JP2023078571A - 輸送振動データ取得方法及びデータロガー - Google Patents

輸送振動データ取得方法及びデータロガー Download PDF

Info

Publication number
JP2023078571A
JP2023078571A JP2021191757A JP2021191757A JP2023078571A JP 2023078571 A JP2023078571 A JP 2023078571A JP 2021191757 A JP2021191757 A JP 2021191757A JP 2021191757 A JP2021191757 A JP 2021191757A JP 2023078571 A JP2023078571 A JP 2023078571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
transportation
vibration acceleration
effective value
psd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021191757A
Other languages
English (en)
Inventor
翔伍 堀口
Shogo Horiguchi
和城 津田
Kazushiro Tsuda
亮 細山
Ryo Hosoyama
大輔 渡部
Daisuke Watabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
Osaka Research Institute of Industrial Science and Technology
Original Assignee
Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
Osaka Research Institute of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo University of Marine Science and Technology NUC, Osaka Research Institute of Industrial Science and Technology filed Critical Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
Priority to JP2021191757A priority Critical patent/JP2023078571A/ja
Publication of JP2023078571A publication Critical patent/JP2023078571A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】輸送振動を精度良く再現できるPSDの取得を可能にしつつ、当該PSDの取得に必要なデータ量を削減することが可能な技術を提供する。【解決手段】輸送振動データ取得方法は、瞬時値取得ステップと、第1実効値取得ステップと、PSD算出ステップと、規格化ステップと、を備える。瞬時値取得ステップでは、輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として振動加速度の瞬時値を取得する。第1実効値取得ステップでは、上記一部の区間又は上記一部の時間帯を対象とした振動加速度の実効値を取得する。PSD算出ステップでは、瞬時値取得ステップで取得した振動加速度の瞬時値からPSD(パワースペクトル密度)を算出する。規格化ステップでは、PSD算出ステップで算出したPSDを、第1実効値取得ステップで取得した振動加速度の実効値で規格化する。【選択図】図3

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)発行者名 日本包装学会 刊行物名 日本包装学会第30回年次大会講演予稿集、第96~97頁 発行日 令和3年7月1日 (2)集会名 日本包装学会第30回年次大会 開催日 令和3年7月1日
本発明は、輸送時に生じる振動をデータで取得する技術に関する。
車両、鉄道、航空機などの輸送手段に搭載される輸送物(輸送手段の一部を構成する機器などを含む)には、輸送時に生じる振動(以下、「輸送振動」と称す)が原因で破損することがないように、実施される輸送ごとに対応した耐久性が要求される。具体的には、輸送振動の波形は、実施される輸送ごとに、その輸送で使用される輸送手段の種類や輸送経路の状況(道路の種類など)に応じて変化するため、輸送物には、その輸送物について実施される輸送に対応した耐久性が要求される。
そこで、輸送物に対しては、実施予定の輸送で要求される耐久性を満たしているか否かを評価するための振動試験が行われることが多い。例えば特許文献1では、実際に輸送を行うことで輸送振動を予め計測し、その輸送振動を振動試験機で再現することによって輸送物の耐久性を評価している。具体的には、輸送振動のPSD(パワースペクトル密度)を予め取得し、そのPSDと同じPSDとなるように振動試験機で振動を作り出すことによって輸送物の耐久性を評価している。
特開2005-181195号公報
しかしながら、上述した振動試験での評価精度を高めるためには輸送振動を精度良く再現する必要があり、それを可能にするPSDを取得するためには、実施予定の輸送経路の全体を対象として振動加速度の瞬時値を精度良く計測する必要があった。そして、そのような高い精度での計測を可能にするためには、高性能なセンサを備え、且つ、大容量のデータ保存が可能な高価なデータロガーが必要であった。
そこで本発明の目的は、輸送振動を精度良く再現できるPSDの取得を可能にしつつ、当該PSDの取得に必要なデータ量を削減することが可能な技術を提供することである。
