JP2023082752A - 電源制御装置、および降圧dc/dcコンバータ - Google Patents

電源制御装置、および降圧dc/dcコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチ電圧のリンギングを自動的に調整できる電源制御装置を提供する。【解決手段】電源制御装置(1)は、ハイサイドスイッチ素子(M1)の制御端を駆動するハイサイドプリドライバ(20)と、前記ハイサイドスイッチ素子がターンオンされたときのスイッチ電圧(Vsw)のスルーレートを制御するように構成されるスルーレート制御部(22)と、を備え、前記スルーレート制御部は、前記スイッチ電圧に基づいて前記スイッチ電圧のリンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整するように構成される。【選択図】図7

Description

本開示は、電源制御装置、および降圧DC/DCコンバータに関する。
従来、降圧DC/DCコンバータが知られている。例えば、同期整流型降圧DC/DCコンバータでは、ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子をスイッチングすることにより、入力電圧をそれよりも低い出力電圧に変換する(例えば特許文献1参照)。
特開2020-89043号公報
同期整流型降圧DC/DCコンバータにおいては、入力電圧の印加端とグランド電位の印加端との間にハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子が直列に接続される。ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子とが接続されるノードにスイッチ電圧が発生する。従来、降圧DC/DCコンバータにおいては、ハイサイドスイッチ素子のターンオン時(オフ状態からオン状態への切り替え)に寄生インダクタおよび寄生容量の作用により、スイッチ電圧にリンギングが発生することが知られている。当該リンギングは、高周波領域の電圧となるため、EMI(Electromagnetic Interference)特性に悪影響を及ぼす要因となっていた。
そこで、従来では、上記ノードに対して外付けのスナバ回路を接続したり、出力電圧ラインにフィルタを追加するなどの対策が実施されていた。しかしながら、スイッチ電圧のリンギングは、基板パターンあるいは使用されるインダクタなど、実装状態に大きく依存する特性であり、実装状態に応じた合わせ込みが必要であり、ノイズ評価期間の長期化などの原因となっていた。
上記状況に鑑み、本開示は、降圧DC/DCコンバータに用いられる電源制御装置であって、スイッチ電圧のリンギングを自動的に調整できる電源制御装置を提供することを目的とする。
例えば、本開示に係る電源制御装置は、入力電圧の印加端とグランド電位の印加端との間に直列に接続されるハイサイドスイッチ素子および整流素子と、
前記ハイサイドスイッチ素子と前記整流素子とが接続されるノードに接続される第1端を有するインダクタと、
前記インダクタの第2端に接続される出力コンデンサと、を備える降圧DC/DCコンバータに用いられる電源制御装置であって、
前記ハイサイドスイッチ素子の制御端を駆動するハイサイドプリドライバと、
前記ハイサイドスイッチ素子がターンオンされたときの前記ノードに発生するスイッチ電圧のスルーレートを制御するように構成されるスルーレート制御部と、
を備え、
前記スルーレート制御部は、前記スイッチ電圧に基づいて前記スイッチ電圧のリンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整するように構成される。
本開示に係る電源制御装置によれば、スイッチ電圧のリンギングを自動的に調整できる。
図1は、第1実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す全体構成図である。 図2は、電源ICの外観の例を示す図である。 図3は、信号SET、RST、G1およびG2の関係を示す図である。 図4Aは、スロープ電圧生成部の構成例を示す図である。 図4Bは、スロープ電圧に関与する電流および電圧の波形例を示す図である。 図5は、クロック信号とセット信号の波形例を示す図である。 図6は、基本スイッチング制御の一例を示すタイミングチャートである。 図7は、第1実施形態に係る電源ICに備えられるリンギング調整に関する構成を示す図である。 図8は、第1実施形態に係るスルーレート制御部による制御方法に関するフローチャートである。 図9は、リンギング調整の一例を示すタイミングチャートである。 図10は、第3実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す全体構成図である。 図11は、第3実施形態に係る電源ICに備えられるリンギング調整に関する構成を示す図である。 図12は、第4実施形態に係る電源ICに備えられるリンギング調整に関する構成を示す図である。
以下に、本開示の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。
<1.第1実施形態>
<<スイッチング電源装置>>
図1は、本開示の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す全体構成図である。図1のスイッチング電源装置AAは、入力電圧Vinから入力電圧Vinよりも低い出力電圧Voutを生成する同期整流型降圧DC/DCコンバータとして構成されている。入力電圧Vinおよび出力電圧Voutは、正の直流電圧である。スイッチング電源装置AAは、電源制御装置としての電源IC1と、電源IC1の外部に設けられたインダクタL1、出力コンデンサC1、および帰還抵抗R1,R2と、を備える。
