JP2023097107A - 空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023097107A
JP2023097107A JP2021213265A JP2021213265A JP2023097107A JP 2023097107 A JP2023097107 A JP 2023097107A JP 2021213265 A JP2021213265 A JP 2021213265A JP 2021213265 A JP2021213265 A JP 2021213265A JP 2023097107 A JP2023097107 A JP 2023097107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
air
blower
chamber
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021213265A
Other languages
English (en)
Inventor
稔 浜田
Minoru Hamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CLEAN KK
Original Assignee
CLEAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CLEAN KK filed Critical CLEAN KK
Priority to JP2021213265A priority Critical patent/JP2023097107A/ja
Publication of JP2023097107A publication Critical patent/JP2023097107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】より多くの空気を低コストで速やかに清浄化できるようにする。【解決手段】空気が流入する吸気口を有し、流入した空気の一部に真空紫外線を照射させることによってオゾンを発生させ、発生したオゾンと流入した空気とを混合して混合気体を生成する混合室と、オゾンを分解して活性酸素を発生させ、発生させた活性酸素により混合気体に含まれている空気を浄化させるオゾン分解触媒を有する第1オゾン分解室と、空気に残留しているオゾンを分解する活性炭を有する第2オゾン分解室と、浄化された空気を排気する第1排気口とを備える、空気浄化装置。【選択図】図1

Description

本発明は、空気浄化装置に関する。
空気を取り込んで、取り込んだ空気を清浄化させる空気清浄機が知られている(例えば、特許文献1から3を参照)。このような空気清浄機は、オゾン、紫外線、活性酸素等による除菌、脱臭効果を利用していた。
特開2011-101748号公報 特開2013-153897号公報 特開2019-111268号公報
真空紫外線は、空気中の酸素と反応してオゾン、活性酸素を発生させるので、活性酸素による除菌、消臭効果が期待できる。しかしながら、オゾンによる除菌、脱臭効果は時間がかかるので、例えば、部屋全体の空気を速やかに清浄化させることは困難であった。一方、UVCを含む殺菌線は、ウイルス、細菌等の核酸を分解する殺菌効果を有するが、オゾン等と同様に、部屋全体の空気を速やかに殺菌することは困難であった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、より多くの空気を低コストで速やかに清浄化できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様においては、真空紫外線を照射する第1光源と、浄化すべき空気が流入する吸気口を有し、流入した前記空気の一部に前記真空紫外線を照射させることによってオゾンを発生させ、発生した前記オゾンと流入した前記空気とを混合して混合気体を生成する混合室と、前記混合気体が流入し、前記オゾンを分解して活性酸素を発生させ、発生させた活性酸素により前記混合気体に含まれている前記空気を浄化させるオゾン分解触媒を有する第1オゾン分解室と、前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気が流入し、前記空気に残留している前記オゾンを分解する活性炭を有する第2オゾン分解室と、前記第2オゾン分解室から浄化された前記空気を排気する第1排気口とを備える、空気浄化装置を提供する。
前記空気浄化装置は、殺菌線を照射する第2光源と、前記混合室と前記第1オゾン分解室との間に設けられており、前記混合室から前記混合気体が流入し、前記混合気体に前記殺菌線を照射させることによって活性酸素を発生させ、発生させた活性酸素と前記殺菌線とにより前記混合気体に含まれている前記空気を浄化させる浄化室とを更に備えてもよい。
前記空気浄化装置は、前記第1オゾン分解室と前記第2オゾン分解室との間に設けられており、前記オゾンの濃度を検出するオゾンセンサを更に備え、前記オゾンセンサの感度の最低値は、前記第1排気口から排気する前記空気に含まれている残留オゾン濃度の許容値よりも大きくてもよい。
前記空気浄化装置は、前記吸気口から流入した前記空気が前記第1排気口へと流れる気流を生成し、生成した気流によって前記混合室で前記オゾンと前記空気とを混合させる第1送風機と、前記オゾンセンサの検出結果に基づき、前記第1送風機が生成する気流の流量を調節する制御部とを更に備えてもよい。
前記制御部は、前記第1オゾン分解室の分解能力と前記第2オゾン分解室の分解能力とのうち少なくとも一方の分解能力に基づく所定の値を前記オゾンセンサの検出結果から差し引いて、前記第1排気口から排気する前記空気に含まれている残留オゾン濃度を推定してもよい。
前記空気浄化装置は、前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気を当該空気浄化装置の外部に排出するか否かを切り換える第1開閉弁と、前記第1開閉弁が開いている場合に、前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気を第2排気口から当該空気浄化装置の外部に排出するための第1排出路と、前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気の少なくとも一部を前記第2排気口から排出する気流を生成する第2送風機とを更に備えてもよい。
前記空気浄化装置は、前記混合室で混合された前記混合気体を当該空気浄化装置の外部に排出するか否かを切り換える第2開閉弁と、前記第2開閉弁が開いている場合に、前記混合室から前記混合気体を第3排気口から当該空気浄化装置の外部に排出するための第2排出路と、前記混合気体を前記第3排気口から排出する気流を生成する第3送風機とを更に備えてもよい。
