JP2023099917A - ポッド型推進装置 - Google Patents

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Takashi Ogawara
光徳 松村
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Abstract

【課題】インバータなどが不要で、エネルギーの変換効率も高く、プロペラの前後で発生する旋回流や円周方向で発生する無効水流等を低減して、推進効率の向上が図れるポッド型推進装置を提供する。【解決手段】ポッド1内の推進用電動モータ8によりプロペラ20を回転させて船舶を推進させるポッド型推進装置において、プロペラ20の回転軸に連結された羽根ピッチ可変用電動モータ5により、羽根ピッチ角を変更するための同期差動変速機6と、プロペラ20の外周に配されたダクト19とを有し、ダクト19内のプロペラ20より前方に、ダクト19に流れ込んだ水をプロペラ20の羽根ピッチ角に沿った流れに整流するダクト前部整流板18を配した。【選択図】図1

Description

本発明は、旋回可能な繭型の回転楕円体に内蔵された推進用電動モータにより、プロペラの回転軸を回転させて船舶を推進させるポッド型推進装置に関する。
海上輸送を担う船舶は、海洋環境保全及び二酸化炭素による地球温暖化防止の観点から船舶の推進機関の推進効率の向上が求められている。
通常、船舶の推進機関は、大型デイーゼルエンジンなどで駆動される主軸の先端に取り付けたプロペラにより推進力が与えられる。大型船舶や速度制御が頻繁な船舶では、油圧駆動方式による可変ピッチプロペラが長く適用されてきた。
油圧駆動方式の可変ピッチ方式では、プロペラの羽根を操作するために油圧シリンダーを使用しているが、漏油による海洋水汚染などのトラブルや油圧装置の保守メインテナンスに手間とコストがかかる欠点があった。
そこで、これを解決するために、旋回可能な繭型のポッド(回転楕円体)に内蔵した推進用電動モータ(交流電動モータ)の出力軸にプロペラを固定したポッド型推進装置などが実用化されている。
従来のポッド型推進装置は、出力軸の先端部に連結されたハブに、複数枚の羽根が固定ピッチで周設されたプロペラを用いて、交流電動モータの回転数を変化させることで、推進力を制御していた。
また、従来、プロペラ式の推進装置の推進力を高める1つの技術として、プロペラを円筒状のダクトに収納したアジマスプロペラなどが知られている。これは、推進用電動モータによりプロペラを回転させることで、入水口から円筒状に仕切られたダクト内に水が流れ込み、回転中のプロペラを通過して排水口からダクトの外へ排水される。
特開平10-37838号公報
しかしながら、ポッド型推進装置において、交流電動モータの回転数を可変とするためには、サイクロコンバ―タ等の周波数変換装置が必要となり、大きなエネルギーロスが生じていた。
そのため、従来のポッド型電動推進装置を搭載した船舶では、デイーゼルエンジンで直接プロペラを回転させる従前方式よりもトータルのエネルギー効率が下がることが大きな課題であり、このままでは温暖化防止対策が実現できない状況となっていた。
また、従来のアジマスプロペラでは、ダクトの流水口部に、水流をプロペラに沿って流すための整流板が存在しない。そのため、プロペラ翼面で渦等の流体損失が発生し、揚力が減じ、推進力が低下する課題があった。
しかも、このアジマスプロペラにあっては、プロペラの後方で、プロペラが回転することで旋回流が発生しており、この旋回流は、推進力に寄与しない流れであるため、旋回流を抑制することが課題となっていた。
そこで、本発明者は鋭意研究の結果、ポッド型推進装置による推進力の制御として、従来の推進用電動モータの回転数制御方式に代えて、同期差動変速機を搭載した電動可変ピッチ方式を採用するとともに、ダクト内のプロペラより前方位置(および後方位置)に流板を設ければ、上述した課題はすべて解消されることを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、従来のポッド型推進装置で必要であったインバータなどが不要となり、かつエネルギーの変換効率も高いとともに、ダクト内においてプロペラの前(後)で発生する旋回流や、プロペラの円周方向で発生する無効水流等を低減して、推進効率の向上も図れるポッド型推進装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ポッドに収納された推進用電動モータによりプロペラの回転軸を回転させて船舶を推進させるポッド型推進装置において、前記プロペラの回転軸に連結され、かつ前記ポッドに固定された羽根ピッチ可変用電動モータによって、前記プロペラの羽根ピッチ角を変更するための同期差動変速機と、前記プロペラの外周に配されたダクトとを有し、該ダクト内の前記プロペラより前方位置に、前記ダクトに流れ込んだ水を前記プロペラの羽根ピッチ角に沿った流れに整流するダクト前部整流板を配したことを特徴とするポッド型推進装置である。
