JP2023103128A - 車両用シート - Google Patents

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JP2023103128A JP2022004004A JP2022004004A JP2023103128A JP 2023103128 A JP2023103128 A JP 2023103128A JP 2022004004 A JP2022004004 A JP 2022004004A JP 2022004004 A JP2022004004 A JP 2022004004A JP 2023103128 A JP2023103128 A JP 2023103128A
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亮太 松井
Ryota Matsui
卓司 中村
Takuji Nakamura
慎太朗 志村
Shintaro Shimura
度淵 黄
Doeyun Hwang
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Abstract

【課題】簡単な構成でヘッドレストを自動で格納位置から使用位置へ復帰させることが可能な車両用シートを得る。【解決手段】車両用シート10では、ロック部75と、コイルスプリング70、72と、受け部材34と、ケーブル38と、を備えており、受け部材34が押圧されると、ケーブル38には張力が付与され、ロック部75によりヘッドレスト16の移動が規制されたロック状態が解除される。これにより、コイルスプリング70、72の付勢力によって、ヘッドレスト16は、自動的に格納位置Qから使用位置Pへ移動(復帰)する。そして、使用位置Pへ移動したヘッドレスト16は、係合部59Aによるロックによって、使用位置Pに配置された状態が維持される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載された車両用シートでは、乗員の上体を支持するシートバックと、シートバックに対して、頭部を支持する使用位置と使用位置よりも下方側に配置される格納位置との間で昇降移動可能に取付けられたヘッドレストと、ヘッドレストが格納位置にあることを乗員に報知するための可動部と、を備えた技術が開示されている。
ここで、ヘッドレストの設計要件では、着席者が居ないときはヘッドレストの高さが法規寸法未満でもよいが、乗員が着席する場合は、ヘッドレストが自動的に使用位置に戻るか、当該位置が使用位置に該当しないことが明確に認知できるものでなければならない旨が定められている。このため、この先行技術では、ヘッドレストの格納位置において、可動部が前方へ向かって突出するように配置され、乗員が車両用シートに着座できないようにしている。
具体的に説明すると、可動部には、当該可動部をシート後方側へ向かって付勢するバネ部材を設けると共に、シートバック側には可動部が収容可能な係合壁部を凹設し、ヘッドレストを格納位置に移動させる際、係合壁部に形成された傾斜面に沿ってバネ部材の付勢力に対して抗する方向へ可動部が押圧され当該可動部は前方へ向かって突出する(格納位置)。そして、可動部が突出されたヘッドレストを格納位置から使用位置へ押し上げると、当該可動部は、バネ部材の付勢力によって元の位置に復帰する。
特開2019-1272号公報
しかしながら、上記先行技術における構成の場合、ヘッドレストの格納位置では、乗員が着座できないためヘッドレストが使用位置に該当しないことが認知できるものの、ヘッドレストを格納位置から使用位置に復帰させる際、手動で行う必要がある。
本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成でヘッドレストを自動で格納位置から使用位置へ復帰させることが可能な車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、乗員が着座するシートクッションと、前記シートクッションに着座した乗員の上体を支持するシートバックと、前記シートバックの上方側に配設され、前記シートクッションに着座した乗員の頭部を支持する使用位置と前記使用位置よりも下方側に位置する格納位置との間を昇降移動可能なヘッドレストと、を備え、前記ヘッドレストの格納位置で前記ヘッドレストの移動を規制する第1ロック部と、前記第1ロック部によって前記ヘッドレストの移動が規制された状態で弾性エネルギが蓄積され、前記ヘッドレストを前記格納位置から前記使用位置へ移動させる方向へ付勢する第1付勢部材と、前記シートクッションに設けられ、当該シートクッションに乗員が着座すると押圧される受け部材と、前記受け部材及び前記第1ロック部に接続され、前記受け部材が押圧されると張力が付与され、前記第1ロック部により前記ヘッドレストの移動が規制されたロック状態を解除するケーブルと、を有する。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートでは、乗員が着座するシートクッションに着座した乗員の上体を支持するシートバックの上方側に配設されるヘッドレストは、シートクッションに着座した乗員の頭部を支持する使用位置と当該使用位置よりも下方側に位置する、いわゆる使用位置ではない格納位置との間を昇降移動可能としている。
