JP2023103672A - 半導体装置の試験装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023103672000001
【課題】より大きな電流を印加して半導体装置を試験することができ、かつ、小型化された半導体装置の試験装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の試験装置1は、支持部材10と、プランジャ20と、コイルばね47とを備える。支持部材10に、貫通孔13が設けられている。コイルばね47は、プランジャ29に対して、一対一対応で設けられている。プランジャ20は、導電ピン21と、接触部材28と、ストッパー30とを含む。接触部材28は、接触面28aを含む。接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、コイルばね47の全体及び貫通孔13の全体は、接触部材28の領域内にある。
【選択図】図1

Description

本開示は、半導体装置の試験装置に関する。
特許第6790477号明細書(特許文献1)は、半導体素子試験装置を開示している。この半導体素子試験装置は、試験テーブルと、コンタクトプローブと、複数のプランジャピンと、複数のばねと、セットプレートと、ベースユニットとを備えている。
半導体素子は、試験テーブルに載置される。コンタクトプローブの接触面は、半導体素子の試験時に、半導体素子の電極の表面に接触する。複数のプランジャピンは、半導体素子の試験時に、コンタクトプローブを半導体素子の電極に向けて押圧する。複数のばねは、複数のプランジャピンをコンタクトプローブに向けて付勢して、複数のプランジャピンがコンタクトプローブに接触しているときに、コンタクトプローブに荷重を印加する。セットプレートは、コンタクトプローブを保持している。半導体素子の非試験時に、セットプレートは、コンタクトプローブを持ち上げて、コンタクトプローブを半導体素子の電極から離す。半導体素子の試験時に、セットプレートは、コンタクトプローブの自重により、コンタクトプローブを半導体素子の電極に接触させる。ベースユニットは、半導体素子の非試験時に、複数のプランジャピンを持ち上げて、複数のプランジャピンをコンタクトプローブから離す。ベースユニットは、半導体素子の試験時に、複数のプランジャピンをコンタクトプローブに接触させる。
特許第6790477号明細書
しかし、特許文献1の半導体素子試験装置では、一つのコンタクトプローブは、複数のばねによって付勢される複数のプランジャピンによって押圧されている。そのため、複数のばねのサイズを小さくする必要があり、複数のばねとして、線径が小さなばねを使用せざるを得ない。しかし、ばねの線径が小さくなると、ばねによって印加される荷重が小さくなる。そのため、高い圧力でコンタクトプローブを半導体素子の電極に接触させることができない。コンタクトプローブの接触面と半導体素子の電極の表面との間の接触抵抗が高くなり、大きな電流を印加して半導体素子を試験することが困難である。また、コンタクトプローブはセットプレートに保持されるため、コンタクトプローブの接触面に沿う平面内におけるセットプレートのサイズは、コンタクトプローブの接触面の面積の比べて大きい。そのため、半導体素子試験装置を小型化することが困難である。
本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、より大きな電流を印加して半導体装置を試験することが可能であるとともに、小型化された半導体装置の試験装置を提供することである。
本開示の半導体装置の試験装置は、支持部材と、プランジャと、コイルばねとを備える。支持部材は、第1主面と、第1主面とは反対側の第2主面とを含む。支持部材に、第1主面から第2主面まで延在する貫通孔が設けられている。プランジャは、導電ピンと、接触部材と、ストッパーとを含む。導電ピンは、貫通孔とコイルばねとに挿入されている。接触部材は、導電ピンに固定されており、導電ピンに電気的に導通し、第1主面に対向しており、かつ、半導体装置の電極に接触し得る接触面を含む。コイルばねは、接触部材と支持部材とによって保持されており、かつ、プランジャに対して一対一対応で設けられている。ストッパーは、導電ピンに固定されており、かつ、ヘッド部とテーパ部とを含む。ヘッド部は、貫通孔より大きな直径を有し、かつ、第2主面に対向している。テーパ部は、貫通孔内に配置され、かつ、ヘッド部から接触部材に向かうにつれて先細となっている。接触部材の接触面の平面視において、導電ピンの全体、コイルばねの全体及び貫通孔の全体は、接触部材の領域内にある。
コイルばねは、プランジャに対して一対一対応で設けられている。そのため、コイルばねの線径を大きくすることができて、コイルばねによって印加される荷重が増加する。また、接触部材の接触面を、半導体装置の電極の表面に、より広い面積で面接触させることができる。接触部材の接触面と半導体装置の電極の表面との間の接触抵抗が低くなる。本開示の半導体装置の試験装置は、より大きな電流を印加して半導体装置を試験することができる。また、接触部材の接触面の平面視において、導電ピンの全体、コイルばねの全体及び貫通孔の全体は、接触部材の領域内にある。そのため、本開示の半導体装置の試験装置は小型化される。
接触部材が半導体装置の電極から離れているときの、実施の形態1の半導体装置の試験装置の概略図である。 実施の形態1の半導体装置の試験装置の概略部分拡大図である。 接触面からの平面視における、プランジャの底面図である。 接触部材が半導体装置の電極に面接触しているときの、実施の形態1の半導体装置の試験装置の概略図である。 プランジャの最大傾き角を示す概略図である。 接触部材が半導体装置の電極から離れているときの、実施の形態2の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極に面接触しているときの、実施の形態2の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極から離れているときの、実施の形態2の変形例の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極に面接触しているときの、実施の形態2の変形例の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極から離れているときの、実施の形態3の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極に面接触しているときの、実施の形態3の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極から離れているときの、実施の形態3の変形例の半導体装置の試験装置の概略図である。 接触部材が半導体装置の電極に面接触しているときの、実施の形態3の変形例の半導体装置の試験装置の概略図である。
