JP2023108599A - ガラス体 - Google Patents

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JP2023108599A
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Daisuke Inaoka
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Abstract

Figure 2023108599000001
【課題】高い遮熱性能を維持しつつガラス面側の可視光反射率を低減できるガラス体を提供する。
【解決手段】第1面11と、当該第1面11とは反対側の第2面12と、を有するガラス板1と、第1面11及び第2面12の何れか一方の板面に積層されたLow-E膜20と、を備え、Low-E膜20は、銀を主成分とする金属層で構成される低放射層23と、当該低放射層23の板面の側に隣接する非酸化金属層で構成され可視光吸収能を有する第一吸収層22と、当該低放射層23の板面とは反対側に隣接する金属層で構成される第二吸収層24と、を含み、第一吸収層22の厚みである第一膜厚W1が第二吸収層24の厚みである第二膜厚W2よりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガラス体に関する。
車両や建物の窓ガラスの板面にLow-E膜(低放射膜)が形成された、断熱性又は遮熱性を有するガラス体が知られている(例えば、特許文献1参照)。Low-E膜は、例えば銀を主成分とした低放射層を有して構成されている。
特許文献1に記載のガラス体では、低放射層に対してガラス体の板面側及びガラス体の板面とは反対側にバリア層を夫々配置して構成されている。ガラス体は、低放射層の両側に配置されるバリア層によって低放射層を保護しつつ高い光学特性を有する。
特表2014-508094号公報
ガラス板の板面にLow-E膜(低放射膜)を有するガラス体においては、ガラス面側の可視光反射率が高く、その場合にはガラス板の板面が外観上眩しくなり、ガラス体の美観を損なうことがある。ここで、仮に、低放射層の厚みを薄くした場合には、ガラス体においてガラス面側の可視光反射率は低下するものの、Low-E膜の遮熱性能が低下する。
そこで、高い遮熱性能を維持しつつガラス面側の可視光反射率を低減できるガラス体が望まれている。
本発明に係るガラス体の特徴構成は、第1面と、当該第1面とは反対側の第2面と、を有するガラス板と、前記第1面及び前記第2面の何れか一方の板面に積層されたLow-E膜と、を備え、前記Low-E膜は、銀を主成分とする金属層で構成される低放射層と、当該低放射層の前記板面の側に隣接する非酸化金属層で構成され可視光吸収能を有する第一吸収層と、当該低放射層の前記板面とは反対側に隣接する金属層で構成される第二吸収層と、を含み、前記第一吸収層の厚みである第一膜厚が前記第二吸収層の厚みである第二膜厚よりも大きい点にある。
低放射層を有するLow-E膜が設けられたガラス体では、ガラス面側から可視光が入射した際に、第一吸収層によって低放射層で反射する可視光(以下、「低放射面反射光」という)が減衰され、第二吸収層によってLow-E膜の空気との界面で反射する可視光(以下、「外界面反射光」という)が減衰される。また、ガラス板によってガラス板とLow-E膜との界面で反射する可視光(以下、「ガラス界面反射光」という)が減衰される。ここで、ガラス体においてガラス面側の可視光反射率を低くするには、低放射面反射光と、外界面反射光及びガラス界面反射光の干渉によって生成される干渉反射光との光線強度(振幅)の差が小さい方が望ましい。しかし、通常の銀1層で低放射層が構成されるLow-E膜を有するガラス体において、高遮熱性能を得るために銀の膜厚を比較的厚めにした場合には、外界面反射光及びガラス界面反射光による干渉反射光に対する低放射面反射光の相対的な光線強度が大きくなる。そこで、本構成のように第一吸収層の厚さ(第一膜厚)を第二吸収層の厚さ(第二膜厚)よりも大きくして、低放射面反射光の減衰を大きくすれば、低放射面反射光と、外界面反射光及びガラス界面反射光による干渉反射光とは、両者の波形の合成により打ち消し合う効果を高めることができる。これにより、Low-E膜を有するガラス体においてガラス面側の可視光反射率の低減が可能となった。また、本構成では、ガラス面側の可視光反射率を低減するうえで低放射層の厚みの削減を最小限にすることができる。したがって、Low-E膜を有するガラス体において、高い遮熱性能を維持しつつガラス面側の可視光反射率を低減できる。