さらに、車両用シートは、第1ロック部と、第1付勢部材と、受け部材と、ケーブルと、を備えており、ヘッドレストは、第1ロック部によって、格納位置で移動が規制される。ここで、第1付勢部材は、第1ロック部によってヘッドレストの移動が規制された状態で弾性エネルギが蓄積され、ヘッドレストを格納位置から使用位置へ移動させる方向へ付勢するようになっている。
このため、第1ロック部によるロック状態が解除されると、第1付勢部材による付勢力によって、ヘッドレストは、格納位置から使用位置へ移動することになる。一方、受け部材は、シートクッションに設けられており、当該シートクッションに乗員が着座すると押圧される。ケーブルは、当該受け部材と第1ロック部に接続されており、受け部材が押圧されると、ケーブルには張力が付与され、第1ロック部によりヘッドレストの移動が規制されたロック状態が解除される。
つまり、本発明では、シートクッションに乗員が着座すると、受け部材が押圧されてケーブルには張力が付与される。そして、当該ケーブルを介して第1ロック部によるヘッドレストのロック状態が解除される。これにより、第1付勢部材による付勢力によって格納位置から使用位置へ自動的にヘッドレストが移動(復帰)する。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記ヘッドレストは、ヘッドレスト本体の骨格部材の一部とされ外部に露出して前記シートバックの上端部に取り付けられる筒状の一対の脚部を備え、前記一対の脚部内に前記第1付勢部材がそれぞれ配設され、当該第1付勢部材の一方は前記シートバックの上端側に当接している。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートでは、ヘッドレストは、ヘッドレスト本体の骨格部材の一部とされ外部に露出してシートバックの上端部に取り付けられる筒状の一対の脚部を備えており、当該一対の脚部内に第1付勢部材がそれぞれ配設されている。この第1付勢部材の一方は、シートバックの上端側に当接しており、当該第1付勢部材によって、ヘッドレストを格納位置から使用位置へ移動させる方向へ付勢可能とされる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項2に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記第1ロック部は、前記脚部において、シート上下方向に対して略直交する方向に沿って形成された凹部と、前記ヘッドレストの格納位置で前記凹部に係合され、前記ヘッドレストの移動を規制する第1係合部と、を含んで構成されている。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートでは、第1ロック部は、当該脚部に形成された凹部と、当該凹部に係合される第1係合部と、を含んで構成されている。凹部は、脚部において、シート上下方向に対して略直交する方向に沿って形成されており、ヘッドレストの格納位置で第1係合部が当該凹部に係合されることによって、ヘッドレストの(昇降)移動が規制される。つまり、ヘッドレストは、格納位置に配置された状態で維持されることになる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項3に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記第1ロック部は、前記第1係合部が前記凹部に係合された状態を維持する方向へ当該第1係合部を付勢する第2付勢部材をさらに含んで構成されている。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートでは、第1ロック部は第2付勢部材をさらに含んで構成されており、当該第2付勢部材によって、第1係合部は、凹部に係合された状態が維持される。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記ヘッドレストの使用位置で前記ヘッドレストの移動を規制する第2ロック部が設けられている。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートでは、ヘッドレストの使用位置でヘッドレストの移動を規制する第2ロック部が設けられており、当該第2ロック部によってヘッドレストの移動が規制される。