JP2023098135A - 殺菌装置 - Google Patents

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哲也 常盤
Tetsuya Tokiwa
俊範 岡田
Toshinori Okada
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Abstract

【課題】流体に紫外線を効果的に照射して殺菌できる殺菌装置を提供すること。【解決手段】殺菌装置は、流体に紫外線を照射して前記流体を殺菌処理する殺菌装置であって、前記流体を収容するための略球状の貯留部と、前記貯留部に開口し、前記貯留部内に前記流体を供給するための供給口と、前記貯留部に開口し、前記貯留部内の前記流体を取り出すための取出口と、前記貯留部内に紫外線を照射するための光源と、前記貯留部内に配置された、流体の流れを整えるための整流部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、流体に紫外線を照射して流体を殺菌処理する殺菌装置に関する。
紫外線を用いて液体などの流体を殺菌処理できることは広く知られている。たとえば、特許文献1には、軸方向に延びる流路に対して、上記軸方向に紫外線を照射して、流路内を流れる流体を殺菌する流体殺菌装置が記載されている。
具体的には、特許文献1に記載の流体殺菌装置は、紫外線を出射する半導体発光素子を含む光源と、殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路を有する筐体と、を有する。上記光源は、筐体の軸方向の一端部に配置される。上記筐体は、上記一端部から他端部に向けて流路の断面積が徐々に大きくなるテーパ構造を有する。当該テーパ構造は、上記半導体発光素子の配向角に合わせた傾斜を有している。また、上記筐体の他端部に、流体の流れを整える整流手段が設けられている。
特許文献1では、筐体が半導体発光素子の配向角に合わせた傾斜を有するテーパ構造を有することにより、光源から遠い位置まで紫外線を到達させることができ、かつ、整流手段で流れを整えた流体に紫外線を照射することで、流体に万遍なく紫外線が照射されるので、殺菌効果を高めることができるとされている。
特開2019-98055号公報
特許文献1に記載の殺菌装置には、流体に紫外線を効果的に照射する観点から改善の余地がある。
そこで、本発明の目的は、流体に紫外線を効果的に照射して殺菌できる殺菌装置を提供することである。
本発明の一実施の形態に係る殺菌装置は、流体に紫外線を照射して前記流体を殺菌処理する殺菌装置であって、前記流体を収容するための略球状の貯留部と、前記貯留部に開口し、前記貯留部内に前記流体を供給するための供給口と、前記貯留部に開口し、前記貯留部内の前記流体を取り出すための取出口と、前記貯留部内に紫外線を照射するための光源と、前記貯留部内に配置された、流体の流れを整えるための整流部と、を有し、前記貯留部は、前記供給口における前記流体の流動方向において上流側に位置する略半球状の第1半貯留部と、下流側に位置する略半球状の第2半貯留部と、を含み、前記供給口は、前記第1半貯留部に開口し、前記取出口は、前記第2半貯留部に開口し、前記供給口において前記貯留部に接続される供給流路の内面の延在方向である第1方向に直交する第1仮想平面に前記供給口および前記取出口を投影したとき、前記供給口の重心と前記取出口の重心とは離間している。
本発明によれば、流体に紫外線を効果的に照射して殺菌できる殺菌装置を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る殺菌装置の断面図である。 図2は、第1仮想平面に供給口、取出口および貯留部を投影したときの、供給口と取出口との位置関係を示す投影図である。 図3は、実施の形態に係る殺菌装置の貯留部内における流体の流れを示す図である。 図4A~Cは、実施の形態に係る殺菌装置の断面図である。 図5A~Cは、実施の形態に係る殺菌装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る殺菌装置について説明する。
(殺菌装置の構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る殺菌装置100の断面図である。この図では、ハッチングを省略している。
本実施の形態に係る殺菌装置100は、流体に紫外線を照射して流体を殺菌処理する殺菌装置である。図1に示されるように、殺菌装置100は、内壁部110と、窓120と、光源130とを有する。本実施の形態に係る殺菌装置100は、上記の構成に加え、供給部170と、取出部180とをさらに有する。内壁部110は、図示しない外壁部(筐体)内に収容されている。
内壁部110は、貯留部210と、照射口215と、供給口216と、取出口217とを構成する。また、内壁部110の内面上には、整流部218が配置される。
