JP2023088819A - 検査方法及び検査試薬 - Google Patents
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Abstract
【課題】SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクを精度よく判定できる検査方法を提供する。【解決手段】上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行する第1重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含むCOVID-19重症化リスクの検査方法。<重症化度の分類>(1)酸素投与が不要である。(2)酸素投与を必要とする。(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。【選択図】図1
Description
本発明は、検査方法及び検査試薬に関する。
新型コロナウイルス(以下、「SARS-CoV-2」とも記載する)の感染有無についてはPCR、抗体検査、抗原検査と選択肢が増えつつある。一方、陽性患者の経過観察中に急激な重症化を経験することが待機的処置を困難にしており、早期の重症化リスク予測に資する煩雑な操作を要しない検査方法が望まれている。
特許文献1には、尿中の肝型脂肪酸結合タンパク質を用いた、SARS-CoV-2感染症(以下、単に「COVID-19」とも記載する)重症化リスクを検査方法する方法が記載されている。
すなわち、特許文献1には、被験者から採取した尿中の肝型脂肪酸結合タンパク質を定量する工程を含み、前記定量の結果が、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査のために用いられるものである、COVID-19重症化リスク検査方法が開示されている。
すなわち、特許文献1には、被験者から採取した尿中の肝型脂肪酸結合タンパク質を定量する工程を含み、前記定量の結果が、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査のために用いられるものである、COVID-19重症化リスク検査方法が開示されている。
COVID-19重症化リスクには、軽症及び中等症から重症になるリスク、軽症から中等症及び重症になるリスクがある。
これらのリスクを精度よく判定できる検査方法が求められていた。
これらのリスクを精度よく判定できる検査方法が求められていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされた発明であり、本発明の目的は、COVID-19重症化リスクにおいて、軽症及び中等症から重症になるリスク、軽症から中等症及び重症になるリスクを精度よく判定できるCOVID-19重症化リスクの検査方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCがCOVID-19重症化リスクを予測するために有用な指標(バイオマーカー等)であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行する第1重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含むCOVID-19重症化リスクの検査方法である。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
すなわち、本発明は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行する第1重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含むCOVID-19重症化リスクの検査方法である。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
また、本発明の別の態様は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階から(3)の段階又は(4)の段階へ移行する第2重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含むCOVID-19重症化リスクの検査方法である。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
また、本発明の別の態様は、上記本発明の検査方法に用いられる抗カルプロテクチン抗体、抗IFN-λ3抗体、抗IL-6抗体、抗CRP抗体、抗クレアチニン抗体及び抗TARC抗体からなる群から選択される少なくとも1種の抗体を含むCOVID-19重症化リスク予測用の検査試薬である。
本発明の検査試薬は、上記定量工程において、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する場合に用いられる。
本発明の検査試薬は、上記定量工程において、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する場合に用いられる。
本発明によれば、COVID-19重症化リスクにおいて、軽症及び中等症から重症になるリスク、軽症から中等症及び重症になるリスクを精度よく判定できるCOVID-19重症化リスクの検査方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る検査方法を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る検査方法は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行する第1重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含む。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
以下、本発明の第1実施形態に係る検査方法を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る検査方法は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行する第1重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含む。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
カルプロテクチンは、好中球に含まれる成分である。組織に炎症が生じると、その部分に好中球が集まり、カルプロテクチンが放出されることが知られている。
IFN-λ3は、サイトカインの一種で、ウイルス感染の抑制因子の一つとして知られている。
IL-6は、炎症性サイトカインの一種で、感染症、外傷及び自己免疫性疾患などで上昇することが知られている。また、IL-6は免疫応答を活性化することが知られている。
CRPは、炎症反応や組織の破壊が起きているときに肝臓と脾臓細胞から分泌される急性期反応タンパクの一つとして知られている。
白血球は、外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなどの異物や腫瘍細胞などの排除を役割とする細胞として知られている。
血小板は、血液に含まれる細胞成分の一種であり、血管壁が損傷したときに集合してその傷口をふさぎ、止血する作用を有することが知られている。
好中球は、白血球の一種であり炎症性サイトカインや細菌・真菌類の成分に対し遊走性を示し、炎症部に集合し、細菌・真菌等の異物の貪食・殺菌・分解を行うことで生体を防御する作用を有することが知られている。
リンパ球は、白血球の一種であり、抗体産生などの各種免疫応答性を有することが知られている。
ビリルビンは赤血球の主要構成物の一つであり、異常な濃度上昇は何らかの疾病を示すことが知られている。なお、総ビリルビンとは、血中の直接ビリルビン及び間接ビリルビンの総量のことを意味する。
尿素窒素は、尿素由来の窒素量を示す単位であり、測定値の上昇は腎機能低下と関係することが知られている。
クレアチニンは、肝臓や腎臓で合成されて筋収縮活動に使われるクレアチンの最終代謝産物として知られている。
TARCは、TARCはCCケモカインの一つ(CCL17)であり、リンパ球(CCR4を発現するTh2細胞)を炎症部位に遊走させる分子として知られている。
ヒトがSARS-CoV-2に感染すると、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6及びCRPの発現量が増加し、白血球数、全白血球数に対する好中球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素及びクレアチニンが増加し、血小板数、全白血球数に対するリンパ球数の割合及びTARCの発現量が減少する。特に、第1重症化リスクが高い患者は、これらの発現量がより増加する。そのため、これらの指標を用いて、第1重症化リスクを検査することができる。例えば、指標として、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6又はCRPを用いる場合は、これらのバイオマーカーを用いた定量値により、第1重症化リスクを検査することができる。
なお、以下の説明において、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCを区別する必要がない場合、「カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCの内、いずれか1種の指標」を単に「上記指標」とも記載する。
なお、以下の説明において、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCを区別する必要がない場合、「カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCの内、いずれか1種の指標」を単に「上記指標」とも記載する。
より具体的な第1重症化リスクの検査方法について説明する。
ヒトがSARS-CoV-2に感染した際、上記指標が一定の数値(すなわち、カットオフ値)以上である又は一定の数値以下であると、軽症又は中等症から重症に移行する第1重症化リスクが生じやすくなる。
ヒトがSARS-CoV-2に感染した際、上記指標が一定の数値(すなわち、カットオフ値)以上である又は一定の数値以下であると、軽症又は中等症から重症に移行する第1重症化リスクが生じやすくなる。
そのため、本発明の第1実施形態に係る検査方法は、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値を、第1重症化リスクに対する指標となる所定の数値(すなわち、カットオフ値)と比較し、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値の大小を評価する評価工程を含んでいてもよい。
本発明の第1実施形態に係る検査方法において、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群の少なくとも1種の指標を測定するための検体は、特に限定されないが、体液、細胞及び組織からなる群から選択される少なくとも1種を用いることができる。
また、体液としては、血液(全血等)、尿、髄液、唾液、リンパ液、胸水、腹水及び胆汁からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中では、血液がより好ましく、全血、血清及び血漿のいずれか1種であることがさらに好ましい。
また、体液としては、血液(全血等)、尿、髄液、唾液、リンパ液、胸水、腹水及び胆汁からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中では、血液がより好ましく、全血、血清及び血漿のいずれか1種であることがさらに好ましい。
本発明の第1実施形態における検査方法を行う上で、上記検体の採取時期は、酸素吸入開始後3日以内であることが好ましく、1日以内であることがより好ましい。
第1重症化リスクを判断する上でのカルプロテクチンのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、8.2~19.0μg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、10.9~16.3μg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のカルプロテクチンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のカルプロテクチンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上でのIFN-λ3のカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、18.8~43.8pg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、25.0~37.6pg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のIFN-λ3の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のIFN-λ3の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上でのIL-6のカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、25.4~59.4pg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、33.9~50.9pg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のIL-6の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のIL-6の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上でのCRPのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、1.80~4.20mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、2.40~3.60mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のCRPの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のCRPの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上での白血球数のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、4.80~11.20個/nLの範囲の中の1点であることが好ましく、6.40~9.60個/nLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の白血球数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の白血球数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上での血小板数のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、12.9~30.1×104個/μL個/の範囲の中の1点であることが好ましく、17.2~25.8×104個/μLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の血小板数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の血小板数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上での全白血球数に対する好中球数の割合のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、54.0~100.0%の範囲の中の1点であることが好ましく、72.0~100.0%の範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の好中球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の好中球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上での全白血球数に対するリンパ球数の割合のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、4.8~11.2%の範囲の中の1点であることが好ましく、6.4~9.6%の範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のリンパ球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のリンパ球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上での総ビリルビンのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、0.3~0.6mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、0.4~0.5mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の総ビリルビンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の総ビリルビンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上での尿素窒素のカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、13.2~30.8mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、17.6~26.4mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の尿素窒素の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の尿素窒素の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上でのクレアチニンのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、0.6~1.4mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、0.8~1.2mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のクレアチニンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のクレアチニンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
