JP2023090676A - コンタクトアセンブリおよびクラッパリレー - Google Patents
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Abstract
【課題】クラッパリレーの耐短絡電流能力を向上させる。【解決手段】一対の静止コンタクト(10)に電気的に接触するための可動コンタクト(20)と、可動コンタクト(20)を、静止コンタクト(10)に接触する閉位置と、静止コンタクト(10)から分離した開位置との間で駆動するように、弾性部材(50)を介して可動コンタクト(20)に接続されているアーマチュア(43)と、磁気導体(31、32)とを備え、磁気導体(31、32)は、可動コンタクト(20)に対して固定して配置されている第1の磁気導体(31)、および/または、クラッパリレーのハウジングに対して固定して配置されている第2の磁気導体(32)を含み、第2の磁気導体(32)と静止コンタクト(10)の静止接点(11)は、可動コンタクト(20)の同一の側に配置されている。【選択図】図2
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月17日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202123178986.6号の優先権を主張する。その開示全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
本出願は、2021年12月17日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202123178986.6号の優先権を主張する。その開示全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
本発明は、クラッパリレー(clapper relay)用コンタクトアセンブリ、およびコンタクトアセンブリを備えるクラッパリレーに関する。
従来技術において、クラッパリレーは、通常、一対の静止コンタクトと1つの可動コンタクトとを備える。静止接点が静止コンタクトに形成され、2つの可動接点が可動コンタクトに形成されている。可動コンタクトの2つの可動接点は、一対の静止コンタクトの静止接点に電気的に接触するために使用される。
クラッパリレーによって接続された回路が短絡すると、可動コンタクトおよび静止コンタクトを通って流れる短絡電流が非常に大きくなって、反発力を発生させる。この反発力は、可動コンタクトを静止コンタクトから分離する方向に移動させ、通常、ホルム力(Holm force)と呼ばれる。可動コンタクトと静止コンタクトとがホルム力の作用によって分離すると、アークが発生することにより、クラッパリレーがバーンアウトする。
短絡電流に耐えるために、以下の手法が既存の技術において提案されている。
(1)接触圧力を増加させる手法:短絡電流によって発生するホルム力の方向が、接触圧力の方向と反対であるため、接触圧力を増加させることにより、短絡電流に耐える能力を向上させることができる。しかしながら、接触圧力を増加させることにより、電磁システムに対する要件もより高くなる。一般に、この手法は、短絡電流に耐える能力を向上させることができるが、非常に限られている。
(2)2つの接点を用いる手法:2つの接点によって電流を分流することにより、発生するホルム力を大幅に低減させることができる。この場合、可動コンタクトと静止コンタクトとの間の並列電流が、ホルム力の一部を相殺する吸引力を提供する。しかしながら、この手法は、接点の平坦度に対する要件が高い。加えて、2つの接点の接触摩耗が完全には一致しないため、ある期間の作業後、電流を流す接点が1つだけになる。
(3)並列導体手法:2つの並列導体間に発生する反発力の相互補償により、短絡電流に耐える能力を向上させることができる。一般に、この構造は、ばね片を使用するため、通電能力が限られ、高電流の定格条件(high current rated conditions)には適していない。
(1)接触圧力を増加させる手法:短絡電流によって発生するホルム力の方向が、接触圧力の方向と反対であるため、接触圧力を増加させることにより、短絡電流に耐える能力を向上させることができる。しかしながら、接触圧力を増加させることにより、電磁システムに対する要件もより高くなる。一般に、この手法は、短絡電流に耐える能力を向上させることができるが、非常に限られている。
(2)2つの接点を用いる手法:2つの接点によって電流を分流することにより、発生するホルム力を大幅に低減させることができる。この場合、可動コンタクトと静止コンタクトとの間の並列電流が、ホルム力の一部を相殺する吸引力を提供する。しかしながら、この手法は、接点の平坦度に対する要件が高い。加えて、2つの接点の接触摩耗が完全には一致しないため、ある期間の作業後、電流を流す接点が1つだけになる。
