JP2023103692A - 浴槽台 - Google Patents

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浩司 太田
Koji Ota
満夫 川村
Mitsuo Kawamura
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Abstract

【課題】浴槽内に容易に沈めて安定して設置することができ、沈下手段は他の浴槽台においても展開可能な脚部を有する浴槽台を提供する。【課題を解決するための手段】本発明によれば、3以上の棒状の脚部と、脚部により支持される台部と、水の密度よりも大きく且つ脚部に取り付けられるバラスト部とを備え、そしてバラスト部は、1または2以上の脚部において脚部の外周面よりも外側に偏心して配置されている浴槽台が提供される。【選択図】 図1

Description

本発明は、台部と3以上の棒状の脚部とを有する自沈式の浴槽台に関し、特に1または2以上の脚部において該脚部の外周面よりも外側に偏心して配置されたバラスト部を備えている自沈式の浴槽台に関する。
一般に浴槽は槽内が深く、利用者は腰(臀部)を浴槽底部へ下ろさなければ湯中へ十分に浸かることができないため、利用者が高齢者や障害者等であると、側壁を跨いで浴槽内に入ることができなかったり、腰を下した状態から立ち上がれなくなるという不都合が生じる場合がある。このため、従来より浴槽内の深さを浅くしたり、高齢者や障害者等が腰を浴槽底部へ下さなくても済むように、湯中へ沈めて使用する腰掛・踏み台用の浴槽台が開発されている。
また、浴槽台の利用者の体形は千差万別であることから、近年は座面の高さを変えることができない樹脂製の一体成形された腰掛椅子ではなく、脚部の長さを伸縮可能とすることにより台部(腰掛け部)の高さを自由に変えられる浴槽台の利用が趨勢となりつつある。
ところが、脚部を備えた浴槽台においても、持ち運びのし易さ等を考慮して樹脂材料を多用して軽量化が図られているため、水の比重よりも軽い場合は安定して浴槽底部へ沈めることができないという問題があった。このため、例えば実用新案登録第3061477号公報(特許文献1)に記載されている浴用腰掛けのように、腰掛け部を支持する脚部の下端部に吸盤を設けることで浴槽底部での滑りを防止し、安定して湯中へ沈められるようにした浴用腰掛けが開発されている。
しかし、近年の浴槽は、利用者の浴槽内での滑りを防止するために底部に細かな凹凸が設けられていることが多く、また檜などの木製の浴槽も使用されている。このため、特許文献1に記載の浴用腰掛けでは、上述したような浴槽では脚部の吸盤が浴槽の底部に吸い付かず、安定して湯中へ設置できないという問題があった。
また、例えば特開2018-15419公報(特許文献2)に記載されている浴槽台のように、脚部により支持される台部を、水の密度よりも大きな鋼板を用いてインサート成形することにより、自重によって安定して湯中へ沈められるようにした浴槽台が開発されている。
しかし、特許文献2に記載の浴槽台では、鋼板がインサート成形された台部の構造および製造工程が複雑で大掛かりなものとなり、コストも高価なものになるという問題があった。また、特許文献2の浴槽台において、沈下手段である台部は汎用性のない専用品であるため、他の浴槽台から流用することもできなければ他の浴槽台へ転用することもできないのみならず、何らかの要因で台部を損傷した場合は、実質的に浴槽台の全部を取り替えなければならなくなるという問題があった。
実用新案登録第3061477号公報 特開2018-15419公報
そこで、本発明は棒状の脚部を有するタイプの浴槽台において、シンプルな構造により、湯を溜めた浴槽内に容易に沈めて安定して浴槽底部に設置することができ、さらに沈下手段は他の浴槽台への適用、展開も可能にする浴槽台を提供することを目的とする。
本発明者等は、浴槽台を構成する脚部や台部の構造等について鋭意検討を重ねた結果、脚部の特定の位置に錘等からなる沈降手段を外付けすれば上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、3以上の棒状の脚部と、脚部により支持される台部と、水の密度よりも大きく且つ脚部に取り付けられるバラスト部とを備え、そしてバラスト部は、1または2以上の脚部において脚部の外周面よりも外側に偏心して配置されていることを特徴とする浴槽台が提供される。また、バラスト部は、平面視において隣り合う脚部同士を相互に結んだ最外郭線分で囲まれる台部投影領域内に配置されていることが好ましい。