前記空気浄化装置は、前記混合室で混合された前記混合気体を当該空気浄化装置の外部に排出するか否かを切り換える第2開閉弁と、前記第1排出路に接続されており、前記第2開閉弁が開いている場合に、前記混合室から前記混合気体を前記第2排気口から当該空気浄化装置の外部に排出するための第2排出路とを更に備えてもよい。
前記制御部は、当該空気浄化装置の外部を前記混合室で発生させた前記オゾンで燻蒸する燻蒸モードにおいて、前記第1送風機の動作を停止し、前記第2開閉弁を開け、前記第2送風機又は前記第3送風機を動作させ、当該空気浄化装置の外部の前記オゾンの濃度を低下させるオゾン回収モードにおいて、前記第1開閉弁を開け、前記第2送風機を動作させ、前記第2開閉弁を閉めてもよい。
前記制御部は、前記オゾン回収モードにおいて前記第1光源を消灯させてもよい。
前記制御部は、前記燻蒸モードにおいて、前記第2開閉弁を閉め、前記第2送風機又は前記第3送風機の動作を停止させ、前記第1送風機を動作させ、前記オゾンセンサによる前記オゾンの濃度の検出結果が所定の値以上となってから、前記第1送風機の動作を停止し、前記第2開閉弁を開け、前記第2送風機又は前記第3送風機を動作させてもよい。
前記制御部は、前記オゾン回収モードにおいて、前記第1送風機を更に動作させてもよい。
前記制御部は、前記オゾン回収モードにおいて、前記オゾンセンサによる前記オゾンの濃度の検出結果が所定の値未満となった場合に、前記オゾン回収モードを終了させてもよい。
本発明によれば、より多くの空気を低コストで速やかに清浄化できるという効果を奏する。
本実施形態に係る空気浄化装置100の第1構成例を示す。 本実施形態に係る空気浄化装置100の第2構成例を示す。 本実施形態に係る空気浄化装置100の第3構成例を示す。 本実施形態に係る空気浄化装置100の第4構成例を示す。 本実施形態に係る空気浄化装置100の第5構成例を示す。 本実施形態に係る空気浄化装置100のオゾンの分解速度の一例を示す。
<空気浄化装置100の第1構成例>
図1は、本実施形態に係る空気浄化装置100の第1構成例を示す。本実施形態において、互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸、及びZ軸とする。空気浄化装置100は、強い酸化作用があるオゾンを利用して室内の空気を取り込んで効率的に浄化しつつ、オゾンを速やかに分解する。空気浄化装置100は、吸気口110と、第1光源120と、混合室130と、第1オゾン分解室140と、オゾンセンサ150と、第2オゾン分解室160と、第1排気口170と、第1送風機180と、制御部190とを備える。
吸気口110は、浄化すべき空気が流入する。吸気口110は、埃等が混合室130に流入することを防止するためのフィルタを有することが望ましい。吸気口110は、混合室130に設けられている。吸気口110から取り込まれた空気は、空気浄化装置100によって浄化され、第1排気口170から排気される。
第1光源120は、真空紫外線(VUV:Vacuum Ultra Violet)を混合室130の浄化すべき空気に照射する。真空紫外線は、波長が10nm程度から200nm程度までの光である。第1光源120は、例えば、エキシマランプ、水銀ランプ等である。第1光源120は、より多くの真空紫外線を照射対象の方向に向かわせるための反射鏡122を有してもよい。反射鏡は、縦断面が放物線、楕円、又は円等の形状の反射面を有する。図1は、第1光源120が反射面の縦断面が放物線形状の反射鏡122を有する例を示す。また、第1光源120は、真空紫外線とは異なる波長の光を低減させる光フィルタを更に有してもよい。
混合室130は、吸気口110から浄化すべき空気が流入する。混合室130の内部には、第1光源120からの真空紫外線が照射される。例えば、混合室130には、真空紫外線が入射する第1入射口132が設けられており、混合室130の外部に設けられている第1光源120からの真空紫外線が混合室130の内部に照射される。これに代えて、第1光源120は、混合室130の内部に設けられていてもよい。また、第1光源120は、複数のランプ等を有してもよい。この場合、第1光源120は、混合室130の内部及び外部にそれぞれ設けられていてもよい。
混合室130は、吸気口110から流入した空気の一部に真空紫外線を照射させることによってオゾンを発生させ、発生したオゾンと流入した空気とを混合して混合気体を生成する。混合室130は、生成した混合気体を第1流出口134から排気する。
第1オゾン分解室140は、混合室130で生成された混合気体が流入する。第1オゾン分解室140は、オゾンを分解して活性酸素を発生させるオゾン分解触媒142を有する。オゾン分解触媒142が発生させた活性酸素は、混合気体に含まれている空気を浄化する。活性酸素は、オゾン等と比較してより高速に空気を除菌、脱臭することができる。また、活性酸素は、オゾン等と比較して速やかに消滅するので、空気浄化装置100の外部にはほとんど流出しない。
第1オゾン分解室140は、混合室130から排気された混合気体が流入する第2流入口144を有する。第2流入口144は、混合室130の第1流出口134に連結されている。また、第1オゾン分解室140は、浄化した空気を第2流出口146から排気する。
オゾンセンサ150は、第1オゾン分解室140と第2オゾン分解室160との間に設けられており、オゾンの濃度を検出する。オゾンセンサ150は、第1オゾン分解室140の第2流出口146から排気された空気に含まれている残留オゾン濃度を検出する。
第2オゾン分解室160は、第1オゾン分解室140で浄化した空気が流入する。第2オゾン分解室160は、流入した空気に残留しているオゾンを分解する活性炭162を有する。第2オゾン分解室160は、第1オゾン分解室140から排気された空気が流入する第3流入口164を有する。第3流入口164は、第1オゾン分解室140の第2流出口146に連結されている。また、第2オゾン分解室160は、浄化した空気を第1排気口170から排気する。
第1送風機180は、浄化すべき空気を吸気口110から流入させる。そして、第1送風機180は、混合室130の吸気口110から流入した空気が第1オゾン分解室140、第2オゾン分解室160を経て第1排気口170へと流れる気流を生成する。第1送風機180は、例えば、プロペラ形状の部材が回転することにより、気流を生成する。第1送風機180が生成した気流は、混合室130においてオゾンと空気とを混合する。
なお、第1光源120が混合室130に設けられている場合、第1送風機180は、気流を発生させることにより、第1光源120を冷却させることもできる。第1送風機180は、混合室130、第1オゾン分解室140、及び第2オゾン分解室160のうち少なくとも1つに設けられている。図1は、第1送風機180が第2オゾン分解室160に設けられている例を示す。
