JP2023082974A - 家電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性の向上を図ることができる家電システムを提供することである。【解決手段】実施形態の家電システムは、判定部と、制御管理部とを備える。前記判定部は、ユーザと家電機器との位置関係が所定条件を満たすか否かを判定する。前記制御管理部は、前記判定部により前記所定条件が満たされると判定される場合に、前記ユーザが使用する無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、家電システムに関する。
端末装置を操作することで、サーバからオーブンレンジに加熱情報を送信可能なシステムが知られている。このようなシステムは、さらなる利便性の向上が期待されている。
特開2018-160931号公報
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる家電システムを提供することである。
実施形態の家電システムは、判定部と、制御管理部とを備える。前記判定部は、ユーザと家電機器との位置関係が所定条件を満たすか否かを判定する。前記制御管理部は、前記判定部により前記所定条件が満たされると判定される場合に、前記ユーザが使用する無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる。
第1実施形態の家電システムの全体構成を示す図。 第1実施形態の家電機器の機能構成を示すブロック図。 第1実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。 第1実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。 第1実施形態のスマートスピーカの機能構成を示すブロック図。 第1実施形態の家電システムの動作例を示す図。 第1実施形態の家電システムの処理の流れを示す図。 第1実施形態の家電システムの処理の流れを示す図。 第2実施形態の家電システムの動作例を示す図。 第3実施形態の家電システムの処理の流れを示す図。 第3実施形態の家電システムの動作例を示す図。 第4実施形態の家電システムの動作例を示す図。
以下、実施形態の家電システムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
(第1実施形態)
<1.家電システム>
図1は、第1実施形態の家電システム1の全体構成を示す図である。家電システム1は、例えば、1つ以上の家電機器100と、サーバ200と、端末装置300とを含む。家電システム1は、スマートスピーカ400を含む場合がある。また、家電システム1は、人感センサ500またはネットワークカメラ501を含む場合がある。一方で、家電機器100、サーバ200、および端末装置300のうち1つ以上は、家電システム1の外部の構成として設けられてもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
家電機器100は、主として家庭で使用される電気機器である。家電機器100は、ユーザUの住居内に配置される。家電機器100は、加熱調理器100A、空気調和機100B、冷蔵庫100C、洗濯機100D、電気掃除機、炊飯器、またはアイロンなどであるが、これらに限定されない。加熱調理器100Aは、例えば、電子レンジ、オーブンレンジ、またはトースターである。家電機器100は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。家電機器100は、ネットワークNWを介して、サーバ200または端末装置300と通信可能である。以下では説明の便宜上、加熱調理器100Aを「オーブンレンジ100A」と称する場合がある。
サーバ200は、家電機器100を管理する管理サーバである。サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サーバ200は、「サーバシステム」と称されてもよい。サーバ200は、ネットワークNWを介して、家電機器100、端末装置300、スマートスピーカ400、人感センサ500、またはネットワークカメラ501と通信可能である。サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。
端末装置300は、家電機器100のユーザUが使用する無線機器である。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯無線機器である。ただし、端末装置300は、携帯無線機器に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。端末装置300は、種々の情報を表示可能な表示画面301aを含む表示装置301と、ユーザUの入力を受け付け可能な入力装置302とを有する。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、家電機器100を管理するためのアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理アプリAPP」と称する。
スマートスピーカ400は、家電機器100のユーザUが使用する無線機器である。スマートスピーカ400は、通信機能、音声認識機能、および音声合成機能を有し、対話型の音声操作が可能な端末装置である。スマートスピーカ400は、後述するようにマイクとスピーカとを有する。なお、スマートスピーカ400は、スマートスピーカ機能を搭載した家電機器でもよい。スマートスピーカ400は、「音声対話装置」の一例である。スマートスピーカ400は、「検出部」の一例である。
人感センサ500は、家電機器100(例えばオーブンレンジ100A)の周囲(例えば家電機器100から視認可能な範囲)に配置される。人感センサ500は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。人感センサ500は、人や動物など温度を持つ物体が感知範囲内で動いた場合、その物体から発せられる赤外線、超音波、または可視光などを感知して、感知した結果を所定の送信先に送信する。所定の送信先には、例えばサーバ200である。人感センサ500は、家電機器100(例えばオーブンレンジ100A)の一部として設けられてもよい。人感センサ500は、「検出部」の一例である。
ネットワークカメラ501は、家電機器100(例えばオーブンレンジ100A)の周囲(例えば家電機器100から視認可能な範囲)に配置される。ネットワークカメラ501は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。ネットワークカメラ501は、カメラで撮影した画像または映像を所定の送信先に送信する。所定の送信先には、例えばサーバ200である。ネットワークカメラ501は、家電機器100(例えばオーブンレンジ100A)の一部として設けられてもよい。ネットワークカメラ501は、「撮像装置」の一例である。ネットワークカメラ501は、「検出部」の一例である。
