JP2023110589A - 連続体ロボット制御システム及び連続体ロボット制御方法 - Google Patents

連続体ロボット制御システム及び連続体ロボット制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】連続体ロボットの湾曲部が被検者等の被検体の内部に差し入れられた後にツールチャネルに異なる複数のツールを挿抜する手技を行う際に、その手技に要する手間を減らせる仕組みを提供する。【解決手段】制御装置300は、連続体ロボット100の湾曲部120が被検体の内部に差し入れられた後にツールチャネル101に異なる複数のツールが挿抜される際に、複数のツールごとにツールチャネル101を通過可能な湾曲角度の最大値を取得し、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度として設定し、設定した最大湾曲角度の範囲内で湾曲部120が湾曲するように駆動ユニット150を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、湾曲部の内部を貫通する管状の経路であってツールを挿抜するためのツールチャネルを備える連続体ロボットの制御を行う連続体ロボット制御システム及び連続体ロボット制御方法に関するものである。
近年、患者等の被検者の負担を低減し治療・検査後のQOLを向上させるための低侵襲医療が注目を集めている。低侵襲医療の代表例として、内視鏡を用いた手術・検査が挙げられる。例えば、腹腔鏡手術は、従来の開腹手術と比べて手術創を小さくすることが可能となるため、術後に必要な入院期間を短縮できるだけでなく、美容上も優れているというメリットがある。
低侵襲医療に用いられる内視鏡として、軟性内視鏡が知られている。この軟性内視鏡は、被検者の内部に挿入する挿入部が湾曲可能な部材で構成されているため、食道や大腸、肺などの湾曲する器官であっても、組織を圧迫することなく被検者の内部に挿入し、被検者の負担を低減することができる。さらに、アクチュエータを用いて軟性内視鏡の挿入部を駆動し、被検者の内部の経路に沿うように挿入部の姿勢を自動的に制御すれば、被検者の負担をより低減することが期待できる。また、軟性内視鏡の中には、生検や治療用の術具を含むツールを挿通することができるツールチャネルを備えるものがある。このような内視鏡を使うことで、被検者の体内の深部にある患部を観察するだけでなく組織を採取したり、治療を行ったりすることが可能となる。これらのことから、軟性内視鏡として利用可能な連続体ロボットの機構とその制御方法の研究開発が盛んに行われている。
この連続体ロボットの挿入部であってアクチュエータ等の駆動部によって湾曲可能な湾曲部は、細径であることが望ましい。それは、挿入部である湾曲部が細径であれば、管腔を圧迫することなく被検者の体内の深部まで到達できるためである。加えて、挿入部である湾曲部が細径になれば、肺のように末梢に行くほど管腔の径が小さくなる臓器ではその深部にまで到達できるようになるため、より広い部位を診断または治療することができるようになる。
特許文献1には、挿入部を細径化することが可能な軟性内視鏡の一例が記載されている。従来の軟性内視鏡は、管腔を観察するための撮像装置が挿入部に組み込まれていが、特許文献1に記載の軟性内視鏡は、観察に必要なときにのみツールチャネルから撮像ツールを挿入して使用する。そして、特許文献1に記載の軟性内視鏡では、患部の治療や患部から組織を採取するときには、撮像ツールをツールチャネルから抜去して替わりに術具のツールを挿入し、その後、患部を再び観察するときには術具のツールを抜去して撮像ツールを再び挿入する。これにより、従来の軟性内視鏡で撮像装置を設置するために必要としていたスペースだけ挿入部を細径化することが可能となっている。
特開2010-82435号公報
しかしながら、撮像ツールや術具のツールの中には、これらのツールの構成部品の一部に高剛性な部材を使用しているものがある。この場合、例えば特許文献1に記載の軟性内視鏡において挿入部である湾曲部を大きく湾曲させ過ぎてしまうと、ツールによっては高剛性な部材で形成されている部品がツールチャネルを通過することができなくなってしまう。そして、このような場合、ツールチャネルを通過できずに途中で詰まってしまったツールが通過可能なように湾曲部の湾曲角度を再調整する必要が生じて、手技に要する手間が増え、その結果、手技を行う医師や被検者の負担が増加してしまうことになる。
本発明は、この問題点に鑑みてなされたものであり、連続体ロボットの湾曲部が被検者等の被検体の内部に差し入れられた後にツールチャネルに異なる複数のツールを挿抜する手技を行う際に、その手技に要する手間を減らせる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の連続体ロボット制御システムは、線状部材が駆動されることによって基準軸に対して湾曲する湾曲部と、前記線状部材を駆動する駆動部と、前記湾曲部の内部を貫通する管状の経路であってツールを挿抜するためのツールチャネルと、を備える連続体ロボットと、前記連続体ロボットの動作を制御する制御装置と、を有する連続体ロボット制御システムであって、前記制御装置は、前記湾曲部が被検体の内部に差し入れられた後に前記ツールチャネルに異なる複数の前記ツールが挿抜される際に、前記複数のツールごとに前記ツールチャネルを通過可能な湾曲角度の最大値を取得し、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度として設定し、前記最大湾曲角度の範囲内で前記湾曲部が湾曲するように前記駆動部を制御する。
また、本発明は、上述した連続体ロボット制御システムによる連続体ロボット制御方法を含む。
本発明によれば、連続体ロボットの湾曲部が被検体の内部に差し入れられた後にツールチャネルに異なる複数のツールを挿抜する手技を行う際に、その手技に要する手間を減らすことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る連続体ロボットの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態を示し、図1及び図2に示すツールチャネルに対して挿抜可能な各種のツールの一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る制御装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図4に示す制御装置の角度制限部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、被検者の肺の内部における連続体ロボット及び各種のツールの振る舞いを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図8に示す制御装置の制限移動量演算部によって最大移動量を算出する方法を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る連続体ロボットに備わる複数の湾曲部の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る制御装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図11に示す制御装置の角度制限部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、立体的に湾曲可能な湾曲部を備える連続体ロボットと、連続体ロボットの動作を制御する制御装置と、を備えた連続体ロボット制御システムの例について説明する。まず、本実施形態に係る連続体ロボット制御システムの構成を説明し、次いで、本実施形態に係る連続体ロボット及び撮像ツールと術具のツールの構成について説明する。引き続いて、制御装置において湾曲部の湾曲角度を制限する方法を説明し、最後に患者等の被検者の肺の深部から検体を採取する手技の例を説明する。