ここでいう同期差動変速機とは、回転主軸と同心状に配設された出力軸を相対的に回転させることにより、回転主軸に取付けられた可変ピッチプロペラ駆動装置において、入力軸を介して羽根ピッチ可変用電動モータに連結された太陽歯車と、この太陽歯車と噛合し自転しながら上記太陽歯車の外周を公転する遊星歯車と、この遊星歯車と噛合する第三の歯車からなる歯車列を有し、上記遊星歯車又は第三の歯車のいずれか一方の歯車を前記出力軸に連結するとともに、他方の歯車を固定軸と前記回転主軸との間に介装された変速装置によって駆動し、前記太陽歯車が停止しているとき、前記出力軸と回転主軸との回転速度が等しくなるように変速比を選定した変速機である。
また、請求項2に記載の発明は、前記ダクト内の前記プロペラより後方位置には、このプロペラの回転により発生した旋回流を抑制可能な傾斜角を有したダクト後部整流板が配されたことを特徴とする請求項1に記載のポッド型推進装置である。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記プロペラの回転軸は中空パイプで、該プロペラの回転軸には、前記同期差動変速機から前記プロペラの羽根ピッチ角を変更する力を該プロペラに伝達するためのボールねじまたは遊星ローラねじによる軸力変換機構が収納されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポッド型推進装置である。
ここでいう軸力変換機構とは、ボールネジまたは、遊星ローラねじのナットを回転させてねじ軸を軸方向の変位に変換する装置である。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、前記ダクトは、前記プロペラの外周から前記ポッド型推進装置の前部まで覆うように構成されたことを特徴とする請求項1~請求項3のうち、何れか1項に記載のポッド型推進装置である。
請求項5に記載の発明は、前記ダクトの流水口部には、除塵用スクリーンが設けられたことを特徴とする請求項1~請求項4のうち、何れか1項に記載のポッド型推進装置である。
請求項1に記載の発明によれば、ポッド型推進装置による推進力の制御として、従来の推進用電動モータの回転数制御方式に代えて、電動可変ピッチ方式を採用したため、従来のポッド型推進装置で必要であったインバータなどが不要となり、かつエネルギーの変換効率も高めることができる。
また、ここでは、プロペラの羽根の角度を変更する可変ピッチ機構として同期差動変速機を搭載したもの採用したため、ピッチ変更時以外は羽根ピッチ可変用電動モータを停止して、消費電力を低減することができる。
さらに、プロペラの外周をダクトにより覆ったため、プロペラの円周方向の水流を減少させて、ポッド型推進装置の推進効率を向上させることができる。
さらにまた、ダクトの流水路のうち、プロペラより前方位置にダクト前部整流板を配したため、ダクトに流れ込んだ水は、予めプロペラの羽根ピッチ角に沿った流れに整流されてからプロペラに供給される。そのため、プロペラの前方で発生する旋回流や、プロペラの円周方向で発生する無効水流等を低減して、ポッド型推進装置の推進効率をさらに向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ダクトの流水路のうち、プロペラより後方位置にダクト後部整流板を配したため、プロペラの回転によって発生した旋回流を抑制することができる。これにより、ポッド型推進装置の推進効率のさらなる向上を図ることができる。
さらに、請求項3に記載の発明よれば、プロペラ回転軸をパイプ状として、この内部に、同期差動変速機の出力側に連結されたボールねじまたは遊星ローラねじを含む軸力変換機構を収納している。そのため、同期差動変速機からの羽根ピッチ角(羽根の向き)を変更する力を伝達するための専用のスペースを必要としない。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、(少なくとも)プロペラの外周からポッド型推進装置の前部までダクトにより覆うようにしたため、繭型ポッドを支えるステムに当たった水流がステムの両脇に逸れる割合が少なくなり、かつ、ポッド入り口から流入した水流の全量をプロペラ後方に排出するという理由で、水の流れ損失を大幅に低減することができる。
特に、(1)ポッド型推進装置の前部までダクトにより覆い、(2)ダクト内のプロペラ前後に整流板を配設し、(3)推進力の制御に前記可変ピッチ方式を採用すれば、プロペラ式の水力発電の場合と同等に高い“水エネルギーを回転トルクへの変換効率”を実現することができる。
すなわち、船舶と同じプロペラ方式の水力発電所では、水のエネルギーを回転トルクに変換する実効率は90~92%と高かった。これに対して、船舶のプロペラ推進装置では、ダクトがない場合、65%の変換効率に留まっており、長い間、この差の原因は不明であった。