本実施形態において、家電機器100、端末装置300、スマートスピーカ400、人感センサ500、または、ネットワークカメラ501は、サーバ200と通信可能なように予めサーバ200に登録されているものとする。この登録は、家電管理アプリAPPを利用して行えるようにすることができる。あるいは、端末装置300を用いてサーバ200が提供するWEBページにアクセスすることで登録できるようにすることができる。登録の際、家電機器100の場合、例えば、家電機器100の機種名、設置場所、識別番号、MACアドレス(Media Access Control address)などの情報と、ユーザUのID(識別情報)およびパスワード、メールアドレスのような連絡先などが登録される。端末装置300の場合、例えば、ユーザUのIDおよびパスワード、メールアドレスのような連絡先などがサーバ200に登録される。スマートスピーカ400の場合、例えば、スマートスピーカ400の機種名、設置場所、MACアドレスなどの情報と、ユーザUのIDおよびパスワード、メールアドレスのような連絡先などが登録される。人感センサ500の場合、例えば、人感センサ500の機種名、設置場所、MACアドレスなどの情報と、ユーザUのIDおよびパスワード、メールアドレスのような連絡先などが登録される。また、ネットワークカメラ501の場合、例えば、ネットワークカメラ501の機種名、設置場所、MACアドレスなどの情報と、ユーザUのIDおよびパスワード、メールアドレスのような連絡先などが登録される。
<2.家電機器>
次に、図2を参照して、家電機器100について説明する。
図2は、家電機器100の機能構成を示すブロック図である。家電機器100は、例えば、アクチュエータ110、センサ部120、操作部130、制御部140、表示部150、無線通信部160、スピーカ170、および検出部180を有する。検出部180は、マイク(集音部)180a、カメラ(撮像部)180b、人感センサ180cなどを含む。なお、家電機器100は、検出部180を含んでいなくてもよい。また、検出部180が、赤外線またはレーザのような反射波などを利用して距離を計測する測距センサを含んでもよい。
アクチュエータ110は、家電機器100の主機能を動作させる駆動部を含む。例えば、家電機器100が加熱調理器である場合、アクチュエータ110は、加熱装置や送風機などを含む。家電機器100が加熱調理器である場合、扉を自動で開閉する装置(例えばソレノイド)を含んでもよい。家電機器100が空気調和機である場合、アクチュエータ110は、熱交換器や送風機などを含む。家電機器100が冷蔵庫である場合、アクチュエータ110は、冷媒を圧縮する圧縮機や、冷蔵庫内で冷気を循環させる送風機などを含む。家電機器100が洗濯機である場合、アクチュエータ110は、洗濯槽を回転させるモータなどを含む。
センサ部120は、例えば、温度、湿度、電圧、電流、振動、または回転速度などを計測する1以上のセンサを含む。
操作部130は、家電機器100に設けられた操作ボタンまたはタッチパネルなどを含む。操作部130は、家電機器100に関するユーザUの操作を受け付ける。操作部130は、例えば、家電機器100の設定内容を指定するまたは変更するユーザUの操作を受け付ける。家電機器100の設定内容は、端末装置300やスマートスピーカ400などの無線機器による操作を受け付けるモードの有効または無効の設定を含む。家電機器100の設定内容は、各種制御に関する制御量や、目標値、閾値、タイマ設定、動作モードなどのうち1つ以上を含む。家電機器100の設定内容を示す情報(設定情報という)は、例えば、家電機器100内の所定の記憶装置またはサーバ200内の所定の記憶装置に記憶される。
制御部140は、家電機器100に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、制御部140の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
制御部140は、家電機器100の全体を統括的に制御する。例えば、制御部140は、家電機器100に設けられたセンサ部120の検出結果と設定情報とに基づき、アクチュエータ110を制御することで家電機器100を動作させる。また、制御部140は、サーバ200からの要求に応じた各種制御やサーバ200に対する応答や動作状態の通知などを実行する。また、制御部140は、例えば、予め用意された一連の工程あるいはユーザUによって設定された一連の工程を、家電機器100単独であるいはユーザUとの協働で実行する機能を有する。一連の工程の例は、例えば、加熱調理器100Aであれば、予熱工程、ユーザUによる家電機器100の内部に対する食材の搬入工程、加熱工程など連続する複数の工程を含む。例えば、調理を行うレシピを選択することで、ユーザUは一連の工程を設定することができる。
表示部150は、液晶あるいは有機EL(Electro Luminescence)のような表示パネル、発光ダイオード、または発光ダイオード表示器などを含む。表示部150は、画像を表示したり、数字や文字を表示したり、点灯、点滅または消灯したりする。表示部150は、視覚的な報知を行うことができる「報知器」の一例である。
無線通信部160は、無線ルータWRと接続可能な通信装置を含む。無線通信部160は、無線ルータWRを介さず、端末装置300やスマートスピーカ400と直接通信可能とする通信装置(例えばBluetooth(登録商標)による通信を行う通信装置)を含んでいてもよい。
スピーカ170は、報知音や合成音声などの音信号を出力する。
マイク180aは、例えば、ユーザUが発した声を電気信号に変換する。カメラ180bは、静止画像または動画像を撮影する。カメラ180bが撮影した画像は、例えば、ユーザUの位置を確認するために使用することができる。人感センサ180cは、所定の範囲に人などが位置しているか否かを検知する。
<3.サーバ>
次に、図3を参照して、サーバ200について説明する。図3は、サーバ200の機能構成を示すブロック図である。サーバ200は、例えば、情報取得部210、判定部220、制御管理部230、情報出力部240、および記憶部250を有する。
情報取得部210、判定部220、制御管理部230、および情報出力部240は、サーバ200に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC、PLD、またはFPGAなどのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。なお、これら機能部は、複数のサーバ装置に分かれて設けられてもよい。また、これら機能部のうち1つ以上は、サーバ200に代えて、端末装置300または家電機器100に設けられてもよい。
<3.1 情報取得部>
