JP2023108812A - 情報処理装置、超音波診断装置、および方法 - Google Patents

情報処理装置、超音波診断装置、および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンダリング画像のパラメータ設定に関するユーザの負担を軽減すること。【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、取得部と、部位推定部と、パラメータ設定部と、レンダリング部とを備える。取得部は、観察対象を含む三次元データに関連する二次元画像を取得する。部位推定部は、二次元画像に基づいて観察対象の部位を推定する。パラメータ設定部は、推定された部位と三次元データとに基づいてレンダリングパラメータを設定する。レンダリング部は、レンダリングパラメータを用いて三次元データのレンダリング画像を生成する。【選択図】 図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、情報処理装置、超音波診断装置、および方法に関する。
超音波診断装置によって超音波のエコー反射強度を三次元データとして取得し、レンダリング画像を生成する技術が知られている。また、昨今では、光源や影を計算に考慮したレンダリング手法であるグローバルイルミネーションに基づくレンダリング画像の生成も行われている。この手法でレンダリングする際、CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)においては、それぞれの装置で取得されたデータと臨床的な組織部位とが対応付けられているため、データに対して環境光色、反射色、および減衰色などの色指定を行い、レンダリングを実行する。
一方、超音波診断装置においては、エコー反射強度と臨床的な組織部位とが対応付いていないため、CTやMRIのデータのようにエコー反射強度に対して自動でパラメータを設定することができない。特に、生体の表面構造(殻構造)と内部構造とを同時に表示するモードにおいては、輪郭を形成している部分に割り当てられた輝度値のみを選択的に表示するため、輪郭の形成に寄与する代表的な輝度値(代表輝度値)と、代表輝度値の前後の輝度値である高輝度閾値および低輝度閾値との両方を設定する必要がある。これらのパラメータは、観察したい対象の輪郭が表示されるように手動で調整する必要があり、ユーザにとって負担となっていた。
特開2019-181168号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、レンダリング画像のパラメータ設定に関するユーザの負担を軽減することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る情報処理装置は、取得部と、部位推定部と、パラメータ設定部と、レンダリング部とを備える。取得部は、観察対象を含む三次元データに関連する二次元画像を取得する。部位推定部は、二次元画像に基づいて観察対象の部位を推定する。パラメータ設定部は、推定された部位と三次元データとに基づいてレンダリングパラメータを設定する。レンダリング部は、レンダリングパラメータを用いて三次元データのレンダリング画像を生成する。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、胎児の代表的な撮り方を例示する説明図である。 図3は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の処理回路の動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態における部位推定で用いる二次元画像の一例である。 図5は、第1の実施形態における部位推定処理の概要を説明するブロック図である。 図6は、第1の実施形態における部位推定画像の一例である。 図7は、第1の実施形態における輝度値と不透明度とを対応付けた伝達関数の第1の具体例である。 図8は、第1の実施形態における輝度値と不透明度とを対応付けた伝達関数の第2の具体例である。 図9は、第2の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、超音波診断装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。図1の超音波診断装置1は、装置本体100と、超音波プローブ101とを有している。装置本体100は、入力装置102および出力装置103と接続されている。また、装置本体100は、ネットワークNWを介して外部装置104と接続されている。外部装置104は、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)を搭載したサーバである。
超音波プローブ101は、例えば、装置本体100による制御に従い、被検体である生体P内のスキャン領域について超音波スキャンを実行する。超音波プローブ101は、例えば、複数の圧電振動子、複数の圧電振動子とケースとの間に設けられる整合層、および複数の圧電振動子から放射方向に対して後方への超音波の伝搬を防止するバッキング材を有する。超音波プローブ101は、例えば、第1の素子配列方向(エレベーション方向)と第2の素子配列方向(アジマス方向)とに沿って複数の超音波振動子が配列された2次元アレイプローブである。超音波プローブ101は、装置本体100と着脱自在に接続される。超音波プローブ101には、オフセット処理、および超音波画像をフリーズさせる操作(フリーズ操作)等の際に押下されるボタンが配置されてもよい。
複数の圧電振動子は、装置本体100が有する後述の超音波送信回路110から供給される駆動信号に基づいて超音波を発生する。これにより、超音波プローブ101から生体Pへ超音波が送信される。超音波プローブ101から生体Pへ超音波が送信されると、送信された超音波は、生体Pの体組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として複数の圧電振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。また、送信された超音波パルスが、移動している血流または心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向の速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。超音波プローブ101は、生体Pからの反射波信号を受信して電気信号に変換する。
