JP2023098153A - 端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】指標画像を注視しつつも、端末装置から表示される測定に係わる状況の情報の確認が可能な端末装置を提供することができる。【解決手段】端末装置(100)は、撮影部(2)と、表示部(4)と、撮影される被測定者の画像を、被測定者の生体情報を測定するための情報として取得する情報取得部(11)と、測定に係わる状況を特定する状況特定部(16)と、被測定者の顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるように、第1指標画像を、表示部(4)に表示している被測定者を含む画像に重畳して表示すると共に、状況特定部(16)にて特定された状況に応じて第1指標画像の表示形態を変化させる表示制御部(17)と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、非接触で被測定者の生体情報を測定する端末装置に関する。
従来、被撮影者の画像に指標画像を重畳させて表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、利用者の撮影動画と手本動画における手本動作者の輪郭線(指標画像)とを表示用動画として合成し、当該表示用動画を表示する動画処理システムが開示されている。また、特許文献2には、被写体の顔領域を囲む顔表示枠(指標画像)および人体領域を囲む人体表示枠(指標画像)を生成し、被写体を撮影した結果得られた画像とともにこれらの表示枠を画面に表示する画像表示制御装置が開示されている。
また、上述のような技術は特に、被測定者(被撮影者)の撮影画像に基づき被測定者の生体情報を測定する端末装置において適用され得る。このような生体情報を測定する端末装置においては、表示部の画面における所定の測定位置で被測定者を撮影し続けることが重要である。そのため、当該端末装置は、当該測定位置を示す指標画像(顔位置ガイド、人型の輪郭ガイド等)を、被測定者を含む画像に重畳させて表示部の画面に表示する。
しかしながら、上述のような技術においては、指標画像に合わせて被測定者を測定している状態で、測定に係わる状況の情報が表示された場合に、測定者が指標画像から視線を逸らせてしまい、それにより顔位置が大きくずれ、測定に失敗する恐れがある。
本発明の一態様は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、指標画像を注視しつつも、端末装置から表示される測定に係わる状況の情報の確認が可能な端末装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、撮影部と、表示部と、前記撮影部にて撮影される被測定者の画像を、前記被測定者の生体情報を測定するための情報として取得する情報取得部と、測定に係わる状況を特定する状況特定部と、前記表示部に表示している前記被測定者を含む画像に重畳して第1指標画像を表示すると共に、前記状況特定部にて特定された状況に応じて前記第1指標画像の表示形態を変化させる表示制御部と、を備える。
本発明の一態様によれば、指標画像を注視しつつも、端末装置から表示される測定に係わる状況の情報の確認が可能な端末装置を提供することができる。
〔実施形態1〕
(1.端末装置100の概略構成)
図1は、本実施形態に係る端末装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、端末装置100は、制御部1、撮影部2、入力部3、表示部4、通信部5、および記憶部6を備える。端末装置100は、被測定者の撮影画像に基づき(すなわち非接触で)被測定者の生体情報を測定するために用いられる装置である。生体情報の項目としては、被測定者の体温、血圧、脈拍数、呼吸数等が挙げられるが、これらに限定されない。端末装置100は、画像の取得機能および画像の表示機能を備えたものであればよく、例えばスマートフォンまたはタブレット端末であってもよい。
(1.端末装置100の概略構成)
図1は、本実施形態に係る端末装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、端末装置100は、制御部1、撮影部2、入力部3、表示部4、通信部5、および記憶部6を備える。端末装置100は、被測定者の撮影画像に基づき(すなわち非接触で)被測定者の生体情報を測定するために用いられる装置である。生体情報の項目としては、被測定者の体温、血圧、脈拍数、呼吸数等が挙げられるが、これらに限定されない。端末装置100は、画像の取得機能および画像の表示機能を備えたものであればよく、例えばスマートフォンまたはタブレット端末であってもよい。
測定者は、端末装置100を用いて、表示部4の画面に表示される被測定者を含む画像を確認しつつ被測定者を撮影し続けることで、被測定者の生体情報を測定する。このような端末装置100は、例えば、介護の現場において、介護者(測定者)が被介護者(被測定者)の生体情報を測定する際に使用される。
なお、以下説明する端末装置100の各機能は、汎用のコンピュータにプログラムをインストールすることにより実現することもできる。上記プログラムは、アプリケーションソフトウェアと呼ぶこともできる。以下では、端末装置100が、上記プログラムをインストールしたスマートフォンである例を説明する。
制御部1は、端末装置100の各部を統括して制御する。撮影部2は、画像を撮影する。入力部3は、端末装置100に対する入力操作を受け付ける。表示部4は、画面を有し、撮影部2にて撮影される画像を画面上に表示する。通信部5は、外部の通信機器と制御部1との間で各種データを送受信する。記憶部6は、端末装置100にて扱う各種データを格納する。入力部3はタッチパネルであってもよく、この場合、入力部3は表示部4と一体となって構成される。
制御部1は、情報取得部11、測定部12、傾き検出部13、向き検出部14、大きさ検出部15、状況特定部16、および表示制御部17を備える。
情報取得部11は、撮影部2にて撮影される被測定者の画像(以下、撮影画像と称する)を、被測定者の生体情報を測定するための情報として取得する。なお、撮影画像は、被測定者の動画であってもよく、被測定者の静止画であってもよい。
測定部12は、撮影画像に基づき被測定者の生体情報を測定する。なお、測定部12の代わりに外部のサーバが、被測定者の生体情報を測定してもよい。この場合、情報取得部11が取得した撮影画像は、通信部5を介して外部のサーバに送信される。
傾き検出部13は、情報取得部11が取得した撮影画像に含まれる被測定者の顔画像(以下、単に顔画像と称する)に基づき、表示部4の画面における被測定者の顔の傾きを検出する。顔の傾きは、顔の中心線から算出する。中心線は、例えば、鼻の中心と口の中心を結んだ直線や、右目と左目の中心を結んだ直線である。向き検出部14は、当該顔画像に基づき、表示部4の画面において被測定者の顔が横を向いているかを検出する。大きさ検出部15は、当該顔画像に基づき、表示部4の画面における被測定者の顔の大きさを検出する。
