JP2023105624A - 生体認証システムおよび生体認証方法 - Google Patents

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剛 中村
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Abstract

Figure 2023105624000001
【課題】生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得する生体認証システムおよび生体認証方法を提供する。
【解決手段】生体認証システム100は、端末装置P1と、端末装置P1との間で通信可能なサーバS1と、を含む。端末装置P1は、人物を撮像するカメラC1に撮像指令を出力し、カメラC1から人物が撮像された撮像画像を取得し、撮像画像に映る人物の顔領域を抽出し、顔領域の大きさに基づいて、撮像指令を生成し、生成された撮像指令をカメラC1に出力し、撮像画像から人物の口唇紋を抽出して、サーバS1に送信する。サーバS1は、抽出された口唇紋に基づいて、人物を特定する。
【選択図】図1

Description

本開示は、生体認証システムおよび生体認証方法に関する。
特許文献1には、訪問者の顔を撮像した顔画像を画像処理して特徴を抽出し、特徴によって登録済みの顔画像を検索照合して個人認証する顔認証システムが開示されている。顔認証システムは、顔画像の大きさを正規化して輪郭線を検出し、輪郭線が閉じた閉領域からなる一般特徴と、輪郭線が開端になる線分および孤立した点からなる固有特徴とを検出し、登録者の顔画像に一般特徴および固有特徴を重ね書きして登録する特徴処理済み顔画像ファイルと、特徴処理済み画像ファイルとを一般特徴および固有特徴でパターンマッチング照合して訪問者を認識する。ここで、一般特徴は、顔、頭髪、目、眉、鼻孔、口の輪郭線を指す。固有特徴は、顔の凹凸によって生じるしわ、疵、ほくろなどを指す。
特開2005-242432号公報
しかし、特許文献1では、顔画像の大きさを正規化するため、画質の劣化が生じる可能性があった。また、正規化により画質が劣化した顔画像から一般特徴と固有特徴とを検出する場合、顔認証システムは、顔画像から訪問者の口唇紋を抽出できない可能性があった。
本発明は、上述した従来の状況に鑑みてなされたものであり、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得する生体認証システムおよび生体認証方法を提供することを目的とする。
本開示は、端末装置と、前記端末装置との間で通信可能なサーバと、を含んで構成される生体認証システムであって、前記端末装置は、人物を撮像するカメラに撮像指令を出力し、前記カメラから前記人物が撮像された撮像画像を取得し、前記撮像画像に映る前記人物の顔領域を抽出し、前記顔領域の大きさに基づいて、前記撮像指令を生成し、生成された前記撮像指令を前記カメラに出力し、前記撮像画像から前記人物の口唇紋を抽出して、前記サーバに送信し、前記サーバは、抽出された前記口唇紋に基づいて、前記人物を特定する、生体認証システムを提供する。
また、本開示は、1以上のコンピュータが行う生体認証方法であって、人物を撮像するカメラに撮像指令を出力し、前記カメラから前記人物が撮像された撮像画像を取得し、前記撮像画像に映る前記人物の顔領域を抽出し、前記顔領域の大きさに基づいて、前記撮像指令を生成し、生成された前記撮像指令を前記カメラに出力し、前記撮像画像から前記人物の口唇紋を抽出し、抽出された前記口唇紋に基づいて、前記人物を特定する、生体認証方法を提供する。
本発明によれば、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。
実施の形態1に係る生体認証システムの内部構成例を示す図 実施の形態1に係る生体認証システムの動作手順例を示すフローチャート 画像処理例を説明する図 実施の形態1の変形例に係る生体認証システムの全体構成例を示す図 図2および図7に示す各実施の形態の動作手順例と、動作手順の動作主体との対応関係を示すテーブル 実施の形態2に係る生体認証システムの全体構成例を示す図 実施の形態2に係る生体認証システムの動作手順例を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る生体認証システムおよび生体認証方法を具体的に開示した各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、実施の形態1に係る生体認証システム100の内部構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る生体認証システム100の内部構成例を示す図である。
生体認証システム100は、カメラC1と、端末装置P1と、サーバS1とを含んで構成される。生体認証システム100は、カメラC1によって、認証対象である人物を撮像する。生体認証システム100は、端末装置P1によって、カメラC1と、撮像された撮像画像に映る人物との間の距離を推定し、推定された距離に基づいて、カメラC1のズーム倍率を制御し、生体認証に用いられる撮像画像(つまり、認証対象である人物の口唇紋を取得可能な撮像画像)を撮像する。
生体認証システム100は、端末装置P1によって、撮像画像から人物の唇が映る唇領域を抽出した(切り出した)画像(以降、「唇画像」と表記)を生成し、生成された唇画像に基づいて、口唇紋を取得する。生体認証システム100は、サーバS1によって、端末装置P1により取得された口唇紋と、データベースDBに登録された少なくとも1人の人物の口唇紋とを照合することで、認証対象である人物を特定したり、認証対象である人物がデータベースDBに登録された人物であるか否かを判定したりする。
カメラC1は、端末装置P1との間でデータ送受信可能に接続される。カメラC1は、端末装置P1から送信された制御指令に基づいて、ズーム倍率の調整処理と、撮像処理とを実行する。カメラC1は、認証対象である人物を撮像し、撮像された撮像画像を端末装置P1に送信する。
端末装置P1は、例えば、PC(Personal Computer)、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン等を用いて実現される。端末装置P1は、カメラC1から送信された撮像画像を取得し、取得された撮像画像から人物の顔が映る顔領域を抽出する。端末装置P1は、取得された撮像画像の全域に対する顔領域の大きさ(面積)に基づいて、カメラC1により撮像された撮像画像が、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像であるか否かを判定する。
