JP2023094712A - 無人機、情報処理方法、プログラム及び物流管理システム - Google Patents

無人機、情報処理方法、プログラム及び物流管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】荷物等の物品の置き忘れを適切なタイミングでユーザに通知する。【解決手段】無人走行機30は、荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、検出領域に位置する物品を検出する検出部40と、ユーザが収容部に収容された荷物を受け取る操作又は収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、無人走行機30の発進条件が満たされたか否かを判定する状態判定部と、無人走行機30の発進条件が満たされたと判定した場合に、検出部40が検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定する検出判定部と、検出判定部が物品を検出したと判定した場合に、無人走行機30の発進を禁止又は制限する走行制御部と、検出判定部が物品を検出したと判定した場合に、受取操作又は預入操作を完了したユーザが用いるユーザ装置に物品の置き忘れがあることを通知する通知部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、無人機、情報処理方法、プログラム及び物流管理システムに関する。
無人機が受取人に荷物を配送する物流管理システムの実用化が進められている。この物流管理システムにおいて、ユーザが無人機によって配送された荷物を受け取る際、無人機を操作してユーザ認証を行う。さらに、ユーザは、無人機に設けられた扉を開け、荷物を取り出した後、扉を閉める。
ところで、ユーザが荷物を受け取る際に起こり得る問題として、無人機の収容部に荷物等を置き忘れることが想定される。特許文献1には、無人機(カート)が、ユーザによって収容部の扉が閉じられたことを検知した後、収容部内に荷物が残っているか否かを検知することが記載されている。ボックス制御システムは、ボックス内に荷物等が残っていることを検知した場合、スピーカからビープ音を出力する。
国際公開第2018/216502号
しかし、ユーザは、収容部だけでなく無人機の上面に荷物等を置き忘れる可能性がある。特にユーザが手荷物を持ちながら配送された荷物を受け取る場合には、その荷物を無人機の上面に置く傾向があるため、置き忘れの可能性が高くなる。
この問題に対し、ユーザが荷物を無人機の上面等に置いたタイミングで警告音を出力すると、ユーザがその警告音を煩わしく感じるおそれがある。例えば、ユーザが、荷物を置いたまま立ち去るのではなく、無人機の上面に一時的に置いた場合にも警告音の出力が行われてしまう。このため、荷物等の置き忘れを適切なタイミングでユーザに通知することで、無人機のユーザビリティを高めることが要請されている。
一態様では、無人機を提供する。前記無人機は、無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部と、ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定する状態判定部と、前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定する検出判定部と、前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限する発進指令部と、前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記受取操作又は前記預入操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知する通知部と、を備える。
別の態様では、情報処理方法を提供する。前記情報処理方法は、1乃至複数のコンピュータが、無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部から検出情報を取得するステップと、ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定するステップと、前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定するステップと、前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限するステップと、前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記受取操作又は前記預入操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知するステップと、を実行する。
別の態様では、プログラムを提供する。前記プログラムは、1乃至複数のコンピュータに、無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部から検出情報を取得するステップと、ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定するステップと、前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定するステップと、前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限するステップと、前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記受取操作又は前記預入操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知するステップと、を実行させる。
本開示によれば、荷物等の物品の置き忘れを適切なタイミングでユーザに通知することができる。
一実施形態の物流管理システムの概略を示す図である。 同実施形態のユーザ情報、配送依頼情報、配送計画情報のデータ構造を示す図である。 同実施形態の無人走行機の構造を示す図である。 同実施形態の無人走行機の検出領域を示す図である。 同実施形態の無人走行機の機能を示すブロック図である。 同実施形態における物品の置き忘れに対する通知処理を示すフローチャートである。 同実施形態の発進判定処理を示すフローチャートである。 同実施形態の待機処理を示すフローチャートである。 同実施形態の置き忘れ判定処理を示すフローチャートである。 同実施形態の置き忘れ判定処理の詳細を示すダイアグラムである。 同実施形態の置き忘れ判定処理の詳細を示すダイアグラムである。 同実施形態の置き忘れ判定処理の詳細を示すダイアグラムである。 同実施形態の置き忘れ判定処理の詳細を示すダイアグラムである。 同実施形態のユーザ補助装置に表示された通知画面である。 変形例の置き忘れ判定処理の詳細を示すダイアグラムである。 変形例の物品の置き忘れに対する通知処理を示すフローチャートである。 変形例の置き忘れ判定処理を示すフローチャートである。 変形例の置き忘れ判定処理の詳細を示すダイアグラムである。
以下、無人機、情報処理方法、及びプログラムの一実施形態について説明する。この実施形態では、道路を走行する無人走行機を用いて荷物を配送する物流管理システムについて説明する。
<物流システム>
図1に示すように、物流管理システム1は、サーバ10、ユーザ装置20、及び無人走行機30、報知装置45を備える。
<サーバ>
サーバ10は、物流管理者によって管理され、1又は複数の情報処理装置を備える。サーバ10は、制御部11、記憶部12及び通信部13を備えている。制御部11は、演算装置及びメモリ(記憶媒体)を含む。演算装置は、記憶部12又はそれ以外のストレージからオペレーティングシステム、及び物流管理用のプログラム等の各種プログラムをメモリにロードし、メモリから取り出した命令を実行する。演算装置は、以下で構成し得る。
(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、
(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは、
(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)。
