JP2023108937A - 測距装置および測距装置の制御方法 - Google Patents

測距装置および測距装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サンプリング回路部のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算が行えるようにする。【解決手段】本技術の測距装置は、測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、光源部からの照射パルス光に基づく、測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、反射パルス光に基づく光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、サンプリング回路部から出力されるサンプリング値に基づいて、時間ごとの反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と、サンプリング回路部からヒストグラム生成部に入力されるサンプリング値の入力タイミングを制御する制御部とを具備する。【選択図】図7

Description

本技術は、測距装置に関する。詳しくは、ToF(Time of Flight:飛行時間)方式の測距装置、および、当該測距装置の制御方法に関する。
測距対象物(被写体)までの距離を測定する装置として、測距対象物に対して光源部から光を照射し、その照射光が測距対象物で反射されて光検出部に戻ってくるまでの光の飛行時間を計測することで、被写体までの距離を測定するToF方式の測距装置がある。
ToF方式の測距装置では、光源部から測距対象物に対してパルス状の光(パルス光)を照射し、この照射パルス光に基づく測距対象物からの反射パルス光についてヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムに基づいて、測距対象物までの距離の測定が行われる(例えば、特許文献1参照。)。ヒストグラムは、照射パルス光に基づく測距対象物からの反射パルス光を、光検出部で受光するまでの時間ごとの反射パルス光の強さを示すグラフである。
特開2021-110697号公報
上述の従来技術では、距離計算において、反射パルス光の強さに対する閾値として、ヒストグラムの最大値と最小値との中央値を用いてもよいとしている。この場合、測距対象物から戻ってくる反射パルス光のヒストグラムの半値位置で距離計算が行われることになる。しかし、ヒストグラムが飽和すると、ヒストグラムの傾斜が急峻になり、ヒストグラムの高さは0と最大値のみになる場合がある。この場合、ヒストグラムの半値位置を閾値として距離計算を行うと、前段のサンプリング回路部のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができないことになる。
本技術は、このような状況に鑑みて生み出されたものであり、サンプリング回路部のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができるようにすることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、上記光源部からの照射パルス光に基づく、上記測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、上記反射パルス光に基づく上記光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、上記サンプリング回路部から出力される上記サンプリング値に基づいて、時間ごとの上記反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と、上記サンプリング回路部から上記ヒストグラム生成部に入力される上記サンプリング値の入力タイミングを制御する制御部とを具備する測距装置である。これにより、サンプリング回路部のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記光源部が測距対象物に対してパルス状の光を複数回連続して照射するとき、上記制御部について、上記光源部から複数回連続して照射されるパルス状の光の出射タイミングを制御することにより、上記サンプリング値の入力タイミングを制御するようにしてもよい。これにより、立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかなヒストグラムを生成することができるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部について、1回目の光照射に基づく上記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、2回目以降に照射される上記出射タイミングを制御するようにしてもよい。これにより、パルス状の光の出射タイミングの制御を常時行わなくて済むという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記光検出部における一つの画素が複数の受光素子で構成され、1マクロピクセルとするとき、上記制御部について、上記サンプリング回路部に対して、上記1マクロピクセルの中の上記複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を行うことにより、上記サンプリング値の入力タイミングを制御するようにしてもよい。これにより、立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかなヒストグラムを生成することができるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部について、上記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、上記サンプリング回路部に対して、上記複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を行うようにしてもよい。これにより、複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を常時行わなくて済むという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記光検出部における一つの画素が複数の受光素子で構成され、1マクロピクセルとするとき、上記制御部について、上記1マクロピクセルの中の上記複数の受光素子の各出力信号に対して異なる遅延を与える制御を行うことにより、上記サンプリング値の入力タイミングを制御するようにしてもよい。