貯留部210は、内壁部110の内部に配置された、流体を収容するための略球状の空間である。この後説明するように、本実施の形態では、貯留部210は、第1半貯留部211および第2半貯留部212により構成される。照射口215は、貯留部210に開口する凹部または貫通孔の開口部であり、凹部または貫通孔内あるいは外部に配置された光源130からの紫外線を貯留部210内に導くために設けられている。供給口216は、貯留部210および外部に開口する貫通孔の貯留部210側の開口部であり、貯留部210内に流体を供給するために設けられている。取出口217は、貯留部210および外部に開口する貫通孔の貯留部210側の開口部であり、貯留部210内の流体を取り出すために設けられている。
貯留部210の内径W1は、特に限定されない。貯留部210の内径W1は、例えば10~60mm程度である。貯留部210の内径W1を10~60mm程度にすることにより、光源130として1個のUV-C LEDのみを用いた場合でも、内壁部110内の流体を十分に殺菌できる。
照射口215の内径は、貯留部210の内径W1の大きさに対して、20~50%の大きさであることが好ましい。照射口215の内径を大きくすることで、貯留部210の広い範囲に紫外線を直接照射できる。一方、照射口215の内径を小さくすることで、貯留部210の内面に占める紫外線反射面の割合を大きくすることができる。
供給口216の内径W2および取出口217の内径W3の大きさは、特に限定されないが、殺菌性能を維持しつつ流体の圧力損失を低減する観点からは、貯留部210の内径W1に対して、25~40%の範囲内が好ましい。供給口216の内径W2および取出口217の内径W3を大きくすることで、殺菌装置100における流体の圧力損失を低減することができる。一方、供給口216の内径W2および取出口217の内径W3を小さくすることで、供給口216から供給された流体が貯留部210に留まる時間が長くなり、殺菌性能を向上させることができる。より具体的には、供給口216(供給流路270)の内径W2および取出口217(取出流路280)の内径W3の大きさは、例えば、貯留部210の内径W1に対して10%以上であってもよい。
図2は、第1仮想平面に供給口216、取出口217および貯留部210を投影したときの、供給口216と取出口217との位置関係を示す投影図である。図2に示されるように、供給口216において貯留部210に接続される供給流路270の内面の延在方向(図1における矢印A方向)に直交する第1仮想平面に供給口216、取出口217および貯留部210を投影したとき、供給口216の重心と取出口217の重心とが離間するように、供給口216および取出口217は配置されている。さらに、本実施の形態では、上記のように投影したときに、供給口216と取出口217とが離間するように、供給口216および取出口217は配置されている。このように供給口216および取出口217を配置した場合、図3に示されるように、供給口216から貯留部210内に供給された流体は、取出口217に直線的に向かうことなく、貯留部210内を何度も旋回した上で取出口217に到達する。また、この後説明する整流部218は、この旋回を安定させる。したがって、流体は、十分な量の紫外線を照射され、十分に殺菌された上で取出口217に到達する。なお、本実施の形態では、上記のように投影したときに、窓120(光源130)は、供給口216および取出口217と重ならないように配置されている。
また、本実施の形態では、図2に示すように、上記仮想平面に供給口216、取出口217および貯留部210を投影したとき、供給口216の重心および貯留部210の重心を結ぶ直線と、取出口217の重心および貯留部210の重心を結ぶ直線とのなす角度αは、90°~165°の範囲内であることがより好ましく、120~150°の範囲内であることがより好ましい。角度αを上記の範囲内とすることで、十分な殺菌性能を維持しつつ流体の圧力損失をより低減することができる。ここで2つの直線がなす角度とは、2つの直線がなす2つの角度のうち小さい方の角度を意味する。
内壁部110は、1つの部材で構成されていてもよいし、複数の部材で構成されていてもよい。本実施の形態では、内壁部110は、第1内壁部111と、第2内壁部112との2部材で構成されている。第1内壁部111および第2内壁部112は、図示しない外壁部(筐体)内に互いに離間しないように収容されている。
第1内壁部111は、供給口216と、供給口216における流体の流動方向(図1に示される矢印A方向)において上流側に位置する略半球状の第1半貯留部211とを構成する。供給口216には、供給流路270が接続されている。
第2内壁部112は、取出口217と、照射口215と、供給口216における流体の流動方向(図1における矢印A方向)において下流側に位置する略半球状の第2半貯留部212とを構成する。取出口217には、取出流路280が接続されている。照射口215は、窓120により覆われており、光源130から出射された紫外線が通過する。