なお、上記の表示部4の画面における被測定者の「顔の傾き」とは、例えば表示画面の縦辺に平行な上下方向や横辺に平行な左右方向など、画面上の基準となる所定の方向と顔画像の中心線とがなす角度を指すものとする。
状況特定部16は、測定に係わる状況を特定する。状況特定部16は、生体情報の測定が失敗したこと、生体情報の測定が完了したこと等を特定する。また、状況特定部16は、第1特定部161、第2特定部162、および第3特定部163を備える。
第1特定部161は、情報取得部11が取得した顔画像に基づき、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれを特定する。所定の検知エリアは、例えば、測定開始前に表示制御部17が表示する後述する第2指標画像52(図2、図3参照)の位置(所定の位置)であってもよいし、表示部4の画面における測定開始時の顔画像の位置であってもよい。
第2特定部162は、測定部12における被測定者の生体情報の測定の進捗状況を特定する。第3特定部163は、測定部12において被測定者の生体情報を測定中であることを特定する。
表示制御部17は、撮影画像を表示部4の画面に表示する。以下、画面に表示される被測定者を含む画像を、表示画像と称する。表示制御部17は、被測定者の顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるための第1指標画像51を、表示部4に表示(画面に表示)している被測定者を含む画像に重畳して表示すると共に、状況特定部16にて特定された状況に応じて第1指標画像51の表示形態を変化させる。
また、表示制御部17は、傾き検出部13にて検出された顔の傾きに合わせた第1指標画像51を表示画像に重畳して表示させてもよい(図2~図14参照)。
第1指標画像51は、顔部分および肩部分を含む人型の輪郭ガイドであってもよい。ここで、第1指標画像51は、傾き検出部13にて検出された顔の傾きに基づき、記憶部6に予め格納されている複数の人型の輪郭ガイドから選択された輪郭ガイドを回転させることで生成されてもよい。あるいは、第1指標画像51は、撮影画像に含まれる被測定者の顔および肩の輪郭を抽出することで生成されてもよい。
また、表示制御部17は、測定部12の測定開始前において、測定者が被測定者の顔位置を表示部4の画面の所定の位置に合わせるための第2指標画像52を表示画像に重畳して表示してもよい(図2、図3参照)。この場合、表示制御部17は、測定開始後において、顔部分および肩部分を含む人型の輪郭ガイドである第1指標画像51を表示画像に重畳して表示する。
第2指標画像52は、画面に表示されている被測定者の顔を内側に入れさせる枠状ガイドであってもよい。当該枠状ガイドの大きさは、測定者に被測定者の顔を枠状ガイドと同じ程度の大きさで撮影することで、被測定者と端末装置100との距離が撮影部2の性能に対応する適切な距離(例えば50~60cm)となるような大きさである。測定者は被測定者と端末装置100との距離を適切な距離とすることで被測定者の生体情報を測定することができる。なお、第2指標画像52は、被測定者の顔を表示部4の画面の所定の位置に合わせたときに被測定者の顔の中心となる位置を示す図形(例えばバツ印)や、目・鼻・口・耳等の位置を示す図形であってもよい。
当該枠状ガイドは、等方的な形状であってもよい。ここで、等方的な形状としては、円形、正多角形、又は球が挙げられるが、これらに限定されない。
また、表示制御部17は、状況特定部16が特定した測定に係わる状況に基づき、測定者への測定に係わる報知情報を示す報知画像61を表示画像に重畳して表示してもよい(図2、図3参照)。表示制御部17は、さらに、測定部12が測定する対象の生体情報項目、および測定結果を示す測定結果画像62を表示画像に重畳して表示してもよい(図2、図3参照)。
なお、表示制御部17が報知画像61を表示する代わりに、端末装置100に設けられたスピーカが測定者への測定に係わる報知情報を音声で出力してもよい。同様に、表示制御部17が測定結果画像62を表示する代わりに、端末装置100に設けられたスピーカが、測定対象の生体情報の項目および測定結果を音声で出力してもよい。
(2.第1指標画像51および第2指標画像52の表示方法)
次に、図2~図7を参照し、表示制御部17による第1指標画像51および第2指標画像52の詳細な表示方法について、以下に説明する。なお、図2~図7に示す一例では、第2指標画像52は等方的な形状である円形の枠状ガイドであり、第1指標画像51は人型の輪郭ガイドである。
次に、図2~図7を参照し、表示制御部17による第1指標画像51および第2指標画像52の詳細な表示方法について、以下に説明する。なお、図2~図7に示す一例では、第2指標画像52は等方的な形状である円形の枠状ガイドであり、第1指標画像51は人型の輪郭ガイドである。
また、図2~図7に示す一例では、表示制御部17は、表示画像の表示中、表示部4の画面の上部に報知画像61を、表示部4の画面の下部に測定結果画像62を表示している。しかしながら、表示制御部17が報知画像61および測定結果画像62を表示する位置およびタイミングについてはこれに限定されない。例えば、報知画像61および測定結果画像62は表示部4の画面の左右部に表示されてもよい。測定結果画像62は、測定完了後に表示されてもよい。また、便宜上、図4~図7においては、測定結果画像62の図示を省略している。
図2は、着座状態あるいは起立状態の被測定者の測定時に、端末装置100が表示する画像の一例を示す図である。図2には、着座状態の被測定者を適切に撮影することを測定者に意識付けるために表示制御部17が表示する表示画像P201~P204の一例が示されている。
表示画像P201は、撮影開始時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、表示部4の画面の所定の位置に第2指標画像52を表示する。所定の位置としては、例えば表示部4の画面上における、報知画像61および測定結果画像62を除いた領域の略中央である。また、表示制御部17は、報知画像61において、被測定者の顔を第2指標画像52の枠内に入れる旨の報知情報(「顔を枠内に入れてください」との文章)を表示する。
また、表示制御部17は、測定結果画像62において、これから測定する生体情報(「体温」「血圧」「脈拍」「呼吸」)の項目のリストを表示する。測定結果画像62における結果表示欄は、測定が完了するまで空白である。測定者は、このような表示画像P201を確認して、被測定者の顔を第2指標画像52の枠内に入れるように端末装置100を動かして撮影領域を調整する。
表示画像P202は、測定者の調整により被測定者の顔が第2指標画像52の枠内に入った状態を示す。ここで、傾き検出部13は、表示画像P202における(第2指標画像52の枠内に入った)被測定者の顔の傾きを検出する。また、測定部12は、被測定者の生体情報の測定を開始する。