本発明では、バラスト部は、浴槽台を、湯を溜めた浴槽内に沈めるための沈降手段として機能する。バラスト部は、浴槽台の1または2以上の脚部の外周面よりも外側に偏心させて配置すればよいので、脚部を有する浴槽台であれば他の浴槽台であっても脚部の外側へ外付け、後付けすることができる。また、バラスト部が台部投影領域内に配置されている場合、バラスト部が浴槽側壁と干渉するのが防止されるので、浴槽台およびその脚部を浴槽側壁へ当接ないし近接させて設置することが可能になる。
本発明において、浴槽台を湯の中で適当に沈み易くするためには、バラスト部を脚部へ取り付けた態様において、浴槽台全体の見掛け比重が1.2以上となるようにバラスト部の重量を調整することが好ましく、また浴槽台の持ち運びのし易さを損なわないようにするためには、浴槽台全体の見掛け比重を2.0以下となるようにバラスト部の重量を調整することが好ましい。
バラスト部は、全部の脚部に取り付ける必要がなく、1以上の脚部に取り付けられていればよい。特にバラスト部を、脚部の外側において台部投影領域内に偏心して配置する場合、該脚部には、バラスト部が配置されていない脚部が浮き上がろうとする動きを抑制するようにモーメントが働くので、必要にして最小個数のバラスト部の配置によって浴槽台を安定化させることができる。
以上のように、本発明の浴槽台は極めてシンプルな構造により、湯を溜めた浴槽内に容易に沈めて安定して浴槽底部に設置することができ、さらに沈下手段であるバラスト部は他の浴槽台へ適用、展開することも可能になる。
本発明では、ソール部を脚部の下端部に着脱自在に取り付け、バラスト部は該ソール部に固定することにより脚部の外周面よりも外側に偏心させて配置してもよい。また、ソール部は、脚部の下端部に外挿または内挿することにより嵌め込まれる略筒状のキャップ部を有していることが好ましく、さらに脚部には係合孔を設け、キャップ部の側壁には該係合孔と係合するように付勢する係合フックを設けることが好ましい。
通常、浴槽台の脚部の下端部には滑り止め等を目的としてソール部が取り付けられるので、バラスト部の取付手段としてソール部を用いれば、浴槽台を極めてシンプルな構造により構成することができる。特にソール部へ略筒状のキャップ部を設けた場合、ソール部およびソール部に支持されたバラスト部は、キャップを脚部の下端部に外挿または内挿し、キャップ部の側壁の係合フックを脚部の係合孔と係合させることによりワンタッチで装着できようになる。
また、ソール部自体は取り替え可能であるため、脚部を有する浴槽台であれば他の浴槽台への適用、展開も可能となる。さらに、ソール部は脚部の下端部に取り付けられるので、同時にバラスト部も脚部の下部領域に配置されることとなり、その結果、浴槽台の重心位置が下方へ移動して転倒し難くなる。
また、本発明ではソール部を、脚部の下部領域に配置される第1の底面部と、バラスト部の下部領域に配置される第2の底面部とへ分けて構成し、ソール部を接地したとき、第2の底面部が接地面から離間するように第1の底面部よりも高い位置に配置してもよい。この場合、ソール部を用いてバラスト部を取り付けた脚部には、該脚部と対向する他の脚部の浮き上がりを抑制するようにモーメントが働くので、必要最小限の数のバラスト部で浴槽台を安定させることができる。
また、ソール部を利用してバラスト部を脚部に取り付ける態様において、脚部が中空のパイプ部材からできている場合、脚部の内部に水を流入させて残留エアーによる浮力の発生を防止すると共に、浴槽台の座面上に溜まった滞留水や脚部内に侵入した水をソール部から円滑に排出させるため、浴槽台には脚部の内部と連通する貫通孔を設け、キャップ部の底部には水抜き孔を設けることが好ましい。
ソール部は、浴槽内での脚部の滑り止めや傷付け防止を目的として装着されるものであるので、合成ゴム等のエラストマーのように一定の弾性を有する軟質の樹脂材料から形成されていることが好ましい。また、ソール部には、バラスト部を支持するため、その一部に芯材として、硬質の樹脂材料や金属材料又はそれらの複合材料が用いられていてもよい。一方、バラスト部は浴槽台の沈降手段として機能するものであるので、入手が容易で水よりも比重の大きな鉄やステンレス等の金属材料から形成されていることが好ましく、該金属材料が錆びないように、バラスト部は樹脂材料により覆われていることが好ましい。
また、本発明の浴槽台は、上述したようにソール部などを用いてバラスト部を脚部の特定の位置に配置したこと以外は、基本的に従来技術の浴槽台の構成を利用することができるので、その利益を受け継ぐことができる。そのため、本発明の浴槽台では、従来技術の浴槽台の利益も享受できるように、例えば台部の上面には着脱自在に装着されるクッション部を設けることにより、利用者の身体を保護できるようにすることが好ましく、また、それぞれの脚部の長さを伸縮可能とすることにより台部(腰掛け部)の高さを自由に調節可能とすることが好ましい。