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1から図5を参照して、実施の形態1の半導体装置の試験装置1を説明する。半導体装置の試験装置1は、被試験体である半導体装置3の電気試験を行うための装置である。半導体装置の試験装置1は、支持部材10と、プランジャ20と、コイルばね47とを主に備える。半導体装置の試験装置1は、ステージ50と、支柱53と、移動機構55と、試験回路60と、電気配線61とをさらに備える。
図1及び図4を参照して、ステージ50は、載置面51を含む。半導体装置3は、載置面51上に載置される。載置面51は、x方向と、x方向に垂直なy方向とに延在している。載置面51の法線方向は、x方向及びy方向に垂直なz方向である。本実施の形態では、載置面51は、例えば、水平面である。
半導体装置3は、パワー半導体素子のような半導体素子であってもよいし、パワー半導体モジュールのような半導体モジュールであってもよい。半導体モジュールは半導体素子を含み、パワー半導体モジュールはパワー半導体素子を含む。半導体素子は、例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)またはダイオードである。半導体素子は、主に、シリコン(Si)、または、炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)もしくはダイヤモンドのようなワイドバンドギャップ半導体材料で形成されている。
半導体装置3は、電極4を含む。電極4は、例えば、半導体素子の電極、または、半導体モジュールのバスバーもしくはリードフレームである。電極4は、表面5を含む。本実施の形態では、電極4の表面5は、主として、ステージ50の載置面51(xy面)に沿って延在している。半導体装置3の製造誤差などに起因して、電極4の表面5は、例えば、ステージ50の載置面51(xy面)または接触部材の接触面28aに対して傾き角αで傾いている。
支柱53は、ステージ50に固定されている。支柱53の長手方向は、載置面51の法線方向(z方向)である。
支柱53に、移動機構55が設けられている。移動機構55は、支持部材10を、載置面51の法線方向または支柱53の長手方向(z方向)に移動させる。移動機構55は、支持部材10を半導体装置3に向けて移動させる。
具体的には、移動機構55は、モータ56と、ボールねじ57と、可動部58と、リニアガイド59とを含む。ボールねじ57は、モータ56に接続されている。ボールねじ57の長手方向は、載置面51の法線方向(z方向)である。可動部58は、ボールねじ57に連結されている。リニアガイド59は、可動部58を、リニアガイド59の長手方向に案内する。リニアガイド59の長手方向は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)または載置面51の法線方向(z方向)である。支持部材10は、可動部58に固定されている。モータ56は、ボールねじ57を回転させる。ボールねじ57に連結されている可動部58は、リニアガイド59の長手方向に移動する。可動部58に固定されている支持部材10は、リニアガイド59の長手方向に移動する。
図1、図2及び図4を参照して、支持部材10は、第1主面11と、第1主面11とは反対側の第2主面12とを含む。第1主面11及び第2主面12の各々は、x方向及びy方向に延在している。本実施の形態では、第1主面11及び第2主面12の各々は、ステージ50の載置面51に沿って延在している。支持部材10は、例えば、絶縁体である。支持部材10は、例えば、絶縁樹脂材料で形成されている。
支持部材10に、第1主面11から第2主面12まで延在する貫通孔13が設けられている。本実施の形態では、貫通孔13の中心軸13c方向は、載置面51の法線方向(z方向)である。
支持部材10は、ばね保持部14を含む。本実施の形態では、ばね保持部14は、支持部材10の第1主面11に設けられている。ばね保持部14は、コイルばね47の端部47bを保持する。ばね保持部14は、例えば、コイルばね47の端部47bが嵌合される凹部である。ばね保持部14は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に垂直な面内(x方向及びy方向)においてコイルばね47を位置決めするとともに、コイルばね47が支持部材10から外れることを防止する。
図1、図2及び図4を参照して、プランジャ20は、導電ピン21と、接触部材28と、ストッパー30とを主に含む。プランジャ20は、固定部材40,44と、端子42とをさらに含む。
導電ピン21は、耐摩耗性及び導電性に優れた材料で形成されている。導電ピン21は、例えば、リン青銅またはベリリウム銅のような銅系の合金で形成されている。導電ピン21は、端21a,21bを含む。端21aは、端21a,21bのうち、接触部材28により近い導電ピン21の端である。端21bは、端21a,21bのうち、ストッパー30により近い導電ピン21の端である。導電ピン21は、支持部材10の貫通孔13とコイルばね47とに挿入されている。導電ピン21は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)において、支持部材10の第1主面11及び第2主面12から突出している。
導電ピン21は、本体部22と、大径部23と、小径部24とを含む。
本体部22は、支持部材10の貫通孔13内とコイルばね47内とに配置されている。本体部22は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)において、支持部材10の第1主面11から突出している。
大径部23は、本体部22より大きな直径を有している。大径部23は、本体部22に対して接触部材28の側に設けられている。大径部23は、コイルばね47の端部47aに嵌合されている。コイルばね47の端部47aは、大径部23によって保持されている。大径部23は、コイルばね47の保持部として機能する。大径部23は、貫通孔13の中心軸13c方向に垂直な平面内(x方向及びy方向)においてコイルばね47を位置決めするとともに、コイルばね47が導電ピン21及び接触部材28から外れることを防止する。
小径部24は、本体部22より小さな直径を有している。小径部24は、本体部22に対してストッパー30の側に設けられている。小径部24と本体部22との接続部に、段差25が形成されている。段差25は、プランジャ20の中心軸20c方向において、導電ピン21に対してストッパー30を位置決めする。小径部24は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)において、支持部材10の第2主面12から突出している。小径部24は、第1小径部分24aと、第2小径部分24bとを含む。第1小径部分24aは、第2小径部分24bよりも本体部22の近くにある。第1小径部分24aは、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)において、支持部材10の第2主面12から突出している。第2小径部分24bは、第1小径部分24aよりも本体部22に対して遠くにあり、端21bを含む。第2小径部分24bの側面には、ねじ溝26が形成されている。