情報取得部210は、判定部220が判定に用いる情報や家電機器100の操作についての情報、家電機器100の動作状態を示す情報などを、家電機器100、端末装置300、スマートスピーカ400、人感センサ500、またはネットワークカメラ501から取得する。本出願で「取得する」とは、送信要求を出力することで能動的に取得する場合に限定されず、別の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含む。
<3.2 判定部>
判定部220は、端末装置300またはスマートスピーカ400などの無線機器により家電機器100の操作を行おうとするユーザUが存在する場合、ユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件を満たすか否かを判定する。ここで、所定条件は、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて家電機器100に実行させるか否かの判定条件である。ユーザUと家電機器100との位置関係についての所定条件は、例えば、ユーザUが操作を行おうとする家電機器100をユーザUが直接認識できる状態であることである。直接認識できる状態とは、例えば家電機器100または家電機器100の周辺で一定の事象が発生したことを、ユーザUが五感の少なくとも1つで直に確認することができる状態である。例えば、所定条件は、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であることである。所定範囲は、例えば家電機器100または家電機器100の周辺で一定の事象が発生した場合に直ちにユーザUが確認できる距離の範囲である。所定範囲は、家電機器100から数メートル以内(例えば3m以内)とすることができる。ただし、この例示した距離に限定されない。
判定部220は、例えば、家電機器100に搭載された検出部180、または、家電機器100の周囲に配置されたスマートスピーカ400、人感センサ500、またはネットワークカメラ501などの検出部により検出される情報に基づき、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であるか否かを判定する。例えば、判定部220は、スマートスピーカ400、人感センサ500、またはネットワークカメラ501などの検出部によりユーザUが検出される場合に、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であると判定する。
また、判定部220は、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内でなければ成し得ないユーザUの動作が検出される場合に、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であると判定する。距離が所定範囲内でなければ成し得ないユーザUの動作とは、例えば、家電機器100に表示された二次元コードをユーザUの端末装置300を用いて読み取る動作、家電機器100に表示されたワンタイムパスワードをユーザUの端末装置300に入力する動作、または家電機器100(ユーザUとの距離の判定対象の家電機器)の近くに設置された別の家電機器100に対するユーザUの操作であって当該別の家電機器100(検出部の一例)により検出される動作などである。
判定部220は、ユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件を満たすと判定した場合、ユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件を満たし続けることを所定の周期で判定してもよい。所定の周期は、例えば、30秒ごとである。
判定部220は、家電機器100が所定の制御様式の状態であるか否かを判定してもよい。所定の制御様式の状態であるとは、例えば、端末装置300またはスマートスピーカ400などの無線機器による操作を受け付けるモード(制御様式)が有効となるように家電機器100が設定されている状態である。
なお、判定部220は、スマートスピーカ400を用いてユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であるか否かを判定する場合、例えば声紋認識によって、ユーザUが登録された特定のユーザU(端末装置300の使用者として登録されたユーザU)であることを追加条件として判定を行ってもよい。また、判定部220は、ネットワークカメラ501を用いてユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であるか否かを判定する場合、撮影されたユーザUの特徴に基づく判定、または指紋認証などによって、ユーザUが登録された特定のユーザU(端末装置300の使用者として登録されたユーザU)であることを追加条件として判定を行ってもよい。
<3.3 制御管理部>
制御管理部230は、判定部220により所定条件が満たされると判定される場合に、端末装置300またはスマートスピーカ400などの無線機器による家電機器100の操作を受け付けて家電機器100に実行させる。
本実施形態では、制御管理部230は、家電機器100の操作が第1処理に対応する操作である場合、所定条件として第1条件が満たされる場合に無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。一方で、制御管理部230は、家電機器100の操作が第1処理とは異なる第2処理に対応する操作である場合、所定条件として第1条件よりも緩い第2条件が満たされる場合、または所定条件が満たされることを必要とせずに、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。
第1処理は、例えば、家電機器100の運転開始(例えば加熱調理器100Aの加熱開始)である。第2処理は、例えば、運転情報の送信や設定の変更(例えば加熱調理器100Aへの加熱情報の送信)である。ここで、運転情報は、運転状態の設定または時間を含む情報である。加熱情報は、例えば、「レンジ600Wで3分」または「オーブン200℃で30分」など、加熱量と加熱時間を含む情報である。
別の例では、第1処理は、例えば、家電機器100の運転開始である。第2処理は、例えば、運転停止(運転終了)である。また別の例では、第1処理は、例えば、家電機器100の運転開始である。第2処理は、例えば、運転停止中の扉の開閉(例えば扉開閉装置を用いた扉の自動開放)や、扉のロックの解除である。
第1条件は、例えば、上述したユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件(例えばユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であること)を満たした後、所定時間(第1時間とする)以内であることである。第2条件は、例えば、上記所定条件(例えばユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であること)を満たした後、第1時間より長い所定時間(第2時間とする)以内であることである。第1時間は、例えば、サーバ200が検出部から検出結果を取得する周期の1~数倍程度である。