[1-1:連続体ロボット制御システムの構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-1の概略構成の一例を示す模式図である。連続体ロボット制御システム10-1は、図1に示すように、連続体ロボット100、リニアステージ200、制御装置300、入力装置400、操作装置500、及び、画像表示装置600を有して構成されている。
連続体ロボット100は、図1に示すように、長尺部110、湾曲部120、コイル130、ツール挿入口140、及び、駆動ユニット150を有して構成されている。また、連続体ロボット100は、長尺部110及び湾曲部120の内部を貫通する管状の経路であって、ツール挿入口140を介してツールを挿抜するためのツールチャネル101が備えられている。
長尺部110は、内部に、ツールチャネル101が備えられていることに加えて、湾曲部120を基準軸102に対して湾曲させる際に駆動ユニット150によって駆動される複数の線状部材に相当する複数の駆動ワイヤが挿通されている。
湾曲部120は、能動的に姿勢を変更することが可能に構成されている。具体的に、湾曲部120は、湾曲部120に接続されている線状部材である駆動ワイヤが駆動ユニット150の内部に設置されたアクチュエータ(駆動部)により駆動されることによって基準軸102に対して湾曲する。ここで、本実施形態においては、基準軸102は、リニアステージ200上における連続体ロボット100の移動方向と平行な方向の軸であるものとする。
コイル130は、湾曲部120の先端120aに設置されている。また、図1には不図示であるが、湾曲部120の近くには、磁場発生装置が設置されている。そして、磁場発生装置(不図示)が発生する磁場の変化をコイル130を介して読み取ることで、湾曲部120の先端120aの位置と方向を検出することができる。
ツール挿入口140は、例えば、長尺部110と駆動ユニット150との接合部(基台部)に設けられている。このツール挿入口140は、長尺部110及び湾曲部120の内部に設けられたツールチャネル101に対して、各種のツールを挿抜するための入口である。このツール挿入口140から挿入され得る各種のツールとしては、例えば、撮像ツールや、生検や治療用の術具のツール等が挙げられる。
駆動ユニット150は、湾曲部120を基準軸102に対して所望の湾曲角度で湾曲させる際に、湾曲部120に接続されている線状部材である駆動ワイヤを駆動するアクチュエータ(駆動部)を備えて構成されている。本実施形態においては、駆動ユニット150は、リニアステージ200に固定されており、医師等のユーザが駆動ユニット150を前後に押し引きすることによって、連続体ロボット100は、リニアステージ200の長手方向に直線運動を行う。
リニアステージ200には、上述したように駆動ユニット150が固定されている。このリニアステージ200は、連続体ロボット100を被検者(上位概念として「被検体」としてもよい)に対して前進移動及び後進移動させる移動装置に相当する。
制御装置300は、例えば操作装置500からの操作入力や入力装置400からの入力、更には、コイル130からの入力に基づいて、連続体ロボット100の動作を制御する装置である。さらに、制御装置300は、画像表示装置600の表示制御を含む各種の制御や、各種の処理を行う。
入力装置400は、制御装置300に対して各種の情報(各種のデータや各種の画像を含む)を入力する装置である。
操作装置500は、医師等のユーザが操作するための装置である。この操作装置500には、湾曲部120が所望の姿勢になるように医師等のユーザが操作するためのレバー510が備えられている。制御装置300は、レバー510の操作量に基づいて、湾曲部120が所望の姿勢になるように駆動ユニット150のアクチュエータ(駆動部)に対してワイヤ駆動量指令を出力する。
また、制御装置300には、撮像ツールで取得された画像を受信するためのインタフェースが設けられており、制御装置300で撮像ツールから受信した画像は、画像表示装置600に出力されてカメラ画像610として表示される。また、画像表示装置600は、撮像ツールから出力されるカメラ画像610に加えて、例えば術前に構築する被検者の肺の3Dモデルから作成したナビゲーション画像620等が表示される。このナビゲーション画像620としては、例えば、湾曲部120の先端位置と被検者の患部(関心領域)までの経路を肺の外部から観察した俯瞰図や、湾曲部120の先端120aの仮想的なカメラから肺の内部を一人称視点で観察した画像等がある。医師等のユーザは、必要に応じて、画像表示装置600に表示されたカメラ画像610やナビゲーション画像620を切り替えることができる。
[1-2:連続体ロボットの構成]
図2は、本発明の第1の実施形態に係る連続体ロボット100の概略構成の一例を示す模式図である。この図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、この図2では、図1に示すツール挿入口140は図示していない。
長尺部110は、外力に対して受動的に湾曲する部材である。
湾曲部120は、複数の線状部材である複数の駆動ワイヤ121~123を案内するための部材である複数のワイヤガイド124を備えて構成されている。この際、3本の駆動ワイヤ121~123は、一端が湾曲部120の先端120aに配置されているワイヤガイド124に固定して接続され、他端がアクチュエータ151a~153aに接続されている。また、例えば、湾曲部120の先端120aに配置されているワイヤガイド124には、上述したコイル130が備え付けられている。
図1に示す駆動ユニット150の内部には、図2に示すアクチュエータ151a~153a及び送りねじ151b~153bが備えられている。具体的に、駆動ワイヤ121は、送りねじ151bを介してアクチュエータ151aに接続されている。また、駆動ワイヤ122は、送りねじ152bを介してアクチュエータ152aに接続されている。また、駆動ワイヤ123は、送りねじ153bを介してアクチュエータ153aに接続されている。それぞれのアクチュエータ151a~153aが、制御装置300の制御に基づいてそれぞれの駆動ワイヤ121~123を連続体ロボット100の長手方向に沿って押し引き駆動することで、湾曲部120を基準軸102に対して湾曲させることができる。
また、長尺部110及び湾曲部120の内部には、図2に示すように、上述したツールチャネル101が備えられている。医師等のユーザは、図1に示すツール挿入口140から撮像ツールまたは術具のツールを挿入し、挿入したツールをツールチャネル101を経由して湾曲部120の先端120aまで到達させることができる。
ここで、アクチュエータ151a~153aを駆動するときの湾曲部120と長尺部110の振る舞いについて、以下に説明する。
