JP2023090700A - ポートフォリオ構築支援システム、方法、およびプログラム - Google Patents

ポートフォリオ構築支援システム、方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プロセッサによって実行される方法が提供される。【解決手段】この方法は、証券候補のセットを表示装置に表示することと、証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を入力装置から受け取ることと、2つ以上の証券を理想ポートフォリオに追加することと、理想ポートフォリオの理想リターン期待値と理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、理想配分を表示装置に表示することと、とを備える。【選択図】図1

Description

<関連出願への相互参照>
本願は、2021年12月18日に出願された日本国特許出願第2021-205623号の権利を有し、その利益を主張し、明細書、図面、および要約を含むその開示は、参照によりその全体が本願に組み込まれる。
本発明は、資産のポートフォリオの構築および最適化に関する。
ポートフォリオ(以下、単にポートフォリオと称する)は、資産(以下、構成資産と称する)の集合体である。各構成資産は、少なくとも1つの通貨(以下、構成通貨と呼ぶ)、および/または、株式、債券、ITF(投資信託)、ETF(上場投資信託)といった少なくとも1つの証券(以下、構成証券と呼ぶ)と、それらの数量と、により特定することができる。ポートフォリオの資産配分(allocation、保有割合、アロケーション)は、構成資産の組み合わせと、それらの合計評価額に対するそれぞれの評価額の比率によって特定することができる。各構成資産の評価額は、構成通貨または証券(銘柄、有価証券)の単位当たりの価格にその数量を乗じることによって算出され得る。単位当たりの価格は、1つの通貨(以下、基準通貨と呼ぶ)で表される単位当たりの取引価格又は最終取引価格であってよい。
将来に実現することができるポートフォリオのリターンは、ポートフォリオの資産配分に大きく依存する。したがって、例えば、許容できるボラティリティでより高いリターンの期待値を達成するために、資産配分をできるだけ最適化することが望ましい。
第1の態様によれば、プロセッサによって実行される方法が提供される。方法は、証券候補のセットを表示装置に表示することと、証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を入力装置から受け取ることと、前記2つ以上の証券を前記理想ポートフォリオに追加することと、前記理想ポートフォリオの理想リターン期待値と前記理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような前記理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、前記理想配分を前記表示装置に表示することと、とを備える。
第2の態様によれば、理想リターン期待値および理想リスク値は、前記2つ以上の証券のそれぞれの実績リターン期待値と、前記2つ以上の証券のリターンの変動の大きさを示すそれぞれの実績リスク値と、前記2つ以上の証券のそれぞれのリターンの共変動を示す第1の係数と、を用いて算出され、前記実績リターン期待値と、実績リスク値と、前記第1の係数と、は、前記2つ以上の証券の価格履歴データを使用して算出される、第1の態様による方法が提供される。
第3の態様によれば、前記第1の係数は、(i)前記2つ以上の証券の価格履歴データを用いて算出された分散共分散行列の成分と、(ii)前記2つ以上の証券の価格履歴データを用いて算出された相関行列の成分と、のいずれかである、第2の態様による方法が提供される。
第4の態様によれば、前記2つ以上の証券のうち少なくとも1つの証券に対して、指定されたリターン期待値を示す指定期待値入力と、指定されたリスク値を示す指定リスク値入力と、の少なくとも1つを前記入力装置から受け取ることと、をさらに備え、前記理想リターン期待値および理想リスク値は、(i)2つ以上の証券のうちの少なくとも1つの証券に対する指定されたリターン期待値と、(ii)2つ以上の証券のうちの少なくとも1つの証券に対する指定されたリスク値と、(iii)指定されたリターン期待値が入力されていない前記2つ以上の証券のそれぞれの実績リターン期待値と、(iv)指定されたリスク値が入力されていない前記2つ以上の証券のそれぞれのリターンの変動の大きさを示す実績リスク値と、(v)前記2つ以上の証券のリターンの共変動を示す第2の係数と、を使用して算出され、前記実績リターン期待値と、実績リスク値と、前記第2の係数と、は、前記2つ以上の証券の価格履歴データを使用して算出される、第1の態様による方法が提供される。
第5の態様によれば、前記第2の係数は、前記2つ以上の証券の価格履歴データを用いて算出された相関行列の成分である、第4の態様による方法が提供される。
第6の態様によれば、前記理想リスク値は、リターンの標準偏差およびリターンの下方標準偏差のうちの1つである、第5の態様による方法が提供される。
第7の態様によれば、前記所定の条件は、(i)前記理想リスク値が所定の範囲内にある条件で前記理想リターン期待値が最大化されることと、(ii)前記理想リターン期待値が所定の範囲内にある条件で前記理想リスク値が最小化されることと、のうちの1つである、第1の態様による方法が提供される。
第8の態様によれば、前記所定の条件は、それぞれの所定の範囲内にある前記理想リターン期待値および前記理想リスク値に対する関数の値が最大化されるまたは最小化されるとの条件である、第1の態様による方法が提供される。
第9の態様によれば、前記関数は、前記理想リターン期待値および前記理想リスク値から値が算出されるシャープレシオである、第8の態様による方法が提供される。
第10の態様によれば、証券候補の2つ以上の属性に対して、証券候補のセットの分布ヒストグラムとユーザインタフェースとの2つ以上の組を前記表示装置に描画することであって、各組は、2つ以上の属性の1つの属性に対応し、各組の分布ヒストグラムは、前記組に対応する前記属性の値に亘る分布ヒストグラムであり、各組の前記ユーザインタフェースは、前記組に対応する前記属性の値の範囲を示すように構成され、前記範囲は、前記入力装置のユーザによる範囲入力に応じて指定される、描画することと、前記範囲が指定されたことに応じて、前記2つ以上の組の各組の属性に対して、前記証券候補の前記属性の値が前記指定された前記属性の値の範囲内にあるという条件を満たす証券候補を抽出することによって、前記証券候補のセットを更新することと、前記2つ以上の組の各組に対して、前記表示装置の分布ヒストグラムを更新することと、をさらに備える、第1の態様による方法が提供される。
第11の態様によれば、前記ユーザインタフェースは、ユーザが操作して範囲入力を行うことができる2つのスライダを有するレンジスライダを備え、前記2つ以上の属性は、時価総額、相関係数、シャープレシオ、年率リターン、および年率ボラティリティのうち少なくとも1つを備える、第10の態様による方法が提供される。
第12の態様によれば、通貨数量を示す数量入力を受け取ることと、現在ポートフォリオの通貨数量を、前記数量入力によって示される前記通貨数量で更新することと、前記理想ポートフォリオを前記現在ポートフォリオで初期化することと、をさらに備える、第1の態様による方法が提供される。
第13の態様によれば、投資家を特定する投資家識別入力を受け取ることと、前記投資家に関連付けられたポートフォリオ情報を特定するポートフォリオ識別入力を受け取ることと、メモリから前記ポートフォリオ情報を読み出すことと、前記ポートフォリオ情報を用いて、現在ポートフォリオを初期化することと、をさらに備える、第12の態様による方法が提供される。
第14の態様によれば、新規ポートフォリオを前記理想ポートフォリオで初期化することと、前記2つ以上の証券のうちの1つの資産評価額の比率を示す比率入力を受け取ることと、前記2つ以上の証券のうちの1つの資産評価額の前記新規ポートフォリオの評価額に対する比率が、前記比率入力によって示される比率に等しくなるように、前記新規ポートフォリオを更新することと、前記新規ポートフォリオの新規配分を前記表示装置に表示することと、をさらに備える、第13の態様による方法が提供される。
第15の態様によれば、前記2つ以上の証券のうちの1つの証券の資産評価額が前記更新の際に減少した場合、前記新規ポートフォリオの資産評価額合計が変化しないように、前記新規ポートフォリオの通貨資産評価額を更新する、第14の態様による方法が提供される。
第16の態様によれば、前記新規ポートフォリオを示すポートフォリオ情報を、投資家に関連付けてメモリに格納することをさらに備える、第14の態様による方法が提供される。
第17の態様によれば、前記理想配分は、前記2つ以上の証券に対してランダムに生成された複数の配分に対して、リターン期待値とリスク値との組をそれぞれ算出することと、前記複数の配分から、リターン期待値およびリスク値が前記所定の条件を満たす配分を選択することと、によって決定される、第1の態様による方法が提供される。
第18の態様によれば、リターン期待値とリスク値との複数の組を使用して、有効フロンティアチャートを描画することをさらに備える、第16の態様による方法が提供される。
第19の態様によれば、システムが提供される。システムは、プロセッサと、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、証券候補のセットを表示装置に表示することと、証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を入力装置から受け取ることと、前記2つ以上の証券を前記理想ポートフォリオに追加することと、前記理想ポートフォリオの理想リターン期待値と前記理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような前記理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、前記理想配分を前記表示装置に表示することと、とを備える方法を実行させるように構成されたプログラムコードを格納する非一過性コンピュータ可読メモリと、を備える。
第20の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、証券候補のセットを表示装置に表示することと、証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を入力装置から受け取ることと、前記2つ以上の証券を前記理想ポートフォリオに追加することと、前記理想ポートフォリオの理想リターン期待値と前記理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような前記理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、前記理想配分を前記表示装置に表示することと、とを備える方法を実行させるように構成されたプログラムコードを格納する非一過性コンピュータ可読媒体を備える。
図1は、本願の例示的な実施形態によるポートフォリオ構築を支援するシステムの構成を示す。 図2は、本願発明の例示的な実施形態によるポートフォリオ構築を支援するためのシステム、方法およびプログラムの動作フロー図を示す。 図3は、図2のステップS2005において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。 図4Aは、図3のステップS2010において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図4Bは、図3のステップS2040,S2060において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図5は、図2のステップS2080において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。 図6Aは、図5のステップS5010において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図6Bは、図5のステップS5040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図6Cは、図5のステップS5010において、ステップS5040の後に制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図7Aは、図2のステップS2090において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。 図7Bは、図7AのステップS7070,S7080において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。 図8Aは、図7AのステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Bは、図7AのステップS7050において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面のさらなる一例を示す。 図8Cは、図7AのステップS7210において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Dは、図7BのステップS7240において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Eは、図7BのステップS7260の後のステップS7210において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Fは、図7AのステップS7070から戻った後、図7AのステップS7040で制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Gは、図7BのステップS7260の後のステップS7210において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Hは、図7AのステップS7080から戻った後のステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Iは、図7AのステップS7090において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Jは、ステップS7090の後の図7AのステップS7040において制御部1120が表示入力装置1110に表示した画面イメージの一例を示す。 図8Kは、図7AのステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの他の一例を示す。 図8Lは、図7AのステップS7095において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Mは、ステップS7095の後の図7AのステップS7040において制御部1120が表示入力装置1110に表示した画面イメージの一例を示す。 図8Nは、図7AのステップS7100において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Oは、ステップS7100の後に図7AのステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Pは、図7AのステップS7105において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Qは、図7AのステップS7110において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図8Rは、図7AのステップS7110において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図9は、図7BのステップS7250において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。 図10は、図9のステップS9010において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。 図11Aは、図9のステップS9010において制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの他の一例を示す。 図11Bは、図9のステップS9010において制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの他の一例を示す。 図11Cは、図9のステップS9010において制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの他の一例を示す。