また、制御管理部230は、判定部220により所定条件が満たされると判定されてから所定時間内は、上記所定条件が満たされ続けていることを判定部220により判定することなく、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させるようにしてもよい。この場合の所定時間は、例えば数分~数十分程度とすることができる。
また、制御管理部230は、判定部220により所定条件が満たされると判定された場合、予め定められた一連の操作については、上記所定条件が満たされ続けていることを判定部220により判定することなく、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させるようにしてもよい。制御管理部230は、例えば、家電機器100が加熱調理器100Aである場合に、「予熱開始→加熱開始」である一連の操作や、「レシピの工程1の加熱→工程2の加熱」である一連の操作、または「ドア開→ドア閉→加熱開始」である一連の操作など連続して行うことが想定されている手順については最初の所定条件の判定のみですべて操作可能とすることができる。
なお、制御管理部230は、判定部220により所定条件が満たされると判定された後に特定条件が満たされる場合、上記一連の操作についても、無線機器による家電機器100の操作を受け付けることを抑制してもよい。特定条件は、例えば、操作と次の操作の間隔が所定時間以上空いたこと、端末装置300が外部のネットワークに接続されたこと、複数人が家電機器100の周囲で検知されたことなどである。例えば、制御管理部230は、一連の操作中でも、大きく時間があいた場合や、ユーザUが付近から離れたことが検出された場合、または子供やペットが乱入したことが検出された場合は、操作を受け付けることを抑制する(例えば無線操作をできなくする)。
また、制御管理部230は、判定部220が、家電機器100が所定の制御様式の状態であるか否かを判定する機能を有する場合、次の場合に無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させるようにしてもよい。例えば、制御管理部230は、判定部220により上記所定条件が満たされると判定され、且つ、判定部220により家電機器100が所定の制御様式の状態であると判定される場合に、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させることができる。制御管理部230は、例えば、無線操作モードが有効と設定されている場合に限定して操作を受け付けて実行させることができる。
また、制御管理部230は、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる場合、操作を実行させる前に、視覚的な報知を当該家電機器100に実行させるようにしてもよい。例えば、制御管理部230は、家電機器100の表示部150のランプやディスプレイを点灯したり点滅させたりすることができる。
また、制御管理部230は、ユーザUが家電機器100の使用を含む一連の工程を行う場合、一連の工程の進捗を管理し、一連の工程において次の工程に応じた動作を家電機器100に実行させるようにしてもよい。制御管理部230は、予め設定された一連の工程を行う場合、工程毎にユーザUによる操作を受けること無く、次の工程に応じた動作を家電機器100に実行させることができる。一連の工程は、例えば、1つのレシピに含まれる調理に関する一連の工程である。「次の工程に応じた動作」とは、一連の工程において、次に加熱工程が存在する場合、例えば、加熱調理器100Aの予熱を事前に開始することを含み得る。
<3.5 情報出力部>
情報出力部240は、制御管理部230からの制御指示に従い家電機器100に対して動作の実行を指示する制御信号を送信する。当該制御信号は、上述した運転情報(例えば加熱情報)の内容を含む。また、情報出力部240は、端末装置300やスマートスピーカ400に対して操作についてのフィードバックなどを示す情報を出力する。
<3.6 記憶部>
記憶部250は、例えば、ユーザU、家電機器100、端末装置300、スマートスピーカ400、人感センサ500、およびネットワークカメラ501などに関する情報を管理するための登録DB(データベース)251を記憶する。
<4.端末装置>
次に、図4を参照して、端末装置300について説明する。図4は、端末装置300の機能構成を示すブロック図である。端末装置300は、例えば、情報取得部310、操作受付部320、表示制御部330、および記憶部380を有する。
情報取得部310、操作受付部320、および表示制御部330は、端末装置300に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、情報取得部310、操作受付部320、および表示制御部330は、家電管理アプリAPPに含まれるソフトウェア機能部である。
情報取得部310は、家電管理アプリAPPに関連してサーバ200から受信する情報を取得する。例えば、情報取得部310は、サーバ200により生成された表示情報をサーバ200から取得する。
操作受付部320は、家電管理アプリAPPに関連して入力装置302に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。例えば、操作受付部320は、表示画面301aに表示されたコントロールボタンなどの操作部に対するユーザUの操作を受け付ける。操作受付部320は、ユーザUによって操作された操作部に対応する信号をサーバ200に送信する。これにより、ユーザUによって操作された操作部に対応する処理(家電機器100の操作の実行など)がサーバ200により行われる。
表示制御部330は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、表示制御部330は、情報取得部310により取得される表示情報を表示画面301aに表示させる。
記憶部380は、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現される。記憶部380は、アプリケーションプログラムPを記憶する。
<5.スマートスピーカ>
次に、図5を参照して、スマートスピーカ400について説明する。図5は、スマートスピーカ400の機能構成を示すブロック図である。スマートスピーカ400は、例えば、マイク410、スピーカ420、処理部430、および無線通信部440を有する。処理部430は、無線通信部440を用いてサーバ200と通信する。また、処理部430は、マイク410で録音したユーザUなどが発した音声を認識し、サーバ200へ認識結果を送信するとともに、サーバ200から指示された音声データに対応する音声をスピーカ420から出力する。