第1重症化リスクを判断する上でのTARCのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、60.0~140.0pg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、80.0~120.0pg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のTARCの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のTARCの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第1重症化リスクが高いと判断できる。
なお、上記カットオフ値は、例えば、上記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行しなかった患者群の検体中の上記指標の定量値と、(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行した患者群の検体中の上記指標の定量値とからROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve)を作成することにより設定することができる。
なお、ROC曲線下面積は、0.65以上であることが好ましく、0.75以上であることがより好ましく、0.80以上であることが更に好ましい。
なお、ROC曲線下面積は、0.65以上であることが好ましく、0.75以上であることがより好ましく、0.80以上であることが更に好ましい。
また、カットオフ値は、検査方法によりずれが生じるので、各検査方法において適宜設定することが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る検査方法における上記指標の内、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCの定量(即ち、前記定量工程が、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する定量工程である場合)は、免疫学的測定による定量であることが好ましい。
また、免疫学的測定による定量は、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーに対する抗体(すなわち、抗カルプロテクチン抗体、抗IFN-λ3抗体、抗IL-6抗体、抗CRP抗体、抗クレアチニン抗体及び抗TARC抗体)を用いる定量であることがより好ましい。
免疫学的測定により上記バイオマーカーを測定することにより、感度よく、正確に、素早く、かつ、簡便に上記バイオマーカーを定量することができる。
本発明の第1実施形態に係る検査方法における上記指標の内、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素の定量は、公知の手法等による定量を用いることができる。
なお、クレアチニンは、上記の免疫学的測定による定量以外に、酵素法による定量を用いることもできる。
また、免疫学的測定による定量は、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーに対する抗体(すなわち、抗カルプロテクチン抗体、抗IFN-λ3抗体、抗IL-6抗体、抗CRP抗体、抗クレアチニン抗体及び抗TARC抗体)を用いる定量であることがより好ましい。
免疫学的測定により上記バイオマーカーを測定することにより、感度よく、正確に、素早く、かつ、簡便に上記バイオマーカーを定量することができる。
本発明の第1実施形態に係る検査方法における上記指標の内、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素の定量は、公知の手法等による定量を用いることができる。
なお、クレアチニンは、上記の免疫学的測定による定量以外に、酵素法による定量を用いることもできる。
本発明の第1実施形態に係る検査方法において、上記免疫学的測定による定量には、上記バイオマーカーに対するモノクローナル抗体及び/又はポリクローナル抗体を用いることができる。
また、上記バイオマーカーに対する特異性が良好な観点からモノクローナル抗体を用いる
また、上記バイオマーカーに対する特異性が良好な観点からモノクローナル抗体を用いる
本発明の第1実施形態に係る検査方法において、免疫学的測定の方法の例としては、放射免疫測定法(RIA)、蛍光免疫測定法(FIA)、酵素免疫測定法(EIA)、発光免疫測定法(CLIA)、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)及びイムノクロマト法等が挙げられる。これらの内、測定感度の観点からより好ましいのは、蛍光免疫測定法(FIA)、酵素免疫測定法(EIA)及び発光免疫測定法(CLIA)であり、さらに好ましいのは酵素免疫測定法(EIA)である。酵素免疫測定法(EIA)としては、酵素の基質に化学発光物質を用いた化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)やELISA法が好ましい。
本発明の第1実施形態に係る検査方法において、酵素免疫測定法(EIA)により検体中の上記バイオマーカーを定量する場合、外部から導入する上記バイオマーカー及び/若しくはそのアナログ、上記バイオマーカーに対する抗体、又は、二次抗体に化学発色・発光のための標識を付すことになる。
標識は、特に限定されないが、アルカリホスファターゼ、β-ガラクトシダーゼ、ペルオキシダーゼ(POD)、マイクロペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース-6-リン酸脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、ルシフェラーゼ、チロシナーゼ、酸性ホスファターゼであることが好ましい。
また、検出感度等の観点から、化学発色・発光のために用いる標識としてはアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ又はグルコースオキシダーゼを使用することがより好ましく、ペルオキシダーゼを使用することがさらに好ましい。
標識は、特に限定されないが、アルカリホスファターゼ、β-ガラクトシダーゼ、ペルオキシダーゼ(POD)、マイクロペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース-6-リン酸脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、ルシフェラーゼ、チロシナーゼ、酸性ホスファターゼであることが好ましい。
また、検出感度等の観点から、化学発色・発光のために用いる標識としてはアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ又はグルコースオキシダーゼを使用することがより好ましく、ペルオキシダーゼを使用することがさらに好ましい。
本発明の第1実施形態に係る検査方法において、上記バイオマーカーを免疫学的測定により定量する場合には、上記バイオマーカーに対する抗体や、上記バイオマーカー及び/又はそのアナログ等を固相担体に担持し、その固相担体を使用して上記バイオマーカーを定量することになる。
本発明の第1実施形態に係る検査方法で使用する固相担体としては、特に限定されないが、ガラスビーズ、ポリスチレンビーズ、磁性シリカ粒子等の磁性粒子、マイクロプレート、ラテックス等が挙げられる。これらのうち、検出感度等の観点から、磁性粒子を使用することが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る検査方法で使用する固相担体としては、特に限定されないが、ガラスビーズ、ポリスチレンビーズ、磁性シリカ粒子等の磁性粒子、マイクロプレート、ラテックス等が挙げられる。これらのうち、検出感度等の観点から、磁性粒子を使用することが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る検査方法において、免疫学的測定は、例えば、酵素免疫測定法(1987年5月15日発行、第3版、株式会社医学書院)等に記載の測定が使用でき、非競合的免疫学的測定であってもよく、競合的免疫学的測定であってもよい。これらのうち、検出感度等の観点から、非競合的免疫学的測定が好ましい。
本明細書において、非競合的免疫学的測定とは、外部から上記バイオマーカー及び/又はそのアナログを加えず、競合させずに検体中の上記バイオマーカーと、上記バイオマーカーに対する抗体とを結合させる工程を含む測定を意味する。
本明細書において、競合的免疫学的測定とは、外部から上記バイオマーカー及び/又はそのアナログを加え、検体中の上記バイオマーカーと、外部から導入した上記バイオマーカー及び/又はそのアナログとを競合させて上記バイオマーカーに対する抗体に結合させる工程を含む測定を意味する。
本明細書において、競合的免疫学的測定とは、外部から上記バイオマーカー及び/又はそのアナログを加え、検体中の上記バイオマーカーと、外部から導入した上記バイオマーカー及び/又はそのアナログとを競合させて上記バイオマーカーに対する抗体に結合させる工程を含む測定を意味する。
以下に本発明の第1実施形態に係る検査方法における非競合的免疫学的測定により検体中の上記バイオマーカーを定量する検査方法の一例である第1非競合的免疫学的測定を説明する。
(1)検査資材の準備工程
本工程では検査に使用する資材である、上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体、免疫反応用緩衝液、及び、標識された上記バイオマーカーに対する抗体を準備する。
本工程では検査に使用する資材である、上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体、免疫反応用緩衝液、及び、標識された上記バイオマーカーに対する抗体を準備する。
上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体の作製について説明する。
固相担体に上記バイオマーカーに対する抗体を担持させる方法は、特に限定されず、従来の方法を採用することができる。
固相担体としては、特に限定されないが、ガラスビーズ、ポリスチレンビーズ、磁性シリカ粒子等の磁性粒子、マイクロプレート、ラテックス等が挙げられる。これらのうち、検出感度等の観点から、ガラスビーズ及び/又は磁性シリカ粒子を使用することが好ましい。
なお、固相担体に担持された上記バイオマーカーに対する抗体を、以下、単に「固相に担持された抗体」とも記載する。
固相担体に上記バイオマーカーに対する抗体を担持させる方法は、特に限定されず、従来の方法を採用することができる。
固相担体としては、特に限定されないが、ガラスビーズ、ポリスチレンビーズ、磁性シリカ粒子等の磁性粒子、マイクロプレート、ラテックス等が挙げられる。これらのうち、検出感度等の観点から、ガラスビーズ及び/又は磁性シリカ粒子を使用することが好ましい。
なお、固相担体に担持された上記バイオマーカーに対する抗体を、以下、単に「固相に担持された抗体」とも記載する。
次に、免疫反応用緩衝液について説明する。
免疫反応用緩衝液としては、pH5.0~10.0に緩衝作用を有する緩衝液であることが好ましく、pH6.0~9.0に緩衝作用を有する緩衝液であることがより好ましい。
このような免疫反応用緩衝液としては、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド緩衝液、グリシン緩衝液及びホウ酸緩衝液等が挙げられる。
免疫反応用緩衝液としては、pH5.0~10.0に緩衝作用を有する緩衝液であることが好ましく、pH6.0~9.0に緩衝作用を有する緩衝液であることがより好ましい。
このような免疫反応用緩衝液としては、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド緩衝液、グリシン緩衝液及びホウ酸緩衝液等が挙げられる。
次に、標識された上記バイオマーカーに対する抗体の作製について説明する。
上記バイオマーカーに対する抗体に付す標識は、放射性同位元素の標識であってもよく、化学発色・発光する標識であってもよい。これらの中では、安全性の観点から化学発色・発光する標識であることが好ましい。
これらの標識は、従来の方法により上記バイオマーカーに対する抗体に付すことができる。
なお、標識された上記バイオマーカーに対する抗体を、以下、単に、「標識抗体」とも記載する。
上記バイオマーカーに対する抗体に付す標識は、放射性同位元素の標識であってもよく、化学発色・発光する標識であってもよい。これらの中では、安全性の観点から化学発色・発光する標識であることが好ましい。
これらの標識は、従来の方法により上記バイオマーカーに対する抗体に付すことができる。
なお、標識された上記バイオマーカーに対する抗体を、以下、単に、「標識抗体」とも記載する。
(2)検量線作成工程
(2-1)バイオマーカー標準液作製ステップ
上記免疫反応用緩衝液に上記バイオマーカーを加え、複数の異なる濃度の上記バイオマーカー標準液を作製する。
(2-1)バイオマーカー標準液作製ステップ
上記免疫反応用緩衝液に上記バイオマーカーを加え、複数の異なる濃度の上記バイオマーカー標準液を作製する。
(2-2)固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体形成ステップ
まず、各濃度の上記バイオマーカー標準液中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。この際、反応系の緩衝液として、上記免疫反応用緩衝液を用いる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
まず、各濃度の上記バイオマーカー標準液中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。この際、反応系の緩衝液として、上記免疫反応用緩衝液を用いる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
(2-3)固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体形成ステップ
次に、反応系に標識抗体を加え、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体と、標識された上記バイオマーカーに対する抗体を反応させる。
この反応により固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の標抗体を反応系から除去する。
次に、反応系に標識抗体を加え、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体と、標識された上記バイオマーカーに対する抗体を反応させる。
この反応により固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の標抗体を反応系から除去する。
(2-4)標識カウントステップ
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
(2-5)検量線作成ステップ
上記バイオマーカーの各標準液の濃度、及び、得られた標識のカウント数に基づき、上記バイオマーカーの濃度と標識のカウント数との関係を示す検量線を作成する。
上記バイオマーカーの各標準液の濃度、及び、得られた標識のカウント数に基づき、上記バイオマーカーの濃度と標識のカウント数との関係を示す検量線を作成する。
(3)固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体形成工程
反応系の緩衝液として上記免疫反応用緩衝液を用い、検体中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
反応系の緩衝液として上記免疫反応用緩衝液を用い、検体中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
(4)固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体形成工程
次に、反応系に標識抗体を加え、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体と、標識抗体を反応させる。
この反応により固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の標識抗体を反応系から除去する。
次に、反応系に標識抗体を加え、固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体と、標識抗体を反応させる。
この反応により固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の標識抗体を反応系から除去する。
(5)標識カウント工程
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-バイオマーカー-標識抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
(6)定量工程
次に、得られたカウント数及び作成した検量線に基づき検体中の上記バイオマーカーの濃度を算出する。
以上の工程を経て、検体中の上記バイオマーカーを定量することができる。
次に、得られたカウント数及び作成した検量線に基づき検体中の上記バイオマーカーの濃度を算出する。
以上の工程を経て、検体中の上記バイオマーカーを定量することができる。
なお、本発明の第1実施形態に係る検査方法において、非競合的免疫学的測定では、標識抗体を用いずに、標識二次抗体を使用して測定を行ってもよい。
次に、本発明の第1実施形態に検査方法に係る非競合的免疫学的測定により検体中の上記バイオマーカーを定量する検査方法の一例である第2非競合的免疫学的測定を説明する。
(1)検査資材の準備工程
本工程では検査に使用する資材である、固相担体、免疫反応用緩衝液、二次抗体が結合できない第1の上記バイオマーカーに対する抗体(以下、単に、「第1の抗体」とも記載する)、二次抗体が結合できる第2の上記バイオマーカーに対する抗体(以下、単に、「第2の抗体」とも記載する)、及び、標識二次抗体を準備する。
本工程では検査に使用する資材である、固相担体、免疫反応用緩衝液、二次抗体が結合できない第1の上記バイオマーカーに対する抗体(以下、単に、「第1の抗体」とも記載する)、二次抗体が結合できる第2の上記バイオマーカーに対する抗体(以下、単に、「第2の抗体」とも記載する)、及び、標識二次抗体を準備する。