図1、図2及び図4を参照して、接触部材28は、耐摩耗性及び導電性に優れた材料で形成されている。接触部材28は、例えば、リン青銅またはベリリウム銅のような銅系の合金で形成されている。接触部材28は、導電ピン21の端21aに固定されている。接触部材28は、導電ピン21に電気的に導通している。接触部材28は、支持部材10の第1主面11に対向している。
接触部材28は、半導体装置3の電極4に接触し得る接触面28aと、接触面28aとは反対側の面28bとを含む。接触面28aの腐食を防止するとともに接触面28aと半導体装置3の電極4との間の接触抵抗を安定させるために、接触面28aは、ニッケル、金、パラジウムまたはロジウムなどの金属材料でメッキされてもよい。コイルばね47の端部47aは、面28bに接触しており、面28bは、コイルばね47の端部47aを支持している。面28bは、コイルばね47の支持面として機能している。
本実施の形態では、接触部材28は円柱形状を有しているが、接触部材28は、四角柱または六角柱のような多角柱の形状を有してもよい。本実施の形態では、導電ピン21と接触部材28とは別部材で形成されているが、導電ピン21と接触部材28とは単一の部材として形成されてもよい。
ストッパー30は、例えば、固定部材40を用いて、導電ピン21に固定されている。ストッパー30には、貫通孔36が設けられている。導電ピン21の第1小径部分24aは、貫通孔36に嵌合されている。ストッパー30のうち接触部材28または本体部22に最も近いストッパー30の端部35は、導電ピン21の段差25に当接している。こうして、ストッパー30は、プランジャ20の中心軸20c方向において、導電ピン21に対して位置決めされる。ストッパー30は、例えば、鋼またはステレンスのような耐摩耗性に優れた材料で形成されている。そのため、プランジャ20が支持部材10に対して移動するときに、ストッパー30が支持部材10に衝突しても、ストッパー30が摩耗することが防止される。
ストッパー30は、ヘッド部31と、テーパ部32とを主に含む。ストッパー30は、ネック部34をさらに含む。
図1、図2及び図4を参照して、ヘッド部31は、支持部材10の貫通孔13より大きな直径を有している。ヘッド部31は、支持部材10の第2主面12に対向している。そのため、図1に示されるように、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているときに、プランジャ20が支持部材10から脱落することが防止される。ヘッド部31は、支持部材10の第2主面12に対向する第1面31aと、第1面31aとは反対側の第2面31bとを含む。図1に示されるように、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき、ヘッド部31の第1面31aは、コイルばね47の予圧によって、支持部材10の第2主面12に押し付けられて、支持部材10の第2主面12に接触している。そのため、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているときに、プランジャ20は、支持部材10によって保持される。
テーパ部32は、ヘッド部31から接触部材28または導電ピン21の本体部22に向かうにつれて先細となっている。図1に示されるように、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき、テーパ部32は、支持部材10の貫通孔13内に配置されている。ストッパー30が支持部材10の貫通孔13から外れた状態(図4を参照)からストッパー30が図1に示される初期位置に戻る際に、テーパ部32は、ストッパー30を支持部材10の貫通孔13に向けて案内する。テーパ部32は、テーパ部32のうち、接触部材28または導電ピン21の本体部22に最も近いテーパ端33を含む。
プランジャ20の中心軸20c方向におけるテーパ部32の長さL(図2を参照)は、コイルばね47の圧縮長さより短い。コイルばね47の圧縮長さは、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき(図1を参照)のコイルばね47の初期長さと、接触部材28が半導体装置3の電極4に面接触しているとき(図4を参照)のコイルばね47の長さとの差によって与えられる。
ネック部34は、ヘッド部31より小さな直径を有している。ネック部34は、本体部22とテーパ部32とに接続されている。ネック部34の直径は、例えば、テーパ部32のうち接触部材28または導電ピン21の本体部22から最も遠いテーパ端におけるテーパ部32の直径に等しい。ネック部34の直径は、支持部材10の貫通孔13の直径に等しい、または、支持部材10の貫通孔13の直径より小さい。そのため、図1に示されるように、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき、ネック部34は支持部材10の貫通孔13に嵌合される。ネック部34は、貫通孔13の中心軸13c方向に垂直な平面内(x方向及びy方向)において、支持部材10に対して位置決めされる。こうして、プランジャ20は、貫通孔13の中心軸13c方向に垂直な平面内において、支持部材10に対して位置決めされる。ネック部34は、貫通孔13の中心軸13c方向に垂直な平面内におけるプランジャ20の位置決め部として機能する。
図1、図2及び図4を参照して、固定部材40は、ストッパー30を導電ピン21に固定する。例えば、固定部材40は、導電ピン21のねじ溝26に螺合する。固定部材40は、ストッパー30の第2面31bに接触して、ストッパー30を導電ピン21の段差25に向けて押圧する。ストッパー30の端部35は、導電ピン21の段差25に当接する。こうして、ストッパー30は、導電ピン21に締結される。固定部材40は、金属または合金(例えば、真鍮)のような導電材料で形成されている。固定部材40は、導電ピン21に導通している。
図1、図2及び図4を参照して、端子42は、金属または合金(例えば、真鍮)のような導電材料で形成されている。端子42は、固定部材40を通じて、導電ピン21に導通している。端子42には、電気配線61が接続される。端子42は、電気配線61を通じて、試験回路60に電気的に接続されている。
端子42は、固定部材40,44によって、導電ピン21に固定される。具体的には、固定部材44は、導電ピン21のねじ溝26に螺合する。固定部材44は、端子42を固定部材40に向けて押圧する。端子42は、固定部材40と固定部材44とによって挟持される。