この課題に取り組んだ本発明者は、鋭意研究の結果、(1)ダクトによりポッドの前部まで覆い、(2)プロペラ前後に流れ整流板の設置、(3)可変ピッチ方式にすることにより、船の推進効率を水力発電所の水力タービンのエネルギー変換効率まで近づけられることを知見した。
また、請求項5に記載の発明によれば、ダクトの流水口部に除塵用スクリーンを設けたため、海面などに浮遊している大きなごみをプロペラとダクト内側の隙間に巻き込むおそれがない。これにより、ゴミの巻き込みによるトラブルを防止することができる。
本発明の第一実施形態の構成図である。 図1のA-A矢視図を示す平面図である。 図1のB-B矢視図を示す平面図である。 本発明の第一実施形態としてのプロペラ周りの詳細を示す構造図である。 本発明の第一実施形態としての同期差動変速機周りの詳細を示す構造図である。 既存のプロペラの円周方向の流れを示す解説図である。 本発明の第一実施形態としてのプロペラの円周方向の流れを示す解説図である。 本発明の第一実施形態のプロペラボス内部の翼列流れを示す解説図である。 同期差動変速機の構造を示す構造図である。 本発明の第一実施形態としての同期差動変速機の断面図である。 本発明の同期差動変速機の遊星ギヤの動作説明図である。 本発明の第二実施形態の構成図である。 本発明の第二実施形態のボールねじ軸力変換機構の詳細図である。 本発明の第三実施形態の構成図である。 本発明の第三実施形態のAーA断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照にして説明する。
図1に本発明の第一実施形態での構成図を示す。
図1は、船尾付近に設けられたポッド型推進装置の一実施例を示す。
図1において、旋回式推進ポッド(ポッド)1は、旋回台2aに旋回用ベアリング2にて回動可能な状態で船尾3に取り付けられている。
旋回式推進ポッド1は、推進装置前部4と推進装置下部9と推進装置後部9aとから構成されている。旋回式推進ポッド1は、鋼板で形成された内部に羽根ピッチ可変用モータ(羽根ピッチ可変用電動モータ)5、羽根ピッチ可変用モータ支持台5a、同期差動変速機6、前部軸受台7、プロペラ回転用モータ(推進用電動モータ)8、ピッチ可変用操作軸10、後部軸受11、遊星ギヤ減速機12が内蔵されている。
プロペラ回転用モータ8の回転主軸22の先端部にはプロペラボス15が接続されている。
プロペラボス15には、プロペラ20が円周上に複数枚設置され、プロペラ20の羽根ピッチ角が同一になるように配置されている。プロペラ20の外周部には、プロペラダクト19がプロペラ20と間隙を設けて同心円状に形成され、前記プロペラダクト19は、複数設けられたプロペラダクト前部整流板(ダクト前部整流板)18にて推進装置後部9aに固設されている。
また、前記プロペラダクト19の前端にある流水口部には除塵用スクリーン17が設けられており、流水中のごみなどが前記プロペラダクト19に侵入するのを防ぐ。プロペラダクト19の後部にはプロペラダクト後部整流板(ダクト後部整流板)21が設けられており、プロペラ20で発生した旋回流を整流する。前記プロペラダクト後部整流板21は、プロペラダクト後部整流板支持用ボス16に取り付けられている。
前記プロペラダクト後部整流板支持用ボス16は、プロペラボス15と間隙を設けて軸受を介して配置されている。推進装置後部9aは、回転主軸22が貫通して取り付けられるために、海水の侵入を防ぐために分解メインテナンスが可能な封水シール14が設けられている。
旋回式推進ポッド1の流水部は、水中での抵抗を少なくするために滑らかな円筒状をしており、渦やキャビテーションの発生を抑制する形状となっている。プロペラ回転用モータ8の回転子軸に相当する回転主軸22は、内部が空洞となっており円筒状の形状を有している。前記回転主軸22の内部にはピッチ可変用操作軸10が内包されており、前記同期差動変速機6の出力軸に接続されている。
回転主軸22のプロペラ側の反対側の端部には、同期差動変速機6がボルト等にて前記回転主軸の端部22に取り付けられている。同期差動変速機6の入力軸は、推進装置前部4の底部に固設された羽根ピッチ可変用モータ支持台5aに設置された羽根ピッチ可変用モータ5の出力軸に接続されている。
回転主軸22に内包されたピッチ可変用操作軸10は、プロペラの羽根ピッチを動作しない時には、前記回転主軸22と同一回転で同期して回転する。一方、プロペラの羽根ピッチを可変する時には、可変する羽根ピッチ角に相当する回転偏差分を羽根ピッチ可変用モータ5が前記ピッチ可変用操作軸10に入力され回動する。回動した回転偏差は、推進装置後部9aに設けられた遊星ギヤ減速機12に入力され、回転トルクが増大された状態で遊星ギヤ出力軸13に出力される。遊星ギヤ出力軸13の回転は、プロペラボス15に伝達されてプロペラ20を旋回させ、羽根ピッチ角を変更せしめる。
図2には、本発明の第一実施形態の構成図の図1のA-A矢視図を示す。