他の特徴構成は、前記第一吸収層の可視光線領域における消衰係数と前記第一膜厚との積が、前記第二吸収層の可視光線領域における消衰係数と前記第二膜厚との積よりも大きい点にある。
本構成によれば、第一吸収層の可視光線領域における消衰係数と第一吸収層の厚みとの積が、第二吸収層の可視光線領域における消衰係数と第二吸収層の厚みとの積よりも大きい。したがって、仮に、第一吸収層及び第二吸収層が異なる金属材料で構成され、両者の消衰係数が異なる場合であっても、確実に、低放射面反射光の減衰を大きくすることができる。これにより、Low-E膜を有するガラス体においてガラス面側の可視光反射率の低減が可能となった。また、本構成では、ガラス面側の可視光反射率を低減するうえで低放射層の厚みの削減を最小限にすることができる。したがって、Low-E膜を有するガラス体において、高い遮熱性能を維持しつつガラス面側の可視光反射率を低減できる。
他の特徴構成は、前記第一膜厚が前記第二膜厚の2倍以上である点にある。
本構成によれば、第一吸収層の厚みが第二吸収層の厚みの2倍以上であるので、より確実に、低放射面反射光の減衰を大きくすることができる。
他の特徴構成は、前記第一吸収層及び前記第二吸収層がSUSによって構成されている点にある。
本構成のように、第一吸収層及び第二吸収層がSUSによって構成される場合には、第一吸収層の厚みを第二吸収層の厚みより大きくするだけで、低放射面反射光の減衰が大きくなる。また、SUSは金属材料の中で可視光線領域における消衰係数が比較的大きい。したがって、第一吸収層は、低放射面反射光の減衰効果を確保するうえで厚みを小さくすることもできる。
他の特徴構成は、前記第一吸収層がTiによって構成され、前記第二吸収層がSUSによって構成されている点にある。
Ti(チタン)はSUSに比べて可視光線領域における消衰係数が小さい。したがって、第一吸収層がTiによって構成される場合には、第一吸収層の厚みをSUSの場合の厚みより大きくすることで、低放射面反射光の減衰を大きくすることができる。
他の特徴構成は、前記Low-E膜が前記第2面の板面に積層された条件下で、前記第1面側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgと、前記第2面側から入射光を入射させて測定した第2可視光反射率Rfとの比である、Rg/Rfが3.0以下である点にある。
本構成のように、第1可視光反射率Rgと第2可視光反射率Rfとの比が3.0以下であると、低放射面反射光が小さくなるため、ガラス体においてガラス面側の可視光反射率の低減効果が高くなる。
他の特徴構成は、Low-E膜は、前記第二吸収層の前記低放射層とは反対の側に設けられ、前記Low-E膜の空気との界面から反射する可視光線と前記低放射層及び前記第一吸収層の界面から反射する可視光線との位相を逆位相に調整する位相調整層を更に有する点にある。
本構成によれば、位相調整層は、外界面反射光の波形と低放射面反射光の波形とが打ち消し合うように、光学膜厚(屈折率×膜厚)を調整することにより、Low-E膜を有するガラス体においてガラス面側の可視光反射率を更に低減できる。
他の特徴構成は、前記ガラス板は、単板ガラスで構成されており、前記Low-E膜が前記第2面の板面に積層された条件下で、前記第1面側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgが20%以下である点にある。
本構成のように、ガラス板が単板ガラスで構成され、第1可視光反射率Rgが20%以下であると、ガラス体において第1面側の外観上の眩しさを低減できる。
他の特徴構成は、前記ガラス板は、第1ガラス板と当該第1ガラス板の前記第2面に対向する前記第1面を有する第2ガラス板とを含む複層ガラスで構成されており、前記Low-E膜は、前記第1ガラス板の前記第2面又は前記第2ガラス板の前記第1面に形成されている点にある。
本構成のような複層ガラスにおいて、第1ガラス板の第2面にLow-E膜を配置すれば遮熱性及び断熱性を高めることができ、第2ガラス板の第1面にLow-E膜を配置すれば遮熱性を低くして日射熱取得率を高めつつ断熱性を高めることができる。
