JP2023085901A - 画像形成装置 - Google Patents

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正和 今井
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Abstract

【課題】「ボソツキ」の発生を抑制すべく光沢性が低い中間転写ベルトを使用した場合でも、装置の大型化及びコストアップを防止しつつ画質調整用の検知パターンを良好に読み取ることが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】複数の感光体5と、弾性を有する中間転写ベルト10と、出力用の形成画像パターン及び/または画質調整用の調整画像パターンを各感光体5から中間転写ベルト10に転写する複数の一次転写部材24と、二次転写部材25と、二次転写ニップ21aの下流側に配置された画像パターン検出装置46とを備え、画像パターン検出装置46は、中間転写ベルト10に形成された調整画像パターン60が転写される画像パターン被転写体47と、画像パターン被転写体47に転写された調整画像パターン60の状態を検出する検出部材49とを備える画像形成装置45。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、像担持体である複数の感光体と、各感光体からの一次転写画像が重畳転写される中間転写体と、中間転写体上に形成された重畳転写画像であるトナー像を被記録媒体に二次転写させる中間転写方式を採用した電子写真方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置において、被記録媒体として表面の凹凸が大きい凹凸紙や粗面紙、ファンシーペーパ等を用いた際に、中間転写体上のトナー像が被記録媒体に対して十分に転写されない現象が発生する場合がある。この現象は一般的に「ボソツキ」と呼称され、被記録媒体表面の凹凸部に中間転写体の表面が追従できず、被記録媒体の凹部と中間転写体表面との間にギャップが生じることにより発生する。すなわち、ギャップに起因して微小放電が発生し、被記録媒体に対して十分な転写電界を付与できないことにより「ボソツキ」が発生するのである。
上述した「ボソツキ」を低減させるため、ベルト状の中間転写体の表面に弾性層を設け、中間転写体と被記録媒体とを密着させることで上述した表面の凹凸が大きい被記録媒体を用いても、十分に中間転写体上のトナー像を被記録媒体に転写する技術が知られている。この技術は、従来の中間転写体であるポリイミド製の中間転写ベルトと比較して、ベルト表面の弾性力が高くベルト表面の凹凸面に対する追従性が高いため、「ボソツキ」を大幅に改善することが可能である。
また、電子写真方式の画像形成装置において、作成されたトナー像の濃度や位置を調整するために画質調整用の検知パターンを中間転写体上に作成し、作成した検知パターンの濃度や位置等をフォトセンサ等の検知手段により検知し、検知された出力値に応じて補正を行うことでトナー像の濃度や位置を一定に保つ技術が知られている。
画質調整用の検知パターンは連続した画像形成動作中の被記録媒体間で作成され、連続した画像形成動作中での画質変動を抑制するために使用される場合がある。従来の検知パターンは、一般的に中間転写体上に形成されてフォトセンサ等の読取手段によって読み取られるが、読取手段による検知パターンの読取性は中間転写体表面の光沢性に依存することが判っている。このことから、中間転写体の材質によっては光沢性が低く、形成された検知パターンを読取手段で読み取ることができず画質調整を行うことができないという問題点があった。この場合には、二次転写部にポリイミド製等の光沢性が高い二次転写ベルトを設け、中間転写体上から二次転写ベルト上に検知パターンを転写し、二次転写ベルト上に転写された検知パターンを読取手段で読み取る必要があった。
「特許文献1」には、ブラック(B:黒色)が直接転写方式、シアン(C:青色)、マゼンタ(M:赤色)、イエロ(Y:黄色)が中間転写ベルトを有する画像形成装置において、BとC,M,Yとの間の色ずれを補正する構成が開示されている。具体的には、Bの感光体上に形成された検知パターンとC,M,Yの中間転写ベルト上に形成された検知パターンとを両者に接触する被記録媒体搬送用のベルトに転写させ、そのパターンをフォトセンサで読み取ることによって色ずれを補正している。
「特許文献2」には、検知パターンが転写される専用転写ローラを備え、検知パターン作成時には専用転写ローラを中間転写ベルトに接触させてこれに検知パターンを転写させ、通常画像形成時には専用転写ローラを中間転写ベルトから離間させる技術が開示されている。
上述した従来の構成では、中間転写体以外の箇所である二次転写部に検知パターンの読取装置及び読取後の検知パターンを消去するクリーニング装置を設ける必要があり、二次転写部が大型化すると共にコストアップしてしまうという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、「ボソツキ」の発生を抑制すべく光沢性が低い中間転写ベルトを使用した場合でも、装置の大型化及びコストアップを防止しつつ画質調整用の検知パターンを良好に読み取ることが可能な画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、それぞれ表面にトナー像を担持する複数の感光体と、前記各感光体に対向配置された走行自在な弾性を有する中間転写ベルトと、前記各感光体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を出力用の形成画像パターン及び/または画質調整用の調整画像パターンとして前記中間転写ベルトに転写する複数の一