JP2023084934A - モニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラム - Google Patents

モニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】意識障害評価用アラートの出力を必要最小限に抑制しつつ必要な場合に意識障害の評価を含む重症度評価スコアに基づいてウェアラブル端末の装着者を適切にモニタリングする。【解決手段】モニタリングシステムはウェアラブル端末と管理サーバとを備え、ウェアラブル端末は検出部とスコア算出部とアラート出力部と送信部とを備え、管理サーバは受信部と出力部とを備え、ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて算出された重症度評価スコアが閾値以上である場合に、アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力し、検出部はウェアラブル端末の装着者の生体情報と出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末の装着者の反応とを検出し、スコア算出部は、検出されたウェアラブル端末の装着者の生体情報と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、モニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、ウェアラブル端末と管理サーバとを備える見守りシステムについて記載されている。特許文献1に記載された技術では、ウェアラブル端末が高齢者等の見守り対象者によって装着され、ウェアラブル端末の生体センサが、見守り対象者の心拍パターン、心拍数等の生体データを計測する。
ところで、特許文献1に記載された技術では、見守り対象者(ウェアラブル端末の装着者)の生体データが計測されるものの、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の有無を考慮したモニタリングが行われない。そのため、特許文献1に記載された技術によっては、ウェアラブル端末の装着者を適切にモニタリングできないおそれがある。
一方、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートが必要以上に出力されると、ウェアラブル端末の装着者が意識障害評価用アラートを煩わしく感じてしまうおそれがある。
また、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価が必要以上に行われると、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価精度が低下してしまうおそれもある。
特開2017-091076号公報
上述した問題点に鑑み、本発明は、意識障害評価用アラートの出力を必要最小限に抑制しつつ、必要な場合に意識障害の評価を含む重症度評価スコアに基づいてウェアラブル端末の装着者を適切にモニタリングすることができるモニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ウェアラブル端末と管理サーバとを備え、前記ウェアラブル端末の装着者のモニタリングを行うモニタリングシステムであって、前記ウェアラブル端末は、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出部と、前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力部と、前記スコア算出部によって算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を前記管理サーバに送信する送信部とを備え、前記管理サーバは、前記送信部によって送信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を出力する出力部とを備え、前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、前記アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力し、前記検出部は、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを検出し、前記スコア算出部は、前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出し、前記送信部は、前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを前記管理サーバに送信する、モニタリングシステムである。
本発明の一態様は、ウェアラブル端末の装着者のモニタリングに用いられるウェアラブル端末であって、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出部と、前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力部と、前記スコア算出部によって算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を管理サーバに送信する送信部とを備え、前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、前記アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力し、前記検出部は、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを検出し、前記スコア算出部は、前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出し、前記送信部は、前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを前記管理サーバに送信し、前記管理サーバの受信部は、前記送信部によって送信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを受信し、前記管理サーバの出力部は、前記受信部によって受信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを出力する、ウェアラブル端末である。
本発明の一態様は、ウェアラブル端末の装着者のモニタリングを行うモニタリング方法であって、前記ウェアラブル端末が、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出ステップと、前記ウェアラブル端末が、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出ステップと、前記ウェアラブル端末が、前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力ステップと、前記ウェアラブル端末が、前記スコア算出ステップにおいて算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を管理サーバに送信する送信ステップと、前記管理サーバが、前記送信ステップにおいて送信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を受信する受信ステップと、前記管理サーバが、前記受信ステップにおいて受信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を出力する出力ステップとを備え、前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、前記アラート出力ステップにおいて意識障害評価用アラートが出力され、前記検出ステップでは、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが検出され、前記スコア算出ステップでは、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアが算出され、前記送信ステップでは、前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが前記管理サーバに送信される、モニタリング方法である。
本発明の一態様は、ウェアラブル端末の装着者のモニタリングに用いられる前記ウェアラブル端末に搭載されたコンピュータに、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出ステップと、前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力ステップと、前記スコア算出ステップにおいて算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を管理サーバに送信する送信ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、前記アラート出力ステップにおいて意識障害評価用アラートが出力され、前記検出ステップでは、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが検出され、前記スコア算出ステップでは、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアが算出され、前記送信ステップでは、前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが管理サーバに送信され、前記管理サーバの受信部は、前記送信ステップにおいて送信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを受信し、前記管理サーバの出力部は、前記受信部によって受信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを出力する、プログラムである。
本発明によれば、意識障害評価用アラートの出力を必要最小限に抑制しつつ、必要な場合に意識障害の評価を含む重症度評価スコアに基づいてウェアラブル端末の装着者を適切にモニタリングすることができるモニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムを提供することができる。
第1実施形態のモニタリングシステム1の一例を示す図である。 スコア算出部1A3によって算出される重症度評価スコアの一例を説明するための図である。 第1実施形態のモニタリングシステム1において実行される処理の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコアと患者数とHeat stroke(深部体温40℃以上、GCS8以下)の発生比率と症例数との関係を示す図である。 第1実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコア(横軸)とHeat stroke(深部体温40℃以上、GCS8以下)の発生比率(縦軸)との関係をアラート前スコアとアラート後スコアとで比較した図である。 第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコアと患者数と疾患の重症化比率と症例数との関係を示す図である。 第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコア(横軸)と疾患の重症化比率(縦軸)との関係をアラート前スコアとアラート後スコアとで比較した図である。 第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例において第2実施形態のモニタリングシステム1が重症度のモニタリングに適用された疾患を示す図である。
本発明のモニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムの実施形態について説明する前に、ウェアラブル端末が用いられる背景などについて説明する。