端末装置P1は、カメラC1により撮像された撮像画像が生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像であると判定した場合には、撮像画像から唇領域を抽出した(切り出した)唇画像を生成する。端末装置P1は、生成された唇画像から口唇紋を抽出し、口唇紋データを生成して、サーバS1に送信する。一方、端末装置P1は、カメラC1により撮像された撮像画像が生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像でないと判定した場合、カメラC1への接近または離反を人物に要求する撮像支援画面(不図示)を表示部16に出力したり、カメラC1のズーム倍率を調整する制御を実行して、人物の撮像を再度実行させたりする。
端末装置P1は、通信部10と、プロセッサ11と、メモリ15と、表示部16とを含んで構成される。
通信部10は、カメラC1との間でデータ送受信可能に接続され、サーバS1の通信部20との間でネットワークNWを介して無線通信または有線通信可能に接続される。なお、ここでいう無線通信は、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)を介した通信である。
通信部10は、カメラC1から送信された撮像画像をプロセッサ11に出力したり、サーバS1から送信された照合結果をプロセッサ11に出力したりする。また、通信部10は、プロセッサ11から出力された各種制御指令(例えば、ズーム倍率を調整させる制御指令、撮像処理を実行させる制御指令等)をカメラC1に送信したり、プロセッサ11から出力された口唇紋データをサーバS1に送信したりする。
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、各部の動作を制御する。プロセッサ11は、メモリ15と協働して、各種の処理および制御を統括的に行う。具体的には、プロセッサ11は、メモリ15に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、撮像制御部12および口唇紋抽出部14等の各部の機能を実現する。
撮像制御部12は、カメラC1の撮像制御を実行する。撮像制御部12は、カメラC1のズーム倍率を変更させる制御指令を生成し、生成された制御指令をカメラC1に送信することで、カメラC1のズーム倍率の調整処理を実行させる。また、撮像制御部12は、測距部13の機能を実現可能に構成される。
測距部13は、カメラC1から送信された撮像画像に画像解析して人物の顔領域を検出する。測距部13は、撮像画像の全領域(すべての画素数)に対する人物の顔領域の大きさ(面積,画素数)に基づいて、カメラC1と撮像された人物との間の距離を推定し、推定された距離の情報を撮像制御部12に出力する。
撮像制御部12は、測距部13から出力された距離が所定距離以下であるか否かを判定する。なお、ここでいう所定距離は、カメラC1が備えるイメージセンサ(不図示)の解像度に基づいて決定される距離であって、撮像された人物の口唇紋を取得可能な距離が設定されてよい。
撮像制御部12は、測距部13により推定された距離が所定距離以下であると判定した場合には、カメラC1から送信された撮像画像を口唇紋抽出部14に出力する。一方、撮像制御部12は、推定された距離が所定距離以下でないと判定した場合には、推定された距離と、所定距離との差に基づいて、カメラC1のズーム倍率を決定する。撮像制御部12は、現在設定されているズーム倍率を、決定された新たなズーム倍率に変更させ、人物を再度撮像させる制御指令を生成して通信部10に出力し、カメラC1に送信させる。
口唇紋抽出部14は、カメラC1により撮像された撮像画像から人物の顔を検出し、検出された顔が映る顔領域を抽出する。口唇紋抽出部14は、抽出された顔領域の情報に基づいて、顔領域から認証対象である人物の目,鼻,口(唇)等の顔を構成する各パーツ(部位)を検出し、撮像画像から唇領域(つまり、口が映る領域)を切り出して(抽出して)唇画像を生成する。
口唇紋抽出部14は、生成された唇画像から唇の皺(エッジ)を検出しやすくするために、唇画像のコントラストを補正する。ここで、口唇紋抽出部14は、例えば、唇の皺部分のコントラストと、唇の皺以外の部分とのコントラストとのコントラスト比、またはコントラスト差が所定値以上となるように唇画像のコントラストを補正する。
口唇紋抽出部14は、コントラスト補正後の唇画像から唇の皺(エッジ)を抽出する。また、口唇紋抽出部14は、抽出された唇の皺(エッジ)の情報に基づいて、コントラスト補正後の唇画像に2値化処理を実行する。これにより、口唇紋抽出部14は、唇画像から唇の皺に基づく口唇紋をより容易に取得可能な唇画像を生成できる。口唇紋抽出部14は、2値化処理後の唇画像から口唇紋を抽出する。口唇紋抽出部14は、抽出された口唇紋データを通信部10に出力し、サーバS1に送信させる。
メモリ15は、例えばプロセッサ11の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、プロセッサ11の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)と、を有する。RAMには、プロセッサ11により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ11の動作を規定するプログラムが書き込まれている。
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)等のディスプレイを用いて構成される。表示部16、プロセッサ11から出力された撮像支援画面(不図示),認証結果を通知する画面(不図示)等を表示する。
サーバS1は、一般的なサーバあるいはクラウドサーバにより実現される。サーバS1は、端末装置P1から送信された口唇紋のデータを取得し、取得された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された少なくとも1人の人物の口唇紋の特徴量とを照合して照合スコアを算出する。サーバS1は、算出された照合スコアに基づいて、認証対象である人物を特定し、特定された人物情報、認証成功または認証失敗を示す情報等を含む認証結果を生成して、端末装置P1に送信する。