表示画像P203は、生体情報の測定開始後において表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、傾き検出部13にて検出された顔の傾きに合わせた第1指標画像51を表示する。すなわち、表示制御部17は、第2指標画像52を上述の第1指標画像51に切り替える。図2に示すように被測定者が着座状態である場合、被測定者の顔の傾きは表示部4の画面における上下方向に沿っている。そのため、第1指標画像51は、顔位置の真下に肩部分が位置する、左右対象な正面を向いた人型の輪郭ガイドとなる。
また、表示制御部17は、報知画像61において、生体情報を測定中である旨の報知情報(「測定中です」との文章)を表示する。また、表示制御部17は、測定結果画像62において、測定が完了した生体情報の項目から逐次、結果表示欄に測定結果を表示していく。表示制御部17は、生体情報の測定が完了するまで表示画像P203を表示する。測定者は、このような表示画像P203を確認して、生体情報の測定が完了するまで被測定者の顔位置を変化させないように撮影し続ける。
表示画像P204は、測定対象の生体情報全ての項目の測定完了時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、第1指標画像51の表示を終了する。また、表示制御部17は、報知画像61において、生体情報の全ての項目の測定が終了した旨の報知情報(「測定が完了しました」との文章)を表示する。また、表示制御部17は、測定結果画像62における結果表示欄に測定を行った生体情報の測定結果を表示する。測定者は、このような表示画像P204を確認して、生体情報の測定が終了したことを認識する。
以上のように、表示制御部17は、まず、第2指標画像52の枠内に被測定者の顔が入るように撮影を開始し、次に、第1指標画像51に合わせて顔位置がずれないように撮影を続けるように、測定者に意識付けることができる。これにより、たとえ測定者がスマートフォン等の機器に不慣れであったとしても、端末装置100を用いることで、比較的容易に、生体情報を測定するために必要な画像の撮影を行うことができる。
また、表示制御部17は、測定結果画像62において、測定が完了した生体情報から測定結果を逐次表示するため、測定者は進捗していることを確認できる。これにより、全ての生体情報の測定が完了した時点で測定結果を表示する場合と比較し、測定者に測定時間を短く感じさせて、測定完了までに測定者が待つストレスを低減することができる。
また、表示制御部17は、所定の生体情報(測定対象の生体情報)のうち、撮影画像から測定部12が測定可能な生体情報のみを測定結果画像62に表示してもよい。例えば、呼吸数の測定には、被測定者の肩口が撮影画像に映っている必要がある。被測定者の肩口が撮影画像に映っていない場合、測定部12は、所定の生体情報に呼吸数が含まれていても、呼吸数の測定は行わない。
このような場合、状況特定部16は、所定の生体情報のうち呼吸数を測定不可能な生体情報として特定する。表示制御部17は、測定結果画像62において、測定不可能な生体情報を除いた生体情報のリストを表示する。これにより、測定が完了しても測定結果が表示されない生体情報(生体情報の項目)が存在することによって、測定者が混乱することを防ぐことができる。また、生体情報のリストを表示数が減ることで、測定者に測定時間を短く感じさせる効果も期待できる。
図3は、横臥状態の被測定者の測定時に、端末装置100が表示する画像の一例を示す図である。図3には、横臥状態の被測定者を適切に撮影することを測定者に意識付けるために表示制御部17が表示する表示画像P301~P304の一例が示されている。
図2の表示画像P201、P202、P204と同様に、表示制御部17はそれぞれ表示画像P301、P302およびP304を表示する。
また、表示画像P303において、表示制御部17は横臥状態である被測定者に対応した第1指標画像51を表示する。すなわち、図3に示すように、横臥状態である被測定者を、被測定者の右横に位置して斜め上方から撮影した場合、被測定者の顔の傾きは表示部4の画面における上下方向に対して左側に傾く。傾き検出部13は、このような被測定者の顔の傾きを検出するそのため、第1指標画像51は、右斜め上方を向いた顔位置の右下部に肩部分が位置し、左肩が右肩よりも上方に位置する斜めに傾いた人型の輪郭ガイドとなる。
このように、表示制御部17は、撮影された被測定者の顔の傾きに合わせて、測定者が被測定者の顔位置を変化させないように撮影し続けるための第1指標画像51を表示する。つまり、横臥状態にある被測定者の顔を、画面に対して斜めに撮影した場合は、顔の傾きは斜めであることを検出して、顔の傾きが斜めを向いた第1指標画像51を表示する。これにより、測定者に対して、横臥状態にある被測定者の顔の傾きに合わせて端末装置100を回転させる必要がなく、かつ、端末装置100を被測定者の顔の正面に向けて撮影する必要がないことや、そのままの状態で撮影し続けて問題ないことを、直観的に感じさせることができる。
また、第1指標画像51を顔部分および肩部分を含む人型の輪郭ガイドとすることで、測定者に対して、撮影している画像の顔部分と肩のラインを、各々の近くに表示されている人型の輪郭ガイドのラインに合わせようとする意識が働き、被測定者の顔位置を外さない、端末装置を動かしてはいけないといったことを意識付けることができる。これにより、顔位置を外さない(ずらさない)撮影を容易に行うことができる。
また、測定開始前に第2指標画像52が表示されることで、測定者は、表示画像内での被測定者の顔位置について、迷うことなく撮影を開始できる。そして、測定開始後は、第1指標画像51として、肩部分を含む人型の輪郭ガイドが表示されることで、上記のように測定者に対して、被測定者の顔位置を外さない、端末装置を動かしてはいけないといったことを意識付けることができる。これにより、顔位置を外さない(ずらさない)撮影を容易に行うことができる。
また、撮影部2の性能によっては、被測定者と端末装置100との距離に制約が設けられる場合がある。このような場合でも、測定開始前に、第2指標画像52として、図2および図3に示すような枠状ガイドを表示して被測定者の顔を枠状ガイド内に入れさせることで、被測定者と端末装置100との距離を制約内に簡単に合わせることができる。なお、測定部12は、枠状ガイドの大きさと顔の大きさとの差が閾値よりも小さい状態が一定期間経過してから測定を開始してもよい。
また、仮に枠状ガイドとして、楕円や長方形等の方向性のある枠状ガイドが表示される場合、枠状ガイドの方向に沿うように顔の方向を合わせる必要があるといった意識が働き、測定者が負担に感じたり、無理な姿勢で測定を開始してしまったりする懸念がある。これに対して等方的な形状の枠状ガイドとすることで、測定者に対して、枠状ガイド内に顔が入るだけで良いといった意識付けを行うことができる。
