JP2023104575A - 情報システム、管理装置、及びエッジ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和する技術を提供する。【解決手段】情報システムは、第1管理ユニットと、第2管理ユニットと、エッジ装置と、を備える。エッジ装置は、データ提供部と、イベント送信部と、を備える。イベント送信部は、予め設定されたイベントの発生を検知して、イベント通知を第2管理ユニットへ送信する。第2管理ユニットは、データ取得部と、受信部と、ジオフェンス設定部と、位置特定部と、判定部と、通知送信部と、を備える。ジオフェンス設定部は、イベント通知が受信されたことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定する。判定部は、ジオフェンスの外への登録車両の移動を判定する。通知送信部は、ジオフェンスの外への移動と判定された場合に、端末装置へ通知を送信する。【選択図】図18
Description
本開示は、コネクテッドカーが有するリソースを有効利用する技術に関する。
下記特許文献1には、車両をネットワーク上のクラウドサーバ等に接続して、車両とクラウドとの間で、種々のデータをアップロード及びダウンロードする技術が記載されている。
特許文献1に記載の技術は、フリートサービス等に使用される。フリートサービスは、商用車向けにコネクテッド技術を使って提供され、車両追跡、業務管理、ドライバ管理、法規対応、経費削減等のサービスを含む。
フリートサービスでは、車両を他者が使用することを前提としたサービスもある。ユーザは、他者による車両の使用に関し、種々の懸念を持つことも考えられる。
本開示の1つの局面は、他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和する技術を提供する。
本開示の1つの局面の情報システムは、管理装置と、エッジ装置(2)と、を備える。管理装置は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する。エッジ装置は、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載される。エッジ装置は、データ提供部(261)と、イベント送信部(S20,S60)と、を備える。データ提供部は、登録車両の位置情報及び登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して第1管理ユニットに提供するように構成される。イベント送信部は、予め設定されたイベントの発生を検知して、イベントの発生を示すイベント通知を第2管理ユニットへ送信するように構成される。第1管理ユニットは、エッジ装置から繰り返し提供された車両データを、登録車両に紐付けて記憶するように構成された記憶部(113)を備える。第2管理ユニットは、データ取得部(61)と、受信部(S110,S130,S210,S230)と、ジオフェンス設定部(S120,S220)と、位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、判定部(S150)と、通知送信部(S160)と、を備える。データ取得部は、記憶部に記憶された車両データを取得するように構成される。受信部は、イベント送信部から送信されたイベント通知を受信するように構成される。ジオフェンス設定部は、受信部によりイベント通知が受信されたことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成される。位置特定部は、データ取得部により取得された車両データに基づいて、登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成される。判定部は、位置特定部により特定された現在位置に基づいて、ジオフェンス設定部により設定されたジオフェンスの外への移動を判定するように構成される。通知送信部は、判定部によりジオフェンスの外への移動が判定された場合に、登録車両に紐付けされた端末装置へ、登録車両によるジオフェンスの外への移動を示す通知を送信するように構成される。
本開示の1つの局面の情報システムでは、予め設定されたイベントが発生し、且つ、登録車両によるジオフェンスの外への移動が判定された場合には、登録車両に紐付けされた端末装置へ通知が送信される。よって、他人により車両が使用されたとしても、ユーザは他人による車両の使用を直ちに認識することができる。したがって、他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和できる。
本開示の別の1つの局面の情報システムは、管理装置と、エッジ装置(2)と、を備える。管理装置は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する。エッジ装置は、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載される。また、エッジ装置は、データ提供部(261)と、イベント送信部(S20,S60)と、を備える。データ提供部は、登録車両の位置情報及び登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して第1管理ユニットに提供するように構成される。イベント送信部は、予め設定されたイベントの発生を検知して、イベントの発生を示すイベント通知を第2管理ユニットへ送信するように構成される。第1管理ユニットは、記憶部(113)と、車両制御部(130)と、を備える。記憶部は、エッジ装置から繰り返し提供された車両データを、登録車両に紐付けて記憶するように構成される。車両制御部は、指示された車両制御を登録車両に実行させるように構成される。第2管理ユニットは、データ取得部(61)と、受信部(S110,S130,S210,S230)と、ジオフェンス設定部(S120,S220)と、位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、判定部(S150)と、制御指示部(62)と、を備える。データ取得部は、記憶部に記憶された車両データを取得するように構成される。受信部は、イベント送信部から送信されたイベント通知を受信するように構成される。ジオフェンス設定部は、受信部によりイベント通知が受信されたことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成される。位置特定部は、データ取得部により取得された車両データに基づいて、登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成される。判定部は、位置特定部により特定された現在位置に基づいて、ジオフェンス設定部により設定されたジオフェンスの外への登録車両の移動を判定するように構成される。制御指示部は、判定部によりジオフェンスの外への移動と判定された場合に、登録車両に対する所定の車両制御を、車両制御部へ指示するように構成される。
本開示の別の1つの局面の情報システムでは、予め設定されたイベントが発生し、且つ、登録車両によるジオフェンスの外への移動が判定された場合には、登録車両に対する所定の車両制御が指示される。よって、他人により車両が使用されたとしても、ユーザが車両を管理下に置くことができる。したがって、他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和できる。
本開示の1つの局面の管理装置は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを備え、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)と共に情報システム(1)を構成する。第1管理ユニットは、エッジ装置から繰り返し提供された位置情報を含む車両データを、登録車両に紐付けて記憶するように構成された記憶部(113)を備える。第2管理ユニットは、データ取得部(61)と、受信部(S110,S130,S210,S230)と、ジオフェンス設定部(S120,S220)と、位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、判定部(S150)と、通知送信部(S160)と、を備える。データ取得部は、記憶部に記憶された車両データを取得するように構成される。受信部は、エッジ装置から送信された予め設定されたイベントの発生を示すイベント通知を受信するように構成される。ジオフェンス設定部は、受信部によりイベント通知が受信されたことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成される。位置特定部は、データ取得部により取得された車両データに基づいて、登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成される。判定部は、位置特定部により特定された現在位置に基づいて、ジオフェンス設定部により設定されたジオフェンスの外への登録車両の移動を判定するように構成される。通知送信部は、判定部によりジオフェンスの外への移動が判定された場合に、登録車両に紐付けされた端末装置へ、登録車両によるジオフェンスの外への移動を示す通知を送信するように構成される。
本開示の1つの局面の管理装置によれば、本開示の1つの局面の情報システムと同様の効果を奏する。
本開示の別の1つの局面の管理装置は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)と、を備え、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)と共に情報システム(1)を構成する。第1管理ユニットは、記憶部(113)と、車両制御部(130)と、を備える。記憶部は、エッジ装置から繰り返し提供された位置情報を含む車両データを、登録車両に紐付けて記憶するように構成される。車両制御部は、指示された車両制御を登録車両に実行させるように構成される。第2管理ユニットは、データ取得部(61)と、受信部(S110,S130,S210,S230)と、ジオフェンス設定部(S120,S220)と、位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、判定部と、制御指示部(62)と、を備える。データ取得部は、記憶部に記憶された車両データを取得するように構成される。受信部は、エッジ装置から送信された予め設定されたイベントの発生を示すイベント通知を受信するように構成される。ジオフェンス設定部は、受信部によりイベント通知が受信されたことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成される。位置特定部は、データ取得部により取得された車両データに基づいて、登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成される。判定部は、位置特定部により特定された現在位置に基づいて、ジオフェンス設定部により設定されたジオフェンスの外への登録車両の移動を判定するように構成される。制御指示部は、判定部によりジオフェンスの外への移動と判定された場合に、登録車両に対する所定の車両制御を、車両制御部へ指示するように構成される。
本開示の別の1つの局面の管理装置によれば、本開示の別の1つの局面の情報システムと同様の効果を奏する。
本開示の1つの局面のエッジ装置は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と共に、情報システム(1)を構成し、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載される。上記エッジ装置は、データ提供部(261)と、第1イベント送信部(S20)と、第2イベント送信部(S60)と、を備える。データ提供部は、登録車両の位置情報及び登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して第1管理ユニットに提供するように構成される。第1イベント送信部は、予め設定されたイベントの発生を検知したことに応じて、第1イベント通知を第2管理ユニットへ送信する。第2イベント送信部は、第1イベント送信部により第1イベント通知が送信された後、登録車両の車速が閾値以上になったことに応じて、第2イベント通知を第2管理ユニットへ送信するように構成される。
