JP2023089683A - 害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法 - Google Patents

害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法 Download PDF

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崇彰 前田
Takaaki Maeda
洋子 小林
Yoko Kobayashi
幸治 中山
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Abstract

【課題】屋内塵性ダニ類等の害虫に対する優れた防除効果を奏し、刺激性が少ない害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法を提供すること。【解決手段】(A)害虫防除成分を含有するエアゾール原液、及び噴射剤を含有する害虫防除用エアゾール組成物であって、前記噴射剤は(B)圧縮ガスを含有し、前記(A)害虫防除成分の、前記(B)圧縮ガスに対する配合重量比[(A)/(B)]は、0.04≦(A)/(B)≦0.28である、害虫防除用エアゾール組成物、該エアゾール組成物を、エアゾールバルブを備えたエアゾール容器に封入してなる害虫防除用エアゾール製品、及び該害虫防除用エアゾール組成物を害虫の生息場所に処理する害虫防除方法。【選択図】なし

Description

本発明は、害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法に関する。
近年、居住環境の変化により、屋内にコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニ類が大発生し、不快感を与えるばかりでなく、アレルギー性喘息や皮疹を惹起する等の問題を生じている。
そこで、カーペットや寝具等を処理するためのダニ類防除用の害虫防除剤が求められてきたが、屋内では直接肌に接触する使用場面が多いためにより安全性の高い薬剤の開発が必要とされる。
本出願人らは、従来公知であった屋内で安全に使用し得る害虫防除剤として知られているフェノトリンと、害虫忌避剤として知られていたN,N-ジエチル-m-トルアミド(以下、ディートと呼ぶ。)と、を併用し、さらにディートの使用量をフェノトリンの使用量よりも多くすることによって、コナダニ 、ヒョウヒダニ、ホコリダニ等の屋内に生息するダニ類に対し、高い殺ダニ効果を達成できることを見出している(特許文献1)。
特開2003-137710号公報
前記特許文献1に記載の発明は、フェノトリンの使用量を抑えつつ、高いダニ類防除効果を達成できる優れた手法である。しかし、ディートは、生後6か月未満の乳児には使用不可である等、乳幼児には使用量が制限されている物質であるという問題があった。そのため、様々な環境で使用でき、屋内塵性ダニ類等の害虫に対して優れた防除効果を奏する害虫防除剤の開発においては、さらなる検討の余地が残されていた。
本発明では、このような問題に鑑みてなされたものであり、屋内塵性ダニ類等の害虫に対する優れた防除効果を奏し、刺激性が少ない害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、以下の害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法が前記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の特徴構成を有する。
[1](A)害虫防除成分を含有するエアゾール原液、及び噴射剤を含有する害虫防除用エアゾール組成物であって、
前記噴射剤は(B)圧縮ガスを含有し、
前記(A)害虫防除成分の、前記(B)圧縮ガスに対する配合重量比[(A)/(B)]は、0.04≦(A)/(B)≦0.28である、害虫防除用エアゾール組成物。
[2]前記(A)害虫防除成分は、ピレスロイド系化合物を含有する、[1]に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
[3]前記(A)害虫防除成分は、難揮散性ピレスロイド系化合物を含有する、[1]又は[2]に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
[4]前記(A)害虫防除成分は、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、シフルトリン、イミプロトリン、フタルスリンからなる群より選択される1種又は2種以上を含有する、[1]~[3]のいずれか1に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
[5]前記(B)圧縮ガスは、炭酸ガスを含有する、[1]~[4]のいずれか1に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
[6]前記害虫は、屋内塵性ダニ類である、[1]~[5]のいずれか1に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
[7][1]~[6]のいずれか1に記載の害虫防除用エアゾール組成物を、エアゾールバルブを備えたエアゾール容器に封入してなる害虫防除用エアゾール製品。
[8][1]~[7]のいずれか1に記載の害虫防除用エアゾール組成物を害虫の生息場所に処理する、害虫防除方法。
[9]前記害虫は、屋内塵性ダニ類である、[8]に記載の害虫防除方法。
本発明によれば、屋内塵性ダニ類等の害虫に対する優れた防除効果を奏し、刺激性が少ない害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法を提供することができる。
以下、本発明の害虫防除用エアゾール組成物、害虫防除用エアゾール製品、及び害虫防除方法について説明する。ただし、本発明は、以下に説明する構成に限定することを意図するものではない。なお、本明細書において、含有量の単位「w/v%」は、「g/100ml」と同義であるものとし、本明細書における範囲を示す表記「~」がある場合は、上限と下限を含有するものとする。
<害虫防除用エアゾール組成物>
本発明の一実施形態である害虫防除用エアゾール組成物は、(A)害虫防除成分を含有するエアゾール原液、及び噴射剤を含有する害虫防除用エアゾール組成物であって、前記噴射剤は(B)圧縮ガスを含有し、前記(A)害虫防除成分の、前記(B)圧縮ガスに対する配合重量比[(A)/(B)]は、0.04≦(A)/(B)≦0.28である。以下、それぞれについて説明する。
(エアゾール原液)
本発明におけるエアゾール原液は、(A)害虫防除成分、を含有するものである。
((A)害虫防除成分)
