JP2023105557A - 避難支援システム、避難支援方法および避難支援プログラム - Google Patents

避難支援システム、避難支援方法および避難支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複合災害が発生したときに避難者の安全な避難を支援することができる避難支援技術を提供する。【解決手段】避難支援システム1は、少なくとも2つの災害による現時点から直近の未来の被害区域の予測に必要なデータを集積する集積データベース12と、避難経路の候補のデータを記憶する避難経路データベース11と、避難者が使用する端末3~6に対し、避難経路の候補と予測される被害区域と被害が予測される時刻と避難支援地図とを含む避難情報を送信する避難情報送信部15と、を備え、端末3~6に、被害が予測される時刻35を表示させ、かつ避難経路31の候補と予測される被害区域41,43とを避難支援地図30に重ねて表示させる制御を行う。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、避難支援技術に関する。
従来、地震、津波、洪水、または台風などの自然災害、または原子力災害などに関して、その発生時に、リアルタイムで避難者に被害区域、避難経路、避難先などの避難情報を提供するシステムが開発されている。例えば、河川の洪水に関して、浸水区域、避難経路、避難先などの避難情報を配信するリアルタイムハザードマップシステムが開発されている。
特開2003-168179号公報 特開2021-92906号公報
近年、地震と津波が重畳した複合災害、地震と津波と原子力災害が重畳した複合災害、地震と台風が重畳した複合災害、地震と洪水が重畳した複合災害などの発生が目立つようになっている。特に、原子力防災では、自然災害と原子力災害が重畳した複合災害に対する避難情報の提供が求められる。しかし、これまでのシステムは、単一の災害の発生を想定したものであり、複合災害の発生を想定していない。そこで、複合災害の発生時に、リアルタイムで現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難経路、避難先などの避難者がより安全に避難するために有用な情報を提供し、避難者が安全に避難できるように支援することが求められている。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、複合災害が発生したときに避難者の安全な避難を支援することができる避難支援技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る避難支援システムは、少なくとも2つの災害による現時点から直近の未来の被害区域の予測に必要なデータを集積する集積データベースと、事前に策定された避難経路の候補のデータを記憶する避難経路データベースと、前記集積データベースに集積された前記被害区域の予測に必要なデータに基づいて、前記災害による前記被害区域を予測する評価モデルを作成する評価モデル作成部と、前記避難経路データベースに記憶された前記避難経路の候補のデータに基づいて、前記避難経路の候補を避難支援地図とともに表示させる制御を行う地理表示制御部と、前記評価モデルで予測される前記被害区域に基づいて、予測される前記被害区域と被害が予測される時刻とを前記避難支援地図とともに表示させる制御を行う被害区域表示制御部と、避難者が使用する端末に対し、前記避難経路の候補と予測される前記被害区域と前記被害が予測される時刻と前記避難支援地図とを含む避難情報を送信する避難情報送信部と、を備え、前記端末に、前記被害が予測される時刻を表示させ、かつ前記避難経路の候補と予測される前記被害区域とを前記避難支援地図に重ねて表示させる制御を行う。
本発明の実施形態により、複合災害が発生したときに避難者の安全な避難を支援することができる避難支援技術が提供される。
避難支援システムを示す構成図。 避難支援システムを示すブロック図。 現時点の状況を示す避難支援地図であり、放射性物質放出時で浸水発生前の避難支援地図の表示態様を示す画面図。 現時点から30分経過後の状況を示す避難支援地図であり、放射性物質放出から30分経過後で浸水発生後の避難支援地図の表示態様を示す画面図。 現時点から60分経過後の状況を示す避難支援地図であり、放射性物質放出から60分経過後で浸水発生後の避難支援地図の表示態様を示す画面図。 避難支援方法を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、避難支援システム、避難支援方法および避難支援プログラムの実施形態について詳細に説明する。
図1の符号1は、本実施形態の避難支援システムである。この避難支援システム1は、インターネット2と接続されている。避難支援システム1は、インターネット2を介して、カーナビゲーション(カーナビ)3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ(PC)6などに接続されている。これらの機器を介して、複合災害発生時に、災害の発生源の周辺地域の住民または一時滞在者などの避難者に、現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難者が通行できる避難経路、避難経路の複数の候補、被害が予測される時刻、避難支援地図などの避難を支援する避難情報が提供される。なお、これらの機器は、避難者が使用し、かつ避難者とともに移動可能な端末である。