本発明に係る輸送振動データ取得方法は、瞬時値取得ステップと、第1実効値取得ステップと、PSD算出ステップと、規格化ステップと、を備える。瞬時値取得ステップでは、輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として振動加速度の瞬時値を取得する。第1実効値取得ステップでは、上記一部の区間又は上記一部の時間帯を対象とした振動加速度の実効値を取得する。PSD算出ステップでは、瞬時値取得ステップで取得した振動加速度の瞬時値からPSD(パワースペクトル密度)を算出する。規格化ステップでは、PSD算出ステップで算出したPSDを、第1実効値取得ステップで取得した振動加速度の実効値で規格化する。
本発明者らは、輸送振動データ(振動加速度の瞬時値)の実測及び解析を行うことにより、輸送手段(車両、鉄道、航空機など)が同じであれば、輸送経路の状況(道路の種類など)に拘わらず、PSDの形状が殆ど同じであるという結果を得ている。そして本発明者らは、その結果から、振動加速度の瞬時値から算出したPSDを、輸送手段を特徴付ける形状の部分と、輸送経路の状況を特徴付ける平均的な大きさ(強度)の部分とに分離することができることを見出した。また、上記の解析により、本発明者らは、PSDの形状は、輸送経路の一部の区間又は輸送時間の一部の時間帯を対象としたものであっても、輸送経路又は輸送時間の全体を対象としたものと殆ど変わらないという結果も得ている。
そこで、上記輸送振動データ取得方法では、輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として、振動加速度の瞬時値及び実効値を取得し、取得した瞬時値からPSDを算出し、且つ、取得した実効値を、輸送経路の状況を特徴付けるPSDの平均的な大きさの部分として用いている。そして、その実効値でPSDを規格化することにより、輸送手段を特徴付けるPSDの形状の部分を抽出することが可能になっている。
このように、上記輸送振動データ取得方法によれば、輸送経路又は輸送時間の全体を対象にしなくても、輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として振動加速度の瞬時値及び実効値を取得するだけで、輸送手段(車両、鉄道、航空機など)ごとのPSDの形状を規格化PSDで特徴付けることができる。
本発明に係るデータロガーは、輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として振動加速度の瞬時値を取得する瞬時値取得部と、当該瞬時値取得部が取得した振動加速度の瞬時値が保存される記憶部と、を備える。ここで、瞬時値取得部が取得する振動加速度の瞬時値は、PSD(パワースペクトル密度)の算出と、上記一部の区間又は上記一部の時間帯を対象とした振動加速度の実効値によるPSDの規格化とに用いられるものである。
上記データロガーによれば、輸送経路の全体を対象として振動加速度の瞬時値を取得する場合に比べて、記憶部に保存されるデータ量が小さくなる。よって、データロガーの記憶部として、大容量のデータ保存が可能な高価なものを用いる必要がなくなる。
本発明によれば、輸送振動を精度良く再現できるPSDの取得を可能にしつつ、当該PSDの取得に必要なデータ量を削減することが可能になる。
本発明に係る輸送振動データ取得方法を使用することが可能なシステムの一例を示した概念図である。 実施形態に係る輸送振動データ取得方法を示したフローチャートである。 実施形態での輸送振動データ取得方法の詳細な流れを示した概念図である。 第1変形例に係るデータロガーの構成を示した概念図である。 第1変形例に係る輸送振動データ取得方法を示したフローチャートである。 第1変形例での輸送振動データ取得方法の詳細な流れを示した概念図である。
[1]システムの全体構成
図1は、本発明に係る輸送振動データ取得方法を使用することが可能なシステムの一例を示した概念図である。図1の例では、データロガー1と、演算処理装置2と、がシステムに含まれている。以下、各装置の構成について具体的に説明する。
<データロガー>
データロガー1は、計測部11と、記憶部12と、通信部13と、制御部14と、を有する。
計測部11は、輸送物に関連する各種物理量を計測するためのセンサを含んだ部分であり、少なくとも加速度センサ111を含んでいる。ここで、加速度センサ111は、並進方向の輸送振動(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうちの少なくとも何れか1つの軸方向についての輸送振動)を表す物理量として輸送物に生じた加速度(以下、「振動加速度」と称す)を計測するセンサである。即ち、加速度センサ111は、データロガー1において、振動加速度の瞬時値Acを取得する瞬時値取得部として機能する。尚、計測部11には、回転方向の輸送振動(ロール方向、ピッチ方向、ヨー方向のうちの少なくとも何れか1つの方向についての輸送振動)を表す物理量として輸送物に生じた角速度を計測する角速度センサが含まれていてもよい。また、計測部11には、GPSセンサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ、照度センサなど、振動を表す物理量(振動加速度や角速度)以外の物理量を計測する各種センサが含まれていてもよい。
記憶部12は、ROMやRAMなどのメモリを含んだ部分であり、記憶部12には、加速度センサ111が計測した振動加速度の瞬時値Acと、後述する制御部14での演算によって得られた振動加速度の実効値Adとが保存される。更に、後述する第1変形例では、輸送速度の平均値Vaや振動加速度の最大値Amなども記憶部12に保存される。尚、記憶部12には、計測部11での計測が可能な他の各種物理量や、当該他の物理量に演算を施すことで得られる各種演算値なども、適宜保存されてもよい。
通信部13は、無線又は有線で演算処理装置2と通信を行う部分である。
