JP2023077866A - 収益分配システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のユーザが所有権を共有することになっても、当該所有権に基づく収益を各ユーザに適切に分配できるようにする。【解決手段】複数のユーザが所定の持分で共有する所有権に基づく収益を、前記持分に従って各ユーザに分配する収益分配システムであって、前記持分及び前記収益の分配先を示す分配先情報がユーザ毎に格納される格納媒体100と、前記所有権の売却を希望する一のユーザが入力した自己の前記持分のうち売却可能な持分及び価格を示す売却条件を送信し、又は、前記所有権の購入を希望する他のユーザが入力した前記所有権の購入可能な持分及び価格を示す購入条件を受信する売却用端末200と、前記売却条件を受信し、又は、前記購入条件を送信する購入用端末400と、前記売却条件又は前記購入条件に従って前記所有権の売買が成立した場合に前記格納媒体における対応する持分及び分配先情報を更新する収益分配サーバ装置300と、を備える収益分配システムとする。【選択図】図1

Description

本発明は、収益分配システムに関し、特に、音楽・美術などのディジタルコンテンツの所有権に基づく収益に関する、収益分配システムに関する。なお、本明細書でいう所有権とは、有体物についての使用、収益、処分のみならず、無体物についても使用、収益、処分も行い得る権利を含むものとする。
近年、アーティストやクリエイターが直面してきたマネタイズや資金繰りの課題を改善するために、音楽ストリーミングから分配される収益をインディーアーティストへ前払いするアドバンス・ペイメントの仕組みがある。
https://jaykogami.com/2021/09/17703.htmlの記事
ここで、音楽データに係る著作権又は著作隣接権は財産権として移転することが可能であるところ、当該移転を行い易くしたり、その著作権等の少なくとも一部が移転された場合にも適切に収益の分配を担保したりすることが必要である。
もっとも、このようなことは、ディジタル音楽を対象とした著作権等のみならず、ディジタル映像、ディジタル絵画を含むディジタル著作物を対象とした著作権等はもとより、一般化すると、これら以外の有体物、無体物を対象とした所有権についても当てはまる。
そこで、本発明は、複数のユーザが所有権を共有することになっても、当該所有権に基づく収益を各ユーザに適切に分配できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数のユーザが所定の持分で共有する所有権に基づく収益を、前記持分に従って各ユーザに分配する収益分配システムであって、
前記持分及び前記収益の分配先を示す分配先情報がユーザ毎に格納される格納媒体と、
前記所有権の売却を希望する一のユーザが入力した自己の前記持分のうち売却可能な持分及び価格を示す売却条件を送信し、又は、前記所有権の購入を希望する他のユーザが入力した前記所有権の購入可能な持分及び価格を示す購入条件を受信する売却用端末と、
前記売却条件を受信し、又は、前記購入条件を送信する購入用端末と、
前記売却条件又は前記購入条件に従って前記所有権の売買が成立した場合に前記格納媒体における対応する持分及び分配先情報を更新する収益分配サーバ装置と、
を備える収益分配システムである。
本発明を一例として示すと、
複数のユーザが所定の持分で共有する公衆送信権の対象となる音楽ディジタルデータを配信することによって得られる収益を、前記持分に従って各ユーザに分配する収益分配システムであって、
前記持分及び前記収益の分配先を示す分配先情報がユーザ毎に格納される格納媒体と、
前記公衆送信権の売却を希望する一のユーザが入力した自己の前記持分のうち売却可能な持分及び価格を示す売却条件を送信し、又は、前記公衆送信権の購入を希望する他のユーザが入力した前記公衆送信権の購入可能な持分及び価格を示す購入条件を受信する売却用端末と、
前記売却条件を受信し、又は、前記購入条件を送信する購入用端末と、
前記売却条件又は前記購入条件に従って前記公衆送信権の売買が成立した場合に前記格納媒体における対応する持分及び分配先情報を更新する収益分配サーバ装置と、
を備える、収益分配システムである。
なお、前記購入用端末は、前記購入条件を前記収益分配サーバ装置に送信し、又は、前記売却条件を前記収益分配サーバ装置から受信する通信手段を有するとよい。
また、前記所有権は、非代替性トークンに対応付けられたディジタルデータの所有権とすることができる。
さらに、前記所有権は、ディジタル音楽、ディジタル映像、ディジタル絵画を含む、ディジタル著作物の所有権とすることができる。
さらにまた、前記収益分配サーバ装置は、前記所有権がディジタル著作物の所有権である場合には、前記格納媒体に格納されている持分及び分配先情報に基づいて収益を著作権者に分配する分配手段を備えていてもよい。