(3)並列導体手法:2つの並列導体間に発生する反発力の相互補償により、短絡電流に耐える能力を向上させることができる。一般に、この構造は、ばね片を使用するため、通電能力が限られ、高電流の定格条件(high current rated conditions)には適していない。
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
本発明の態様によれば、クラッパリレー用コンタクトアセンブリが提供される。コンタクトアセンブリは、クラッパリレーのハウジングに対して固定して配置されている一対の静止コンタクトと、一対の静止コンタクトに電気的に接触するための可動コンタクトと、可動コンタクトを、静止コンタクトに接触する閉位置、または静止コンタクトから分離した開位置に駆動するように、弾性部材を介して可動コンタクトに接続されているアーマチュアと、磁気導体とを備える。磁気導体は、可動コンタクトに対して固定して配置されている第1の磁気導体、および/または、クラッパリレーのハウジングに対して固定して配置されている第2の磁気導体を含む。第2の磁気導体と静止コンタクトの静止接点は、可動コンタクトの同一の側に配置されている。
本発明の例示的な実施形態によれば、可動コンタクトは、静止接点に面した下面および静止接点とは反対側の上面を有するブリッジ部と、ブリッジ部の下面に設けられ、かつ2つの静止接点にそれぞれ電気的に接触するのに適した2つの可動接点とを含む。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の磁気導体は、ブリッジ部の上部、下部、または側部に固定されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の磁気導体は、一対の静止コンタクトのうちの一方に固定されている、または、第2の磁気導体は、クラッパリレーのハウジングに固定されている、または、第2の磁気導体は、クラッパリレーのコイルフレームに固定されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の磁気導体は、クラッパリレーの磁心に固定されている、またはクラッパリレーの磁心に一体に形成されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の磁気導体は、第1の磁気導体およびブリッジ部の下面の下に配置されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性部材の一端部が、クラッパリレーのヨークに固定され、他端部が、クラッパリレーのアーマチュアおよび可動コンタクトのブリッジ部に固定され、弾性部材は、クラッパリレーのコイルを電源オフ(powered off)にしたときに、可動コンタクトを初期位置にリセットするように構成されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性部材はL字形であり、第1の部分と、第1の部分に対して所定の角度で曲がった第2の部分とを含む。弾性部材の第1の部分の端部が、クラッパリレーのヨークに固定され、弾性部材の第2の部分の端部が、可動コンタクトのブリッジ部に固定され、弾性部材の第2の部分の根元と端部との間の箇所が、アーマチュアに固定されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、一対の静止コンタクトの各々は、クラッパリレーのハウジングの外側へ延びる電気接続端部を有する。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、磁気導体の磁気伝導性が、可動コンタクトの磁気伝導性よりも良好であり、可動コンタクトの電気伝導性が、磁気導体の電気伝導性よりも良好である。
本発明の別の態様によれば、ハウジングと、ハウジングに装着された電磁アセンブリと、ハウジングに装着された上記のコンタクトアセンブリとを備えるクラッパリレーが提供される。可動コンタクトが、一対の静止コンタクトに電気的に接触する閉位置と、一対の静止コンタクトから分離した開位置との間で移動するように構成され、電磁アセンブリは、電磁力をアーマチュアに提供して、可動コンタクトをアーマチュアによって閉位置から開位置へ、または開位置から閉位置へ駆動するように使用される。