表示画像P304は、測定対象の生体情報全ての項目の測定完了時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、第1指標画像51の表示を終了する。また、表示制御部17は、報知画像61において、生体情報の全ての項目の測定が終了した旨の報知情報(「測定が完了しました」との文章)を表示する。また、表示制御部17は、測定結果画像62における結果表示欄に測定を行った生体情報の測定結果を表示する。測定者は、このような表示画像P304を確認して、生体情報の測定が終了したことを認識する。
図4は、顔が横を向いている被測定者の測定時に、端末装置100が表示する画像を示す図である。図4には、向き検出部14が顔画像に基づき、表示部4の画面において被測定者の顔が横を向いていると判定した場合に表示制御部17が表示する表示画像P401の一例が示されている。
表示画像P401において、表示制御部17は、顔が横を向いている被測定者の顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるための第1指標画像51を表示する。ここで、第1指標画像51である人型の輪郭ガイドは、横向きの特徴部分(例えば、横向きの鼻や、横向きの肩の形)を含んでいる。
これにより、測定者に横顔を撮影したままで問題ないことを意識させることができる。したがって、無理に顔の正面を撮影しようとして端末装置100を動かして、測定に失敗するといったことを回避できる。
図5は、表示部4の画面における被測定者の顔位置が所定の範囲内でずれた場合に、端末装置100が表示する画像の一例を示す図である。図5には、表示部4の画面における被測定者の顔位置のずれに追随させることなく、顔位置のずれが無い場合に表示される位置に第1指標画像51を表示する、表示画像P501~P503の一例が示されている。なお、顔位置がすれた場合、肩の位置も当然ずれるが、以降においては「顔位置のずれ」として表現する。
表示画像P501は、生体情報の測定開始時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、傾き検出部13が検出した顔の傾きに合わせた、被測定者の顔位置に対してずれのない第1指標画像51を表示している。
表示画像P502は、例えば測定者の手振れ等により、被測定者の顔位置が、生体情報の測定開始時における(表示画像P501に示す)被測定者の顔位置に対してずれた状態を示す。ここで、表示制御部17は、第1指標画像51が、顔位置のずれに追随しないように、顔位置のずれが無い場合に表示される位置に、重畳して表示する。そのため、第1指標画像51は、測定開始時の位置に保持され、表示画像P502において、第1指標画像51は被測定者の顔位置に対してずれている。
表示画像P503は、被測定者の顔位置が、生体情報の測定開始時における被測定者の顔位置に対して、表示画像P502よりさらにずれた状態を示す。表示画像P503において、第1指標画像51は被測定者の顔位置に対して、表示画像P502よりさらにずれている。
顔位置のずれに第1指標画像51が追随する構成では、測定者によっては、顔位置を変化させない、つまり端末装置100を動かさないで撮影しようとする意識付けが疎かになることが懸念される。一方、図5に示したように、顔位置のずれが無い場合に表示される位置に第1指標画像51を表示することで、測定者に対して顔位置のずれを強く意識させることができる。
図6は、表示部4の画面における被測定者の顔位置がずれた場合に、端末装置100が表示する画像の他の例を示す図である。図6には、表示部4の画面における被測定者の顔位置のずれによる変化に、第1指標画像51を追随させる、表示画像P601~P603の一例が示されている。なお、顔位置の変化に第1指標画像51を追随させる表示は、顔位置のずれが、所定の範囲内である場合に限り行うものとする。当該所定の範囲は、例えば、被測定者の所定の生体情報が測定可能な範囲である。
表示画像P601は、生体情報の測定開始時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、傾き検出部13が検出した顔の傾きに合わせた、被測定者の顔位置に対してずれのない第1指標画像51を表示している。
表示画像P602は、例えば測定者の手振れ等により、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における(表示画像P601に示す)被測定者の顔位置に対してずれた状態を示す。表示画像P602における被測定者の顔位置のずれは所定の範囲内である。ここで、表示制御部17は、顔位置のずれが所定の範囲内である場合、第1指標画像51を、顔位置の変化(顔画像の位置の変化)に追随させて表示画像に重畳して表示する。そのため、表示画像P602において、第1指標画像51は被測定者の顔位置に対してずれていない。
表示画像P603は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における被測定者の顔位置に対して、表示画像P602よりさらにずれた状態を示す。表示画像P603における被測定者の顔位置のずれは所定の範囲内である。第1指標画像51が顔画像の変化に対して追随して表示されることで、表示画像P603においも、第1指標画像51は被測定者に対してずれていない。
顔位置のずれが無い場合に表示される位置に第1指標画像51を表示する構成では、測定者によっては、顔位置がずれたことが気になって大きく端末装置を動かしてしまい、生体情報の測定に必要な情報を取得できない場合も考えられる。例えば、脈拍の測定には連続した変化が必要であるが、顔画像が大きく変化すると、連続した変化を取得できない。このような場合、上記のように顔位置の変化に追随させて表示することで、端末装置100を動かすことによる測定の失敗を低減することができる。また、顔位置の変化に追随させて表示することで、撮影に問題がなく、測定が進行中であることを測定者に認識させて、安心させることができる。
図7は、表示部4の画面における被測定者の顔の大きさが所定の閾値より小さくなった場合に、端末装置100が表示する画像を示す図である。図7には、表示部4の画面における被測定者の顔の大きさが所定の閾値より小さい場合に、第1指標画像51の大きさを所定の最小サイズとする、表示画像P701~P703の一例が示されている。
表示画像P701は、生体情報の測定開始時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、大きさ検出部15が検出した被測定者の顔の大きさに合わせた第1指標画像51を表示している。
表示画像P702は、被測定者の顔の大きさが生体情報の測定開始時における(表示画像P701に示す)被測定者の顔の大きさに対して小さくなった状態を示す。表示画像P702における被測定者の顔の大きさは所定の閾値以上である。ここで、表示制御部17は、被測定者の顔の大きさが所定の閾値以上である場合、第1指標画像51(人型の輪郭ガイド)の大きさを、表示画像における被測定者の顔の大きさに合わせて追随させて表示する。そのため、表示画像P701から表示画像P702に至るまで、第1指標画像51は被測定者の顔の大きさに追随する。
