JP2023104596A - piezoelectric device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧電デバイスに関するものである。 The present invention relates to piezoelectric devices.
圧電デバイスの一例が、国際公開WO2021/049100A1(特許文献1)に開示されている。この圧電デバイスは、開口部を有する基部と、開口部を覆うように基部の上に接続された積層体とを備える。積層体は、圧電体層と、第1電極層と、第2電極層とを含む。圧電体層は、第1電極層と第2電極層とによって上下から挟み込まれている。積層体のうち開口部を覆う部分はメンブレン部となっている。 An example of a piezoelectric device is disclosed in International Publication WO2021/049100A1 (Patent Document 1). The piezoelectric device includes a base having an opening and a laminate connected over the base to cover the opening. The laminate includes a piezoelectric layer, a first electrode layer, and a second electrode layer. The piezoelectric layer is sandwiched between the first electrode layer and the second electrode layer from above and below. A portion of the laminate covering the opening is a membrane portion.
特許文献1に記載された圧電デバイスにおいては、積層体のうち開口部の圧電体層を貫通するように、貫通孔が形成されている。貫通孔の底には第3電極層が露出している。第3電極層は、NiまたはNiを主成分とする合金で形成されている。
In the piezoelectric device disclosed in
特許文献1においては、圧電デバイスの製造方法として以下のように記載されている。圧電単結晶基板の一方の表面の一部を覆うように第2電極層が形成され、さらに第2電極層の一部を覆うように第3電極層が形成される。さらに、第2電極層および第3電極層を覆うように、CVD法、PVD法などによって中間層を形成する。このように処理された圧電単結晶基板を、のちに基部となる積層基板に対して、接合する。こうしてから、圧電単結晶基板であった部分を研削加工によって薄くして、圧電体層として仕上げる。RIE(Reactive Ion Etching)により圧電体層に貫通孔を形成する。第2電極層には孔部が形成され、第3電極層には凹部が形成される。必要に応じて、この貫通孔の内側面および底面を覆うように接続電極を形成する。
特許文献1に記載された製造方法においては、第3電極層はエッチングストップ層として機能しているが、圧電単結晶基板と積層基板との接合に先立って、圧電単結晶基板の表面において第3電極層を所望の領域のみに形成しておく作業が必要であり、工程が複雑となっている。
In the manufacturing method described in
一方、下部電極としての第2電極層に電気的接続を行なうためのパッド電極を形成するためには、ドライエッチングによって圧電体層に掘込み部を形成した後で、フォトリソグラフィによってレジスト層をパターニングし、さらに金属膜を蒸着してから、レジスト層を薬剤によって溶解するといういわゆるリフトオフが採用されうる。下部電極が半導体層としてのSi層である場合、掘込み部の形成工程は、Si層に到達した時点で終了させることが好ましく、かつ、掘込み部の底部に露出したSi層の表面は清浄であることが好ましい。しかし、ドライエッチングにおけるエッチング速度は面内ばらつきが大きくなっている。また、ドライエッチングの際に生じるSi,F,Oに由来する堆積物を完全に除去することは難しい。 On the other hand, in order to form a pad electrode for electrical connection to the second electrode layer as the lower electrode, after forming a recess in the piezoelectric layer by dry etching, the resist layer is patterned by photolithography. Then, a so-called lift-off method can be employed in which a metal film is vapor-deposited and then the resist layer is dissolved with a chemical. When the lower electrode is a Si layer as a semiconductor layer, the step of forming the recessed portion is preferably completed when the Si layer is reached, and the surface of the Si layer exposed at the bottom of the recessed portion is cleaned. is preferably However, the etching rate in dry etching has a large in-plane variation. Moreover, it is difficult to completely remove deposits derived from Si, F, and O generated during dry etching.
そこで、本発明は、複雑な工程を用いることなく、精度良く清浄な状態でパッド電極設置のための掘込み部を形成することができる圧電デバイスを提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, it is an object of the present invention to provide a piezoelectric device in which a recessed portion for installing a pad electrode can be formed in a clean state with high accuracy without using a complicated process.