サーバS1は、通信部20と、プロセッサ21と、メモリ25と、データベースDBとを含んで構成される。なお、図1に示すサーバS1は、データベースDBを含んで構成される例を示すが、これに限定されない。例えば、データベースDBは、サーバS1と別体で構成され、サーバS1との間で通信可能に接続された外部装置により実現されてよい。また、データベースDBは、複数あってよい。
通信部20は、ネットワークNWを介して、端末装置P1の通信部10との間で無線通信あるいは有線通信可能に接続され、データの送受信を実行する。なお、ここでいう無線通信は、例えばWi-Fi(登録商標)などの無線LANを介した通信である。
通信部20は、端末装置P1の通信部10から送信された口唇紋データをプロセッサ21に出力する。また、通信部20は、プロセッサ21から出力された認証結果の情報を端末装置P1の通信部10に送信する。
プロセッサ21は、例えばCPUまたはFPGAを用いて構成され、メモリ25と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、プロセッサ21は、メモリ25に保持されたプログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより照合部22,スコア判定部24等の各部の機能を実現する。
照合部22は、端末装置P1から送信された口唇紋データから認証対象である人物の個人性を示す特徴量を抽出し、抽出された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された少なくとも1人の人物の口唇紋の特徴量とを照合して、抽出された特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量との照合の度合いを示す照合スコアを算出する。照合部22は、特徴量抽出部23の機能を実現可能に構成される。
なお、ここでいう照合スコアは、認証対象である人物の口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された人物の口唇紋の特徴量との間の距離が小さいほど(つまり、類似しているほど)高く算出されるスコアである。また、ここでいう距離は、ユークリッド距離であってよい。照合スコアは、取得された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量との距離,ユークリッド距離が小さいほどスコアが高く算出され、距離,ユークリッド距離が大きいほどスコアが低く算出される。
また、照合スコアは、認証対象である人物の口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された人物の口唇紋の特徴量との類似度を示すスコアであってもよい。このような場合、照合スコアは、類似度を示すスコアである場合、類似度が高いほど照合スコアが高く、類似度が低いほど照合スコアが低く算出されてよい。
特徴量抽出部23は、端末装置P1から送信された口唇紋データから認証対象である人物の口唇紋の特徴量を抽出する。特徴量抽出部23は、抽出された口唇紋の特徴量を照合部22に出力する。
照合部22は、特徴量抽出部23から出力された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量とを照合し、照合スコアを算出する。照合部22は、算出された照合スコアのうち最も高い照合スコアを選択する。
照合部22は、選択された照合スコアに対応する人物の人物情報をデータベースDBから抽出し、選択された照合スコアと抽出された人物情報とを対応付けてスコア判定部24に出力する。
スコア判定部24は、照合部22から出力された照合スコアに基づいて、認証対象である人物と、この照合スコアに対応する人物とが同一人物であるか否かを判定する。スコア判定部24は、照合部22から出力された照合スコアが所定の照合スコア以下であると判定した場合には、認証対象である人物がデータベースDBに登録されていない人物である(つまり、認証失敗である)と判定してもよい。スコア判定部24は、認証対象である人物と、この照合スコアに対応する人物とが同一人物であるか否かを判定した判定結果に基づく認証結果を生成して、通信部20を介して端末装置P1に送信する。なお、認証結果は、特定された人物情報、認証成功または認証失敗を示す情報等を含んで生成される。
例えば、スコア判定部24は、照合スコアが「0(ゼロ)~100」の値で算出される場合、照合スコアが80以下であるか否かを判定する。スコア判定部24は、照合スコアが80以下でないと判定した場合には、認証対象である人物と、この照合スコアに対応する人物とが同一人物である(つまり、認証成功)と判定する。
一方、スコア判定部24は、照合スコアが80以下であると判定した場合には、認証対象である人物と、この照合スコアに対応する人物とが同一人物でない(つまり、認証失敗)と判定する。これにより、スコア判定部24は、照合スコアが低い(つまり、認証対象である人物の口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量との類似度が低い)場合に発生しうる誤認証をより効果的に抑制できる。
メモリ25は、例えばプロセッサ21の処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、プロセッサ21の処理を規定したプログラムを格納するROMとを有する。RAMには、プロセッサ21により生成あるいは取得されたデータが一時的に保存される。ROMには、プロセッサ21の処理を規定するプログラムが書き込まれている。
データベースDBは、所謂ストレージであって、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を用いて構成される。データベースDBは、人物ごとの人物情報(例えば、氏名、年齢、性別等)と、口唇紋あるいは口唇紋の特徴量とを対応付けて格納(登録)する。
なお、データベースDBは、口の開き方がそれぞれ異なる複数の口唇紋のそれぞれを人物ごとに格納(登録)してもよい。例えば、データベースDBに登録される口唇紋は、口を閉じている時の口唇紋、母音「あ」を発話中の口唇紋、母音「い」を発話中の口唇紋等が人物ごとに登録されていてよい。このような場合、データベースDBは、人物情報と、口唇紋と、この口唇紋が取得された時の口の開き方に関する情報、あるいは口唇紋が取得された時の発話母音の情報等とを対応付けて、人物ごとに格納(登録)する。
ネットワークNWは、端末装置P1とサーバS1との間を有線通信または無線通信可能に接続し、データの送受信を可能にする。
なお、図1に示す例では、カメラC1と、端末装置P1とがそれぞれ別の装置として構成される例を示すが、カメラC1は、端末装置P1と一体的に構成され、端末装置P1の各種機能を実現可能に構成されてもよい。