本発明の例示的な実施形態によれば、電磁アセンブリは、コイルと、コイルの外側に配置されているヨークと、コイルに配置されている磁心とを含み、磁心の下端部がヨークに固定され、アーマチュアは、磁心の上端部の上に配置され、ヨークに可動に接続されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電磁アセンブリはコイルフレームも含み、コイルはコイルフレームに巻かれ、磁心はコイルフレームの中央貫通孔に配置されている。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、クラッパリレーは、ハウジングに配置され、かつ開位置で可動コンタクトを制限するためにハウジングに固定されている制限部材をさらに備える。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、制限部材は、ハウジングに固定された止め板と、可動コンタクトに弾性的に接触するために止め板に配置されている弾性パッドとを含む。
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ハウジングは、開口部を有する箱体と、箱体の開口部に装着されているカバープレートとを含み、一対の静止コンタクトと制限部材はカバープレートに固定されている。
本発明による上記の例示的な実施形態において、クラッパリレーに接続された回路が短絡すると、磁気導体が短絡電流によって磁化し、ホルム力の影響を相殺する吸引力を可動コンタクトに発生させることにより、クラッパリレーの耐短絡電流能力を向上させる。
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本開示の上記その他の特徴がより明らかになろう。
以下で、添付図面を参照しながら本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同様の参照数字は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提示される。
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の場合には、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
本発明の一般的な概念によれば、クラッパリレー用コンタクトアセンブリが提供される。コンタクトアセンブリは、クラッパリレーのハウジングに対して固定して配置されている一対の静止コンタクトと、一対の静止コンタクトに電気的に接触するための可動コンタクトと、可動コンタクトを、静止コンタクトに接触する閉位置、または静止コンタクトから分離した開位置に駆動するように、弾性部材を介して可動コンタクトに接続されているアーマチュアと、磁気導体とを備える。磁気導体は、可動コンタクトに対して固定して配置されている第1の磁気導体、および/または、クラッパリレーのハウジングに対して固定して配置されている第2の磁気導体を含む。第2の磁気導体と静止コンタクトの静止接点は、可動コンタクトの同一の側に配置されている。
図1は、本発明の例示的な実施形態によるクラッパリレーの説明斜視図である。図2は、図1に示すクラッパリレーのコンタクトアセンブリおよび電磁アセンブリ4の、一側から見た説明斜視図である。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、クラッパリレーは、ハウジング100と、電磁アセンブリ4と、コンタクトアセンブリ(後述する)とを主に備える。電磁アセンブリ4とコンタクトアセンブリは、ハウジング100に装着されている。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、クラッパリレーのコンタクトアセンブリは、一対の静止コンタクト10と、可動コンタクト20と、アーマチュア43と、磁気導体31、32とを備える。アーマチュア43は、弾性部材50を介して可動コンタクト20に接続されて、アーマチュア43の駆動により、可動コンタクト20を、静止コンタクト10に接触する閉位置、または静止コンタクト10から分離した開位置に移動させることができるようになっている。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、静止コンタクト10は静止接点11を有する。可動コンタクト20は、一対の静止コンタクト10に電気的に接触するために使用される。磁気導体31、32は、第1の磁気導体31および/または第2の磁気導体32を含む。第1の磁気導体31は、可動コンタクト20に固定されている。第2の磁気導体32は、クラッパリレーの静止部材に固定されている。第2の磁気導体32と静止接点11は、可動コンタクト20の同一の側(図2の下側)に配置されている。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、可動コンタクト20は、一対の静止コンタクト10に電気的に接触する閉位置と、一対の静止コンタクト10から電気的に分離した開位置との間で移動するように構成されている。図示の実施形態において、電磁アセンブリ4は、電磁力をアーマチュア43に提供して、可動コンタクト20をアーマチュア43によって開位置から閉位置へ駆動するように使用される。