図2において、プロペラダクト(ダクト)19は、円筒状の形状をなしており、推進装置後部9aには、等間隔に設置された複数枚のプロペラダクト前部整流板18が取り付けられている。流水は、前記プロペラダクト前部整流板18の隙間を通過して流れる。
プロペラダクト前部整流板18は、プロペラダクト19の後部に設置されているプロペラダクト後部整流板21で整流される際に前記整流板に加わる回転トルクが合成された反力に耐えられる曲げ強度を有している。
図3には、本発明の第一実施形態の構成図の図1のB-B矢視図を示す。
図3において、プロペラダクト19は、円筒状の形状をなしている。プロペラダクト19と内側にある推進装置後部9aの間には平板状の金網の除塵用スクリーン17が流水の流路全面を覆っている。プロペラ20が回転すると流水は除塵用スクリーン17からプロペラダクト19の内部に流入する。
この際、流水に含まれるゴミや海生生物などが前記除塵用スクリーン17にて濾過される。濾過されたゴミや海生生物などは、プロペラ20を逆回転させて流水を逆流させることにより、前記除塵用スクリーン17表面に付着したゴミや海生生物を剥離せしめる。剥離が難しい場合には人力又は機械により除去する。これにより、プロペラ20の外縁部とプロペラダクト19の隙間にゴミや海生生物が挟み込まれてプロペラ20が不具合を生じることを防止することができる。
図4には、本発明の第一実施形態としてのプロペラ周りの詳細構成図を示す。
図4において、推進装置後部9aには、後部軸受11と、後部軸受支持台11a、遊星ギヤ減速機12、プロペラボス締結軸24、封水シール14、回転主軸22が内蔵されている。円管状の回転主軸22の内部には、ピッチ可変用操作軸10と、ピッチ可変用操作軸接続部10aが設けられている。
また、回転主軸22には遊星ギヤ取付けフランジ12aが設けられており、遊星ギヤ減速機22が取り付けられている。遊星ギヤ減速機12の他端にはプロペラボス締結用フランジ24aを介してプロペラボス15が接続されている。前記遊星ギヤ減速機12は、回転主軸22と常に同一回転数にて回転する。一方、遊星ギヤ出力軸13は回動可能な状態でプロペラ回転用大傘歯車20cに接続されている。
前記プロペラ回転用大傘歯車20cは、プロペラ回転用傘歯車20bと嵌合され、プロペラ回転用大傘歯車20cの回転をプロペラ20に伝達する。プロペラ回転用傘歯車20bは、プロペラ付け根部20aとプロペラ20と一体で接続されている。
ピッチ可変用操作軸10に羽根ピッチを変化させるための回転偏差が与えられると、遊星ギヤ減速機12にて回転トルクを増大し、遊星ギヤ出力軸13を介してプロペラ回転用大傘歯車20cに伝達され、プロペラ回転用傘歯車20bを介してプロペラ20が回転する。
プロペラボス15には紙面に向かって右側に小口径の水中軸受用軸23aが設けられている。前記水中軸受用軸23aは、海水中で腐食しない、ステンレス鋼又はチタン合金などで作られている。水中軸受用軸23aは、清水23dを貯留したプロペラダクト後部整流板支持用ボス16に設けられた水中軸受23と回動可能なギヤップをもって嵌合されている。
プロペラダクト後部整流板支持用ボス16には、清水23dを注入するための水中軸受用注水口23bと排水のための水中軸受用排水口23cが設けられている。水中軸受23には水中で軸受として機能可能な金属又は樹脂製の軸受を有している。軸と軸受の潤滑には前記記載の清水23dを使用する。
プロペラダクト後部整流板支持用ボス16は、プロペラダクト後部整流板21が接続されており、プロペラダクト19を介してプロペラダクト前部整流板18により推進装置後部9aに接続されている。
プロペラダクト後部整流板支持用ボス16に水中軸受23を設けることにより、プロペラボス部に軸ブレなどの振動が発生した場合でも前記プロペラダクト後部整流板支持用ボス16が同期して振動することになり、プロペラ20とプロペラダクト19が接触するのを防ぐことができる。
図5には、本発明の第一実施形態としての同期差動変速機周りの詳細構造図を示す。
図5において、同期差動変速機6は、プロペラ回転用モータ8の回転子であるプロペラモータ用ロータ8aの軸端にフランジにて締結され、前記プロペラモータ用ロータ8aと同期して回転する。同期差動変速機6には羽根ピッチ可変用モータ接続部5bが設けられており、羽根ピッチ可変用モータ支持台5aに固定された羽根ピッチ可変用モータ5の出力軸に回転可能な状態で接続されている。
プロペラ回転用モータ8は、プロペラ回転用モータ用ステータ8bとともに推進部下部9に固定されている。
プロペラモータ用ロータ8aは、前部軸受支持台7aと後部軸受支持台11a前部軸受7と後部軸受11を介して重量を支えられている。回転主軸22は、プロペラ回転用モータ用ロータ8aと一体に構成され、軸内部に空間部を有する円筒状の形状を成している。
前記プロペラ回転用モータ用ロータ8aの軸内部の空間部にはピッチ可変用操作軸10が空隙を保持し、回転中心部に配置されている。