アクチュエータ151a~153aの回転運動は、それぞれの出力軸に接続された送りねじ151b~153bによって減速されて、並進運動に変換される。送りねじ151b~153bのナットには、駆動ワイヤ121~123を固定するためのワイヤ把持部が設けられており、アクチュエータ151a~153aを駆動すると駆動ワイヤ121~123は連続体ロボット100の長手方向に沿って押し引きされる。上述したように、駆動ワイヤ121~123は湾曲部120の先端120aに固定して接続されているため、駆動ワイヤ121~123が押し引きされることによって湾曲部120が基準軸102に対して湾曲する。この際、駆動ワイヤ121~123は、それぞれ異なる位相で湾曲部120の先端120aに固定して接続されているため、各アクチュエータ151a~153aの駆動量を制御することで、湾曲部120を所望の湾曲角度と方向に湾曲させることが可能となる。一方、駆動ワイヤ121~123は、長尺部110には固定されていないため、駆動ワイヤ121~123を押し引きしても、長尺部110の姿勢は変化しない。
次に、湾曲部120が被検者の内部に差し入れられた際の被検者の管腔との接触や、各種のツールの挿抜等の外力が作用するときの湾曲部120と長尺部110の振る舞いについて、以下に説明する。
長尺部110は、駆動ワイヤ121~123と接続していないため、外力が働くとこれに倣うように変形する。そのため、例えば長尺部110が湾曲していても、長尺部110は、ツールの挿通に倣って変形し、ツールを通過させることができる。一方、湾曲部120に外力が働くと、その外力により駆動ワイヤ121~123に押し引き力が生じるが、送りねじ151b~153bの摩擦や減速機構の作用によってアクチュエータ151a~153aは容易には回転しないため、例えばツールを挿通するときに湾曲部120の湾曲角度は変化しない。
[1-3:各種のツールの構成]
図3は、本発明の第1の実施形態を示し、図1及び図2に示すツールチャネル101に対して挿抜可能な各種のツールの一例を示す模式図である。
図3(a)は、撮像ツール710の模式図である。撮像ツール710は、図3(a)に示すように、撮像部711、及び、カメラケーブル712を有して構成されている。撮像部711は、不図示の対物光学系と照明光学系を備えており、被検者の体内の映像を撮影することができるように構成されている。また、カメラケーブル712の内部には、上述した対物光学系で取得した画像情報を伝送するための信号ケーブルと、上述した照明光学系に電源を供給するための電源ケーブルが内蔵されている。カメラケーブル712は、低剛性の部材で構成されているため、連続体ロボット100が湾曲していてもツールチャネル101に挿通させることができる。一方、撮像部711は、光学系を保護するために高剛性の部材で構成されている。上述したように、ツールの挿入による湾曲部120の湾曲角度の変化は生じないため、湾曲部120が大きく湾曲した状態でツールチャネル101に撮像ツール710を挿入すると、撮像部711がツールチャネル101の途中で詰まってしまい湾曲部120の先端120aまで進むことができなくなってしまう。
図3(b)は、術具のツールの1つである生検ブラシツール720の模式図である。生検ブラシツール720は、図3(b)に示すように、ブラシ721、シース722、ケーブル723、及び、操作部724を有して構成されている。ブラシ721は、ケーブル723を介して操作部724に接続されており、操作部724を押し引きすることによって、ブラシ721をシース722に格納したり、ブラシ721をシース722から露出させたりすることができる。連続体ロボット100のツールチャネル101に生検ブラシツール720を挿入するときには、連続体ロボット100を傷つけないようにブラシ721をシース722に格納する。一方、生検ブラシツール720を用いて被検者の患部(関心領域)の組織を採取するときには、ブラシ721をシース722から露出させる。生検ブラシツール720において、シース722及びケーブル723は、低剛性の部材で構成されているため、連続体ロボット100が湾曲していてもツールチャネル101に挿抜させることができる。しかしながら、ブラシ721とケーブル723との接合部は、上述した撮像部711と同様に高剛性の部材で構成されているため、湾曲部120が大きく湾曲した状態でツールチャネル101に生検ブラシツール720を挿入すると、当該接合部がツールチャネル101の途中で詰まってしまい湾曲部120の先端120aまで進むことができなくなってしまう。
図3(c)は、術具のツールの1つである生検針ツール730の模式図である。生検針ツール730は、図3(c)に示すように、中空ニードル731、シース732、ケーブル733、及び、操作部734を有して構成されている。中空ニードル731は、ケーブル733を介して操作部734に接続されており、操作部734を押し込むことによって、中空ニードル731をシース732から露出させることができる。生検針ツール730において、シース732及びケーブル733は、低剛性の部材で構成されているため、連続体ロボット100が湾曲していてもツールチャネル101に挿抜させるこができる。しかしながら、中空ニードル731は、上述した撮像部711と同様に高剛性の部材で構成されているため、湾曲部120が大きく湾曲した状態でツールチャネル101に生検針ツール730を挿入すると、中空ニードル731がツールチャネル101の途中で詰まってしまい湾曲部120の先端120aまで進むことができなくなってしまう。
[1-4:制御装置の構成]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置300の概略構成の一例を示す模式図である。
図4に示す制御装置300は、最大湾曲角度データベース311、角度指令生成部312、角度制限部313、運動学演算部314、及び、ワイヤ駆動量制御部315を有して構成されている。
図4において、ツール情報301は、医師等のユーザが、術前に手術で使用するツールの型式等の情報を入力装置400から入力した情報である。また、ユーザ操作入力302は、医師等のユーザが、操作装置500のレバー510を操作した際の操作量の入力情報である。また、湾曲部先端位置303は、コイル130で計測された湾曲部120の先端120aの位置情報である。また、患部位置304は、医師等のユーザが、術前に決定した被検者の関心領域である患部の位置情報を入力装置400から入力した情報である。
最大湾曲角度データベース311には、ユーザによって使用され得る異なる複数のツール(例えば、図3に示す撮像ツール710、生検ブラシツール720及び生検針ツール730)ごとにツールチャネル101を通過可能な湾曲角度の最大値が記録されている。最大湾曲角度データベース311は、入力されたツール情報301に係る複数のツールごとにツールチャネル101を通過可能な湾曲角度の最大値を取得し、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度θlimとして設定して出力する。
角度指令生成部312は、入力されたユーザ操作入力302に基づいて、湾曲部120の湾曲角度指令値θcmdを演算する。
角度制限部313は、入力された湾曲部先端位置303及び患部位置304と、最大湾曲角度データベース311から出力された最大湾曲角度θlimと、角度指令生成部312で生成された湾曲角度指令値θcmdと、に基づいて、湾曲部120の湾曲角度の制限を考慮した目標湾曲角度θrefを設定して出力する。