図1には、一つの超音波プローブ101と装置本体100との接続関係を例示している。しかしながら、装置本体100には、複数の超音波プローブを接続することが可能である。接続された複数の超音波プローブのうちいずれを超音波スキャンに使用するかは、例えば、後述するタッチパネル上のソフトウェアボタンによって任意に選択することができる。
装置本体100は、超音波プローブ101により受信された反射波信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。装置本体100は、超音波送信回路110と、超音波受信回路120と、内部記憶回路130と、画像メモリ140と、入力インタフェース150と、出力インタフェース160と、通信インタフェース170と、処理回路180とを有している。
超音波送信回路110は、超音波プローブ101に駆動信号を供給するプロセッサである。超音波送信回路110は、例えば、トリガ発生回路、遅延回路、およびパルサ回路により実現される。トリガ発生回路は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返して発生する。遅延回路は、超音波プローブから発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な複数の圧電振動子毎の遅延時間を、トリガ発生回路が発生する各レートパルスに対し与える。パルサ回路は、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に設けられる複数の超音波振動子へ駆動信号(駆動パルス)を印加する。遅延回路により各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、複数の圧電振動子の表面からの送信方向が任意に調整可能となる。
また、超音波送信回路110は、駆動信号によって、超音波の出力強度を任意に変更することができる。超音波診断装置では、出力強度を大きくすることにより、生体P内での超音波の減衰の影響を小さくすることができる。超音波診断装置は、超音波の減衰の影響を小さくすることによって、受信時において、S/N比の大きい反射波信号を取得することができる。
一般的に、超音波が生体P内を伝播すると、出力強度に相当する超音波の振動の強さ(これは、音響パワーとも称する)が減衰する。音響パワーの減衰は、吸収、散乱および反射などによって起こる。また、音響パワーの減少の度合いは、超音波の周波数および超音波の放射方向の距離に依存する。例えば、超音波の周波数を大きくすることにより、減衰の度合いは大きくなる。また、超音波の放射方向の距離が長くなるほど、減衰の度合いは大きくなる。
超音波受信回路120は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を施し、受信信号を生成するプロセッサである。超音波受信回路120は、超音波プローブ101によって取得された超音波の反射波信号に基づく受信信号を生成する。具体的には、超音波受信回路120は、例えば、プリアンプ、A/D変換器、復調器、およびビームフォーマにより実現される。プリアンプは、超音波プローブ101が受信した反射波信号をチャネル毎に増幅してゲイン補正処理を行う。A/D変換器は、ゲイン補正された反射波信号をディジタル信号に変換する。復調器は、ディジタル信号を復調する。ビームフォーマは、例えば、復調されたディジタル信号に受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与えて、遅延時間が与えられた複数のディジタル信号を加算する。ビームフォーマの加算処理により、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調された受信信号が発生する。尚、以降では、「超音波の反射波信号」および「受信信号」を総称して「エコー信号」と呼ぶ。よって、「受信信号の強度」は、「エコー信号の反射強度(エコー反射強度)」と言い換えられてもよい。
内部記憶回路130は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリ等、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体等を有する。内部記憶回路130は、超音波送受信を実現するためのプログラム、後述する部位推定処理に関するプログラム、レンダリング画像生成処理に関するプログラム、および各種データなどを記憶している。プログラムおよび各種データは、例えば、内部記憶回路130に予め記憶されていてもよい。また、プログラムおよび各種データは、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されて内部記憶回路130にインストールされてもよい。また、内部記憶回路130は、入力インタフェース150を介して入力される操作に従い、処理回路180で生成されるBモード画像データ、造影画像データ、血流映像に関する画像データ、および三次元データなどを記憶する。内部記憶回路130は、記憶している画像データおよび三次元データを、通信インタフェース170を介して外部装置104等に転送することも可能である。
なお、内部記憶回路130は、CDドライブ、DVDドライブ、およびフラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。内部記憶回路130は、記憶しているデータを可搬性記憶媒体へ書き込み、可搬性記憶媒体を介してデータを外部装置104に記憶させることも可能である。
画像メモリ140は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリなどのプロセッサにより読み取り可能な記憶媒体を有する。画像メモリ140は、入力インタフェース150を介して入力されるフリーズ操作直前の複数フレームに対応する画像データを保存する。画像メモリ140に記憶されている画像データは、例えば、連続表示(シネ表示)される。尚、画像メモリ140は、画像データの保存に限らず、三次元データを保存してもよい。