制御部14は、MPU(Micro-Processing Unit)などの処理装置を含んだ部分であり、各種処理を実行することができる。具体的には、制御部14は、加速度センサ111で計測された振動加速度の瞬時値Acを、これに計測時の時刻を対応付けて記憶部12に保存する(保存処理)。また、制御部14は、所定区間ごとに、その所定区間内で加速度センサ111が計測した振動加速度の瞬時値Acを用いて演算を行うことにより、当該所定区間を対象とした振動加速度の実効値Adを算出する(演算処理)。そして、制御部14は、算出した実効値Adを記憶部12に保存する(保存処理)。このように制御部14は、データロガー1において、振動加速度の実効値Adを取得する実効値取得部として機能することができる。更に、制御部14は、記憶部12に保存されているデータ(振動加速度の瞬時値Acや実効値Adなど)を、演算処理装置2からの要求に応じて記憶部12から読み出し、通信部13を通じて演算処理装置2へ送信する(送信処理)。
尚、制御部14は、所定区間に代えて所定時間ごとに、その所定時間内で加速度センサ111が計測した振動加速度の瞬時値Acを用いて演算を行うことにより、当該所定時間を対象とした振動加速度の実効値Adを算出してもよい。
このように制御部14で実行される各種処理(保存処理、演算処理、送信処理を含む)は、制御部14にプログラムを実行させることによって実現される。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶媒体(例えば、フラッシュメモリなど)に読取可能な状態で保存されてもよいし、サーバなどにダウンロード可能に保存されてもよい。尚、上記の各種処理は、制御部14内に回路を構築することによって実現されてもよい。
<演算処理装置>
演算処理装置2は、スマートフォンやPCなどの処理装置であり、各種処理を実行することができる。具体的には、演算処理装置2は、データロガー1から受信した振動加速度の瞬時値Acを用いてPSD(パワースペクトル密度)を算出する(PSD算出処理)。また、演算処理装置2は、後述する第1実効値取得処理、規格化処理、第2実効値取得処理、及びPSD推定処理なども実行することができる。
このように演算処理装置2で実行される各種処理(PSD算出処理、第1実効値取得処理、規格化処理、第2実効値取得処理、PSD推定処理を含む)は、演算処理装置2にプログラムを実行させることによって実現される。より具体的には、各種処理は、プログラムの実行によってソフトウェアで構築された各種処理部(PSD算出処理部21、第1実効値取得処理部22、規格化処理部23、第2実効値取得処理部24、及びPSD推定処理部25を含む)によって実現される(図1参照)。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶媒体(例えば、フラッシュメモリなど)に読取可能な状態で保存されてもよいし、サーバなどにダウンロード可能に保存されてもよい。尚、上記の各種処理は、演算処理装置2内に回路を構築することによって実現されてもよい。
ここで、輸送振動のPSD(即ち、振動加速度の瞬時値Acから算出されたPSD)は、輸送振動に対する輸送物の耐久性を評価するための振動試験において、輸送振動を再現する際に用いられる。しかし、振動試験での評価精度を高めるためには輸送振動を精度良く再現する必要があり、それを可能にするPSDを取得するためには、従来は、実施予定の輸送経路の全体を対象として振動加速度の瞬時値Acをデータロガー1で精度良く計測する必要があった。そして、そのような高い精度での計測を可能にするためには、データロガー1として、高性能なセンサを備え、且つ、大容量のデータ保存が可能な高価なものが必要であった。
そこで本発明者らは、上述したシステムにおいて、輸送振動を精度良く再現できるPSDの取得を可能にしつつ、当該PSDの取得に必要なデータ量を削減することが可能な輸送振動データ取得方法及びデータロガー1を提案する。
ここで、本発明者らは、輸送振動データ(振動加速度の瞬時値Ac)の実測及び解析を行うことにより、輸送手段(車両、鉄道、航空機など)が同じであれば、輸送経路の状況(道路の種類など)に拘わらず、PSDの形状が殆ど同じであるという結果を得ている。そして本発明者らは、その結果から、振動加速度の瞬時値Acから算出したPSDを、輸送手段を特徴付ける形状の部分と、輸送経路の状況を特徴付ける平均的な大きさ(強度)の部分とに分離することができることを見出した。また、上記の解析により、本発明者らは、PSDの形状は、輸送経路の一部の区間又は輸送時間の一部の時間帯を対象としたものであっても、輸送経路又は輸送時間の全体を対象としたものと殆ど変わらないという結果も得ている。そして、それらの結果が、本発明者らが提案する輸送振動データ取得方法及びデータロガー1には利用されている。以下、それらの実施形態及び変形例について具体的に説明する。
[2]輸送振動データ取得方法及びデータロガー
[2-1]実施形態
図2は、実施形態に係る輸送振動データ取得方法を示したフローチャートである。また、図3は、本実施形態での輸送振動データ取得方法の詳細な流れを示した概念図である。本実施形態の輸送振動データ取得方法には、データロガー1を用いて行うステップとして、瞬時値取得ステップが含まれている。また、輸送振動データ取得方法には、演算処理装置2を用いて行うステップとして、PSD算出ステップと、第1実効値取得ステップと、規格化ステップと、第2実効値取得ステップと、PSD推定ステップと、が含まれている。以下、各ステップについて具体的に説明する。
瞬時値取得ステップでは、実施予定である輸送経路内の一部の区間を対象として振動加速度の瞬時値Acを取得する。具体的には、当該一部の区間を対象として、データロガー1の加速度センサ111によって振動加速度の瞬時値Acが計測され、その瞬時値Acが、データロガー1の記憶部12に保存される(保存処理)。より具体的には、以下のとおりである。