運動学演算部314は、連続体ロボット100の運動学を用いて、湾曲部120の湾曲角度を目標湾曲角度θrefとするための駆動ワイヤ121~123の目標ワイヤ駆動量を演算する。
ワイヤ駆動量制御部315は、駆動ワイヤ121~123の駆動量が運動学演算部314で算出された目標ワイヤ駆動量と一致するように、アクチュエータ151a~153aに対してワイヤ駆動量指令305を出力する。
図5は、図4に示す制御装置300の角度制限部313の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態においては、角度制限部313は、湾曲部120の先端120aが被検者の患部(関心領域)の近傍に到達したときのみ、最大湾曲角度θlim以下の湾曲角度となるように湾曲部120の目標湾曲角度θrefを設定する。このため、角度制限部313は、湾曲部120の先端120aが被検者の患部(関心領域)から離れているときには、湾曲角度指令値θcmdを湾曲部120の目標湾曲角度θrefとしてそのまま設定する。
具体的に、まず、図5のステップS101において、角度制限部313は、コイル130で計測した湾曲部先端位置303と患部位置304との距離Δdを算出する。
続いて、ステップS102において、角度制限部313は、ステップS101で算出した距離Δdが閾値Δthよりも大きいか否かを判断する。
ステップS102の判断の結果、ステップS101で算出した距離Δdが閾値Δthよりも大きくない(距離Δdが閾値Δth以下である)場合には(S102/No)、ステップS103に進む。
ステップS103に進むと、角度制限部313は、最大湾曲角度データベース311から出力された最大湾曲角度θlimが、角度指令生成部312で生成された湾曲角度指令値θcmdよりも大きいか否かを判断する。
ステップS103で最大湾曲角度θlimが湾曲角度指令値θcmdよりも大きいと判断された場合(S103/Yes)、或いは、ステップS102で距離Δdが閾値Δthよりも大きいと判断された場合(S102/Yes)、ステップS104に進む。
ステップS104に進むと、角度制限部313は、角度指令生成部312で生成された湾曲角度指令値θcmdを湾曲部120の目標湾曲角度θrefとして設定して出力する。
一方、ステップS103で最大湾曲角度θlimが湾曲角度指令値θcmdよりも大きくない(最大湾曲角度θlimが湾曲角度指令値θcmd以下である)と判断された場合(S103/No)、ステップS105に進む。
ステップS105に進むと、角度制限部313は、最大湾曲角度データベース311から出力された最大湾曲角度θlimを湾曲部120の目標湾曲角度θrefとして設定して出力する。
ステップS104の処理が終了した場合、或いは、ステップS105の処理が終了した場合には、図5のフローチャートの処理が終了する。
上述した図5のフローチャートの処理によれば、制御装置300は、以下の制御を行うことになる。
制御装置300は、ユーザの操作入力に基づく湾曲部120の湾曲角度指令値θcmdが最大湾曲角度θlimよりも小さい場合には(S103/Yes)、湾曲角度指令値θcmdを湾曲部120の目標湾曲角度θrefとして、駆動部であるアクチュエータ151a~153aを制御する。
また、制御装置300は、湾曲部120の湾曲角度指令値θcmdが上述した最大湾曲角度以上の場合には(S103/No)、最大湾曲角度θlimを湾曲部120の目標湾曲角度θrefとして、駆動部であるアクチュエータ151a~153aを制御する。
[1-5:肺生検の処理手順]
上述した連続体ロボット100、図3に示した各種のツール710~730、及び、制御装置300を用いて、被検者の肺生検を行う際の処理手順について説明する。術前に、ユーザは、被検者の肺のMRI画像やCT画像等の医用画像から肺の3Dモデルを作成しておく。その後、ユーザは、作成した3Dモデルを参照しながら組織を採取する目標位置(関心領域の位置)と、当該目標位置に到達するまでに連続体ロボット100の湾曲部120の先端120aが通過する目標経路を決定する。そして、ユーザは、決定した目標位置及び目標経路の情報を作成した3Dモデルとともに制御装置300の記憶部(不図示)に保存する。また、ユーザは、術前に、実際に手術(手技)で使用するツールの型式等の情報を入力装置400から制御装置300にツール情報301として入力する。この場合、最大湾曲角度データベース311は、入力されたツール情報301に係る複数のツールごとにツールチャネル101を通過可能な湾曲角度の最大値を取得し、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度θlimとして設定する。
図6は、本発明の第1の実施形態を示し、被検者の肺の内部における連続体ロボット100及び各種のツールの振る舞いを示す模式図である。この図6において、図1~図3に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
手術が始まると、医師等のユーザは、まず、連続体ロボット100のツールチャネル101に撮像ツール710を挿入し、撮像ツール710の先端に位置する撮像部711を湾曲部120の先端まで挿入する。次いで、ユーザは、撮像ツール710が挿入された連続体ロボット100を、被検者の口または鼻から挿入する。そして、ユーザは、画像表示装置600に表示されたカメラ画像610とナビゲーション画像620を参照しながら操作装置500(レバー510等)を操作し、湾曲部120の先端120aが被検者の管腔を圧迫しないように湾曲部120の先端120aの姿勢を制御しながら、連続体ロボット100の駆動ユニット150が載置されたリニアステージ200を前進させる。
図6(a)に示すように、連続体ロボット100の湾曲部120の先端が被検者の肺の管腔601における分岐に到達したときには、ユーザは、ナビゲーション画像620を参照して被検者の関心領域である患部602の位置を確認する。そして、ユーザは、湾曲部120の先端を被検者の肺の管腔601における目標経路の方に向けて、連続体ロボット100の駆動ユニット150が載置されたリニアステージ200を前進させる。
なお、被検者の気管支の入り口から患部602の近傍に到達するまでは、連続体ロボット100の湾曲部120の先端位置と患部602の位置との距離Δdが閾値Δthよりも大きいため、制御装置300は、湾曲部120の湾曲角度の制限を行わない。そのため、ユーザは、湾曲部120の姿勢を所望の湾曲角度に操作することができる。
湾曲部120の先端が被検者の肺の管腔601に沿って患部602の近傍まで到達すると、ユーザは、操作装置500(レバー510等)を操作して、図6(b)に示すように湾曲部120の先端が患部602の方を向くように湾曲部120の湾曲角度を調整する。このとき、距離Δdは閾値Δth以下となるため、角度制限部313は、湾曲部120の目標湾曲角度θrefを、使用する全てのツールがツールチャネル101を通過可能な最大湾曲角度θlimの範囲内(最大湾曲角度θlim以下)となるように設定する。
そして、ユーザは、調整が完了したら、図6(c)に示すように、撮像ツール710を連続体ロボット100のツールチャネル101から抜去する。
続いて、ユーザは、図6(d)に示すように、連続体ロボット100のツールチャネル101に生検ブラシツール720を挿入し、その先端のブラシ721を用いて被検者の関心領域である患部602から組織を採取する。