ウェアラブル端末とは、身に着けるタイプの端末である。ウェアラブル端末としては、例えば、腕時計型ウェアラブル端末や眼鏡型ウェアラブル端末、カメラ型ウェアラブル端末などが一般的である。腕時計型ウェアラブル端末には、「ウォッチ型」と「リストバンド型」とが含まれる。「ウォッチ型」の腕時計型ウェアラブル端末は、「スマートウォッチ」と呼ばれるタイプの端末であり、スマートフォンと連携することにより、スマートフォン本体を取り出す必要なくメール、SNSなどの着信をチェックすることができる。「リストバンド型」の腕時計型ウェアラブル端末は、リストバンドの形をしたウェアラブル端末であり、主に、日常生活の記録、健康管理などを目的として、活動量計として利用される。
ウェアラブル端末を利用することによって、体重、血圧、心拍数、歩行数、消費カロリー、睡眠の質、食事内容などの日々の活動のデータを記録あるいは測定することができる。ウェアラブル端末を利用することにより、健康状態をモニタリングし、重大疾患の早期発見や予防に役立てることが期待されている。
手首の表在体温、心拍数、血圧、血中酸素濃度飽和度を測定できるウェアラブル端末が既に市販されている。例えばApple社製のApple Watch(登録商標)Series 7では、心電図アプリ、血中酸素ウェルネスアプリが搭載されている。また、Apple社は2021年1月5日、米国特許商標庁(USPTO)にて、カフを使用せず、Apple Watch単体で血圧測定を実現し得る特許を取得した。
https://iphone-mania.jp/news-338090/
また、The Wall Street Journalが、早ければ2022年モデルのApple Watchに、体温測定機能が搭載される可能性があると報じた。
https://iphone-mania.jp/news-394813/
体温測定が可能なウエラブル装置としては、Pham等が心拍数、SpO、身体活動レベル、皮膚温と電気皮膚反応を統合して、深部体温を推計するウエラブル装置を開発した。
https://www.mdpi.com/1424-8220/20/3/855
また、Linも実際のランナーを対象にした体温測定可能なウエラブル装置を開発した。
https://www.mdpi.com/1424-8220/18/12/4347
Pham等の推計温は皮膚温より深部体温を反映しているが、Lin等の推計値では、皮膚温との比較はない。また、両者とも、36-37℃の実験的なデータしか示しておらず、熱中症となる40℃程度のデータが正しく反映されるのかが不明である。また、Pham等の装置は上腕にカフをまくもので、Lin等の装置も手首と肘に装置を装着する必要があるので、いずれも実際のスポーツや労働に応用するには難しい。現状では、深部体温測定が可能で、実際のスポーツや労働に応用可能な形態のウエラブル装置は開発されていない。
GCS(Glasgow Coma Scale)、JCS(Japan Coma Scale)においては、意識レベルの評価に、呼びかけや痛み刺激への反応が用いられる。
https://www.kango-roo.com/learning/3121/
https://www.kango-roo.com/learning/3082/
Apple Watch Series 7では、ワークアウト中の転倒検出機能があるが、これは自転車に乗っているときに転倒した場合、立っているときに転倒した場合など通常とは異なる独特の動きと衝撃を、内蔵している加速度計で感知するものである。仮に、内蔵している加速度計で動きがなくなったものを意識障害と判定すると、単なる就眠も意識障害と誤判定してしまうことになるため、現状では意識レベルをスマートウォッチでモニタリングすることはできないといえる。
病院の集中治療室では、胸郭の運動をモニタリングして呼吸数を測定することが行われているが、スマートウォッチでは、胸郭の運動をモニタリングすることができない。また、スマートウォッチでは、採血検査のモニタリングも困難である。
地球温暖化の進展と熱波の増加に伴い、熱中症は公衆衛生上の重要な問題となっている。政府・地方自治体や報道機関の予防の啓発にもかかわらず、2020年の8月には全国で71,317人が熱中症で救急搬送されていて(前年同月比6,305人増)、Wet Bulb Globe Temperature(WBGT:熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標)に基づく広報や報道での啓発に加えて、さらなる予防の取り組みが必要だと考えられる。
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
海外では2002年のN Engl J Medの総説で示された以下のようなBouchama基準に従うのが一般的である。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmra011089
重症に該当するHeat strokeは、深部体温40℃以上で中枢神経障害を伴う重症と定義されている。Heat exhaustionは、多様な症状を認める軽症~中等症の状態であり、深部体温は37~40℃であることが多いと記載されている。Bouchama基準では、重症の判断に深部体温が大きな要素を占めているのが、大きな特徴といえる。
本発明者は、下記の文献において、Heat strokeで積極的な冷却(Active Cooling)を行わないと院内死亡率が高くなり、Heat exhaustionでは点滴だけでも院内死亡率が変わらないのを、各種予後予測因子を用いた多変量解析で示した。
Kanda J, Nakahara S, Nakamura S, et al. “Association between active cooling and lower mortality among patients with heat stroke and heat exhaustion”. PLoS One. 2021; 16 (11): e0259441.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34788312/
Bouchama基準は、世界標準でかつ明確なエビデンスをもつ基準である。しかし、現状のウェアラブル端末では、測定できない深部体温と意識障害をモニタリングする必要がある。
我が国では、標準的な熱中症の重症度の診断基準として、「日本救急医学会熱中症分類2015」が用いられている。
https://www.kango-roo.com/work/1539/
「日本救急医学会熱中症分類2015」では、臨床症状に応じてI度~III度の分類が行われる。最重症であるIII度の症状は、意識障害、肝・腎障害、血液凝固異常(DIC:Disseminated Intravascular Coagulation)で、Heat strokeに相当する。I度の症状は、めまい、大量の発汗、欠神、筋肉痛、こむら返りで、Heat syncope, Heat cranpに相当する。II度の症状は、頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下(JCSが1以下)で、Heat exhaustionに相当する。
我が国の重症度分類では、重症例については、採血検査を用いて、多臓器不全の要素を重症の判断に用いていることが、特徴といえる。また、軽症例についても、具体的な症状を医師が診断して、重症度を決定する必要がある。「日本救急医学会熱中症分類2015」は、我が国において最も多く用いられている評価方法であるが、重症度の判定に意識障害の評価と採血検査が必要であり、軽症例にも医師の具体的な診断が必要なため、ウェアラブル端末に応用することができなかった。
J-ERATOスコアは、病院到着前の6項目(呼吸数、意識障害、収縮期血圧、心拍数、体温、年齢)で構成されており、それぞれ0または1のスコアをつけ、合計スコアは0~6となる。
https://medit.tech/j-erato-score-app-released-2021/
J-ERATOスコアは、日本救急医学会が実施したHeatstroke STUDY 2010と2012の約3000名のデータを基に計算されており、入院後の治療内容を考慮できていないが、評価項目を入院(「要入院率」の表記)、集中治療室(ICU)への入室(「ICU入院率」の表記)、院内死亡率(「死亡率」の表記)としている。また、日本救急医学会はJ-ERATOスコアをもとに「スマートフォン用熱中症診断支援アプリケーション」を作成した。そのアプリケーションには、応急処置を指導するとともに近隣の病院の地図や道順を表示する機能があるが、J-ERATOスコアの6項目をリアルタイムで測定して、熱中症を予防するシステムはなかった。
従来のウェアラブル端末では、J-ERATOスコアの6項目のうちの意識障害と呼吸数とをモニタリングすることができなかった。
SOMPOホールディングスによる労務/熱中症管理サービスである「みまもりふくろう」では、作業者の脈拍と位置情報とがAIによってリアルタイムで分析される。
https://www.sompo-rc.co.jp/services_mimamorifukuro
上記URLが示すwebサイトからでは、AIの診断過程が明らかではないが、J-ERATOスコアの6項目のうち、心拍数だけが取り出されていると思われる。
ウェアラブル端末によっては、ウェアラブル端末の装着者の深部体温を測定することができないため、ウェアラブル端末によってウェアラブル端末の装着者を適切にモニタリングするためには、深部体温の代わりの他の指標を用いる必要がある。
Bouchama基準、「日本救急医学会熱中症分類2015」、J-ERATOスコアのいずれにおいても意識障害の程度が重症度の評価項目となっているため、ウェアラブル端末によってウェアラブル端末の装着者を適切にモニタリングするためには、ウェアラブル端末の装着者の意識障害をモニタリングする必要がある。
ウェアラブル端末の装着者の表在体温、心拍数、平均血圧および血中酸素濃度飽和度(SpO)は、ウェアラブル端末によって測定可能である。
APACHE(acute physiology and chronic health evaluation)IIスコアは、集中治療室入室患者の重症度を客観的に評価するために作られた予後予測法であり、我が国の多くの施設で採用されている。APACHEIIスコアでは、呼吸、循環、血液検査値、GCSの12指標に年齢、慢性疾患のスコアを加えて、予測死亡率が計算される。
https://www.fmu.ac.jp/home/masui/anesthesiologists/apache.html
本発明者は、鋭意研究において、ウェアラブル端末が、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラート(例えば、音、振動、ウェアラブル端末の装着者が痛みを感じる微弱電流など)を出力し、ウェアラブル端末の装着者の反応を検出すること(例えば、ウェアラブル端末の操作部に対するウェアラブル端末の装着者の入力操作を検出すること、ウェアラブル端末の装着者がウェアラブル端末を振る動作をウェアラブル端末の加速度センサによって検出すること等)によって、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末の装着者の反応を、JCSの「0:意識清明」と、「1:見当識は保たれているが意識清明ではない」、「2:見当識障害がある」および「3:自分の名前、生年月日が言えない」と、「10:普通の呼びかけで開眼する」、「20:大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する」および「30:痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する」と、「100:痛みに対して払いのけるなどの動作をする」、「200:痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする」および「300:痛み刺激に対し全く反応しない」とのいずれかに分類できることを見い出した。