上記目的を達成するため、本発明に基づく圧電デバイスは、第1開口部を有する基部と、上記基部の上側に配置された振動層とを備える圧電デバイスであって、上記振動層は、上記基部に固定された固定部と、上記固定部に連なって上記第1開口部の上方に延在するメンブレン部とを含む。上記振動層は、上記基部に接続された下部電極層と、上記下部電極層の上側に配置されたエッチングストップ層と、上記エッチングストップ層の上側に配置された圧電層と、上記圧電層の上側に配置された上部電極層とを含む。上記メンブレン部の少なくとも一部の領域において、上記上部電極層と上記下部電極層とは、上記圧電層を挟み込んでいる。上記圧電デバイスは、上記上部電極層に電気的に接続するように上記上部電極層の上側に配置された第1パッド電極と、上記圧電層および上記エッチングストップ層を介さずに上記下部電極層に電気的に接続するように上記下部電極層の上側に配置された第2パッド電極とを備える。 To achieve the above object, a piezoelectric device according to the present invention includes a base having a first opening and a vibration layer disposed above the base, wherein the vibration layer comprises the base and a membrane part that is continuous with the fixing part and extends above the first opening. The vibration layer includes a lower electrode layer connected to the base, an etching stop layer arranged above the lower electrode layer, a piezoelectric layer arranged above the etching stop layer, and an upper side of the piezoelectric layer. and a top electrode layer disposed on the . In at least a partial region of the membrane portion, the piezoelectric layer is sandwiched between the upper electrode layer and the lower electrode layer. The piezoelectric device includes: a first pad electrode disposed above the upper electrode layer so as to be electrically connected to the upper electrode layer; a second pad electrode disposed over the lower electrode layer for electrical connection.
本発明によれば、下部電極層の上側にエッチングストップ層が配置されているので、第2パッド電極を配置するための掘込み部を形成する際に、掘込み部の所望の深さを精度良く実現することができる。したがって、複雑な工程を用いることなく、精度良く清浄な状態でパッド電極設置のための掘込み部を形成することができる。 According to the present invention, since the etching stop layer is arranged above the lower electrode layer, the desired depth of the hollowed portion can be accurately determined when forming the hollowed portion for arranging the second pad electrode. can be implemented well. Therefore, it is possible to form the recessed portion for installing the pad electrode in a clean state with high accuracy without using a complicated process.
(実施の形態1)
(構成)
図1を参照して、本発明に基づく実施の形態1における圧電デバイスについて説明する。本実施の形態における圧電デバイス101の断面図を図1に示す。
(Embodiment 1)
(composition)
A piezoelectric device according to