なお、上記では供給口216は第1内壁部111に存在し、取出口217は第2内壁部112に存在するように説明したが、供給口216、取出口217の態様はこれに限定されない。供給口216は、第1内壁部111および第2内壁部112に亘って存在するように構成されてもよいし、取出口217は、第2内壁部112および第1内壁部111に亘って存在するように構成されてもよい。すなわち、供給口216は、第1半貯留部211および第2半貯留部212に亘って開口し、取出口217は第2半貯留部212および第1半貯留部211に亘って開口してもよい。
内壁部110は、流れる流体の圧力によって変形または破損しない部材で形成されている。内壁部110の材料の例には、アルミニウムなどの金属、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂が含まれる。また、内壁部110内の流体に対して効率よく紫外線を照射する観点から、内壁部110の内面は、光源130から照射される紫外線の反射率が80%以上である紫外線反射面を含むことが好ましい。紫外線反射面の材料の例には、紫外線に対して高い反射率を有するアルミニウム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が含まれる。また、紫外線反射面は、内壁部110の内面に紫外線反射塗料を塗布することや紫外線反射膜を形成することで構成されてもよい。本実施の形態では、内壁部110(第1内壁部111および第2内壁部112)の材料は、いずれもPTFEである。
窓120は、照射口215を覆うように配置されている。窓120の形状は、光源130から出射された紫外線を貯留部210に透過させることができれば、特に限定されない。窓120の形状は、平板状でもよいし、貯留部210の内面に合わせた形状でもよい。窓120の大きさは、照射口215を完全に塞げれば特に限定されない。
窓120の材料は、紫外線を透過させることができ、かつ必要な強度を有していれば、特に限定されない。殺菌性能を向上させる観点からは、窓120の材料は、波長200nm以上350nm以下の紫外線を透過させる材料であることが好ましく、200nm以上280nm以下の紫外線を透過させる材料であることがより好ましい。窓120の材料の例には、石英(SiO)、サファイア(Al)および非晶質のフッ素系樹脂などが含まれる。
光源130は、貯留部210の流体に紫外線を照射する。光源130は、貯留部210の流体に直接紫外線を照射してもよいし、窓120などの他の部材を介して貯留部210の流体に紫外線を照射してもよい。本実施の形態では、光源130は、内壁部110(第2内壁部112)に固定されており、窓120を通して貯留部210に紫外線を照射する。光源130の種類は、紫外線を出射できれば特に限定されない。光源130の例には、発光ダイオード(LED)、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、レーザーダイオード(LD)が含まれる。本実施の形態では、光源130は、発光ダイオード(LED)である。光源130が出射する紫外線の波長は、特に限定されない。光源130が出射する紫外線の波長は、効果的に殺菌する観点から、200nm以上350nm以下が好ましく、200nm以上280nm以下がより好ましい。すなわち、光源130から出射される紫外線は、紫外線C波(UVC)が好ましい。市販されている光源130の例には、ピーク波長が280nmの紫外線発光ダイオードであるNCSU334A(日亜化学工業株式会社)が含まれる。また、ピーク波長が280nmの紫外線発光ダイオードの他の例には、KLARAN(旭化成株式会社)、ZEU110BEAE(スタンレー電気株式会社)が含まれる。
なお、上記では光源130が、第2半貯留部212側に配置されている態様を説明したが、本発明の殺菌装置はこの態様に限定されない。光源130は、第1半貯留部211側に配置されていてもよい。
光源130は、その光軸が、貯留部210の重心と、取出口217(より正確には貯留部210への取出口217の開口部)の重心とを結ぶ直線に対して交わるように配置されることが好ましい。このように光源130が配置されることで、流体に効率的に紫外線を照射することができる。
整流部218は、貯留部210内の流体の流れを整える。具体的には、整流部218は、図3に示されるように、流体が安定的に旋回するようにする。流体の旋回が安定している状態では、流体が貯留部210内に滞留している時間が長くなり、紫外線への暴露時間が長くなり、流体を効果的に殺菌できると考えられる。
整流部218の形状および位置は、貯留部210内の流体の流れを適切に整えることができれば特に限定されない。たとえば、整流部218の形状は、略平板状であってもよいし(図4A~C参照)、略三角柱状であってもよい(図5A~C参照)。
図4A~Cおよび図5A~Cは、それぞれ整流部218の配置および構成を示す断面図である。図4A~Cに示される殺菌装置と、図5A~Cに示される殺菌装置とでは整流部218の構成および配置が異なる。
図4Aは、殺菌装置100の第1仮想平面に沿う断面図であり、図4Bは、殺菌装置100の第2仮想平面に沿う断面図である。なお、第1仮想平面とは、供給口216において貯留部210に接続される供給流路270の内面の延在方向である第1方向Aに直交する面である。また、第2仮想平面とは、貯留部210の重心と取出口217の重心とを含む面である。図4Cは、図4Aの2つの整流部218を通るC-C線に沿う断面図である。