本開示の1つの局面のエッジ装置が、第1イベント通知に加えて第2イベント通知を送信することにより、第2管理ユニットは、より高精度に他人による車両の使用を検知することができる。
本開示の1つの局面の情報通知方法は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されるエッジ装置(2)とで構成された情報システム(1)が実行する。上記情報通知方法において、エッジ装置は、登録車両の位置情報及び登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して第1管理ユニットに提供し、予め設定されたイベントの発生を検知して、イベントの発生を示すイベント通知を第2管理ユニットへ送信する。上記情報通知方法において、第1管理ユニットは、エッジ装置から繰り返し提供された車両データを、登録車両に紐づけて記憶部へ格納する。上記情報通知方法において、第2管理ユニットは、記憶部に格納された車両データを取得し、イベント通知を受信したことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定し、取得した車両データに基づいて、登録車両の現在位置を繰り返し特定し、特定された現在位置に基づいて、設定されたジオフェンスの外への登録車両の移動を判定し、ジオフェンスの外への移動と判定した場合に、登録車両に紐付けされた端末装置へ、登録車両によるジオフェンスの外への移動を示す通知を送信する。
本開示の1つの局面の情報通知方法によれば、本開示の1つの局面の情報システムと同様の効果を奏する。
本開示の1つの局面の車両制御方法は、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されるエッジ装置(2)とで構成された情報システム(1)が実行する。上記車両制御方法において、エッジ装置は、登録車両の位置情報及び登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して第1管理ユニットに提供し、予め設定されたイベントの発生を検知して、イベントの発生を示すイベント通知を第2管理ユニットへ送信する。上記車両制御方法において、第1管理ユニットは、エッジ装置から繰り返し提供された車両データを、登録車両に紐づけて記憶部へ格納する。上記車両制御方法において、第2管理ユニットは、記憶部に格納された車両データを取得し、イベント通知を受信したことに応じて、登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定し、取得した車両データに基づいて、登録車両の現在位置を繰り返し特定し、特定された現在位置に基づいて、設定されたジオフェンスの外への登録車両の移動を判定し、ジオフェンスの外への移動と判定した場合に、登録車両に対する所定の車両制御を第1管理ユニットへ指示する。上記車両制御方法において、第1管理ユニットは、第2管理ユニットから所定の車両制御が指示されたことに応じて、登録車両に所定の車両制御を実行させる。
本開示の1つの局面の車両制御方法によれば、本開示の別の1つの局面の情報システムと同様の効果を奏する。
本開示の1つの局面のプログラムは、第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と共に、情報システム(1)を構成し、第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)の処理装置(211)に、登録車両の位置情報及び登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して第1管理ユニットに提供することと、予め設定されたイベントの発生を検知したことに応じて、第1イベント通知を第2管理ユニットへ送信することと、第1イベント通知が送信された後、登録車両の車速が閾値以上になったことに応じて、第2イベント通知を第2管理ユニットへ送信することと、を実行させる。
本開示の1つの局面のプログラムをエッジ装置の処理装置が実行することにより、本開示の1つの局面のエッジ装置と同様の効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
<1-1.全体構成>
図1に示すモビリティIoTシステム1は、複数のエッジ装置2と、管理サーバ3と、サービスサーバ5と、複数の端末装置7とを備える。IoTは、Internet of Thingsの略である。管理サーバ3及びサービスサーバ5は、クラウドサーバとして構成されてもよい。
<1-1.全体構成>
図1に示すモビリティIoTシステム1は、複数のエッジ装置2と、管理サーバ3と、サービスサーバ5と、複数の端末装置7とを備える。IoTは、Internet of Thingsの略である。管理サーバ3及びサービスサーバ5は、クラウドサーバとして構成されてもよい。
エッジ装置2の各々は、互いに異なる登録車両8に搭載されている。エッジ装置2の各々は、自身が搭載されている登録車両8の車両データを収集し、収集した車両データを管理サーバ3へアップロードする。エッジ装置2の各々は、管理サーバ3からの指示に従って車両制御を実行する。エッジ装置2の各々は、任意にインストールされる種々のアプリケーションプログラムを実行する。複数のエッジ装置2は、サービスサーバ5に登録されている。なお、モビリティIoTシステム1は、複数のエッジ装置2に加えて、少なくとも1つのエッジ装置を備えていてもよい。少なくとも1つのエッジ装置の各々は、自身が搭載されている登録車両8の車両データを収集し、収集した車両データを管理サーバ3へアップロードするが、サービスサーバ5に登録されていない。すなわち、少なくとも1つのエッジ装置は、サービスサーバ5からサービスの提供を受けない。
管理サーバ3は、広域通信ネットワークNWを介してエッジ装置2の各々及びサービスサーバ5との通信を行う。管理サーバ3は、エッジ装置2の各々からアップロードされる車両データをデータベースに蓄積する。管理サーバ3は、サービスサーバ5に対して、管理サーバ3のデータベース、及び登録車両8にアクセスするためのインタフェースを提供する。
サービスサーバ5は、管理サーバ3が提供するインタフェースを利用して、登録車両8に対応する車両データの収集及び登録車両8の車両制御等を実行する。これにより、サービスサーバ5は、登録車両8のユーザに対して種々のサービスを提供する。なお、登録車両8のユーザは、登録車両8の所有者、ドライバ、同乗者、所有者を含む。
複数の端末装置7は、スマートフォン、タブレット等の携帯端末である。端末装置7の各々は、登録車両8のユーザによって所有され、登録車両8に紐付けされている。端末装置7の各々は、サービスサーバ5と通信を行う。端末装置7の各々は、任意にインストールされる種々のアプリケーションプログラムを実行する。
本実施形態では、サービスサーバ5は、管理サーバ3とは別体に設けられているが、管理サーバ3と一体に設けられていてもよい。また、モビリティIoTシステム1は、サービスサーバ5に加えて、サービスサーバ5とは異なるサービスを提供する1つ以上のサービスサーバを備えていてもよい。
<2.エッジ装置>
<2-1.ハードウェア構成>
図2に示すように、エッジ装置2は、制御部21と、車両インタフェース(以下、車両I/F)22と、通信部23と、記憶部24とを備える。
<2-1.ハードウェア構成>
図2に示すように、エッジ装置2は、制御部21と、車両インタフェース(以下、車両I/F)22と、通信部23と、記憶部24とを備える。
制御部21は、CPU211と、ROM212と、RAM213とを備える。制御部21の各種機能は、CPU211が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。本実施形態では、ROM212が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。
車両IF部22は、登録車両8の車載ネットワーク等を介して、種々の車載機器に接続され、車載機器から種々の情報を取得する。車載ネットワークには、CAN、及びイーサネットが含まれてもよい。CANは、Controller Area Networkの略である。CANは登録商標である。イーサネットは登録商標である。車両IF部22に接続される車載機器には、登録車両8に当初から搭載されている機器の他、後付けされる外装装置が含まれてもよい。外装装置には、センサ、カメラ、音響装置、及び表示装置等が含まれてもよい。
通信部23は、無線通信により広域通信ネットワークNWを介して、管理サーバ3及びサービスサーバ5とのデータ通信を行う。
記憶部24は、車両IF部22を介して取得される車両データ等を記憶する。記憶部24に蓄積される車両データは、通信部23を介して、管理サーバ3にアップロードされる。
記憶部24は、車両IF部22を介して取得される車両データ等を記憶する。記憶部24に蓄積される車両データは、通信部23を介して、管理サーバ3にアップロードされる。
<2-2.機能構成>
図3に示すように、エッジ装置2は、システムウェア25と、コア機能実行部26と、アプリ実行部27との機能を備える。これら各部25~27の機能は、ROM212に格納されたプログラムをCPU211が実行することで実現される。
図3に示すように、エッジ装置2は、システムウェア25と、コア機能実行部26と、アプリ実行部27との機能を備える。これら各部25~27の機能は、ROM212に格納されたプログラムをCPU211が実行することで実現される。
システムウェア25は、ハードウェアを抽象化し、アプリケーションプログラムの実行に必要な各種サービスを提供する基本ソフトウェアと、標準化できない特殊な処理等をサポートするためのドライバとを含む。基本ソフトウェアは、オペレーティングシステム(以下、OS)やハードウェア抽象化レイヤ(以下、HAL)等を含む。システムウェア25による抽象化の対象となるハードウェアは、エッジ装置2が備えるハードウェアの他、車両IF部22を介してエッジ装置2に接続される車載機器及び外装装置を含む。
コア機能実行部26及びアプリ実行部27は、システムウェア25上で動作するソフトウェアによって実現される。
<2-2-1.コア機能実行部>
コア機能実行部26は、管理サーバ3と登録車両8との間を仲介するエッジコンピュータの形態を有する。具体的には、コア機能実行部26は、基本アップロード部261と、車両制御部262とを備える。基本アップロード部261は、登録車両8の車両データを収集して管理サーバ3にアップロードする。車両制御部262は、管理サーバ3からの指示に従って登録車両8を制御する。車両制御部262が実行する制御は、第1制御、第2制御、第3制御を含む。第1制御は、指定されたパターンでホーンを鳴らす制御である。第2制御は、指定された照明機器を指定されたパターンで点滅させる制御である。第3制御は、移動速度の上限を制限する制御である。
コア機能実行部26は、管理サーバ3と登録車両8との間を仲介するエッジコンピュータの形態を有する。具体的には、コア機能実行部26は、基本アップロード部261と、車両制御部262とを備える。基本アップロード部261は、登録車両8の車両データを収集して管理サーバ3にアップロードする。車両制御部262は、管理サーバ3からの指示に従って登録車両8を制御する。車両制御部262が実行する制御は、第1制御、第2制御、第3制御を含む。第1制御は、指定されたパターンでホーンを鳴らす制御である。第2制御は、指定された照明機器を指定されたパターンで点滅させる制御である。第3制御は、移動速度の上限を制限する制御である。
ここで、基本アップロード部261が管理サーバ3に提供する車両データについて説明する。
基本アップロード部261は、車両IF部22を介して登録車両8から車両データを繰り返し収集する。基本アップロード部261は、収集した車両データを、標準フォーマットに変換し、階層化された分類に対応づけて記憶部24に記憶する。以下、階層化された車両データを標準化車両データという。
基本アップロード部261は、車両IF部22を介して登録車両8から車両データを繰り返し収集する。基本アップロード部261は、収集した車両データを、標準フォーマットに変換し、階層化された分類に対応づけて記憶部24に記憶する。以下、階層化された車両データを標準化車両データという。