また、避難支援システム1は、複合災害、つまり、少なくとも2つの災害に対応して避難情報を提供するものである。それぞれの災害は、同一の地域に被害をもたらすものであり、それぞれの発生源が異なるものである。さらに、それぞれの災害は、それぞれの種類が異なるものでも良い。災害は、例えば、地震、津波、洪水、台風、または原子力災害などである。
例えば、地震の発生源は、震源地である。津波の発生源は、海岸または海底である。洪水の発生源は、河川または堤防の決壊箇所である。台風の発生源は、台風の位置または進路である。原子力災害の発生源は、原子力施設または放射性物質の放出箇所である。例えば、2つの災害は、原子力施設と河川の双方が同じ時期に発生源となる場合を含む。さらに、2つの災害は、異なる2箇所の原子力施設の双方が同じ時期に発生源となる場合を含む。つまり、災害の種類が同一でも発生源が異なる場合には、2つの災害として扱う。
また、現時点から直近の未来とは、現時点から所定の期間を超えない範囲の未来である。この直近の未来は、避難に必要な時間、避難が必要な地域の広さ、または、外部から提供を受けるデータの更新時間の間隔などに応じて予め設定される。例えば、直近の未来が、10分後でも良いし、30分後でも良いし、1時間後でも良いし、1日後でも良いし、3日後でも良いし、1週間後でも良い。
避難支援システム1は、特定機関から気象に関する提供データの提供を受ける。この提供データは、風向および風速の観測結果と未来の状態を示す予測結果の少なくともいずれか一方を含む。さらに、提供データは、河川流域の時間雨量、累加雨量、水位などの観測結果と未来の状態を示す予測結果の少なくともいずれか一方を含む。
なお、特定機関とは、平常時においても提供データを提供する機関である。この機関には、例えば、気象庁7、民間気象事業者8、地方自治体の気象観測部9、地方自治体の河川情報部10などが含まれる。これらの特定機関は、インターネット2に接続されている。それぞれの特定機関は、インターネット2を介して提供データを避難支援システム1に提供する。
地方自治体では、地域防災計画などで、災害が起きる前の平常時に、予め原子力施設または河川などの周辺地域の住民のために、複数の避難経路の候補を策定している。
本実施形態では、複合災害の発生時において、避難支援システム1から、個々の避難者に対して、現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難経路の候補、被害が予測された時刻、避難支援地図などの避難を支援する避難情報を直接伝達することができる。
また、平常時においても入手可能な特定機関などから送られるデータであって、刻々と変化する風向、風速などの観測データまたは予測データに基づいて、原子力災害の発生時に、現時点から直近の未来に予測される放射性物質の汚染分布図が、定期的(例えば、30分毎)に作成される。
さらに、平常時においても入手可能な特定機関などから送られるデータであって、刻々と変化する河川流域の時間雨量、累加雨量、水位などの観測データまたは予測データに基づいて、洪水の発生時に、現時点から直近の未来に予測される浸水区域図が、定期的(例えば、30分毎)に作成される。
避難支援システム1は、これらの作成タイミングにおける現時点から直近の未来に通行できる避難経路を迅速に選択することを支援する。
なお、避難経路とは、避難者が通行できるだけでなく、風速および風向の条件の変化に対応して被ばく線量を抑えられるものを示す。
次に、避難支援システム1のシステム構成を図2に示すブロック図を参照して説明する。
なお、図2中の矢印は、処理の流れを示す一例であり、矢印以外の処理の流れがあっても良い。また、必ずしも、それぞれの処理の前後関係が固定されるものではなく、一部の処理の前後関係が入れ替わっても良い。また、一部の処理が他の処理と並列に実行されても良い。さらに、避難支援システム1には、図2に示す構成以外のものが含まれても良いし、図2に示す一部の構成が省略されても良い。
避難支援システム1は、避難経路データベース11と集積データベース12と避難情報作成部13と情報入力部14と避難情報送信部15と表示装置16とメイン制御部17と気象予測評価モデル作成部24と通過経路評価モデル作成部25と浸水予測評価モデル作成部26とを備える。
避難経路データベース11と集積データベース12は、メモリ、HDDまたはクラウドに記憶され、検索または蓄積ができるよう整理された情報の集まりである。
気象予測評価モデル作成部24と通過経路評価モデル作成部25と浸水予測評価モデル作成部26とは、集積データベース12に集積された被害区域の予測に必要なデータに基づいて、災害による被害区域を予測する所定の評価モデルを作成する。