また、前記収益分配サーバ装置は、
前記所有権が共有に係る場合に共有者の各々に対する分配比率を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した分配比率に従って前記収益を分配する分配手段と、を備えていてもよい。
前記収益分配サーバ装置は、
前記所有権が共有に係る場合に共有者の各々に対する分配比率を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した分配比率に従って前記収益の一部を分配する分配手段を備えるとよい。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、ディジタル音楽をネットワーク配信した場合に得られる収益を、そのディジタル音楽を著作物とする著作権等の共有者に対して、持分に応じて分配する場合を例に説明する。
図1は、本発明の実施形態の収益分配システムの模式的な構成図である。本実施形態の収益分配システムは、複数のユーザが所定の持分で共有する著作権等に基づく収益を、前記持分に従って各ユーザに分配するものである。
図1には、以下説明する、格納媒体100と、売却用端末200と、収益分配サーバ装置300と、購入用端末400と、管理者端末500と、配信代行サービス業者サーバ装置600と、配信サービス業者サーバ装置700と、ユーザ端末800と、ネットワーク900と、を示している。
格納媒体100は、複数のユーザで共有する著作権等の持分、及び、当該著作権等に基づく収益の分配先を示す分配先情報がユーザ毎に格納されるものである。格納媒体100は、これに限定されるものではないが、データベースによって実現することができる。分配先情報の例としては、これらに限定されるものではないが、各ユーザの銀行口座情報、電子マネーに係るID/電話番号などが挙げられる。
売却用端末200は、前記著作権等の持分の少なくとも一部の売却を希望する一のユーザによって操作される端末である。売却用端末200は、収益分配サーバ装置300との間で無線通信又は有線通信を行うことが可能なものであることが必要である。売却用端末200としては、これらに限定されるものではないが、携帯電話機、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などを用いることができる。
収益分配サーバ装置300は、主として、前記著作権等に基づく収益を格納媒体100に格納されている持分及び分配先情報に従って各ユーザに分配するものである。収益分配サーバ装置300としては、これに限定されるものではないが、例えば、計算機能、通信機能などを備える業務用コンピュータなどを用いることができる。
購入用端末400は、前記著作権等の持分の少なくとも一部の購入を希望する他のユーザによって操作される端末である。購入用端末400も、売却用端末200と同様に、収益分配サーバ装置300との間で無線通信又は有線通信を行うことが可能なものであることが必要である。購入用端末400としては、これらに限定されるものではないが、携帯電話機、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などを用いることができる。なお、購入用端末400は、著作権等を購入するための端末ではあるが、その後にその著作権等を売却するための端末にもなり得ることに留意されたい。
管理者端末500は、本実施形態の収益分配システムの管理者、すなわち収益分配サービス業者によって操作される端末である。当該管理者は、管理者端末500を操作することによって、例えば図6に示すウェブページの作成を含む、収益分配システムに関する各種処理をすることができる。管理者端末500としては、これに限定されるものではないが、例えば、デスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータなどを用いることができる。
配信代行サービス業者サーバ装置600は、いわゆるインディーズアーティスト、インデペンデントアーティスト等のディジタル音楽の配信委託などを行う業者のサーバ装置である。この種の業者及びそれらのサービスとしては、例えばTuneCore Japan社のTuneCore、CD Baby社のCD Baby、エイベックス・エンターテインメント社のBIG UP!などが挙げられる。配信代行サービス業者サーバ装置600は、インディーズアーティスト等から送信されるディジタル音楽を受信して、配信サービス業者サーバ装置700に送信するものである。