以下、本発明による実施形態の構成について、図面を参照しながら説明する。
<システム構成例>
図1は、本願発明の例示的な実施形態によるポートフォリオ構築支援システムの構成を示す。ポートフォリオ構築支援システム(システム)1000は、クライアントコンピュータ(クライアント)1100とサーバコンピュータ(サーバ)1200とを含む。
クライアント1100およびサーバ1200は、有線または無線手段によって通信可能に接続されており、一方の構成要素が、有線または無線通信を介して他方の構成要素からデータまたは情報を送るまたは受け取ることができる。有線通信は、例えば、金属線または光ファイバで、イーサネットプロトコルを使用して確立される。無線通信は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、3G、4G、および5G通信を含む。以下に説明する実施形態では、クライアント1100とサーバ1200は別々のハードウェアデバイスとして描かれているが、他の実施形態では、クライアント1100とサーバ1200は同一のハードウェアデバイスであってよい。クライアント1100とサーバ1200が同じハードウェア装置である場合、例えば、有線通信または無線通信をプロセッサ内通信またはプロセッサ間通信と解釈して、以下に提供する説明を適用することができる。
クライアント1100は、表示入力装置1110と、制御部1120と、メモリ1130と、を含む。例えば、クライアント1100は、スマートフォン、タブレットデバイス、またはパーソナルコンピュータであってもよい。
表示入力装置1110は、表示部1112と入力部1114とを含む。以下では、クライアント1100が、表示部1112と入力部1114とが一体的に同一デバイス内に配設されたスマートフォンまたはタブレットデバイスであることを想定して、表示部1112または入力部1114の動作が説明される。しかし、以下で説明する表示入力装置1110の動作は、異なる機器に別々に配設された表示部1112および入力部1114によって実行してもよい。
表示部1112は、クライアント1100のユーザに対して情報を表示するように動作可能である。一例において、表示部1112は、情報を表す視覚データを格納するために、例えばビデオメモリを介して制御部1120に有線または無線で接続される液晶ディスプレイ(LCD)または有機発光ディスプレイ(OLED)であってよい。ビジュアルデータは、画面イメージを表すデータであってもよい。他の一例において、表示部1112は、情報を表す音声データを格納するオーディオメモリを介して制御部1120に有線または無線で接続され、音声データをスピーカまたはイヤホンで再生することによって音声表示または音声出力を提供する、オーディオ表示デバイスであってもよい。入力部1114は、クライアント1100のユーザからの入力を受け取り、入力を示す情報を制御部1120に送るように動作可能である。例えば、クライアント1100がスマートフォンまたはタブレットデバイスである場合、入力部1114は、制御部1120に有線または無線で接続される投影型静電容量式タッチパネルまたは抵抗膜式タッチパネルであってよい。例えば、クライアント1100がパーソナルコンピュータである場合、入力部1114は、制御部1120に有線または無線で接続されているキーボードデバイスおよび/またはマウスデバイスであってもよい。
制御部1120は、クライアント1100の動作を制御する。制御部1120は、例えば、情報を表す視覚データをビデオメモリに格納することによって、および/または情報を表す音声データをオーディオメモリに格納することによって、表示部1112に情報を表示する。制御部1120は、表示入力装置1110の入力部1114から入力を受け取る。入力部1114がタッチパネルを含む場合、タッチパネルへのタッチを検出したことに応じて、入力部1114は、タッチされた位置を示す情報を制御部1120に送る。入力部1114がキーボードを含む場合、キーボードのキーが押下されたことを検出したことに応じて、入力部1114は、押下されたキーを示す情報を制御部1120に送る。入力部1114がマウスデバイスを含む場合、マウスデバイスのボタンのクリックまたはタップを検出したことに応じて、入力部1114は、クリックまたはタップを示す情報を制御部1120に送る。
制御部1120は、入力部1114から送られた情報を受け取ることによってクリックまたはタップを検出してもよく、入力部1114から送られた情報および制御部1120が表示部1112に画面イメージを表示するために使用する制御情報に基づいて、入力の種類を決定してもよい。制御情報は、例えば、表示部1112に表示される画面に含まれる各ウィジェットの位置および/又は状態を示す情報である。ウィジェットは、例えば、ボタンウィジェット(または単にボタンと称する)、ラベルウィジェット(または単にラベルと称する)、フィールドウィジェット(または単にフィールドと称する)、コンボボックスウィジェット(または単にコンボボックスと称する)、またはチェックボックスウィジェット(または単にチェックボックスと称する)、またはレンジスライダウィジェット(または単にレンジスライダと称する)であってもよい。例示的な一実施形態において、制御部1120は、ボタンウィジェット、ラベルウィジェット、フィールドウィジェット、コンボボックスウィジェット、チェックボックスウィジェット、およびレンジスライダウィジェットのいずれか1つに対するユーザによるクリックまたはタップを検出することができ、制御部1120は、ボタンウィジェット、ラベルウィジェット、およびフィールドウィジェットのいずれか1つにテキストを表示できる。制御部1120は、フィールドウィジェットからテキスト入力を受け取ることができ、制御部1120は、コンボボックスウィジェットにそれぞれのラベルを有するメニュー項目を表示し、コンボボックスウィジェットのメニュー項目からユーザによって選択されたメニュー項目の選択を受け取ることができる。制御部1120は、チェックボックス上のタップまたはクリックの検出に応じて、チェックボックスウィジェットの状態を選択と非選択との間で反転させ、チェックボックスウィジェットから状態を示す情報を受け取ることができる。スライダウィジェットは、トラックと、ユーザによってトラック上で動くように操作できる少なくとも2つのスライダと、を含み、制御部1120は、スライダの少なくとも一方の移動の検出に応じてスライダの位置を示す情報を受け取ることができる。例えば、公知のソフトウェア開発フレームワークの1つであるFlutter(登録商標)フレームワークでは、ボタンウィジェットと、ラベルウィジェットと、フィールドウィジェットと、コンボボックスウィジェットと、チェックボックスウィジェットと、レンジスライダと、は、それぞれ、例えば、ElevatedButtonクラスと、Textクラスと、TextFormFieldクラスと、DropdownButtonクラスと、Checkboxクラスと、RangeSliderクラスと、を用いて実現される。
制御部1120は、プロセッサ1125を含む。プロセッサ1125は、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ1130に格納されたプログラムは、プロセッサ1125によって読み出されて実行され、図2,3,5,7A,7B,9に示されたフローチャートを参照しながら、本明細書で説明する制御部1120の機能を実現してもよい。一例において、本明細書に記載のプログラムは、コンピュータプログラム製品の非一過性のコンピュータ可読媒体または媒体に具現化されてもよく、プログラムに含まれる命令は、プロセッサによって実行されると、本発明の態様をプロセッサに実行させる。
メモリ1130は、制御部1120に接続され、制御部1120から受け取ったデータまたは情報を格納し、制御部1120からの要求に応じて、格納したデータまたは情報を制御部1120に送る。メモリ1130は、ビデオメモリおよび/またはオーディオメモリを含んでもよい。メモリ1130は、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイス、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)デバイスといった揮発性メモリデバイスと、リードオンリーメモリ(ROM)デバイス、フラッシュメモリデバイス、ハードディスクドライブ、磁気テープデバイス、光学メモリデバイス、磁気または磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイス、抵抗ランダムアクセスメモリ(ReRAM)デバイス、相変化メモリ(PCM)デバイスといった不揮発性メモリデバイスと、の少なくとも1つを含んでもよい。
サーバ1200は、ログイン情報管理部1210と、ポートフォリオ情報管理部1220と、証券情報管理部1230と、証券評価部1250と、理想保有割合算出部1260と、有効フロンティア生成部1270と、リターン分布(histogram、ヒストグラム)生成部1280と、プロセッサ1292と、メモリ1294と、を含む。ログイン情報管理部1210と、ポートフォリオ情報管理部1220と、証券情報管理部1230と、証券評価部1250と、理想保有割合算出部1260と、有効フロンティア生成部1270と、リターン分布生成部1280と、は、有線または無線接続を介して、制御部1120に情報を送ってもよく、および/または制御部1120から情報を受け取ってもよい。さらに、これらの構成要素は、有線または無線接続を介して、それらの間でデータまたは情報を交換してもよい。
ログイン情報管理部1210は、システム1000にログインすることが許可されているすべてのユーザのログイン情報を格納する。ユーザは、例えば、独立系財務助言者(IFA)、投資助言者、または投資家であってもよい。ログイン情報は、システム1000を使用するユーザを特定できる任意の情報であってもよく、例えば、ユーザの電子メールアドレスとパスワードとの組合せである。一例において、ユーザが投資家である場合、ログイン情報管理部1210は、ユーザを投資家として特定する投資家識別情報を格納してもよい。他の一例において、ユーザがIFAまたは投資顧問である場合、ログイン情報管理部1210は、ユーザが担当する1以上の投資家のそれぞれを特定する投資家識別情報を格納してもよい。
各投資家について、ポートフォリオ情報管理部1220は、ポートフォリオ識別子の一覧を示し、投資家を特定する投資家識別情報に関連付けられたポートフォリオ識別子一覧情報を格納する。制御部1120から投資家識別情報を受け取ったことに応じて、ポートフォリオ情報管理部1220は、ポートフォリオ識別子一覧情報を制御部1120に送る。ポートフォリオ識別子は、関連付けられた投資家識別情報が示す投資家のポートフォリオを示すポートフォリオ情報を一意に特定することができる任意の識別子であってよい。例えば、各ポートフォリオ識別子は、投資家名とポートフォリオ名とを含む連結された文字列を含んでいてもよい。さらに、ポートフォリオ識別子を示す情報を受け取ったことに応じて、ポートフォリオ情報管理部1220は、ポートフォリオ識別子によって一意に特定されるポートフォリオを示すポートフォリオ情報を制御部1120に送る。ポートフォリオ情報管理部1220は、ポートフォリオ識別子一覧情報およびポートフォリオ情報を、メモリ1294に含まれる不揮発性メモリに格納し、不揮発性メモリからロードしてもよい。
ポートフォリオ情報は、構成資産を含むポートフォリオを示す情報であり、例えば、以下に提供する<表1>または<表2>に示すように、ポートフォリオに含まれる各構成資産を示す情報の組み合わせによって表現される。各構成資産を示す情報は、以下に提供する<表1>に示すように、構成通貨または構成証券を示す情報と、構成通貨または構成証券の数量を示す情報と、を含んでもよい。代替的または追加的に、各構成資産を示す情報は、以下に提供される<表2>に示されるように、構成通貨または構成証券を示す情報、およびポートフォリオ全体の評価額に対する構成資産評価額の比率を示す情報を含んでもよい。比率は、0以上1以下の実数、または0%以上100%以下の百分率で表現してもよい。例示的な一実施形態において、各構成資産を示す情報は、構成通貨または構成証券の単位当たりの価格を示す情報をさらに含んでもよい。本明細書において説明される(単位当たりの)価格は、基準通貨で表される(単位当たりの)価格である。本明細書で使用される基準通貨は、例えば、日本円、米ドル、ユーロなどの任意の通貨であってもよい。
Figure 2023090700000002
Figure 2023090700000003
証券情報管理部1230は、ポートフォリオへの追加候補である証券のプロファイル情報を保存および管理する。プロファイル情報は、少なくとも証券の識別情報を含む。識別情報は、例えば、証券名、証券名の略称、株式発行機関(発行体、issuer)名、株式ティッカーシンボルといった、1つの証券を他の証券から識別できる任意の情報であってもよい。以下、識別情報の一例として証券名を用いて、本発明の実施形態による本発明を説明する。例示的な一実施形態において、プロファイル情報は、さらに、(取引)単位当たりの価格、(出来高単位当たりの)表示価格、最終売買日、リターンを示す値、リスクを示す値、資産の運用を指図する投資信託会社(投信運用会社)名、発行会社(発行機関)名、時価総額(または純資産総額)の少なくとも1つを示す。
証券のリターンを示す値は、所定の取引期間における証券の単位当たりの価格の変化を示す値である。例示的な一実施形態において、所定の取引期間の長さがK取引日であり、現在の日の証券の単位当たりの価格がpであり、K取引日前の単位当たりの価格がpであるとき、(K取引日の)リターンRは、R=R(K)=(p-p)/p=p/p-1によって算出してもよい。他の例示的な実施形態において、(K取引日の)リターンRは、R=R(K)=log(p/p)によって算出してもよい。ここで、正の数xに対して、log(x)は、値xの対数を示す。
証券のリスクを示す値(以下、リスク値又はボラティリティという)は、所定の(連続)取引日数の証券のリターンの変動の大きさを示す値である。一実施形態において、証券のリスク値は、証券のリターンの標準偏差であり得る。別の例示的な実施形態では、証券のリスク値は、証券のリターンの下方標準偏差であってよく、これは下方リターンの標準偏差である。リターンR=R(K)に対して、下方リターンDR=DR(K)は、DR=min{R-Rreq,0}によって定義されてもよく、ここでRreqは、要求リターン率、例えば、K取引日に対応するリスクフリーレートを表す。証券のリターン期待値及びリスク値は、例えば、証券の価格の履歴を用いて算出される。ここで、「期待値」という用語は、本明細書では数学的な意味で使用され、期待される値、期待度、数学的期待値、平均、または第1のモーメントと呼ばれることもある。例示的な一実施形態において、所定の取引日数を正の整数Nとし、少なくともN+K(連続)取引日の履歴価格を用いて算出したN取引日に対する(K取引日の)リターンを{R,R,…,R}とすると、(K取引日の)リターンの期待値μは、