<6.動作例>
次に、図6~図8を参照して、第1実施形態の家電システム1の動作例について説明する。なお、以下では、家電機器100が加熱調理器100Aである場合の動作例について説明する。また、この動作例では、端末装置300が家電機器100を操作する無線機器であるとする。図6は、第1実施形態の家電システム1の動作例を示す図である。図7および図8は、第1実施形態の家電システム1の処理の流れを示す図である。
まず、図6を参照して、家電システム1の動作例の概要について説明する。ここで説明する動作例では、まず、ユーザUが、家電管理アプリAPPを起動し、図示していない家電管理アプリAPPの表示画面で操作したいオーブンレンジ100Aを選択し(またはオーブンレンジ100Aの調理を含むレシピを選択し)、図6に示す表示画面301aが表示されたとする。ここで、ユーザUが、端末装置300の表示画面301aに表示される「調理設定を開始」ボタン301a1を操作(例えばクリック)すると、家電管理アプリAPPは例えばサーバ200を経由し、オーブンレンジ100Aにリクエストを送信する。すると、オーブンレンジ100Aの表示部150にQRコード(登録商標)150aが表示される。この場合、「調理設定を開始」ボタン301a1は、無線操作モードの起動を求めるボタンである。なお、オーブンレンジ100Aまたは家電管理アプリAPPにおいて無線操作モードは有効に設定されているものとする。また、QRコードは、「二次元バーコード」の一例である。なお、QRコード150aの表示のリクエストは、サーバ200を経由せず、直接、端末装置300からオーブンレンジ100Aに送られてもよい。なお、QRコード150aには、時刻によって異なる情報を含ませることができる。
次に、オーブンレンジ100AはそのユーザU専用のQRコード150aを表示する。ななお、QRコード150aの生成は、家電管理アプリAPP、サーバ200、家電機器100のどれでもよい。
次に、ユーザUは、家電管理アプリAPPでQRコード150aを読み込み、家電管理アプリAPPが読み込んだQRコード150aの内容をサーバ200へ送信する。
サーバ200では、判定部220が、オーブンレンジ100Aが表示したQRコード150aと家電管理アプリAPPで読み込んだQRコードとを照合し、一致した場合に制御管理部230が、無線操作モードを起動し、家電管理アプリAPP(端末装置300)によるオーブンレンジ100Aの操作を受け付けて実行させる。家電管理アプリAPP(端末装置300)からは、例えば、予熱動作の開始、加熱動作の開始、予熱や加熱等の運転情報の設定や変更、各動作の停止、扉開閉装置を用いた扉の開閉などの操作を実行することができる。
この動作例では、家電機器100に表示されたコードをリクエストした端末装置300で読み込むことで、端末装置300と家電機器100との距離が所定範囲内であることを確認する。この場合、そのユーザUは家電機器100付近に存在すること、すなわち家電機器100から視認できる範囲にいることが確認できる。なお、この確認結果は、QRコード読み取り後、一定時間内のみ有効として、それを超過した場合は再度QRコードの表示と読み込みを行う必要がある。
なお、逆のパターンとして、ユーザUがオーブンレンジ100A本体を操作し、QRコードを表示させて端末装置300で読み取ることで、その端末装置300のユーザUからの操作を受け付けるようにしてもよい。
次に、図7および図8を参照して、図6を参照して説明した動作例に対応する家電システム1における処理の流れについて説明する。なお、図8は、図7に示すステップS108の処理の詳細を示す。図7に示す処理は、ユーザUが図6に示すボタン301a1をクリックしたときに開始される。
図6に示す処理では、まず、端末装置300を用いてオーブンレンジ100Aが無線操作モードに設定される(S101)。次に、加熱調理器100Aが二次元コードを表示する(S102)。次に、端末装置300が二次コードを読み取る(S103)。次に、サーバ200は、端末装置300により読み取られた内容と、加熱調理器100Aが表示した内容とを照合する(S104)。照合結果が一致した場合(S104:一致)、家電システム1は無線操作モードを起動し、端末装置300による家電機器100の操作を受け付けて実行可能になる(S105)。一方で、不一致の場合(S104:不一致)、端末装置300による再度の読み取りが行われる(S103)。
無線操作モードを起動した(S105)後、判定部220は、無線操作終了条件を満たしているか否かを判定する(S106)。無線操作終了条件は、例えば照合後、一定時間の経過である。無線操作終了条件を満たしていた場合(S106:YES)、制御管理部230は、家電管理アプリAPP(端末装置300)とオーブンレンジ100Aにその旨を通知し、無線操作モードを終了させる。
一方、無線操作終了条件を満たしていない場合(S106:NO)、制御管理部230は、家電管理アプリAPP(端末装置300)から操作を受信したか否かを判定する(S107)。受信した場合(S107:YES)、制御管理部230は、受信した操作に対応するコマンドの処理を行う(S108)。コマンドの処理を行った場合(S108)または受信していない場合(S107:NO)、判定部220は、再度、無線操作終了条件を満たしているか否かを判定する(S106)。
コマンドの処理(S108)では、図8に示すように、まず、制御管理部230が、受け付けたコマンドが予熱開始または加熱開始コマンドであるか否かを判定する(S201)。予熱開始または加熱開始コマンドでなかった場合(S201:NO)、制御管理部230は、受け付けたコマンドをオーブンレンジ100Aに実行させる(S205)。続いて、制御管理部230は、結果のフィードバックを家電管理アプリAPP(端末装置300)へ送信して(S206)、コマンドの処理を終了する。この場合、結果のフィードバックの内容は、例えば、「レンジ600Wで3分に運転情報を設定しました」または「オーブン200℃で30分に運転情報を設定しました」などである。
一方、予熱開始または加熱開始コマンドであった場合(S201:YES)、判定部220(あるいは制御管理部230)は、付近に操作者(ユーザU)がいるか否かを判定する(S202)。ここでの判定は、二次元コードの読み取りであってもよいし、検出部などを用いた他の判定方法であってもよい。付近に操作者がいた場合(S202:YES)、制御管理部230は、対象機器と操作内容をユーザUに確認する(S203)。家電管理アプリAPP(端末装置300)では、例えば、「オーブン200℃で25分の加熱を開始します。よろしいですか?」などのメッセージと確認用のボタンが表示される。