圧電デバイス101は、第1開口部としての開口部9を有する基部10と、基部10の上側に配置された振動層12とを備える。基部10は、Si層1と、Si層1の上側に配置された酸化膜2とを含む。酸化膜2は、たとえばSiO2膜であってよい。振動層12は、基部10に固定された固定部41と、固定部41に連なって第1開口部の上方に延在するメンブレン部42とを含む。振動層12は、基部10に接続された下部電極層3と、下部電極層3の上側に配置されたエッチングストップ層21と、エッチングストップ層21の上側に配置された圧電層4と、圧電層4の上側に配置された上部電極層5とを含む。メンブレン部42の少なくとも一部の領域において、上部電極層5と下部電極層3とは、圧電層4を挟み込んでいる。圧電デバイス101は、上部電極層5に電気的に接続するように上部電極層5の上側に配置された第1パッド電極31と、圧電層4およびエッチングストップ層21を介さずに下部電極層3に電気的に接続するように下部電極層3の上側に配置された第2パッド電極32とを備える。
A
ここでは、説明の便宜のために、1つの断面図の中に、第1パッド電極31および第2パッド電極32を表示しているが、実際には、第1パッド電極31と第2パッド電極32との位置関係は、このようなものとは限らない。1つの断面図に第1パッド電極31および第2パッド電極32が同時に表れないような位置関係であってもよい。
Here, for convenience of explanation, the
(製造方法)
図2~図23を参照して、本実施の形態における圧電デバイス101の製造方法について説明する。実際には、複数の圧電デバイス101に対応する大きなサイズの集合基板を以て製造方法の各工程を進めていき、ある程度の構造が出来上がってから個別の圧電デバイス101のサイズに切り分けるという方法が採用可能であるが、ここでは、説明の便宜のために、圧電デバイス101の1個分に対応する領域のみを図示して、各工程について説明する。
(Production method)
A method of manufacturing the
まず、図2に示すように、Si基板51を用意する。Si基板51は、低抵抗なものである。Si基板51の抵抗は、100mΩcm以下である。Si基板51の両面に熱酸化膜を形成する。こうすることによって、図3に示すような構造物が得られる。この構造物においては、Si層50の両面が酸化膜2によって覆われている。また、この構造物とは別に、図4に示すようなSi基板52を用意する。Si基板52は平坦度が高い基板であることが好ましい。たとえばSi基板52のTTV(Total Thickness Variation)は5μm未満であることが好ましい。
First, as shown in FIG. 2, a
図5に示すように、Si基板52と、図3で得られた構造物とを貼り合わせる。ここで両者を貼り合わせる方法は、たとえば、直接接合、プラズマ活性化接合、原子拡散接合などの中から選択された方法であってよい。
As shown in FIG. 5, the
次に、図5における上面を研削または研磨によって加工する。研磨加工は、たとえばCMPであってもよい。こうして、図6に示すように下部電極層3を形成する。ここでは、Si層50の一部が薄く残ったものが下部電極層3となっている。下部電極層3の厚みは、たとえば1μm以下である。さらに、図7に示すように、下部電極層3の上面を覆うようにエッチングストップ層21を形成する。エッチングストップ層21は、たとえばSiN、AlNなどによって形成する。エッチングストップ層21は、一般的なスパッタ、PECVDなどの方法によって形成することができる。エッチングストップ層21の厚みは、たとえば20nm以下とする。
Next, the upper surface in FIG. 5 is processed by grinding or polishing. The polishing process may be CMP, for example. Thus, the
別途、図8に示すような圧電基板53を用意する。圧電基板53は、圧電単結晶基板である。ここでいう圧電単結晶基板の材質は、たとえばタンタル酸リチウム(LiTaO3)(「LT」ともいう。)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)(「LN」ともいう。)、水晶などの中から選択されたいずれかであってもよい。
Separately, a
図9に示すように、図7に示した構造物と図8に示した圧電基板53とを貼り合わせる。次に、図9における上面を研削または研磨によって加工する。研磨加工は、たとえば化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)(「CMP」ともいう。)によって行なってもよい。こうして、図10に示すように圧電層4を形成する。圧電基板53の一部が薄く残ったものが圧電層4となっている。圧電層4の厚みは、たとえば1μm以下である。
As shown in FIG. 9, the structure shown in FIG. 7 and the
図11に示すように、圧電層3にスリット13を形成する。スリット13の形成は、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成した後、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching)(「RIE」ともいう。)などのドライエッチングを行なうことによって可能である。図12に示すように、スリット13からエッチングストップ層21および下部電極層3をさらに掘り下げてスリット14を形成する。スリット14の形成も、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成した後、RIEなどのドライエッチングを行なうことによって可能である。図11から図12に至るには、2段階以上のエッチングを組み合わせてもよい。たとえば、まず、エッチングストップ層21を除去するためのBCl3などによるドライエッチングを行ない、その後で、下部電極層3のSiを除去するためのC4F8などによるドライエッチングを行なうこととしてもよい。