また、避難情報作成部13は、地理表示制御部18と提供データ特定部19と気象表示制御部20と通過経路表示制御部21と浸水区域表示制御部22とを備える。これらは、メモリまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUによって実行されることで実現される。
なお、通過経路表示制御部21と浸水区域表示制御部22とで、本実施形態の被害区域表示制御部23が構成される。被害区域表示制御部23は、評価モデルで予測される被害区域に基づいて、予測される被害区域と被害が予測される時刻とを避難支援地図とともに避難者の端末などに表示させる制御を行う。
本実施形態の避難支援システム1は、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。さらに、本実施形態の避難支援方法は、各種プログラムをコンピュータに実行させることで実現される。
避難経路データベース11は、事前に策定された複数の避難経路の候補のデータを記憶する。例えば、避難経路データベース11は、地方自治体の地域防災計画などで事前に策定された複数の避難経路の候補のデータを記憶する。
集積データベース12は、災害による現時点から直近の未来の被害区域の予測に必要なデータを集積する。このデータは、河川流域の時間雨量と累加雨量と水位の少なくとも1つを含む。例えば、集積データベース12は、気象庁7と民間気象事業者8と地方自治体の気象観測部9と地方自治体の河川情報部10から提供を受けた提供データを集積する。この提供データの集積は、平常時から行うとともに災害発生時にも行うようにする。つまり、気象庁7と民間気象事業者8と地方自治体の気象観測部9と地方自治体の河川情報部10から入手した風向、風速、河川流域の時間雨量、累加雨量、水位などのデータは、災害が発生していない通常時から、常に任意の時間間隔で集積データベース12に集積される。
気象庁7の提供データには、例えば、AMeDASのデータ、数値予報データである局地数値予報モデルLFMのデータ、メソアンサンブル数値予報モデルMEPSのデータが含まれる。AMeDASのデータは、10分毎に更新される。局地数値予報モデルLFMのデータは、例えば、約2km間隔の位置毎のデータを、現在から1時間30分以内に、30分間隔で10時間先までのデータとして配信される。メソアンサンブル数値予報モデルMEPSのデータは、例えば、約5km間隔の位置毎のデータを、現在から4時間以内に、3時間間隔で39時間先までのデータとして配信される。これらのデータが集積データベース12に集積される。
情報入力部14は、避難支援システム1を使用するユーザの操作に応じて所定の情報が入力される。この情報入力部14には、マウスまたはキーボードなどの入力装置が含まれる。つまり、これら入力装置の操作に応じて所定の情報が情報入力部14に入力される。本実施形態の入力操作には、マウスを用いたクリック操作、またはタッチパネルを用いたタッチ操作が含まれる。
避難情報送信部15は、避難経路の候補と予測される被害区域と被害が予測される時刻と避難支援地図とを含む避難情報を他のコンピュータに送信する。例えば、避難情報送信部15は、避難者が使用するカーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末に対して避難情報を、インターネット2を介して送信する。
避難情報には、少なくとも2つの災害である複合災害による現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難経路の候補、被害が予測される時刻、これらを含む避難支援地図が含まれる。
カーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末に搭載されたディスプレイには、被害が予測される時刻が表示されるとともに、避難経路の候補と予測される被害区域とが、避難支援地図に重ねて表示される。
ここでは、避難情報の出力態様として、カーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末のディスプレイに表示される態様を例示するが、その他の態様であっても良い。例えば、カーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末に接続された紙媒体に情報を印字するプリンタをディスプレイの替りとして用いても良い。つまり、紙媒体に情報を印字する態様が、情報を表示する態様に含まれる。
なお、避難支援システム1は、インターネット2を用いずに、所定の電話回線を介して避難情報をそれぞれの端末に送信しても良い。
表示装置16は、所定の画面を表示するディスプレイなどの装置である。ここで、避難情報作成部13は、ディスプレイに表示される画像の制御を行う。なお、ディスプレイはコンピュータ本体と別体であっても良いし、一体であっても良い。追加的または代替的に、ネットワークを介して接続される他のコンピュータ、カーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末が備えるディスプレイに表示される画像の制御を避難情報作成部13が行っても良い。