続いて、ユーザは、生検ブラシツール720を用いた患部602からの組織採取が完了したら、生検ブラシツール720を連続体ロボット100のツールチャネル101から抜去する。その後、ユーザは、連続体ロボット100のツールチャネル101に生検針ツール730を挿入し、生検ブラシツール720と同様の方法で、患部602から組織を採取する。この際、角度制限部313は、使用する全てのツール710~730のいずれもツールチャネル101を通過可能となるように最大湾曲角度θlimを設定しているため、生検針ツール730もツールチャネル101を通過して患部602に到達することができる。
その後、ユーザは、生検針ツール730を用いた患部602からの組織採取が完了したら、生検針ツール730を連続体ロボット100のツールチャネル101から抜去する。次いで、ユーザは、再び、連続体ロボット100のツールチャネル101に撮像ツール710を挿入して、患部602の近傍に大きな出血がないことを確認する。最後に、ユーザは、連続体ロボット100の駆動ユニット150が載置されたリニアステージ200を後退させて、連続体ロボット100を被検者の肺から抜去する。
第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-1の制御装置300は、以下の処理を行うようにしている。
具体的に、制御装置300は、連続体ロボット100の湾曲部120が被検者(上位概念として「被検体」としてもよい)の内部に差し入れられた後にツールチャネル101に異なる複数のツール710~730が挿抜される際に、複数のツール710~730ごとにツールチャネル101を通過可能な湾曲角度の最大値を取得するようにしている。そして、制御装置300は、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度θlimとして設定し、この最大湾曲角度θlimの範囲内で湾曲部120が湾曲するように駆動部である駆動ユニット150内のアクチュエータ151a~153aを制御するようにしている。
かかる構成によれば、異なる複数のツールを挿抜する手技を行う際に、当該複数のツールの全てがツールチャネル101を挿通可能なように湾曲部120の湾曲角度を制限しながら、湾曲部120の先端120aを被検者(被検体)の関心領域である患部602の方に向けることができる。即ち、かかる構成によれば、連続体ロボット100の湾曲部120が被検体の内部に差し入れられた後にツールチャネル101に異なる複数のツールを挿抜する手技を行う際に、その手技に要する手間を減らすことが可能となる。
さらに、第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-1の制御装置300では、以下の処理を行うようにしている。
具体的に、制御装置300は、湾曲部120の先端位置と被検者(被検体)の関心領域である患部602の位置との距離Δdが閾値以下(閾値Δth以下)である場合に、上述した最大湾曲角度θlimの範囲内で湾曲部120が湾曲するように駆動部であるアクチュエータ151a~153aを制御するようにしている。
かかる構成によれば、湾曲部120の先端120aが患部602の近傍に到達した場合においてのみ、湾曲部120の湾曲角度が制限されるため、湾曲部120が被検者(被検体)の管腔601の内部を進む際には、ユーザの操作を妨げることはない。
また、第1の実施形態には、連続体ロボット制御システム10-1により行われる処理の方法(連続体ロボット制御方法)も含まれる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第2の実施形態では、第1の実施形態で上述した湾曲部120の湾曲角度の制限に加えて、連続体ロボット100を前後進させるリニアステージの移動量を制限する形態を説明する。
第1の実施形態において図6を用いて説明した患部602から組織を採取する際の成功率を向上させるためには、患部602に対してリニアステージを適当な位置に制御することが望ましい。なぜならば、もしリニアステージの移動量が小さく湾曲部120の先端が患部602から離れた状態で組織を採取しようとすると、湾曲部120の先端から出た後にツールが逸れてしまい、所望の部位から組織が採取できなくなってしまう恐れがあるためである。また、リニアステージの移動量が大き過ぎて湾曲部120が患部602よりも深部に侵入してしまった場合に、湾曲部120の先端を患部602の方を向けるためには湾曲部120を鋭角に曲げなければならずツールを挿通できなくなってしまう。
そこで、第2の実施形態では、湾曲部120の湾曲角度が最大湾曲角度θlimに達したときでも、湾曲部120を患部602の方に向けられるようにステージの移動量の最大値を制限する形態を採る。
[2-1:連続体ロボット制御システムの構成]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-2の概略構成の一例を示す模式図である。連続体ロボット制御システム10-2は、図7に示すように、連続体ロボット100、電動ステージ220、制御装置300、入力装置400、操作装置500、及び、画像表示装置600を有して構成されている。ここで、図7において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、図1に示すリニアステージ200に替えて、アクチュエータ(不図示)によってステージ(テーブル)が駆動する電動ステージ220を適用する。この電動ステージ220は、連続体ロボット100を被検者(上位概念として「被検体」としてもよい)に対して前進移動及び後進移動させる移動装置に相当する。また、操作装置500には、図1に示すレバー510に加えて、電動ステージ220の前後進指令を出力するための前後進ボタン520(前進ボタン及び後進ボタン)が備えられている。本実施形態では、ユーザがこれらの前後進ボタン520を押すと、制御装置300は、押されたボタンの種類に応じて電動ステージ220のアクチュエータに駆動指令を出力する。そして、電動ステージ220のアクチュエータが駆動すると、電動ステージ220のテーブルが動作し、テーブルに設置された駆動ユニット150が前後進運動を行う。また、電動ステージ220のアクチュエータには、不図示のエンコーダが接続されており、制御装置300は、このエンコーダの入出力に基づいてテーブルの移動量を演算する。
[2-2:制御装置の構成]
図8は、本発明の第2の実施形態に係る制御装置300の概略構成の一例を示す模式図である。この図8において、図4に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図8に示す制御装置300は、最大湾曲角度データベース311、角度指令生成部312、角度制限部313、運動学演算部314、ワイヤ駆動量制御部315、制限移動量演算部321、移動量指令生成部322、及び、ステージ制御部323を有して構成されている。即ち、図8に示す制御装置300は、図4に示す第1の実施形態に係る制御装置300に対して、電動ステージ220の制御系に相当する制限移動量演算部321、移動量指令生成部322及びステージ制御部323が追加された構成となっている。