演算装置は、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリ、すなわち非一時的なコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。又は、演算装置は、CPUに代えて若しくは加えて自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。
記憶部12は、補助記憶装置(記憶媒体)であって、物流を管理するための各種情報を記憶する。通信部13は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク14を介して、ユーザ装置20及び無人走行機30との間でデータを送受信する。なお、サーバ10は、物流管理者等が入力操作を行うための操作部、表示部を備えていてもよい。
<ユーザ装置>
ユーザ装置20は、物流管理システム1を利用するユーザが用いる情報処理装置である。ユーザ装置20は、スマートフォン等の多機能電話端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ又はこれらの装置以外の情報処理装置である。
ユーザ装置20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を備える。制御部21は、演算装置及びメモリ(記憶媒体)を含む。演算装置及びメモリのハードウェア構成は、サーバ10と同様の構成であり、上記の(1)~(3)を備える。演算装置は、記憶部22又はそれ以外のストレージからオペレーティングシステムや配送に関する処理を実行するプログラム等の各種プログラムをメモリにロードし、メモリから取り出した命令を実行する。
記憶部12のハードウェア構成は、サーバ10と同様の構成である。記憶部12は、配送に関する処理を実行するためのプログラムを記憶していてもよい。このプログラムは、配送サービスの提供を受けることに用いられるアプリケーションプログラムであってもよく、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを通じて配送サービスの提供を受けるプログラムであってもよい。又は、配送に関する通知メールを受信可能なアプリケーションプログラムであってもよい。又は、記憶部12には、HTML(Hyper Text Markup Language)等のマークアップ言語及びJavaScript(登録商標)を解釈するウェブブラウザプログラムが記憶されていてもよい。ウェブブラウザプログラムは、物流管理システム1を構成するウェブサーバから取得した配送に関するウェブページを表示する。通信部23は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク14を介して、サーバ10との間でデータを送受信する。操作部24は、ディスプレイ等の表示部25と一体化されたタッチパネルや、ユーザ装置20のケース等に設けられた操作ボタン、キーボード、マウス、コントローラ等である。表示部25は、制御部21の出力指示に応じて、各種画像を出力する。
<報知装置>
報知装置45は、無人走行機30が送信した通知を受信可能な装置である。無人走行機30は、サーバ10を介して通知を報知装置45にしてもよく、サーバ10を介さずにネットワーク14を介して通知を報知装置45に送信してもよい。報知装置45は、具体的には、ユーザの自宅内やマンションの共同玄関に設置されたインターホン(住宅情報盤)等である。
<無人走行機>
無人走行機30は、人が搭乗しない移動体であって、UGV(Unmanned Ground Vehicle)とも呼称される。無人走行機30は、物流管理者又はその他の所有者によって管理される。無人走行機30は、制御装置31、駆動部32、エネルギー源としての電池33、ユーザ認証部34、検出部40、音声出力部41を備える。制御装置31は駆動部32を制御する。駆動部32は、電池33から供給される電力で駆動する駆動源、駆動源から得られる動力によって動作する動力伝達機構、駆動源及び動力伝達機構を制御する制御回路等を備える。動力伝達機構は、駆動源の動力を車輪に伝達する。駆動源は、本実施形態では電動モータである。なお、駆動源は、燃料を消費して駆動するエンジンであってもよい。この場合には、エネルギー源として、電池33に代えて駆動部32に燃料を供給する燃料供給部が設けられる。また、無人走行機30は、複数の種類の駆動源を搭載したハイブリッド式の駆動部32を備えていてもよい。
ユーザ認証部34は、荷物を受け取るユーザを認証する入力装置である。ユーザ認証部34は、PIN(Personal Identification Number)等の認証コードを入力するためのボタンが設けられた入力装置、タッチパネル、提示されたバーコードや二次元コードを認識するスキャナ等である。
検出部40は、自律走行を行うためのセンサと、無人走行機30の周囲の外部環境情報を検出するセンサと、無人走行機30内又は無人走行機30の外周面に置かれた物品を検出するセンサとを含む。物品は、無人走行機30が配送した荷物の他、ユーザの持ち物を含む。自律走行を行うためのセンサは、現在位置を検出するGPSセンサを含む。また、このセンサは、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、高度センサ及び変位センサのうち少なくとも一つを含んでいてもよい。
外部環境情報を検出するセンサは、人を検知する人感センサ(人体検出センサともいう)を含む。人感センサは、公知のセンサを用いることができる。例えば、赤外線センサ、超音波センサ、画像センサ(可視光センサ)等のうち少なくとも一つを用いることができる。一例として、画像センサと、LiDAR(Light Detection and Ranging、又はLaser Imaging Detection and Ranging)を適用した赤外線センサを組み合わせて用いることができる。画像センサは、人物の顔の検出や、人物の輪郭線のパターンマッチング等により、人物を検出する。画像センサは、無人走行機30を中心とする全方位(全天球)を撮像できることが好ましい。LiDARは、ドット状の照射パターンのレーザ光を周囲に射出するとともに、障害物等に反射した光を検出することで、レーザ光のToF(Time of Flight)を計測し、人物等の障害物までの距離(深度)を推定する。環境情報を検出する1又は複数のセンサは、その他にも風光風速センサ、温度センサ、湿度センサ等を含んでいてもよい。
物品を検出するセンサは、無人走行機30の外周面の一部に設けられた検出領域に、配送した荷物やユーザの手荷物が置かれたり、引っ掛けられたりした場合に、その物品を検出する。無人走行機30の外周面は、正面、背面、上面、底面、側面を含む。物品を検出するセンサは、感圧センサ、画像センサ等である。感圧センサは、感圧センサの検出領域内の重力又は重力の変化を検出する。画像センサは、検出領域に置かれたり引っ掛けられたりした物品を撮像して、撮像データを画像処理することにより物品を検出する。本実施形態では、物品検出センサは、無人走行機30の上面に設けられた面状の感圧センサである。
物品を検出するセンサは、荷物を収容する収容部62(図3参照)にも設けられている。収容部62に設けられたセンサは、収容部62内の荷物の有無を検出する。このセンサとしては、例えば、荷重センサ、赤外線センサ、画像センサ等を用いることができる。制御装置31は、扉63が閉じられた後、センサが、扉63が閉じられた収容部62内に荷物等の物品が残されていることを検出したと判断した場合に、収容部62内の置き忘れがあると判断する。
音声出力部41は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実装され、操作案内等の音声を出力する。音声情報は制御装置31に記憶されている。音声出力部41は、制御装置31から出力された音声情報を用いて音声処理を行う。例えば、操作案内の音声は、ユーザが荷物を無人走行機30に設けられたボックスから取り出し、無人走行機30を次の移動先に向けて発進可能とするまでの作業を説明する音声であって、複数のタイミングで出力される。操作案内の音声は、例えば「1番のボックスが開きます」、「3番と4番、2つのボックスが開きます」、「荷物の置き忘れにご注意ください」、「荷物の受け取り後は扉を閉めてください」、「移動を開始します」等である。