(A)害虫防除成分は、害虫を防除するために配合される有効成分である。本発明における防除とは、ノックダウン効果、致死効果、忌避効果、増殖抑制効果や行動抑制効果を合わせたものをいう。
(A)害虫防除成分は、特に限定されないが、例えば、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、エトフェンプロックス、イミプロトリン、シラフルオフェン、フタルスリン、モンフルオロトリン、アレスリン、プラレトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリン、エムペントリン、テラレスリン、フラメトリン、4-メトキシメチル-2,3,5,6-テトラフルオロベンジル2,2,3,3-テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート、ピレトリンI、ピレトリンII、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI、ジャスモリンII、天然ピレトリン類(ピレトリンI、ピレトリンII、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI、ジャスモリンIIの混合物)等のピレスロイド系化合物、ジクロルボス、及びフェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド、及びクロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物、フィプロニル、インドキサカルブ、アミドフルメト、安息香酸ベンジル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベンジル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジプロピル、アジピン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸ジブチル、p-メンタン-3,8-ジオール、3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメート、イカリジン、メトキサジアゾン等が挙げられる。これらの(A)防除成分は、市販品や公知の方法による合成品を使用可能であり、1種類の成分であっても、2種類以上の成分の混合物であっても構わない。各成分の不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
中でも、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、エトフェンプロックス、イミプロトリン、シラフルオフェン、フタルスリン、モンフルオロトリン、アレスリン、プラレトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリン、エムペントリン、テラレスリン、フラメトリン、4-メトキシメチル-2,3,5,6-テトラフルオロベンジル2,2,3,3-テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート、ピレトリンI、ピレトリンII、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI、ジャスモリンII、天然ピレトリン類(ピレトリンI、ピレトリンII、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI、ジャスモリンIIの混合物)等のピレスロイド系化合物を含有することが好ましく、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、エトフェンプロックス、イミプロトリン、シラフルオフェン、フタルスリン等の難揮散性ピレスロイド系化合物を含有することがより好ましく、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルトリン、イミプロトリン、フタルスリンを含有することがさらに好ましい。
エアゾール原液における、前記(A)害虫防除成分の配合量は、特に限定されないが、0.05~10.0w/v%であることが好ましく、0.1~7.0w/v%であることがより好ましく、0.2~5.0w/v%であることがさらに好ましい。
本発明のエアゾール原液は、前記(A)害虫防除成分を配合し、その他の成分として、必要に応じて、溶剤、pH調整剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、共力剤、ブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤、エデト酸ナトリウム、アスコルビン酸等の安定化剤、タルクや珪酸等の無機粉体、防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭剤、芳香剤、色素、感触付与剤、UV吸収抑制剤、帯電防止剤、消泡剤、及び賦形剤等を配合することにより調製される。
溶剤としては、特に限定されないが、エタノール、及びイソプロパノール(IPA)等の炭素数が2~3の低級アルコール、ノルマルパラフィン、及びイソパラフィン等の炭化水素系溶剤、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)、ラウリン酸ヘキシル等の炭素数が16~20の高級脂肪酸エステル、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2~10のグリコール系溶剤、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等の炭素数3~10のグリコールエーテル系溶剤、並びにアセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、水等が挙げられるが、これらの中でも、害虫、特に屋内塵性ダニ類に対する防除効果の観点から、炭素数が2~3の低級アルコールを含有することが好ましく。エタノールを含有することがより好ましい。