Figure 2023090700000004
で算出されてもよい。リターンの標準偏差σは、
Figure 2023090700000005
で算出されてもよい。他の例示的な実施形態において、
Figure 2023090700000006
によって定義されるスケーリングされたリターンの期待値
Figure 2023090700000007
と、
Figure 2023090700000008
によって定義されたスケーリングされたリターンの標準偏差
Figure 2023090700000009
と、を、それぞれ、(K取引日の)リターンの期待値μ=μ(K,N)と標準偏差σ=σ(K,N)との代わりに用いてもよい。このスケーリングは、下方標準偏差を使用する場合にも適用される。数Kは、1年間の取引日数または3年間の取引日数であるように選択することができる。年間の取引日数は、例えば、250、252、または260であってもよい。数Kが250、252、または260に等しいとき、スケーリングされたリターンの期待値は年率換算されたリターンの期待値と呼ばれ、スケーリングされたリターンの標準偏差(またはスケーリングされた下方標準偏差)は年率換算されたボラティリティと呼ばれることがある。本明細書で提供される説明は、証券のリスク値の一例として証券のリターンの標準偏差を取り上げるが、下方標準偏差を算出するときに本明細書で与えられた数式においてリターンR、R、R (i)を、それぞれ、DR、DR=min{R-Rreq,0}、DR (i)=min{R (i)-Rreq,0}に置き換え、期待値を算出するときに本明細書で与えられた数式においてリターンR、R、R (i)を用いることによって、説明は証券のリターンの下方標準偏差に同様に適用され得る。
さらに、証券情報管理部1230は、ポートフォリオへの追加候補となる証券の履歴情報を格納し管理する。履歴情報は、各証券の単位当たりの履歴価格を示す情報を含む。証券情報管理部1230は、制御部1120、有効フロンティア生成部1270、および/またはリターン分布生成部1280からの要求に応じて、プロファイル情報および/または履歴情報を、制御部1120、有効フロンティア生成部1270、および/またはリターン分布生成部1280へ送ってもよい。
証券評価部1250は、ポートフォリオ所有者の情報、他の投資家の情報、および投資対象の統計情報に基づいて、ポートフォリオへの追加候補となる証券をランク付けし、ランク付け情報を生成する。以下に提供される<表3>は、ランク付け情報の一例を示す。証券のランク付けには、人工知能(AI)技術を用いてもよい。ポートフォリオの所有者に関する情報は、例えば、所有者のリスク許容度であってもよい。他の投資家の情報は、例えば、オーナーのリスク許容度との偏差が所定の範囲内にある他の投資家のポートフォリオ情報であってもよい。投資の統計は、例えば、シャープレシオやリスク値の推移である。ある証券のリターンの期待値μとリスク値σに対して、その証券のシャープレシオSRは、SR=(μ-R)/σで算出される。ここで、Rはリスクフリーレート(例えば、K取引日に対する国債の金利)を表す。
Figure 2023090700000010
理想保有割合算出部1260は、制御部1120から、証券の組み合わせを示す情報を受け取る。理想保有割合算出部1260は、リターンの期待値およびリスク値に関連する1つ以上の制約パラメータを示す情報を制御部1120からさらに受け取ってもよい。代替的にまたは追加的に、理想保有割合算出部1260は、メモリ1294に予め格納されている1つ以上の制約パラメータを示す情報を読みだしてもよい。制約パラメータは、例えば、リスク値の上限値および/または下限値であってもよい。理想保有割合算出部1260は、その後、証券情報管理部1230から、証券の組み合わせに含まれる各証券の単位当たりの価格履歴を示す情報を受け取る。単位当たりの価格履歴を示す情報は、時系列データで提供され得る。理想保有割合算出部1260は、続いて、シミュレーションで使用される複数のランダムな配分を生成する。ここで、それぞれのランダムな配分は、証券の組合せに対応する比率の組合せを有する。各配分において、比率の和は1に等しい。一例では、比率はすべて非負であってよい。例示的な一実施形態では、ランダムな配分の数は、1より大きい任意の整数、例えば、10,000、100,000、または1,000,000であってもよい所定の数であってもよい。それぞれのランダムな配分について、理想保有割合算出部1260は、証券の単位当たりの価格履歴を使用して、リターンの期待値とリスク値とを算出(シミュレート)する。理想保有割合算出部1260は、その後、それぞれのランダムな配分について算出されたリターンの期待値およびリスク値を示す情報を有効フロンティア生成部1270に送る。
例えば、Mを1以上の整数とする。M個の証券(証券1,2,…,M)の組み合わせに対して、少なくともN+K取引日の証券iの単位当たりの価格の時系列データを用いて算出されるリターンが{R (i),R (i),…,R (i)}であるとき、証券iに対するリターンの期待値μは、
Figure 2023090700000011
で算出することができる。ポートフォリオPの構成証券1,2,…,Mの組み合わせに対応する比率の組み合わせ(w,w,…,w)対して、ポートフォリオPのリターンの期待値μは、
Figure 2023090700000012
で算出することができ、ポートフォリオPのリスク値σは、
Figure 2023090700000013
で算出することができる。ここで、重みベクトルwは、w=(w,w,…,wで定義される。ベクトルvに対して、vはvの転置ベクトルを表す。リターンの期待値μは、実績リターン期待値とも呼ばれる。リスク値σは、実績リスク値とも呼ばれる。行列Σは、(i,j)-成分
Figure 2023090700000014
を持つM×Mの分散共分散行列である。行列Σの対角成分は、分散と呼ばれる。行列Σの対角成分以外の成分は、共分散と呼ばれる。行列Σの要素は、共変動(joint variability)を示す値の一例である。他の一例において、
Figure 2023090700000015
によって定義されたスケーリングされた期待値
Figure 2023090700000016
と、
Figure 2023090700000017
によって定義されたスケーリングされた標準偏差
Figure 2023090700000018
と、は、それぞれ、(K取引日の)リターンの期待値μ=μ(K,N)と、標準偏差σ=σ(K,N)と、に代えて用いることができる。このように、上述のそれぞれのランダムな配分に対して、理想保有割合算出部1260は、証券の組み合わせに含まれるそれぞれの証券の実績リターン期待値と、証券の組み合わせに含まれるそれぞれの証券の実績リスク値と、分散共分散行列と、を用いて、リターンの期待値と理想リスク値とを算出できる。
理想保有割合算出部1260は、続いて、リターンの期待値(または後述の修正リスク値)およびリスク値(または後述の修正リスク値)に課せられた予め定められた条件を満たす配分を決定する。例えば、理想保有割合算出部1260は、上述したシミュレーションに用いられたランダムな配分の中から、予め定められた条件を満たす配分を選択することにより、配分を決定する。換言すると、それぞれのランダムな配分に対して、リターンの期待値(または後述の修正期待値)とリスク値(または後述の修正リスク値)との組を算出し、リターンの期待値とリスク値とが予め定められた条件を満たす配分を選択することにより、アロケーションが決定される。ここで決定された配分は、理想配分(理想保有割合、理想アロケーション)と呼ばれる。また、本明細書では、理想配分に対応するリターンの期待値およびリスク値を、それぞれ理想リターン期待値および理想リスク値と呼ぶ。理想配分は、それぞれが構成証券に対応する理想比率または理想保有比率の組み合わせによって特定される。例示的な一実施形態において、予め定められた条件は、1つ以上の制約パラメータを使用して記述される制約条件である。このような制約条件の一例は、リスク値が1つ以上の制約パラメータによって示される上限値および/または下限値によって定義される範囲内にあるという条件下で、リターン期待値が最大化されるという条件である。このような制約条件の他の一例は、リターン期待値およびリスク値がそれぞれ、1つ以上の制約パラメータによって示される上限値および/または下限値によってそれぞれ定義される範囲内にあるという条件下で、リターン期待値およびリスク値の関数の値が最大化または最小化される条件である。リターン期待値の下限値は、目標リターン期待値と呼ばれることがある。リスク値の上限は、目標ボラティリティと呼ばれることがある。関数は、固定されたリターン期待値に対して、リスク値の単調減少関数または単調増加関数であってもよく、固定されたリスク値に対するリターン期待値の単調増加関数または単調減少関数であってもよい。例えば、この関数は、シャープレシオまたはソルティーノレシオであってもよい。ポートフォリオPのシャープレシオSRは、
Figure 2023090700000019
によって算出されてもよい。ポートフォリオPのソルティーノレシオは、標準偏差を下方標準偏差に置き換えて、同じ式で算出されてもよい。このような制約条件の他の一例は、リターン期待値が1つ以上の制約パラメータで示される上限値および/または下限値で定義される範囲内にあるという条件下で、リスク値が最小化されるという条件である。
一例において、理想保有割合算出部1260は、理想配分をさらに修正してもよい。例えば、理想保有割合算出部1260は、所定の閾値を下回る比率および/または評価額が所定の閾値を下回る構成証券の数量をゼロに切り捨て、比率の間の比を維持しつつ、残りの比率の合計が1になるように、残りの比率をさらに調整してもよい。
理想保有割合算出部1260は、その後、理想配分を示す情報を制御部1120に送る。さらに、理想保有割合算出部1260は、理想配分に対応するリターン期待値およびリスク値を示す情報を、有効フロンティア生成部1270に送ってもよい。
理想保有割合算出部1260によって算出された理想配分に従って合計評価額を配分することによって構築されたポートフォリオは、理想ポートフォリオと呼ばれる。ここで用いられる合計評価額は、例えば、現在ポートフォリオの合計評価額であってもよい。理想ポートフォリオは、総投資額がそれぞれの理想比率に従ってそれぞれの証券資産に配分される「推奨ポートフォリオ」と解釈することができる。理想ポートフォリオの各証券について、理想保有割合算出部1260または制御部1120は、例えば、証券に割り当てられた理想比率を乗じた合計評価額を証券の最終取引価格で割ることによって、証券の保有数量を算出してもよい。理想保有割合算出部1260は、理想配分を示す情報を制御部1120に送る。
理想保有割合算出部1260は、さらに、理想ポートフォリオの各構成証券に対してリターン期待値およびリスク値を算出し、算出されたリターン期待値およびリスク値を示す情報を、有効フロンティア生成部1270およびリターン分布生成部1280に送る。
理想保有割合算出部1260は、制御部1120から、理想ポートフォリオの各構成証券に対して指定されたリターン期待値および/または指定されたリスク値を示す情報を受け取り、指定されたリターン期待値および/またはリスク値と以下に説明する再構成された分散共分散行列とを用いて、ポートフォリオのリターン期待値としてポートフォリオの修正リターン期待値を、ポートフォリオのリスク値としてポートフォリオの修正リスク値を、算出してもよい。受け取った情報が構成証券の指定されたリターン期待値および/または指定されたリスク値を示す情報を含まない場合、当該証券の実績リターン期待値および/または実績リスク値を、当該証券の指定されたリターン期待値および/または指定されたリスク値に代えて使用してもよい。理想保有割合算出部1260は、その後、修正されたリターンの期待値および修正されたリスク値を示す情報を、制御部1120および/または有効フロンティア生成部1270に送ってもよい。
例えば、1≦i≦M、1≦j≦Mを満たす整数の組(i,j)に対して、証券iと証券jの間の相関係数(または単に相関という)ri,jは、
Figure 2023090700000020
によって算出される。ここで、値si,j、si,i、sj,jは、それぞれ上述の分散共分散行列Σの(i,j)-成分、(i,i)-成分、(j,j)-成分である。(i,j)成分{ri,j}を持つM×Mの行列は相関行列と呼ばれる。相関係数は、共変動性を示す値の他の一例である。例えば、構成証券iの指定されたリスク値を
Figure 2023090700000021
とすると、再構築される分散共分散行列
Figure 2023090700000022
は、(i,j)-成分
Figure 2023090700000023
を持つM×M行列と定義される。再構成された分散共分散行列
Figure 2023090700000024
の成分は、共変動性を示す値の他の一例である。ポートフォリオPの構成証券1,2,…,Mの組み合わせに対応する比率の組み合わせ(w1,,…,w)に対して、ポートフォリオPの修正リスク値
Figure 2023090700000025
は、再構築された分散共分散行列
Figure 2023090700000026
を使用して、
Figure 2023090700000027
によって算出してもよい。ここで、重みベクトルwは、上述したように、w=(w,w,…,wで定義される。さらに、例えば、構成証券iの指定されたリターン期待値を
Figure 2023090700000028
とすると、ポートフォリオPの修正リターン期待値
Figure 2023090700000029
は、
Figure 2023090700000030
により算出してもよい。このように、上述のそれぞれのランダムな配分に対して、理想保有割合算出部1260は、(i)受け取られた情報に示される証券の指定された期待値と、(ii)受け取られた情報に示される証券の指定されたリスク値と、(iii)受け取られた情報に指定されたリターン期待値が示されていない証券のそれぞれの実績リターン期待値と、(iv)受け取られた情報に指定されたリスク値が示されていない証券のそれぞれの実績リスク値と、(v)相関係数と、を用いて修正リターン期待値と修正リスク値を算出することができる。
有効フロンティア生成部1270は、有効フロンティアチャートの画像データを生成する。(効率的フロンティア、または効率フロンティアとも呼ばれる)有効フロンティアは、リターン期待値がより高いがリターンのリスク値が同じである他のポートフォリオが存在しないという条件を満たすポートフォリオの集合である。有効フロンティア生成部1270は、理想保有割合算出部1260から、ランダムな配分のそれぞれに対して算出されたリターンの期待値とリスク値を示す情報を受け取り、ランダムな配分のそれぞれに対してリターンの期待値とリスク値で定義される座標を有する点をチャート内にプロットする。このチャートでは、有効フロンティアが点の凸包として可視化されるため、このチャートは有効フロンティアチャートと呼ばれる。さらに、有効フロンティア生成部1270は、理想ポートフォリオの各構成証券に対して算出されたリターンの期待値およびリスク値を示す情報を理想保有割合算出部1260から受け取ってもよく、理想ポートフォリオの各構成証券に対してリターンの期待値とリスク値によって定義される座標を有する点をチャート内にプロットしてもよい。さらに、有効フロンティア生成部1270は、理想ポートフォリオに対するリターンの期待値およびリスク値を示す情報を理想保有割合算出部1260から受け取ってもよく、理想ポートフォリオに対してリターンの期待値およびリスク値によって定義される座標を有する点をチャートにプロットしてもよい。有効フロンティア生成部1270は、画像データを制御部1120に送る。