次転写部材と、前記中間転写ベルトに転写された前記形成画像パターンを被記録媒体に転写する、前記中間転写ベルトに接離自在な二次転写部材と、前記中間転写ベルトの走行方向において、前記中間転写ベルトと前記二次転写部材とが接触する二次転写ニップの下流側に配置された、前記調整画像パターンを検出する画像パターン検出装置とを備え、前記画像パターン検出装置は、前記中間転写ベルトに接触して配置され、前記中間転写ベルトに形成された前記調整画像パターンが転写される画像パターン被転写体と、前記画像パターン被転写体に転写された前記調整画像パターンの状態を検出する検出部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、弾性を有する中間転写ベルト上に形成された調整画像パターンを画像パターン被転写体に転写させ、この調整画像パターンを検出部材によって検出することができる。これにより、光沢性が低い中間転写ベルトを使用した場合でも、装置の大型化及びコストアップを防止しつつ調整画像パターンを良好に読み取ることが可能な画像形成装置を提供できる。
本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略正面図である。 従来の画像形成装置に用いられる作像部及び転写部及び画像パターン検出センサを説明する概略図である。 他の従来の画像形成装置に用いられる作像部及び転写部及び画像パターン検出センサを説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置に用いられる作像部及び転写部及び画像パターン検出センサを説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる転写部及び画像パターン検出センサを説明する概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる被転写体接離機構を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態における画像パターン被転写体が中間転写ベルトから離間し二次転写部材が中間転写ベルトに接触した状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における画像パターン被転写体が中間転写ベルトに接触し二次転写部材が中間転写ベルトから離間した状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に用いられる作像部及び転写部及び画像パターン検出センサを説明する概略図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる転写部及び画像パターン検出センサを説明する概略斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態を適用可能な従来の画像形成装置としてのカラープリンタを示している。同図においてカラープリンタ1は、タンデム型の画像形成部である複数の作像ユニット2によってカラー画像を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置であり、装置本体3の内部に作像部11、給紙部12、転写部13、定着部14、排紙部15等を有している。
作像部11は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に加え、無色透明や白色といった特色であるスペシャル(S)のトナー像を形成して出力する5個の作像ユニット2S,2Y,2M,2C,2Kから構成されている。画像形成手段として機能する各作像ユニット2は、画像形成材料として互いに異なる色のスペシャルトナー、イエロトナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーを用いるが、このトナー以外の構成はそれぞれ同様であって寿命到達時に交換される。各作像ユニット2はそれぞれ装置本体3に対して着脱可能であり、それぞれプロセスカートリッジを構成している。以下、ブラックトナー像を形成する作像ユニット2Kを例に、各作像ユニット2を説明する。
作像ユニット2Kは、帯電装置4K、像担持体である感光体ドラム5K、現像装置6K、除電装置7K、感光体クリーニング装置8K等を備えている。これ等の装置が共通の保持部材である図示しないユニット本体に保持されており、装置本体3に対してユニット本体を一体的に着脱することにより、上述した各装置を同時に交換可能に構成されている。
各作像ユニット2の上方には露光装置9が配設されている。露光装置9は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいて、レーザダイオードから発せられたレーザ光により感光体ドラム5S,5Y,5M,5C,5Kを露光走査する。
感光体ドラム5Kは、図示しないモータによって図1において反時計回り方向に回転駆動される。帯電装置4Kは、帯電ワイヤに帯電バイアスを印加することにより帯電ワイヤと感光体ドラム5Kの外周面との間に放電を生じさせ、これにより感光体ドラム5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
帯電後の感光体ドラム5Kの表面には、露光装置9から照射されるレーザ光の光走査によってブラック用の静電潜像が形成される(露光工程)。このブラック用の静電潜像は、ブラックトナーを用いる現像装置6Kによって現像されることによりブラックトナー像となる(現像工程)。形成されたブラックトナー像は、後述する中間転写ベルト10上に一次転写される(一次転写工程)。ここで形成されるブラックトナー像には、出力用の画像となる形成画像パターンと、画質調整用の画像となる調整画像パターンとがある。なお、各パターンは他のS,Y,M,Cにおいても同様に形成される。