本発明によれば、3以上の棒状の脚部と、脚部により支持される台部と、水の密度よりも大きく且つ脚部に取り付けられるバラスト部とを備え、そしてバラスト部は1または2以上の脚部において脚部の外周面よりも外側に偏心して配置され、さらにバラスト部は平面視において隣り合う脚部同士を相互に結んだ最外郭線分で囲まれる台部投影領域内に配置されていることが好ましい浴槽台が提供される。
本発明の浴槽台は、脚部へ取り付けられたバラスト部が沈降手段として機能するので極めてシンプルな構造となり、湯を溜めた浴槽内に容易に沈めて安定して浴槽底部に設置することができる。特にバラスト部が台部投影領域内に配置されている場合、バラスト部が浴槽側壁と干渉するのが防止されるので浴槽台およびその脚部を浴槽側壁へ当接ないし近接させて設置することが可能になる。さらに沈下手段であるバラスト部は脚部の外側へ外付け、後付けすることができるため、脚部を有する浴槽台であれば、他の浴槽台へ適用、展開することも可能になる。
本発明の一実施形態に係る浴槽台を上側から見た斜視図である。 図1に示される浴槽台を下側から見た斜視図である。 図1に示される浴槽台の脚部をA-A断面で切り取った断面図である。 図1に示される浴槽台の脚部をB-B断面で切り取った断面図である。 固定部材を示す斜視図である。 キャップ部およびバラスト部を備えたソール部を上側から見た斜視図である。 図6に示されるソール部を下側から見た斜視図である。 図6に示されるソール部をカバー部とソール本体とへ分解した分解図である。 図7に示されるソール部をカバー部とソール本体とへ分解した分解図である。 本発明の一実施形態に係る浴槽台の台部投影領域を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る浴槽台について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
図1には、本発明の一実施形態に係る浴槽台1を上側から見た斜視図が示されており、図2には、図1に示される浴槽台1を下側から見た斜視図が示されている。図3には、図1に示される浴槽台1の脚部3をA-A断面で切り取った断面図が示されており、図4には、図1に示される浴槽台1の脚部3をB-B断面で切り取った断面図が示されている。また、図5には、固定部材を示す斜視図が示されている。
図1~4に示されるように、本実施形態の浴槽台1は、クッション20が着脱自在に装着された座面を有する台部2と、台部2の下面に取り付けられ、台部2を下から支持する脚部3とを備えている。また、4つの各脚部3の下端部には、キャップ部7とバラスト部8とが固定されたソール部4が該キャップ部7を介して着脱自在に取り付けられている。なお、脚部3はステンレス等の耐食性のある素材によって形成されているが、脚部3の材料は金属に限らず、非金属であってもよい。
脚部3は、中空のパイプ部材からなり台部2に固定される第1の脚部30と、中空のパイプ部材からなり第1の脚部30にスライド自在に内挿される第2の脚部31とから構成されている。第1の脚部30の下部には同じレベルにおいて一対の固定孔300が設けられており、第2の脚部31には固定孔300と整列する一対の調節孔310が長手方向に同じピッチで複数対設けられている。このため、本実施形態では、第1の脚部30の一対の固定孔300に対して第2の脚部31の任意の一対の固定孔310を整列させ、固定部材9のピン90(図5)を一対の固定孔300と一対の固定孔310とを挿通するように差し込めば、脚部3全体を所望の長さとなるように伸縮させて固定することができる。
図6には、キャップ部7およびバラスト部8を備えたソール部4を上側から見た斜視図が示されており、図7には、図6に示されるソール部4を下側から見た斜視図が示されている。また、図8には、図6,7に示されるソール部4をソール本体5とカバー本体6とへ分解した状態を上側から見た分解図が示されており、図9には、図6,7に示されるソール部4をソール本体5とカバー本体6とへ分解した状態を下側から見た分解図が示されている。