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、可動コンタクト20をアーマチュア43によって閉位置から開位置へ駆動してもよい。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、可動コンタクト20は、2つの可動接点21と1つのブリッジ部22とを含む。ブリッジ部22は、静止接点11に面した下面および静止接点11とは反対側の上面を有する。2つの可動接点21は、ブリッジ部22の下面に設けられ、一対の静止コンタクト10の2つの静止接点11にそれぞれ電気的に接触するのに適している。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、第1の磁気導体31は、ブリッジ部22の上面に固定されている。しかしながら、本発明は図示の実施形態に限定されない。例えば、第1の磁気導体31は、ブリッジ部22の下部または側部に固定されていてもよい。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、第2の磁気導体32は、クラッパリレーのハウジング100に固定されている。しかしながら、本発明は図示の実施形態に限定されない。例えば、第2の磁気導体32は、クラッパリレーのコイルフレーム44に固定されていてもよい。
図示しないが、本発明の別の例示的な実施形態において、第2の磁気導体32は、クラッパリレーの磁心41に固定されていてもよい。磁心41と第2の磁気導体32とを同一の磁性材料から形成することができるため、本発明の例示的な実施形態において、第2の磁気導体32をクラッパリレーの磁心41と一体化することができ、装着および使用が非常に便利になる。
図示しないが、本発明の別の例示的な実施形態において、第2の磁気導体32は、一対の静止コンタクト10のうちの一方の静止コンタクト10に固定されていてよい。このように、装着および使用が非常に便利である。
図1および図2に示すように、図示の実施形態において、第2の磁気導体32は、第1の磁気導体31およびブリッジ部22の下面の真下に配置されている。
図3は、図1に示すクラッパリレーのコンタクトアセンブリおよび電磁アセンブリ4の、他側から見た説明斜視図である。
図1~図3に示すように、図示の実施形態において、コンタクトアセンブリは弾性部材50も備え、弾性部材50の一端部が、クラッパリレーのヨーク42に固定され、他端部が、クラッパリレーのアーマチュア43および可動コンタクト20のブリッジ部22に固定されている。弾性部材50は、クラッパリレーのコイル40を電源オフにしたときに、可動コンタクト20を初期位置にリセットするのに適している。
図1~図3に示すように、図示の実施形態において、弾性部材50はばね片であり、弾性部材50はL字形である。弾性部材50は、第1の部分51と第2の部分52とを含む。第2の部分52は、第1の部分51に対して所定の角度で曲がっている。弾性部材50の第1の部分51の端部が、クラッパリレーのヨーク42に固定されている。弾性部材50の第2の部分52の端部が、可動コンタクト20のブリッジ部22に固定され、弾性部材50の第2の部分52の根元と端部との間の箇所が、クラッパリレーのアーマチュア43に固定されている。
図1~図3に示すように、図示の実施形態において、一対の静止コンタクト10の各々は、クラッパリレーのハウジング100の外側へ延びる電気接続端部12を有する。
図1~図3に示すように、図示の実施形態において、磁気導体31、32の磁気伝導性が、可動コンタクト20の磁気伝導性よりも良好である。可動コンタクト20の電気伝導性が、磁気導体31、32の電気伝導性よりも良好である。一般に、磁気導体31、32は、限定されないが、フェライトから形成され、可動コンタクト20は、限定されないが、銅から形成される。
図4は、図1に示すクラッパリレーの制限部材60の説明斜視図である。図5は、図1に示すクラッパリレーのカバープレート120、ならびにカバープレート120に固定された静止コンタクト10、第2の磁気導体32、および制限部材60の説明斜視図である。
図1~図5に示すように、図示の実施形態において、電磁アセンブリ4は、コイル40と、磁心41と、ヨーク42とを含む。ヨーク42は、コイル40の外側に配置されている。磁心41はコイル40に配置され、磁心41の下端部はヨーク42に固定されている。アーマチュア43は、磁心41の上端部の上に配置され、ヨーク42に可動に接続されている。
図1~図5に示すように、図示の実施形態において、電磁アセンブリ4はコイルフレーム44も含み、コイル40はコイルフレーム44に巻かれ、磁心41はコイルフレーム44の中央貫通孔に配置されている。
図1~図5に示すように、図示の実施形態において、クラッパリレーは制限部材(limiting member)60も備える。制限部材60は、ハウジング100に配置され、開位置で可動コンタクト20を制限するためにハウジング100に固定されている。