なお、本実施形態では、表示装置16としてディスプレイを例示するが、その他の態様であっても良い。例えば、紙媒体に情報を印字するプリンタがディスプレイの替りとして用いられても良い。つまり、避難情報作成部13が制御する対象として、プリンタが含まれても良い。さらに、避難情報作成部13が制御する対象として、ネットワークを介して接続される他のプリンタが含まれても良い。
メイン制御部17は、避難支援システム1を統括して制御する。メイン制御部17では、メモリまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUによって実行されることで所定の機能が実現される。
避難情報作成部13は、提供データと複数の避難経路の候補のデータに基づいて、複数の災害による現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難者が通行できる避難経路、被害が予測される時刻の情報が含まれる地図であって、避難経路を迅速に選択することを支援する避難支援地図を作成する。
地理表示制御部18は、避難経路データベース11に記憶された避難経路の候補のデータに基づいて、避難経路の候補を避難支援地図とともに表示させる制御を行う。例えば、地理表示制御部18は、避難経路データベース11に記憶されている複数の避難経路の候補のデータに基づいて、少なくとも避難経路を含む避難支援地図を、表示装置16、または、カーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末のディスプレイに表示する制御を行う。
提供データ特定部19は、特定機関から提供された提供データに基づいて、端末に表示させる避難支援地図に対応する時刻の風向と風速の少なくとも一方を特定する。例えば、提供データ特定部19は、避難支援地図に対応する時刻の風向、風速、河川流域の時間雨量、累加雨量、水位などの気象条件を、集積データベース12に集積された提供データに基づいて特定する。
気象表示制御部20は、提供データ特定部19で特定された風向と風速の少なくとも一方を示す気象情報を避難支援地図とともに表示させる制御を行う。例えば、気象表示制御部20は、提供データ特定部19で特定された風向、風速を示す情報を避難支援地図に重ねて表示する制御を行う。避難支援地図には、地図に対応する時刻の風向、風速を示す情報が重ねて表示される。
図3に示すように、表示装置16または端末のディスプレイの画面には、避難支援地図30が表示される。この避難支援地図30には、陸地32と海洋33と河川34などの地形を示す情報と、避難経路31を示す情報とを含む地図情報(地形および地理的な情報)が含まれている。例えば、複数の避難経路31が表示される場合がある。避難経路31は、例えば、徒歩で移動可能な歩道、車両が通行可能な道路、列車が通行可能な線路、船が通行可能な水路などである。
また、この画面には、表示中の避難支援地図30の日付および時刻を示す時刻情報35が表示される。避難支援地図30は、現時点から直近の未来の状態を示すものになっているため、表示される時刻情報35も現時点から直近の未来の時点の時刻となっている。この画面には、図4に示すように、任意の時間毎に、風向、風速、後述する放射性物質のガスの塊41の通過経路42、後述する浸水区域43が避難支援地図30に重ねて表示される。
避難支援地図30には、原子力発電所などの原子力施設36と住民が居住する居住地区37と避難先38とを示す情報が表示される。また、座標位置を示すグリッド線39が表示されるとともに、それぞれの座標位置(グリッド線39の交点)に対応して風向および風速を示すベクトル40が表示される。なお、ベクトル40の向きが風向を示し、ベクトル40の長さが風速を示す。ベクトル40の表示は、集積データベース12に集積された提供データに基づいて作成される。
通過経路表示制御部21は、通過経路評価モデル作成部25で作成された通過経路評価モデルに基づいて放射性物質の現時点から直近の未来の通過経路42を予測し、その予測結果を含む情報を避難支援地図30に重ねて表示する制御を行う。
例えば、集積データベース12に集積された被害区域の予測に必要なデータは、気象情報と原子力施設36から放射性物質が大気中に放出されるベントの時刻とを含む。ここで、気象予測評価モデル作成部24が、直近の未来の気象情報を予測する気象予測評価モデルを作成する。そして、通過経路評価モデル作成部25は、気象予測評価モデルで予測される気象情報に基づいて、放射性物質が通過する直近の未来の通過経路42を評価する通過経路評価モデルを作成する。
通過経路表示制御部21(被害区域表示制御部23)は、原子力施設36において、ベントなどの処置を実行した場合に大気中に放出される放射性物質の現時点から直近の未来の通過経路42の予測を行う。そして、通過経路表示制御部21は、通過経路評価モデルで予測される通過経路42を避難支援地図30とともに避難者の端末に表示させる制御を行う。なお、端末に送信される避難情報は、通過経路評価モデルで予測される通過経路42を含む。