一方、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートが必要以上に出力されると、ウェアラブル端末の装着者が意識障害評価用アラートを煩わしく感じてしまうおそれがある。
また、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価が必要以上に行われると、ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価精度が低下してしまうおそれもある。
上述した問題点に鑑み、後述する本発明のモニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムの実施形態では、意識障害評価用アラートの出力が必要最小限に抑制され、必要な場合に意識障害の評価を含む重症度評価スコアに基づいてウェアラブル端末の装着者が適切にモニタリングされる。
[第1実施形態]
以下、本発明のモニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムの実施形態について説明する。
図1は第1実施形態のモニタリングシステム1の一例を示す図である。第1実施形態のモニタリングシステム1は、ウェアラブル端末1Aの装着者のモニタリングを行う。詳細には、第1実施形態のモニタリングシステム1は、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症の重症度のモニタリングを行う。つまり、第1実施形態のモニタリングシステム1は、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症の発生の予防または熱中症の重症化の予防に用いられる。
図1に示す例では、モニタリングシステム1が、ウェアラブル端末1Aと、管理サーバ1Bとを備えている。ウェアラブル端末1Aと管理サーバ1Bとは、例えばネットワークなどを介して通信可能に構成されている。ウェアラブル端末1Aは、第1実施形態のモニタリングシステム1によるモニタリングの対象者によって装着される。ウェアラブル端末1Aは、例えば「ウォッチ型」、「リストバンド型」等である。
図1に示す例では、ウェアラブル端末1Aが、入力部1A1と、検出部1A2と、スコア算出部1A3と、アラート出力部1A4と、送信部1A5とを備えている。
入力部1A1は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢の入力操作を受け付ける。
検出部1A2は、ウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報を検出する。
検出部1A2は、表在体温検出部1A21と、心拍数検出部1A22と、血圧検出部1A23と、血中酸素濃度飽和度検出部1A24と、反応検出部1A25とを備えている。表在体温検出部1A21は、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温を検出する。表在体温検出部1A21は、例えば下記のURLが示すwebサイトのP20に記載された技術を用いることによって、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温を検出する。
https://www.soumu.go.jp/ict_skill/pdf/ict_skill_1_2.pdf
心拍数検出部1A22は、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数を検出する。心拍数検出部1A22は、例えば上記のURLが示すwebサイトのP19、P20に記載された技術を用いることによって、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数を検出する。
血圧検出部1A23は、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧を検出する。血圧検出部1A23は、例えば下記のURLが示すwebサイトに記載された技術を用いることによって、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧を検出する。
https://rentry.jp/note/blood-pressure-smart-watch/
血中酸素濃度飽和度検出部1A24は、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度を検出する。血中酸素濃度飽和度検出部1A24は、例えば下記のURLが示すwebサイトに記載された技術を用いることによって、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度を検出する。
https://news.mynavi.jp/article/20150206-oximeter/
https://www.sankei.com/article/20201212-TQI2DCH7XBM35EJV6LPXLOP6ZU/
https://wired.jp/2020/12/06/how-to-use-blood-oxygen-data-on-apple-watch-garmin-fitbit-samsung/
https://www.watch.impress.co.jp/docs/review/minireview/1322495.html
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2010/13/news008.html
反応検出部1A25は、アラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラート(例えば、音、振動、ウェアラブル端末の装着者が痛みを感じる微弱電流など)に対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応を検出する。反応検出部1A25は、例えば、ウェアラブル端末1Aの操作部(図示せず)に対するウェアラブル端末1Aの装着者の入力操作を検出すること、ウェアラブル端末1Aの装着者がウェアラブル端末1Aを振る動作をウェアラブル端末1Aの加速度センサ(図示せず)によって検出すること等により、アラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応を検出する。
つまり、検出部1A2によって検出されるウェアラブル端末1Aの装着者の情報には、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧およびウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度であるウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報と、アラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とが含まれる。
スコア算出部1A3は、検出部1A2によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報などに基づいて、ウェアラブル端末1Aの装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出する。スコア算出部1A3は、アラート前スコア算出部1A31と、アラート後スコア算出部1A32とを備えている。
アラート前スコア算出部1A31は、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアを算出する。詳細には、アラート前スコア算出部1A31は、入力部1A1が受け付けたウェアラブル端末1Aの装着者の年齢と、表在体温検出部1A21によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、心拍数検出部1A22によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、血圧検出部1A23によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、血中酸素濃度飽和度検出部1A24によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度とに基づいて(つまり、ウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報に基づいて)、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアを算出する。
アラート後スコア算出部1A32は、意識障害の評価を含む重症度評価スコア算出する。詳細には、アラート後スコア算出部1A32は、入力部1A1が受け付けたウェアラブル端末1Aの装着者の年齢と、表在体温検出部1A21によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、心拍数検出部1A22によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、血圧検出部1A23によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、血中酸素濃度飽和度検出部1A24によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、反応検出部1A25によって検出された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とに基づいて(つまり、ウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とに基づいて)、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出する。
アラート出力部1A4は、ウェアラブル端末1Aの装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラート(例えば、音、振動、ウェアラブル端末1Aの装着者が痛みを感じる微弱電流など)を出力する。
送信部1A5は、スコア算出部1A3によって算出された重症度評価スコアを管理サーバ1Bに送信する。つまり、送信部1A5は、スコア算出部1A3のアラート前スコア算出部1A31によって算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアと、スコア算出部1A3のアラート後スコア算出部1A32によって算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアとを管理サーバ1Bに送信する。
また、送信部1A5は、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアの算出に用いられたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温、心拍数、平均血圧および血中酸素濃度飽和度(ウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報)を管理サーバ1Bに送信する。
更に、送信部1A5は、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温、心拍数、平均血圧および血中酸素濃度飽和度(ウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報)と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを管理サーバ1Bに送信する。
管理サーバ1Bは、受信部1B1と、出力部1B2とを備えている。