まず、第1の抗体を固相担体に担持する。固相担体の種類は、上記第1非競合的免疫学的測定で説明した固相担体と同じものを使用することができる。
また、二次抗体に標識を付し、標識二次抗体を作製する。
二次抗体に付す標識は、放射性同位元素の標識であってもよく、化学発色・発光する標識であってもよい。これらの中では、安全性の観点から化学発色・発光する標識であることが好ましい。
これらの標識は、従来の方法により二次抗体に付すことができる。
二次抗体に付す標識は、放射性同位元素の標識であってもよく、化学発色・発光する標識であってもよい。これらの中では、安全性の観点から化学発色・発光する標識であることが好ましい。
これらの標識は、従来の方法により二次抗体に付すことができる。
免疫反応用緩衝液としては、上記第1非競合的免疫学的測定で説明した免疫反応用緩衝液と同じものを使用することができる。
(2)検量線作成工程
(2-1)バイオマーカー標準液作製ステップ
上記免疫反応用緩衝液に上記バイオマーカーを加え、複数の異なる濃度の上記バイオマーカー標準液を作製する。
(2-1)バイオマーカー標準液作製ステップ
上記免疫反応用緩衝液に上記バイオマーカーを加え、複数の異なる濃度の上記バイオマーカー標準液を作製する。
(2-2)第1の抗体-バイオマーカー複合体形成ステップ
各濃度の上記バイオマーカー標準液中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された第1の抗体を反応させる。この際、反応系の緩衝液として、上記免疫反応用緩衝液を用いる。
この反応により、第1の抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
各濃度の上記バイオマーカー標準液中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された第1の抗体を反応させる。この際、反応系の緩衝液として、上記免疫反応用緩衝液を用いる。
この反応により、第1の抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
(2-3)第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体形成ステップ
次に、反応系に第2の抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー複合体と、第2の抗体を反応させる。
この反応により第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体を形成することができる。
次に、未反応の第2の抗体を反応系から除去する。
次に、反応系に第2の抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー複合体と、第2の抗体を反応させる。
この反応により第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体を形成することができる。
次に、未反応の第2の抗体を反応系から除去する。
(2-4)標識二次抗体結合ステップ
次に、反応系に標識二次抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体と、標識二次抗体とを反応させる。
これにより、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体を形成することができる。
次に、未反応の標識二次抗体を反応系から除去する。
次に、反応系に標識二次抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体と、標識二次抗体とを反応させる。
これにより、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体を形成することができる。
次に、未反応の標識二次抗体を反応系から除去する。
(2-5)標識カウントステップ
次に、反応系に残った第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
次に、反応系に残った第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
(2-6)検量線作成ステップ
各上記バイオマーカー標準液の濃度、及び、得られた標識のカウント数に基づき、上記バイオマーカーの濃度と標識のカウント数との関係を示す検量線を作成する。
各上記バイオマーカー標準液の濃度、及び、得られた標識のカウント数に基づき、上記バイオマーカーの濃度と標識のカウント数との関係を示す検量線を作成する。
(3)第1の抗体-バイオマーカー複合体形成工程
反応系の緩衝液として上記免疫反応用緩衝液を用い、検体中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された第1の抗体を反応させる。
この反応により、第1の抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
反応系の緩衝液として上記免疫反応用緩衝液を用い、検体中の上記バイオマーカーと、固相担体に担持された第1の抗体を反応させる。
この反応により、第1の抗体-バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の上記バイオマーカーを反応系から除去する。
(4)第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体形成工程
次に、反応系に第2の抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー複合体と、第2の抗体を反応させる。
この反応により第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の第2の抗体を反応系から除去する。
次に、反応系に第2の抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー複合体と、第2の抗体を反応させる。
この反応により第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の第2の抗体を反応系から除去する。
(5)標識二次抗体結合工程
次に、反応系に標識二次抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体と、標識二次抗体とを反応させる。
これにより、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の標識二次抗体を反応系から除去する。
次に、反応系に標識二次抗体を加え、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体複合体と、標識二次抗体とを反応させる。
これにより、第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体を形成することができる。
その後、未反応の標識二次抗体を反応系から除去する。
(6)標識カウント工程
次に、反応系に残った第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
次に、反応系に残った第1の抗体-バイオマーカー-第2の抗体-標識二次抗体複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
(7)定量工程
次に、得られたカウント数及び作成した検量線に基づき検体中の上記バイオマーカーの濃度を算出する。
以上の工程を経て、検体中の上記バイオマーカーを定量することができる。
次に、得られたカウント数及び作成した検量線に基づき検体中の上記バイオマーカーの濃度を算出する。
以上の工程を経て、検体中の上記バイオマーカーを定量することができる。
以下に本発明の第1実施形態に係る検査方法における競合的免疫学的測定により検体中の上記バイオマーカーを定量する検査方法の一例を説明する。
なお、以下の競合的免疫学的測定の説明では、便宜上、標識が付されていない上記バイオマーカーを「非標識バイオマーカー」と記載し、標識が付された上記バイオマーカーを「標識バイオマーカー」と記載する。
なお、以下の競合的免疫学的測定の説明では、便宜上、標識が付されていない上記バイオマーカーを「非標識バイオマーカー」と記載し、標識が付された上記バイオマーカーを「標識バイオマーカー」と記載する。
(1)検査資材の準備工程
本工程では検査に使用する資材である、上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体、免疫反応用緩衝液、及び、標識バイオマーカーを準備する。
上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体、及び、免疫反応用緩衝液は、上記第1非競合的免疫学的測定の説明において示したものを使用することができる。
なお、固相担体に担持された上記バイオマーカーに対する抗体を、以下、単に、「固相担体に担持された抗体」と記載する。
本工程では検査に使用する資材である、上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体、免疫反応用緩衝液、及び、標識バイオマーカーを準備する。
上記バイオマーカーに対する抗体を担持させた固相担体、及び、免疫反応用緩衝液は、上記第1非競合的免疫学的測定の説明において示したものを使用することができる。
なお、固相担体に担持された上記バイオマーカーに対する抗体を、以下、単に、「固相担体に担持された抗体」と記載する。
標識バイオマーカーについて説明する。
標識バイオマーカーは、非標識バイオマーカーに標識を付すことにより作製することができる。
標識は、放射性同位元素の標識であってもよく、化学発色・発光する標識であってもよい。これらの中では、安全性の観点から化学発色・発光する標識であることが好ましい。
これらの標識は、従来の方法により非標識バイオマーカーに付すことができる。
標識バイオマーカーは、非標識バイオマーカーに標識を付すことにより作製することができる。
標識は、放射性同位元素の標識であってもよく、化学発色・発光する標識であってもよい。これらの中では、安全性の観点から化学発色・発光する標識であることが好ましい。
これらの標識は、従来の方法により非標識バイオマーカーに付すことができる。
(2)検量線作成工程
(2-1)非標識バイオマーカー標準液作製ステップ
上記免疫反応用緩衝液に非標識バイオマーカーを加え、複数の異なる濃度の非標識バイオマーカー標準液を作製する。
(2-1)非標識バイオマーカー標準液作製ステップ
上記免疫反応用緩衝液に非標識バイオマーカーを加え、複数の異なる濃度の非標識バイオマーカー標準液を作製する。
(2-2)非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液調製ステップ
まず、各非標識バイオマーカー標準液に、一定量の標識バイオマーカーを加えて混合し非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液を調製する。
まず、各非標識バイオマーカー標準液に、一定量の標識バイオマーカーを加えて混合し非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液を調製する。
(2-3)固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体形成ステップ
次に、非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。この際、非標識バイオマーカーと、標識バイオマーカーとは競合して固相担体に担持された抗体に結合することになる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-非標識バイオマーカー複合体及び固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体を形成することができる。
この反応において、非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカーの量が多ければ、固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の量が少なくなる。
また、非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカーの量が少なければ、固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の量が多くなる。
その後、未反応の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーを除去する。
次に、非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。この際、非標識バイオマーカーと、標識バイオマーカーとは競合して固相担体に担持された抗体に結合することになる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-非標識バイオマーカー複合体及び固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体を形成することができる。
この反応において、非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカーの量が多ければ、固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の量が少なくなる。
また、非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカーの量が少なければ、固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の量が多くなる。
その後、未反応の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーを除去する。
(2-4)標識カウントステップ
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
(2-5)検量線作成ステップ
各非標識バイオマーカー標準液の濃度、及び、得られた標識のカウント数に基づき、非標識バイオマーカー濃度と標識のカウント数との関係を示す検量線を作成する。
各非標識バイオマーカー標準液の濃度、及び、得られた標識のカウント数に基づき、非標識バイオマーカー濃度と標識のカウント数との関係を示す検量線を作成する。
(3)非標識バイオマーカー-標識バイオマーカー混合液調製工程
次に、免疫反応用緩衝液に、検体及び一定量の標識バイオマーカーを加えて混合し検体-標識バイオマーカー混合液を調製する。
なお、検体中の上記バイオマーカーには標識が付されていないので、以下の説明で「非標識バイオマーカー」と記載する。
次に、免疫反応用緩衝液に、検体及び一定量の標識バイオマーカーを加えて混合し検体-標識バイオマーカー混合液を調製する。
なお、検体中の上記バイオマーカーには標識が付されていないので、以下の説明で「非標識バイオマーカー」と記載する。
(4)固相担体に担持された抗体-バイオマーカー複合体形成工程
次に、検体-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。この際、非標識バイオマーカーと、標識バイオマーカーとは競合して固相担体に担持された抗体に結合することになる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-非標識バイオマーカー複合体及び固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーを除去する。
次に、検体-標識バイオマーカー混合液中の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーと、固相担体に担持された抗体を反応させる。この際、非標識バイオマーカーと、標識バイオマーカーとは競合して固相担体に担持された抗体に結合することになる。
この反応により、固相担体に担持された抗体-非標識バイオマーカー複合体及び固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体を形成することができる。
その後、未反応の非標識バイオマーカー及び標識バイオマーカーを除去する。
(5)標識カウント工程
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
次に、反応系に残った固相担体に担持された抗体-標識バイオマーカー複合体の標識をカウントする。
標識のカウントは、標識の種類に応じ、従来の方法によりカウントすることができる。
(6)定量工程
次に、得られたカウント数及び作成した検量線に基づき検体中の上記バイオマーカー(非標識バイオマーカー)の濃度を算出する。
以上の工程を経て、検体中の上記バイオマーカーを定量することができる。
次に、得られたカウント数及び作成した検量線に基づき検体中の上記バイオマーカー(非標識バイオマーカー)の濃度を算出する。
以上の工程を経て、検体中の上記バイオマーカーを定量することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る検査方法は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階から(3)の段階又は(4)の段階へ移行する第2重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含む。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
本発明の第2実施形態に係る検査方法は、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、上記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階から(3)の段階又は(4)の段階へ移行する第2重症化リスクであり、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含む。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。
本発明の第2実施形態に係る検査方法における重症化度の分類は、上記本発明の第1実施形態に係る検査方法における重症化度の分類と同じである。
なお、本発明の第2実施形態に係る検査方法では、(2)の段階から(3)の段階又は(4)の段階へ移行する重症化リスクを「第2重症化リスク」という。