図2に電源IC1の外観の例を示す。電源IC1は、半導体集積回路を樹脂にて構成された筐体(パッケージ)内に封入することで形成された電子部品(半導体装置)であり、電源IC1を構成する各回路が半導体にて集積化されている。電源IC1としての電子部品の筐体には、IC1の外部に対し筐体から露出した外部端子が複数設けられている。なお、図2に示される外部端子の数は例示に過ぎない。
電源IC1に設けられる複数の外部端子の一部として、図1には外部端子TM1~TM4が示されている。外部端子TM1は、入力電圧Vinの印加端に接続される。外部端子TM2は、後述のノードND1に接続される。外部端子TM3は、グランド電位の印加端に接続される。外部端子TM4には後述の帰還電圧VFBが印加される。
電源IC1は、出力トランジスタとしてのハイサイドスイッチ素子M1と、同期整流トランジスタとしてのローサイドスイッチ素子M2と、制御部10と、内部電源回路30と、を備えている。制御部10に属さず且つ内部電源回路30と異なるブロック(リセット回路、保護回路等)がさらに電源IC1に含まれうるが、ここでは、必要の無い限り、当該ブロックの図示および機能説明を省略する。ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2は、NMOSトランジスタ(Nチャネル型MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor))として構成されている。ただし、ハイサイドスイッチ素子M1をPMOSトランジスタ(Pチャネル型MOSFET)として構成する変形も可能である。なお、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2は、電源IC1の外部に設けてもよい。
また、スイッチング電源装置AAは、同期整流型に限らず、非同期整流型としてもよい。スイッチング電源装置AAを非同期整流型で構成する場合は、ローサイドスイッチ素子M2の代わりに整流ダイオードが用いられる。ローサイドスイッチ素子あるいは整流ダイオードは、整流素子の一例である。
スイッチング電源装置AAは、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2を用いて同期整流方式にて直流-直流変換を行う。なお、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2を含む任意のトランジスタについて、当該トランジスタがオン状態となっている区間をオン区間と称することがあり、当該トランジスタがオフ状態となっている区間をオフ区間と称することがある。
ハイサイドスイッチ素子M1のドレインは外部端子TM1に接続され、従って入力電圧Vinの入力を受ける。ハイサイドスイッチ素子M1のソースとローサイドスイッチ素子M2のドレインはノードND1にて接続される。ローサイドスイッチ素子M2のソースは外部端子TM3を介してグランド電位の印加端に接続される。ノードND1に生じる電圧をスイッチ電圧と称し、符号“Vsw”にて表す。外部端子TM2は、ノードND1に接続される。インダクタL1の一端は外部端子TM2に接続され、インダクタL1の他端はノードND2に接続される。ノードND2に出力電圧Voutが生じる。ノードND2とグランド電位の印加端との間に出力コンデンサC1が接続される。また、ノードND2とグランド電位の印加端との間に帰還抵抗R1,R2の直列回路が設けられる。従って、帰還抵抗R1およびR2間の接続ノードには出力電圧Voutの分圧である帰還電圧Vfbが生じる。帰還抵抗R1およびR2間の接続ノードが外部端子TM4に接続されることで、外部端子TM4に帰還電圧Vfbが印加される。なお、ハイサイドスイッチ素子M1をPMOSトランジスタとして構成する場合にあってはトランジスタのソースおよびドレインの関係が逆になる(即ち、ハイサイドスイッチ素子M1のソース、ドレインが、夫々、外部端子TM1、ノードND1に接続されることになる)。
図1において、“LD”は、ノードND2とグランド電位の印加端との間に接続される負荷を表している。負荷LDは出力電圧Voutに基づき駆動される任意の負荷(マイクロコンピュータ等)である。ノードND2から負荷LDに流れる、負荷LDの消費電流を負荷電流と称し、記号“ILD”にて表す。また、インダクタL1に流れる電流をインダクタ電流と称し、記号“I”にて表す。
制御部10は、帰還電圧Vfbと、ハイサイドスイッチ素子M1に流れる電流に応じた後述のスロープ電圧Vslpとに基づき、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2のゲート電圧を制御することを通じてハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2のオン/オフを制御し、これによって出力電圧Voutを所定の目標電圧(例えば5V)に安定化させる。図1の制御部10では、いわゆるカレントモード制御方式にてハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2を駆動することが可能となっている。内部電源回路30は、入力電圧Vinから所定の内部電源電圧Vregを生成する。制御部10内の各回路は内部電源電圧Vregに基づいて駆動される。
制御部10の内部構成を説明する。制御部10は、エラーアンプ11、基準電圧源12、抵抗13、コンデンサ14、スロープ電圧生成部15、メインコンパレータ16、クロック生成部17、セット信号生成部18、制御ロジック部19、ハイサイドプリドライバ20、ローサイドプリドライバ21、およびスルーレート制御部22を備える。
エラーアンプ11は、電流出力型のトランスコンダクタンスアンプである。エラーアンプ11の反転入力端子(-)には外部端子TM4に加わる帰還電圧Vfbが供給される。基準電圧源12は所定の正の直流電圧である基準電圧Vrefを生成する。基準電圧Vrefはエラーアンプ11の非反転入力端子(+)に入力される。エラーアンプ11の出力端子は電源IC1内の配線であるラインLN1に接続される。なお、電源IC1にソフトスタート機能が設けられる場合には、エラーアンプ11に対しソフトスタート電圧も入力されるが、ここでは当該機能を無視する。