上記の内部記憶回路130および画像メモリ140は、必ずしもそれぞれが独立した記憶装置により実現されなくてもよい。内部記憶回路130および画像メモリ140は、単一の記憶装置により実現されてもよい。また、内部記憶回路130および画像メモリ140は、それぞれが複数の記憶装置により実現されてもよい。
入力インタフェース150は、入力装置102を介し、操作者からの各種指示を受け付ける。入力装置102は、例えば、マウス、キーボード、パネルスイッチ、スライダースイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネル、およびタッチパネルである。入力インタフェース150は、例えばバスを介して処理回路180に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路180へ出力する。なお、入力インタフェース150は、マウスおよびキーボード等の物理的な操作部品と接続するものだけに限られない。例えば、超音波診断装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路180へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
出力インタフェース160は、例えば処理回路180からの電気信号を出力装置103へ出力するためのインタフェースである。出力装置103は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ等の任意のディスプレイである。出力装置103は、入力装置102を兼ねたタッチパネル式のディスプレイでもよい。出力装置103は、ディスプレイの他に、音声を出力するスピーカーを更に含んでもよい。出力インタフェース160は、例えばバスを介して処理回路180に接続され、処理回路180からの電気信号を出力装置103に出力する。
通信インタフェース170は、例えばネットワークNWを介して外部装置104と接続され、外部装置104との間でデータ通信を行う。
処理回路180は、例えば、超音波診断装置1の中枢として機能するプロセッサである。処理回路180は、内部記憶回路130に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。処理回路180は、例えば、Bモード処理機能181と、ドプラ処理機能182と、画像生成機能183と、三次元データ生成部として機能する三次元データ生成機能184と、取得部として機能する取得機能185Aと、部位推定部として機能する部位推定機能185Bと、パラメータ設定部として機能するパラメータ設定機能185Cと、レンダリング部として機能するレンダリング機能185Dと、表示制御部として機能する表示制御機能186と、システム制御機能187とを有している。尚、ドプラ処理機能182は、本実施形態との関係性が薄いため、処理回路180の機能から省略されてもよい。
Bモード処理機能181は、超音波受信回路120から受け取った受信信号(エコー信号)に基づき、Bモードデータを生成する機能である。Bモード処理機能181によって処理回路180は、例えば、超音波受信回路120から受け取った受信信号に対して包絡線検波処理、および対数圧縮処理などを施し、受信信号の信号強度(エコー反射強度)を輝度の値(輝度値)で表現したデータ(Bモードデータ)を生成する。生成されたBモードデータは、2次元的な超音波走査線(ラスタ)上のBモードRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
また、処理回路180は、Bモード処理機能181により、ハーモニックイメージング(Harmonic Imaging)を実行することができる。ハーモニックイメージングとは、超音波の反射波信号に含まれる基本波成分だけでなく、高調波成分(ハーモニック成分)も利用する撮像法である。ハーモニックイメージングには、例えば、造影剤を用いないティッシュハーモニックイメージング(THI:Tissue Harmonic Imaging)と、造影剤を利用するコントラストハーモニックイメージング(CHI:Contrast Harmonic Imaging)とがある。
THIでは、振幅変調(AM:Amplitude Modulation)法や位相変調(PM:Phase Modulation)法、AM法及びPM法を組み合わせたAMPM法と呼ばれる映像法を用いて、ハーモニック成分を抽出することができる。
AM法、PM法およびAMPM法では、同一の走査線に対して振幅や位相が異なる超音波送信を複数回行う。これにより、超音波受信回路120は、各走査線で複数の反射波データを生成し、生成した反射波データを出力する。処理回路180は、Bモード処理機能181により、各走査線の複数の反射波データを、変調法に応じた加減算処理することで、ハーモニック成分を抽出する。そして、処理回路180は、ハーモニック成分の反射波データに対して包絡線検波処理などを行って、Bモードデータを生成する。
また、CHIでは、例えば、周波数フィルタを用いてハーモニック成分を抽出する。処理回路180は、Bモード処理機能181により、造影剤を反射源とする反射波データ(高調波成分)と、生体P内の組織を反射源とする反射波データ(基本波成分)とを分離することができる。これにより、処理回路180は、フィルタを用いて造影剤からの高調波成分を選択して、造影画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
造影画像データを生成するためのBモードデータは、造影剤を反射源とするエコー反射強度を輝度値で表したデータとなる。また、処理回路180は、生体Pの反射波データから基本波成分を抽出して、組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することもできる。
ドプラ処理機能182は、超音波受信回路120から受け取った受信信号を周波数解析することで、スキャン領域に設定されるROI(Region Of Interest:関心領域)内にある移動体のドプラ効果に基づく運動情報を抽出したデータ(ドプラ情報)を生成する機能である。生成されたドプラ情報は、2次元的な超音波走査線上のドプラRAWデータ(ドプラデータとも称する)として不図示のRAWデータメモリに記憶される。