ヒトがSARS-CoV-2に感染すると、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6及びCRPの発現量が増加し、白血球数、全白血球数に対する好中球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素及びクレアチニンが増加し、血小板数、全白血球数に対するリンパ球数の割合及びTARCの発現量が減少する。特に、第2重症化リスクが高い患者は、これらの量がより増加又は減少する傾向がある。そのため、これらの指標を用いて、第2重症化リスクを検査することができる。例えば、指標として、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6又はCRPを用いる場合は、これらのバイオマーカーを用いた定量値により、第2重症化リスクを検査することができる。
より具体的な第2重症化リスクの検査方法について説明する。
ヒトがSARS-CoV-2に感染した際、上記指標が一定の数値(すなわち、カットオフ値)以上又は一定の数値以下であると、軽症から中等症又は重症に移行する第2重症化リスクが生じやすくなる。
ヒトがSARS-CoV-2に感染した際、上記指標が一定の数値(すなわち、カットオフ値)以上又は一定の数値以下であると、軽症から中等症又は重症に移行する第2重症化リスクが生じやすくなる。
そのため、本発明の第2実施形態に係る検査方法は、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値を、第2重症化リスクに対する指標となる所定の数値(すなわち、カットオフ値)と比較し、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値の大小を評価する評価工程を含んでいてもよい。
本発明の第2実施形態に係る検査方法において、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群の少なくとも1種の指標を測定するための好ましい検体は、上記本発明の第1実施形態に係る検査方法における好ましい検体と同じである。
本発明の第2実施形態における検査方法を行う上で、好ましい検体の採取時期は、上記本発明の第1実施形態における好ましい検体採取時期と同じである。
本発明の第2実施形態における検査方法を行う上で、好ましい検体の採取時期は、上記本発明の第1実施形態における好ましい検体採取時期と同じである。
第2重症化リスクを判断する上でのカルプロテクチンのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、3.5~8.1μg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、4.6~7.0μg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のカルプロテクチンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のカルプロテクチンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上でのIFN-λ3のカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、10.0~23.2pg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、13.3~19.9pg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のIFN-λ3の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のIFN-λ3の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上でのIL-6のカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、25.4~59.4pg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、33.9~50.9pg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のIL-6の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のIL-6の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上でのCRPのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、1.50~3.50mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、2.00~3.00mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のCRPの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のCRPの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上での白血球数のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、5.16~12.04個/nLの範囲の中の1点であることが好ましく、6.88~10.32個/nLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の白血球数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の白血球数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上での血小板数のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、13.2~30.8×104個/μLの範囲の中の1点であることが好ましく、17.6~26.4×104個/μLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の血小板数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の血小板数を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上での全白血球数に対する好中球数の割合のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、48.0~100.0%の範囲の中の1点であることが好ましく、64.0~96.0%の範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の好中球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の好中球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上での全白血球数に対するリンパ球数の割合のカットオフ値は、例えば、検体として全血を用いる場合、6.6~15.4%の範囲の中の1点であることが好ましく、8.8~13.2%の範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のリンパ球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のリンパ球数の割合を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上での総ビリルビンのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、0.3~0.6mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、0.4~0.5mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の総ビリルビンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の総ビリルビンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上での尿素窒素のカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、13.2~30.8mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、17.6~26.4mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中の尿素窒素の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中の尿素窒素の濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上でのクレアチニンのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、0.36~0.84mg/dLの範囲の中の1点であることが好ましく、0.48~0.72mg/dLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のクレアチニンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のクレアチニンの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも高い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
第2重症化リスクを判断する上でのTARCのカットオフ値は、例えば、検体として血清を用いる場合、60.0~140.0pg/mLの範囲の中の1点であることが好ましく、80.0~120.0pg/mLの範囲の中の1点であることがより好ましい。
検体中のTARCの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
検体中のTARCの濃度を測定した結果、その数値がカットオフ値よりも低い場合、当該検体採取元の患者は、第2重症化リスクが高いと判断できる。
なお、上記カットオフ値は、例えば、上記重症化度の分類における(2)の段階から(3)又は段階から(4)の段階へ移行しなかった患者群の検体中の上記指標の定量値と、(2)の段階から(3)の段階又は(4)の段階へ移行した患者群の検体中の上記指標の定量値とからROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve)を作成することにより設定することができる。
なお、ROC曲線下面積は、0.65以上であることが好ましく、0.75以上であることがより好ましく、0.80以上であることが更に好ましい。
なお、ROC曲線下面積は、0.65以上であることが好ましく、0.75以上であることがより好ましく、0.80以上であることが更に好ましい。
本発明の第2実施形態に係る検査方法における上記指標の定量は、上記本発明の第1実施形態に係る検査方法における上記指標の定量と同じ方法で行うことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係るCOVID-19重症化リスク予測用の検査試薬は、上記本発明の第1実施形態に係る検査方法及び上記本発明の第2実施形態に係る検査方法に用いられる抗カルプロテクチン抗体、抗IFN-λ3抗体、抗IL-6抗体、抗CRP抗体、抗クレアチニン抗体及び抗TARC抗体からなる群から選択される少なくとも1種の抗体を含む。
(上記の検査試薬は、前記定量工程が、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する定量工程である検査方法に用いられる。)
本発明の第3実施形態に係るCOVID-19重症化リスク予測用の検査試薬は、上記本発明の第1実施形態に係る検査方法及び上記本発明の第2実施形態に係る検査方法に用いられる抗カルプロテクチン抗体、抗IFN-λ3抗体、抗IL-6抗体、抗CRP抗体、抗クレアチニン抗体及び抗TARC抗体からなる群から選択される少なくとも1種の抗体を含む。
(上記の検査試薬は、前記定量工程が、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する定量工程である検査方法に用いられる。)
本発明の第3実施形態に係る検査試薬は、上記バイオマーカーに対する抗体以外に、当該抗体を担持させた固相担体、免疫反応用緩衝液、標識された上記バイオマーカー及び/又はそのアナログ、標識二次抗体等を含んでいてもよい。
以下、実施例により、本発明の検査方法をさらに説明するが、本発明の検査方法はこれらに限定されるものではない。
<検査試薬の準備>
カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCを測定するための検査試薬として、以下の試薬を準備した。
カルプロテクチン測定用試薬(酵素免疫測定法(ELISA法)):BUHLMANN社製、製品名「BUHLMANN sCAL(登録商標) ELISA」
カルプロテクチン測定用試薬(イムノクロマト法):BUHLMANN社製、製品名「Quantum Blue(登録商標) sCAL」
IFN-λ3測定用試薬(化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)):シスメックス(株)製、製品名「HISCL(登録商標) IFN-λ3試薬」
IL-6測定用試薬(電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)):ロシュ・ダイアグノスティクス社製、製品名「エクルーシス(登録商標)試薬 IL-6」
CRP測定試薬(ラテックス凝集比濁法):富士フイルム和光純薬(株)製、製品名「LTオートワコー CRP-HSII」
総ビリルビン測定試薬(化学酸化法):富士フイルム和光純薬(株)製、製品名「総ビリルビンE-HAテストワコー」
尿素窒素測定試薬(ウレアーゼ法):(株)シノテスト製、製品名「シグナスオート UN」
クレアチニン測定試薬(酵素法):(株)シノテスト製、製品名「シグナスオート CRE」
TARC測定用試薬(化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)):塩野義製薬(株)製、製品名「HISCL(登録商標) TARC試薬」
白血球数、血小板数、好中球数(全白血球数に対する好中球数の割合)及びリンパ球数(全白血球数に対するリンパ球数の割合)の測定には、シスメックス(株)製、多項目自動血球分析装置XN-2000/XN-9000を用いた。
カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCを測定するための検査試薬として、以下の試薬を準備した。
カルプロテクチン測定用試薬(酵素免疫測定法(ELISA法)):BUHLMANN社製、製品名「BUHLMANN sCAL(登録商標) ELISA」
カルプロテクチン測定用試薬(イムノクロマト法):BUHLMANN社製、製品名「Quantum Blue(登録商標) sCAL」
IFN-λ3測定用試薬(化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)):シスメックス(株)製、製品名「HISCL(登録商標) IFN-λ3試薬」
IL-6測定用試薬(電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)):ロシュ・ダイアグノスティクス社製、製品名「エクルーシス(登録商標)試薬 IL-6」
CRP測定試薬(ラテックス凝集比濁法):富士フイルム和光純薬(株)製、製品名「LTオートワコー CRP-HSII」
総ビリルビン測定試薬(化学酸化法):富士フイルム和光純薬(株)製、製品名「総ビリルビンE-HAテストワコー」
尿素窒素測定試薬(ウレアーゼ法):(株)シノテスト製、製品名「シグナスオート UN」
クレアチニン測定試薬(酵素法):(株)シノテスト製、製品名「シグナスオート CRE」
TARC測定用試薬(化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)):塩野義製薬(株)製、製品名「HISCL(登録商標) TARC試薬」
白血球数、血小板数、好中球数(全白血球数に対する好中球数の割合)及びリンパ球数(全白血球数に対するリンパ球数の割合)の測定には、シスメックス(株)製、多項目自動血球分析装置XN-2000/XN-9000を用いた。
<各指標の測定>
酸素吸入が必要になったSARS-CoV-2感染者14人について、酸素吸収開始後に、全血を採取し、これを白血球数、血小板数、好中球数(全白血球数に対する好中球数の割合)及びリンパ球数(全白血球数に対するリンパ球数の割合)測定用の検体とした。別途採取した全血について、血液凝固後に遠心分離を行い、血清を採取してこれをカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARC測定用の検体とした。
なお、後述する表1に記載の症例No.9の患者のみ、全血を採取した時点で、後述の<患者の重症化度の分類>が(3)であった。その他の患者は、全血を採取した時点では、後述の<患者の重症化度の分類>が(2)であった。従って、後述の第2重症化リスクの検討においては、症例No.9のデータを除外した。
酸素吸入が必要になったSARS-CoV-2感染者14人について、酸素吸収開始後に、全血を採取し、これを白血球数、血小板数、好中球数(全白血球数に対する好中球数の割合)及びリンパ球数(全白血球数に対するリンパ球数の割合)測定用の検体とした。別途採取した全血について、血液凝固後に遠心分離を行い、血清を採取してこれをカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARC測定用の検体とした。
なお、後述する表1に記載の症例No.9の患者のみ、全血を採取した時点で、後述の<患者の重症化度の分類>が(3)であった。その他の患者は、全血を採取した時点では、後述の<患者の重症化度の分類>が(2)であった。従って、後述の第2重症化リスクの検討においては、症例No.9のデータを除外した。
(カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCの測定)
得られた検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCの濃度、並びに、白血球数、血小板数、好中球数(全白血球数に対する好中球数の割合を算出)及びリンパ球数(全白血球数に対するリンパ球数の割合を算出)を、各測定用試薬の添付書類に記載された方法に従って測定した。結果を表1に記載する。
なお、症例No.6の患者からはCRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合のデータが取得できず、症例No.14の患者からは、総ビリルビンのデータが取得できなかったので、取得できたデータのみを用いて後述の検討を実施した。