表示画像P703は、被測定者の顔の大きさが生体情報の測定開始時における被測定者の顔の大きさに対して、表示画像P702よりさらに小さくなった状態を示す。表示画像P703における被測定者の顔の大きさは所定の閾値より小さい。ここで、表示制御部17は、被測定者の顔の大きさが所定の閾値より小さい場合、所定の最小サイズで第1指標画像51(人型の輪郭ガイド)を表示する。表示画像P703においては、第1指標画像51は被測定者の顔の大きさに追随せず所定の最小サイズを維持している。
端末装置100と被測定者との距離が遠く、撮影画像における被測定者の顔のサイズが小さいと、生体情報の測定に失敗する可能性がある。そのため、撮影画像における被測定者の顔のサイズが小さくなることを防止する必要がある。そこで、表示制御部17は、被測定者の顔の大きさが所定の閾値より小さい場合、第1指標画像51の大きさを所定の最小サイズに固定し、第1指標画像51が所定の最小サイズより小さくならないように表示する。これにより、表示部4の画面における被測定者の顔のサイズが所定の閾値より小さくしてはいけない(すなわち、端末装置100と被測定者との距離を適切に保つ)ことを測定者に意識付けることができる。
(3.第1指標画像51の表示形態を変化させる構成)
以下に、表示制御部17が、被測定者の顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるための第1指標画像51を、表示画像に重畳して表示すると共に、状況特定部16にて特定された状況に応じて第1指標画像51の表示形態を変化させる構成について説明する。
以下に、表示制御部17が、被測定者の顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるための第1指標画像51を、表示画像に重畳して表示すると共に、状況特定部16にて特定された状況に応じて第1指標画像51の表示形態を変化させる構成について説明する。
図8~図14を参照し、表示制御部17による第1指標画像51の表示形態の変化について、以下に説明する。なお、図8~図14に示す一例では、第1指標画像51は人型の輪郭ガイドである。また、第1指標画像51として、上述した被測定者の顔の傾きに合わせた第1指標画像51を例示するが、画面に固定された従来タイプの指標画像の表示形態を変化させる構成であってもよい。
また、図8~図14に示す一例では、表示制御部17は、表示画像の表示中、表示部4の画面の上部に報知画像61を、表示部4の画面の下部に測定結果画像62を表示している。しかしながら、表示制御部17が報知画像61および測定結果画像62を表示する位置およびタイミングについてはこれに限定されない。例えば、報知画像61および測定結果画像62は表示部4の画面の左右部に表示されてもよい。測定結果画像62は、測定完了後に表示されてもよい。また、便宜上、図8~図14においては、測定結果画像62の図示を省略している。
図8~図11は、表示部4の画面における被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれの大きさに基づいて、端末装置100が表示する画像の一例を示す図である。第1特定部161は、撮影画像に含まれる被測定者の顔画像に基づいて、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれを特定する。表示制御部17は、第1特定部161による特定に基づいて、測定者がずれの大きさを把握できるように第1指標画像51の表示形態を変化させる。図8~図11には、このような第1指標画像51の表示形態の変化を示している。
図8には、ずれの大きさに応じて第1指標画像51の太さを変化させる、表示画像P801~P803の一例が示されている。
表示画像P801は、生体情報の測定開始時に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、被測定者の顔位置に対してずれのない第1指標画像51(人型の輪郭ガイド)を表示している。
表示画像P802,P803は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における(表示画像P1101に示す)被測定者の顔位置に対してずれた状態を示す。ここで、表示制御部17は、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれの大きさに応じて第1指標画像51の太さを変化させる。
図8に示す一例では、表示制御部17は、ずれが大きいほど第1指標画像51の太さを細くしている。ずれが少ない場合に第1指標画像51が太く表示され、ずれが大きくなるにしたがって、第1指標画像51が細くなることで、測定者にずれていることを直観的に感じさせることができる。また、逆に、ずれが大きくなるにしたがって、第1指標画像51をより太く表示することでも、測定者にずれていることを直観的に感じさせることができる。
図9には、ずれの大きさに応じて第1指標画像51の色を変化させる、表示画像P901~P903の一例が示されている。表示画像P901は、表示画像P801と同様の状態を示す。
表示画像P902,P903は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における(表示画像P901に示す)被測定者の顔位置に対してずれた状態を示す。ここで、表示制御部17は、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれの大きさに応じて第1指標画像51の色を変化させる。例えば、表示制御部17は、ずれが大きいほど第1指標画像51の色を白色から赤色に近付ける。ずれの大きさに関して複数の閾値を設けて、閾値ごとに色を変化させてもよい。例えば、第一の閾値よりもずれが小さい場合には緑色、第一の閾値より大きく第二の閾値よりも小さい場合には黄色、第二の閾値よりも大きい時は赤色とする。信号と同じ色にすることで色の意味が理解しやすくなる。
図10には、第1指標画像と相似の画像を残像のように表示する、表示画像P1001~P1003の一例が示されている。表示画像P1001は、表示画像P801と同様の状態を示す。
表示画像P1002,P1003は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における(表示画像P1001に示す)被測定者の顔位置に対してずれた状態を示す。ここで、表示制御部17は、検知エリアに位置する第1指標画像51に加えて、被測定者の顔画像と共に移動する第1指標画像51と相似の画像を残像のように表示する。図10に示す一例では、表示制御部17は、生体情報の測定開始時から現在までに、被測定者の顔画像と共に移動する第1指標画像51と相似の画像を残像51a~51cとして表示している。ここでは、測定開始時における顔位置の第1指標画像51を太くして強調表示しているが、現在の顔位置の第1指標画像51を太くして強調表示してもよい。また、全て同じ太さにしてもよい。また、残像として表示する相似の画像は任意の数でよい。