他の特徴構成は、前記Low-E膜が前記第1ガラス板の前記第2面に積層された条件下で、前記第1ガラス板の前記第1面側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgが22%以下である点にある。
本構成のように、ガラス板が複層ガラスで構成され、Low-E膜が第1ガラス板の第2面に積層された条件下で、第1可視光反射率Rgが22%以下であると、ガラス体において第1ガラス板の第1面側の外観上の眩しさを低減できる。
第1実施形態の単板ガラスの断面図である。 ガラス体の拡大断面図である。 図2のガラス体に作用する入射光及び反射光を示す模式図である。 第2実施形態の複層ガラスの断面図である。 第2実施形態の複層ガラスの変形例の断面図である。 実施例1~5及び比較例1~3の構成及び試験結果を示す表である。 実施例6~7及び比較例4の構成及び試験結果を示す表である。
以下に、本発明に係るガラス体の実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態におけるガラス体100は、種々の用途に用いることができ、例えば、建物の窓ガラス、自動車、航空機、船舶、列車などの移動体の窓ガラスとして用いることができる。なお、ガラス体100は、外気と接する窓ガラスであっても良いし、室内を区画する窓ガラスであっても良い。
<第一実施形態:単板ガラス>
図1に示すように、ガラス体100は、板面が矩形の外形を有する第1ガラス板1を備えている。第1ガラス板1は、第1面11と第1面11とは反対側の第2面12とを有する。第1ガラス板1の第1面11及び第2面12の少なくとも一方の板面に、Low-E膜20が形成されている。図1では、第1ガラス板1の第2面12に、Low-E膜20が形成されている。本実施形態のガラス体100では、第1ガラス板1のうち、第1面11が室外側に配置され、第2面12が室内側に配置される。
第1ガラス板1(後述する第2ガラス板2も同様)の材料は特には限定されず、公知のガラス板を用いることができる。例えば、熱線吸収ガラス、クリアガラス、グリーンガラス、UVグリーンガラス、ソーダライムガラスなど種々のガラス板を用いることができる。第1ガラス板1の厚みは、特には限定されないが、例えば、2~15mmであることが好ましく、2.5~8mmであることが更に好ましい。
<Low-E膜>
図2には、Low-E膜20を誇張したガラス体100の拡大断面図が示されている。図2に示されるように、Low-E膜20は、第1ガラス板1の第2面12に配置され、第2面12の側から、第一誘電体層21、第一吸収層22、低放射層23、第二吸収層24、及び、第二誘電体層25が順に積層されて構成されている。低放射層23は、銀を主成分(銀を90重量%以上含んでいる)とする金属層で構成される。第一吸収層22は、低放射層23の板面(第2面12)の側に隣接し、非酸化金属層で構成されており、可視光吸収能を有する。第二吸収層24は、低放射層23の板面(第2面12)とは反対側に隣接し、金属層で構成されている。第二吸収層24は、金属酸化物層又は非酸化金属層で構成されており、金属層が部分的に酸化されていてもよい。第一誘電体層21及び第二誘電体層25は、金属酸化物層、金属窒化物層及び金属酸窒化物層から選ばれる2種以上の層が積層されて構成される。Low-E膜20は、物理的気相成長法(PVD)等の真空成膜法が好ましく、特にスパッタリング法が大面積を均一に成膜できるため好ましい。
<低放射層>
Low-E膜20は、銀を主成分とする低放射層23を含有する。低放射層23の膜厚は10nm以上20nm以下であることが好ましく、12nm以上18nm以下であることが更に好ましい。Low-E膜20が、銀を主成分とする所定の膜厚の低放射層23を有することで、熱の放射を抑制できる。これにより、ガラス体100は、断熱性能を向上させることができる。低放射層23の膜厚は、10nm未満であると遮熱性を十分に確保できず、20nm超であるとガラス面側の可視光反射率が高くなりLow-E膜20による外観上の影響が大きくなる。
<吸収層>
図2に示されるように、本実施形態では、第一吸収層22の厚みである第一膜厚W1が第二吸収層24の厚みである第二膜厚W2よりも大きい。第一吸収層22の第一膜厚W1は、2nm以上10nm以下であることが好ましい。第一膜厚W1が2nm未満であると遮熱性を十分に確保できず、10nm超であると可視光透過率が低下しすぎてしまう。なお、第二膜厚W2は、0nmよりも大きく第一膜厚W1より小さければよい。