図6~9に示されるように、ソール部4は、平面形状において略三角形のおむすび形状を有しており、天然ゴムまたは合成ゴムのように一定の弾性を有する比較的軟質の樹脂材料から形成されたソール本体5と、平面形状においてソール本体5と略相似形のおむすび形状を有し、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の比較的硬質の樹脂材料から形成され、そしてソール本体5に取り付けられるカバー本体6とから構成されている。カバー本体6の周縁には縁部60が設けられており、ソール本体5の上面には水平方向に嵌込み溝50が設けられており、カバー本体6は、縁部60をソール本体5の嵌込み溝50へ嵌め込むことにより着脱自在に装着されている。また、カバー本体6をインサートした金型を用いてソール本体5を射出成形するなど、カバー本体6とソール本体5は金型内で一体的に成形してもよい。
カバー本体6は、略筒状のキャップ部7と、おむすび形状のカバー本体6の一辺を構成するように尾根状に膨らんだバラスト部8とを有しており、本実施形態では、キャップ部7およびバラスト部8は一体的に成形されている。ただし、キャップ部7とバラスト部8とは必ずしも一体的に成形されている必要はなく、別個独立した部品として成形されていてもよく、それぞれが異なる材料から成形されていてもよい。また、補強等する観点から、互いに独立したキャップ部7とバラスト部8とを金属プレート等を用いて連結させてもよい。
キャップ部7は略円筒形状に形成されており、キャップ部7の側壁には、該側壁を下向きのコの字形のスリットが形成されるように刳り貫くことにより、互いに対向する2つの係合フック70が形成されている。キャップ部7は、係合フック70に適度な撓みをもたらすという点や耐熱特性に優れるという観点より、ポリプロピレンにより形成されていることが好ましい。
また、キャップ部7の側壁には、第2の脚部31の最下段の調節孔310に挿通された固定部材9のピン90と干渉しないように、該調節孔310と整列する側壁の位置をU字形に切り欠くことにより、互いに対向する2つの切欠き部72が設けられている。ただし、第2の脚部31の調節孔310がキャップ部7の側壁と重なり合わない場合、上記の切欠き部72を設ける必要はない。
係合フック70の端部には、キャップ部7および係合フック70の外周面よりも外側へ突出した略円柱形の突起部71が形成されている。一方、第2の脚部31には、図4に示されるように、2つの係合フック70の突起部71と係合する互いに対向した2つの係合孔32が設けられている。
このため、キャップ部7を第2の脚部31の中へ挿入すると、当初突起部71の表面は、第2の脚部31の内周面に押されて、キャップ部7の外周面と面一となるように係合フック70をキャップ部7の内部側へ撓ませる。さらにキャップ部7を第2の脚部31の中へ押し込むと、突起部71は、係合フック70の弾性により係合孔32と係合するように付勢されているので、第2の脚部31の係合孔32に到達することにより該係合孔32と係合し、キャップ部7およびカバー本体6と、カバー本体6に装着されたソール本体5とが脚部3に固定される。また、第2の脚部31の外部から係合孔32の中の突起部71を奥側へ押し込むことにより突起部71と係合孔32との係合が解除され、ソール部4を脚部3から容易に取り外すことができる。
このように、ソール部4は、キャップ部7を第2の脚部31の下端部に内挿させて嵌め込むことにより、脚部3の下端部を覆うように着脱自在に取り付けられる(図3,4)。また、図示しないが、ソール部4は、キャップ部7を脚部3の下端部に外挿させて嵌め込むことにより脚部3に取り付けてもよい。
バラスト部8は、錘として機能するバラスト本体80と、該バラスト本体80を被覆するように覆うバラストカバー81とから構成されている。バラスト本体80は、尾根状に膨らんだバラストカバー81の中に挿入されており、水よりも比重の大きな材料であれば特に限定されることなく公知の材料を用いて形成することができる。本実施形態では、入手および加工等が容易であることから、バラスト本体80は鉄やステンレス等の金属材料から形成されていることが好ましい。
バラスト部8はバラスト本体80の材料のみならず、その形状や大きさを変えることにより重量を調整することができる。バラスト部8が取り付けられた浴槽台1を湯を溜めた浴槽内に容易且つ安定して浴槽底部に設置できるようにするためには、浴槽台1全体の見掛け比重を1.2以上となるようにバラスト部8の重量を調整することが好ましく、一方、浴槽台1の持ち運びのし易さ等を損なわないようにするためには、浴槽台1全体の見掛け比重を2.0以下となるように調整することがより好ましい。また、バラスト部8は必ずしも浴槽台1の全ての脚部3に取り付ける必要がなく、1または2以上の脚部3に取り付けられていればよい。
バラスト部8は、防食性を向上させる目的で樹脂材料により被覆されていることが好ましい。本実施形態では、バラスト本体80の上面および側面はカバー本体6の一部としてバラストカバー81により覆われており、バラスト本体80の下面はソール本体5を取り付けることにより該ソール本体5で覆われる(図3,9)。