受信部1B1は、ウェアラブル端末1Aの送信部1A5によって送信された意識障害の評価を含まない重症度評価スコア、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアの算出に用いられたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報、意識障害の評価を含む重症度評価スコア、および、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応を受信する。
出力部1B2は、受信部1B1によって受信された意識障害の評価を含まない重症度評価スコア、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアの算出に用いられたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報、意識障害の評価を含む重症度評価スコア、および、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応を出力する。
そのため、管理サーバ1Bの利用者(ウェアラブル端末1Aの装着者を管理する者)は、出力部1B2からの出力を確認することにより、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症の重症度などを確認することができる。
図2はスコア算出部1A3によって算出される重症度評価スコアの一例を説明するための図である。
図2に示す例では、スコア算出部1A3は、入力部1A1が受け付けたウェアラブル端末1Aの装着者の年齢に基づいて、年齢スコアとして、0点、1点、3点、5点および6点のいずれかを算出する。詳細には、スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢が45歳未満である場合に、年齢スコアとして0点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢が45歳以上54歳以下である場合に、年齢スコアとして1点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢が55歳以上64歳以下である場合に、年齢スコアとして3点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢が65歳以上74歳以下である場合に、年齢スコアとして5点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢が75歳以上である場合に、年齢スコアとして6点を算出する。
スコア算出部1A3は、表在体温検出部1A21によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温に基づいて、表在体温スコアとして、0点、1点、2点、3点および4点のいずれかを算出する。詳細には、スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温が36.0℃以上38.4℃以下である場合に、表在体温スコアとして0点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温が38.5℃以上38.9℃以下である場合または34.0℃以上35.9℃以下である場合に、表在体温スコアとして1点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温が32.0℃以上33.9℃以下である場合に、表在体温スコアとして2点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温が39.0℃以上40.9℃以下である場合または30.0℃以上31.9℃以下である場合に、表在体温スコアとして3点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温が41.0℃以上である場合または30.0℃未満である場合に、表在体温スコアとして4点を算出する。
スコア算出部1A3は、心拍数検出部1A22によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数に基づいて、心拍数スコアとして、0点、2点、3点および4点のいずれかを算出する。詳細には、スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数[回/分]が70以上109以下である場合に、心拍数スコアとして0点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数[回/分]が110以上139以下である場合または55以上69以下である場合に、心拍数スコアとして2点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数[回/分]が140以上179以下である場合または40以上54以下である場合に、心拍数スコアとして3点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数[回/分]が180以上である場合または40未満である場合に、心拍数スコアとして4点を算出する。
スコア算出部1A3は、血圧検出部1A23によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧に基づいて、平均血圧スコアとして、0点、2点、3点および4点のいずれかを算出する。詳細には、スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧[mmHg]が70以上109以下である場合に、平均血圧スコアとして0点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧[mmHg]が110以上129以下である場合または50以上69以下である場合に、平均血圧スコアとして2点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧[mmHg]が130以上159以下である場合に、平均血圧スコアとして3点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧[mmHg]が160以上である場合または50未満である場合に、平均血圧スコアとして4点を算出する。
スコア算出部1A3は、血中酸素濃度飽和度検出部1A24によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度(SpO)に基づいて、血中酸素濃度飽和度スコアとして、0点、1点、3点および4点のいずれかを算出する。詳細には、スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が94以上である場合に、血中酸素濃度飽和度スコアとして0点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が91以上93以下である場合に、血中酸素濃度飽和度スコアとして1点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が88以上90以下である場合に、血中酸素濃度飽和度スコアとして3点を算出する。スコア算出部1A3は、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が88未満である場合に、血中酸素濃度飽和度スコアとして4点を算出する。
スコア算出部1A3は、反応検出部1A25によって検出された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応に基づいて、意識障害スコアとして、0点、1点、3点および4点のいずれかを算出する。
詳細には、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「0:意識清明」に相当する場合に意識障害スコアとして0点を算出する。
第1実施形態のモニタリングシステム1の第1例では、アラート出力部1A4が意識障害評価用アラートを出力した時点から、反応検出部1A25がウェアラブル端末1Aの装着者の反応を検出した時点までの時間が閾値T1[秒]未満である場合に、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「0:意識清明」に相当する意識障害スコア「0点」を算出する。閾値T1[秒]の値は、実験などにおいて予め設定される。
第1実施形態のモニタリングシステム1の第2例では、反応検出部1A25(加速度センサ)によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の動作の加速度が閾値G1以上である場合に、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「0:意識清明」に相当する意識障害スコア「0点」を算出する。閾値G1の値は、実験などにおいて予め設定される。
図2に示す例では、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「1:見当識は保たれているが意識清明ではない」、「2:見当識障害がある」または「3:自分の名前、生年月日が言えない」に相当する場合に意識障害スコアとして1点を算出する。
第1実施形態のモニタリングシステム1の第1例では、アラート出力部1A4が意識障害評価用アラートを出力した時点から、反応検出部1A25がウェアラブル端末1Aの装着者の反応を検出した時点までの時間が閾値T1[秒]以上閾値T2(>T1)[秒]未満である場合に、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「1:見当識は保たれているが意識清明ではない」、「2:見当識障害がある」または「3:自分の名前、生年月日が言えない」に相当する意識障害スコア「1点」を算出する。閾値T2[秒]の値は、実験などにおいて予め設定される。
図2に示す例では、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「10:普通の呼びかけで開眼する」、「20:大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する」または「30:痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する」に相当する場合に意識障害スコアとして3点を算出する。
第1実施形態のモニタリングシステム1の第1例では、第1実施形態のモニタリングシステム1の第2例では、反応検出部1A25がウェアラブル端末1Aの装着者の反応を閾値T2[秒]までに検察できなかった場合、反応検出部1A25(加速度センサ)によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の動作の加速度が閾値G1以上である場合に、スコア算出部1A3は、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「10:普通の呼びかけで開眼する」、「20:大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する」または「30:痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する」に相当する意識障害スコア「3点」を算出する。閾値G1の値は、実験などにおいて予め設定される。
図2に示す例では、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「100:痛みに対して払いのけるなどの動作をする」、「200:痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする」または「300:痛み刺激に対し全く反応しない」に相当する場合に意識障害スコアとして4点を算出する。