制御管理部230は、ユーザUが確認したか否かを判定し(S204)、確認した場合(S204:YES)、受け付けたコマンドをオーブンレンジ100Aに実行させる(S205)。続いて、制御管理部230は、結果のフィードバックを家電管理アプリAPP(端末装置300)へ送信して(S206)、コマンドの処理を終了する。この場合、結果のフィードバックの内容は、例えば、「オーブン200℃で25分の加熱を開始しました」、または「機器から応答を得られませんでした。状態を確認してください」などである。
一方、付近に操作者が検出されない場合(S202:NO)、制御管理部230は、結果のフィードバックを家電管理アプリAPP(端末装置300)へ送信して(S206)、コマンドの処理を終了する。この場合、結果のフィードバックの内容は、例えば、「付近にユーザを確認できないため実行できませんでした」などである。
また、ユーザUが確認しなかった場合(S204:NO)、制御管理部230は、結果のフィードバックを家電管理アプリAPP(端末装置300)へ送信し(S206)、コマンドの処理を終了する。この場合、結果のフィードバックの内容は、例えば、「確認が得られなかったため実行できませんでした」などである。
<7.利点>
以上のように、第1実施形態によれば、無線機器により家電機器100の操作を行おうとするユーザUと、家電機器100との位置関係が所定条件を満たす場合に、無線機器による家電機器100の操作が受け付けられて実行される。このような構成によれば、無線機器により家電機器100の操作を行うことができるため、家電システム1の利便性の向上を図ることができる。
本実施形態では、制御管理部230は、家電機器100の操作が第1処理に対応する操作である場合、所定条件として第1条件が満たされる場合に無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。一方で、制御管理部230は、家電機器100の操作が第1処理とは異なる第2処理に対応する操作である場合、所定条件として第1条件よりも緩い第2条件が満たされる場合、または所定条件が満たされることを必要とせずに、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。このような構成によれば、ユーザUは、第2処理を行う場合は、厳しい第1条件を満たしている必要が無くなる。これにより、家電システム1の利便性の向上を図ることができる。
本実施形態では、所定条件は、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であることである。このような構成によれば、ユーザUが家電機器100の近くにいる場合に、無線機器により家電機器100の操作を受け付けて実行することができる。これにより、家電システム1の利便性のさらなる向上を図ることができる。
本実施形態では、判定部220は、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内でなければ成し得ないユーザUの動作が検出される場合に、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であると判定する。このような構成によれば、カメラなど高価な検出部を設けることなく、ユーザUと家電機器100との距離が所定範囲内であることを判定することができる。
本実施形態では、判定部220は、ユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件を満たすと判定した場合、ユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件を満たし続けることを所定の周期で判定する。このような構成によれば、安全性をより高めることができる。
本実施形態では、制御管理部230は、判定部220により所定条件が満たされると判定されてから所定時間内は、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。このような構成よれば、上記所定時間内は、判定部220による再度の判定が行われないため、より簡単に、端末装置300により家電機器100を操作することができる。
本実施形態では、制御管理部230は、判定部220により所定条件が満たされると判定された場合、予め定められた一連の操作については、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。このような構成よれば、上記一連の操作については、判定部220による再度の判定が行われないため、より簡単に、端末装置300により家電機器100を操作することができる。
本実施形態では、制御管理部230は、所定条件が満たされると判定され、且つ、家電機器100が所定の制御様式の状態であると判定される場合に、無線機器による家電機器100の操作を受け付けて実行させる。このような構成によれば、家電機器100を所定の制御様式の状態にさせるというユーザUの意思が確認できた上で、端末装置300により家電機器100を操作することができる。
本実施形態では、制御管理部230は、ユーザUが家電機器100の使用を含む一連の工程を行う場合、当該一連の工程の進捗を管理し、当該一連の工程において次の工程に応じた動作を家電機器100に実行させる。このような構成によれば、上記一連の工程については、判定部220による再度の判定が行われないため、より簡単に、端末装置300により家電機器100を操作することができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の家電システム1の動作例を示す図である。第2実施形態は、第1実施形態の家電システム1の他の動作例である。すなわち、第1実施形態の家電システム1の他の動作例を、第2実施形態として説明する。以下、第2実施形態として、家電機器100が加熱調理器100Aである場合の動作例について説明する。また、この動作例では、スマートスピーカ400が家電機器100を操作する無線機器であるとする。
第2実施形態では、判定部220は、スマートスピーカ400に対してユーザUの音声入力が認められた場合に、スマートスピーカ400により家電機器100の操作を行おうとするユーザUと家電機器100との位置関係が所定条件を満たすと判定する。据え置きのスマートスピーカ400で音声入力を認めた場合には、その人物は付近にいることがわかる。その場合スマートスピーカ400の個人特定機能(例えばGoogle AssistantでいうVoice Match)でどのユーザかを認識し、特定のユーザであるときに操作を受け付けるようにすることができる。また、動作する家電機器100の誤認を抑制するため、端末装置300による操作に基づき動作させようとする家電機器100の表示部150を例えば点滅させる。これにより、ユーザUは、どの家電機器100が操作対象であるか明確に認識することができる。
図9に示すように、第2実施形態の家電システム1では、ユーザUが例えば「オーブン200℃で予熱して」と発声する(S1)。すると、家電システム1が、(1)この声は登録されたユーザAであることと、(2)このスマートスピーカ400が加熱調理器100Aの付近であることを確認する(S2)。ここで判定部220は所定条件が満たされたと判定する。そこで、家電システム1は、スマートスピーカ400から「オーブン200℃の予熱ですね」と確認のメッセージを出力する(S3)。また、家電システム1は、対象機器と分かるように表示部150を点滅させる(S4)。