pH調整剤としては、特に限定されないが、クエン酸、クエン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、トリエタノールアミン、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE硬化ヒマシ油)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(POEアルキルエーテル)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(POEアルキルフェニルエーテル)、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル(POE高級脂肪酸エステル)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(POEソルビタン脂肪酸エステル)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(POEグリセリン脂肪酸エステル)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(POEPOPアルキルエーテル)、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、特に限定されないが、塩化ベンザルコニウム、ベンザルコニウムメトサルフェート、ベンザルコニウム有機酸塩等のベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ベンゼトニウムメトサルフェート、ベンゼトニウム有機酸塩等のベンゼトニウム塩、塩化セチルピリジニウム、セチルピリジニウムメトサルフェート、セチルピリジニウム有機酸塩等のセチルピリジニウム塩、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジデシルジメチルアンモニウム塩、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、ジラウリルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジラウリルジメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジステアリルジメチルアンモニウム塩、及び1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド、1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジクロライド、1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジメトサルフェート等の1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタン塩等が挙げられる。
共力剤としては、特に限定されないが、N-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド(MGK-264)、ピペロニルブトキシド等が挙げられる。
エアゾール原液における、前記共力剤の配合量は、特に限定されないが、0.5~10.0w/v%であることが好ましく、0.7~7.0w/v%であることがより好ましく、1.0~5.0w/v%であることがさらに好ましい。
防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤としては、ヒノキチオール、2-メルカプトベンゾチアゾール、2-(4-チアゾリル)ベンゾイミダゾール、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、トリホリン、3-メチル-4-イソプロピルフェノール、及びオルト-フェニルフェノール等を例示できる。また、芳香剤としては、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、シトロネラ油、ライム油、ユズ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α-ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分等が挙げられる。
(噴射剤)
本発明における噴射剤は、(B)圧縮ガスを含むものである。このような(B)圧縮ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等が挙げられ、炭酸ガスを含有することが好ましい。圧縮ガスの使用は、噴霧処理時の霧の飛散、付着効率を改善し、噴霧粒子径を粗くし、また火気に対する安全性の点で有利となる。(B)圧縮ガスは、後述のエアゾール容器の内圧が、好ましくは0.30~0.80MPa、より好ましくは0.40~0.70MPa、さらに好ましくは0.50~0.70MPaとなるようにすれば良い。なお、必要ならば、噴射圧を調整するために、ジメチルエーテルや液化石油ガス(LPG)を混合しても良い。
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、前記(A)害虫防除成分の、前記(B)圧縮ガスに対する配合重量比[(A)/(B)]は、0.04≦(A)/(B)≦0.28であり、0.07≦(A)/(B)≦0.25であることが好ましく、0.08≦(A)/(B)≦0.16であることがより好ましい。
本発明の害虫防除用エアゾール組成物の防除対象となる害虫は、特に限定されないが、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、クロゴキブリ等のゴキブリ類、トコジラミ(ナンキンムシ)、タイワントコジラミ(ネッタイトコジラミ)等のトコジラミ類、イエダニ類、マダニ類、クサギカメムシ等のカメムシ類、クロヤマアリ、アミメアリ、トビイロケアリ、イエヒメアリ、アカカミアリ、ヒアリ等のアリ類、アシダカグモ、マダラヒメグモ、セアカゴケグモ等のクモ類、ヤスデ類、トビズムカデ等のムカデ類、ダンゴムシ類、ワラジムシ類、イエシロアリ、ヤマトシロアリ等のシロアリ類、ケムシ類、イガ、コイガ等のイガ類、カツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ等のカツオブシムシ類、コクヌストモドキ、コクゾウムシ、シバンムシ、チャタテムシ、ダンゴムシ、及びワラジムシ等の匍匐害虫、並びにコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニ類の他、アカイエカ、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ、チカイエカ等のカ類、イエバエ、ニクバエ等のハエ類、コバエ類、チョウバエ類、ユスリカ類、ハチ類、ガ類等の飛翔害虫等が挙げられる。中でも、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、クロゴキブリ等のゴキブリ類、トコジラミ(ナンキンムシ)、タイワントコジラミ(ネッタイトコジラミ)等のトコジラミ類、イエダニ類、マダニ類、クサギカメムシ等のカメムシ類、クロヤマアリ、アミメアリ、トビイロケアリ、イエヒメアリ、アカカミアリ、ヒアリ等のアリ類、アシダカグモ、マダラヒメグモ、セアカゴケグモ等のクモ類、ヤスデ類、トビズムカデ等のムカデ類、ダンゴムシ類、ワラジムシ類、イエシロアリ、ヤマトシロアリ等のシロアリ類、ケムシ類、イガ、コイガ等のイガ類、カツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ等のカツオブシムシ類、コクヌストモドキ、コクゾウムシ、シバンムシ、チャタテムシ、ダンゴムシ、及びワラジムシ等の匍匐害虫、及びコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニ類が好ましく、イエダニ類、マダニ類、及び屋内塵性ダニ類がより好ましく、屋内塵性ダニ類がさらに好ましい。