図3では、ガラス体100における日射による入射光L1,L2,L5及び反射光L3,L4,L6を模式図で示している。図3において、第1ガラス板1の第1面11の側からの日射光のうち、低放射層23に入射された可視光を入射光L1とし、第2面12側の外界面26まで入射された可視光を入射光L2とし、第一誘電体層21に入射された可視光を入射光L5とする。更に、入射光L1が低放射層23で反射して第1面11の外部に向かう可視光を低放射面反射光L3とし、入射光L2が外界面26で反射されて第1面11の外部に向かう可視光を外界面反射光L4とし、入射光L5が第一誘電体層21で反射されて第1面11の外部に向かう可視光をガラス界面反射光L6とする。図3では、日射による入射光及び反射光のうち、入射光L1,L2,L5及び反射光L3,L4,L6のみを模式的に示す。実際のガラス体100では、入射光L1,L2,L5及び反射光L3,L4,L6以外に、第1ガラス板1の表面や内部(ガラス界面以外)で反射を繰り返すガラス反射光や、第1ガラス板1を透過する日射透過光等が存在するが、図3では、本実施形態の作用を説明するための入射光L1,L2,L5及び反射光L3,L4,L6のみを図示し、他の入射光、反射光、及び透過光については図示を省略する。
低放射層23を有するLow-E膜20が設けられたガラス体100では、ガラス面側である第1面11から可視光(入射光L1,L2,L5)が入射した際に、第一吸収層22によって低放射層23で反射する可視光(低放射面反射光L3)が減衰され、第二吸収層24によってLow-E膜20の空気との界面(外界面26)で反射する可視光(外界面反射光L4)が減衰される。また、ガラス板1によってガラス板1とLow-E膜20との界面で反射する可視光(ガラス界面反射光L6)が減衰される。ここで、ガラス体100においてガラス面(第1面11)側の可視光反射率を低くするには、低放射面反射光L3と、外界面反射光L4及びガラス界面反射光L6の干渉によって生成される干渉反射光との強度(振幅)の差が小さい方が望ましい。しかし、通常の銀1層で低放射層23が構成されるLow-E膜20を有するガラス体100において、高遮熱性能を得るために銀の膜厚を比較的厚めにした場合には、外界面反射光L4及びガラス界面反射光L6による干渉反射光に対する低放射面反射光L3の相対的な光線強度が大きくなる。そこで、本実施形態のように第一吸収層22の厚さ(第一膜厚W1)を第二吸収層24の厚さ(第二膜厚W2)よりも大きくして、低放射面反射光L3の減衰を大きくすれば、低放射面反射光L3と、外界面反射光L4及びガラス界面反射光L6による干渉反射光とは、両者の波形の合成により打ち消し合う効果を高めることができる。これにより、Low-E膜20を有するガラス体100においてガラス面側の可視光反射率の低減が可能となった。また、本実施形態では、ガラス面側の可視光反射率を低減するうえで低放射層23の厚みの削減を最小限にすることができる。したがって、Low-E膜20を有するガラス体100において、高い遮熱性能を維持しつつガラス面側の可視光反射率を低減できる。
〔消衰係数〕
消衰係数K(extinction coefficient)は物質中での光のエネルギーの損失を表している。消衰係数Kは次式(1)で表される吸収係数αに関係している。
α=(4πK)/λ ・・・(1)
吸収係数αと、光が通す媒質の厚さdと、入射した光の強度I0とにより、媒質を通った光の強度Iは次式(2)で表され、光はベールの法則に従い、媒質による光の吸収によって媒質を通った光の強度Iが入射した光の強度I0に比べて減少することになる。
I=I0e-αd ・・・(2)
このように、吸収係数αは消衰係数Kに比例するので、消衰係数Kが大きくなるほど吸収係数αが大きくなって、反射光はより減衰される。
したがって、低放射面反射光L3を外界面反射光L4よりも大きく減衰させるためには、第一吸収層22の可視光線領域における消衰係数K1と第一膜厚W1との積が、第二吸収層24の可視光線領域における消衰係数K2と第二膜厚W2との積よりも大きくすると好適である。
この場合、仮に、第一吸収層22及び第二吸収層24が異なる金属材料で構成され、両者の消衰係数K1,K2が異なる場合であっても、確実に、低放射面反射光L3の減衰を大きくすることができる。これにより、Low-E膜20を有するガラス体100においてガラス面側の可視光反射率の低減が可能となった。また、本実施形態では、ガラス面側の可視光反射率を低減するうえで低放射層23の厚みの削減を最小限にすることができる。したがって、Low-E膜20を有するガラス体100において、高い遮熱性能を維持しつつガラス面側の可視光反射率を低減できる。第一吸収層22における消衰係数K1と第一膜厚W1との積は、6nm以上20nm以下であることが好ましい。消衰係数K1と第一膜厚W1との積が6nm未満であると遮熱性を十分に確保できず、20nm超であるとガラス体100の可視光透過率が低下しすぎてしまう。