次に、図2および図3を参照して、実施の形態1に係る生体認証システム100の動作手順について説明する。図2は、実施の形態1に係る生体認証システム100の動作手順例を示すフローチャートである。図3は、画像処理例を説明する図である。図5は、図2および図7に示す各実施の形態の動作手順例と、動作手順の動作主体との対応関係を示すテーブルである。なお、実施の形態1に係る生体認証システム100は、図5に示すように、端末装置P1がステップSt11~ステップSt17の処理、サーバS1がステップSt18~ステップSt19の処理をそれぞれ実行する。
端末装置P1は、カメラC1から送信された認証対象である人物の顔を含む撮像画像Pt11を取得する(St11)。端末装置P1は、取得された撮像画像Pt11から人物の顔を含む顔領域Ar11を検出し、撮像画像の全域に対する顔領域Ar11の大きさ(面積)に基づいて、被写体(つまり、認証対象である人物)とカメラC1との間の距離を推定する(St12)。
端末装置P1は、推定された距離と所定距離とに基づいて、カメラC1のズーム倍率を決定する。端末装置P1は、現在設定されているズーム倍率を、決定された新たなズーム倍率に変更させ、人物を再度撮像させる制御指令を生成する。端末装置P1は、生成された制御指令をカメラC1に送信し、カメラC1のズーム倍率を制御する(St13)。
カメラC1は、端末装置P1から送信された制御指令に基づいて、ズーム倍率を調整した後、再度撮像処理を実行し、撮像された撮像画像を端末装置P1に送信する。
端末装置P1は、カメラC1から送信された人物の顔を含む撮像画像Pt12を再度取得する(St14)。端末装置P1は、取得された撮像画像Pt12から人物の顔を含む顔領域Ar12を検出し、撮像画像の全域に対する顔領域Ar12の大きさ(面積)に基づいて、被写体(認証対象である人物)とカメラC1との間の距離を再度推定する。
なお、ここで端末装置P1は、再度推定された距離が、撮像画像から人物の口唇紋を取得可能な距離であると判定した場合には、ステップSt15の処理に移行する。一方、端末装置P1は、再度推定された距離が、撮像画像から人物の口唇紋を取得可能な距離でないと判定した場合には、ステップSt13の処理に移行し、再度カメラC1のズーム倍率を調整させる制御指令を生成する。
端末装置P1は、撮像画像Pt12に映る人物の顔領域Ar13を抽出し(St15)、抽出された顔領域Ar13から人物の唇(口)が映る唇領域Pt14をさらに抽出する(St16)。端末装置P1は、抽出された唇領域Pt14を切り出した唇画像を生成し、生成された唇画像に映る唇の皺から口唇紋を検出可能なコントラストに補正する(St17)。端末装置P1は、コントラスト補正後の唇画像から唇の皺(エッジ)を抽出し、唇画像に2値化処理を実行する(St17)。端末装置P1は、2値化処理後の唇画像Pt15から認証対象である人物の口唇紋を抽出して口唇紋データを生成し、サーバS1に送信する。
サーバS1は、端末装置P1から送信された口唇紋データに基づいて、この人物の個人性を示す特徴量を抽出する。サーバS1は、抽出された認証対象である人物の口唇紋に基づく特徴量と、データベースDBに登録された少なくとも1人の人物の口唇紋に基づく特徴量とを照合する(St18)。
サーバS1は、抽出された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量との照合スコアを算出する。サーバS1は、算出された照合スコアのそれぞれのうち最も高い照合スコアを選択し、選択された照合スコアに対応する人物を、認証対象である人物と同一人物であると判定(特定)する(St19)。サーバS1は、特定された人物に対応する人物情報を含む認証結果を生成して、端末装置P1に送信する。端末装置P1は、サーバS1から送信された認証結果を含む画面(不図示)を生成して、表示部16に出力して表示する。
以上により、実施の形態1に係る生体認証システム100は、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。また、これにより、生体認証システム100は、この撮像画像を用いて生体認証を実行することで、認証精度をより向上させることができる。
(実施の形態1の変形例)
上述した実施の形態1に係る生体認証システム100は、カメラC1により撮像された撮像画像に映る人物の顔の大きさに基づいて、カメラC1と認証対象である人物との間の距離を推定する例について示した。実施の形態1の変形例に係る生体認証システム100Aは、測距センサSS1を用いてカメラC1と認証対象である人物との間の距離を測定する例について説明する。
なお、実施の形態1の変形例に係る生体認証システム100Aの説明において、実施の形態1に係る生体認証システム100と同様の構成には同一の符号を付与し、その説明を省略する。
まず、図4を参照して、実施の形態1の変形例に係る生体認証システム100Aの全体構成について説明する。図4は、実施の形態1の変形例に係る生体認証システム100Aの全体構成例を示す図である。
生体認証システム100Aは、カメラC1と、測距センサSS1と、端末装置P1Aと、サーバS1とを含んで構成される。生体認証システム100Aは、測距センサSS1によって認証対象である人物とカメラC1との間の距離を測定し、端末装置P1Aによって、測定された距離が口唇紋を取得可能な撮像画像を撮像可能な距離であると判定した場合、カメラC1で人物を撮像する。
生体認証システム100Aは、端末装置P1Aによって、撮像画像から人物の唇が映る唇領域を抽出した(切り出した)唇画像を生成し、生成された唇画像に基づいて、口唇紋を取得する。生体認証システム100Aは、サーバS1によって、端末装置P1Aにより取得された口唇紋と、データベースDBに登録された少なくとも1人の人物の口唇紋とを照合することで、認証対象である人物を特定したり、認証対象である人物がデータベースDBに登録された人物であるか否かを判定したりする。
カメラC1は、端末装置P1Aとの間でデータ送受信可能に接続される。カメラC1は、端末装置P1Aにより制御されて認証対象である人物を撮像し、撮像された撮像画像を端末装置P1Aに送信する。
測距センサSS1は、例えば、TOF(Time Of Flight)センサ等により実現される。測距センサSS1は、端末装置P1Aとの間でデータ送受信可能に接続され、カメラC1と認証対象である人物との間の距離を測定し、測定された距離情報を端末装置P1Aに送信する。
