処理によって生成された制御信号に基づき体内ユニット110の刺激ユニット110aが制御され、患者は外界像を疑似光覚(フォスフェン)によって認識する。
また、電源スイッチ141がONにされると、情報取得部210は、その操作信号に基づき、電源がONされた旨を示す所定の通知内容(例えば、「ピッ」と鳴らす音)を取得(決定)する。この通知内容は第2カテゴリに属するとされ、制御部220によって骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214の両方から通知内容が出力される。これにより、患者及びその周囲の介助者は視覚再生補助システム100がON状態にされたことを知ることができる。また、音声スピーカ214からも電源がONされた旨を示す音が出力されることにより、患者が眼鏡フレーム13を未装着で骨伝導スピーカ212がこめかみに位置していない場合でも、患者は視覚再生補助システム100がON状態にされたことを知ることができる。
操作部140に配置された音量調整スイッチ142、モード切換えスイッチ144が操作されると、その操作信号は処理部150に入力され、処理部150は操作信号に基づいて各操作対象要素を制御する。また、これらの操作信号の情報は処理部150から情報取得部210に入力される。情報取得部210は各操作信号に基づく通知内容を取得する。音量調整スイッチ142、モード切換えスイッチ144の操作に基づく応答の通知内容は、患者のみが知ればよいため、主に案内のカテゴリ1に分類される。
具体的には、音量調整スイッチ142によって音量が変更されると、情報取得部210は、例えば、「この音量で案内します」との通知内容を取得する。音量調整スイッチ142の操作に基づく通知内容は第1カテゴリに属するとされ、制御部220によって骨伝導スピーカ212が駆動され、変更された音量で通知内容が出力される。
また、モード切換えスイッチ144によってカメラ画像処理モード(二値、グレースケール、白黒反転、固定、等)が切換えられると、情報取得部210は、その操作情報に基づき、切換えられたモードを案内する通知内容を取得する。例えば、白黒反転モードに切換えられ場合、「白黒反転モードです」との通知内容を取得する。この通知内容は第1カテゴリに属するとされ、制御部220によって骨伝導スピーカ212が駆動され、患者に通知内容が出力される。
視覚再生補助システム100の動作状態の一つとして、バッテリー160の残量状態がある。患者は、視覚再生補助システム100の電源ON時に電源スイッチ141を短押しすることで、バッテリー160の残量状態を確認することができる。電源スイッチ141が短押しされた操作信号が処理部150に入力されると、処理部150によってバッテリー160の残量が検出され、その検出情報は情報取得部210に入力される。情報取得部210はバッテリー160の残量の検出情報に基づき、通知内容を取得する。例えば、情報取得部210は、「バッテリー残量は60%です」との通知内容を得る。バッテリー残量が20%以上の場合は、患者のみに通知する内容の第1カテゴリとされる。この場合、制御部220によって骨伝導スピーカ212が駆動され、情報取得部210によって取得されたバッテリー残量に関する通知内容が骨伝導スピーカ212から出力される。
このように、患者のみが知ればよい情報(第1カテゴリに分類された通知内容)は、骨伝導スピーカ212のみよって出力されるため、周囲の人に煩わしい思いをさせることなく、患者は必要な情報を得ることができる。また、骨伝導スピーカ212が使用されていることにより、周囲が雑音でうるさい環境でも、患者は通知内容を把握しやすい。
ここで、前述のバッテリー160の残量の検出情報において、残量が20%を下回っていた場合、例えば、情報取得部210は、「バッテリーが少なくなりました。バッテリーを充電して下さい」との通知内容を得る。さらに、バッテリー160の残量が無くなる直前となった場合、例えば、情報取得部210は、「バッテリーが無くなりました。電源をOFFします。」との通知内容を得る。バッテリー160への充電は、患者のみでは対処が難しいため、介助者等の周囲にも通知が必要な情報とされ、その通知内容は第2カテゴリとされる。この場合、制御部220によって骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214から通知内容が出力される。
また、患者のみでは対処が難しく、介助者等の周囲にも通知が必要なケースとしては、視覚再生補助システム100の各構成要素に異常・故障が検出された場合がある。例えば、処理部150によって、カメラ121の異常・故障が検出された場合(例えば、カメラ121からの映像信号が検出されない場合等)、体内ユニット110の異常・故障が検出された場合(例えば、最大刺激電流値が閾値以下となった場合、体内ユニット110内の電圧が基準を超過した場合等)、操作ボックス130に何らかの故障が検出された場合、その異常情報は情報取得部210に入力される。情報取得部210は、取得された情報がシステムの異常に関する場合、例えば、「システムに異常が見つかりました。システムの点検を受けて下さい」との通知内容を得る。この通知内容は第2カテゴリとされ、制御部220によって骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214から通知内容が出力される。
このように、患者のみでは対処が難しい場合には、その通知内容が音声スピーカ214から出力されるため、患者の周囲の介助者等が通知内容に気付き、適切な対応を取りやすくなる。
<変容例>
以上、本開示の典型的な一実施例を説明したが、本開示は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例では、主に視覚再生補助システム100の動作状態に関する案内情報や操作に対する応答に係る案内が、患者のみに通知する第1カテゴリとしたが、これに限られない。例えば、カメラ121の撮像画像に基づき、処理部150によって文字が判読される場合や物体が識別される場合には、その文字の判読情報や物体の識別情報の通知内容は第1カテゴリとされ、第1スピーカの例である骨伝導スピーカ212から出力されるようにしてもよい。