これにより、立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかなヒストグラムを生成することができるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部について、上記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、上記複数の受光素子の各出力信号に異なる遅延を与える制御を行うようにしてもよい。これにより、複数の受光素子の各出力信号に異なる遅延を与える制御を常時行わなくて済むという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記光検出部の画素を構成する受光素子について、アバランシェダイオード、例えば、単一光子アバランシェダイオードであるとしてもよい。これにより、光子の受光に応じて信号を発生し得るという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、上記光源部からの照射パルス光に基づく、上記測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、上記反射パルス光に基づく上記光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、上記サンプリング回路部から出力される上記サンプリング値に基づいて、時間ごとの上記反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と
を具備する測距装置の制御方法であって、上記サンプリング回路部から上記ヒストグラム生成部に入力される上記サンプリング値の入力タイミングを制御する測距装置の制御方法である。これにより、サンプリング回路部のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができるという作用をもたらす。
ToF方式の測距システムのシステム構成例を示す概念図である。 ToF方式の測距装置の基本構成の一例を示すブロック図である。 SPAD素子を用いた基本的な画素回路の一例を示す回路図である。 SPAD素子のPN接合の電流-電圧特性、および、SPAD素子を用いた画素回路の回路動作について説明する図である。 SPAD素子を用いた光検出部における信号処理部の基本構成の一例を示すブロック図である。 距離計算の一例についての説明図である。 本技術の第1の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における測距装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における測距装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第3の実施の形態における測距装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 本技術の第4の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第5の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第6の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.ToF方式の測距システム
2.第1の実施の形態(複数回連続して出射される場合において、照射レーザパルス光の出射タイミングを制御する例)
3.第2の実施の形態(1マクロピクセルの中の4個のSPAD素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングする例)
4.第3の実施の形態(1マクロピクセルの中の3個のSPAD素子の各出力信号に対して異なる遅延を与える例)
5.第4の実施の形態(第1の実施の形態の変形例:ヒストグラムが飽和しているか否かによって制御を変える例)
6.第5の実施の形態(第2の実施の形態の変形例:ヒストグラムが飽和しているか否かによって制御を変える例)
7.第6の実施の形態(第3の実施の形態の変形例:ヒストグラムが飽和しているか否かによって制御を変える例)
8.変形例
9.移動体への応用例
10.本技術がとることができる構成
<1. ToF方式の測距システム>
[システム構成例]
図1は、ToF方式の測距システムのシステム構成例を示す概念図である。本システム構成例に係る測距システムにおいて、測距装置1では、測距対象物である被写体10までの距離を測定する測定方式として、ToF方式が採用されている。ToF方式は、被写体10に向けて照射した光が、当該被写体10で反射されて戻ってくるまでの時間を計測する方式である。ToF方式による距離測定を実現するために、測距装置1は、被写体10に向けて照射する光(例えば、赤外の波長領域にピーク波長を有するレーザ光)を出射する光源部20、および、複数の画素を有し、被写体10で反射されて戻ってくる反射光を画素単位で検出する光検出部30を備えている。
[測距装置の基本構成例]
ToF方式の測距装置1の基本構成例を図2に示す。図2におけるaは、測距装置1の全体構成を示し、同図におけるbは、光検出部30側の構成例を示している。
光源部20は、例えば、レーザ駆動部21、レーザ光源22、および、拡散レンズ23を有し、測距対象物である被写体10に対してレーザ光を照射する。レーザ駆動部21は、制御部40による制御の下に、レーザ光源22を駆動する。レーザ光源22は、例えば半導体レーザを光源として用い、レーザ駆動部21による駆動の下に、パルス状のレーザ光(以下、レーザパルス光と記述する場合がある)を出射する。拡散レンズ23は、レーザ光源22から出射されたレーザパルス光を拡散し、被写体10に対して照射する。
光検出部30は、受光レンズ31、光センサ32、および、信号処理部33を有し、光源部20から出射された照射レーザパルス光が被写体10で反射されて戻ってくる反射レーザパルス光を受光する。受光レンズ31は、被写体10からの反射レーザパルス光を光センサ32の受光面上に集光する。光センサ32は、複数の画素を有し、受光レンズ31を経た被写体10からの反射レーザパルス光を画素単位で受光し、光電変換する。光センサ32としては、例えば、受光素子を含む画素が行列状(アレイ状)に2次元配置された2次元アレイセンサを用いることができる。
光センサ32の出力信号は、信号処理部33を経由して制御部40へ供給される。制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)等によって構成されるアプリケーションプロセッサであり、光源部20および光検出部30を制御するとともに、光源部20から被写体10に向けて照射したパルス状のレーザ光が、当該被写体10で反射されて戻ってくるまでの時間の計測を行う。この計測した時間に基づいて、被写体10までの距離を求めることができる。