制御装置31は、制御部35、記憶部36、通信部37を備える。制御部35は、サーバ10の制御部11又はユーザ装置20の制御部21とほぼ同じ構成である。記憶部36は、サーバ10の記憶部12又はユーザ装置20の記憶部22とほぼ同じ構成であり、上記の(1)~(3)を備える。記憶部36には、自律走行のためのプログラムの他、地図情報等の自律走行に必要な各種情報が記憶されている。
また、記憶部36には、操作案内の音声情報が記憶されている。音声情報は、ユーザが使用する言語に応じて複数記憶されている。
通信部37は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装されている。通信部37は、ネットワーク14を介して、ユーザ装置20及びサーバ10との間でデータを送受信する。
無人走行機30は、ネットワーク14を介して各種の通知をユーザ装置20及び報知装置45に送信する。このとき、無人走行機30は、サーバ10を介して、通知をユーザ装置20及び報知装置45に送信してもよい。又は、無人走行機30は、サーバ10を介さずに通知をユーザ装置20及び報知装置45に送信してもよい。また、無人走行機30は、ネットワーク14を介して、配送管理者が用いる管理者端末に接続していてもよい。配送管理者は、管理者端末を用いて、無人走行機30に設けられた画像センサが撮影した画像を視認することで、無人走行機30の状態を監視してもよい。
制御部35は、電池33に設けられた残容量検出回路33Aから残容量を取得する。電池33の残容量検出回路33Aは、電池33の残容量を検出し、制御部35に出力する。制御部35は、残容量検出回路33Aから取得した残容量情報を、通信部37を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、無人走行機30の充電状態を管理する。
<データ構成>
図2を参照して、サーバ10の記憶部12に記憶されるデータについて説明する。サーバ10は、ユーザ情報50、配送依頼情報51、及び配送計画情報52を記憶部12に記憶している。サーバ10は、これらの情報を管理するソフトウェアであるデータベース管理システム(DataBase Management System)を備えている。データベースの構造はリレーショナル型、階層型、ネットワーク型等、特に限定されない。図2に示すユーザ情報50、配送依頼情報51及び配送計画情報52は、データ構造の一例である。
無人走行機30は、配送計画情報52を記憶部36に記憶している。なお、無人走行機30は、ユーザ情報50及び配送依頼情報51のうち、配送や通知の送信に必要な情報を記憶部36に記憶している。
ユーザ情報50は、ユーザ毎に生成された情報である。ユーザは、物流管理システム1を利用する利用者である。ユーザ情報50は、ユーザ登録を行った場合、又は物流管理システム1を利用するためのアプリケーションプログラムをユーザ装置20に実装した場合、インターネットショッピングモール、又はEC(Electronic Commerce)サイトを利用した場合等に生成される。
ユーザ情報50は、ユーザID、住所、通知情報、会員情報を含む。ユーザIDは、ユーザ毎に割り振られた識別情報である。住所は、ユーザの住所又は荷物の受け取り場所である配送地点の位置を示す。通知情報は、ユーザへの通知の送信先を示す。例えば、ユーザがユーザ装置20に実装されたアプリケーションプログラムで通知を受け取る場合には、通知情報には、ユーザ装置20に関連付けられた登録IDやデバイストークン等が含まれる。又はユーザが、電子メールで通知を受け取る場合には、通知情報にはユーザのメールアドレスが含まれる。また、通知情報には、複数の送信先が含まれていてもよい。例えば、通知情報は、デバイストークン及び電子メールアドレスの両方を含んでいてもよい。また、通知情報は、インターホン等の報知装置45への送信先を含んでいてもよい。通知情報に複数の送信先が含まれている場合、それらの送信先の優先順位が識別可能となっている。例えば、最も優先順位が高い送信先には、スマートフォン等のユーザ装置20が関連付けられ、次に優先順位が高い送信先には、報知装置45が関連付けられている。これらの優先順位は物流管理システム1の管理者等が付与してもよいし、ユーザが付与しても良い。会員情報は、インターネットショッピングモール、又はECサイトを利用するときの情報であり、年齢や性別等を含む。
配送依頼情報51は、荷物の配送の依頼についての情報である。配送依頼情報51は、例えば配送対象の荷物毎に生成されている。配送依頼情報51は、配送番号、ユーザID、住所、希望時間帯、注文番号、通知状況、配送状況を含む。配送番号は、配送対象の荷物に対して割り振られた識別情報である。ユーザID及び住所は、荷物を受け取るユーザ及びユーザの住所を示し、ユーザ情報50のユーザID及び住所に関連付けられている。希望時間帯は、ユーザが荷物の受け取りを希望する時間帯である。注文番号は、配送対象の荷物が、ECサイト等で注文されたものである場合、注文に対して割り振られた識別情報である。通知状況は、配送に関する通知の状況を示す。例えばサーバ10が配送依頼を受け付けたとき、無人走行機30が倉庫等の拠点を出発するとき、無人走行機30が配送地点に到着する所定時間前、無人走行機30が配送地点に到着したときのうち、少なくとも1つのタイミングで、無人走行機30又はサーバ10がユーザ装置20に通知を送信する。通知状況には、無人走行機30又はサーバ10がユーザに対して送信した通知のうち最新の通知の種類が格納される。配送状況は、荷物の配送状況を示す。例えば、配送状況は、「未配送」、「配送中」、「配送済」等の複数の状況のうちの一つである。
無人走行機30の配送計画は、倉庫や店舗等の拠点を出発してから拠点に戻るまでの経路と、経由する配送地点、配送地点に到着する到着予測時刻を含む。配送計画情報52は、各無人走行機30について、配送番号に関連付けて、配送地点、配送地点までの配送経路、配送地点に到着する到着予測時刻を含む。また、配送計画情報52は、ボックス番号、配送順序を含んでいてもよい。配送地点は、例えばユーザが荷物を受け取る地点の緯度及び経度等の座標である。配送地点は、ユーザの住所であってもよいし、複数のユーザが集合する地点であってもよい。ボックス番号は、無人走行機30の収容部62に割り振られた番号であり、配送番号と関連付けられている。配送順序は、出発地点から終着地点までの走行経路において、配送地点を経由する順序である。
<無人走行機の構成>
図3及び図4は、無人走行機30の一例を示す。無人走行機30は、駆動部32と、駆動部32に搭載された筐体60を備える。筐体60は、収容部62、及び扉63を備える。収容部62は、ユーザ100が受け取る荷物を収容する。扉63は、収容部62の開口を開閉する。筐体60は、扉63の施錠及び開錠を行うための開閉部64を備える。開閉部64は、図3に示すように扉63に設けられてもよく、収容部62側に設けられてもよい。
また、無人走行機30は、ユーザ認証部34を備える。ユーザ認証部34は、例えばPIN等の識別情報を入力するタッチパネルやテンキーを入力操作部として備える。図3の例では、ユーザ認証部34は、無人走行機30の側面に設けられているが、他の位置に設けられていてもよい。
ユーザ100は、ユーザ認証部34を用いてユーザ認証を行う。ユーザ認証が行われ、ユーザが開錠操作を行うと、開閉部64は扉63を開錠状態とする。ユーザ100は、扉63を開き、荷物を受け取り、扉63を閉める。開閉部64は、扉63が閉められると扉63を施錠状態とする。
図4に示すように、筐体60の上面60Aには、検出部40である荷重センサ40Aが設けられている。荷重センサ40Aは、面状の感圧センサである。荷重センサ40Aは、筐体60の上面60Aの一部又は全体を検出領域40Zとしている。本実施形態において荷重センサ40Aは、重量を検出することにより、検出領域40Zに物品101が置かれたことを検出する。筐体60の上面60Aの検出領域40Zは、図4に示す領域に限定されない。例えば、検出領域40Zは、図4に示すように1つであってもよいし、複数であってもよい。また、筐体60の上面60Aの検出領域40Zは、図4に示すように矩形状であってもよいし、それ以外の形状であってもよい。
また、筐体60には検出部40である振動検出部40Bが設けられている。振動検出部40Bは、ユーザ装置20が通知を受信した状態を検出するセンサであり、筐体60の上面60Aに伝達された振動を検出可能なものであればよい。振動検出部40Bは複数設けられていても良い。例えば、振動検出部40Bは、圧電素子を有するものを用いることができる。振動検出部40Bは、スマートフォンが上面60Aに載置された場合に、通知を受信した受信状態のスマートフォンの振動を検出可能である。