エラーアンプ11は、負側対象電圧と正側対象電圧との差分に応じた誤差電圧Vcmpを生成する。ソフトスタート機能を無視した場合、負側対象電圧、正側対象電圧は、夫々、帰還電圧Vfb、基準電圧Vrefである。エラーアンプ11は、負側対象電圧と正側対象電圧との差分に応じた誤差電流信号による電荷をラインLN1に対して入出力することで、ラインLN1に誤差電圧Vcmpを生じさせる。具体的にはエラーアンプ11は、正側対象電圧が負側対象電圧よりも高いときには誤差電圧Vcmpが高くなるようにラインLN1に向けて誤差電流信号による電流を出力し、負側対象電圧が正側対象電圧よりも高いときには誤差電圧Vcmpが低くなるようにラインLN1からエラーアンプ11に向けて誤差電流信号による電流を引き込む。負側対象電圧と正側対象電圧との差分の絶対値が増大するにつれて、誤差電流信号による電流の大きさも増大する。
ラインLN1とグランド電位の印加端との間には抵抗13およびコンデンサ14の直列回路が接続される。当該直列回路は位相補償部として機能し、エラーアンプ11と協働してラインLN1に誤差電圧Vcmpを生じさせる。具体的には抵抗13の一端がラインLN1に接続され、抵抗13の他端がコンデンサ14を介してグランド電位の印加端に接続される。抵抗13の抵抗値およびコンデンサ14の静電容量値を適切に設定することにより誤差電圧Vcmpの信号位相を補償して出力帰還ループの発振を防ぐことができる。なお、抵抗13およびコンデンサ14の双方または一方は、電源IC1の外部に設けられて、電源IC1に対して外付け接続されるものであってもよい。
スロープ電圧生成部15は、ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間(すなわち、ハイサイドスイッチ素子M1がオン状態となっている区間)においてハイサイドスイッチ素子M1に流れる電流に応じたスロープ電圧Vslpを生成する。
メインコンパレータ16は、スロープ電圧Vslpと誤差電圧Vcmpとを比較して比較結果を示す信号RSTを出力する。メインコンパレータ16の出力信号RSTの内、ハイレベルの信号RSTのみがリセット信号として機能し、ローレベルの信号RSTはリセット信号に該当しない。以下、メインコンパレータ16からハイレベルの信号RSTが出力されることを、リセット信号の発行または出力と表現することがある。メインコンパレータ16は、スロープ電圧Vslpおよび誤差電圧Vcmpに基づきリセット信号を発行するリセット信号生成部として機能する。
セット信号生成部18は、信号SETを制御ロジック部19に対して出力する。セット信号生成部18の出力信号SETの内、ハイレベルの信号SETのみがセット信号として機能し、ローレベルの信号SETはセット信号に該当しない。以下、セット信号生成部18からハイレベルの信号SETが出力されることを、セット信号の発行または出力と表現することがある。セット信号生成部18は周期的にセット信号を発行できるが、詳細は後述される。
制御ロジック部19は、フリップフロップなどのロジック回路にて構成され、セット信号生成部18からの信号SETとメインコンパレータ16からの信号RSTとに基づいて、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2のオン/オフ状態を指定する制御信号を生成し、ハイサイドプリドライバ20およびローサイドプリドライバ21の夫々に対して出力する。ハイサイドプリドライバ20は、制御ロジック部19からの制御信号に基づいてハイサイドスイッチ素子M1のゲート信号G1を生成および出力する。ローサイドプリドライバ21は、制御ロジック部19からの制御信号に基づいてローサイドスイッチ素子M2のゲート信号G2を生成および出力する。
図3に、信号SET、RST、G1およびG2の関係を示す。信号SET、RST、G1およびG2の夫々は、ハイレベルとローレベルの何れかをとる二値信号である。
信号RSTがローレベルである状態でハイレベルの信号SETが制御ロジック部19に入力されたとき(すなわちセット信号が発行されたとき)、ゲート信号G1はハイレベル、ゲート信号G2はローレベルとなり、以後、ハイレベルの信号RSTが制御ロジック部19に入力されるまで(すなわちリセット信号が発行されるまで)、その状態が維持される。
信号SETがローレベルである状態でハイレベルの信号RSTが制御ロジック部19に入力されたとき(すなわちリセット信号が発行されたとき)、ゲート信号G1はローレベル、ゲート信号G2はハイレベルとなり、以後、ハイレベルの信号SETが制御ロジック部19に入力されるまで(すなわちセット信号が発行されるまで)、その状態が維持される。
信号SETおよびRSTが共にローレベルである区間では、ゲート信号G1,G2のレベルは保持される。なお、制御部10において、信号SETおよびRSTが同時にハイレベルとなることは無い。
ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2から成るブロックを、便宜上、出力段と称する。出力段の状態(すなわちスイッチ電圧Vswの状態)は、出力ハイ状態と、出力ロー状態と、Hi-Z状態の何れかとなる。出力ハイ状態では、M1、M2が夫々、オン状態、オフ状態である。出力ロー状態では、M1、M2が夫々、オフ状態、オン状態である。Hi-Z状態では、M1、M2が共にオフ状態である。
上述のように構成された制御部10は、帰還電圧Vfbおよびスロープ電圧Vslpに基づき、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2を交互にオン、オフとする(即ち、出力段を出力ハイ状態と出力ロー状態間で切り替える)スイッチング動作を行うことで、基準電圧Vrefに応じた目標電圧に出力電圧Voutを安定化させることができ、スロープ電圧Vslpによる電流情報を用いることで負荷応答性を高めることができる。出力電圧Voutの情報に加えて(すなわち帰還電圧Vfbに加えて)電流情報を用いてハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2を制御する方式はカレントモード制御方式と称され、その制御はカレントモード制御と称される。