具体的には、処理回路180は、ドプラ処理機能182により、例えば移動体の運動情報として、平均速度、平均分散値、平均パワー値などを複数のサンプル点それぞれで推定し、推定した運動情報を示すドプラデータを生成する。移動体は、例えば、血流や、心壁などの組織、造影剤である。本実施形態に係る処理回路180は、ドプラ処理機能182により、血流の運動情報(血流情報)として、血流の平均速度、血流速度の分散値、血流信号のパワー値などを、複数のサンプル点それぞれで推定し、推定した血流情報を示すドプラデータを生成する。
画像生成機能183は、Bモード処理機能181により生成されたデータに基づいて、Bモード画像データを生成する機能である。例えば、画像生成機能183によって処理回路180は、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の画像データ(表示用画像データ)を生成する。具体的には、処理回路180は、RAWデータメモリに記憶されたBモードRAWデータに対してRAW-ピクセル変換、例えば、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じた座標変換を実行することで、ピクセルから構成される2次元Bモード画像データ(超音波画像データとも称する)を生成する。換言すると、処理回路180は、画像生成機能183により、超音波の送受信によって、連続する複数のフレームにそれぞれ対応する複数の超音波画像(医用画像)を生成する。
また、処理回路180は、例えば、RAWデータメモリに記憶されたドプラRAWデータに対してRAW-ピクセル変換を実行することで、血流情報が映像化されたドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、平均速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又はこれらを組み合わせた画像データである。処理回路180は、ドプラ画像データとして、血流情報がカラーで表示されるカラードプラ画像データ、および一つの血流情報がグレースケールで波形状に表示されるドプラ画像データを生成する。
三次元データ生成機能184は、超音波受信回路120から受け取った受信信号に基づき、三次元のBモードデータ(三次元データ)を生成する機能である。三次元データ生成機能184によって処理回路180は、Bモード処理機能181によって生成したBモードデータを用いて、三次元空間中に配置したボクセルに輝度値を割り当てることによって三次元データを生成する。この三次元データは、ボリュームデータと呼ばれてもよい。尚、輝度値がエコー反射強度に対応していることから、ボリュームデータのボクセルには、エコー反射強度が割り当てられていると解釈してもよい。よって、以降では、「ボリュームデータの輝度値」は、「エコー反射強度」と略同様の意味で用いられてよい。
取得機能185Aは、後述する部位推定処理に関するデータおよびレンダリング画像生成処理に関するデータを取得する機能である。部位推定処理に関するデータは、例えば、二次元の超音波画像、或いは三次元データを所定のレイ方向でX-rayプロジェクション(全加算投影)を施してレンダリングした簡易レンダリング画像を含む。以降では、二次元の超音波画像を単に超音波画像と称する。また、超音波画像および簡易レンダリング画像を区別しない場合、二次元画像(2D画像)と称する。レンダリング画像生成処理に関するデータは、例えば、三次元データを含む。具体的には、取得機能185Aによって処理回路180は、二次元画像および三次元データを取得する。
部位推定機能185Bは、二次元画像に基づいて観察対象の部位を推定する機能である。本実施形態における観察対象は胎児である。胎児の部位は、例えば、脳、頭部、背骨、および全身である。具体的には、部位推定機能185Bによって処理回路180は、二次元画像に学習済みモデルを適用することによって、二次元画像に含まれる観察対象の部位を推定し、推定結果を出力する。推定結果には、例えば、部位の情報と二次元画像上の位置とが対応付けられている。尚、二次元画像が超音波画像である場合、異なる断面に対して撮影された複数の超音波画像を用いて観察対象の部位を推定してもよい。
上記の学習済みモデルは、例えば、予め用意された、観察対象の部位を含む二次元画像に基づき機械学習された機械学習モデルである。尚、学習済みモデルは、簡易レンダリング画像を用いて部位推定を行う場合と、超音波画像を用いて部位推定を行う場合とでそれぞれ異なるモデルが用意されてよい。
本実施形態に係る機械学習モデルは、典型的には、生物の脳の神経回路を模した多層のネットワークモデルである深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)であるとする。DNNは、複数の調整可能な関数およびパラメータの組合せにより定義されるパラメータ付きの合成関数を含む。
なお、部位推定機能185Bにより処理回路180は、二次元画像に対してパターン構造を探索する画像処理を用いて二次元画像に含まれる観察対象の部位を推定し、推定結果を出力してもよい。
パラメータ設定機能185Cは、推定結果に基づいてパラメータを設定する機能である設定されるパラメータは、例えば、生体の表面構造と内部構造とを同時に表示するモード(以降、内部透過表示モードと称する)で用いられる不透明度に関する伝達関数である。この伝達関数は、表示させたい部位の代表輝度値と、代表輝度値から所定の幅をもった前後の輝度値である低閾値および高閾値とに基づいて算出される。
具体的には、パラメータ設定機能185Cによって処理回路180は、三次元データにおける推定部位の代表輝度値を取得し、代表輝度値の前後の閾値(例えば、低閾値および高閾値)を決定し、代表輝度値および閾値に基づいてパラメータを設定する。代表輝度値の前後の閾値は、例えば、生体部位と閾値の幅とを対応付けたテーブルに基づいて決定されてよい。また、このテーブルは、例えば、内部記憶回路130に記憶されている。
なお、処理回路180は、推定部位が複数である場合、複数の推定部位毎に代表輝度値を取得してよく、複数の代表輝度値およびそれぞれの閾値に基づいてパラメータを設定してよい。