図4に示すように、車両データの標準フォーマットは、項目として、「ユニークラベル」、「ECU」、「データ型」、「データサイズ」、「データ値」、及び「データ単位」を含んでもよい。
「ユニークラベル」は、個々の物理量を識別するための情報である。例えば、「ETHA」は吸気温を示し、「NE1」はエンジン回転数を示す。
「ECU」は、車両データの生成元となった電子制御装置(以下、ECU)を示す情報である。例えば、「ENG」は、エンジンECUにてデータが生成されたことを示す。
「ECU」は、車両データの生成元となった電子制御装置(以下、ECU)を示す情報である。例えば、「ENG」は、エンジンECUにてデータが生成されたことを示す。
「データ型」は、「データ値」の性質を定義するための情報である。「データ型」は、例えば、整数型、浮動小数点型、論理型、文字型等を含んでもよい。
「データサイズ」は、「データ値」が何byteで表現されているかを示す情報である。
「データサイズ」は、「データ値」が何byteで表現されているかを示す情報である。
「データ値」は、「ユニークラベル」で特定される物理量の値を示す情報である。
「データ単位」は、データ値の単位を示す情報である。
なお、「データ値」は、車種及び車両製造企業に関わらず同一の物理量が同一の単位で表されるように正規化される。
「データ単位」は、データ値の単位を示す情報である。
なお、「データ値」は、車種及び車両製造企業に関わらず同一の物理量が同一の単位で表されるように正規化される。
また、「ユニークラベル」は、登録車両8から得られる「生データ」を識別する以外に「加工データ」を識別する情報が含まれてもよい。「加工データ」は、一つ以上の「生データ」に所定演算を施すことによって、ユーザにとってより理解のしやすい形式に変換されたデータをいう。
標準化車両データは、複数の階層構造を有する。例えば、図4に示すように、標準化車両データは、最上位の第1階層に設定される項目として、「属性情報」、「パワトレ」、「エネルギー」、「ADAS/AD」、「ボデー」、「マルチメディア」及び「その他」を備える。ADASは、Advanced Driver Assistance Systemの略である。ADは、Autonomous Drivingの略である。第1階層に属する各項目は、車両データのカテゴリを表す。
図5に示すように、標準化車両データは、第1階層に加えて、第2階層及び第3階層を備えてもよい。第2階層は第1階層の直下の階層であり、第3階層は第2階層の直下の階層である。
例えば、第1階層の項目である「属性情報」は、第2階層の項目として、「車両識別情報」、「車両属性」、「トランスミッション構成」及び「ファームウェアバージョン」等を備える。第1階層の項目である「パワトレ」は、第2階層の項目として、「アクセルペダル」、「エンジン」及び「エンジンオイル」等を備える。第1階層の項目である「エネルギー」は、第2階層の項目として、「バッテリ状態」、「バッテリ構成」及び「燃料」等を備える。これら、第2階層に属する各項目も、車両データのカテゴリを表す。
例えば、第2階層の項目である「車両識別情報」は、第3階層の項目として、「車両識別番号」、「車体番号」及び「ナンバープレート」を備える。第2階層の項目である「車両属性」は、第3階層の項目として、「ブランド名」、「モデル」及び「製造年」等を備える。第2階層の項目である「トランスミッション構成」は、第3階層の項目として、「トランスミッション種別」を備える。図示は省略するが、第2階層の項目である「アクセルペダル」は、第3階層の項目として「アクセルペダルの状態」、「アクセルペダルの開度」等を備える。第2階層の項目である「エンジン」には、第3階層の項目として「エンジンの状態」「回転数」等を備える。これら第3階層の各項目は、標準フォーマットの「ユニークラベル」に対応する。つまり、個々の車両データは、第3階層の各項目に対応づけて記憶される。標準化車両データに属する個々の車両データは、アイテムとも称する。
このように、第1階層の各項目には、1以上の第2階層の項目が含まれ、第2階層の各項目には、1以上の第3階層の項目、すなわち、車両データが含まれる。
例えば、「ユニークラベル」が「車両識別情報」である車両データは、標準化車両データにおいて第1階層が「属性情報」であり且つ第2階層が「車両識別情報」であり且つ第3階層が「車両識別番号」である格納領域に格納される。
例えば、「ユニークラベル」が「車両識別情報」である車両データは、標準化車両データにおいて第1階層が「属性情報」であり且つ第2階層が「車両識別情報」であり且つ第3階層が「車両識別番号」である格納領域に格納される。
第1階層の項目である「その他」には、例えば、登録車両8に搭載されたGPS装置から車両IF部22を介して取得される位置情報、すなわち、緯度、経度、高度が含まれてもよい。
次に、基本アップロード部261が、管理サーバ3に、車両データをアップロードする手順を説明する。
標準化車両データに属する個々の車両データには、管理サーバ3にデータを送信する送信周期が、それぞれ設定される。送信周期は、データが変化する度合いやデータの重要度等に応じて、頻繁に変化するデータほど、また、重要度が高いデータほど短くなるように設定される。つまり、各車両データは、その特性に応じた頻度で送信される。送信周期は、例えば、500ms周期、2s周期、4s周期、30s周期、300s周期、12時間周期等である。
標準化車両データに属する個々の車両データには、管理サーバ3にデータを送信する送信周期が、それぞれ設定される。送信周期は、データが変化する度合いやデータの重要度等に応じて、頻繁に変化するデータほど、また、重要度が高いデータほど短くなるように設定される。つまり、各車両データは、その特性に応じた頻度で送信される。送信周期は、例えば、500ms周期、2s周期、4s周期、30s周期、300s周期、12時間周期等である。
また、送信タイミングは、例えば、250ms周期に設定される。各車両データは、スケジュールに従って、決められた送信タイミングでアップロードされる。スケジュールは、同じ送信タイミングに多くの車両データの送信が集中することがないように設定される。
<2-2-2.アプリ実行部>
図3に戻り、アプリ実行部27は、後付けで任意にインストールされるアプリケーションプログラム(以下、外部アプリ)A1,A2,…を実行する機能を提供する。アプリ実行部27は、仮想環境プラットフォーム271と、ライブラリ272とを備える。
図3に戻り、アプリ実行部27は、後付けで任意にインストールされるアプリケーションプログラム(以下、外部アプリ)A1,A2,…を実行する機能を提供する。アプリ実行部27は、仮想環境プラットフォーム271と、ライブラリ272とを備える。
仮想環境プラットフォーム271は、システムウェア25が有するOSを仮想化することによって、コンテナ化された外部アプリAiの実行と管理を簡易化する機能を有する。外部アプリAiは、仮想環境プラットフォーム271上で実行される。外部アプリAiは、越境検知アプリA1を含む。
ライブラリ272は、外部アプリAiによって共通に利用される定型の機能を提供するためのプログラム群である。ライブラリ272は、イベント通知プログラムP1、及び映像アップロードプログラムP2を含む。イベント通知プログラムP1は、外部アプリAiからの指示に従って、サービスサーバ5に対してイベント通知を送信する機能を提供する。映像アップロードプログラムP2は、外部アプリAiからの指示に従って、車室内のビデオカメラによって撮影された映像を、サービスサーバ5にアップロードする機能を提供する。
<2-2-3.越境検知アプリ>
エッジ装置2のCPU211が実行する越境検知アプリA1の処理手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。越境検知アプリA1は、外部アプリの一つである。CPU211は、越境検知アプリA1がエッジ装置2にインストールされると、越境検知アプリA1を繰り返し実行する。
エッジ装置2のCPU211が実行する越境検知アプリA1の処理手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。越境検知アプリA1は、外部アプリの一つである。CPU211は、越境検知アプリA1がエッジ装置2にインストールされると、越境検知アプリA1を繰り返し実行する。
サービスサーバ5が提供するサービスの1つとして、清掃依頼サービスがある。清掃依頼サービスでは、ユーザ(すなわち、所有者)が登録車両8の清掃を依頼すると、清掃業者が駐車場へ来て、駐車中の登録車両8を清掃する。ユーザは、清掃時に立ち会わなくてもよいように、限られた時間内における登録車両8のドアの開閉権限を清掃業者へ与える。しかしながら、ユーザは、ドアの開閉権限を与えられた清掃業者が、登録車両8に乗車して逃走するかもしれないという懸念を持ち、清掃依頼サービスの利用を躊躇う可能性がある。
そこで、エッジ装置2は、ユーザの懸念を緩和するため、越境検知アプリA1を実行する。エッジ装置2は、越境検知アプリA1を実行することにより、登録車両8が、設定された範囲を越境した可能性があること(すなわち、盗難された可能性があること)を検知して、サービスサーバ5へ通知する。
S10では、ゲスト権限キーで対象車両が開錠されたか否か判定する。ゲスト権限キーは、対象車両のユーザが他者(すなわち、臨時のユーザ)に与えるキーであり、例えばデジタルキーである。ゲスト権限キーは、対象車両のユーザが他車に与える権限の種類及び/又は大きさを示す情報を含む。例えば、ゲスト権限が大きいほど、対象車両が移動可能は範囲が広がる。対象車両は、登録車両8のうち越境検知アプリA1を実行している車両である。
デジタルキーは、例えば、スマートフォンのアプリで実現できる。対象車両のユーザ(例えば、所有者)は、対象車両の清掃を依頼する場合に、清掃業者へゲスト権限キーを与える。また、登録車両8のユーザは、登録車両8を誰かに貸す場合に、その人にゲスト権限キーを与える。
S10において、ゲスト権限キーで開錠されたと判定した場合は、S20の処理へ進み、開錠されていないと判定した場合は、S10の処理を繰り返し実行する。
S20では、ゲスト権限キーで開錠されたことを、通信部23を介して、サービスサーバ5へ通知する。開錠通知が、本開示の第1のイベント通知に相当する。なお、開錠通知に登録車両8の現在位置を含めてもよい。
S20では、ゲスト権限キーで開錠されたことを、通信部23を介して、サービスサーバ5へ通知する。開錠通知が、本開示の第1のイベント通知に相当する。なお、開錠通知に登録車両8の現在位置を含めてもよい。
S30では、対象車両の車室内のビデオカメラを起動する。
S40では、対象車両の車速が、予め設定された閾値以上か否か判定する。車速が閾値以上であると判定した場合は、S50の処理へ進み、車速が閾値未満であると判定した場合は、S40の処理を繰り返し実行する。
S40では、対象車両の車速が、予め設定された閾値以上か否か判定する。車速が閾値以上であると判定した場合は、S50の処理へ進み、車速が閾値未満であると判定した場合は、S40の処理を繰り返し実行する。
S50では、対象車両が越境した可能性があることを、通信部23を介して、サービスサーバ5へ通知する。越境可能性通知が、本開示の第2のイベント通知に相当する。業者がサービスを提供する場合に、駐車場等から対象車両を少し移動させたいことがあり得る。このような場合に、越境が誤検知されると、業者が十分なサービスを提供できないことがあり得る。車速が閾値以上になったことに応じて、越境の発生を判定することにより、越境の発生を高精度に検知することができる。閾値は、駐車場内の制限速度程度であり、例えば、10km/hである。
続いて、S60では、ビデオカメラで撮影した車室内の動画を、通信部23を介して、サービスサーバ5にアップロードして、処理を終了する。
<3.管理サーバ>
<3-1.ハードウェア構成>
図7に示すように、管理サーバ3は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備える。管理サーバ3は、本開示の第1管理ユニットに相当する。
<3-1.ハードウェア構成>
図7に示すように、管理サーバ3は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備える。管理サーバ3は、本開示の第1管理ユニットに相当する。