なお、スイッチング動作において、出力段の状態を出力ハイ状態および出力ロー状態間で切り替える際、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2を通じた貫通電流の発生を抑止すべく、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2が同時にオフとされるデッドタイムが挿入されてもよい。
スイッチング動作により、実質的に入力電圧Vinのレベルとグランド電位のレベルとでレベルが変動する矩形波状の電圧がスイッチ電圧Vswとして現れるが、当該スイッチ電圧VswがインダクタL1および出力コンデンサC1にて平滑化されることで直流の出力電圧Voutが得られる。
スロープ電圧Vslpについて説明を補足する。ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中においてハイサイドスイッチ素子M1に流れる電流は、ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中におけるインダクタ電流Iに等しいため、スロープ電圧Vslpはハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中におけるインダクタ電流Iの情報を示している。すなわち、スロープ電圧Vslpは、ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中におけるハイサイドスイッチ素子M1またはインダクタL1の電流情報を含んでいる。当該電流情報を含むスロープ電圧Vslpの生成方法として公知の任意の方法を利用できる。
図4Aにスロープ電圧生成部15の構成の例を示し、図4Bにスロープ電圧Vslpに関与する電流および電圧の波形を示す。図4Aのスロープ電圧生成部15は、IV変換部15Aと、ランプ電圧生成部15Bと、加算部15Cと、備える。IV変換部15Aは、ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中にハイサイドスイッチ素子M1に流れる電流(即ちハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中におけるインダクタ電流I)を電圧に変換することにより、当該電流に比例したセンス電圧Vsnsを生成する。ランプ電圧生成部15Bは、ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間中において0Vを起点に徐々に増加する鋸波状のランプ電圧Vrmpを生成する。加算部15Cは、センス電圧Vsnsとランプ電圧Vrmpの和の電圧をスロープ電圧Vslpとして生成する。ハイサイドスイッチ素子M1のオン区間以外の区間においてスロープ電圧Vslpは0Vである(但し、所定のバイアス電圧値を有していても良い)。周知の如く、ランプ電圧Vrmpの加算により、カレントモード制御における出力帰還ループの発振を抑制することができる。
<<基本スイッチング制御>>
次に、負荷電流ILDが比較的大きい場合に制御部10にて実行可能な基本スイッチング制御について説明する。
図1に示すように、制御部10は、所定の基準周波数fCLKを有するクロック信号CLKを生成するクロック生成部17を備え、セット信号生成部18は、クロック信号CLKに基づき信号SETを生成および出力することができる。図5に示すように、クロック信号CLKは、基準周波数fCLKにてパルスが生じる信号であり、クロック信号CLKの周期ごとに微小時間だけハイレベルとなるパルスがクロック信号CLKに生じる。クロック信号CLKにおいて、ハイレベルとなる区間の間隔は、クロック信号CLKの1周期分の時間TP1、即ち基準周波数fCLKの逆数と一致する。クロック信号CLKに基づき信号SETが生成される場合、クロック信号CLKのダウンエッジを契機にして信号SETが所定の微小時間だけハイレベルとなる。即ち、クロック信号CLKに基づき信号SETが生成される場合、信号SETはクロック信号CLKを上記微小時間だけ時間の遅れ方向にシフトした信号となる。
なお、ここでは、クロック信号CLKから信号SETが生成されているが、基本スイッチング制御においてクロック信号CLKそのものを信号SETとして制御信号生成部18に供給するようにしても良い。また、基本スイッチング制御において、クロック信号CLKのダウンエッジの発生がセット信号の発行に相当すると考えても良い。
図6に基本スイッチング制御のタイミングチャートを示す。出力段が出力ロー状態であって且つクロック信号CLKがローレベルであるタイミングtA0を起点にして基本スイッチング制御を説明する。基本スイッチング制御において、タイミングtA0ではスロープ電圧Vslpは0Vであり、その後、タイミングtA1にてクロック信号CLKにパルスが生じるとクロック信号CLKのダウンエッジを契機として信号SETが微小時間だけハイレベルとなる、即ちセット信号が発行される。セット信号の発行を受けて出力段は出力ロー状態から出力ハイ状態に切り替わる。出力段が出力ハイ状態である区間では、インダクタ電流Iが徐々に増大してゆき、これに連動してスロープ電圧Vslpも徐々に上昇してゆく。そして、誤差電圧Vcmp未満であったスロープ電圧VslpがタイミングtA2にて誤差電圧Vcmpにまで達すると、メインコンパレータ16の出力信号RSTがローレベルからハイレベルに切り替わる、即ちリセット信号が発行される。リセット信号の発行を受けて出力段は出力ハイ状態から出力ロー状態に切り替わる。出力段が出力ロー状態となると、速やかにスロープ電圧Vslpが0Vまで低下するため、信号RSTはローレベルに戻る。以後、同様の動作が繰り返される。