つまり、第1ロック部によってヘッドレストは格納位置でロックされ、第2ロック部によってヘッドレストは使用位置でロックされる。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項5に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記第2ロック部は、前記ヘッドレストの脚部において、シート上下方向に対して略直交する方向に沿って形成された凹部と、前記ヘッドレストの使用位置で前記凹部に係合され、前記ヘッドレストの移動を規制する第2係合部と、を含んで構成されている。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートでは、第2ロック部は、ヘッドレストの脚部に形成された凹部と、当該凹部に係合される第2係合部と、を含んで構成されている。凹部は、脚部において、シート上下方向に対して略直交する方向に沿って形成されており、ヘッドレストの使用位置で、第2係合部が当該凹部に係合されることによって、ヘッドレストの(昇降)移動が規制される。つまり、ヘッドレストは、使用位置に配置された状態で維持されることになる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートによれば、簡単な構成でヘッドレストを自動で格納位置から使用位置へ復帰させることができる。
本実施の形態に係る車両用シートを左斜め前方側から見た斜視図である。 本実施の形態に係る車両用シートにおいて、(A)は、ヘッドレストの使用位置を示す側面図であり、(B)は、ヘッドレストの格納位置を示す側面図である。 本実施の形態に係る車両用シートのシートクッション側に設けられた受け部材とケーブルの作用を示す側面図である。 本実施の形態に係る車両用シートにおいて、ヘッドレストが格納位置に配置されたときのコイルスプリングの状態を示す断面図である。 本実施の形態に係る車両用シートにおいて、ヘッドレストが使用位置に配置されたときのコイルスプリングの状態を示す断面図である。 本実施の形態に係る車両用シートのシートバック側に設けられた第1ロック部とケーブルの作用を示す斜視図である。 本実施の形態に係る車両用シートのシートバック側に設けられた第1ロック部とケーブルの作用を示す平面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、車両の前方(進行方向)、上方、右方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(車両用シートの構成)
まず、本発明の実施形態に係る車両用シートの構成について説明する。
図1に示されるように、車両用シート10は、例えば、後部座席に用いられるシートであり、乗員が着座するシートクッション12と、シートクッション12の後端部から立設されシートクッション12に着座した乗員の上体を支持するシートバック14と、シートバック14の上端部14Aに取り付けられシートクッション12に着座した乗員の頭部を支持するヘッドレスト16と、を備えている。
本実施形態では、当該ヘッドレスト16は、図2(A)に示されるように、シートクッション12に着座した乗員の頭部を支持する使用位置Pと、図2(B)に示されるように、当該使用位置Pよりも下方側に位置する格納位置Qと、の間を移動可能としている。
ここで、ヘッドレスト16の使用位置Pで設定されるヘッドレスト16の法規寸法をH1とすると、ヘッドレスト16の格納位置Qでは、ヘッドレスト16の高さ(H2)をH1よりも低くすることができ、車両後方側の視界を広く確保することができる。
図1に示されるように、ヘッドレスト16は、骨格部材とされたヘッドレストステー18と、ウレタンフォーム等の発泡剤によって形成され弾性変形可能なヘッドレストパッド20と、を備えている。ヘッドレストステー18は、例えば金属製のパイプ材が、左側面視で略逆J字状を成す形状に曲げられたものであり、ヘッドレストパッド20と一体に成形されている。また、ヘッドレストステー18は、ヘッドレストパッド20から露出し、シート幅方向に沿って並んで配置された一対の脚部22、24を備えている。
一方、シートクッション12は、骨格部材とされ平面視で略矩形状を成すシートクッションフレーム26を備えており、シートクッションフレーム26の上面側には、シートクッションパッド28が取り付けられている。また、シートクッションフレーム26の左右を構成しシート前後方向に沿って延在された一対のサイドフレーム30間には、スプリングマット32が設けられている。