先ず、データロガー1では、輸送経路の全体に亘って、所定区間ごとに、その所定区間内で加速度センサ111によって計測された振動加速度の瞬時値Acに基づいて、当該所定区間を対象とした振動加速度の実効値Adが算出され、その実効値Adが記憶部12に保存される。具体的には、データロガー1の制御部14が、所定区間ごとに、その所定区間内で加速度センサ111が計測した振動加速度の瞬時値Acを用いて演算を行うことにより、当該所定区間を対象とした振動加速度の実効値Adを算出し(演算処理)、その実効値Adを記憶部12に保存する(保存処理)。そして、記憶部12に保存された実効値Adは、後述する第2実効値取得ステップにおいて、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2を算出する際に用いられる。尚、特に限定されるものではないが、所定区間として、例えば輸送経路内での1分間の移動に相当する区間が用いられる。
そして瞬時値取得ステップでは、上述した所定区間のうちの何れか1つ又は幾つかの所定区間だけを対象(一部の区間)として、加速度センサ111によって計測された振動加速度の瞬時値Acが記憶部12に保存される。尚、後述する図3や図6の例では、後者の場合(即ち、幾つかの所定区間を対象として、振動加速度の瞬時値Acが記憶部12に保存される場合)が示されている。このように、瞬時値取得ステップでの瞬時値Acの取得に用いられる区間は、各実効値Adの算出に用いられる区間(即ち、所定区間)と一致していなくてもよい。
このような瞬時値取得ステップによれば、輸送経路の全体を対象として振動加速度の瞬時値Acを取得する場合に比べて、記憶部12に保存されるデータ量が小さくなる。よって、データロガー1の記憶部12として、大容量のデータ保存が可能な高価なものを用いる必要がなくなる。
尚、データロガー1では、輸送時間の全体に亘って、所定時間ごとに当該所定時間を対象とした振動加速度の実効値Adが算出され、その実効値Adが記憶部12に保存されてもよい。この場合、瞬時値取得ステップでは、輸送経路内の一部の区間を対象とすることに代えて、予定されている輸送時間内の一部の時間帯(上記所定時間のうちの何れか1つ又は幾つかの所定時間)を対象として振動加速度の瞬時値Acを取得してもよい。
PSD算出ステップでは、瞬時値取得ステップで取得した振動加速度の瞬時値AcからPSDを算出する。具体的には、演算処理装置2が、輸送経路内の一部の区間(又は輸送時間内の一部の時間帯)を対象としてデータロガー1の記憶部12に保存された振動加速度の瞬時値Acを用いてPSDを算出する(PSD算出処理)。
第1実効値取得ステップでは、瞬時値取得ステップで対象とされた区間と同じ区間(又は、瞬時値取得ステップで対象とされた時間帯と同じ時間帯)を対象とした振動加速度の実効値Ad1を取得する。具体的には、演算処理装置2が、輸送経路内の一部の区間(又は輸送時間内の一部の時間帯)を対象としてデータロガー1の記憶部12に保存された振動加速度の瞬時値Acを用いて演算を行うことにより、瞬時値取得ステップで対象とされた区間と同じ区間(又は、瞬時値取得ステップで対象とされた時間帯と同じ時間帯)を対象とした振動加速度の実効値Ad1を算出する(第1実効値取得処理)。
規格化ステップでは、PSD算出ステップで算出したPSDを、第1実効値取得ステップで取得した振動加速度の実効値Ad1で規格化する。具体的には、演算処理装置2が、PSD算出ステップで算出したPSDを、実効値Ad1を2乗したもので除することによって規格化する(規格化処理)。
ここで本発明者らは、上述したように、振動加速度の瞬時値Acから算出したPSDを、輸送手段を特徴付ける形状の部分と、輸送経路の状況を特徴付ける平均的な大きさ(強度)の部分とに分離することができることを見出した。そして本実施形態では、この結果に鑑みて、第1実効値取得ステップで取得した実効値Ad1を、PSD算出ステップで算出したPSDの平均的な大きさの部分(輸送経路の状況を特徴付ける部分)として用い、その実効値Ad1でPSDを規格することにより、当該PSDの形状の部分(輸送手段を特徴付ける部分)を抽出することが可能になっている。
また本発明者らは、PSDの形状は、輸送経路の一部の区間(又は輸送時間の一部の時間帯)を対象としたものであっても、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたものと殆ど変わらないという結果も得ている。従って、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象にしなくても、本実施形態のように輸送経路内の一部の区間(又は輸送時間内の一部の時間帯)を対象として振動加速度の瞬時値Ac及び実効値Ad1を取得するだけで、輸送手段(車両、鉄道、航空機など)ごとのPSDの形状を、規格化したPSD(以下、「規格化PSD」と称す)で特徴付けることができる。
一方、輸送経路の状況は、輸送経路(又は輸送時間)に応じて変化するものであり、輸送経路(又は輸送時間)に対応するPSDの平均的な大きさ(強度)の部分によって特徴付けられる。そして、PSDが、輸送手段を特徴付ける形状の部分(規格化PSD)と、輸送経路の状況を特徴付ける平均的な大きさ(強度)の部分とに分離可能であり、且つ、規格化PSDが、輸送経路の一部の区間(又は輸送時間の一部の時間帯)を対象としたものであっても、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたものと殆ど変わらない、ということに鑑みれば、輸送経路の状況を特徴付けるPSDの平均的な大きさ(強度)の部分として、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたものを取得し、それを規格化PSDに反映させることにより、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたPSDを精度良く推定することが可能になる。