<害虫防除用エアゾール製品>
次に、本発明の害虫防除用エアゾール製品について説明する。本発明の一実施形態である害虫防除用エアゾール製品は、上述した害虫防除用エアゾール組成物を、エアゾールバルブを備えたエアゾール容器に封入してなるものである。
(エアゾール容器)
本発明の一実施形態である害虫防除用エアゾール製品において、害虫防除用エアゾール組成物を封入するエアゾール容器は、特に限定されず、一般のエアゾール製品に使用されているエアゾールバルブを備えたエアゾール容器が採用される。
(噴射部材)
本発明の一実施形態である害虫防除用エアゾール製品において、害虫防除用エアゾール組成物を噴射するための噴射部材としては、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンが採用されることが好ましい。メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンには、通常のボタン(ストレートタイプのボタン)と異なり、ボタンの噴口裏側に狭い通路(溝)が形成されている。このような溝によって、害虫防除用エアゾール組成物が噴射される際に機械的に旋回し、ストレートタイプよりも微細化されたミストが噴射される。噴射部材として、メカニカルブレークアップ機構を有するボタンを用いることによって、より少ない薬剤量で均一に広範囲に処理することができる。
メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンは、特に限定されず、噴口径は0.2~0.6mm程度が好ましい。さらに、害虫防除用エアゾール組成物を旋回させるための溝は、3~6本程度が好ましい。ミスト状に噴霧された液滴の平均粒子径は特に限定されない。例えば、噴口から50cm離れた位置における噴霧粒子の50%体積平均粒子径(Dv50)は30~150μmであり、好ましくは、50~140μmであり、より好ましくは、70~130μmである。噴口から50cm離れた位置における噴霧粒子の50%体積平均粒子径(Dv50)は、エアゾール原液(L)の組成、噴射剤の成分、噴射剤の配合量、エアゾール容器の内圧、噴口の形状等により適宜調整することができる。
なお、本発明において、噴霧粒子の体積平均粒子径(Dv50)は、粒度分布測定装置により測定され、自動演算処理装置により解析された体積平均粒子径(Dv50)を意味する。具体的には、体積平均粒子径(Dv50)は、25℃において、レーザー粒度分布測定装置(SPRAYTEC model STP5321、Malvern社製)を用い、レーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、害虫防除用エアゾール製品の噴口との距離が50cmとなるように、かつ、噴霧粒子がレーザービームを垂直に通過するようにエアゾールの位置を調整する。そして、エアゾールの噴射中に測定を行い、噴霧粒子の粒度分布を自動演算処理装置により解析し、体積積分分布に基づく噴霧粒子の50%体積平均粒子径(Dv50)を求めることができる。
本発明の一実施形態である害虫防除用エアゾール製品において、害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、特に限定されないが。3.0~20.0g/10秒であることが好ましく、4.0~15.0g/10秒であることがより好ましく、5.0~10.0g/10秒であることがさらに好ましい。
<害虫防除方法>
次に、本発明の害虫防除方法について説明する。本発明の一実施形態である害虫防除方法は、上述の一実施形態に係る害虫防除用エアゾール組成物を害虫の生息場所に処理することによって行われる。害虫の生息場所は、害虫の種類によって異なるため、特に限定されないが、例えば、ゴキブリ類が防除対象である場合は、床面、壁面や冷蔵庫等の家具の隙間等が挙げられる。イエダニ類、マダニ類や屋内塵性ダニ類が防除対象である場合、カーペット、たたみ、寝具、ソファー、じゅうたん、板間等が挙げられる。
本発明の一実施形態における害虫防除方法において、害虫防除用エアゾール組成物の処理量は特に限定されない。処理面1m2あたり好ましくは1.0~100g、より好ましくは3.0~75g、さらに好ましくは5.0~50gの原液が付着するように処理すればよい。
本発明の一実施形態における害虫防除方法において、防除対象となる害虫は、特に限定されないが、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、クロゴキブリ等のゴキブリ類、トコジラミ(ナンキンムシ)、タイワントコジラミ(ネッタイトコジラミ)等のトコジラミ類、イエダニ類、マダニ類、クサギカメムシ等のカメムシ類、クロヤマアリ、アミメアリ、トビイロケアリ、イエヒメアリ、アカカミアリ、ヒアリ等のアリ類、アシダカグモ、マダラヒメグモ、セアカゴケグモ等のクモ類、ヤスデ類、トビズムカデ等のムカデ類、ダンゴムシ類、ワラジムシ類、イエシロアリ、ヤマトシロアリ等のシロアリ類、ケムシ類、イガ、コイガ等のイガ類、カツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ等のカツオブシムシ類、コクヌストモドキ、コクゾウムシ、シバンムシ、チャタテムシ、ダンゴムシ、及びワラジムシ等の匍匐害虫、並びにコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニ類の他、アカイエカ、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ、チカイエカ等のカ類、イエバエ、ニクバエ等のハエ類、コバエ類、チョウバエ類、ユスリカ類、ハチ類、ガ類等の飛翔害虫等が挙げられる。