図11には、顔画像の変化に追随していた第1指標画像が、顔画像が所定の範囲を超えてずれると、測定開始時の元の位置に素早く戻すように表示する、表示画像P1101~P1104の一例が示されている。表示画像P1101は、表示画像P801と同様の状態を示す。
表示画像P1102は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における(表示画像P1101に示す)被測定者の顔位置に対してずれた状態を示す。なお、表示画像P1102における被測定者の顔位置のずれは所定の範囲内である。表示制御部17は、顔位置のずれが所定の範囲内である場合、第1指標画像51を、顔位置の変化に追随させて表示画像に重畳して表示している。そのため、表示画像P1102において、第1指標画像51は被測定者の顔位置に対してずれていない。
表示画像P1103は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における被測定者の顔位置に対して、表示画像P1102よりさらにずれた状態を示す。なお、表示画像P1103における被測定者の顔位置のずれは所定の範囲内である。表示画像P1103において、第1指標画像51は被測定者の顔位置に対してずれていない。
表示画像P1104は、被測定者の顔位置が生体情報の測定開始時における被測定者の顔位置に対して、所定の範囲を超えてずれた状態を示す。表示制御部17は、顔位置のずれが所定の範囲を超えると、ずれが無い場合に表示される位置に(生体情報の測定開始時において表示される第1指標画像51の方向に)顔位置の変化よりも高速に変化させて第1指標画像51を表示する。図11に示す一例では、顔位置は上方にずれているため、表示制御部17は、第1指標画像が下方に向かって素早く移動する第1指標画像の動きを表している。
図12は、被測定者の生体情報の測定の進捗状況に基づいて、端末装置100が表示する画像の一例を示す図である。第2特定部162は、測定部12における、被測定者の生体情報の測定の進捗状況(以下、測定進捗状況と称する)を特定する。表示制御部17は、第2特定部162による特定に基づいて、測定者が測定進捗状況を把握できるように、第1指標画像51の表示形態を変化させる。
図12には、第1指標画像の色を測定進捗状況に応じて一端部から他端部に向かって徐々に変化させる、表示画像P1201~P1204の一例が示されている。表示画像P1201は、表示画像P801と同様の状態を示す。なお、表示制御部17は、第1指標画像51を第1色で示している。
表示画像P1202は、表示画像P1201に示す状態から測定進捗状況が進んだ状態を示す。ここで、表示制御部17は、第1指標画像51の色を測定進捗状況に応じて一端部から他端部に向かって徐々に変化させる。図12に示す一例では、表示制御部17は、第1指標画像51の一端部(左肩)から他端部(右肩)に向かって第1指標画像51の色を第1色から第2色に変化させている。
表示画像P1203は、表示画像P1202に示す状態から測定進捗状況がさらに進んだ状態を示す。表示画像P1204は、表示画像P1203に示す状態から測定進捗状況がさらに進み、測定が完了した状態を示す。この時点で、表示制御部17は、第1指標画像51の一端部から他端部まで第2色で示している。
図13は、被測定者の生体情報が測定中であることに基づいて、端末装置100が表示する画像の一例を示す図である。第3特定部163は、測定部12において被測定者の生体情報を測定中であることを特定する。表示制御部17は、第3特定部163による特定に基づいて、測定中であることを測定者が把握できるように、第1指標画像51の表示形態を変化させる。
図13には、第1指標画像の太さを規則的に変化させる、表示画像P1301~P1304の一例が示されている。表示画像P1301は、表示画像P801と同様の状態を示す。
測定部12において被測定者の生体情報を測定中である場合、表示制御部17は、第1指標画像51の太さを規則的に変化させる。図13に示す一例では、表示制御部17は、第1指標画像51の太さを、表示画像P1301およびP1303に示すような太さと、表示画像P1302およびP1304に示すような太さとを交互に繰り返すように表示する。
図14は、被測定者の生体情報が測定中であることに基づいて、端末装置100が表示する画像の別の例を示す図である。第3特定部163は、測定部12において被測定者の生体情報を測定中であることを特定する。表示制御部17は、第3特定部163による特定に基づいて、測定中であることを測定者が把握できるように、第1指標画像51の表示形態を変化させる。
図14には、第1指標画像の大きさを規則的に変化させる、表示画像P1401~P1404の一例が示されている。表示画像P1401は、表示画像P801と同様の状態を示す。
測定部12において被測定者の生体情報を測定中である場合、表示制御部17は、第1指標画像51の大きさを規則的に変化させる。図14に示す一例では、表示制御部17は、第1指標画像51の大きさを、表示画像P1401およびP1403に示すような被測定者の顔の大きさに合った大きさと、表示画像P1402およびP1404に示すような被測定者の顔の大きさよりも一回り大きい大きさとを交互に繰り返すように表示する。
あるいは、表示制御部17は、第1指標画像51の大きさを、表示画像P1401およびP1403に示すような被測定者の顔の大きさに合った大きさと、被測定者の顔の大きさよりも一回り小さい大きさとを交互に繰り返すように表示するようにしてもよい。
(4.測定終了時の表示例)
図15は、被測定者の生体情報の測定が終了したことに基づいて、端末装置100が表示する画像を示す図である。状況特定部16は、測定部12において被測定者の生体情報の測定が終了したことを特定する。表示制御部17は、状況特定部16による特定に基づいて、測定が終了したことを測定者が把握できるように、表示部4の画面の表示形態を変化させる。
図15は、被測定者の生体情報の測定が終了したことに基づいて、端末装置100が表示する画像を示す図である。状況特定部16は、測定部12において被測定者の生体情報の測定が終了したことを特定する。表示制御部17は、状況特定部16による特定に基づいて、測定が終了したことを測定者が把握できるように、表示部4の画面の表示形態を変化させる。
図15には、被測定者の生体情報の測定が終了したとき、表示部4の画面を正対で表示する、表示画像P1501,P1502の一例が示されている。表示画像P1501は、表示画像P801と同様の状態を示す。
表示画像P1502は、被測定者の生体情報の測定終了後に表示制御部17が表示する画像を示す。ここで、表示制御部17は、状況特定部16による特定に基づいて、測定が終了したことを測定者が把握できるように表示部4の画面を正対で表示する。つまり、表示制御部17は、顔の傾きが表示部4の画面における上下方向に沿うように表示画像を回転させて表示する。また、表示制御部17は、その際の回転していく過程を表示してもよい。これにより、端末装置100は、被測定者に対する撮影を終了してもよいことを測定者に直感的に把握させることができる。