また、例えば、カメラ121の撮像画像に基づき、視覚障害者(患者)の歩行等で危険な状態(例えば、駅のホームで黄色の点字ブロックから外れて歩行している場合等)が処理部150によって検出されたならば、その旨の警告通知が第2カテゴリとされ、第1スピーカに加えて第2スピーカからも警告通知が出力されてもよい。これにより、視覚障害者の周囲の人が気付き、視覚障害者を支援することができる。
また、送信部122が患者の頭部から外れていることが処理部150によって検出された場合、その外れている時間に応じて、通知内容を変更すると共に、骨伝導スピーカ212と音声スピーカ214とを使い分けてもよい。例えば、送信部122(コイルと呼ぶ)が患者の頭部から外れている時間が第1の所定時間(例えば、60秒)より短い時間(例えば、3秒と30秒)続いた場合は、患者自身に対処してもらうために、例えば、「コイルを付けて下さい」との通知内容が第1カテゴリとして情報取得部210によって取得され、その通知内容が骨伝導スピーカ212から出力される。一方、送信部122が患者の頭部から外れている時間が第1の所定時間以上続いた場合は、患者自身では対処が難しい可能性や異常の可能性があるので、例えば、「コイルが外れています。電源をOFFにします。」との通知内容が第2カテゴリとして情報取得部210によって取得され、その通知内容が骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214から出力されてもよい。
また、骨伝導スピーカ212の異常・故障が制御部220によって検出された場合は、その旨の通追内容が音声スピーカ214から出力されてもよい。逆に、音声スピーカ214の異常・故障が制御部220によって検出された場合は、その旨の通追内容が骨伝導スピーカ212から出力されてもよい。
また、電源スイッチ141がONにされたときと同様に、電源スイッチ141がOFFにされたときも、その旨の通知内容は第2カテゴリに属するとされ、骨伝導スピーカ212及び音声スピーカ214の両方から通知内容が出力されてもよい。音声スピーカ214からも音が出力されることにより、患者は眼鏡フレーム13を顔から外し、骨伝導スピーカ212が未装着状態となった後であっても、電源がOFFされたことを知ることができる。
また、本開示の視覚障害者支援装置200は骨伝導スピーカ212と音声スピーカ214の2つのスピーカを備えているため、一方が故障した場合には、もう片方のスピーカから各種の通知内容が出力されるようにしてもよい。
また、上記実施では第1スピーカとして骨伝導スピーカ212が利用される例を説明したが、第1スピーカとして、患者が耳に直接装着可能なイヤホンが利用されてもよい。また、上記実施例では第2スピーカの例として操作ボックス130に配置された音声スピーカ214を使用するものとしたが、例えば、携帯電話として使用されるスマートフォンに設けられたスピーカが利用されてもよい。この場合、通知内容は無線でスマートフォンに送信されるようにすればよい。
また、上記実施例に係る視覚再生補助システム100は、いわゆる体外撮像型であったが、いわゆる体内撮像型の装置であってもよい。体内撮像型の装置では、例えば、体内装置の一部として、撮像手段が設けられる。例えば、体内装置の一部として設けられた受光素子(撮像素子)が、撮像手段として設けられてもよい。体内撮像型の装置の具体例としては、例えば、特開2002-325851号公報等を参照されたい。
また、上記実施例においては、体内ユニット110が備える複数の電極は眼球に配置されていたが、眼球以外の患者の視覚系神経に電気刺激を与えることのできる位置に電極が配置されていてもよい。視覚系神経としては、網膜、視神経、および、脳、等を構成する組織が例示される。
100 視覚再生補助システム
110 体内ユニット
111 電極
120 体外ユニット
121 カメラ
130 操作ボックス
150 処理部
200 視覚障害者支援装置
210 情報取得部
220 制御部
212 骨伝導スピーカ
214 音声スピーカ

Claims (5)

  1. 視覚障害者及びその周囲に通知する内容を取得する情報取得手段と、
    視覚障害者の耳又は耳付近に配置可能にされた第1スピーカと、視覚障害者の耳から離れた位置に配置可能にされた第2スピーカと、を制御する制御手段であって、前記情報取得手段によって取得された通知内容に基づいて前記第1スピーカと前記第2スピーカとを使い分ける制御手段と、
    を備えることを特徴とする視覚障害者支援装置。
  2. 請求項1の視覚障害者支援装置において、
    前記情報取得手段によって取得される通知内容は、視覚障害者のみに通知する内容の第1カテゴリと、少なくとも視覚障害者の周囲に通知する内容の第2カテゴリと、の少なくとも2つに分類され、
    前記制御手段は、取得された通知内容が前記第1カテゴリに属する場合は、前記第1スピーカから通知内容を出力し、取得された通知内容が前記第2カテゴリに属する場合は、少なくとも前記第2スピーカから通知内容を出力することを特徴とする視覚障害者支援装置。
  3. 請求項2の視覚障害者支援装置において、
    前記第2カテゴリに属する通知内容は、視覚障害者支援装置が備えられるシステムの構成要素の異常に係る内容が少なくとも含まれることを特徴とする視覚障害者支援装置。
  4. 請求項1~3の何れかの視覚障害者支援装置において、
    前記第1スピーカは、骨伝導を利用した骨伝導スピーカが使用されることを特徴とする視覚障害者支援装置。
  5. 患者の視覚を再生する視覚再生補助システムであって、
    請求項1~4の何れかの視覚障害者支援装置を備えることを特徴とする視覚再生補助システム。
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