そして、本例における測距装置1では、光センサ32として、画素の受光素子が、光子の受光に応じて信号を発生し得る素子、例えば、SPAD(Single Photon Avalanche Diode:単一光子アバランシェダイオード)素子からなるセンサを用いることができる。すなわち、本例における測距装置1の光検出部30は、画素の受光素子としてSPAD素子を用いた構成となっている。SPAD素子は、ブレイクダウン電圧(降伏電圧)を超えた逆電圧で素子を動作させるガイガーモードで動作する。なお、画素の受光素子としては、SPAD素子に限定されるものではなく、SiPM(シリコンフォトマルチプライヤ)等の受光素子を用いることができる。
[SPAD素子を用いた基本的な画素回路例]
ここで、SPAD素子を用いた光検出部30における基本的な画素回路について、図3および図4を用いて説明する。
図3は、SPAD素子を用いた光検出部30における基本的な画素回路の構成の一例を示す回路図である。ここでは、1画素分の基本構成を図示している。図4におけるaは、SPAD素子のPN接合の電流-電圧特性を示す特性図であり、同図におけるbは、SPAD素子を用いた画素回路の回路動作の説明に供する波形図である。
SPAD素子を用いた画素50の基本的な画素回路において、SPAD素子51のカソード電極は、例えばP型MOSトランジスタQLからなる負荷54を介して、電源電圧VDDが与えられる端子52に接続されている。また、SPAD素子51のアノード電極は、アノード電圧Vanoが与えられる端子53に接続されている。端子53には、アバランシェ増倍が発生する大きな負電圧がアノード電圧Vanoとして与えられる。P型MOSトランジスタQLのゲート電極には、当該MOSトランジスタQLを所望の電流源として動作させるためのバイアス電圧Vbiasが印加される。
そして、SPAD素子51のカソード電圧VCAが、P型MOSトランジスタQpおよびN型MOSトランジスタQnからなるCMOSインバータ55を介してSPAD出力(画素出力)として導出される。CMOSインバータ55は、閾値電圧Vthを比較基準とする比較回路(比較器)ということもできるし、閾値電圧Vthを基準としてSPAD素子51の出力であるカソード電圧VCAの波形整形を行う波形整形回路ということもできる。
SPAD素子51には、ブレイクダウン電圧VBD以上の電圧が印加される。ブレイクダウン電圧VBD以上の過剰電圧は、エクセスバイアス電圧VEXと呼ばれる。ブレイクダウン電圧VBDの電圧値に対して、どの程度大きな電圧値のエクセスバイアス電圧VEXを印加するかによってSPAD素子51の特性が変わる。
ガイガーモードで動作するSPAD素子51のPN接合の電流-電圧特性を示す図4におけるaには、ブレイクダウン電圧VBD、エクセスバイアス電圧VEX、および、SPAD素子51の動作点の関係を図示している。
[SPAD素子を用いた画素回路の回路動作例]
続いて、上記の構成の画素回路の回路動作の一例について、図4におけるbの波形図を用いて説明する。
SPAD素子51に電流が流れていない状態においては、SPAD素子51には(VDD-Vano)の値の電圧が印加されている。この電圧値(VDD-Vano)は、(VBD+VEX)である。そして、SPAD素子51のPN接合部で暗電子の発生レートDCR(Dark Count Rate)や光照射によって発生した電子がアバランシェ増倍を生じ、アバランシェ電流が発生する。
カソード電圧VCAが低下し、SPAD素子51の端子間の電圧がPN接合ダイオードのブレイクダウン電圧VBDになると、アバランシェ電流が停止する。そして、アバランシェ増倍で発生し、蓄積された電子が、負荷54(例えば、P型MOSトランジスタQL)を通して放電する。この放電により、カソード電圧VCAが上昇する。そして、SPAD素子51のカソード電圧VCAが電源電圧VDDまで回復し、再び初期状態に戻る。
SPAD素子51に光が入射して1個でも電子-正孔対が発生すると、それが種となってアバランシェ電流が発生するので、光子1個の入射でも、ある検知効率PDE(Photon Detection Efficiency)で検出することができる。
以上の動作が繰り返される。そして、この一連の動作において、SPAD素子51のカソード電圧VCAが、CMOSインバータ55で波形整形され、1フォトンの到来時刻を開始点とするパルス幅Tのパルス信号がSPAD出力(画素出力)となる。
なお、以上では、一つのSPAD素子51が一つの画素として働く場合を例に挙げて説明したが、複数のSPAD素子51の集合からなるSPADアレイが一つの画素として働く場合もある。この複数のSPAD素子51で構成される一つの画素は、所謂、1マクロピクセルと呼称されることがある。
[信号処理部の基本構成例]
続いて、SPAD素子を用いた光検出部30における信号処理部33の基本構成の一例について、図5を用いて説明する。図5は、SPAD素子を用いた光検出部30における信号処理部33の基本構成の一例を示すブロック図である。
図5には、信号処理部33の前段の光センサ32についても図示している。ここでは、例えば、光センサ32における一つの画素が4個のSPAD素子51_0~51_3で構成され、これを1マクロピクセルとする場合において、1マクロピクセル分について図示している。
図5に示すように、本構成例における信号処理部33は、サンプリング回路部331およびヒストグラム生成部332を有している。
サンプリング回路部331は、光の飛行時間(ToF)のアナログ量をデジタルコードに変換するために、光センサ32から出力されるSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を所定のサンプリング周波数でサンプリングし、SPAD素子51_0~51_3の各サンプリング値POST_OUT0~POST_OUT3を出力する。
ヒストグラム生成部332は、サンプリング回路部331から出力される、SPAD素子51_0~51_3の各サンプリング値POST_OUT0~POST_OUT3に基づいて、時間ごとの反射レーザパルス光の強さを示すヒストグラムをマクロピクセル単位で生成する。ここで、ヒストグラムは、デジタル信号の示す検出タイミングごとに、検出頻度を度数として示すグラフである。
このようにして、ヒストグラム生成部332で生成されたヒストグラムは、マクロピクセル単位で、図2におけるaに示す制御部40に供給される。制御部40は、信号処理部33からマクロピクセル単位で供給されるヒストグラムに基づいて、光源部20から被写体10に向けて照射したパルス状のレーザ光が、当該被写体10で反射されて戻ってくるまでの時間の計測を行う。このように、時間ごとの反射レーザパルス光の強さを示すヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムに基づいて光の飛行時間(ToF)の計測を行うことにより、外乱光などの影響を受けることなく、光の飛行時間を精度よく計測することができる。
[距離計算例]