レンダリング機能185Dは、レンダリング画像を生成する機能である。レンダリング画像には、例えば、ボリュームレンダリング画像と、グローバルイルミネーション画像とがある。本実施形態では、光源を考慮しないレンダリング画像をボリュームレンダリング画像と定義し、光源を考慮したレンダリング画像をグローバルイルミネーション画像と定義する。尚、内部透過表示モードを実行すると、グローバルイルミネーション画像が表示されるものとする。
ボリュームレンダリング画像は、ボリュームデータをボリュームレンダリングすることによって得られる。ボリュームレンダリングでは、ボリュームデータのボクセルに割り当てられた輝度値(ボリュームデータの輝度値)に応じて、各ボクセルの表示上の明るさおよび色が設定される。その上で、ボリュームレンダリングは、任意の視点からボクセルを投影した投影像を表示する。
他方、グローバルイルミネーション画像は、フォトンマップを用いてレンダリング処理を行う。レンダリング処理には、例えば、レイトレーシング法が用いられる。本実施形態では、実際に表示される最終的なレンダリング画像として、グローバルイルミネーション画像を生成する。
レンダリング機能185Dによって処理回路180は、設定されたパラメータに基づいてレンダリング画像を生成する。具体的には、処理回路180は、レンダリングパラメータを用いて三次元データのレンダリング画像を生成する。レンダリングパラメータには、例えば、不透明度に関する伝達関数(オパシティカーブとも称する)、ベースカラーパラメータ、光特性マップ、および視点の位置の情報が含まれる。尚、レンダリング機能185Dによる処理は、グローバルイルミネーションレンダリング処理と呼ばれてもよい。
なお、レンダリング機能185Dにより処理回路180は、部位推定処理で用いられる簡易レンダリング画像を生成してもよい。簡易レンダリング画像の生成処理に関する計算量は、グローバルイルミネーション画像の生成処理に関する計算量よりも少ない。また、簡易レンダリング画像の生成処理は、全加算投影に限らず、データ全体を投影するレンダリング方式であればよい。
表示制御機能186は、画像生成機能183により生成された各種超音波画像データに基づく画像を出力装置103としてのディスプレイに表示させる機能である。具体的には、例えば、表示制御機能186により処理回路180は、画像生成機能183により生成されたBモード画像データ、ドプラ画像データ、又はこれらの両方を含む画像データに基づく画像のディスプレイにおける表示を制御する。
より具体的には、処理回路180は、表示制御機能186により、例えば、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用画像データを生成する。また、処理回路180は、表示用画像データに対し、ダイナミックレンジ、輝度(ブライトネス)、コントラスト、及びγカーブ補正、並びにRGB変換等の各種処理を実行してもよい。また、処理回路180は、表示用画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディマーク等の付帯情報を付加してもよい。また、処理回路180は、操作者が入力装置により各種指示を入力するためのユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)を生成し、GUIをディスプレイに表示させてもよい。
また、表示制御機能186により処理回路180は、レンダリング機能185Dにより生成されたレンダリング画像を表示させてもよい。尚、処理回路180は、レンダリング画像と共に、レンダリング画像の設定に関するGUIを表示してもよい。これにより、ユーザは、GUIに表示されているパラメータを変更することによって、レンダリング画像を所望する表示となるようリアルタイムに変化させることができる。ユーザが変更可能なパラメータは、例えば、オパシティパラメータ、ベースカラーパラメータ、およびレンダリングパラメータである。
システム制御機能187は、超音波診断装置1全体の動作を統括して制御する機能である。例えば、システム制御機能187によって処理回路180は、超音波の送受信に関するパラメータに基づいて超音波送信回路110および超音波受信回路120を制御する。
以上、第1の実施形態における超音波診断装置の構成について説明した。次に、第1の実施形態における部位推定処理およびレンダリング画像生成処理の一例として、胎児の撮影について説明する。尚、撮影する対象は胎児に限定されない。
図2は、胎児の代表的な撮り方を例示する説明図である。図2では、母体としての生体Pにおける胎児UBの様子が模式的に示されている。胎児の超音波撮像において、ユーザは、観察対象としての胎児UBがスキャン領域内に入るように超音波プローブ101を生体Pの体表へ押し当てる。そして、超音波診断装置1は、超音波スキャンを実行することにより、胎児UBに関する三次元データを生成する。
また、図2に示される方向dは、観察対象から超音波プローブ101の放射面へ向かう方向を示している。一般に、超音波診断装置を用いて胎児の三次元超音波スキャンを実行する場合、プローブを当てている方向から見ることを想定している。よって、部位推定処理で用いる簡易レンダリング画像を生成する場合には、超音波診断装置1は、レイ方向を方向dに設定した後、三次元データに基づいて簡易レンダリング画像を生成する。
図3は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の処理回路の動作の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、例えば、ユーザが内部透過表示モードを実行することにより開始される。尚、図3のフローチャートは、一つのデータセットから生成された三次元データに対するレンダリング画像の生成について説明するものである。以下では、具体例として、図2の胎児UBのレンダリング画像を生成するものとする。
(ステップST110)
内部透過表示モードを実行すると、処理回路180は、取得機能185Aを実行する。取得機能185Aを実行すると、処理回路180は、二次元画像および三次元データを取得する。以下では、二次元画像として、超音波画像を取得した場合について説明する。
図4は、第1の実施形態における部位推定で用いる二次元画像の一例である。図4の超音波画像400には、図2の胎児UBの断面像410が含まれる。超音波画像400は、三次元データを取得した超音波プローブ101の位置と同じ位置でスキャンされたものである。