端末装置P1Aは、例えば、PC、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン等を用いて実現される。端末装置P1Aは、測距センサSS1と、カメラC1と、サーバS1との間でそれぞれデータ送受信可能に接続される。
実施の形態1の変形例における端末装置P1Aは、通信部10Aと、プロセッサ11Aと、メモリ15と、表示部16とを含んで構成される。
通信部10Aは、測距センサSS1と、カメラC1との間でそれぞれデータ送受信可能に接続され、サーバS1の通信部20との間でネットワークNWを介して無線通信または有線通信可能に接続される。
通信部10Aは、測距センサSS1から送信された距離情報をプロセッサ11Aに出力したり、カメラC1から送信された撮像画像をプロセッサ11Aに出力したり、サーバS1から送信された照合結果をプロセッサ11Aに出力したりする。また、通信部10Aは、プロセッサ11Aから出力された各種制御指令(例えば、ズーム倍率を調整させる制御指令、撮像処理を実行させる制御指令等)をカメラC1に送信したり、プロセッサ11Aから出力された口唇紋データをサーバS1に送信したりする。
プロセッサ11Aは、例えばCPU、DSPまたはFPGAを用いて構成され、各部の動作を制御する。プロセッサ11Aは、メモリ15と協働して、各種の処理および制御を統括的に行う。具体的には、プロセッサ11Aは、メモリ15に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、撮像制御部12A、口唇紋抽出部14等の各部の機能を実現する。
撮像制御部12Aは、測距センサSS1から送信された距離情報に基づいて、カメラC1と認証対象である人物との間の距離が所定距離以下であるか否かを判定する。撮像制御部12Aは、距離が所定距離以下であると判定した場合には、認証対象である人物を撮像させる制御指令を生成して、カメラC1に送信する。
撮像制御部12Aは、カメラC1から送信された撮像画像から人物の顔を検出し、検出された顔が映る顔領域を抽出する。口唇紋抽出部14は、抽出された顔領域の情報に基づいて、顔領域から認証対象である人物の目,鼻,口(唇)等の顔を構成する各パーツ(部位)を検出し、撮像画像から唇領域(つまり、口が映る領域)を切り出して(抽出して)唇画像を生成する。
なお、図4に示す例では、カメラC1と、端末装置P1Aとがそれぞれ別の装置として構成される例を示すが、カメラC1は、端末装置P1Aと一体的に構成され、端末装置P1Aの各種機能を実現可能に構成されてもよい。
ここで、実施の形態1に変形例に係る生体認証システム100Aは、図2に示す動作手順において、測距センサSS1がステップSt12の処理、端末装置P1AがステップSt13~ステップSt17の処理、サーバS1がステップSt18~ステップSt19の処理をそれぞれ実行する(図5参照)。なお、実施の形態1に変形例においてステップSt11の処理は、省略される。
以上により、実施の形態1の変形例に係る生体認証システム100Aは、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。また、これにより、生体認証システム100Aは、この撮像画像を用いて生体認証を実行することで、認証精度をより向上させることができる。
(実施の形態2)
上述した実施の形態1に係る生体認証システム100は、端末装置P1によってカメラC1と認証対象である人物との間の距離を推定し、カメラC1のズーム倍率および撮像制御を実行する例について示した。実施の形態2に係る生体認証システム200は、測距センサSS2によってカメラC1Bと認証対象である人物との間の距離を推定し、カメラC1Bのズーム倍率および撮像制御を実行する例について説明する。
なお、実施の形態2に係る生体認証システム200の説明において、実施の形態1に係る生体認証システム100、または実施の形態1の変形例に係る生体認証システム100Aと同様の構成には同一の符号を付与し、その説明を省略する。
図6を参照して、実施の形態2に係る生体認証システム200の内部構成について説明する。図6は、実施の形態2に係る生体認証システム200の内部構成例を示すブロック図である。
実施の形態2に係る生体認証システム200は、カメラC1Bと、測距センサSS2と、端末装置P1Bと、サーバS1とを含んで構成される。生体認証システム200は、測距センサSS2によってカメラC1Bと、認証対象である人物との間の距離を測定し、測定された距離が口唇紋を取得可能な撮像画像を撮像可能な距離であると判定した場合、カメラC1Bで人物を撮像する。
生体認証システム200は、端末装置P1Bによって、撮像画像から人物の唇が映る唇領域を抽出した(切り出した)唇画像を生成し、生成された唇画像に基づいて、口唇紋を取得する。生体認証システム200は、サーバS1によって、端末装置P1Bにより取得された口唇紋と、データベースDBに登録された少なくとも1人の人物の口唇紋とを照合することで、認証対象である人物を特定したり、認証対象である人物がデータベースDBに登録された人物であるか否かを判定したりする。
カメラC1Bは、測距センサSS2と、端末装置P1Bとの間でデータ送受信可能に接続される。カメラC1Bは、測距センサSS2により制御されて認証対象である人物を撮像し、撮像された撮像画像を端末装置P1Bに送信する。
測距センサSS2は、例えば、TOFセンサ等の測距部30を含んで構成されたコンピュータ、装置等により実現される。測距センサSS2は、カメラC1Bとの間でデータ送受信可能に接続される。測距センサSS2は、測距部30と、通信部31と、プロセッサ32と、メモリ33とを含んで構成される。なお、測距部30は必須でなく、省略されてもよい。このような場合、測距センサSS2は、カメラC1Bにより撮像された撮像画像に映る人物の顔領域の大きさ(面積)に基づいて、カメラC1Bと、認証対象である人物との間の距離を推定する。
測距部30は、カメラC1Bと、認証対象である人物との間の距離を測定し、測定された距離情報をプロセッサ32に出力する。
通信部31は、カメラC1Bとの間で無線通信あるいは有線通信可能に接続され、データの送受信を実行する。なお、ここでいう無線通信は、例えばWi-Fi(登録商標)などの無線LANを介した通信である。通信部31は、プロセッサ32から出力された各種制御指令(例えば、ズーム倍率を調整させる制御指令、撮像処理を実行させる制御指令等)をカメラC1Bに送信したり、カメラC1Bから送信された撮像画像をプロセッサ32に出力したり、端末装置P1Bに撮像画像を送信したりする。