スプリングマット32におけるシート幅方向の中央部には、板状の受け部材34が固定されている。図3に示されるように、受け部材34の後端部の下面からは、係合片36が垂下されている。係合片36の下端部には、係合孔36Aが形成されており、ケーブル38の一端部38Aに設けられた円板状の係合部40が係合されている。
図1に示されるように、スプリングマット32の後方側には、一対のサイドフレーム30間においてシート幅方向に沿って架け渡されたパイプ42が設けられている。パイプ42の中央部には、取付けブラケット44が設けられている。この取付けブラケット44には、図3に示されるように、ケーブル38を覆うアウタケーブル46の一端側に設けられたプラグ48がシート前後方向に沿って装着されており、プラグ48の軸芯からケーブル38の一端部38A側が露出している。
以上のような構成により、シートクッション12に乗員が着座しスプリングマット32が撓むと、当該スプリングマット32と共に受け部材34が下方側へ移動する。これにより、係合片36が下方側へ移動し、当該係合部40を介してケーブル38が下方側へ引っ張られる。
前述のように、係合片36には係合孔36Aが形成されており、当該係合孔36Aには係合部40が係合されている。係合部40は、係合孔36Aに対して周方向に沿って回動可能とされる。このため、本実施形態では、スプリングマット32の撓み量に合わせて係合孔36Aに対して係合部40が回動し、ケーブル38を下方側へ引っ張る。つまり、本実施形態では、スプリングマット32が撓むとケーブル38を下方側へ引っ張ることができる。言い換えると、本実施形態では、乗員の荷重に関係なく、乗員がシートクッション12に着座すると、ケーブル38が引っ張られる。
一方、図1に示されるように、シートバック14は、骨格部材とされ正面視で略矩形状を成すシートバックフレーム50を備えている。シートバックフレーム50の背面側には、板状のシートバックパネル52が固定されており、シートバックフレーム50の前面側には、シートバックパッド54が取り付けられている。また、シートバックフレーム50の下端部は、シートクッションフレーム26の後端部に対して、周知のリクライニング機構55を介して回動可能に連結されている。
シートバックフレーム50の上部を構成するアッパフレーム50Aのシート幅方向の中央部には、シート幅方向に並んで左右一対のサポートブラケット56、58が設けられている。このサポートブラケット56、58は、略円筒状を成しており、サポートブラケット56、58内にはヘッドレスト16の脚部22、24がそれぞれ挿入可能とされる。
脚部22、24には、当該脚部22、24の軸線方向へ向かって凹む凹部22A、24Aがそれぞれ形成されている。ここで、サポートブラケット58には、ロック部59が設けられている。このロック部59には、当該凹部24Aに係合する係合部(第2係合部)59Aが設けられている。
当該係合部59Aは、図4に示されるように、脚部24の外周面に当接すると共に当該外周面側へ向かって付勢されている。このため、図5に示されるように、脚部24の凹部24Aが係合部59Aと対向する位置に到達すると、当該係合部59Aは脚部24の凹部24Aに係合される。これにより、図2(A)に示されるように、ヘッドレスト16は使用位置Pで維持される。
また、本実施形態では、図1に示されるように、サポートブラケット56、58の下方側には、シートバックパネル52側を開口として平面視で略U字状を成す支持板60が当該シートバックパネル52に対して溶接等により固定されている。つまり、この支持板60は、シートバックパネル52との間に隙間を形成し、シート前方側へ向かって突出して形成されている。
支持板60の前面には、サポートブラケット56、58の下方側に、それぞれ円柱状の保持部材62、64がシート上下方向に沿って延在されるようにそれぞれ溶接等により固定されている。図4に示されるように、保持部材62、64の上部側には、保持部材62、64の他の部位よりも小径とされた挿入部66、68がそれぞれ形成されている。当該挿入部66、68には、それぞれコイルスプリング(第1付勢部材)70、72が外側に設けられており、コイルスプリング70、72は、挿入部66、68の軸線方向に沿って伸縮可能とされている。
そして、サポートブラケット56、58に挿入されたヘッドレスト16の脚部22、24内に、コイルスプリング70、72が外側に設けられた挿入部66、68を含み保持部材62、64が収容可能とされ、ヘッドレスト16(図1参照)は、保持部材62、64の軸線方向に沿って昇降可能とされる。
一方、脚部22、24には、凹部22A、24Aがそれぞれ設けられている。凹部22A、24Aは、脚部22、24の軸線方向へ向かって凹んで形成されているため、脚部22、24の内面側ではその分突出している。脚部22、24内には、コイルスプリング70、72が収容されており、当該凹部22A、24Aには、コイルスプリング70、72の一端が当接する。コイルスプリング70、72の他端は、挿入部66、68の段部66A、68Aに当接し、凹部22A、24Aを介して、脚部22、24を矢印A方向へ向かって付勢する。なお、本実施形態では、脚部22、24内にコイルスプリング70、72がそれぞれ収容された例について説明したが、必ずしもこれに限るものではなく、何れか一方の脚部のみにコイルスプリングが収容されていてもよい。