除電装置7Kは、中間転写ベルト10上にブラックトナー像が一次転写された後の感光体ドラム5Kの表面を除電する(除電工程)。感光体クリーニング装置8Kはクリーニングブレードとクリーニングブラシとを備えており、除電装置7Kによって除電された感光体ドラム5Kの表面に残存した転写残トナーを除去及び回収する(クリーニング工程)。
図1において、他の作像ユニット2S,2Y,2M,2Cにおいても作像ユニット2Kと同様である一連の作像プロセスが行われ、各感光体ドラム5S,5Y,5M,5C上にそれぞれスペシャルトナー像、イエロトナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像が形成される。
給紙部12は、給紙路16を介して転写部13に対して転写紙等の被記録媒体であるシートSを供給しており、シート収容部である給紙トレイ17、給紙ローラ18、分離ローラ対19、レジストローラ対20等を有している。
給紙ローラ18は、その回転によって給紙トレイ17上に積載されているシートSのうち最上位に位置するシートSを分離ローラ対19に給送する。分離ローラ対19は、給紙ローラ18によって給送されたシートSを一枚ずつに分離して給紙路16に向けて給送する。給紙部12では、シート搬送方向と直交するシート幅方向の中央を基準としてシートを給送する中央基準通紙を採用している。
レジストローラ対20は、中間転写ベルト10上のトナー像形成部分が二次転写部21の二次転写ニップ21aに到達するタイミングでシートSを二次転写ニップ21aに向けて給送する。レジストローラ対20は、シート幅方向に複数分割された串刺し団子状となるように構成されている。なお、シート搬送経路である給紙路16を含める各給紙路は、シート搬送方向下流側に向けてシートを案内するための薄板部材からなる図示しないシート案内部材を適宜有している。
転写部13は各作像ユニット2の下方に配設されており、駆動ローラ22、従動ローラ23、中間転写ベルト10、一次転写部材としての一次転写ローラ24S,24Y,24M,24C,24K、二次転写部材としての二次転写ローラ25、二次転写対向ローラ26、ベルトクリーニング装置27等を有している。
中間転写ベルト10は、そのループ内側に配設された駆動ローラ22、従動ローラ23、二次転写対向ローラ26、各一次転写ローラ24等によって張架されている。中間転写ベルト10は、図示しない駆動手段により図1において時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ22によって走行駆動され、各感光体ドラム5に接触しつつ移動する。
各一次転写ローラ24は、中間転写ベルト10を介してそれぞれ対応する各感光体ドラム5に対向して配置されており、それぞれ中間転写ベルト10の走行駆動に従動して回転する。これにより、中間転写ベルト10の表面と各感光体ドラム5の表面とが当接する一次転写ニップが形成される。また、各一次転写ローラ24は対応する各感光体ドラム5に対して中間転写ベルト10を介してそれぞれ接離自在に構成されており、各感光体ドラム5上のトナー像を中間転写ベルト10に一次転写する際に接触し、他の場合には離間する。
各一次転写ローラ24には一次転写バイアス電源からそれぞれ一次転写バイアスが印加され、これにより各感光体ドラム5上の各色トナー像と各一次転写ローラ24との間に一次転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト10上に各色トナー像が順次重畳転写される。
スペシャル画像用の感光体ドラム5Sの表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム5Sの回転に伴ってスペシャル画像用の一次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体ドラム5Sから中間転写ベルト10上にスペシャルトナー像が一次転写される。このようにして、スペシャルトナー像が一次転写された中間転写ベルト10は、その後イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像用の一次転写ニップを順次通過し、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上のイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー像がスペシャルトナー像上に順次重畳転写される。この一次転写により、中間転写ベルト10上にはフルカラートナー像と無色透明等の特色トナー像とを併せ持った重ね合わせトナー像が形成される。
二次転写ローラ25は、二次転写対向ローラ26との間に中間転写ベルト10とシートSとを挟み込んで回転する。これにより二次転写部21には、中間転写ベルト10の表面と二次転写ローラ25とが当接する二次転写ニップ21aが形成される。二次転写ローラ25は接地されているのに対し、二次転写対向ローラ26には二次転写バイアス電源により二次転写バイアスが印加される。また、二次転写ローラ25は中間転写ベルト10に対して接離自在に構成されており、中間転写ベルト10上のトナー像をシートSに二次転写する際に接触し、他の場合には離間する。
二次転写ニップ21aを通過した二次転写後の中間転写ベルト10上には、シートSに転写されなかった転写残トナーが残留している。この転写残トナーは、中間転写ベルト10の表面に当接しているクリーニングブレードを備えたベルトクリーニング装置27によって中間転写ベルト10の表面から除去され、これにより中間転写ベルト10がクリーニングされる。