得られた検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCの濃度、並びに、白血球数、血小板数、好中球数(全白血球数に対する好中球数の割合を算出)及びリンパ球数(全白血球数に対するリンパ球数の割合を算出)を、各測定用試薬の添付書類に記載された方法に従って測定した。結果を表1に記載する。
なお、症例No.6の患者からはCRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合のデータが取得できず、症例No.14の患者からは、総ビリルビンのデータが取得できなかったので、取得できたデータのみを用いて後述の検討を実施した。
<患者の重症化度の分類>
検体を採取したSARS-CoV-2感染者を経過観察し、以下の(2)~(4)のように分類した。結果を表1に記載する。
(2)回復までの間に酸素吸入が必要であったが、高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、侵襲的人工呼吸器及び体外式膜型人工肺(ECMO)を必要としなかった。
(3)回復までの間に高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要としたが、侵襲的人工呼吸器及び体外式膜型人工肺(ECMO)を必要としなかった。
(4)回復又は死亡までの間に侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とした。
検体を採取したSARS-CoV-2感染者を経過観察し、以下の(2)~(4)のように分類した。結果を表1に記載する。
(2)回復までの間に酸素吸入が必要であったが、高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、侵襲的人工呼吸器及び体外式膜型人工肺(ECMO)を必要としなかった。
(3)回復までの間に高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要としたが、侵襲的人工呼吸器及び体外式膜型人工肺(ECMO)を必要としなかった。
(4)回復又は死亡までの間に侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とした。
(2)の段階に分類されたSARS-CoV-2感染者の数は、8人であった。
(3)の段階に分類されたSARS-CoV-2感染者の数は、2人であった。
(4)の段階に分類されたSARS-CoV-2感染者の数は、4人であった。
(3)の段階に分類されたSARS-CoV-2感染者の数は、2人であった。
(4)の段階に分類されたSARS-CoV-2感染者の数は、4人であった。
<第1重症化リスク>
上記(2)の段階及び(3)の段階に分類された患者群を第1群とし、上記(4)の段階に分類された患者群を第2群とした。
次に、得られたカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン、TARCの濃度、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合に基づき第1群と第2群の比較を行った。
図1は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図2は、イムノクロマト法により測定した第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図3は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のIFN-λ3濃度を示すプロット図である。
図4は、電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のIL-6濃度を示すプロット図である。
図5は、ラテックス凝集比濁法により測定した第1群及び第2群の血清中のCRP濃度を示すプロット図である。
図6は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中の白血球数を示すプロット図である。
図7は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中の血小板数を示すプロット図である。
図8は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合を示すプロット図である。
図9は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合を示すプロット図である。
図10は、化学酸化法により測定した第1群及び第2群の血清中の総ビリルビン濃度を示すプロット図である。
図11は、ウレアーゼ法により測定した第1群及び第2群の血清中の尿素窒素濃度を示すプロット図である。
図12は、酵素法により測定した第1群及び第2群の血清中のクレアチニン濃度を示すプロット図である。
図13は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のTARC濃度を示すプロット図である。
上記(2)の段階及び(3)の段階に分類された患者群を第1群とし、上記(4)の段階に分類された患者群を第2群とした。
次に、得られたカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン、TARCの濃度、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合に基づき第1群と第2群の比較を行った。
図1は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図2は、イムノクロマト法により測定した第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図3は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のIFN-λ3濃度を示すプロット図である。
図4は、電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のIL-6濃度を示すプロット図である。
図5は、ラテックス凝集比濁法により測定した第1群及び第2群の血清中のCRP濃度を示すプロット図である。
図6は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中の白血球数を示すプロット図である。
図7は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中の血小板数を示すプロット図である。
図8は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合を示すプロット図である。
図9は、多項目自動血球分析装置で測定した第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合を示すプロット図である。
図10は、化学酸化法により測定した第1群及び第2群の血清中の総ビリルビン濃度を示すプロット図である。
図11は、ウレアーゼ法により測定した第1群及び第2群の血清中の尿素窒素濃度を示すプロット図である。
図12は、酵素法により測定した第1群及び第2群の血清中のクレアチニン濃度を示すプロット図である。
図13は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第1群及び第2群の血清中のTARC濃度を示すプロット図である。
ELISA法により測定した第1群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、5.1μg/mLであった。
ELISA法により測定した第2群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、14.0μg/mLであった。
ELISA法により測定した第2群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、14.0μg/mLであった。
イムノクロマト法により測定した第1群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、4.9μg/mLであった。
イムノクロマト法により測定した第2群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、19.4μg/mLであった。
イムノクロマト法により測定した第2群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、19.4μg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第1群の血清中のIFN-λ3濃度の中央値は、3.7pg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第2群の血清中のIFN-λ3濃度の中央値は、45.1pg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第2群の血清中のIFN-λ3濃度の中央値は、45.1pg/mLであった。
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第1群の血清中のIL-6濃度の中央値は、9.5pg/mLであった。
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第2群の血清中のIL-6濃度の中央値は、115.0pg/mLであった。
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第2群の血清中のIL-6濃度の中央値は、115.0pg/mLであった。
ラテックス凝集比濁法により測定した第1群の血清中のCRP濃度の中央値は、1.69mg/dLであった。
ラテックス凝集比濁法により測定した第2群の血清中のCRP濃度の中央値は、4.50mg/dLであった。
ラテックス凝集比濁法により測定した第2群の血清中のCRP濃度の中央値は、4.50mg/dLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第1群の全血中の白血球数の中央値は、6.00個/nLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中の白血球数の中央値は、8.46個/nLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中の白血球数の中央値は、8.46個/nLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第1群の全血中の血小板数の中央値は、23.1×104個/μLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中の血小板数の中央値は、14.1×104個/μLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中の血小板数の中央値は、14.1×104個/μLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第1群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合の中央値は、72.9%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合の中央値は、90.5%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合の中央値は、90.5%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第1群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合の中央値は、20.3%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合の中央値は、6.3%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合の中央値は、6.3%であった。
化学酸化法により測定した測定した第1群の血清中の総ビリルビンの中央値は、0.3mg/dLであった。
化学酸化法により測定した測定した第2群の血清中の総ビリルビンの中央値は、0.5mg/dLであった。
化学酸化法により測定した測定した第2群の血清中の総ビリルビンの中央値は、0.5mg/dLであった。
ウレアーゼ法により測定した測定した第1群の血清中の尿素窒素の中央値は、16.0mg/dLであった。
ウレアーゼ法により測定した測定した第2群の血清中の尿素窒素の中央値は、24.6mg/dLであった。
ウレアーゼ法により測定した測定した第2群の血清中の尿素窒素の中央値は、24.6mg/dLであった。
酵素法により測定した測定した第1群の血清中のクレアチニンの中央値は、0.60mg/dLであった。
酵素法により測定した測定した第2群の血清中のクレアチニンの中央値は、1.27mg/dLであった。
酵素法により測定した測定した第2群の血清中のクレアチニンの中央値は、1.27mg/dLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第1群の血清中のTARC濃度の中央値は、139.5pg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第2群の血清中のTARC濃度の中央値は、70.5pg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第2群の血清中のTARC濃度の中央値は、70.5pg/mLであった。
(検体中の各指標のROC解析)
得られた検体(全血又は血清)中の各指標(バイオマーカー濃度等)の測定結果に基づき、第1群vs第2群の検体中の各指標(バイオマーカー濃度等)に関するROC解析を行った。
各ROC曲線を図14~図26に示す。
図14は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図15は、イムノクロマト法により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図16は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線である。
図17は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線である。
図18は、ラテックス凝集比濁法により測定した、第1群及び第2群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線である。
図19は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の白血球数に関するROC曲線である。
図20は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の血小板数に関するROC曲線である。
図21は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線である。
図22は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合に関するROC曲線である。
図23は、化学酸化法により測定した、第1群及び第2群の血清中の総ビリルビン濃度に関するROC曲線である。
図24は、ウレアーゼ法により測定した、第1群及び第2群の血清中の尿素窒素濃度に関するROC曲線である。
図25は、酵素法により測定した、第1群及び第2群の血清中のクレアチニン濃度に関するROC曲線である。
図26は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線である。
得られた検体(全血又は血清)中の各指標(バイオマーカー濃度等)の測定結果に基づき、第1群vs第2群の検体中の各指標(バイオマーカー濃度等)に関するROC解析を行った。
各ROC曲線を図14~図26に示す。
図14は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図15は、イムノクロマト法により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図16は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線である。
図17は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線である。
図18は、ラテックス凝集比濁法により測定した、第1群及び第2群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線である。
図19は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の白血球数に関するROC曲線である。
図20は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の血小板数に関するROC曲線である。
図21は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線である。
図22は、多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合に関するROC曲線である。
図23は、化学酸化法により測定した、第1群及び第2群の血清中の総ビリルビン濃度に関するROC曲線である。
図24は、ウレアーゼ法により測定した、第1群及び第2群の血清中の尿素窒素濃度に関するROC曲線である。
図25は、酵素法により測定した、第1群及び第2群の血清中のクレアチニン濃度に関するROC曲線である。
図26は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線である。
ELISA法により測定した、第1群及び第2群間のカルプロテクチンの濃度のp値は0.024であった。
なお、本明細書においてp値は、Mann-Whitney U検定により算出した値を意味する。
ELISA法により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.90であった。
Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、13.6μg/mLであった。
また、カットオフ値を13.6μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.9%であった。
なお、本明細書においてp値は、Mann-Whitney U検定により算出した値を意味する。