さらに、筐体60は、収容部62内の物品の有無を検出するセンサ(図示略)が設けられている。
<ユーザの置き忘れに対する通知処理の概要>
図5及び図6を参照して、物品の置き忘れに対するユーザへの通知処理について説明する。無人走行機30の制御装置31は、状態判定部70、検出判定部71、走行制御部72、及び通知部73として機能する。なお、収容部62への荷物の置き忘れに対する通知処理の説明は省略する。
状態判定部70は、ユーザが収容部62に収容された荷物を受け取る受取操作であるユーザ操作を完了した後、無人走行機30の発進条件が満たされたか否かを判定する。発進条件は、駐車している無人走行機30が発進可能な状態となる条件である。本実施形態における発進条件は、配送地点での全ての受け取りが完了したか又はタイムアウトになったこと、全ての扉63が閉じられていること、及び無人走行機30の周囲に人がいないことである。扉63の閉状態は開閉部64によって検出することができる。無人走行機30の周囲に人がいるか否かは検出部40によって検出することができる。例えば赤外線センサ等の測距センサを用いる場合には、無人走行機30を中心とした数メートル以内に人がいるか否かを判定することができる。
検出判定部71は、無人走行機30の発進条件が満たされたと判定した場合に、検出部40が検出領域40Z内に位置する物品を検出したか否かを判定する。検出判定部71は、検出部40から検出信号を取得し、検出信号に基づいて検出領域40Z内に物品があるか否かを判定する。荷重センサ40Aから出力された検出信号には、検出領域40Zに置かれた物品の重量が含まれる。
また、検出判定部71は、筐体60の上面60Aに伝わった振動の有無を判定する。スマートフォン等のユーザ装置20が上面60Aに置かれ、且つユーザ装置20が振動した場合、振動検出部40Bは振動を検出し、検出したことを示す検出信号を検出判定部71に出力する。
走行制御部72は、検出判定部71が物品を検出したと判定した場合に、無人走行機30の発進を禁止する。走行制御部72は、例えば駆動部32を制御する制御回路に発進を禁止する信号を出力する。
通知部73は、検出判定部71が物品を検出したと判定した場合に、受取操作を完了したユーザが用いるユーザ装置20に物品の置き忘れがあることを通知する。通知部73は、サーバ10に記憶されたユーザ情報50のうち、配送計画情報52に含まれる配送番号に対応するユーザの通知情報をサーバ10から予め取得している。通知部73は、ユーザに通知を行うタイミングであると判断すると、まず通知情報を送信先として通知を送信する。このとき、検出判定部71が、通知の送信後の所定期間の間に振動を検出したと判定した場合には、通知部73は、スマートフォン等の振動するユーザ装置20が無人走行機30に置き忘れているとして、ユーザ装置20への通知を停止する。また、通知部73は、インターホン等の報知装置45に通知を送信する。通知部73は、通知を送信すると、その通知の種類、及び通知に関連付けられたユーザID又は配送番号をサーバ10に送信する。サーバ10は、配送依頼情報51の通知状況を更新する。
<ユーザの置き忘れに対する通知処理の手順>
図6~図9を参照して、物品の置き忘れに対するユーザへの通知処理について説明する。なお、ここでは筐体60に設定された検出領域40Zに載置された物品の置き忘れに対する通知処理について説明する。収容部62への荷物の置き忘れに対する通知処理は、図6~図9に示す処理とは別に実行される。
図6は、置き忘れに対する通知処理の手順を示す。置き忘れに対する通知処理は、無人走行機30が配送地点に到着した時に実行される。
無人走行機30が配送地点に到着すると、状態判定部70は、初期重量G0を取得する(ステップS1)。具体的には、状態判定部70は、無人走行機30が配送地点に到着したときに検出された重量、又は配送地点に到着する直前に検出された重量を取得する。このとき取得した重量を初期重量G0とする。また、無人走行機30は、到着通知をユーザ装置20に送信する。なお、状態判定部70は、荷重センサ40Aから所定間隔毎に重量を取得し、取得した重量をメモリ又は記憶部36に記憶し、無人走行機30が配送地点に到着したとき又は配送地点に到着する直前に取得した重量を、メモリ又は記憶部36から取得してもよい。又は無人走行機30が配送地点に到着したとき又は配送地点に到着する直前に、荷重センサ40Aに検出した重量を要求するようにしてもよい。
次いで、状態判定部70は、受け取り前の重量G1を取得する(ステップS2)。状態判定部70は、無人走行機30が受取操作を待機する待機状態になったとき、又は無人走行機30が通知を送信した直後等のタイミングで受け取り前の重量G1を取得する。なお、無人走行機30が配送地点に到着した直後は、受け取り前の重量G1と初期重量G0とは同じである可能性が高いため、受け取り前の重量G1を取得するステップS2を省略してもよい。
状態判定部70は、ユーザが荷物の受取操作を開始したか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、状態判定部70は、ユーザ認証部34が操作されたこと、又はユーザ認証が成功したことを受取操作の開始条件とする。又は、受取操作の開始条件は、無人走行機30から所定距離以内に人が接近したことであってもよい。状態判定部70は、受取操作の開始条件が満たされると、ユーザが荷物の受け取りを開始したと判定する。状態判定部70は、ユーザが荷物の受け取りを開始したと判断すると、受取操作を開始したユーザの人数Nをインクリメントする。人数Nの初期値は「0」であり、一人目のユーザの受取操作の開始を検出した場合には、「N=1」となる。
状態判定部70は、ユーザを認証すると、配送計画情報52を参照して、認証したユーザに関連付けられた1又は複数の収容部62を特定する。そして、状態判定部70は、特定した収容部62の扉63を開錠する開錠信号を開閉部64に出力する。これにより、ユーザが、収容部62の扉63を開いて荷物を受け取ることが可能となる。
状態判定部70が、ユーザが受取操作を開始していないと判断した場合には(ステップS3:NO)、ステップS2に戻る。なお、無人走行機30が配送地点に到着した後、所定時間が経過しても受け取りが開始されない場合には、荷物の受け取りが行われないとして、次の配送地点又は終着地点に移動するための処理を行う。
状態判定部70は、ユーザが受取操作を開始したと判定した場合には(ステップS3:YES)、受け取り中のユーザ以外に、荷物を受け取り予定のユーザが存在するか否かを判断する(ステップS4)。例えば、状態判定部70は、配送地点で荷物を受け取り予定のユーザの人数を「M」、受取操作を開始したユーザの人数Nと比較する。状態判定部70は、荷物を受け取り予定のユーザの人数Mと受取操作を開始したユーザの人数Nとが等しい場合には、荷物を受け取り予定のユーザが、受け取り中のユーザの他に存在しないと判断し(ステップS4:NO)、ステップS5に進む。状態判定部70は、受取操作を開始したユーザの人数Nが荷物を受け取り予定のユーザの人数M未満である場合には、荷物を受け取り予定のユーザが存在すると判断し(ステップS4:YES)、ステップS9に進む。
(配送地点で一人のユーザが荷物を受け取る場合)
荷物を受け取り予定の他のユーザが存在しない場合(ステップS4:NO)について説明する。状態判定部70は、発進判定処理を行う(ステップS5)。発進判定処理では、無人走行機30の発進条件が満たされるか否かを判断する。
状態判定部70は、発進判定処理(ステップS5)の結果に基づいて発進可能であるか否かを判断する(ステップS6)。具体的には、状態判定部70は、発進条件が満たされるか否かを判定する。状態判定部70は発進条件が満たされないと判断すると(ステップS6:NO)、ステップS5に戻る。一方、状態判定部70が、発進条件が満たされたと判断すると(ステップS6:YES)、検出判定部71が置き忘れ判定処理を行う(ステップS7)。置き忘れ判定処理では、検出判定部71は、荷重センサ40Aの検出領域40Zに荷物等の物品が置かれているか否かを判定する。そして、置き忘れがあると判定した場合には、置き忘れフラグを「True」に設定し、置き忘れがないと判定した場合には、置き忘れフラグを「False」に設定する。また、置き忘れ判定処理では、通知部73は、置き忘れフラグが「True」である場合に、ユーザ装置20に通知を送信する。