配信サービス業者サーバ装置700は、アーティスト等から直接又は配信代行サービス業者を通じて委託されたディジタル音楽の配信サービスを行う業者のサーバ装置である。この種の業者及びそれらのサービスとしては、例えば、Apple社のApple Music、スポティファイ・テクノロジーSpotify、Amazon社のAmazon Musicなどが挙げられる。配信サービス業者サーバ装置700は、インディーズアーティスト等又は配信代行サービス業者サーバ装置600から送信されるディジタル音楽を受信して、ユーザの要求に応じてネットワーク900を通じて当該ディジタル音楽を配信するものである。
ユーザ端末800は、配信サービス業者サーバ装置700に対して、ディジタル音楽の配信要求を行うとともに、その代金の支払いがされることを条件に、配信サービス業者サーバ装置700から配信される当該ディジタル音楽を受信するものである。配信の形態は不問であり、ストリーミング音楽配信、ダウンロード音楽配信などが挙げられる。
ネットワーク900は、格納媒体100と売却用端末200と収益分配サーバ装置300と購入用端末400と管理者端末500とを相互に接続し、これらの間で種々の情報を通信できるようにするものである。ネットワーク900は、種々の無線回線又は有線回線の総称であり、これにはインターネット回線、携帯電話回線等が含まれる。
図2は、図1に示す売却用端末200の模式的な内部構成を示すブロック図である。図2には、以下説明する、受付手段220と、送信手段240と、受信手段260と、提示手段280と、を示している。
受付手段220は、一のユーザが入力する種々の情報を受け付けるものである。受付手段220が受け付ける情報には、一のユーザの分配先情報の他に、一のユーザの氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどのユーザ情報、一のユーザが入力した自己の著作権等の持分のうち売却可能な持分及び価格を示す売却条件を含む。受付手段220は、例えば、売却用端末200がスマートフォンであれば、そのディスプレイのタッチパネルを通じた一のユーザの操作に応じた入力を受け付け、売却用端末200がパーソナルコンピュータであれば、そのマウスやキーボードを通じた一のユーザの操作に応じた入力を受け付けることができる。
送信手段240は、受付手段220によって受け付けられた種々の情報を、ネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300に送信するものである。送信手段240がこれらの情報を送信することによって、一のユーザは、前記著作権等の自己の持分に従って分配される当該著作権等に基づく収益を受け取ったり、自己の著作権等の全部又は一部を他のユーザに売却したりすることができる。送信手段240は、売却用端末200の通信機能によって実現できる。
受信手段260は、ネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300から送信された種々の情報を受信するものである。この受信対象には、購入用端末400から送信される前記著作権等の購入を希望する他のユーザが入力した購入可能な持分及び価格を示す購入条件が含まれる。受信手段260も、売却用端末200の通信機能によって実現できる。
提示手段280は、受信手段260によって受信された購入条件を含む各種情報を、一のユーザに提示するものである。提示手段180は、それらの情報を、スマートフォンのディスプレイ又はパーソナルコンピュータに付帯するディスプレイに表示したり、スピーカから音声出力したりすることによって提示することができる。
図3は、図1に示す購入用端末400の模式的な内部構成を示すブロック図である。図3に示す各手段は、売却用端末200における対応する名称の手段に対応するものであるが、既述のように、購入用端末400は購入した著作権等の少なくとも一部を将来的に売却する場合には、売却用端末200にもなり得るので、その点を踏まえて説明する。
受付手段420は、他のユーザが入力する種々の情報を受け付けるものである。例えば、受付手段420が受け付ける情報には、他のユーザの分配先情報の他に、他のユーザの氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどのユーザ情報、他のユーザが入力した著作権等の購入可能な持分及び価格を示す購入条件を含む。
送信手段440は、受付手段420によって受け付けられた種々の情報を、ネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300に送信するものである。送信手段440がこれらの情報を送信することによって、他のユーザは、一のユーザが有する著作権等の全部又は一部を購入したり、前記著作権等の自己の持分に従って分配される当該著作権等に基づく収益を受け取ったり、自己の著作権等の全部又は一部を別のユーザに売却したりするといったサービスを受けることができる。