同様に、図5Aは、殺菌装置100の第1仮想平面に沿う断面図であり、図5Bは、殺菌装置100の第2仮想平面に沿う断面図である。また、図5Cは、図5Aの2つの整流部218を通るC-C線に沿う断面図である。
本実施の形態において、整流部218は、貯留部210を取り囲む壁(内壁部110)の内面上に配置された凸部である。また、図4Aに示されるように、本実施の形態において、整流部218は2つ(一対)であり、2つの整流部218は互いに、第2仮想平面に対して対称となるように配置されている。また、整流部218は、図4Bの左図に示されるように、第1方向Aに対して平行でもよいし、図4Bの右図に示されるように、第1方向Aに対して傾いていてもよい。
図4Bの左図に示される整流部218は、第1方向Aに平行な整流面218’を含む。一方、図4Bの右図に示される整流部218は、第1方向Aに直交する第2方向Bについて、供給口216側の端部よりも取出口217側の端部が供給口216に近くなるように、第1方向Aに対して傾く整流面218’を含む。図5Bに示される整流部218は、第1方向Aに平行な整流面218’と、上記の様に第1方向Aに対して傾く整流面218’とを含む。なお、第1方向Aに対する傾斜角度は、例えば30°以下であればよく、本実施の形態においては、20°である。
また、本実施の形態において、整流面218’は、貯留部210の重心と取出口217の重心とを含む第2仮想平面に対して略垂直である。整流面218’の第2仮想平面に対しての当該略垂直な方向への長さ(内壁部110の内面からの整流部218の高さ)は、例えば、貯留部210の半径の5%~15%程度であればよい。また、整流部218(整流面218’)の内壁部110の内面に沿う長さは、例えば、貯留部210の半径の30%~70%程度であればよい。また、整流部218が平板状である場合、整流部218の厚みは、貯留部210の半径の1%~3%程度であればよい。なお、本実施の形態において、整流部218は第2半貯留部212に配置されている。
整流部218の少なくとも一部は、第3仮想平面よりも取出口217側に配置されることが好ましい。ここで第3仮想平面とは、以下の3つの条件を満たす面である。すなわち、第3仮想平面は、貯留部210の重心と取出口217の重心とを含む第2仮想平面に対して垂直であり(条件1)、第1方向Aに平行であり(条件2)、第2仮想平面上で第1方向Aに垂直な第2方向Bにおいて、取出口217から貯留部210の重心よりも貯留部210の半径の20%の長さ離れた位置にある点を含む(条件3)面である。図4Bにおいて、第3仮想平面は、紙面の手前から奥に延びる面である。また、当該条件3中の数値を含む条件は、効率的に殺菌するという観点から、10%離れた位置であることがより好ましく、0%(重心と一致する位値にある点)であることより好ましく、-10%離れた位置であることがより好ましい。すなわち、詳細は後述するが、第3仮想平面は、より取出口217側にあることが好ましい。
表1は、整流面218’の傾きと、整流部218の配置と、供給口216から取出口217に流れる流体の紫外線受光量との関係を示す。表1において、実施例1は、図4Bの左図に示される殺菌装置に対応し、実施例2は、図4Bの右図に示される殺菌装置に対応し、実施例3は、図5Bに示される殺菌装置に対応する。表1中の「整流部の上端の貯留部の重心からの位置」である9.5mm、4.75mm、0mm、-2.375mmは、第2仮想平面に整流部218を投影したときにおける、整流部218の上端の貯留部の重心からの位置を示している。数値が正の値であるときは、重心より取出口217側に整流部218の上端があり、数値が負の値であるときは重心より供給口216側にある。なお、貯留部210の直径は40mmであり、流速は供給部170において8L/minとした。
Figure 2023098135000002
表1からわかるように、整流部218を有する実施例1~3の殺菌装置100では、整流部を有さない比較例の殺菌装置100よりも流体の紫外線受光量が多くなる。また、表1から、整流部218が取出口217に近い位置に配置された方が、紫外線受光量が多くなる傾向にある。また、第1方向Aに対する角度が0°の整流面218’を有する実施例1および3の殺菌装置100では、実施例2の殺菌装置100よりも紫外線受光量が多くなる傾向にある。
供給部170は、内壁部110内の貯留部210内に流体を供給する。供給部170は、供給流路270を有する。供給流路270の一方の端部は、内壁部110の供給口216に接続しており、他方の端部は、図外の流体供給装置に接続されている。供給流路270は、貯留部210内に貯留部210の壁に沿って滑らかに流体を供給できるように配置されていることが好ましい。本実施の形態では、供給口216における流体の流動方向(図1における矢印A方向)に沿い、かつ貯留部210の重心を含む断面における、供給流路270の内面と貯留部210の内面との第1接続部において、供給流路270の内面の一部は、第1接続部271における貯留部210の内面の接線と一致するように、貯留部210の内面と滑らかに連続して配置されている。