リターン分布生成部1280は、予想されるリターンの分布を算出する。一例では、リターン分布生成部1280は、理想配分を示す情報、および理想ポートフォリオの構成証券に対してリターン期待値およびリスク値を示す情報を、理想保有割合算出部1260から受け取る。リターン分布生成部1280は、その後、所定の期間に対して、受け取った情報を使用して予想されるリターンの分布を算出する。所定の期間は、例えば、1年、3年、または5年であってもよい。リターン分布生成部1280は、続いて、算出された予想されるリターンの分布を使用して、予想されるリターンの分布(ヒストグラム)の画像データを生成する。リターン分布生成部1280は、続いて、予想されるリターンの分布の画像データを制御部1120に送る。
プロセッサ1292は、例えば、CPU、GPU、ASIC、およびFPGAのうちの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ1294は、プロセッサ1292に接続され、プロセッサ1292から受け取ったデータまたは情報を格納し、格納されたデータまたは情報をプロセッサ1292に送る。メモリ1294は、例えば、DRAM装置、SRAM装置といった揮発性メモリ装置と、ROM装置、フラッシュメモリ装置、ハードディスクドライブ、磁気テープ装置、光メモリ装置、MRAM装置、ReRAM装置、PCM装置といった不揮発性メモリ装置のうちの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ1294に格納されたプログラムをプロセッサ1292が読み出して実行することにより、ログイン情報管理部1210、ポートフォリオ情報管理部1220、証券情報管理部1230、証券評価部1250、理想保有割合算出部1260、有効フロンティア生成部1270、およびリターン分布生成部1280の機能を実現してもよい。
<操作フローの一例>
図2は、本願の例示的な実施形態によるポートフォリオ構築支援システム、方法、およびプログラムの動作フロー図を示す。以下では、クライアント1100としてタブレットデバイスを、プログラムとしてタブレットデバイスにインストールされたアプリケーション(アプリ)を例にとって説明する。
ステップS2005において、制御部1120は、ログイン処理と、構築、再構築、または配分の対象となるポートフォリオを示す情報である、対象ポートフォリオ情報の準備処理と、を実行する。ステップS2005で実行される処理の詳細については、図3を参照しながら後述する。
ステップS2070において、制御部1120は、ポートフォリオへの追加の候補である複数の証券のそれぞれについて、証券情報管理部1230からプロファイル情報を受け取る。制御部1120は、受け取ったプロファイル情報をメモリ1130に格納してもよい。
ステップS2080において、制御部1120は、現在ポートフォリオ情報の編集処理を実行する。例えば、図2のステップS2080において、ステップS2005で準備された対象ポートフォリオ情報は、投資家によって現在保有されている現在ポートフォリオと一致するように編集してもよい。ステップS2080で実行される処理の詳細については、図5を参照しながら後述する。
ステップS2090において、制御部1120は、新規ポートフォリオ情報の編集処理を実行する。新規ポートフォリオ情報は、現在ポートフォリオを再配分した後、投資家が新たに保有してもよいポートフォリオを示す情報である。ステップS2090で実行される処理の詳細については、図7Aを参照しながら後述する。ステップS2090の後、処理はフロー図を抜ける。
<ユーザのログイン>
図3は、図2のステップS2005において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。
ステップS2010において、制御部1120は、表示入力装置1110でユーザによって入力されたログイン情報を受け取る。
図4Aは、図3のステップS2010で制御部1120によって表示入力装置1110上に表示される画面イメージの一例を示す。例示的な一実施形態では、画面4000は、電子メールアドレスを入力するための電子メールアドレス入力フィールド4010と、パスワードを入力するためのパスワード入力フィールド4020と、を含む。例示的な一実施形態では、画面4000において、ユーザは、ログイン情報であるユーザの電子メールアドレスとパスワードとを入力するように促される。
図3に戻る。ステップS2020において、制御部1120は、ユーザのログインが許可されるべきか否かを決定する。一例において、制御部1120は、サーバ1200のログイン情報管理部1210にログイン情報を送る。ログイン情報管理部1210は、制御部1120からログイン情報を受け取り、受け取ったログイン情報がログイン情報管理部1210に格納されている情報のいずれかと一致するかどうかをチェックし、チェック結果を制御部1120に送る。制御部1120は、ログイン情報管理部1210からチェック結果を受け取る。受け取ったログイン情報が、システム1000へのログインを許可されている全てのユーザのうちの1人のログイン情報と一致することを、チェック結果が示す場合、制御部1120は、当該ユーザのログインが許可されていると決定する。そうでない場合、制御部1120は、当該ユーザのログインが許可されていないと決定する。当該ユーザのログインが許可されていないと決定された場合、制御部1120は、ステップS2010において、ユーザにログイン情報を再度入力するように促してもよい。
ステップS2030において、制御部1120は、ユーザがIFAまたは投資助言者であるかどうかを決定する。例示的な一実施形態では、ステップS2020において制御部1120によって受け取られたチェック結果は、ユーザがIFAまたは投資助言者であるかどうかを示す情報を含み、制御部1120は、チェック結果に基づいてユーザがIFAまたは投資助言者であるかどうかを決定する。
ユーザがIFA又は投資助言者である場合(ステップS2030:Yes)、処理はステップS2040に進む。ステップS2040において、制御部1120は、IFAまたは投資助言者に関連付けられた1人以上の投資家から1人の投資家を選択することを示す情報である投資家選択情報を、表示入力装置1110から受け取る。その後、処理はステップS2060に進む。ユーザがIFA又は投資助言者でない場合(ステップS2030:No)、処理はステップS2050に進む。ステップS2050において、制御部1120は、ユーザを1人の投資家として選択する。そして、処理はステップS2060に進む。
ステップS2060において、制御部1120は、選択された1人の投資家を特定する投資家識別情報をポートフォリオ情報管理部1220に送り、ポートフォリオ情報管理部1220から投資家識別情報に関連するポートフォリオ識別子一覧情報を受け取る。続いて、制御部1120は、ポートフォリオ識別子一覧情報に示されるポートフォリオ識別子に含まれるポートフォリオの名称をユーザに表示する。制御部1120は、表示入力装置1110から、新規ポートフォリオ情報を作成するための新規作成コマンド入力、または、選択された1人の投資家に関連するポートフォリオ情報を選択するための選択コマンド入力を受け取る。既存のポートフォリオ情報が選択された場合、構築するポートフォリオ情報(以下、対象ポートフォリオ情報という)は、選択された既存のポートフォリオ情報である。
図4Bは、図3のステップS2040およびS2060において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。例示的な一実施形態では、画面4200は、1以上の投資家から1人の投資家の選択を入力するための投資家選択コンボボックス4210と、選択された投資家に関連付けられたポートフォリオ情報の選択入力または新規作成コマンドを入力するためのポートフォリオ情報選択コンボボックス4220と、を含む。ポートフォリオ情報選択コンボボックス4220は、ポートフォリオ識別子に含まれるポートフォリオの名称を表示してもよい。
ステップS2062において、制御部1120は、ステップS2060において表示入力装置1110から受け取った入力の種類を判定する。入力の種類が新規作成コマンド入力である場合、処理はステップS2064に進む。ステップS2064において、制御部1120は、新規に作成されるポートフォリオ情報を対象ポートフォリオ情報として準備する。例示的な一実施形態において、新規に作成されるポートフォリオ情報は、以下の<表4>に示されるような空のポートフォリオを示すポートフォリオ情報である。ステップS2064の後、処理は、フロー図を終了する。
Figure 2023090700000031
ステップS2062において、入力の種類が選択コマンド入力である場合、処理はステップS2066に進む。ステップS2066において、制御部1120は、ポートフォリオ情報の選択入力に対応するポートフォリオ識別子を示す情報を送り、ポートフォリオ情報管理部1220からポートフォリオ識別子によって特定されるポートフォリオ情報を受け取り、受け取ったポートフォリオ情報を対象ポートフォリオ情報として準備する。ステップS2066の後、処理は、フロー図を終了する。
図5は、図2のステップS2080においてクライアント1100の制御部1120によって実行される動作フロー図の一例を示す。ステップS5008において、制御部1120は、現在ポートフォリオ情報を図2のステップS2005で準備された対象ポートフォリオ情報で初期化する。例えば、本明細書におけるポートフォリオ情報の初期化は、ポートフォリオ情報のコピーまたは複製によって行われてもよい。制御部1120は、現在ポートフォリオ情報をメモリ1130に格納してもよい。
<現在ポートフォリオの設定>
ステップS5010において、制御部1120は、現在ポートフォリオ情報を表示入力装置1110に表示する。
図6Aは、図5のステップS5010において制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。例示的な一実施形態において、画面6100は、通貨/証券名を示す名称フィールド6110と、最終取引価格を示す最終取引価格フィールド6120と、最終取引日付を示す最終取引日フィールド6125と、現在の保有数量を示す現在保有数量フィールド6130と、現在の保有数量に従って割り当てられた構成資産の基準通貨換算評価額を示す基準通貨換算評価額フィールド6140と、基準通貨換算評価額の現在の保有比率(以下、現在比率という)を示す現在比率フィールド6150と、を含む。なお、最終売買価格は、それぞれの最終売買日における市場終値であってもよい。一行に並んでいる各名称フィールド6110と、各最終取引価格フィールド6120と、各現在保有数量フィールド6130と、各基準通貨換算評価額フィールド6140と、各現在比率フィールド6150と、は、現在ポートフォリオ情報に含まれる1つの構成資産に対応する。例示的な一実施形態では、現在保有数量フィールド6130は、図6Aに示すように、通貨資産に対してのみユーザが編集することが可能である。他の例示的な実施形態では、現在保有数量フィールド6130は、通貨資産と証券資産との両方に対して、ユーザが編集することが可能である。
画面6100は、図3のステップS2064においてポートフォリオが新規に作成されたとき、すなわち、ポートフォリオが、上述された<表4>に示されるような(空の)通貨資産のみを含むときに示される画面の一例である。なお、図3のステップS2066で受け取られたポートフォリオ情報が示すポートフォリオに、他の通貨構成資産および/または証券構成資産が含まれている場合には、その情報も画面6100に表示されてもよい。
図5に戻ると、ステップS5020において、制御部1120は、表示入力装置1110から入力を受け取る。入力の種類は、例えば、現在ポートフォリオ情報によって示される数量を更新するための対象構成通貨または証券の数量更新コマンド入力、または現在ポートフォリオ情報の編集を終了するための終了コマンド入力を含み得る。例えば、構成通貨または証券の数量更新コマンド入力の受け取りは、対象構成通貨または証券の現在保有数量フィールド6130上でのタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じて行われてもよい。例えば、終了コマンド入力の受け取りは、新規保有割合編集ボタン6160のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じて行われてもよい。
ステップS5030において、制御部1120は、ステップS5020で受け取った入力の種類を決定する。受け取った入力の種類が、対象構成通貨または証券の数量更新コマンド入力である場合、処理はステップS5040に進む。ステップS5040において、制御部1120は、対象構成通貨または証券の数量に対する値更新入力を受け取り、現在ポートフォリオ情報が示す数量を、値更新入力が示す値で更新する。続いて、処理は、ステップS5010に戻る。
図6Bは、図5のステップS5040において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。画面6200は、対象構成通貨または証券の数量を入力するための保有数量入力パッド6210を含む。この例では、対象構成通貨または証券は、日本円である。保有数量入力パッド6210は、新規に投資する、または現在ポートフォリオに追加する対象構成通貨または証券の数量を表す数値を入力するために使用される数値ボタンウィジェットを備える電卓様のインタフェースを有する。保有数量入力パッド6210を介して入力された値は、対象構成通貨または証券のユーザ編集可能な現在保有数量フィールド6130の値更新入力として使用することができる。ここでは、入力手段として保有数量入力パッド6210を使用しているが、ユーザによる値の入力を受け取るために、任意の入力手段を使用してもよい。
図6Cは、図5のステップS5010において、ステップS5040の後に制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。画面6300において、現在保有数量フィールド6130と、基準通貨換算評価額フィールド6140と、現在比率フィールド6150と、は、それぞれ、図6Bの保有数量入力パッド6210を介して入力された5千万円の通貨保有数量と整合するように更新されている。より具体的には、対象構成通貨または証券の現在保有数量フィールド6130の値は、保有数量入力パッド6210を介して入力された保有数量で更新され、対象構成通貨または証券の基準通貨換算評価額フィールド6140は、対象構成通貨または証券の単位当たりの価格に保有数量を乗じることによって算出される値で更新される。基準通貨換算評価額フィールド6140は、基準通貨換算評価額フィールド6140の値を構成資産の基準通貨換算評価額フィールド6140の値の合計で割ることによって算出される値で更新される。
図5に戻る。ステップS5030において制御部1120が受け取った入力の種類が終了コマンド入力である場合、処理は動作フローを抜ける。
図7Aは、図2のステップS2090においてクライアント1100の制御部1120によって実行される動作フロー図の一例を示す。図7Bは、図7AのステップS7070およびステップS7080においてクライアント1100の制御部1120によって実行される動作フロー図の一例を示す。図7Aを参照する。ステップS7010において、制御部1120は、理想ポートフォリオ情報を現在ポートフォリオ情報で初期化する。
<ポートフォリオのリターン期待値とリスク値の算出>
ステップS7020において、制御部1120は、理想ポートフォリオに含まれる証券の組み合わせを示す情報と制約パラメータを示す情報とを、理想保有割合算出部1260に送る。続いて、制御部1120は、理想配分を示す情報を理想保有割合算出部1260から受け取る。制御部1120は、理想配分を示す情報により理想ポートフォリオ情報を更新してもよい。制御部1120は、更新された理想ポートフォリオ情報をメモリ1130に保存してもよい。