制御部31は、CPU311と、ROM312と、RAM313とを備える。制御部31の各種機能は、CPU311が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM312が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。
通信部32は、広域通信ネットワークNWを介して、複数のエッジ装置2及びサービスサーバ5との間でデータ通信を行う。なお、エッジ装置2との通信には、例えば、パブリッシュ/サブスクライブ型のシンプルで軽量なプロトコルであるMQTTを用いてもよい。MQTTは、Message Queue Telemetry Transportの略である。
記憶部33は、エッジ装置2から提供される車両データ等を記憶するための記憶装置である。
<3-2.機能構成>
図9に示すように、管理サーバ3は、車両側ユニット110と、サービス側ユニット120との機能を備える。
図9に示すように、管理サーバ3は、車両側ユニット110と、サービス側ユニット120との機能を備える。
管理サーバ3が備えるこれらの機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
車両側ユニット110は、モビリティゲートウェイ(以下、モビリティGW)111を備える。
そしてモビリティGW111は、シャドウ管理部112と、車両制御部130とを備える。シャドウ管理部112は、エッジ装置2を搭載する車両毎に設けられたシャドウ114を管理する機能を備える。シャドウ114は、エッジ装置2から送信される標準化車両データに基づいて生成される。車両制御部130は、サービスサーバ5からの指示に従って、エッジ装置2を搭載している車両を制御する機能を備える。
そしてモビリティGW111は、シャドウ管理部112と、車両制御部130とを備える。シャドウ管理部112は、エッジ装置2を搭載する車両毎に設けられたシャドウ114を管理する機能を備える。シャドウ114は、エッジ装置2から送信される標準化車両データに基づいて生成される。車両制御部130は、サービスサーバ5からの指示に従って、エッジ装置2を搭載している車両を制御する機能を備える。
サービス側ユニット120は、データ管理部121と、API提供部122とを備える。APIは、Application Programming Interfaceの略である。
データ管理部121は、車両の接続状態の変化に依存しない車両アクセスを提供するための仮想空間であるデジタルツイン123を管理する機能を備える。デジタルツイン123は、記憶部33上に構築されるデータベースの一つである。
データ管理部121は、車両の接続状態の変化に依存しない車両アクセスを提供するための仮想空間であるデジタルツイン123を管理する機能を備える。デジタルツイン123は、記憶部33上に構築されるデータベースの一つである。
API提供部122は、サービスサーバ5がモビリティGW111及びデータ管理部121へアクセスするための標準インタフェースである。
<3-2-1.データ蓄積機能>
図9に示すように、シャドウ管理部112は、エッジ装置2から取得した車両データを蓄積する機能を実現する構成として、シャドウ作成部115と、シャドウ記憶部113と、最新インデックス作成部116と、最新インデックス記憶部117とを備える。
図9に示すように、シャドウ管理部112は、エッジ装置2から取得した車両データを蓄積する機能を実現する構成として、シャドウ作成部115と、シャドウ記憶部113と、最新インデックス作成部116と、最新インデックス記憶部117とを備える。
シャドウ作成部115は、エッジ装置2から車両データが送信される毎に、送信された車両データを、構造化された標準化車両データの該当領域に上書きすることにより、標準化車両データを更新する。つまり、標準化車両データは、車両毎に設けられ、それぞれ非同期に更新される。
シャドウ作成部115は、更新された標準化車両データを用いて、一定周期で、全ての車両について新たなシャドウ114を同時に作成する。シャドウ作成部115は、作成したシャドウ114をシャドウ記憶部113に蓄積する。これにより、シャドウ記憶部113には、車両毎に、時系列的に作成された複数のシャドウ114が記憶される。つまり、シャドウ114は、エッジ搭載車両のある時刻における状態をコピーしたものとみなすことができる。
図10に示すように、シャドウ114は、車両データ格納部114aと、デバイスデータ格納部114bとを備える。
車両データ格納部114aは、エッジ搭載車両に関するデータとして、「object-id」、「Shadow_version」及び「mobility-data」を格納する。
車両データ格納部114aは、エッジ搭載車両に関するデータとして、「object-id」、「Shadow_version」及び「mobility-data」を格納する。
「object-id」は、エッジ装置2を搭載している車両を識別する文字列であり、パーティションキーとして機能する。
「Shadow_version」は、シャドウ114のバージョンを示す数値であり、シャドウ114が作成される毎に、作成された時刻を示すタイムスタンプが設定される。
「Shadow_version」は、シャドウ114のバージョンを示す数値であり、シャドウ114が作成される毎に、作成された時刻を示すタイムスタンプが設定される。
「mobility-data」は、タイムスタップが表す時刻における標準化車両データの値である。
デバイスデータ格納部114bは、エッジ装置2に搭載されているハードウェア、ソフトウェア、及び状態に関するデータとして、「object-id」、「update_time」、「version」、「power_status」、「power_status_timestamp」、「notify_reason」を格納する。
デバイスデータ格納部114bは、エッジ装置2に搭載されているハードウェア、ソフトウェア、及び状態に関するデータとして、「object-id」、「update_time」、「version」、「power_status」、「power_status_timestamp」、「notify_reason」を格納する。
「object-id」は、エッジ装置2を搭載している車両を識別する文字列であり、パーティションキーとして機能する。
「update_time」は、ハードウェア及びソフトウェアの更新時刻を示す数値である。
「update_time」は、ハードウェア及びソフトウェアの更新時刻を示す数値である。
「version」は、ハードウェア及びソフトウェアのバージョンを示す文字列である。
「power_status」は、エッジ装置2のシステム状態を示す文字列である。具体的には、全ての機能を利用可能な「電源オン」状態、一部の機能を停止した低消費電力の「電源オフ」状態がある。
「power_status」は、エッジ装置2のシステム状態を示す文字列である。具体的には、全ての機能を利用可能な「電源オン」状態、一部の機能を停止した低消費電力の「電源オフ」状態がある。
「power_status_timestamp」は、システム状態の通知時刻を示す数値である。
「notify_reason」は、通知理由を示す文字列である。
「notify_reason」は、通知理由を示す文字列である。
上記デバイスデータ格納部114bに格納される「version」「power_status」「notify_reason」等は変化が生じたときに、エッジ装置2から上記の標準化車両データとは別に通知される。
図9に戻り、最新インデックス作成部116は、シャドウ記憶部113から車両毎に最新のシャドウ114を取得し、取得したシャドウ114を用いて最新インデックス118を作成する。そして最新インデックス作成部116は、作成した最新インデックス118を最新インデックス記憶部117に記憶する。最新インデックス記憶部117には、車両毎(すなわち、object-id毎)に1つの最新インデックス118が記憶される。
図11に示すように、最新インデックス118は、「gateway-id」、「object-id」、「shadow-version」、「vin」、「location-lon」、「location-lat」及び「location-alt」を格納する。
「object-id」、「shadow-version」は、シャドウ114にて説明したものと同様である。
「gateway-id」は、モビリティGW111を識別する情報である。管理サーバ3が、例えば、国別に設けられる等して複数存在する場合に、これらを識別する情報である。
「gateway-id」は、モビリティGW111を識別する情報である。管理サーバ3が、例えば、国別に設けられる等して複数存在する場合に、これらを識別する情報である。
「vin」は、エッジ搭載車両に割り当てられた固有の登録番号である。
「location-lon」は、エッジ搭載車両が存在する緯度を示す情報である。
「location-lat」は、エッジ搭載車両が存在する経度を示す情報である。
「location-lon」は、エッジ搭載車両が存在する緯度を示す情報である。
「location-lat」は、エッジ搭載車両が存在する経度を示す情報である。
「location-alt」は、エッジ搭載車両が存在する高度を示す情報である。
図9に戻り、データ管理部121は、シャドウ管理部112から取得された最新インデックス118をインデックス126として蓄積する機能を実現する構成として、インデックス作成部124と、インデックス記憶部125とを備える。
図9に戻り、データ管理部121は、シャドウ管理部112から取得された最新インデックス118をインデックス126として蓄積する機能を実現する構成として、インデックス作成部124と、インデックス記憶部125とを備える。
インデックス作成部124は、最新インデックス記憶部117から予め設定された取得スケジュールに従って最新インデックス118を取得し、取得した最新インデックス118を用いてデジタルツイン123用のインデックス126を作成する。そしてインデックス作成部124は、作成したインデックス126をインデックス記憶部125に順次記憶する。これにより、インデックス記憶部125には、車両毎に、時系列的に作成された複数のインデックス126が記憶される。つまり、インデックス記憶部125に記憶されたインデックス126のそれぞれが、仮想的な時空間であるデジタルツイン123上に存在する車両を表す。
図12に示すように、インデックス126は、「timestamp」、「schedule-type」、「gateway-id」、「object-id」、「shadow-version」、「vin」、「location」及び「alt」を格納する。
「timestamp」は、インデックス126が作成された時刻をミリ秒単位で示すタイムスタンプである。
「schedule-type」は、データ作成元のスケジューラが定期であるかイベントであるかを示す。定期である場合には「schedule-type」は「Repeat」に設定され、イベントである場合には「schedule-type」は「Event」に設定される。
「schedule-type」は、データ作成元のスケジューラが定期であるかイベントであるかを示す。定期である場合には「schedule-type」は「Repeat」に設定され、イベントである場合には「schedule-type」は「Event」に設定される。
「gateway-id」、「object-id」「shadow-version」、「vin」は、最新インデックス118から引き継いだ情報である。
「location」は、最新インデックス118の「location-lon」、「location-lat」から引き継いだ情報であり、「alt」は、最新インデックス118の「location-alt」から引き継いだ情報である。
「location」は、最新インデックス118の「location-lon」、「location-lat」から引き継いだ情報であり、「alt」は、最新インデックス118の「location-alt」から引き継いだ情報である。
<3-2-2.サービス提供機能>
図8及び図9に示すように、サービス側ユニット120は、API提供部122を備える。API提供部122は、管理サーバ3が有する機能を、サービスサーバ5等の外部のサービス提供者に利用させるために用意されたインタフェースである。以下では、API提供部122等を利用するモビリティIoTシステム1のユーザをサービスユーザという。サービスユーザは、例えば車両トランクへの宅配を行うサービス事業者である。