検出判定部71は、置き忘れフラグに基づいて、物品の置き忘れがあるか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、検出判定部71は、忘れ物フラグが「False」であると判定すると(ステップS8:NO)、置き忘れがないとして、置き忘れに対する通知処理を終了する。
一方、検出判定部71は、置き忘れフラグが「True」であり、物品の置き忘れがあると判定すると(ステップS8:YES)、ステップS5に戻り、発進判定処理を繰り返す。つまり、検出判定部71が、置き忘れが無いと判定するまで、無人走行機30は発進しない。
(配送地点で複数のユーザが荷物を受け取る場合)
次に、荷物を受け取り予定の他のユーザが存在する場合(ステップS4:YES)について説明する。説明の便宜上、1回目に荷物を受け取るユーザを第1ユーザ、2回目に荷物を受け取るユーザを第2ユーザという。
状態判定部70は、待機処理を行う(ステップS9)。待機処理は、第1ユーザが荷物の受取操作を完了することを待機する処理である。状態判定部70は、荷物の受け取りが完了したか又はタイムアウトになった場合、第1ユーザの置き忘れの有無を判定する置き忘れ判定処理を行う(ステップS10)。
検出判定部71は、第1ユーザについて置き忘れ判定が終了すると、ステップS2に戻り、第2ユーザの荷物の受け取り前の重量G1を取得する。そして、第2ユーザが荷物の受取操作を開始したか否かを判定する(ステップS3)。状態判定部70は、第2ユーザが荷物の受取操作を開始したと判定すると(ステップS3:YES)、受け取り中の第2ユーザ以外に受け取り予定のユーザが存在するか否かを判断する(ステップS4)。
状態判定部70は、受取操作を開始した人数Nが受け取り予定の人数M未満であり、受け取り予定の残りのユーザが存在すると判断すると(ステップS4:YES)、ステップS9,S10,ステップS2~ステップS4を繰り返す。つまり、配送地点で受取予定のユーザが残っている場合には、これらの処理を繰り返す。
一方、状態判定部70は、受け取り予定の残りのユーザが存在しないと判断すると(ステップS4:NO)、配送地点で受け取るユーザが一人である場合と同様に、ステップS5~ステップS8を行う。
以下、発進可能処理(ステップS5)、待機処理(ステップS9,ステップS21)、及び置き忘れ判定処理(ステップS7,ステップS10)について詳述する。
(発進可能処理)
図7は、発進判定処理を示す。状態判定部70は、先ず発進フラグを「False」に設定する(ステップS20)。発進フラグは、無人走行機30が発進可能である場合に「True」に設定され、無人走行機30が発進不可能である場合に「False」に設定される。
次に、状態判定部70は、後述する待機処理を行う(ステップS21)。状態判定部70は、開閉部64から取得した信号に基づいて、全ての扉63が閉じられているか否かを判断する(ステップS22)。状態判定部70は、少なくとも一部の扉63が開かれていることを検出し、全ての扉63が閉じられていないと判断すると(ステップS22:NO)、アラートを音声出力部41から出力して(ステップS25)、ステップS20に戻る。状態判定部70は、発進フラグが「True」になるまで発進可能処理を繰り返す。
一方、状態判定部70は、全ての扉63が閉じられていると判断すると(ステップS22:YES)、無人走行機30の周囲に人がいるか否かを判断する(ステップS23)。具体的には、状態判定部70は、検出部40から取得した検出信号に基づき人の有無を判断する。
状態判定部70は、周囲に人がいないと判断すると(ステップS23:NO)、発進フラグを「True」とする(ステップS24)。一方、状態判定部70は、周囲に人がいると判断すると(ステップS23:YES)、発進フラグを「False」に維持したまま、ステップS20に戻る。
(待機処理)
図8は、待機処理(ステップS9、ステップS21)の手順を示す。状態判定部70は、受け取り完了を待機する(ステップS30)。具体的には、状態判定部70は、扉63を開錠した収容部62に設けられた物品検出センサから、収容部62内の荷物が無くなったことを示す信号を受信したか否かを判断する。状態判定部70は、扉63を開錠した収容部62に設けられたセンサから、収容部62内の荷物が無くなったことを示す信号を受信した場合に、受け取りを完了したと判断する。なお、複数の収容部62を開錠した場合には、それら全ての収容部62に設けられたセンサから荷物が無くなったことを示す信号を受信した場合に、受け取りを完了したと判断する。
状態判定部70は、ユーザが、ユーザに配送する全ての荷物を受け取ったか否かを判断する(ステップS31)。状態判定部70は、ユーザが全ての荷物を受け取ったと判断すると(ステップS31:YES)、処理を終了する。一方、状態判定部70は、全ての荷物を受け取っていないと判断すると(ステップS31:NO)、タイムアウトであるか否かを判断する(ステップS32)。具体的には、状態判定部70は、受け取りを開始してからの経過時間が、所定時間以上となった場合にタイムアウトであると判断する。状態判定部70は、タイムアウトであると判断すると(ステップS32:YES)、待機処理を終了する。一方、状態判定部70は、タイムアウトではないと判断すると(ステップS32:NO)、ステップS30に戻る。
(置き忘れ判定処理)
図9は、置き忘れ判定処理(ステップS7,S10)の手順を示す。検出判定部71は、荷重センサ40Aが検出した受け取り後の重量G2を取得する(ステップS40)。
次に検出判定部71は、受け取り前の重量G1と、受け取り後の重量G2とが一致しているか否かを判断する(ステップS41)。配送地点で荷物を受け取るユーザが一人である場合に、受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とが一致している状態は、以下の「状態1-1」であると想定される。
(状態1-1)ユーザの受け取り前、及び受け取り後において、検出領域40Z内に物品が置かれていない状態。
受け取り前の重量G2と受け取り後の重量G3とが一致していない状態は、以下の「状態1-2」であると想定される。
(状態1-2)ユーザの受け取り前に検出領域40Z内に物品が無く、ユーザの受取操作中に検出領域40Z内に物品が置かれた状態。
また、配送地点で荷物を受け取るユーザが複数である場合、一人目の第1ユーザについては、配送地点で荷物を受け取るユーザが一人である場合と同じ置き忘れ判定処理を行う。二人目の第2ユーザが荷物を受け取るとき、受け取り前の重量G1と、受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とが一致している状態は、以下の「状態2-1」又は「状態2-2」であると想定される。
(状態2-1)第2ユーザの受け取り前、及び受け取り後において、検出領域40Z内に物品が置かれていない状態。
(状態2-2)第2ユーザの受け取り前、及び受け取り後において、検出領域40Z内に物品が置かれ、且つ物品の数が変わらない状態。
(状態2-3)第2ユーザの受取操作中に検出領域40Z内に物品が置かれ且つ取り除かれた状態。
二人目の第2ユーザが荷物を受け取るとき、受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とが一致しない状態は、以下の「状態2-4」、「状態2-5」、「状態2-6」であると想定される。
(状態2-4)第2ユーザの受け取り前において検出領域40Z内に物品が無く、第2ユーザの受取操作中に検出領域40Z内に物品が置かれた状態(状態1-2と同じ状態)。
(状態2-5)第2ユーザの受け取り前において検出領域40Z内に物品があり、第2ユーザの受取操作中に、その物品が取り除かれた状態。
(状態2-6)第2ユーザの受け取り前において検出領域40Z内に複数の物品があり、第2ユーザの受取操作中に、その物品の一部が取り除かれ、受け取り後において検出領域40Z内に残りの物品がある状態。
検出判定部71は、受け取り前の重量G1と、受け取り後の重量G2とが一致すると判断すると(ステップS41:NO)、置き忘れフラグを「False」とする(ステップS44)。つまり、検出判定部71は、ユーザの置き忘れが無いものと判定する。この場合、走行制御部72は無人走行機30の発進を禁止せず、通知部73は置き忘れを知らせる通知をユーザ装置20に送信しない。