ステップS7030において、制御部1120は、新規ポートフォリオ情報を理想ポートフォリオ情報で初期化する。制御部1120は、新規ポートフォリオ情報をメモリ1130に格納してもよい。例示的な一実施形態において、理想配分が算出されていない場合、制御部1120は、新規ポートフォリオ情報を現在ポートフォリオ情報で初期化してもよい。
ステップS7040において、制御部1120は、理想ポートフォリオ情報および新規ポートフォリオ情報を表示入力装置1110に表示する。例えば、表示入力装置1110は、理想配分の理想比率および/または新規ポートフォリオ情報によって示される新規配分(新規アロケーション)の新規保有比率(以下、新規比率と称する)を表示する。新規比率は、新規保有するポートフォリオの構成資産の基準通貨換算評価額の比率である。制御部1120は、表示入力装置1110に、比率を示す数値を表示したり比率を示す円グラフを表示したりすることにより、比率を示してもよい。
図8Aは、図7AのステップS7040において制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。例示的な一実施形態において、画面8000は、通貨/証券名を示す名称フィールド8010と、最後に取引された価格を含む最終取引価格フィールド8020と、最後に取引された日付を示す最終取引日付フィールド8025と、基準通貨換算評価額の現在比率を示す現在比率フィールド8030と、基準通貨換算評価額の理想比率を示す理想比率フィールド8040と、基準通貨換算評価額の新規比率を示す新規比率フィールド8050と、新規保有する数量を示す新規保有数量フィールド8060と、新規比率に従って配分される構成資産の基準通貨換算評価額を示す基準通貨換算評価額フィールド8070と、1つ以上の制約パラメータを入力する制約パラメータ入力フィールド8080と、ポートフォリオを最適化する方針を選択するための方針選択コンボボックス8090と、方針選択コンボボックス8090で選択した方針に応じたラベルを示す方針ラベル8092と、を含む。最終取引価格フィールド8020が示す最後に取引された価格(または終値)は、価格を表示するために使用される単位数量あたりの価格である。価格の表示に使用される単位数量は、例えば、投資信託またはETFの10,000単位、株式の1株など、慣例的に使用されている数量など、任意の数量でよい。例示的な一実施形態において、方針選択コンボボックス8090においてユーザによって選択可能な方針は、「リターンの最大化」、「リスク値の最小化」、および「シャープレシオの最大化」であってもよい。一例において、方針選択コンボボックス8090における「リターンの最大化」、「リスク値の最小化」、および「シャープレシオの最大化」の選択の制御部1120による検出に応じて、制御部1120は、方針ラベル8092に「目標ボラティリティ」、「目標ボラティリティ」、「リスクフリーレート」を表示する。
一行に並ぶ各名称フィールド8010と、各最終取引価格フィールド8020と、各現在比率フィールド8030と、各理想比率フィールド8040と、各新規比率フィールド8050と、各新規保有数量フィールド8060と、各基準通貨換算評価額フィールド8070と、は、現在ポートフォリオ情報、理想のポートフォリオ情報、および新規ポートフォリオ情報のうちの少なくとも1つに含まれる1つの構成資産に対応している。例示的な一実施形態において、理想比率フィールド8040は、ユーザが編集可能ではない。別の例示的な実施形態では、新規比率フィールド8050および新規保有数量フィールド8060において、図8Aに示すように、基準通貨資産以外の構成資産に対応する新規比率フィールド8050のみが、ユーザ編集可能である。さらに別の例示的な実施形態では、新規比率フィールド8050および新規保有数量フィールド8060において、基準通貨資産以外の構成資産に対応する新規保有数量フィールド8060のみが、ユーザ編集可能である。さらに別の例示的な実施形態では、新規比率フィールド8050および新規保有数量フィールド8060において、基準通貨資産以外の構成資産に対応する新規比率フィールド8050および新規保有数量フィールド8060の両方が、ユーザ編集可能である。
<その他のパラメータの調整>
例示的な一実施形態では、ポートフォリオのリスクおよびリターンの算出で使用される制約パラメータ以外のパラメータを調整するためのインタフェースが画面8000に提供されてもよい。そのようなパラメータの例は、上述のように理想保有割合算出部1260によって実行されるシミュレーションで使用されるランダムな配分の組み合わせの数である。
図7Aに戻る。ステップS7050において、制御部1120は、表示入力装置1110からユーザによる入力を受け取る。入力の種類は、例えば、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報によって示されるポートフォリオに1つ以上の構成証券を追加するための証券追加コマンド入力と、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報によって示されるポートフォリオから1つ以上の構成証券を削除するための証券削除コマンド入力と、制約パラメータを更新するための制約パラメータ更新コマンド入力と、新規比率を更新するための新規比率更新コマンド入力と、有効フロンティアチャートを表示するための有効フロンティア表示コマンド入力と、予想されるリターン分布を表示するための予想リターン分布表示コマンド入力と、編集した新規ポートフォリオ情報を保存するための新規ポートフォリオ情報保存コマンド入力と、またはユーザにログアウトさせるためのログアウトコマンド入力と、を含んでもよい。例えば、制約パラメータ更新コマンド入力の受け取りは、制約パラメータ入力フィールド8080、方針選択コンボボックス8090、または方針ラベル8092のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じて行われてもよい。例えば、新規比率更新コマンド入力の受け取りは、ユーザ編集可能な現在保有数量フィールド6130のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、有効フロンティア表示コマンド入力の受け取りは、図8Aの有効フロンティア表示ボタン8097のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、予想リターン分布表示コマンド入力の受け取りは、リターン分布表示ボタン8099のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。
図8Bは、図7AのステップS7050で制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面のさらなる一例を示す。例示的な一実施形態において、画面8100は、メニュー展開ボタン8095のクリックまたはタップの制御部1120による検出に応じて表示される。画面8100は、メニュー展開ボタン8095の上に展開されたメニュー選択インタフェース8110を含む。メニュー選択インタフェース8110は、構成証券追加ボタン8112、構成証券削除ボタン8114、新規ポートフォリオリセットボタン8116、および新規ポートフォリオ保存ボタン8118を含む。例えば、証券追加コマンド入力の受け取りは、構成証券追加ボタン8112のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、証券削除コマンド入力の受け取りは、構成証券削除ボタン8114のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、新規ポートフォリオリセットボタン8116のタップまたはクリックの検出に応じて、制御部1120は、現在ポートフォリオ情報または理想ポートフォリオ情報を新規ポートフォリオ情報へコピーする。例えば、保存コマンド入力の受け取りは、新規ポートフォリオ保存ボタン8118のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。
<構成銘柄の追加>
図7Aに戻る。ステップS7060において、制御部1120は、ステップS7050で受け取った入力の種類を決定する。ステップS7050で受け取った入力の種類が証券追加コマンド入力である場合、処理はステップS7070に進む。ステップS7070において、制御部1120は、例えば、1つ以上の構成証券の空の構成資産をポートフォリオに追加することにより、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報により示されるポートフォリオにそれぞれの1つ以上の構成証券を追加するための処理を実行する。このように、証券追加コマンド入力は、証券候補から理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を指示する選択入力として機能する。
図7Bを参照する。ステップS7210において、制御部1120は、ポートフォリオに追加するための証券候補一覧を表示入力装置1110に表示する。ポートフォリオに追加するための証券候補は、例えば、1,000以上の国内投資信託および/またはETFおよび/または国内個別株式および/または海外個別株式を含んでもよい。例示的な一実施形態において、制御部1120は、証券評価部1250から証券候補のランク付けを示す情報を受け取り、ランク付けに基づいてポートフォリオに追加するための証券候補を並べ替えてもよい。
図8Cは、図7AのステップS7210において、表示入力装置1110上に制御部1120によって表示される画面イメージの一例を示す。例示的な一実施形態において、画面8200は、証券候補ダイアログウィンドウ8210を含む。ポートフォリオに追加するための証券候補は、証券候補ダイアログウィンドウ8210に一覧表示される。投資のための各証券候補について、証券候補ダイアログウィンドウ8210は、証券候補の名称を示す名称ラベル8212と、証券候補が現在ユーザによって選択されているか否かを示すためのチェックボックス8214を示すことができる。証券候補ダイアログウィンドウ8210に示される一例において、証券候補として投資信託A、投資信託B、投資信託C、投資信託D、およびETF Aが、現在ユーザによって選択されている。画面8200がすべての証券候補を表示するのに十分な大きさでない場合、証券候補一覧は、一覧内の任意の証券候補を画面8200に表示することができるようにスクロール可能であってもよい。証券候補ダイアログウィンドウ8210は、追加ボタン8216をさらに含むことができる。例示的な一実施形態において、証券候補ダイアログウィンドウ8210は、証券候補のランク付けをさらに表示することができる。
図7Bを参照すると、ステップS7220において、制御部1120は、表示入力装置1110からユーザによる入力を受け取る。入力の種類は、例えば、指定された証券候補のリスク/リターンチャートを表示するためのチャート表示コマンド入力と、証券候補一覧にフィルタ条件を設定して適用するためのフィルタ設定コマンド入力と、証券候補の選択状態を変更するための証券選択/選択非選択コマンド入力と、および1つ以上の選択した証券候補を現在、理想、および新規ポートフォリオ情報に追加するための追加コマンド入力と、を含んでもよい。例えば、チャート表示コマンド入力の受け取りは、名称ラベル8212のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、フィルタ設定コマンド入力の受け取りは、フィルタ設定ボタン8218のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、証券選択/非選択コマンド入力の受け取りは、チェックボックス8214のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。各チェックボックス8214の状態は、チェックボックス8214上のタップまたはクリックの検出に応じて、制御部1120によって選択と非選択との間で切り替えられてもよい。例えば、追加コマンド入力の受け取りは、追加ボタン8216のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。
ステップS7230において、制御部1120は、ステップS7220で受け取った入力の種類を判定する。ステップS7220において受け取られた入力の種類がチャート表示コマンド入力である場合、処理は、ステップS7240に進む。ステップS7240において、制御部1120は、指定された証券候補のリスク/リターンチャートを表示入力装置1110に表示する。
図8Dは、図7BのステップS7240で制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。一例において、画面8250は、リスク/リターンチャートダイアログウィンドウ8252を含み、これは、対象証券候補の所定期間におけるリターンの期待値とリスク値の時系列的変化の移動平均チャート8254を示す。所定期間は、例えば、過去1年、過去3年、または過去5年であってもよい。画面8250に示された対象証券候補のチャートを参照して、ユーザは、新規ポートフォリオに追加される対象証券候補を選択するか否かを決定し得る。OKボタン8256のクリックのタップの制御部1120による検出に応じて、処理は、図7BのS7210に戻る。
図7Bに戻る。ステップS7220で受け取られた入力の種類がフィルタ設定コマンド入力である場合、処理は、ステップS7250に進む。ステップS7250において、制御部1120は、証券候補一覧にフィルタ条件を設定し、適用する。フィルタ設定ボタン8218の詳細については、図10、図11A、図11B、図11Cを参照しながら後述する。
ステップS7220で受け取られた入力の種類が証券選択/非選択コマンド入力である場合、処理は、ステップS7260に進む。ステップS7260において、制御部1120は、対象証券候補の選択状態を変更する。
図8Eは、図7BのステップS7260の後のステップS7210において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。画面8270の証券候補ダイアログウィンドウ8280のチェックボックス8214は、証券候補の投資信託A、投資信託B、投資信託C、投資信託D、およびETF Aが現在選択されており、証券候補の株式A、株式B、および株式Cが現在選択されていないことを示す。
図7Bに戻る。ステップS7220において受け取られた入力の種類が追加コマンド入力である場合、処理は、ステップS7270に進む。ステップS7270において、制御部1120は、1つ以上の選択された証券候補を、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報によって示されるポートフォリオに追加し、処理はその後、動作フローを抜けて図7AのステップS7020に戻る。
図7Aに戻る。ステップS7020において、制御部1120は、ステップS7070で選択された証券の組み合わせを示す情報を理想保有割合算出部1260に送り、理想保有割合算出部1260から理想保有割合を示す情報を受け取る。ステップS7030において、制御部1120は、理想ポートフォリオ情報で新規ポートフォリオ情報を初期化する。
