JP2023087603A - 折り畳み式展示台および角筒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さく折り畳める紙製の展示台を提供する。【解決手段】折り畳み式展示台1は,正面板20,背面板21および側面板22を有する角筒体2と,スリットを加工した二枚の支持板30を十字に交差させて井桁状に組んだ支持体3を備える。正面板20の形状は,角筒体2の外側で屈曲する横V字形の側端縁を有する縦長六角形になっている。背面板21の形状は,角筒体2の内側で屈曲する横V字形の側端縁を有する鼓形になっている。側面板22には,正面板20の側端縁に係る線分角度と背面板21の側端縁に係る線分角度の和を線分角度とする横V字形の折り込み罫線を側面板に設けている。正面板20,背面板21および側面板22には,上下で二つ折りするための二つ折り罫線26を設けている。支持板30にも,上下で二つ折りするための二つ折り罫線301を設けている。【選択図】図1
Description
本願発明は,陳列台をフロアに置くときに用いる紙製の展示台に係る発明である。
新商品などを店舗に陳列する什器として紙製の陳列台が以前より利用されている。陳列台を使用することで,陳列台に陳列した商品のアイキャッチ効果を高めることができる。一般的に利用されている陳列台は卓上型である(例えば,特許文献1)。卓上型の陳列台は,店舗のレジカウンターなどに置かれる。卓上型の陳列台として,近年,開封するだけで商品を展示できるPDQパッケージ(PDQ: PDQ Pretty Darn Quick)を使用するケースが増えている。
卓上型の陳列台をフロア(床)に置く場合,卓上型の陳列台に加え,卓上型の陳列台を載せる紙製の展示台が使用される(例えば,特許文献2)。特許文献2で開示された展示台(販売台)は,二面を有する二枚のブランクを貼り合わせて四角柱体を形成した本体部と,スリットを加工した二枚のブランクを十字に交差させて本体部に収納する支持体3を備える。
卓上型の陳列台などは,卓上型の陳列台を設置する店舗に輸送される。卓上型の陳列台をフロアに置く場合,卓上型の陳列台に加えて展示台を店舗に輸送する。このため,卓上型の陳列台をフロアに置く場合,展示台の輸送費が別途必要になってしまう。
輸送を考慮して,従来の展示台は折り畳めるように構成されている。特許文献2で開示された展示台は,展示台の板を連設する折れ線を利用することで略平らに折り畳むができる。また,特許文献3で開示された展示台(陳列台)は,梱包部材を展示台の部材として利用している。特許文献3で開示された展示台(陳列台)は,梱包部材の内部にすべてを梱包した状態で輸送可能になっている。
しかし,展示台は,卓上型の陳列台と比較して大型になる。卓上型の陳列台より大型になる展示台を平らに折り畳んでも,折り畳んだ状態の展示台のサイズは卓上型の陳列台のサイズより大きくなってしまう。このため,折り畳んだ状態の展示台の配送費はさほど安価にならない。
卓上型の陳列台より大型になる展示台の輸送を考えると,卓上型の陳列台に近いサイズまで平らに折り畳むことができることが望ましい。卓上型の陳列台より大型になる展示台を,卓上型の陳列台に近いサイズまで平らに折り畳むことができれば,折り畳んだ状態の展示台と卓上型の陳列台を一つの梱包部材に同封して輸送できる。折り畳んだ状態の展示台と卓上型の陳列台を一つの梱包部材に同封して輸送すれば,例えば,折り畳んだ状態の展示台の輸送費をより安価にできる。
そこで,本願発明は,小さくかつ平らに折り畳める紙製の展示台を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1発明は,正面板,背面板および側面板を有する角筒体と,スリットを加工した二枚の支持板を十字に交差させて井桁状に組んだ支持体を備えた折り畳み式展示台である。折り畳むときに生じる折り目をずらすため,前記角筒体では,前記正面板と前記側面板のいずれか一方の形状を,外側で屈曲する横V字形の側端縁を有する縦長六角形とし,もう一方の形状を,内側で屈曲する横V字形の側端縁を有する鼓形としている。また,折り畳むときに生じる折り目をずらしても,角筒体を平に折り畳めるように,前記正面板の側端縁に係る線分角度と前記背面板の側端縁に係る線分角度の和を線分角度とする横V字形の折り込み罫線を前記側面板に設けている。更に,第1発明に係る折り畳み式展示台を小さく折り畳めるように,前記角筒体を構成する前記正面板,前記背面板および前記側面板ならびに前記支持体を構成する前記支持板それぞれに,天地方向で二つ折りするための二つ折り罫線を設けている。