なお、測定が終了したことを測定者が把握できるように、表示制御部17は、第1指標画像51の表示を終了させてもよい。また、表示部4の画面を正対するかどうかに関わらず、他の表示例で示した場合も含め、表示制御部17は、測定を完了した生体情報を大きく表示してもよい。
また、表示部4の画面を正対するかどうかに関わらず、他の表示例で示した場合も含め、表示制御部17は、測定中に動画を表示している場合、測定終了後に表示部4の画面の表示形態を動画から静止画に切り替えてもよい。
図16は、第2指標画像52から第1指標画像51へ漸次変化する様子を示す図である。図16に示すように、表示制御部17は、第2指標画像52を第1指標画像51に切り替えるとき、円形の枠状ガイドである第2指標画像52(図形m1)から人型の輪郭ガイドである第1指標画像51(図形m8)まで漸次変化させてもよい。そして表示部4の画面には、当該人型の輪郭ガイドのうち、撮影画像に対応した大きさの部分を表示させればよい。
このように、第2指標画像52から被測定者の顔の傾きに合わせた第1指標画像51へと流れるように変化させることで、測定者に対して、今の状態で適切に撮影可能であることを認識させることができる。
(5.効果)
以上のように、表示制御部17は、顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるための第1指標画像を、被測定者を含む画像に重畳して表示される。そのため、端末装置100は、測定者に対して、顔位置を外さないといった意識付けることができ、顔位置を外さない(ずらさない)撮影を容易に行うことができる。
以上のように、表示制御部17は、顔位置を変化させないように測定者に撮影し続けさせるための第1指標画像を、被測定者を含む画像に重畳して表示される。そのため、端末装置100は、測定者に対して、顔位置を外さないといった意識付けることができ、顔位置を外さない(ずらさない)撮影を容易に行うことができる。
しかも、表示制御部17は、状況特定部16にて特定された測定に係わる状況に応じて第1指標画像の表示形態を変化させる。これにより、第1指標画像が表示されている部分を注視している測定者に視線を逸らさせることなく、特定された状況を伝えることができる。これにより、指標画像を注視しつつも、端末装置から表示される測定に係わる状況の情報の確認が可能な端末装置を提供することができる。
また、第1指標画像51を人型の輪郭ガイドとすることで、測定者に対して、被測定者の顔位置を外さない、端末装置を動かしてはいけないといったことを意識付けることができる。これにより、顔位置を外さない(ずらさない)撮影を容易に行うことができる。
また、図8~図11に示すように、表示制御部17は、顔位置のずれ量に基づいて、第1指標画像51の表示形態を変化させることができる。そのため、端末装置100は、測定者に視線を逸らさせることなく、第1指標画像51を用いて、顔位置のずれ量を直観的に把握させることができる。
また、図10に示すように、表示制御部17は、顔位置のずれ量に基づいて、残像51a~51cを表示することができる。そのため、顔位置のずれ量に応じて表示される相似画像と本来の第1指標画像との間隔が狭くなったり広くなったりするので、端末装置100は、顔位置がずれていること、およびその量を測定者に直観的に把握させることができる。
また、図11に示すように、表示制御部17は、顔位置のずれ量が所定の範囲を超えると、ずれが無い場合に表示される位置に高速で戻るような動きで第1指標画像51を表示する。すなわち、端末装置100は、第1指標画像51をただ追随させるだけでなく、顔位置の変化よりも高速に変化させて跳ねるような動きとすることで、顔位置がずれていることを測定者に強く認識させることができる。
また、図12に示すように、表示制御部17は、測定進捗状況に応じて第1指標画像51の表示形態を変化させる。そのため、端末装置100は、測定者に視線を逸らさせることなく、第1指標画像51を用いて、測定の進捗状況を直観的に把握させることができる。特に、表示制御部17は、測定進捗状況に応じてインジケータのように測定の進捗状況を表示して、測定者に直観的に把握させることができる。
また、図13、図14に示すように、表示制御部17は、被測定者の生体情報を測定中である場合、第1指標画像51の表示形態を変化させる。例えば、第1指標画像の太さ又は大きさを規則的に変化させる。そのため、端末装置100は、測定者に視線を逸らさせることなく、第1指標画像51を用いて、測定中であることを把握させることができる。
なお、測定者がずれの大きさを把握できるように、端末装置100に設けられたスピーカを利用してもよい。すなわち、スピーカの出力を制御する制御部1は、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれの大きさに応じてスピーカの出力形態を変化させる。これにより、第1指標画像が表示されている部分を注視している測定者に視線を逸らさせることなく、スピーカから出力される音により特定された状況を伝えることができる。例えば、ずれの大きさに応じた間隔で音を出力させたり、ずれが閾値より大きくなった時にだけ音を出力したり、ずれが閾値より小さくなった時にだけ音を出力したりする。これにより、ずれの状況を測定者に伝えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る端末装置100によれば、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3「すべての人に健康と福祉を」に貢献できる。これにより、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
端末装置100(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部1に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
端末装置100(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部1に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る端末装置は、撮影部と、表示部と、前記撮影部にて撮影される被測定者の画像を、前記被測定者の生体情報を測定するための情報として取得する情報取得部と、測定に係わる状況を特定する状況特定部と、前記表示部に表示している前記被測定者を含む画像に重畳して第1指標画像を表示すると共に、前記状況特定部にて特定された状況に応じて前記第1指標画像の表示形態を変化させる表示制御部と、を備える。
本発明の態様1に係る端末装置は、撮影部と、表示部と、前記撮影部にて撮影される被測定者の画像を、前記被測定者の生体情報を測定するための情報として取得する情報取得部と、測定に係わる状況を特定する状況特定部と、前記表示部に表示している前記被測定者を含む画像に重畳して第1指標画像を表示すると共に、前記状況特定部にて特定された状況に応じて前記第1指標画像の表示形態を変化させる表示制御部と、を備える。