ピッチ可変用操作軸10は一端が同期差動変速機出力軸6aに同期差動変速機出力軸締結カップリング6bを介して締結されており、他端は、ピッチ可変用操作軸接続部10aを介して遊星ギヤ減速機入力軸12bに接続されている。遊星ギヤ減速機12は、遊星ギヤ減速機取付けフランジ12aにて回転主軸22とプロペラボス締結軸24に締結されている。
プロペラピッチが固定状態の場合には、回転主軸22とピッチ可変用操作軸10は同期して回転し、回転偏差が生じない。一方、羽根ピッチを可変する場合には、羽根ピッチ可変用モータ5を回転させ、羽根ピッチ角に相当する偏差を同期差動変速機出力軸6aにて回転させ、ピッチ可変用操作軸10にて遊星ギヤ減速機12に入力し、回転トルクを増幅して遊星ギヤ減速機出力軸13から出力される。
図6は、本発明の一実施例とは異なる一般の船舶に使用されているプロペラの形状を示す。
図6において、プロペラボス15とプロペラ20の軸方向から見た状態を示す。
プロペラ20は、羽根先端でのキャビテーション発生防止のために先端部が烏帽子形状となっている。プロペラ20が回転すると、プロペラ20の回転力により水流は推進に寄与する軸流方向の流れと、遠心力によってモータされるプロペラ20に作用する円周方向の流れ26の流れになる。前記プロペラ20に作用する円周方向の流れ26は、プロペラ20の外縁部に流れを阻止するものがないため、そのままプロペラ20の外側に流出する。これにより、プロペラ20に作用する円周方向の流れ26は推進力として作用しない結果となる。
一方、本発明の方式では、図7に示すように、プロペラ20の外周部にプロペラダクト19が有るため、プロペラ20に作用する円周方向の流れ26は、プロペラ20の外部への流出が妨げられることとなる。プロペラダクト19によって妨げられたプロペラ20に作用する円周方向の流れ26は、プロペラ20とプロペラダクト19との間に設けられた間隙から流出することになる。
前記間隙がプロペラ20の大きさに対して十分に小さい場合は流出する水流にとっては大きな抵抗となり、結果として間隙からの流出量を少なくすることができ、推進力に寄与しないプロペラ20に作用する円周方向の流れ26を抑制することができる。プロペラダクト19がない場合のプロペラ20の推進効率は約65%程度であり、プロペラ20に作用する円周方向の流れ26は約25%程度に達するが、適切に設計されたプロペラダクト19を用いることによりプロペラ20に作用する円周方向の流れ26の損失を5%程度に低減することが可能である。なお、図7中の符号20dは、プロペラダクト19内におけるプロペラ先端部流れである。
図8に本発明の第一実施形態のプロペラボス内部の翼列流れを示す。
図8はプロペラダクト19の内部を平面に展開した状態を示す。
図8において、プロペラダクト19の推進方向前方に設けられたプロペラダクト前部整流板18が円周上に等間隔で設置されている。前記プロペラダクト前部整流板18はプロペラ20の入り口先端部に水流が流入するように断面が湾曲した状態に形作られている。
プロペラダクト前部整流板18との間をプロペラダクト前部整流板流れ18aが流入し、プロペラ20へと導かれる。プロペラ20に流れ込んだ水流は、プロペラ20に沿って流入するためにプロペラ入り口部での剥離や渦の発生を抑制することができる。
プロペラ20がプロペラ回転方向25に移動する際には、プロペラ後流に旋回流が発生するが、プロペラ20の下流側に旋回流を抑制するために湾曲したプロペラダクト後部整流21を設置することによりプロペラダクト後部整流板流れ21aが旋回方向とは逆向きの流れになるためにプロペラダクト後部整流板21からは旋回しない状態で水流が排出されることになり、結果としてプロペラ20による旋回流の損失を低減せしめることができる。
旋回流は、プロペラ20の推進力には寄与しないので、前記旋回流を抑制することが船舶の推進効率向上に資することとなる。
本発明の第一実施形態としての同期差動変速機の構造を図9に示す。
図9に於いて回転主軸22の端部に一体的に固定された同期差動変速機6は、ケース41が回転主軸22に固設されている。その頂壁に固定軸42が貫挿され、軸受42aによって上記ケース41が固定軸42に対して回転可能としてある。
上記固定軸42には、羽根ピッチ可変用モータ5によって回動駆動される入力軸40が同心的に貫挿され、軸受43及び軸支持部44により回動自在に支持されている。そして上記入力軸40の下部には第1の太陽歯車45が一体的に形成されており、この第1の太陽歯車45にはその第1の太陽歯車45を中心として公転する複数個の第1の遊星歯車46が嵌合されている。
一方、前記固定軸42の下端には、固定太陽歯車47が一体的に形成されており、この固定太陽歯車47の外周には、固定太陽歯車47に噛合して自転するとともに固定太陽歯車47を中心として公転する複数の第2の遊星歯車48が配置されている。
また、前記ケース41の内面側には、固定太陽歯車47と同心状に配置された第1の内歯歯車31が固着されており、この内歯歯車31に上記複数の第2の遊星歯車48が噛合されている。