図8及び図9に示すように、サービス側ユニット120は、API提供部122を備える。API提供部122は、管理サーバ3が有する機能を、サービスサーバ5等の外部のサービス提供者に利用させるために用意されたインタフェースである。以下では、API提供部122等を利用するモビリティIoTシステム1のユーザをサービスユーザという。サービスユーザは、例えば車両トランクへの宅配を行うサービス事業者である。
API提供部122は、図9に示すように、認証情報記憶部141と、認可情報記憶部142と、車両識別情報記憶部143と、認証処理部144とを備える。また、サービスユーザに提供するAPIの種類として、ログインAPI145と、データ取得API146と、車両制御API148とを備える。
認証情報記憶部141は、「サービスユーザID」に対応づけて「認証情報」を記憶する。「サービスユーザID」は、サービスユーザを一意に識別する識別情報である。「認証情報」は、あらかじめ設定されたパスワードである。
認可情報記憶部142は、「サービスユーザID」に対応づけて「認可情報」を記憶する。「認可情報」は、管理サーバ3が提供する全てのサービスのうち、利用可能なサービスの範囲を、サービスユーザ毎に指定した情報である。
車両識別情報記憶部143は、エッジ搭載車両に一意に割り当てられた「object-id」と、そのエッジ搭載車両の「vin」とを対応づけたテーブル情報を記憶する。
認証処理部144は、ログインAPI145を介して認証要求が行われた場合に、認証処理を実行し、データ取得API146及び車両制御API148を介してアクセス要求が行われた場合に、認可処理を実行する。
認証処理部144は、ログインAPI145を介して認証要求が行われた場合に、認証処理を実行し、データ取得API146及び車両制御API148を介してアクセス要求が行われた場合に、認可処理を実行する。
ログインAPI145は、管理サーバ3にログインする際に用いられる。ログインAPI145がサービスユーザからの認証要求を受け付けると、認証処理部144が認証処理を実行する。認証処理では、ログインAPI145により入力された「サービスユーザID」「認証情報」を、認証情報記憶部141の登録内容と照合する。照合の結果、情報が一致した場合、すなわち、認証に成功した場合は、管理サーバ3へのアクセスを許可する。
データ取得API146は、図8中のL1に示すように、管理サーバ3に蓄積された車両データ(すなわち、インデックス126及びシャドウ114)へのアクセスに用いるAPIである。車両制御API148は、図8中のL2に示すように、エッジ搭載車両へのアクセスに用いるAPIである。
データ取得API146及び車両制御API148は、サービスユーザからのアクセス要求を受け付けたときに、認可処理を行ってもよい。認可処理は、サービスユーザに予め付与された権限に従って、アクセス要求を許可又は拒否する処理である。
なお、データ取得API146及び車両制御API148では、車両を特定する情報として、「object-id」及び「vin」のいずれを用いてもよい。車両を特定する情報として「vin」が用いられている場合は、車両識別情報記憶部143を参照し、車両を特定する情報を、「vin」から「object-id」に変換してもよい。
<3-2-3.データ取得機能>
図9に示すように、管理サーバ3は、データ取得API146を介したアクセス要求(以下、データ取得要求)を処理するための構成として、インデックス取得部127と、データ取得部119とを備える。
図9に示すように、管理サーバ3は、データ取得API146を介したアクセス要求(以下、データ取得要求)を処理するための構成として、インデックス取得部127と、データ取得部119とを備える。
データ取得API146がサービスユーザからのデータ取得要求を受け付けたときに、インデックス取得部127及びデータ取得部119が実行するデータ取得処理について説明する。
データ取得要求は、車両指定情報と、時間指定情報と、データ指定情報とを含む。
車両指定情報は、車両データの提供元となる車両(以下、対象車両)を指定するための情報である。車両指定情報は、対象車両の車両ID(すなわち、object-id又はvin)をリスト形式で列挙する方法と、対象車両が存在する地理的領域を指定(以下、エリア指定)する方法とがある。
車両指定情報は、車両データの提供元となる車両(以下、対象車両)を指定するための情報である。車両指定情報は、対象車両の車両ID(すなわち、object-id又はvin)をリスト形式で列挙する方法と、対象車両が存在する地理的領域を指定(以下、エリア指定)する方法とがある。
時間指定情報は、データが生成されたタイミングを指定する情報である。時間指定情報は、起点となる時刻、及びレンジによって表される。レンジは、例えば、最新インデックス118の生成周期を単位時間として、時間幅を1以上の整数で表した値である。
データ指定情報は、取得するデータを指定する情報である。データ指定情報は、標準化車両データに示されたデータのアイテム名をリスト形式で表してもよいし、標準化車両データに示されたカテゴリ名を指定することで表してもよい。カテゴリ名を指定した場合、そのカテゴリに属するすべてのアイテムが指定されたことに相当する。また、アイテム名及びカテゴリ名がいずれも指定されていない場合は、全アイテムが指定されたことに相当する。
なお、ここで示した車両指定情報、時間指定情報、データ指定情報の設定の仕方は一例であり、上記方法に限定されるものではない。
インデックス取得部127は、データ取得要求に示された車両指定情報から特定される全ての車両について、時間指定情報に示された時間範囲内の「timestamp」を有する全てのインデックス126を抽出する。
インデックス取得部127は、データ取得要求に示された車両指定情報から特定される全ての車両について、時間指定情報に示された時間範囲内の「timestamp」を有する全てのインデックス126を抽出する。
インデックス取得部127は、抽出されたインデックス126のそれぞれについて、インデックス126に示された「object-id」と「shadow-version」とを組み合わせたシャドウ特定情報を生成する。これにより、シャドウ特定情報を列挙したシャドウリストを生成する。
インデックス取得部127は、生成されたシャドウリストに、データ取得要求に示されたデータ指定情報を付加したシャドウアクセス要求を、シャドウ管理部112のデータ取得部119に出力する。
つまり、インデックス取得部127は、データ取得API146からのデータ取得要求に示された車両指定情報及び時間指定情報を取得条件とし、この取得条件に従って、シャドウリストを生成する。また、インデックス取得部127は、生成したシャドウリストとデータ指定情報とを組み合わせたシャドウアクセス要求をデータ取得部119に出力する。
データ取得部119は、インデックス取得部127からのシャドウアクセス要求が入力されると、シャドウ記憶部113を参照して、シャドウアクセス要求のシャドウリストに示された各シャドウ特定情報に対応するシャドウ114を抽出する。さらに、データ取得部119は、抽出されたシャドウ114のそれぞれから、シャドウアクセス要求のデータ指定情報に示されたデータである指定データを抽出し、抽出した指定データをアクセス結果として、要求元となったデータ取得API146に返送する。
<3-2-4.車両制御機能>
図9に示すように、管理サーバ3は、車両制御API148を介したアクセス要求(以下、車両制御要求)を処理するための構成として車両制御部130を備える。
図9に示すように、管理サーバ3は、車両制御API148を介したアクセス要求(以下、車両制御要求)を処理するための構成として車両制御部130を備える。
車両制御API148がサービスユーザからの車両制御要求を受け付けたときに、車両制御部130が実行する車両制御処理について説明する。
車両制御要求は、車両指定情報と、実行対象情報と、制御指定情報とを含む。車両制御要求には、更に、優先度情報、制限時間情報、車両認証情報が含まれてもよい。
車両制御要求は、車両指定情報と、実行対象情報と、制御指定情報とを含む。車両制御要求には、更に、優先度情報、制限時間情報、車両認証情報が含まれてもよい。
車両指定情報には、一つの車両IDが示される。車両IDから特定される車両が制御の対象となる対象車両である。
実行対象情報は、制御指定情報に示された制御内容を、登録車両8に実装されたどのアプリケーションに実行させるかを指定する情報であり、アプリケーションを識別するアプリIDが示される。
実行対象情報は、制御指定情報に示された制御内容を、登録車両8に実装されたどのアプリケーションに実行させるかを指定する情報であり、アプリケーションを識別するアプリIDが示される。
制御指定情報は、登録車両8に実行させる具体的な制御の内容を示す。例えば、各席のドア及びトランクドア等の各種ドアの鍵操作、ホーン及びブザー等の音響機器の操作、ヘッドランプ及びハザードランプ等の各種ランプの操作、カメラ及びレーダ等の各種センサの操作が含まれてもよい。制御指定情報は、一つの制御が示されてもよいし、連続して実行される複数の制御がリスト形式で示されてもよい。なお、リスト形式で示された制御は、リスト順に実行される。
優先度情報は、車両制御要求に基づいて生成される制御指示を、登録車両8に向けて送信する際の優先度を示す。優先度情報は、要求元となるサービスユーザによって設定されてもよいし、制御指定情報に示された制御の内容に応じて自動的に設定されてもよい。
制限時間情報は、登録車両8での制御が許容される最終時刻を示す。制限時間情報は、例えば、車両制御要求が入力された時刻+10分を限度として設定される。制限時間情報は、優先度情報と同様に、要求元となるサービスユーザによって設定されてもよいし、車両に要求する制御の内容に応じて自動的に設定されてもよい。
車両認証情報は、対象車両が制御指示を受け入れてよいか否かの判定に用いる情報であり、対象車両の所有者を識別するオーナーIDとパスワードとで構成されてもよい。車両認証情報は、登録車両8に保持されると共に、その車両へのアクセスが許可されたサービスユーザにも保持される。
車両制御部130は、車両制御API148から車両制御要求が入力されると、車両制御要求に基づいて生成される1又は複数の制御指示を対象車両に向けて送信する。
エッジ装置2は、管理サーバ3から制御指示を受信すると、制御指示に示された車両認証情報と、自車両が有する車両認証情報とを照合して認証を行う。
エッジ装置2は、管理サーバ3から制御指示を受信すると、制御指示に示された車両認証情報と、自車両が有する車両認証情報とを照合して認証を行う。
認証に成功した場合、エッジ装置2は、実施指定情報から特定されるアプリケーションに、制御指定情報に示された制御を実行させる。また、エッジ装置2は、制御の実施結果を含んだ応答を管理サーバ3に送信する。
応答を受信した車両制御部130は、応答内容を車両制御API148に返送する。
応答を受信した車両制御部130は、応答内容を車両制御API148に返送する。
<4.サービスサーバ>
<4-1.ハードウェア構成>
図13に示すように、サービスサーバ5は、制御部51と、通信部52と、記憶部53とを備える。サービスサーバ5は、本開示の第2管理ユニットに相当する。
<4-1.ハードウェア構成>
図13に示すように、サービスサーバ5は、制御部51と、通信部52と、記憶部53とを備える。サービスサーバ5は、本開示の第2管理ユニットに相当する。
制御部51は、CPU511と、ROM512と、RAM513とを備える。制御部51の各種機能は、CPU511が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM512が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。
通信部52は、広域通信ネットワークNWを介してエッジ装置2、管理サーバ3、及び端末装置7との通信を行う。なお、端末装置7との通信には、管理サーバ3との通信に用いるネットワークとは異なるネットワークを用いてもよい。
記憶部53は、サービスの提供に必要な種々の情報を記憶する。
記憶部53は、サービスの提供に必要な種々の情報を記憶する。