例えば、第1光源120として紫外線ランプを用いた場合、当該ランプの周囲温度を20℃程度とすることで、効率よく紫外線を発生できる。また、第1送風機180は、第1光源120を冷却させつつ、第1光源120の熱を後段の第1オゾン分解室140へと移送させる気流を発生させてもよい。これにより、第1オゾン分解室140のオゾン分解触媒142の温度を室温よりも高い略一定の温度に保つことができる。例えば、オゾン分解触媒142の最適活性温度は40℃程度である。このように、第1送風機180は、冷却によって第1光源120のオゾン発生効率を向上させると共に、保温又は加熱によりオゾン分解触媒142のオゾン分解効率を向上させることができる。
なお、第1光源120の冷却と、オゾン分解触媒142の保温又は加熱は、第1送風機180に代えて、又は、第1送風機180に加えて、他の方法で実行されてもよい。例えば、熱伝導性の高い熱伝導材料を混合室130から第2オゾン分解室160に更に設けてもよい。熱伝導材料は、例えば、熱伝導ゲル、熱伝導ジェル、ヒートパイプ等である。また、第1光源120の冷却のために、反射鏡122の第1光源120を向く面とは反対側の面に、放熱用ヒートシンクを設けてもよい。
制御部190は、第1送風機180を制御する。制御部190は、例えば、空気浄化装置100が空気の清浄動作を開始した場合に、第1送風機180の送風動作を開始させて気流を発生させる。また、制御部190は、オゾンセンサ150の検出結果に基づき、第1送風機180が生成する気流の流量を調節してもよい。この場合、制御部190は、オゾンセンサ150の検出結果が所定の範囲内となるように第1送風機180の風量を調節する。
制御部190は、例えば、オゾンセンサ150の検出結果が所定の範囲内であり、かつ、所定の範囲の下限値に近づいた場合、第1送風機180の風量を大きくする。また、制御部190は、オゾンセンサ150の検出結果が所定の範囲内であり、かつ、所定の範囲の上限値に近づいた場合、制御部190は、第1送風機180の風量を小さくする。
制御部190は、CPU、記憶部等によって構成されてもよい。例えば、コンピュータが制御部190として機能する場合、記憶部は、コンピュータを機能させるOS(Operating System)、及びプログラム等の情報を格納する。また、記憶部は、当該プログラムの実行時に参照されるデータベースを含む種々の情報を格納してもよい。例えば、コンピュータは、記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって、制御部190として機能する。
記憶部は、例えば、コンピュータ等が実行する各種プログラム、データ、各種テーブル等を格納するROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等のEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、作業領域となるRAM(Random Access Memory)等のうち少なくとも1つを含む。また、記憶部は、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置を含んでもよい。
以上のように、第1構成例の空気浄化装置100は、混合室130に流入した空気に真空紫外線を照射してオゾンを発生させ、発生したオゾンと空気とを混合する。真空紫外線は空気と反応しやすいので、空気による真空紫外線の吸収係数は0.17[/cm]程度と高く、真空紫外線の到達距離は殺菌線等と比較して短い。例えば、波長185nmの真空紫外線の光強度レベルは、空気中を4cm進んだだけで略50%程度に減少し、14cm進んだ位置では略10%程度に減少する。
混合室130の真空紫外線が到達できない領域は、空気で満たされていてもオゾンを発生することができない。例えば、混合室130の容量が大きくても、真空紫外線が到達できない空間が大きい場合、より小さい容量の混合室130と比較してオゾンの発生量がほとんど変わらなくなってしまうことがある。より多くのオゾンを発生させるために、第1光源120のランプの数を増加させることが考えられるが、この場合、コストが増加し、また、装置の規模も大きくなってしまう。
そこで、空気浄化装置100は、第1送風機180によって発生させたオゾンと空気とを混合させることで、真空紫外線がより多くの空気に照射できるようにする。また、混合室130の真空紫外線が入射する方向の長さが、混合室130の殺菌線が入射する方向の長さよりも短くなるように形成されてもよい。
例えば、図1における混合室130のY方向の長さを、真空紫外線の到達距離と同等程度から数倍程度の範囲で形成する。これにより、混合室130は、効率的にオゾンを発生させることができ、混合室130を満たす程度のより多くの混合気体を速やかに生成できる。なお、オゾンは除菌、脱臭効果を有するので、混合室130において均一な混合気体を生成することにより、空気を浄化することもできる。
そして、空気浄化装置100は、第1オゾン分解室140において、混合室130が発生させたオゾンをオゾン分解触媒142で分解する。オゾン分解触媒142は、混合気体に含まれているオゾンの濃度を低下させると共に、殺菌効果が高い活性酸素を発生させる。
このように、空気浄化装置100は、混合室130によって第1オゾン分解室140を満たす程度のより多くの混合気体を発生させる。また、空気浄化装置100は、第1送風機180によって第1オゾン分解室140内部にも気流を発生させるので、第1オゾン分解室140内部の空間においてより均一で効率的に活性酸素を発生させると共に、発生させた活性酸素と空気とを均一化できる。これにより、第1オゾン分解室140は、発生させた活性酸素で速やかにオゾン濃度を低下させると共に、速やかに空気を除菌、脱臭することができる。
ここで、第1オゾン分解室140によるオゾン分解能力は、オゾン分解触媒142の寸法と、第1オゾン分解室140を通過する空気の流量とでほぼ定まる。例えば、第1オゾン分解室140によるオゾン分解能力は、混合室130で発生させたオゾン濃度をオゾン分解触媒142により90%程度以上低減させるように設計できる。
そして、空気浄化装置100は、第2オゾン分解室160において、第1オゾン分解室140から流入する清浄化した空気に残留しているオゾンを活性炭162で分解する。第2オゾン分解室160によるオゾン分解能力は、活性炭162の量と、第2オゾン分解室160を通過する空気の流量とでほぼ定まる。例えば、第2オゾン分解室160によるオゾン分解能力は、残留しているオゾン濃度を活性炭162により95%程度以上低減させるように設計できる。このように、空気浄化装置100は、オゾン分解触媒142と活性炭162とを用いてオゾンを分解する。
ここで、オゾンによる除菌、脱臭効果と、オゾンを分解して活性酸素を発生させて活性酸素による除菌、脱臭効果とを十分に発揮するには、混合室130で発生させるオゾンの濃度を1ppm程度以上にすることが望ましい。一例として、混合室130で発生したオゾンの濃度を3ppmとすると、第1オゾン分解室140から流出するオゾンの濃度は0.3ppm程度になり、第2オゾン分解室160を経て第1排気口170から排気されるオゾンの濃度は0.015ppm程度以下となる。したがって、本実施形態に係る空気浄化装置100は、残留オゾンの濃度を人体に安全な0.05ppm程度以下にしつつ、空気を清浄化することができる。