ここで、反射レーザパルス光の強さに対する距離計算のための閾値を、ヒストグラムの最大値と最小値との半値位置とする場合の距離計算の一例について、図6を参照して説明する。図6におけるaは、ヒストグラムが飽和していない場合の距離計算についての説明図であり、同図におけるbは、ヒストグラムが飽和している場合の距離計算についての説明図である。
ヒストグラムが飽和していない場合には、図6におけるaに示すように、ヒストグラムの最大値の半値が発生する二つのビン(bin)位置を見つけ、二つのビンの内挿を計算することにより、ビンよりも小さい単位のサブビン位置を計算する。このように、サブビン位置で距離計算を行うことにより、サンプリング回路部331のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができる。
これに対して、ヒストグラムが飽和している場合には、図6におけるbに示すように、ヒストグラムの傾斜が急峻になり、ヒストグラムの高さは0と最大値のみになる場合がある。この場合、ヒストグラムの半値位置を閾値として距離計算を行うと、サンプリング回路部331のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができないことになる。
そこで、本技術の測距装置およびその制御方法では、制御部40による制御の下に、サンプリング回路部331からヒストグラム生成部332に入力される、反射レーザパルス光に対応するサンプリング値の入力タイミングを制御するようにする。この制御により、サンプリング回路部331のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができる。以下に、ヒストグラム生成部332に入力される、複数回の反射レーザパルス光に対応するサンプリング値の入力タイミングを制御する具体的な実施の形態について説明する。
<2.第1の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態は、光源部20から被写体10に向けて複数回連続してレーザパルス光が出射される場合において、レーザパルス光の出射タイミングを制御する例である。
図7は、本技術の第1の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。図8は、第1の実施の形態における測距装置の動作説明に供するタイミングチャートである。図8には、光源部20から出射されるレーザパルス光、SPAD素子51の出力信号OUT、理想ヒストグラム、サンプリングクロックCLK、サンプリング回路部331のサンプリング値POST_OUT、および、ヒストグラム生成部332で生成されるヒストグラムのタイミング関係を示している。
第1の実施の形態における測距装置では、制御部40による制御の下に、光源部20から複数回連続して出射される照射レーザパルス光の出射タイミングを制御する、具体的には、所定の遅延時間をτとするとき、N回目の照射レーザパルス光の出射タイミングに対して、(N-1)×τの時間だけ遅延を加えるようにする。ここで、所定の遅延時間τは、サンプリングクロックCLKのパルス幅Tよりも短い任意の時間である。本例では、レーザパルス光の出射回数が4回であることに対応して、遅延時間τは、τ=T/4に設定されている。この点については、後述する実施の形態においても同様である。
これにより、図8のタイミングチャートに示すように、2回目のレーザパルス光の出射タイミングには所定の遅延時間τの遅延が加えられ、3回目のレーザパルス光の出射タイミングには遅延時間2τの遅延が加えられ、4回目のレーザパルス光の出射タイミングには遅延時間3τの遅延が加えられることになる。図8のタイミングチャートにおいて、1slotは、距離計算(測距)を行う単位である。
このように、N回目の照射レーザパルス光の出射タイミングに対して、(N-1)×τの時間だけ遅延を加えることにより、光センサ32のSPAD素子51_0~51_3が反応するタイミングを、各回の照射レーザパルス光に対応する反射レーザパルス光ごとにずらすことができる。これにより、各回の照射レーザパルス光に対応する反射レーザパルス光に基づくSPAD素子51_0~51_3の各出力OUT0~OUT3が、サンプリング回路部331で毎回同じサンプリングクロックCLKでサンプリングされるのを避けることができる。その結果、各回の照射レーザパルス光に対応する反射レーザパルス光に対応するサンプリング値について、ヒストグラム生成部332に入力するタイミングがずれることになるため、ヒストグラム生成部332で生成されるヒストグラムの立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかになる。
上述の第1の実施の形態における測距装置によれば、サンプリング回路部331のサンプリングレートを変更することなく、レーザパルス光の出射タイミングを制御することにより、ヒストグラム生成部332へのサンプリング値の入力タイミングを制御することができるため、立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかなヒストグラムを生成することができる。これにより、ビンよりも小さい単位のサブビン位置での距離計算が可能となるために、サンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算、即ち、測距を行うことができる。
<3.第2の実施の形態>
本技術の第2の実施の形態は、光センサ32の1マクロピクセルの中の例えば4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を異なるタイミングでサンプリングする例である。
図9は、本技術の第2の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。第2の実施の形態における測距装置において、サンプリング回路部331は、サンプリングクロック生成部3311、4個のSPAD素子51_0~51_3に対応する4個のD型フリップフロップ(以下、D-FFと記述する)3312_0~3312_3、および、4個のD-FF3313_0~3313_3を有している。
サンプリングクロック生成部3311は、4個のSPAD素子51_0~51_3の出力信号OUT0~OUT3をサンプリングするためのサンプリングクロックCLKを生成する。4個のD-FF3312_0~3312_3は、前段のサンプリング回路を構成している。4個のD-FF3313_0~3313_3は、後段のサンプリング回路を構成している。
図10は、第2の実施の形態における測距装置の動作説明に供するタイミングチャートである。図10には、光源部20から出射されるレーザパルス光、前段の4個のD-FF3312_0~3312_3に与えられるサンプリングクロックCLK0~CLK3、前段の4個のD-FF3312_0~3312_3のサンプリング値PRE_OUT0~PRE_OUT3、および、後段の4個のD-FF3313_0~3313_3のサンプリング値POST_OUT0~POST_OUT3のタイミング関係を示している。図10には、さらに、理想ヒストグラム、および、ヒストグラム生成部332で生成されるヒストグラムのタイミング関係を示している。