第2実施形態によれば、ユーザUと家電機器100との関係が所定条件を満たす場合に、ユーザUが使用する無線機器による家電機器100の操作が受け付けられて実行される。したがって、第1実施形態と同様、本実施形態によれば、家電システム1の利便性の向上を図ることができる。
なお、例えば安全性担保のため、加熱開始時点で操作者が家電機器100(例えば加熱調理器100A)の内部に何が入っているかを認識していることが望ましい。そのため、扉の開閉があった場合、再度、判定部220により所定条件が満たされているか否かを判定することが望ましい。ただし、扉の開閉の操作をスマートスピーカ400から行うようにすれば、調理開始から同じユーザ(声から判断)の音声操作による開閉のみがなされた場合に、そのユーザが中身を把握していることが保証できる。そのため、この場合、扉の開閉があっても、再度の認証を行うことなく、無線操作可能とすることができる。なお、この場合の認証は、ユーザU側からみた場合の呼称であり、家電システム1側では無線操作モードを起動する前の判定部220による所定条件の判定である。
(第3実施形態)
図10および図11を参照して第3実施形態について説明する。図10は、第3実施形態の家電システム1の処理の流れを示す図である。図11は、第3実施形態の家電システム1の動作例を示す図である。第3実施形態は、第1実施形態の家電システム1の他の動作例である。すなわち、第1実施形態の家電システム1の他の動作例を、第3実施形態として説明する。
第3実施形態は、連続する動作であれば再度付近にいることを確認することなく操作可能とする場合の動作例である。以下、第3実施形態として、家電機器100が加熱調理器100Aである場合の動作例について説明する。なお、図10は、端末装置300とスマートスピーカ400の両方に対応しているが、図11は、スマートスピーカ400の動作例である。
図10に示す処理は、判定部220によって所定条件が満たされると判定され、無線操作モードが起動された後、実行される。また、予熱開始(S307)と加熱開始(S308)は、図8に示すコマンド処理で処理される。
図10に示す処理では、まず、制御管理部230が、この後、加熱調理器100Aを使用する工程があるか否かを判定する(S301)。この後、加熱調理器100Aを使用する工程がある場合(S301:YES)、制御管理部230は、無線操作終了条件を満たしているか否かを判定する(S302)。無線操作終了条件は、例えば長時間操作が無いことである。無線操作終了条件を満たしていない場合(S302:NO)、制御管理部230は、加熱調理器100Aが使用可能な状態であるか否かを判定する(S303)。加熱調理器は使用可能な状態とは、例えば、使用中でないこと、付近にユーザUが居ること、オンラインであることなどである。加熱調理器100Aが使用可能な状態である場合(S303:YES)、制御管理部230は、次回の操作に予熱が必要か否かを判定する(S304)。次回の操作に予熱が必要な場合(S304:YES)、制御管理部230は、予熱が完了しているか否かを判定する(S305)。予熱が完了していない場合(S305:NO)、制御管理部230は、予熱が完了している必要のある工程の予想時刻まで一定以内であるか否かを判定する(S306)。この判定は、予熱が早すぎる場合は効率が悪いため、タイミングを見て開始するための判定である。予熱が完了している必要のある工程の予想時刻まで一定以内である場合(S306:YES)、制御管理部230は、予熱開始コマンドを処理する(S307)。
一方、次回の操作に予熱が必要ない場合(S304:NO)、または、予熱が完了していた場合(S305:YES)、制御管理部230は、加熱開始コマンドを受信したか否かを判定する(S308)。加熱開始コマンドを受信した場合(S308:YES)、制御管理部230は、加熱開始コマンドを処理する(S309)。
なお、加熱調理器100Aを使用する工程がない場合(S301:NO)、または、無線操作終了条件を満たしていた場合(S302:YES)、制御管理部230は、図10に示す処理を終了する。
また、加熱調理器100Aが使用可能な状態でない場合(S303:NO)、予熱が完了している必要のある工程の予想時刻まで一定以内でない場合(S306:NO)、予熱開始の場合(S307)、または、加熱開始の場合(S309)、制御管理部230は再度、この後、加熱調理器100Aを使用する工程があるか否かを判定する(S301)。
次に、図11を参照して、第3実施形態の家電システム1の無線機器がスマートスピーカ400である場合の動作例について説明する。例えば、オーブンレンジ100Aで加熱を行う場合以下のような流れになる。操作したいユーザUは付近にいることの認証を受けてから以下のやり取りを行う。
ユーザ「オーブン200℃で予熱開始して」(S401)。スマートスピーカ「オーブン200℃で予熱開始しますか?」(S402)。ユーザ「はい」(S403)。スマートスピーカ「オーブン200℃で予熱開始します」(S404)。ここで、約2分経過(S405)。スマートスピーカ「オーブン200で予熱終了しました」(S406)。ユーザ「オーブン開けて」(S407)。スマートスピーカ「オーブンレンジの扉を開きます。よろしいですか?」(S408)。ここで対象の家電機器100の画面が点滅させ区別しやすくする(S409)。ユーザが、家電機器100が開いたので食材を入れる(S410)。ユーザ「閉じて加熱開始して」(S411)。スマートスピーカ「オーブンで加熱開始しますか?」(S412)。ユーザ「はい」(S413)。スマートスピーカ「オーブンで加熱開始しました。何分で調理しますか?」(S414)。ユーザ「35分でお願い」(S415)。スマートスピーカ「35分ですね。」(S416)。ユーザ「はい」(S417)。スマートスピーカ「35分に設定しました。無線操作を終了します。無線操作を行う場合は再度認証を行ってください」(S418)。
無制限で連続であれば無線通信が可能な場合、加熱中などに時間があきユーザが離れてしまう可能性があるので、最後(S418)のように一定以上時間があく場合は再度認証が必要となるようにすることが望ましい。
第3実施形態によれば、連続する動作であれば再度付近にいることを確認することなく操作可能とすることができるので、家電システム1の利便性の向上を図ることができる。
(第4実施形態)
図12を参照して第4実施形態について説明する。図12は、第4実施形態の家電システムの動作例を示す図である。第4実施形態は、第1実施形態の家電システム1の他の動作例である。すなわち、第1実施形態の家電システム1の他の動作例を、第4実施形態として説明する。