第一吸収層22及び第二吸収層24には、例えば、可視光線領域(波長550nm)における消衰係数Kが1.5~3.5である非酸化金属が用いられる。第一吸収層22及び第二吸収層24は、例えばSUS、Ti(チタン)、NiCr等の非酸化金属層によって構成される。第一吸収層22及び第二吸収層24は、同一の非酸化金属層でもよく、異なる非酸化金属層であってもよい。第一吸収層22及び第二吸収層24は、例えば両方をSUSによって構成してもよい。この場合には、第一吸収層22の第一膜厚W1を第二吸収層24の第二膜厚W2より大きくするだけで、低放射面反射光L3の減衰が大きくなる。また、SUSは金属材料の中で可視光線領域における消衰係数Kが比較的大きい。したがって、第一吸収層22は、低放射面反射光L3の減衰効果を確保するうえで厚みを小さくすることもできる。
第一吸収層22の第一膜厚W1は第二吸収層24の第二膜厚W2の2倍以上であってもよい。こうすれば、第一吸収層22の厚み(第一膜厚W1)が第二吸収層24の厚み(第二膜厚W2)より十分に大きくなるため、より確実に、低放射面反射光L3の減衰を大きくすることができる。
Low-E膜20において、第一吸収層22がTiによって構成され、第二吸収層24がSUSによって構成されてもよい。TiはSUSに比べて可視光線領域における消衰係数Kが小さい。したがって、第一吸収層22がTiによって構成される場合には、第一吸収層22の厚みをSUSの場合の厚みより大きくすることで、低放射面反射光L3の減衰を大きくすることができる。
<誘電体層>
Low-E膜20は、第二吸収層24の低放射層23とは反対の側に設けられる第二誘電体層25を更に有する。第二誘電体層25は、Low-E膜20の空気との界面(外界面26)から反射する可視光線(外界面反射光L4)と低放射層23及び第一吸収層22の界面から反射する可視光線(低放射面反射光L3)との位相を逆位相に調整する位相調整層として設けられている。第一誘電体層21及び第二誘電体層25は、金属酸化物層、金属窒化物層及び金属酸窒化物層から選ばれる2種以上の層が積層されて構成される。金属酸化物層の好適な例としては、酸化スズ層、酸化チタン層又は酸化亜鉛層が挙げられる。金属窒化物層の好適な例としては窒化ケイ素が挙げられる。金属酸窒化物層の好適な例としては酸窒化ケイ素が挙げられる。
位相調整層としての第二誘電体層25は、外界面反射光L4の波形と低放射面反射光L3の波形とが打ち消し合うように、光学膜厚(屈折率×膜厚)を調整することにより、Low-E膜20を有するガラス体100においてガラス面側の可視光反射率を更に低減できる。第二誘電体層25は、可視光領域(波長550nm)における消衰係数Kが0.1以下であると好ましい。第二誘電体層25の消衰係数Kが0.1以下であると、外界面反射光L4の減衰が低減されるため、低放射面反射光L3を効果的に打ち消すことができる。
ガラス体100は、Low-E膜20が第2面12の板面に積層された条件下で、第1面11側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgと、第2面12側から入射光を入射させて測定した第2可視光反射率Rfとの比である、Rg/Rfが3.0以下であると好適である。第1可視光反射率Rgと第2可視光反射率Rfとの比が3.0以下であると、低放射面反射光L3の光線強度が小さくなるため、ガラス体100においてガラス面側の可視光反射率の低減効果が高くなる。
また、第一実施形態のように、ガラス体100が単板ガラス(第1ガラス板1のみ)で構成されており、Low-E膜20が第2面12の板面に積層された条件下においては、第1面11側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgが20%以下であると好適である。第1可視光反射率Rgが20%以下であると、ガラス体100において第1面11側の外観上の眩しさを低減できる。
<第二実施形態:複層ガラス>