定着部14は、加熱ローラ28、加熱ローラ28に圧接して定着ニップを形成する加圧ローラ29を有している。定着部14に送られたシートSは、その未定着トナー像担持面を加熱ローラ28に密着させつつ定着ニップに挟持され、加熱及び加圧によってトナー像中のトナーが溶融及び軟化することにより、未定着トナー像がシートS上に定着される。トナー像が定着されたシートSは、排紙路30に配設されている搬送ローラ対によって搬送され、排紙部15に配設された排紙ローラ対31によって装置本体3から機外へと排出され、排紙トレイ32上に排出積載される。
カラープリンタ1では、搬送切替装置33、再送路34、スイッチバック通路35、スイッチバック後通路36等からなる反転搬送手段37を有しており、シートSの両面に対してそれぞれ画像を形成する両面画像形成モードが実行可能に構成されている。具体的には、搬送切替装置33は定着部14から受け取ったシートSのその後の搬送先を、排紙路30または再送路34に切り替える第1切替爪38を有している。そして、シートSの一面のみに画像形成を行う片面画像形成モードの実行時には、シートSの搬送先を排紙路30に設定する。
これにより、一方の面のみに画像が形成されたシートSを排紙路30経由で排紙ローラ対31に送り、排紙トレイ32上に排出する。また、シートSの両面にそれぞれ画像を形成する両面モードの実行時には、両面にそれぞれトナー像が定着されたシートSを定着部14から受け取った場合にも、シートSの搬送先を排紙路30に設定する。これにより、両面に画像が形成されたシートSを排紙トレイ32上に排出する。
一方、両面画像形成モードの実行時において、一方の面にのみ画像が定着されたシートSを定着部14から受け取った場合には、シートSの搬送先を再送路34に設定する。再送路34にはスイッチバック通路35が接続されており、再送路34に送られたシートSは第2切替爪39により案内されてスイッチバック通路35に進入する。そして、シートSの搬送方向の全領域がスイッチバック通路35に進入すると、シートSの搬送方向が逆転されてシートSがスイッチバックする。
スイッチバック通路35には、再送路34の他にスイッチバック後通路36が接続されており、スイッチバックしたシートSは第2切替爪39により案内されてスイッチバック後通路36に進入する。このとき、シートSの上下及び前後が反転し、上下及び前後が反転したシートSはスイッチバック後通路36と給紙路16とを経由して二次転写ニップ21aに再送される。二次転写ニップ21aで他方の面にもトナー像が転写されたシートSは、定着部14を経由して他方の面にトナー像を定着された後、搬送切替装置33、排紙路30、排紙ローラ対31を経由して排紙トレイ32上に排出される。
上述した従来のカラープリンタ1において、各感光体ドラム5に形成されるトナー像には出力用の画像となる形成画像パターンと画質調整用の画像となる調整画像パターンとがあることを説明したが、カラープリンタ1には調整画像パターンの状態を検出する画像パターン検出装置としての画像パターン検出センサ40が設けられている。非接触式のフォトセンサからなる画像パターン検出センサ40は、図2に示すように、中間転写ベルト10の駆動ローラ22に巻き掛けられた部位の外周面近傍に配置されている。カラープリンタ1は、画像パターン検出センサ40によって中間転写ベルト10の外周面上に形成された調整画像パターンの濃度や位置情報を検出し、検出した情報を作像条件や作像タイミング等にフィードバックすることにより画像濃度や画像位置の補正を行っている。
しかし、「背景技術」の欄でも述べたように、調整画像パターンが形成される中間転写ベルト10が十分な光沢性を有していないと、中間転写ベルト10上の調整画像パターンを十分に検出することができず、検出不良が発生してしまう。例えば、中間転写ベルト10の表面に弾性層を設けることにより中間転写ベルト10の弾性を向上させ、シートSの表面に設けられた凹凸に追従させて「ボソツキ」の発生を抑制する技術が知られている。しかしこのような弾性層は一般的に光沢性が低く、画像パターン検出装置によって調整画像パターンを検出するための光沢性を有していない場合が多い。このような場合には、中間転写ベルト10の表面以外の部位において調整画像パターンを検出する必要があった。
図3は、中間転写ベルト10上で調整画像パターンを検出することができない場合の、画像形成装置としてのカラープリンタ44の構成を示している。カラープリンタ44では、二次転写部において調整画像パターンを検出しており、図2に示したカラープリンタ1と比較すると、二次転写部21に代えて二次転写部41を用いた点においてのみ相違している。本構成では、調整画像パターンを中間転写ベルト10上で検出できないため、中間転写ベルト10上に形成された調整画像パターンを中間転写ベルト10から二次転写部41に転写し、二次転写部41上の調整画像パターンを画像パターン検出センサ40で検出している。
二次転写部41は、二次転写部材としてのコンベヤ42、ベルトクリーニング装置43、画像パターン検出センサ40を有している。コンベヤ42は、駆動ローラ42a、従動ローラ42b,42c,42d、各ローラ42a,42b,42c,42dに掛け渡された無端ベルト42eから構成されている。コンベヤ42は、図示しない駆動手段によって駆動ローラ42aが回転駆動されることにより、二次転写対向ローラ26との間に中間転写ベルト10とシートSとを挟み込んで走行する。
これにより二次転写部41には、中間転写ベルト10の表面と無端ベルト42eとが当接する二次転写ニップ41aが形成される。コンベヤ42は接地されているのに対し、二次転写対向ローラ26には二次転写バイアス電源により二次転写バイアスが印加される。また、コンベヤ42は中間転写ベルト10に対して接離自在に構成されており、中間転写ベルト10上の形成画像パターンをシートSに二次転写する際及び中間転写ベルト10上の調整画像パターンを無端ベルト42eに二次転写する際に接触し、他の場合には離間する。