As shown in FIG. 11, slits 13 are formed in the
なお、スリット13,14は実際には平面的に見たときに複雑なパターンを含むので、断面図で見たときにも図11~図12に示すように単純に表れるわけではないが、ここでは、説明の便宜のために簡略化して表示することとし、中央の1ヶ所のみに表示されている。このことは、以下の図においても同様である。
Incidentally, since the
さらに、圧電層4に掘込みパターンを形成する。すなわち、圧電層4の一部を除去して、図13に示すように、エッチングストップ層21の上面が部分的に露出するようにする。ここで示す例では、圧電層4に掘込みパターンとして開口部15が形成されている。開口部15は、第2開口部に相当する。図12から図13に至る圧電層4の除去は、RIEなどのドライエッチングによって行なう。
Furthermore, a carved pattern is formed in the
図14に示すように、レジスト膜6を形成し、このレジスト膜6をパターニングする。パターニングすることによって、開口部15においてはレジスト膜6を開口させる。パターニング後のレジスト膜6をマスクとして開口部15内のエッチングストップ層21を除去する。エッチングストップ層21の除去のためには、たとえばリン酸水溶液によってウェットエッチングを行なう。リン酸水溶液の代わりに、リン酸および硝酸の混合液などを用いてウェットエッチングを行なってもよい。ウェットエッチングを行なうことによって、開口部15内のエッチングストップ層21および不要な堆積物(「デポ物」ともいう。)が除去される。このようにして、図15に示すように、開口部15の底には下部電極層3が露出するようになる。
As shown in FIG. 14, a resist
次に、図16に示すように、圧電層4の上面の一部を覆うように、上部電極層5を形成する。上部電極層5の材料はたとえばPtである。上部電極層5の形成は、リフトオフによって行なってもよい。すなわち、全体を覆うようにレジスト膜を形成し、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成した後、全体を覆うように金属膜を蒸着し、剥離液によってレジストパターンを溶解させて金属膜の不要部分を剥離させることによって、所望の領域のみに金属膜を形成することとしてもよい。上部電極層5は、Ptのみの単層構造とは限らない。たとえばTi、Mo、Niなどからなる密着層を形成してから、その上にPt膜を形成してもよい。すなわち、上部電極層5は2層以上の構造であってもよい。あるいは、上部電極層5の主材料は、Ptの代わりにたとえばAuであってもよい。
Next, as shown in FIG. 16, the
図17に示すように、第1パッド電極31および第2パッド電極32を形成する。第1パッド電極31は上部電極層5の上面に載るように形成される。第2パッド電極32は、開口部15の内部において下部電極層3の上面に載るように形成される。
As shown in FIG. 17, a
第2パッド電極32およびその近傍を拡大したところを図18に示す。開口部15の底部においては、エッチングストップ層21は、開口部15より広く開口している。ここでは、エッチングストップ層21には開口部16が生じている。開口部16は開口部15より広くなっている。拡大図である図18では圧電層4がオーバーハングしているが、図17では、説明の便宜のために、オーバーハングしていることは図示省略されて模式的に表示されている。図19以降においても、図17と同様の表示形式を採用する。図18に示すような構造となったのは、図14から図15にかけてウェットエッチングを行なったことによる。ウェットエッチングを行なうことによって、開口部15内のエッチングストップ層21および不要な堆積物が除去される際に、エッチングストップ層21の除去は側方へも進行するので、図18に示したようなオーバーハング構造となる。図18に示した例では、エッチングストップ層21の開口部16は、圧電層4に設けられた開口部15より広くなっている。
FIG. 18 shows an enlarged view of the
図17に示した構造物の上面を覆うようにレジスト膜8を形成する。こうして、図19に示すようになる。第1パッド電極31および第2パッド電極32は、レジスト膜8によって覆われる。レジスト膜8を形成する際には、液だれ防止のため、130℃以上で高温処理がされることが好ましい。別途、図20に示すように、支持基板54を用意する。支持基板54の材料は、たとえばガラス、Siなどであってよい。図19に示した構造物と図20に示した支持基板54とを貼り合わせる。貼合せは、テープ、フィルムなどによって行なうこととしてよい。こうして、図21に示す構造物が得られる。この構造物の上面を研削または研磨によって加工する。研磨加工は、たとえばCMPによって行なってもよい。これにより、Si基板52は薄くなり、図22に示すようにSi層1となる。Si層1の厚みは400μm以下とする。