第2の実施の形態における測距装置では、制御部40による制御の下に、前段の4個のD-FF3312_0~3312_3において、1マクロピクセルの中の4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を異なるタイミングでサンプリングし、タイミングをずらしたサンプリング値PRE_OUT0~PRE_OUT3を出力する。
制御部40は、4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を異なるタイミングでのサンプリングを実現するために、所定の遅延時間τを有する3個の遅延回路41_1~41_3を有する構成となっている。
1つ目の遅延回路41_1は、D-FF3312_0のクロック入力端とD-FF3312_1のクロック入力端との間に接続されている。2つ目の遅延回路41_2は、D-FF3312_1のクロック入力端とD-FF3312_2のクロック入力端との間に接続されている。3つ目の遅延回路41_3は、D-FF3312_2のクロック入力端とD-FF3312_3のクロック入力端との間に接続されている。
D-FF3312_0のクロック入力端には、サンプリングクロック生成部3311からサンプリングクロックCLK0が与えられる。これにより、D-FF3312_1のクロック入力端には、サンプリングクロックCLK0に対して所定の遅延時間τだけ遅れたタイミングでサンプリングクロックCLK1が与えられる。D-FF3312_2のクロック入力端には、サンプリングクロックCLK0に対して遅延時間2τだけ遅れたタイミングでサンプリングクロックCLK2が与えられる。D-FF3312_3のクロック入力端には、サンプリングクロックCLK0に対して遅延時間3τだけ遅れたタイミングでサンプリングクロックCLK3が与えられる。
サンプリング回路部331では、前段の4個のD-FF3312_0~3312_3において異なるタイミングでサンプリングして得たサンプリング値PRE_OUT0~PRE_OUT3を、遅延なしのサンプリングクロックCLK0で再度サンプリングして同期させ、サンプリング値POST_OUT0~POST_OUT3として出力する。
上述の第2の実施の形態における測距装置によれば、制御部40による制御の下に、1マクロピクセルの中の4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を異なるタイミングでサンプリングし、そのサンプリング値PRE_OUT0~PRE_OUT3を同期させた後ヒストグラム生成部332に入力することで、立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかなヒストグラムを生成することができる。これにより、第1の実施の形態の場合と同様に、サブビン位置での距離計算が可能となり、サンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算(測距)を行うことができる。
特に、第2の実施の形態の場合、レーザパルス光を複数回照射する第1の実施の形態の場合と違って、1回のレーザパルス光の照射でも、第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。この点については、後述する第3の実施の形態の場合においても同様である。
<4.第3の実施の形態>
本技術の第3の実施の形態は、光センサ32の1マクロピクセルの中の例えば3個のSPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して異なる遅延を与える例である。
図11は、本技術の第3の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。第3の実施の形態における測距装置では、制御部40による制御の下に、光センサ32の1マクロピクセルの中の例えば3個のSPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して異なる遅延を与えるようにする。
これを実現するために、制御部40は、3個の遅延回路42_1~42_3を有する構成となっている。遅延回路42_1は、所定の遅延時間τを有し、SPAD素子51_1の出力信号OUT1を遅延し、遅延出力信号D_OUT1として出力する。遅延回路42_2は、遅延時間2τを有し、SPAD素子51_2の出力信号OUT2を遅延し、遅延出力信号D_OUT2として出力する。遅延回路42_3は、遅延時間3τを有し、SPAD素子51_3の出力信号OUT3を遅延し、遅延出力信号D_OUT3として出力する。
サンプリング回路部331は、サンプリングクロック生成部3311および4個のD-FF3313_0~3313_3を有している。4個のD-FF3313_0~3313_3は、サンプリングクロック生成部3311で生成された同じタイミングのサンプリングクロックCLKをクロック入力としている。
図12は、第3の実施の形態における測距装置の動作説明に供するタイミングチャートである。図12には、レーザパルス光、SPAD素子51_0の出力OUT0、SPAD素子51_1~51_3の各遅延出力信号D_OUT1~D_OUT3、理想ヒストグラム、サンプリングクロックCLK、および、ヒストグラム生成部332で生成されるヒストグラムのタイミング関係を示している。
SPAD素子51_0の出力信号OUT0は、直接、D-FF3313_0のD入力となる。SPAD素子51_1の出力信号OUT1は、遅延回路42_1で遅延時間τだけ遅延され、SPAD遅延出力信号D_OUT1としてD-FF3313_1のD入力となる。SPAD素子51_2の出力信号OUT2は、遅延回路42_2で遅延時間2τだけ遅延され、SPAD遅延出力信号D_OUT2としてD-FF3313_2のD入力となる。SPAD素子51_3の出力信号OUT3は、遅延回路42_3で遅延時間3τだけ遅延され、SPAD遅延出力信号D_OUT3としてD-FF3313_3のD入力となる。
上述の第3の実施の形態における測距装置によれば、制御部40による制御の下に、1マクロピクセルの中の3個のSPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して異なる遅延を与え、その後同期させてヒストグラム生成部332に入力することで、立ち上がりおよび立ち下がりがなだらかなヒストグラムを生成することができる。これにより、第1の実施の形態の場合と同様に、サブビン位置での距離計算が可能となり、サンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算(測距)を行うことができる。