更に,上述した課題を解決する第2発明は,正面板,背面板および側面板を有し,前記正面板と前記側面板のいずれか一方の形状を,外側で屈曲する横V字形の側端縁を有する縦長六角形とし,もう一方の形状を,内側で屈曲する横V字形の側端縁を有する鼓形とし,前記正面板の側端縁に係る線分角度と前記背面板の側端縁に係る線分角度の和を線分角度とする横V字形の折り込み罫線を前記側面板に設け,前記角筒体を構成する前記正面板,前記背面板および前記側面板それぞれに,天地方向で二つ折りするための二つ折り罫線を設けたことを特徴する角筒体である。第2発明に係る角筒体は,第1発明に係る折り畳み式展示台で必要となる角筒体に係る発明である。
本願発明に係る折り畳み式展示台は,角筒体を折り畳むときに生じる折り目をずらすことにより,平らにかつ小さく折り畳めるように構成されている。折り畳み式展示台を平らにかつ小さく折り畳めると,折り畳み式展示台の輸送に必要な資源(例えば,段ボール)を削減できる。また,折り畳み式展示台を平らにかつ小さく折り畳めると,一台の車両でより多くの折り畳み式展示台を輸送でき,折り畳み式展示台の輸送に必要なエネルギー(例えば,ガソリン)を削減できる。折り畳み式展示台の輸送に必要な資源とエネルギーを削減することは,CO2の削減につながる。このことから,本願発明に係る折り畳み式展示台は,企業に求められている環境配慮設計になっていると言える。
ここから,本願発明に係る実施形態について記載する。本実施形態は,本願発明の理解を容易にするためのものである。本願発明は,これから説明する本実施形態に限定されるものではない。また,特に断りのない限り,図面は,本願発明の理解を容易にするために描かれた模式的な図である。
本実施形態においては,「略」という語句を使用することがある。本実施形態において,「略」とは,完全ではないが,それとみなせるほど近い状態であることを意味している。例えば,略四角柱とは,厳密に言えば四角柱ではないが,四角柱とみなせる形状を意味する。また,図面では,山折りする罫線を一点鎖線で示し,谷折りする罫線を破線で図示している。
図1は,本実施形態に係る折り畳み式展示台1の外観を説明する図である。本実施形態に係る折り畳み式展示台1は,店舗のカウンターなどに載せる陳列台を床に置くときに使用する台である。図1で図示した通り,本実施形態に係る折り畳み式展示台1は,折り畳み可能な角筒体2と,二枚の支持板30を井桁状に組んで角筒体2に収納した支持体3から少なくとも構成される。
折り畳み式展示台1を構成する支持体3は,折り畳み式展示台1に載せる陳列台を適宜な高さで支持するものである。図1で図示した支持体3には,陳列台の底面に加工された孔(図示していない)に差し込む突起片302を背面側に二つ設けている。なお,支持体3に陳列台を直接載せず,陳列台を載せる天板を支持体3に載せることもできる。
角筒体2は,支持体3を覆う角筒形状のものである。角筒体2の高さは,支持体3の高さに合わせられる。角筒体2の表面には,折り畳み式展示台1を使用して陳列する商品の宣伝,または,折り畳み式展示台1を設置する店舗の宣伝などを印刷できる。
図1で図示した係る角筒体2の上縁端には上端フラップ27が設けられている。上端フラップ27は,折り畳み式展示台1に載せる陳列台の支持に利用するためのものである。例えば,前垂れを備える陳列台の場合,上端フラップ27の一つを利用して陳列台の前垂れを支持できる。
図1で図示した支持体3の下縁端には下端フラップ28が設けられている。下端フラップ28は,フロアに設置した角筒体2を支えるためのものである。下端フラップ28それぞれがフロアと接することで,フロアに設置した角筒体2を倒れにくくできる。