ELISA法により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.90であった。
Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、13.6μg/mLであった。
また、カットオフ値を13.6μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.9%であった。
イムノクロマト法により測定した、第1群及び第2群間のカルプロテクチンの濃度のp値は0.14であった。
イムノクロマト法により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.78であった。
Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、13.4μg/mLであった。
また、カットオフ値を13.4μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.7%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、90.0%であった。
陽性的中率は、75.0%であった。
陰性的中率は、90.0%であった。
イムノクロマト法により測定した、第1群及び第2群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.78であった。
Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、13.4μg/mLであった。
また、カットオフ値を13.4μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.7%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、90.0%であった。
陽性的中率は、75.0%であった。
陰性的中率は、90.0%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群間のIFN-λ3の濃度のp値は0.11であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.80であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、31.3pg/mLであった。
また、カットオフ値を31.3pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.9%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.80であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、31.3pg/mLであった。
また、カットオフ値を31.3pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.9%であった。
電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第1群及び第2群間のIL-6の濃度のp値は0.004であった。
電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.98であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、42.4pg/mLであった。
また、カットオフ値を42.4pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、90.0%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.98であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、42.4pg/mLであった。
また、カットオフ値を42.4pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、90.0%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
ラテックス凝集比濁法により測定した、第1群及び第2群間のCRP濃度のp値は0.414であった。
ラテックス凝集比濁法により測定した、第1群及び第2群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.67であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、3.00mg/dLであった。
また、カットオフ値を3.00mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、69.2%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、55.6%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
ラテックス凝集比濁法により測定した、第1群及び第2群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.67であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、3.00mg/dLであった。
また、カットオフ値を3.00mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、69.2%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、55.6%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群間の白血球数のp値は0.414であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の白血球数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.67であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、8.00個/nLであった。
また、カットオフ値を8.00個/nLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、69.2%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、66.7%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、85.7%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の白血球数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.67であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、8.00個/nLであった。
また、カットオフ値を8.00個/nLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、69.2%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、66.7%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、85.7%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群間の血小板数のp値は0.148であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の血小板数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.78であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、21.5×104個/μLであった。
また、カットオフ値を21.5×104個/μLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、69.2%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、55.6%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中の血小板数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.78であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、21.5×104個/μLであった。
また、カットオフ値を21.5×104個/μLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、69.2%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、55.6%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群間の全白血球数に対する好中球数の割合のp値は0.106であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.81であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、90.0%であった。
また、カットオフ値を90.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.3%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.81であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、90.0%であった。
また、カットオフ値を90.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.3%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群間の全白血球数に対するリンパ球数の割合のp値は0.148であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.78であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、8.0%であった。
また、カットオフ値を8.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、88.9%であった。
陽性的中率は、75.0%であった。
陰性的中率は、88.9%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第1群及び第2群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.78であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、8.0%であった。
また、カットオフ値を8.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、88.9%であった。
陽性的中率は、75.0%であった。
陰性的中率は、88.9%であった。
化学酸化法により測定した、第1群及び第2群間の総ビリルビンのp値は0.371であった。
化学酸化法により測定した、第1群及び第2群の血清中の総ビリルビンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.70であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、0.45mg/dLであった。
また、カットオフ値を0.45mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、76.9%であった。
感度は、66.7%であった。
特異度は、80.0%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、88.9%であった。
化学酸化法により測定した、第1群及び第2群の血清中の総ビリルビンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.70であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、0.45mg/dLであった。
また、カットオフ値を0.45mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、76.9%であった。
感度は、66.7%であった。
特異度は、80.0%であった。
陽性的中率は、50.0%であった。
陰性的中率は、88.9%であった。
ウレアーゼ法により測定した、第1群及び第2群間の尿素窒素のp値は0.036であった。
ウレアーゼ法により測定した、第1群及び第2群の血清中の尿素窒素に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.88であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、22.0mg/dLであった。
また、カットオフ値を22.0mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.7%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、80.0%であった。
陽性的中率は、66.7%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
ウレアーゼ法により測定した、第1群及び第2群の血清中の尿素窒素に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.88であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、22.0mg/dLであった。
また、カットオフ値を22.0mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.7%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、80.0%であった。
陽性的中率は、66.7%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
酵素法により測定した、第1群及び第2群間のクレアチニンのp値は0.027であった。
酵素法により測定した、第1群及び第2群の血清中のクレアチニンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.89であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、1.00mg/dLであった。
また、カットオフ値を1.00mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.9%であった。
酵素法により測定した、第1群及び第2群の血清中のクレアチニンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.89であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、1.00mg/dLであった。
また、カットオフ値を1.00mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、92.9%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、90.9%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群間のTARCの濃度のp値は0.014であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.93であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、100.0pg/mLであった。
また、カットオフ値を100.0pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.7%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、80.0%であった。
陽性的中率は、66.7%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第1群及び第2群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.93であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、100.0pg/mLであった。
また、カットオフ値を100.0pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.7%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、80.0%であった。
陽性的中率は、66.7%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
<第2重症化リスク>
上記(2)の段階に分類された患者群を第3群とし、上記(3)の段階及び(4)の段階に分類された患者群を第4群とした。
次に、得られたカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン、TARCの濃度、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合に基づき第3群と第4群の比較を行った。
図27は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図28は、イムノクロマト法により測定した第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図29は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のIFN-λ3濃度を示すプロット図である。
図30は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のIL-6濃度を示すプロット図である。
図31は、ラテックス凝集比濁法により測定した第3群及び第4群の血清中のCRP濃度を示すプロット図である。