図8Fは、図7AのステップS7070から戻った後、図7AのステップS7040において制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。例えば、画面8300では、ステップS7070で選択された証券の投資信託A、投資信託B、投資信託C、投資信託D、およびETF Aの証券資産が、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報に追加されている。名称フィールド8010および最終取引価格フィールド8020は、証券情報管理部1230から制御部1120によって受け取られたまたは受け取られるプロファイル情報を使用して更新される。新規に追加された証券の現在比率フィールド8030は、制御部1120によってゼロに初期化される。理想比率フィールド8040は、制御部1120によって理想保有割合算出部1260から受け取られた理想配分を示す情報を使用して、制御部1120によって更新される。新規比率フィールド8050は、ステップS7030で初期化された新規ポートフォリオを示す情報を使用して、制御部1120によって更新される。基準通貨換算評価額フィールド8070は、各構成証券に対して、基準通貨換算評価額フィールド8070の値が、基準通貨換算評価合計に新規比率フィールド8050の値を乗じたものに等しくなるように、基準通貨換算評価額合計および理想配分を使用して制御部1120により更新される。新規保有数量フィールド8060は、制御部1120によって、基準通貨換算評価額および最終取引価格フィールド8020の値を使用して更新される。
<構成証券の削除>
図7Aに戻り、ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類が証券削除コマンド入力である場合、処理はステップS7080に進む。ステップS7080において、制御部1120は、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報によって示されるポートフォリオから1つ以上の構成証券を削除するための処理を実行する。
図7Bを参照すると、ステップS7210において、制御部1120は、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報によって示されるポートフォリオから削除されるべき証券候補一覧を示す。削除される証券候補は、いくつかの例示的な実施形態では、ポートフォリオに含まれるすべての構成証券であってもよい。図7AのステップS7080に対する図7BのステップS7220は、制御部1120によって受け取られる入力の種類が、追加コマンド入力の代わりに、現在ポートフォリオ情報、理想のポートフォリオ情報、および新規ポートフォリオ情報から1つ以上の選択された証券候補を削除するための削除コマンド入力を含み得ることを除いて、図7AのステップS7070に対するそれと同じ仕方で処理される。図7AのステップS7080に対する図7BのステップS7230,S7240,S7250,S7260は、図7AのステップS7070に対するステップS7230,S7240,S7250,S7260と同じ仕方で処理される。
図8Gは、図7BのステップS7260の後のステップS7210において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。例示的な一実施形態では、画面8400は、証券候補ダイアログウィンドウ8410を含む。削除証券候補は、証券候補ダイアログウィンドウ8410に一覧表示される。各削除証券候補について、証券候補ダイアログウィンドウ8410は、証券候補の名称を示す名称ラベル8412と、証券候補が現在ユーザによって選択されているか否かを示すチェックボックス8414とを示してもよい。チェックボックス8414は、証券候補の投資信託Dが現在選択されていることと、投資信託A、投資信託B、投資信託C、およびETF Aは、現在選択されていないことと、を示している。名称ラベル8412およびチェックボックス8414の機能は、図8Eの名称ラベル8212およびチェックボックス8214の機能と同じである。証券候補ダイアログウィンドウ8410がすべての証券候補を表示するのに十分な大きさでない場合、証券候補一覧は、一覧内の任意の証券候補を証券候補ダイアログウィンドウ8410に表示することができるようにスクロール可能であってもよい。証券候補ダイアログウィンドウ8410は、削除ボタン8416をさらに含んでもよい。例えば、削除コマンド入力の受け取りは、削除ボタン8416へのタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。
図7Bに戻る。ステップS7220において受け取られた入力の種類が削除コマンド入力である場合、処理は、ステップS7270に進む。ステップS7270において、制御部1120は、現在、理想、および新規ポートフォリオ情報によって示されるポートフォリオから1つ以上の選択された証券候補を削除し、処理はその後、動作フローを抜けて図7AのステップS7020に戻る。図7AのステップS7020およびS7030は、その後、証券追加コマンド入力に関して上述したのと同様の仕方で実行される。
図8Hは、図7AのステップS7080から戻った後のステップS7040において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画像イメージの一例を示す。図8Eの画面8300と比較すると、画面8500に表示される現在、理想、および新規のポートフォリオ情報からは、ステップS7080で選択された投資信託Dの名称フィールド8010と、最終取引価格フィールド8020と、最終取引日付フィールド8025と、現在比率フィールド8030と、理想比率フィールド8040と、新規比率フィールド8050と、新規保有数量フィールド8060と、基準通貨換算評価額フィールド8070と、が削除されている。理想比率フィールド8040、新規比率フィールド8050、基準通貨換算評価額フィールド8070、および新規保有数量フィールド8060は、証券追加コマンド入力に関して説明したのと同様の仕方で更新されている。
一実施形態において、証券が購入されるときに購入価格の端数が切り捨てられ、証券が売却されるときに売却価格の端数が切り上げられ、両方とも投資家に有利になってもよい。その結果、例えば図8Hに示すように、基準通貨換算評価額の合計が、端数に相当する金額だけ増加することがある。本明細書で説明する他の例についても同様である。
<制約パラメータの更新>
図7Aに戻り、ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類が制約パラメータ更新コマンド入力である場合、処理は、ステップS7090に進む。ステップS7090において、制御部1120は、制約パラメータに対する値更新入力を受け取り、値更新入力によって示される値で制約パラメータを更新する。その後、処理はステップS7020に戻る。
図8Iは、図7AのステップS7090において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。画面8600は、制約パラメータの値を入力するための制約パラメータ入力パッド8610を含む。制御部1120は、方針ラベル8092に示されたテキストに依存して、制約パラメータの種類を決定してもよい。この例では、制約パラメータは、目標ボラティリティである。制約パラメータ入力パッド8610は、数字ボタンウィジェットを備えた電卓のようなインタフェースを有し、制約パラメータの値を表す数字を入力するために使用される。制約パラメータ入力パッド8610を介して入力された値は、制約パラメータ入力フィールド8080の値更新入力として使用してもよい。ここでは入力手段として制約パラメータ入力パッド8610を使用しているが、他の任意の適切な入力手段を使用してユーザによる値の入力を受け取ってもよい。
図7Aに戻り、ステップS7020において、制御部1120は、ステップS7090において入力された1つ以上の制約パラメータを示す情報とともに、理想ポートフォリオの構成銘柄の組み合わせを示す情報を理想保有割合算出部1260に送る。続いて、制御部1120は、理想配分を示す情報を理想保有割合算出部1260から受け取る。ステップS7030において、制御部1120は、新規ポートフォリオ情報を理想ポートフォリオ情報で初期化する。
図8Jは、ステップS7090の後に図7AのステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。画面8700において、制約パラメータ入力フィールド8080は、制約パラメータ入力パッド8610を介して入力された18%という値で更新されている。さらに、理想比率フィールド8040は、ステップS7020で理想保有割合算出部1260から受け取った情報によって示される理想配分によって更新されている。理想配分は、理想保有割合算出部1260によって、目標ボラティリティとして18%という値を用いて算出されたものである。さらに、新規比率フィールド8050は、理想配分で更新されている。同様のシナリオが、例えば、目標リターン期待値、リスクフリーレートといった他の制約パラメータについても当てはまる。したがって、ユーザは、目標ボラティリティ、目標リターン期待値、およびリスクフリーレートといった許容可能な制約パラメータを指定することができる。
<リスク/リターンの修正>
図8Kは、図7AのステップS7040において制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの別の例を示す。例示的な一実施形態では、画面8720は、名称フィールド8010と、実績リターン期待値を示す実績リターンフィールド8722と、指定リターン期待値を示す指定リターンフィールド8724と、実績リスク値を示す実績リスクフィールド8726と、指定リスク値を示す指定リスクフィールド8728と、現在比率フィールド8030と、理想比率フィールド8040と、新規比率フィールド8050と、制約パラメータ入力フィールド8080と、方針選択コンボボックス8090と、方針ラベル8092と、を含む。画面8720に含まれる名称フィールド8010と、現在比率フィールド8030と、理想比率フィールド8040と、新規比率フィールド8050と、制約パラメータ入力フィールド8080と、方針選択コンボボックス8090と、方針ラベル8092と、の機能は、図8Aの画面8000に含まれるものと同じである。簡略化のため、画面8720では、最終取引価格フィールド8020、最終取引日付フィールド8025、新規保有数量フィールド8060、基準通貨換算評価額フィールド8070が省略されているが、画面8720にこれらの省略されたフィールドが存在してもよい。例えば、これらの省略されたフィールドは、水平方向にスクロール可能なペインにおいて、名称フィールド8010、実績リターンフィールド8722、指定リターンフィールド8724、実績リスクフィールド8726、指定リスクフィールド8728、現在比率フィールド8030、理想比率フィールド8040、新規比率フィールド8050とともに配置され、当該ペインがユーザによって水平方向にスクロールされた後に隠されたフィールドが示されてもよい。
一行に並んでいる各名称フィールド8010、実績リターンフィールド8722、指定リターンフィールド8724、実績リスクフィールド8726、指定リスクフィールド8728、現在比率フィールド8030、理想比率フィールド8040、新規比率フィールド8050は、現在ポートフォリオ情報、理想のポートフォリオ情報、および新規ポートフォリオ情報のうちの少なくとも1つに含まれる1つの構成資産に対応する。例示的な一実施形態では、実績リターンフィールド8722および実績リスクフィールド8726はユーザ編集可能ではなく、指定リターンフィールド8724および指定リスクフィールド8728はユーザ編集可能である。一例において、指定リターン期待値および指定リスク値の値は、それぞれ、実績リターン期待値および実績リスク値の値で初期化されている。
図7Aに戻ると、ステップS7050において、制御部1120は、表示入力装置1110からユーザによる入力を受け取る。入力の種類は、例えば、対象構成証券のリスク値またはリターン期待値を修正するためのリスク/リターン修正コマンド入力を含んでもよい。例えば、リスク/リターン修正コマンド入力の受け取りは、実績リターンフィールド8722、指定リターンフィールド8724、実績リスクフィールド8726、または指定リスクフィールド8728のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。
ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類がリスク/リターン修正コマンド入力である場合、処理は、ステップS7095に進む。ステップS7095において、制御部1120は、対象構成証券の指定リターン期待値または指定リスク値の値更新入力を受け取り、指定リターン期待値または指定リスク値を値更新入力によって示される値で更新する。続いて、処理は、ステップS7020に戻る。
図8Lは、図7AのステップS7095において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。画面8750は、対象構成証券の指定リターンの期待値または指定リスク値の値を入力するためのリスク/リターン入力パッド8752を含む。この例において、対象構成証券は、投資信託Bである。リスク/リターン入力パッド8752は、数字ボタンウィジェットを備えた電卓様のインタフェースを有し、対象構成証券の指定リターン期待値または指定リスク値の値を表す数字を入力するために使用される。リスク/リターン入力パッド8752を介して入力される値は、指定リターンフィールド8724または指定リスクフィールド8728の値更新入力として使用されてもよい。ここでは入力手段としてリスク/リターン入力パッド8752を用いたが、他の任意の適切な入力手段を用いて、ユーザによる値の入力を受け取ってもよい。
図7Aに戻ると、ステップS7020において、制御部1120は、理想ポートフォリオの構成証券の組み合わせを示す情報を、各構成証券の指定リターン期待値および/または指定リスク値を示す情報とともに、理想保有割合算出部1260に送る。続いて、制御部1120は、理想保有割合算出部1260から、上述の修正リターン期待値および修正リスク値を用いて算出された理想配分を示す情報を受け取る。ステップS7030において、制御部1120は、新規ポートフォリオ情報を理想ポートフォリオ情報で初期化する。
図8Mは、ステップS7095の後に図7AのステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。画面8770において、対象構成証券の投資信託Bの指定リターンフィールド8724が、リスク/リターン入力パッド8752を介して入力された20%の値で更新されている。また、理想比率フィールド8040は、指定されたリターン期待値およびリスク値を用いて算出された情報が示す理想配分で更新されている。さらに、新規比率フィールド8050は、理想配分で更新されている。
発明者の一人は、証券のリターン期待値やリスク値が市場動向に大きく依存する一方で、スケールされたリターン期待値やスケールされたリスク値を用いて相関係数を算出したとき、多くの証券で証券対間の相関係数の変動が比較的小さくなることを見いだした。このように、指定リターン期待値および指定リスク値を用いて理想配分を算出できるようにすることで、ユーザは、より現在または予想される市場動向に沿った理想配分を決定することができる。
<新規比率の更新>
図7Aに戻る。ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類が新規比率の更新コマンド入力である場合、処理はステップS7100に進む。ステップS7100において、制御部1120は、対象構成資産評価額の新規比率の値更新入力を受け取って、新規ポートフォリオ情報によって示される比率を、値更新入力によって示される値で更新する。続いて、処理は、ステップS7040に戻る。
図8Nは、ステップS7100において制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。画面8800は、対象構成資産評価額の新規比率を入力するための新規比率入力パッド8810を含む。この例において、対象構成証券は、投資信託Cである。新規比率入力パッド8810は、数字ボタンウィジェットを備えた電卓様のインタフェースを有し、対象構成資産評価額の新規比率を表す数字を入力するために使用される。新規比率入力パッド8810を介して入力された値は、対象構成証券に対するユーザ編集可能な新規比率フィールド8050の値更新入力として使用してもよい。ここでは入力方法として新規比率入力パッド8810を使用しているが、他の任意の適切な入力方法を使用して、ユーザによる値の入力を受け取ってもよい。