そこで、第2実効値取得ステップでは、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたPSDの平均的な大きさ(強度)の部分として、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2を取得する。具体的には、演算処理装置2が、輸送経路(又は輸送時間)の全体に亘って所定区間(又は所定時間)ごとにデータロガー1の記憶部12に保存された振動加速度の実効値Adを用いて、先ず、それらの実効値Adをそれぞれ2乗したものを足し合わせることにより、当該実効値Adについての2乗の総和を求める。次に、演算処理装置2は、その総和を実効値Adのデータ数で除し、それで得られた値の平方根を、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2として求める(第2実効値取得処理)。このとき、記憶部12に保存されている振動加速度の実効値Adのうちの所定の閾値より小さいものは、実効値Ad2の算出に使用する実効値Adから除外されてもよい。ここで、所定の閾値は、実効値Adのうち、対象とする区間(又は時間帯)において輸送手段が停止していた又は頻繁に停止したが故に値が小さくなってしまったものを除去できるように設定される。
そして、PSD推定ステップでは、第2実効値取得ステップで取得した振動加速度の実効値Ad2を、規格化PSDに乗じることにより、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたPSDを推定する。具体的には、演算処理装置2が、実効値Ad2を2乗したものを規格化PSDに乗じることにより、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたPSDを推定する(PSD推定処理)。
このような輸送振動データ取得方法によれば、輸送振動を精度良く再現できるPSDの取得を可能にしつつ、当該PSDの取得に必要なデータ量を削減することが可能になる。
[2-2]変形例
[2-2-1]第1変形例
上述した実施形態において、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2は、実測によって取得する場合に限らず、予測によって取得することも可能である。以下、この変形例について具体的に説明する。
図4は、第1変形例に係るデータロガー1の構成を示した概念図である。本変形例のデータロガー1において、計測部11は、GPSセンサ112を更に含んでいる。
図5は、第1変形例に係る輸送振動データ取得方法を示したフローチャートである。また、図6は、本変形例での輸送振動データ取得方法の詳細な流れを示した概念図である。本変形例の輸送振動データ取得方法には、データロガー1を用いて行うステップとして、瞬時値取得ステップに加えて、更に、平均値取得ステップと、最大値取得ステップと、が含まれている。また、演算処理装置2を用いて行う各種ステップのうちの第2実効値取得ステップには、モデル作成ステップと、実効値予測ステップと、実効値算出ステップと、が含まれている。以下、各ステップについて具体的に説明する。
平均値取得ステップでは、輸送経路の全体に亘って、所定区間ごとに当該所定区間を対象とした輸送速度の平均値Vaを取得する。具体的には、データロガー1の制御部14が、所定区間ごとに、その所定区間内でGPSセンサ112が得たGPS情報を用いて演算を行うことにより、当該所定区間を対象とした輸送速度の平均値Vaを算出し(演算処理)、その平均値Vaを記憶部12に保存する(保存処理)。尚、平均値取得ステップでは、輸送時間の全体に亘って、所定時間ごとに当該所定時間を対象とした輸送速度の平均値Vaを取得してもよい。
最大値取得ステップでは、輸送経路の全体に亘って、所定区間ごとに当該所定区間内での振動加速度の最大値Amを取得する。具体的には、データロガー1の制御部14が、所定区間ごとに、その所定区間内で加速度センサ111が計測した振動加速度の瞬時値Acの絶対値から最大のものを抽出することにより、当該所定区間内での振動加速度の最大値Amを取得し(演算処理)、その最大値Amを記憶部12に保存する(保存処理)。尚、最大値取得ステップでは、輸送時間の全体に亘って、所定時間ごとに当該所定時間内での振動加速度の最大値Amを取得してもよい。
本変形例においては、所定区間(又は所定時間)ごとに振動加速度の瞬時値Acから振動加速度の実効値Adを算出すること(上述した実施形態での実効値Adの取得方法)に代えて、上記の平均値Va及び最大値Amを用いて、後述する予測モデルの作成(モデル作成ステップ)と、当該予測モデルを用いた実効値Adの予測(実効値予測ステップ)とを行う。従って、本変形例のデータロガー1においては、所定区間(又は所定時間)ごとに振動加速度の実効値Adを算出したり、それを記憶部12に保存したりする必要がない。
そして、記憶部12に保存された平均値Va及び最大値Amのうちの、瞬時値取得ステップで対象とされた区間と同じ区間(又は、瞬時値取得ステップで対象とされた時間帯と同じ時間帯)内にて所定区間(又は所定時間)ごとに得られた平均値Va1及び最大値Am1は、後述するモデル作成ステップにて用いられる。従って、平均値取得ステップには、瞬時値取得ステップで対象とされた区間と同じ区間(又は、瞬時値取得ステップで対象とされた時間帯と同じ時間帯)を対象とした輸送速度の平均値Va1を取得するステップ(特許請求の範囲に記載の「第1平均値取得ステップ」に相当)が含まれていることになる。また、最大値取得ステップには、瞬時値取得ステップで対象とされた区間と同じ区間(又は、瞬時値取得ステップで対象とされた時間帯と同じ時間帯)を対象とした振動加速度の最大値Am1を取得するステップ(特許請求の範囲に記載の「第1最大値取得ステップ」に相当)が含まれていることになる。