第1実施形態のモニタリングシステム1の第1例では、アラート出力部1A4が意識障害評価用アラートを出力した時点から、反応検出部1A25がウェアラブル端末1Aの装着者の反応を閾値T2[秒]までに検察できず、反応検出部1A25(加速度センサ)によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の動作の加速度が閾値G1未満である場合に、スコア算出部1A3は、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応がJCSの「100:痛みに対して払いのけるなどの動作をする」、「200:痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする」または「300:痛み刺激に対し全く反応しない」に相当する意識障害スコア「4点」を算出する。
図1および図2に示す例では、アラート出力部1A4による意識障害評価用アラートの出力を必要最小限に抑制するために、第1実施形態のモニタリングシステム1の第1モード(通常モード)において、アラート出力部1A4が、意識障害評価用アラートを出力しない。
検出部1A2は、アラート出力部1A4が意識障害評価用アラートを出力していない状態(第1モード)におけるウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報を検出する。詳細には、検出部1A2の表在体温検出部1A21がウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温を検出し、心拍数検出部1A22がウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数を検出し、血圧検出部1A23がウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧を検出し、血中酸素濃度飽和度検出部1A24がウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度を検出する。
スコア算出部1A3のアラート前スコア算出部1A31は、入力部1A1が受け付けたウェアラブル端末1Aの装着者の年齢と、表在体温検出部1A21によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、心拍数検出部1A22によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、血圧検出部1A23によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、血中酸素濃度飽和度検出部1A24によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度とに基づいて、意識障害の評価を含まない重症度評価スコア(5項目の重症度評価スコア)を算出する。詳細には、アラート前スコア算出部1A31が、年齢スコアと表在体温スコアと心拍数スコアと平均血圧スコアと血中酸素濃度飽和度スコアとを加算することによって、意識障害の評価を含まない重症度評価スコア(5項目の重症度評価スコア)を算出する。
図1および図2に示す例では、スコア算出部1A3のアラート前スコア算出部1A31によって算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコア(5項目の重症度評価スコア)が閾値(具体的には、3点)以上になった場合に、第1実施形態のモニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる。
図1および図2に示す例では、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが3点以上になった場合に、第1実施形態のモニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わるが、他の例では、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが3点以外の点数(例えば、5点)以上になった場合に、第1実施形態のモニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わってもよい。
図1および図2に示す例では、第1実施形態のモニタリングシステム1の第2モードにおいて、アラート出力部1A4が、意識障害評価用アラートを出力する。
検出部1A2は、アラート出力部1A4が意識障害評価用アラートを出力している状態(第2モード)におけるウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報とアラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを検出する。詳細には、検出部1A2の表在体温検出部1A21がウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温を検出し、心拍数検出部1A22がウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数を検出し、血圧検出部1A23がウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧を検出し、血中酸素濃度飽和度検出部1A24がウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度を検出し、反応検出部1A25がアラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応を検出する。
スコア算出部1A3は、検出部1A2によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報などとアラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)を算出する。
具体的には、スコア算出部1A3のアラート後スコア算出部1A32は、入力部1A1が受け付けたウェアラブル端末1Aの装着者の年齢と、表在体温検出部1A21によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、心拍数検出部1A22によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、血圧検出部1A23によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、血中酸素濃度飽和度検出部1A24によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、反応検出部1A25によって検出された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)を算出する。詳細には、アラート後スコア算出部1A32が、年齢スコアと表在体温スコアと心拍数スコアと平均血圧スコアと血中酸素濃度飽和度スコアと意識障害スコアとを加算することによって、意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)を算出する。
図1および図2に示す例では、第1実施形態のモニタリングシステム1の第2モードにおいて、送信部1A5が、スコア算出部1A3のアラート後スコア算出部1A32によって算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)と、表在体温検出部1A21によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、心拍数検出部1A22によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、血圧検出部1A23によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、血中酸素濃度飽和度検出部1A24によって検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、反応検出部1A25によって検出された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを管理サーバ1Bに送信する。
管理サーバ1Bの受信部1B1は、ウェアラブル端末1Aの送信部1A5によって送信された意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)と、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを受信する。
管理サーバ1Bの出力部1B2は、受信部1B1によって受信された意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)と、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを出力する。
そのため、管理サーバ1Bの利用者(ウェアラブル端末1Aの装着者を管理する者)は、出力部1B2によって出力される意識障害の評価を含む重症度評価スコア(6項目の重症度評価スコア)と、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを確認することにより、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症の重症度を確認することができる。
すなわち、第1実施形態のモニタリングシステム1によれば、意識障害評価用アラートの出力を必要最小限に抑制しつつ、必要な場合に意識障害の評価を含む重症度評価スコアに基づいてウェアラブル端末1Aの装着者を適切にモニタリングすることができる。
また、第1実施形態のモニタリングシステム1によれば、軽症例(未発症例)についても意識障害評価用アラートが行動変容につながる(クーラーをつける、仕事やスポーツを休むなど)ことが期待される。
図3は第1実施形態のモニタリングシステム1において実行される処理の一例を示すシーケンス図である。
図3に示す例では、ステップS10において、ウェアラブル端末1Aの入力部1A1が、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢の入力操作を受け付ける。
次いで、ステップS11では、ウェアラブル端末1Aの検出部1A2が、ウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報(アラート出力部1A4によって出力される意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応は含まれない)を検出する。詳細には、検出部1A2の表在体温検出部1A21がウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温を検出し、心拍数検出部1A22がウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数を検出し、血圧検出部1A23がウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧を検出し、血中酸素濃度飽和度検出部1A24がウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度を検出する。
次いで、ステップS12では、ウェアラブル端末1Aのスコア算出部1A3が、ステップS11において検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報などに基づいて、ウェアラブル端末1Aの装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコア(意識障害の評価を含まない重症度評価スコア)を算出する。
次いで、ステップS13では、ウェアラブル端末1Aの送信部1A5が、ステップS12において算出された重症度評価スコア(意識障害の評価を含まない重症度評価スコア)とウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報とを管理サーバ1Bに送信し、管理サーバ1Bの出力部1B2が、重症度評価スコア(意識障害の評価を含まない重症度評価スコア)とウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報とを受信する。