このように、基本スイッチング制御では、基準周波数fCLKを有するクロック信号CLKのダウンエッジに応答してセット信号が発行されることになるため、ハイサイドスイッチ素子M1およびローサイドスイッチ素子M2は基準周波数fCLKにてPWM制御されることになる。即ち、基本スイッチング制御では、入力電圧Vinが基準周波数fCLKにてパルス幅変調されることで出力電圧Voutが得られる。“PWM”はパルス幅変調の略語である。
<<スルーレート制御>>
ハイサイドスイッチ素子M1がターンオンされるとき、ノードND1に発生するスイッチ電圧Vswは入力電圧Vinまで立ち上がるが、そのときにスイッチ電圧Vswには、共振波形であるリンギングが過渡的に発生する(例えば、図6における破線で囲む箇所でリンギングが発生)。制御部10におけるスルーレート制御部22は、スイッチ電圧Vswのスルーレートを制御することで上記リンギングを調整するために設けられており、以下、リンギングの調整機能について詳細に説明する。なお、スルーレートとは、スイッチ電圧Vswの立上りにおける速度(単位時間当たりの電圧変化)である。スルーレートが大きいほど、リンギングレベル(リンギングの度合い)は大きくなる。
図7は、第1実施形態に係る電源IC1に備えられるリンギング調整機能に関する構成を示す図である。図7に示すように、スルーレート制御部22は、LPF(ローパスフィルタ)22Aと、コンパレータ22Bと、ドライバ制御部22Cと、を有する。
LPF22Aは、抵抗R22とコンデンサC22とから構成される。抵抗R22の一端は、ノードND1、すなわちスイッチ電圧Vswの印加端に接続される。抵抗R22の他端は、コンデンサC22の一端にノードND22にて接続される。コンデンサC22の他端は、グランド電位の印加端に接続される。これにより、LPF22Aにスイッチ電圧Vswが入力されて低周波成分が抽出され、LPF22Aの出力端であるノードND22にフィルタ出力電圧V22が生成される。
コンパレータ22Bの反転入力端は、ノードND22に接続される。コンパレータ22Bの非反転入力端は、スイッチ電圧Vswの印加端に接続される。これにより、コンパレータ22Bは、フィルタ出力電圧V22とスイッチ電圧Vswとを比較し、比較結果を示すコンパレータ出力信号CPOUTをドライバ制御部22Cに対して出力する。コンパレータ出力信号CPOUTは、後述するようにパルス波形となる。
図7に示すように、ハイサイドプリドライバ20は、複数のドライバ部20[1]~20[n]を有する。すなわち、nは、ドライバ部の個数を示す。ドライバ部20[1]~20[n]は、夫々制御ロジック部19から制御信号CNT[1]~CNT[n]を入力される。ドライバ部20[1]~20[n]の夫々の出力端は、ハイサイドスイッチ素子M1のゲートに共通接続される。
ドライバ制御部22Cは、後述するように、コンパレータ出力信号CPOUTに基づき、ハイサイドスイッチ素子M1がターンオンされたときのスイッチ電圧Vswのリンギングレベルを検出し、検出結果に応じてドライバ制御信号DRSEL[1]~DRSEL[n]を夫々、ドライバ部20[1]~20[n]に対して出力する。ドライバ制御信号DRSEL[1]~DRSEL[n]は、ドライバ部20[1]~20[n]夫々の動作のオンオフを選択する信号である。ドライバ制御信号が動作のオンを選択する場合、対応するドライバ部は、制御信号CNTのレベルに応じてハイレベル出力状態あるいはローレベル出力状態となる。一方、ドライバ制御信号が動作のオフを選択する場合、対応するドライバ部は、制御信号CNTのレベルに依らずにHi-Z出力状態となる。
これにより、ドライバ制御信号DRSEL[1]~DRSEL[n]によりドライバ部20[1]~20[n]のうち動作のオンを選択された個数に応じて、ハイレベル出力状態となったドライバ部によりハイサイドスイッチ素子M1のゲートに電流を供給する電流能力が変化する。上記電流能力の可変によって、ハイサイドスイッチ素子M1がターンオンされたときのスイッチ電圧Vswのスルーレートが可変とされる。より具体的には、動作のオンを選択されたドライバ部の個数が多いほど、上記電流能力は大きくなり、スイッチ電圧Vswのスルーレートは大きくなる。このように、スルーレート制御部22は、スイッチ電圧Vswのリンギングレベルを検出し、検出結果に応じてハイサイドプリドライバ20における電流能力を調整することでスイッチ電圧Vswのスルーレートを制御する。
ここで、ドライバ制御部22Cによる制御方法について、図8に示すフローチャートを参照して、具体的に説明する。制御ロジック部19による制御信号CNTの出力によりハイサイドプリドライバ20がハイレベル出力状態となることで、ハイサイドスイッチ素子M1がターンオンされたときに、図8の処理が開始される。なお、このとき、先述したように、ドライバ制御信号DRSEL[1]~DRSEL[n]によりドライバ部20[1]~20[n]のうち、動作のオンを選択されたもののみがハイレベル出力状態となるが、選択されたドライバ部の初期の個数は、例えばn個の半数近くの個数とされる。
図8の処理が開始されると、まずステップS1で、ドライバ制御部22Cは、コンパレータ出力信号CPOUTに1回目のパルスが発生したかを判定する。コンパレータ出力信号CPOUTのパルスは、スイッチ電圧Vswがフィルタ出力電圧V22を上回った場合に発生する。なお、パルスが発生しているかの判定は、判定開始から所定の経過時間経過するまでにパルスが発生するかにより判定される。また、ドライバ制御部22Cは、所定の最小幅よりも狭いパルスについては、パルスは発生していないとして無視する。これらについては、後述するステップS2,S3での判定においても同様である。