一方、検出判定部71は、受取操作を開始する前の重量G1と、受け取り後の重量G2とが一致しないと判断すると(ステップS41:NO)、受け取り後の重量G2が初期重量G0を超えるか否かを判断する(ステップS42)。受け取り後の重量G2が初期重量G0を超える場合、検出領域40Zに物品が置かれていることが推定される。受け取り後の重量G2が初期重量G0を超える状態として、上記の状態1-2、状態2-4が想定される。受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とが一致せず、且つ受け取り後の重量G2が初期重量G0と等しい状態としては、上記の状態2-5が想定される。
検出判定部71は、受け取り後の重量G2が初期重量G0を超えないと判断すると(ステップS42:NO)、置き忘れフラグを「False」に設定する(ステップS44)。つまり、受け取り後の重量G2が初期重量G0を超えない場合としては、受け取り後の重量G2と初期重量G0とが等しくなるときであり、受取操作を完了した直前のユーザの置き忘れが無いと推定される。この場合は、このユーザに置き忘れを通知する必要が無いため、置き忘れフラグを「False」とする。
検出判定部71は、受け取り後の重量G2が初期重量G0を超えると判断すると(ステップS42:YES)、検出判定部71は、受取操作を完了した直前のユーザの置き忘れがあるものとして、置き忘れフラグを「True」とする(ステップS43)。通知部73は、ユーザ情報50に含まれる通知情報を参照して、通知情報に含まれる送信先のうち最も優先順位が高い送信先に対し、すなわちユーザ装置20に置き忘れがあることを示す通知を送信する(ステップS45)。また、走行制御部72は、駆動部32の制御回路に発進を禁止する信号を出力する(ステップS46)。
また検出判定部71は、通知を送信した後、振動検出部40Bから振動を検出した信号を取得したか否かに基づいて、忘れ物がユーザ装置20であるか否かを判断する(ステップS47)。検出判定部71は、忘れ物がユーザ装置20であると判断すると(ステップS47:YES)、ユーザ装置20への通知の送信を停止する(ステップS48)。つまり、ユーザが置き忘れをしている場合、忘れ物を回収しない限り繰り返し通知が送信されるため、送信の繰り返しを停止する。そして、通知部73は、ユーザ情報50の通知情報を参照して、報知装置45へ通知を行う(ステップS49)。
次に図10~図13を参照し、置き忘れ判定について、ユーザの受取操作のタイミング、物品を検出領域40Zに置いたタイミングと照らし合わせながら説明する。なお、検出判定部71は、初期重量G0を取得しているものとする。
図10は、一人のユーザ100が配送地点で荷物を受け取る際に物品101が置かれた場合の一例を示すダイアグラムである。ユーザ100が受取操作110を開始したとき等のタイミングで、検出判定部71は、受け取り前の重量G1を取得する(時間T1)。ユーザ100は、受取操作110の間に物品101を検出領域40Zに置く。物品101の載置状態111は、受取操作110が完了しても継続される。検出判定部71は、受取操作110を完了した後に重量G2を取得する(時間T2)。この場合、重量G1と重量G2は異なり(ステップS41:NO)、重量G2は初期重量G0を超えるため(ステップS42:YES)、置き忘れがあると判定する。
図11は、第1ユーザ100A,第2ユーザ100Bが配送地点で荷物を受け取る際に第1ユーザ100Aが物品101を一時的に検出領域40Zに置いた場合の一例を示す。第1ユーザ100Aが受取操作110Aと、第2ユーザ100Bが受取操作110Bとの間の期間は、待機期間(時間T2~時間T3)である。例えば、待機期間において、第1ユーザ100Aが物品101を検出領域40Zに置き、第2ユーザ100Bの受取操作110Bが開始される前に物品101を取り除いたとする。この場合、第1ユーザ100Aが荷物を受け取るときの受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とは等しい(ステップS41:YES)。また、第2ユーザ100Bの受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とは等しい(ステップS41:YES)。このため、検出判定部71は、第1ユーザ100A及び第2ユーザ100Bの両方について、置き忘れはないと判定する。
図12は、第1ユーザ100A,第2ユーザ100Bが配送地点で荷物を受け取る際に第1ユーザ100Aが物品101を一時的に検出領域40Zに置いた場合の他の例を示す。例えば、待機期間(時間T2~時間T3)において、第1ユーザ100Aが物品101を検出領域40Zに置き、第2ユーザ100Bの受取操作110B中に物品101を取り除いたとする。この場合、第2ユーザ100Bが荷物を受け取るときの受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とは異なるが(ステップS41:NO)、初期重量G0と重量G2は等しい(ステップS42:NO)。このため、検出判定部71は、第1ユーザ100A及び第2ユーザ100Bの両方について、置き忘れはないと判定する。
図13は、第1ユーザ100A,第2ユーザ100Bが配送地点で荷物を受け取る際に、第1ユーザ100Aが物品101を置き忘れ、第2ユーザ100Bの受取操作110Bが完了しても回収しない場合の一例を示す。第1ユーザ100Aは、受取操作110Aの間、物品101を検出領域40Zに置き、そのまま配送地点から立ち去る。この場合、第1ユーザ100Aの受取操作110Aの前に測定される重量G1と受取操作110Bの完了後の重量G2とは異なり(ステップS41:NO)、且つ重量G2は初期重量G0よりも大きい(ステップS42:YES)。このため、第1ユーザ100Aの置き忘れがあると判定して、第1ユーザ100Aに通知を送信する。
第1ユーザ100Aが置き忘れた物品101の載置状態111が継続される間に、第2ユーザ100Bの受取操作110Bが完了した場合、第2ユーザ100Bの受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2とは等しい。よって、第2ユーザ100Bの置き忘れはないと判定して、第2ユーザ100Bには通知を送信しない。
なお、物品101の載置状態111が、第2ユーザ100Bの受取操作110B中継続され、且つ第2ユーザ100Bによって物品101が新たに追加された場合(図示略)には、第2ユーザ100Bの受け取り前の重量G1と受け取り後の重量G2は異なり(ステップS41:NO)、且つ重量G2は初期重量G0よりも大きい(ステップS42:YES)。このため、通知部73は、第1ユーザ100Aのユーザ装置20と、第2ユーザ100Bのユーザ装置20の両方に通知を送信する。
(通知画面)
図14は、通知を受信したインターホンである報知装置45に表示される画面の一例である。検出判定部71がユーザの忘れ物がユーザ装置20であると判定した場合、通知部73は、ユーザ情報50を参照して報知装置45の送信先を抽出する。そして、置き忘れがあることを示す通知を報知装置45に送信する。報知装置45の画面45Aには、無人走行機30に荷物の置き忘れがあることが表示される。画面45Aには確認ボタン45Bが含まれていてもよい。ユーザが確認ボタン45Bを選択すると、報知装置45は画面45Aを消去する。また、このとき報知装置45は、ユーザが確認したことを示す通知を無人走行機30又はサーバ10に送信してもよい。ユーザ100は、この画面を確認し、無人走行機30が駐車する配送地点に戻って置き忘れの荷物を回収する。
上記実施形態の効果について説明する。
(1)無人走行機30の検出判定部71は、発進条件が満たされた場合に、検出部40の検出領域40Zに忘れ物である物品があるか否かを判定する。そして、通知部73は、検出領域40Zに物品があると判定した場合に、ユーザ装置20に通知を送信する。このように、検出部40の検出領域40Zに物品が置かれるたびに警告音を出力するのではなく、発進条件が満たされた際に置き忘れがあると判定した場合に通知をユーザ装置20に送信するため、通知や警告音でユーザが煩わしさを覚えることを抑制することができる。このため、荷物等の置き忘れを適切なタイミングでユーザに通知することができる。