図4に示すように、第二実施形態のガラス体100は、板面がほぼ同じ矩形の外形を有する2つのガラス板、つまり第1ガラス板1及び第2ガラス板2を有する複層ガラスによって構成されている。一対のガラス板1,2は、その周縁部に配置されたスペーサ5によって互いに連結されている。スペーサ5により、一対のガラス板1,2間には空隙層3が形成される。第1ガラス板1は、室外側の板面である第1面11と、第1面11とは反対側の空隙層3側の板面である第2面12とを有する。第2ガラス板2は、空隙層3側の板面である第1面13と、第1面13とは反対側の室内側の板面である第2面14とを有する。つまり、スペーサ5は、第1ガラス板1の第2面12と第2ガラス板2の第1面13とに接触している。図2に示す例では、第1ガラス板1の空隙層3の側の板面(第2面12)にLow-E膜20が形成されている。なお、図示を省略するが、スペーサ5よりも外側に配置されたシール材が配置された枠体により、空隙層3は密閉されている。
第二実施形態のガラス体100(複層ガラス)において、図4に示すように、第1ガラス板1の第2面12にLow-E膜20を配置すれば遮熱性及び断熱性を高めることができる。
Low-E膜20が第1ガラス板1の第2面12に積層された条件下で、第1ガラス板1の第1面11側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgが22%以下であると好適である。本構成により、ガラス体100において第1ガラス板1の第1面11側の外観上の眩しさを低減できる。
<第二実施形態の変形例>
図5に示すように、複層ガラスで構成されるガラス体100において、Low-E膜20は、第2ガラス板2の第1面13に配置してもよい。第2ガラス板2の第1面13にLow-E膜20を配置すれば遮熱性を低くして日射熱取得率を高めつつ断熱性を高めることができる。本変形例では、第1ガラス板1の第2面12に遮熱膜30が配置されている。
<遮熱膜>
遮熱膜30は、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されないが、好ましくは、チタンの窒化物を主成分とする層を含む多層膜である。金属窒化物層の好適な例としては窒化チタン層が挙げられる。遮熱膜30の膜厚は、積層される膜の種類により適宜選択されるが、通常、5nm以上100nm以下であり、好ましくは10nm以上50nm以下である。遮熱膜30は、例えば熱線吸収膜によって構成されている。遮熱膜30が熱線吸収膜であると、遮熱膜30によって赤外線を吸収できるので、ガラス体100において遮熱性を向上できる。
以下に、実施例1~7のガラス体100及び比較例1~4のガラス体について説明する。実施例1~5のガラス体100及び比較例1~3のガラス体の構成は図6の表に示す通りであり、実施例6~7のガラス体100及び比較例4のガラス体の構成は図7の表に示す通りである。
実施例1~7のガラス体は、単板ガラスが第1実施形態のガラス体100に対応し、複層ガラスが第2実施形態のガラス体100に対応し、いずれも第1ガラス板1の第2面12にLow-E膜20が形成されている。図6に示される実施例1~5及び比較例1~3では、第1ガラス板1が板厚6mmのフロートガラス(ソーダライムガラス)であり、図7に示される実施例6~7及び比較例4では、第1ガラス板1が板厚12mmのフロートガラス(ソーダライムガラス)である。複層ガラスについては、実施例1~7及び比較例1~4において、第2ガラス板2として第1ガラス板1と同じ板厚のフロートガラス(ソーダライムガラス)を用い、第1ガラス板1と第2ガラス板2との間に設けられる空隙層3の幅を12mmに設定した。
図6及び図7に示す通り、実施例1~7のガラス体100において、Low-E膜20は、第2面12の板面から、酸化スズ、酸化亜鉛・アルミ合金で構成される第一誘電体層21、第一吸収層22、銀で構成される低放射層23、第二吸収層24、酸化亜鉛・アルミ合金、酸化スズで構成される第二誘電体層25を順に積層して構成した。実施例1~7のガラス体100は、更に、第一吸収層22の厚み(第一膜厚W1)が第二吸収層24の厚み(第二膜厚W2)より大きくなるように設定されている。
第一吸収層22については、実施例1及び2ではSUSを用い、実施例3、4、6,7ではTiを用い、実施例5ではNiCrを用いた。また、第二吸収層24については、実施例1~4、6~7ではSUSを用い、実施例5ではNiCrを用いた。