更に、記憶部12に保存された平均値Va及び最大値Amのうちの、輸送経路内のおける瞬時値取得ステップで対象とされた区間以外の他の区間(又は、輸送時間内における瞬時値取得ステップで対象とされた時間帯以外の他の時間帯)内にて所定区間(又は所定時間)ごとに得られた平均値Va2及び最大値Am2は、後述する実効値予測ステップにて用いられる。従って、平均値取得ステップには、上記他の区間(又は、上記他の時間帯)を対象とした輸送速度の平均値Va2を取得するステップ(特許請求の範囲に記載の「第2平均値取得ステップ」に相当)が含まれていることになる。また、最大値取得ステップには、上記他の区間(又は、上記他の時間帯)を対象とした振動加速度の最大値Am2を取得するステップ(特許請求の範囲に記載の「第2最大値取得ステップ」に相当)が含まれていることになる。
モデル作成ステップでは、瞬時値取得ステップで取得した振動加速度の瞬時値Acと、平均値取得ステップ(第1平均値取得ステップ)で取得した輸送速度の平均値Va1と、最大値取得ステップ(第1最大値取得ステップ)で取得した振動加速度の最大値Am1とに基づいて、予測モデルを作成する。具体的には、演算処理装置2が、輸送経路内の一部の区間(又は輸送時間内の一部の時間帯)を対象としてデータロガー1の記憶部12に保存された振動加速度の瞬時値Ac、輸送速度の平均値Va1、及び振動加速度の最大値Am1を用いて、予測モデルを作成する(モデル作成処理)。ここで、予測モデルは、他の区間(又は他の時間帯)を対象とした振動加速度の実効値Adを、当該他の区間(又は他の時間帯)で得られた輸送速度の平均値Va2及び振動加速度の最大値Am2から予測するためのモデルであり、例えば回帰分析(線形回帰分析やサポートベクター回帰分析など)を用いて、瞬時値Ac、平均値Va1、及び最大値Am1から作成される。
より具体的には、瞬時値取得ステップで取得した振動加速度の瞬時値Ac(即ち、データロガー1の記憶部12に保存されている瞬時値Ac)から、輸送経路内の一部の区間(又は輸送時間内の一部の時間帯)における所定区間(又は所定時間)ごとの振動加速度の実効値Adを算出する(図6参照)。そして、算出した実効値Adと、平均値取得ステップ及び最大値取得ステップで取得した平均値Va1及び最大値Am1(即ち、記憶部12に保存されている平均値Va1及び最大値Am1)のうちの、上記一部の区間と同じ区間内(又は一部の時間帯と同じ時間帯内)にて所定区間(又は所定時間)ごとに得られたものとを用いて、予測モデルを作成する。
実効値予測ステップでは、モデル作成ステップで作成した予測モデルを用いて、上記他の区間(又は他の時間帯)内における所定区間(又は所定時間)ごとに、平均値取得ステップ(第2平均値取得ステップ)で取得した輸送速度の平均値Va2と、最大値取得ステップ(第2最大値取得ステップ)で取得した振動加速度の最大値Am2とから、当該所定区間(又は所定時間)を対象とした振動加速度の実効値Adを予測する。具体的には、演算処理装置2が、モデル作成ステップで作成した予測モデルを用いて、他の区間(又は他の時間帯)内における所定区間(又は所定時間)ごとに、データロガー1の記憶部12に保存されている平均値Va2及び実効値Ad2から振動加速度の実効値Adを予測する(実効値予測処理)。
実効値算出ステップでは、瞬時値取得ステップで取得した振動加速度の瞬時値Acから得られる所定区間(又は所定時間)ごとの振動加速度の実効値Adと、実効値予測ステップで予測した所定区間(又は所定時間)ごとの振動加速度の実効値Adとに基づいて、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2を算出する(図6参照)。具体的には、演算処理装置2が、データロガー1の記憶部12に保存されている振動加速度の瞬時値Acから算出した所定区間(又は所定時間)ごとの振動加速度の実効値Adと、実効値予測ステップで予測した所定区間(又は所定時間)ごとの振動加速度の実効値Adとを用いて、先ず、それらの実効値Adをそれぞれ2乗したものを足し合わせることにより、当該実効値Adについての2乗の総和を求める。次に、演算処理装置2は、その総和を実効値Adのデータ数で除し、それで得た値の平方根を、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2として求める(実効値算出処理)。このとき、実効値予測ステップで予測された振動加速度の実効値Adのうちの、当該実効値Ad自体が所定の閾値より小さいもの、或いは、当該実効値Adの予測に用いられた輸送速度の平均値Vaが所定の閾値より小さいものは、実効値Ad2の算出に使用する実効値Adから除外されてもよい。ここで、所定の閾値は、実効値Adのうち、対象とする区間(又は時間帯)において輸送手段が停止していた又は頻繁に停止したが故に値が小さくなってしまったものを除去できるように設定される。
このような輸送振動データ取得方法によれば、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象にして振動加速度の実効値Adを実測しなくても、作成した予測モデルを用いて他の区間(又は他の時間帯)を対象とした振動加速度の実効値Adを予測することができ、その結果として、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象とした振動加速度の実効値Ad2を得ることが可能になる。
[2-2-2]第2変形例
上述した規格化ステップで得られる規格化PSDは、輸送経路(又は輸送時間)の全体を対象としたPSDを推定する用途に限らず、別の用途で用いられてもよい。ここで、規格化PSDは、輸送手段(車両、鉄道、航空機など)を特徴付けるPSDの形状の部分が抽出されたものであり、輸送手段ごとに異なっている。従って、そのような規格化PSDの特性に鑑みて、例えば次のような用途に用いることができる。即ち、2つの輸送振動データについて、それらの規格化PSDを比較することにより、同じ輸送手段についてのデータであるのか否かを判断することができる。