ここから,本実施形態に係る折り畳み式展示台1を構成する角筒体2および支持体3について説明する。
まず,本実施形態に係る折り畳み式展示台1を構成する角筒体2について説明する。図2は,角筒体2の外観を説明する図である。図3は,角筒体2の形成に用いるブランクを説明する図である。図4は,角筒体2の折り畳み方を説明する図である。図5は,角筒体2の正面図である。図6は,角筒体2の背面図である。図7は,角筒体2の側面図である。図8は,折り込み罫線25の線分角度を説明する図である。
図2で図示した通り,角筒体2は,中が空洞の略四角柱の形態をなしている。角筒体2の材料には紙が用いられている。支持体3を内部に収納する角筒体2には,角筒体2が自立できる程度の剛性が必要になる。また,折り畳み式展示台1を平たくかつ小さく折り畳めるためには,角筒体2を平たくかつ小さく折り畳めることが必要になる。このことからして,角筒体2には,段ボールでない厚紙を使用することが好適である。本実施形態では,四六版で36kgの厚紙を角筒体2に使用している。
図2で図示した通り,折り畳み式展示台1を構成する角筒体2は,一枚の正面板20,一枚の背面板21および二枚の側面板22を備えている。本実施形態に係る角筒体2は,正面板20と側面板22を連設させた第1ブランク200(図3(a))と,側面板22と背面板21を連設させた第2ブランク202(図3(b))を貼り合わせることで形成されている。
図3(a)で図示した第1ブランク200の右端縁には,図3(b)で図示した第2ブランク202の左端縁と糊付けする糊付けフラップ201が設けられている。また,図3(b)で図示した第2ブランク202の右端縁には,図3(a)で図示した第1ブランク200の左端縁と糊付けする糊付けフラップ203が設けられている。糊付けフラップ201を利用して,第1ブランク200の右端と第2ブランク202の左端を糊付けし,糊付けフラップ203を利用して,第2ブランク202の右端と第1ブランク200の左端を糊付けすることで,角筒体2を形成できる。
図3(a)で図示した第1ブランク200の上端縁および図3(b)で図示した第2ブランク202の上端縁それぞれには,罫線270を介して上端フラップ27が設けられている。また, 図3(a)で図示した第1ブランク200の下端縁および図3(b)で図示した第2ブランク202の下端縁それぞれには,罫線280を介して下端フラップ28が設けられている。
角筒体2には,それぞれの板を形成する罫線が設けられる。図3(a)などで図示した通り,角筒体2には,山折りして正面板20を形成するための2本の正面板罫線23を設けている。正面板罫線23は,正面板20と側面板22の境になる罫線である。本実施形態において,正面板罫線23は,角筒体2の外側で屈曲する横V字形になっている。
図3(b)などで図示した通り,角筒体2には,山折りして背面板21を形成するための2本の背面板罫線24を設けている。背面板罫線24は,背面板21と側面板22の境になる罫線である。本実施形態において,背面板罫線24は,角筒体2の内側で屈曲する横V字形になっている。
更に,角筒体2には,角筒体2の折り畳みに使用する罫線を設けている。図3(a)および図3(b)などで図示した通り,角筒体2の側面板22それぞれには,側面板22を内側に折り込むための折り込み罫線25を設けている。本実施形態において,折り込み罫線25は,角筒体2の背面側で屈曲する横V字形になっている。
また,角筒体2を形成する各々の板には,二つ折りするための二つ折り罫線26を設けている。正面板20に加工する二つ折り罫線26aは谷折りする罫線である。図3(a)で図示した通り,正面板罫線23は,二つ折り罫線26aを対象軸として略対象になっている。また,背面板21に加工する二つ折り罫線26bは山折りする罫線である。図3(b)で図示した通り,背面板罫線24は,二つ折り罫線26bを対象軸として略対象になっている。図3で図示した通り,側面板22に加工する二つ折り罫線26cは,山折りする罫線と谷折りする罫線で構成されている。折り込み罫線25は,二つ折り罫線26cを対象軸として略対象になっている。