図1~図5に示すように、図示の実施形態において、止め部材(stop member)60は、止め板61と弾性パッド62とを含む。止め板61はハウジング100に固定されている。弾性パッド62は、可動コンタクト20に弾性的に接触するために止め板61に配置されている。
図1~図5に示すように、図示の実施形態において、ハウジング100は、箱体110とカバープレート120とを含む。箱体110は開口部を有する。カバープレート120は、箱体110の開口部に取り付けられている。図示の実施形態において、一対の静止コンタクト10、第2の磁気導体32、および制限部材60は、カバープレート120に固定されている。
図1~図5に示すように、図示の実施形態において、磁気導体31、32は、第1の磁気導体31および第2の磁気導体32の両方を含む。クラッパリレーに接続された回路が短絡すると、第1の磁気導体31および第2の磁気導体32は短絡電流によって磁化する。このとき、第1の磁気導体31と第2の磁気導体32とは互いに引き付け合って、静止コンタクト10に向かう吸引力を可動コンタクト20に発生させることができるようになっており、これにより、可動接点21と静止接点11との間に発生するホルム力を相殺し、クラッパリレーの耐短絡電流能力を向上させることができる。
本発明は図示の実施形態に限定されないことに留意されたい。本発明の別の例示的な実施形態において、磁気導体は第1の磁気導体31のみを含んでもよい。クラッパリレーに接続された回路が短絡すると、第1の磁気導体31は短絡電流によって磁化する。このとき、第1の磁気導体31は、その下にある他の磁気導体(例えば、磁心41またはヨーク42)によって引き付けられて、静止コンタクト10に向かう吸引力を可動コンタクト20に発生させることができようになっており、これにより、可動接点21と静止接点11との間に発生するホルム力を相殺し、クラッパリレーの耐短絡電流能力を向上させることができる。
本発明の別の例示的な実施形態において、磁気導体は2つの第2の磁気導体32のみを含んでもよい。クラッパリレーに接続された回路が短絡すると、第2の磁気導体32は短絡電流によって磁化する。このとき、第2の磁気導体32は、吸引力を可動コンタクト20に発生させることができ、これにより、可動接点21と静止接点11との間に発生するホルム力を相殺し、クラッパリレーの耐短絡電流能力を向上させることができる。
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記の要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
Claims (16)
- クラッパリレー用コンタクトアセンブリであって、
前記クラッパリレーのハウジングに対して固定して配置されている一対の静止コンタクト(10)と、
前記一対の静止コンタクト(10)に電気的に接触するための可動コンタクト(20)と、
前記可動コンタクト(20)を、前記静止コンタクト(10)に接触する閉位置、または前記静止コンタクト(10)から分離した開位置に駆動するように、弾性部材(50)を介して前記可動コンタクト(20)に接続されているアーマチュア(43)と、
磁気導体(31、32)と、
を備え、
前記磁気導体(31、32)は、
前記可動コンタクト(20)に対して固定して配置されている第1の磁気導体(31)、および/または、
前記クラッパリレーの前記ハウジングに対して固定して配置されている第2の磁気導体(32)
を含み、
前記第2の磁気導体(32)と前記静止コンタクト(10)の静止接点(11)は、前記可動コンタクト(20)の同一の側に配置されている、
コンタクトアセンブリ。
- 前記可動コンタクト(20)は、
前記静止接点(11)に面した下面および前記静止接点(11)とは反対側の上面を有するブリッジ部(22)と、
前記ブリッジ部(22)の前記下面に設けられ、かつ2つの静止接点(11)にそれぞれ電気的に接触するのに適した2つの可動接点(21)と
を含む、
請求項1に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記第1の磁気導体(31)は、前記ブリッジ部(22)の上部、下部、または側部に固定されている、
請求項2に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記第2の磁気導体(32)は、前記一対の静止コンタクト(10)のうちの一方に固定されている、または、
前記第2の磁気導体(32)は、前記クラッパリレーの前記ハウジング(100)に固定されている、または、
前記第2の磁気導体(32)は、前記クラッパリレーのコイルフレーム(44)に固定されている、