なお、空気浄化装置100は、安全性の高い空気を排気していることをオゾンセンサ150でモニタできることが望ましい。例えば、オゾンセンサ150は、第1排気口170から排気されるオゾンの濃度を検出できることが望ましい。しかしながら、0.03ppm程度未満のオゾンの濃度を検出するオゾン検出器は高価であり、装置規模も大きくなってしまう。
そこで、本実施形態に係る空気浄化装置100は、オゾンセンサ150を第1オゾン分解室140及び第2オゾン分解室160の間に配置する。そして、オゾンセンサ150は、第1オゾン分解室140から流入するオゾンの濃度が十分に低減されているか否かを検出する。例えば、オゾンセンサ150は、オゾンの濃度が0.3ppm程度以下になっているか否かを検出する。
そして、制御部190は、所定の値をオゾンセンサ150の検出結果から差し引いて、第1排気口170から排気する空気に含まれている残留オゾン濃度を推定する。ここで、所定の値は、第1オゾン分解室140のオゾンの分解能力と第2オゾン分解室160のオゾンの分解能力とのうち少なくとも一方の分解能力に基づく値である。
例えば、所定の値は、第2オゾン分解室160においてオゾンが分解されて減少する量である。また、第1オゾン分解室140のオゾンの分解能力が十分高く、オゾンセンサ150の検出限界未満のオゾン濃度に低減できる場合、オゾンセンサ150の検出結果は実際のオゾン濃度よりも大きくなる。そこで、予め第1オゾン分解室140のオゾンの分解能力を測定し、オゾンセンサ150の検出結果と実際のオゾン濃度との誤差の傾向を測定することで、オゾンセンサ150の検出結果から差し引く所定の値を定めることができる。
これにより、オゾンセンサ150の感度の最低値は、第1排気口170から排気する空気に含まれている残留オゾン濃度の許容値よりも大きくできる。例えば、空気浄化装置100は、オゾン濃度の検出感度が0.03ppmから0.5ppm程度の安価なオゾン検出器をオゾンセンサ150として用いることができる。
以上の空気浄化装置100は、オゾンを発生させる空間と、活性酸素を発生させる空間とを混合室130、第1オゾン分解室140、及び第2オゾン分解室160として分離している。これにより、混合室130の形状は、オゾンを発生させる空間として最適化した空間として設計することができる。また、第1オゾン分解室140は、オゾンを分解して活性酸素を発生させる空間として最適化して設計でき、発生させた活性酸素を用いて空気を速やかに清浄化することができる。
以上により、空気浄化装置100は、安全性の高い清浄化した空気を第1排気口170から排気することができる。このような空気浄化装置100は、例えば、水銀ランプ等の安価な光源を用いることができ、また、取り込んだ空気を第1送風機180によって複数の空間を通過させることにより、通過した空気を清浄化することができる。したがって、空気浄化装置100は、低コストで効率的に空気を清浄化させることができる。なお、空気浄化装置100の筐体となる混合室130、第1オゾン分解室140、及び第2オゾン分解室160は、オゾン、紫外線等を内部に閉じ込めるので、ステンレス等の耐食性の高い金属等で形成されていることが望ましい。
以上の本実施形態に係る空気浄化装置100は、第1オゾン分解室140のオゾン分解触媒142が活性酸素を発生させる例を説明したが、これに限定されることはない。空気浄化装置100は、混合気体に殺菌線を照射することにより、活性酸素を発生させてもよい。このような空気浄化装置100について、次に説明する。
<空気浄化装置100の第2構成例>
図2は、本実施形態に係る空気浄化装置100の第2構成例を示す。第2構成例の空気浄化装置100において、図1に示された第1構成例の空気浄化装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。第2構成例の空気浄化装置100は、第2光源210と浄化室220とを更に備える。
第2光源210は、浄化室220の混合気体に殺菌線を照射する。殺菌線は、波長が200nm程度から280nm程度までの光(UVC)である。第2光源210は、例えば、水銀ランプ等の放電灯、アーク灯、希ガスハロゲンエキシマランプ(KrCl、Xel、XeBr、KrBr等を封入)等である。第2光源210は、第1光源120と同様に、反射鏡212を有してもよい。図2は、第2光源210が反射面の縦断面が放物線形状の反射鏡212を有する例を示す。また、第2光源210は、殺菌線とは異なる波長の光を低減させる光フィルタを更に有してもよい。
浄化室220は、混合室130と第1オゾン分解室140との間に設けられている。浄化室220は、混合室130で生成された混合気体が流入する第4流入口222を有する。第4流入口222は、混合室130の第1流出口134と連結されている。浄化室220の内部には、第2光源210からの殺菌線が照射される。
例えば、浄化室220には、殺菌線が入射する第2入射口226が設けられており、浄化室220の外部に設けられている第2光源210からの殺菌線が浄化室220の内部に照射される。これに代えて、第2光源210は、浄化室220の内部に設けられていてもよい。また、第2光源210は、複数のランプ等を有してもよい。この場合、第2光源210は、浄化室220の内部及び外部にそれぞれ設けられていてもよい。
なお、第2光源210が浄化室220に設けられている場合、第1送風機180は、気流を発生させることにより、第2光源210を冷却させることもできる。言い換えると、第1送風機180は、第1光源120及び/又は第2光源210を冷却させつつ、第1光源120及び/又は第2光源210の熱を後段の第1オゾン分解室140へと移送させる気流を発生させてもよい。これに代えて、又は、これに加えて、熱伝導性の高い熱伝導材料を混合室130及び/又は浄化室220から第2オゾン分解室160に更に設けてもよい。また、第2光源210の冷却のために、反射鏡212の第2光源210を向く面とは反対側の面に、放熱用ヒートシンクを設けてもよい。
これにより、浄化室220は、混合室130から混合気体が流入し、流入した混合気体に第2光源210からの殺菌線を照射させ、オゾンを分解することによって活性酸素を発生させる。そして、浄化室220は、発生させた活性酸素と殺菌線とにより混合気体に含まれている空気を浄化させる。殺菌線は、ウイルス、細菌等の核酸を分解する殺菌効果を有する。このように、浄化室220は、活性酸素に加えて、第2光源210からの殺菌線により混合気体に含まれている空気を浄化することもできる。浄化室220は、浄化した空気を含む混合気体を第4流出口224から排気する。第4流出口224は、第1オゾン分解室140の第2流入口144と連結されている。