<5.第4の実施の形態>
本技術の第4の実施の形態は、レーザパルス光を複数回連続して照射する第1の実施の形態の変形例であり、照射(ショット)1回目のヒストグラムが飽和しているか否かによって制御を変える例である。
第1の実施の形態では、光源部20から被写体10に向けて複数回連続してレーザパルス光が照射される場合において、各照射回のレーザパルス光の出射タイミングを制御するようにしている。
これに対して、第4の実施の形態では、照射1回目のヒストグラムの高さと、反射レーザパルス光の強さに対する距離計算のための閾値(所定の閾値)とを比較する。そして、照射1回目のヒストグラムの高さが、閾値以上である場合には、ヒストグラムが飽和しているものとして、次に照射するレーザパルス光から、照射ごとに異なる遅延をレーザパルス光に与えるようにする。一方、1回目のヒストグラムの高さが閾値を下回る場合には、ヒストグラムは飽和していないため、被写体10に照射するレーザパルス光に遅延を与えないようにする。
図13は、本技術の第4の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。
第4の実施の形態における上述の制御は、制御部40による制御の下に実行される。その実行のために、制御部40は、比較部401および光源制御部402を有する構成となっている。
比較部401は、照射1回目のヒストグラムの高さと、反射レーザパルス光の強さに対する距離計算のための閾値とを比較し、1回目のヒストグラムの最大値が閾値以上(最大値≧閾値)である場合に、その旨の比較結果を出力する。
光源制御部402は、比較部401の比較結果を受けて、光源部20から照射されるレーザパルス光の出射タイミングの制御、即ち、レーザパルス光に対する遅延あり/なしの制御を行う。
具体的には、光源制御部402は、比較部401から最大値≧閾値の旨の比較結果が出力された場合には、2回目に照射するレーザパルス光から、照射ごとに異なる遅延をレーザパルス光に与える制御を行い、当該比較結果が出力されない場合には、レーザパルス光に遅延を与える制御を行わない。
上述したように、第4の実施の形態における測距装置によれば、制御部40による制御の下に、照射1回目のヒストグラムが飽和しているか否かによって、被写体10に照射するレーザパルス光に対して、遅延を与える/与えない(遅延あり/なし)の切り替えを行うことで、レーザパルス光に遅延を与える制御を常時行わなくて済むことになる。
<6.第5の実施の形態>
本技術の第5の実施の形態は、第2の実施の形態の変形例であり、ヒストグラムが飽和しているか否かによって制御を変える例である。
第2の実施の形態では、ヒストグラムが飽和しているか否かに拘わらず、光センサ32の1マクロピクセルの中の例えば4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を異なるタイミングでサンプリングするようにしている。
これに対して、第5の実施の形態では、ヒストグラムが飽和している場合には、4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を異なるタイミングでサンプリングするようにし、ヒストグラムが飽和していない場合には、4個のSPAD素子51_0~51_3の各出力信号OUT0~OUT3を同じタイミングでサンプリングするようにする。
図14は、本技術の第5の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。
第5の実施の形態における上述の制御は、制御部40による制御の下に実行される。その実行のために、制御部40は、図9の制御部40に相当する遅延部40Aの他に、比較部401および遅延制御部403を有する構成となっている。
図9の制御部40に相当する遅延部40Aは、所定の遅延時間τを有する3個の遅延回路41_1~41_3の他に、3個のスイッチSW1~SW3を有している。
スイッチSW1は、サンプリングクロック生成部3311で生成されたサンプリングクロックCLK0と、遅延回路41_1で遅延時間τだけ遅延されたサンプリングクロックCLK1とを入力とし、いずれか一方を選択してD-FF3312_1のクロック入力とする。
スイッチSW2は、サンプリングクロック生成部3311で生成されたサンプリングクロックCLK0と、遅延回路41_1および遅延回路41_2で遅延時間2τだけ遅延されたサンプリングクロックCLK2とを入力とし、いずれか一方を選択してD-FF3312_2のクロック入力とする。
スイッチSW3は、サンプリングクロック生成部3311で生成されたサンプリングクロックCLK0と、遅延回路41_1、遅延回路41_2、および、遅延回路41_3で遅延時間3τだけ遅延されたサンプリングクロックCLK3とを入力とし、いずれか一方を選択してD-FF3312_3のクロック入力とする。
比較部401は、ヒストグラムの高さと、反射レーザパルス光の強さに対する距離計算のための閾値とを比較し、ヒストグラムの最大値が閾値以上(最大値≧閾値)である場合に、その旨の比較結果を出力する。
遅延制御部403は、比較部401の比較結果を受けて、遅延部40AにおけるサンプリングクロックCLK0に対する遅延あり/なしの制御を行う。
具体的には、遅延制御部403は、比較部401から最大値≧閾値の旨の比較結果が出力された場合には、3個のスイッチSW1~SW3の切替えによって、遅延回路41_1~41_3で遅延されたサンプリングクロックCLK1~CLK3を選択し、D-FF3312_1~3312_3のクロック入力とする。
また、比較部401から最大値≧閾値の旨の比較結果が出力されない場合には、遅延制御部403は、3個のスイッチSW1~SW3の切替えによって、サンプリングクロック生成部3311から出力されるサンプリングクロックCLK0を選択し、D-FF3312_1~3312_3のクロック入力とする。
上述したように、第5の実施の形態における測距装置によれば、制御部40による制御の下に、ヒストグラムが飽和しているか否かによって、サンプリングクロック生成部3311から出力されるサンプリングクロックCLK0に対して、遅延を与える/与えない(遅延あり/なし)の切替えを行うことで、サンプリングクロックCLK0に遅延を与える制御を常時行わなくて済むことになる。
<7.第6の実施の形態>
本技術の第6の実施の形態は、第3の実施の形態の変形例であり、ヒストグラムが飽和しているか否かによって制御を変える例である。
第3の実施の形態では、ヒストグラムが飽和しているか否かに拘わらず、1マクロピクセルの中の3個のSPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して異なる遅延を与えるようにしている。