中でも、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、クロゴキブリ等のゴキブリ類、トコジラミ(ナンキンムシ)、タイワントコジラミ(ネッタイトコジラミ)等のトコジラミ類、イエダニ類、マダニ類、クサギカメムシ等のカメムシ類、クロヤマアリ、アミメアリ、トビイロケアリ、イエヒメアリ、アカカミアリ、ヒアリ等のアリ類、アシダカグモ、マダラヒメグモ、セアカゴケグモ等のクモ類、ヤスデ類、トビズムカデ等のムカデ類、ダンゴムシ類、ワラジムシ類、イエシロアリ、ヤマトシロアリ等のシロアリ類、ケムシ類、イガ、コイガ等のイガ類、カツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ等のカツオブシムシ類、コクヌストモドキ、コクゾウムシ、シバンムシ、チャタテムシ、ダンゴムシ、及びワラジムシ等の匍匐害虫、及びコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニ類が好ましく、イエダニ類、マダニ類、及び屋内塵性ダニ類がより好ましく、屋内塵性ダニ類がさらに好ましい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[製造例1]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン0.7g(0.7w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド2.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液100mLを、エアゾールバルブを備えるエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを8.3g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明1の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.084であった。なお、噴口から50cm離れた位置における噴霧粒子の50%体積平均粒子径(Dv50)は109μmであった。
[製造例2]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン1.4g(0.7w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド4.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液200mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを11.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明2の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.127であった。
[製造例3]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン2.1g(0.7w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド6.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液300mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明3の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.150であった。
[製造例4]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン1.8g(0.6w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド6.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液300mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明4の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.129であった。
[製造例5]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン1.0g(0.5w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド4.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液200mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明5の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.071であった。
[製造例6]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン2.1g(0.7w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド6.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてノルマルパラフィンを含有するエアゾール原液300mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明6の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.150であった。
[製造例7]
(A)害虫防除成分としてペルメトリン1.8g(0.6w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド6.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液300mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、本発明7の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.129であった。
[参考製造例1]
(A)害虫防除成分としてフェノトリン0.2g(0.2w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド2.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液100mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを8.3g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、比較1の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.024であった。
[参考製造例2]