図2などで図示した角筒体2は,図4(a)のごとく,側面板22に設けた折り込み罫線25を谷折りして側面板22を内側に折り込んだ後,二つ折り罫線26に従って角筒体2を天地方向で二つ折りすることで,図4(b)のごとく,平らにかつ小さく折り畳むことができる。
段ボールでない厚紙を角筒体2に使用するため,角筒体2に設けた罫線を折ったときの折り目は厚くなる。よって,角筒体2を折り畳むときに折り目が集中すると,角筒体2をきれいに折り畳めなくなる。このことを防止するため,本実施形態の角筒体2には,角筒体2を折り畳むときに生じる折り目をずらす工夫を施している。
角筒体2を折り畳むときに生じる折り目をずらすために,本実施形態の角筒体2では,正面板20の形状と背面板21の形状を変えている。上述した通り,正面板20は,正面板20の外側で屈曲する横V字形になっている正面板罫線23を山折りすることで形成される。このため,図5で図示した通り,正面板20の形状は,角筒体2の外側で屈曲する横V字形の側端縁を有する縦長六角形になっている。正面板20は,二つ折り罫線26aを対象軸として略対象になっている。
また,上述した通り,背面板21は,背面板21の内側で屈曲する横V字形になっている背面板罫線24を山折りすることで形成される。このため,図6で図示した通り,背面板21の形状は,角筒体2の内側で屈曲した横V字形の側端縁を有する鼓形になっている。背面板21は,二つ折り罫線26bを対象軸として略対象になっている。なお,本実施形態では,正面板20の形状を縦長六角形にし,背面板21の形状を鼓形にしているが,正面板20の形状を鼓形にし,背面板21の形状を縦長六角形にすることもできる。
正面板20の形状を縦長六角形にし,背面板21の形状を鼓形にしているのは,正面板20の側端縁に係る折り目と,背面板21の側端縁に係る折り目をずらすためである。正面板20の形状を縦長六角形にし,背面板21の形状を鼓形にすることで,角筒体2を正面から見たとき,正面板20の側端縁に係る折り目と背面板21の側端縁に係る折り目を高さ方向にわたりずらすことができる。このことにより,図4(b)で図示したごとく,本実施形態に係る角筒体2を折り畳んだとき,正面板20の側端縁に係る折り目は,背面板21の側端縁に係る折り目から出っ張った格好でずれる。
正面板20の形状を縦長六角形にし,背面板21の形状を鼓形にしたことで,側面板22の形状も四角形ではなくなる。図3と図7で図示した通り,側面板22において,正面板20と連設する側の側端縁は正面板20の側端縁に沿う横V字形になり,背面板21と連設する側の側端縁は背面板21の側端縁に沿う横V字形になる。
折り込み罫線25は,側面板22の上端縁の中心から側面板22の下端縁の中心にかけて高さ方向に延設する罫線になる。側面板22の形状が四角形でなくなるため,折り込み罫線25の形状は単なる直線ではなくなる。側面板22に設ける折り込み罫線25は,正面板20の側端縁の形状と背面板21の側端縁の形状の差を吸収する形状になる。
図8では,説明を分かり易くするため,角筒体2を展開した図の一部を図示している。正面板20の側端縁の形状と背面板21の側端縁の形状の差を吸収するため,図8で図示した通り,側面板22に設ける折り込み罫線25は,横V字形になっている正面板20の側端縁の線分角度θ1と横V字形になっている背面板21の側端縁の線分角度θ2の和となるθ3を線分角度とする横V字形になる。なお,線分とは,V字形を構成する直線の部分を意味する。線分角度とは,高さ方向に対する線分の角度になる。図8では,正面板20の側端縁の線分角度θ1と背面板21の側端縁の線分角度θ2を同じにしている。このため,折り込み罫線25の線分角度θ3は,正面板20の側端縁の線分角度θ1の倍になっている。