(ステップST120)
二次元画像を取得した後、処理回路180は、部位推定機能185Bを実行する。部位推定機能185Bを実行すると、処理回路180は、二次元画像に基づいて部位を推定する。
図5は、第1の実施形態における部位推定処理の概要を説明するブロック図である。処理回路180は、取得された二次元画像に対して部位推定処理500を実行することによって、推定結果として部位情報を生成する。部位推定処理500は、DNNによる推論でもよいし、パターン認識による画像処理でもよい。部位情報は、例えば、部位の情報と二次元画像上の位置とが対応付けられている。尚、部位の情報が対応付けられた二次元画像を部位推定画像と呼ばれてもよい。
図6は、第1の実施形態における部位推定画像の一例である。図6の部位推定画像600は、例えば、超音波画像400に対して部位推定処理500を実行することによって生成される。部位推定画像600には、胎児UBの全身の輪郭610と脳の領域620とが示されている。
(ステップST130)
部位を推定した後、処理回路180は、パラメータ設定機能185Cを実行する。パラメータ設定機能185Cを実行すると、処理回路180は、三次元データにおける推定部位の代表輝度値を取得する。具体的には、処理回路180は、二次元画像において部位推定された輪郭、或いは領域に対応する三次元データ上の複数の輝度値を取得する。処理回路180は、取得された複数の輝度値の平均、或いは中央値を代表輝度値とする。
(ステップST140)
代表輝度値を取得した後、処理回路180は、代表輝度値に対応する閾値を決定する。具体的には、処理回路180は、生体部位と閾値の幅とを対応付けたテーブルに基づいて代表輝度値の前後の輝度値を決定する。
(ステップST150)
閾値を決定した後、処理回路180は、代表輝度値および閾値に基づいてパラメータを設定する。具体的には、処理回路180は、代表輝度値および前後の閾値に基づいて不透明度に関する伝達関数を生成し、伝達関数に基づいてレンダリングパラメータを設定する。レンダリングパラメータに含まれる伝達関数以外のパラメータは、予め決められていてよい。以下では、代表輝度値が一つの場合の伝達関数と複数の場合の伝達関数とについて、図7および図8を用いて説明する。
図7は、第1の実施形態における輝度値と不透明度とを対応付けた伝達関数の第1の具体例である。図7の伝達関数700は、代表輝度値Rに対応する不透明度を頂点とし、代表輝度値Rの前後の閾値である低輝度閾値th1および高輝度閾値th2と頂点とを結ぶ放物線で表される。代表輝度値Rに対応する不透明度は、例えば、部位に応じて予め決められている。また、低輝度閾値th1および高輝度閾値th2の不透明度はゼロである。即ち、伝達関数700は、低輝度閾値th1から高輝度閾値th2までの範囲に含まれる三次元データ上の輝度値をレンダリング画像において可視化させるパラメータである。
図8は、第1の実施形態における輝度値と不透明度とを対応付けた伝達関数の第2の具体例である。図8の伝達関数800は、代表輝度値R1に対応する不透明度を第1の頂点とし、代表輝度値R1の前後の閾値である低輝度閾値th11および高輝度閾値th2と第1の頂点とを結ぶ第1の放物線と、代表輝度値R1よりも値の大きい代表輝度値R2に対応する不透明度を第2の頂点とし、代表輝度値R2の前後の閾値である低輝度閾値th21および高輝度閾値th22と第2の頂点とを結ぶ第2の放物線とで表される。代表輝度値R1および代表輝度値R2のそれぞれに対応する不透明度は、例えば、それぞれの部位に応じて予め決められている。また、低輝度閾値th11、高輝度閾値th12、低輝度閾値th21、および高輝度閾値th22の不透明度はゼロである。即ち、伝達関数800は、低輝度閾値th11から高輝度閾値th12までの第1の範囲および低輝度閾値th21から高輝度閾値th22までの第2の範囲に含まれる三次元データ上の輝度値を可視化させるパラメータである。尚、ユーザが代表輝度値R1および代表輝度値R2の一方を選択して、選択された代表輝度値に基づく伝達関数を以降の処理に用いてもよい。
(ステップST160)
パラメータを設定した後、処理回路180は、レンダリング機能185Dを実行する。レンダリング機能185Dを実行すると、処理回路180は、設定されたパラメータに基づいてレンダリング画像を生成する。具体的には、処理回路180は、レンダリングパラメータを用いてグローバルイルミネーションレンダリング処理を実行することによってレンダリング画像を生成する。
(ステップST170)
レンダリング画像を生成した後、処理回路180は、表示制御機能186を実行する。表示制御機能186を実行すると、処理回路180は、レンダリング画像を出力装置103としてのディスプレイに表示させる。ステップST170の処理の後、図3のフローチャートは終了する。
上記のフローチャートにおいて、部位推定処理で用いる二次元画像に簡易レンダリング画像を使用する場合、ステップST110では三次元データのみを取得し、ステップST110の後に三次元データから簡易レンダリング画像を生成するステップが追加されてよい。よって、処理回路180は、最終的に表示されるレンダリング画像の生成前に簡易レンダリング画像を生成する。また、部位推定処理において、二次元画像として超音波画像および簡易レンダリング画像の両方を利用してもよい。
なお、図3の処理は、ユーザが内部透過表示モードを終了させるか、或いは別のモードに変更するまで繰り返し実行されてよい。
以上説明したように、第1の実施形態に係る超音波診断装置は、観察対象を含む三次元データに関連する二次元画像を取得し、二次元画像に基づいて観察対象の部位を推定し、推定された部位と三次元データとに基づいてレンダリングパラメータを設定し、レンダリングパラメータを用いて三次元データのレンダリング画像を生成する。
従って、第1の実施形態に係る超音波診断装置は、観察対象の部位について自動でレンダリングパラメータが設定されることにより、レンダリング画像のパラメータ設定に関するユーザの負担を軽減することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、部位推定処理を含むレンダリング画像生成処理に関する複数の機能を有する超音波診断装置について説明した。他方、第2の実施形態では、これら複数の機能を有する情報処理装置について説明する。