コイルばね47は、ピアノ線またはSUSなどで形成されている。コイルばね47は、端部47a,47bを含む。コイルばね47の端部47aは、コイルばね47のうち接触部材28により近い端部である。コイルばね47の端部47bは、コイルばね47のうち支持部材10により近い端部である。
コイルばね47は、接触部材28と支持部材10とによって保持されている。具体的には、コイルばね47の端部47aは、接触部材28の面28bによって支持されている。また、コイルばね47の端部47bは、支持部材10のばね保持部14によって保持されている。また、導電ピン21の大径部23は、コイルばね47の端部47aに嵌合されている。コイルばね47の端部47aは、大径部23によって保持されている。コイルばね47は、貫通孔13の中心軸13c方向に垂直な平面内(x方向及びy方向)において、位置決めされる。
コイルばね47は、プランジャ20に対して一対一対応で設けられている。すなわち、半導体装置の試験装置1が備えるプランジャ20の数にかかわらず、一つのプランジャ20に対して一つのコイルばね47が設けられている。例えば、半導体装置の試験装置1が複数のプランジャ20を備える場合、半導体装置の試験装置1は複数のコイルばね47を備え、複数のコイルばね47のそれぞれは、複数のプランジャ20のそれぞれに対して一対一対応で設けられている。
図1に示されるように、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき、コイルばね47は、コイルばね47の自然長より短い。そのため、コイルばね47は、プランジャ20に予圧を与える。この予圧によって、ヘッド部31の第1面31aは支持部材10の第2主面12に押し付けられる。そのため、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているときに、プランジャ20は、支持部材10によって保持される。
試験回路60は、プランジャ20及び半導体装置3に電気的に接続される。具体的には、試験回路60は、電気配線61を用いて、プランジャ20の端子42に電気的に接続されている。試験回路60は、半導体装置3に電流を供給するための電源(図示せず)、半導体装置3の電圧を検出する電圧検出回路(図示せず)、並びに、電源及び電圧検出回路などを制御するコントローラ(図示せず)などを含む。
図3に示されるように、接触部材28の接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、コイルばね47の全体、貫通孔13の全体、固定部材40の全体、端子42の全体及び固定部材44の全体は、接触部材28の領域内にある。言い換えると、接触部材28の接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、コイルばね47の全体、貫通孔13の全体、固定部材40の全体、端子42の全体及び固定部材44の全体は、接触部材28にオーバラップしている。接触面28aの平面視において、導電ピン21、コイルばね47、貫通孔13、固定部材40、端子42及び固定部材44は、接触部材28の外周から全くはみだしていない。接触面28aの平面視において、ストッパー30の全体も、接触部材28の領域内にあってもよい。本実施の形態では、接触面28aの平面視において、接触部材28のうち接触面28aが最も大きな領域を有している。そのため、本実施の形態では、接触面28aの平面視における接触部材28の領域は、接触面28aによって規定される。
具体的には、図2に示されるように、接触部材28の接触面28aの平面視において、接触部材28は直径Dを有し、導電ピン21の本体部22は直径Dを有し、導電ピン21の大径部23は直径Dを有し、コイルばね47は外径Dと内径Dとを有し、貫通孔13は直径Dを有し、ストッパー30のヘッド部31は直径Dを有し、固定部材40は直径Dを有し、端子42は直径Dを有し、固定部材44は直径D10を有する。本実施の形態では、接触面28aの平面視において、接触部材28のうち接触面28aが最も大きな領域を有している。そのため、本実施の形態では、接触部材28の直径Dは、接触面28aの直径に等しい。
本体部22の直径Dは、接触部材28の直径Dより小さく、かつ、コイルばね47の内径Dより小さく、かつ、貫通孔13の直径Dより小さい。貫通孔13の内壁と導電ピン21の本体部22との間のクリアランスΔDは、(D-D)/2によって与えられる。クリアランスΔDは、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に対して、プランジャ20が傾くことを可能にする。大径部23の直径Dは、接触部材28の直径Dより小さく、かつ、本体部22の直径Dより大きい。大径部23の直径Dは、コイルばね47の内径Dに等しい、または、コイルばね47の内径Dより小さい。
コイルばね47の外径Dは、接触部材28の直径Dに等しい、または、接触部材28の直径Dより小さい。コイルばね47の外径Dは、特に限定されないが、例えば、接触部材28の直径Dの0.5倍より大きくてもよく、接触部材28の直径Dの0.6倍以上であってもよく、接触部材28の直径Dの0.7倍以上であってもよく、接触部材28の直径Dの0.8倍以上であってもよい。コイルばね47の外径Dは、コイルばね47の内径Dより大きい。
コイルばね47の内径Dは、接触部材28の直径Dより小さい。コイルばね47の内径Dは、特に限定されないが、例えば、接触部材28の直径Dの0.5倍以上であってもよく、接触部材28の直径Dの0.7倍以上であってもよい。コイルばね47の内径Dは、貫通孔13の直径Dに等しい、または、貫通孔13の直径Dより大きい。コイルばね47の内径Dは、コイルばね47の線径(太さ)は、コイルばね47の外径Dとコイルばね47の内径Dとの間の差の半分によって与えられる。
ヘッド部31の直径Dは、貫通孔13の直径Dより大きい。ヘッド部31の直径Dは、接触部材28の直径Dに等しい、または、接触部材28の直径Dより小さい。ネック部34の直径は、貫通孔13の直径Dより小さい。テーパ部32の直径は、貫通孔13の直径Dより小さい。
固定部材40の直径Dは、接触部材28の直径Dに等しい、または、接触部材28の直径Dより小さい。固定部材40の直径Dは、ヘッド部31の直径Dより小さくてもよい。端子42の直径Dは、接触部材28の直径Dに等しい、または、接触部材28の直径Dより小さい。端子42の直径Dは、固定部材40の直径Dより大きくてもよい。固定部材44の直径D10は、接触部材28の直径Dより小さく、かつ、端子42の直径Dより小さい。固定部材44の直径D10は端子42の直径Dより小さいため、端子42に電気配線61が容易に接続され得る。
図1及び図4を参照して、本実施の形態の半導体装置の試験装置1の動作を説明する。