A resist
次に、Si層1の一部および酸化膜2の一部を除去することによって、図23に示すように開口部9を形成する。開口部9は第1開口部に相当する。開口部9の形成も、フォトリソグラフィによってSi層1上にレジストパターンを形成した後、RIEなどのドライエッチングを行なうことによって可能である。こうして、メンブレン部42(図1参照)が形成される。
Next, by removing part of
薬液などによってレジスト膜8を溶解する。その結果、支持基板54が剥離する。さらに、プラズマアッシングを行なってもよい。こうして、図1に示した圧電デバイス101が得られる。
The resist
なお、図1~図23においては、説明の便宜のために、第1パッド電極31および第2パッド電極32が1つの断面図に表れるように表示しているが、実際には、第1パッド電極31および第2パッド電極32の配置は、この通りとは限らない。第1パッド電極31および第2パッド電極32が1つの断面図に同時に表れないような配置であってもよい。たとえば平面的に見たときにメンブレン部42の同じ側の辺に沿うように、第1パッド電極31および第2パッド電極32が配置されていてもよい。
1 to 23, for convenience of explanation, the
(作用・効果)
本実施の形態では、下部電極層3の上側にエッチングストップ層21が配置されているので、第2パッド電極32を配置するための掘込み部を形成する際に、掘込み部の所望の深さを精度良く実現することができる。第2パッド電極32を設置するための面を、所望の均一な深さに形成することが可能となるので、特性が安定する。本実施の形態によれば、複雑な工程を用いることなく、精度良く清浄な状態でパッド電極設置のための掘込み部を形成することができる。
(action/effect)
In the present embodiment, since the
エッチングストップ層21は、窒化物で形成されていることが好ましい。ここでいう窒化物とは、たとえばSiN、AlNなどのいずれかである。エッチングストップ層21が窒化膜で形成される場合、圧電層4に対する選択比を大きく確保することができる。これにより、エッチングストップ層21として必要な厚みが小さくなり、薄いエッチングストップ層21で足りるようになる。ただし、エッチングストップ層21の厚みは20nmより大きいことが好ましい。エッチングストップ層21が薄ければ、メンブレン部42を振動させるために印加する電圧は小さくても足りるようになる。したがって、メンブレン部42を振動させるために圧電層4に電圧を印加しようとした際に付随的に圧電層4以外に印加されてしまう電圧を小さく抑えることができる。また、エッチングストップ層21が窒化膜で形成される場合、エッチングによる除去が容易となる。
本実施の形態では、開口部15内のエッチングストップ層21を除去するためにウェットエッチングを行なっていたので、開口部15およびその近傍は、図18に示すような構造となっていた。すなわち、圧電層4は第2開口部としての開口部15を有し、平面的に見て、第2パッド電極32は、前記第2開口部の内部に配置されており、第2パッド電極32の周りにおいてエッチングストップ層21は、前記第2開口部より広く開口していた。これはあくまで一例である。
In the present embodiment, wet etching was performed to remove
たとえば開口部15内のエッチングストップ層21を除去する工程で、同じ目的のためにウェットエッチングではなくドライエッチングを行なうことも可能である。この場合、開口部15およびその近傍は、図24に示すような構造となる。ここでいうドライエッチングは、たとえばBCl3などのガスを用いて行なうことができる。ドライエッチングを行なった後で、不要な堆積物を除去するために、アルカリ薬液での処理を行なうことによって、下部電極層3をわずかにウェットエッチングする。その結果、図24に示すように、下部電極層3には凹部18が形成されている。凹部18は、圧電層4に設けられた開口部15に連通するように形成されている。凹部18は側方にも広がっているので、圧電層4およびエッチングストップ層21がオーバーハングしている。ここで示す例では、凹部18の幅はAとなっており、深さはBとなっている。このような構成であってもよい。
For example, in the step of removing
この場合、圧電層4は第2開口部を有し、平面的に見て、第2パッド電極32は、前記第2開口部の内部に配置されており、第2パッド電極32の周りにおいてエッチングストップ層21は、前記第2開口部と連なるように開口しており、前記第2開口部の投影領域において下部電極層3は深さ方向に凹んでいる。
In this case, the
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
It should be noted that a plurality of the above embodiments may be appropriately combined and employed.