<4-2.機能構成>
図14に示すように、サービスサーバ5は、データ収集部61と、遠隔操作部62と、イベント管理部63と、を備える。また、サービスサーバ5は、複数のデータベース(以下、DB)、具体的には、車両DB531と、映像DB532と、ユーザDB533と、地図DB534と、ジオフェンスDB535とを備える。
図14に示すように、サービスサーバ5は、データ収集部61と、遠隔操作部62と、イベント管理部63と、を備える。また、サービスサーバ5は、複数のデータベース(以下、DB)、具体的には、車両DB531と、映像DB532と、ユーザDB533と、地図DB534と、ジオフェンスDB535とを備える。
車両DB531は、データ収集部61が管理サーバ3から取得する車両データを記憶する。映像DB532は、エッジ装置2からアップロードされる映像データを記憶する。ユーザDB533は、登録車両8のドライバに関する情報であるドライバ情報を記憶する。ドライバ情報には、ドライバに対応づけられる登録車両8の車両ID、及び端末装置7への連絡方法(例えば、電話番号、メールアドレス等)が含まれる。地図DB534は、ナビゲーション等で使用される地図情報が記憶される。ジオフェンスDB535は、車両DB531に記憶された登録車両8の位置と地図DB534に記憶された地図情報とに基づいて設定されるジオフェンスが記憶される。ジオフェンスは、仮想的な地理的境界線で囲まれたエリアである。
データ収集部61は、管理サーバ3によって提供されるデータ取得APIを利用して、全ての登録車両8の位置情報を繰り返し取得して、各登録車両8の最新の位置情報を車両DB531に記憶する。
遠隔操作部62は、端末装置7からの指示に従い、管理サーバ3によって提供される車両制御API148を利用して、指定された登録車両8の車両制御を実行する。
イベント管理部63は、エッジ装置2からイベント通知を受信すると、イベント通知の内容に応じた処理を実行する。
イベント管理部63は、エッジ装置2からイベント通知を受信すると、イベント通知の内容に応じた処理を実行する。
<4-3.イベント処理>
<4-3-1.第1実施例>
サービスサーバ5のCPU511が実行するイベント処理の第1実施例について、図15のフローチャートを参照して説明する。第1実施例では、CPU511は、エッジ装置2に紐付けられた端末装置7へ越境通知を送信する。
<4-3-1.第1実施例>
サービスサーバ5のCPU511が実行するイベント処理の第1実施例について、図15のフローチャートを参照して説明する。第1実施例では、CPU511は、エッジ装置2に紐付けられた端末装置7へ越境通知を送信する。
S100では、対象車両の現在位置を特定する。CPU511は、車両DB531を検索して対象車両の位置を特定する。
続いて、S110では、通信部52を介して、エッジ装置2から開錠通知を受信したか否か判定する。開錠通知を受信したと判定した場合は、S120の処理へ進み、開錠通知を受信していないと判定した場合は、S110の処理を繰り返し実行する。
続いて、S110では、通信部52を介して、エッジ装置2から開錠通知を受信したか否か判定する。開錠通知を受信したと判定した場合は、S120の処理へ進み、開錠通知を受信していないと判定した場合は、S110の処理を繰り返し実行する。
S120では、S100で特定した現在位置を含むジオフェンスを設定する。このとき、登録車両8の乗員の権限に応じて、ジオフェンスの形状及び/又は大きさを変更してもよい。例えば、乗員がゲストである場合は、乗員が登録車両8の所有者である場合よりも、ジオフェンスの大きさを小さく設定する。乗員が登録車両8の所有者である場合には、ジオフェンスの大きさを無限に設定してもよい。
さらに、乗員がゲストである場合は、ゲスト権限キーから取得したゲスト権限の種類及び/又は大きさに応じて、ジオフェンスの形状及び/又は大きさを変更してもよい。例えば、ゲスト権限が清掃業者に与えられた権限である場合、ジオフェンスの範囲を駐車場内に限定し、ジオフェンスの形状を方形状に設定する。また、ゲスト権限が登録車両8のユーザの家族に与えられた権限である場合、ジオフェンスの範囲を県内に限定し、ジオフェンスの形状を円形状に設定する。
また、互いに大きさが異なる複数のジオフェンスを多段階に設定してもよい。複数のジオフェンスのうちの第1ジオフェンスは、第1ジオフェンスよりも小さい第2ジオフェンスを内包する。すなわち、入れ子状態の複数のジオフェンスを設定してもよい。
続いて、S130では、通信部52を介して、エッジ装置2から越境可能性通知を受信したか否か判定する。越境可能性通知を受信したと判定した場合は、S140の処理へ進み、越境可能性通知を受信していないと判定した場合は、S130の処理を繰り返し実行する。
S140では、車両DB531を検索して対象車両の現在位置を特定する。
S150では、S140で特定した現在位置が、S120で設定したジオフェンスの外へ移動したか否か判定する。S120で、複数のジオフェンスを設定している場合は、現在位置が、複数のジオフェンスの各々の外へ移動したか否か判定する。
S150では、S140で特定した現在位置が、S120で設定したジオフェンスの外へ移動したか否か判定する。S120で、複数のジオフェンスを設定している場合は、現在位置が、複数のジオフェンスの各々の外へ移動したか否か判定する。
現在位置がジオフェンスの外へ移動したと判定した場合は、S160の処理へ進み、現在位置がジオフェンス内であると判定した場合は、S150の処理を繰り返し実行する。S120において、複数のジオフェンスを設定している場合は、現在位置が最も小さいジオフェンスの外へ移動したと判定した場合に、S160の処理へ進み、現在位置が最も小さいジオフェンス内であると判定した場合は、S150の処理を繰り返し実行する。
S160では、対象車両と紐付けられている端末装置7へ、通信部52を介して、越境通知を送信する。これにより、ユーザは、端末装置7を介して、サービスサーバ5にアップロードされた車室内動画を確認することができる。さらに、ユーザは、端末装置7を介して、対象車両の車両制御を指示することができる。車両制御は、例えば、対象車両のホーンを鳴動させることや、対象車両のランプを点滅させること、を含む。車両制御は、制動制御や、ハンドル制御を含んでいてもよい。
また、複数のジオフェンスが設定されている場合には、現在位置に応じて越境通知を変更してもよい。例えば、現在位置がより大きなジオフェンスの外へ移動する都度、端末装置7へ、越境通知の警告度合を高くする。
なお、エッジ装置2が、開錠通知に登録車両8の現在位置を含めて送信している場合には、CPU511は、S100の処理を実行しなくてもよい。 また、S150において、CPU511は、S140で特定した現在位置が、S120で設定したジオフェンスの外へ移動したか否か判定する代わりに、現在位置と登録車両80の軌跡とに基づいて、登録車両80がジオフェンスの外へ移動する可能性があるか否かを判定してもよい。登録車両80の軌跡は、今回及び過去の処理周期において特定した現在位置を繋いだ線に相当する。CPU511は、登録車両80がジオフェンスの外へ移動する前であっても、ジオフェンスの外へ移動する可能性が高いと判定した場合には、越境通知を端末装置7へ送信してもよい。
また、越境検知の用途は、登録車両8の盗難の検知に限られない。サービスサーバ5は、登録車両8の越境検知を利用して、免許取り立ての運転初心者や、高齢者の見守りサービスを提供してもよい。サービスサーバ5が見守りサービスを提供する場合、例えば、所有者は、運転初心者のゲストに対して、ジオフェンスを県内に設定し、高齢者のゲストに対して、ジオフェンスを病院やスーパーまでの範囲に設定する。所有者は、運転初心者又は高齢者が登録車両8に乗車したというイベント検知後に、越境通知を受けた場合に、トラブルが発生したかもしれないことを認識できる。ひいては、所有者は、トラブルの発生を前提として対処することができる。
<4-3-2.第2実施例>
サービスサーバ5のCPU511が実行するイベント処理の第2実施例について、図16のフローチャートを参照して説明する。第2実施例では、CPU511は、管理サーバ3に対象車両の車両制御を指令する。
サービスサーバ5のCPU511が実行するイベント処理の第2実施例について、図16のフローチャートを参照して説明する。第2実施例では、CPU511は、管理サーバ3に対象車両の車両制御を指令する。
S200~S250では、S100~S150と同様の処理を実行する。
S250では、管理サーバ3へ、対象車両の所定の車両制御を指示する。すなわち、第2実施例では、端末装置7を介さず、直接管理サーバ3へ対象車両の所定の車両制御を指示する。所定の車両制御は、対象車両のホーンを鳴動させることや、対象車両のランプを点滅させること、を含む。所定の車両制御は、制動制御や、ハンドル制御を含んでいてもよい。
S250では、管理サーバ3へ、対象車両の所定の車両制御を指示する。すなわち、第2実施例では、端末装置7を介さず、直接管理サーバ3へ対象車両の所定の車両制御を指示する。所定の車両制御は、対象車両のホーンを鳴動させることや、対象車両のランプを点滅させること、を含む。所定の車両制御は、制動制御や、ハンドル制御を含んでいてもよい。
また、複数のジオフェンスが設定されている場合には、現在位置に応じて車両制御を変更してもよい。例えば、現在位置が最小のジオフェンスの外へ移動した場合には、ホーンを鳴動させる。現在位置が2番目に小さいジオフェンスの外へ移動した場合には、ホーンを鳴動させることに加えて、ランプを点滅させる。現在位置が最大のジオフェンスの外へ移動した場合には、さらに、制動制御を実行する。
<5.端末装置>
端末装置7は、端末アプリがインストールされる。端末アプリは、グラフィックユーザインタフェース(以下、GUI)が用いられ、サービスサーバ5からの通知を表示したり、車室内動画を再生したり、サービスサーバ5に車両制御を指示したりする機能を備える。
端末装置7は、端末アプリがインストールされる。端末アプリは、グラフィックユーザインタフェース(以下、GUI)が用いられ、サービスサーバ5からの通知を表示したり、車室内動画を再生したり、サービスサーバ5に車両制御を指示したりする機能を備える。
端末アプリのGUIには、動画視聴画面、メニューボタン等が表示される。メニューボタンには、動画再生ボタン、車両制御ボタンが含まれる。
端末アプリは、越境通知を受信すると、越境通知を受信した旨を示すアイコン等を端末装置7の表示画面に表示することに加えて、端末装置7に搭載された音響機器等を用いて、音声又は振動による報知を行ってもよい。
端末アプリは、越境通知を受信すると、越境通知を受信した旨を示すアイコン等を端末装置7の表示画面に表示することに加えて、端末装置7に搭載された音響機器等を用いて、音声又は振動による報知を行ってもよい。
端末アプリは、端末装置7がサービスサーバ5から動画アップ通知を受信すると、動画再生ボタンを有効にする。端末アプリは、有効になった動画再生ボタンが操作されると、動画視聴画面にて車室内動画を再生する。
端末アプリは、車室内動画が再生されると、車両制御ボタンを有効にする。端末アプリは、有効になった車両制御ボタンが操作されると、サービスサーバ5に対して車両制御を指示する。実施可能な車両制御が複数存在する場合、車両制御の種類毎に車両制御ボタンが用意されてもよい。
<6.動作>
モビリティIoTシステム1全体の動作を、図17及び図18のシーケンス図を参照して説明する。
モビリティIoTシステム1全体の動作を、図17及び図18のシーケンス図を参照して説明する。
<6-1.通常時の動作>
図17に示すように、通常時には、エッジ装置2は、エッジ搭載車両の車両データをスケジュールに従って管理サーバ3に繰り返し送信する。
図17に示すように、通常時には、エッジ装置2は、エッジ搭載車両の車両データをスケジュールに従って管理サーバ3に繰り返し送信する。
管理サーバ3のモビリティGW111は、受信した車両データをシャドウ114として蓄積すると共に、最新インデックス118を生成する。管理サーバ3のデータ管理部121は、最新インデックス118をデジタルツイン123として蓄積する。デジタルツイン123は、全てのエッジ搭載車両の識別情報及び位置情報を少なくとも含む。
つまり、図19の上段に示すように、クラウド上の管理サーバ3には、エッジ装置2が搭載されたすべての車両の車両データが、シャドウ114及びデジタルツイン123として逐次更新されながら蓄積される。