比較例1~4のガラス体も、第1ガラス板1の第2面12にLow-E膜が形成されている。図6及び図7に示す通り、比較例1~4のガラス体は、Low-E膜として、酸化スズ、酸化亜鉛・アルミ合金、で構成される第一誘電体層、銀で構成される低放射層、酸化亜鉛・アルミ合金、酸化スズで構成される第二誘電体層を順に積層して構成した。比較例1,2,4では、Low-E膜に第一吸収層を配置せず、第二吸収層(SUS)のみを配置した。比較例3では、低放射層の両側に同じ厚みの第一吸収層(SUS)及び第二吸収層(SUS)を配置した。
図6及び図7に示す通り、可視光領域(波長550nm)において、SUSの消衰係数Kは3.0であり、Tiの消衰係数Kは2.0であり、NiCrの消衰係数Kは2.8である。実施例1~7では、第一吸収層22の消衰係数K1と第一吸収層22の厚み(第一膜厚W1)との積が、第二吸収層24の消衰係数K2と第二吸収層24の厚み(第二膜厚W2)との積よりも大きくなるように、第一吸収層22及び第二吸収層24の材質及び厚みが設定されている。比較例3では、第一吸収層の消衰係数と第一吸収層の厚み(第一膜厚)との積と、第二吸収層の消衰係数と第二吸収層の厚み(第二膜厚)との積とが同値である。
〔単板ガラス〕
図6、図7に、実施例1~7、比較例1~4における、可視光透過率T1、第1可視光反射率Rg、第2可視光反射率Rf、日射熱取得率、ガラス面反射色調、及び、放射率を示す。可視光透過率T1、可視光反射率Rg,Rf、日射熱取得率、及び、放射率は、JIS R3106(1998)に準拠して算出した。第1可視光反射率Rgは、ガラス面(第1ガラス板1の第1面11)側から入射光を入射させて測定した。第2可視光反射率Rfは、膜面(第1ガラス板1の外界面26)側から入射光を入射させて測定した。ガラス面反射色調は、ガラス面(第1ガラス板1の第1面11)側からの観測に基づき、JIS Z8781-4(2013)に準拠して算出した。具体的には、反射色調は、CIEL*a*b*色度座標図において、a*、b*を算出した。
〔第1試験結果〕
図6及び図7に示すように、実施例1~7では、第1可視光反射率Rgが全て20%以下となり、第1可視光反射率Rgと第2可視光反射率Rfとの比率である、「Rg/Rf」が全て3.0以下となった。特に、実施例2,4,7は、「Rg/Rf」が2.0未満であるので、他の実施例1,3,5,6よりも低放射面反射光L3が小さくなることから、ガラス体100においてガラス面側の可視光反射率の低減効果がより高くなる。
一方、比較例1~4では、第1可視光反射率Rgが全て20%超となり、第1可視光反射率Rgと第2可視光反射率Rfとの比率である、「Rg/Rf」は全て3.0超となった。
第1ガラス板1の厚みが共通の実施例1~5について放射率を比較すると、第一吸収層22及び第二吸収層24において、SUS又はTiを用いた実施例1~4の放射率の方が第NiCrを用いた実施例5の放射率よりも低い。ガラス体100では、放射率が低くなるほど赤外線を反射させて熱を通さなくなる。したがって、第一吸収層22及び第二吸収層24にはNiCrよりもSUS又はTiを用いることで、ガラス体100の遮熱性を高くできる。可視光透過率T1、日射透過率、及び、ガラス面反射色調については、実施例1~7のガラス体100と比較例1~4のガラス体との間で大きな差異は見られなかった。
〔複層ガラス〕
図6、図7に、実施例1~7、比較例1~4における、可視光透過率T2、室外側可視光反射率R_out、室内側可視光反射率R_in、室外側反射色調、及び、日射熱取得率を示す。可視光透過率T2、可視光反射率R_out,R_in、及び、日射熱取得率は、JIS R3106(1998)に準拠して算出した。室外側可視光反射率R_outは、室外(第1ガラス板1の第1面11)側から入射光を入射させて測定した。室内側可視光反射率R_inは、室内(第2ガラス板2の第2面14)側から入射光を入射させて測定した。室外側反射色調は、室外側からの観測に基づき、JIS Z8781-4(2013)に準拠して算出した。具体的には、室外側反射色調は、CIE L*a*b*色度座標図において、a*、b*を算出した。
〔第2試験結果〕
図6及び図7に示すように、実施例1~7では、室外側可視光反射率R_out(第1可視光反射率Rgに相当)は、全て22%以下となった。一方、比較例1~4では、室外側可視光反射率R_out(第1可視光反射率Rgに相当)は、全て22%越となった。
可視光透過率T2、室内側可視光反射率R_in、室外側反射色調、及び、日射熱取得率については、実施例1~7と比較例1~4との間で大きな差異は見られなかった。