図6、図7に示されるように、シートバックパネル52側には、脚部22と脚部24の間、かつ脚部24側にブラケット74が設けられている。ブラケット74は、平面視で前方側を開口とする略U字状を成しており、ブラケット74の一端部74A側には、アウタケーブル46の他端側に設けられたプラグ76がシート幅方向に沿って装着されている。このプラグ76の軸芯からケーブル38の他端部38B側が露出しており、ケーブル38の他端部38Bには、クランク状の係合部78が設けられている。
ブラケット74の他端部74B側には、略水平方向に沿って軸板部80が形成されており、軸板部80には、軸部82が固定されている。この軸部82には、係合片(第1係合部)84が回動可能に軸支されており、当該係合片84が脚部24に形成された凹部24Aに係合可能とされる。
つまり、係合片84は、軸部82を中心に水平方向に沿って回動可能とされる。軸部82には、トーションバネ(第2付勢部材)86が巻回されており、トーションバネ86の一端部86Aは軸板部80に装着され、トーションバネ86の他端部86Bは係合片84に装着されている。このトーションバネ86によって、係合片84は、脚部24の凹部24Aに係合された状態(ロック状態)が維持されるようになっている。
以上のように、本実施形態では、当該凹部24A、係合片84及びトーションバネ86を含んでロック部75が構成されている。そして、係合片84によるロック状態では、コイルスプリング70、72は圧縮され、弾性エネルギが蓄積された状態となっている。
ここで、係合片84には、ケーブル38の他端部38Bに設けられた係合部78が係合されている。このため、ケーブル38が引っ張られると、係合部78を介して係合片84がトーションバネ86の付勢力に抗して軸部82を中心に矢印B方向(図7参照)へ回動する。これにより、係合片84によるロック状態が解除される。
前述のように、係合片84によるロック状態では、図4に示されるように、コイルスプリング70、72には弾性エネルギが蓄積された状態となっている。このため、当該ロック状態が解除されると、コイルスプリング70、72の付勢力によって、脚部22、24を介して、図2(A)に示されるように、ヘッドレスト16は上方側へ向かって自動的に移動(復帰)する。
一方、前述のように、サポートブラケット58側には、ロック部59が設けられており、図5に示されるように、係合部59Aがヘッドレスト16の脚部24に形成された凹部24Aに係合されることによって脚部24の移動が規制される。つまり、上方側へ移動したヘッドレスト16は、係合部59Aによるロックによって、脚部22、24の移動が規制され、当該ヘッドレスト16が復帰した状態が維持されることになる。
(車両用シートの作用及び効果)
次に、本発明の実施形態に係る車両用シートの作用及び効果について説明する。
図2(A)、(B)に示されるように、本実施形態では、車両用シート10において、ヘッドレスト16が、シートクッション12に着座した乗員の頭部を支持する使用位置Pと当該使用位置Pよりも下方側に位置する格納位置Qとの間を移動可能としている。
ここで、本実施形態では、図1、図4に示されるように、車両用シート10は、ロック部75と、コイルスプリング70、72と、受け部材34と、ケーブル38と、を備えており、ヘッドレスト16は、ロック部75によって、格納位置Qで移動が規制される。つまり、ヘッドレスト16は、格納位置Qに配置された状態が維持されることになる。
また、コイルスプリング70、72は、ロック部75によってヘッドレスト16の移動が規制された状態で圧縮され、ヘッドレスト16を格納位置Qから使用位置Pへ移動させる方向(矢印A方向)へ向かって付勢する弾性エネルギが蓄積されるようになっている。
一方、受け部材34は、シートクッション12に設けられており、当該シートクッション12に乗員が着座すると押圧される。ケーブル38は、当該受け部材34とロック部75に接続されており、受け部材34が押圧されると、ケーブル38には張力が付与され、ロック部75によりヘッドレスト16の移動が規制されたロック状態が解除される。
以上のような構成により、乗員がシートクッション12に着座すると、受け部材34が押圧され、ロック部75によるロック状態が解除される。これにより、コイルスプリング70、72の付勢力によって、ヘッドレスト16は、自動的に格納位置Q(図2(B)参照)から使用位置P(図2(A)参照)へ移動(復帰)する。