プロセッサ32は、例えばCPUまたはFPGAを用いて構成され、メモリ33と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、プロセッサ32は、メモリ33に保持されたプログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより各部の機能を実現する。
プロセッサ32は、測距部30から出力された距離情報に基づいて、カメラC1Bと、認証対象である人物との間の距離が所定距離以下であるか否かを判定する。プロセッサ32は、カメラC1Bと認証対象である人物との間の距離が所定距離以下であると判定した場合には、認証対象である人物を撮像させる制御指令を生成して通信部31に出力し、カメラC1Bに送信させる。
一方、プロセッサ32は、カメラC1Bと認証対象である人物との間の距離が所定距離以下でないと判定した場合には、測定された距離と、所定距離との差に基づいて、カメラC1Bのズーム倍率を決定する。プロセッサ32は、現在設定されているズーム倍率を、決定された新たなズーム倍率に変更させ、人物を再度撮像させる制御指令を生成して通信部31に出力し、カメラC1Bに送信させる。
また、測距部30が省略された構成である場合、プロセッサ32は、カメラC1Bから送信された撮像画像を取得し、取得された撮像画像に映る認証対象である人物の顔領域を検出する。プロセッサ32は、撮像画像の全領域(すべての画素数)に対する人物の顔領域の大きさ(面積,画素数)に基づいて、カメラC1Bと、認証対象である人物との間の距離を推定し、推定された距離が所定距離以下であるか否かを判定する。
プロセッサ32は、推定された距離が所定距離以下であると判定した場合には、カメラC1Bから送信された撮像画像を、端末装置P1Bに送信する。一方、プロセッサ32は、推定された距離が所定距離以下でないと判定した場合には、推定された距離と、所定距離との差に基づいて、カメラC1Bのズーム倍率を決定する。プロセッサ32は、現在カメラC1Bに設定されているズーム倍率を、決定された新たなズーム倍率に変更させて、人物を再度撮像させる制御指令を生成する。プロセッサ32は、生成された制御指令を通信部31に出力し、カメラC1Bに送信させる。
メモリ33は、例えばプロセッサ32の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、プロセッサ32の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROMと、を有する。RAMには、プロセッサ32により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ32の動作を規定するプログラムが書き込まれている。
実施の形態2に係る端末装置P1Bは、通信部10Bと、プロセッサ11Bと、メモリ15と、表示部16とを含んで構成される。
通信部10Bは、測距センサSS2と、カメラC1Bとの間でそれぞれデータ送受信可能に接続され、サーバS1の通信部20との間でネットワークNWを介して無線通信または有線通信可能に接続される。
通信部10Bは、カメラC1Bあるいは測距センサSS2から送信された撮像画像をプロセッサ11Bに出力したり、サーバS1から送信された照合結果をプロセッサ11Bに出力したりする。また、通信部10Bは、プロセッサ11Bから出力された各種制御指令(例えば、ズーム倍率を調整させる制御指令、撮像処理を実行させる制御指令等)をカメラC1Bに送信したり、プロセッサ11Bから出力された口唇紋データをサーバS1に送信したりする。
プロセッサ11Bは、例えばCPU、DSPまたはFPGAを用いて構成され、各部の動作を制御する。プロセッサ11Bは、メモリ15と協働して、各種の処理および制御を統括的に行う。具体的には、プロセッサ11Bは、メモリ15に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、口唇紋抽出部14等の各部の機能を実現する。
次に、図7を参照して、実施の形態2に係る生体認証システム200の動作手順について説明する。図7は、実施の形態2に係る生体認証システム200の動作手順例を示すフローチャートである。実施の形態2に係る生体認証システム200は、図5に示すように、測距センサSS2がステップSt21~ステップSt23,ステップSt25の処理、端末装置P1BがステップSt24~ステップSt27の処理、サーバS1がステップSt28~ステップSt29の処理をそれぞれ実行する。
なお、図7に示す動作手順例は、測距センサSS2の構成から測距部30が省略された場合の動作手順例を示す。測距センサSS2の構成から測距部30が省略されない場合、実施の形態2に係る生体認証システム200は、ステップSt23の処理の後に、測距センサSS2が端末装置P1Bに撮像画像を送信し、端末装置P1Bが送信された撮像画像から顔領域を抽出する処理を実行する。
測距センサSS2は、カメラC1Bから送信された認証対象である人物の顔を含む撮像画像Pt11(図3参照)を取得する(St21)。端末装置P1は、取得された撮像画像Pt11から人物の顔を含む顔領域Ar11を検出し、撮像画像の全域に対する顔領域Ar11(図3参照)の大きさ(面積)に基づいて、被写体(認証対象である人物)とカメラC1との間の距離を推定する(St22)。測距センサSS2は、推定された距離が所定距離以下であるか否かを判定する(St23)。
測距センサSS2は、ステップSt23の処理において、推定された距離が所定距離以下であると判定した場合(St23,YES)、撮像画像を端末装置P1Bに送信する。
一方、測距センサSS2は、ステップSt23の処理において、推定された距離が所定距離以下でないと判定した場合(St23,NO)、推定された距離と所定距離との差に基づいて、カメラC1Bのズーム倍率を決定する。測距センサSS2は、現在設定されているズーム倍率を、決定された新たなズーム倍率に変更させ、人物を再度撮像させる制御指令を生成する。測距センサSS2は、生成された制御指令をカメラC1Bに送信し、カメラC1Bのズーム倍率を制御する。
また、測距センサSS2は、認証対象である人物に、カメラC1Bへの接近または離反を人物に要求する撮像支援画面(不図示)を表示させる制御指令を生成して、端末装置P1Bに送信する。端末装置P1Bは、測距センサSS2から送信された制御指令に基づいて、撮像支援画面を生成し、生成された撮像支援画面を表示部16に出力して表示する(St25)。
カメラC1Bは、測距センサSS2から送信された制御指令に基づいて、ズーム倍率を調整した後、再度撮像処理を実行し、撮像された撮像画像を測距センサSS2に送信する。