1回目のパルスが発生しなかったと判定された場合(ステップS1のNo)、スイッチ電圧Vswのスルーレートが小さすぎるとして、スルーレートを大きくしてリンギングレベルを大きくすべく、ステップS4に進み、ドライバ制御部22Cは、ドライバ制御信号DRSELによりハイサイドプリドライバ20において動作をオンさせるドライバ部(稼働ドライバ部)の個数を増やす。スルーレートが小さすぎると、電源効率の低下につながるため、スルーレートを適切に大きくする調整を行う。ステップS4で処理は完了する。
一方、1回目のパルスが発生したと判定された場合は(ステップS1のYes)、ステップS2に進み、ドライバ制御部22Cは、コンパレータ出力信号CPOUTに2回目のパルスが発生したかを判定する。2回目のパルスが発生しなかったと判定された場合(ステップS2のNo)、スイッチ電圧Vswのスルーレートを大きくしてリンギングレベルを大きくすべく、ステップS4に進み、ドライバ制御部22Cは、稼働ドライバ部の個数を増やす。
一方、2回目のパルスが発生したと判定された場合は(ステップS2のYes)、ステップS3に進み、ドライバ制御部22Cは、コンパレータ出力信号CPOUTに3回目のパルスが発生したかを判定する。3回目のパルスが発生したと判定された場合は(ステップS3のNo)、スルーレートが大きすぎるとして、スルーレートを小さくしてリンギングレベルを小さくすべく、ステップS5に進み、ドライバ制御部22Cは、稼働ドライバ部の個数を減らす。ステップS5で処理は完了する。
一方、3回目のパルスが発生しなかったと判定された場合は(ステップS3のYes)、リンギングレベルは適正であり、スルーレートの調整は不要であるとして、稼働ドライバ部の個数は維持し、そのまま処理が完了する。図8に示す処理は、ハイサイドスイッチ素子M1がターンオンされるたびに実行される。
すなわち、図8の処理においては、コンパレータ出力信号CPOUTにおける1回目および2回目のパルス発生は許容し、3回目のパルス発生は許容しない制御としている。なお、許容するパルスの回数は、図8の処理のような2回に限ることはなく、任意に設定可能である。許容するパルスの回数が多いほど、スルーレートは大きく調整される傾向となる。
ここで、図9に示すタイミングチャートを参照して、リンギング調整の具体例について説明する。なお、図9においては、スイッチ電圧Vswおよびフィルタ出力電圧V22の波形を示しており、破線はリンギング調整前を示し、実線はリンギング調整後を示している。また、図9においては、コンパレータ出力信号CPOUTも示しており、上段側はリンギング調整前、下段側はリンギング調整後を示す。
図9におけるタイミングt0にて、ハイサイドスイッチ素子M1がターンオンされ、スイッチ電圧Vswが立ち上がる。リンギング調整前では、スイッチ電圧Vswとフィルタ出力電圧V22との比較によるコンパレータ出力信号CPOUTに4つのパルスが発生している。従って、図8の処理において、1回目から3回目までのパルスが発生したとして(ステップS3のNo)、ステップS5で稼働ドライバ部の個数が減らされる。
図9において、稼働ドライバ部の個数が減らされたリンギング調整後では、スルーレートが小さくなり、コンパレータ出力信号CPOUTには2つのパルスが発生している。すなわち、コンパレータ出力信号CPOUTに生じるパルスの回数(スイッチ電圧Vswがフィルタ出力電圧V22を上回った回数)であるリンギングレベルが小さく調整されている。従って、図8の処理においては、1回目および2回目のパルスは発生するが、3回目のパルスは発生しないと判定され(ステップS3のYes)、リンギングレベルは適正と判断され、稼働ドライバ部の個数は維持される。
このように、本実施形態によれば、電源IC1における基板パターンあるいは外付けのインダクタL1などの実装状態に応じて、自動的にスイッチ電圧Vswのリンギングを調整できる。
<2.第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態について説明する。本実施形態では、ドライバ制御部22C(図7)における制御が第1実施形態と異なる。
本実施形態では、ドライバ制御部22Cは、コンパレータ出力信号CPOUTに1回目に発生するパルスのパルス幅に基づき、上記稼働ドライバ部の個数を調整する。1回目に発生するパルスのパルス幅は、スイッチ電圧Vswがフィルタ出力電圧V22を1回目に上回る期間に相当し、上記パルス幅が大きいほどリンギングレベルが大きい。ドライバ制御部22Cは、例えば上記パルス幅が所定の第1パルス幅よりも大きい場合に稼働ドライバ部の個数を減らし、上記パルス幅が所定の第2パルス幅(<第1パルス幅)よりも小さい場合に稼働ドライバ部の個数を増やす。
このような本実施形態によっても、スルーレートを制御し、自動的にリンギングを調整できる。なお、パルス幅については、上記のように1回目のみを用いることには限らず、例えば、発生したすべてのパルス幅の合計に応じて稼働ドライバ部の個数を調整してもよい。
<3.第3実施形態>
次に、本開示の第3実施形態について説明する。図10は、本開示の第3実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す全体構成図である。図10に示す構成における第1実施形態(図1)との相違点は、スルーレート制御部22がハイサイドプリドライバ20に接続された可変抵抗23を制御する点である。
図10に示す電源IC1は、外部端子TM1~TM4に加えて、外部端子T5を備える。外部端子T5は、外付けのブートストラップコンデンサCbを接続するための端子である。ブートストラップコンデンサCbの一端は、外部端子TM2に接続される。ブートストラップコンデンサCbの他端は、外部端子TM5に接続される。外部端子TM5は、電源IC1内部に設けられるダイオードD1のカソードに接続される。ダイオードD1のアノードは、内部電源電圧Vregの印加端に接続される。外部端子TM5は、可変抵抗23の一端に接続される。可変抵抗23の他端は、ハイサイドプリドライバ20に接続される。