(2)配送地点で複数のユーザが荷物を受け取る場合、無人走行機30の発進条件が満たされるのは最後のユーザが荷物の受け取りを完了したときである。この場合、無人走行機30の発進条件が満たされるまで置き忘れの通知を送信しないと、受け取る順番が早いユーザは無人走行機30からかなり離れてからユーザ装置20にて通知を受け取ることとなる。これに対し、無人走行機30は、配送地点で第1ユーザ100A及び第2ユーザ100Bが荷物を受け取る場合、発進条件が満たされた否かに関わらず、物品を検出したか否かを判定する。このため、第1ユーザ100Aが物品を置き忘れた場合、第1ユーザ100Aが配送地点に近い位置に存在するうちに通知をユーザ装置20に送信することができる。荷物等の置き忘れを適切なタイミングでユーザに通知することができる。
(3)無人走行機30にユーザ装置20を置き忘れたと判定した場合には、ユーザ装置20への通知を停止するため、通知の受信を起因とするユーザ装置20の振動音の発生を抑制することができる。
(4)無人走行機30にユーザ装置20を置き忘れた場合には、報知装置45に通知を送信するため、ユーザに、ユーザ装置20の置き忘れを通知することができる。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・状態判定部70及び検出判定部71は、第1ユーザが受取操作を完了した後、第2ユーザが受取操作を開始する前の待機期間において、置き忘れがあるか否かを判定するようにしてもよい。
図15に示すように、第1ユーザ100Aが待機期間(T2~T3)中に物品101を検出領域40Zに置き、第2ユーザ100Bが受取操作110Bを完了するまで載置状態111を継続したとする。この場合、第1ユーザ100Aが受取操作110Aを行った後の重量G2と、第2ユーザ100Bが受取操作110Bを開始する前の受け取り前の重量G1´とを比較し、さらに重量G1´が初期重量G0を超えるか否かを判定することで、置き忘れを検出する。
図16は、置き忘れに対する通知処理の手順であり、図6に示す手順に対し、ステップS60、ステップS61が加わった点が異なる。状態判定部70が、ユーザが受取操作を開始したと判断した場合には(ステップS3:YES)、受取操作を開始したユーザが二人目以降であるか否かを判断する(ステップS60)。状態判定部70は、受取操作を開始した人数Nに基づいて、受取操作を開始したユーザが二人目以降のユーザでは無く、一人目のユーザであると判断すると(ステップS3:NO)、ステップS4に進む。
状態判定部70は、受取操作を開始したユーザの人数Nが2以上である場合、二人目以降のユーザであると判断し(ステップS60:YES)、直前のユーザについて置き忘れ判定を行う(ステップS61)。
図17を参照して、直前のユーザについての置き忘れ判定処理を説明する。この置き忘れ判定処理は、図9に示す置き忘れ判定に対し、ステップS62及びステップS63が異なる。具体的には、検出判定部71は、第1ユーザ100Aが受取操作110Aを完了したときの検出領域40Zにおける重量G2と、第2ユーザ100Bが受取操作110Bを開始したときの検出領域40Zにおける重量G1´とが一致するか否かを判断する(ステップS62)。検出判定部71は、重量G2及び重量G1´が一致していると判断すると(ステップS62:YES)、置き忘れフラグを「False」に設定する(ステップS44)。一方、検出判定部71は、重量G2及び重量G1´が一致していないと判断すると(ステップS62:NO)、重量G1´が初期重量G0を超えるか否かを判断する(ステップS63)。検出判定部71は、重量G1´が初期重量G0を超えると判断すると(ステップS63:YES)、置き忘れフラグを「True」に設定する(ステップS43)。一方、検出判定部71は、重量G1´が初期重量G0と等しいと判断すると(ステップS63:NO)、置き忘れフラグを「False」に設定する(ステップS44)。このように待機期間の置き忘れがあると判定すると、音声出力部41から案内音声を出力するか、又は第1ユーザ100Aのユーザ装置20に置き忘れの可能性があるか通知するようにしてもよい。
(検出部)
・上記実施形態では、物品を検出可能な検出部40として、荷重センサ40Aを用いた。荷重センサ40Aは、筐体60の上面60Aに設けたが、筐体60の正面、側面、背面等に設けてもよい。また、ランプやセンサが設けられたセンサ部等、筐体60から突出する突出部に荷重センサ40Aを設けてもよい。この場合、突出部に、傘、袋等の物品が引っ掛けられた場合にも物品を検出することができる。
・上記実施形態では、物品を検出可能な検出部40として、荷重センサ40Aを用いた。これに代えて若しくは加えて、画像センサ及び赤外線センサの少なくとも一つを用いてもよい。画像センサは、物品の有無を検出するとともに、その数を検出する。この場合、検出判定部71は、受け取り前の重量G1の代わりに、受け取り前の物品の個数を検出する。また、受け取り後の重量G2の代わりに、受け取り後の物品の個数を検出する。なお、初期重量G0の代わりに、検出領域40Zに置かれた物品の個数として「0個」を用いる。荷重センサは、ユーザの手が検出領域40Zに触れたことと物品が載置したこととを区別しにくい点がある一方、画像センサのように死角がない点で有利である。画像センサは、手前に載置された物品の後ろに他の物品がある場合、すなわち死角に他の物品があると物品を検出しにくい点がある一方、物品の種類を区別できる点で有利である。このため、荷重センサと画像センサとの両方を用いると、より確実に物品の有無を検出することができる。
(状態判定部)
・状態判定部70は、配送地点での全ての受け取りが完了したか又はタイムアウトになったこと、全ての扉63が閉じられていること、及び無人走行機30の周囲に人がいないことが全て満たされたとき、発進可能であると判定したが、これらのうち少なくとも一つが満たされたときに発進条件が満たされたものとして、置き忘れ判定を行うようにしてもよい。又は、送地点での全ての受け取りが完了したか又はタイムアウトになったこと、全ての扉63が閉じられていること、及び無人走行機30の周囲に人がいないことこれらのうち少なくとも一つと、他の条件とが満たされたときに発進条件が満たされたと判定してもよい。他の条件は、例えば、ユーザが、無人走行機30に設けられたタッチパネル等で、受取を完了したことを示す入力操作を行ったことである。
(検出判定部)
・上記実施形態では、検出判定部71は、振動検出部40Bを用いてユーザ装置20の置き忘れを判断した(ステップS46)。これに代えて若しくは加えて、検出判定部71は、ユーザ装置20と無人走行機30との間の無線通信によってユーザ装置20を検出するようにしてもよい。無線通信は、例えばNFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を用いることができる。また、検出判定部71は、画像センサにより検出領域40Zを撮影した画像データを用いて、検出領域40Zにユーザ装置20があるか否かを判定してもよい。
・上記実施形態では、物品101の受け取り前の重量G1と、受取操作の完了後の重量G2とを比較して、物品101の置き忘れがあるか否かを判定するようにした。これに代えて若しくは加えて、検出判定部71は、検出領域40Z内の荷重の変化を検出したタイミングで、物品を載置したユーザを判定するようにしてもよい。
図18に示すように、荷重センサ40Aは、荷重変化112を検出している。荷重センサ40Aは、第1ユーザ100Aの受取操作110A中に検出領域40Zの荷重の増加を検出した場合(時間T10)には、荷重検出信号を出力する。検出判定部71は、荷重検出信号に基づき第1ユーザ100Aが荷物等の物品101を検出領域40Zに置いたと判定する。そして、通知部73は、第1ユーザ100Aの受取操作110Aが完了したと判定した場合には、第1ユーザ100Aのユーザ装置20に通知を送信する。
また、検出判定部71は、第2ユーザ100Bの受取操作110B中に検出領域40Zの荷重が増加したと判断した場合(時間T11)には、第2ユーザ100Bが荷物等の物品101を検出領域40Zに置いたと判定する。そして、通知部73は、第2ユーザ100Bの受取操作110Bが完了したと判定した場合には、第2ユーザ100Bのユーザ装置20に通知を送信する。
なお、検出判定部71は、第1ユーザ100Aの受取操作110A及び第2ユーザ100Bの受取操作110Bの間の待機期間中に検出領域40Zの荷重の増加を検出した場合には、第1ユーザ100A又は第2ユーザ100Bのいずれかが物品101を置いたと判定してもよい。ユーザを特定できない場合には、音声出力部41から警告音を出力してもよい。
・検出判定部71は、一人目のユーザ100が荷物を受け取る場合に、初期重量G0と受け取り前の重量G1とを比較して、荷物の受け取り前に検出領域40Zに物品が載置されたか否かを判断してもよい。