次いで、ステップS14では、管理サーバ1Bの出力部1B2が、ステップS13において受信された重症度評価スコア(意識障害の評価を含まない重症度評価スコア)とウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報とを出力する。
図3に示す例では、ステップS15において、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値(例えば、3点)以上になり、ウェアラブル端末1Aのアラート出力部1A4が、意識障害評価用アラートを出力する。
次いで、ステップS16では、ウェアラブル端末1Aの検出部1A2が、アラート出力部1A4が意識障害評価用アラートを出力している状態におけるウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報と、アラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを検出する。
次いで、ステップS17では、ウェアラブル端末1Aのスコア算出部1A3は、ステップS16において検出されたウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報などとアラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出する。
次いで、ステップS18では、ウェアラブル端末1Aの送信部1A5が、ステップS17において算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアとウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを管理サーバ1Bに送信し、管理サーバ1Bの出力部1B2が、意識障害の評価を含む重症度評価スコアとウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを受信する。
次いで、ステップS19では、管理サーバ1Bの出力部1B2が、ステップS18において受信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアとウェアラブル端末1Aの装着者の生体情報と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを出力する。
<実施例>
本発明者は、患者の来院時のHeat stroke(深部体温40℃以上、GCS8以下)の発生を熱中症の評価項目とした。深部体温40℃以上、GCS8以下の場合は、Active Cooling(全身の積極的な冷却)が転帰の改善に重要であるため、この場合は早急に病院への搬送が必要だといえる。
本発明者は、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが3点以上になった時に出力される意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応により、ウェアラブル端末1Aの装着者の意識レベルを評価した。
本発明者は、評価項目として、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢と、ウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温と、ウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数と、ウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧と、ウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と、アラート出力部1A4によって出力された意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とを用いた。
本発明者は、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢とウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温とウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数とウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧とウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度とに基づいて、意識障害の評価を含まない重症度評価スコア(アラート前スコア)を算出し、ウェアラブル端末1Aの装着者の年齢とウェアラブル端末1Aの装着者の表在体温とウェアラブル端末1Aの装着者の心拍数とウェアラブル端末1Aの装着者の平均血圧とウェアラブル端末1Aの装着者の血中酸素濃度飽和度と意識障害評価用アラートに対するウェアラブル端末1Aの装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコア(アラート後スコア)を算出した。
本発明者は、日本救急医学会が2008-2020年に実施したHeat Stroke STUDYで、病院前と来院時の情報が明らかな1089症例(CPA症例(病院前での心肺停止症例)、酸素投与例を除外)を熱中症の重症度評価の対象とした。
図4は第1実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコアと患者数とHeat stroke(深部体温40℃以上、GCS8以下)の発生比率と症例数との関係を示す図である。詳細には、図4(A)は第1実施形態のモニタリングシステム1の実施例におけるアラート前スコアと患者数などとの関係を示しており、図4(B)は第1実施形態のモニタリングシステム1の実施例におけるアラート後スコアと患者数などとの関係を示している。図5は第1実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコア(横軸)とHeat stroke(深部体温40℃以上、GCS8以下)の発生比率(縦軸)との関係をアラート前スコアとアラート後スコアとで比較した図である。
本発明者は、モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値(意識障害の評価を含まない重症度評価スコアの点数)について検討した。
モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値を3点に設定した場合、アラート前だけでは発生率が0.0%になり、意識障害が4点ではアラート後7点となり、発生率が7.7%になった。閾値「3点」は早期の行動変容を促すのに適切なタイミングだと考えられる。
モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値を5点に設定した場合、アラート前だけでは発生率が7.8%になり、意識障害がない場合はアラート後5点で発生率は0.0%、意識障害が4点だとアラート後9点で発生率10.9%になった。改めて行動変容を促し、意識障害がある場合は病院へ搬送するのが原則であるが、救護室などで様子を見ることもできる可能性がある。
モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値を8点に設定した場合、アラート前だと13.3%、アラート後は意識障害がなければアラート後8点で2.4%、意識障害があればアラート後12点で11.6%になった。意識障害がなければ、行動変容を促すことも可能であった。意識障害がある場合は病院へ搬送するのが原則で、救護室などで積極的に対応しなければ、様子を見ることは難しくなった。
モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値を10点に設定した場合、アラート前だと17.1%、アラート後は意識障害がなければアラート後10点で4.8%、意識障害があればアラート後14点で26.9%になった。行動変容を促すことも可能であるが、意識障害があれば救護室よりも病院への搬送が適切なレベルである。
モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値を12点に設定した場合、アラート前だと23.6%、アラート後は意識障害がなければアラート後12点で11.6%、意識障害があればアラート後16点で43.3%になった。意識障害がなくても、遠隔的な見守りはやめて、直接様子を見に行くべきといえる。意識障害があれば、病院への早期搬送が必要である。
モニタリングシステム1が第1モードから第2モードに切り替わる閾値を14点に設定した場合、アラート前だと29.5%で、意識障害がなくてもアラート後14点で26.9%になった。意識障害がある場合はアラート後18点で58.8%になった。意識障害がなくても、病院への搬送が望ましいレベルである。意識障害がある場合は救命救急の対象となる確率が高い。
[第2実施形態]
以下、本発明のモニタリングシステム、ウェアラブル端末、モニタリング方法およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態のモニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態のモニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態のモニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態のモニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
第2実施形態のモニタリングシステム1は、図1に示す第1実施形態のモニタリングシステム1と同様に構成されている。第2実施形態のモニタリングシステム1は、第1実施形態のモニタリングシステム1と同様に、ウェアラブル端末1Aの装着者のモニタリングを行う。詳細には、第2実施形態のモニタリングシステム1は、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症以外の疾患の重症度のモニタリングを行う。つまり、第2実施形態のモニタリングシステム1は、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症以外の疾患の重症化の予防に用いられる。
第2実施形態のモニタリングシステム1では、管理サーバ1Bの利用者(ウェアラブル端末1Aの装着者を管理する者)は、出力部1B2によって出力される重症度評価スコアを確認することにより、ウェアラブル端末1Aの装着者の熱中症以外の疾患の重症度を確認することができる。
第2実施形態のモニタリングシステム1の一例では、第1実施形態のモニタリングシステム1の図2に示す例と同様に、重症度評価スコアがスコア算出部1A3によって算出される。
つまり、第2実施形態のモニタリングシステム1によっても、意識障害評価用アラートの出力を必要最小限に抑制しつつ、必要な場合に意識障害の評価を含む重症度評価スコアに基づいてウェアラブル端末1Aの装着者を適切にモニタリングすることができる。
第2実施形態のモニタリングシステム1では、第1実施形態のモニタリングシステム1において実行される図3に示す処理と同様の処理が実行される。
<実施例>
本発明者は、帝京大学医学部付属病院高度救命救急センターに入院した患者1726名に第2実施形態のモニタリングシステム1を適用し、病院前のスコアと来院後の重症度とを比較した。来院後の重症の定義は、重症例であっても患者や家族の希望で気管挿管を実施していない症例があるため、気管挿管実施例もしくは退院時の転帰が死亡もしくは重大な後遺症がある症例とした。