避難支援システム1のユーザは、原子力施設36からベントを行う時刻である放出時刻を含む放出情報の提供を受ける。なお、放出情報には、ベントにより放出される放射性物質の放出量および性状などの情報が含まれていても良い。
ユーザは、放出時刻などの放出情報を、情報入力部14を用いて通過経路評価モデル作成部25に入力する。つまり、情報入力部14は、放出情報を入力する放出情報入力部となっている。この入力に基づいて、通過経路評価モデルが作成される。
図3に示すように、避難支援地図30には、任意の指定間隔(時間間隔)で、原子力施設36から放出される放射性物質を含むガスの塊41が表示される。ここで、任意の指定間隔とは、気象情報の更新間隔以上、例えば、AMeDASデータの10分間隔、またはLFMデータの30分間隔よりも長い間隔のことである。
図4に示すように、このガスの塊41が移動すると、その通過経路42が表示される。例えば、ガスの塊41が刻々と変化する風向および風速によって通過経路42が表示される。
なお、ガスの塊41および通過経路42は、通過経路評価モデル作成部25が作成した通過経路評価モデルに基づいて表示される。例えば、ガスの塊41は、簡易的なモデルであり、拡散を考慮せずに、所定の大きさの円形の図形として表示される。
通過経路評価モデル作成部25は、原子力施設36から放出される放射性物質が通過する通過経路42を評価可能な通過経路評価モデルを作成する。
例えば、気象予測評価モデル作成部24は、気象予測評価モデルに基づいて、放射性物質放出後、予測される未来の風向、風速の予測データが作成される。通過経路表示制御部21は、この予測データと通過経路評価モデルに基づいて、原子力施設36の周辺の放射性物質のガスの塊41の通過経路42を簡易的に予測する。
つまり、避難支援システム1では、放射性物質のガスの拡散などを考慮せず、風向および風速などに基づく単純な計算のみで通過経路42が計算される。また、通過経路評価モデルは、放射性物質の拡散を評価しない極めて簡易なモデルであり、風向、風速のみで算出する。
ここで、気象予測評価モデル作成部24は、複数の特定機関からそれぞれ提供された提供データに基づいて、風向、風速を示す気象予測評価モデルを作成する。この気象予測評価モデルは、過去の風向、風速などのデータに基づいて、現時点の風向、風速データから、現時点から直近の未来の風向、風速を予測して作成される。
なお、放射性物質のガスの塊41が現れる時間、放出量は、原子力施設36から提供される。放出情報に依るところが大きいため、任意に入力できるものとする。つまり、原子力施設36から放出情報の提供を受けなくても、ユーザが任意に想定した放出時刻を入力しても良い。
図5に示すように、30分毎に放出される放射性物質のガスの塊41が、それぞれ個別の円形の図形として表示される。それぞれのガスの塊41の通過経路42が、個別に計算されることで、計算処理が簡素化される。
避難支援地図30には、放射性物質の上空から見た通過経路42が表示される。なお、通過経路42の幅は、ベントに用いた煙突などの放射性物質の放出口の大きさによる。ここでは、画面上での見易さの便宜上、数10メートルから数100メートルの幅を持たせることができる。これらの幅は、ユーザが任意に入力しても良い。
なお、放射性物質のガスの塊41の現時点から直近の未来の30分毎の到達位置(特定時間毎の到達位置)を固定的に表示しても良い。この時間間隔は、予め任意に設定できる。これらのガスの塊41の表示は、30分毎に放射性物質のガスの塊41が通過したと予測される地点を示すものである。複雑な計算をせずに単純なガスの塊41の移動として計算するため、計算処理が簡素化される。
浸水予測評価モデル作成部26は、直近の未来の河川34の洪水による浸水区域43を評価可能な浸水予測評価モデルを作成する。
浸水区域表示制御部22(被害区域表示制御部23)は、浸水予測評価モデル作成部26で作成された浸水予測評価モデルに基づいて、河川34の洪水による現時点から直近の未来の浸水区域43(図4)を予測(評価)する。浸水区域表示制御部22は、この予測結果を含む情報を避難支援地図30に重ねて避難者の端末に表示する制御を行う。なお、端末に送信される避難情報は、浸水予測評価モデルで評価される浸水区域43を含む。
浸水区域表示制御部22は、地方自治体の河川情報部10から入手した河川流域の時間雨量、累加雨量、水位の現時点のデータおよび未来の予測データを用いて、かつ浸水予測評価モデルに基づいて、河川34の洪水による浸水区域43を簡易に予測する。
浸水予測評価モデルは、河川34の平面形状、流下能力、過去に破堤した地点などを考慮して、選定された想定破堤地点の川幅、河川流域の時間雨量、累加雨量、水位の現時点のデータおよび未来の予測データと堤内地の地盤との比高などを基に氾濫流量を算定するものである。
例えば、浸水予測評価モデルは、氾濫解析により、この氾濫流量をメッシュに分割した堤内地に流下させた場合の想定浸水深を算定するものである。想定浸水深は、メッシュ単位で結果が得られる。この浸水深の程度に応じて、メッシュを色分けして浸水区域43が表示される。