受信手段460は、ネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300から送信された種々の情報を受信するものである。この受信対象には、売却用端末200から送信される前記著作権等の売却を希望する一のユーザが入力した売却可能な持分及び価格を示す売却条件が含まれる。
提示手段480は、受信手段460によって受信された売却条件を含む各種情報を、他のユーザに提示するものである。提示手段480は、それらの情報を、スマートフォンやパーソナルコンピュータに付帯するディスプレイに表示したり、スピーカから音声出力したりすることによって提示することができる。
図4は、図1に示す収益分配サーバ装置300の模式的な内部構成を示すブロック図である。図4には、以下説明する、通信手段320と、作成手段340と、管理手段360と、分配手段380と、を示している。
通信手段320は、売却用端末200の送信手段240及び受信手段260と間で、かつ、購入用端末400の送信手段440及び受信手段460との間で種々の情報の送受信をするものである。
作成手段340は、管理者端末500によって作成された、後述する図6(a)のマスターフレームに対して、通信手段320によって受信された売却条件又は購入条件を埋め込むことによって、図6(b)~図6(d)に示すようなウェブページを作成するものである。
管理手段360は、著作権等とその対象物であるディジタル音楽に関する様々な管理を行うものである。ここでいう管理には、当該著作権の移転、それに付随する格納媒体100の情報の更新などが含まれる。本実施形態では、所有権の移転の透明性などを考慮して、ブロックチェーン上で発行される非代替性トークン(NFT:Non-Fungible Token)と前記対象物とを対応付け、スマートコントラクトというプロトコルに従ってNFTを操作することによって上記管理を行っているが、これに限定されるものではない。もっとも、分配先情報を含む個人情報を取り扱うのでセキュアな管理を行えるようにすべきである。
分配手段380は、格納媒体100に格納されている持分及び分配先情報に基づいて、著作権等に基づく収益を分配するものである。なお、ここでいう収益としては、例えば、ユーザがディジタル音楽を配信した際に支払う代金から、少なくとも、収益分配システムのシステム利用料、ディジタル音楽の配信代行サービス業者の仲介手数料、ディジタル音楽の配信サービス業者の配信手数料などの経費を差し引いた額とすることができる。さらに、当該経費は、契約如何によっては、著作者であるインディーアーティストへのアドバンス・ペイメントを、収益分配サービス業者などが立て替えた場合にはその立替費用、著作者人格権等を根拠とした著作者等への支払を差し引いた額とすることもできるが、これらの態様に限定されるものではない。また、分配は、現金、電子マネー、仮想通貨など、その種別が限定されるものではない。
図5(a)~図5(c)は、図1に示す格納媒体100に格納されている情報の変遷を示す図である。図5(a)~図5(c)に示すように、格納媒体100には、ディジタル音楽の著作者等及び楽曲名と、各著作権者の氏名/名称と、各著作権者の著作権等の持分と、取引市場の需給バランスによって変動する1口当たりの価格(実際の売買価格乃至時価)と、各著作権者の分配先情報とが一組で格納される。このような一組の情報が、楽曲毎に格納媒体100に格納される。
図5(a)には、ディジタル音楽の著作者等が「AAA」であること、その楽曲名が「TORIORG」であること、著作権者等の氏名が「山田太郎」であること、その著作権等の持分が「100口」であること、1口当たりの価格が「¥1,000」であること、著作権者等の分配先情報が「○○銀行新宿支店」の「普通口座」で口座番号が「1234567」であること、が例示されている。
図5(b)には、「山田太郎」が自己の所有する著作権等の持分の半分を、「佐藤花子」に売却後に更新された例を示している。図5(b)の内容は、図5(a)の内容と比較すると、著作権等の氏名として「佐藤花子」が追加され、「山田太郎」の持分が「50口」に減少するとともに「佐藤花子」の持分が「50口」に増加し、1口当たりの価格が「¥10,000」に上昇し、「佐藤花子」の分配先情報として「××Pay」であり、そのIDが「abc123」であることが追加されたこと、が例示されている。
図5(c)には、「佐藤花子」が自己の所有する著作権等の持分の半分を、「鈴木一郎」に売却後に更新された例を示している。図5(c)の内容は、図5(b)の内容と比較すると、著作権等に「鈴木一郎」が追加され、「佐藤花子」の持分が「25口」に減少するとともに「鈴木一郎」の持分が「25口」に増加し、1口当たりの価格が「¥50,000」に上昇し、「鈴木一郎」の分配先情報として「△△銀行渋谷支店」の「普通口座」で口座番号が「0013579」であることが追加されたこと、が例示されている。