これまで説明した通り,本実施形態に係る角筒体2において,正面板罫線23,背面板罫線24および折り込み罫線25それぞれは横V字形になる。よって,本実施形態に係る角筒体2では,角筒体2を折り畳むときに使う罫線に略平行な二線はない。よって,第1ブランク200および第2ブランク202を角筒形状に貼り合わせる作業が非常に難しくなる。そこで,図3などで図示した通り,本実施形態に係る角筒体2の形成に用いるブランクには,第1ブランク200および第2ブランク202を角筒形状に貼り合わせる作業のみで用いる直線状の捨て罫線29を側面板22に設けている。捨て罫線29を谷折りすることで,第1ブランク200および第2ブランク202を角筒形状に貼り合わせる作業を容易に行える。
角筒体2に収納する支持体3について説明する。図9は,支持体3の外観を説明する図である。図10は,支持板30を説明する図である。図11は,支持板30の組み合わせ方を説明する図である。図12は,角筒体2と支持体3の組み合わせ方を説明する図である。
図9で図示した通り,本実施形態に係る支持体3は,スリット300を加工した2枚の支持板30から少なくとも構成されている。支持体3は,スリット300を利用して2枚の支持板30を十字に交差させて井桁状に組んだ構造になっている。
角筒体2と同様に,支持体3には紙が使用される。支持体3は,折り畳み式展示台1に載せる陳列台を適宜な高さ(例えば,800mm)で支持するものである。よって,支持体3には,陳列台を支持できる程度の剛性が必要になる。このことからして,支持体3には,段ボールを利用することが好適である。本実施形態では,Aフルートの段ボールを支持体3に使用している。
支持体3を構成する支持板30の高さは,陳列台を支持する高さに基づいて決定される。角筒体2の高さは,支持板30の高さに揃える長さになる。支持板30の幅は,角筒体2の対角線の長さよりも少しだけ短くしている。これは,支持板30の幅を,角筒体2の対角線の長さにすると,支持体3を角筒体2にきれいに収納できないからである。
図10で図示した支持体3を構成する支持板30それぞれには,支持板30を二つ折りするための二つ折り罫線301が加工されている。井桁状に組めるように,一方の支持板30aには,図10(a)で図示したごとく,二つ折り罫線301の中心から下端縁まで高さ方向に延びるスリット300aを加工している。また,もう一方の支持板30bには,図10(b)で図示したごとく,二つ折り罫線301の中心から上端縁まで高さ方向に延びるスリット300bを加工している。
図11で図示した通り,スリット300aとスリット300bの位置を合わせて,支持板30aと支持板30bを十字に交差させ,支持板30bに加工したスリット300bに支持板30aに加工したスリット300aを差し込むことで,図9で図示した支持体3を組み立てることができる。
折り畳み式展示台1の組み立て方について説明する。図12で図示した通り,折り畳み式展示台1の組み立てる際,平らにかつ小さく折り畳むときと逆の手順で,平らにかつ小さく折り畳んだ状態から角筒形状の状態にした角筒体2の中に,二つ折りした状態から板状に戻した二枚の支持体3を井桁状に組み立てた支持体3を押し込んで,折り畳み式展示台1を組み立てる。
図13は,折り畳み式展示台1の梱包形態を説明する図である。本実施形態に係る折り畳み式展示台1の梱包形態について説明する。側面板22に加工した折り込み罫線25を谷折りしてから,角筒体2を二つ折り罫線26に従って二つ折りすることで,図4(b)で図示したごとく,角筒体2をおおより1/4のサイズに平らにかつ小さく折り畳むことができる。また,二つ折り罫線を利用して二つ折りすることで,支持体3を構成する支持板30それぞれをおおよそ半分のサイズに折り畳める。
本実施形態に係る折り畳み式展示台1では,平たくかつ小さく折り畳んだ角筒体2と小さく折り畳んだ支持体3を重ねて梱包箱に収納できる。図13で図示したごとく,本実施形態では,二つ折りした支持板30のサイズは,平たくかつ小さく折り畳んだ角筒体2のサイズよりも大きくなる。よって,本実施形態では,二つ折りした支持板30を収納できるサイズの薄い箱を,本実施形態に係る折り畳み式展示台1の輸送に利用できる。
