JP2023103511A - 自動解錠システム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1に記載の技術は、携帯端末に保存した電気鍵により施解錠装置を操作するものであり、特許文献2に記載の技術は、モバイルデバイスとアクセス制御システムとの間で、2つの無線プロトコルを使用して通信するもの、特許文献3に記載の技術は、防音室のQRコード(登録商標)をスマートフォンで読み取り、管理サーバに認証を依頼し、認証が得られた場合には認証サーバが防音室を解錠するものである。
しかも、セキュリティ上の観点からは定期的なパスワードの変更が望ましいが、ユーザにとっては煩雑であり、また、現在有効なパスワードと過去に記憶したパスワードの間で記憶の混乱が生じるおそれが高い。
特許文献2に記載の技術においては、双方向通信であるためモバイルデバイス側に何らかの不安事項があった場合、アクセス制御システム側にもその影響が及ぶ可能性がある。
特許文献3に記載の技術においても、スマートフォンのカメラを起動し、小さなQRコード(登録商標)を読み込ませる手間がユーザにとって簡単とは言えない。
本発明は、セキュリティ面を確保しつつ、ユーザの解錠作業を解放することができる、極めて自由度が高い解錠システムを提供することを目的とする。
第1特定情報は、個々の解錠装置に固有の情報であり、後述する解錠サーバは、この第1特定情報により、どの建物のどの扉に設けられた解錠装置であるかを特定することが可能である。
第1特定情報の種類は特に問わず、例えば、Bluetooth(登録商標)によるペアリング信号や、無線LAN等に用いられるサービスセット識別子、その他専用に設計した無線設備から発せられる情報など自由に選択可能である。
第1特定情報の発信は、常時発信していてもよく、人感センサなどにより感知された時のみ発信してもよい。
第2特定情報は、第1特定情報の送受信を行った接続方式とは異なる接続方式によって、携帯端末から送信される。第2特定情報を送信する接続方式は、インターネットと直接的にまたは間接的に接続可能な方式であれば特に問わない。
解錠サーバはインターネットに接続されており、具体的な場所はどこでも構わないが、出入り口の入退出管理を行う組織内に設置することが、セキュリティ上安全であり、データの更新やメンテナンスについても好都合である。
解錠サーバは複数用意してトラブルに備え多重化することも出来る。解錠サーバが管理する建物が複数であっても構わなく、一つの建物に対して複数の出入り口の扉があっても何ら構わない。これらはそれぞれの解錠装置の第1特定情報に依って区別される。
解錠サーバには第1特定情報と第2特定情報との対応情報に関するデータベースを有し、インターネット経由で送られてきた第1特定情報と第2特定情報を含む解錠要求信号を受け、前記データベースと照合し組み合わせが合致する場合にはインターネット経由で解錠装置に解錠許可信号を送信する。対応情報は解錠サーバ上にのみ存在するため個々の解錠装置や携帯端末にはそれぞれ自身の情報しか記録されていないため、その組み合わせの可否についてはインターネット上に漏洩する危険が無い。
例えば、出力1mWのクラス3であれば到達距離が1m程度であるため、エレベーターの扉や各居室の扉など、扉のすぐ前でいったん立ち止まる様な状況に適している。
出力2.5mWのクラス2であれば到達距離が10m程度であるため、大きめのエントランスの扉など、接近する速度のまま歩き続けても通れる様な状況に適している。
出力100mWのクラス1であれば到達距離が100m程度であるため、車で駐車場の出入り口に近づいた時など、ある程度遠距離から反応でき、車の中など電波の減衰が起こりえる様な状況に適している。
また、本来、Bluetoothでの通信はその初期段階として、一方の端末がペアリングのための信号をブロードキャストし、他方の端末がその信号に応答することによりペアリングが成立し、両端末間で双方向の通信が可能になる。しかしながら、本発明では、あえて解錠装置からのペアリング信号の送信のみで、携帯端末側からのペアリングは行わない。それにより一般に強固なセキュリティ設定やセキュリティ情報の頻繁なアップデートに向かないIoT装置である解錠装置に対して、携帯端末側からの情報の送信を不可とし、万が一携帯端末に何らかの不安事項があったとしても、解錠装置側の安全性が保たれる。