避難支援地図30には、浸水予測評価モデルに基づいて、河川34の洪水による現時点から直近の未来に予測される浸水区域43が表示される。例えば、図4および図5に示すように、避難支援地図30には、河川34の洪水による浸水区域43の任意の時間経過後の予測結果が表示される。
このように、2つ以上の災害の複合災害が発生した場合に、それぞれの災害による現時点から直近の未来に予測される被害区域が、避難支援地図30に表示される。本実施形態では、原子力施設36から放出された放射性物質のガスの塊41の現時点から直近の未来に予測される通過経路42と河川34の洪水による現時点から直近の未来に予測される浸水区域43とが、被害区域を予測した時刻とともに、避難支援地図30に表示される。
避難者は、複数の避難経路31の候補の中から直近の未来に通行できる避難経路31を迅速に選択するための有用な情報を得ることができる。そして、避難者は、避難経路31の候補の中から、放射性物質による被ばく量をより小さく抑えられるとともに、浸水による危険をより小さく抑えられる避難経路31を迅速に選択して避難することができる。
次に、本実施形態の避難支援システム1を用いて実行される避難支援方法について図6を用いて説明する。なお、図2に示すブロック図を適宜参照する。
図6に示すように、まず、ステップS1において、集積データベース12は、気象庁7と民間気象事業者8と地方自治体の気象観測部9と地方自治体の河川情報部10から、風向、風速、河川流域の時間雨量、累加雨量、水位などの気象に関する提供データを集積する。
次のステップS2において、避難経路データベース11は、地方自治体の防災計画などで事前に策定された複数の避難経路31の候補のデータを記憶する。
次のステップS3において、避難情報作成部13の地理表示制御部18は、避難経路データベース11に記憶されている複数の避難経路31の候補のデータに基づいて、避難経路31、陸地32、海洋33、河川34、原子力施設36、住民が居住する居住地区37、避難先38などの情報を含む避難支援地図30を作成する。
次のステップS4において、気象予測評価モデル作成部24は、複数の特定機関から提供された提供データに基づいて、風向、風速を示す気象予測評価モデルを作成する。気象予測評価モデルは、過去の風向、風速などのデータに基づいて、現時点の風向、風速データから、未来の風向、風速を予測して作成される。
次のステップS5において、避難支援システム1のユーザは、放射性物質の放出時刻などの放出情報を、情報入力部14を用いて通過経路評価モデル作成部25に入力する。
次のステップS6において、通過経路評価モデル作成部25は、原子力施設36から放出される放射性物質のガスの塊41が通過する通過経路42を評価可能な通過経路評価モデルを作成する。
次のステップS7において、浸水予測評価モデル作成部26は、地方自治体の河川情報部10から入手した河川流域の時間雨量、累加雨量、水位の現時点のデータおよび未来の予測データに基づいて、河川34の洪水による浸水区域43を評価可能な浸水予測評価モデルを作成する。
次のステップS8において、避難情報作成部13の提供データ特定部19は、地理表示制御部18が作成した避難支援地図30に対応する時刻の風向、風速、河川流域の時間雨量、累加雨量、水位などの気象条件を、集積データベース12に集積された提供データに基づいて特定する。
次のステップS9において、避難情報作成部13は、複数の災害による現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難者が通行できる避難経路31、被害が予測される時刻35などの情報が含まれる避難支援地図30を作成する。なお、避難情報作成部13は、この避難支援地図30を、表示装置16または端末のディスプレイなど画面に表示する制御を行う。
具体的には、気象表示制御部20が、提供データ特定部19で特定された風向、風速を示す情報および気象予測評価モデルで予測された風向、風速を示す情報を、地理表示制御部18が作成した避難支援地図30に重ねる。そして、気象表示制御部20は、この避難支援地図30を、風向、風速を予測した時刻とともに表示する制御を行う。
また、通過経路表示制御部21(被害区域表示制御部23)が、通過経路評価モデルで予測された通過経路42を示す情報を、地理表示制御部18が作成した避難支援地図30に重ねる。そして、通過経路表示制御部21は、この避難支援地図30を、通過経路42を予測した時刻とともに表示する制御を行う。
さらに、浸水区域表示制御部22(被害区域表示制御部23)が、浸水予測評価モデルで予測された浸水区域43を示す情報を、地理表示制御部18が作成した避難支援地図30に重ねる。そして、浸水区域表示制御部22は、この浸水区域43を予測した時刻とともに表示する制御を行う。
次のステップS10において、避難情報送信部15は、避難者が使用するカーナビゲーション3、携帯電話4、スマートフォン5、パーソナルコンピュータ6などの端末に対し、避難支援地図30を含む避難情報を、インターネット2を介して送信する。