図1に示されるように、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき、プランジャ20の中心軸20c方向は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に平行であり、かつ、ストッパー30のヘッド部31は、支持部材10の第2主面12に接触している。ヘッド部31の直径Dは貫通孔13の直径Dより大きいため、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているときに、プランジャ20が支持部材10から脱落することが防止される。また、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき、コイルばね47は、コイルばね47の自然長より短い。そのため、コイルばね47は、プランジャ20に予圧を与えている。この予圧によって、ヘッド部31の第1面31aは支持部材10の第2主面12に押し付けられる。そのため、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているときに、プランジャ20は、支持部材10に保持される。
移動機構55を用いて、支持部材10を半導体装置3に向けて移動させる。プランジャ20及びコイルばね47も、支持部材10とともに、半導体装置3に向けて移動する。具体的には、モータ56を駆動して、ボールねじ57を回転させる。ボールねじ57に連結されている可動部58は、リニアガイド59によってガイドされて、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に沿って、半導体装置3に向けて移動する。接触部材28の接触面28aは、半導体装置3の電極4に接触する。半導体装置3の電極4が、接触部材28の接触面28aに対して傾いている場合、接触部材28の接触面28aと半導体装置3の電極4の表面5との間の接触面積は小さい。
そこで、移動機構55を用いて、支持部材10、プランジャ20及びコイルばね47を、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に沿って、半導体装置3に向けてさらに移動させる。プランジャ20は、半導体装置3の電極4から力を受けて、支持部材10から外れて、プランジャ20の中心軸20c方向は貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に対して傾く。図4に示されるように、接触部材28の接触面28aが半導体装置3の電極4の表面5に沿うように、プランジャ20は傾いて、接触部材28の接触面28aは、電極4の表面5に、より広い面積で面接触する。また、コイルばね47はさらに圧縮されて、コイルばね47によって生成される荷重が、電極4と接触部材28との間に印加される。そのため、接触部材28の接触面28aと電極4の表面5との間の接触抵抗が低下する。半導体装置3に大電流(例えば、100アンペア以上の電流)を流して、半導体装置3の電気試験を行うことができる。
図5を参照して、テーパ部32のテーパ端33が第2主面12における貫通孔13の開口縁にあるとき、プランジャ20は貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に対して最も傾く。プランジャ20の最大傾き角θmaxは、以下の式(1)によって与えられる。
θmax=sin-1(ΔD/L) (1)
ΔD(図2及び図5を参照)は、既に述べたように、貫通孔13の内壁と導電ピン21の本体部22との間のクリアランスであり、(D-D)/2によって与えられる。L(図2及び図5を参照)は、プランジャ20の中心軸20c方向における、接触部材28の接触面28aから、テーパ部32のテーパ端33までの長さである。
貫通孔13の中心軸13c方向に対して垂直な平面(xy面)または接触部材28の接触面28aに対する電極4の表面5の傾き角α(図1及び図4を参照)がプランジャ20の最大傾き角θmax以下である場合、接触部材28の接触面28aが電極4の表面5に平行になるようにプランジャ20は傾く。接触部材28の接触面28aと電極4の表面5との間の接触面積が最も大きくなる。
それから、半導体装置の試験装置1を用いて、半導体装置3の試験を行う。具体的には、試験回路60の電源は、電気配線61及びプランジャ20などを通じて、半導体装置3を電流を供給する。試験回路60の電圧検出回路は、半導体装置3の電圧を検出する。こうして、半導体装置3の試験が行われる。
半導体装置3の試験が終了すると、移動機構55を用いて、支持部材10を半導体装置3から離れるように移動させる。図1に示されるように、接触部材28の接触面28aは、半導体装置3の電極4の表面5から離れる。プランジャ20の中心軸20c方向は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に平行になる。テーパ部32は、ストッパー30が貫通孔13から外れているプランジャ20の状態(図4を参照)から図1に示されるプランジャ20の初期位置に戻る際に、ストッパー30は、テーパ部32によって、支持部材10の貫通孔13内に案内される。そのため、プランジャ20は、円滑に、図1に示される初期位置に戻ることができる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1の効果を説明する。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、支持部材10と、プランジャ20と、コイルばね47とを備える。支持部材10は、第1主面11と、第1主面11とは反対側の第2主面12とを含む。支持部材10に、第1主面11から第2主面12まで延在する貫通孔13が設けられている。プランジャ20は、導電ピン21と、接触部材28と、ストッパー30とを含む。導電ピン21は、貫通孔13とコイルばね47とに挿入されている。接触部材28は、導電ピン21に固定されており、導電ピン21に電気的に導通し、第1主面11に対向しており、かつ、半導体装置3の電極4に接触し得る接触面28aを含む。コイルばね47は、接触部材28と支持部材10とによって保持されており、かつ、プランジャ20に対して一対一対応で設けられている。ストッパー30は、導電ピン21に固定されており、かつ、ヘッド部31とテーパ部32とを含む。ヘッド部31は、貫通孔13より大きな直径を有し、かつ、第2主面12に対向している。テーパ部32は、貫通孔13内に配置され、かつ、ヘッド部31から接触部材28に向かうにつれて先細となっている。接触部材28の接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、コイルばね47の全体及び貫通孔13の全体は、接触部材28の領域内にある。