中間転写ベルト10上に形成された調整画像パターンが転写される無端ベルト42eは、転写された調整画像パターンが画像パターン検出センサ40によって良好に検出される必要があることから、十分な光沢性を有する材質、例えばポリイミドによって構成されている。無端ベルト42e上に形成された調整画像パターンは、無端ベルト42eの表面に当接しているクリーニングブレードを備えたベルトクリーニング装置43によって無端ベルト42eの表面から除去され、これにより無端ベルト42eがクリーニングされる。
図3に示した二次転写部41を用いることにより、出力画像における「ボソツキ」の発生を抑制しつつ調整画像パターンを画像パターン検出装置で検出することができ、良好な画像形成動作を継続的に行うことができる。しかし、二次転写部41は上述した一般的な二次転写部21に比して部品点数が多く、二次転写部が大型化してしまい画像形成装置全体も大型化すると共に、コストアップしてしまうという問題点がある。
以下に、「ボソツキ」の発生を抑制すべく光沢性が低い中間転写ベルトを使用した場合でも、装置の大型化及びコストアップを防止しつつ画質調整用の検知パターンを良好に読み取ることが可能な本発明の構成を説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置であるカラープリンタ45の作像部11及び転写部13を示している。カラープリンタ45は、図2に示したカラープリンタ1と比較すると、画像パターン検出装置としての画像パターン検出センサ40に代えて画像パターン検出装置46を用いる点においてのみ相違しており、その他の構成は同一である。
画像パターン検出装置46は、中間転写ベルト10の走行方向において二次転写ニップ21aの下流側に配置されており、画像パターン被転写体としての被転写ローラ47、対向ローラ48、検出部材としての画像パターン検出センサ49、被転写体クリーニング部材としてのローラクリーニング装置50等を有している。
図5に示すように、被転写ローラ47は装置本体3に移動自在に支持された第1支軸51に、対向ローラ48は装置本体3に固定支持された第2支軸52に、図示しない軸受を介してそれぞれ回転自在に支持されている。第1支軸51は、装置本体3に設けられた図示しない溝部によって、その両端を回転不可の状態で被転写ローラ47の半径方向に向けて移動自在に支持されている。この構成より、被転写ローラ47は中間転写ベルト10のベルト面に対して直交する方向に、対向ローラ48に対して近接離間可能に構成されている。第1支軸51の両端近傍には、被転写ローラ47が対向ローラ48に圧接する向きの付勢力を第1支軸51に付与する圧縮ばね53がそれぞれ配置されている。各圧縮ばね53の付勢力によって被転写ローラ47は、中間転写ベルト10を介して対向ローラ48に対して所定の圧接力で圧接可能、すなわち中間転写ベルト10に対して所定の圧接力で圧接可能に構成されている。
被転写ローラ47は、画像パターン検出センサ40と同様に非接触式のフォトセンサからなる画像パターン検出センサ49によって調整画像パターンを検出するために必要な十分な光沢性、転写を行うための十分な電気抵抗値、及び良好なトナークリーニング性を備えている。本実施形態では、二次転写ローラ25として使用される金属軸の表面に5mm程度の厚みのエチレンプロピレンゴム層を形成し、その表面にフッ素加工を施したハードコートゴム層を有するローラを用いている。なお、被転写ローラ47はこの構成には限定されず、他の構成を採用してもよい。他の構成の一例として、感光体ドラム5で用いられているアルミニウム素管及びポリイミドベルトをローラに張架する構成が挙げられる。
被転写ローラ47には、中間転写ベルト10上に形成された調整画像パターンを転写するための、トナーとは逆極性のバイアスを印加可能なバイアス付与手段としてのバイアス印加基板54が接続されている。バイアス印加基板54によりトナーとは逆極性のバイアスを印加することで、中間転写ベルト10上のトナーには被転写ローラ47側への引力が働き、調整画像パターンが被転写ローラ47上に転写される。なお、本実施形態では被転写ローラ47にトナーとは逆極性のバイアスを印加することによる引力転写での構成を示したが、対向ローラ48にトナーと同極性のバイアスを印加することによる斥力転写の構成を採用してもよい。
画像パターン検出装置46には、被転写ローラ47を回転駆動する駆動手段としての駆動モータ55が設けられている。駆動モータ55は、被転写ローラ47の端面に設けられた図示しないギヤに対して、直接または図示しないギヤ列を介して噛合する図示しないギヤを出力軸に有している。この構成より画像パターン検出装置46は、中間転写ベルト10に対して被転写ローラ47を独立して回転駆動可能に構成されている。そのため、後述する被転写体接離機構59によって被転写ローラ47が中間転写ベルト10に対して接触あるいは離間の何れの状態であっても、被転写ローラ47を所定の速度で回転駆動することができる。すなわち、被転写ローラ47が中間転写ベルト10から離間した状態であっても、被転写ローラ47を回転駆動して画像パターン検出センサ49による調整画像パターンの検出動作を行うことができる。
図6に示すように、第1支軸51の一端には長円形状を呈する変位カム56の一端が回転自在に取り付けられており、第2支軸52の一端には円形状を呈するカムフォロア57の中心が固定されている。変位カム56は、装置本体3に設けられた変位モータ58によって回転駆動され、図6(a)に示すようにその長径部がカムフォロア57から外れた第1の状態と、図6(b)に示すようにその長径部がカムフォロア57に当接する第2の状態とを選択的に占める。変位カム56が第1の状態を占めたとき被転写ローラ47が中間転写ベルト10を介して対向ローラ48に対して各圧縮ばね53の付勢力によって所定の圧接力で圧接し、変位カム56が第2の状態を占めたとき被転写ローラ47が中間転写ベルト10から離間する。上述した変位カム56、カムフォロア57、変位モータ58等によって、中間転写ベルト10に対して被転写ローラ47を接離させる被転写体接離機構59が構成されている。