また、前記複数の第1の遊星歯車46には、第1の太陽歯車45と同心状に配置された第2の内歯歯車32が噛合されており、この第2の内歯歯車32が入力軸40と同一直線状に配置され、ケース41の底壁を貫通する出力軸6aに連結されている。
ところで、上記入力軸40には、第1の太陽歯車45と固定太陽歯車47の間においてスペーサ33が軸受を介して軸支され、そのスペーサ33の外周部の上下両面にそれぞれ軸受35a,35bを介して前記第2の遊星歯車48及び第1の遊星歯車46が配設されている。上記第2の遊星歯車48の上方及び第1の遊星歯車46の下方には、それぞれ入力軸40と同心状のリング36、37が配設されており、リング36、スペーサ33、及びリング37に貫挿装着された支持軸38に第2の遊星歯車48及び第1の遊星歯車46が回動可能に軸支されている。
そこで、第1の太陽歯車45と固定太陽歯車47の歯数をそれぞれZ1,Z1´とし、2組の歯車の歯数比をZ1/Z2=Z1´/Z2´=1/Rのように等しくする。
しかして、回転主軸22がω0の速度で回転している場合には、固定太陽歯車47が固定状態であるので、第2の遊星歯車48が、回転主軸22とともに回転する第1の内歯歯車31によって駆動され、自転しながら公転軌跡t上をω1の速度で図10に示すように公転する。
一方、上記第2の遊星歯車48が公転すると、第1の太陽歯車45が停止している場合には、その回転力によって支持軸38を介して第1の遊星歯車46が第1の太陽歯車45の周りに自転しながら公転軌跡t´上をω1´の速度で公転させられ、その第1の遊星歯車46の公転によって第2の内歯歯車32及び出力軸6aがω0´速度で図11に示すように回転させられる。
ところで、回転主軸22の回転速度即ち第1の内歯歯車31の回転速度ω0と第2の遊星歯車48の公転速度ω1との間には次の関係がある。
ω0=(1+Z1´/Z2´)ω1
また、出力軸6a即ち第2の内歯歯車32の回転速度ω0´と第1の遊星歯車46の公転速度ω1´の間にも次の関係がある。
ω0´=(1+Z1/Z2)ω1´
一方、歯数には前述のようにZ1/Z2=Z1´/Z2´=1/Rとしてあるのでω0=ω0´となり、出力軸6aは回転主軸22と一体のごとく同調回転することになる。
このため、図示はされていないが、出力軸6aに接続された遊星ギヤ減速機入力軸12bと遊星ギヤ減速機出力軸13とは、回転主軸22と同期を保った状態で回転することになり、羽根ピッチ可変用モータ5の出力軸が静止している状態では、前記遊星ギヤ減速機出力軸13は回転主軸22と同期して回転する。このため、プロペラ20の端に設けられたプロペラ回転用傘歯車20bは静止状態を保持し、定められたピッチ角で保持される。
同様に、羽根ピッチ可変用モータ5の出力軸が回動した場合は、回動された回転偏差分が遊星ギヤ減速機出力軸13を介してプロペラ20のピッチ可変機構に伝えられ所定の角度分だけピッチ角が変化する。
また、羽根ピッチを変化させるとき以外は羽根ピッチ可変用モータ5の出力軸は停止した状態を保持すればよい。このため、羽根ピッチが一定で回転主軸22が回転している時は、羽根ピッチ可変用モータ5は保持トルクのみ有ればよいので消費電力が極めて少ない状態となる。
図12に本発明の第二実施形態の構成図を示す。
図12において、プロペラ駆動用軸50は、船内に設けられた電動機からプロペラ20に回転動力を伝達する軸である。前記プロペラ駆動用軸50の先端部にはプロペラ回転用傘歯車56が取り付けられており、プロペラボス回転軸62に固設された傘歯車にて回転する。推進装置は、船側取付け板53にて船側に固定されており、旋回ベアリング54を介して旋回ポッド55が旋回可能な状態で取り付けられている。
旋回ポッド55には、羽根ピッチ可変用モータ58、同期差動変速機59、ボールねじナット61、ボールねじ軸63、プロペラ旋回用リンク65が内蔵されており、プロペラ20の外側に間隙を設けてダクト64が円形状に配置されている。
軸力変換部には、ボールねじの代わりに遊星ローラねじを使用してもよい。
遊星ローラねじは、ボールの代わりにねじ型をした遊星ローラを円周上に複数配置したもので、同一軸荷重では、ボールねじよりも径が小さくできる利点がある。
プロペラボス回転軸62の端部には、同期差動変速機59が固定されており、同期差動変速機出力軸60が前記ボールねじナット61を回転可能な状態にて接続されている。
同期差動変速機59の入力軸には、羽根ピッチ可変用モータ58が接続されている。図中の二点鎖線は、羽根ピッチ可変用モータ58の電源ケーブルを示す。また、図中の52は、旋回部電源供給装置を示す。
本実施例は、タグボート等に使用されるアジマスプロペラ型と呼ばれる型式に類似している。既存のアジマス型では、可変ピッチ操作機構として油圧ピストンを使用しているが、船内から油圧を旋回ポッド55に内蔵されている油圧ピストンに供給する必要があり、複雑な油圧装置が必要であり、修理や保守メインテナンスに多くの手間が必要であった。