以上のように、第2構成例の空気浄化装置100は、浄化室220の混合気体に殺菌線を照射することにより、殺菌効果の高い活性酸素を発生させる。空気浄化装置100は、混合室130によって浄化室220を満たす程度のより多くの混合気体を発生させ、また、第1送風機180によって浄化室220内部にも気流を発生させるので、浄化室220内部の空間においてより均一で効率的に活性酸素を発生させることができる。これにより、浄化室220は、発生させた活性酸素で速やかに空気を除菌、脱臭することができる。
また、浄化室220内部において、第2光源210は、気流によって混合気体に殺菌線をより均一に照射することができるので、殺菌線そのものが有する空気の殺菌効果を効率化させることができる。言い換えると、空気浄化装置100は、オゾン、活性酸素、及び殺菌線による除菌、脱臭効果を用いて、効率的に空気を清浄化することができる。
更に、浄化室220は、殺菌線によりオゾンを分解して活性酸素を生成するので、速やかにオゾン濃度を低減させることができる。これにより、第1オゾン分解室140及び第2オゾン分解室160によるオゾン分解処理の負担を軽減化することができる。言い換えると、制御部190は、第1送風機180で発生させる気流の流量をより大きくすることができ、空気浄化装置100の浄化能力を向上させることができる。
ここで、活性酸素の効果をより向上させるために、第1オゾン分解室140及び浄化室220のうち少なくとも一方に水蒸気を発生させるミスト発生器を設けてもよい。ミスト発生器により、オゾンの分解後に発生した活性酸素がミストの水と反応して清浄効果を促進することができる。また、ミスト発生器は、香りを発生させる香りミスト発生器であることが望ましい。これにより、例えば、清浄化した空気に香りを付与して清涼感を感じさせることができる。
なお、第2構成例の空気浄化装置100において、浄化室220及び第1オゾン分解室140によるオゾン分解の処理能力が高い場合、第2オゾン分解室160を介さずに清浄化した空気を当該空気浄化装置100の外部に排気してもよい。また、第2オゾン分解室160を介した排気と、第2オゾン分解室160を介さない排気とを併用してもよい。図2は、第2構成例の空気浄化装置100が、第2オゾン分解室160を介さないで排気するための第1開閉弁230、第1排出路240、第2排気口250、及び第2送風機260を更に備える構成を示す。
第1開閉弁230は、第1オゾン分解室140で浄化した空気を当該空気浄化装置100の外部に排出するか否かを切り換える。図2は、第1開閉弁230が浄化室220及び第1オゾン分解室140の間に形成されている例を示す。これにより、第1開閉弁230から空気を排出する場合でも、オゾンセンサ150は、第1開閉弁230から排出する空気のオゾン濃度を検出することができる。なお、第1開閉弁230は、第1オゾン分解室140に設けられていてもよい。制御部190は、第1開閉弁230を制御して、第1開閉弁230を開閉できることが望ましい。
第1排出路240は、第1開閉弁230が開いている場合に、第1オゾン分解室140で浄化した空気を第2排気口250から当該空気浄化装置100の外部に排出する。第2送風機260は、第1オゾン分解室140で浄化した空気の少なくとも一部を第2排気口250から排出する気流を生成する。制御部190は、第2送風機260を制御して、第2排気口250から排出する気流の大きさを調節できることが望ましい。
以上の第2構成例の空気浄化装置100は、制御部190が第1開閉弁230を開けて、第2送風機260に気流を発生させることにより、速やかに清浄化した空気を当該空気浄化装置100の外部に排気できる。なお、制御部190は、オゾンセンサ150の計測結果が所定の値以下、又は、検出限界以下の場合に、第1開閉弁230を開けて、第2送風機260に気流を発生させてもよい。所定の値は、例えば、0.03ppm程度の値である。なお、以上の図2に示す第1開閉弁230、第1排出路240、第2排気口250、及び第2送風機260は、図1に示す空気浄化装置100に設けられてもよい。
以上の第2構成例の空気浄化装置100は、混合室130で発生させたオゾンを用いて、混合室130、浄化室220、及び第1オゾン分解室140で空気を清浄化する例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、室内の空気を清浄化することに加えて、室内のベッド、ソファ等の家具、壁、カーテン等に吸着している臭気を低減させたいことがある。空気浄化装置100が室内の空気を取り込んで、取り込んだ空気を清浄化しても、このような臭気を低減させることは困難である。
そこで、空気浄化装置100は、混合室130で発生させたオゾンを空気浄化装置100の外部に排出させて、家具、壁、カーテン等に吸着した臭気をオゾンにより低減させてもよい。このように、オゾンを排出して対象物の臭気を低減させることを燻蒸と呼ぶ。図2は、第2構成例の空気浄化装置100が、対象物の臭気を低減させるための第2開閉弁310、第2排出路320、第3排気口330、及び第3送風機340を更に備える構成を示す。
第2開閉弁310は、混合室130に設けられている。第2開閉弁310は、混合室130で混合された混合気体を当該空気浄化装置100の外部に排出するか否かを切り換える。制御部190は、第2開閉弁310を制御して、第2開閉弁310を開閉できることが望ましい。
第2排出路320は、第2開閉弁310が開いている場合に、混合室130から混合気体を第3排気口330から当該空気浄化装置100の外部に排出する。第3送風機340は、混合気体を第3排気口330から排出する気流を生成する。制御部190は、第3送風機340を制御して、第3排気口330から排出する気流の大きさを調節できることが望ましい。
以上の第2構成例の空気浄化装置100は、制御部190が第2開閉弁310を開けて、第3送風機340に気流を発生させることにより、当該空気浄化装置100の外部の対象物等をオゾンで燻蒸することができる。なお、空気浄化装置100が室内にオゾンを排出した場合、人、動物等が当該室内に入らないようにすることが望ましい。そこで、空気浄化装置100には、警告灯、表示装置、人感センサ、警告音発生器、当該空気浄化装置100の外部への通報装置等が更に設けられていてもよい。
以上の第2構成例の空気浄化装置100は、第2開閉弁310が混合室130に設けられている例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、第2開閉弁310は、混合室130及び浄化室220の間に設けられていてもよい。これに代えて、第2開閉弁310は、浄化室220に設けられていてもよい。