避難支援地図30の情報には、複合災害による現時点から直近の未来に予測される被害区域、避難者が通行できる避難経路31を含む地図情報、被害が予測される時刻などが含まれる。なお、インターネット2を用いずに、所定の電話回線を介して避難情報が送信されても良い。そして、処理を終了する。
このように、本実施形態では、避難者に対し、避難経路31の候補の中から現時点から直近の未来に通行できる避難経路31を迅速に選択するための有用な情報を提供することができる。そして、避難経路31の候補の中から、放射性物質による被ばく量をより小さく抑えられるとともに、浸水による危険をより小さく抑えられる避難経路31を迅速に選択させて、避難者を避難させることができる。
また、複合災害の現時点から直近の未来に予測される被害区域を避難支援地図30に重ねて、かつ被害が予測される時刻とともに表示する制御を、簡素な計算処理で行うことができる。そのため、情報の提供を迅速に行うことができ、避難経路31を迅速に選択する避難者の判断を支援することができる。
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
本実施形態のシステムは、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスまたはキーボードなどの入力装置と、通信インターフェースとを備える。このシステムは、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
なお、本実施形態のシステムで実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な非一時的な記憶媒体に記憶されて提供するようにしても良い。
また、このシステムで実行されるプログラムは、インターネット2などのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、このシステムは、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用回線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
なお、本実施形態では、複数の災害として、原子力災害と洪水の複合災害について例示しているが、その他の態様であっても良い。例えば、本実施形態は、他の災害の組合せによる複合災害、または、3つ以上の災害の組合せによる複合災害にも適用可能である。
以上説明した実施形態によれば、端末に、被害が予測される時刻を表示させ、かつ避難経路の候補と予測される被害区域とを避難支援地図に重ねて表示させる制御を行うことにより、複合災害が発生したときに避難者の安全な避難を支援することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態またはその変形は、発明の範囲と要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…避難支援システム、2…インターネット、3…カーナビゲーション、4…携帯電話、5…スマートフォン、6…パーソナルコンピュータ、7…気象庁、8…民間気象事業者、9…気象観測部、10…河川情報部、11…避難経路データベース、12…集積データベース、13…避難情報作成部、14…情報入力部、15…避難情報送信部、16…表示装置、17…メイン制御部、18…地理表示制御部、19…提供データ特定部、20…気象表示制御部、21…通過経路表示制御部、22…浸水区域表示制御部、23…被害区域表示制御部、24…気象予測評価モデル作成部、25…通過経路評価モデル作成部、26…浸水予測評価モデル作成部、30…避難支援地図、31…避難経路、32…陸地、33…海洋、34…河川、35…時刻情報、36…原子力施設、37…居住地区、38…避難先、39…グリッド線、40…ベクトル、41…ガスの塊、42…通過経路、43…浸水区域。

Claims (9)

  1. 少なくとも2つの災害による現時点から直近の未来の被害区域の予測に必要なデータを集積する集積データベースと、
    事前に策定された避難経路の候補のデータを記憶する避難経路データベースと、
    前記集積データベースに集積された前記被害区域の予測に必要なデータに基づいて、前記災害による前記被害区域を予測する評価モデルを作成する評価モデル作成部と、
    前記避難経路データベースに記憶された前記避難経路の候補のデータに基づいて、前記避難経路の候補を避難支援地図とともに表示させる制御を行う地理表示制御部と、
    前記評価モデルで予測される前記被害区域に基づいて、予測される前記被害区域と被害が予測される時刻とを前記避難支援地図とともに表示させる制御を行う被害区域表示制御部と、
    避難者が使用する端末に対し、前記避難経路の候補と予測される前記被害区域と前記被害が予測される時刻と前記避難支援地図とを含む避難情報を送信する避難情報送信部と、
    を備え、
    前記端末に、前記被害が予測される時刻を表示させ、かつ前記避難経路の候補と予測される前記被害区域とを前記避難支援地図に重ねて表示させる制御を行う、
    避難支援システム。