また、出入り口に対するユーザの正当性をインターネット上の解錠サーバにおいて一括管理することが出来るため、情報の変更が解錠サーバのコンソールから簡易に行えること、解錠を許可する対応情報が解錠サーバ上のみにあり、各解錠装置およびユーザの携帯端末にはセキュリティ上問題となる情報は記録されないこと、解錠要求が解錠サーバに到着した時点での可否判断が出来るため、日付や時間によるダイナミックな管理が可能であることなど、極めて自由度が高い解錠システムを提供することが出来る。
この自動解錠システムは、解錠装置と携帯端末と、解錠サーバとから構成されている。
前記解錠装置はそれぞれの装置に固有の第1特定情報が記録されており、解錠サーバから見ればその第1特定情報からどの建物のどの扉であることを把握することが出来る。
前記解錠装置にはシステムの開発負担軽減や導入コストの低廉化の観点からBluetooth(登録商標)による通信が可能となるように必要な機器を搭載している。
Bluetoothでの通信はその初期段階として、一方の端末がペアリングのための信号をブロードキャストし、他方の端末がその信号に応答することによりペアリングが成立し、両端末間で双方向の通信が可能になるが、あえて解錠装置からのペアリング信号の送信のみで、携帯端末側からのペアリングは行わない。それにより一般に強固なセキュリティ設定やセキュリティ情報の頻繁なアップデートに向かないIoT装置である解錠装置に対して、携帯端末側からの情報の送信を不可とし、万が一携帯端末に何らかの不安事項があったとしても、解錠装置側の安全性が保たれる。
解錠装置による第1特定情報の発信は、Bluetooth機器により常時発信している。
解錠サーバは複数用意してトラブルに備え多重化することも出来る。解錠サーバが管理する建物が複数であっても構わなく、一つの建物に対して複数の出入り口の扉があっても何ら構わない。これらはそれぞれの解錠装置の第1特定情報に依って区別される。
マンションのエントランスの様に多数の固定ユーザが比較的長期にわたって使用する場合もちろん使用可能であるが、ホテルや会議室の様にある特定の期間や時間範囲で許可を出す様な使用方法も可能である。またスポーツジムや入浴施設の様に、一定回数を初期値とし、使用されるごとに減算する回数券の様な使用方法にも使用可能である。
応用的な使用方法としては、エレベーターの扉の解錠装置に信号を送る場合、ユーザを識別する第2特定情報を元に、エントランスフロアと居住階の両方を通知し、エレベーターに乗り込むだけでなく行き先階も自動的にセットさせることも可能である。
この場合、解錠サーバは、先の第1特定情報と第2特定情報の正当性に加え、暗号化されたものを復号化し、当該アルゴリズムに基づいて得られた値等が正当であるか否かを判断し、すべて正当であると判断した場合には、解錠装置に解錠許可信号を送信することにより、解錠システム全体のセキュリティが強固となるため、有効である。
Claims (3)
- 出入り口の扉に近接して設置された解錠装置と、専用のアプリケーションがインストールされユーザが携帯する携帯端末と、
インターネット上に設置された解錠サーバと、からなる自動解錠システムにおいて、
前記解錠装置がその解錠装置を特定する第1特定情報を近距離通信により発信する行程と、
第1特定情報を前記携帯端末が受信する行程と、
前記扉の解錠権限を有するユーザであることを証明するユーザ情報及び受信した第1特定情報を組み合わせた第2特定情報を、前記解錠装置との通信以外の接続方法でインターネット上に発信する行程と、
前記解錠サーバが第2特定情報を受信する行程と、
前記解錠サーバにおいて、あらかじめ記録された第1特定情報と第2特定情報に組み込まれたユーザ情報との対応情報に関するデータベースと照合し、合致するか否かの判断をする行程と、
前記判断が合致である場合にはインターネットを経由して前記解錠装置に解錠許可信号を送信する行程と、
解錠許可信号を受信した前記解錠装置が出入り口の扉を解錠する行程、とを有する自動解錠システム。 - 前記近距離通信による発信は、Bluetooth(登録商標)におけるペアリングのためのブロードキャストであり、
前記解錠装置と前記携帯端末とは、ペアリングを行わない請求項1に記載の自動解錠システム。 - 前記解錠サーバのデータベースに記録された対応情報が、削除操作されるまで有効な長期的な対応情報、期間および時間が限定された対応情報、回数が限定された対応情報、およびそれらの組み合わせである請求項1または請求項2に記載の自動解錠システム。
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