これに対して、第5の実施の形態では、ヒストグラムが飽和している場合には、SPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して異なる遅延を与えるようにし、ヒストグラムが飽和していない場合には、SPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して遅延を与えないようにする。
図15は、本技術の第6の実施の形態における測距装置の構成の一例を示すブロック図である。
第6の実施の形態における上述の制御は、制御部40による制御の下に実行される。その実行のために、制御部40は、図11の制御部40に相当する遅延部40Aの他に、比較部401および遅延制御部403を有する構成となっている。
図11の制御部40に相当する遅延部40Aは、所定の遅延時間τを有する遅延回路42_1、遅延時間2τを有する遅延回路42_2、および、遅延時間3τを有する遅延回路42_3の他に、3個のスイッチSW11~SW13を有している。
スイッチSW11は、SPAD素子51_1の出力信号OUT1と、所定の遅延時間τを有する遅延回路42_1の遅延出力信号D_OUT1とを入力とし、いずれか一方を選択してD-FF3313_1のD入力とする。
スイッチSW12は、SPAD素子51_2の出力信号OUT2と、遅延時間2τを有する遅延回路42_2の遅延出力信号D_OUT2とを入力とし、いずれか一方を選択してD-FF3313_2のD入力とする。
スイッチSW13は、SPAD素子51_3の出力信号OUT3と、遅延時間3τを有する遅延回路42_3の遅延出力信号D_OUT3とを入力とし、いずれか一方を選択してD-FF3313_3のD入力とする。
比較部401は、ヒストグラムの高さと、反射レーザパルス光の強さに対する距離計算のための閾値とを比較し、ヒストグラムの最大値が閾値以上(最大値≧閾値)である場合に、その旨の比較結果を出力する。
遅延制御部403は、比較部401の比較結果を受けて、遅延部40Aにおいて、SPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対する遅延あり/なしの制御を行う。
具体的には、遅延制御部403は、比較部401から最大値≧閾値の旨の比較結果が出力された場合には、3個のスイッチSW11~SW13の切替えによって、遅延回路42_1~42_3の各遅延出力信号D_OUT1~D_OUT3を選択し、D-FF3313_1~3313_3のD入力とする。
また、比較部401から最大値≧閾値の旨の比較結果が出力されない場合には、遅延制御部403は、3個のスイッチSW1~SW3の切替えによって、SPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3を選択し、D-FF3313_1~3313_3のD入力とする。
上述したように、第6の実施の形態における測距装置によれば、制御部40による制御の下に、ヒストグラムが飽和しているか否かによって、1マクロピクセルの中の3個のSPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に対して、異なる遅延を与える/与えない(遅延あり/なし)の切替えを行うことで、SPAD素子51_1~51_3の各出力信号OUT1~OUT3に異なる遅延を与える制御を常時行わなくて済むことになる。
<8.変形例>
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
<9.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図16は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図16に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図16の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図17は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図17では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図17には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、上述の第1の実施の形態、第2実施の形態、第3の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態、あるいは、第6の実施の形態における測距装置について、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、サンプリング回路部のサンプリングレートよりも細かい分解能で距離計算を行うことができるため、走行する車両からの測距をより高精度に実行することが可能となる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
<10.本技術がとることができる構成>
本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、
前記光源部からの照射パルス光に基づく、前記測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、
前記反射パルス光に基づく前記光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、
前記サンプリング回路部から出力される前記サンプリング値に基づいて、時間ごとの前記反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と、
前記サンプリング回路部から前記ヒストグラム生成部に入力される前記サンプリング値の入力タイミングを制御する制御部と
を具備する測距装置。
(2)前記光源部が測距対象物に対してパルス状の光を複数回連続して照射するとき、
前記制御部は、前記光源部から複数回連続して照射されるパルス状の光の出射タイミングを制御することにより、前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
前記(1)に記載の測距装置。
(3)前記制御部は、1回目の光照射に基づく前記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、2回目以降に照射される前記パルス状の光の出射タイミングを制御する
前記(2)に記載の測距装置。
(4)前記光検出部における一つの画素が複数の受光素子で構成され、1マクロピクセルとするとき、
前記制御部は、前記サンプリング回路部に対して、前記1マクロピクセルの中の前記複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を行うことにより、前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
前記(1)に記載の測距装置。