端末装置P1Bは、測距センサSS2から送信された人物の顔を含む撮像画像Pt12(図3参照)を取得する。端末装置P1Bは、取得された撮像画像Pt12(図3参照)に映る人物の顔領域Ar13(図3参照)を抽出し(St24)、抽出された顔領域Ar13から人物の唇(口)が映る唇領域Pt14(図3参照)をさらに抽出する(St26)。
端末装置P1Bは、抽出された唇領域Pt14を切り出した唇画像を生成し、生成された唇画像に映る唇の皺から口唇紋を検出可能なコントラストに補正する(St27)。端末装置P1Bは、コントラスト補正後の唇画像から唇の皺(エッジ)を抽出し、唇画像に2値化処理を実行する(St27)。端末装置P1Bは、2値化処理後の唇画像Pt15(図3参照)から認証対象である人物の口唇紋を抽出して口唇紋データを生成し、サーバS1に送信する。
サーバS1は、端末装置P1Bから送信された口唇紋データに基づいて、この人物の個人性を示す特徴量を抽出する。サーバS1は、抽出された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量とを照合する(St28)。
サーバS1は、抽出された口唇紋の特徴量と、データベースDBに登録された口唇紋の特徴量との照合スコアを算出する。サーバS1は、算出された照合スコアのそれぞれのうち最も高い照合スコアを選択し、選択された照合スコアに対応する人物を、認証対象である人物と同一人物であると判定(特定)する(St29)。サーバS1は、特定された人物に対応する人物情報を含む認証結果を生成して、端末装置P1Bに送信する。端末装置P1Bは、サーバS1から送信された認証結果を含む画面(不図示)を生成して、表示部16に出力して表示する。
以上により、実施の形態3に係る生体認証システム200は、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。また、これにより、生体認証システム200は、この撮像画像を用いて生体認証を実行することで、認証精度をより向上させることができる。
以上により、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100,100A,200は、端末装置P1,P1A,P1Bと、端末装置P1,P1A,P1Bとの間で通信可能なサーバS1と、を含んで構成される。端末装置P1,P1A,P1Bは、人物を撮像するカメラC1,C1Bに制御指令(撮像指令の一例)を出力し、カメラC1,C1Bから人物が撮像された撮像画像を取得し、撮像画像に映る人物の顔領域を抽出し、顔領域の大きさに基づいて、制御指令を生成し、生成された制御指令をカメラC1に出力し、撮像画像から人物の口唇紋を抽出して、サーバS1に送信する。サーバS1は、抽出された口唇紋に基づいて、人物を特定する。
これにより、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100,100A,200は、顔領域の大きさに基づいて、カメラC1と人物との間の距離を推定し、推定された距離が所定距離以下であると判定した場合、制御指令を生成することで、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。
また、以上により、実施の形態1に係る生体認証システム100の端末装置P1は、抽出された口唇紋と、登録された少なくとも1人の人物の登録口唇紋との照合に基づいて、抽出された口唇紋に同一あるいは類似する登録口唇紋があると判定した場合、同一あるいは類似する登録口唇紋に対応する人物を、口唇紋の人物であると特定する。これにより、実施の形態1に係る生体認証システム100は、カメラC1により撮像された撮像画像に映る口唇紋に基づいて、生体認証を実行できる。
また、以上により、実施の形態1に係る生体認証システム100の端末装置P1は、顔領域の大きさに基づいて、カメラC1と人物との間の距離を推定し、推定された距離が所定距離以下であると判定した場合、制御指令を生成する。これにより、実施の形態1に係る生体認証システム100は、カメラC1により撮像された撮像画像が、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像であるか否かを判定できる。
また、以上により、実施の形態1に係る生体認証システム100の端末装置P1は、推定された距離が所定距離以下でないと判定した場合、カメラC1のズーム倍率を変更させる制御指令(ズーム指令の一例)を生成し、生成された制御指令をカメラC1に出力する。これにより、実施の形態1に係る生体認証システム100は、カメラC1により撮像された撮像画像が、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像でないと判定した場合には、カメラC1のズーム倍率を変更することで、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。
また、以上により、実施の形態1に係る生体認証システム100の端末装置P1は、推定された距離と所定距離との差に基づいて、カメラC1のズーム倍率を決定し、カメラC1の現在のズーム倍率を決定されたズーム倍率に変更させる制御指令を生成する。これにより、実施の形態1に係る生体認証システム100は、カメラC1のズーム倍率を変更することで、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。
また、以上により、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100A,200は、カメラC1,C1Bと人物との間の距離を取得し、取得された距離に基づいて、制御指令を生成し、生成された制御指令をカメラに出力する。これにより、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100A,200は、カメラC1,C1Bと認証対象である人物との間の距離に基づいて、カメラC1,C1Bが生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像を撮像可能であるか否かを判定できる。