さらに、格納媒体100に格納される一組の情報には、各著作権者等に対して割り当てる固有のユーザID及びログインパスワード、各著作権者等の電話番号・メールアドレスを含む連絡先、著作権等の購入にクレジット決済をする場合にはクレジットカード番号、著作権等の売買履歴なども含めてもよい。
加えて、著作者等も、作詞・作曲も手掛けるシンガーソングライターであれば1名であろうが、作詞家、作曲家、アーティストが別人であったり、アーティストもグループであったりすれば、それらの全ての情報が格納されるようにし、かつ、各人の分配の取分も格納されるようにするとよい。なお、著作者等が、著作権者等の一人になることも、もちろん可能である。
まあ、本明細書で格納媒体100に格納されるものとして例示された情報の幾つかは、格納媒体100とは別に用意した格納媒体に格納してもよい。例えば、ユーザ情報や売買履歴は別の格納媒体に格納するようにしてもよい。
図6(a)~図6(d)は、図1に示す収益分配システムのウェブサイトを構成するウェブページ等を示す図である。図6(a)~図6(c)に示すウェブページについて、図5(a)~図5(c)を用いて説明した格納媒体100に格納されている情報の変遷例に即して、説明する。
図6(a)には、管理者端末500によって作成された売却用のマスターフレームを示している。このマスターフレームは、既述のように管理者端末500によって作成される。マスターフレームに示す「○○楽曲」(著作者等の氏名又は名称)、「Default Title」(楽曲名)、「販売数:○○」(売却可能口数)、「¥○○(税込み)」(売買価格)と例示した各領域には、売却用端末200又は購入用端末400によって送信された売却条件が、収益分配サーバ装置300によって入力される。
図6(b)には、図6(a)に示すマスターフレームに、原始的に著作権者等である著作者等「AAA」の楽曲名「TORIORG」についての著作権等の売却条件が入力された例を示している。この売却条件の例は、最大「100口」の著作権等を1口あたり「¥1,000円」の値段で売却を希望するというものである。これに対して、「山田太郎」が購入「口数」として「100」を選択して「申し込む」ボタンを押下し所定の決済を行われると、図5(a)に示す内容に格納媒体100の情報が更新される。
図6(c)には、図6(b)に示す入力例の後の売却条件例として、著作権者等である山田太郎が所有する100口のうち最大「50口」の著作権等を、1口当たり「¥10,000」で売却を希望するというものである。これに対して、「佐藤花子」が購入「口数」として「50」を選択して「申し込む」ボタンを押下し所定の決済を行われると、図5(b)に示す内容に格納媒体100の情報が更新される。
図6(d)には、図6(c)に示す入力例の後の売却条件例として、著作権者等である佐藤花子が所有する50口のうち最大「25口」の著作者等を、1口当たり「¥50,000」で売却するというものである。これに対して、「鈴木一郎」が購入「口数」として「25」を選択して「申し込む」ボタンを押下し所定の決済を行われると、図5(c)に示す内容に格納媒体100の情報が更新される。
なお、例えば図6(c)には、著作権等の売却を希望する山田太郎が送信した売却条件として希望する「販売数:50」、希望する販売価格「¥10,000」を提示する例を示したが、本実施形態では著作権等の購入を希望する佐藤花子が購入条件として希望する例えば「購入数:20」、販売価格として例えば「¥5,000」というような提示も行い、買い手・売り手の双方の働きかけによる著作権等の売買を行えるようにしている。
図7は、図1に示す収益分配システムにおける各種情報等の流れを示すフロー図である。なお、図7に示す流れ図は、著作権者等となる者のユーザ情報が格納媒体100に事前に格納されていて、図5(a)~図5(c)、図6(a)~図6(d)を用いて説明した内容を実現する場合の動作例を示すものである。また、説明の都合上、「AAA」、「山田太郎」、「佐藤花子」がそれぞれ操作するものを、それぞれ端末202、端末204/402、端末404とする。
まず、端末202は、既知のように、「AAA」によってされる操作に応じて、配信委託の対象となるディジタル音楽「TORIORG」を、送信手段によってネットワーク900を通じて配信代行サービス業者サーバ装置600に送信し、配信代行サービス業者サーバ装置600は、当該ディジタル音楽「TORIORG」を受信して(ステップS1)、配信委託に関する処理を実行する。
当該処理の一つとして、配信代行サービス業者サーバ装置600は、端末202から送信されたディジタル音楽「TORIORG」を、配信サービス業者サーバ装置700に転送し、配信サービス業者サーバ装置700は、当該ディジタル音楽「TORIORG」を受信すると(ステップS2)、送信可能化状態にするなどの配信のための処理を実行する。