以上の第2構成例の空気浄化装置100は、第1光源120と第2光源210との2つの光源を備える例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、エキシマランプ、水銀ランプ等は、真空紫外線及び殺菌線を放出する。そこで、空気浄化装置100は、例えば、第1光源120(又は第2光源210)と分光プリズム等を組み合わせて、光源から照射された光を分光してもよい。この場合、空気浄化装置100は、分光した真空紫外線を混合室130に入射させ、分光した殺菌線を浄化室220に入射させる。これにより、光源の数を減らすことができ、コストと装置規模とを低減できる。
<空気浄化装置100の第3構成例>
図3は、本実施形態に係る空気浄化装置100の第3構成例を示す。第3構成例の空気浄化装置100において、図2に示された第2構成例の空気浄化装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。第3構成例の空気浄化装置100は、第2開閉弁310が浄化室220に設けられている例を示す。この場合でも、空気浄化装置100は、浄化室220からオゾンを排出して当該空気浄化装置100の外部の対象物をオゾンで燻蒸することができる。
なお、以上の空気浄化装置100は、当該空気浄化装置100の外部の対象物をオゾンで燻蒸した後に、排出したオゾンを回収できることが望ましい。この場合、空気浄化装置100は、既に説明した空気を清浄化する動作を実行することで、排出したオゾンを回収することができる。ここで、空気浄化装置100が外部の対象物をオゾンで燻蒸するように動作するモードを燻蒸モードと呼び、排出したオゾンを回収するように動作するモードをオゾン回収モードと呼ぶ。
例えば、制御部190は、当該空気浄化装置100の外部を混合室130で発生させたオゾンで燻蒸する燻蒸モードにおいて、第1開閉弁230を閉め、第1送風機180の動作を停止し、第2開閉弁310を開け、第3送風機340を動作させる。
また、空気浄化装置100は、燻蒸モードで動作する場合、排気するオゾンの濃度を検出してから燻蒸を開始してもよい。この場合、制御部190は、燻蒸モードにおいて、第1開閉弁230及び第2開閉弁310を閉め、第3送風機340の動作を停止させ、第1送風機180を動作させる。そして、オゾンセンサ150によるオゾンの濃度の検出結果が所定の値以上となってから、第1送風機180の動作を停止し、第2開閉弁310を開け、第3送風機340を動作させる。
また、制御部190は、当該空気浄化装置100の外部のオゾンの濃度を低下させるオゾン回収モードにおいて、第1送風機180を動作させ、第2開閉弁310を閉める。制御部190は、オゾン回収モードにおいて、更に、第1開閉弁230を開け、第2送風機260を動作させてもよい。制御部190は、更に、オゾン回収モードにおいて第1光源120を消灯させて混合室130におけるオゾンの発生を停止させてもよい。なお、制御部190は、オゾン回収モードにおいて、オゾンセンサ150によるオゾンの濃度の検出結果が所定の値未満となった場合に、オゾン回収モードを終了させてよい。
以上のように、本実施形態に係る空気浄化装置100は、無人状態の室内等の空間を高濃度のオゾンで燻蒸することができる。また、空気浄化装置100は、燻蒸後の残留オゾンを速やかに回収することができる。自然分解によって残留オゾンを安全な濃度に低減するまでには数時間を要するので、従来は室内の燻蒸が完了するまでに半日以上かかっていたが、本実施形態に係る空気浄化装置100によれば、従来の数倍から十数倍の速さで室内の燻蒸を完了させることができる。なお、以上の図2及び図3に示す第2開閉弁310、第2排出路320、第3排気口330、及び第3送風機340は、図1に示す空気浄化装置100に設けられてもよい。
<空気浄化装置100の第4構成例>
図4は、本実施形態に係る空気浄化装置100の第4構成例を示す。第4構成例の空気浄化装置100において、図1から図3に示された空気浄化装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。第4構成例の空気浄化装置100は、図2に示された第2構成例の空気浄化装置100の第2排出路320の一部と第1排出路240とを共通化させた構成である。
混合室130に接続されている第2排出路320は、第1排出路240に接続されており、第2開閉弁310が開いている場合に、混合室130から混合気体を第2排気口250から当該空気浄化装置100の外部に排出する。これにより、空気浄化装置100をより小型化することができる。また、第3送風機340を除くことができ、コストを低減することもできる。
第4構成例の空気浄化装置100において、制御部190は、燻蒸モードにおいて、第1送風機180の動作を停止し、第2開閉弁310を開け、第2送風機260を動作させる。ここで、制御部190は、第1開閉弁230を閉めることが望ましい。なお、制御部190は、燻蒸モードにおいて、第2開閉弁310を閉め、第2送風機260の動作を停止させ、第1送風機180を動作させ、オゾンセンサ150によるオゾンの濃度の検出結果が所定の値以上となってから、第1送風機180の動作を停止し、第2開閉弁310を開け、第2送風機260を動作させてもよい。
また、制御部190は、オゾン回収モードにおいて、第1送風機180を動作させる。これに代えて、又は、これに加えて、制御部190は、第1開閉弁230を開け、第2送風機260を動作させてもよい。制御部190は、第2開閉弁310を閉めることが望ましい。また、制御部190は、オゾン回収モードにおいて、オゾンセンサ150によるオゾンの濃度の検出結果が所定の値未満となった場合に、オゾン回収モードを終了させてよい。
以上の第4構成例の空気浄化装置100は、第2構成例の空気浄化装置100の第2排出路320の一部と第1排出路240とを共通化させた例を説明したが、これに限定されることはない。これに代えて、空気浄化装置100は、図3に示す第3構成例の空気浄化装置100の第2排出路320の一部と第1排出路240とを共通化させてもよい。これに代えて、空気浄化装置100は、図2及び図3に示す第2構成例及び第3構成例の空気浄化装置100の第2排出路320の一部と第1排出路240とを共通化させてもよい。
<空気浄化装置100の第5構成例>
図5は、本実施形態に係る空気浄化装置100の第5構成例を示す。第5構成例の空気浄化装置100において、図1から図4に示された空気浄化装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。第5構成例の空気浄化装置100は、図2に示された第2構成例の空気浄化装置100の第2排出路320の一部と、図3に示された第3構成例の空気浄化装置100の第2排出路320の一部とを、第1排出路240と共通化させた構成である。
空気浄化装置100は、混合室130に設けられている第2開閉弁310aと、浄化室220に設けられている第2開閉弁310bと、第2開閉弁310aに接続されている第2排出路320aと、第2開閉弁310bに接続されている第2排出路320bとを備える。第5構成例の空気浄化装置100は、第4構成例の空気浄化装置100と同様に、燻蒸モード及びオゾン回収モードを切り換えて動作することができる。