図9は、第2の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。図9の情報処理装置900は、入力装置901および出力装置902と接続されている。また、情報処理装置900は、ネットワークNWを介して医用撮像装置903と接続されている。医用撮像装置903は、例えば超音波診断装置に相当する。尚、入力装置901および出力装置902は、図1の入力装置102および出力装置103と略同様である。
情報処理装置900は、部位推定処理を含むレンダリング画像生成処理を実行しレンダリング画像を生成する装置である。情報処理装置900は、記憶回路910と、入力インタフェース920と、出力インタフェース930と、通信インタフェース940と、処理回路950とを有している。
記憶回路910は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリ等、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体等を有する。記憶回路910は、部位推定処理に関するプログラム、レンダリング画像生成処理に関するプログラム、および各種データなどを記憶している。プログラムおよび各種データは、例えば、記憶回路910に予め記憶されていてもよい。また、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されて記憶回路910にインストールされてもよい。また、記憶回路910は、入力インタフェース920を介して入力される操作に従い、医用撮像装置903で生成されるBモード画像データ、造影画像データ、血流映像に関する画像データ、および三次元データなどを記憶する。
なお、記憶回路910は、CDドライブ、DVDドライブ、およびフラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。記憶回路910は、記憶しているデータを可搬性記憶媒体へ書き込み、可搬性記憶媒体を介してデータを外部装置に記憶させることも可能である。
入力インタフェース920は、入力装置901を介し、操作者からの各種指示を受け付ける。入力装置901は、例えば、マウス、キーボード、パネルスイッチ、スライダースイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネル、およびタッチパネルである。入力インタフェース920は、例えばバスを介して処理回路950に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路950へ出力する。なお、入力インタフェース920は、マウスおよびキーボード等の物理的な操作部品と接続するものだけに限られない。例えば、情報処理装置900とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路950へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
出力インタフェース930は、例えば処理回路950からの電気信号を出力装置902へ出力するためのインタフェースである。出力装置902は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ等の任意のディスプレイである。出力装置902は、入力装置901を兼ねたタッチパネル式のディスプレイでもよい。出力装置902は、ディスプレイの他に、音声を出力するスピーカーを更に含んでもよい。出力インタフェース930は、例えばバスを介して処理回路950に接続され、処理回路950からの電気信号を出力装置902に出力する。
通信インタフェース940は、例えばネットワークNWを介して医用撮像装置903と接続され、医用撮像装置903との間でデータ通信を行う。
処理回路950は、例えば、情報処理装置900の中枢として機能するプロセッサである。処理回路950は、記憶回路910に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。処理回路950は、例えば、取得部として機能する取得機能951Aと、部位推定部として機能する部位推定機能951Bと、パラメータ設定部として機能するパラメータ設定機能951Cと、レンダリング部として機能するレンダリング機能951Dと、表示制御部として機能する表示制御機能952とを有している。
取得機能951Aは、部位推定処理を含むレンダリング画像生成処理に関するデータを取得する機能である。具体的には、取得機能951Aにより、処理回路950は、ユーザから入力されたパラメータ、情報処理装置900にデフォルトで設定されているパラメータ、および医用撮像装置903から三次元データを取得する。
部位推定機能951Bと、パラメータ設定機能951Cと、レンダリング機能951Dと、表示制御機能952とのそれぞれは、例えば、第1の実施形態における部位推定機能185Bと、パラメータ設定機能185Cと、レンダリング機能185Dと、表示制御機能186とのそれぞれと略同様の機能を有する。
なお、情報処理装置900は、医用撮像装置903から受け取った生体に関するデータ(例えば、超音波診断装置における受信信号)に基づいて三次元データを生成してもよい。
従って、第2の実施形態に係る情報処理装置は、第1の実施形態の効果と同様の効果が期待できる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、部位推定処理において推定された一つの推定結果に基づいてレンダリング画像を表示することについて説明した。他方、他の実施形態では、複数の推定結果に基づいて複数のレンダリング画像を表示することについて説明する。
複数の推定結果は、胎児のスキャンを例にすると、全身のみの第1の推定結果と、頭部および全身の第2の推定結果である。第1の推定結果では、例えば、図7に示した伝達関数700が生成され、第2の推定結果では、例えば、図8に示した伝達関数800が生成されるものとする。