・検出判定部71は、検出領域40Zに物品が置かれていると判断した場合に、音声出力部41に対し、出力する音声の種類と出力指令を出力してもよい。音声出力部41は、指令に基づき「荷物の置き忘れにご注意ください」等の音声を出力するようにしてもよい。
(走行制御部)
・走行制御部72は、検出判定部71が物品101を検出したと判定した場合に無人走行機30の発進を禁止するようにした。これに代えて若しくは加えて、無人走行機30の発進を制限するようにしてもよい。例えば無人走行機30が、検出領域40Zに載置された物品が落下することを防ぐ構造を有する等、物品が落下する構造を有する場合、無人走行機30は、所定条件で発進するようにしてもよい。例えば走行速度を低下させた状態で発進してもよい。
(通知部)
・通知部73は、検出判定部71が荷物を受け取ったユーザが無人走行機30から所定距離範囲内に存在すると判定した場合には、通知ではなく、置き忘れを報知する音声を音声出力部41から出力するようにしてもよい。このとき検出判定部71は、画像センサが撮像した画像データを画像処理して、受取操作を行うユーザを認識し、認識したユーザをトラッキングしてもよい。また、検出判定部71は、測距センサを用いて認識したユーザとの距離を測定してもよい。
・通知部73は、ユーザ装置20に加え、物流管理システムを管理する管理者、又は無人走行機30を管理する管理者が用いる装置に通知を送信するようにしてもよい。
(無人機)
・無人走行機30は、自車両が自律して走行を行う自律走行を行うものとした。これに代えて、無人走行機30は、人又は先導する他の無人走行機30に追従して走行するものとしてもよい。
・無人機は、無人航空機であってもよい。無人航空機は、人が搭乗しない航空機である。無人航空機は、無人走行機30と同様に、制御装置、駆動部、電池、及びユーザ認証部を備える。駆動部は、電池から供給される電力で駆動する駆動源、駆動源から得られる動力によって動作する回転翼等を含む。制御装置の記憶部には、自律飛行のためのプログラムの他、地図情報、運搬計画情報等の各種情報が記憶されている。また、無人航空機も、無人走行機30と同様に、状態判定部70、検出判定部71、走行制御部72及び通知部73が設けられる。
(物流管理システムの構成)
・上記各実施形態について、無人走行機30は、荷物の配送を行うようにした。これに代えて若しくは加えて、無人走行機30は、荷物の集荷を行うようにしてもよい。状態判定部70は、収容部62へ荷物を預け入れるユーザ操作を完了後、無人走行機30の発進条件が満たされたか否かを判定する。
・上記各実施形態では、無人走行機30が、状態判定部、検出判定部、走行制御部、及び通知部として機能するようにした。これに代えて、サーバ10が、これらの機能の少なくとも一つを実行するようにしてもよい。サーバ10が上記処理の一部を行い、残りの処理を無人走行機30が行う場合には、サーバ10及び無人走行機30は、処理の結果を共有する必要がある場合に、処理の結果を互いに送受信する。
1…物流管理システム、10…サーバ、20…ユーザ装置、30…無人走行機。

Claims (7)

  1. 無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部と、
    ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定する状態判定部と、
    前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定する検出判定部と、
    前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限する走行制御部と、
    前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記ユーザ操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知する通知部と、を備える
    無人機。
  2. 前記状態判定部は、第1ユーザ及び第2ユーザが同一地点で前記操作を行うと判断した場合、前記第1ユーザが前記ユーザ操作を完了し、且つ前記第2ユーザが前記ユーザ操作を開始したか否かを判定し、
    前記検出判定部は、前記第2ユーザが前記ユーザ操作を開始したと判定した場合に、前記無人機の前記発進条件が満たされたか否かに関わらず、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定し、
    前記通知部は、前記検出部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記第1ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知する
    請求項1に記載の無人機。
  3. 前記検出部は、前記ユーザ装置が前記通知を受信した状態を検出するセンサを含み、
    前記通知部は、前記センサにより前記ユーザ装置の前記通知の受信状態を検出した場合には、前記ユーザ装置への通知の送信を停止する
    請求項1又は2に記載の無人機。
  4. 前記通知部は、前記センサにより前記ユーザ装置の前記通知の受信状態を検出した場合には、前記ユーザ装置とは異なる報知装置に通知を送信する
    請求項3に記載の無人機。
  5. 1乃至複数のコンピュータが、
    無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部から検出情報を取得するステップと、
    ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定するステップと、
    前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定するステップと、
    前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限するステップと、
    前記物品を検出したと判定した場合に、前記ユーザ操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知するステップと、を実行する
    情報処理方法。
  6. 1乃至複数のコンピュータに、
    無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部から検出情報を取得するステップと、
    ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定するステップと、
    前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定するステップと、
    前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限するステップと、
    前記物品を検出したと判定した場合に、前記ユーザ操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知するステップと、を実行させる
    プログラム。
  7. 無人機のうち荷物を収容する収容部以外の領域に検出領域を有し、前記検出領域に位置する物品を検出する検出部と、
    ユーザが前記収容部に収容された荷物を受け取る操作又は前記収容部へ荷物を預け入れる操作であるユーザ操作を完了した後、前記無人機の発進条件が満たされたか否かを判定する状態判定部と、
    前記無人機の発進条件が満たされたと判定した場合に、前記検出部が前記検出領域内に位置する物品を検出したか否かを判定する検出判定部と、
    前記検出判定部が前記物品を検出したと判定した場合に、前記無人機の発進を禁止又は制限する走行制御部と、
    前記物品を検出したと判定した場合に、前記ユーザ操作を完了した前記ユーザが用いるユーザ装置に前記物品の置き忘れがあることを通知する通知部と、を備える
    物流管理システム。
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WO2018216502A1 (ja) * 2017-05-26 2018-11-29 ソニー株式会社 配送管理装置、荷物配送システムおよびプログラム
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