第4実施形態では、例えば、加熱調理器100Aと端末装置300とがレシピに関して連携する。例えば、加熱調理器100Aの場合、一連の工程を実行する際に、動画や複数の静止画、音声などを用いて調理の手順を示す情報などを家電管理アプリAPPなどへ提供する。この場合に、制御管理部230は、レシピがオーブンレンジ100Aを使用する箇所まで来たら無線操作によりオーブンレンジ100Aの扉の開閉と加熱を実行できるようにする。なお、レシピはスクロール式でも動画形式でもよく、音声による指示でも構わない。図12に示す以下のようなやり取りが可能となる。
スマートスピーカ「次は先ほどのAを耐熱皿に入れてください。また、オーブンレンジの予熱を開始します」(S501)。ユーザ「準備できました」(S502)。スマートスピーカ「予熱完了していますので、耐熱皿をオーブンレンジに入れてください。オーブンレンジの扉をあけます」(S503)。
第4実施形態によれば、所定条件の確認回数を低減させたり、扉の開け閉めなどを自動化させたりすることができ、家電システム1の利便性の向上を図ることができる。
上記各実施形態では、二次元コードの読み取りや声での操作を用いて所定条件を判定したが、所定条件の判定要素はこれらに限らない。例えば、カメラなどに向かってユーザUが所定のジェスチャを行ったことを判定要素としてもよい。また、二次元コードではなく、例えばワンタイムパスワードのように表示された数字を家電管理アプリAPPに入力したり、声で応えたりしてもよい。
無線機器(端末装置300やスマートスピーカ400など)による家電機器100の操作は、サーバ200を経由する制御方法に限定されず、当該無線機器と家電機器100との間の直接通信(例えばBluetoothによる通信)により行われてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、ユーザUと家電機器との関係が所定条件を満たす場合に、ユーザUが使用する無線機器による家電機器の操作が受け付けられて実行されるようにしたので、家電システムの利便性の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…家電システム、100…家電機器、100A…加熱調理器、180…検出部、200…サーバ、220…判定部、230…制御管理部、300…端末装置、400…スマートスピーカ。

Claims (12)

  1. ユーザと家電機器との位置関係が所定条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記所定条件が満たされると判定される場合に、前記ユーザが使用する無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる制御管理部と、
    を備えた家電システム。
  2. 前記制御管理部は、
    前記家電機器の操作が第1処理に対応する操作である場合、前記所定条件として第1条件が満たされる場合に前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させ、
    前記家電機器の操作が前記第1処理とは異なる第2処理に対応する操作である場合、前記所定条件として前記第1条件よりも緩い第2条件が満たされる場合、または前記所定条件が満たされることを必要とせずに、前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる、
    請求項1に記載の家電システム。
  3. 前記所定条件は、前記ユーザと前記家電機器との距離が所定範囲内であることである、
    請求項1または請求項2に記載の家電システム。
  4. 前記判定部は、前記家電機器に搭載された検出部、または、前記家電機器の周囲に配置された検出部により検出される情報に基づき、前記ユーザと前記家電機器との距離が前記所定範囲内であるか否かを判定する、
    請求項3に記載の家電システム。
  5. 前記判定部は、前記ユーザと前記家電機器との距離が前記所定範囲内でなければ成し得ない前記ユーザの動作が検出される場合に、前記ユーザと前記家電機器との距離が前記所定範囲内であると判定する、
    請求項3または請求項4に記載の家電システム。
  6. 前記判定部は、前記ユーザと前記家電機器との位置関係が前記所定条件を満たすと判定した場合、前記ユーザと前記家電機器との位置関係が前記所定条件を満たし続けることを所定の周期で判定する、
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の家電システム。
  7. 前記制御管理部は、前記判定部により前記所定条件が満たされると判定されてから所定時間内は、前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる、
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の家電システム。
  8. 前記制御管理部は、前記判定部により前記所定条件が満たされると判定された場合、予め定められた一連の操作については、前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる、
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の家電システム。
  9. 前記制御管理部は、前記判定部により前記所定条件が満たされると判定された後に特定条件が満たされる場合、前記一連の操作について、前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けることを抑制する、
    請求項8に記載の家電システム。
  10. 前記判定部は、前記家電機器が所定の制御様式の状態であるか否かを判定し、
    前記制御管理部は、前記所定条件が満たされると判定され、且つ、前記家電機器が前記所定の制御様式の状態であると判定される場合に、前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる、
    請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の家電システム。
  11. 前記制御管理部は、前記無線機器による前記家電機器の操作を受け付けて実行させる場合、前記操作を実行させる前に、視覚的な報知を前記家電機器に実行させる、
    請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の家電システム。
  12. 前記制御管理部は、前記ユーザが前記家電機器の使用を含む一連の工程を行う場合、前記一連の工程の進捗を管理し、前記一連の工程において次の工程に応じた動作を前記家電機器に実行させる、
    請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の家電システム。
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