このようなブートストラップコンデンサCbおよびダイオードD1により、いわゆるブートストラップ回路が構成される。ローサイドスイッチ素子M2がオン状態のとき、ノードND1(外部端子TM2)がグランド電位となり、ブートストラップコンデンサCbには、内部電源電圧VregによりダイオードD1を介して電荷が充電され、ブートストラップコンデンサCbには、Vreg-Vf(Vf:ダイオードD1の順方向電圧)の電圧が充電される。そして、ハイサイドスイッチ素子M1がオン状態のとき、外部端子TM5の電圧であるブート電圧Vbootは、Vin+(Vreg-Vf)となる。ブート電圧Vbootは可変抵抗23の一端に印加され、ハイサイドプリドライバ20は、上記ブート電圧Vbootに基づきハイレベルのゲート信号G1をハイサイドスイッチ素子M1のゲートに印加させることができる。これにより、NMOSトランジスタであるハイサイドスイッチ素子M1をオン状態にすることができる。なお、このようなブートストラップ回路は、第1実施形態でハイサイドスイッチ素子M1にNMOSトランジスタを用いる場合は、電源IC1に設けられる(すなわち、図1ではブートストラップに関する構成は図示を省略している)。
図11は、本実施形態に係る電源IC1に備えられるリンギング調整機能に関する構成を示す図である。図11に示すスルーレート制御部22は、第1実施形態(図7)の構成との相違点として、可変抵抗制御部22Dを有している。可変抵抗制御部22Dは、コンパレータ出力信号CPOUTに基づいてリンギングレベルを検出し、検出結果に応じて可変抵抗23の抵抗値を可変制御信号VCRにより可変に制御する。
可変抵抗23の抵抗値を可変とすることで、ハイサイドプリドライバ20の電流能力を可変にすることができる。可変抵抗23の抵抗値を大きくするほど、電流能力は小さくなる。リンギングレベルの検出方法については、先述した第1実施形態あるいは第2実施形態と同様の方法を用いることができる。例えば、図8の処理におけるステップS4では、可変抵抗23の抵抗値を低くし、ステップS5では、可変抵抗23の抵抗値を高くすればよい。
<4.第4実施形態>
次に、本開示の第4実施形態について説明する。図12は、第4実施形態に係る電源IC1に備えられるリンギング調整機能に関する構成を示す図である。
図12に示す構成における第1実施形態(図7)との相違点は、スルーレート制御部22においてデジタル変換部22Eを設けていることである。デジタル変換部22Eは、スイッチ電圧Vswをデジタル信号DGに変換して、デジタル信号DGをドライバ制御部22Cに対して出力する。デジタル変換部22Eは、例えばADコンバータおよびデジタルフィルターなどを有する。ドライバ制御部22Cは、デジタル信号DGに基づいてリンギングレベルを検出し、検出結果に応じてハイサイドプリドライバ20を制御する。
なお、本実施形態に第3実施形態(図11)のような可変抵抗23によるスルーレート制御を適用してもよい。すなわち、スルーレート制御部22において、デジタル信号DGに基づいて可変抵抗23の抵抗値を可変制御する可変抵抗制御部22Dを設けてもよい。
<5.その他>
なお、本開示に係る種々の技術的特徴は、上記実施形態の他、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
<6.付記>
以上の通り、例えば、本開示に係る電源制御装置(1)は、
入力電圧(Vin)の印加端とグランド電位の印加端との間に直列に接続されるハイサイドスイッチ素子(M1)および整流素子(M2)と、
前記ハイサイドスイッチ素子と前記整流素子とが接続されるノード(ND1)に接続される第1端を有するインダクタ(L1)と、
前記インダクタの第2端に接続される出力コンデンサ(C1)と、を備える降圧DC/DCコンバータ(AA)に用いられる電源制御装置(1)であって、
前記ハイサイドスイッチ素子の制御端を駆動するハイサイドプリドライバ(20)と、
前記ハイサイドスイッチ素子がターンオンされたときの前記ノードに発生するスイッチ電圧(Vsw)のスルーレートを制御するように構成されるスルーレート制御部(22)と、
を備え、
前記スルーレート制御部は、前記スイッチ電圧に基づいて前記スイッチ電圧のリンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整するように構成される(第1の構成、図1)。
また、上記第1の構成において、前記スルーレート制御部(22)は、前記スイッチ電圧(Vsw)が入力可能なローパスフィルタ(22A)と、前記ローパルフィルタの出力(V22)と前記スイッチ電圧とを比較するコンパレータ(22B)と、前記コンパレータから出力されるコンパレータ出力信号(CPOUT)に基づいて前記リンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバ(20)の電流能力を調整する調整部(22C)と、を有する構成としてもよい(第2の構成、図7)。
また、上記第2の構成において、前記調整部(22C)は、前記コンパレータ出力信号(CPOUT)にパルスが所定回数発生した場合に、次のパルスが発生したか否かに応じて前記電流能力を減らすか、維持するかを切り替えるように構成されてもよい(第3の構成)。
また、上記第3の構成において、前記調整部(22C)は、前記パルスが前記所定回数以下である場合、前記電流能力を増加させるように構成されてもよい(第4の構成)。
また、上記第2の構成において、前記調整部(22C)は、前記コンパレータ出力信号(CPOUT)に発生するパルスのパルス幅に基づき、前記電流能力の調整を行うように構成されてもよい(第5の構成)。
また、上記第1から第5のいずれかの構成において、前記ハイサイドプリドライバ(20)は、複数のドライバ部(20[1]~20[n])を有し、前記調整部(22C)は、前記複数のドライバ部の夫々の動作のオンオフを選択することで、前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整するように構成されてもよい(第6の構成、図7)。