取出部180は、内壁部110内の貯留部210内の殺菌された流体を取り出す。取出部180は、取出流路280を構成する。取出流路280の一方の端部は、内壁部110の取出口217に接続しており、他方の端部は、図外の流体取出装置に接続されている。取出部180は、貯留部210(第2半貯留部212)において、光源130から出射された紫外線が直接到達しない位置に配置されていることが好ましい。取出流路280は、貯留部210から貯留部210の壁に沿って滑らかに流体を取り出せるように配置されていることが好ましい。
(殺菌装置の使用方法)
次に、本実施の形態に係る殺菌装置100の使用方法について説明する。
光源130から紫外線を出射させた状態で、殺菌対象の流体(例えば水)を供給口216から貯留部210内に導入するとともに、貯留部210内の流体を取出口217から取り出す。このとき、供給口216(供給流路270)側を加圧して流体を移動させてもよいし、取出口217(取出流路280)側を減圧して流体を移動させてもよい。前述のとおり、本実施の形態に係る殺菌装置100では、貯留部210の形状を略球状とし、かつ供給口216および取出口217を所定の条件を満たすように配置したため、殺菌対象の流体は、貯留部210内を旋回する。流体の旋回は、整流部218によって安定する。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る殺菌装置100は、整流部218を有するため、流体を効果的に殺菌することができる。
本実施の形態に係る殺菌装置は、例えば、浄水や農業用水、食品用洗浄水、各種洗浄水、浴場の水、プールの水などの殺菌において有用である。
100 殺菌装置
110 内壁部
111 第1内壁部
112 第2内壁部
120 窓
130 光源
170 供給部
180 取出部
210 貯留部
211 第1半貯留部
212 第2半貯留部
215 照射口
216 供給口
217 取出口
218 整流部
218’ 整流面
270 供給流路
271 第1接続部
280 取出流路
A 第1方向

Claims (7)

  1. 流体に紫外線を照射して前記流体を殺菌処理する殺菌装置であって、
    前記流体を収容するための略球状の貯留部と、
    前記貯留部に開口し、前記貯留部内に前記流体を供給するための供給口と、
    前記貯留部に開口し、前記貯留部内の前記流体を取り出すための取出口と、
    前記貯留部内に紫外線を照射するための光源と、
    前記貯留部内に配置された、流体の流れを整えるための整流部と、
    を有し、
    前記貯留部は、前記供給口における前記流体の流動方向において上流側に位置する略半球状の第1半貯留部と、下流側に位置する略半球状の第2半貯留部と、を含み、
    前記供給口は、前記第1半貯留部に開口し、
    前記取出口は、前記第2半貯留部に開口し、
    前記供給口において前記貯留部に接続される供給流路の内面の延在方向である第1方向に直交する第1仮想平面に前記供給口および前記取出口を投影したとき、前記供給口の重心と前記取出口の重心とは離間している、
    殺菌装置。
  2. 前記整流部は、前記貯留部を取り囲む壁の内面上に配置された凸部である、請求項1に記載の殺菌装置。
  3. 前記整流部は、前記第1方向に対して平行である整流面を含むか、または、前記第1方向に直交する第2方向について前記供給口側の端部よりも前記取出口側の端部が前記供給口に近くなるように、前記第1方向に対して、30°以下の範囲で傾いている整流面を含む、請求項1に記載の殺菌装置。
  4. 前記整流面は、前記貯留部の重心と前記取出口の重心とを含む第2仮想平面に対して略垂直である、請求項3に記載の殺菌装置。
  5. 前記整流部の少なくとも一部は、第3仮想平面よりも前記取出口側に配置されており、
    前記第3仮想平面は、前記貯留部の重心と前記取出口の重心とを含む第2仮想平面に対して垂直であり、前記第1方向に平行であり、かつ前記第2仮想平面上で前記第1方向に垂直な第2方向において、前記取出口から前記貯留部の重心よりも前記貯留部の半径の20%の長さ離れた位置にある点を含む、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  6. 前記整流部は、前記第2半貯留部に配置されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  7. 前記第1仮想平面に前記供給口、前記取出口および前記貯留部を投影したとき、前記供給口の重心および前記貯留部の重心を結ぶ直線と、前記取出口の重心および前記貯留部の重心を結ぶ直線とのなす角度は、90°~165°の範囲内である、請求項1~6のいずれか一項に記載の殺菌装置。
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