本実施の形態では、コイルばね47は、プランジャ20に対して一対一対応で設けられている。コイルばね47の線径を大きくすることができて、コイルばね47によって印加される荷重が増加する。より高い圧力でプランジャ20を半導体装置3の電極4に接触させることができる。また、半導体装置3の電極4の表面5が傾いていても、接触部材28の接触面28aが半導体装置3の電極4の表面5に沿うように、プランジャ20を傾けることができる。接触部材28の接触面28aを、電極4の表面5に、より広い面積で面接触させることができる。そのため、接触部材28の接触面28aと半導体装置3の電極4の表面5との間の接触抵抗が低くなる。本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、より大きな電流を印加して半導体装置3を試験することができる。
また、本実施の形態では、接触部材28の接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、コイルばね47の全体及び貫通孔13の全体は、接触部材28の領域内にある。そのため、半導体装置の試験装置1は小型化される。半導体装置の試験装置1を大型化することなく、より多くの数のプランジャ20及びより多くの数のコイルばね47を、半導体装置の試験装置1に実装することができる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、プランジャ20の中心軸20c方向におけるテーパ部32の長さは、コイルばね47の圧縮長さより短い。コイルばね47の圧縮長さは、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき(図1を参照)のコイルばね47の初期長さと、接触部材28が半導体装置3の電極4に面接触しているとき(図4を参照)のコイルばね47の長さとの差によって与えられる。
そのため、接触部材28の接触面28aが半導体装置3の電極4の表面5に面接触したときに、テーパ部32の少なくとも一部が支持部材10の貫通孔13から確実に抜け出して、プランジャ20の傾き角が増加する。電極4の表面5がより大きく傾いていても、接触部材28の接触面28aと電極4の表面5との間の接触面積を増加させることができて、接触部材28の接触面28aと半導体装置3の電極4の表面5との間の接触抵抗が低くなる。半導体装置の試験装置1は、より大きな電流を印加して半導体装置3を試験することができる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているとき(図1を参照)に、ヘッド部31は、コイルばね47の予圧によって、支持部材10の第2主面12に押し付けられている。
そのため、接触部材28が半導体装置3の電極4から離れているときに、プランジャ20は、支持部材10によってより確実に保持される。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、プランジャ20は、ストッパー30を導電ピン21に固定する固定部材40を含む。
固定部材40は、ストッパー30が導電ピン21から外れることを防止する。半導体装置の試験装置1の寿命が延びる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、導電ピン21は、本体部22と、大径部23とを含む。大径部23は、本体部22より大きな直径を有し、本体部22に対して接触部材28の側に設けられており、かつ、接触部材28に近位するコイルばね47の端部47aに嵌合されている。コイルばね47は、大径部23によって保持されている。
大径部23は、コイルばね47が導電ピン21から外れることを防止する。半導体装置の試験装置1の寿命が延びる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、支持部材10は、支持部材10に近位するコイルばね47の端部47bを保持するばね保持部14を含む。
ばね保持部14は、コイルばね47が支持部材10から外れることを防止する。半導体装置の試験装置1の寿命が延びる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、プランジャ20及び半導体装置3に電気的に接続される試験回路60と、支持部材10を半導体装置3に向けて移動させる移動機構55とをさらに備える。
そのため、半導体装置の試験装置1は、より大きな電流を印加して半導体装置3を試験することができる。半導体装置の試験装置1は小型化される。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、接触面28aの平面視において、ストッパー30の全体は、接触部材28の領域内にある。そのため、半導体装置の試験装置1は小型化される。
実施の形態2.
図6及び図7を参照して、実施の形態2に係る半導体装置の試験装置1を説明する。本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、実施の形態1の半導体装置の試験装置1と同様の構成を備えるが、主に以下の点で実施の形態1の半導体装置の試験装置1と異なっている。
本実施の形態では、支持部材10は、保護部材16を含む。保護部材16は、貫通孔13の内壁のうち少なくともストッパー30に対向する部分を覆う。保護部材16は、貫通孔13の内壁の全体を覆ってもよい。保護部材16は、支持部材10よりも耐摩耗性に優れている。保護部材16は、例えば、鋼またはステレンスのような耐摩耗性に優れた材料で形成されている。
保護部材16は、ばね保持部14を含む。上記式(1)のクリアランスΔDは、保護部材16の内径と導電ピン21の本体部22の直径Dとの差の半分によって与えられる。
図8及び図9を参照して、本実施の形態の変形例の半導体装置の試験装置1を説明する。本実施の形態の変形例では、保護部材16は、テーパ部32に対向するテーパ面17を含む。テーパ面17は、貫通孔13の中心軸13c方向(z方向)に対して、テーパ部32の表面と同じ方向に傾いている。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、実施の形態1の半導体装置の試験装置1の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、支持部材10は、貫通孔13の内壁のうち少なくともストッパー30に対向する部分を覆う保護部材16を含む。
プランジャ20が支持部材10に対して移動するときにストッパー30が支持部材10に衝突しても、保護部材16は、支持部材10が摩耗することを防止する。半導体装置の試験装置1の寿命が延びる。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、保護部材16は、テーパ部32に対向するテーパ面17を含む。
プランジャ20が支持部材10に対して移動するときに、テーパ面17は、ストッパー30を含むプランジャ20を支持部材10に対して円滑に移動させて、ストッパー30と保護部材16との間に作用する衝撃を緩和する。テーパ面17は、保護部材16の摩耗を低減させる。半導体装置の試験装置1の寿命が延びる。
実施の形態3.