また、上記第1から第5のいずれかの構成において、当該電源制御装置(1)は、ブートストラップ回路により生成されるブート電圧(Vboot)が印加可能な第1端と前記ハイサイドプリドライバ(20)に接続される第2端とを有する可変抵抗(23)を備え、前記調整部(22D)は、前記可変抵抗の抵抗値を可変制御することで前記電流能力を調整するように構成されてもよい(第7の構成、図11)。
また、上記第1の構成において、前記スルーレート制御部(22)は、前記スイッチ電圧(Vsw)をデジタル信号(DG)に変換するデジタル変換部(22E)と、前記デジタル信号に基づいて前記リンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバ(20)の電流能力を調整する調整部(22C)と、
を有する構成としてもよい(第8の構成、図12)。
また、本開示の一態様は、上記いずれかの構成とした電源制御装置(1)と、前記ハイサイドスイッチ素子(M1)および前記整流素子(M2)と、前記インダクタ(L1)と、前記出力コンデンサ(C1)と、を備える、降圧DC/DCコンバータ(AA)である。
本開示は、降圧DC/DCコンバータに利用することが可能である。
1 電源IC
10 制御部
11 エラーアンプ
12 基準電圧源
13 抵抗
14 コンデンサ
15 スロープ電圧生成部
15A IV変換部
15B ランプ電圧生成部
15C 加算部
16 メインコンパレータ
17 クロック生成部
18 セット信号生成部
19 制御ロジック部
20 ハイサイドプリドライバ
21 ローサイドプリドライバ
22 スルーレート制御部
22A LPF(ローパルフィルタ)
22B コンパレータ
22C ドライバ制御部
22D 可変抵抗制御部
22E デジタル変換部
23 可変抵抗
30 内部電源回路
AA スイッチング電源装置
C1 出力コンデンサ
C22 コンデンサ
Cb ブートストラップコンデンサ
D1 ダイオード
L1 インダクタ
LD 負荷
LN1 ライン
M1 ハイサイドスイッチ素子
M2 ローサイドスイッチ素子
R1,R2 帰還抵抗
R22 抵抗
TM1~TM5 外部端子

Claims (9)

  1. 入力電圧の印加端とグランド電位の印加端との間に直列に接続されるハイサイドスイッチ素子および整流素子と、
    前記ハイサイドスイッチ素子と前記整流素子とが接続されるノードに接続される第1端を有するインダクタと、
    前記インダクタの第2端に接続される出力コンデンサと、を備える降圧DC/DCコンバータに用いられる電源制御装置であって、
    前記ハイサイドスイッチ素子の制御端を駆動するハイサイドプリドライバと、
    前記ハイサイドスイッチ素子がターンオンされたときの前記ノードに発生するスイッチ電圧のスルーレートを制御するように構成されるスルーレート制御部と、
    を備え、
    前記スルーレート制御部は、前記スイッチ電圧に基づいて前記スイッチ電圧のリンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整するように構成される、電源制御装置。
  2. 前記スルーレート制御部は、
    前記スイッチ電圧が入力可能なローパスフィルタと、
    前記ローパルフィルタの出力と前記スイッチ電圧とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータから出力されるコンパレータ出力信号に基づいて前記リンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整する調整部と、
    を有する、請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記調整部は、前記コンパレータ出力信号にパルスが所定回数発生した場合に、次のパルスが発生したか否かに応じて前記電流能力を減らすか、維持するかを切り替えるように構成される、請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記調整部は、前記パルスが前記所定回数以下である場合、前記電流能力を増加させるように構成される、請求項3に記載の電源制御装置。
  5. 前記調整部は、前記コンパレータ出力信号に発生するパルスのパルス幅に基づき、前記電流能力の調整を行うように構成される、請求項2に記載の電源制御装置。
  6. 前記ハイサイドプリドライバは、複数のドライバ部を有し、
    前記調整部は、前記複数のドライバ部の夫々の動作のオンオフを選択することで、前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整するように構成される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  7. 当該電源制御装置は、ブートストラップ回路により生成されるブート電圧が印加可能な第1端と前記ハイサイドプリドライバに接続される第2端とを有する可変抵抗を備え、
    前記調整部は、前記可変抵抗の抵抗値を可変制御することで前記電流能力を調整するように構成される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  8. 前記スルーレート制御部は、
    前記スイッチ電圧をデジタル信号に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル信号に基づいて前記リンギングレベルを検出し、検出結果に応じて前記ハイサイドプリドライバの電流能力を調整する調整部と、
    を有する、請求項1に記載の電源制御装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電源制御装置と、
    前記ハイサイドスイッチ素子および前記整流素子と、
    前記インダクタと、
    前記出力コンデンサと、を備える、降圧DC/DCコンバータ。
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