本実施形態では、バラスト部8はソール部4を用いて第2の脚部31の下部に取り付けられている。ただし、バラスト部8の取付手段はこれに限定されるものではなく、バラスト部8を脚部3の外周面よりも外側に偏心させて固定できるものであれば、公知の取付手段を用いて取り付けてもよい。また、バラスト部8の取付位置も必ずしも脚部3の下部である必要はなく、脚部3の中部であっても上部であってもよい。別言すれば、バラスト部8は、第1の脚部30に取り付けられていても第2の脚部31に取り付けられていてもよく、図示しないが、例えば帯状のバンドにバラスト部を取り付け、該バンドを脚部に巻き付けることにより、バラスト部を脚部の任意の高さに偏心させて取り付けてもよい。
図8、9に示されるように、キャップ部7とバラスト部8とを備え、カバー本体6に取り付けられるソール本体5は、平面形状において略三角形のおむすび形状を有している。ソール本体5には、カバー本体6を取り付けたときにキャップ部7の内部および脚部3の内部と連通する水抜き孔51が設けられており、台部2には脚部3の内部と連通する排水孔21が設けられている(図3,4)。
このため、本実施形態では、浴槽台1を湯(水)を溜めた浴槽内に沈降させる場合、浴槽内の水がソール本体5の水抜き孔51を通してキャップ部7の内部および脚部3の内部へ流入し、一方、キャップ部7の内部および脚部3の内部のエアーが台部2の排水孔21を通して外部へ排出されるので、キャップ部7および脚部3の内部に残留したエアーにより浮力を生じることがない。このため、本実施形態の浴槽台1は、湯を溜めた浴槽内に、より一層簡単に沈めて安定して浴槽底部に設置することができる。また、浴槽台1を湯(水)の無い状態で使用する場合、台部2の上面(座面)に溜まった水は、排水孔21を通して脚部3の内部およびキャップ部7の内部へ流入し、そしてソール本体5の水抜き孔51を通して外部へ排出されるので、台部2の上面(座面)に溜まった水により滑り易くなることが防止される。
図3,9に示されるように、ソール本体5の底面中央部付近には、略円形状の凹部52が形成されており、該凹部52の中央部には1つの吸盤53が形成されている。本実施形態において吸盤53の使用は必ずしも必須ではないが、滑らかな底面を有する浴槽であれば、吸盤53を利用することにより、浴槽台1をより一層安定して浴槽底部に設置することができる。
ソール本体5の底面部には、水抜き孔51および凹部52よりも外周側にグリップ面54が形成されている。グリップ面54には複数の溝55が格子状に形成されており、これらの溝55により、複数の矩形の凸部56が形成されている。従って、グリップ面54は複数の溝55と、複数の矩形の凸部56とにより凹凸状に形成されている。
なお、本明細書でいう樹脂材料には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の硬質の樹脂材料と、合成ゴム等のエラストマーのように一定の弾性を有する軟質の樹脂材料が含まれる。また、エラストマーとは、広義の意味でのゴム弾性を有する高分子物質の総称を意味し、ここでいうエラストマーには、狭義の意味での合成ゴムのみならず、天然ゴムも含まれる。本実施形態では、ソール本体5は、常温でゴム弾性を有する合成ゴムを用いて射出成型により一体成形されており、グリップ面54と吸盤53も一体的に成形されている。ただし、ソール本体5の材料は合成ゴム等のエラストマーに限られず、他の硬質の樹脂材料であってもよい。
本実施形態では、ソール部4の底面部を、脚部3の下部領域に配置される第1の底面部57と、バラスト部8の下部領域に配置される第2の底面部58とへ分けて構成し(図3,7参照)、ソール部4を接地したとき、第2の底面部58が接地面から離間するように第1の底面部57よりも高い位置に配置してもよい(図示せず)。
上記の構成の場合、脚部3はソール部4の第1の底面部57を介して接地するのに対して、バラスト部8は、脚部3から偏心した位置においてソール部4の第2の底面部58により設置面から離間するように支持される。このため、脚部3にはバラスト部8の自重によりバラスト部8の重心方向へ倒れようとするモーメントが働くが、脚部3が傾倒する方向には他の脚部3が突っ張っているので、1つのバラスト部8を脚部3に取り付けるだけで浴槽台1を安定して浴槽内に設置することができる。
図10には、本発明の一実施形態に係る浴槽台1の台部投影領域34を模式的に表した平面図が示されている。