<空気浄化装置100のオゾンの分解速度の一例>
図6は、本実施形態に係る空気浄化装置100のオゾンの分解速度の一例を示す。図6の横軸は時間を示し、縦軸はオゾン濃度を示す。図6は、略5.4mの密閉された実験室空間にオゾンランプ、空気浄化装置100、及びオゾン検出装置を収容し、オゾン分解特性を測定した結果を示す。
図6において、四角形の印で示すグラフは、オゾンランプを15分間点灯させて実験室内をオゾンで満たした後、オゾンランプを消灯してオゾン濃度を測定した結果を示す。言い換えると、四角形の印で示すグラフは、オゾンを自然分解した場合のオゾン濃度の変化を示す。オゾン検出装置の測定範囲は、0.05ppmから3.00ppmの範囲である。測定結果を次式の指数関数で近似する。ここで、I(t)は時刻tにおけるオゾン濃度、Iは時刻0のオゾン濃度(初期値)、-kは減衰係数、tは時間である。
(数1)
I(t)=I・exp(-k・t)
そして、オゾン濃度が半分になるまでの時間(半減期)hlを次式から算出した。オゾンを自然分解した場合、k=0.021、hl=33(分)となり、オゾンは略33分で濃度が略半分になることがわかった。図6において、実線で示すグラフは、四角形の印で示す測定結果を指数関数で近似した曲線である。
(数2)
hl=0.693/k
図6において、丸印で示すグラフは、オゾンランプを15分間点灯させて実験室内をオゾンで満たした後、オゾンランプを消灯し、空気浄化装置100を動作させてオゾン濃度を測定した結果の第一例を示す。また、点線で示すグラフは、丸印で示す測定結果を指数関数で近似した曲線である。上述の指数関数を用いた近似により、k=0.121、hl=5.73(分)となり、オゾンは略6分で濃度が略半分になることがわかった。空気浄化装置100は、自然分解の略6倍の速度でオゾンを分解できることがわかった。
図6において、菱形で示すグラフは、オゾンランプを15分間点灯させて実験室内をオゾンで満たした後、オゾンランプを消灯し、空気浄化装置100を動作させてオゾン濃度を測定した結果の第二例を示す。第一例との差は、第1光源120を消灯して、空気浄化装置100内部でオゾンを発生させないようにした点である。また、一点鎖線で示すグラフは、菱形で示す測定結果を指数関数で近似した曲線である。上述の指数関数を用いた近似により、k=0.128、hl=5.42(分)となった。空気浄化装置100は、第1光源120を消灯することにより、オゾンの分解能力を略6%程度向上できることがわかった。
図6において、黒い三角形で示すグラフは、オゾンランプを15分間点灯させて実験室内をオゾンで満たした後、オゾンランプを消灯し、空気浄化装置100を動作させてオゾン濃度を測定した結果の第三例を示す。第一例との差は、第1開閉弁230を開けて、清浄化した空気を第2排気口250から排気した点である。また、二点鎖線で示すグラフは、黒い三角形で示す測定結果を指数関数で近似した曲線である。上述の指数関数を用いた近似により、k=0.216、hl=3.21(分)となった。この場合、空気浄化装置100は、自然分解の略10倍の速度でオゾンを分解できることがわかった。
以上より、本実施形態の空気浄化装置100は、より多くの空気を低コストで速やかに清浄化できることがわかった。また、本実施形態の空気浄化装置100は、内部で発生させたオゾンを当該空気浄化装置100の外部には放出させずに内部に流入した空気を浄化させる機能を有するだけでなく、発生したオゾンを当該空気浄化装置100の外部へ放出して外部を燻蒸し、燻蒸したオゾンを回収する機能を兼ね備える。空気浄化装置100は、このような2つの機能を簡便に切り換えて実行することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
100 空気浄化装置
110 吸気口
120 第1光源
122 反射鏡
130 混合室
132 第1入射口
134 第1流出口
140 第1オゾン分解室
142 オゾン分解触媒
144 第2流入口
146 第2流出口
150 オゾンセンサ
160 第2オゾン分解室
162 活性炭
164 第3流入口
170 第1排気口
180 第1送風機
190 制御部
210 第2光源
212 反射鏡
220 浄化室
222 第4流入口
224 第4流出口
226 第2入射口
230 第1開閉弁
240 第1排出路
250 第2排気口
260 第2送風機
310 第2開閉弁
320 第2排出路
330 第3排気口
340 第3送風機

Claims (13)

  1. 真空紫外線を照射する第1光源と、
    浄化すべき空気が流入する吸気口を有し、流入した前記空気の一部に前記真空紫外線を照射させることによってオゾンを発生させ、発生した前記オゾンと流入した前記空気とを混合して混合気体を生成する混合室と、
    前記混合気体が流入し、前記オゾンを分解して活性酸素を発生させ、発生させた活性酸素により前記混合気体に含まれている前記空気を浄化させるオゾン分解触媒を有する第1オゾン分解室と、
    前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気が流入し、前記空気に残留している前記オゾンを分解する活性炭を有する第2オゾン分解室と、
    前記第2オゾン分解室から浄化された前記空気を排気する第1排気口と
    を備える、空気浄化装置。
  2. 殺菌線を照射する第2光源と、
    前記混合室と前記第1オゾン分解室との間に設けられており、前記混合室から前記混合気体が流入し、前記混合気体に前記殺菌線を照射させることによって活性酸素を発生させ、発生させた活性酸素と前記殺菌線とにより前記混合気体に含まれている前記空気を浄化させる浄化室と
    を更に備える、請求項1に記載の空気浄化装置。
  3. 前記第1オゾン分解室と前記第2オゾン分解室との間に設けられており、前記オゾンの濃度を検出するオゾンセンサを更に備え、
    前記オゾンセンサの感度の最低値は、前記第1排気口から排気する前記空気に含まれている残留オゾン濃度の許容値よりも大きい、
    請求項1または2に記載の空気浄化装置。
  4. 前記吸気口から流入した前記空気が前記第1排気口へと流れる気流を生成し、生成した気流によって前記混合室で前記オゾンと前記空気とを混合させる第1送風機と、
    前記オゾンセンサの検出結果に基づき、前記第1送風機が生成する気流の流量を調節する制御部と
    を更に備える、請求項3に記載の空気浄化装置。
  5. 前記制御部は、前記第1オゾン分解室の分解能力と前記第2オゾン分解室の分解能力とのうち少なくとも一方の分解能力に基づく所定の値を前記オゾンセンサの検出結果から差し引いて、前記第1排気口から排気する前記空気に含まれている残留オゾン濃度を推定する、
    請求項4に記載の空気浄化装置。