被転写ローラ47において、対向ローラ48が配置された位置と第1支軸51を介して対向する位置には、図5に示すように画像パターン検出センサ49が配置されている。本実施形態において、画像パターン検出センサ49は第1支軸51の軸方向、すなわちシート幅方向に等間隔をおいて3個配置されているが、少なくとも1個設けられていればよい。各画像パターン検出センサ49により、中間転写ベルト10から被転写ローラ47に転写された調整画像パターン60の濃度、位置、タイミング等を検出することが可能となる。調整画像パターン60の検出結果を画像形成動作時における作像条件や作像タイミング等にフィードバックする動作制御を行うことにより、常時安定した画像濃度、画像位置を得ることが可能な画像形成装置45を提供できる。
被転写ローラ47の回転方向において、画像パターン検出センサ49の配置位置の下流側には、ローラクリーニング装置50が配置されている。ローラクリーニング部材50は、図4に示すように、被転写ローラ47の周面に接触してトナーを掻き落とすブレード50aと、ブレード50aによって掻き落とされた廃トナーを回収する回収コイル50bとを有している。本実施形態では、ブレード50aとして一般的なゴムブレードを用いているが、被転写ローラ47の周面からトナーを除去できる構成であればこれに限られず、例えばブラシローラにトナーとは逆極性のバイアスを印加してクリーニングする静電方式のクリーニング部材を用いてもよい。
次に、上述した画像形成装置45の動作について説明する。
作像部11及び転写部13では、帯電工程、露光工程、現像工程、一次転写工程、除電工程、クリーニング工程が行われ、各感光体ドラム5上に各色のトナー像がそれぞれ形成される。形成されたトナー像は中間転写ベルト10上に重ね合わせて一次転写され、中間転写ベルト10上にはフルカラーのトナー像が形成される。ここで中間転写ベルト10上には、先ず形成画像パターンが形成され、遅れて形成画像パターンから所定の間隔をおいて調整画像パターン60が形成される。
上述の動作に並行して給紙部12が作動し、給紙トレイ17上から最上位のシートSが給紙ローラ18の作動により給送される。給送されたシートSは分離ローラ対19によって一枚に分離され、給紙路16に設けられた搬送ローラ対によって搬送されてレジストローラ対20にて一時停止される。そして、中間転写ベルト10上に形成された形成画像パターンが二次転写ニップ21aに到達するタイミングでレジストローラ対20が回転することにより、一時停止されていたシートSが二次転写ニップ21aに向けて給送される。このタイミングで二次転写ローラ25は中間転写ベルト10に接触しており、シートS上に形成画像パターンが二次転写される。形成画像パターンが転写されたシートSは下流側へと搬送され、定着部14にて転写画像を定着された後、排紙ローラ対31によって装置本体3から排出されて排紙トレイ32上に排出積載される。
二次転写ニップ21aにおいてシートSに転写された中間転写ベルト10上の形成画像パターンは、中間転写ベルト10の走行移動により二次転写ニップ21aからさらに中間転写ベルト10の走行方向下流側へと移動する。このとき、図7に示すように、被転写ローラ47は中間転写ベルト10から離間する位置を占めていると共に、バイアス印加基板54の作動もオフされている。これにより、中間転写ベルト10上の形成画像パターンが被転写ローラ47と対向する位置を通過しても、被転写ローラ47には何ら影響が及ぼされることがない。
中間転写ベルト10上の形成画像パターンが被転写ローラ47と対向する位置を通過すると、調整画像パターン60が被転写ローラ47と対向する位置を通過する前に、図8に示すように、被転写体接離機構59が作動して被転写ローラ47が中間転写ベルト10に接触する位置を占める。このとき、バイアス印加基板54が作動され、二次転写ローラ25は中間転写ベルト10から離間される。
この一連の動作により、中間転写ベルト10上に形成された調整画像パターン60が中間転写ベルト10に接触した被転写ローラ47の周面上に転写される。調整画像パターン60の転写後、再び被転写体接離機構59が作動して被転写ローラ47が中間転写ベルト10から離間する位置を占め、バイアス印加基板54の作動がオフされる。転写された被転写ローラ47上の調整画像パターン60は、各画像パターン検出センサ49により検出された後にローラクリーニング装置50によってクリーニングされる。以下、被転写ローラ47の接離動作及びバイアス印加基板54による転写バイアス印加のオンオフ動作がシートSを一枚給送する毎に繰り返し行われ、画像パターン検出装置46による調整画像パターン60の検出動作が継続的に行われる。
上述の構成によれば、画像形成装置45は弾性を有する中間転写ベルト10上に形成された調整画像パターン60を検出する画像パターン検出装置46を備え、画像パターン検出装置46は中間転写ベルト10に接離自在な被転写ローラ47及び画像パターン検出センサ49を備えている。この構成により、弾性を有する中間転写ベルト10上に形成された調整画像パターン60を被転写ローラ47に転写させ、被転写ローラ47上に転写された調整画像パターン60を画像パターン検出センサ49によって検出することができる。これにより、光沢性が低い中間転写ベルト10を使用した場合でも、装置の大型化及びコストアップを防止しつつ画質調整用の調整画像パターン60を良好に読み取ることが可能な画像形成装置45を提供できる。