図10に示されるように、本実施形態の浴槽台1において、バラスト部8は平面視において隣り合う脚部3同士を相互に結んだ最外郭線分33で囲まれる台部投影領域34内に配置される。このため、本実施形態では、浴槽台1を浴槽内に設置したとき、バラスト部8が浴槽側壁と干渉するのが防止されるので、浴槽台1およびその脚部3を浴槽側壁へ当接ないし近接させて設置することが可能になる。
以上のように、本実施形態の浴槽台1は、脚部3へ取り付けられたバラスト部8が沈降手段として機能するので極めてシンプルな構造となり、湯を溜めた浴槽内に容易に沈めて安定して浴槽底部に設置することができる。また、沈下手段であるバラスト部8は脚部3の外側へ外付け、後付けすることができるため、脚部3を有する浴槽台1であれば、他の浴槽台へ適用、展開することも可能になる。
1・・・浴槽台
2・・・台部
20・・・クッション
21・・・排水孔
3・・・脚部
30・・・第1の脚部
300・・・固定孔
31・・・第2の脚部
310・・・調節孔
32・・・係合孔
33・・・最外郭線分
34・・・台部投影領域
4・・・ソール部
5・・・ソール本体
50・・・嵌込み溝
51・・・水抜き孔
52・・・凹部
53・・・吸盤
54・・・グリップ面
55・・・溝部
56・・・凸部
57・・・第1の底面部
58・・・第2の底面部
6・・・カバー本体
60・・・縁部
7・・・キャップ部
70・・・係合フック
71・・・突起部
72・・・切欠き部
8・・・バラスト部
80・・・バラスト本体
81・・・バラストカバー
9・・・固定部材
90・・・ピン

Claims (12)

  1. 3以上の棒状の脚部と、
    前記脚部により支持される台部と、
    水の密度よりも大きく、前記脚部に取り付けられるバラスト部とを備え、そして
    前記バラスト部は、1または2以上の前記脚部において前記脚部の外周面よりも外側に偏心して配置されていることを特徴とする浴槽台。
  2. 前記バラスト部は、平面視において、隣り合う前記脚部同士を相互に結んだ最外郭線分で囲まれる台部投影領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴槽台。
  3. 前記脚部の下端部にはソール部が着脱自在に取り付けられており、
    前記バラスト部は、前記ソール部に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽台。
  4. 前記ソール部は、前記脚部の下端部に外挿または内挿することにより嵌め込まれる略筒状のキャップ部を有していることを特徴とする請求項3に記載の浴槽台。
  5. 前記脚部は中空のパイプ部材からなり、前記ソール部の底部には前記脚部の内部と連通する水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の浴槽台。
  6. 前記脚部には係合孔が設けられており、前記キャップ部の側壁には前記係合孔に係合するように付勢される係合フックが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の浴槽台。
  7. 前記ソール部は、前記脚部の下部領域に配置される第1の底面部と、前記バラスト部の下部領域に配置される第2の底面部とを有しており、前記ソール部を接地したとき、前記第2の底面部は接地面から離間するように前記第1の底面部よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の浴槽台。
  8. 前記ソール部は樹脂材料からなり、前記バラスト部は金属材料からなることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の浴槽台。
  9. 前記バラスト部は樹脂材料により覆われていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の浴槽台。
  10. 前記バラスト部の重量により、全体の見掛け比重が1.2以上に調整されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の浴槽台。
  11. 前記台部は、前記台部の上面に着脱自在に装着されるクッション部を備えていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の浴槽台。
  12. 前記脚部は伸縮可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の浴槽台。
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