アジマス型は、一般的に船外機のように船の後尾に旋回可能な状態で取り付けられ推進方向を短時間で変えられる特徴がある。このため、船側取付け板53の下部ごと交換可能であり、船体に大きな改造を施さなくても電動可変ピッチ化が可能となる。内航用タグボートでは、全出力で推進力が必要な時は船舶を押したりするときであり、全体の運行の20%程度である。従って、プロペラを電動可変ピッチ方式にすれば、軽負荷時でも少ない動力で運行が可能である。
図13に本発明の第二実施形態のボールねじ軸力変換機構の詳細図を示す。
図13において、同期差動変速機59は、プロペラボス回転軸62の端面に取付けプレート67を介して同期差動変速機取付けフランジ66にて図示にはないボルトにて締結されている。また、取付けプレート67は、ボルトにてプロペラボス回転軸62の端面に締結されている。ボールねじナット61は、ベアリング70にて回動可能な状態で保持されている。
べアリング70の間にはライナ71が挿入されており、ベアリング70が軸方向に移動しないように保持している。ベアリング70と取付けプレート67の間にはライナ72が挿入されており、ボールねじナット61を操作したときの軸方向の反力を取付けプレート67に伝達し、保持する役割を担っている。
ボールねじナット61は、ナット回転用ホルダがボルトにて取り付けられており、一端にナット回転用接続軸68が形成されている。ナット回転用接続軸68は、嵌合可能な継手にて同期差動変速機出力軸60に締結されている。同期差動変速機59の入力軸側には同期差動変速機59の固定軸42を同期差動変速機固定軸支持台73を介して静止部の固定されている。本発明の第一実施例、第三実施例では固定軸42の固定方法は明記されていないが、全ての実施例において図13に示す固定方法を採用している。
同期差動変速機59の入力軸40は、プロペラ20のピッチを可変する時以外は静止状態を保持する。ピッチを可変する場合には、出力軸60からナット回転用ホルダ69に回転偏差が伝達され、ボールねじナット61が回転した量に相当してボールねじ軸63が軸方向に移動する。これによりプロペラ20のリンク機構を介してプロペラ20を旋回せしめる。
軸力変換部には、ボールねじの代わりに遊星ローラねじを使用してもよい。
遊星ローラねじは、ボールの代わりにねじ型をした遊星ローラを円周上に複数配置したもので、同一軸荷重では、ボールねじよりも径が小さくできる利点がある。
締結方法は、ボールねじと同様にナット側を回転させて、軸をスライドさせる動作となる。
図14に本発明の第三の実施形態の構成図を示す。
図14において、ダクト80は、プロペラ20の外周からポッド型推進装置1の前部までのほぼ全体を覆うように配置されている。
ダクト80は、推進装置下部9とダクト80の内側とにポッド支持板81を設け、旋回式推進ポッド1の全体を保持している。ダクト80の後方には、本発明の第一実施形態と同様にプロペラ20、プロペラダクト前部整流板18,プロペラダクト後部整流板21が配置されている。
ダクト80により推進装置全体を覆うことで、除塵スクリーン82から流入した水流は中央部の旋回ステム83の周りに流れ込みながらプロペラダクト前部整流板18によって整流され、プロペラ20に流れ込む。流れ込んだ水流は、プロペラダクト後部整流板21により整流されてダクト80の外部へと流出される。これにより、中央部の旋回ステム83での水流がダクト80によって整流されるため、推進時に発生する旋回ステム83の周囲に発生する乱流抵抗を軽減することができる。ダクト80は、入り口(入水口)部から出口(排水口)部にかけて大きな流路断面積の変化を生じないように形成されている。
これにより、ダクト80内の流水の損失抵抗を抑制することになり、より推進効率の高いポッド型推進装置が実現できる。
図15に本発明の第三実施形態のAーA断面図を示す。
図15において、ダクト80から流入した水量は、斜線部で示す流水路84に流れ込む。
推進装置下部9は、ポッド支持板81により支持をされている。ポッド支持板81は、極力流水の流れを妨げないように形成されている。流水路84に流れ込んだ流水は、プロペラ20へと流れ込む。
このように構成したことで、下記(1)~(6)に代表される様々な効果が得られる。
(1) プロペラダクト19によってプロペラ20の外周部を小さい間隙で全周を覆い、プロペラ20の前後に整流板18,21を設けたポッド型推進装置によりプロペラ20の円周方向の水流26を最小にすることが可能となり、推進効率の大幅な向上が可能となる。
(2) 可変ピッチ機構に同期差動変速機6を使用することにより、ピッチ可変時以外は羽根ピッチ可変用モータ5を停止することができ、消費電力を最小にすることができる。
(3) 電動可変ピッチ方式を採用することにより、油圧ピストンや圧油配管からの漏油がなくなり、漏油による海洋汚染を防止できる。
(4) 旋回可能なポッド型推進装置は、360度旋回可能なために船の操作性に優れ、短時間で船の進路変更が可能となり、非常時の対応力が向上する。