請求項1に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記第2の磁気導体(32)は、前記クラッパリレーの磁心(41)に固定されている、または前記クラッパリレーの前記磁心(41)に一体に形成されている、
請求項1に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記第2の磁気導体(32)は、前記第1の磁気導体(31)および前記ブリッジ部(22)の下面の下に配置されている、
請求項3に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記弾性部材(50)の一端部が、前記クラッパリレーのヨーク(42)に固定され、他端部が、前記クラッパリレーの前記アーマチュア(43)および前記可動コンタクト(20)の前記ブリッジ部(22)に固定され、
前記弾性部材(50)は、前記クラッパリレーのコイル(40)を電源オフにしたときに、前記可動コンタクト(20)を初期位置にリセットするように構成されている、
請求項2に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記弾性部材(50)はL字形であり、
第1の部分(51)と、
前記第1の部分(51)に対して所定の角度で曲がった第2の部分(52)とを含み、
前記弾性部材(50)の前記第1の部分(51)の端部が、前記クラッパリレーの前記ヨーク(42)に固定され、
前記弾性部材(50)の前記第2の部分(52)の端部が、前記可動コンタクト(20)の前記ブリッジ部(22)に固定され、前記弾性部材(50)の前記第2の部分(52)の根元と前記端部との間の箇所が、前記アーマチュア(43)に固定されている、
請求項7に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記一対の静止コンタクト(10)の各々は、前記クラッパリレーの前記ハウジング(100)の外側へ延びる電気接続端部(12)を有する、
請求項1に記載のコンタクトアセンブリ。
- 前記磁気導体(31、32)の磁気伝導性が、前記可動コンタクト(20)の磁気伝導性よりも良好であり、
前記可動コンタクト(20)の電気伝導性が、前記磁気導体(31、32)の電気伝導性よりも良好である、
請求項1から9のいずれか一項に記載のコンタクトアセンブリ。
- クラッパリレーであって、
ハウジング(100)と、
前記ハウジング(100)に装着された電磁アセンブリ(4)と、
前記ハウジング(100)に装着された、請求項1から10のいずれか一項に記載の前記コンタクトアセンブリとを備え、
前記可動コンタクト(20)が、前記一対の静止コンタクト(10)に電気的に接触する閉位置と、前記一対の静止コンタクト(10)から分離した開位置との間で移動するように構成され、
前記電磁アセンブリ(4)は、電磁力を前記アーマチュア(43)に提供して、前記可動コンタクト(20)を前記アーマチュア(43)によって前記閉位置から前記開位置へ、または前記開位置から前記閉位置へ駆動するように使用される、
クラッパリレー。
- 前記電磁アセンブリ(4)は、
コイル(40)と、
前記コイル(40)の外側に配置されているヨーク(42)と、
前記コイル(40)に配置されている磁心(41)とを含み、
前記磁心(41)の下端部が前記ヨーク(42)に固定され、前記アーマチュア(43)は、前記磁心(41)の上端部の上に配置され、前記ヨーク(42)に可動に接続されている、
請求項11に記載のクラッパリレー。
- 前記電磁アセンブリ(4)はコイルフレーム(44)も含み、前記コイル(40)は前記コイルフレーム(44)に巻かれ、前記磁心(41)は前記コイルフレーム(44)の中央貫通孔に配置されている、
請求項12に記載のクラッパリレー。
- 前記ハウジング(100)に配置され、かつ前記開位置で前記可動コンタクト(20)を制限するために前記ハウジング(100)に固定されている制限部材(60)をさらに備える、
請求項11に記載のクラッパリレー。
- 前記制限部材(60)は、
前記ハウジング(100)に固定された止め板(61)と、
前記可動コンタクト(20)に弾性的に接触するために前記止め板(61)に配置されている弾性パッド(62)とを含む、
請求項14に記載のクラッパリレー。
- 前記ハウジング(100)は、
開口部を有する箱体(110)と、
前記箱体(110)の前記開口部に装着されているカバープレート(120)とを含み、
前記一対の静止コンタクト(10)と前記制限部材(60)は前記カバープレート(120)に固定されている、
請求項14に記載のクラッパリレー。
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Family Applications (1)
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