また、以上により、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100A,200は、取得された距離が所定距離以下であると判定した場合、制御指令を生成する。これにより、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100A,200は、カメラC1,C1Bと認証対象である人物との間の距離が生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な距離であると判定した場合に、カメラC1,C1Bに人物を撮像させることができる。したがって、生体認証システム100A,200は、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得できる。
また、以上により、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100,100A,200は、撮像画像から人物の唇を含む唇領域を抽出した唇画像を生成し、生成された唇画像から人物の口唇紋を抽出する。これにより、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100、100A,200は、カメラC1,C1Bにより撮像された撮像画像から、認証対象である人物の口唇紋を取得できる。
また、以上により、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100,100A,200は、唇画像を2値化して、2値化された唇画像から口唇紋を抽出する。これにより、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100、100A,200は、生体認証により適した口唇紋を取得できる。
また、以上により、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100,100A,200は、唇画像のコントラストを補正して、コントラストが補正された唇画像から唇のエッジ(つまり、唇の皺)を抽出し、抽出された唇のエッジに基づいて、唇画像を2値化する。これにより、実施の形態1、実施の形態1の変形例、および実施の形態2に係る生体認証システム100、100A,200は、生体認証により適した口唇紋を取得できる。
以上、添付図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、生体認証に用いられる口唇紋を取得可能な撮像画像をより効率的に取得する生体認証装置、生体認証システムおよび生体認証方法として有用である。
10,10A,10B,20,31 通信部
11,11A,11B,21,32 プロセッサ
12,12A 撮像制御部
13,30 測距部
14 口唇紋抽出部
15,25,33 メモリ
18,18A 画像補正部
22 照合部
23 特徴量抽出部
24 スコア判定部
100,100A,200 生体認証システム
C1,C1B カメラ
DB データベース
P1,P1A,P1B 端末装置
S1 サーバ
SS1,SS2 測距センサ

Claims (11)

  1. 端末装置と、
    前記端末装置との間で通信可能なサーバと、を含んで構成される生体認証システムであって、
    前記端末装置は、
    人物を撮像するカメラに撮像指令を出力し、
    前記カメラから前記人物が撮像された撮像画像を取得し、
    前記撮像画像に映る前記人物の顔領域を抽出し、
    前記顔領域の大きさに基づいて、前記撮像指令を生成し、
    生成された前記撮像指令を前記カメラに出力し、
    前記撮像画像から前記人物の口唇紋を抽出して、前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    抽出された前記口唇紋に基づいて、前記人物を特定する、
    生体認証システム。
  2. 前記サーバは、
    抽出された前記口唇紋と、登録された少なくとも1人の人物の登録口唇紋との照合に基づいて、抽出された前記口唇紋に同一あるいは類似する登録口唇紋があると判定した場合、前記同一あるいは類似する登録口唇紋に対応する人物を、前記口唇紋の前記人物であると特定する、
    請求項1に記載の生体認証システム。
  3. 前記端末装置は、
    前記顔領域の大きさに基づいて、前記カメラと前記人物との間の距離を推定し、
    推定された前記距離が所定距離以下であると判定した場合、前記撮像指令を生成する、
    請求項2に記載の生体認証システム。
  4. 前記端末装置は、
    推定された前記距離が所定距離以下でないと判定した場合、前記カメラのズーム倍率を変更させるズーム指令を生成し、
    生成された前記ズーム指令を前記カメラに出力する、
    請求項3に記載の生体認証システム。
  5. 前記端末装置は、
    推定された前記距離と前記所定距離との差に基づいて、前記カメラのズーム倍率を決定し、
    前記カメラの現在のズーム倍率を決定されたズーム倍率に変更させる前記ズーム指令を生成する、
    請求項4に記載の生体認証システム。
  6. 前記端末装置は、
    前記カメラと前記人物との間の距離を取得し、
    取得された前記距離に基づいて、前記撮像指令を生成し、
    生成された前記撮像指令を前記カメラに出力する、
    請求項1に記載の生体認証システム。
  7. 前記端末装置は、
    取得された前記距離が所定距離以下であると判定した場合、前記撮像指令を生成する、
    請求項6に記載の生体認証システム。
  8. 前記端末装置は、
    前記撮像画像から前記人物の唇を含む唇領域を抽出した唇画像を生成し、
    生成された前記唇画像から前記口唇紋を抽出する、
    請求項1に記載の生体認証システム。
  9. 前記端末装置は、
    前記唇画像を2値化して、2値化された唇画像から前記口唇紋を抽出する、
    請求項8に記載の生体認証システム。
  10. 前記端末装置は、
    前記唇画像のコントラストを補正して、前記コントラストが補正された唇画像から前記唇のエッジを抽出し、
    抽出された前記唇のエッジに基づいて、前記唇画像を2値化する、
    請求項9に記載の生体認証システム。
  11. 1以上のコンピュータが行う生体認証方法であって、
    人物を撮像するカメラに撮像指令を出力し、
    前記カメラから前記人物が撮像された撮像画像を取得し、
    前記撮像画像に映る前記人物の顔領域を抽出し、
    前記顔領域の大きさに基づいて、前記撮像指令を生成し、
    生成された前記撮像指令を前記カメラに出力し、
    前記撮像画像から前記人物の口唇紋を抽出し、
    抽出された前記口唇紋に基づいて、前記人物を特定する、
    生体認証方法。
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