また、端末202は、「AAA」によってされる操作に応じて、そのディジタル音楽「TORIORG」の著作権等の「100口」の著作権等を、1口あたり「¥1,000」の値段で売却するという売却条件を、送信手段によってネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300に送信する(ステップS3)。
配信代行サービス業者サーバ装置600は、当該売却条件を受信すると、作成手段340によって図6(a)に示すマスターフレームに当該売却条件を入力して図6(b)に示すウェブページを作成し、また、管理手段360によって図5(a)に示すような売却情報を格納媒体100に格納する(ステップS4)。
その後、山田太郎がディジタル音楽「TORIORG」の著作権等を100口購入することを希望した場合には、「山田太郎」によってされる操作に応じて、端末204/402は、ネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300にアクセスして、所定のログイン処理を経て、所望のウェブページのダウンロード要求をすると、その売却条件が記載された図6(b)に示すウェブページをダウンロードすることができ(ステップS5)、端末204/402の提示手段によって「AAA」による売却条件が「山田太郎」に提示される。
そして、「山田太郎」が、その提示された売却条件に沿ってディジタル音楽「TORIORG」の著作権等を「100口」購入するという選択をして「申し込む」ボタンをタップした場合には、端末204/402は、その購入要求をネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300に送信する(ステップS6)。
収益分配サーバ装置300は、端末204/402から送信される購入要求を受信すると、例えば「山田太郎」が事前に登録しているクレジットカード情報に従ってクレジット決済が可能であるか否かなどを判別し、購入可能であると判別した場合には売買を成立させて、管理手段360によって格納媒体100の著作権者等の情報を、図5(b)に示すように更新する(ステップS7)。
その後に、あるユーザが、ディジタル音楽「TORIORG」の例えばストリーミング音楽配信の提供を希望した場合には、ユーザ端末800は、当該ユーザによってされる操作に応じて、ネットワーク900を通じて配信サービス業者サーバ装置700に対して、ディジタル音楽「TORIORG」を指定して配信要求を送信し、配信サービス業者サーバ装置700は、この配信要求を受信すると、当該ユーザが事前に登録しているクレジットカード情報に従ってクレジット決済が可能であるか否かなどを判別し、決済が可能であると判別した場合には、ネットワーク900を通じてディジタル音楽「TORIORG」の配信をユーザ端末800に対して行う(ステップS8)。
なお、配信サービス業者は、当該ユーザが支払った購入代金から、配信手数料を経費として差し引いた金額を配信代行サービス業者に支払う。また、配信代行サービス業者は、配信サービス業者から支払われた金額から、仲介手数料を経費として差し引いた金額を収益分配サービス業者に支払う。このような決済は、配信代行サービス業者サーバ装置600、配信サービス業者サーバ装置700、収益分配サーバ装置300を用いて行うとよい。
つぎに、収益分配サーバ装置300では、分配手段380によって、格納媒体100に格納されている持分及び分配先情報に基づいて、配信代行サービス業者から支払われた金額から、システム利用料を差し引いた金額を著作権者「山田太郎」に支払う。このような決済は、収益分配サーバ装置300、端末204/402を用いて行うとよい。
その後、山田太郎がディジタル音楽「TORIORG」の著作権等の持分の例えば50口の売却を希望した場合には、端末204/402は、「山田太郎」によってされる操作に応じて、ネットワーク900を通じて収益分配サーバ装置300にアクセスし、所定のログイン処理を経て、持分「50口」で売価「¥10,000」とする売却条件を送信すると(ステップS9)、配信代行サービス業者サーバ装置600は、図6(b)に示すウェブページを作成した場合と同じ要領で、図6(c)に示すウェブページを作成するなどの処理を実行する。
それから、佐藤花子がディジタル音楽「TORIORG」の著作権等の購入を希望し、実際に、その購入を行った場合には、ステップS5~ステップS7に示した要領で各処理が実行される(ステップS10~ステップS12)。
なお、図7には、著作権者等である「山田太郎」が売却条件を先に提示し、その条件であれば購入可能な「佐藤花子」が購入要求をする場合について説明したが、その著作権等の購入を希望する「佐藤花子」が購入条件を先に提示し、その条件であれば売却可能であると考える「山田太郎」が売却をすることもできる。