サービスサーバ5のデータ収集部61は、管理サーバ3が提供するデータ取得API146を利用して、越境検知アプリA1を実行中の登録車両8の位置情報を繰り返し取得し、最新の位置情報を車両DB531に記憶する。
なお、データ取得API146に入力されるデータ取得要求は、例えば、位置指定情報としてサービス提供範囲が設定され、時間指定情報として現時刻が設定され、取得情報として位置情報が設定される。そして、データ管理部121は、サービス指定範囲内に存在するすべての登録車両8のオブジェクトIDと現時刻とを指定するオブジェクトリストを生成する。そして、モビリティGW111は、オブジェクトリストに従ってシャドウ114から最新の位置情報を抽出して、サービスサーバ5に返送する。
<6-2.イベント検出時の動作>
図18に示すように、エッジ装置2は、ゲスト権限キーでの開錠を検知すると、サービスサーバ5へ開錠通知を送信し、車室内のビデオカメラを起動する。すなわち、対象車両のユーザ(すなわち、所有者)以外が、対象車両を開錠した場合には、ビデオカメラによる車室内の撮影が開始される。
図18に示すように、エッジ装置2は、ゲスト権限キーでの開錠を検知すると、サービスサーバ5へ開錠通知を送信し、車室内のビデオカメラを起動する。すなわち、対象車両のユーザ(すなわち、所有者)以外が、対象車両を開錠した場合には、ビデオカメラによる車室内の撮影が開始される。
図19の下段に示すように、サービスサーバ5は、開錠通知を受信したことに応じて、対象車両の現在位置を含むジオフェンスを設定する。例えば、サービスサーバ5は、現在位置を中心とした方形状のジオフェンスを設定する。
エッジ装置2は、開錠検知後に、対象車両の車速が閾値以上になったことを検知すると、サービスサーバ5へ越境可能性通知を送信するとともに、サービスサーバ5へ車室内の動画をアップロードする。
サービスサーバ5は、越境可能性通知を受信したことに応じて、対象車両の現在位置がジオフェンスの外へ移動したか否か判定する。すなわち、サービスサーバ5は、開錠通知を受信したことに応じてジオフェンスを生成して、対象車両の移動判定を実行するための準備をする。そして、サービスサーバ5は、越境可能性通知を受信したことに応じて、実際に、対象車両の移動判定を実行する。
サービスサーバ5は、対象車両の現在位置がジオフェンスの外へ移動したと判定したことに応じて、対象車両に紐付けられている端末装置7へ、越境通知を送信する。
対象車両のユーザは、自身の端末装置7を介して、越境通知を受ける。ユーザは、越境通知を受けたことに応じて、端末装置7は、サービスサーバ5へ所定の車両制御を指示する。サービスサーバ5が複数のジオフェンスを設定している場合は、ユーザは、端末装置7を介して、対象車両の現在位置に応じた車両制御を選択し、サービスサーバ5へ選択し車両制御を指示する。ユーザは、車両制御を指示する前に、必要に応じて、端末装置7からサービスサーバ5にアクセスして、車室内動画を確認することができる。
対象車両のユーザは、自身の端末装置7を介して、越境通知を受ける。ユーザは、越境通知を受けたことに応じて、端末装置7は、サービスサーバ5へ所定の車両制御を指示する。サービスサーバ5が複数のジオフェンスを設定している場合は、ユーザは、端末装置7を介して、対象車両の現在位置に応じた車両制御を選択し、サービスサーバ5へ選択し車両制御を指示する。ユーザは、車両制御を指示する前に、必要に応じて、端末装置7からサービスサーバ5にアクセスして、車室内動画を確認することができる。
サービスサーバ5は、端末装置7から車両制御が指示されると、管理サーバ3の車両制御API148を介して、対象車両のエッジ装置2にアクセスして、対象車両に所定の車両制御を実行させる。
なお、上述したイベント検出時のサービスサーバ5の動作は、上述したイベント処理の第1実施例を実行した場合における動作に相当する。イベント検出時のサービスサーバ5の動作は、上述したイベント処理の第2実施例を実行した場合における動作でもよい。
<8.効果>
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)モビリティIoTシステム1の第1実施例では、予め設定されたイベントが発生し、且つ、対象車両がジオフェンスの外へ移動した場合には、対象車両に紐付けされた端末装置7へ越境通知が送信される。よって、車両の盗難が発生したとしても、ユーザは盗難の発生を直ちに認識することができる。したがって、他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)モビリティIoTシステム1の第1実施例では、予め設定されたイベントが発生し、且つ、対象車両がジオフェンスの外へ移動した場合には、対象車両に紐付けされた端末装置7へ越境通知が送信される。よって、車両の盗難が発生したとしても、ユーザは盗難の発生を直ちに認識することができる。したがって、他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和できる。
(2)さらに第1実施例では、ユーザが端末装置7を介して越境通知を受信したことに応じて、ユーザは、端末装置7を介して、対象車両に対する所定の車両制御を指示できる。したがって、他者による車両の使用に対するユーザの懸念をより緩和できる。
(3)モビリティIoTシステム1の第2実施例では、予め設定されたイベントが発生し、且つ、車両がジオフェンスの外へ移動した場合には、登録車両8に対する所定の車両制御が指示される。よって、車両の越境が発生したとしても、そのまま窃盗犯が車両で逃走することが抑制される。したがって、他者による車両の使用に対するユーザの懸念を緩和できる。
(4)サービスサーバ5が、ユーザの権限に応じて、ジオフェンスの形状及び/又は大きさを変更する場合、所有者は、ユーザに与える権限に応じて、対象車両の移動範囲を制限することができる。
(5)対象車両の車速が閾値以上であることに応じて、越境可能性通知がエッジ装置2からサービスサーバ5へ送信される。サービスサーバ5は、越境可能性通知を受信したことに応じて、対象車両がジオフェンスの外へ移動したか否か判定する。すなわち、サービスサーバ5は、対象車両の車速が閾値以上であることに応じて、越境が発生したか否か判定する。したがって、越境の発生の誤検知を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(a)上記実施形態では、サービスサーバ5は、エッジ装置2から開錠通知及び越境可能性通知を受信したことに応じて、対象車両の現在位置がジオフェンスの外へ移動したか判定したが、本開示はこれに限定されるものではない。サービスサーバ5は、エッジ装置2から開錠通知を受信したことに応じて、ジオフェンスを設定し、且つ、対象車両の現在位置がジオフェンスの外へ移動したか否か判定してもよい。この場合、エッジ装置2は、車速が閾値以上か否か判定しなくてもよい。ひいては、エッジ装置2は、サービスサーバ5へ越境可能性通知を送信しなくてもよい。
(b)上記実施形態では、エッジ装置2は、ゲスト権限での開錠を検知して車室内のビデオカメラを起動させたが、ビデオカメラを起動させなくてもよい。すなわち、エッジ装置2は、車室内の動画をサービスサーバ5にアップロードしなくてもよい。
(c)サービスサーバ5は、ゲスト権限の種類及び/又は大きさに応じて、ジオフェンスの形状及び/又は大きさを変更せず、一定の形状及び大きさのジオフェンスを設定してもよい。
(d)本開示に記載の制御部21,31,51及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部21,31,51及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部21,31,51及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。制御部21,31,51に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(e)上述した情報通知システムとしてのモビリティIoTシステム、管理装置、エッジ装置の他、当該管理装置及びエッジ装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、情報通知方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…モビリティIoTシステム、2…エッジ装置、3…管理サーバ、5…サービスサーバ、7…端末装置、8…登録車両、21,31,51…制御部、22…車両IF部、23,32,52…通信部、24,33,53…記憶部。
Claims (12)
- 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と、
前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されるエッジ装置(2)と、を備え、
前記エッジ装置は、
前記登録車両の位置情報及び前記登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して前記第1管理ユニットに提供するように構成されたデータ提供部(261)と、
予め設定されたイベントの発生を検知して、前記イベントの発生を示すイベント通知を前記第2管理ユニットへ送信するように構成されたイベント送信部(S20,S60)と、を備え、
前記第1管理ユニットは、
前記エッジ装置から繰り返し提供された前記車両データを、前記登録車両に紐付けて記憶するように構成された記憶部(113)を備え、
前記第2管理ユニットは、
前記記憶部に記憶された前記車両データを取得するように構成されたデータ取得部(61)と、
前記イベント送信部から送信された前記イベント通知を受信するように構成された受信部(S110,S130,S210,S230)と、
前記受信部により前記イベント通知が受信されたことに応じて、前記登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成されたジオフェンス設定部(S120,S220)と、
前記データ取得部により取得された前記車両データに基づいて、前記登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成された位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、
前記位置特定部により特定された前記現在位置に基づいて、前記ジオフェンス設定部により設定された前記ジオフェンスの外への前記登録車両の移動を判定するように構成された判定部(S150)と、
前記判定部により前記ジオフェンスの外への移動と判定された場合に、前記登録車両に紐付けされた端末装置へ、前記登録車両による前記ジオフェンスの外への移動を示す通知を送信するように構成された通知送信部(S160)と、を備える、
情報システム。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と、
前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されるエッジ装置(2)と、を備え、
前記エッジ装置は、
前記登録車両の位置情報及び前記登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して前記第1管理ユニットに提供するように構成されたデータ提供部(261)と、
予め設定されたイベントの発生を検知して、前記イベントの発生を示すイベント通知を前記第2管理ユニットへ送信するように構成されたイベント送信部(S20,S60)と、を備え、
前記第1管理ユニットは、
前記エッジ装置から繰り返し提供された前記車両データを、前記登録車両に紐付けて記憶するように構成された記憶部(113)と、
指示された車両制御を前記登録車両に実行させるように構成された車両制御部(130)と、を備え、
前記第2管理ユニットは、
前記記憶部に記憶された前記車両データを取得するように構成されたデータ取得部(61)と、
前記イベント送信部から送信された前記イベント通知を受信するように構成された受信部(S110,S130,S210,S230)と、
前記受信部により前記イベント通知が受信されたことに応じて、前記登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成されたジオフェンス設定部(S120,S220)と、