一例として、特定の輸送手段を用いたときの輸送振動データから規格化PSDを取得することができた場合、その規格化PSDを基準として、他の輸送振動データから得られる規格化PSDを比較することにより、当該他の輸送振動データが特定の輸送手段と同じ輸送手段を用いたときのものであるのか否かを判断することができる。より具体的には、基準となる規格化PSDと、他の輸送振動データから得られた規格化PSDとの差分を求め、その差分を周波数で積分する。次に、その積分で得た値を、基準となる規格化PSDを周波数で積分して得た値で除することにより、2つの規格化PSDの違いを数値化する。そして、2つの規格化PSDの違いを数値化したものが、所定の閾値より小さい場合には、他の輸送振動データが特定の輸送手段と同じ輸送手段を用いたときのものであると判断する。逆に、所定の閾値より大きい場合には、他の輸送振動データは特定の輸送手段と同じ輸送手段を用いたときのものではないと判断する。
このような規格化PSDの利用方法によれば、一連の輸送において輸送手段が途中で変更された場合でも、適宜、規格化PSDを比較することにより、輸送手段の変更を検出することが可能になる。
[2-2-3]他の変形例
上述した演算処理装置2で実行される各種ステップは、データロガー1の制御部14にて実行されてもよい。
また、上述したシステム(図1参照)において、データロガー1は、複数設けられていてもよく、それらのデータロガー1に、振動加速度の瞬時値Acを取得する機能、振動加速度の実効値Adを取得する機能、輸送速度の平均値Vaを取得する機能、振動加速度の最大値Amを取得する機能などを分担させてもよい。
上述の実施形態や変形例の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態や変形例ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、上述の実施形態や変形例からは、発明の対象として、上述した輸送振動データ取得方法やデータロガー1に限らず、演算処理装置2やシステム、更には、データロガー1や演算処理装置2で実行されるプログラムなどが抽出されてもよいし、輸送振動データ取得方法を構成するステップの一部などが抽出されてもよい。
1 データロガー
2 演算処理装置
11 計測部
12 記憶部
13 通信部
14 制御部
21 PSD算出処理部
22 第1実効値取得処理部
23 規格化処理部
24 第2実効値取得処理部
25 PSD推定処理部
111 加速度センサ
112 GPSセンサ
Ac 瞬時値
Ad、Ad1、Ad2 実効値
Am、Am1、Am2 最大値
Va、Va1、Va2 平均値

Claims (5)

  1. 輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として振動加速度の瞬時値を取得する瞬時値取得ステップと、
    前記一部の区間又は前記一部の時間帯を対象とした振動加速度の実効値を取得する第1実効値取得ステップと、
    前記瞬時値取得ステップで取得した前記振動加速度の瞬時値からPSD(パワースペクトル密度)を算出するPSD算出ステップと、
    前記PSD算出ステップで算出した前記PSDを、前記第1実効値取得ステップで取得した前記振動加速度の実効値で規格化する規格化ステップと、
    を備える、輸送振動データ取得方法。
  2. 前記輸送経路又は前記輸送時間の全体を対象とした振動加速度の実効値を取得する第2実効値取得ステップと、
    前記規格化ステップで規格化した前記PSDに、前記第2実効値取得ステップで取得した前記振動加速度の実効値を乗じることにより、前記輸送経路又は前記輸送時間の全体を対象としたPSDを推定するPSD推定ステップと、
    を更に備える、請求項1に記載の輸送振動データ取得方法。
  3. 前記一部の区間又は前記一部の時間帯を対象とした輸送速度の平均値を取得する第1平均値取得ステップと、
    前記一部の区間又は前記一部の時間帯を対象とした振動加速度の最大値を取得する第1最大値取得ステップと、
    前記輸送経路内における前記一部の区間以外の他の区間又は前記一部の時間帯以外の他の時間帯を対象とした輸送速度の平均値を取得する第2平均値取得ステップと、
    前記他の区間又は前記他の時間帯を対象とした振動加速度の最大値を取得する第2最大値取得ステップと、
    を更に備え、
    前記第2実効値取得ステップは、
    前記瞬時値取得ステップで取得した前記振動加速度の瞬時値と、前記第1平均値取得ステップで取得した前記輸送速度の平均値と、前記第1最大値取得ステップで取得した前記振動加速度の最大値とに基づいて、前記他の区間又は前記他の時間帯を対象とした振動加速度の実効値を予測するための予測モデルを作成するモデル作成ステップと、
    前記モデル作成ステップで作成した予測モデルを用いて、前記第2平均値取得ステップで取得した前記輸送速度の平均値と、前記第2最大値取得ステップで取得した前記振動加速度の最大値とから、前記他の区間又は前記他の時間帯を対象とした前記振動加速度の実効値を予測する実効値予測ステップと、
    前記瞬時値取得ステップで取得した前記振動加速度の瞬時値から得られる当該振動加速度の実効値と、前記実効値予測ステップで予測した前記振動加速度の実効値とに基づいて、前記輸送経路又は前記輸送時間の全体を対象とした振動加速度の実効値を算出する実効値算出ステップと、
    を含む、請求項2に記載の輸送振動データ取得方法。
  4. 輸送経路内の一部の区間又は輸送時間内の一部の時間帯を対象として振動加速度の瞬時値を取得する瞬時値取得部と、
    前記瞬時値取得部が取得した前記振動加速度の瞬時値が保存される記憶部と、
    を備え、
    前記瞬時値取得部が取得する前記振動加速度の瞬時値は、PSD(パワースペクトル密度)の算出と、前記一部の区間又は前記一部の時間帯を対象とした振動加速度の実効値による前記PSDの規格化とに用いられるものである、データロガー。
  5. 前記輸送経路又は前記輸送時間の全体に亘って、所定区間ごとに当該所定区間を対象とした振動加速度の実効値を取得し、又は、所定時間ごとに当該所定時間を対象とした振動加速度の実効値を取得する実効値取得部