この場合には、収益分配サーバ装置300は、「佐藤花子」の操作に従って端末4043から送信された購入条件を受信した場合に、格納媒体100を参照してディジタル音楽「TORIORG」の著作権者等が「山田太郎」であることを確認し、「山田太郎」の連絡先であるメールアドレスに、購入条件を送信して売却の意思の有無を尋ねることもできる。
以上、本実施形態では、ディジタル音楽をネットワーク配信した場合に得られる収益を、そのディジタル音楽を著作物とする著作権等の共有者に対して、持分に応じて分配する場合を例に説明したが、著作権等の対象は、ディジタル音楽に限られず、ディジタル映像、ディジタル絵画、更には、無体物、有体物とすることができ、また、権利の種別も著作権等に限られず所有権とすることができる。
本発明の実施形態の収益分配システムの模式的な構成図である。 図1に示す売却用端末200の模式的な内部構成を示すブロック図である。 図1に示す購入用端末400の模式的な内部構成を示すブロック図である。 図1に示す収益分配サーバ装置300の模式的な内部構成を示すブロック図である。 図1に示す格納媒体100に格納されている情報の変遷を示す図である。 図1に示す収益分配システムのウェブサイトを構成するウェブページ等を示す図である。 図1に示す収益分配システムにおける各種情等報の流れを示すフロー図である。
100 格納媒体
200 売却用端末
220 受付手段
240 送信手段
260 受信手段
280 提示手段
300 収益分配サーバ装置
320 通信手段
340 作成手段
360 管理手段
380 分配手段
400 購入用端末
420 受付手段
440 送信手段
460 受信手段
480 提示手段
500 管理者端末
600 配信代行サービス業者サーバ装置
700 配信サービス業者サーバ装置
800 ネットワーク

Claims (7)

  1. 複数のユーザが所定の持分で共有する所有権に基づく収益を、前記持分に従って各ユーザに分配する収益分配システムであって、
    前記持分及び前記収益の分配先を示す分配先情報がユーザ毎に格納される格納媒体と、
    前記所有権の売却を希望する一のユーザが入力した自己の前記持分のうち売却可能な持分及び価格を示す売却条件を送信し、又は、前記所有権の購入を希望する他のユーザが入力した前記所有権の購入可能な持分及び価格を示す購入条件を受信する売却用端末と、
    前記売却条件を受信し、又は、前記購入条件を送信する購入用端末と、
    前記売却条件又は前記購入条件に従って前記所有権の売買が成立した場合に前記格納媒体における対応する持分及び分配先情報を更新する収益分配サーバ装置と、
    を備える、収益分配システム。
  2. 前記購入用端末は、前記購入条件を前記収益分配サーバ装置に送信し、又は、前記売却条件を前記収益分配サーバ装置から受信する通信手段を有する、請求項1記載の収益分配システム。
  3. 前記所有権は、非代替性トークンに対応付けられたディジタルデータの所有権である、請求項1記載の収益分配システム。
  4. 前記所有権は、ディジタル音楽、ディジタル映像、ディジタル絵画を含む、ディジタル著作物の所有権である、請求項1記載の収益分配システム。
  5. 前記収益分配サーバ装置は、前記所有権がディジタル著作物の所有権である場合には、前記格納媒体に格納されている持分及び分配先情報に基づいて収益を著作権者に分配する分配手段を備える、請求項1記載の収益分配システム。
  6. 前記収益分配サーバ装置は、
    前記所有権が共有に係る場合に共有者の各々に対する分配比率を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信した分配比率に従って前記収益を分配する分配手段と、を備える、請求項1記載の収益分配システム。
  7. 複数のユーザが所定の持分で共有する公衆送信権の対象となる音楽ディジタルデータを配信することによって得られる収益を、前記持分に従って各ユーザに分配する収益分配システムであって、
    前記持分及び前記収益の分配先を示す分配先情報がユーザ毎に格納される格納媒体と、
    前記公衆送信権の売却を希望する一のユーザが入力した自己の前記持分のうち売却可能な持分及び価格を示す売却条件を送信し、又は、前記公衆送信権の購入を希望する他のユーザが入力した前記公衆送信権の購入可能な持分及び価格を示す購入条件を受信する売却用端末と、
    前記売却条件を受信し、又は、前記購入条件を送信する購入用端末と、
    前記売却条件又は前記購入条件に従って前記公衆送信権の売買が成立した場合に前記格納媒体における対応する持分及び分配先情報を更新する収益分配サーバ装置と、
    を備える、収益分配システム。

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