図6は第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコアと患者数と疾患の重症化比率と症例数との関係を示す図である。詳細には、図6(A)は第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例におけるアラート前スコアと患者数などとの関係を示しており、図6(B)は第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例におけるアラート後スコアと患者数などとの関係を示している。図7は第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例における重症度評価スコア(横軸)と疾患の重症化比率(縦軸)との関係をアラート前スコアとアラート後スコアとで比較した図である。
図8は第2実施形態のモニタリングシステム1の実施例において第2実施形態のモニタリングシステム1が重症度のモニタリングに適用された疾患を示す図である。
図8に示すように、第2実施形態のモニタリングシステム1を重症度のモニタリングに適用可能な疾患には、ガス壊疽・壊死、意識障害、外傷、肝不全、急性心不全、急性腎不全、急性大動脈解離、急性中毒、呼吸不全、四肢もしくは指趾の切断・不全切断、重症膵炎・内分泌クリーゼ・溶血性尿毒症症候群等、出血性ショック、消化管出血、心肺停止後、切迫心筋梗塞・急性心筋梗塞、熱傷、偶発性低体温、脳血管障害、敗血症などが含まれる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を組み合わせてもよい。
なお、上記の実施形態におけるモニタリングシステム1の全部または一部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
なお、モニタリングシステム1の全部または一部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各システムが備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
なお、モニタリングシステム1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1…モニタリングシステム、1A…ウェアラブル端末、1A1…入力部、1A2…検出部、1A21…表在体温検出部、1A22…心拍数検出部、1A23…血圧検出部、1A24…血中酸素濃度飽和度検出部、1A25…反応検出部、1A3…スコア算出部、1A31…アラート前スコア算出部、1A32…アラート後スコア算出部、1A4…アラート出力部、1A5…送信部、1B…管理サーバ、1B1…受信部、1B2…出力部

Claims (17)

  1. ウェアラブル端末と管理サーバとを備え、前記ウェアラブル端末の装着者のモニタリングを行うモニタリングシステムであって、
    前記ウェアラブル端末は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出部と、
    前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力部と、
    前記スコア算出部によって算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を前記管理サーバに送信する送信部とを備え、
    前記管理サーバは、
    前記送信部によって送信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を出力する出力部とを備え、
    前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、
    前記アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力し、
    前記検出部は、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを検出し、
    前記スコア算出部は、前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出し、
    前記送信部は、前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを前記管理サーバに送信する、
    モニタリングシステム。
  2. 前記検出部によって検出される前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報には、前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温と、前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数と、前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧と、前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが含まれる、
    請求項1に記載のモニタリングシステム。
  3. 前記ウェアラブル端末は、前記ウェアラブル端末の装着者の年齢の入力操作を受け付ける入力部を備え、
    前記検出部は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温を検出する表在体温検出部と、
    前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数を検出する心拍数検出部と、
    前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧を検出する血圧検出部と、
    前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度を検出する血中酸素濃度飽和度検出部と、
    前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応を検出する反応検出部とを備え、
    前記スコア算出部は、
    前記入力部が受け付けた前記ウェアラブル端末の装着者の年齢と、前記表在体温検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温と、前記心拍数検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数と、前記血圧検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧と、前記血中酸素濃度飽和度検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度とに基づいて、意識障害の評価を含まない重症度評価スコアを算出し、
    前記入力部が受け付けた前記ウェアラブル端末の装着者の年齢と、前記表在体温検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温と、前記心拍数検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数と、前記血圧検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧と、前記血中酸素濃度飽和度検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度と、前記反応検出部によって検出された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出する、
    請求項2に記載のモニタリングシステム。
  4. 前記スコア算出部は、
    前記入力部が受け付けた前記ウェアラブル端末の装着者の年齢に基づいて、年齢スコアとして、0点、1点、3点、5点および6点のいずれかを算出し、
    前記表在体温検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温に基づいて、表在体温スコアとして、0点、1点、2点、3点および4点のいずれかを算出し、
    前記心拍数検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数に基づいて、心拍数スコアとして、0点、2点、3点および4点のいずれかを算出し、
    前記血圧検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧に基づいて、平均血圧スコアとして、0点、2点、3点および4点のいずれかを算出し、
    前記血中酸素濃度飽和度検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度に基づいて、血中酸素濃度飽和度スコアとして、0点、1点、3点および4点のいずれかを算出し、
    前記反応検出部によって検出された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応に基づいて、意識障害スコアとして、0点、1点、3点および4点のいずれかを算出し、
    年齢スコアと表在体温スコアと心拍数スコアと平均血圧スコアと血中酸素濃度飽和度スコアとを加算することによって意識障害の評価を含まない重症度評価スコアを算出し、
    年齢スコアと表在体温スコアと心拍数スコアと平均血圧スコアと血中酸素濃度飽和度スコアと意識障害スコアとを加算することによって意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出する、
    請求項3に記載のモニタリングシステム。
  5. 前記スコア算出部は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の年齢が45歳未満である場合に年齢スコアとして0点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の年齢が45歳以上54歳以下である場合に年齢スコアとして1点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の年齢が55歳以上64歳以下である場合に年齢スコアとして3点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の年齢が65歳以上74歳以下である場合に年齢スコアとして5点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の年齢が75歳以上である場合に年齢スコアとして6点を算出する、
    請求項4に記載のモニタリングシステム。
  6. 前記スコア算出部は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温が36.0℃以上38.4℃以下である場合に表在体温スコアとして0点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温が38.5℃以上38.9℃以下である場合または34.0℃以上35.9℃以下である場合に表在体温スコアとして1点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温が32.0℃以上33.9℃以下である場合に表在体温スコアとして2点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温が39.0℃以上40.9℃以下である場合または30.0℃以上31.9℃以下である場合に表在体温スコアとして3点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の表在体温が41.0℃以上である場合または30.0℃未満である場合に表在体温スコアとして4点を算出する、
    請求項5に記載のモニタリングシステム。