図10及び図11を参照して、実施の形態3に係る半導体装置の試験装置1を説明する。本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、実施の形態1の半導体装置の試験装置1と同様の構成を備えるが、主に以下の点で実施の形態1の半導体装置の試験装置1と異なっている。
図10及び図11に示されるように、本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、複数のプランジャ20と、複数のコイルばね47とを備える。そのため、本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、複数の電極4を含む半導体装置3または各々が電極4を含む複数の半導体装置3を、一度に試験することができる。
具体的には、支持部材10に、複数の貫通孔13が設けられている。複数の貫通孔13の各々は、第1主面11から第2主面12まで延在し、かつ、複数のプランジャ20のうちの対応するプランジャ20に対して設けられている。複数のコイルばね47は、複数のプランジャ20のうちの対応するプランジャ20に対して設けられている。すなわち、複数のコイルばね47のそれぞれは、複数のプランジャ20のそれぞれに対して一対一対応で設けられている。
複数のプランジャ20の各々は、導電ピン21と、接触部材28と、ストッパー30とを含む。導電ピン21は、複数の貫通孔13のうちの対応する貫通孔13と、複数のコイルばね47のうちの対応するコイルばね47とに挿入されている。複数のコイルばね47の各々は、接触部材28と支持部材10とによって保持されている。接触部材28の接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、複数のコイルばね47のうちの対応するコイルばね47の全体及び複数の貫通孔13のうちの対応する貫通孔13の全体は、接触部材28の領域内にある。接触面28aの平面視において、ストッパー30の全体も、接触部材28の領域内にあってもよい。
本実施の形態では、半導体装置3とステージ50の載置面51との間にある異物63に起因して、電極4の表面5は、例えば、ステージ50の載置面51(xy面)または接触部材28の接触面28aに対して傾き角αで傾いている。
図10及び図11に示される半導体装置の試験装置1は、二つのプランジャ20と、二つのコイルばね47とを備えているが、半導体装置の試験装置1が備えるプランジャ20の数とコイルばね47の数とは、各々、三つ以上であってもよい。図12及び図13に示される本実施の形態の変形例の半導体装置の試験装置1は、四つのプランジャ20と、四つのコイルばね47とを備えている。なお、図12及び図13では、簡単のために、支柱53及び移動機構55などの図示が省略されている。
図12及び図13に示されるように、半導体装置3の複数の電極4の各々は、表面5と、表面5とは反対側の表面6と含む。表面5,6は、主として、ステージ50の載置面51の法線方向(z方向)に延在している。半導体装置の試験装置1は、主として半導体装置3が載置されるステージ50の載置面51の法線方向に沿って延在する半導体装置3の電極4に対しても適用され得る。半導体装置3の製造誤差などに起因して、少なくとも一つの電極4の表面5,6は、ステージ50の載置面51(xy面)内において傾いてもよい。図12及び図13に示される本実施の形態の変形例では、複数の貫通孔13の各々の中心軸13c方向(x方向)は、ステージ50の載置面51(xy面)に沿っている。
図12及び図13に示されるように、電極4の表面5及び表面6の両方に接触部材28の接触面28aが接触するように、複数のプランジャ20、複数のコイルばね47及び複数の支持部材10が配置されてもよい。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、実施の形態1の半導体装置の試験装置1の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の半導体装置の試験装置1では、支持部材10と、複数のプランジャ20と、複数のコイルばね47とを備える。支持部材10は、第1主面11と、第1主面11とは反対側の第2主面12とを含む。支持部材10に、複数の貫通孔13が設けられている。複数の貫通孔13の各々は、第1主面11から第2主面12まで延在し、かつ、複数のプランジャ20のうちの対応するプランジャ20に対して設けられている。複数のコイルばね47は、複数のプランジャ20のうちの対応するプランジャ20に対して設けられている。複数のプランジャ20の各々は、導電ピン21と、接触部材28と、ストッパー30とを含む。導電ピン21は、複数の貫通孔13のうちの対応する貫通孔13と、複数のコイルばね47のうちの対応するコイルばね47とに挿入されている。接触部材28は、導電ピン21に固定されており、導電ピン21に電気的に導通し、第1主面11に対向しており、かつ、半導体装置3の電極4に接触し得る接触面28aを含む。複数のコイルばね47の各々は、接触部材28と支持部材10とによって保持されている。ストッパー30は、導電ピン21に固定されており、かつ、ヘッド部31とテーパ部32とを含む。ヘッド部31は、複数の貫通孔13のうちの対応する貫通孔13より大きな直径を有し、かつ、第2主面12に対向している。テーパ部32は、複数の貫通孔13のうちの対応する貫通孔13内に配置され、かつ、ヘッド部31から接触部材28に向かうにつれて先細となっている。接触部材28の接触面28aの平面視において、導電ピン21の全体、複数のコイルばね47のうちの対応するコイルばね47の全体及び複数の貫通孔13のうちの対応する貫通孔13の全体は、接触部材28の領域内にある。
そのため、本実施の形態の半導体装置の試験装置1は、複数の電極4を含む半導体装置3または各々が電極4を含む複数の半導体装置3を、一度に試験することができる。