上述の構成では、中間転写ベルト10上に形成された形成画像パターン及び調整画像パターンが被転写ローラ47を通過する際に、被転写ローラ47を中間転写ベルト10に対してそれぞれ接離させる被転写体接離機構を有している。これにより、形成画像パターンが被転写ローラ47に影響を及ぼすことを防止できると共に、中間転写ベルト10上の調整画像パターンを被転写ローラ47に対して確実に転写することができる。
また、画像パターン検出装置46はバイアス印加基板54を有しているため、中間転写ベルト10上から被転写ローラ47への調整画像パターンの転写を効率よくかつ良好に行うことができる。
また、被転写ローラ47としてハードコートゴム層を有するローラを用いることにより、画像パターン検出センサ49によって調整画像パターン60を検出するために必要な、十分な光沢性、転写を行うための十分な電気抵抗値、及び良好なトナークリーニング性を備えることとなり、良好な調整画像パターン60を形成できる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置であるカラープリンタ61の作像部11及び転写部13を示している。カラープリンタ61は、図4に示したカラープリンタ45と比較すると、画像パターン検出装置46に代えて画像パターン検出装置62を用いる点においてのみ相違しており、その他の構成は同一である。
画像パターン検出装置62は、画像パターン検出装置46と同様に中間転写ベルト10の走行方向において二次転写ニップ21aの下流側に配置されており、画像パターン被転写体としての搬送体である被転写コンベヤ63、対向ローラ48、画像パターン検出センサ49、被転写体クリーニング部材としてのベルトクリーニング装置64等を有している。
図10に示すように、被転写コンベヤ63は、第3支軸65、第4支軸66、駆動ローラ67、従動ローラ68、無端ベルト69等を有している。第3支軸65及び第4支軸66は第1支軸51と同様に装置本体3に移動自在に支持されており、第3支軸65には駆動ローラ67が、第4支軸66には従動ローラ68が図示しない軸受を介してそれぞれ回転自在に支持されている。各ローラ67,68には無端ベルト69が掛け渡されている。
各支軸65,66は、装置本体3に設けられた図示しない溝部によって、その両端を回転不可の状態で駆動ローラ67の半径方向に向けて移動自在に支持されている。この構成より、被転写コンベヤ63は中間転写ベルト10のベルト面に対して直交する方向に、対向ローラ48に対して近接離間可能に構成されている。第3支軸65の両端近傍には、被転写コンベヤ63が対向ローラ48に圧接する向きの付勢力を第3支軸65に付与する圧縮ばね53がそれぞれ配置されている。各圧縮ばね53の付勢力によって被転写コンベヤ63は、中間転写ベルト10を介して対向ローラ48に対して所定の圧接力で圧接可能、すなわち中間転写ベルト10に対して所定の圧接力で圧接可能に構成されている。
被転写コンベヤ63を構成する無端ベルト69は、画像パターン検出センサ49によって調整画像パターンを検出するために必要な十分な光沢性、転写を行うための十分な電気抵抗値、及び良好なトナークリーニング性を備えている。本実施形態では、無端ベルト69として、ベルト転写方式の転写部材として広く知られているポリイミド製の無端ベルトを用いている。しかし、無端ベルト69はこの構成には限定されず、他の構成を採用してもよい。他の構成の一例として、ベルト転写方式の転写部材として広く知られているポリアミドイミド製の無端ベルトが挙げられる。
被転写コンベヤ63には、バイアス印加基板54が接続されている。バイアス印加基板54によりトナーとは逆極性のバイアスを印加することで、中間転写ベルト10上のトナーには被転写コンベヤ63側への引力が働き、調整画像パターンが被転写無端ベルト69上に転写される。なお、本実施形態では被転写コンベヤ63にトナーとは逆極性のバイアスを印加することによる引力転写での構成を示したが、対向ローラ48にトナーと同極性のバイアスを印加することによる斥力転写の構成を採用してもよい。
また画像パターン検出装置62には、被転写体接離機構59と同様の被転写体接離機構が設けられている。これにより、中間転写ベルト10に対して駆動ローラ69の周面に巻き掛けられた無端ベルト69を接離することが可能に構成されている。
画像パターン検出装置62には、駆動ローラ67を回転駆動する駆動手段としての駆動モータ55が設けられている。駆動モータ55は、駆動ローラ67の端面に設けられた図示しないギヤに対して、直接または図示しないギヤ列を介して噛合する図示しないギヤを出力軸に有している。この構成より画像パターン検出装置62は、被転写コンベヤ63が中間転写ベルト10から離間した状態であっても、駆動ローラ67を回転駆動して画像パターン検出センサ49による調整画像パターンの検出動作を行うことができる。
被転写ローラ47の回転方向において、画像パターン検出センサ49の配置位置の下流側には、ローラクリーニング装置50と同様に構成されたベルトクリーニング装置64が配置されている。
この第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第1の実施形態で示した被転写ローラ47は、金属軸の表面にエチレンプロピレンゴム層を巻き、その表面にフッ素加工を施したハードコートゴム層を有するローラを用いる例を示した。この構成では、ローラ表面のコーティング層が早期にクラックを発生させてクリーニング不良や検知不良が発生する虞があった。しかし第2の実施形態では、ポリイミド製の無端ベルト等の十分な機械的強度を有する素材を使用しているため、上述したクラックが早期に発生する虞がほとんどなく、ユニットの長寿命化を図ることができる。