また、図8において、ツール情報301、ユーザ操作入力302、湾曲部先端位置303、患部位置304及びワイヤ駆動量指令305は、図4と同様である。図8において、ステージ移動量306は、例えば、上述した電動ステージ220のアクチュエータに接続されているエンコーダから得られるステージ移動量に係る情報である。目標経路307は、医師等のユーザが、術前に決定した患部602(被検者の関心領域)までの目標経路の情報を入力装置400から入力した情報である。前後進指令308は、医師等のユーザが、操作装置500の前後進ボタン520を操作した際に操作装置500から出力される電動ステージ220の前後進指令の情報である。
制限移動量演算部321は、入力された患部位置304及び目標経路307と、最大湾曲角度データベース311から出力された最大湾曲角度θlimとに基づいて、湾曲部120を最大湾曲角度θlimまで湾曲させた状態で湾曲部120の先端を患部602の方に向けるときの電動ステージ220の最大移動量zblimを後述する反復計算によって算出する。
移動量指令生成部322は、術中に前後進指令308が入力されると、ステージ移動量306に基づく現在のステージ移動量zbに微小量を加算したzb 'を算出し、算出したzb 'が最大移動量zblim以下であれば、zb 'を目標移動量zbrefとして出力する。また、移動量指令生成部322は、算出したzb 'が最大移動量zblimよりも大きければ、最大移動量zblimを目標移動量zbrefとして出力する。
ステージ制御部323は、電動ステージ220の移動量が目標移動量zbrefと一致するように、電動ステージ220に対してステージ移動量指令を出力する。
図9は、図8に示す制御装置300の制限移動量演算部321によって最大移動量zblimを算出する方法を説明するための図である。この図9において、図6に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
まず、制限移動量演算部321は、電動ステージ220が或る移動量zb0まで前進したと仮定し、そのときの湾曲部120の位置を求める。次いで、制限移動量演算部321は、図9において太点線で示すように、湾曲部120の湾曲角度を最大湾曲角度θlimとするときの湾曲部120の先端の延長線910を求める。そして、制限移動量演算部321は、患部602の中心が延長線910上に存在し、かつ湾曲部120の先端位置と患部602の位置との距離dが閾値rth以下であれば、移動量zb0において患部602の組織を採取することができると判断し、このときの移動量zb0を最大移動量zblimとして設定して出力する。一方、制限移動量演算部321は、患部602の中心が延長線910上に存在しないか、或いは存在していても距離dが閾値rthよりも大きければ、患部602の組織の採取が困難であると判断する。そして、制限移動量演算部321は、移動量zb0に正の微小量を加算した値を新たな移動量とし、最大移動量zblimが見つかるまで上述した演算を反復する。
第2の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-2の制御装置300は、以下の処理を行うようにしている。
具体的に、制御装置300は、被検者の関心領域である患部602の位置(患部位置304)と患部602の位置に到達するまでの湾曲部120の目標経路(目標経路307)と最大湾曲角度最大湾曲角度θlimとに基づいて、移動装置であるの電動ステージ220による連続体ロボット100の最大移動量zblimを算出する。そして、制御装置300は、算出した最大移動量zblimの範囲内で連続体ロボット100が移動するように電動ステージ220を制御するようにしている。
かかる構成によれば、湾曲部120の先端を患部602に十分に近づけた上で、患部602から組織を採取することができるため、患部602から組織を採取する際の成功率を向上させることが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第3の実施形態の説明では、上述した第1及び第2の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1及び第2の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第3の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10は、図1に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-1、または、図7に示す第2の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-2と同様の構成を採り得る。
第1の実施形態で上述したように、連続体ロボット100の長尺部110は、被検者の内部の管腔601と接触しても、受動的に湾曲することができる。しかしながら、長尺部110の姿勢を能動的に制御することはできないため、例えば大きく湾曲する管腔601の経路に押し込められると最大湾曲角度θlimよりも大きく湾曲してしまう。そして、この場合、連続体ロボット100のツールチャネル101にツールを挿通することが困難になってしまう。そこで、第3の実施形態では、複数の湾曲部120を備える連続体ロボット100を適用し、先端に位置する湾曲部の先端が患部602の近傍に到達したときに全ての湾曲部120が最大湾曲角度θlim以下となるように湾曲角度を制御する。
[3-1:連続体ロボットの構成]
図10は、本発明の第3の実施形態に係る連続体ロボット100に備わる複数の湾曲部120の一例を示す模式図である。この図10において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、湾曲部120の数をNとする。図10では、N個の湾曲部120のうちの或る湾曲部120を第nの湾曲部120-nとして図示している。第nの湾曲部120-nにおいて、複数のワイヤガイド124-nのうちの遠位端に位置するワイヤガイド124-naには、駆動ワイヤ121-n、122-n及び123-nの一端が固定して接続されている。具体的に、図10には、連続体ロボット100の先端から順に、第(n-1)の湾曲部120-(n-1)、第nの湾曲部120-n及び第(n+1)の湾曲部120-(n+1)の3つの湾曲部120が図示されている。
第nの湾曲部120-nの駆動ワイヤ121-n、122-n及び123-nは、基台部の側に位置する第(n+1)の湾曲部120-(n+1)のワイヤガイドと長尺部110に案内されて、不図示のアクチュエータに接続されている。そして、当該アクチュエータを駆動することで、第nの湾曲部120-nの湾曲角度θnと湾曲する方向を制御することができる。
[3-2:制御装置の構成]
第1の実施形態の制御装置300では、管腔601の形状に沿うようにユーザが操作装置500を用いて湾曲部120の姿勢を制御していた。しかしながら、本実施形態に係る複数の湾曲部120を備える連続体ロボット100においては、管腔601の形状に沿うように全ての湾曲部120の姿勢を制御しようとすると複雑な操作が必要となり、ユーザビリティが低下してしまう。そこで、本実施形態では、簡便な操作によって湾曲した管腔601の経路に沿うように、連続体ロボット100の姿勢を制御することが可能な、先頭追従制御を適用する。ここでは、まず、本実施形態の先頭追従制御を説明し、次いで、先頭追従制御を行う制御装置300に本発明に係る湾曲角度制限を適用する方法について説明する。