(5)前記制御部は、前記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、前記サンプリング回路部に対して、前記複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を行う
前記(4)に記載の測距装置。
(6)前記光検出部における一つの画素が複数の受光素子で構成され、1マクロピクセルとするとき、
前記制御部は、前記1マクロピクセルの中の前記複数の受光素子の各出力信号に対して異なる遅延を与える制御を行うことにより、前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
前記(1)に記載の測距装置。
(7)前記制御部は、前記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、前記複数の受光素子の各出力信号に異なる遅延を与える制御を行う
前記(6)に記載の測距装置。
(8)前記光検出部の画素を構成する受光素子は、アバランシェダイオードである
前記(1)に記載の測距装置。
(9)前記受光素子は、単一光子アバランシェダイオードである
前記(8)に記載の測距装置。
(10)測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、
前記光源部からの照射パルス光に基づく、前記測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、
前記反射パルス光に基づく前記光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、
前記サンプリング回路部から出力される前記サンプリング値に基づいて、時間ごとの前記反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と
を具備する測距装置の制御方法であって、
前記サンプリング回路部から前記ヒストグラム生成部に入力される前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
測距装置の制御方法。
1 測距装置
10 被写体(測距対象物)
20 光源部
21 レーザ駆動部
22 レーザ光源
23 拡散レンズ
30 光検出部
31 受光レンズ
32 光センサ
33 信号処理部
40 制御部
40A 遅延部
41_1~41_3,42_1~42_3 遅延回路
50 画素
51(51_0~51_3) SPAD素子
331 サンプリング回路部
332 ヒストグラム生成部
401 比較部
402 光源制御部
403 遅延制御部

Claims (10)

  1. 測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、
    前記光源部からの照射パルス光に基づく、前記測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、
    前記反射パルス光に基づく前記光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、
    前記サンプリング回路部から出力される前記サンプリング値に基づいて、時間ごとの前記反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と、
    前記サンプリング回路部から前記ヒストグラム生成部に入力される前記サンプリング値の入力タイミングを制御する制御部と
    を具備する測距装置。
  2. 前記光源部が測距対象物に対してパルス状の光を複数回連続して照射するとき、
    前記制御部は、前記光源部から複数回連続して照射されるパルス状の光の出射タイミングを制御することにより、前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
    請求項1記載の測距装置。
  3. 前記制御部は、1回目の光照射に基づく前記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、2回目以降に照射される前記パルス状の光の出射タイミングを制御する
    請求項2記載の測距装置。
  4. 前記光検出部における一つの画素が複数の受光素子で構成され、1マクロピクセルとするとき、
    前記制御部は、前記サンプリング回路部に対して、前記1マクロピクセルの中の前記複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を行うことにより、前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
    請求項1記載の測距装置。
  5. 前記制御部は、前記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、前記サンプリング回路部に対して、前記複数の受光素子の各出力信号を異なるタイミングでサンプリングさせる制御を行う
    請求項4記載の測距装置。
  6. 前記光検出部における一つの画素が複数の受光素子で構成され、1マクロピクセルとするとき、
    前記制御部は、前記1マクロピクセルの中の前記複数の受光素子の各出力信号に対して異なる遅延を与える制御を行うことにより、前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
    請求項1記載の測距装置。
  7. 前記制御部は、前記ヒストグラムが所定の閾値以上のとき、前記複数の受光素子の各出力信号に異なる遅延を与える制御を行う
    請求項6記載の測距装置。
  8. 前記光検出部の画素を構成する受光素子は、アバランシェダイオードである
    請求項1記載の測距装置。
  9. 前記受光素子は、単一光子アバランシェダイオードである
    請求項8記載の測距装置。
  10. 測距対象物に対してパルス状の光を照射する光源部と、
    前記光源部からの照射パルス光に基づく、前記測距対象物からの反射パルス光を画素単位で受光する光検出部と、
    前記反射パルス光に基づく前記光検出部の出力信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリングして、サンプリング値を出力するサンプリング回路部と、
    前記サンプリング回路部から出力される前記サンプリング値に基づいて、時間ごとの前記反射パルス光の強さを示すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と
    を具備する測距装置の制御方法であって、
    前記サンプリング回路部から前記ヒストグラム生成部に入力される前記サンプリング値の入力タイミングを制御する
    測距装置の制御方法。
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