図8Oは、ステップS7100の後に図7AのステップS7040において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。画面8900において、対象構成証券の投資信託Cに対する新規比率フィールド8050が、新規比率入力パッド8810を介して入力された50%に更新されている。さらに、基準通貨の日本円に対する新規比率フィールド8050が、ステップS7100の前後における投資信託Cの新規比率フィールド8050の値の変化量である6.77%に更新される。このように、新規ポートフォリオの評価額合計が変化しないように、通貨資産評価額が更新される。ステップS7100は、資産評価額合計の6.77%の部分を他の構成証券の投資信託A、投資信託B、および/またはETF Aに割り当てるために繰り返されてもよい。これにより、ユーザは、構成証券の所望の配分を新規ポートフォリオ情報に反映させることができる。
<有効フロンティアチャートの表示>
図7Aに戻る。ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類が有効フロンティア表示コマンド入力である場合、処理は、ステップS7105に進む。ステップS7105において、制御部1120は、理想ポートフォリオの構成証券の組み合わせを示す情報を有効フロンティア生成部1270に送る。有効フロンティア生成部1270は、続いて、有効フロンティアチャートの画像データを生成する。続いて、制御部1120は、有効フロンティア生成部1270から画像データを受け取り、有効フロンティアチャートを表示入力装置1110に表示または描画する。
図8Pは、図7AのステップS7105において、制御部1120が表示入力装置1110に表示する画面イメージの一例を示す。画面9000は、有効フロンティアチャート9010を含む。例示的な一実施形態では、有効フロンティアチャート9010の横軸および縦軸は、それぞれ、リスク値およびリターン期待値に対応する。リスク値は、年率換算したボラティリティであってもよい。リターンの期待値は、年率換算されたリターンであってもよい。一例において、有効フロンティアチャート9010は、構成証券に対応する点9012a、9012b、9012c、および9012dを含んでもよい。これらの点は、それぞれ、理想ポートフォリオの投資信託A、投資信託B、投資信託C、および投資信託Dに対応する。有効フロンティアチャート9010は、さらに複数の点9014をさらに含み、これらの点は、それぞれ、理想ポートフォリオの構成証券の投資信託A、投資信託B、投資信託C、および投資信託Dへのランダムな配分を有するポートフォリオに対応する。有効フロンティアチャート9010は、さらに理想ポートフォリオに対応する点9016をさらに含む。この例において、点9016は、リスク値が18.0%以下であるという条件下で最大のリターン期待値を有する理想ポートフォリオに相当する。点9014は、シャープレシオに応じて色分けされてもよい。
<予想リターン分布の表示>
図7Aに戻る。ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類が予想リターン分布表示コマンド入力である場合、処理はステップS7110に進む。ステップS7110において、制御部1120は、理想ポートフォリオおよび/または新規ポートフォリオを示す情報をリターン分布生成部1280に送る。リターン分布生成部1280は、続いてリターン分布を示す情報を生成し、続いて、制御部1120は、リターン分布生成部1280から当該情報を受け取る。例示的な一実施形態において、リターン分布を示す情報は、リターン分布の画像データを含む。制御部1120は、その後、表示入力装置1110にリターン分布チャートを表示または描画する。
図8Qおよび図8Rは、図7AのステップS7110において、制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す。図8Qの画面9100は、リターン分布9110を含む。図8Rの画面9200は、リターン分布9210を含む。分布9110および9210は、それぞれ、1年後および3年後の新規ポートフォリオの累積リターンの期待値の確率分布を示している。これは、ユーザが通常、1年または3年の継続期間ごとにポートフォリオのリバランスを実行するという仮定に対応する。任意の長さの継続期間が代わりに使用されてもよい。続いて、処理は、図7AのステップS7040に戻る。
<新規ポートフォリオ情報の保存>
図7Aに戻り、ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類が、新規ポートフォリオ情報保存コマンド入力である場合、処理は、ステップS7120に進む。ステップS7120において、制御部1120は、新規ポートフォリオを示す情報をポートフォリオ情報管理部1220に送る。ポートフォリオ情報管理部1220は、その後、情報を保存する。ポートフォリオ情報管理部1220は、新規ポートフォリオの名称を示す関連情報とともに情報を保存してもよい。ポートフォリオ情報管理部1220は、現在保存されている情報を、新たに保存される情報で上書きしてもよい。ここで保存された情報は、アプリケーションの次回実行時に、図3のステップS2066でポートフォリオ情報として制御部1120に送られてもよい。その後、処理は、図7AのステップS7040に戻る。
<ログアウト>
図7Aに戻る。ステップS7050で制御部1120が受け取った入力の種類がログアウトコマンド入力である場合、ユーザは、ログアウトされ、処理は動作フローを抜ける。
<フィルタ条件の適用>
図9は、図7BのステップS7250において、クライアント1100の制御部1120が実行する動作フロー図の一例を示す。
ステップS9005において、制御部1120は、フィルタ条件を初期化する。フィルタ条件は、複数のフィルタの組み合わせによって定義される条件であってもよく、各フィルタは、ステップS9040、S9050、S9060、およびS9070のそれぞれにおいて制御部1120によって設定されるフィルタに対応する。例示的な一実施形態において、制御部1120は、フィルタをクリアすることによってフィルタ条件を初期化してもよい。
ステップS9010において、制御部1120は、証券候補一覧を示す情報を表示入力装置1110に表示する。
図10は、図9のステップS9010において制御部1120によって表示入力装置1110に表示される画面イメージの一例を示す図である。例示的な一実施形態では、画面10000は、フィルタ条件ダイアログボックス10005を含む。フィルタ条件ダイアログボックス10005は、追加または削除するための証券候補の名称をフィルタするための部分文字列を入力するための部分文字列入力フィールド10010と、証券候補の名称をフィルタするために使用するマッチング方法を選択するためのマッチング方法選択コンボボックス10015と、証券候補の発行機関を選択するための発行機関選択コンボボックス10020と、時価総額の範囲を指定する下限値および/または上限値を入力するための時価総額範囲入力フィールド10032,10034と、時価総額を表すために使用する通貨単位を選択するために時価総額通貨単位選択コンボボックス10036と、相関係数の範囲を指定するための下限値および/または上限値を入力するための相関範囲入力フィールド10042,10044と、相関係数の算出に使用する対象ポートフォリオを現在、理想、または新規ポートフォリオから選択するための相関対象ポートフォリオ選択コンボボックス10046、シャープレシオの範囲を指定するために下限値および/または上限値を入力するためのシャープレシオ範囲入力フィールド10052,10054と、証券候補一覧にフィルタを適用するための適用ボタン10060と、を含む。部分文字列入力フィールド10010と、時価総額範囲入力フィールド10032,10034と、相関係数範囲入力フィールド10042,10044と、シャープレシオ範囲入力フィールド10052,10054と、は、すべてユーザ編集可能であってもよい。フィルタ条件ダイアログボックス10005は、任意の種類の統計パラメータに関連する値を入力するためのインタフェースをさらに含み、追加または削除のための証券候補をフィルタするために使用されてもよい。統計的パラメータは、例えば、リターンの期待値、リスク値、証券候補間の相関係数であってもよい。
ステップS9020において、制御部1120は、表示入力装置1110から、ユーザによる入力を受け取る。入力の種類は、例えば、名称が部分文字列を含む1つ以上の証券候補を抽出するために部分文字列を指定するための部分文字列指定コマンド入力と、発行機関が選択されている1つ以上の証券候補を抽出するために1つ以上の発行機関を選択するための発行機関選択コマンド入力と、時価総額が指定範囲内にある1つ以上の証券候補を抽出するために時価総額の範囲を指定するための時価総額範囲指定コマンド入力と、シャープレシオが指定範囲内にある証券候補を抽出するためにシャープレシオの範囲を指定するためのシャープレシオ範囲指定コマンド入力と、図7Bのステップ7210で使用した証券候補一覧にフィルタを適用するための適用コマンドと、を含んでもよい。例えば、部分文字列指定コマンドの入力の受け取りは、部分文字列入力フィールド10010における部分文字列の入力の制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、発行機関選択コマンド入力の受けとりは、発行機関選択コンボボックス10020における発行機関を示すメニュー項目の選択の制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、時価総額範囲指定コマンド入力の受け取りは、時価総額範囲入力フィールド10032,10034における下限値および/または上限値の入力の制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、シャープレシオ範囲指定コマンドの受け取りは、シャープレシオ範囲入力フィールド10052,10054における下限値/および上限値の入力の制御部1120による検出を通じたものであってもよい。例えば、適用コマンドの受け取りは、適用ボタン10060のタップまたはクリックの制御部1120による検出を通じたものであってもよい。
図9に戻る。ステップS9030において、制御部1120は、ステップS9020において受け取られた入力の種類を決定する。ステップS9020で制御部1120によって受け取られた入力の種類が部分文字列指定コマンド入力である場合、処理はステップS9040に進む。ステップS9040において、制御部1120は、部分文字列指定コマンド入力によって指定された部分文字列を名称に含む1つ以上の証券候補を抽出するフィルタを設定する。続いて、処理は、ステップS9010に戻る。
ステップS9020で制御部1120が受け取った入力の種類が発行機関選択コマンド入力である場合、処理は、ステップS9050に進む。ステップS9050において、制御部1120は、発行機関選択コマンド入力によって発行機関が選択された1つ以上の証券候補を抽出するためのフィルタを設定する。続いて、処理は、ステップS9010に戻る。
ステップS9020で制御部1120が受け取った入力の種類が、時価総額範囲指定コマンド入力である場合、処理は、ステップS9060に進む。ステップS9060において、制御部1120は、時価総額が時価総額範囲指定コマンド入力によって指定された範囲内にある1つ以上の証券候補を抽出するためのフィルタを設定する。続いて、処理は、ステップS9010に戻る。
ステップS9020で制御部1120が受け取った入力の種類が、シャープレシオ範囲指定コマンドである場合、処理は、ステップS9070に進む。ステップS9070において、制御部1120は、シャープレシオがシャープレシオ範囲指定コマンドによって指定される範囲内にある証券候補を抽出するためのフィルタを設定する。続いて、処理は、ステップS9010に戻る。
ステップS9020で制御部1120によって受け取られた入力の種類が適用コマンドである場合、処理は、ステップS9090に進む。ステップS9090において、制御部1120は、証券候補一覧にフィルタを適用する。続いて、処理は、動作フローを抜ける。
図10に示された一例では、入力フィールドに下限値および/または上限値を直接入力することにより、範囲が指定される。しかしながら、範囲は、任意の他の好適な種類のインタフェースを介して指定されてもよい。例えば、証券候補の2つ以上の属性について、制御部1120は、追加/削除のための証券候補一覧に記載されている証券候補の分布ヒストグラムとユーザインタフェースとの2つ以上の組を、表示入力装置1110に描画してもよい。2つ以上の組の各組は、2つ以上の属性のうちの1つの属性に対応する。属性の例としては、時価総額、相関係数、シャープレシオ、年率リターン、および年率ボラティリティが挙げられる。2つ以上の組の各組について、分布ヒストグラムは、その組に対応する属性の値に対する分布ヒストグラムである。各分布ヒストグラムのバーの長さは、ビンの度数そのもの、またはビンの度数に対してlog(度数+1)を表してもよく、logは、底10の対数であってもよい。2つ以上の組の各組に対して、ユーザインタフェースは、組に対応する属性の値の範囲を表示するように構成され、範囲がユーザによって指定され得るように構成される。制御部1120は、ユーザインタフェースから指定された範囲を示す範囲入力を受け取る。例えば、ユーザインタフェースは、レンジスライダであってもよい。制御部1120は、その後、条件を満たす証券候補を抽出することにより、証券候補一覧を更新する。条件は、2つ以上の組の各組の属性に対して、証券候補の属性の値が、属性の値の指定された範囲内にあることである。制御部1120は、その後、各ペアの分布ヒストグラムを更新する。
図11Aは、図9のステップS9010において制御部1120によって表示入力装置1110に表示または描画される画面イメージの別の一例を示す。画面フィルタ条件ダイアログボックス11000は、時価総額の範囲を入力するための時価総額レンジスライダ11122と、相関係数の範囲を入力するための相関係数レンジスライダ11222と、シャープレシオの範囲を入力するためのシャープレシオレンジスライダ11322と、および証券候補一覧にフィルタを適用するための適用ボタン11060と、を含む。適用ボタン11060の機能は、適用ボタン10060の機能と同じである。
簡略化のために、図10を参照して説明したフィルタ条件ダイアログボックス10005の部分文字列入力フィールド10010、マッチング方法選択コンボボックス10015、発行機関選択コンボボックス10020、時価総額通貨単位選択コンボボックス10036、相関対象ポートフォリオ選択コンボボックス10046に対応するインタフェースが、フィルタ条件ダイアログボックス11000には示されていないが、フィルタ条件ダイアログボックス11000にこれらのウィジェットが含まれてもよい。
フィルタ条件ダイアログボックス11000は、時価総額レンジスライダ11122の上に示される分布ヒストグラム11110をさらに含む。分布ヒストグラム11110の横軸は、例えば、時価総額の対数である。分布ヒストグラム11110の縦軸は、例えば、対数スケールの追加/削除証券候補の数である。トラック11122は、分布ヒストグラム11110の横軸と平行に配置されてもよい。トラック11124上のスライダ11124,11126の位置によって決定される範囲は、分布ヒストグラム11110の横軸の範囲に対応し得る。2つのスライダ11124,11126の少なくとも1つの移動の検出に応じて、制御部1120は、2つのスライダ11124,11126の位置を示す情報を受け取り、スライダ11124,11126の位置によって決定される範囲に基づいて分布ヒストグラム11110の横軸の範囲を決定し、時価総額における範囲を決定してもよい。