本実施形態の先頭追従制御では、ユーザは、図10において連続体ロボット100の先端に位置する第(n-1)の湾曲部120-(n-1)に相当する第1の湾曲部の姿勢のみを操作する。即ち、第1の湾曲部は、連続体ロボット100が被検者に対して前進移動する際に先頭となる湾曲部である。そして、本実施形態においては、制御装置300は、第1の湾曲部の姿勢に追従するように、図10に示す第nの湾曲部120-nに相当する第2の湾曲部~第Nの湾曲部(Nが3である場合には、図10に示す第(n+1)の湾曲部120-(n+1)に相当する第3の湾曲部)の姿勢を制御する。ここで、第2の湾曲部は、連続体ロボット100が被検者に対して前進移動する際に第1の湾曲部に追従して前進する湾曲部である。
具体的には、ユーザは、例えば第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10-1と同様に、画像表示装置600に表示されたカメラ画像610とナビゲーション画像620を参照しながら、管腔601の形状に沿うように第1の湾曲部の姿勢を操作する。そして、ユーザは、第1の湾曲部の湾曲角度を決定した後にステージを前進させる。ユーザは、これを繰り返して第1の湾曲部の先端を患部602に到達させる。
このとき、制御装置300は、ユーザが操作した第1の湾曲部の湾曲角度と一致するように、前進移動する際に追従して前進する第2の湾曲部~第Nの湾曲部の姿勢を制御する。この際、制御装置300は、まず、ステージの移動量zbが変化するごとにステージの移動量zbに対応する第1の湾曲部の目標湾曲角度θ1ref(zb)を内部の記憶部(不図示)に保存する。そして、制御装置300は、前進移動する際に第1の湾曲部に追従する湾曲部が被検者の内部の或る侵入深さの位置に到達したとき、第1の湾曲部がその位置を通過したときの目標湾曲角度を記憶部から読み出して、これを追従する湾曲部の目標湾曲角度とする。例えば、ステージを第1の湾曲部の長さL1だけ前進移動させると、第2の湾曲部は、移動前の第1の湾曲部と同じ移動量となる。したがって、第2の湾曲部の目標湾曲角度θ2refは、以下の(1)式で表される。
Figure 2023110589000002
さらに、ステージを第2の湾曲部の長さL2だけさらに移動させると、第3の湾曲部が移動前の第1の湾曲部と同じ移動量に到達するため、第3の湾曲部の目標湾曲角度θ3refは、以下の(2)式で表される。
Figure 2023110589000003
同様の計算により、一般に第nの湾曲部の目標湾曲角度θnrefは、以下の(3)式で表される。
Figure 2023110589000004
そして、制御装置300は、各湾曲部の湾曲角度が目標湾曲角度θnrefと一致するように駆動ワイヤの押し引き量であるワイヤ駆動量を制御する。これにより、ユーザが、管腔601の形状に沿うように第1の湾曲部の姿勢を制御すれば、追従する第2の湾曲部以降の湾曲部も同様に、管腔601の形状に沿って侵入することが可能となる。
しかしながら、先頭追従制御では、第1の湾曲部の湾曲角度が追従する湾曲部の湾曲角度に伝搬されるため、管腔601を進むときに第1の湾曲部を大きく曲げてしまうと追従する湾曲部も同様に大きく湾曲してしまう。そしてこの場合、患部602の近傍に到達したときにツールを挿通できなくなってしまう。そこで、本実施形態の制御装置300は、患部602までの目標経路307に基づいて、第1の湾曲部が患部602に到達するときの第nの湾曲部の先端の位置Pnを術前に推定する。そして、本実施形態の制御装置300は、術中に第1の湾曲部が位置Pnの近傍を通過するときに目標湾曲角度θ1refを最大湾曲角度θlimの範囲内(最大湾曲角度θlim以下)に制限する。これにより、実際に、第1の湾曲部が患部602の近傍に到達したときに、位置Pnの近傍にある第nの湾曲部の湾曲角度θnrefを最大湾曲角度θlimの範囲内(最大湾曲角度θlim以下)とすることが可能となる。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る制御装置300の概略構成の一例を示す模式図である。この図11において、図4及び図8に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図11に示す制御装置300は、最大湾曲角度データベース311、角度指令生成部312、角度制限部313、運動学演算部314、ワイヤ駆動量制御部315、追従湾曲部先端位置演算部331、及び、先頭追従制御部332を有して構成されている。即ち、図11に示す制御装置300は、図4に示す第1の実施形態に係る制御装置300に対して、追従湾曲部先端位置演算部331及び先頭追従制御部332が追加された構成となっている。なお、本発明においては、図11に示す追従湾曲部先端位置演算部331及び先頭追従制御部332を、図8に示す第2の実施形態に係る制御装置300に対して追加する形態も、適用可能である。
追従湾曲部先端位置演算部331は、湾曲角度を制限する条件を判断する構成部である。この追従湾曲部先端位置演算部331は、入力された目標経路307と各湾曲部の長さとに基づいて、第1の湾曲部が患部602に到達するときの追従湾曲部(第2の湾曲部以降の湾曲部)の先端の位置Pnを算出して出力する。
角度制限部313は、第1の湾曲部の先端における現在の位置Pと、追従湾曲部先端位置演算部331で算出された位置Pnとの距離が一定以下になるときに、第1の湾曲部の目標湾曲角度θ1refを最大湾曲角度θlim以下に制限する。
先頭追従制御部332は、角度制限部313の出力に基づいて、第2の湾曲部以降の追従湾曲部が第1の湾曲部に追従するように各湾曲部の姿勢を制御する。
図12は、図11に示す制御装置300の角度制限部313の処理手順の一例を示すフローチャートである。
具体的に、まず、図12のステップS301において、角度制限部313は、第1の湾曲部の先端における現在の位置Pと、追従湾曲部先端位置演算部331で算出された位置Pnとの距離Δdnを演算する。
続いて、ステップS302において、角度制限部313は、ステップS301で算出した距離Δdnが閾値Δthよりも大きいか否かを判断する。
ステップS302の判断の結果、ステップS301で算出した距離Δdnが閾値Δthよりも大きくない(距離Δdnが閾値Δth以下である)場合には(S302/No)、ステップS303に進む。
ステップS303に進むと、角度制限部313は、最大湾曲角度データベース311から出力された第1の湾曲部の最大湾曲角度θ1limが、角度指令生成部312で生成された第1の湾曲部の湾曲角度指令値θ1cmdよりも大きいか否かを判断する。
ステップS303で最大湾曲角度θ1limが湾曲角度指令値θ1cmdよりも大きいと判断された場合(S303/Yes)、或いは、ステップS302で距離Δdnが閾値Δthよりも大きいと判断された場合(S302/Yes)、ステップS304に進む。
ステップS304に進むと、角度制限部313は、角度指令生成部312で生成された湾曲角度指令値θ1cmdを湾曲部120の目標湾曲角度θ1refとして設定して出力する。
一方、ステップS303で最大湾曲角度θ1limが湾曲角度指令値θ1cmdよりも大きくない(最大湾曲角度θ1limが湾曲角度指令値θ1cmd以下である)と判断された場合(S303/No)、ステップS305に進む。
ステップS305に進むと、角度制限部313は、最大湾曲角度データベース311から出力された最大湾曲角度θ1limを湾曲部120の目標湾曲角度θ1refとして設定して出力する。