最後に,折り畳み式展示台1の使用形態について説明する。図14は,折り畳み式展示台1の使用形態を説明する図である。図14で図示したごとく,折り畳み式展示台1の上には,商品を陳列する陳列台4が載せられる。図14で図示した陳列台4は,前垂れ40を備えている。陳列台4が備える前垂れ40は,角筒体2が備える上端フラップ27の一つを利用して支持されている。
折り畳み式展示台1の上に載せる陳列台4は,店舗のカウンターに置くことを想定して設計される。よって,陳列台4の設計を先に行い,折り畳み式展示台1に載せる陳列台4に合わせて折り畳み式展示台1を設計することが必要になる。
実施形態では,角筒体2の正面板20を縦長六角形にし,背面板21を鼓形にしているため,折り畳み式展示台1に載せる陳列台4の底面に合わせて折り畳み式展示台1を容易に設計できる。陳列台の底面は四角形になっていることがほとんどである。本実施形態に係る折り畳み式展示台1では,角筒体2を構成する正面板20および背面板21の上端縁の長さを,折り畳み式展示台1に載せる陳列台の幅方向の長さに合わせ,かつ,角筒体2を構成する側面板22の奥行方向の長さを折り畳み式展示台1に載せる陳列台の奥行方向の長さに合わせるだけで,陳列台4の底面サイズに上面のサイズを合わせた折り畳み式展示台1を容易に設計できる。
1 折り畳み式展示台
2 角筒体
20 正面板
21 背面板
22 側面板
23 正面板罫線
24 背面板罫線
25 折り込み罫線
26 二つ折り罫線
27 上端フラップ
28 下端フラップ
29 捨て罫線
200 第1ブランク
201 糊付けフラップ
202 第2ブランク
203 糊付けフラップ
3 支持体
30 支持板
300 スリット
301 二つ折り罫線
302 突起片
2 角筒体
20 正面板
21 背面板
22 側面板
23 正面板罫線
24 背面板罫線
25 折り込み罫線
26 二つ折り罫線
27 上端フラップ
28 下端フラップ
29 捨て罫線
200 第1ブランク
201 糊付けフラップ
202 第2ブランク
203 糊付けフラップ
3 支持体
30 支持板
300 スリット
301 二つ折り罫線
302 突起片
Claims (2)
- 正面板,背面板および側面板を有する角筒体と,スリットを加工した二枚の支持板を十字に交差させて井桁状に組んだ支持体を備え,
前記正面板と前記側面板のいずれか一方の形状を,外側で屈曲する横V字形の側端縁を有する縦長六角形とし,もう一方の形状を,内側で屈曲する横V字形の側端縁を有する鼓形とし,
前記正面板の側端縁に係る線分角度と前記背面板の側端縁に係る線分角度の和を線分角度とする横V字形の折り込み罫線を前記側面板に設け,前記角筒体を構成する前記正面板,前記背面板および前記側面板ならびに前記支持体を構成する前記支持板それぞれに,天地方向で二つ折りするための二つ折り罫線を設けた,
ことを特徴する折り畳み式展示台。 - 正面板,背面板および側面板を有し,
前記正面板と前記側面板のいずれか一方の形状を,外側で屈曲する横V字形の側端縁を有する縦長六角形とし,もう一方の形状を,内側で屈曲する横V字形の側端縁を有する鼓形とし,
前記正面板の側端縁に係る線分角度と前記背面板の側端縁に係る線分角度の和を線分角度とする横V字形の折り込み罫線を前記側面板に設け,前記正面板,前記背面板および前記側面板それぞれに,天地方向で二つ折りするための二つ折り罫線を設けた,
ことを特徴する角筒体。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021202094A Pending JP2023087603A (ja) | 2021-12-13 | 2021-12-13 | 折り畳み式展示台および角筒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023087603A (ja) |
-
2021
- 2021-12-13 JP JP2021202094A patent/JP2023087603A/ja active Pending
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