  6. 前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気を当該空気浄化装置の外部に排出するか否かを切り換える第1開閉弁と、
    前記第1開閉弁が開いている場合に、前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気を第2排気口から当該空気浄化装置の外部に排出するための第1排出路と、
    前記第1オゾン分解室で浄化した前記空気の少なくとも一部を前記第2排気口から排出する気流を生成する第2送風機と
    を更に備える、請求項4または5に記載の空気浄化装置。
  7. 前記混合室で混合された前記混合気体を当該空気浄化装置の外部に排出するか否かを切り換える第2開閉弁と、
    前記第2開閉弁が開いている場合に、前記混合室から前記混合気体を第3排気口から当該空気浄化装置の外部に排出するための第2排出路と、
    前記混合気体を前記第3排気口から排出する気流を生成する第3送風機と
    を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の空気浄化装置。
  8. 前記混合室で混合された前記混合気体を当該空気浄化装置の外部に排出するか否かを切り換える第2開閉弁と、
    前記第1排出路に接続されており、前記第2開閉弁が開いている場合に、前記混合室から前記混合気体を前記第2排気口から当該空気浄化装置の外部に排出するための第2排出路と
    を更に備える、請求項6に記載の空気浄化装置。
  9. 前記制御部は、
    当該空気浄化装置の外部を前記混合室で発生させた前記オゾンで燻蒸する燻蒸モードにおいて、前記第1送風機の動作を停止し、前記第2開閉弁を開け、前記第2送風機又は前記第3送風機を動作させ、
    当該空気浄化装置の外部の前記オゾンの濃度を低下させるオゾン回収モードにおいて、前記第1開閉弁を開け、前記第2送風機を動作させ、前記第2開閉弁を閉める、
    請求項6に従属する請求項7又は8に記載の空気浄化装置。
  10. 前記制御部は、前記オゾン回収モードにおいて前記第1光源を消灯させる、請求項9に記載の空気浄化装置。
  11. 前記制御部は、前記燻蒸モードにおいて、
    前記第2開閉弁を閉め、前記第2送風機又は前記第3送風機の動作を停止させ、前記第1送風機を動作させ、
    前記オゾンセンサによる前記オゾンの濃度の検出結果が所定の値以上となってから、前記第1送風機の動作を停止し、前記第2開閉弁を開け、前記第2送風機又は前記第3送風機を動作させる、
    請求項9又は10に記載の空気浄化装置。
  12. 前記制御部は、前記オゾン回収モードにおいて、前記第1送風機を更に動作させる、請求項9から11のいずれか一項に記載の空気浄化装置。
  13. 前記制御部は、前記オゾン回収モードにおいて、前記オゾンセンサによる前記オゾンの濃度の検出結果が所定の値未満となった場合に、前記オゾン回収モードを終了させる、
    請求項9から12のいずれか一項に記載の空気浄化装置。
JP2021213265A 2021-12-27 2021-12-27 空気浄化装置 Pending JP2023097107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021213265A JP2023097107A (ja) 2021-12-27 2021-12-27 空気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021213265A JP2023097107A (ja) 2021-12-27 2021-12-27 空気浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023097107A true JP2023097107A (ja) 2023-07-07

Family

ID=87006016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021213265A Pending JP2023097107A (ja) 2021-12-27 2021-12-27 空気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023097107A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107921156B (zh) 具有选择性地在设备的内部和外部进行不同消毒模式的配置的杀菌设备
US8048370B1 (en) Germicidal generator of ozone and ozonites
KR20060118508A (ko) 공기처리방법 및 공기처리기
CN110831635A (zh) 用于增强减少病原体、过敏原和致臭剂的方法和设备
JP3769595B2 (ja) 殺菌・脱臭手段を備えた空調装置
JP2008516652A (ja) 周囲空気を滅菌するための方法及び装置
BRPI0815655B1 (pt) Process for microbial control, disinfection or repair of environment and diffuser apparatus for the production of non-hydrated purified hydrogen peroxide from the humid air of the environment
JP6282678B2 (ja) 空気調和方法及び空気調和システム
CN215607953U (zh) 带加热装置的空气消毒装置
KR102210086B1 (ko) 오존 분해가 가능한 살균 장치
WO1990002572A1 (en) Gas scrubber for produce storage
KR20220146465A (ko) 공기 정화 살균 유닛
JP2011101748A (ja) 紫外線ランプを用いた殺菌・脱臭装置
CN100479865C (zh) 空气处理方法和装置
JP5229493B2 (ja) 脱臭装置
KR20110004617A (ko) 고도산화공정을 이용한 고효율 탈취ㆍ공기살균 장치 및 그방법
JP2023097107A (ja) 空気浄化装置
KR200422046Y1 (ko) Oh 라디칼 살균기
JP7048700B1 (ja) 空気浄化装置
JP2021504076A (ja) 空気処理システム、および空気処理システムの使用方法
TWI603775B (zh) 二氧化氯氣體處理結構、二氧化氯氣體處理裝置、殺菌裝置及環境淨化裝置
JP7024021B2 (ja) オゾン処理装置
KR102174252B1 (ko) 광촉매 장치
JP2000217898A (ja) 空気清浄機
KR102166883B1 (ko) 차량용 공조장치