〔他の実施形態〕
上記の実施形態では、Low-E膜20を第1ガラス板1の第2面12又は第2ガラス板2の第1面13に配置する例を示したが、Low-E膜20は第1ガラス板1の第1面11又は第2ガラス板2の第2面14に配置してもよい。つまり、Low-E膜20は、第1ガラス板1の両板面11,12及び第2ガラス板2の両板面13,14の何れか1つの板面又は何れか2つ以上の板面に配置してもよい。
本発明は、ガラス板にLow-E膜が形成されたガラス体に広く適用することができる。
1 :第1ガラス板
2 :第2ガラス板
11,13 :第1面
12,14 :第2面
20 :Low-E膜
21 :第一誘電体層
22 :第一吸収層
23 :低放射層
24 :第二吸収層
25 :第二誘電体層
26 :外界面
100 :ガラス体
L1,L2,L5:入射光
L3 :低放射面反射光
L4 :外界面反射光
L6 :ガラス界面反射光
W1:第一吸収層の厚み(第一膜厚)
W2:第二吸収層の厚み(第二膜厚)

Claims (10)

  1. 第1面と、当該第1面とは反対側の第2面と、を有するガラス板と、
    前記第1面及び前記第2面の何れか一方の板面に積層されたLow-E膜と、を備え、
    前記Low-E膜は、銀を主成分とする金属層で構成される低放射層と、当該低放射層の前記板面の側に隣接する非酸化金属層で構成され可視光吸収能を有する第一吸収層と、当該低放射層の前記板面とは反対側に隣接する金属層で構成される第二吸収層と、を含み、
    前記第一吸収層の厚みである第一膜厚が前記第二吸収層の厚みである第二膜厚よりも大きいガラス体。
  2. 前記第一吸収層の可視光線領域における消衰係数と前記第一膜厚との積が、前記第二吸収層の可視光線領域における消衰係数と前記第二膜厚との積よりも大きい請求項1に記載のガラス体。
  3. 前記第一膜厚が前記第二膜厚の2倍以上である請求項1に記載のガラス体。
  4. 前記第一吸収層及び前記第二吸収層がSUSによって構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス体。
  5. 前記第一吸収層がTiによって構成され、前記第二吸収層がSUSによって構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス体。
  6. 前記Low-E膜が前記第2面の板面に積層された条件下で、前記第1面側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgと、前記第2面側から入射光を入射させて測定した第2可視光反射率Rfとの比である、Rg/Rfが3.0以下である請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス体。
  7. 前記Low-E膜は、前記第二吸収層の前記低放射層とは反対の側に設けられ、前記Low-E膜の空気との界面から反射する可視光線と前記低放射層及び前記第一吸収層の界面から反射する可視光線との位相を逆位相に調整する位相調整層を更に有する請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス体。
  8. 前記ガラス板は、単板ガラスで構成されており、
    前記Low-E膜が前記第2面の板面に積層された条件下で、前記第1面側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgが20%以下である請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス体。
  9. 前記ガラス板は、第1ガラス板と当該第1ガラス板の前記第2面に対向する前記第1面を有する第2ガラス板とを含む複層ガラスで構成されており、
    前記Low-E膜は、前記第1ガラス板の前記第2面又は前記第2ガラス板の前記第1面に形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス体。
  10. 前記Low-E膜が前記第1ガラス板の前記第2面に積層された条件下で、前記第1ガラス板の前記第1面側から入射光を入射させて測定した第1可視光反射率Rgが22%以下である請求項9に記載のガラス体。
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