It should be noted that the above embodiments disclosed this time are illustrative in all respects and are not restrictive. The scope of the present invention is indicated by the claims, and includes all changes within the meaning and range of equivalents to the claims.
1 Si層、2 酸化膜、3 下部電極層、4 圧電層、5 上部電極層、6,8 レジスト膜、9 (基部に設けられた)開口部、10 基部、12 振動層、14 スリット、15 (第2パッド電極を設置するための)開口部、16 (エッチングストップ層に設けられた)開口部、18 凹部、21 エッチングストップ層、31 第1パッド電極、32 第2パッド電極、41 固定部、42 メンブレン部、50 Si層、51,52 Si基板、53 圧電基板、54 支持基板、101 圧電デバイス。
1 Si layer, 2 oxide film, 3 lower electrode layer, 4 piezoelectric layer, 5 upper electrode layer, 6, 8 resist film, 9 opening (provided in the base), 10 base, 12 vibration layer, 14 slit, 15 opening (for setting second pad electrode) 16 opening (provided in etching stop layer) 18
Claims (4)
前記基部の上側に配置された振動層とを備える圧電デバイスであって、
前記振動層は、前記基部に固定された固定部と、前記固定部に連なって前記第1開口部の上方に延在するメンブレン部とを含み、
前記振動層は、前記基部に接続された下部電極層と、前記下部電極層の上側に配置されたエッチングストップ層と、前記エッチングストップ層の上側に配置された圧電層と、前記圧電層の上側に配置された上部電極層とを含み、
前記メンブレン部の少なくとも一部の領域において、前記上部電極層と前記下部電極層とは、前記圧電層を挟み込んでおり、
前記圧電デバイスは、
前記上部電極層に電気的に接続するように前記上部電極層の上側に配置された第1パッド電極と、
前記圧電層および前記エッチングストップ層を介さずに前記下部電極層に電気的に接続するように前記下部電極層の上側に配置された第2パッド電極とを備える、圧電デバイス。 a base having a first opening;
A piezoelectric device comprising: a vibration layer disposed over the base;
The vibration layer includes a fixing portion fixed to the base portion, and a membrane portion extending from the fixing portion and extending above the first opening,
The vibration layer includes a lower electrode layer connected to the base, an etching stop layer arranged above the lower electrode layer, a piezoelectric layer arranged above the etching stop layer, and an upper side of the piezoelectric layer. a top electrode layer disposed in
In at least a partial region of the membrane portion, the upper electrode layer and the lower electrode layer sandwich the piezoelectric layer,
The piezoelectric device is
a first pad electrode disposed above the upper electrode layer so as to be electrically connected to the upper electrode layer;
A piezoelectric device, comprising: the piezoelectric layer; and a second pad electrode disposed above the lower electrode layer so as to be electrically connected to the lower electrode layer without passing through the etch stop layer.
前記第2パッド電極の周りにおいて前記エッチングストップ層は、前記第2開口部より広く開口している、請求項1または2に記載の圧電デバイス。 The piezoelectric layer has a second opening, and the second pad electrode is arranged inside the second opening when viewed in plan,
3. The piezoelectric device according to claim 1, wherein said etching stop layer around said second pad electrode is wider than said second opening.
前記第2パッド電極の周りにおいて前記エッチングストップ層は、前記第2開口部と連なるように開口しており、
前記第2開口部の投影領域において前記下部電極層は深さ方向に凹んでいる、請求項1または2に記載の圧電デバイス。 The piezoelectric layer has a second opening, and the second pad electrode is arranged inside the second opening when viewed in plan,
around the second pad electrode, the etching stop layer is open so as to be continuous with the second opening;
3. The piezoelectric device according to claim 1, wherein said lower electrode layer is recessed in the depth direction in a projection area of said second opening.
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