ステップS304の処理が終了した場合、或いは、ステップS305の処理が終了した場合には、図12のフローチャートの処理が終了する。
このように、湾曲角度を制限しながら先頭追従制御を行うことで、複数の湾曲部120を備える連続体ロボット100においてもツールの挿抜が可能となるように姿勢を制御しながら被検者の管腔601内に侵入させることが可能となる。
本実施形態では、連続体ロボット100が患部602に到達するときに、第1の湾曲部を含めて全ての湾曲部120の最大湾曲角度を、最大湾曲角度θlim(最大湾曲角度θ1lim)以下に制限する例を説明した。これは、第1の実施形態で説明した生検ブラシツール720または生検針ツール730の生検ツールを用いて患部602の組織(検体)を採取するためには、連続体ロボット100の全ての湾曲部120についてこれらのツールの高剛性の部材を通過させる必要があるためである。しかしながら、先端部分が低剛性の部材で構成され、さらに高剛性の部材が駆動ユニット150の側に位置するツールを用いるときには、高剛性の部材を通過させる必要がない湾曲部120については、湾曲角度の制限を設けなくてもよい。例えば、第2の湾曲部までツールを挿入すれば、患部602の組織を採取することが可能な場合には、第nの湾曲部の目標湾曲角度θnrefを常にユーザが指示する湾曲角度指令値θncmdとしてよい。このように、生検ツールの挿抜に必要な湾曲部120のみの湾曲角度を制限することで、ユーザビリティを向上させることができる。
第3の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10の制御装置300は、以下の処理を行うようにしている。
具体的に、制御装置300は、第1の湾曲部が所定の位置に到達したときに最大湾曲角度θlim(最大湾曲角度θ1lim)の範囲内で第1の湾曲部が湾曲するように駆動部である駆動ユニット150内のアクチュエータを制御した場合、第2の湾曲部が上述した所定の位置に到達したときに最大湾曲角度θlim(最大湾曲角度θ1lim)の範囲内で第2の湾曲部が湾曲するように駆動ユニット150内のアクチュエータを制御するようにしている。
かかる構成によれば、第1の実施形態における効果に加えて、連続体ロボット100の先端が患部602の近傍に到達したときにツールチャネル101にツールを挿通できなくなってしまう不具合を回避することが可能となる。
(その他の実施形態)
上述した第1~第3の実施形態では、連続体ロボット100の湾曲部120を挿入する対象として患者等の被検者を想定した例を説明したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。連続体ロボット100の湾曲部120を挿入する対象として、例えば配管等の他の被検体を適用してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10:連続体ロボット制御システム、100:連続体ロボット、101:ツールチャネル、102:基準軸、110:長尺部、120:湾曲部、120a:湾曲部120の先端、130:コイル、140:ツール挿入口、150:駆動ユニット、200:リニアステージ、300:制御装置、400:入力装置、500:操作装置、510:レバー、600:画像表示装置、610:カメラ画像、620:ナビゲーション画像

Claims (6)

  1. 線状部材が駆動されることによって基準軸に対して湾曲する湾曲部と、前記線状部材を駆動する駆動部と、前記湾曲部の内部を貫通する管状の経路であってツールを挿抜するためのツールチャネルと、を備える連続体ロボットと、
    前記連続体ロボットの動作を制御する制御装置と、
    を有する連続体ロボット制御システムであって、
    前記制御装置は、前記湾曲部が被検体の内部に差し入れられた後に前記ツールチャネルに異なる複数の前記ツールが挿抜される際に、前記複数のツールごとに前記ツールチャネルを通過可能な湾曲角度の最大値を取得し、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度として設定し、前記最大湾曲角度の範囲内で前記湾曲部が湾曲するように前記駆動部を制御することを特徴とする連続体ロボット制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記湾曲部の先端位置と前記被検体の関心領域の位置との距離が閾値以下である場合に、前記最大湾曲角度の範囲内で前記湾曲部が湾曲するように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の連続体ロボット制御システム。
  3. 前記制御装置は、ユーザの操作入力に基づく前記湾曲部の湾曲角度指令値が前記最大湾曲角度よりも小さい場合には前記湾曲角度指令値を前記湾曲部の目標湾曲角度として前記駆動部を制御し、前記湾曲角度指令値が前記最大湾曲角度以上の場合には前記最大湾曲角度を前記湾曲部の目標湾曲角度として前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の連続体ロボット制御システム。
  4. 前記連続体ロボットを前記被検体に対して前進移動および後進移動させる移動装置を更に有し、
    前記制御装置は、前記被検体の関心領域の位置と前記関心領域の位置に到達するまでの前記湾曲部の目標経路と前記最大湾曲角度とに基づいて、前記移動装置による前記連続体ロボットの最大移動量を算出し、前記最大移動量の範囲内で前記連続体ロボットが移動するように前記移動装置を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御システム。
  5. 前記連続体ロボットは、複数の前記湾曲部を備えており、
    前記複数の湾曲部は、前記連続体ロボットが前記被検体に対して前進移動する際に先頭となる第1の湾曲部と、前記前進移動する際に前記第1の湾曲部に追従して前進する第2の湾曲部と、を含み、
    前記制御装置は、前記第1の湾曲部が所定の位置に到達したときに前記最大湾曲角度の範囲内で前記第1の湾曲部が湾曲するように前記駆動部を制御した場合、前記第2の湾曲部が前記所定の位置に到達したときに前記最大湾曲角度の範囲内で前記第2の湾曲部が湾曲するように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御システム。
  6. 線状部材が駆動されることによって基準軸に対して湾曲する湾曲部と、前記線状部材を駆動する駆動部と、前記湾曲部の内部を貫通する管状の経路であってツールを挿抜するためのツールチャネルと、を備える連続体ロボットと、
    前記連続体ロボットの動作を制御する制御装置と、
    を有する連続体ロボット制御システムによる連続体ロボット制御方法であって、
    前記制御装置が、前記湾曲部が被検体の内部に差し入れられた後に前記ツールチャネルに異なる複数の前記ツールが挿抜される際に、前記複数のツールごとに前記ツールチャネルを通過可能な湾曲角度の最大値を取得し、当該取得した複数の湾曲角度の最大値のうち最小のものを最大湾曲角度として設定し、前記最大湾曲角度の範囲内で前記湾曲部が湾曲するように前記駆動部を制御することを特徴とする連続体ロボット制御方法。
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