図32は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中の白血球数を示すプロット図である。
図33は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中の血小板数を示すプロット図である。
図34は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合を示すプロット図である。
図35は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合を示すプロット図である。
図36は、化学酸化法により測定した第3群及び第4群の血清中の総ビリルビン濃度を示すプロット図である。
図37は、ウレアーゼ法により測定した第3群及び第4群の血清中の尿素窒素濃度を示すプロット図である。
図38は、酵素法により測定した第3群及び第4群の血清中のクレアチニン濃度を示すプロット図である。
図39は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のTARC濃度を示すプロット図である。
上記(2)の段階に分類された患者群を第3群とし、上記(3)の段階及び(4)の段階に分類された患者群を第4群とした。
次に、得られたカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン、TARCの濃度、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合に基づき第3群と第4群の比較を行った。
図27は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図28は、イムノクロマト法により測定した第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度を示すプロット図である。
図29は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のIFN-λ3濃度を示すプロット図である。
図30は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のIL-6濃度を示すプロット図である。
図31は、ラテックス凝集比濁法により測定した第3群及び第4群の血清中のCRP濃度を示すプロット図である。
図32は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中の白血球数を示すプロット図である。
図33は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中の血小板数を示すプロット図である。
図34は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合を示すプロット図である。
図35は、多項目自動血球分析装置で測定した第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合を示すプロット図である。
図36は、化学酸化法により測定した第3群及び第4群の血清中の総ビリルビン濃度を示すプロット図である。
図37は、ウレアーゼ法により測定した第3群及び第4群の血清中の尿素窒素濃度を示すプロット図である。
図38は、酵素法により測定した第3群及び第4群の血清中のクレアチニン濃度を示すプロット図である。
図39は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第3群及び第4群の血清中のTARC濃度を示すプロット図である。
ELISA法により測定した第3群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、4.7μg/mLであった。
ELISA法により測定した第4群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、13.8μg/mLであった。
ELISA法により測定した第4群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、13.8μg/mLであった。
イムノクロマト法により測定した第3群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、4.7μg/mLであった。
イムノクロマト法により測定した第4群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、18.9μg/mLであった。
イムノクロマト法により測定した第4群の血清中のカルプロテクチン濃度の中央値は、18.9μg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第3群の血清中のIFN-λ3濃度の中央値は、3.2pg/mLであった。
ELISA法により測定した第4群の血清中のIFN-λ3濃度の中央値は、40.4pg/mLであった。
ELISA法により測定した第4群の血清中のIFN-λ3濃度の中央値は、40.4pg/mLであった。
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第3群の血清中のIL-6濃度の中央値は、9.2pg/mLであった。
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第4群の血清中のIL-6濃度の中央値は、69.0pg/mLであった。
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した第4群の血清中のIL-6濃度の中央値は、69.0pg/mLであった。
ラテックス凝集比濁法により測定した第3群の血清中のCRP濃度の中央値は、1.69mg/dLであった。
ラテックス凝集比濁法により測定した第4群の血清中のCRP濃度の中央値は、4.60mg/dLであった。
ラテックス凝集比濁法により測定した第4群の血清中のCRP濃度の中央値は、4.60mg/dLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第3群の全血中の白血球数の中央値は、6.00個/nLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中の白血球数の中央値は、8.22個/nLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中の白血球数の中央値は、8.22個/nLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第3群の全血中の血小板数の中央値は、29.9×104個/μLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中の血小板数の中央値は、12.7×104個/μLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中の血小板数の中央値は、12.7×104個/μLであった。
多項目自動血球分析装置で測定した第3群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合の中央値は、72.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合の中央値は、90.1%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合の中央値は、90.1%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第3群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合の中央値は、21.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合の中央値は、6.9%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した第4群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合の中央値は、6.9%であった。
化学酸化法により測定した測定した第3群の血清中の総ビリルビンの中央値は、0.3mg/dLであった。
化学酸化法により測定した測定した第4群の血清中の総ビリルビンの中央値は、0.6mg/dLであった。
化学酸化法により測定した測定した第4群の血清中の総ビリルビンの中央値は、0.6mg/dLであった。
ウレアーゼ法により測定した測定した第3群の血清中の尿素窒素の中央値は、15.9mg/dLであった。
ウレアーゼ法により測定した測定した第4群の血清中の尿素窒素の中央値は、23.6mg/dLであった。
ウレアーゼ法により測定した測定した第4群の血清中の尿素窒素の中央値は、23.6mg/dLであった。
酵素法により測定した測定した第3群の血清中のクレアチニンの中央値は、0.55mg/dLであった。
酵素法により測定した測定した第4群の血清中のクレアチニンの中央値は、1.19mg/dLであった。
酵素法により測定した測定した第4群の血清中のクレアチニンの中央値は、1.19mg/dLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第3群の血清中のIL-6濃度の中央値は、139.5pg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第4群の血清中のIL-6濃度の中央値は、81.3pg/mLであった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した第4群の血清中のIL-6濃度の中央値は、81.3pg/mLであった。
(検体中の各指標のROC解析)
得られた検体(全血又は血清)中の各指標(バイオマーカー濃度等)の測定結果に基づき、第3群vs第4群の検体中の各指標(バイオマーカー濃度等)に関するROC解析を行った。
各ROC曲線を図40~図52に示す。
図40は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図41は、イムノクロマト法により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図42は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線である。
図43は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線である。
図44は、ラテックス凝集比濁法により測定した、第3群及び第4群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線である。
図45は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の白血球数に関するROC曲線である。
図46は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の血小板数に関するROC曲線である。
図47は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線である。
図48は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合に関するROC曲線である。
図49は、化学酸化法により測定した、第3群及び第4群の血清中の総ビリルビン濃度に関するROC曲線である。
図50は、ウレアーゼ法により測定した、第3群及び第4群の血清中の尿素窒素濃度に関するROC曲線である。
図51は、酵素法により測定した、第3群及び第4群の血清中のクレアチニン濃度に関するROC曲線である。
図52は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線である。
得られた検体(全血又は血清)中の各指標(バイオマーカー濃度等)の測定結果に基づき、第3群vs第4群の検体中の各指標(バイオマーカー濃度等)に関するROC解析を行った。
各ROC曲線を図40~図52に示す。
図40は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図41は、イムノクロマト法により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線である。
図42は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線である。
図43は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線である。
図44は、ラテックス凝集比濁法により測定した、第3群及び第4群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線である。
図45は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の白血球数に関するROC曲線である。
図46は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の血小板数に関するROC曲線である。
図47は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線である。
図48は、多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対するリンパ球数の割合に関するROC曲線である。
図49は、化学酸化法により測定した、第3群及び第4群の血清中の総ビリルビン濃度に関するROC曲線である。
図50は、ウレアーゼ法により測定した、第3群及び第4群の血清中の尿素窒素濃度に関するROC曲線である。
図51は、酵素法により測定した、第3群及び第4群の血清中のクレアチニン濃度に関するROC曲線である。
図52は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線である。
ELISA法により測定した、第3群及び第4群間のカルプロテクチンの濃度のp値は0.011であった。
ELISA法により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.93であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、5.8μg/mLであった。
また、カットオフ値を5.8μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、75.0%であった。
陽性的中率は、71.4%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
ELISA法により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.93であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、5.8μg/mLであった。
また、カットオフ値を5.8μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、75.0%であった。
陽性的中率は、71.4%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
イムノクロマト法により測定した、第3群及び第4群間のカルプロテクチンの濃度のp値は0.045であった。
イムノクロマト法により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.85であった。
Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、5.8μg/mLであった。
また、カットオフ値を5.8μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
イムノクロマト法により測定した、第3群及び第4群の血清中のカルプロテクチン濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.85であった。
Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、5.8μg/mLであった。
また、カットオフ値を5.8μg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群間のIFN-λ3の濃度のp値は0.065であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積0.83であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、16.6pg/mLであった。
また、カットオフ値を16.6pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIFN-λ3濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積0.83であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、16.6pg/mLであった。
また、カットオフ値を16.6pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、85.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第3群及び第4群間のIL-6の濃度のp値は0.019であった。
電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.90であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、42.4pg/mLであった。
また、カットオフ値を42.4pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
電気化学発光酵素免疫測定法(ECLIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のIL-6濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積は0.90であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、42.4pg/mLであった。
また、カットオフ値を42.4pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
ラテックス凝集比濁法により測定した、第3群及び第4群間のCRP濃度のp値は0.343であった。