本発明の態様2に係る端末装置は、上記態様1において、前記第1指標画像は、顔部分および肩部分を含む人型の輪郭ガイドである。
本発明の態様3に係る端末装置は、上記態様1又は2において、前記状況特定部は、前記撮影部にて撮影中の画像に含まれる被測定者の顔画像に基づいて、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれを特定する第1特定部を含み、前記表示制御部は、前記第1特定部による特定に基づいて、測定者がずれの大きさを把握できるように前記第1指標画像の表示形態を変化させる。
本発明の態様4に係る端末装置は、上記態様3において、前記表示制御部は、ずれの大きさに応じて前記第1指標画像の太さを変化させる。
本発明の態様5に係る端末装置は、上記態様3において、前記表示制御部は、ずれの大きさに応じて前記第1指標画像の色を変化させる。
本発明の態様6に係る端末装置は、上記態様3において、前記表示制御部は、前記検知エリアに位置する前記第1指標画像に加えて、前記被測定者の顔画像と共に移動する前記第1指標画像と相似の画像を残像のように表示する。
本発明の態様7に係る端末装置は、上記態様3において、前記表示制御部は、前記顔位置のずれが所定の範囲内である場合、前記第1指標画像を前記顔位置の変化に追随させて表示し、前記顔位置のずれが所定の範囲を超えると、ずれが無い場合に表示される位置に前記顔位置の変化よりも高速に変化させて前記第1指標画像を表示する。
本発明の態様8に係る端末装置は、上記態様1から7の何れかにおいて、前記状況特定部は、前記被測定者の生体情報の測定の進捗状況を特定する第2特定部を含み、前記表示制御部は、前記第2特定部による特定に基づいて、測定者が前記進捗状況を把握できるように、前記第1指標画像の表示形態を変化させる。
本発明の態様9に係る端末装置は、上記態様8において、前記表示制御部は、前記第1指標画像の色を前記進捗状況に応じて一端部から他端部に向かって徐々に変化させる。
本発明の態様10に係る端末装置は、上記態様1から9の何れかにおいて、前記状況特定部は、前記被測定者の生体情報を測定中であることを特定する第3特定部を含み、前記表示制御部は、前記第3特定部による特定に基づいて、測定中であることを測定者が把握できるように、前記第1指標画像の表示形態を変化させる。
本発明の態様11に係る端末装置は、上記態様10において、前記表示制御部は、測定中である場合、前記第1指標画像の太さ又は大きさを規則的に変化させる。
本発明の各態様に係る端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記端末装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記端末装置をコンピュータにて実現させる端末装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 制御部
2 撮影部
4 表示部
11 情報取得部
13 傾き検出部
14 向き検出部
15 大きさ検出部
16 状況特定部
17 表示制御部
51 第1指標画像
52 第2指標画像
100 端末装置
161 第1特定部
162 第2特定部
163 第3特定部
2 撮影部
4 表示部
11 情報取得部
13 傾き検出部
14 向き検出部
15 大きさ検出部
16 状況特定部
17 表示制御部
51 第1指標画像
52 第2指標画像
100 端末装置
161 第1特定部
162 第2特定部
163 第3特定部
Claims (12)
- 撮影部と、
表示部と、
前記撮影部にて撮影される被測定者の画像を、前記被測定者の生体情報を測定するための情報として取得する情報取得部と、
測定に係わる状況を特定する状況特定部と、
前記表示部に表示している前記被測定者を含む画像に重畳して第1指標画像を表示すると共に、前記状況特定部にて特定された状況に応じて前記第1指標画像の表示形態を変化させる表示制御部と、を備える端末装置。 - 前記第1指標画像は、顔部分および肩部分を含む人型の輪郭ガイドである請求項1に記載の端末装置。
- 前記状況特定部は、前記撮影部にて撮影中の画像に含まれる被測定者の顔画像に基づいて、撮影中の被測定者の顔位置の所定の検知エリアからのずれを特定する第1特定部を含み、
前記表示制御部は、前記第1特定部による特定に基づいて、測定者がずれの大きさを把握できるように前記第1指標画像の表示形態を変化させる請求項1又は2に記載の端末装置。 - 前記表示制御部は、ずれの大きさに応じて前記第1指標画像の太さを変化させる請求項3に記載の端末装置。
- 前記表示制御部は、ずれの大きさに応じて前記第1指標画像の色を変化させる請求項3に記載の端末装置。
- 前記表示制御部は、前記検知エリアに位置する前記第1指標画像に加えて、前記被測定者の顔画像と共に移動する前記第1指標画像と相似の画像を残像のように表示する請求項3に記載の端末装置。
- 前記表示制御部は、前記顔位置のずれが所定の範囲内である場合、前記第1指標画像を前記顔位置の変化に追随させて表示し、前記顔位置のずれが所定の範囲を超えると、ずれが無い場合に表示される位置に前記顔位置の変化よりも高速に変化させて前記第1指標画像を表示する請求項3に記載の端末装置。
- 前記状況特定部は、前記被測定者の生体情報の測定の進捗状況を特定する第2特定部を含み、
前記表示制御部は、前記第2特定部による特定に基づいて、測定者が前記進捗状況を把握できるように、前記第1指標画像の表示形態を変化させる請求項1から7の何れか1項に記載の端末装置。 - 前記表示制御部は、前記第1指標画像の色を前記進捗状況に応じて一端部から他端部に向かって徐々に変化させる請求項8に記載の端末装置。
- 前記状況特定部は、前記被測定者の生体情報を測定中であることを特定する第3特定部を含み、
前記表示制御部は、前記第3特定部による特定に基づいて、測定中であることを測定者が把握できるように、前記第1指標画像の表示形態を変化させる請求項1から9の何れか1項に記載の端末装置。 - 前記表示制御部は、測定中である場合、前記第1指標画像の太さ又は大きさを規則的に変化させる請求項10に記載の端末装置。
- 請求項1に記載の端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記情報取得部、前記状況特定部および前記表示制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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JP2021214731A JP2023098153A (ja) | 2021-12-28 | 2021-12-28 | 端末装置 |
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