  2. それぞれの前記災害は、同一の地域に前記被害をもたらすものであり、それぞれの発生源が異なるものである、
    請求項1に記載の避難支援システム。
  3. それぞれの前記災害は、それぞれの種類が異なるものである、
    請求項2に記載の避難支援システム。
  4. 前記災害は、少なくとも1つの原子力災害を含む、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  5. 特定機関から提供された提供データに基づいて、前記避難支援地図に対応する時刻の風向と風速の少なくとも一方を特定する提供データ特定部と、
    前記提供データ特定部で特定された前記風向と前記風速の少なくとも一方を示す気象情報を前記避難支援地図とともに表示させる制御を行う気象表示制御部と、
    を備え、
    前記集積データベースに集積された前記被害区域の予測に必要なデータが、前記気象情報と原子力施設から放射性物質が大気中に放出されるベントの時刻とを含み、
    前記評価モデル作成部が、前記直近の未来の前記気象情報を予測する気象予測評価モデルを作成するとともに、前記気象予測評価モデルで予測される前記気象情報に基づいて、前記放射性物質が通過する前記直近の未来の通過経路を評価する通過経路評価モデルを作成し、
    前記被害区域表示制御部が、前記通過経路評価モデルで予測される前記通過経路を前記避難支援地図とともに表示させる制御を行うものであり、
    前記避難情報が、前記通過経路評価モデルで予測される前記通過経路を含み、
    前記端末に、前記放射性物質の前記通過経路を前記避難支援地図に重ねて表示させる制御を行う、
    請求項4に記載の避難支援システム。
  6. 前記災害は、少なくとも1つの洪水を含む、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の避難支援システム。
  7. 前記集積データベースに集積された前記被害区域の予測に必要なデータが、河川流域の時間雨量と累加雨量と水位の少なくとも1つを含み、
    前記評価モデル作成部が、前記直近の未来の河川の洪水による浸水区域を評価する浸水予測評価モデルを作成し、
    前記被害区域表示制御部が、前記浸水予測評価モデルで評価される前記浸水区域を前記避難支援地図とともに表示させる制御を行うものであり、
    前記避難情報が、前記浸水予測評価モデルで評価される前記浸水区域を含み、
    前記端末に、前記河川の前記浸水区域を前記避難支援地図に重ねて表示させる制御を行う、
    請求項6に記載の避難支援システム。
  8. 集積データベースが、少なくとも2つの災害による現時点から直近の未来の被害区域の予測に必要なデータを集積するステップと、
    避難経路データベースが、事前に策定された避難経路の候補のデータを記憶するステップと、
    評価モデル作成部が、前記集積データベースに集積された前記被害区域の予測に必要なデータに基づいて、前記災害による前記被害区域を予測する評価モデルを作成するステップと、
    地理表示制御部が、前記避難経路データベースに記憶された前記避難経路の候補のデータに基づいて、前記避難経路の候補を避難支援地図とともに表示させる制御を行うステップと、
    被害区域表示制御部が、前記評価モデルで予測される前記被害区域に基づいて、予測される前記被害区域と被害が予測される時刻とを前記避難支援地図とともに表示させる制御を行うステップと、
    避難情報送信部が、避難者が使用する端末に対し、前記避難経路の候補と予測される前記被害区域と前記被害が予測される時刻と前記避難支援地図とを含む避難情報を送信するステップと、
    を含み、
    前記端末に、前記被害が予測される時刻を表示させ、かつ前記避難経路の候補と予測される前記被害区域とを前記避難支援地図に重ねて表示させる、
    避難支援方法。
  9. コンピュータに、
    少なくとも2つの災害による現時点から直近の未来の被害区域の予測に必要なデータを集積するステップと、
    事前に策定された避難経路の候補のデータを記憶するステップと、
    前記被害区域の予測に必要なデータに基づいて、前記災害による前記被害区域を予測する評価モデルを作成するステップと、
    前記避難経路の候補のデータに基づいて、前記避難経路の候補を避難支援地図とともに表示させる制御を行うステップと、
    前記評価モデルで予測される前記被害区域に基づいて、予測される前記被害区域と被害が予測される時刻とを前記避難支援地図とともに表示させる制御を行うステップと、
    避難者が使用する端末に対し、前記避難経路の候補と予測される前記被害区域と前記被害が予測される時刻と前記避難支援地図とを含む避難情報を送信するステップと、
    を実行させ、
    前記端末に、前記被害が予測される時刻を表示させ、かつ前記避難経路の候補と予測される前記被害区域とを前記避難支援地図に重ねて表示させる制御を行う、
    避難支援プログラム。
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