(5) ダクト80の流水口部に除塵用スクリーン82を設けることにより、ダクト80内に流入するゴミを取り除くことができ、プロペラ20とダクト80の間隙部にゴミが挟み込まれるのが防げる。
(6) アジマス型推進装置を同期差動変速機6とボールねじとリンク機構で可変ピッチ方式にすればコンパクトな可変ピッチ機構が実現できる。
1 旋回式推進ポッド
2 旋回用ベアリング
2a 旋回台
3 船尾
4 推進装置前部
5 羽根ピッチ可変用モータ(羽根ピッチ可変用電動モータ)
5a 羽根ピッチ可変用モータ支持台
5b 羽根ピッチ可変用モータ接続部
6 同期差動変速機
6a 同期差動変速機出力軸
6b 同期差動変速機出力軸接続カップリング
7 前部軸受
7a 前部軸受支持台
8 プロペラ回転用モータ(推進用電動モータ)
8a プロペラ回転用モータ用ロータ
8b プロペラ回転用モータ用ステータ
9 推進装置下部
9a 推進装置後部
10 ピッチ可変用操作軸
10a ピッチ可変用操作軸接続部
11 後部軸受
11a 後部軸受支持台
12 遊星ギヤ減速機
12a 遊星ギヤ減速機取付けフランジ
12b 遊星ギヤ減速機入力軸
13 遊星ギヤ減速機出力軸
14 封水シール
15 プロペラボス
16 プロペラダクト後部整流板支持用ボス
17 除塵用スクリーン
18 プロペラダクト前部整流板
18a プロペラダクト前部整流板流れ
18b プロペラダクト前部整流板への作用力
19 プロペラダクト
20 プロペラ
20a プロペラ付け根部
20b プロペラ回転用傘歯車
20c プロペラ回転用大傘歯車
20d プロペラ先端部流れ
21 プロペラダクト後部整流板
21a プロペラダクト後部整流板流れ
21b プロペラダクト後部整流板作用力
22 回転主軸
22a 回転主軸内部空間部
23 水中軸受
23a 水中軸受用軸
23b 水中軸受用注水口
23c 水中軸受用排水口
23d 水中軸受用清水
24 プロペラボス締結軸
24a プロペラボス締結軸用フランジ
25 プロペラ回転方向
26 プロペラに作用する円周方向の流れ
40 入力軸
41 ケース
42 固定軸
42a 軸受
43 軸受
44 軸支持部
45 第1の太陽歯車
46 第1の遊星歯車
47 固定太陽歯車
48 第2の遊星歯車
31 第1の内歯歯車
32 第2の内歯歯車
33 スペーサ
35a 軸受
35b 軸受
36 リング
37 リング
38 支持軸
50 プロペラ駆動用軸
51 モータ用電源ケーブル
52 旋回部電源供給装置
53 船側取付け板
54 旋回ベアリング
55 旋回ポッド
56 プロペラ回転用傘歯車
58 羽根ピッチ可変用モータ(羽根ピッチ可変用電動モータ)
59 同期差動変速機
60 同期差動変速機出力軸
61 ボールねじナット
62 プロペラ回転軸
63 ボールねじ軸
64 ダクト
65 プロペラ旋回用リンク
66 同期差動変速機取付けフランジ
67 取付けプレート
68 ナット回転用接続軸
69 ナット回転用ホルダ
70 ベアリング
71 ライナ
72 ライナ
73 同期差動変速機固定軸支持台
80 ダクト
81 ポッド支持板
82 除塵スクリーン
83 旋回ステム
84 流水路
t 公転軌跡
t´ 公転軌跡

Claims (5)

  1. ポッドに収納された推進用電動モータによりプロペラの回転軸を回転させて船舶を推進させるポッド型推進装置において、
    前記プロペラの回転軸に連結され、かつ前記ポッドに固定された羽根ピッチ可変用電動モータによって、前記プロペラの羽根ピッチ角を変更するための同期差動変速機と、
    前記プロペラの外周に配されたダクトとを有し、
    該ダクト内の前記プロペラより前方位置に、前記ダクトに流れ込んだ水を前記プロペラの羽根ピッチ角に沿った流れに整流するダクト前部整流板を配したことを特徴とするポッド型推進装置。
  2. 前記ダクト内の前記プロペラより後方位置には、このプロペラの回転により発生した旋回流を抑制可能な傾斜角を有したダクト後部整流板が配されたことを特徴とする請求項1に記載のポッド型推進装置。
  3. 前記プロペラの回転軸は中空パイプで、
    該プロペラの回転軸には、前記同期差動変速機から前記プロペラの羽根ピッチ角を変更する力を該プロペラに伝達するためのボールねじまたは遊星ローラねじによる軸力変換機構が収納されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポッド型推進装置。
  4. 前記ダクトは、前記プロペラの外周から前記ポッド型推進装置の前部まで覆うように構成されたことを特徴とする請求項1~請求項3のうち、何れか1項に記載のポッド型推進装置。
  5. 前記ダクトの流水口部には、除塵用スクリーンが設けられたことを特徴とする請求項1~請求項4のうち、何れか1項に記載のポッド型推進装置。

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