ラテックス凝集比濁法により測定した、第3群及び第4群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.69であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、2.50mg/dLであった。
また、カットオフ値を2.50mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、75.5%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、57.1%であった。
陽性的中率は、62.5%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
ラテックス凝集比濁法により測定した、第3群及び第4群の血清中のCRP濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.69であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、2.50mg/dLであった。
また、カットオフ値を2.50mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、75.5%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、57.1%であった。
陽性的中率は、62.5%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群間の白血球数のp値は0.639であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の白血球数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.60であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、8.60個/nLであった。
また、カットオフ値を8.60個/nLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、75.0%であった。
感度は、40.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、70.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の白血球数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.60であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、8.60個/nLであった。
また、カットオフ値を8.60個/nLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、75.0%であった。
感度は、40.0%であった。
特異度は、100.0%であった。
陽性的中率は、100.0%であった。
陰性的中率は、70.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群間の血小板数のp値は0.048であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の血小板数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.86であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、22.0×104個/μLであった。
また、カットオフ値を22.0×104個/μLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.3%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、71.4%であった。
陽性的中率は、71.4%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中の血小板数に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.86であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、22.0×104個/μLであった。
また、カットオフ値を22.0×104個/μLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.3%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、71.4%であった。
陽性的中率は、71.4%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群間の全白血球数に対する好中球数の割合のp値は0.073であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.83であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、80.0%であった。
また、カットオフ値を80.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.3%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、85.7%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、85.7%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群の全血中における全白血球数に対する好中球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.83であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、80.0%であった。
また、カットオフ値を80.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.3%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、85.7%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、85.7%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群間の全白血球数に対するリンパ球数の割合のp値は0.106であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群における全白血球数に対する全血中のリンパ球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.80であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、11.0%であった。
また、カットオフ値を11.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.3%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、85.7%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、85.7%であった。
多項目自動血球分析装置で測定した、第3群及び第4群における全白血球数に対する全血中のリンパ球数の割合に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.80であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、11.0%であった。
また、カットオフ値を11.0%とした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.3%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、85.7%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、85.7%であった。
化学酸化法により測定した、第3群及び第4群間の総ビリルビンのp値は0.119であった。
化学酸化法により測定した、第3群及び第4群の血清中の総ビリルビンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.80であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、0.45mg/dLであった。
また、カットオフ値を0.45mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.9%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、75.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
化学酸化法により測定した、第3群及び第4群の血清中の総ビリルビンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.80であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、0.45mg/dLであった。
また、カットオフ値を0.45mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、83.9%であった。
感度は、75.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、75.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
ウレアーゼ法により測定した、第3群及び第4群間の尿素窒素のp値は0.045であった。
ウレアーゼ法により測定した、第3群及び第4群の血清中の尿素窒素に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.85であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、22.0mg/dLであった。
また、カットオフ値を22.0mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
ウレアーゼ法により測定した、第3群及び第4群の血清中の尿素窒素に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.85であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、22.0mg/dLであった。
また、カットオフ値を22.0mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
酵素法により測定した、第3群及び第4群間のクレアチニンのp値は0.021であった。
酵素法により測定した、第3群及び第4群の血清中のクレアチニンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.89であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、0.60mg/dLであった。
また、カットオフ値を0.60mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、76.9%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、62.5%であった。
陽性的中率は、62.5%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
酵素法により測定した、第3群及び第4群の血清中のクレアチニンに関するROC曲線において、ROC曲線の曲線下面積は0.89であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、0.60mg/dLであった。
また、カットオフ値を0.60mg/dLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、76.9%であった。
感度は、100.0%であった。
特異度は、62.5%であった。
陽性的中率は、62.5%であった。
陰性的中率は、100.0%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群間のTARCの濃度のp値は0.065であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積0.83であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、100.0pg/mLであった。
また、カットオフ値を100.0pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)により測定した、第3群及び第4群の血清中のTARC濃度に関するROC曲線において、ROC曲線の曲線化面積0.83であった。
また、Youden´s Indexから算出したカットオフ値は、100.0pg/mLであった。
また、カットオフ値を100.0pg/mLとした際の、検査精度は以下の通りであった。
全体一致率は、84.6%であった。
感度は、80.0%であった。
特異度は、87.5%であった。
陽性的中率は、80.0%であった。
陰性的中率は、87.5%であった。
これらの結果から、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCは、第1重症化リスク及び第2重症化リスクを判断する上で、高感度で特異度の高い指標となることが示された。
本発明は臨床検査、特に、COVID-19において、軽症及び中等症から重症化へ移行する重症化リスク、軽症から中等症及び重症化へ移行する重症化リスクを検査する臨床検査に有用である。
Claims (11)
- SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、
前記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階又は(3)の段階から(4)の段階へ移行する第1重症化リスクであり、
検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含むCOVID-19重症化リスクの検査方法。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。 - 前記カルプロテクチン、前記IFN-λ3、前記IL-6、前記CRP、前記白血球数、前記血小板数、前記全白血球数に対する好中球数の割合、前記全白血球数に対するリンパ球数の割合、前記総ビリルビン、前記尿素窒素、前記クレアチニン及び前記TARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値を、前記第1重症化リスクに対する指標となる所定の数値と比較し、前記検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値の大小を評価する評価工程をさらに含む請求項1に記載の検査方法。
- SARS-CoV-2感染症(COVID-19)の重症化リスクの検査方法であって、
前記重症化リスクは、下記重症化度の分類における(2)の段階から(3)の段階又は(4)の段階へ移行する第2重症化リスクであり、
検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標を定量する定量工程を含むCOVID-19重症化リスクの検査方法。
<重症化度の分類>
(1)酸素投与が不要である。
(2)酸素投与を必要とする。
(3)高流量鼻カニュラ、非侵襲的人工呼吸器、又はその両方を必要とする。
(4)侵襲的人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、又はその両方を必要とする。 - 前記カルプロテクチン、前記IFN-λ3、前記IL-6、前記CRP、前記白血球数、前記血小板数、前記全白血球数に対する好中球数の割合、前記全白血球数に対するリンパ球数の割合、前記総ビリルビン、前記尿素窒素、前記クレアチニン及び前記TARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値を、前記第2重症化リスクに対する指標となる所定の数値と比較し、前記検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、白血球数、血小板数、全白血球数に対する好中球数の割合、全白血球数に対するリンパ球数の割合、総ビリルビン、尿素窒素、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種の指標の定量値の大小を評価する評価工程をさらに含む請求項3に記載の検査方法。
- 前記定量工程が、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する定量工程であり、前記定量が、免疫学的測定による定量である請求項1~4のいずれかに記載の検査方法。
- 前記免疫学的測定による定量が、カルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーに対する抗体を用いる定量である請求項5に記載の検査方法。
- 前記免疫学的測定による定量が、酵素免疫測定法による定量である請求項5又は6に記載の検査方法。
- 前記検体が、体液、細胞及び組織からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1~7のいずれかに記載の検査方法。
- 前記体液が、血液、尿、髄液、唾液、リンパ液、胸水、腹水及び胆汁からなる群から選択される少なくとも1種である請求項8に記載の検査方法。
- 前記体液が、血清又は血漿である請求項8に記載の検査方法。
- 請求項1~10のいずれかに記載の検査方法に用いられるCOVID-19重症化リスク予測用の検査試薬であって、前記定量工程が、検体中のカルプロテクチン、IFN-λ3、IL-6、CRP、クレアチニン及びTARCからなる群から選択される少なくとも1種のバイオマーカーを定量する定量工程であり、抗カルプロテクチン抗体、抗IFN-λ3抗体、抗IL-6抗体、抗CRP抗体、抗クレアチニン抗体及び抗TARC抗体からなる群から選択される少なくとも1種の抗体を含むCOVID-19重症化リスク予測用の検査試薬。
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