超音波診断装置、或いは情報処理装置は、伝達関数700に基づいて設定された第1のレンダリングパラメータを用いて第1のレンダリング画像を生成し、伝達関数800に基づいて設定された第2のレンダリングパラメータを用いて第2のレンダリング画像を生成し、これらのレンダリング画像をディスプレイに表示させる。これにより、ユーザは、ディスプレイに表示された第1のレンダリング画像および第2のレンダリング画像から所望の画像を選択することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、レンダリング画像のパラメータ設定に関するユーザの負担を軽減することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波診断装置
100 装置本体
101 超音波プローブ
102 入力装置
103 出力装置
104 外部装置
110 超音波送信回路
120 超音波受信回路
130 内部記憶回路
140 画像メモリ
150 入力インタフェース
160 出力インタフェース
170 通信インタフェース
180 処理回路
181 Bモード処理機能
182 ドプラ処理機能
183 画像生成機能
184 三次元データ生成機能
185A 取得機能
185B 部位推定機能
185C パラメータ設定機能
185D レンダリング機能
186 表示制御機能
187 システム制御機能
400 超音波画像
410 断面像
500 部位推定処理
600 部位推定画像
610 輪郭
620 領域
700,800 伝達関数
900 情報処理装置
901 入力装置
902 出力装置
903 医用撮像装置
910 記憶回路
920 入力インタフェース
930 出力インタフェース
940 通信インタフェース
950 処理回路
951A 取得機能
951B 部位推定機能
951C パラメータ設定機能
951D レンダリング機能
952 表示制御機能
d 方向
NW ネットワーク
P 生体
R,R1,R2 代表輝度値
th1,th11,th21 低輝度閾値
th2,th12,th22 高輝度閾値
UB 胎児

Claims (15)

  1. 観察対象を含む三次元データに関連する二次元画像を取得する取得部と、
    前記二次元画像に基づいて前記観察対象の部位を推定する部位推定部と、
    推定された前記部位と前記三次元データとに基づいてレンダリングパラメータを設定するパラメータ設定部と、
    前記レンダリングパラメータを用いて前記三次元データのレンダリング画像を生成するレンダリング部と
    を具備する、情報処理装置。
  2. 前記二次元画像は、前記三次元データを取得した超音波プローブの位置と同じ位置でスキャンされた超音波画像である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記二次元画像は、前記三次元データの全体を投影するレンダリング方式を用いてレンダリングされた簡易レンダリング画像である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記レンダリング部は、前記レンダリング画像の生成前に前記簡易レンダリング画像を生成する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記レンダリング部は、前記三次元データを全加算投影することによって前記簡易レンダリング画像を生成する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記レンダリング部は、前記三次元データを取得した超音波プローブの放射面へ向かう方向をレイ方向として前記簡易レンダリング画像を生成する、
    請求項4または請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記パラメータ設定部は、前記部位に対応する前記三次元データの輝度値に基づく代表輝度値に基づいて前記レンダリングパラメータを設定する、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記パラメータ設定部は、生体部位と閾値の幅とを対応付けたテーブルに基づいて前記代表輝度値の前後の閾値を決定し、前記代表輝度値および前記前後の閾値に基づいて前記レンダリングパラメータを設定する、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記パラメータ設定部は、前記代表輝度値および前記前後の閾値に基づいて不透明度に関する伝達関数を生成し、前記伝達関数に基づいて前記レンダリングパラメータを設定する、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記レンダリング部は、グローバルイルミネーションレンダリング処理を実行することによって前記レンダリング画像を生成する、
    請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記観察対象は、胎児である、
    請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記部位は、脳、頭部、背骨および全身のいずれか一つである、
    請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 超音波プローブによって取得されたエコー反射強度に基づいて前記三次元データを生成する三次元データ生成部
    を更に具備する、請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 生体からのエコー反射強度を取得する超音波プローブと、
    前記エコー反射強度に基づいて三次元データを生成する三次元データ生成部と、
    請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の情報処理装置と
    を具備する、超音波診断装置。
  15. 観察対象を含む三次元データに関連する二次元画像を取得することと、
    前記二次元画像に基づいて前記観察対象の部位を推定することと、
    推定された前記部位と前記三次元データとに基づいてレンダリングパラメータを設定することと、
    前記レンダリングパラメータを用いて前記三次元データのレンダリング画像を生成することと
    を具備する、方法。
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