(A)害虫防除成分としてペルメトリン4.2g(1.4w/v%)、共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド6.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有するエアゾール原液300mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、比較2の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。また、配合重量比[(A)/(B)]は、0.300であった。
[参考製造例3]
共力剤としてN-(2-エチルヘキシル)-ビシクロ[2,2,1]-ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシイミド6.0g(2.0w/v%)、及び溶剤としてエタノールを含有する原液300mLをエアゾール缶に入れ、これに噴射剤として(B)圧縮ガスである炭酸ガスを14.0g充填し、メカニカルブレークアップ機構を有する噴射ボタンを装着し、比較3の害虫防除用エアゾール組成物を封入してなる害虫防除用エアゾール製品を得た(害虫防除用エアゾール組成物の噴射量は、7.0g/10秒であり、エアゾール容器の内圧は0.65MPaであった)。
実施例1の製造例1~7、及び参考製造例1~3にて製造した本発明1~7、及び比較1~3の害虫防除用エアゾール製品を用いて、下記に示す試験を行った。
(1) 害虫防除効力試験(屋内塵性ダニ類の致死効果)
直径9cm(高さ2cm)のガラス製シャーレの全体に本発明1の害虫防除用エアゾール製品を1秒間処理(害虫防除用エアゾール組成物の処理量は0.7g)した後、屋内塵性ダニ類(ヤケヒョウヒダニ、100~300匹)を放ち、24時間後に観察して、致死率を算出して、以下の基準で評価した。本発明2~7、及び比較1~3の害虫防除用エアゾール製品においても、同様の試験を行った(試験結果は表1に示す)。
(評価基準)
〇:致死率80%以上
△:致死率60%以上80%未満
×:致死率60%未満
(2)刺激臭確認試験
50cm×50cmの大きさの寝具に本発明1の害虫防除用エアゾール製品を10秒間処理(害虫防除用エアゾール組成物の処理量は14g)した後、処理した寝具付近の刺激臭の有無を確認し、以下の基準で評価した。なお、評価は5名のパネラー全員での協議により決定した。本発明2~7、及び比較1~3の害虫防除用エアゾール製品においても、同様の試験を行った(試験結果は表1に示す)。
(評価基準)
〇:刺激臭がほとんど感じられない
△:刺激臭が僅かに感じられる
×:刺激臭が感じられる
Figure 2023089683000001
試験の結果、(A)害虫防除成分の、(B)圧縮ガスに対する配合重量比[(A)/(B)]が0.04≦(A)/(B)≦0.28である、本発明1~6の害虫防除用エアゾール組成物は、屋内塵性ダニ類への致死効果に優れ、刺激臭がなく優れたものであることが分かった。
一方、[(A)/(B)]が0.04未満である、比較1の害虫防除用エアゾール組成物や、(A)害虫防除成分を含有しない比較2の害虫防除用エアゾール組成物では、屋内塵性ダニ類への致死効果が不十分であった。また、[(A)/(B)]が0.28を上回る比較3の害虫防除用エアゾール組成物では、刺激臭において不十分であった。
[製造例8]
製造例1において、害虫防除用エアゾール組成物の噴射量を5.0g/10秒とし、エアゾール容器の内圧を0.45MPaとし、噴口から50cm離れた位置における噴霧粒子の50%体積平均粒子径(Dv50)は118μmとし、他は製造例1と同様にして、本発明8の害虫防除用エアゾール製品を得た。
[製造例9]
製造例1において、害虫防除用エアゾール組成物の噴射量を10.0g/10秒とし、エアゾール容器の内圧を0.65MPaとし、噴口から50cm離れた位置における噴霧粒子の50%体積平均粒子径(Dv50)は96μmとし、他は製造例1と同様にして、本発明9の害虫防除用エアゾール製品を得た。
(3) 実使用場面での試験1
本発明1の害虫防除用エアゾール製品を、リビングのカーペットに対して1mあたり5秒噴射したところ、約1カ月間にわたり、イエダニ類、マダニ類、及び屋内塵性ダニ類がカーペットに寄り付くことがなかった。本剤は速乾性に優れ、カーペットにシミやベタツキを生じなかった。
(4) 実使用場面での試験2
本発明8の害虫防除用エアゾール製品を、和室のたたみに対して1mあたり5秒噴射したところ、約1カ月間にわたり、イエダニ類、マダニ類、及び屋内塵性ダニ類がタタミに寄り付くことがなかった。本剤は速乾性に優れ、カーペットにシミやベタツキを生じなかった。
(5) 実使用場面での試験3
本発明9の害虫防除用エアゾール製品を、和室のたたみに対して1mあたり5秒噴射したところ、約1カ月間にわたり、イエダニ類、マダニ類、及び屋内塵性ダニ類がタタミに寄り付くことがなかった。本剤は速乾性に優れ、カーペットにシミやベタツキを生じなかった。

































Claims (9)

  1. (A)害虫防除成分を含有するエアゾール原液、及び噴射剤を含有する害虫防除用エアゾール組成物であって、
    前記噴射剤は(B)圧縮ガスを含有し、
    前記(A)害虫防除成分の、前記(B)圧縮ガスに対する配合重量比[(A)/(B)]は、0.04≦(A)/(B)≦0.28である、害虫防除用エアゾール組成物。
  2. 前記(A)害虫防除成分は、ピレスロイド系化合物を含有する、請求項1に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  3. 前記(A)害虫防除成分は、難揮散性ピレスロイド系化合物を含有する、請求項1又は2に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  4. 前記(A)害虫防除成分は、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、シフルトリン、イミプロトリン、フタルスリンからなる群より選択される1種又は2種以上を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  5. 前記(B)圧縮ガスは、炭酸ガスを含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  6. 前記害虫は、屋内塵性ダニ類である、請求項1~5のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物を、エアゾールバルブを備えたエアゾール容器に封入してなる害虫防除用エアゾール製品。
  8. 請求項1~6のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物を害虫の生息場所に処理する、害虫防除方法。
  9. 前記害虫は、屋内塵性ダニ類である、請求項8に記載の害虫防除方法。




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