  7. 前記スコア算出部は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数[回/分]が70以上109以下である場合に心拍数スコアとして0点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数[回/分]が110以上139以下である場合または55以上69以下である場合に心拍数スコアとして2点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数[回/分]が140以上179以下である場合または40以上54以下である場合に心拍数スコアとして3点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の心拍数[回/分]が180以上である場合または40未満である場合に心拍数スコアとして4点を算出する、
    請求項6に記載のモニタリングシステム。
  8. 前記スコア算出部は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧[mmHg]が70以上109以下である場合に平均血圧スコアとして0点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧[mmHg]が110以上129以下である場合または50以上69以下である場合に平均血圧スコアとして2点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧[mmHg]が130以上159以下である場合に平均血圧スコアとして3点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の平均血圧[mmHg]が160以上である場合または50未満である場合に平均血圧スコアとして4点を算出する、
    請求項7に記載のモニタリングシステム。
  9. 前記スコア算出部は、
    前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が94以上である場合に血中酸素濃度飽和度スコアとして0点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が91以上93以下である場合に血中酸素濃度飽和度スコアとして1点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が88以上90以下である場合に血中酸素濃度飽和度スコアとして3点を算出し、
    前記ウェアラブル端末の装着者の血中酸素濃度飽和度[%]が88未満である場合に血中酸素濃度飽和度スコアとして4点を算出する、
    請求項8に記載のモニタリングシステム。
  10. 前記スコア算出部は、
    意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応がJCS(Japan Coma Scale)の「0:意識清明」に相当する場合に意識障害スコアとして0点を算出し、
    意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応がJCSの「1:見当識は保たれているが意識清明ではない」、「2:見当識障害がある」または「3:自分の名前、生年月日が言えない」に相当する場合に意識障害スコアとして1点を算出し、
    意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応がJCSの「10:普通の呼びかけで開眼する」、「20:大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する」または「30:痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する」に相当する場合に意識障害スコアとして3点を算出し、
    意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応がJCSの「100:痛みに対して払いのけるなどの動作をする」、「200:痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする」または「300:痛み刺激に対し全く反応しない」に相当する場合に意識障害スコアとして4点を算出する、
    請求項9に記載のモニタリングシステム。
  11. 年齢スコアと表在体温スコアと心拍数スコアと平均血圧スコアと血中酸素濃度飽和度スコアとを加算することによって得られる意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが3点以上である場合に、
    前記アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力する、
    請求項10に記載のモニタリングシステム。
  12. 年齢スコアと表在体温スコアと心拍数スコアと平均血圧スコアと血中酸素濃度飽和度スコアとを加算することによって得られる意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが5点以上である場合に、
    前記アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力する、
    請求項10に記載のモニタリングシステム。
  13. 前記ウェアラブル端末の装着者の熱中症の発生の予防または熱中症の重症化の予防に用いられる、
    請求項11または請求項12に記載のモニタリングシステム。
  14. 前記ウェアラブル端末の装着者が有する疾患の重症化の予防に用いられる、
    請求項11または請求項12に記載のモニタリングシステム。
  15. ウェアラブル端末の装着者のモニタリングに用いられるウェアラブル端末であって、
    前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出部と、
    前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力部と、
    前記スコア算出部によって算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を管理サーバに送信する送信部とを備え、
    前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、
    前記アラート出力部が意識障害評価用アラートを出力し、
    前記検出部は、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを検出し、
    前記スコア算出部は、前記検出部によって検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力部によって出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアを算出し、
    前記送信部は、前記スコア算出部によって算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバの受信部は、前記送信部によって送信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを受信し、
    前記管理サーバの出力部は、前記受信部によって受信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを出力する、
    ウェアラブル端末。
  16. ウェアラブル端末の装着者のモニタリングを行うモニタリング方法であって、
    前記ウェアラブル端末が、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出ステップと、
    前記ウェアラブル端末が、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出ステップと、
    前記ウェアラブル端末が、前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力ステップと、
    前記ウェアラブル端末が、前記スコア算出ステップにおいて算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を管理サーバに送信する送信ステップと、
    前記管理サーバが、前記送信ステップにおいて送信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を受信する受信ステップと、
    前記管理サーバが、前記受信ステップにおいて受信された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を出力する出力ステップとを備え、
    前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、
    前記アラート出力ステップにおいて意識障害評価用アラートが出力され、
    前記検出ステップでは、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが検出され、
    前記スコア算出ステップでは、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアが算出され、
    前記送信ステップでは、前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが前記管理サーバに送信される、
    モニタリング方法。
  17. ウェアラブル端末の装着者のモニタリングに用いられる前記ウェアラブル端末に搭載されたコンピュータに、
    前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報に基づいて、前記ウェアラブル端末の装着者の重症度の評価に用いられる重症度評価スコアを算出するスコア算出ステップと、
    前記ウェアラブル端末の装着者の意識障害の評価に用いられる意識障害評価用アラートを出力するアラート出力ステップと、
    前記スコア算出ステップにおいて算出された重症度評価スコアおよび重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報を管理サーバに送信する送信ステップとを実行させるためのプログラムであって、
    前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含まない重症度評価スコアが閾値以上である場合に、
    前記アラート出力ステップにおいて意識障害評価用アラートが出力され、
    前記検出ステップでは、前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが検出され、
    前記スコア算出ステップでは、前記検出ステップにおいて検出された前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報と、前記アラート出力ステップにおいて出力された意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とに基づいて、意識障害の評価を含む重症度評価スコアが算出され、
    前記送信ステップでは、前記スコア算出ステップにおいて算出された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とが管理サーバに送信され、
    前記管理サーバの受信部は、前記送信ステップにおいて送信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを受信し、
    前記管理サーバの出力部は、前記受信部によって受信された意識障害の評価を含む重症度評価スコアと、意識障害の評価を含む重症度評価スコアの算出に用いられた前記ウェアラブル端末の装着者の生体情報および意識障害評価用アラートに対する前記ウェアラブル端末の装着者の反応とを出力する、
    プログラム。
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