フィルタ条件ダイアログボックス11000は、時価総額レンジスライダ11222の上に示される分布ヒストグラム11210をさらに含む。分布ヒストグラム11210の横軸は、例えば、相関係数である。分布ヒストグラム11210の縦軸は、例えば、対数スケールでの追加/削除証券候補の数である。トラック11222は、分布ヒストグラム11210の横軸と平行に配置されてもよい。トラック11224上のスライダ11224,11226の位置によって決定される範囲は、分布ヒストグラム11210の横軸の範囲に対応し得る。2つのスライダ11224,11226の少なくとも1つの移動の検出に応じて、制御部1120は、2つのスライダ11224,11226の位置を示す情報を受け取り、スライダ11224,11226の位置によって決定される範囲に基づいて分布ヒストグラム11210の横軸の範囲を決定し、相関係数の範囲を決定してもよい。
フィルタ条件ダイアログボックス11000は、時価総額レンジスライダ11322の上に示される分布ヒストグラム11310をさらに含む。分布ヒストグラム11310の横軸は、例えば、シャープレシオである。分布ヒストグラム11310の縦軸は、例えば、対数スケールでの追加/削除証券候補の数である。トラック11322は、分布ヒストグラム11310の横軸と平行に配置されてもよい。トラック11324上のスライダ11324,11326の位置によって決定される範囲は、分布ヒストグラム11310の横軸の範囲に対応し得る。2つのスライダ11324,11326の少なくとも1つの移動の検出に応じて、制御部1120は、2つのスライダ11324,11326の位置を示す情報を受け取り、スライダ11324,11326の位置によって決定される範囲に基づいて分布ヒストグラム11310の横軸の範囲を決定し、シャープレシオの範囲を決定してもよい。
時価総額、相関係数、またはシャープレシオの範囲の制御部1120による決定に応じて、制御部1120は、時価総額、相関係数、およびシャープレシオがそれぞれ決定された範囲内にある証券候補を抽出してもよく、すべての分布ヒストグラム11110,11210,11310を、抽出した証券候補のそれぞれの分布ヒストグラムで更新する。
図11Bは、図9のステップS9010において制御部1120によって表示入力装置1110上に表示または描画される画面イメージの別の一例を示す。画面11600において、ユーザは、スライダ11226を移動した。スライダ11226の移動の検出に応じて、時価総額、相関係数、およびシャープレシオがそれぞれの決定された範囲内にある証券候補が、制御部1120によって抽出される。これに応じて、制御部1120は、すべての分布ヒストグラム11110,11210,11310を更新する。
図11Cは、図9のステップS9010において制御部1120によって表示入力装置1110上に表示または描画される画面イメージの別の一例を示す。画面11700において、ユーザは、スライダ11226を移動した後、続けてスライダ11324,11326を移動した。スライダ11324,11326の移動の検知に応じて、時価総額、相関係数、およびシャープレシオがそれぞれ決定された範囲内にある証券候補が、制御部1120によって抽出される。これに応じて、制御部1120は、すべての分布ヒストグラム11110,11210,11310を更新する。
上述した例では、分布ヒストグラムにおいて計数される証券候補の属性として、時価総額、相関係数、シャープレシオを用いたが、計数する対象の属性として、値でパラメータ化できるものであれば、どのようなものでも使用することができる。以上の方法を用いることで、ユーザは、数万、数千の証券候補の中から、より直感的に、適切な証券候補を抽出することができる。
<他の実施形態>
図面に示す画面、例えば、図8Aの新規保有割合編集を示す画面8000、図8Pの有効フロンティアチャート9010を示す画面9000に広告を表示してもよい。
また、いくつかの実施形態で基準通貨換算評価額として円換算評価額を用いているが、ドル換算評価額、ユーロ換算評価額、または他の通貨換算評価額を代わりに用いてもよい。また、本明細書では、米ドルを構成通貨に分類しているが、基準通貨以外の構成通貨を構成証券とみなした場合も、本発明の実施形態は同様に適用される。
簡潔さを旨として、図7Aおよび図7BのステップS7080およびS7090を参照して説明した証券追加コマンド入力および証券削除コマンド入力は、ステップS5030で処理する入力の種類に挙げられていないが、これらのコマンド入力はステップS7080およびS7090で処理するものと同様にしてステップS5030で処理されてもよい。
本発明は、例としてクライアント-サーバ構成を使用して説明されたが、本明細書で説明される任意の機能は、任意のコンピュータ上で実現され得る。例えば、クライアント1100の全機能およびサーバ1200の全機能は、単一のプロセッサおよびメモリを有する単一のコンピュータによって実現されてもよい。
本発明によるプログラムは、アプリを介して収集された投資家のポートフォリオデータを、投資家の顧客属性と組み合わせてデータ分析を行う機能をさらに実装してもよい。
本明細書では、処理の流れの一例を示す動作フロー図を参照しながら本発明を説明するが、同等の結果が得られる限り、フロー図に含まれるステップを省略したり、順番を入れ替えたり、並行して実行したりしてもよい。
本明細書において、Aおよび/またはBとは、A、B、AおよびBのうち少なくとも1つを意味する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらは例示として提示されたものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。これらの新規な実施形態は、他の様々な形態で実施することができ、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、様々な省略、置換、および変更を行うことができる。これらの実施形態およびその変形例は、本発明の範囲および主旨に含まれるとともに、特許請求の範囲によって定義される本発明およびその均等物の範囲に含まれる。

Claims (20)

  1. プロセッサによって実行される方法であって、
    証券候補のセットを表示装置に表示することと、
    前記証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を入力装置から受け取ることと、
    前記2つ以上の証券を前記理想ポートフォリオに追加することと、
    前記理想ポートフォリオの理想リターン期待値と前記理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような前記理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、
    前記理想配分を前記表示装置に表示することと、
    を備える方法。
  2. 理想リターン期待値および理想リスク値は、前記2つ以上の証券のそれぞれの実績リターン期待値と、前記2つ以上の証券のリターンの変動の大きさを示すそれぞれの実績リスク値と、前記2つ以上の証券のそれぞれのリターンの共変動を示す第1の係数と、を用いて算出され、
    前記実績リターン期待値と、実績リスク値と、前記第1の係数と、は、前記2つ以上の証券の価格履歴データを使用して算出される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の係数は、(i)前記2つ以上の証券の価格履歴データを用いて算出された分散共分散行列の成分と、(ii)前記2つ以上の証券の価格履歴データを用いて算出された相関行列の成分と、のいずれかである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記2つ以上の証券のうち少なくとも1つの証券に対して、指定されたリターン期待値を示す指定期待値入力と、指定されたリスク値を示す指定リスク値入力と、の少なくとも1つを前記入力装置から受け取ることと、
    をさらに備え、
    前記理想リターン期待値および理想リスク値は、(i)前記2つ以上の証券のうちの少なくとも1つの証券に対する指定されたリターン期待値と、(ii)前記2つ以上の証券のうちの少なくとも1つの証券に対する指定されたリスク値と、(iii)指定されたリターン期待値が入力されていない前記2つ以上の証券のそれぞれの実績リターン期待値と、(iv)指定されたリスク値が入力されていない前記2つ以上の証券のそれぞれのリターンの変動の大きさを示す実績リスク値と、(v)前記2つ以上の証券のリターンの共変動を示す第2の係数と、を使用して算出され、
    前記実績リターン期待値と、実績リスク値と、前記第2の係数と、は、前記2つ以上の証券の価格履歴データを使用して算出される、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の係数は、前記2つ以上の証券の価格履歴データを用いて算出された相関行列の成分である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記理想リスク値は、リターンの標準偏差およびリターンの下方標準偏差のうちの1つである、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記所定の条件は、(i)前記理想リスク値が所定の範囲内にある条件で前記理想リターン期待値が最大化されることと、(ii)前記理想リターン期待値が所定の範囲内にある条件で前記理想リスク値が最小化されることと、のうちの1つである、
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記所定の条件は、それぞれの所定の範囲内にある前記理想リターン期待値および前記理想リスク値に対する関数の値が最大化されるまたは最小化されるとの条件である、
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記関数は、前記理想リターン期待値および前記理想リスク値から値が算出されるシャープレシオである、
    請求項8に記載の方法。
  10. 証券候補の2つ以上の属性に対して、証券候補のセットの分布ヒストグラムとユーザインタフェースとの2つ以上の組を前記表示装置に描画することであって、各組は、2つ以上の属性の1つの属性に対応し、各組の分布ヒストグラムは、前記組に対応する前記属性の値に亘る分布ヒストグラムであり、各組の前記ユーザインタフェースは、前記組に対応する前記属性の値の範囲を示すように構成され、前記範囲は、前記入力装置のユーザによる範囲入力に応じて指定される、描画することと、
    前記範囲が指定されたことに応じて、前記2つ以上の組の各組の属性に対して、前記証券候補の前記属性の値が前記指定された前記属性の値の範囲内にあるという条件を満たす証券候補を抽出することによって、前記証券候補のセットを更新することと、
    前記2つ以上の組の各組に対して、前記表示装置の分布ヒストグラムを更新することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  11. 前記ユーザインタフェースは、ユーザが操作して範囲入力を行うことができる2つのスライダを有するレンジスライダを備え、
    前記2つ以上の属性は、時価総額、相関係数、シャープレシオ、年率リターン、および年率ボラティリティのうち少なくとも1つを備える、
    請求項10に記載の方法。
  12. 通貨数量を示す数量入力を受け取ることと、
    現在ポートフォリオの通貨数量を、前記数量入力によって示される前記通貨数量で更新することと、
    前記理想ポートフォリオを前記現在ポートフォリオで初期化することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  13. 投資家を特定する投資家識別入力を受け取ることと、
    前記投資家に関連付けられたポートフォリオ情報を特定するポートフォリオ識別入力を受け取ることと、
    メモリから前記ポートフォリオ情報を読み出すことと、
    前記ポートフォリオ情報を用いて、現在ポートフォリオを初期化することと、
    をさらに備える、請求項12に記載の方法。
  14. 新規ポートフォリオを前記理想ポートフォリオで初期化することと、
    前記2つ以上の証券のうちの1つの資産評価額の比率を示す比率入力を受け取ることと、
    前記2つ以上の証券のうちの1つの資産評価額の前記新規ポートフォリオの評価額に対する比率が、前記比率入力によって示される比率に等しくなるように、前記新規ポートフォリオを更新することと、
    前記新規ポートフォリオの新規配分を前記表示装置に表示することと、
    請求項1に記載の方法。
  15. 前記2つ以上の証券のうちの1つの証券の資産評価額が前記更新の際に減少した場合、前記新規ポートフォリオの資産評価額合計が変化しないように、前記新規ポートフォリオの通貨資産評価額を更新する、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記新規ポートフォリオを示すポートフォリオ情報を、投資家に関連付けてメモリに格納することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
  17. 前記理想配分は、
    前記2つ以上の証券に対してランダムに生成された複数の配分に対して、リターン期待値とリスク値との組をそれぞれ算出することと、
    前記複数の配分から、リターン期待値およびリスク値が前記所定の条件を満たす配分を選択することと、
    によって決定される、請求項1に記載の方法。
  18. リターン期待値とリスク値との複数の組を使用して、有効フロンティアチャートを描画することをさらに備える、
    請求項16に記載の方法。
  19. プロセッサと、
    前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
    証券候補のセットを表示装置に表示することと、
    前記証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を入力装置から受け取ることと、
    前記2つ以上の証券を前記理想ポートフォリオに追加することと、
    前記理想ポートフォリオの理想リターン期待値と前記理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような前記理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、
    前記理想配分を前記表示装置に表示することと、
    を備える方法を実行させるように構成されたプログラムコードを格納する非一過性コンピュータ可読メモリと、
    を備えるシステム。
  20. プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
    証券候補のセットを表示装置に表示することと、
    証券候補のセットから理想ポートフォリオに追加する2つ以上の証券の選択を示す選択入力を前記入力装置から受け取ることと、
    前記2つ以上の証券を前記理想ポートフォリオに追加することと、
    前記理想ポートフォリオの理想リターン期待値と前記理想ポートフォリオのリターンの変動の大きさを示す理想リスク値とが所定の条件を満たすような前記理想ポートフォリオの理想配分を決定することと、
    前記理想配分を前記表示装置に表示することと、
    を備える方法を実行させるように構成されたプログラムコードを格納する非一過性コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
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