上記各実施形態では、画像パターン検出装置46は被転写体クリーニング部材としてのローラクリーニング装置50を、画像パターン検出装置62は被転写体クリーニング部材としてのベルトクリーニング装置64をそれぞれ備えている。これにより、画像パターン被転写体の表面を常時初期化することができるため、正確な調整画像パターンの検出を継続的に行うことができる。
さらに上記各実施形態では、中間転写ベルト10の走行方向における二次転写ニップ21aの下流側であって、かつ中間転写ベルト10に対して接離自在な画像パターン被転写体としての被転写ローラ47、被転写コンベヤ63を設けている。これらの画像パターン被転写体を用い、中間転写ベルト10上から被転写体へ向けてトナーを転写させるバイアスを印加することにより、中間転写ベルト10のクリーニング装置を兼ねる画像パターン検出装置46,62を提供することができる。
さらに上記各実施形態では、被転写ローラ47及び被転写コンベヤ63は中間転写ベルト10に対して接離自在及び転写バイアスの極性切替が自在であるため、中間転写ベルト10上の調整画像パターン60を二次転写ローラ25に転写する必要性及び二次転写ローラ25上に転写された調整画像パターン60をクリーニングする必要性がない。このため、従来の技術ではシートS間で調整画像パターン60を二次転写部材に転写するために、シートSが突入及び抜ける前に二次転写ニップを離間させておくことが必要であり、これによりシートSの突入及び抜けの衝撃を低減させてショックジターを低減させる技術との両立ができない、という従来の問題点を解決できる。
上記実施形態では、本発明が適用可能な画像形成装置としてカラープリンタ45,61を用いた例を示したが、本発明が適用可能な画像形成装置としてはこれに限られず、複写装置、ファクシミリ、複合機等にも本発明は適用可能である。また上記実施形態では、画像が形成される被記録媒体として転写シートSを用いる構成を示したが、この転写シートSとは記録紙には限定されず、厚紙、ハガキ、ロール紙、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、OHPフィルム、樹脂フィルム等も含まれ、シート状であり画像形成可能な物質であればどのようなものを用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
5Y,5M,5C,5K,5S 感光体ドラム
10 中間転写ベルト
21a 二次転写ニップ
24Y,24M,24C,24K,24S 一次転写部材(一次転写ローラ)
25 二次転写部材(二次転写ローラ)
45,61 画像形成装置(カラープリンタ)
46,62 画像パターン検出装置
47 画像パターン被転写体(被転写ローラ)
49 検出部材(画像パターン検出センサ)
50 被転写体クリーニング部材(ローラクリーニング装置)
54 バイアス付与手段(バイアス印加基板)
59 被転写体接離機構
60 調整画像パターン
63 画像パターン被転写体、搬送体(被転写コンベヤ)
64 被転写体クリーニング部材(ベルトクリーニング装置)
S 被記録媒体(シート)
特許第5321965号公報 特開2004-246152号公報

Claims (6)

  1. それぞれ表面にトナー像を担持する複数の感光体と、
    前記各感光体に対向配置された走行自在な弾性を有する中間転写ベルトと、
    前記各感光体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を出力用の形成画像パターン及び/または画質調整用の調整画像パターンとして前記中間転写ベルトに転写する複数の一次転写部材と、
    前記中間転写ベルトに転写された前記形成画像パターンを被記録媒体に転写する、前記中間転写ベルトに接離自在な二次転写部材と、
    前記中間転写ベルトの走行方向において、前記中間転写ベルトと前記二次転写部材とが接触する二次転写ニップの下流側に配置された、前記調整画像パターンを検出する画像パターン検出装置とを備え、
    前記画像パターン検出装置は、
    前記中間転写ベルトに接触して配置され、前記中間転写ベルトに形成された前記調整画像パターンが転写される画像パターン被転写体と、
    前記画像パターン被転写体に転写された前記調整画像パターンの状態を検出する検出部材とを備える画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン被転写体は前記中間転写ベルトに対して接離自在に設けられ、
    前記形成画像パターンが前記画像パターン被転写体を通過する前に前記画像パターン被転写体を前記中間転写ベルトから離間させ、前記調整画像パターンが前記画像パターン被転写体を通過する前に前記画像パターン被転写体を前記中間転写ベルトに当接させる被転写体接離機構を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン検出装置は、前記調整画像パターンが前記中間転写ベルト側から前記画像パターン被転写体側へと向かう極性のバイアスを付与するバイアス付与手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン被転写体がハードコートゴム層を有するローラであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン被転写体がポリイミドベルトを有する搬送体であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン検出装置は、前記画像パターン被転写体の表面をクリーニングする被転写体クリーニング部材を有することを特徴とする画像形成装置。
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