    を更に備え、
    前記記憶部には、前記瞬時値取得部が取得した前記振動加速度の瞬時値に加えて、前記実効値取得部が取得した前記振動加速度の実効値が更に保存され、
    前記実効値取得部が取得する前記振動加速度の実効値は、前記輸送経路又は前記輸送時間の全体を対象とした振動加速度の実効値の算出と、規格化された前記PSDに当該実効値を乗じることによる、前記輸送経路又は前記輸送時間の全体を対象としたPSDの推定とに用いられるものである、請求項4に記載のデータロガー。
JP2021191757A 2021-11-26 2021-11-26 輸送振動データ取得方法及びデータロガー Pending JP2023078571A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021191757A JP2023078571A (ja) 2021-11-26 2021-11-26 輸送振動データ取得方法及びデータロガー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021191757A JP2023078571A (ja) 2021-11-26 2021-11-26 輸送振動データ取得方法及びデータロガー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023078571A true JP2023078571A (ja) 2023-06-07

Family

ID=86646215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021191757A Pending JP2023078571A (ja) 2021-11-26 2021-11-26 輸送振動データ取得方法及びデータロガー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023078571A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117349640A (zh) * 2023-12-04 2024-01-05 成都盛锴科技有限公司 一种车载振动加速度数据分析方法及系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117349640A (zh) * 2023-12-04 2024-01-05 成都盛锴科技有限公司 一种车载振动加速度数据分析方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103049670B (zh) 管道激励源识别及其振动响应预测方法
KR101119738B1 (ko) 구름요소 베어링에 작용하는 접촉힘 벡터를 결정하기 위한 방법 및 센서 장치
US9053468B2 (en) Methods and systems for monitoring operation of equipment
CN103674578B (zh) 高速列车运行动力学性能状态的检测方法
CN103090960B (zh) 用于获取振动数据并对振动数据去噪声的系统和方法
EP2828781A2 (en) A system and a method for improved car prognosis
KR101397671B1 (ko) 화물수송안전 시스템
JP2017532253A (ja) 車両挙動に影響を及ぼす変数を予測する方法および対応する仮想センサ
US20220024259A1 (en) Model for predicting wear and the end of life of a tire
JP2023078571A (ja) 輸送振動データ取得方法及びデータロガー
Brahmi Reference systems for environmental perception
CN105387841B (zh) 高度检测装置、负荷驱动装置和高度检测方法
CN106573614B (zh) 在构件工作期间的应力监控
WO2018155348A1 (ja) 異常監視装置、異常監視方法およびプログラム
RU2013157331A (ru) Способ оценки скорости железнодорожного транспортного средства
US20180202985A1 (en) Train emission compliance system
JP5526433B2 (ja) 軌道位置データ付与システム及び軌道位置データ付与方法
JP5112730B2 (ja) タイヤ耐久力性能予測方法、タイヤ耐久力性能予測装置、及びタイヤ耐久力性能予測プログラム
CN114398722A (zh) 转向架间隙检测方法、装置、计算机设备和存储介质
US10890499B2 (en) System and method for predicting strain power spectral densities of light machine structure
Pan et al. Optimal placement of sensor in gearbox fault diagnosis based on VPSO
Kullaa Structural Health Monitoring Using Wireless Sensor Networks with Nonsimultaneous Sampling
Fan et al. Application of phase space warping on damage tracking for bearing fault
KR20180123770A (ko) 열차 진동 측정 앱을 탑재한 스마트폰
KR101479051B1 (ko) 배기 가스 측정 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20211201