そして、サポートブラケット58側のロック部59に設けられた係合部59Aがヘッドレスト16の脚部24に形成された凹部24Aに係合されることによって、上方側へ移動したヘッドレスト16は、使用位置Pに配置された状態が維持される。
また、本実施形態では、図6、図7に示されるように、ロック部75は、脚部24に形成された凹部24Aと、当該凹部24Aに係合される係合片84と、を含んで構成されており、係合片84が当該凹部24Aに係合されることによって、ヘッドレスト16は格納位置Qに配置された状態が維持される。また、本実施形態では、ロック部59では、係合部59Aがヘッドレスト16の脚部24に形成された凹部24Aに係合されることによって、当該ヘッドレスト16は使用位置Pに配置された状態が維持される。
つまり、本実施形態では、ヘッドレスト16の脚部24に形成された凹部24Aに対して、ヘッドレスト16を使用位置Pでロックさせるロック部59の係合部59Aと、ヘッドレスト16を格納位置Qでロックさせるロック部75の係合片84とを、それぞれ係合させるようにしている。言い換えると、1つの凹部24Aで、ヘッドレスト16を使用位置P又は格納位置Qでそれぞれロックさせることができる。
なお、本実施形態では、車両用シートがリアシートに適用された例について説明したが、フロントシートに適用されてもよいのは勿論のことである。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
14A 上端部(シートバックの上端部)
16 ヘッドレスト(ヘッドレスト本体)
22 脚部
22A 凹部
24 脚部
24A 凹部(第1ロック部)
34 受け部材
38 ケーブル
59 ロック部(第2ロック部)
59A 係合部(第2係合部、第2ロック部)
70 コイルスプリング(第1付勢部材)
72 コイルスプリング(第1付勢部材)
75 ロック部(第1ロック部)
84 係合片(第1係合部、第1ロック部)
86 トーションバネ(第2付勢部材)
P 使用位置
Q 格納位置

Claims (6)

  1. 乗員が着座するシートクッションと、
    前記シートクッションに着座した乗員の上体を支持するシートバックと、
    前記シートバックの上方側に配設され、前記シートクッションに着座した乗員の頭部を支持する使用位置と前記使用位置よりも下方側に位置する格納位置との間を昇降移動可能なヘッドレストと、
    を備え、
    前記ヘッドレストの格納位置で前記ヘッドレストの移動を規制する第1ロック部と、
    前記第1ロック部によって前記ヘッドレストの移動が規制された状態で弾性エネルギが蓄積され、前記ヘッドレストを前記格納位置から前記使用位置へ移動させる方向へ付勢する第1付勢部材と、
    前記シートクッションに設けられ、当該シートクッションに乗員が着座すると押圧される受け部材と、
    前記受け部材及び前記第1ロック部に接続され、前記受け部材が押圧されると張力が付与され、前記第1ロック部により前記ヘッドレストの移動が規制されたロック状態を解除するケーブルと、
    を有する車両用シート。
  2. 前記ヘッドレストは、ヘッドレスト本体の骨格部材の一部とされ外部に露出して前記シートバックの上端部に取り付けられる筒状の一対の脚部を備え、
    前記一対の脚部内に前記第1付勢部材がそれぞれ配設され、当該第1付勢部材の一方は前記シートバックの上端側に当接している請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記第1ロック部は、
    前記脚部において、シート上下方向に対して略直交する方向に沿って形成された凹部と、
    前記ヘッドレストの格納位置で前記凹部に係合され、前記ヘッドレストの移動を規制する第1係合部と、
    を含んで構成されている請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記第1ロック部は、前記第1係合部が前記凹部に係合された状態を維持する方向へ当該第1係合部を付勢する第2付勢部材をさらに含んで構成されている請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記ヘッドレストの使用位置で前記ヘッドレストの移動を規制する第2ロック部が設けられている請求項1~請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記第2ロック部は、
    前記ヘッドレストの脚部において、シート上下方向に対して略直交する方向に沿って形成された凹部と、
    前記ヘッドレストの使用位置で前記凹部に係合され、前記ヘッドレストの移動を規制する第2係合部と、
    を含んで構成されている請求項5に記載の車両用シート。
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