前記データ取得部により取得された前記車両データに基づいて、前記登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成された位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、
前記位置特定部により特定された前記現在位置に基づいて、前記ジオフェンス設定部により設定された前記ジオフェンスの外への前記登録車両の移動を判定するように構成された判定部(S150)と、
前記判定部により前記ジオフェンスの外への移動と判定された場合に、前記登録車両に対する所定の車両制御を、前記車両制御部へ指示するように構成された制御指示部(62)と、を備える、
情報システム。 - 前記端末装置は、前記通知送信部から前記通知を受けたことに応じて、前記第2管理ユニットへ前記登録車両の所定の車両制御を指示するように構成されており、
前記第1管理ユニットは、
指示された車両制御を前記登録車両に実行させるように構成された車両制御部(130)と、を更に備え、
前記第2管理ユニットは、
前記端末装置により前記所定の車両制御が指示されたことに応じて、前記ジオフェンスの外へと判定された前記登録車両に対する前記所定の車両制御を、前記車両制御部へ指示するように構成された制御指示部(62)を更に備える、
請求項1に記載の情報システム。 - 前記ジオフェンス設定部は、前記登録車両の乗員の権限に応じて、前記ジオフェンスの形状及び/又は大きさを変更するように構成されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報システム。 - 前記イベント通知は、第1イベント通知と、第2イベント通知とを含み、
前記イベント送信部は、前記イベントの発生を検知したことに応じて、前記第1イベント通知を前記第2管理ユニットへ送信し、前記第1イベント通知を送信した後、前記登録車両の車速が閾値以上になったことに応じて、前記第2イベント通知を前記第2管理ユニットへ送信するように構成されており、
前記ジオフェンス設定部は、前記受信部により前記第1イベント通知が受信されたことに応じて、前記ジオフェンスを設定するように構成されており、
前記判定部は、前記受信部により前記第2イベント通知が受信されたことに応じて、前記登録車両の前記ジオフェンスの外への移動を判定するように構成されている、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報システム。 - 前記ジオフェンス設定部は、互いに大きさが異なる複数のジオフェンスを設定するように構成されており、前記複数のジオフェンスのうちの第1ジオフェンスは、前記第1ジオフェンスよりも小さい第2ジオフェンスを内包している、
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報システム。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを備え、前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)と共に情報システム(1)を構成する管理装置であって、
前記第1管理ユニットは、
前記エッジ装置から繰り返し提供された位置情報を含む車両データを、前記登録車両に紐付けて記憶するように構成された記憶部(113)を備え、
前記第2管理ユニットは、
前記記憶部に記憶された前記車両データを取得するように構成されたデータ取得部(61)と、
前記エッジ装置から送信された予め設定されたイベントの発生を示すイベント通知を受信するように構成された受信部(S110,S130,S210,S230)と、
前記受信部により前記イベント通知が受信されたことに応じて、前記登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成されたジオフェンス設定部(S120,S220)と、
前記データ取得部により取得された前記車両データに基づいて、前記登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成された位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、
前記位置特定部により特定された前記現在位置に基づいて、前記ジオフェンス設定部により設定された前記ジオフェンスの外への前記登録車両の移動を判定するように構成された判定部(S150)と、
前記判定部により前記ジオフェンスの外への移動と判定された場合に、前記登録車両に紐付けされた端末装置へ、前記登録車両による前記ジオフェンスの外への移動を示す通知を送信するように構成された通知送信部(S160)と、を備える、
管理装置。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを備え、前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)と共に情報システム(1)を構成する管理装置であって、
前記第1管理ユニットは、
前記エッジ装置から繰り返し提供された位置情報を含む車両データを、前記登録車両に紐付けて記憶するように構成された記憶部(113)と、
指示された車両制御を前記登録車両に実行させるように構成された車両制御部(130)と、を備え、
前記第2管理ユニットは、
前記記憶部に記憶された前記車両データを取得するように構成されたデータ取得部(61)と、
前記エッジ装置から送信された予め設定されたイベントの発生を示すイベント通知を受信するように構成された受信部(S110,S130,S210,S230)と、
前記受信部により前記イベント通知が受信されたことに応じて、前記登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定するように構成されたジオフェンス設定部(S120,S220)と、
前記データ取得部により取得された前記車両データに基づいて、前記登録車両の現在位置を繰り返し特定するように構成された位置特定部(S100,S140,S200,S240)と、
前記位置特定部により特定された前記現在位置に基づいて、前記ジオフェンス設定部により設定された前記ジオフェンスの外への前記登録車両の移動を判定するように構成された判定部と、
前記判定部により前記ジオフェンスの外への移動と判定された場合に、前記登録車両に対する所定の車両制御を、前記車両制御部へ指示するように構成された制御指示部(62)と、を備える、
管理装置。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と、前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されるエッジ装置(2)とで構成された情報システム(1)が実行する情報通知方法であって、
前記エッジ装置は、
前記登録車両の位置情報及び前記登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して前記第1管理ユニットに提供し、
予め設定されたイベントの発生を検知して、前記イベントの発生を示すイベント通知を前記第2管理ユニットへ送信し、
前記第1管理ユニットは、
前記エッジ装置から繰り返し提供された前記車両データを、前記登録車両に紐づけて記憶部へ格納し、
前記第2管理ユニットは、
前記記憶部に格納された前記車両データを取得し、
前記イベント通知を受信したことに応じて、前記登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定し、
取得した前記車両データに基づいて、前記登録車両の現在位置を繰り返し特定し、
特定された前記現在位置に基づいて、設定された前記ジオフェンスの外への前記登録車両の移動を判定し、
前記ジオフェンスの外への移動と判定した場合に、前記登録車両に紐付けされた端末装置へ、前記登録車両による前記ジオフェンスの外への移動を示す通知を送信する、
情報通知方法。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と、前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されるエッジ装置(2)とで構成された情報システム(1)が実行する車両制御方法であって、
前記エッジ装置は、
前記登録車両の位置情報及び前記登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して前記第1管理ユニットに提供し、
予め設定されたイベントの発生を検知して、前記イベントの発生を示すイベント通知を前記第2管理ユニットへ送信し、
前記第1管理ユニットは、
前記エッジ装置から繰り返し提供された前記車両データを、前記登録車両に紐づけて記憶部へ格納し、
前記第2管理ユニットは、
前記記憶部に格納された前記車両データを取得し、
前記イベント通知を受信したことに応じて、前記登録車両の現在位置を含んだジオフェンスを設定し、
取得した前記車両データに基づいて、前記登録車両の現在位置を繰り返し特定し、
特定された前記現在位置に基づいて、設定された前記ジオフェンスの外への前記登録車両の移動を判定し、
前記ジオフェンスの外への移動と判定した場合に、前記登録車両に対する所定の車両制御を、前記第1管理ユニットへ指示し、
前記第1管理ユニットは、
前記第2管理ユニットから前記所定の車両制御が指示されたことに応じて、前記登録車両に前記所定の車両制御を実行させる、
車両制御方法。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と共に、情報システム(1)を構成し、前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)であって、
前記エッジ装置は、
前記登録車両の位置情報及び前記登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して前記第1管理ユニットに提供するように構成されたデータ提供部(261)と、
予め設定されたイベントの発生を検知したことに応じて、第1イベント通知を前記第2管理ユニットへ送信する第1イベント送信部(S20)と、
前記第1イベント送信部により前記第1イベント通知が送信された後、前記登録車両の車速が閾値以上になったことに応じて、第2イベント通知を前記第2管理ユニットへ送信するように構成された第2イベント送信部(S60)と、を備える、
エッジ装置。 - 第1管理ユニット(3)と第2管理ユニット(5)とを有する管理装置と共に、情報システム(1)を構成し、前記第2管理ユニットに登録された登録車両(8)に搭載されたエッジ装置(2)の処理装置(211)に、
前記登録車両の位置情報及び前記登録車両の状態を含む車両データを、繰り返し収集して前記第1管理ユニットに提供することと、
予め設定されたイベントの発生を検知したことに応じて、第1イベント通知を前記第2管理ユニットへ送信することと、
前記第1イベント通知が送信された後、前記登録車両の車速が閾値以上になったことに応じて、第2イベント通知を前記第2管理ユニットへ送信することと、を実行させる、
プログラム。
Priority Applications (2)
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JP2022005646A JP2023104575A (ja) | 2022-01-18 | 2022-01-18 | 情報システム、管理装置、及びエッジ装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (2)
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2022
- 2022-01-18 JP JP2022005646A patent/JP2023104575A/ja active Pending
- 2022-12-12 US US18/079,091 patent/US20230230486A1/en active Pending
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