今回開示された実施の形態1-3及びそれらの変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 半導体装置の試験装置、3 半導体装置、4 電極、5,6 表面、10 支持部材、11 第1主面、12 第2主面、13 貫通孔、13c 中心軸、14 ばね保持部、16 保護部材、17 テーパ面、20 プランジャ、20c 中心軸、21 導電ピン、21a,21b 端、22 本体部、23 大径部、24 小径部、24a 第1小径部分、24b 第2小径部分、25 段差、26 ねじ溝、28 接触部材、28a 接触面、28b 面、30 ストッパー、31 ヘッド部、31a 第1面、31b 第2面、32 テーパ部、33 テーパ端、34 ネック部、35 端部、36 貫通孔、40,44 固定部材、42 端子、47 コイルばね、47a,47b 端部、50 ステージ、51 載置面、53 支柱、55 移動機構、56 モータ、57 ボールねじ、58 可動部、59 リニアガイド、60 試験回路、61 電気配線、63 異物。

Claims (11)

  1. 第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを含む支持部材と、
    プランジャと、
    コイルばねとを備え、
    前記支持部材に、前記第1主面から前記第2主面まで延在する貫通孔が設けられており、
    前記プランジャは、導電ピンと、接触部材と、ストッパーとを含み、
    前記導電ピンは、前記貫通孔と前記コイルばねとに挿入されており、
    前記接触部材は、前記導電ピンに固定されており、前記導電ピンに電気的に導通し、前記第1主面に対向しており、かつ、半導体装置の電極に接触し得る接触面を含み、
    前記コイルばねは、前記接触部材と前記支持部材とによって保持されており、かつ、前記プランジャに対して、一対一対応で設けられており、
    前記ストッパーは、前記導電ピンに固定されており、かつ、ヘッド部とテーパ部とを含み、
    前記ヘッド部は、前記貫通孔より大きな直径を有し、かつ、前記第2主面に対向しており、
    前記テーパ部は、前記貫通孔内に配置され、かつ、前記ヘッド部から前記接触部材に向かうにつれて先細となっており、
    前記接触面の平面視において、前記導電ピンの全体、前記コイルばねの全体及び前記貫通孔の全体は、前記接触部材の領域内にある、半導体装置の試験装置。
  2. 前記支持部材は、前記貫通孔の内壁のうち少なくとも前記ストッパーに対向する部分を覆う保護部材を含む、請求項1に記載の半導体装置の試験装置。
  3. 前記保護部材は、前記テーパ部に対向するテーパ面を含む、請求項2に記載の半導体装置の試験装置。
  4. 前記プランジャの中心軸方向における前記テーパ部の長さは、前記コイルばねの圧縮長さより短く、
    前記コイルばねの前記圧縮長さは、前記接触部材が前記半導体装置の前記電極から離れているときの前記コイルばねの初期長さと、前記接触部材が前記半導体装置の前記電極に面接触しているときの前記コイルばねの長さとの差によって与えられる、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
  5. 前記接触部材が前記半導体装置の前記電極から離れているときに、前記ヘッド部は、前記コイルばねの予圧によって、前記支持部材の前記第2主面に押し付けられている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
  6. 前記プランジャは、前記ストッパーを前記導電ピンに固定する固定部材を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
  7. 前記導電ピンは、本体部と、大径部とを含み、
    前記大径部は、前記本体部より大きな直径を有し、前記本体部に対して前記接触部材の側に設けられており、かつ、前記接触部材に近位する前記コイルばねの端部に嵌合されており、
    前記コイルばねは、前記大径部によって保持されている、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
  8. 前記支持部材は、前記支持部材に近位する前記コイルばねの端部を保持するばね保持部を含む、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
  9. 前記プランジャ及び前記半導体装置に電気的に接続される試験回路と、
    前記支持部材を前記半導体装置に向けて移動させる移動機構とをさらに備える、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
  10. 第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを含む支持部材と、
    複数のプランジャと、
    複数のコイルばねとをさらに備え、
    前記支持部材に複数の貫通孔が設けられており、前記複数の貫通孔の各々は、前記第1主面から前記第2主面まで延在し、かつ、前記複数のプランジャのうちの対応するプランジャに対して設けられており、
    前記複数のコイルばねは、前記複数のプランジャのうちの対応するプランジャに対して設けられており、
    前記複数のプランジャの各々は、導電ピンと、接触部材と、ストッパーとを含み、
    前記導電ピンは、前記複数の貫通孔のうちの対応する貫通孔と、前記複数のコイルばねのうちの対応するコイルばねとに挿入されており、
    前記接触部材は、前記導電ピンに固定されており、前記導電ピンに電気的に導通し、前記第1主面に対向しており、かつ、半導体装置の電極に接触し得る接触面を含み、
    前記複数のコイルばねの各々は、前記接触部材と前記支持部材とによって保持されており、
    前記ストッパーは、前記導電ピンに固定されており、かつ、ヘッド部とテーパ部とを含み、
    前記ヘッド部は、前記複数の貫通孔のうちの対応する貫通孔より大きな直径を有し、かつ、前記第2主面に対向しており、
    前記テーパ部は、前記複数の貫通孔のうちの対応する貫通孔内に配置され、かつ、前記ヘッド部から前記接触部材に向かうにつれて先細となっており、
    前記接触面の平面視において、前記導電ピンの全体、前記複数のコイルばねのうちの対応するコイルばねの全体及び前記複数の貫通孔のうちの対応する貫通孔の全体は、前記接触部材の領域内にある、半導体装置の試験装置。
  11. 前記接触面の前記平面視において、前記ストッパーの全体は、前記接触部材の前記領域内にある、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置の試験装置。
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